JP2019060049A - 中空ポリエステル短繊維及びそれを用いた紡績糸 - Google Patents
中空ポリエステル短繊維及びそれを用いた紡績糸 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019060049A JP2019060049A JP2017185846A JP2017185846A JP2019060049A JP 2019060049 A JP2019060049 A JP 2019060049A JP 2017185846 A JP2017185846 A JP 2017185846A JP 2017185846 A JP2017185846 A JP 2017185846A JP 2019060049 A JP2019060049 A JP 2019060049A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- hollow
- fiber
- polyester staple
- yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
Description
(1)下記の(イ)〜(ニ)を同時に満たし、且つ繊維軸方向に連続した1つの中空部を有する中空ポリエステル短繊維。
(イ)繊維横断面の中空率が20%以上40%未満。
(ロ)NA≧2.0×d0.5
NA:中空部でない部分の肉厚で最も薄い部分の肉厚(μm)
d:単繊維繊度(dtex)
(ハ)繊度変動率が8.0%以下。
(ニ)繊維の固有粘度が0.54〜0.64。
(2)中空部の横断面形状が三角形状である上記(1)に記載の中空ポリエステル短繊維。
(3)スルホイソフタル酸金属塩を全ジカルボン酸成分に対して1〜10mol%重合した上記(1)または(2)に記載の中空ポリエステル短繊維。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の中空ポリエステル短繊維を含む紡績糸。
(5)紡糸口金から溶融されたポリエステルを紡出した後の糸条の冷却が吸引冷却、温風吹き出し冷却、冷風吹き出し冷却の3ステップからなり、以下の(イ)〜(ロ)の条件を満たして製造される(1)〜(3)のいずれかに記載の中空ポリエステル短繊維の製造方法。
(イ)吸引冷却、温風吹き出し冷却、冷風吹き出し冷却の順で冷却する。
(ロ)吸引冷却、温風吹き出し冷却、冷風吹き出し冷却は、口金直下の糸条を全方位から均一に冷却できる設備。
(6)以下の(イ)〜(ニ)の条件を満たす(5)記載の中空ポリエステル短繊維の製造方法。
(イ)吸引冷却の吸引開始位置が0〜50mmの間に位置する。
(ロ)温風吹き出し冷却の風温が60〜180℃。
(ハ)冷風吹き出し冷却の風温が10〜40℃。
(ニ)吸引冷却の風速よりも温風吹き出し冷却の風速の方が高く、温風吹き出し冷却の風速よりも冷風吹き出し冷却の風速の方が高い。
(1)辺の線分ab、bc、caのそれぞれの長さは等しいほどよいが、20%以内の変化があってもよい。
(2)線分ag/線分af、線分bi/線分bh、線分ce/線分cdのそれぞれの値は、好ましくは1.0〜1.3、より好ましくは1.0〜1.2の範囲にあることである。
(1)吸引冷却、温風吹き出し冷却、冷風吹き出し冷却の順で冷却する。
(2)吸引冷却、温風吹き出し冷却、冷風吹き出し冷却は、口金直下の糸条を全方位から均一に冷却できる設備。
捲縮特性は、本発明で規定する範囲を満たし、かつ、高次加工性で問題にならなければ特に限定しないが、捲縮数は5〜25山/25mm、捲縮度は5〜30%であることが好ましい。捲縮が高すぎると、絡合性が高くなりすぎて、紡績加工時のカード工程においてネップが発生したり、ウェッブや紡績糸の均一性を欠いたりすることがある。
<固有粘度>
ポリマーもしくは、原綿を溶媒である純度98%のo−クロロフェノール(溶媒)に溶解して検体溶液を作製する(検体2gに対して溶媒25cc)。25℃の温度における検体溶液の粘度と、同一温度における溶媒のみの粘度を、オストワルド粘度計を用いて測定し、落下秒数から算出して求めた。
JIS L1015(2010年)に示される方法によって、繊度、繊度変動率及び繊維長を測定した。
光学顕微鏡で繊維断面を500倍で撮影する。撮影した繊維の中から一本を抽出して、抽出した繊維を白紙に30枚印刷する。そして、印刷した30枚分について、繊維の外周に沿ってハサミで切り取る。そしてこの30枚合計の重さを量り、その重量をA’とする。次にこの切り取った30枚について、中空部分をハサミで切り取り、同様に重さを量り、その重量をB’とする。同様の操作を、全て異なる繊維に対して計30回実施し、30回分のA’およびB‘の平均値、AおよびBを算出する。中空率(C)は平均で算出したAとBを用いて、B/A×100(%)とする。また、30回分のA’およびB’の値から標準偏差(D)を算出し、D/Cを中空率変動率とする。
光学顕微鏡で繊維断面を500倍で撮影する。撮影した繊維の中から一本を抽出して、抽出した繊維を白紙に30枚印刷する。そして、印刷した繊維断面を不作為に30箇所選定し、中空部でない部分の肉厚で最も薄い部分の肉厚を物差しでそれぞれ測定し平均値を算出する。同様の操作を、他の異なる繊維に対して計30回実施し、30回分の平均値を中空部でない部分の肉厚で最も薄い部分の肉厚(NA)とする。また、その標準偏差(F)を算出し、(F/NA)×100(%)を中空部でない部分の肉厚で最も薄い部分の肉厚変動率(NA変動率)とする。
測定すべきポリエステル短繊維を番手30S、ヨリ係数3.5の紡績糸とし、光学顕微鏡で該紡績糸の断面を500倍で撮影する。上記記載の中空率の測定方法を元に、紡績糸中の繊維の中空率(D)を算出し、紡績糸にする前の繊維の中空率(C)との比から、次式により算出する。
中空保持率(%)=(D/C)×100(%)
測定すべきポリエステル短繊維を番手30S、ヨリ係数3.5の紡績糸とした後、タテ密度85本/インチ(2.54cm)、ヨコ密度70本/インチ(2.54cm)で、エアジェット織機を用いて平織物を得て、20cm×20cmをサンプルとして切り出した。得られた織物の各辺の3箇所を測定して、その平均値を算出した。
測定すべきポリエステル短繊維を番手30S、ヨリ係数3.5の紡績糸とした後、タテ密度85本/インチ(2.54cm)、ヨコ密度70本/インチ(2.54cm)で、エアジェット織機を用いて平織物を得て、20cm×20cmをサンプルとして切り出した。サンプルを6人の被験者に触ってもらい、次の基準に従って点数評価を行った後に平均点を算出し、AおよびBを合格とした。
3点:風合いが柔らか、
2点:風合いがやや硬い、
1点:風合いが硬い
A:3.0〜2.6点
B:2.5〜2.1点
C:2.0〜1.6点
D:1.5〜0.0点
JIS L1076(2012年)A法に示されている方法によって測定し、抗ピリング性を次の基準で判定した。本発明では、AおよびBを合格とした。
A:4.5級以上
B:3.5〜4級
C:2〜3級
D:1.5級以下
測定すべきポリエステル短繊維を番手30S、ヨリ係数3.5の紡績糸とした後、JIS L1095(2010年)A法に示されている方法によって測定し、紡績糸の糸ムラ(CV%)を測定した。本発明では、CV%が15%未満を合格とした。
固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、これを溶融温度280℃で溶融し、吐出量が1925g/分になるようギアポンプで計量を行い、280℃の温度で口金に流入し紡糸した。口金孔数は2000Hで、口金孔の形状は図2のような円弧状のスリットを1孔あたり4個配置させた同心円状の円を形成したものを使用した。紡糸繊維の断面形状は、外形が真円形状で、その真円の中心部を中心に略四角形状の中空部を有しており、紡糸された糸条を1300m/分の速度で引き取りながら、冷却した。糸条の冷却は、外周部の全方位から均一に冷却可能な環状タイプの冷却設備を用い、紡糸口金から0mmの位置より、風速40m/分、吸引長10mmの吸引装置により吸引冷却後、風温120℃、風速60m/分、冷却長20mmの吸引装置下に取り付けた温風吹出し冷却装置により冷却し、その後、風温20℃、風速130m/分、冷却長400mmの温風吹出し冷却装置下に取り付けた冷却吹出し冷却装置により冷却した。糸条の冷却後、工程油剤を0.1質量%付与し、フリーローラーを経て収束0.1%ガイドで他の紡糸錘20本合糸し、未延伸糸を得た。16本の未延伸糸を引き揃えながら、90℃の温度の温水に導き、延伸倍率2.8倍で延伸した延伸糸を、180℃の加熱ローラーで緊張熱処理してクリンパーへ導き機械捲縮を付与して、捲縮数14山/インチ(2.54cm)、捲縮度12%の捲縮トウを得た。得られた捲縮トウを乾燥後、仕上げ油剤を0.2重量%付与し、回転式のカッターにより切断し繊維長38mmのポリエステル短繊維を得た。得られたポリエステル短繊維を前述の方法で評価した。結果を表1に示す。
固有粘度0.59のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.55のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
口金孔の形状は図3のような円弧状のスリットを1孔あたり4個配置させた偏芯円状の円を形成したものを使用した。紡糸繊維の断面形状は、外形が真円形状でその真円の中心に対して偏芯部を中心に中空部を有していた。その他は実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
吐出量が1375g/分になるようにギアポンプで計量を行い、口金孔の形状は図3のような円弧状のスリットを1孔あたり4個配置させた偏芯円状の円を形成したものを使用した。その他は実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
口金孔の形状は図4のような円弧状のスリットを1孔あたり3個配置させた同心円状の円を形成したものを使用した。紡糸繊維の断面形状は、外形が真円形状で、その真円の中心部を中心に略三角形状の中空部を有していた。その他は、実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
口金孔の形状は図4のような円弧状のスリットを1孔あたり3個配置させた同心円状の円を形成したものを使用した。糸条の冷却は、外周部の全方位から均一に冷却可能な環状タイプの冷却設備を用い、紡糸口金から0mmの位置より、風速20m/分、吸引長10mmの吸引装置により吸引冷却後、風温120℃、風速40m/分、冷却長20mmの吸引装置下に取り付けた温風吹出し冷却装置により冷却し、その後、風温20℃、風速110m/分、冷却長400mmの温風吹出し冷却装置下に取り付けた冷却吹出し冷却装置により冷却し、実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.55のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、かつ口金孔の形状は図4のような円弧状のスリットを1孔あたり3個配置させた同心円状の円を形成したものを使用し、その他は、実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
口金孔の形状は図4のような円弧状のスリットを1孔あたり3個配置させた同心円状の円を形成したものを使用した。また、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエステルを全ジカルボン酸成分に対して4.9mol%重合した固有粘度が0.64のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、その他は実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
口金孔の形状は図4のような円弧状のスリットを1孔あたり3個配置させた同心円状の円を形成したものを使用した。また、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエステルを全ジカルボン酸成分に対して4.9mol%重合した固有粘度が0.55のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、実施例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.70のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、これを溶融温度280℃で溶融し、吐出量が1925g/分になるようギアポンプで計量を行い、280℃の温度で口金に流入し紡糸した。口金孔数は2000Hで、口金孔の形状は図4のような円弧状のスリットを1孔あたり3個配置させた同心円状の円を形成したものを使用した。紡糸繊維の断面形状は、外形が真円形状で、その真円の中心部を中心に略三角形状の中空部を有しており、紡糸された糸条を1300m/分の速度で引き取りながら、冷却した。糸条の冷却は、外周部の全方位から均一に冷却可能な環状タイプの冷却設備を用い、紡糸口金から0mmの位置より、風速40m/分、吸引長10mmの吸引装置により吸引冷却後、風温120℃、風速60m/分、冷却長20mmの吸引装置下に取り付けた温風吹出し冷却装置により冷却し、その後、風温20℃、風速130m/分、冷却長400mmの温風吹出し冷却装置下に取り付けた冷却吹出し冷却装置により冷却した。糸条の冷却後、工程油剤を0.1質量%付与し、フリーローラーを経て収束0.1%ガイドで他の紡糸錘20本合糸し未延伸糸を得た。16本の未延伸糸を引き揃えながら、90℃の温度の温水に導き、延伸倍率2.8倍で延伸した延伸糸を、180℃の加熱ローラーで緊張熱処理してクリンパーへ導き機械捲縮を付与して捲縮数14山/インチ(2.54cm)、捲縮度12%の捲縮トウを得た。得られた捲縮トウを乾燥後、仕上げ油剤を0.2重量%付与し、回転式のカッターにより切断し繊維長38mmのポリエステル短繊維を得た。得られたポリエステル短繊維を前述の方法で評価した。結果を表1に示す。
固有粘度0.50のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、比較例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、糸条の冷却は、外周部の全方位から均一に冷却可能な環状タイプの冷却設備を用い、紡糸口金から0mmの位置より、風速50m/分、吸引長10mmの吸引装置により吸引冷却後、風温120℃、風速90m/分、冷却長が20mmの吸引装置下に取り付けた温風吹出し冷却装置により冷却し、その後、風温20℃、風速160m/分、冷却長が400mmの温風吹出し冷却装置下に取り付けた冷却吹出し冷却装置により冷却し、比較例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、糸条の冷却は、外周部の全方位から均一に冷却可能な環状タイプの冷却設備を用い、紡糸口金から0mmの位置より、風速20m/分、吸引長10mmの吸引装置により吸引冷却後、風温120℃、風速40m/分、冷却長が20mmの吸引装置下に取り付けた温風吹出し冷却装置により冷却し、その後、風温20℃、風速60m/分、冷却長が400mmの温風吹出し冷却装置下に取り付けた冷却吹出し冷却装置により冷却し、比較例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.55のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、糸条の冷却は、外周部の全方位から均一に冷却可能な環状タイプの冷却設備を用い、紡糸口金から0mmの位置より、風速60m/分、吸引長10mmの吸引装置により吸引冷却後、風温120℃、風速40m/分、冷却長が20mmの吸引装置下に取り付けた温風吹出し冷却装置により冷却し、その後、風温20℃、風速130m/分、冷却長が400mmの温風吹出し冷却装置下に取り付けた冷却吹出し冷却装置により冷却し、比較例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、糸条の片側からのみ風を吹き出すユニフロータイプのチムニー設備を用いて、口金から10mmの位置より、風温20℃、風速160m/分、冷却長が800mmの条件で糸条を冷却した。その他は、比較例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、外周部の全方位から均一に冷却可能な環状タイプの冷却設備を用い、口金から10mmの位置より、風温20℃、風速100m/分、冷却長が400mmの条件で糸条を冷却した。その他は、比較例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、糸条の片側からのみ風を吹き出すユニフロータイプのチムニー設備を用いて、口金から10mmの位置より、風温20℃、風速200m/分、冷却長が800mmの条件で糸条を冷却した。その他は、比較例1と同様にしてポリエステル短繊維を得て、評価を行った。結果を表1に示す。
固有粘度0.64のポリエチレンテレフタレートポリマーを使用し、これを溶融温度2268℃で溶融し、吐出量が1260g/分になるようギアポンプで計量を行い、2268℃の温度で口金に流入し紡糸した。口金孔数は2000Hで、口金孔の形状は図2のような円弧状のスリットを1孔あたり4個配置させた同心円状の円を形成したものを使用した。紡糸繊維の断面形状は、外形が真円形状で、その真円の中心部を中心に略四角形状の中空部を有しており、紡糸された糸条を1800m/分の速度で引き取りながら冷却した。糸条の冷却は、外周部の全方位から均一に冷却可能な環状タイプの冷却設備を用い、紡糸口金から15mmの位置より、風温25℃、風速180m/分、冷却長100mmの条件で冷却した後、風温25℃、風速30m/分、冷却長250mmの条件で冷却した。糸条の冷却後、工程油剤を0.1質量%付与し、フリーローラーを経て収束0.1%ガイドで他の紡糸錘20本合糸し未延伸糸を得た。16本の未延伸糸を引き揃えながら、65℃の温度の温水に導き、延伸倍率2.5倍で延伸した延伸糸を180℃の熱ドラムで緊張熱処理しクリンパーへ導き機械捲縮を付与して捲縮数14山/インチ(2.54cm)、捲縮度12%の捲縮トウを得た。得られた捲縮トウを乾燥後、仕上げ油剤を0.2重量%付与し、回転式のカッターにより切断し繊維長38mmのポリエステル短繊維を得た。得られたポリエステル短繊維を前述の方法で評価した。結果を表1に示す。
b.頂点
c.頂点
Claims (6)
- 下記の(1)〜(4)を同時に満たし、且つ繊維軸方向に連続した1つの中空部を有する中空ポリエステル短繊維。
(1)繊維横断面の中空率が20%以上40%未満。
(2)NA≧2.0×d0.5
NA:中空部でない部分の肉厚で最も薄い部分の肉厚(μm)
d:単繊維繊度(dtex)
(3)繊度変動率が8.0%以下。
(4)繊維の固有粘度が0.54〜0.64。 - 中空部の横断面形状が三角形状である請求項1の中空ポリエステル短繊維。
- スルホイソフタル酸金属塩を全ジカルボン酸成分に対して1〜10mol%重合した請求項1または請求項2に記載の中空ポリエステル短繊維。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の中空ポリエステル短繊維を含む紡績糸。
- 紡糸口金から溶融されたポリエステルを紡出した後の糸条の冷却が吸引冷却、温風吹き出し冷却、冷風吹き出し冷却の3ステップからなり、以下(1)、(2)の条件を満たして製造される請求項1〜請求項3のいずれかに記載の中空ポリエステル短繊維の製造方法。
(1)吸引冷却、温風吹き出し冷却、冷風吹き出し冷却の順で冷却する。
(2)吸引冷却、温風吹き出し冷却、冷風吹き出し冷却は、口金直下の糸条を全方位から均一に冷却できる設備。 - 以下(1)〜(4)の条件を満たし請求項5記載の中空ポリエステル短繊維の製造方法。
(1)吸引冷却の吸引開始位置が0〜50mmの間に位置する。
(2)温風吹き出し冷却の風温が60〜180℃。
(3)冷風吹き出し冷却の風温が10〜40℃。
(4)吸引冷却の風速よりも温風吹き出し冷却の風速の方が高く、温風吹き出し冷却の風速よりも冷風吹き出し冷却の風速の方が高い。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185846A JP2019060049A (ja) | 2017-09-27 | 2017-09-27 | 中空ポリエステル短繊維及びそれを用いた紡績糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185846A JP2019060049A (ja) | 2017-09-27 | 2017-09-27 | 中空ポリエステル短繊維及びそれを用いた紡績糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019060049A true JP2019060049A (ja) | 2019-04-18 |
Family
ID=66178078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017185846A Pending JP2019060049A (ja) | 2017-09-27 | 2017-09-27 | 中空ポリエステル短繊維及びそれを用いた紡績糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019060049A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114214743A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-22 | 江苏江南高纤股份有限公司 | 超低旦复合短纤维的制备方法 |
CN114214742A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-22 | 江苏江南高纤股份有限公司 | Hdpe-pet多次亲水复合短纤维的制备方法 |
CN114214740A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-22 | 江苏江南高纤股份有限公司 | 高柔性低起毛性能的复合短纤维制备方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06235120A (ja) * | 1993-02-08 | 1994-08-23 | Toray Ind Inc | 高発色性を有するポリエステル中空繊維 |
JPH07216658A (ja) * | 1994-02-02 | 1995-08-15 | Toray Ind Inc | ポリエステル繊維およびその製造方法 |
JPH07268727A (ja) * | 1994-03-23 | 1995-10-17 | Toray Ind Inc | 良好な発色性と光沢を有するポリエステル中空繊維 |
JP2008297648A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Solotex Corp | ポリトリメチレンテレフタレート短繊維 |
-
2017
- 2017-09-27 JP JP2017185846A patent/JP2019060049A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06235120A (ja) * | 1993-02-08 | 1994-08-23 | Toray Ind Inc | 高発色性を有するポリエステル中空繊維 |
JPH07216658A (ja) * | 1994-02-02 | 1995-08-15 | Toray Ind Inc | ポリエステル繊維およびその製造方法 |
JPH07268727A (ja) * | 1994-03-23 | 1995-10-17 | Toray Ind Inc | 良好な発色性と光沢を有するポリエステル中空繊維 |
JP2008297648A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Solotex Corp | ポリトリメチレンテレフタレート短繊維 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114214743A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-22 | 江苏江南高纤股份有限公司 | 超低旦复合短纤维的制备方法 |
CN114214742A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-22 | 江苏江南高纤股份有限公司 | Hdpe-pet多次亲水复合短纤维的制备方法 |
CN114214740A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-22 | 江苏江南高纤股份有限公司 | 高柔性低起毛性能的复合短纤维制备方法 |
CN114214742B (zh) * | 2021-12-17 | 2023-08-25 | 江苏江南高纤股份有限公司 | Hdpe-pet多次亲水复合短纤维的制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20190087462A (ko) | 편심 심초 복합 섬유 및 혼섬사 | |
JP3580796B2 (ja) | ポリトリメチレンテレフタレート異型糸 | |
JP2019060049A (ja) | 中空ポリエステル短繊維及びそれを用いた紡績糸 | |
JP4954955B2 (ja) | 高収縮ポリエステル繊維とその製造方法及び用途 | |
KR101543113B1 (ko) | 신축성이 우수한 폴리에스테르 복합섬유, 그 제조방법 및 이를 이용한 복합가공사 | |
KR20130130952A (ko) | 이용성 복합중공섬유 및 복합중공사 | |
JP5786938B2 (ja) | 仮撚用ポリアミド混繊複合糸 | |
JP2008274446A (ja) | 潜在捲縮性複合繊維 | |
JP5373481B2 (ja) | ポリエステル混繊糸 | |
JP2019131920A (ja) | 捲縮糸 | |
JP3267033B2 (ja) | ミルキー光沢を有するポリエステル中空繊維 | |
JP7197326B2 (ja) | 中空異形捲縮長繊維 | |
JP7063037B2 (ja) | 嵩高軽量マルチフィラメント | |
JP4315002B2 (ja) | 高伸度ポリマーアロイ繊維およびその製造方法 | |
JP2021161559A (ja) | ポリエステル複合繊維 | |
JP4346197B2 (ja) | 溶融紡糸用口金 | |
JP2021098907A (ja) | 紡績糸および繊維構造物 | |
JP3998667B2 (ja) | ポリトリメチレンテレフタレート異型糸 | |
JP7322730B2 (ja) | 偏心芯鞘複合短繊維 | |
JP7332307B2 (ja) | 高中空ポリエステル繊維の製造方法 | |
JP2018095977A (ja) | 立体捲縮性を備える嵩高糸 | |
JP3296080B2 (ja) | 良好な収縮性と光沢を有するポリエステル中空繊維 | |
JP2003342843A5 (ja) | ||
TW202223184A (zh) | 海島型複合纖維及含有海島型複合纖維之纖維製品 | |
JP2018053390A (ja) | ポリエステル中空繊維 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200817 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210720 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211228 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220628 |