JP2019059534A - 振出容器および振出容器用キャップ部材 - Google Patents

振出容器および振出容器用キャップ部材 Download PDF

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Abstract

【課題】気密性の高い振出容器を提供する。【解決手段】振出容器1は,上方に開口する口部を備える有底の容器本体20と,容器本体20の口部に取り付けられて容器本体の口部を包囲する,天面部11および壁面部12を備えるキャップ部材10とを備えている。容器本体20の内部空間は仕切り23によって2つの内容物収納室51,52に仕切られている。キャップ部材10の天面部11には2つの内容物収納室51,52に連通する内容物吐出孔11a,11bが形成されている。内容物吐出孔11a,11bは,また天面部11の表面の蓋材13,14で開閉される。天面部11の裏面にキャップ部材10の壁面部12と同じ方向にのびる環状突起15が形成されており,キャップ部材10が容器本体20の口部に取り付けられると環状突起15とキャップ部材10の壁面部11とによって容器本体20の口部が内外から全周にわたって挟まれる。【選択図】図4

Description

この発明は振出容器および振出容器用キャップ部材に関する。
特許文献1は,仕切り板によって容器本体の内部を区分けし,それぞれに塩と胡椒とを収納する調味料容器を開示する。回動蓋部の円筒部(壁面部)に一つの振出用開口部が形成されており,回動蓋部が取り付けられる容器本体の円筒部(壁面部)には塩振出用多孔部と胡椒振出用多孔部とが形成されている。回動蓋部を回動させることで,回動蓋部の振出用開口部は,塩振出用多孔部のみ,胡椒振出用多孔部のみ,および塩振出用多孔部と胡椒振出用多孔部の両方に,それぞれ連通する。塩のみ,胡椒のみ,塩と胡椒のブレンドを,調味料容器から振り出すことができる。
実用新案登録第3054408号公報
塩,胡椒に限らず,その他の調味料,香辛料,調味副食物(ふりかけ)などは一般に湿気を嫌う。特許文献1の調味料容器は,回動蓋部を回動できるようにするために,回動蓋部と容器本体とをしっかりと固定する(締め付ける)ことはできず,これらの間にはわずかな隙間を確保しておく必要がある。このため,容器本体の多孔部が回動蓋部によって閉じられている状態にあっても,回動蓋部にあけられた振出用開口部,および回動蓋部と容器本体のつなぎ部から容器本体の内部に湿気が侵入してしまう。特許文献1の調味料容器は容器本体の内部の気密性を確保することは難しく,内容物の乾燥状態を維持しようとする場合,容器内に乾燥材(シリカゲル)を入れて容器内を除湿するのが一般的である。
この発明は気密性の高い振出容器を提供することを目的とする。
この発明による振出容器は,内部空間を径方向に仕切る仕切りによって上記内部空間が複数の内容物収納室に仕切られている,上方に開口する口部を備える有底の容器本体と,上記容器本体の口部に取り付けられて上記容器本体の口部を包囲する,天面部および壁面部を備えるキャップ部材と,を備えている。上記キャップ部材の天面部に,上記容器本体の複数の内容物収納室のそれぞれに連通する複数の内容物吐出孔が形成されており,上記天面部の表面に,複数の内容物吐出孔のそれぞれを開閉する蓋材が設けられている。さらに上記天面部の裏面に,上記キャップ部材の壁面部と同じ方向にのびる環状突起が形成されており,上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに,上記容器本体の口部の内外面の少なくともいずれか一方が,上記環状突起および上記キャップ部材の壁面部の少なくともいずれか一方に全周にわたって接している。
この発明は上記振出容器を構成するキャップ部材も提供する。この発明によるキャップ部材は,複数の内容物収納室を備える容器本体の口部に取り付けられて上記容器本体の口部を包囲する,天面部および壁面部を備えるものであって,上記キャップ部材の天面部に,上記容器本体の複数の内容物収納室のそれぞれに連通する複数の内容物吐出孔が形成されており,上記天面部の表面に,複数の内容物吐出孔のそれぞれを開閉する蓋材が設けられており,上記天面部の裏面に,上記キャップ部材の壁面部と同じ方向にのびる環状突起が形成されており,上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに,上記容器本体の口部の内外面の少なくともいずれか一方が,上記環状突起および上記キャップ部材の壁面部の少なくともいずれか一方に全周にわたって接することになる位置に,上記環状突起が形成されているものである。
この発明によると,キャップ部材が容器本体の口部に取り付けられたときに,容器本体の口部の内面にキャップ部材の天面部裏面に形成された環状突起が全周にわたって接する,口部の外面にキャップ部材の壁面部が全周にわたって接する,または口部の内外面のそれぞれに環状突起およびキャップ部材の壁面部が接するので,容器本体の内容物収納室を外気から遮断することができ,容器本体の内容物収納室の気密性が確保される。
もちろん好ましくは,上記容器本体の口部の内外面の両方が,内面において環状突起に,外面においてキャップ部材の壁面部に,それぞれ全周にわたって接している。容器本体の内容物収納室の高気密を確保することができる。
一実施態様では,上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに,上記容器本体の口部の内外面の少なくとも一方が,上記環状突起および上記壁面部の少なくとも一方に面接触している。環状突起または壁面部と容器本体の口部とを広く接触させることで,気密性を向上させることができる。
好ましくは,上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに上記環状突起が収まる切欠きが,上記仕切りの上端部に形成されている。仕切りを容器本体の口部開口と面一の高さまで設けても,上記キャップ部材を上記容器本体の口部に取り付けたときに仕切りと環状突起とが干渉することがなく,キャップ部材の天面部の裏面を,切欠きを除く範囲の上記仕切りの上端面に密接させるまたは近接させることができる。容器本体内部における,上記仕切りを越える内容物の移動を防ぐことができる。
容器本体とキャップ部材とはねじ結合によって互いに結合(嵌合,固定)するものであっても,打栓(キャップ材を容器本体の口部に向けて押し込む)ことによって互いに結合(嵌合,固定)するものであってもよい。ねじ結合の場合には,上記容器本体の口部の外周面および上記キャップ部材の壁面部の内周面のそれぞれに,互いにねじ結合されるねじ山が形成される。打栓結合の場合であれば,上記容器本体の口部の外周面および上記キャップ部材の壁面部の内周面のそれぞれに,上記キャップ部材を上記容器本体の口部に向けて押し込んだときに互いに係合する突出部が形成される。
一実施態様では,上記キャップ部材の天部の裏面に,上記キャップ部材を上記容器本体の口部に取り付けたときに上記仕切りの上端部を幅方向に挟む,少なくとも1組のストッパ・リブが形成されている。キャップ部材を容器本体に取り付けたときのキャップ部材と容器本体の相対位置を一定にすることができ,キャップ部材の天面部に形成された複数の内容物吐出孔と,容器本体の複数の内容物収納室を正確に連通させることができる。
好ましくは1組のストッパ・リブが,背が低くかつ長さの短い第1のストッパ・リブと,背が高くかつ長さの長い第2のストッパ・リブを含み,上記キャップ部材の回転方向の前がわに上記第1のストッパ・リブが,後がわに上記第2のストッパ・リブが,それぞれ形成されている。上記仕切りの上端部が背の低い第1のストッパ・リブを乗り越えるときに手に伝わる感覚と,乗り越えたときの音とによって,キャップ部材の閉め終りを確認することができ,第2のストッパ・リブで閉め位置を固定し,キャップ部材の天面部に形成された複数の内容物吐出孔と,容器本体の複数の内容物収納室とが正確に連通する位置にキャップ部材が位置決めされたことを確認することができる。
振出容器の斜視図である。 振出容器を構成する容器本体の斜視図である。 容器本体の平面図である。 図1のIV−IV線に沿う振出容器の断面図である。 振出容器を構成するキャップ部材を裏側から見た斜視図である。 容器本体の口部にキャップ部材が取り付けられたときのキャップ部材の裏側の様子を,表側から破断して示す斜視図である。 変形例の容器本体の平面図である。 他の変形例の容器本体の平面図である。 他の実施例を示すもので,図4に相当する振出容器の断面図である。 従来容器と本願発明の振出容器の気密性比較試験の結果を示すグラフである。
図1は振出容器の斜視図である。図2は振出容器を構成する容器本体の斜視図である。図3は容器本体の平面図を,図4は図1のIV−IV線に沿う振出容器の断面図をそれぞれ示している。図5は振出容器を構成するキャップ部材を裏側から見た斜視図である。
振出容器1はキャップ部材10と容器本体20とを備えている。
容器本体20は,円筒状の胴部21と胴部21の底面を塞ぐ円形の底部22を備えるもので,上方に開口する有底容器である。容器本体20の開口する上部範囲を,以下,容器本体20の口部という。円筒状の胴部21は口部に向かうほど径がわずかに大きくなっている。もちろん,胴部21全体を同径に形成してもよい。また容器本体20の口部の開口縁部26はわずかに肉厚に形成されている。
容器本体20の内部に仕切り板23が形成されており,仕切り板23によって容器本体20の内部空間はほぼ同じ容量の2つの収納室51,52に仕切られている。仕切り板23は容器本体20の口部開口と面一の高さまで設けることができる。また容器本体20の口部の外周面にらせん状のねじ山25が形成され,ねじ山25の下側にはさらに環状のネックリング24が形成されている。胴部21,底部22,仕切り板23,ネックリング24およびねじ山25を含む容器本体20の全体は,透明または半透明の合成樹脂(たとえばポリプロピレン,ポリエチレン)によって一体につくられている。
図2を参照して,容器本体20の内部を仕切る仕切り板23は長方形の外形を有する平板状のもので,その上部両隅が切りかかれている(切欠き部を符号23Aで示す)。切欠き部23Aの詳細は後述する。
キャップ部材10は,円形の天面部11と,天面部11の外周縁につながる円筒形の壁面部12とを備えている。キャップ部材10も合成樹脂(ポリエチレン,ポリエチレンなど)によってつくられる。
図4および図5を参照して,キャップ部材10の壁面部12の内周面にもらせん状のねじ山17が形成されている。容器本体20の口部の外周面に形成されたねじ山25と,キャップ部材10の壁面部12の内周面に形成されたねじ山17とによって,キャップ部材10と容器本体20とは着脱自在にねじ結合される。
図1を参照して,キャップ部材10の円形の天面部11には,上記天面部11を2つの半円に分けたときの半円内のそれぞれの範囲に,円形の振出孔11a,11bがあけられている。図4を参照して,キャップ部材10が容器本体20の口部にしっかりとねじ結合されたとき,一方の振出孔11aと容器本体20の一方の収納室52が連通し,他方の振出孔11bと容器本体20の他方の収納室51が連通する。
図1を参照して,振出孔11aの直径に比べて振出孔11bの直径は小さい。また,振出孔11aの数が1つであるのに対し振出孔11bの数は3つである。径の大きな振出孔11aに連通する収納室52には比較的粒径の大きな粒体または粉体が収納され,径の小さな振出孔11bに連通する収納室51には比較的粒径の小さい粒体または粉体が収納される。振出孔11a,11bの形状,大きさ,および数は任意に設計することができる。
振出孔11aおよび振出孔11bを取り囲む天面部11の表面の周辺範囲にはわずかに窪み(凹部)が形成されており,この窪みに振出孔11a,11bを閉じるための開閉蓋13,14がそれぞれ収められる。開閉蓋13の内面には環状(高さの低い円筒形)の栓筒13aが突出して形成されている。栓筒13aの直径と振出孔11aの直径はほぼ等しく,開閉蓋13を閉じると,天面部の表面に形成された窪み(凹部)に開閉蓋13がぴったりと収まり,かつ栓筒13aが振出孔11aにぴったりと嵌る。開閉蓋14も同様であり,その内面には3つの栓筒(図1において見えない)が突出して形成されており,開閉蓋14を閉じると,天面部の表面に形成された窪み(凹部)に開閉蓋14がぴったりと収まり,かつ3つの栓筒のそれぞれが3つの振出孔11bのそれぞれにぴったりと嵌る。
開閉蓋13,14の先端周縁部に外向きに短く突出する摘み片13b,14bが形成されている。摘み片13b,14bに指または爪をかけて開閉蓋13,14を上向きに跳ね上げることで,開閉蓋13,14をあけることができる。
開閉蓋13,14の末端(摘み片13b,14bと反対側)は,たとえば肉厚の薄いヒンジによって天面部11とつなげることができる。もちろん,開閉蓋13,14を天面部11につなげずに,天面部11から取り外すことができるようにしてもよい。
図4および図5を参照して,キャップ部材10の天面部11の裏面に,壁面部12と同じ方向に,壁面部12との間に間隔をあけて伸びる,背の低い円筒状の環状突起(インナーリング)15が形成されている。壁面部12と環状突起15の間隔は,容器本体20の口部の肉厚にほぼ等しい。容器本体20にキャップ部材10をしっかりとねじ結合すると,キャップ部材10の壁面部12と環状突起15との間に容器本体20の口部(開口縁部26)が隙間なく挟まれ,これにより内容部収納室51,52の高い気密性が確保される。
容器本体20の口部(開口縁部26)の内面と環状突起15とは全周にわたって面接触する。容器本体20の口部(開口縁部26)の外面とキャップ部材10の壁面部12も全周にわたって面接触する。外気を遮断する個所が二重に設けられるので,振出容器1の気密性は非常に高いものとなる。
容器本体20にキャップ部材10をねじ結合するときに,キャップ部材10の天面部11の裏面から下向きにのびる環状突起15と容器本体20の内部を仕切る仕切り板23とが干渉するのを避けるために,上述したように,容器本体20の内部を仕切る仕切り板23の上部両隅に切欠き部23Aが形成されている。
図6は,容器本体20の口部にキャップ部材10が取り付けられているときのキャップ部材10の裏側の様子を,表側から破断して拡大して示している。容器本体20にキャップ部材10をねじ結合すると,仕切り板23の上部両隅に形成された切欠き部23Aにキャップ部材10の環状突起15の先端部が収まる(入り込む)ので,環状突起15が仕切り板23にぶつかってキャップ部材10のねじ結合が邪魔されることがなく,容器本体20の口部の上端面がキャップ部材10の天面部11の裏面に近接するまで,容器本体20にキャップ部材10をしっかりとねじ結合することができる。またキャップ部材10を容器本体20にしっかりとねじ結合すると,容器本体20の仕切り板23の切欠き23Aを除く範囲の上端面もキャップ部材10の天面部11の裏面に近接する(図4)。容器本体20の内部において内容物が,一方の収納室51,52から他方の収納室52,51に仕切り板23を乗り越えて移動することはない。
仕切り板23の切欠き部23Aの切欠き幅(水平姿勢面の長さ)は,容器本体20にキャップ部材10をねじ結合したときにたとえば0.01mm〜0.50mm程度の隙間が切欠き部23Aと環状突起15との間に確保される程度とするとよい。内容物の大きさによって隙間は任意に定めることができる。同様に,切欠き部23Aの切欠き高さ(垂直姿勢面の長さ)についても,キャップ部材10を容器本体20にしっかりとねじ結合したときに,環状突起15の先端面と切欠き部23Aとに0.01mm〜0.10mm程度の隙間が確保される程度にするよい。環状突起15と切欠き部23Aとが接触して,キャップ部材10を容器本体20にねじ結合するときに,キャップ部材10が回しにくくなることが防止される。また,切欠き部23Aの箇所においても,内容物が仕切り板23を乗り越えて移動することが防止される。
図4,図5および図6を参照して,キャップ部材10の天面部11の裏面の環状突起15の近くにはさらに,高さおよび大きさの異なるストッパ・リブ18,19の組が,2か所に設けられている。2か所のストッパ・リブ18,19の組は,上述した振出孔11a,11bが形成されている2つの半円領域を分ける直線上の両端のそれぞれに位置している。
ストッパ・リブ18,19はいずれも断面概略長方形の板状のもので,背が低くかつ長さの短いストッパ・リブ18と,背が高くかつ長さの長いストッパ・リブ19の組である。これらの2つのストッパ・リブ18,19の間には,仕切り板23の肉厚にほぼ等しい間隔(わずかに広くてもよい)が設けられており,キャップ部材10が容器本体20にしっかりとねじ結合されたときに仕切り板23の上端面がのびる方向と同じ方向に長手方向を向けて形成されている。
キャップ部材10を容器本体20にねじ結合するときのキャップ部材10の回転方向を基準して,回転方向の前がわに背の低いストッパ・リブ18が位置し,回転方向の後がわに背の高いストッパ・リブ19が位置する。キャップ部材10を容器本体20に対して回転させると,容器本体20とキャップ部材10との間が次第に狭まり,仕切り板23の上端面とキャップ部材10の天面部11の距離も次第に近づいていく。キャップ部材10が完全にねじ結合される直前,仕切り板23の上端部分が背の低いストッパ・リブ18の先端部分にわずかに接触し,その後に背の低いストッパ・リブ18を乗り越え,背の高いストッパ・リブ19に当たり,そこでキャップ部材10のねじ結合がストップする(閉め終り)。仕切り板23の上端部分が背の低いストッパ・リブ18を乗り越えたときに手に伝わる感覚と,乗り越えたときに生じるクリック音とによって,キャップ部材10の閉め終りを確認することができる。また,天面部11に形成された振出孔11a,11bを,容器本体20の2つの収納室52,51にそれぞれ正確に連通させること,すなわち正確に連通するようにキャップ部材10と容器本体20を回転方向の相対位置を定めることができる。
上述した実施例では,容器本体20の内部空間は仕切り板23によって2つの収納室51,52に分けられている。容器本体20の中心から径方向に放射状にのびる複数の仕切り板を形成することで,3つ,4つの収納室を形成することもできる。図7は容器本体20の中心から径方向に等角度間隔をあけてのびる3つの仕切り板23a,23b,23cによって,内部空間が3つの収納室51,52,53に仕切られた容器本体20Aを示している。図8は等角度間隔に径方向にのびる4つの仕切り板23a,23b,23c,23dによって内部空間が4つの収納室51,52,53,54に仕切られた容器本体20Bを示している。仕切り板の数(収納室の数)は任意に設計することができる。
キャップ部材10に形成される振出孔および開閉蓋の数と位置,ならびにストッパ・リブ18,19の組の数と位置は,容器本体に形成される収納室の数および位置に合わせられるのは言うまでもない。たとえば,図7に示す容器本体20Aに組み合わされるキャップ部材は,キャップ部材の天面部を等角度間隔に三等分した範囲のそれぞれに振出孔が形成され,これらの3つの振出孔を開閉するための3つの開閉蓋が天面部の表面に設けられる。天面部の裏面に形成されるストッパ・リブ18,19の組は,3つの仕切り板23a,23b,23cに合わせて,等角度間隔をあけて3か所に形成される。振出孔の形状,数,大きさ,位置は任意に設計することができる。
図9は他の実施例を示すもので,図4に相当する振出容器2の断面図を示している。
振出容器2は,ねじ結合ではなく,打栓結合によってキャップ部材10Aが容器本体20Cに取り付けられる点が,上述した振出容器1と異なる。容器本体20Cの口部の外周面の一部に形成された突起部27と,キャップ部材10Aの壁面部12の内周面の一部に形成された突起部16とを係合させることによって,容器本体20Cの口部にキャップ部材10Aがしっかりと取り付けられる。
図10は従来容器と上述した振出容器1の気密性比較試験結果を示している。従来容器は,背景技術に記載の実用新案登録第3054408号公報に開示されている調味料容器と同等の構造を有するもので,回動蓋部の壁面部に一つの振出用開口部を有し,かつ回動蓋部が取り付けられる容器本体の壁面部の3か所に大きさの異なる開口部が形成されたものを採用した。
気密性比較試験は以下の要領で行った。
(1)容器に20gの塩化カルシウムを入れてキャップ部材(回動蓋部)を取り付ける。
(2)容器および塩化カルシウムの総重量を電子天秤を用いて測定し,これを初期重量とする。
(3)秤量後,容器を気温45℃,湿度90%の恒温恒湿槽に保管する。
(4)24時間ごとに上記総重量を測定し,初期重量からの重量変化量(g)を算出する。
重量変化量は塩化カルシウムによる吸湿量を意味する。すなわち重量変化量が大きいと,それは容器の気密性(密閉性)が低く,容器内部に多くの湿気が入り込んだことを意味する。逆に重量変化量が小さいと,容器の気密性が高く,容器内部に入り込む湿気が少ないことを意味する。
従来容器については,容器を形成する材質の特性による水蒸気透過性をキャンセルし,回動蓋部と容器本体の間のつなぎ部および回動蓋部の振出用開口部を通じた湿気の侵入量を正しく計測するために,回動蓋部と容器本体の間のつなぎ部および回動蓋部の振出用開口部にアルミテープを貼ってシールしたものと,アルミテープを貼っていないものとを用意し,アルミテープを貼っていない従来容器における上記変化量からアルミテープを貼ってシールした従来容器における変化量の差を算出し,これを比較試験における従来容器の変化量としている。
図10から明らかなように,振出容器1は,従来容器と比較して重量変化量が格段に少なく,気密性が大幅に向上していることが確認された。振出容器1は容器内部を乾燥状態に保つための乾燥材を必ずしも使用しなくてもよい程度の高い気密性を有している。
1,2 振出容器
10,10A キャップ部材
11 天面部
12 壁面部
13,14 開閉蓋
11a,11b 振出孔
15 環状突起
16,27 突出部
17,25 ねじ山
18,19 ストッパ・リブ
20,20A,20B,20C 容器本体
21 胴部
23,23a,23b,23c,23d 仕切り板
23A 切欠き
51,52,53,54 収納室

Claims (9)

  1. 内部空間を径方向に仕切る仕切りによって上記内部空間が複数の内容物収納室に仕切られている,上方に開口する口部を備える有底の容器本体と,
    上記容器本体の口部に取り付けられて上記容器本体の口部を包囲する,天面部および壁面部を備えるキャップ部材と,を備え,
    上記キャップ部材の天面部に,上記容器本体の複数の内容物収納室のそれぞれに連通する複数の内容物吐出孔が形成されており,
    上記天面部の表面に,複数の内容物吐出孔のそれぞれを開閉する蓋材が設けられており,
    上記天面部の裏面に,上記キャップ部材の壁面部と同じ方向にのびる環状突起が形成されており,
    上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに,上記容器本体の口部の内外面の少なくともいずれか一方が,上記環状突起および上記キャップ部材の壁面部の少なくともいずれか一方に全周にわたって接している,
    振出容器。
  2. 上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに,上記容器本体の口部の内外面の両方が,内面において環状突起に,外面においてキャップ部材の壁面部に,それぞれ全周にわたって接している,
    請求項1に記載の振出容器。
  3. 上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに,上記容器本体の口部の内外面の少なくとも一方が,上記環状突起および上記壁面部の少なくとも一方に面接触している,
    請求項1または2に記載の振出容器。
  4. 上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに上記環状突起の先端部が収まる切欠きが,上記仕切りの上端部に形成されている,
    請求項1から3のいずれか一項に記載の振出容器。
  5. 上記容器本体の口部の外周面および上記キャップ部材の壁面部の内周面のそれぞれに,互いにねじ結合されるねじ山が形成されている,
    請求項1から4のいずれか一項に記載の振出容器。
  6. 上記容器本体の口部の外周面および上記キャップ部材の壁面部の内周面のそれぞれに,上記キャップ部材を上記容器本体の口部に向けて押し込んだときに互いに係合する突出部が形成されている,
    請求項1から4のいずれか一項に記載の振出容器。
  7. 上記キャップ部材の天部の裏面に,上記キャップ部材を上記容器本体の取り付けたときに上記仕切りの上端部を幅方向に挟む,少なくとも1組のストッパ・リブが形成されている,
    請求項5または6に記載の振出容器。
  8. 1組のストッパ・リブが,背が低くかつ長さの短い第1のストッパ・リブと背が高くかつ長さの長い第2のストッパ・リブとを含み,
    上記キャップ部材の回転方向の前がわに上記第1のストッパ・リブが,後がわに上記第2のストッパ・リブが,それぞれ形成されている,
    請求項7に記載の振出容器。
  9. 複数の内容物収納室を備える容器本体の口部に取り付けられて上記容器本体の口部を包囲する,天面部および壁面部を備えるキャップ部材であって,
    上記キャップ部材の天面部に,上記容器本体の複数の内容物収納室のそれぞれに連通する複数の内容物吐出孔が形成されており,
    上記天面部の表面に,複数の内容物吐出孔のそれぞれを開閉する蓋材が設けられており,
    上記天面部の裏面に,上記キャップ部材の壁面部と同じ方向にのびる環状突起が形成されており,
    上記キャップ部材が上記容器本体の口部に取り付けられたときに,上記容器本体の口部の内外面の少なくともいずれか一方が,上記環状突起および上記キャップ部材の壁面部の少なくともいずれか一方に全周にわたって接することになる位置に,上記環状突起が形成されている,
    キャップ部材。
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