JP2019058551A - ビーム同士の連結構造および什器 - Google Patents
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Abstract
Description
また、一対のビーム同士の間には規制手段が設けられている。この規制手段により、クランプ部材が一対のビームを挟持したときに、ビームのうち挟持された部分の対向方向における変位が規制される。この構成により、クランプ部材による挟持力を強くしたとしても、一対のビームが対向方向に変位若しくは変形することが抑えられる。従って、クランプ部材による挟持力を強くして、ビーム同士を強固に連結することが可能となる。
以下、第1実施形態の什器の一例である椅子の構成を、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、椅子(什器)1は、座部2aおよび背凭れ2bを有する座体(被支持部)2と、座体2に隣接して配置された肘掛(オプション部材)3と、座体2および肘掛3を支持する支持構造体4Aと、を備えている。
また、図1に示す椅子1は、並べて配置された複数の座体2と、各座体2の両隣にそれぞれ配置された複数の肘掛3と、を備えているが、座体2および肘掛3の数は適宜変更してもよい。また、座体2は背凭れ2bを有していなくてもよい。また、肘掛3の一部若しくは全部を、その他のオプション部材(例えばテーブルなど)に置き換えてもよい。
図2は、図1のII−II断面矢視図である。図2に示すように、本実施形態の支持構造体4Aは、対向して配置された一対のビーム10を有している。以下、一対のビーム10が延びる方向を単に長手方向という。また、一対のビーム10同士が互いに向かい合う方向を対向方向といい、長手方向および対向方向の双方に直交する方向を上下方向という。また、上下方向における座体2側を上方といい、支持構造体4A側を下方という。また、対向方向における背凭れ2bが配置された側を後方といい、その反対側を前方という。図1〜図6では、X軸が長手方向を示し、Y軸が対向方向を示し、Z軸が上下方向を示している。
また、図2に示すように、支持構造体4Aは、長手方向から見て、上下方向に延びる軸線Oを対称軸とする略線対称な構造を有している。以下、対向方向に沿って、軸線Oに向かう側を対向方向内側といい、軸線Oから遠ざかる側を対向方向外側という場合がある。
一部の肘掛本体3cの内側にはボックス3bが設けられており、ボックス3bの前面には差込口3aが設けられている。ボックス3b内には、差込口3aに接続された端子類が収容されている。差込口3aは、ボックス3b内の端子類を介して、後述するケーブルに接続される。差込口3aは、荷重支持面3dよりも下方に配置されている。
なお、図1の例では、一部の肘掛3に差込口3aが設けられているが、全部の肘掛3に差込口3aが設けられていてもよい。また、肘掛3の形状および差込口3aの位置は適宜変更可能である。
また、肘掛3に代えて他のオプション部材を採用する場合には、このオプション部材に差込口3aが設けられる。例えばテーブルをオプション部材として用いる場合、差込口3aがテーブルの天面または側面などに設けられてもよい。
図2に示すように、支持構造体4Aは、対向方向に間隔を有して配された一対のビーム10と、一対のビーム10の下側の部分を支持する下側支持構造5Aと、一対のビーム10の上側の部分を支持する上側支持構造6Aと、を備えている。
下側支持構造5Aは、一対のビーム10を下方から支持する脚体20と、一対のビーム10を脚体20に固定する第1固定部材51、第2固定部材52、および第3固定部材53と、を備えている。
上側支持構造6Aは、一対のビーム10を対向方向で挟持する一対のクランプ部材40と、少なくとも一部が一対のビーム10の上方に位置する接続部材30と、を備えている。接続部材30は、一対のビーム10同士の間に位置し、一対のビーム10のうち一対のクランプ部材40によって挟持される部分における対向方向の変位を規制する突部(規制手段)33を有する。
図1に示すように、本実施形態では、脚体20が長手方向に間隔を空けて2つ設けられており、各脚体20が一対のビーム10の長手方向両端部を支持している。なお、椅子1が備える脚体20の数は3つ以上であってもよい。
図3は、図2のビーム10周辺の拡大図である。図2および図3に示すように、脚体20は、前脚部21と、前脚部21に対して後方に配された後脚部22と、前脚部21の上端部および後脚部22の上端部を互いに接続する連結部23と、を有している。本実施形態では、脚体20は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。脚体20は、長手方向から見て、軸線Oを対称軸とする略線対称な形状を有している。前脚部21は、一対のビーム10よりも前方に位置しており、後脚部22は、一対のビーム10よりも後方に位置している。前脚部21は、下方に向かうに従って漸次前方に向けて延びている。後脚部22は、下方に向かうに従って漸次後方に向けて延びている。
一対のビーム10は、対向方向に間隔を空けて配置されている。一対のビーム10は、長手方向から見て、軸線Oを対称軸とする互いに略線対称な形状に形成されている。本実施形態では、一対のビーム10は、アルミニウムなどを原料として、押し出し成形によって形成されている。このため、一対のビーム10の各部分は、長手方向に延びている。各ビーム10は、脚体20の載置面23aに載置される載置部11と、一対のクランプ部材40にクランプされる被クランプ部13と、載置部11および被クランプ部13を互いに接続する接続部12と、を有している。載置部11、接続部12、および被クランプ部13にはそれぞれ、長手方向に延びる肉抜き孔が形成されている。なお、肉抜き孔の形状および数量は適宜変更してもよい。
接続部材30は、座体2の下面に取り付けられており、一対のビーム10と座体2との間に配置されている。本実施形態において、接続部材30は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。接続部材30は、長手方向から見て、軸線Oを対称軸とする略線対称な形状に形成されている。接続部材30は、座体2のフレーム2cに固定された固定部31と、一対のクランプ部材40同士の間に位置する中間部32と、中間部32の対向方向中央部から下方に向けて突出する突部33と、を有する。中間部32および突部33は、座体2よりも下方に位置している。
一対のクランプ部材40は、対向方向に間隔を空けて配置されており、一対のビーム10と座体2との間に位置している。一対のクランプ部材40は、対向方向で接続部材30の中間部32を挟んでいる。一対のクランプ部材40の外形は、軸線Oを対称軸として、互いに略線対称な形状に形成されている。本実施形態では、各クランプ部材40は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。各クランプ部材40は、対向方向内側に向けて突出する第1挟持部41を有している。第1挟持部41は、クランプ部材40の上端部に位置している。第1挟持部41は、長手方向から見て、対向方向内側に向けて突となる曲面状に形成されている。第1挟持部41は、接続部材30の凹部32b内に位置している。そして、第1挟持部41は、凹部32bの内面に接触しており、凹部32bの曲面に沿って摺動可能に配されている。
第1固定部材51の上端部には、対向方向の外側に向けて突出するフランジ部51aが形成されている。第1固定部材51には、上下方向に延びるネジ孔51bが形成されている。ネジ孔51bは、第1固定部材51の下面に開口している。
第2固定部材52および第3固定部材53はそれぞれ、板状に形成されている。第2固定部材52には座ぐり孔52aが形成されており、第3固定部材53には座ぐり孔53aが形成されている。第2固定部材52の座ぐり孔52aの大径部は前方および上方に向けて開口しており、座ぐり孔52aの小径部は後方および下方に向けて開口している。第3固定部材53の座ぐり孔53aの大径部は後方および上方に向けて開口しており、座ぐり孔53aの小径部は前方および下方に向けて開口している。第2固定部材52は前脚部21の前脚凹部21a内に配置されており、第3固定部材53は後脚部22の後脚凹部22a内に配置されている。第2固定部材52はボルトB2によって前脚部21に固定され、第3固定部材53はボルトB3によって後脚部22に固定されている。第2固定部材52の外面は、前脚部21の前面に沿うように延びている。第3固定部材53の外面は、後脚部22の後面に沿うように延びている。
そして本実施形態では、一対のビーム10同士の間に、ケーブルを収容可能な収容空間Sが形成されている。収容空間Sに収容されるケーブルとしては、例えば電力ケーブル、光ファイバケーブル、電話ケーブルなどを採用することができる。収容空間Sは、長手方向に沿って延びている。収容空間Sは、接続部材30、脚体20、若しくは後述の上カバー61または下カバー62などによって部分的に閉塞されるが、少なくとも一部において、上方に向けて開口している。収容空間S内に収容されたケーブルは、肘掛3の差込口3aに接続される。このとき、収容空間Sの上方に向けた開口部は、収容空間S内から肘掛3内へとケーブルを導入するために用いられる。また、収容空間Sは下方に向けて開口していてもよい。この場合、収容空間Sの下方への開口部を通じて、ケーブルの端部を床面へと導入することができる。
また、ケーブル状の物品に限らず、収容空間Sにその他の物品を収容してもよい。
なお、椅子1は上記のような上カバー61および下カバーを有していなくてもよい。この場合でも、例えばビーム10の第1接触面11fのうち、第1固定部材51に覆われていない部分にケーブルを載置することで、収容空間S内にケーブルを位置させることができる。
このような設置方法を採用することで、座体2を支持構造体4Aに取り付ける際の座体2の位置や姿勢が安定し、取り付け作業性が向上する。また、クランプ部材40によって座体2を固定する前に、座体2をビーム10に対してスライドさせることで、長手方向における座体2の位置を、容易に調整することが可能となる。
なお、挟持面43aおよび第3接触面13aが双方とも、下方に向かうに従って漸次対向方向内側に向けて延びているため、クランプ部材40および接続部材30がビーム10に対して上方に移動することが抑えられる。また、接続部材30の突部33が被クランプ部13同士の間に位置していることで、被クランプ部13が挟持されたときに、被クランプ部13が対向方向内側に倒れることが抑えられる。
また、クランプ部材40が一対のビーム10を挟持したときに、一対の被クランプ部13同士の間に設けられた突部(規制手段)33が、被クランプ部13が対向方向に変位することを規制する。この構成により、クランプ部材40による挟持力を強くしたとしても、一対のビーム10が対向方向内側に変位若しくは変形することが抑えられる。従って、クランプ部材40による挟持力を強くして、ビーム10同士を強固に連結することが可能となる。
また、クランプ部材40が、一対のビーム10および接続部材30の両者を対向方向で挟持することで、接続部材30を介して一対のビーム10を強固に連結することが可能となる。
また、接続部材30に突部(規制手段)33が形成されることで、一対のビーム10、クランプ部材40、および突部33の相対的な位置を容易かつ正確に決め、突部33の強度が確保されるとともに、部品点数を削減することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態について図5を用いて説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態の支持構造体4Bは、一対のビーム10と、上側支持構造6Aと、下側支持構造5Bとを備えている。本実施形態では、下側支持構造5Bが、脚体20および第1固定部材54によって構成されている点が、第1実施形態と異なる。
以上の構成により、ビーム10の対向方向における位置が定まるとともに、ビーム10が脚体20に固定される。
また、ビーム10の上端部は上側挟持手段である一対のクランプ部材40によって挟持され、ビーム10の下端部は下側挟持手段である前側突出部24および後側突出部25によって挟持される。このように、一対のビーム10の上端部および下端部をそれぞれ挟持して固定することで、ビーム10とクランプ部材40、およびビーム10と脚体20のそれぞれの密着性を高め、支持構造体4Bの剛性をより高めることができる。
次に、本発明に係る第3実施形態について図6を用いて説明するが、第1実施形態および第2実施形態と基本的な構成は同様である。このため、第1実施形態または第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態の支持構造体4Cは、一対のビーム10と、上側支持構造6Cと、下側支持構造5Bとを備えている。本実施形態では、上側支持構造6Cを構成する接続部材30およびクランプ部材40の形状が、第2実施形態と異なる。
Claims (7)
- 対向して配置された一対のビームと、
前記一対のビームの下側を支持する下側支持構造と、
前記一対のビームの上側を支持する上側支持構造と、を備え、
前記上側支持構造および前記下側支持構造の一方は、
前記一対のビームを、前記一対のビームが対向する対向方向で挟持する一対のクランプ部材と、
前記一対のビーム同士の間に位置し、かつ前記一対のビームのうち前記一対のクランプ部材によって挟持される部分における前記対向方向の変位を規制する規制手段と、を有することを特徴とする、ビーム同士の連結構造。 - 前記下側支持構造が、前記対向方向における前記一対のビームの位置を決めることを特徴とする、請求項1に記載のビーム同士の連結構造。
- 前記上側支持構造は、少なくとも一部が前記一対のビームの上方に位置する接続部材を備え、
前記一対のクランプ部材は、前記接続部材における前記一対のビームの上方に位置する部分を、前記対向方向で挟持することを特徴とする、請求項1または2に記載のビーム同士の連結構造。 - 前記規制手段は、前記接続部材に支持されていることを特徴とする、請求項3に記載のビーム同士の連結構造。
- 前記規制手段は、前記接続部材のうち、前記一対のビームと対向する面から下方に向けて突出する突部であることを特徴とする、請求項4に記載のビーム同士の連結構造。
- 前記一対のビームはそれぞれ、
前記下側支持構造に載置される載置部と、
前記載置部よりも上側に位置する被クランプ部と、を有し、
前記一対のクランプ部材はそれぞれ、
前記接続部材のうち前記一対のビームから上側に離れた部分に当接する第1挟持部と、
前記一対のビームの前記被クランプ部に当接する第2挟持部と、
前記第1挟持部と前記第2挟持部との間に位置し、かつ前記接続部材との間で隙間を形成する内端面と、を有することを特徴とする、請求項3から5のいずれか1項に記載のビーム同士の連結構造。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載のビーム同士の連結構造を有する支持構造体と、
前記支持構造体に支持される被支持部と、を備える什器。
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