JP2019057785A - 無線通信システム、通信装置及びデータ統合方法 - Google Patents

無線通信システム、通信装置及びデータ統合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のスニファデータを統合できる無線通信システム、通信装置及びデータ統合方法を提供することである。【解決手段】実施形態の無線通信システムは、複数の第1通信装置と第2通信装置とを持つ。第1通信装置は、通信部と、スニファデータ生成部とを持つ。スニファデータ生成部は、パケットを取得した時刻を付与し、スニファデータを生成する。第2通信装置は、マスタ決定部と、時刻補正部と、スニファデータ統合部とを持つ。マスタ決定部は、基準となるクロック信号を発する第1通信装置をマスタ装置として決定する。時刻補正部は、マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに共通して含まれるパケットを特定し、他の第1通信装置のパケットに付与された時刻をクロック信号によって定められる時刻に補正する。スニファデータ統合部は、統合スニファデータを生成する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、無線通信システム、通信装置及びデータ統合方法に関する。
近年、オフィスビルやホテル、工場、商業施設等の建物における統合的なビル管理システムでは、無線通信方式によるネットワーク化が検討され、導入が始まっている。一般的な無線通信方式において、広域な通信範囲を提供するためには中継伝送が可能なマルチホップ型無線ネットワークの導入が望ましい。広域な通信範囲を有する無線通信ネットワークを管理するためには、無線電波をキャプチャしてパケット解析を行うスニファ装置が必要となる。単体のスニファ装置で広域な通信範囲を有する無線通信ネットワーク全体をキャプチャすることは難しい。そのため、複数のスニファ装置を用いて、無線通信ネットワーク全体をキャプチャする手法が考えられる。しかし、スニファ装置はそれぞれでクロック精度が異なるため、スニファ装置毎に時間軸が異なる。そこで、キャプチャされたデータの時間軸を合わせてデータを統合するための手段が必要となる場合があった。
特表2014−504112号公報 特開2008−141777号公報 特開2005−223906号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数のスニファデータを統合できる無線通信システム、通信装置及びデータ統合方法を提供することである。
実施形態の無線通信システムは、複数の第1通信装置と第2通信装置とを持つ。第1通信装置は、通信部と、スニファデータ生成部とを持つ。通信部は、空間を伝搬するパケットを取得する。スニファデータ生成部は、前記パケットに対して前記パケットを取得した時刻を付与し、前記パケットを含みネットワークの稼働状況を示すスニファデータを生成する。第2通信装置は、マスタ決定部と、時刻補正部と、スニファデータ統合部とを持つ。マスタ決定部は、前記第1通信装置のうち前記パケットに付与された時刻を補正する基準となるクロック信号を発する前記第1通信装置をマスタ装置として決定する。時刻補正部は、前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに共通して含まれる前記パケットを特定し、前記他の第1通信装置のパケットに付与された時刻に対して所定の処理を行うことで、前記他の第1通信装置のパケットに付与された時刻を前記クロック信号によって定められる時刻に補正する。スニファデータ統合部は、前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと、前記他の第1通信装置によって生成されたスニファデータと、を含む統合スニファデータを生成する。
第1の実施形態の無線通信システム1のシステム構成図。 第1の実施形態のスニファ装置100の機能ブロック図。 第1の実施形態の統合装置200の機能ブロック図。 第1の実施形態の無線端末300の機能ブロック図。 第1の実施形態のパケット間隔を算出する例を示す図。 第1の実施形態のスニファデータの時間軸を補正する処理の例を示す図。 第1の実施形態の統合スニファデータの生成の一具体例を示す図。 第1の実施形態のクロック誤差の算出方法の一具体例を示す図。 第1の実施形態のマスタ装置の決定方法の一具体例を示す図。 第1の実施形態の時刻補正の処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態のマスタ装置の決定の処理の流れを示すフローチャート。 第1の実施形態の統合スニファデータの生成の処理の流れを示すシーケンス図。 第2の実施形態の無線通信システム1のシステム構成図。 第2の実施形態のスニファ装置110の機能ブロック図。 第2の実施形態の統合装置210の機能ブロック図。 第3の実施形態の無線通信システム3のシステム構成図。 第3の実施形態のスニファ装置120の機能ブロック図。 第3の実施形態のスニファ装置130の機能ブロック図。
以下、実施形態の無線通信システム、通信装置及びデータ統合方法を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の無線通信システム1のシステム構成図である。無線通信システム1は、複数台の無線端末を備えるマルチホップ型の無線ネットワークで構成される。無線通信システム1は、統合スニファデータを生成する。統合スニファデータは、無線通信システム1の稼働状況を示すデータである。統合スニファデータは、スニファ装置によって生成されたスニファデータを含むデータである。無線通信システム1は、スニファ装置100a、スニファ装置100b、統合装置200及び無線端末300a〜iを備える。図1の無線通信システム1では、無線端末300a〜cと、無線端末d〜fと、無線端末g〜iとは、それぞれ直接的に無線通信を行う。無線端末300a及び無線端末300dのような、直接通信できない無線端末間の通信は、中継点となる無線端末300b又は無線端末300cを中継することで実現される。以下、いずれのスニファ装置であるかを区別しないときは、単にスニファ装置100と称して説明する。以下、いずれの無線端末であるかを区別しないときは、単に無線端末300と称して説明する。
スニファ装置100a及びスニファ装置100bは、それぞれ、パケットを取得可能な範囲として、領域400a及び領域400bを有する。スニファ装置100は、地理的に分散して配置されることで、無線通信システム1全体の無線パケットを取得する。スニファ装置100a及びスニファ装置100bは、それぞれが共通してパケットを取得できる無線端末300が少なくとも1台は存在するように配置される。例えば、図1の場合は、無線端末300eである。スニファ装置100a及びスニファ装置100bは、それぞれスニファデータを生成する。統合装置200は、各スニファ装置100から受信したスニファデータを統合することで、統合スニファデータを生成する。ユーザは、統合スニファデータを確認することで、無線端末300から構成される無線通信システム1の通信状況を把握する。ユーザは、例えば、無線通信システム1を運用する者であってもよい。
図2は、第1の実施形態のスニファ装置100の機能ブロック図である。スニファ装置100は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ又はハンディターミナル等の通信機能を備える情報処理装置である。スニファ装置100は、バスで接続されたプロセッサやメモリや補助記憶装置などを備える。スニファ装置100は、無線端末300同士の通信のうち、自装置にて取得可能なパケットを取得する。スニファ装置100は、取得したパケットに基づき、スニファデータを生成する。スニファデータは、無線端末300の稼働状況を示すデータである。スニファ装置100は、生成したスニファデータを統合装置200へ送信する。スニファ装置100は、パケット取得プログラムを実行することで、第1通信部101、第2通信部102、スニファデータ記憶部103、統合装置情報記憶部104及び制御部105を備える装置として機能する。スニファ装置は、第1通信装置の一態様である。
第1通信部101は、ネットワークインタフェースである。第1通信部101は、空間を伝搬するパケットを受信する。第1通信部101は、無線端末300から送信された自装置以外を宛先とするパケットを受信する。第1通信部101は、例えば無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)又はSTD−T108等の通信方式で通信してもよい。
第2通信部102は、ネットワークインタフェースである。第2通信部102は、統合装置200と通信する。第2通信部102は、例えば無線LAN、有線LAN又はLTE等の通信方式で通信してもよい。
スニファデータ記憶部103は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。スニファデータ記憶部103は、スニファデータを記憶する。スニファデータには、送信元無線端末識別子、送信先無線端末識別子、メッセージ種別、シーケンス番号、タイムスタンプ又はペイロード情報が含まれる。スニファデータに含まれる情報は、無線端末300が用いる通信プロトコルによって異なる情報が含まれてもよい。
統合装置情報記憶部104は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。統合装置情報記憶部104は、統合装置情報を記憶する。統合装置情報は、統合装置200と通信を行うために必要となる情報である。統合装置情報には、統合装置200の統合装置識別情報と統合装置200と通信するための統合装置通信情報とが含まれる。統合装置識別情報は、ネットワーク上の統合装置200を特定する情報である。統合装置識別情報は、例えば、IPアドレスやMACアドレス等の情報である。統合装置通信情報は、統合装置200と通信するために必要となる情報である。統合装置通信情報は、例えば、通信プロトコル又は通信帯域等の情報である。
制御部105は、スニファ装置100の各部の動作を制御する。制御部105は、例えばプロセッサ及びRAM(Random Access Memory)を備えた装置により実行される。制御部105は、パケット取得プログラムを実行することによって、スニファデータ生成部106、時間測定部107、スニファデータ送信制御部108及び統合装置登録部109として機能する。
スニファデータ生成部106は、取得したパケットに基づいて、スニファデータを生成する。スニファデータ生成部106は、自装置の時刻情報に基づいて、パケットの受信時刻を示すタイムスタンプを生成する。スニファデータ生成部106は、パケットにタイムスタンプを付与することでスニファデータを生成する。スニファデータ生成部106は、生成したスニファデータをスニファデータ記憶部103に記憶する。時刻情報は、スニファ装置100に内蔵された時計の時刻であってもよいし、NTP(Network Time Protocol)サーバから取得した時刻であってもよいし、UNIX(登録商標)時間であってもよいし、ICMP Timestampであってもよいし、どのような時刻であってもよい。タイムスタンプは、時刻情報がそのまま用いられてもよいし、時刻情報に対してハッシュ関数やデジタル署名等によって処理された情報が用いられてもよい。
時間測定部107は、統合装置200から受信した、パケット取得継続時間に応じて時間を測定する。パケット取得継続時間は、スニファ装置100がパケットを取得する時間を表した時間情報である。パケット取得継続時間は、統合装置200によって統合スニファデータが生成されるタイミングに応じて決定される。パケット取得継続時間が、例えば、10秒である場合、時間測定部107は、10秒を測定する。スニファ装置100は、時間測定部107が時間を測定している間、パケットを取得する。時間測定部107は、パケット取得継続時間に応じた時間が経過すると、パケット取得継続時間がタイムアウトした旨の通知をスニファデータ生成部106に出力する。スニファデータ生成部106は、時間測定部107からパケット取得継続時間がタイムアウトした旨の通知を受け付けると、スニファデータを生成する。
スニファデータ送信制御部108は、生成されたスニファデータを、第2通信部102を介して統合装置200へ送信する。スニファデータ送信制御部108は、スニファデータを送信する場合に、統合装置情報記憶部104に記憶された統合装置情報に基づいて、スニファデータを送信する。
統合装置登録部109は、統合装置200へ自装置のスニファ情報を送信する。スニファ情報には、自装置のスニファ識別情報と自装置と通信するためのスニファ通信情報と自装置のクロック情報が含まれる。スニファ識別情報は、ネットワーク上のスニファ装置100を特定する情報である。スニファ識別情報は、例えば、IPアドレスやMACアドレス等の情報である。スニファ通信情報は、スニファ装置100と通信するために必要となる情報である。スニファ通信情報は、例えば、通信プロトコル又は通信帯域等の情報である。クロック情報は、例えば、PPM(Parts Per Million)等のクロック信号の精度を示す情報である。
図3は、第1の実施形態の統合装置200の機能ブロック図である。統合装置200は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバ又は産業用コンピュータ等の通信機能を備える情報処理装置である。統合装置200は、バスで接続されたプロセッサやメモリや補助記憶装置などを備える。統合装置200は、スニファ装置100からスニファデータを受信する。統合装置200は、複数のスニファデータを統合することで、統合スニファデータを生成する。統合装置200は、スニファデータ統合プログラムを実行することで、通信部201、スニファデータ記憶部202、スニファ情報記憶部203及び制御部204を備える装置として機能する。統合装置は、第2通信装置の一態様である。
通信部201は、ネットワークインタフェースである。通信部201は、スニファ装置100と通信する。通信部201は、例えば無線LAN、有線LAN又はLTE等の通信方式で通信してもよい。
スニファデータ記憶部202は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。スニファデータ記憶部202は、スニファ装置100から受信したスニファデータと統合スニファデータとを記憶する。
スニファ情報記憶部203は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。スニファ情報記憶部203は、統合装置200が通信可能なスニファ装置100に関するスニファ情報を記憶する。
制御部204は、統合装置200の各部の動作を制御する。制御部204は、例えばプロセッサ及びRAMを備えた装置により実行される。制御部204は、スニファデータ統合プログラムを実行することによって、時刻補正部205、スニファデータ統合部206、マスタ決定部207及びスニファ登録部208として機能する。
時刻補正部205は、スニファデータに含まれる時間軸を統合時間軸に補正する。時間軸は、スニファ装置100のクロック信号によって定められる時間を表す。時間軸は、スニファ装置100によってそれぞれ異なる。統合時間軸は、統合スニファデータの時間軸を表す。統合スニファデータに含まれるスニファデータの時間軸は、統合時間軸に補正される。統合時間軸は、例えば、マスタ装置の時間軸が用いられる。マスタ装置は、無線通信システム1内のスニファ装置100のうち、クロック精度が最も高いスニファ装置であってもよい。なお、マスタ装置以外のスニファ装置100をスレーブ装置とする。マスタ装置は、マスタ決定部207によって決定される。
時刻補正部205は、オフセットパケットを基準として他のパケットを統合時間軸に補正する。オフセットパケットは、2台以上のスニファ装置100のスニファデータに共通して含まれる同一のパケットである。2台以上のスニファ装置100のうち、1台はマスタ装置である。時刻補正部205は、パケットのメッセージを解析し、パラメータが同一となるパケットをオフセットパケットとして検出する。パラメータは、例えば、送信元無線端末識別子、送信先無線端末識別子、メッセージ種別、シーケンス番号、タイムスタンプ又はペイロード情報等のスニファデータに含まれる情報である。時刻補正部205は、パケットのビット単位で一致するか否かの判定を行い、ビット値がすべて同一であるパケットをオフセットパケットとして検出してもよい。時刻補正部205は、各スニファ装置100からオフセットパケットを2つ以上検出し、オフセットパケットの間隔(以下「パケット間隔」という。)を算出する。
図5は、第1の実施形態のパケット間隔を算出する例を示す図である。図5では、スニファ装置100a及びスニファ装置100bのオフセットパケットとパケット間隔とを決定する。時刻補正部205は、スニファ装置100aのスニファデータと、スニファ装置100bのスニファデータと、に共通して含まれる同一のパケットを検出する。図5によると、パケットA1及びパケットB1が、同一のパケットである。時刻補正部205は、パケットA1及びパケットB1をオフセットパケット10として検出する。図5によると、パケットA2及びパケットB2が、同一のパケットである。時刻補正部205は、パケットA2及びパケットB2をオフセットパケット20として検出する。ここで、時刻補正部205は、パケットA1の受信時刻とパケットA2の受信時刻との差分をパケット間隔TAとして算出する。時刻補正部205は、パケットB1の受信時刻とパケットB2の受信時刻との差分をパケット間隔TBとして算出する。
図3に戻って、時刻補正部205の説明を続ける。時刻補正部205は、スレーブ装置のスニファデータに対して、所定の処理を行うことで、スレーブ装置のスニファデータの時間軸を統合時間軸に補正する。
図6は、第1の実施形態のスニファデータの時間軸を補正する処理の例を示す図である。なお、図6では、スニファ装置100aをマスタ装置、スニファ装置100bをスレーブ装置として説明する。図6に示す処理は、スニファ装置100a及びスニファ装置100bのオフセットパケット10及び20とパケット間隔TA及びTBとが決定された後に実行される。時刻補正部205は、パケット間隔に基づいて、圧縮率を算出する。圧縮率は、分子をマスタ装置のパケット間隔、分母をスレーブ装置のパケット間隔として算出された値である。圧縮率は、スニファ装置100間のオフセットパケットのパケット間隔の比を表す。時刻補正部205は、圧縮率をスレーブ装置のパケットの受信時刻に乗算することで時刻補正を行う。
例えば、図6では、時刻補正部205は、圧縮率TA/TBを算出する。時刻補正部205は、スニファ装置100bの各パケットの受信時刻に対して圧縮率を乗算することで時刻補正を行う。スニファデータ統合部206は、パケットB1受信時刻に圧縮率を乗算することで、パケットB1補正時刻を算出する。パケットB1補正時刻は、パケットA1受信時刻と一致する。時刻補正部205は、パケットB2受信時刻に圧縮率を乗算することで、パケットB2補正時刻を算出する。パケットB2補正時刻は、パケットA2受信時刻と一致する。このように、時刻補正部205は、スニファ装置100bのスニファデータのパケット受信時刻を補正する。
図3に戻って、統合装置200の説明を続ける。スニファデータ統合部206は、統合スニファデータを生成する。スニファデータ統合部206は、各スニファデータを、統合時間軸で表されたスニファデータに含めて、1つのスニファデータとすることで統合スニファデータを生成する。
図7は、第1の実施形態の統合スニファデータの生成の一具体例を示す図である。なお、図7では、スニファ装置100aをマスタ装置、スニファ装置100bをスレーブ装置として説明する。スニファ装置100bのパケットの受信時刻は時刻補正部205によって時刻補正がされる。したがって、スニファ装置100aとスニファ装置100bとの時間軸は一致する。図7によると、スニファ装置100aのスニファデータには、オフセットパケット10及び20の受信時刻の間に、パケットA1−1とパケットA1−2とが含まれる。図7によると、スニファ装置100bのスニファデータには、オフセットパケット10及び20の受信時刻の間に、パケットB1−1とパケットB1−2とが含まれる。
スニファデータ統合部206は、オフセットパケットであるパケットA1及びパケットA2の受信時刻を統合スニファデータに含める。スニファデータ統合部206は、オフセットパケット10及びオフセットパケット20の間に含まれるパケットA1−1、A1−2、B1−1及びB1−2を、受信時刻又は補正時刻の早い順に統合スニファデータに含める。スニファデータ統合部206は、スニファ装置100a及びスニファ装置100bで同一としてみなされるパケット(例えば、パケットB1及びB2)を削除する。このように、スニファデータ統合部206は、複数のスニファ装置100から受信したスニファデータを1つの時間軸に統合した統合スニファデータを生成する。なお、スニファデータ統合部206は、統合スニファデータと他のスニファデータとの統合を繰り返すことで、3つ以上のスニファデータに対して統合スニファデータを生成してもよい。
スニファデータ統合部206は、統合スニファデータを生成するとパケット取得継続時間を含むスニファ登録応答メッセージをスニファ装置100に送信する。
図3に戻って、統合装置200の説明を続ける。マスタ決定部207は、スニファ装置100のうち、クロック信号の精度が高いスニファ装置100をマスタ装置として決定する。マスタ決定部207は、取得したスニファデータに対して所定の処理を行うことで、マスタ装置を決定する。具体的には、マスタ決定部207は、マスタ装置の候補となる基準装置を決定する。基準装置の時間軸は、他のスニファ装置100の時間軸を補正する基準となる時間軸である。マスタ決定部207は、基準装置と他の全てのスニファ装置100とのクロック誤差の評価値を算出する。クロック誤差の評価値は、オフセットパケットの受信時刻と補正時刻とのクロック誤差を累積した値である。具体的には、マスタ決定部207は、それぞれのオフセットパケットの組み合わせについてオフセットパケットと補正時刻とのクロック誤差Δtを算出する。マスタ決定部207は、各クロック誤差Δtの総和をクロック誤差の評価値とする。マスタ決定部207は、クロック誤差Δtの分散値が小さいほどクロック誤差の評価値が大きな値として決定してもよい。
図8は、第1の実施形態のクロック誤差の算出方法の一具体例を示す図である。図8では、スニファ装置100aを基準装置として説明する。時刻補正部205は、スニファ装置100aのスニファデータとスニファ装置100bのスニファデータに対して、複数のオフセットパケットを検出する。時刻補正部205は、オフセットパケットに基づいて圧縮率を算出する。時刻補正部205は、スニファ装置100bのスニファデータの受信時刻に対して圧縮率を乗ずることで時刻補正を行う。マスタ決定部207は、オフセットパケット同士の時刻の差分を算出する。例えば、マスタ決定部207は、パケットA2受信時刻とパケットB2補正時刻との差分となるΔB1を算出する。同様に、マスタ決定部207は、パケットA3受信時刻とパケットB3補正時刻との差分となるΔB2を算出する。マスタ決定部207は、パケットA4受信時刻とパケットB4補正時刻との差分となるΔB3を算出する。このように、マスタ決定部207は、オフセットパケットの受信時刻とスニファ装置100bとの補正時刻との差分ΔBn(nは自然数)を算出する。マスタ決定部207は、クロック誤差の評価値として、差分ΔBnの合計値Σ(ΔBn)を算出する。
図3に戻って、マスタ決定部207の説明を続ける。マスタ決定部207は、1台のスニファ装置100のクロック誤差の評価値を算出すると、他のスニファ装置100を基準装置として、再びクロック誤差の評価値を算出する。マスタ決定部207は、算出されたクロック誤差の評価値のうち、評価値が最小となるスニファ装置100をマスタ装置として決定する。
図9は、第1の実施形態のマスタ装置の決定方法の一具体例を示す図である。図9では、スニファ装置100aを基準装置とし、他のスニファ装置100に対するクロック誤差ΣΔBn、ΣΔCn、・・・ΣΔZnを算出する場合について説明する。スニファ装置100aの評価値は、各スニファ装置100毎のクロック誤差ΣΔBn、ΣΔCn、・・・ΣΔZnの総和Σ(ΣMn)とする(MはB〜Zまでのスニファの識別子、nは自然数)。マスタ決定部207は、各スニファ装置100を基準装置として、スニファ装置100毎に評価値を算出する。マスタ決定部207は、クロック誤差の評価値(=クロック誤差の総和Σ(ΣMn)が最小となるスニファ装置100をマスタ装置として決定する。
なお、マスタ決定部207は、各スニファ装置100のクロック精度のうち、最もクロック精度が高いスニファ装置100をマスタ装置として決定してもよい。クロック精度は、スニファ情報記憶部203に記憶されるクロック情報が用いられてもよい。マスタ決定部207は、クロック誤差の小さいスニファ装置100をマスタ装置として決定することで、統合スニファデータのクロック誤差を最小化することができる。
図3に戻って、統合装置200の説明を続ける。スニファ登録部208は、受信したスニファ情報をスニファ情報記憶部203に記憶させる。統合装置200がスニファ装置100と通信する場合、スニファ情報記憶部203に記憶されたスニファ情報に基づいて、通信が行われる。
図4は、第1の実施形態の無線端末300の機能ブロック図である。実施形態の無線端末300は、無線通信機能を備える装置である。無線端末300は、例えば、無線LANアクセスポイント、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ビル設備のリモコン送信機又はビル設備のリモコン受信機である。無線端末300は、バスで接続されたプロセッサやメモリや補助記憶装置などを備える。無線端末300は、それぞれ相互に無線通信を行う。無線端末300は、無線通信プログラムを実行することで、通信部301、経路記憶部302及び制御部303を備える装置として機能する。
通信部301は、ネットワークインタフェースである。通信部301は、他の無線端末300と通信する。通信部301は、例えば無線LAN、有線LAN又はLTE等の通信方式で通信してもよい。
経路記憶部302は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。経路記憶部302は、無線通信システム1のルーティングテーブルを記憶する。ルーティングテーブルは、無線端末300が受信したパケットを、どの無線端末300に送信すればよいかを示す。
制御部303は、無線端末300の各部の動作を制御する。制御部303は、例えばプロセッサ及びRAMを備えた装置により実行される。制御部303は、無線中継プログラムを実行することによって、中継処理部304として機能する。
中継処理部304は、受信したパケットを通信部301を介して他の無線端末300に送信する。中継処理部304は、受信したパケットが自装置あてのパケットであるか否かを判定する。中継処理部304は、受信したパケットが自装置宛てのパケットでなかった場合、経路記憶部302に記憶されるルーティングテーブルを参照する。中継処理部304は、パケットに含まれる宛先アドレスとルーティングテーブルに基づいて、送信先の無線端末300を決定する。
図10は、第1の実施形態の時刻補正の処理の流れを示すフローチャートである。図10では、スニファ装置100aのスニファデータとスニファ装置100bのスニファデータとの統合スニファデータを生成する場合を例として説明する。時刻補正部205は、スニファデータに含まれるオフセットパケットA1、A2、B1及びB2を検出する(ステップS101)。時刻補正部205は、パケットのメッセージを解析し、パラメータが同一となるパケットをオフセットパケットとして検出する。本例では、パケットA1とB1、パケットA2とB2とが同一のパケットとする。時刻補正部205は、パケットA1の受信時刻とパケットA2との受信時刻との差分をパケット間隔TAとして算出する。(ステップS102)。時刻補正部205は、パケットB1の受信時刻とパケットB2との受信時刻との差分をパケット間隔TBとして算出する。(ステップS103)。
時刻補正部205は、パケット間隔TA及びTBに基づいて、圧縮率を算出する(ステップS104)。時刻補正部205は、パケットB1及びB2の受信時刻に対して圧縮率を乗算することで、補正時刻を算出する(ステップS105)。
図11は、第1の実施形態のマスタ装置の決定の処理の流れを示すフローチャートである。マスタ決定部207は、マスタ装置の候補となる基準装置を決定する(ステップS201)。マスタ決定部207は、基準装置と他のスニファ装置100とのクロック誤差の評価値を算出する(ステップS202)。マスタ決定部207は、各オフセットパケットと補正時刻とのクロック誤差Δtを算出する。マスタ決定部207は、各クロック誤差Δtの総和をクロック誤差の評価値とする。マスタ決定部207は、全てのスニファ装置100を基準装置としてクロック誤差の評価値を算出したか否かを判定する(ステップS203)。クロック誤差の評価値が算出されていないスニファ装置100がある場合(ステップS203:NO)、ステップS201に遷移する。クロック誤差の評価値が算出されていないスニファ装置100がない場合(ステップS203:YES)、マスタ決定部207は、クロック誤差の評価値が最小となるスニファ装置100をマスタ装置として決定する。
図12は、第1の実施形態の統合スニファデータの生成の処理の流れを示すシーケンス図である。スニファ装置100の統合装置登録部109は、統合装置200へ自装置のスニファ情報を送信する(ステップS301)。スニファ登録部208は、受信したスニファ情報をスニファ情報記憶部203に記憶させる(ステップS302)。統合装置200がスニファ装置100と通信する場合、スニファ情報記憶部203に記憶されたスニファ情報に基づいて、通信が行われる。制御部204は、スニファ情報をスニファ情報記憶部203に記憶させると、パケット取得継続時間を送信元のスニファ装置100に送信する(ステップS303)。時間測定部107は、パケット取得継続時間に応じた時間を測定する(ステップS304)。スニファ装置100の制御部105は、パケット取得継続時間を受信すると、第1通信部101を介してパケットの取得を開始する(ステップS305)。ステップS301からステップS305までの各ステップを、各スニファ装置100が実行する。
時間測定部107は、パケット取得継続時間に応じた時間を測定する。スニファデータ生成部106は、パケット取得継続時間がタイムアウトすると、それまで取得したパケットに基づいてスニファデータを生成する(ステップS306)。スニファデータ生成部106は、自装置の時刻情報に基づいて、パケットの受信時刻を示すタイムスタンプを生成する。スニファデータ生成部106は、パケットにタイムスタンプを付与することでスニファデータを生成する。生成されたスニファデータを、第2通信部102を介して統合装置200へ送信する(ステップS307)。制御部204は、受信したスニファデータをスニファデータ記憶部202に記憶させる。制御部204は、パケット取得継続時間をスニファ装置100に送信する(ステップS308)。時刻補正部205は、スニファデータに含まれる時間軸を、統合時間軸に補正する。スニファデータ統合部206は、各スニファデータのパケットを、統合時間軸で表されたスニファデータに含めることで、統合スニファデータを生成する(ステップS309)。ステップS305からステップS308までの各ステップを、各スニファ装置100が実行する。
以後、無線通信システム1では、ステップS305からステップS309までの処理を繰り返す(ステップS310〜ステップS314)。
このように構成された無線通信システム1では、スニファデータの時間軸を、統合装置200の時刻補正部205が時刻補正する。時刻補正部205は、圧縮率を受信時刻に乗ずることで時刻補正を行う。圧縮率は、2台のスニファ装置100で取得された同一のパケット(オフセットパケット)の受信時刻の間隔を比で表された値である。統合装置200のスニファデータ統合部206は、時刻が補正されたスニファデータを1つのスニファデータに含めることで統合スニファデータを生成することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態における無線通信システム2について説明する。図13は、第2の実施形態の無線通信システム1のシステム構成図である。第2の実施形態における無線通信システム1は、スニファ装置100a及び100bの代わりにスニファ装置110a及び110bを備える点、統合装置200の代わりに統合装置210を備える点で第1の実施形態とは異なるが、それ以外の構成は同じである。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。スニファ装置110a及びスニファ装置110bは、それぞれ、パケットを取得可能な範囲として、領域401a及び領域401bを有する。以下、いずれのスニファ装置であるかを区別しないときは、単にスニファ装置110と称して説明する。
図14は、第2の実施形態のスニファ装置110の機能ブロック図である。スニファ装置110は、取得したスニファデータを自装置内の記憶装置(例えば、スニファデータ記憶部103)に記憶する。スニファ装置110は、自装置内に記憶されたスニファデータを外部の記憶装置(例えば、ネットワークドライブ、USBメモリ又はSDカード)に、コピーする。ユーザは、コピーされたスニファデータを統合装置210にコピーすることでスニファデータを統合装置210へ移動させる。スニファ装置110は、パケット取得プログラムを実行することで、第1通信部101、スニファデータ記憶部103及び制御部115を備える装置として機能する。
制御部115は、スニファ装置110の各部の動作を制御する。制御部115は、例えばプロセッサ及びRAMを備えた装置により実行される。制御部115は、パケット取得プログラムを実行することによって、スニファデータ生成部106及び時間測定部107として機能する。
図15は、第2の実施形態の統合装置210の機能ブロック図である。統合装置210は、外部の記憶装置(例えば、ネットワークドライブ、USBメモリ又はSDカード)に記憶されたスニファデータを取得し、スニファデータ記憶部202に記憶する。統合装置210は、複数のスニファデータを統合することで、統合スニファデータを生成する。統合装置200は、スニファデータ統合プログラムを実行することで、通信部201、スニファデータ記憶部202及び制御部214を備える装置として機能する。
制御部214は、統合装置210の各部の動作を制御する。制御部214は、例えばプロセッサ及びRAMを備えた装置により実行される。制御部214は、スニファデータ統合プログラムを実行することによって、時刻補正部205、スニファデータ統合部206及びマスタ決定部207として機能する。
このように構成された無線通信システム2では、外部の記憶装置を用いて、スニファデータを統合装置210に移動させる。したがって、スニファ装置110にネットワークインタフェースが1つしか付いていない場合のように、パケットの取得と、スニファデータの送信と、を同時に実行することができないスニファ装置110が生成したスニファデータであっても、統合装置210は、スニファデータの時刻を補正し、スニファデータの時間軸を統一することで、統合スニファデータを生成することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態における無線通信システム3について説明する。図16は、第3の実施形態の無線通信システム3のシステム構成図である。第3の実施形態における無線通信システム3は、スニファ装置100a及びスニファ装置100bの代わりにスニファ装置120及びスニファ装置130を備える点、統合装置200を備えない点で第1の実施形態とは異なるが、それ以外の構成は同じである。スニファ装置130及びスニファ装置120は、それぞれ、パケットを取得可能な範囲として、領域402a及び領域402bを有する。無線通信システム3では、スニファ装置のうち1台が統合装置200の機能を兼ねる。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。
図17は、第3の実施形態のスニファ装置120の機能ブロック図である。スニファ装置120は、無線端末300同士の通信のうち、自装置にて取得可能なパケットをそれぞれ取得する。スニファ装置120は、取得したパケットに基づき、スニファデータを生成する。スニファ装置120は、生成したスニファデータを統合する機能を備えるスニファ装置130へ送信する。スニファ装置120は、パケット取得プログラムを実行することで、第1通信部101、第2通信部102b、スニファデータ記憶部103、統合スニファ装置情報記憶部121及び制御部125として機能する。
第2通信部102bは、ネットワークインタフェースである。第2通信部102は、スニファ装置130と通信する。第2通信部102bは、例えば無線LAN、有線LAN又はLTE等の通信方式で通信してもよい。
統合スニファ装置情報記憶部121は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。統合スニファ装置情報記憶部121は、スニファ装置130に関する情報を記憶する。スニファ装置130に関する情報には、スニファ装置130の識別情報とスニファ装置130と通信するためのスニファ装置通信情報とが含まれる。識別情報は、ネットワーク上のスニファ装置130を特定する情報である。識別情報は、例えば、IPアドレスやMACアドレス等の情報である。スニファ装置通信情報は、スニファ装置130と通信するために必要となる情報である。スニファ装置通信情報は、例えば、通信プロトコル又は通信帯域等の情報である。
制御部125は、スニファ装置120の各部の動作を制御する。制御部125は、例えばプロセッサ及びRAMを備えた装置により実行される。制御部125は、パケット取得プログラムを実行することによって、統合装置登録部109の代わりにスニファ装置登録部126を備える装置として機能する。
スニファ装置登録部126は、スニファ装置130へ自装置のスニファ情報を送信する。スニファ情報には、自装置のスニファ識別情報と自装置と通信するためのスニファ通信情報と自装置のクロック情報が含まれる。
図18は、第3の実施形態のスニファ装置130の機能ブロック図である。スニファ装置130は、自装置にて生成したスニファデータと、スニファ装置120から受信したスニファデータと、に基づいて統合スニファデータを生成する。スニファ装置130は、パケット取得プログラムと統合スニファデータ生成プログラムとを実行することで、第1通信部101、第2通信部102b、スニファデータ記憶部103、統合スニファデータ記憶部131、スニファ情報記憶部132及び制御部135として機能する。
第2通信部102bは、ネットワークインタフェースである。第2通信部102は、スニファ装置120と通信する。第2通信部102bは、例えば無線LAN、有線LAN又はLTE等の通信方式で通信してもよい。
統合スニファデータ記憶部131は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。統合スニファデータ記憶部131は、スニファ装置120から受信したスニファデータとスニファデータを統合した統合スニファデータとを記憶する。
スニファ情報記憶部132は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。スニファ情報記憶部132は、スニファ装置120に関するスニファ情報を記憶する。
制御部135は、スニファ装置120の各部の動作を制御する。制御部135は、例えばプロセッサ及びRAMを備えた装置により実行される。制御部135は、パケット取得プログラムと統合スニファデータ生成プログラムとを実行することによって、統合装置登録部109の代わりに、スニファ装置登録部136、時刻補正部137、スニファデータ統合部138、マスタ決定部139及びスニファ登録部140をさらに備える装置として機能する。
スニファ装置登録部136は、スニファ情報記憶部132へ自装置のスニファ情報を記憶させる。スニファ情報には、スニファ装置130のスニファ識別情報とスニファ装置130のクロック情報とが含まれる。
時刻補正部137は、時刻補正部205と同じ方法で、スニファデータに含まれる時間軸を、統合時間軸に補正する。スニファデータ統合部138は、スニファデータ統合部206と同じ方法で、統合スニファデータを生成する。マスタ決定部139は、マスタ決定部207と同じ方法で、マスタ装置を決定する。スニファ登録部140は、スニファ装置120から受信したスニファ情報をスニファ情報記憶部132に記憶させる。
このように構成された無線通信システム3では、スニファ装置130にて統合スニファデータが生成される。したがって、無線通信システム3では、統合装置200が必要なくなる。したがって、第1の実施形態又は第2の実施形態の無線通信システムと比較して、無線通信システムを構築する際のハードウェアコストを安価にすることができる。
上記各実施形態では、時刻補正部、スニファデータ統合部及びマスタ決定部はソフトウェア機能部であるものとしたが、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、受信時刻を補正する時刻補正部を持つことにより、複数のスニファデータを統合することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…無線通信システム、2…無線通信システム、3…無線通信システム、100…スニファ装置、101…第1通信部、102…第2通信部、103…スニファデータ記憶部、104…統合装置情報記憶部、105…制御部、106…スニファデータ生成部、107…時間測定部、108…スニファデータ送信制御部、109…統合装置登録部、110…スニファ装置、115…制御部、120…スニファ装置、102b…第2通信部、121…統合スニファ装置情報記憶部、125…制御部、126…スニファ装置登録部、130…スニファ装置、131…統合スニファデータ記憶部、132…スニファ情報記憶部、135…制御部、137…時刻補正部、138…スニファデータ統合部、139…マスタ決定部、140…スニファ登録部、200…統合装置、201…通信部、202…スニファデータ記憶部、203…スニファ情報記憶部、204…制御部、205…時刻補正部、206…スニファデータ統合部、207…マスタ決定部、208…スニファ登録部、210…統合装置、214…制御部、300…無線端末、301…通信部、302…経路記憶部、303…制御部、304…中継処理部

Claims (10)

  1. 複数の第1通信装置と第2通信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記第1通信装置は、
    空間を伝搬するパケットを取得する通信部と、
    前記パケットに対して前記パケットを取得した時刻を付与し、前記パケットを含みネットワークの稼働状況を示すスニファデータを生成するスニファデータ生成部と、
    を備え、
    前記第2通信装置は、
    前記第1通信装置のうち前記パケットに付与された時刻を補正する基準となるクロック信号を発する前記第1通信装置をマスタ装置として決定するマスタ決定部と、
    前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに共通して含まれる前記パケットを特定し、前記他の第1通信装置のパケットに付与された時刻に対して所定の処理を行うことで、前記他の第1通信装置のパケットに付与された時刻を前記クロック信号によって定められる時刻に補正する時刻補正部と、
    前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと、前記他の第1通信装置によって生成されたスニファデータと、を含む統合スニファデータを生成するスニファデータ統合部と、
    を備える、
    無線通信システム。
  2. 前記時刻補正部は、前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに共通して含まれる前記パケットを少なくとも2つ特定し、前記パケットの受信時刻の比の値を算出し、前記他の第1通信装置のパケットに付与された時刻に対して前記比の値で演算することで、前記他の第1通信装置の時刻を前記クロック信号によって定められる時刻に補正する請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記時刻補正部は、前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに含まれるパケットのビット同士を比較し、ビットが一致した場合、前記パケットが前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに共通して含まれるパケットであると特定する請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記時刻補正部は、前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに含まれるパケットのパラメータ同士を比較し、パラメータが一致した場合、前記パケットが前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに共通して含まれるパケットであると特定する請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  5. 前記マスタ決定部は、前記第1通信装置が発するクロック信号の精度を示す情報が所定の条件を満たした前記第1通信装置を前記マスタ装置として決定する請求項1から4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  6. 前記マスタ決定部は、前記第1通信装置のうち時刻を補正する基準となる基準装置を決定し、前記基準装置のクロック信号によって定められる時刻と、前記基準装置のクロック信号によって定められる時刻に補正された前記他の第1通信装置の時刻と、の差分を算出し、前記差分の合計値が最小となる前記基準装置を前記マスタ装置として決定する請求項2から4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  7. 前記マスタ決定部は、前記第1通信装置のうち時刻を補正する基準となる基準装置を決定し、前記基準装置のクロック信号によって定められる時刻と、前記基準装置のクロック信号によって定められる時刻に補正された前記他の第1通信装置の時刻と、の差分を算出し、前記差分の分散値が所定の条件を満たす前記基準装置を前記マスタ装置として決定する前記マスタ装置として決定する請求項2から4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  8. 前記第1通信装置は、他の第1通信装置と共通のパケットを取得するように配置される請求項1から7のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  9. 空間を伝搬するパケットを取得する自装置以外の他の通信装置のうち前記パケットに付与された時刻を補正する基準となるクロック信号を発する前記他の通信装置をマスタ装置として決定するマスタ決定部と、
    前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと前記他の通信装置によって生成されたスニファデータとに共通して含まれる前記パケットを特定し、前記他の通信装置のパケットに付与された時刻に対して所定の処理を行うことで、前記他の通信装置のパケットに付与された時刻を前記クロック信号によって定められる時刻に補正する時刻補正部と、
    前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと、前記他の通信装置によって生成されたスニファデータと、を含む統合スニファデータを生成するスニファデータ統合部と、
    を備える、
    通信装置。
  10. 複数の第1通信装置と第2通信装置とを備える無線通信システムが行うデータ統合方法であって、
    前記第1通信装置が、空間を伝搬するパケットを取得する通信ステップと、
    前記第1通信装置が、前記パケットに対して前記パケットを取得した時刻を付与し、前記パケットを含みネットワークの稼働状況を示すスニファデータを生成するスニファデータ生成ステップと、
    を有し、
    前記第2通信装置が、前記第1通信装置のうち前記パケットに付与された時刻を補正する基準となるクロック信号を発する前記第1通信装置をマスタ装置として決定するマスタ決定ステップと、
    前記第2通信装置が、前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと他の第1通信装置によって生成されたスニファデータとに共通して含まれる前記パケットを特定し、前記他の第1通信装置のパケットに付与された時刻に対して所定の処理を行うことで、前記他の第1通信装置のパケットに付与された時刻を前記クロック信号によって定められる時刻に補正する時刻補正ステップと、
    前記第2通信装置が、前記マスタ装置によって生成されたスニファデータと、前記他の第1通信装置によって生成されたスニファデータと、を含む統合スニファデータを生成するスニファデータ統合ステップと、
    を有する、データ統合方法。
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