JP2017227442A - 無線通信システム、アクセスポイント、制御装置および位置算出方法 - Google Patents

無線通信システム、アクセスポイント、制御装置および位置算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アクセスポイントの位置を容易に推定する。
【解決手段】AP100の受信電力レベル算出部110が、通信装置300−1〜300−3それぞれから送信されてきた無線信号の受信電力レベルを算出し、情報送信部120が、算出した受信電力レベルを制御装置200へ送信し、制御装置200の位置算出部210が、通信装置300−1〜300−3それぞれの位置と、AP100から送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、AP100の位置を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクセスポイントの位置を算出する無線通信システム、アクセスポイント、制御装置および位置算出方法に関する。
近年、Wi−Fi(Wireless Fidelity)を使った通信端末の測位サービスが普及し始めている。通信端末の測位には、その通信端末から送信された信号を複数のアクセスポイント(以下、APと称する)が受信し、その受信電力レベルや伝搬遅延時間などに基づいて、各々のAPから通信端末までの距離を算出し、三点測位を用いて通信端末の位置を特定する方法がある。ここで、通信端末の位置を正確に特定するためには、APが設置されている位置をWi−Fiサービス事業者が正確に把握しておくことが重要である。
サービス事業者は、APの設置位置(緯度、経度などの情報)をシステムに手動で入力したり、APにGPS(Global Positioning System)機能を内蔵して設置位置の入力を自動化したりするなどの方法を用いて位置情報を登録している。多くのAPを設置する場合、前者の手動入力は非常に煩雑であり、誤入力が生じてしまうリスクがある。また、後者の方法では、多く設置する必要があるAP自体が高価となってしまったり、GPS信号を受信できない屋内環境のような場所では、手動登録が必要となってしまったりする。また、小売店舗や家庭等に簡易的に設置できるタイプのAPについては、設置後に店舗や家庭の事情によりサービス事業者が知らないうちに移動させられてしまうおそれがある。このように移動させられたAPから送信された情報に基づいて通信端末の位置を特定しようとすると、誤った位置判定を行ってしまうため、常に適切な位置情報を管理する必要があるが、上記理由からその管理は非常に困難である。
そこで、APのカバレッジエリアの中に存在する通信端末が、当該APから送信された信号の受信電力値に基づいて、当該APの位置を推定する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−536808号公報
特許文献1に記載されたような技術においては、通信端末が存在する位置を把握しておかなければならないため、その手間が必要となってしまうという問題点がある。
本発明の目的は、上述した課題を解決する無線通信システム、アクセスポイント、制御装置および位置算出方法を提供することである。
本発明の無線通信システムは、
設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置と、
アクセスポイントと、
前記アクセスポイントを制御する制御装置とを有し、
前記アクセスポイントは、
前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する受信電力レベル算出部と、
前記受信電力レベル算出部が算出した受信電力レベルを前記制御装置へ送信する情報送信部とを有し、
前記制御装置は、
前記通信装置それぞれの位置と、前記アクセスポイントから送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する位置算出部を有する。
また、本発明のアクセスポイントは、
設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する受信電力レベル算出部と、
前記受信電力レベル算出部が算出した受信電力レベルを制御装置へ送信する情報送信部とを有する。
また、本発明の制御装置は、
設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置それぞれの位置と、アクセスポイントから送信されてきた、前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号の該アクセスポイントにおける受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する位置算出部を有する。
また、本発明の位置算出方法は、
設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置と、アクセスポイントと、前記アクセスポイントを制御する制御装置とを有する無線通信システムにおける位置算出方法であって、
前記アクセスポイントが、前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する処理と、
前記アクセスポイントが、前記算出した受信電力レベルを前記制御装置へ送信する処理と、
前記制御装置が、前記通信装置それぞれの位置と、前記アクセスポイントから送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する処理とを行う。
以上説明したように、本発明においては、アクセスポイントの位置を容易に推定することができる。
本発明の無線通信システムの第1の実施の形態を示す図である。 図1に示した無線通信システムにおける位置算出方法の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の無線通信システムの第2の実施の形態を示す図である。 図3に示したAPが具備する記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。 図3に示した制御装置が具備する記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。 図3に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、APにおける処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図3に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、制御装置における処理の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の無線通信システムの第3の実施の形態を示す図である。 図8に示した制御装置が具備する記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。 図8に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、制御装置における処理の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の無線通信システムの第4の実施の形態を示す図である。 図11に示したAPが具備する記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。 図11に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、APにおける処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図11に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、制御装置における処理の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の無線通信システムの第5の実施の形態を示す図である。 図15に示した通信端末の内部構成の一例を示す図である。 図16に示した記憶部が記憶している対応付けの一例を示す図である。 図15に示したAPが具備する記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。 図15に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、通信端末における処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図15に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、制御装置における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の無線通信システムの第1の実施の形態を示す図である。
本形態における無線通信システムは図1に示すように、AP100と、制御装置200と、通信装置300−1〜300−3とを具備している。
通信装置300−1〜300−3は、それぞれ制御装置200と接続されており、AP100へ無線信号を送信する装置である。また、通信装置300−1〜300−3は、自身が設置されている位置が特定されている。
制御装置200は、AP100および通信装置300−1〜300−3を制御する。また、制御装置200は、位置算出部210を有している。
位置算出部210は、通信装置300−1〜300−3それぞれの位置と、AP100から送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、AP100の位置を算出する。
AP100は、アクセスポイントであり、受信電力レベル算出部110と、情報送信部120とを有している。
受信電力レベル算出部110は、通信装置300−1〜300−3それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、受信した無線信号の受信電力レベルを算出する。
情報送信部120は、受信電力レベル算出部110が算出した受信電力レベルを制御装置200へ送信する。
なお、図1には、通信装置300−1〜300−3が3つである場合を例に挙げて示しているが、4つ以上であっても良い。また、図1には、AP100および制御装置200が具備する構成要素のうち、本形態に関わる構成要素のみを示した。
以下に、図1に示した無線通信システムにおける位置算出方法について説明する。
図2は、図1に示した無線通信システムにおける位置算出方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
まず、AP100の受信電力レベル算出部110が、通信装置300−1〜300−3から送信されてきた無線信号を受信すると(ステップS1)、受信電力レベル算出部110は受信した無線信号の受信電力レベルを算出する(ステップS2)。この受信電力レベルの算出方法は、算出の結果が、制御装置200がAP100の位置の算出に用いることができるものであれば良く、ここでは特に規定しない。
続いて、情報送信部120は、受信電力レベル算出部110が算出した受信電力レベルを制御装置200へ送信する(ステップS3)。すると、制御装置200の位置算出部210が、通信装置300−1〜300−3それぞれの位置と、AP100から送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、AP100の位置を算出する(ステップS4)。
このように、AP100が周囲の3つ以上の通信装置から送信されてきた無線信号の受信電力レベルを制御装置200へ通知し、制御装置200がその通信装置それぞれの位置と受信電力レベルとに基づいてAP100の位置を算出する。これにより、特定のハードウェアを追加することなく、AP100の位置を検出することができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の無線通信システムの第2の実施の形態を示す図である。
本形態における無線通信システムは図3に示すように、AP101と、制御装置201と、AP400−1〜400−3とを具備している。
AP400−1〜400−3は、図1に示した通信装置300−1〜300−3に相当し、それぞれ制御装置201と接続されており、AP101へ無線信号を送信するアクセスポイント(周囲AP)である。また、AP400−1〜400−3は、自身が設置されている位置が特定されている。
AP101は、アクセスポイントであり、受信電力レベル算出部111と、情報送信部121と、記憶部130とを有している。
受信電力レベル算出部111は、AP400−1〜400−3それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、受信した無線信号の受信電力レベルを算出する。
記憶部130は、受信電力レベル算出部111が算出した受信電力レベルと、その無線信号を送信してきたAP400−1〜400−3の識別情報とを対応付けて記憶する。
図4は、図3に示した記憶部130に記憶されている情報の一例を示す図である。
図3に示した記憶部130には図4に示すように、送信元AP識別情報と、受信電力レベルとが対応付けられて記憶されている。送信元AP識別情報は、AP400−1〜400−3それぞれを識別可能にあらかじめ固有に付与された通信装置識別情報である。受信電力レベルは、受信電力レベル算出部111が算出した受信電力レベルの値である。
例えば、図4に示すように、送信元AP識別情報「400−1」と受信電力レベル「−76dBm」とが対応付けられて記憶されている。これは、送信元AP識別情報が「400−1」である周囲APから送信されてきた無線信号をAP101が受信し、受信した無線信号の受信電力レベルを受信電力レベル算出部111が算出した値が「−76dBm」であることを示している。
情報送信部121は、記憶部130が記憶している送信元AP識別情報と受信電力レベルとを対応付けて制御装置201へ送信する。
制御装置201は、AP101,400−1〜400−3を制御する。また、制御装置201は、位置算出部211と、記憶部220とを有している。
記憶部220は、AP400−1〜400−3それぞれの位置をあらかじめ記憶している。
図5は、図3に示した記憶部220に記憶されている情報の一例を示す図である。
図3に示した記憶部220には図5に示すように、送信元AP識別情報と、設置位置情報(緯度、経度)とが対応付けられて記憶されている。送信元AP識別情報は、AP400−1〜400−3それぞれを識別可能にあらかじめ固有に付与された識別情報である。設置位置情報(緯度、経度)は、AP400−1〜400−3それぞれが設置されている位置を示す位置情報(緯度、経度)である。この位置情報は、制御装置201がAP400−1〜400−3それぞれからあらかじめ取得したものであっても良いし、システムに登録されているAP400−1〜400−3それぞれの位置情報を取得したものであっても良い。
位置算出部211は、記憶部220に記憶されている、AP400−1〜400−3それぞれの位置と、AP101から送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、AP101の位置を算出する。
なお、図3には、AP400−1〜400−3が3つである場合を例に挙げて示しているが、4つ以上であっても良い。また、図3には、AP101および制御装置201が具備する構成要素のうち、本形態に関わる構成要素のみを示した。
以下に、図3に示した無線通信システムにおける位置算出方法について説明する。
図6は、図3に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、AP101における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
AP101に電源が投入されるか、またはリセットが行われるかすると(ステップS11)、AP101は、動作モードを通常モードから受信モードへ移行する(ステップS12)。この通常モードは、AP101が一般的なアクセスポイントとして動作する動作モードである。一方、受信モードは、AP101が周囲APから送信された無線信号を受信する動作モードであり、運用しているチャネルにおける周囲のWi−Fi信号をリスニングする動作モードである。
すると、受信電力レベル算出部111が、AP400−1〜400−3から送信されてきた無線信号を受信し(ステップS13)、受信した無線信号の受信電力レベルを算出する(ステップS14)。算出方法については、第1の実施の形態におけるものと同じで良い。受信電力レベル算出部111は、算出した受信電力レベルと、その無線信号を送信してきた周囲APの識別情報とを対応付けて記憶部130に書き込んで記憶させる。続いて、受信電力レベル算出部111は、運用しているすべてのチャネルにおいて受信電力レベルを算出したかどうかを判定する(ステップS15)。この運用しているチャネルとは、運用可能なチャネルであっても良いし、あらかじめ設定されたチャネルであっても良い。
受信電力レベル算出部111は、運用しているすべてのチャネルにおいて受信電力レベルを算出していないと判定した場合、チャネルを変更し(ステップS16)、変更したチャネルにおいてステップS13の処理を行う。
一方、受信電力レベル算出部111は、運用しているすべてのチャネルにおいて受信電力レベルを算出したと判定した場合、情報送信部121は、記憶部130が記憶している情報、つまり、送信元AP識別情報と受信電力レベルとの対応付けを制御装置201へ送信する(ステップS17)。
ここで、情報送信部121が情報を送信するタイミングは特に規定しない。そのタイミングは、上述したように、受信電力レベル算出部111が運用しているすべてのチャネルにおいて受信電力レベルを算出したと判定したときであっても良いし、あらかじめ決められたタイミングであっても良い。情報送信部121が情報を送信するタイミングがあらかじめ決められている場合、それまでに受信電力レベル算出部111は定期的に無線信号を受信し、受信電力レベルを算出し続けるものであっても良い。この場合、受信電力レベル算出部111は、その間に受信して算出した受信電力レベルの平均値を記憶部130に記憶させても良いし、最新の値を記憶部130に記憶させておいても良い。
情報送信部121が制御装置201へ情報を送信すると、AP101は、動作モードを受信モードから通常モードへ移行する(ステップS18)。
図7は、図3に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、制御装置201における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
AP101の情報送信部121から送信された情報(送信元AP識別情報と受信電力レベルとの対応付け)を制御装置201の位置算出部211が受信すると(ステップS21)、位置算出部211は、情報送信部121から送信されてきた送信元AP識別情報と対応付けられている周囲APの位置情報を記憶部220から読み出す(ステップS22)。すべての周囲APについてのステップS21,S22の処理が完了すると、位置算出部211は、読み出した周囲APの位置情報と情報送信部121から送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、AP101の位置を算出する(ステップS23)。この算出方法は、周囲APそれぞれにおける受信電力レベルに基づいて、周囲APそれぞれからAP101までの距離を算出し、その距離と周囲APの位置情報とを用いた3点測位方法等を用いる方法であっても良く、ここでは特に規定しない。
このように、AP101が周囲の3つ以上の周囲APから送信されてきた無線信号の受信電力レベルを制御装置201へ通知し、制御装置201が受信電力レベルとあらかじめ記憶している周囲APそれぞれの位置とに基づいてAP101の位置を算出する。これにより、特定のハードウェアを追加することなく、AP101の位置を検出することができる。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の無線通信システムの第3の実施の形態を示す図である。
本形態における無線通信システムは図8に示すように、AP101と、制御装置202と、AP400−1〜400−3とを具備している。
AP101,400−1〜400−3は、第2の実施の形態におけるものと同じものである。
制御装置202は、AP101,400−1〜400−3を制御する。また、制御装置202は、位置算出部212と、記憶部221とを有している。
記憶部221は、AP400−1〜400−3それぞれの位置をあらかじめ記憶している。また、記憶部221は、AP400−1〜400−3それぞれから送信される無線信号の送信電力レベルをあらかじめ記憶している。また、記憶部221は、さらに、AP400−1〜400−3のアンテナゲインと、運用チャネルとを対応付けて記憶しているものであっても良い。
図9は、図8に示した記憶部221に記憶されている情報の一例を示す図である。
図8に示した記憶部221には図9に示すように、送信元AP識別情報と、設置位置情報(緯度、経度)と、運用チャネルと、送信電力レベルと、アンテナゲインとが対応付けられて記憶されている。送信元AP識別情報は、AP400−1〜400−3それぞれを識別可能にあらかじめ固有に付与された識別情報である。設置位置情報(緯度、経度)は、AP400−1〜400−3それぞれが設置されている位置を示す位置情報(緯度、経度)である。運用チャネルは、AP400−1〜400−3それぞれから送信される無線信号を受信するために用いられるチャネルのチャネル情報である。送信電力レベルは、AP400−1〜400−3それぞれから送信される無線信号の送信電力レベルである。アンテナゲインは、AP400−1〜400−3それぞれに設けられたアンテナのゲインを示す値である。これらの情報は、制御装置202がAP400−1〜400−3それぞれからあらかじめ取得したものであっても良いし、システムに登録されているAP400−1〜400−3それぞれの情報を取得したものであっても良い。
位置算出部212は、記憶部221に記憶されている、AP400−1〜400−3それぞれの送信電力レベルと、AP400−1〜400−3それぞれの位置と、AP101から送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、AP101の位置を算出する。また、位置算出部212は、AP101の位置を算出する際、記憶部221に記憶されている、AP400−1〜400−3それぞれのアンテナゲインを加味しても良い。
なお、図8には、AP400−1〜400−3が3つである場合を例に挙げて示しているが、4つ以上であっても良い。また、図8には、AP101および制御装置202が具備する構成要素のうち、本形態に関わる構成要素のみを示した。
以下に、図8に示した無線通信システムにおける位置算出方法について説明する。図8に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、AP101における処理は第2の実施に形態におけるものと同じである。
図10は、図8に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、制御装置202における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
AP101の情報送信部121から送信された情報(送信元AP識別情報と受信電力レベルとの対応付け)を制御装置202の位置算出部212が受信すると(ステップS31)、位置算出部212は、情報送信部121から送信されてきた送信元AP識別情報と対応付けられている周囲APの位置情報、送信電力レベルおよびアンテナゲインを記憶部221から読み出す(ステップS32)。位置算出部212は、すべての周囲APについてのステップS31,S32の処理が完了すると、読み出した周囲APの位置情報、送信電力レベルおよびアンテナゲインと、情報送信部121から送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、AP101の位置を算出する(ステップS33)。この算出方法は、周囲APそれぞれにおける受信電力レベル、送信電力レベルおよびアンテナゲインに基づいて、周囲APそれぞれからAP101までの距離を算出し、その距離と周囲APの位置情報とを用いた3点測位方法等を用いる方法であっても良く、ここでは特に規定しない。
このように、AP101が周囲の3つ以上の周囲APから送信されてきた無線信号の受信電力レベルを制御装置202へ通知し、制御装置202が受信電力レベルとあらかじめ記憶している周囲APそれぞれの位置、送信電力レベルおよびアンテナゲインとに基づいてAP101の位置を算出する。これにより、特定のハードウェアを追加することなく、AP101の位置を検出することができる。
(第4の実施の形態)
図11は、本発明の無線通信システムの第4の実施の形態を示す図である。
本形態における無線通信システムは図11に示すように、AP102と、制御装置203と、AP400−1〜400−3とを具備している。
AP400−1〜400−3は、第2の実施の形態におけるものと同じものである。
AP102は、アクセスポイントであり、受信電力レベル算出部111と、情報送信部122と、記憶部131と、遅延時間算出部140とを有している。
受信電力レベル算出部111は、第2の実施の形態におけるものと同じものである。
遅延時間算出部140は、AP400−1〜400−3へ所定の信号を送信し、送信した信号に対する応答信号をAP400−1〜400−3から受信し、その送信した時刻と受信した時刻とに基づいて、AP102とAP400−1〜400−3との間の伝搬遅延時間(往復遅延時間)を算出する。
記憶部131は、受信電力レベル算出部111が算出した受信電力レベルと、その無線信号を送信してきたAP400−1〜400−3の識別情報と、遅延時間算出部140が算出した伝搬遅延時間とを対応付けて記憶する。
図12は、図11に示した記憶部131に記憶されている情報の一例を示す図である。
図11に示した記憶部131には図12に示すように、送信元AP識別情報と、受信電力レベルと、伝搬遅延時間とが対応付けられて記憶されている。送信元AP識別情報は、AP400−1〜400−3それぞれを識別可能にあらかじめ固有に付与された通信装置識別情報である。受信電力レベルは、受信電力レベル算出部111が算出した受信電力レベルの値である。伝搬遅延時間は、遅延時間算出部140が算出した伝搬遅延時間である。
例えば、図12に示すように、送信元AP識別情報「400−1」と受信電力レベル「−76dBm」と伝搬遅延時間「120ns」とが対応付けられて記憶されている。これは、送信元AP識別情報が「400−1」である周囲APから受信した無線信号の受信電力レベルを受信電力レベル算出部111が算出した値が「−76dBm」であり、遅延時間算出部140が算出したこの周囲APとAP102との間の伝搬遅延時間が「120ns」であることを示している。
情報送信部122は、記憶部131が記憶している送信元AP識別情報と受信電力レベルと伝搬遅延時間とを対応付けて制御装置203へ送信する。
制御装置203は、AP102,400−1〜400−3を制御する。また、制御装置203は、位置算出部213と、記憶部221とを有している。
記憶部221は、第3の実施の形態におけるものと同じものである。
位置算出部213は、記憶部221に記憶されている、AP400−1〜400−3それぞれの位置と、AP102から送信されてきた受信電力レベルおよび伝搬遅延時間とに基づいて、AP102の位置を算出する。また、位置算出部213は、AP102の位置を算出する際、記憶部221に記憶されている、AP400−1〜400−3それぞれの送信電力レベルやアンテナゲインを加味しても良い。
なお、図11には、AP400−1〜400−3が3つである場合を例に挙げて示しているが、4つ以上であっても良い。また、図11には、AP102および制御装置203が具備する構成要素のうち、本形態に関わる構成要素のみを示した。
以下に、図11に示した無線通信システムにおける位置算出方法について説明する。
図13は、図11に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、AP102における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
AP102に電源が投入されるか、またはリセットが行われるかすると(ステップS41)、AP102は、動作モードを通常モードから端末モードへ移行する(ステップS42)。この通常モードは、AP102が一般的なアクセスポイントとして動作する動作モードである。一方、端末モードは、AP102がWi−Fi端末として動作する動作モードである。動作モードを端末モードへ移行したAP102は、周囲APから送信されるビーコン(APが種々の設定・属性情報を報知するための信号)を受信する(ステップS43)。
すると、AP102の遅延時間算出部140が、周囲APに対して情報を要求するためのProbe Requestを送信する(ステップS44)。続いて、遅延時間算出部140は、その応答として周囲APから送信されてきたProbe Responseを受信する(ステップS45)。
すると、受信電力レベル算出部111は、遅延時間算出部140が受信したProbe Responseの受信電力レベルを算出する(ステップS46)。この算出方法は、第1の実施の形態における受信電力レベルの算出方法と同じで良い。また、遅延時間算出部140が、Probe Requestを送信した時刻とProbe Responseを受信した時刻とに基づいて、AP102と周囲APとの間の伝搬遅延時間(往復遅延時間)を算出する(ステップS47)。具体的には、遅延時間算出部140は、Probe Requestを送信した際、その送信時刻を記憶しておき、Probe Responseを受信した際、その受信時刻を記憶しておき、ステップS47にて、送信時刻から受信時刻までの時間を算出し、算出した時間をAP102と周囲APとの間の伝搬遅延時間とする。受信電力レベル算出部111は、算出した受信電力レベルと、そのProbe Responseを送信してきた周囲APの識別情報とを対応付けて記憶部131に書き込んで記憶させる。遅延時間算出部140は、その対応付けに、自身が算出した伝搬遅延時間をさらに対応付けて記憶部131に書き込んで記憶させる。
続いて、遅延時間算出部140は、運用しているすべてのチャネル(SSID:Service Set Identifier)において伝搬遅延時間を算出したかどうかを判定する(ステップS48)。この運用しているチャネルとは、運用可能なチャネルであっても良いし、あらかじめ設定されたチャネルであっても良い。
遅延時間算出部140は、運用しているすべてのチャネルにおいて伝搬遅延時間を算出していないと判定した場合、AP102は、チャネルを変更し(ステップS49)、変更したチャネルにおいてステップS43の処理を行う。
一方、遅延時間算出部140は、運用しているすべてのチャネルにおいて伝搬遅延時間を算出したと判定した場合、情報送信部122は、記憶部131が記憶している情報、つまり、送信元AP識別情報と受信電力レベルと伝搬遅延時間との対応付けを制御装置203へ送信する(ステップS50)。
ここで、情報送信部122が情報を送信するタイミングは特に規定しない。そのタイミングは、上述したように、遅延時間算出部140が運用しているすべてのチャネルにおいて伝搬遅延時間を算出したと判定したときであっても良いし、あらかじめ決められたタイミングであっても良い。情報送信部122が情報を送信するタイミングがあらかじめ決められている場合、それまでにAP102がステップS43からステップS49の処理を繰り返し行うものであっても良い。この場合、受信電力レベル算出部111は、その間に受信して算出した受信電力レベルの平均値を記憶部131に記憶させても良いし、最新の値を記憶部131に記憶させておいても良い。また、遅延時間算出部140は、その間に算出した伝搬遅延時間の平均値を記憶部131に記憶させても良いし、最新の値を記憶部131に記憶させておいても良い。
情報送信部122が制御装置203へ情報を送信すると、AP102は、動作モードを端末モードから通常モードへ移行する(ステップS51)。
図14は、図11に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、制御装置203における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
AP102の情報送信部122から送信された情報(送信元AP識別情報と受信電力レベルと伝搬遅延時間との対応付け)を制御装置203の位置算出部213が受信すると(ステップS61)、位置算出部213は、情報送信部122から送信されてきた送信元AP識別情報と対応付けられている周囲APの位置情報、送信電力レベルおよびアンテナゲインを記憶部221から読み出す(ステップS62)。位置算出部213は、すべての周囲APについてのステップS61,S62の処理が完了すると、読み出した周囲APの位置情報、送信電力レベルおよびアンテナゲインと、情報送信部121から送信されてきた受信電力レベルおよび伝搬遅延時間とに基づいて、AP102の位置を算出する(ステップS63)。この算出方法は、周囲APそれぞれにおける伝搬遅延時間、受信電力レベル、送信電力レベルおよびアンテナゲインに基づいて、周囲APそれぞれからAP102までの距離を算出し、その距離と周囲APの位置情報とを用いた3点測位方法等を用いる方法であっても良く、ここでは特に規定しない。
このように、本形態においては、第3の実施の形態に対して、AP102の位置を算出するための要素として、AP102と周囲APとの間の伝搬遅延時間が追加されるため、AP102の位置をより正確に検出することができる。
(第5の実施の形態)
図15は、本発明の無線通信システムの第5の実施の形態を示す図である。
本形態における無線通信システムは図15に示すように、AP103と、制御装置204と、通信端末500−1〜500−3とを具備している。
通信端末500−1〜500−3は、AP103のカバレッジエリアに存在し、AP103との間で無線通信を行う。また、通信端末500−1〜500−3は、GPS機能、AP103との間の伝搬遅延時間算出機能およびAP103から送信されてきた無線信号の受信電力レベル算出機能を有する。通信端末500−1〜500−3は、Wi−Fiサービスを利用するエンドユーザが所持する通信端末であっても良いし、サービス事業者の関係者がシステムのメンテナンスのために使用する通信端末であっても良い。
図16は、図15に示した通信端末500−1の内部構成の一例を示す図である。
図15に示した通信端末500−1は図16に示すように、GPS部510と、測距部520と、記憶部530と、報告データ生成部540と、パケット生成部550とを有する。なお、図16には、通信端末500−1が具備する構成要素のうち、本形態に関わる構成要素のみを示した。また、図15に示した通信端末500−2,500−3についても、通信端末500−1が具備する構成要素と同じ構成要素を具備する。
GPS部510は、GPS機能を有し、GPS機能を用いて通信端末500−1の位置を測定する。GPS部510は、測定した位置を示す位置情報を記憶部530に書き込んで記憶させる。
測距部520は、第4の実施の形態においてAP102が行ったステップS43〜S47の処理を行う。つまり、測距部520は、AP103から送信されたビーコンを受信する。また、測距部520は、AP103へ、Probe Requestを送信する。また、測距部520は、送信したProbe Requestへの応答としてAP103から送信されたProbe Responseを受信する。また、測距部520は、Probe Requestを送信してからProbe Responseを受信するまでの時間を伝搬遅延時間として算出する。また、測距部520は、受信したProbe Responseの受信電力レベルを算出する。また、測距部520は、伝搬遅延時間と受信電力レベルとを対応付けて記憶部530に書き込んで記憶させる。
記憶部530は、GPS部510が書き込んだ通信端末500−1の位置を示す位置情報を記憶する。また、記憶部530は、AP103の識別情報と測距部520が書き込んだ伝搬遅延時間および受信電力レベルとを対応付けて記憶する。また、記憶部530は、通信端末500−1からAP103へ無線信号を送信するための送信電力レベルと、通信端末500−1に具備されたアンテナのアンテナゲインとを記憶する。
図17は、図16に示した記憶部530が記憶している対応付けの一例を示す図である。
図16に示した記憶部530には図17に示すように、AP103の識別情報とである送信元AP識別情報と、受信電力レベルと、伝搬遅延時間とが対応付けられて記憶されている。
報告データ生成部540は、記憶部530に記憶されている情報を読み出す。具体的には、報告データ生成部540は、記憶部530から、通信端末500−1の位置を示す位置情報と、伝搬遅延時間と、受信電力レベルと、送信電力レベルと、アンテナゲインとを読み出す。報告データ生成部540は、これらの情報から、AP103が認識可能な報告データを生成し、生成した報告データをパケット生成部550へ出力する。
パケット生成部550は、報告データ生成部540から出力されてきた報告データをAP103へ送信するための特殊なパケットを生成する。通信端末500−1がAP103に帰属すると、パケット生成部550は、生成したパケットをAP103へ送信する。
なお、報告データ生成部540とパケット生成部550とは、サービス事業者側から配布されるサービス接続用のアプリケーションで実現するものであっても良い。
AP103は、アクセスポイントであり、受信電力レベル算出部112と、情報送信部123と、記憶部132とを有している。
受信電力レベル算出部112は、通信端末500−1〜500−3それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、受信した無線信号の受信電力レベルを算出する。
記憶部132は、受信電力レベル算出部112が算出した受信電力レベルと、その無線信号を送信してきた通信端末500−1〜500−3の識別情報と、通信端末500−1〜500−3から送信されてきた報告データの内容とを対応付けて記憶する。
図18は、図15に示した記憶部132に記憶されている情報の一例を示す図である。
図15に示した記憶部132には図18に示すように、通信端末識別情報と、存在位置情報(緯度、経度)と、通信端末受信電力レベルと、通信端末送信電力レベルと、通信端末アンテナゲインと、伝搬遅延時間と、AP受信電力レベルとが対応付けられて記憶されている。通信端末識別情報は、報告データを送信してきた通信端末の識別情報である。存在位置情報、通信端末受信電力レベル、通信端末送信電力レベル、通信端末アンテナゲインおよび伝搬遅延時間は、通信端末から送信されてきた報告データに含まれる情報である。AP受信電力レベルは、受信電力レベル算出部112が算出した受信電力レベルの値である。
情報送信部123は、図18に示したような記憶部132が記憶している対応付け情報を報告データとして制御装置204へ送信する。
制御装置204は、AP103を制御する。また、制御装置204は、位置算出部214と、記憶部222とを有している。
記憶部222は、AP103の情報送信部123から送信されてきた報告データを記憶する。記憶部222における報告データの記憶の態様は、図18に示したものと同様であり、この報告データが、どのAPに関するものなのかを識別できるように、APの識別情報と対応付けて記憶する。
位置算出部214は、記憶部222に記憶されている報告データに基づいて、AP103の位置を算出する。このとき、位置算出部214は、記憶部222に記憶されている報告データのうち、存在位置情報およびAP受信電力レベルのみを用いてAP103の位置を算出するものであっても良いし、この算出に伝搬遅延時間を加味したり、通信端末受信電力レベルや通信端末送信電力レベル、通信端末アンテナゲインを加味したりするものであっても良い。
なお、図15には、通信端末500−1〜500−3が3つである場合を例に挙げて示しているが、4つ以上であっても良い。また、図15には、AP103および制御装置204が具備する構成要素のうち、本形態に関わる構成要素のみを示した。
以下に、図15に示した無線通信システムにおける位置算出方法について説明する。
図19は、図15に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、通信端末500−1における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
通信端末500−1が起動すると(ステップS71)、通信端末500−1は、AP103から送信されるビーコンを受信する(ステップS72)。また、GPS部510が、GPS機能を用いて、通信端末500−1の位置の測定を開始する。
すると、測距部520が、AP103に対して情報を要求するためのProbe Requestを送信する(ステップS73)。続いて、測距部520は、その応答としてAP103から送信されてきたProbe Responseを受信する(ステップS74)。
すると、測距部520は、受信したProbe Responseの受信電力レベルを算出する(ステップS75)。この算出方法は、第1の実施の形態における受信電力レベルの算出方法と同じで良い。また、測距部520は、Probe Requestを送信した時刻とProbe Responseを受信した時刻とに基づいて、通信端末500−1とAP103との間の伝搬遅延時間(往復遅延時間)を算出する(ステップS76)。具体的には、測距部520は、Probe Requestを送信した際、その送信時刻を記憶しておき、Probe Responseを受信した際、その受信時刻を記憶しておき、ステップS76にて、送信時刻から受信時刻までの時間を算出し、算出した時間を通信端末500−1とAP103との間の伝搬遅延時間とする。測距部520は、算出した受信電力レベルと算出した伝搬遅延時間とを対応付けて記憶部530に書き込んで記憶させる。また、GPS部510は、測定した位置を示す位置情報(緯度、経度)を記憶部530に書き込んで記憶させる。
続いて、報告データ生成部540は、記憶部530から、通信端末500−1の位置を示す位置情報と、伝搬遅延時間と、受信電力レベルと、送信電力レベルと、アンテナゲインとを読み出す。報告データ生成部540は、これらの情報から、AP103が認識可能な報告データを生成する(ステップS77)。
すると、パケット生成部550は、報告データ生成部540が生成した報告データをAP103へ送信するための特殊なパケットを生成する(ステップS78)。その後、通信端末500−1がAP103に帰属すると(ステップS79)、パケット生成部550は、生成したパケットをAP103へ送信する(ステップS80)。
すると、AP103は、通信端末500−1〜500−3から送信されてきた報告データを一時的に記憶し、所定のタイミングで自身の識別情報とともに制御装置204へ送信する。
図20は、図15に示した無線通信システムにおける位置算出方法のうち、制御装置204における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
AP103の情報送信部123から送信された報告データを制御装置204の位置算出部214が受信すると(ステップS81)、位置算出部214は、受信した報告データを記憶部222に書き込んで記憶させる(ステップS82)。続いて、位置算出部214は、記憶部222が記憶している報告データが、1つのAP103について、3つ以上の通信端末からの報告データとなっているかどうかを判定する(ステップS83)。
位置算出部214が、記憶部222が記憶している報告データが、1つのAP103について、3つ以上の通信端末からの報告データとなっていると判定した場合、位置算出部214は、この報告データに基づいてAP103の位置を算出する(ステップS84)。この算出方法は、上述した他の実施の形態におけるものと同様の方法で良い。また、位置算出部214は、記憶部222に記憶されている報告データのうち、存在位置情報およびAP受信電力レベルのみを用いてAP103の位置を算出するものであっても良いし、この算出に伝搬遅延時間を加味したり、通信端末受信電力レベルや通信端末送信電力レベル、通信端末アンテナゲインを加味したりするものであっても良い。
一方、位置算出部214が、記憶部222が記憶している報告データが、1つのAP103について、3つ以上の通信端末からの報告データとなっていないと判定した場合は、ステップS81の処理を行う。
ここで、報告データに、通信端末500−1〜500−3の送信電力レベルやアンテナゲインの値が含まれている場合を例に挙げて説明したが、第3の実施の形態と同様に、制御装置204がこれらの情報を通信端末500−1〜500−3それぞれからあらかじめ取得したものであっても良いし、システムに登録されている通信端末500−1〜500−3それぞれの情報から取得したものであっても良い。
変形例として、本形態を、Wi−Fiのシステムに限らず、他の基地局/端末構成の無線システムにも応用することが可能である。
このように、AP103のカバレッジエリアに存在する3つ以上の通信端末500−1〜500−3にて、AP103から送信された無線信号の受信電力レベルや伝搬遅延時間を測定し、制御装置204がこれらの情報と通信端末500−1〜500−3の位置情報とに基づいてAP103の位置を算出する。これにより、特定のハードウェアを追加することなく、通信端末500−1〜500−3と、AP103と、制御装置204とが協調してAP103の位置を検出することができる。
なお、上述した実施の形態における処理を定期的に実行することで、APの位置をさらに正確に特定することができる。
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置と、
アクセスポイントと、
前記アクセスポイントを制御する制御装置とを有し、
前記アクセスポイントは、
前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する受信電力レベル算出部と、
前記受信電力レベル算出部が算出した受信電力レベルを前記制御装置へ送信する情報送信部とを有し、
前記制御装置は、
前記通信装置それぞれの位置と、前記アクセスポイントから送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する位置算出部を有する無線通信システム。
(付記2)前記情報送信部は、前記通信装置それぞれを識別するための通信装置識別情報と前記受信電力レベルとを対応付けて前記制御装置へ送信する、付記1に記載の無線通信システム。
(付記3)前記位置算出部は、前記通信装置それぞれから送信される無線信号の送信電力レベルと、前記通信装置それぞれの位置と、前記アクセスポイントから送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する、付記1または付記2に記載の無線通信システム。
(付記4)前記アクセスポイントは、
前記通信装置へ所定の信号を送信し、該送信した信号に対する応答信号を該通信装置から受信し、該送信の時刻と該受信の時刻とに基づいて、該通信装置との間の伝搬遅延時間を算出する遅延時間算出部を有し、
前記情報送信部は、前記受信電力レベルと共に前記遅延時間算出部が算出した伝搬遅延時間を前記制御装置へ送信し、
前記位置算出部は、前記アクセスポイントの位置を算出する際、前記アクセスポイントから送信されてきた伝搬遅延時間を加味する、付記1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記5)前記位置算出部は、3点測位方法を用いて前記アクセスポイントの位置を算出する、付記1から4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記6)前記制御装置は、
前記通信装置それぞれの位置をあらかじめ記憶する記憶部を有する、付記1から5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記7)前記通信装置は、アクセスポイントである、付記1から6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(付記8)設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する受信電力レベル算出部と、
前記受信電力レベル算出部が算出した受信電力レベルを制御装置へ送信する情報送信部とを有するアクセスポイント。
(付記9)設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置それぞれの位置と、アクセスポイントから送信されてきた、前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号の該アクセスポイントにおける受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する位置算出部を有する制御装置。
(付記10)設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置と、アクセスポイントと、前記アクセスポイントを制御する制御装置とを有する無線通信システムにおける位置算出方法であって、
前記アクセスポイントが、前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する処理と、
前記アクセスポイントが、前記算出した受信電力レベルを前記制御装置へ送信する処理と、
前記制御装置が、前記通信装置それぞれの位置と、前記アクセスポイントから送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する処理とを行う位置算出方法。
100〜103,400−1〜400−3 AP
110〜112 受信電力レベル算出部
120〜123 情報送信部
130〜132,220〜222,530 記憶部
140 遅延時間算出部
200〜204 制御装置
210〜214 位置算出部
300−1〜300−3 通信装置
500−1〜500−3 通信端末
510 GPS部
520 測距部
540 報告データ生成部
550 パケット生成部

Claims (10)

  1. 設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置と、
    アクセスポイントと、
    前記アクセスポイントを制御する制御装置とを有し、
    前記アクセスポイントは、
    前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する受信電力レベル算出部と、
    前記受信電力レベル算出部が算出した受信電力レベルを前記制御装置へ送信する情報送信部とを有し、
    前記制御装置は、
    前記通信装置それぞれの位置と、前記アクセスポイントから送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する位置算出部を有する無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記情報送信部は、前記通信装置それぞれを識別するための通信装置識別情報と前記受信電力レベルとを対応付けて前記制御装置へ送信する無線通信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記位置算出部は、前記通信装置それぞれから送信される無線信号の送信電力レベルと、前記通信装置それぞれの位置と、前記アクセスポイントから送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する無線通信システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記アクセスポイントは、
    前記通信装置へ所定の信号を送信し、該送信した信号に対する応答信号を該通信装置から受信し、該送信の時刻と該受信の時刻とに基づいて、該通信装置との間の伝搬遅延時間を算出する遅延時間算出部を有し、
    前記情報送信部は、前記受信電力レベルと共に前記遅延時間算出部が算出した伝搬遅延時間を前記制御装置へ送信し、
    前記位置算出部は、前記アクセスポイントの位置を算出する際、前記アクセスポイントから送信されてきた伝搬遅延時間を加味する無線通信システム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記位置算出部は、3点測位方法を用いて前記アクセスポイントの位置を算出する無線通信システム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記通信装置それぞれの位置をあらかじめ記憶する記憶部を有する無線通信システム。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信システムにおいて、
    前記通信装置は、アクセスポイントである無線通信装置。
  8. 設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する受信電力レベル算出部と、
    前記受信電力レベル算出部が算出した受信電力レベルを制御装置へ送信する情報送信部とを有するアクセスポイント。
  9. 設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置それぞれの位置と、アクセスポイントから送信されてきた、前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号の該アクセスポイントにおける受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する位置算出部を有する制御装置。
  10. 設置されている位置が特定されている3つ以上の通信装置と、アクセスポイントと、前記アクセスポイントを制御する制御装置とを有する無線通信システムにおける位置算出方法であって、
    前記アクセスポイントが、前記通信装置それぞれから送信されてきた無線信号を受信し、該受信した無線信号の受信電力レベルを算出する処理と、
    前記アクセスポイントが、前記算出した受信電力レベルを前記制御装置へ送信する処理と、
    前記制御装置が、前記通信装置それぞれの位置と、前記アクセスポイントから送信されてきた受信電力レベルとに基づいて、前記アクセスポイントの位置を算出する処理とを行う位置算出方法。
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