JP2019057671A - 半導体光素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体光素子の斜視図である。半導体光素子10は、リッジ導波路型のDFBレーザ(Distributed Feedback Laser)であり、複数の半導体層からなる積層体12を含む。積層体12は、n型InP基板14、n−InP層16、第1半導体多層18、p−InGaAlAs層66、p−InP層20、p−InGaAs層22、SiO2膜からなるパッシベーション膜24を含み、これらが厚み方向に積層されている。第1半導体多層18は、少なくとも1.3μm帯のもしくは1.55μm帯の多重量子井戸を含んでいる。多重量子井戸は、InGaAlAs、InGaAsP、もしくは両者が混合して形成されている。また第1半導体多層18は光閉じ込め層を含んでいても良い。さらに積層体12の上面には第1電極40(例えば陽極)が形成されている。
図2〜図7は、本発明の第1の実施形態に係る半導体光素子10の製造方法を説明するための図である。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る半導体光素子の斜視図である。本実施形態では、積層体212は、n型InP基板214、n−InP層216、第1半導体多層218、p−InP層220、p−InGaAs層222、SiO2膜からなるパッシベーション膜224を含み、これらが厚み方向に積層されている。第1半導体多層218とp−InP層220の間にp−InGaAlAs層66が介在していない点で、本実施形態は第1の実施形態と異なる。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る半導体光素子の断面図である。本実施形態では、n型InP基板314の上に、n−InP層316、InGaAlAsからなる多重量子井戸を含む活性層332、p−InPからなる上クラッド層336、p−InGaAsからなるコンタクト層338が積層されている。n−InP層316は、下クラッド層334としての凸部368を有する。下クラッド層334、活性層332、上クラッド層336及びコンタクト層338は、メサストライプ構造326を構成する。
Claims (15)
- 第1方向にストライプ状に延びる活性層を含むように積層された複数の半導体層からなる積層体を含み、
前記積層体は、
前記第1方向に直交する第2方向に前記活性層から離れて前記第1方向に延びる溝を有する上面と、
前記第2方向で前記上面に隣接する側面と、
を有し、
前記側面は、前記側面の他の領域よりも粗面になった粗面領域を、前記上面に隣接して有し、
前記溝は、前記粗面領域が前記第1方向に有する幅の全体に隣り合い、前記活性層の下面を超える深さを有し、前記活性層よりも前記側面に近いことを特徴とする半導体光素子。 - 請求項1に記載された半導体光素子であって、
前記粗面領域は、前記第1方向における前記側面の両端部を避けて形成されていることを特徴とする半導体光素子。 - 請求項1又は2に記載された半導体光素子であって、
前記積層体は、前記第1方向で前記上面に隣接する前面と、前記前面とは反対側で前記上面に隣接する背面と、を有し、
前記溝は、前記第1方向における前記上面の両端に至り、前記前面及び前記背面に開口することを特徴とする半導体光素子。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載された半導体光素子であって、
前記活性層に重なるように前記上面に設けられた電極をさらに有し、
前記電極は、前記活性層と前記溝との間に端部を有することを特徴とする半導体光素子。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載された半導体光素子であって、
前記積層体は、前記活性層を含むメサストライプ構造を有し、
前記上面は、前記メサストライプ構造の表面を構成し、前記メサストライプ構造に隣接する凹部を有することを特徴とする半導体光素子。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載された半導体光素子であって、
前記積層体は、前記活性層を含むメサストライプ構造と、前記メサストライプ構造に前記第2方向で隣接する埋め込み層と、を有することを特徴とする半導体光素子。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載された半導体光素子であって、
前記第2方向に前記活性層を挟む両側のそれぞれに前記溝があることを特徴とする半導体光素子。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載された半導体光素子であって、
前記第2方向に前記上面を挟む両側のそれぞれに前記側面があることを特徴とする半導体光素子。 - 複数の半導体光素子が作り込まれ、前記複数の半導体光素子のそれぞれが第1方向にストライプ状に延びる活性層を含むように、積層された複数の半導体層からなる積層体を含み、前記第1方向に直交する第2方向に前記活性層から離れて前記第1方向に延びる溝を、前記積層体の上面に有し、前記溝は前記活性層の下面を超える深さを有する中間製品を用意する工程と、
前記積層体の前記上面に、前記複数の半導体光素子のそれぞれの輪郭において前記第1方向に延びる線上で、前記溝の長さの範囲内に収まるように、スクライブ傷を形成する工程と、
前記中間製品を、前記スクライブ傷で、前記複数の半導体光素子のそれぞれごとにブレイクする工程と、
を含むことを特徴とする半導体光素子の製造方法。 - 請求項9に記載された半導体光素子の製造方法であって、
前記中間製品は、前記第2方向に前記複数の半導体光素子が一列に並ぶ短冊状であることを特徴とする半導体光素子の製造方法。 - 請求項9又は10に記載された半導体光素子の製造方法であって、
前記中間製品を用意する工程の前に、
前記中間製品にそれぞれが対応する複数の領域を、前記第1方向に並ぶように有する半導体基板を用意する工程と、
前記半導体基板から前記中間製品を切り出す工程と、
をさらに含むことを特徴とする半導体光素子の製造方法。 - 請求項11に記載された半導体光素子の製造方法であって、
前記半導体基板は、前記第1方向に並ぶ前記複数の領域に連続するように、前記溝を有することを特徴とする半導体光素子の製造方法。 - 請求項11又は12に記載された半導体光素子の製造方法であって、
前記半導体基板から前記中間製品を切り出す工程は、
前記半導体基板の上面において前記第2方向の両端部の少なくとも一方に、前記第2方向に延びるように先行スクライブ傷を形成する工程と、
前記先行スクライブ傷で前記半導体基板をブレイクする工程と、
を含むことを特徴とする半導体光素子の製造方法。 - 請求項13に記載された半導体光素子の製造方法であって、
前記半導体基板から前記中間製品を切り出す工程で、前記先行スクライブ傷を、前記第1方向に延びる前記溝に交差する線上に、前記溝に到達しないように形成することを特徴とする半導体光素子の製造方法。 - 請求項11から14のいずれか1項に記載された半導体光素子の製造方法であって、
前記半導体基板を用意する工程の前に、
前記半導体基板にそれぞれが対応する複数の領域を、前記第1方向及び前記第2方向に並ぶように有する半導体ウエハを用意する工程と、
前記半導体ウエハから前記半導体基板を切り出す工程と、
をさらに含むことを特徴とする半導体光素子の製造方法。
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