JP2019057637A - 現像装置及び現像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インライン式の現像処理を実施する際に、装置に大掛かりな改造を加えることなく、リンス領域に持ち込まれるデブリの量を低減させる。【解決手段】表面に感光性樹脂層を有する原版Pを現像する装置であって、感光樹脂層に露光部と未露光部とが形成された原版Pを所定の方向に搬送する搬送部2と、搬送部2により搬送される原版Pに現像領域内で現像液を供給する現像液供給部と、現像領域内に配置され原版Pの未露光部を除去する未露光部除去部41,42と、搬送部2により搬送される原版Pに、現像領域の下流側に隣接するリンス領域内でリンス液を供給するリンス液供給部33,34と、を備える。現像液供給部は、使用済みの現像液を含む現像液を現像領域の上流側領域11に供給する第一現像液供給部31と、使用済みの現像液を濾過して得た濾過済みの現像液を現像領域の下流側領域12に供給する第二現像液供給部32と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、現像装置及び現像方法に関する。
従来より、原版の表面に設けられた感光性樹脂層に凹凸を形成して印刷版を製造する技術が知られている。例えば、画像マスクを介して原版に紫外光を照射して感光性樹脂層を所定のパターンで露光することにより、感光性樹脂層に露光部と未露光部とを形成し(露光工程)、原版に現像液を供給しつつブラシで原版の表面を擦ることにより未露光部の樹脂を掻き出してレリーフを形成し(現像工程)、レリーフが形成された原版の表面にリンス液を供給してデブリを除去する(リンス工程)、という工程群を経て水現像性フレキソ印刷版を製造する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
このような水現像性フレキソ印刷版では、デブリと版表面との親和性が高いため、版表面からのデブリ除去には多量の新現像液(樹脂分を含まない現像液)によるリンスと、多量の水によるリンスと、の双方が実施されることが多い。リンス後は、目視で版表面にデブリが付着していないか否かを確認し、デブリが残存している場合は、短時間の再現像を行うか、ピンセットでデブリを除去することが行われている。
特開2011−64796号公報 特開2015−125398号公報
ところで、近年においては、大型(長尺)の原版の先端に金属製のバーを取り付け、このバーをチェーン等の搬送手段で所定の方向に搬送しながら、搬送方向に沿って所定の間隔で配置された複数のブラシで原版の表面を擦ることにより現像工程及びリンス工程を連続的に実施する、いわゆる「インライン式」の現像処理が提案されている。このような「インライン式」の現像処理においては、現像工程を行う現像領域と、リンス工程を行うリンス領域と、が隣接していることから、現像領域を通過した原版の表面に残存したデブリがリンス領域に持ち込まれ、リンス後もデブリが版表面に残存し易くなる可能性がある。
この点、特許文献1に記載された技術は、現像工程終盤においてブラシを回転させながら版表面からブラシを徐々に離す技術であるが、「インライン式」の現像処理に適用しようとすると、原版の搬送方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心にブラシを回転させたり、その直交する方向に沿ってブラシを動かしたりする必要があることから、装置の大掛かりな改造を要する虞がある。また、特許文献2に記載された技術は、リンス工程において、pH9以上の界面活性剤を含む特定のリンス水を版表面に供給しながら版表面を25〜180μmの毛径のブラシでブラッシングするものであるが、特定のリンス水や特定の毛径を有するブラシを調製する必要があるため、その実施には相当の手間や費用を要する虞がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、インライン式の現像処理を実施する際に、装置に大掛かりな改造を加えることなく、リンス領域に持ち込まれるデブリの量を低減させることを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る現像装置は、表面に感光性樹脂層を有する原版を現像する装置であって、感光樹脂層に露光部と未露光部とが形成された原版を所定の方向に搬送する搬送部と、搬送部により搬送される原版に現像領域内で現像液を供給する現像液供給部と、現像領域内に配置され原版の表面を擦ることにより未露光部を除去する未露光部除去部と、搬送部により搬送される原版に、現像領域の下流側に隣接するリンス領域内でリンス液を供給することにより原版の表面からデブリを除去するリンス液供給部と、を備え、現像液供給部は、使用済みの現像液を含む現像液を現像領域の上流側領域に供給する第一現像液供給部と、使用済みの現像液を濾過して得た濾過済みの現像液を現像領域の下流側領域に供給する第二現像液供給部と、を有するものである。
また、本発明に係る現像方法は、表面に感光性樹脂層を有する原版を現像する方法であって、感光樹脂層に露光部と未露光部とが形成された原版を所定の方向に搬送しながら、現像領域内で原版に現像液を供給しつつ未露光部除去手段で原版の表面を擦ることにより未露光部を除去する現像工程と、現像工程を経た原版を前記方向に搬送しながら、現像領域の下流側に隣接するリンス領域内で原版にリンス液を供給することにより原版の表面からデブリを除去するリンス工程と、を含み、現像工程では、使用済みの現像液を含む現像液を現像領域の上流側領域に供給する一方、使用済みの現像液を濾過手段で濾過して得た濾過済みの現像液を現像領域の下流側領域に供給するものである。
かかる構成及び方法を採用すると、現像工程の後半(すなわち現像領域の下流側)において、濾過済みの現像液を用いて現像を行うことができるため、リンス領域に持ち込まれるデブリの量を格段に低減させることができる。従って、リンス工程で使用されるリンス液(新現像液や水)の量を低減させることが可能となるとともに、リンス工程を経た原版へのデブリ付着量を低減させることが可能となり、この際、ブラシの駆動機構等に大掛かりな改造を加える必要がない。また、現像工程の前半(すなわち現像領域の上流側)においては、使用済みの現像液を再使用して現像を行うため、新現像液を節約することができるとともに、現像液全量を濾過する手間を省くことができる。ここで、濾過済みの現像液が供給される「下流側領域」としては、現像領域の下流端を含み現像領域全体の10〜20%を占める領域を採用することができる。
本発明に係る現像装置において、リンス液供給部は、使用済みの現像液を含まない新現像液をリンス液としてリンス領域の上流側領域に供給する新液供給部と、水をリンス液としてリンス領域の下流側領域に供給する水供給部と、を有することができる。また、本発明に係る現像方法において、リンス工程は、使用済みの現像液を含まない新現像液をリンス液としてリンス領域の上流側領域に供給する新液リンス工程と、水をリンス液としてリンス領域の下流側領域に供給する水リンス工程と、を含むことができる。
かかる構成及び方法を採用すると、新現像液と水とを用いて二段階でリンスを行うことができるので、原版からデブリを効率良く除去することができる。
本発明に係る現像装置において、水供給部は、水供給源に貯蔵された使用済みの水をリンス液として供給することができる。また、本発明に係る現像方法において、水リンス工程で、水供給源に貯蔵された使用済みの水をリンス液として供給することができる。
かかる構成及び方法を採用すると、現像工程の後半において濾過済みの現像液を用いて現像を行うため水リンス時点での原版へのデブリ付着量が少ないため、水へのデブリ混入量が少なくなり、より継続して貯蔵水を使用することができる。
本発明によれば、インライン式の現像処理を実施する際に、装置に大掛かりな改造を加えることなく、リンス領域に持ち込まれるデブリの量を低減させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る現像装置の全体構成を説明するための構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態はあくまでも好適な適用例であって、本発明の適用範囲がこれに限定されるものではない。
まず、本発明の実施形態に係る現像装置1の構成について説明する。本実施形態に係る現像装置1は、「インライン式」と称される方式で、表面に感光性樹脂層を有する原版Pに現像処理を施す装置である。本実施形態に係る現像装置1では、界面活性剤を含む水を現像液として用いて原版の現像処理を行う。かかる現像処理は「水現像」と称される。
原版Pは、図示していない支持体の表面に感光性樹脂層を形成することにより形成され、全体としてシート形状を呈している。感光性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル、ナイロン、ポリビニルアルコール等を用いることができる。原版Pの表面の一部は、現像装置1による現像処理に先立って、紫外線が照射されている。紫外線が照査された部位(すなわち露光された部位)では、感光性樹脂が硬化する化学変化が生じている。一方、未露光の部分では、感光性樹脂は硬化していない。現像装置1の現像処理では、未硬化の感光性樹脂が除去され、原版Pの表面に所定パターンの凹凸が形成される。
現像装置1は、図1に示すように、搬送部2と、吐出部3と、ブラシ部4と、を備えている。
搬送部2は、原版Pを搬送するように構成されており、その上面に原版載置部22を有している。原版載置部22には、原版Pが、露光処理が施された面を上方に向けるようにして載置される。原版Pの一端部には、ガイドプレート24が固定されている。ガイドプレート24は金属製の部材であり、扁平形状を呈している。搬送部2は、図示されていないガイドチェーンを有している。ガイドチェーンは原版載置部22に沿うように配置されており、ガイドプレート24の端部はこのガイドチェーンに係止されている。図示されていないモータが駆動すると、ガイドチェーンが回転し、ガイドプレート24を原版載置部22に沿って移動させる。これにより、矢印Aで示される方向に原版Pが搬送される。
吐出部3は、現像液や水を吐出するように構成されており、複数の吐出管31,32,33,34を有している。吐出管31,32,33,34は、いずれも原版載置部22の上方に配置され、管形状を呈している。
吐出管31,32は、搬送部2により搬送される原版Pに、現像領域(後述する第一現像領域11及び第二現像領域12)内で現像液を供給するものであり、本発明における現像液供給部として機能する。吐出管31は、使用済みの現像液を含む現像液を現像領域の上流側領域(後述する第一現像領域11)に供給するものであり、本発明における第一現像液供給部として機能する。吐出管32は、使用済みの現像液を濾過して得た濾過済みの現像液を現像領域の下流側領域(後述する第二現像領域12)に供給するものであり、本発明における第二現像液供給部として機能する。
吐出管33,34は、搬送部2により搬送される原版Pに、現像領域の下流側に隣接するリンス領域(後述する第一リンス領域13及び第二リンス領域14)内でリンス液を供給することにより原版Pの表面からデブリを除去するものであり、本発明におけるリンス液供給部として機能する。吐出管33は、使用済みの現像液を含まない新現像液をリンス液としてリンス領域の上流側領域(後述する第一リンス領域13)に供給するものであり、本発明における新液供給部として機能する。吐出管34は、水をリンス液としてリンス領域の下流側領域(後述する第二リンス領域14)に供給するものであり、本発明における水供給部として機能する。吐出管34は、水供給源71(後述)に貯蔵された使用済みの水をリンス液として供給する。
ブラシ部4は、ロールブラシ41,42,43,44を有している。ロールブラシ41,42,43,44は、それぞれの軸が略水平に伸びるように、原版載置部22の上方且つ吐出管31,32,33,34の下方に配置される。ロールブラシ41,42,43,44の外周部には、弾性を有する毛束が配設されている。ロールブラシ41,42,43,44がそれぞれの軸を中心として回動すると、毛束の毛先が軸周りに移動し、繰り返し原版載置部22側に配置される。ロールブラシ41,42は、現像領域内に配置され原版Pの表面を擦ることにより未露光部を除去するものであり、本発明における未露光部除去部として機能する。
現像装置1は、図1に示すように、第一現像領域11、第二現像領域12、第一リンス領域13及び第二リンス領域14に区分することができる。第一現像領域11、第二現像領域12、第一リンス領域13及び第二リンス領域14は、原版Pが搬送される方向にこの順序で並ぶように配置されている。第一現像領域11には吐出管31及びロールブラシ41が配置され、第二現像領域12には吐出管32及びロールブラシ42が配置され、第一リンス領域13には吐出管33及びロールブラシ43が配置され、第二リンス領域14には吐出管34及びロールブラシ44が配置されている。
第一現像領域11では、吐出管31から現像液が吐出され、原版Pの表面に供給される。後述するように、ここで吐出される現像液は、使用済みの現像液を含むものであり、デブリを含んでいる。また、ロールブラシ41が回転し、その毛束が原版Pの表面を擦る。これにより、未硬化の感光性樹脂が原版Pの表面から掻き出され、現像液とともに排出される。第一現像領域11を通過した原版Pは、次に第二現像領域12に至る。
第二現像領域12では、吐出管32から現像液が吐出され、原版Pの表面に供給される。後述するように、ここで吐出される現像液は、使用済みの現像液を濾過して得たものであり、デブリがほぼ取り除かれている。また、ロールブラシ42が回転し、その毛束が原版Pの表面を擦る。これにより、未硬化の感光性樹脂が原版Pの表面から掻き出され、現像液とともに排出される。第二現像領域12を通過した原版Pは、次に第一リンス領域13に至る。本実施形態における第二現像領域12は、現像領域の下流端を含み現像領域全体の10〜20%を占める領域である。なお、第二現像領域12が現像領域全体に占める割合はこれに限られるものではなく、装置の仕様等に応じて適宜変更することができる。
第一リンス領域13では、吐出管33から現像液が吐出され、原版Pの表面に供給される。後述するように、ここで吐出される現像液は、使用済みの現像液を含まない新たな現像液である。また、ロールブラシ43が回転し、その毛束が原版Pの表面を擦る。これにより、原版Pの表面に付着していたデブリが除去され、現像液とともに排出される。第一リンス領域13を通過した原版Pは、次に第二リンス領域14に至る。
第二リンス領域14では、吐出管34から大量の水が吐出され、原版Pの表面に供給される。また、ロールブラシ44が回転し、その毛束が原版Pの表面を擦る。これにより、原版Pの表面に付着していたデブリや界面活性剤が除去される。
このような現像装置1による現像処理が施された原版Pは、現像液や水によって膨潤している。原版Pは、図示されていない乾燥装置により乾燥処理が施される。乾燥処理では、高温の空気を吹き付けることにより、原版Pの乾燥が促される。乾燥した原版Pは、印刷版として用いられる。
また、現像装置1は、図1に示すように、回収供給機構5と、新液供給機構6と、水供給機構7と、を備えている。
回収供給機構5は、第一現像領域11及び第二現像領域12に現像液を供給するように構成されている。回収供給機構5は、吐出管31よりも下方に配置されたドレインパン51と、回収液貯留タンク52と、フィルタ装置54と、濾過液貯留タンク56と、を有している。
ドレインパン51は、搬送部2の下方であって、且つ、第一現像領域11、第二現像領域12及び第一リンス領域13と対応する部位に配置されている。ドレインパン51は、第一現像領域11、第二現像領域12及び第一リンス領域13から下方に排出された現像液を回収するように構成されている。
回収液貯留タンク52は、液体を貯留可能な容器である。回収液貯留タンク52の内部には、ドレインパン51により回収された現像液が流入し、貯留されている。当該現像液は、第一現像領域11及び第二現像領域12において原版Pの表面から掻き出されたデブリや、第一リンス領域13において原版Pの表面から除去されたデブリが含まれている。当該デブリは、現像液中で分散している。
回収液貯留タンク52内に貯留されている現像液の一部は、吸引管53aを介してポンプ53bにより吸引され、送給管53cを介してフィルタ装置54に送給される。フィルタ装置54は、その内部に、図示されていないフィルタを有している。送給管53cにより送給される現像液は、フィルタ装置54内に供給され、当該フィルタを通過する。現像液がフィルタを通過すると、フィルタとの摩擦により、現像液中で分散している樹脂カスの表面から界面活性剤が除去される。これにより、フィルタを通過した現像液中では、凝集剤を添加しなくても樹脂カスが凝集し、凝集物が生成される。本明細書においては、このような凝集物や樹脂カスを総じて「デブリ」と称することとしている。
デブリを含むフィルタ装置54内の現像液は、送給管55を介して濾過液貯留タンク56に送給される。濾過液貯留タンク56は、液体を貯留可能な容器である。濾過液貯留タンク56の内部にはフィルタ56aが配置されている。送給管55により送給される現像液は、濾過液貯留タンク56内に供給され、フィルタ56を通過する。現像液がフィルタ56aを通過すると、現像液に含まれていたデブリがほぼ除去される。濾過液貯留タンク56は、このようにほぼデブリを除去された現像液を貯留している。
濾過液貯留タンク56内に貯留されている濾過済みの現像液の一部は、吸引管57aを介してポンプ57bにより吸引され、送給管57cを介して回収液貯留タンク52に戻される。デブリが除去された現像液が濾過液貯留タンク56から供給されることにより、回収液貯留タンク52内ではデブリの濃度が低下する。
回収液貯留タンク52内に貯留されている現像液は、吸引管58aを介してポンプ58bにより吸引され、送給管58cを介して第一現像領域11の吐出管31に供給される。吐出管31は現像液を吐出し、第一現像領域11に配置されている原版Pに供給する。具体的には、現像液は1つの吐出管31から2つのロールブラシ41に向けて吐出され、これらロールブラシ41の毛束を介して原版Pの表面に供給される。第一現像領域11において供給された現像液は、搬送部2から落下し、前述したようにドレインパン51により回収され、デブリを除去する処理が施される。すなわち、第一現像領域11に供給される現像液は、繰り返し原版Pの現像に供される。
一方、濾過液貯留タンク56内に貯留されている濾過済みの現像液は、吸引管59aを介してポンプ59bにより吸引され、送給管59cを介して第二現像領域12の吐出管32にも供給される。吐出管32は現像液を吐出し、第二現像領域12に配置されている原版Pに供給する。具体的には、現像液は1つの吐出管32から2つのロールブラシ42に向けて吐出され、これらロールブラシ42の毛束を介して原版Pの表面に供給される。第二現像領域12において供給された現像液は、搬送部2から落下し、前述したようにドレインパン51により回収され、デブリを除去する処理が施される。すなわち、第二現像領域12に供給される現像液もまた、繰り返し原版Pの現像に供される。
新液供給部6は、第一リンス領域13に現像液を供給するように構成されている。新液供給部6は、新液供給源61を有している。新液供給源61は、未だ原版Pの現像に供されていない(すなわちデブリを含まない)新たな現像液を貯留するタンクである。新液供給源61の現像液は、吸引管63aを介してポンプ63bにより吸引され、送給管63cを介して第一リンス領域13の吐出管33に供給される。吐出管33は現像液を吐出し、第一リンス領域13に配置されている原版Pに供給する。具体的には、現像液は1つの吐出管33から2つのロールブラシ43に向けて吐出され、これらロールブラシ43の毛束を介して原版Pの表面に供給される。第一リンス領域13において供給された現像液は、搬送部2から落下し、ドレインパン51により回収される。すなわち、新液供給部6によって第一リンス領域13に供給される現像液は、第一現像領域11及び第二現像領域12に供給される現像液とともに、デブリを除去する処理が施された後、第一現像領域11及び第二現像領域12に供給される。
水供給部7は、第二リンス領域14に水を供給するように構成されている。水供給部7は、水供給源71を有している。水供給源71は、例えば、水道水から供給される水を貯留するタンクである。水供給源71の水は、吸引管73aを介してポンプ73bにより吸引され、送給管73cを介して第二リンス領域14の吐出管34に供給される。吐出管34は水を吐出し、第二リンス領域14に配置されている原版Pに供給する。具体的には、水は1つの吐出管34から2つのロールブラシ44に向けて吐出され、これらロールブラシ44の毛束を介して原版Pの表面に供給される。第二リンス領域14において供給された水は、搬送部2から落下し、ドレインパン75により回収される。ドレインパン75により回収された水は、図示されていない濾過装置により濾過されて不純物が除去され、水供給源71に戻される。
次に、本発明の実施形態に係る現像装置1を用いた現像方法について説明する。
まず、原版Pを搬送部2で所定の方向Aに搬送しながら、現像領域(第一現像領域11及び第二現像領域12)内で原版Pに現像液を供給しつつロールブラシ41,42で原版Pの表面を擦ることにより未露光部を除去する(現像工程)。ここで、現像工程では、使用済みの現像液を含む現像液を現像領域の上流側領域(第一現像領域11)に供給する一方、使用済みの現像液を濾過して得た濾過済みの現像液を現像領域の下流側領域(第二現像領域12)に供給する。
次いで、原版Pを所定の方向Aに搬送しながら、現像領域の下流側にあるリンス領域(第一リンス領域13及び第二リンス領域14)内で原版Pにリンス液を供給することにより原版Pの表面からデブリを除去する(リンス工程)。ここで、リンス工程は、使用済みの現像液を含まない新現像液をリンス液としてリンス領域の上流側領域(第一リンス領域13)に供給する新液リンス工程と、水をリンス液としてリンス領域の下流側領域(第二リンス領域14)に供給する水リンス工程と、を含む。この後、図示されていない乾燥装置により原版Pに乾燥処理を施し、印刷版とする。
以上説明した実施形態に係る現像装置1においては、現像工程の後半(すなわち第二現像領域12)において、濾過済みの現像液を用いて現像を行うことができるため、リンス領域に持ち込まれるデブリの量を格段に低減させることができる。従って、リンス工程で使用されるリンス液(新現像液や水)の量を低減させることが可能となるとともに、リンス工程を経た原版Pへのデブリ付着量を低減させることが可能となり、この際、ロールブラシ41,42の駆動機構等に大掛かりな改造を加える必要がない。また、現像工程の前半(すなわち第一現像領域11)においては、使用済みの現像液を再使用して現像を行うため、新現像液を節約することができるとともに、現像液全量を濾過する手間を省くことができる。
また、以上説明した実施形態に係る現像装置1においては、使用済みの現像液を含まない新現像液をリンス液としてリンス領域の上流側領域(第一リンス領域13)に供給する新液供給部6と、水をリンス液としてリンス領域の下流側領域(第二リンス領域14)に供給する水供給部7と、を有するため、新現像液と水とを用いて二段階でリンスを行うことができる。従って、原版Pからデブリを効率良く除去することができる。
また、以上説明した実施形態に係る現像装置1においては、水供給源71に貯蔵された使用済みの水をリンス液として供給しているが、現像工程の後半において濾過済みの現像液を用いて現像を行うことから水リンス時点での原版Pへのデブリ付着量が少ないため、水へのデブリ混入量が少なくなり、より継続して貯蔵水を使用することができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、かかる実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。すなわち、前記実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前記実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…現像装置
2…搬送部
31…吐出管(第一現像液供給部、現像液供給部)
32…吐出管(第二現像液供給部、現像液供給部)
33…吐出管(新液供給部、リンス液供給部)
34…吐出管(水供給部、リンス液供給部)
41・42…ロールブラシ(未露光部除去部)
71…水供給源
P…原版

Claims (8)

  1. 表面に感光性樹脂層を有する原版を現像する装置であって、
    前記感光樹脂層に露光部と未露光部とが形成された前記原版を所定の方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される前記原版に現像領域内で現像液を供給する現像液供給部と、
    前記現像領域内に配置され前記原版の表面を擦ることにより前記未露光部を除去する未露光部除去部と、
    前記搬送部により搬送される前記原版に、前記現像領域の下流側に隣接するリンス領域内でリンス液を供給することにより前記原版の表面からデブリを除去するリンス液供給部と、を備え、
    前記現像液供給部は、使用済みの現像液を含む現像液を前記現像領域の上流側領域に供給する第一現像液供給部と、使用済みの現像液を濾過して得た濾過済みの現像液を前記現像領域の下流側領域に供給する第二現像液供給部と、を有する、現像装置。
  2. 前記リンス液供給部は、使用済みの現像液を含まない新現像液を前記リンス液として前記リンス領域の上流側領域に供給する新液供給部と、水を前記リンス液として前記リンス領域の下流側領域に供給する水供給部と、を有する、請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記水供給部は、水供給源に貯蔵された使用済みの水をリンス液として供給する、請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像領域の下流側領域は、前記現像領域の下流端を含み前記現像領域全体の10〜20%を占める領域である、請求項1から3の何れか一項に記載の現像装置。
  5. 表面に感光性樹脂層を有する原版を現像する方法であって、
    前記感光樹脂層に露光部と未露光部とが形成された前記原版を所定の方向に搬送しながら、現像領域内で前記原版に現像液を供給しつつ未露光部除去部で前記原版の表面を擦ることにより前記未露光部を除去する現像工程と、
    前記現像工程を経た前記原版を前記方向に搬送しながら、前記現像領域の下流側に隣接するリンス領域内で前記原版にリンス液を供給することにより前記原版の表面からデブリを除去するリンス工程と、を含み、
    前記現像工程では、使用済みの現像液を含む現像液を前記現像領域の上流側領域に供給する一方、使用済みの現像液を濾過して得た濾過済みの現像液を前記現像領域の下流側領域に供給する、現像方法。
  6. 前記リンス工程は、使用済みの現像液を含まない新現像液を前記リンス液として前記リンス領域の上流側領域に供給する新液リンス工程と、水を前記リンス液として前記リンス領域の下流側領域に供給する水リンス工程と、を含む、請求項5に記載の現像方法。
  7. 前記水リンス工程では、水供給源に貯蔵された使用済みの水をリンス液として供給する、請求項6に記載の現像方法。
  8. 前記現像領域の下流側領域は、前記現像領域の下流端を含み前記現像領域全体の10〜20%を占める領域である、請求項5から7の何れか一項に記載の現像方法。
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