JP2019057568A - 検査装置、検査方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】はんだペーストを用いた部品実装において、ブローホールが発生する可能性のあるはんだ接合部を効率的に検出することができる検査装置を提供する。【解決手段】対象基板のランドに印刷されたはんだペーストの体積を含むはんだ情報を取得するはんだ情報取得手段と、ランドに印刷されたはんだペーストが熱履歴を経て形成されたはんだ接合部の体積を含む接合情報を取得する接合情報取得手段と、はんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とがランドに紐付けて記憶される記憶手段と、記憶手段に記憶されたはんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とに基づいて、ランドに形成されたはんだ接合部にボイドが発生している可能性について判定する判定手段と、判定手段によるボイドに関する判定結果に基づいて、ボイドが発生している可能性があるはんだ接合部が形成されたランドを教示する教示手段とを備える検査装置とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子部品が実装される基板を検査する検査装置、検査方法およびプログラムに関する。特に、本発明は、電子部品が実装された基板のランドに形成されるはんだ接合部の状態を検査する検査方法およびプログラムに関する。
電子部品の基板実装においては、はんだ印刷装置によって、基板上に形成したランド上にはんだペーストを印刷する。その後、はんだ印刷検査装置によって、ランド上のはんだペーストの印刷状態を検査する。はんだ印刷検査装置による検査によってはんだペーストの印刷状態に問題がないと判断されると、部品搭載装置によって部品を基板上の指定位置に搭載し、部品が搭載された基板をリフロー炉に搬入する。リフロー炉内では、基板を加熱することによってはんだを溶融させ、その後に基板を冷却してはんだを固化させてはんだ接合する。そして、外観検査装置によって、はんだの接合状態を含めて、部品の実装状態を検査し、問題がなければ実装が完了する。
はんだ接合部の接合状態の検査において不良と判定される対象として、ブローホールと呼ばれるものがある。ブローホールは、はんだ接合部にくぼみや穴が生じた状態のことである。
例えば、リフロー炉内における加熱状態が適切でない場合、はんだペーストに含まれるフラックスが溶融・気化する前にはんだが溶融し、はんだ接合部の内部のボイドにフラックスが残存することがある。はんだ接合部の内部のボイドにフラックスが残存する状態で加熱を続けると、フラックスが気化してはんだ接合部の外へと放出される際にはんだ接合部に穴が開く。通常、はんだ接合部に開いた穴は、溶融したはんだが穴に流入して塞がれるが、穴が塞がる前に冷却が開始されると、穴が塞がれない状態ではんだが固化してブローホールとなる。
特許文献1には、三次元高さ画像を用いて、基板上に実装・はんだ付けされた電子部品のはんだ接合部のブローホールを検出する検査方法について開示されている。特許文献1の方法では、はんだフィレットの断面を2値化した画像から外形がくぼんでいる部分の面積を算出する。特許文献1の方法では、算出した面積の値が閾値より大きい場合、ブローホールが発生していると判断する。
特許文献2には、はんだ接合部のブローホールを簡易かつ確実に判定できるはんだ付け検査装置について開示されている。特許文献2の装置は、ブローホールのないはんだフィレットの反射光が得られない角度から光を照射した状態ではんだフィレットを撮像する。特許文献2の装置は、はんだフィレットの画像に閾値以上の輝度および面積を有する領域が存在する場合、ブローホールが発生していると判断する。
特許文献3には、回路板上にて平板状の回路素子がはんだ層により接合された回路モジュールにおいて、はんだ層内のボイドの有無または大きさを検査する方法について開示されている。特許文献3の方法では、回路モジュールの像におけるはんだ層の境界の像からはんだ層の占有面積を検出し、はんだ層の占有面積と基準値とを比較することによってはんだ層内のボイドの有無または大きさを推定する。
特許第2620992号公報 特許第345414号公報 特開2012−84791号公報
特許文献1および特許文献2の方法によれば、すでに発生しているブローホールについては検出することができる。ところで、基板の両面に部品を実装する場合、先に部品を搭載する基板面(以下、表面と記す)のはんだ接合部内にフラックスが閉じ込められた状態で基板を反転し、反対側の面(以下、裏面と記す)にも部品を搭載する場合が想定される。そのような状態で基板を加熱すると、下を向いている状態の表面に搭載された部品のはんだ接合部内に閉じ込められたフラックスが外へ放出される際にブローホールが発生する可能性がある。
一般的な外観検査装置は、直前に部品を搭載した基板面に関して部品およびはんだ接合部を検査するように設置される。そのため、基板裏面へ部品を搭載した後の外観検査で基板表面に発生したブローホールを検出するためには、カメラや照明を基板の両側に設置したり、基板を反転する機構を追加したりすることによって、基板の両面を検査する必要がある。基板の両面を検査するためには、装置の機構が複雑化したり、コストが増加したりするという問題がある。さらに、基板両面を検査することで検査時間が増大するという問題もある。
特許文献3の方法によれば、パワーモジュールなどを実装するための板状のはんだに関しては、はんだ層内のボイドの有無または大きさを推定できる。しかしながら、はんだペーストを用いた部品実装の場合、特許文献3の方法では、はんだ量にばらつきが生じやすいためにはんだ層の正確な面積を算出できず、はんだ層内のボイドの検出精度が落ちるという問題点があった。また、はんだペーストを用いた部品実装の場合、はんだ接合部の形状が三次元的な複雑な形状になるため、はんだの面積だけでは、はんだ層内のボイドを検出することが難しいという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、はんだペーストを用いた部品実装において、ブローホールが発生する可能性のあるはんだ接合部を効率的に検出することができる検査装置を提供することにある。
本発明の一態様の検査装置は、対象基板のランドに印刷されたはんだペーストの体積を含むはんだ情報を取得するはんだ情報取得手段と、ランドに印刷されたはんだペーストが熱履歴を経て形成されたはんだ接合部の体積を含む接合情報を取得する接合情報取得手段と、はんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とがランドに紐付けて記憶される記憶手段と、記憶手段に記憶されたはんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とに基づいて、ランドに形成されたはんだ接合部にボイドが発生している可能性について判定する判定手段と、判定手段によるボイドに関する判定結果に基づいて、はんだ接合部にボイドが発生している可能性があるはんだ接合部が形成されたランドを教示する教示手段とを備える。
本発明の一態様の検査方法においては、対象基板のランドに印刷されたはんだペーストの体積を含むはんだ情報を取得し、ランドに印刷されたはんだペーストが熱履歴を経て形成されたはんだ接合部の体積を含む接合情報を取得し、はんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とをランドに紐付けて記憶装置に記憶させ、記憶装置に記憶させたはんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とに基づいて、ランドに形成されたはんだ接合部にボイドが発生している可能性について判定し、ボイドに関する判定結果に基づいて、はんだ接合部にボイドが発生している可能性があるはんだ接合部が形成されたランドを教示する
本発明の一態様のプログラムは、対象基板のランドに印刷されたはんだペーストの体積を含むはんだ情報を取得する処理と、ランドに印刷されたはんだペーストが熱履歴を経て形成されたはんだ接合部の体積を含む接合情報を取得する処理と、はんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とをランドに紐付けて記憶装置に記憶させる処理と、記憶装置に記憶させたはんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とに基づいて、ランドに形成されたはんだ接合部にボイドが発生している可能性について判定する処理と、ボイドに関する判定結果に基づいて、はんだ接合部にボイドが発生している可能性があるはんだ接合部が形成されたランドを教示する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、はんだペーストを用いた部品実装において、ブローホールの発生する可能性があるはんだ接合部を効率的に検出することができる検査装置を提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置の検査対象である対象基板の製造ラインの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置が検査する対象基板のランドにはんだペーストを印刷した例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置が検査する対象基板に部品を搭載した例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置が検査する対象基板に部品を実装した例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置の記憶手段に格納するはんだ情報テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置に表示装置を接続する例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置がブローホールの発生可能性のあるはんだ接合部が形成されたランドに警告マークを表示させる例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置が検査する対象基板の製造ラインにおいて、外観検査装置が計測したはんだ体積に関する情報を検査装置に記憶させる際の各装置の動作の関係について示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置の動作について説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の検査装置を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る検査装置について図面を参照しながら説明する。一般的な回路基板の製造ラインにおいては、はんだ印刷後や部品搭載後、リフロー後に検査装置が使用される。検査装置としては、対象基板に印刷されたはんだのはんだ状態や、部品の搭載状態・実装状態を三次元的に検査できる3次元外観検査装置が使用される。本実施形態では、3次元外観検査装置用いて、製造中の対象基板のはんだの状態を検査する。例えば、3次元外観検査装置は、光切断法や位相シフト法、ステレオマッチング法などといった手法を用いて、はんだの状態について3次元光学検査を行う。
(構成)
図1は、本実施形態に係る検査装置1の構成を示すブロック図である。図1のように、検査装置1は、はんだ情報取得部11、接合情報取得部12、記憶部13、判定部14および教示部15を備える。
はんだ情報取得部11は、基板表面の各ランドに印刷されたはんだペーストの体積に関するはんだ情報を取得する。言い換えると、はんだ情報取得部11は、対象基板のランドに印刷されたはんだペーストの体積を含むはんだ情報を取得する。はんだ情報取得部11は、取得したはんだペーストの体積に関する情報を記憶部13に記憶させる。
接合情報取得部12は、基板表面の各ランドに部品電極をはんだ接合させた際に形成されるはんだ接合部の体積に関する情報を取得する。言い換えると、接合情報取得部12は、ランドに印刷されたはんだペーストが熱履歴を経て形成されたはんだ接合部の体積を含む接合情報を取得する。接合情報取得部12は、取得したはんだ接合部の体積に関する情報を記憶部13に記憶させる。
記憶部13(記憶装置とも呼ぶ)には、はんだ情報取得部11が取得したはんだペーストの体積に関する情報と、接合情報取得部12が取得したはんだ接合部の体積に関する情報とが記憶される。言い換えると、記憶部13には、はんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とがランドに紐付けて記憶される。これ以降、リフロー前のはんだペーストの体積と、リフロー後のはんだ接合部の体積とを区別せずにはんだ体積と呼ぶことがある。
判定部14は、記憶部13に記憶された情報を用いて、各ランドのはんだ接合部にボイドがある可能性をランドごとに判定する。言い換えると、判定部14は、記憶部13に記憶されたはんだペーストの体積と、はんだ接合部の体積とに基づいて、ランドに形成されたはんだ接合部にボイドが発生している可能性について判定する。判定部14は、教示部15に判定結果を出力する。
教示部15は、判定部14の判定結果に応じた情報を教示する。言い換えると、教示部15は、判定部14によるボイドに関する判定結果に基づいて、ボイドが発生している可能性があるはんだ接合部が形成されたランドを教示する。例えば、教示部15は、図示しない表示装置や音声装置などを介して、判定結果に応じた情報を教示する。
以上が、検査装置1の構成の概要についての説明である。例えば、はんだ接合部に発生したボイドの中にフラックスや水分などの成分が含まれる場合、再度リフローした際にブローホールが発生する可能性がある。検査装置1は、ボイドのある可能性が高いはんだ接合部を特定し、その特定したはんだ接合部が形成されたランドを教示する。
〔製造ライン〕
次に、本実施形態の検査装置1が検査する対象基板の製造ライン100について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態の検査装置1と、製造ライン100に設置された外観検査装置(第1外観検査装置111および第2外観検査装置131)との接続関係の一例を示す概念図である。検査装置1は、LAN(Local Area Network)やインターネットなどのネットワーク150を介して外観検査装置と接続される。検査装置1は、ネットワーク150を介して、外観検査装置から検査対象の基板(以下、対象基板と呼ぶ)に関する検査情報を取得する。なお、ネットワーク150は、有線および無線のいずれであってもよい。
図2のように、製造ライン100は、対象基板の製造装置として、印刷装置110、搭載装置120、リフロー装置130を備える。また、製造ライン100は、対象基板の外観検査装置として、第1外観検査装置111、第2外観検査装置131を備える。なお、搭載装置120の後にも外観検査装置を設置してもよい。また、第2外観検査装置131の後にX線検査装置などを追加してもよい。対象基板は、ベルトコンベアなどの搬送装置によって装置間を搬送される。
また、検査装置1、第1外観検査装置111および第2外観検査装置131によって、検査システム160が構成される。ただし、ネットワーク150がLANの場合、検査システム160にネットワーク150を含めてもよい。
印刷装置110(はんだ印刷装置とも呼ぶ)は、対象基板の所定のランドにはんだペーストを印刷する。
第1外観検査装置111は、印刷装置110の後に設置される。第1外観検査装置111は、対象基板の所定のランドに印刷されたはんだペーストを検査するはんだペースト検査装置(SPI:Solder Paste Inspection)である。
第1外観検査装置111は、対象基板の所定のランドに印刷されたはんだに関して、光学的な3次元外観検査を実施する。第1外観検査装置111は、各ランドに印刷されたはんだペーストの体積(はんだ体積とも呼ぶ)を計測する。例えば、第1外観検査装置111は、位相シフト法や光切断法により、ランドに塗布されたはんだペーストの外形を取得し、取得した外形を用いてはんだペーストのはんだ体積を計算する。
第1外観検査装置111は、所定のランドに印刷されたはんだペーストのはんだ量に関する3次元データを収集し、はんだペーストのはんだ体積を計算する。第1外観検査装置111は、はんだペーストのはんだ体積に関するデータを検査装置1に対して出力する。
搭載装置120(部品搭載装置とも呼ぶ)は、はんだペーストが印刷された所定のランドに部品を搭載する。
リフロー装置130は、部品が搭載された対象基板を所定の温度プロファイルで加熱し、ランドと部品電極との間にはんだ接合部を形成させ、対象基板に部品を実装する。
第2外観検査装置131は、リフロー装置130の後に設置される。第2外観検査装置131は、対象基板に部品が実装された後に、所定のランドに形成されたはんだ接合部を検査する自動光学検査装置である。第2外観検査装置131のことを、第2自動光学検査装置とも呼ぶ。
第2外観検査装置131は、対象基板の所定のランドに固着したはんだに関して、光学的な3次元外観検査を実施する。第2外観検査装置131は、各ランドのはんだ接合部のはんだ体積を計測する。例えば、第2外観検査装置131は、位相シフト法や光切断法によりはんだ接合部の外形を取得し、取得した外形を用いてはんだ接合部のはんだ体積を計算する。
第2外観検査装置131は、対象基板の所定のランドのはんだ接合部のはんだ量に関する3次元データを収集する。第2外観検査装置131は、部品が実装された所定のランドのはんだ接合部のはんだ体積に関する情報を検査装置1に対して出力する。
以上が、製造ライン100についての説明である。なお、図2に示す製造ライン100は、一例であって、本実施形態の検査装置1の対象基板を製造する製造ライン100は、図2に示す構成には限定されない。例えば、搭載装置120の後に外観検査装置を追加してもよいし、第2外観検査装置131の後にX線検査装置などを追加してもよい。
次に、製造ライン100で製造中の対象基板20の検査について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、対象基板20のランド21の上にはんだペーストを印刷する例を示す。図3の例では、二つのランド21(ランド21−1、ランド21−2)の上にはんだペーストを印刷する(はんだペースト22−1、はんだペースト22−2)。
通常、はんだペーストの中には、フラックスがほぼ均一に分布している。ところで、はんだペーストは、低温で固まった状態で保管されているため、使用時には、常温に戻して柔らかくした後に攪拌してから使用する。このとき、はんだペーストの攪拌が不十分であると、はんだペーストの中のフラックスが均一にならずに凝集することがある。
図3の例では、ランド21−1の上に印刷されたはんだペースト22−1の中には、フラックスが均一に分布している。それに対し、ランド21−2の上に塗布されたはんだペースト22−2の中には、フラックスが一か所に凝集した箇所(以下、フラックス凝集部25と呼ぶ)が形成されている。
第1外観検査装置111は、ランド21−1およびランド21−2を含めて、対象基板20の所定のランド21の上に印刷されたはんだペースト22のはんだ体積を計測する。第1外観検査装置111は、計測した各ランド21上のはんだペースト22のはんだ体積を各ランド21に紐付けた情報(はんだ体積に関する情報とも呼ぶ)を検査装置1に送信する。
はんだ情報取得部11は、所定のランド21の上に印刷されたはんだペースト22のはんだ体積に関する情報を第1外観検査装置111から取得する。はんだ情報取得部11は、取得したはんだペースト22のはんだ体積に関する情報を記憶部13に格納する。
例えば、各ランド21は、対象基板20の面上に設定される位置座標によって識別される。ランド21−1の位置座標を(X1、Y1)、ランド21−2の位置座標を(X2、Y2)とする。ランド21−1の上に印刷されたはんだペースト22−1のはんだ体積をVp1、ランド21−2の上に形成されたはんだペースト22−2のはんだ体積をVp2とする。記憶部13には、はんだ情報取得部11によって、各ランド21の位置座標(X、Y)に紐付けて、各ランド21の上に形成されたはんだペースト22のはんだ体積Vpが記憶される。
図4は、対象基板20のランド21の上に部品24を搭載する例である。部品24は、部品電極がはんだペースト22の上に位置するように搭載される。
図5は、対象基板20のランド21に部品24が実装された例である。ランド21−1の上には、はんだペースト22−1が溶融・固化することによって、部品24の電極とランド21とを接続するはんだ接合部(以下、はんだ接合部23−1)が形成される。はんだ接合部23−1の中には、ボイドは発生していない。また、ランド21−2の上には、はんだペースト22−2が溶融・固化することによって、はんだ接合部23−2が形成される。はんだ接合部23−2の中にはボイド26が発生している。はんだ接合部23−2のボイド26の中には、はんだペースト22−2の内部のフラックス凝集部25に凝集していたフラックスが残存する。
一般的なリフロー工程の温度プロファイルにおいては、予備加熱によってフラックスを溶融・気化させ、その後、はんだが溶融する温度にまで昇温するように加熱制御する。しかし、加熱制御が正しく行われなかったり、熱容量の大きい部品の近傍などで温度上昇が十分ではなかったりした場合、フラックスが溶融・気化する前にはんだが溶融し始め、図5のように、はんだ接合部23−2の内部にボイド26が形成されることがある。ボイド26を含むはんだ接合部23−2では、十分な接合強度や電気特性が得られない可能性がある。また、はんだ接合部23−2の内部のボイド26にフラックスや水分が含まれると、対象基板20を再度リフローした際に、ブローホールが発生する可能性がある。
第2外観検査装置131は、ランド21−1およびランド21−2を含めて、対象基板20の所定のランド21の上に形成されたはんだ接合部23のはんだ体積を計測する。第2外観検査装置131は、計測した各ランド21上のはんだ接合部23のはんだ体積を各ランド21に紐付けた情報(はんだ体積に関する情報とも呼ぶ)を検査装置1に送信する。
接合情報取得部12は、所定のランド21の上に形成されたはんだ接合部23のはんだ体積に関する情報を第2外観検査装置131から取得する。接合情報取得部12は、取得したはんだ体積に関する情報を記憶部13に格納する。
例えば、ランド21−1の位置座標を(X1、Y1)、ランド21−1の位置座標を(X2、Y2)とする。ランド21−1の上に形成されるはんだ接合部23−1のはんだ体積をVp1、ランド21−2の上に形成されるはんだ接合部23−2のはんだ体積をVp2とする。接合情報取得部12は、各ランド21の位置座標(X、Y)に紐付けて、各ランド21の上に形成されたはんだ接合部23のはんだ体積Vrを記憶部13に記憶させる。その結果、各ランド21の位置座標(X、Y)に紐付けて、はんだペースト22のはんだ体積Vpと、はんだ接合部23のはんだ体積Vrとが記憶部13に格納される。
図6は、記憶部13に格納されるはんだ体積に関する情報をまとめたはんだ情報テーブル30である。はんだ情報テーブル30には、それぞれのランド21に関するはんだ体積に関する情報が格納される。
例えば、はんだ情報テーブル30には、ランド21の識別番号と、ランド21の位置座標とが格納される。そして、はんだ情報テーブル30には、各ランド21の位置座標に紐付けて、各ランド21に印刷されたはんだペースト22のはんだ体積Vpと、リフロー後のはんだ接合部のはんだ接合部23のはんだ体積Vrとが格納される。なお、はんだ情報テーブル30に格納する情報として、ランド21の識別番号を含めなくてもよいし、他の情報を含めてもよい。
判定部14は、各ランド21のはんだ接合部23のはんだ体積Vrが記憶部13に格納されると、各ランド21の位置座標(X,Y)と、その位置座標に紐付けられたはんだ体積Vpとはんだ体積Vrとを取得する。
判定部14は、取得したはんだ体積Vpおよびはんだ体積Vrを用いて、はんだペースト22のはんだ体積Vpに対するはんだ接合部23のはんだ体積Vrの比率(以下、体積比率ΔV)を、以下の式1を用いて算出する。
ΔV=Vr/Vp・・・(1)
はんだ接合部23のはんだ体積Vrは、はんだの外形を取得した結果から計算される。そのため、図5のように、はんだ接合部23にボイド26が含まれると、ボイド26の分だけはんだ接合部23のはんだ体積Vrが見かけ上大きくなり、体積比率ΔVが大きくなる。例えば、はんだ接合部23にボイド26が含まれると判定する基準として予め閾値Vtを設定しておく。
判定部14は、予め設定された閾値Vtと、各ランド21の上のはんだ接合部23に関する体積比率ΔVとを比較する。
体積比率ΔVが閾値Vtを上回る場合(ΔV>Vt)、判定部14は、はんだ接合部23の内部にボイド26が形成されていると判断する。例えば、対象基板20の表面に部品24を実装し終えた段階でボイド26がある場合、裏面に部品24を実装するための加熱工程においてブローホールが発生する可能性がある。
判定部14は、はんだ接合部23の内部にボイド26が形成されているかどうかの判断結果を教示部15に出力する。例えば、はんだ接合部23の内部にボイド26が形成されていると判断される場合、判定部14は、ボイド26があると判定したランド21の位置座標(X、Y)を教示部15に出力する。なお、いずれのランド21にもボイド26があると判定されなかった場合、判定部14は判定結果を教示部15に送信してもよいし、しなくてもよい。
閾値Vtは、予備実験や経験に基づいて決定してもよいし、使用するはんだペーストに含まれるフラックスの割合から決定してもよい。
また、判定部14は、以下の式2を用いて算出される体積比率ΔVdを用いて、ブローホールの発生可能性を判定してもよい。
ΔVd=(Vp−Vr)/Vp・・・(2)
式2を用いる場合、判定部14は、リフローによってはんだペースト22がはんだ接合部23に変化する際の体積減少率に相当する体積比率ΔVdを用いてブローホールの発生可能性を判定する。内部にボイド26があるはんだ接合部23は、内部にボイド26がないはんだ接合部23と比べて体積変化が小さいため、ΔVdが小さい。判定部14は、予め設定される閾値よりもΔVdが小さい場合に、ブローホールの発生可能性があると判定する。
ここで、判定部14による判定に関して、具体的な数値をあてはめて説明する。一般的なはんだペーストにおいて、はんだペーストに含まれるフラックスの割合は10%から15%であるため、ここでは閾値Vtを0.9に設定する。
ランド21−1における体積比率をΔV1、ランド21−2における体積比率をΔV2とすると、各ランド21の体積比率は、以下の式3および式4によって計算される。
ΔV1=Vr1/Vp1・・・(3)
ΔV2=Vr2/Vp2・・・(4)
ここで、Vp1=Vp2=3.0×10の7乗立方マイクロメートル、Vr1=2.6×10の7乗立方マイクロメートル、Vr2=2.9×10の7乗立方マイクロメートルとする。このとき、上述の式3および式4から、ΔV1=0.87、ΔV2=0.97と計算される。
閾値Vtは0.9なので、ΔV1は閾値Vtを下回り、ΔV2は閾値Vtを上回る。この場合、判定部14は、ΔV1が閾値Vtを下回るランド21−1ではボイドが発生していないと判断する。一方、判定部14は、ΔV2が閾値Δtを上回るランド21−2ではボイドが発生している可能性があると判断する。
判定部14は、ブローホールが発生する可能性があるランド21の情報を教示部15へ出力する。例えば、判定部14は、ボイドが発生している可能性のあるランド21の位置座標(X、Y)を教示部15に出力する。
教示部15は、判定部14より取得したランド21の位置座標(X、Y)を出力する。
図7は、検査装置1に表示装置200を接続する例である。図8は、対象基板20を上面から見た画像を表示装置200の画面に表示させる例である。なお、表示装置200を検査装置1の構成に含めてもよい。
例えば、教示部15は、表示装置200の画面に、ランド21−1〜12を含む基板を上面から見た画像を表示させる。表示装置200は、教示部15から取得したランド21の位置座標に警告マーク210を表示させる。その結果、図8のように、ボイドが発生した可能性のあるランド21−2の位置に警告マーク210が重ねて表示される。このとき、ボイドが発生した可能性があることを製造ライン100の管理者に警告するために、警告マーク210を点滅させたり、警告音を鳴らしたりしてもよい。
また、対象基板20の表面への部品実装を終え、続いて裏面に部品実装をする際には、ボイドが発生した可能性があることを警告するモードを、ブローホールが発生する可能性があることを警告するモードに切り替えてもよい。この場合、表示装置200の画面に表示させる警告マーク210を変更したり、警告音を変更したりすればよい。
また、判定部14は、形状が同一である複数のランド21に関しては、各ランド21に印刷されたはんだペースト22のはんだ体積Vpに対するはんだ接合部23のはんだ体積Vrの体積比率ΔVを計算してもよい。判定部14は、計算した体積比率ΔVの分布から、基板裏面に部品24を接合した際にボイドが発生する可能性があると判定することができる。例えば、判定部14は、体積比率ΔVの算術平均ΔVaと標準偏差ΔVσとを算出し、以下の式5または式6を用いてボイド26の発生する可能性をランド21ごとに判定する(C:定数)。
ΔV<ΔVa−C×ΔVσ・・・(5)
ΔV>ΔVa+C×ΔVσ・・・(6)
判定部14は、式5または式6の条件が満たされるランド21においては、対象基板20の裏面に部品を接合した際にブローホールが発生する可能性があると判定する。一般的なばらつきの判定方法としては3σや4σが用いられることから、定数Cは3や4に設定する。
(動作)
次に、本実施形態の検査装置1の動作について、図面を参照しながら説明する。以下においては、製造ライン100を構成する製造装置によって対象基板20に部品を実装する工程と、検査装置1によってボイドの有無を検査する工程とをまとめた動作と、検査装置1によってボイドの有無を検査する工程に関する動作とを分けて説明する。
図9は、製造ライン100で対象基板20を製造する際に、外観検査装置が計測したはんだ体積に関する情報を検査装置1に記憶させるときの各装置の動作の関係について示す図である。
まず、図9において、印刷装置110は、対象基板の表面の所定のランド21の上にはんだペーストを印刷する(ステップS11)。
次に、第1外観検査装置111は、はんだペーストが印刷された所定のランド21に関して、はんだペースト22のはんだ体積Vpを計測する(ステップS12)。
そして、第1外観検査装置111は、計測したはんだペースト22のはんだ体積Vpを検査装置1に送信する(ステップS13)。
検査装置1は、所定のランド21の上に印刷されたはんだペースト22のはんだ体積Vpをランド21ごとに取得し、各ランド21の位置座標(X、Y)に紐付けてはんだペースト22のはんだ体積Vpを記憶する(ステップS14)。
搭載装置120は、対象基板20の表面の予め指定された位置に部品を搭載する(ステップS15)。
搭載装置120によって全部品の搭載が完了すると、リフロー装置130は、予め設定した温度プロファイルで温度制御し、はんだペースト22に含まれるはんだを溶融・固化させて部品24とランド21との間にはんだ接合部を形成させる(ステップS16)。
リフローの後、第2外観検査装置131は、はんだ接合部23の接合状態を検査し、はんだ接合部23のはんだ体積Vrを計測する(ステップS17)。
そして、第2外観検査装置131は、計測したはんだ接合部23のはんだ体積Vrを検査装置1に出力する(ステップS18)。
検査装置1は、所定のランド21の上に形成されたはんだ接合部23のはんだ体積Vrをランド21ごとに取得し、各ランド21の位置座標(X、Y)に紐付けてはんだ接合部23のはんだ体積Vrを記憶する(ステップS19)。
以上が、製造ライン100で対象基板20を製造する際に、外観検査装置が計測したはんだ体積に関する情報を検査装置1に記憶させる際の各装置の動作の関係についての説明である。
次に、検査装置1が、自装置に記憶されたはんだ体積Vpおよびはんだ体積Vrを用いてはんだ接合部23におけるボイドの有無を検証し、ブローホールの発生可能性について判定する動作について図面を参照しながら説明する。
図10は、検査装置1によるボイドの有無を判定する処理に関する動作について説明するためのフローチャートである。図10のフローチャートに沿った処理の説明においては、検査装置1を動作主体として説明する。
図10において、まず、検査装置1は、いずれかのランド21のはんだ接合部23のはんだ体積Vrが記憶部13に格納された段階で、ランド21の位置座標に紐付けられたはんだ体積Vpおよびはんだ体積Vrを記憶部13から読み出す(ステップS21)。なお、検査装置1は、対象基板20の全てのランド21のはんだ接合部23のはんだ体積Vrを取得した段階で、はんだ体積Vpおよびはんだ体積Vrを記憶部13から読み出してもよい。
検査装置1は、はんだ体積Vpに対するはんだ体積Vrの比率(体積比率ΔV)をランド21ごとに計算する(ステップS22)。
検査装置1は、算出した体積比率ΔVと閾値Vtとを比較して、はんだ接合部23におけるボイドの有無をランド21ごとに判定する(ステップS23)。
そして、検査装置1は、ランド21ごとの判定結果を出力する(ステップS24)。検査装置1は、ランド21ごとの判定を終える段階で逐次的に判定結果を出力してもよいし、全てのランド21の判定を終えた段階で一括して判定結果を出力してもよい。例えば、検査装置1は、表示装置200に検査結果を出力し、表示装置200の画面に検査結果を表示させる。
以上が、検査装置1によるボイドの有無を判定する処理に関する動作についての説明である。
以上のように、本実施形態の検査装置は、基板表面に部品を実装する際に、ランド上に印刷されたはんだペーストのはんだ体積を外観検査装置から取得する。また、本実施形態の検査装置は、ランド上に印刷させたはんだペーストの上に部品を搭載してリフローした後にランド上に形成されるはんだ接合部のはんだ体積を取得する。そして、本実施形態の検査装置は、はんだペーストのはんだ体積に対するはんだ接合部のはんだ体積の体積比率をランドごとに計算する。本実施形態の検査装置は、算出した体積比率が閾値を上回るランドについては、はんだ接合部の内部にボイドが形成されていると判断する。本実施形態の検査装置は、ボイドがあると判定したはんだ接合部を教示する。また、本実施形態の検査装置は、基板裏面に部品実装する際には、そのはんだ接合部においてブローホールが発生する可能性があることを教示してもよい。
本実施形態の検査装置によれば、はんだペーストを用いた部品実装において、ボイドの発生した可能性のあるはんだ接合部を効率的に検出できる。すなわち、本実施形態の検査装置によれば、ブローホールが発生する可能性のあるはんだ接合部を効率的に検出できる。特に、本実施形態の検査装置によれば、ブローホールを検出するための機構を追加することなく、ブローホールが発生する可能性がある箇所を特定することができる。また、本実施形態の検査装置によれば、基板表面に続いて基板裏面に部品を実装する際に、ブローホールが発生する可能性のあるはんだ接合部が特定されているので、基板裏面への部品を実装する前に何らかの対応を取ることが可能になる。
本実施形態の検査装置によれば、基板表面に続いて基板裏面に部品を実装した後であっても、ブローホールが発生した可能性のあるはんだ接合部が特定されているので、作業者が目視によってはんだ接合部の状態を確認しやすくなり、作業効率が向上する。
(ハードウェア)
ここで、本発明の各実施形態に係る検査装置を実現ハードウェア構成について、図11のコンピュータ90を一例として挙げて説明する。ただし、図11のコンピュータ90は、各実施形態の検査装置を実現するための構成例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
図11のように、コンピュータ90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96を備える。図11においては、インターフェースをI/F(Interface)と略して表記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、バス99を介して互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを主記憶装置92に展開し、展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、コンピュータ90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態に係る検査装置による処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置92として構成・追加してもよい。
補助記憶装置93は、種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって構成される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
入出力インターフェース95は、コンピュータ90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
コンピュータ90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続するように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成とすればよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
また、コンピュータ90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、コンピュータ90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介してコンピュータ90に接続すればよい。
また、コンピュータ90には、必要に応じて、ディスクドライブを備え付けてもよい。ディスクドライブは、バス99に接続される。ディスクドライブは、プロセッサ91と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、コンピュータ90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。また、記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体や、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現してもよい。
以上が、本発明の各実施形態に係る検査装置を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図11のハードウェア構成は、各実施形態に係る検査装置を実現するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係る検査装置に関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。
各実施形態の検査装置の構成要素は、任意に組み合わせることができる。また、各実施形態の検査装置の構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよいし、回路によって実現してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
11 はんだ情報取得部
12 接合情報取得部
13 記憶部
14 判定部
15 教示部
20 対象基板
21 ランド
22 はんだペースト
23 はんだ接合部
24 部品
25 フラックス凝集部
26 ボイド
110 印刷装置
120 搭載装置
130 リフロー装置
111 第1外観検査装置
131 第2外観検査装置
160 検査システム
200 表示装置
210 警告マーク

Claims (10)

  1. 対象基板のランドに印刷されたはんだペーストの体積を含むはんだ情報を取得するはんだ情報取得手段と、
    前記ランドに印刷された前記はんだペーストが熱履歴を経て形成されたはんだ接合部の体積を含む接合情報を取得する接合情報取得手段と、
    前記はんだペーストの体積と、前記はんだ接合部の体積とが前記ランドに紐付けて記憶される記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記はんだペーストの体積と、前記はんだ接合部の体積とに基づいて、前記ランドに形成された前記はんだ接合部にボイドが発生している可能性について判定する判定手段と、
    前記判定手段によるボイドに関する判定結果に基づいて、ボイドが発生している可能性がある前記はんだ接合部が形成された前記ランドについて教示する教示手段とを備える検査装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記はんだペーストの体積に対する前記はんだ接合部の体積の比率である体積比率を前記ランドごとに算出し、前記体積比率が所定の閾値を上回る場合に前記はんだ接合部にボイドが発生している可能性があると判定する請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記はんだペーストの体積と前記はんだ接合部の体積との差に対する前記はんだ接合部の体積の比率である体積比率を前記ランドごとに算出し、前記体積比率が所定の閾値を下回る場合に前記はんだ接合部にボイドが発生している可能性があると判定する請求項1に記載の検査装置。
  4. 前記記憶手段には、
    前記対象基板の面上に設定される前記ランドの位置座標に紐付けて、前記はんだペーストの体積と、前記はんだ接合部の体積とが記憶される請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検査装置。
  5. 前記記憶手段には、
    前記対象基板の面上に設定される前記ランドの位置座標に紐付けて、前記はんだペーストの体積と、前記はんだ接合部の体積とが格納されるはんだ情報テーブルが記憶される請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検査装置。
  6. 前記対象基板の実装面の画像を表示する表示装置に接続され、
    前記教示手段は、
    前記表示装置の画面に表示された前記対象基板の実装面の画像に、ボイドが発生している可能性がある前記はんだ接合部が形成された前記ランドを明示するためのマークを表示させるために、ボイドが発生している可能性がある前記はんだ接合部が形成された前記ランドの位置座標を前記表示装置に出力する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の検査装置。
  7. ボイドが発生している可能性がある前記はんだ接合部が形成された前記ランドを教示する情報を表示する表示装置を備える請求項1乃至6のいずれか一項に記載の検査装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の検査装置と、
    前記対象基板の前記ランドに印刷された前記はんだペーストの体積を計測し、計測した前記はんだペーストの体積を前記検査装置に出力する第1外観検査装置と、
    前記ランドに印刷された前記はんだペーストが熱履歴を経て形成された前記はんだ接合部の体積を計測し、計測した前記はんだ接合部の体積を前記検査装置に出力する第2外観検査装置とを備える検査システム。
  9. 対象基板のランドに印刷されたはんだペーストの体積を含むはんだ情報を取得し、
    前記ランドに印刷された前記はんだペーストが熱履歴を経て形成されたはんだ接合部の体積を含む接合情報を取得し、
    前記はんだペーストの体積と、前記はんだ接合部の体積とを前記ランドに紐付けて記憶装置に記憶させ、
    前記記憶装置に記憶させた前記はんだペーストの体積と、前記はんだ接合部の体積とに基づいて、前記ランドに形成された前記はんだ接合部にボイドが発生している可能性について判定し、
    ボイドに関する判定結果に基づいて、ボイドが発生している可能性がある前記はんだ接合部が形成された前記ランドについて教示する検査方法。
  10. 対象基板のランドに印刷されたはんだペーストの体積を含むはんだ情報を取得する処理と、
    前記ランドに印刷された前記はんだペーストが熱履歴を経て形成されたはんだ接合部の体積を含む接合情報を取得する処理と、
    前記はんだペーストの体積と、前記はんだ接合部の体積とを前記ランドに紐付けて記憶装置に記憶させる処理と、
    前記記憶装置に記憶させた前記はんだペーストの体積と、前記はんだ接合部の体積とに基づいて、前記ランドに形成された前記はんだ接合部にボイドが発生している可能性について判定する処理と、
    ボイドに関する判定結果に基づいて、ボイドが発生している可能性がある前記はんだ接合部が形成された前記ランドについて教示する処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
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