JP2019056242A - 雨樋 - Google Patents

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正司 石田
Masaji Ishida
正司 石田
岳男 石田
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岳男 石田
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Abstract

【課題】侵入防止に適応可能な雨樋を提供する。【解決手段】取付部材4は雨樋本体2と壁面5との間に固定部6を有し、この固定部6の先端側に雨樋本体2を取り付けると共に、固定部6の基端を壁面5に固定する。雨樋本体2の長さ方向に長く形成されると共に該雨樋本体2と壁面5との隙間3を塞ぐ登攀防止カバー31を備え、登攀防止カバー31の先端側を雨樋本体2のバンド部13の外面側に配置すると共に、登攀防止カバー31の基端側を固定部6の基端側に当接し、カバー取付手段41により登攀防止カバー31を隙間3に取り付けたから、雨樋本体2と壁面5との間が登攀防止カバー31により塞がれるため、雨樋1を用いてよじ登ることを防止できる。【選択図】図1

Description

本発明は雨樋に関する。
従来の雨水排水用雨樋は、材質に係らず、建物及び構造物に取付設置する場合、単独の取付金具を上下に間隔を置いて施工している(例えば特許文献1及び2)。
近年の気象変動により、大雪、ゲリラ豪雨、竜巻、突風及び大型台風などによる自然災害が頻発しており、建物の屋根材、外壁材、外装材、看板などが設計強度を超えた自然災害を受けると、被害が発生する虞がある。
そこで、強度基準が見直され、強度基準の改定が行われており、その結果、雨樋の取付金具も強度が増加し、自然災害が発生しても簡単に破損しない製品が開発されている。
ところが、自然災害による被害が減少している一方で、悪意を持った人による雨樋へのよじ登り侵入犯罪の増加が懸念される。
雨樋の取付金具も、より強度のあるものを使用するため、よじ登っても壊れなくなり、折からのスポーツクライミングやボルダリングブームもあり、建物の上階へ次から次へよじ登り、部外者がベランダや窓から侵入する虞が増加している。
そこで、上述した問題を考慮して、壁取り付け部と縦樋保持部との間の部分に忍び返しを設けたもの(例えば特許文献3)や、帯状金属板に複数の針状金属を突設したもの(例えば特許文献4)や、樋に取り付けられるベース部材と、このベース部材に突設された突起を有するもの(例えば特許文献5)や、バンド部の外方に突出した尖鋭突起部を有するもの(例えば特許文献6)や、帯状の輪の表面に突起物を設けたもの(例えば特許文献7)や、上・下部装着固定具の間に複数の有刺鉄線を縦設したもの(例えば特許文献8)や、スカート状に形成された筒体の表面に、複数の突起体を放射状に配設したもの(例えば特許文献9)や、帯状体に複数の刃を設けたもの(例えば特許文献10)などの多数の突起を有するものが提案されている。
実開平5−16958号公報 特開2009−102810号公報 特開2005−299327号公報 実用新案登録第3038284号公報 特開2003−217041号公報 特開2005−139723号公報 特開2009−2132号公報 特開2009−161969号公報 特開2009−264035号公報 特開20012−87568号公報
しかし、特許文献3〜10では、いずれも鋭利な突起により侵入を抑制するものであるため、鋭利な切断面を取る加工はしておらず、製品の扱いについては、商品開梱時や施工・その他お取扱いの際に、必ず保護手袋の使用を求めるなどの注意を促しているが、設置状態で複数の突起類が露出して表れ、その突起類により人が生理的及び心理的に嫌悪感を抱くと共に、建物全体の意匠性を損なうという問題がある。
そこで、本発明では、上記の問題点を考慮して、突起を用いることなく、侵入防止に適応可能な雨樋を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、筒状の雨樋本体と、前記雨樋本体を取付箇所に取り付ける取付部材とを備え、前記取付部材は前記雨樋本体と前記取付箇所との間に固定部を有し、この固定部の先端側に前記雨樋本体を取り付けると共に、前記固定部の基端を前記取付箇所に固定した雨樋において、前記雨樋本体の長さ方向に長く形成されると共に該雨樋本体と前記取付箇所との隙間を塞ぐ登攀防止部材を備え、前記登攀防止部材の先端側を前記雨樋本体の外面側に配置すると共に、前記登攀防止部材の基端側を前記固定部の基端側に当接し、取付手段により前記登攀防止部材を取り付けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記登攀防止部材は孔を有し、前記孔に前記取付手段を挿通すると共に、この取付手段を前記登攀防止部材に係止し、前記取付手段の係合部を前記固定部の上方に配置したことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記固定部の基端側には前記雨樋本体より左右幅狭な幅狭部が設けられ、この幅狭部に前記登攀防止部材の基端側を当接し、前記登攀防止部材は基端側から先端側に向かって左右外側向きに配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記雨樋本体は断面が円筒状をなし、前記登攀防止部材の先端が前記雨樋本体側の外面基端側に当接することを特徴とする。
請求項5の発明は、左右の前記登攀防止部材を備え、前記取付手段は、前記左右の登攀防止部材の前記孔を挿通する螺子手段であり、この螺子手段により前記左右の登攀防止部材を近付けるように取り付けたことを特徴とする。
請求項6の発明は、前記取付手段は、平行に配置された一対の横杆と、これら横杆の基端を連結する縦杆を一体に備え、前記一対の横杆により前記固定部の上下を挟んでそれら一対の横杆を前記左右の登攀防止部材の前記孔に挿通し、前記縦杆を一方の登攀防止部材に係止する共に、他方の登攀防止部材の前記孔を挿通した横杆の先端側にナットを螺合したことを特徴とする。
請求項7の発明は、前記登攀防止部材は多孔板からなる登攀防止カバーであり、この登攀防止カバーの先端縁は平坦に形成され、前記登攀防止カバーの基端には内面に折り曲げられた折曲部が形成されていることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、取付手段により前記登攀防止部材を取り付けることにより、雨樋本体と取付箇所との間が登攀防止部材により塞がれるため、雨樋を用いてよじ登ることを防止できる。
請求項2の構成によれば、登攀防止部材の孔に挿通した取付部材により、登攀防止部材を固定部に取り付けることができる。
請求項3の構成によれば、登攀防止部材を斜めに配置したことにより、取付部材により取り付けた登攀防止部材の先端側へのずれを防止できる。また、先端側から登攀防止部材が隠れる又は目立たないため、意匠性も向上する。
請求項4の構成によれば、登攀防止部材の先端側が雨樋本体の外面から離れて出っ張ることがない。
請求項5の構成によれば、左右の登攀防止部材を近付けるように取り付けることにより、登攀防止部材の先端側への移動を防止し、確実な取付構造が得られる。
請求項6の構成によれば、一対の横管が固定部の上下を挟むため、登攀防止部材の上下のずれが防止される。また、縦杆を上下方向に配置するため、足を掛ける部分が出っ張らない。
請求項7の構成によれば、多数の孔を有するため、風の影響を受け難く、しかも軽量になる。また、先端縁に凹凸がなく、さらに、折曲部により強度を向上することができる。
本発明の実施例1を示す平面図である。 同上、分解斜視図である。 同上、雨樋の斜視図である。 同上、取付部材による引張力を説明する平面図である。 本発明の実施例2を示す平面図である。 本発明の実施例3を示す平面図である。 同上、雨樋本体の平面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な雨樋を採用することにより、従来にない雨樋が得られ、その雨樋について記述する。
以下、本発明の雨樋について添付図面を参照して説明する。図1〜図4は、本発明の実施例1を示し、同図に示すように、雨樋1は、雨樋本体2が取付部材4により取付箇所たる建築物の壁面5に固定され、固定状態で壁面5と前記雨樋本体2の間には隙間3が形成される。尚、この例では前記雨樋本体2の断面形状は円形である。また、雨樋本体2は、アルミニウム又はアルミニウム合金製が例示されるが、材質に係らず押出し成型機や曲げ成型機などによる押出し成型や曲げ加工などにより形成され、図に示す断面形状が長さ方向全長に連続して形成され、以下の実施例の取付部材4も断わりのない場合、同一断面形状が長さ方向に連続する。
前記取付部材4は、前記壁面5に固定される固定部6と、円形の雨樋本体2に外装するバンド体7を備え、雨樋本体2の長さ方向に一定幅を有する。前記バンド体7は、雨樋本体2の長さ方向に対して所定幅を有し、該バンド体7の後端(基端)には前後方向の左右の接続部11,11が設けられ、これら左右の接続部11,11は前記固定部6の一部を構成している。また、バンド体7の前側(先端側)の周方向中央にはヒンジ部12が設けられ、このヒンジ部12を中心にバンド体7が左右のバンド部13,13に分割されていると共に、これら左右のバンド部13,13が前記ヒンジ部12により回動可能に連結されている。また、前記接続部11,11には、前後に透孔14,14が穿設されている。尚、接続部11とヒンジ部12を除いてバンド部13には、その幅方向中央に外側に湾曲状に膨出した膨出部15が形成されている。
前記固定部6は、前記壁面5に固定する平板状の固定本体21と、この固定本体21の左右方向中央から前方に突設された平板状の固定中央片22とを一体に備え、また、別体で前記接続部11,11を備え、前記固定中央片22には、前記前後の透孔14,14に対応して、前後方向に長い長孔23,23が穿設されている。さらに、前記固定本体21の左右には固定用の透孔24,24を穿設し、これら透孔24,24に、取付箇所への固定手段であるアンカーボルト25,25を挿通し、このアンカーボルト25,25を壁面5に埋設固定し、これにより固定部6を壁面5に固定している。
次に、前記雨樋本体2の固定方向について説明する。壁面5の高さ方向に所定間隔で固定本体21を固定し、雨樋本体2にバンド体7を外装すると共に、固定中央片22を左右の接続部11,11により挟み、この状態で透孔14と長孔23と透孔14に、ボルト26を挿通し、このボルト26にナット27を螺合する。これによりバンド部13,13が雨樋本体2を締め付けると共に、固定部6にバンド体7を用いて雨樋本体2を取付けることができる。尚、ナット27を締め付ける前に長孔23により雨樋本体2の前後位置(先端基端方向の位置)を調整することができる。そして、ボルト26とナット27により締付手段を構成している。
以下、登攀防止部材について説明する。登攀防止部材たる登攀防止カバー31は、多孔板たるエキスパンドメタルなどの板材からなり、複数の透孔32,32・・・が穿設され、雨樋本体2の長さ方向に長く形成されている。前記登攀防止カバー31の先端縁31Fには透孔32が形成されておらず、先端縁31Fは真っ直ぐ平坦に形成されている。従って、先端縁31Fに先鋭な部分はない。また、登攀防止カバー31の長さ方向の端縁31T,31Tにも透孔32は形成されておらず、真っ直ぐ平坦に形成されている。尚、この場合の長さ方向の端縁31T,31Tは上端縁と下端縁である。また、登攀防止カバー31の材質は金属製に限らず、合成樹脂製や木製でもよい。
前記登攀防止カバー31の後縁側は、折曲箇所33により内側に折り曲げられており、前記壁面5と略平行をなす折曲部たる当接部34が形成され、折曲箇所33の角度は、以下に説明するように登攀防止カバー31が前後方向に対して斜めになるように、90度を超えるものであり、95度〜135度、好ましくは100〜120度程度である。尚、登攀防止カバー31の後端縁には透孔32が形成されていてもよいし、当接部34は風の影響を考慮する必要がないため、当接部34には透孔32が無くてもよい。そして、折曲箇所33を形成することにより、平板状の場合に比べて強度を向上することができる。また、固定部6や壁面5の形状により前記折曲箇所33の角度は適宜選定することができる。
また、図2に示すように、左右両側の登攀防止カバー31,31の先端縁31F,31Fを、雨樋本体2側の最大直径部分ある膨出部15の左右より後方(基端側)で該膨出部15に当接する。また、好ましくは、膨出部15に対する登攀防止カバー31の内面の接線において、接点より壁面5側(後側)で先端縁31Fが膨出部15に当接するように構成する。この例では、雨樋本体2の中心と先端縁31Fとを結ぶ仮想線と、登攀防止カバー31とのなす角度θが90度であり、この位置を含んだ該位置より基端側で先端縁31Fが膨出部15に当接する。このように基端側で先端縁31Fが膨出部15に当接し、且つ前後方向に対して斜めになるように登攀防止カバー31が配置される。
そして、左右の登攀防止カバー31,31の当接部34,34は固定中央片22の基端部22Kを左右から挟んで、固定本体21の外面に当接するように、前後に対して、左右の登攀防止カバー31は、間隔が前側から後側に向かって狭くなるように斜めに配置される。このように先端縁31Fの位置を設定することにより、登攀防止カバー31の先端縁31F側がバンド体7から離れて突出せず、先端縁31Fの角が表れず、外観意匠性にも優れる。また、この例では前記固定中央片22の基端部22Kが前記雨樋本体2より左右幅狭な幅狭部である。
左右の登攀防止カバー31を雨樋1に取り付けるための締付取付手段たるカバー取付手段41を備える。このカバー取付手段41はコ字形ボルト42を備え、このコ字形ボルト42は、平行に配置された一対の螺子杆43,43と、これら螺子杆43,43と基端を連結する連結杆44を一体に備え、この連結杆44と螺子杆43,43とが交差方向に設けられて略コ字形をなし、それら螺子杆43,43の先端に雄螺子部43A,43Aが形成されている。尚、使用時の向きにより、前記螺子杆43が横杆であり、前記連結杆44が縦杆であり、上側の螺子棒43が取付手段の係合部である。
コ字形ボルト42は金属製の丸棒をコ字形に屈曲し、端部に雄螺子部43Aを形成することにより製造することができる。また、一対の螺子杆43,43は、前記複数の透孔32,32に挿通可能に構成されている。さらに、一対の螺子杆43,43の間隔は、前記接続部11及び固定中央片22の上下方向の幅より広く、一対の螺子杆43,43に、縦向きの接続部11及び固定中央片22を挿入することができる。尚、固定部6の幅に対応した透孔32,32の間隔を有するエキスパンドメタルを用いる。
また、カバー取付手段41は、更に、平板状の押えプレート45と、前記雄螺子部43Aに螺合するナット46とを備え、前記押えプレート45は、前記連結杆44の長さ方向に長く形成され、その長さ方向両側に前記螺子杆43,43を挿通する透孔45T,45Tが穿設されている。
次に、前記登攀防止カバー31の取付方法について説明する。既設の雨樋1及び新設の雨樋1の両者に登攀防止カバー31は取付可能であり、固定部6により取り付けられた雨樋本体2に対して、左右両側から固定部6を挟むように、略図1に示すように左右の登攀防止カバー31,31を配置する。この後、左右一方の登攀防止カバー31の外側から、その透孔32,32に、縦向き(雨樋本体2の長さ方向)にしたコ字形ボルト42の螺子杆43,43を挿通し、その上下の螺子杆43,43を固定部6の上下を通して左右他方の登攀防止カバー31の透孔32,32に挿通し、外側に突出した雄螺子部43A,43Aを押えプレート45の透孔45T,45Tに挿通し、雄螺子部43A,43Aにナット46,46を螺合し、左右の登攀防止カバー31,31を近付けるように締め付ける。尚、コ字形ボルト42が縦向きとは、連結杆44を上下方向(雨樋本体2の長さ方向)に沿うように配置することである。
そして、ナット46を締め付けることにより、一方の登攀防止カバー31の外面に連結杆44が圧接し、他方の登攀防止カバー31の外面に押えプレート45が面接触状体で圧接し、先端側において登攀防止カバー31の先端縁31Fがバンド体7に当接し、基端側において登攀防止カバー31の当接部34が固定部6の固定中央片22の外面に当接し、確実な取付状態が得られる。また、この取付状態で、コ字形ボルト42の上側の螺子杆43が固定部6の上に位置して係止するから、左右の登攀防止カバー31,31を上下位置決め状態で固定することができる。尚、コ字形ボルト42を、左右方向の向きに配置すると共に、登攀防止カバー31の前後方向において略中央側に配置する。
また、登攀防止カバー31の長さは例えば4m程度であり、図3に示すように、隣り合う固定部6,6の間などの固定部6の無い位置で左右の登攀防止カバー31をカバー取付手段41により連結してもよい。
図3に示す雨樋1は、複数の雨樋本体2を上下方向に連結し、途中には雨樋本体2に分岐管51を設けたT字形雨樋本体52が設けられており、雨樋1の下部側の雨樋本体2に前記登攀防止カバー31を設け、この例では、T字形雨樋本体52に接続する雨樋本体2に登攀防止カバー31を設け、登攀防止カバー31の長さは4m程度である。また、上部の雨樋本体2には、雨水が流入する流入管53が接続されている。さらに、雨樋本体2の下部には、差し口たる径小な挿入部54を設け、この挿入部54を下部の雨樋本体2内に挿入接続している。
図3に示したように、雨樋1の下部に登攀防止カバー31を設ける例では設置面8からの登攀防止カバー31の上端の高さを3m以上とすることが好ましく、設置面8からの登攀防止カバー31の下端の高さは1m以下でもよく、この場合は登攀防止カバー31の長さは2m以上で良く、また、雨樋1の下部でも、中間でも、登攀防止カバー31が3m以上あれば、より確実な登攀防止効果が得られる。
図4は登攀防止カバー31を斜めに配置した効果を説明する図面であり、コ字形ボルト42を締め付けることにより、登攀防止カバー31には螺子杆43の長さ方向で左右方向中央向きの力Fが加わる。図4(A)に示すように、前記力Fは、登攀防止カバー31に直交する分力F1とこの分力に直交する分力F2に分解され、登攀防止カバー31を先端側に引っ張る引張力FSに対して、前記分力F2が対抗することにより、確実な取付構造が得られる。尚、図4(B)に示すように、登攀防止カバー31を固定中央片22と平行に配置すると、前記引張力FSに対抗する前記分力F2は得られない。
また、本実施例では、左右両側に登攀防止カバー31,31を基端側より先端側が広がるように斜めに配置しているから、先端側に移動するには、登攀防止カバー31,31の先端間が開かないと先端側に移動することができず、中間に設けたカバー取付手段41により登攀防止カバー31,31の間隔が拘束されることにより、登攀防止カバー31,31の先端側への移動が確実に防止される。
このように本実施例では、請求項1に対応して、筒状の雨樋本体2と、雨樋本体2を取付箇所たる壁面5に取り付ける取付部材4とを備え、取付部材4は雨樋本体2と取付箇所たる壁面5との間に固定部6を有し、この固定部6の先端側に雨樋本体2を取り付けると共に、固定部6の基端を壁面5に固定した雨樋1において、雨樋本体2の長さ方向に長く形成されると共に該雨樋本体2と壁面5との隙間3を塞ぐ登攀防止部材たる登攀防止カバー31を備え、登攀防止カバー31の先端側を雨樋本体2のバンド部13の外面側に配置すると共に、登攀防止カバー31の基端側を固定部6の基端側に当接し、取付手段たるカバー取付手段41により登攀防止カバー31を隙間3に取り付けたから、カバー取付手段41により登攀防止カバー31を取り付けることにより、雨樋本体2と壁面5との間が登攀防止カバー31により塞がれるため、雨樋1を用いてよじ登ることを防止できる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、登攀防止部材たる登攀防止カバー31は孔たる透孔32を有し、透孔32に取付手段たるカバー取付手段41の螺子杆43を挿通すると共に、このカバー取付手段41の係合部たる上側の螺子杆43を登攀防止カバー31に係止し、カバー取付手段41を固定部6に係止したから、登攀防止カバー31の透孔32に挿通したカバー取付手段41により、登攀防止カバー31を固定部6に取り付けることができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、固定部6の基端側には雨樋本体2より左右幅狭な幅狭部たる基端部22Kが設けられ、この基端部22Kに登攀防止部材たる登攀防止カバー31の基端側を当接し、登攀防止カバー31は基端側から先端側に向かって左右外側向きに配置されているから、登攀防止カバー31を斜めに配置したことにより、カバー取付手段41により取り付けた登攀防止カバー31の先端側へのずれを防止できる。また、先端側から登攀防止カバー31が隠れる又は目立たなくなるため、意匠性も向上する。
このように本実施例では、請求項4に対応して、雨樋本体2は断面が円筒状をなし、登攀防止部材たる登攀防止カバー31の先端たる先端縁31Fが雨樋本体2側の外面基端側に当接するから、登攀防止カバー31の先端側が雨樋本体2の外面から離れて出っ張ることがない。
このように本実施例では、請求項5に対応して、左右の登攀防止部材たる登攀防止カバー31,31を備え、取付手段たるカバー取付手段41は、左右の登攀防止カバー31,31の孔たる透孔32を挿通する螺子手段たるコ字形ボルト42であり、このコ字形ボルト42により前記左右の登攀防止カバー31,31を近付けるように取り付けたから、登攀防止カバー31の先端側への移動を防止し、確実な取付構造が得られる。
このように本実施例では、請求項6に対応して、取付手段たるカバー取付手段41は、平行に配置された一対の横杆たる螺子杆43,43と、これら螺子杆43,43の基端を連結する縦杆たる連結杆44を一体に備え、一対の螺子杆43,43により固定部6の上下を挟んでそれら一対の螺子杆43,43を左右の登攀防止カバー31,31の透孔32,32,32,32に挿通し、連結杆44を一方の登攀防止カバー31に係止する共に、他方の登攀防止カバー31の透孔32を挿通した螺子杆43,43の先端側にナット46を螺合したから、一対の螺子杆43,43が固定部6の上下を挟むため、登攀防止カバー31の上下のずれが防止される。また、連結杆44を上下方向に配置するため、足を掛ける部分が出っ張らない。尚、U字形ボルトでは足を掛ける部分が出っ張る懸念がある。
このように本実施例では、請求項7に対応して、登攀防止部材は多孔板からなる登攀防止カバー31であり、登攀防止カバー31の先端縁31Fは平坦に形成され、登攀防止カバー31の基端には内面に折り曲げられた折曲部たる当接部34が形成されているから、多数の孔たる透孔32を有するため、風の影響を受け難く、しかも軽量になる。また、先端縁31Fに凹凸がなく、さらに、当接部34により強度を向上することができる。
以下、実施例上の効果として、押えプレート45に螺子杆43,43を挿通することにより、押えプレート45の内面が登攀防止カバー31の外面に面接触するため、安定した取付状態が得られる。また、登攀防止カバー31にエキスパンドメタルを用い、多数の透孔32,32・・・を有するから、コ字形ボルト42の取付位置の自由度が向上し、取付作業性が向上する。さらに、折曲箇所33の角度を95度〜135度とすることにより、効果的に引張力FSに対抗することができる。即ち、95度未満では、分力F2が小さく、135度を超えると、登攀防止カバー31の前後幅が長くなり、材料費が嵩む。
図5は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、登攀防止カバー31を、雨樋本体2及び固定部6の左右一方に設けてなる。
このためコ字形ボルト42は実施例1に比べて螺子杆43が短いものを用い、コ字形ボルト42の連結杆44が固定部6の外面に係止し、この例では、連結杆44は接続部11の外面に係止している。また、逆に連結杆44を登攀防止カバー31の外面に係止し、押えプレート45を固定部6に当接するようにしてもよい。
前記押えプレート45は幅方向において、先端側から基端側に向かって厚くなるように形成され、押えプレート45の内面45Nが登攀防止カバー31の向きに合わせて斜めに形成され、押えプレート45の外面45Gが雄螺子部43Aの長さ方向と略直交するように形成されている。従って、ナット46を外面45Gに面接触した状態で、締め付けることができる。
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用効果を奏し、また、この例では実施例1に比べて登攀防止カバー31の使用量が半分で済む。
図6及び図7は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、取付部材等の変形例を示し、雨樋1は、雨樋本体2の上下方向に沿って取付部たる取付レール60を一体成形により設け、この取付レール60に取付部材4Aを連結し、この取付部材4Aを取付箇所たる建築物の壁面5に固定することにより、この壁面5と間隔をおいて前記雨樋本体2が該壁面5に固定される。
この例では、前記取付部材4Aは、雨樋本体2と取付箇所たる壁面5との間の固定部6Aと前記取付レール60とを備え、前記固定部6Aの先端側に前記取付レール60を介して雨樋本体2を取り付け、前記固定部6Aの基端を前記壁面5に固定してる。また、前記固定部6Aの基端部6Kが前記雨樋本体2より左右幅狭な幅狭部である。
前記取付レール60は、雨樋本体2の外面から突出し、外側に向かって間隔が開く左右対称のレール体たる突片61,61を一体に備え、これら突片61,61の先端には、相互に近づくように内側に突出した先端縁部62,62が形成され、これら先端縁部62,62の先端は自由端であって、それら先端縁部62,62間の隙間により開口部63が形成されている。
前記雨樋本体2は、該雨樋本体2の長さ方向に間隔を置いて配置した取付部材4Aにより、前記壁面5に取り付けられている。前記固定部6Aは、取付具本体65の前側に、前記取付レール60内に抜け止め状態で係入する径大係入部66を有し、その取付具本体65の基端側を固定手段たるアンカーボルト67により前記壁面5に固定している。尚、前記径大係入部66は取付レール60の端面から該取付レール60内に挿入され、長さ方向にスライドして所定位置で取付レール60に位置固定できるものである。
また、登攀防止カバー31は、その先端縁31Fを雨樋本体2の外面に当接し、当接部34を壁面5に当接している。また、左右の当接部34,34により取付具本体65を挟み、前後方向に対して、登攀防止カバー31を斜めに配置している。
このように本実施例では、筒状の雨樋本体2と、雨樋本体2を取付箇所たる壁面5に取り付ける取付部材4Aとを備え、この取付部材4Aは雨樋本体2と取付箇所たる壁面5との間に固定部6Aを有し、この固定部6Aの先端側に雨樋本体2を取り付けると共に、固定部6Aの基端を壁面5に固定した雨樋1において、雨樋本体2の長さ方向に長く形成されると共に該雨樋本体2と壁面5との隙間3を塞ぐ登攀防止部材たる登攀防止カバー31を備え、登攀防止カバー31の先端側を雨樋本体2のバンド部13の外面側に配置すると共に、登攀防止カバー31の基端側を固定部6Aの基端側に当接し、取付手段たるカバー取付手段41により登攀防止カバー31を隙間3に取り付け、また、固定部6Aの基端側には雨樋本体2より左右幅狭な幅狭部たる基端部6Kが設けられており、上記実施例1と同様な作用効果を奏する。
また、この例のように、取付部材4Aに連結される取付レール60を有し、バンドのない取付部材4Aを有する雨樋1に登攀防止カバー31を用いることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、取付箇所として壁面を示したが、ベランダ等の下面を取付箇所としてもよく、この場合、取付部材の上側が基端、下側が先端となる。また、実施例では、エキスパンドメタルを用いて複数の透孔を有するものを示したが、平板に螺子杆を挿通する透孔(孔)を必要数穿設し、少なくとも透孔を固定部の上下に対応して穿設し、折り曲げ部により当接部を形成したものでもよい。さらに、登攀防止部材を雨樋本体の略全長に設けてもよい。また、1つの固定部に複数のコ字形ボルトを係止してもよく、この場合は前後に間隔を置いて複数のコ字形ボルトを配置すればよく、こうすれば取付強度が向上する。さらに、螺子杆を通す透孔は長孔や角孔でもよい。また、雨樋本体は、先行文献1のように取付レール(先行文献1の支持部)を挟持するタイプや、雨樋本体の外面に突出形成された取付溝で、固定部が連結されるものなど取付レールの形状は適宜選定可能である。さらに、コ字形ボルトを用いることが好ましいが、左右の登攀防止カバーにボルトを挿通し、ボルトの先端にナットを螺合し、そのボルトを取付部材の上に配置して係止するようにしてもよい。また、取付手段として、針金などを用いてもよい。さらに、取付箇所が下面の場合、横方向の雨樋本体の下が前(先端側)、上が後(基端側)となり、さらに、斜めの取付箇所に雨樋本体を取付けてもよい。
1 雨樋
2 雨樋本体
3 隙間
4,4A 取付部材
5 壁面(取付箇所)
6,6A 固定部
6K 基端部(幅広部)
22K 基端部(幅狭部)
31 登攀防止カバー(登攀防止部材)
31F 先端縁
32 透孔(孔)
34 当接部(折曲部)
41 カバー取付手段(取付手段)
42 コ字形ボルト(螺子手段)
43 螺子杆(横杆・係合部)
44 連結杆(縦杆)

Claims (7)

  1. 筒状の雨樋本体と、前記雨樋本体を取付箇所に取り付ける取付部材とを備え、前記取付部材は前記雨樋本体と前記取付箇所との間に固定部を有し、この固定部の先端側に前記雨樋本体を取り付けると共に、前記固定部の基端を前記取付箇所に固定した雨樋において、
    前記雨樋本体の長さ方向に長く形成されると共に該雨樋本体と前記取付箇所との隙間を塞ぐ登攀防止部材を備え、
    前記登攀防止部材の先端側を前記雨樋本体の外面側に配置すると共に、前記登攀防止部材の基端側を前記固定部の基端側に当接し、取付手段により前記登攀防止部材を取り付けたことを特徴とする雨樋。
  2. 前記登攀防止部材は孔を有し、前記孔に前記取付手段を挿通すると共に、この取付手段を前記登攀防止部材に係止し、前記取付手段の係合部を前記固定部の上方に配置したことを特徴とする請求項1記載の雨樋。
  3. 前記固定部の基端側には前記雨樋本体より左右幅狭な幅狭部が設けられ、この幅狭部に前記登攀防止部材の基端側を当接し、前記登攀防止部材は基端側から先端側に向かって左右外側向きに配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の雨樋。
  4. 前記雨樋本体は断面が円筒状をなし、前記登攀防止部材の先端が前記雨樋本体側の外面基端側に当接することを特徴とする請求項3記載の雨樋。
  5. 左右の前記登攀防止部材を備え、前記取付手段は、前記左右の登攀防止部材の前記孔を挿通する螺子手段であり、この螺子手段により前記左右の登攀防止部材を近付けるように取り付けたことを特徴とする請求項3又は4記載の雨樋。
  6. 前記取付手段は、平行に配置された一対の横杆と、これら横杆の基端を連結する縦杆を一体に備え、前記一対の横杆により前記固定部の上下を挟んでそれら一対の横杆を前記左右の登攀防止部材の前記孔に挿通し、前記縦杆を一方の登攀防止部材に係止する共に、他方の登攀防止部材の前記孔を挿通した横杆の先端側にナットを螺合したことを特徴とする請求項5記載の雨樋。
  7. 前記登攀防止部材は多孔板からなる登攀防止カバーであり、この登攀防止カバーの先端縁は平坦に形成され、前記登攀防止カバーの基端には内面に折り曲げられた折曲部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の雨樋。
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