JP2019054625A - 電力変換装置及びランキンサイクルシステム - Google Patents

電力変換装置及びランキンサイクルシステム Download PDF

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Abstract

【課題】主機側のマルチレベルインバータ回路に接続された負荷における漏れ電流と、補機側のインバータ回路に接続された負荷における漏れ電流とを同時に低減すること。【解決手段】中間電圧を生成するコンバータ回路3と、3つのレベルで制御されるマルチレベルインバータ回路2と、中間電圧を入力して駆動するインバータ回路4と、マルチレベルインバータ回路2及びインバータ回路4を制御するとともに、中間電圧が予め設定された電圧で維持されるようにコンバータ回路3を制御する制御装置5と、を備える。生成された中間電圧は、マルチレベルインバータ回路2の中間電圧及びインバータ回路4の入力電圧として併用されるため、マルチレベルインバータ回路2に接続された負荷とインバータ回路4に接続された負荷とは、同時に漏れ電流が抑制される。【選択図】図1

Description

本開示は、回転機の駆動制御、電源装置などに用いられるマルチレベルインバータを用いた電力変換装置及びランキンサイクルシステムに関する。
従来のこの種の電力変換装置としては、1対の直列接続されたコンデンサで中性点を生成し、3レベルをスイッチングして出力する3レベルインバータが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。図6は、特許文献1に記載された従来の電力変換装置の構成を示すものである。
図6に示すように、従来の電力変換装置は、正負の直流母線間に直列接続され中性点が第二線に接続される正側母線コンデンサ101、負側母線コンデンサ102および、正負の直流母線間に直列接続されるスイッチ素子103、104ならびに、スイッチ素子103、104の接続点と中性点との間に接続されるリアクトル105を有するバランス回路106などを備える。この電力変換装置は、正側母線コンデンサ101と負側母線コンデンサ102との間の電圧差に応じてスイッチ素子103あるいは104のうちの何れか一方を動作させることで、電圧をバランスさせながらインバータ107を3レベル出力するように構成されている。
特開2014−33565号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来の構成では、電力変換装置内部の主機に相当するマルチレベルインバータに接続された負荷における漏れ電流のみが低減され、電力変換装置内部の補機に接続された負荷においては漏れ電流が低減されないという課題がある。
従来の課題を解決するために、本開示は、直流電源から供給される直流電圧を用いて中間電圧を生成するコンバータ回路と、前記コンバータ回路に接続され、前記直流電圧及び前記中間電圧を入力して駆動し、少なくとも3つのレベルで制御されるマルチレベルインバータ回路と、前記コンバータ回路に接続され、前記中間電圧を入力して駆動するインバータ回路と、前記マルチレベルインバータ回路及び前記インバータ回路を制御するとともに、前記コンバータ回路で生成される前記中間電圧が予め設定された電圧で維持されるように前記コンバータ回路を制御する制御装置と、を備える電力変換装置を提供する。
本開示に係る技術によれば、マルチレベルインバータ回路に接続された負荷及びインバータ回路に接続された負荷の両方の負荷において、同時に電圧変化率が抑制されるとともに漏れ電流を抑制することができる。
本開示の実施の形態1における電力変換装置の構成図 本開示の実施の形態1における制御装置の第1制御部の制御ブロック図 本開示の実施の形態1における制御装置の第2制御部の制御ブロック図 本開示の実施の形態1における制御装置の第3制御部の制御ブロック図 本開示の実施の形態1における電力変換装置の各部の動作波形を示す図 本開示の実施の形態2におけるランキンサイクルシステムの構成図 本開示の実施の形態2における電力変換装置の各部の動作波形を示す図 特許文献1における従来の電力変換装置の構成図
<本発明者の検討に基づく知見>
特許文献1に示す従来の電力変換装置では、主機に相当するマルチレベルインバータ出力のコモンモード成分のみが低減される。すなわち、主機に相当する部分に接続された負荷における漏れ電流のみが低減される。しかし、この従来の電力変換装置内部の補機側に接続された負荷に対しては、漏れ電流の低減効果を有さないという課題があることを、本発明者は発見した。これに関して本発明者は、コンバータ回路で生成した中間電圧が、主機に相当するマルチレベルインバータ回路の中間電圧、及び、補機に相当するインバータ回路の入力電圧、の両方の電圧として併用されることに着目した。すなわち、マルチレベルインバータ回路に接続された負荷はレベル数に応じて電圧変化率が抑制されるが、同時に、インバータ回路に接続された負荷はマルチレベルインバータ回路の最大電圧よりも低い中間電圧で駆動することとなるため、インバータ回路に接続された負荷も電圧変化率が抑制される。したがって、マルチレベルインバータ回路による入出力電力及びインバータ回路による入出力電力の影響を受けて変動する中間電圧を、所望の設定電圧となるように制御することができれば、これら両方の負荷は、同時に電圧変化率が抑制され、漏れ電流を抑制することができる。
なお、本明細書における中間電圧とは、絶対値でみたときに、最大電圧よりも小さい任意の電圧のことを示す。例えば、最大電圧をVmaxとすると、中間電圧は0よりも大きくVmax 未満の電圧のことを指す。典型的な例としては、中間電圧をVmax/2とすることができる。
以上を踏まえ、本発明者は、主機に接続された負荷に対してだけでなく、補機に接続された負荷に対しても、漏れ電流を低減することができる電力変換装置を検討した。
本開示の第1態様は、
直流電源から供給される直流電圧を用いて中間電圧を生成するコンバータ回路と、
前記コンバータ回路に接続され、前記直流電圧及び前記中間電圧を入力して駆動し、少なくとも3つのレベルで制御されるマルチレベルインバータ回路と、
前記コンバータ回路に接続され、前記中間電圧を入力して駆動するインバータ回路と、
前記マルチレベルインバータ回路及び前記インバータ回路を制御するとともに、前記コンバータ回路で生成される前記中間電圧が予め設定された電圧で維持されるように前記コンバータ回路を制御する制御装置と、
を備える電力変換装置を提供する。
第1態様によれば、コンバータ回路で生成した中間電圧は、マルチレベルインバータ回路の中間電圧、及びインバータ回路の入力電圧の両方の電圧として併用される。そして、マルチレベルインバータ回路に接続された負荷はレベル数に応じて電圧変化率が抑制され、同時に、インバータ回路に接続された負荷はマルチレベルインバータ回路の最大電圧よりも低い中間電圧で駆動することとなるため、これら両方の負荷は同時に電圧変化率が抑制され、漏れ電流を抑制することができる。
本開示の第2態様は、第1態様に加え、
前記制御装置は、
前記インバータ回路の入力電圧の検出値、前記直流電圧の検出値、及び、前記コンバータ回路の出力電流の検出値に基づいて、前記中間電圧が予め設定された電圧で維持されるように制御する、
電力変換装置を提供する。
第2態様によれば、コンバータ回路で生成される中間電圧を、より安定的に、予め設定された電圧で維持することができる。
本開示の第3態様は、第1態様または第2態様に加え、
前記コンバータ回路は、
複数の前記中間電圧を生成し、
前記インバータ回路は、
前記複数の中間電圧のうちいずれかの電圧を入力して駆動する、
電力変換装置を提供する。
第3態様によれば、複数の中間電圧の中から、インバータ回路に接続された負荷に応じて適切な電圧を選択することができる。
本開示の第4態様は、
作動流体を圧送するポンプ、前記作動流体を加熱する蒸発器、前記作動流体を膨張させる膨張機、及び前記作動流体を凝縮させる凝縮器がこの順に環状に接続されたランキンサイクル流路と、前記ポンプに接続されたモータと、前記膨張機に接続されて第1の交流電圧を生成し出力する発電機と、を備えるランキンサイクル装置と、
前記発電機から出力された前記第1の交流電圧を入力して直流電圧に変換し、前記直流電圧を出力する電力供給装置と、
第1態様から第3態様のいずれか一つの電力変換装置と、
を有し、
前記電力供給装置は、
前記コンバータ回路及び前記マルチレベルインバータ回路に対して前記直流電圧を供給する前記直流電源として動作し、
前記インバータ回路は、
入力される前記中間電圧を第2の交流電圧に変換し、前記第2の交流電圧を前記モータに供給する、
ランキンサイクルシステムを提供する。
第4態様によれば、コンバータ回路で生成した中間電圧は、マルチレベルインバータ回路の中間電圧、及びインバータ回路の入力電圧の両方の電圧として併用される。そして、マルチレベルインバータ回路に接続された、例えば商用電源などの負荷はレベル数に応じて電圧変化率が抑制され、同時に、インバータ回路に接続された負荷であるモータはマルチレベルインバータ回路の最大電圧よりも低い中間電圧で駆動することとなるため、これら両方の負荷は同時に電圧変化率が抑制され、漏れ電流を抑制することができる。
本開示の第5態様は、第4態様に加え、
前記制御装置は、
前記モータの回転数の検出値、モータ電流の検出値、及び前記インバータ回路の入力電圧の検出値に基づいて、前記モータの回転数が予め設定された回転数で維持されるようにインバータ回路を制御する、
ランキンサイクルシステムを提供する。
第5態様によれば、モータの回転数を、より安定的に、予め設定された回転数で維持することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明は本開示の技術を例示的に示すものであり、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1における電力変換装置1の構成図である。図1において、電力変換装置1は、マルチレベルインバータ回路2、中間電圧を生成するコンバータ回路3、中間電圧を入力して駆動するように接続したインバータ回路4、およびマルチレベルインバータ回路2とコンバータ回路3とインバータ回路4とを制御する制御装置5を備えている。電力変換装置1には直流電源が接続されている。直流電源は、コンバータ回路3及びマルチレベルインバータ回路2に対して直流電圧を供給する。なお、図1では、直流電源は、電力変換装置1の外部に配置されているが、電力変換装置1の内部に配置されていてもよい。
マルチレベルインバータ回路2は、3レベルとなっており、スイッチング素子6a〜6h(例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、あるいはMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor))、ダイオード7a〜7dで構成されている。
コンデンサ8aは直流電圧の平滑用として配置され、コンデンサ8bは交流出力の波形整形用として配置され、さらに、コンデンサ8cは中間電圧の平滑用として配置されている。インダクタ9aおよび9bは、コンデンサ8bと共に交流出力の波形整形用として配置されている。
ここで、マルチレベルインバータ回路2の出力は、一般負荷に供給される。コンバータ回路3は、スイッチング素子6iおよび6jと、インダクタ9cとによって構成されている。インバータ回路4は、スイッチング素子6k〜6pで構成されており、負荷としてモータ10を接続している。
また、図1で制御装置5から伸びている矢印は、各回路に対する駆動信号とその信号数量とを示している。
図2A〜図2Cは、制御装置5に含まれる、第1制御部51、第2制御部52、及び第3制御部53のそれぞれの制御ブロックの一例を示す図である。制御装置5は、インバータ回路4による入出力電力とマルチレベルインバータ回路2による入出力電力の影響を受けて変動する中間電圧が予め設定された電圧で維持されるように、コンバータ回路3を制御する。制御装置5は、図2Aに示す、インバータ回路4を制御する制御ブロックである第1制御部51と、図2Bに示す、マルチレベルインバータ回路2を制御する制御ブロックである第2制御部52と、図2Cに示す、コンバータ回路3を制御する制御ブロックである第3制御部53と、を有するように構成されている。
図2Aの第1制御部51は、以下のように動作する。モータ10の指令回転数(rpm_ref)と実際の回転数(rpm_t)との偏差が比例積分制御器に入力され、q軸電流指令(Iq_ref)が演算される。演算されたq軸電流指令と実際のq軸電流(Iq_t)との偏差を演算して、演算した偏差に基づいてq軸電圧指令(Vq_ref)が演算される。演算されたq軸電圧指令は、2相/3相変換部にて3相変換され、変調信号生成部にてインバータ回路4の入力電圧である中間電圧の検出値(Vd_ref)によって除算され、変調率が演算される。演算された変調率と搬送波(例えば、モータ10の回転周波数よりも充分に早い周期で動作す
る三角波)とを搬送波比較部にて比較することにより駆動信号を生成し、スイッチング素子6k〜6pをスイッチングする。
図2Bの第2制御部52は、以下のように動作する。出力の変調率指令(出力電圧指令をコンデンサ8aの電圧検出値で除算した結果)(m_ref)が入力される。入力された変調率指令と搬送波(carry1、carry2)との各比較結果によってスイッチング素子6a〜6dをそれぞれオン/オフ制御するように、判定信号をそれぞれドライバ回路(Dri)に入力する。入力された変調率指令を正負反転した信号と搬送波(carry1、carry2)との各比較結果によってスイッチング素子6e〜6hをそれぞれオン/オフ制御するように、判定信号をそれぞれドライバ回路(Dri)に入力する。各ドライバ回路は、判定信号に基づいて、対応するスイッチング素子それぞれに対してスイッチングを指示する駆動信号を出力する。
図2Cの第3制御部53は、以下のように動作する。コンデンサ8cの電圧目標値(Vc_ref)と実際の電圧検出値(Vc_t)との偏差が比例積分制御器に入力され、電流指令(Ic_ref)が演算される。演算された電流指令と実際の電流検出値(Ic_t)との偏差が比例積分制御器に入力され、充電側のスイッチング素子6iの変調率指令(Vc_ref)が演算される。得られた変調率指令をコンデンサ8aの電圧検出値(Vpn_t)で除算する。除算した結果と搬送波(carry3)との比較結果によって、スイッチング素子6iを制御するように、判定信号をドライバ回路(Dri)に入力する。また、スイッチング素子6jは、コンデンサ8cの実際の電圧検出値(Vc_t)が指令電圧(Vc_ref)に対して高い場合にスイッチング素子6iの反転信号によってスイッチングするように、判定信号をドライバ回路(Dri)に入力する。各ドライバ回路は、判定信号に基づいて、対応するスイッチング素子それぞれに対してスイッチングを指示する駆動信号を出力する。このようにして、コンデンサ8cに対して充電を制御するスイッチング素子6i及びコンデンサ8cに対して放電を制御するスイッチング素子6jが、それぞれスイッチング制御され、コンバータ回路3で生成される中間電圧を、より安定的に、予め設定された電圧で維持することができる。
上記構成により、動作させた場合の各部の波形について図3に示す。(a)はコンデンサ8bの電圧(すなわちマルチレベルインバータ回路2の出力電圧)およびマルチレベルインバータ回路2の出力電流の波形、(b)はコンデンサ8aおよび8cの電圧の波形、(c)はマルチレベルインバータ回路2の出力線間電圧の波形、(d)はモータ10の回転数変化の波形、(e)はモータ10の相電流の波形をそれぞれ示している。
モータ10は、(b)に示すコンデンサ8cの電圧にて駆動されている。各部の波形より、マルチレベルインバータ回路2の出力線間電圧は3レベルで動作しており、その中間電圧であるコンデンサ8cの電圧は、モータ10への駆動電力を供給しつつも安定していることがわかる。
かかる構成によれば、コンバータ回路3で生成した電圧はマルチレベルインバータ回路2の中間電圧として供給され、複数のレベルをスイッチングして出力電圧を生成する。同時に、コンデンサ8aの電圧よりも低い電圧であるこの中間電圧がインバータ回路4の入力電圧として供給され、インバータ回路4の負荷に対して所望の交流電圧を出力することができる。
したがって、マルチレベルインバータ回路2に接続された負荷はレベル数に応じて電圧変化率が抑制される。同時に、インバータ回路4に接続された負荷(本実施の形態の場合、モータ10が該当)は、マルチレベルインバータ回路2に接続されたコンデンサ8aの電圧よりも低い中間電圧(コンデンサ8cの電圧)で駆動することとなる。このため、こ
の電力変換装置に接続された2つの負荷に対する出力は、同時に電圧変化率が抑制され、それぞれの負荷における漏れ電流を抑制することができる。
なお、本実施の形態において、マルチレベルインバータ回路2は、3レベル構成としたが、その他のレベル数(例えば5レベルなど)であってもよい。
また、マルチレベルインバータ回路2は、ダイオードクランプ方式の3レベルインバータ構成としたが、その他の構成(例えばRBIGBT(Reverse Blocking Insurated Gate Bipolar Transistor)を用いたNPC(Neutral Point Clamped)構成)としてもよい。
また、本実施の形態では、コンバータ回路3が図1のように1つの中間電圧を生成する例を示したが、図1記載のコンバータ回路3の構成を有する回路を複数設置し、制御装置5によってそれぞれ所望の中間電圧を生成するように適切に制御することにより、複数の中間電圧を生成することもできる。この場合、インバータ回路4は、複数の中間電圧のうちいずれかの電圧を入力して駆動し、マルチレベルインバータ回路2は、中間電圧の生成数に応じてスイッチング素子6を直列に多段接続して駆動する。これにより、複数の中間電圧の中から、インバータ回路に接続された負荷に応じて適切な電圧を選択することができるとともに、マルチレベルインバータ回路2は、中間電圧の生成数に応じて多レベル化することができる。
さらに、図2A〜図2Cに、制御装置5の内部の各部の具体的な制御ブロックを示したが、本開示における一例であり、これに限定されるものではない。
また、マルチレベルインバータ回路2とコンバータ回路3とはMOSFETを使用したが、その他のパワーデバイス(例えばIGBT等)であってもよい。同様に、インバータ回路4はIGBTを使用したが、その他のパワーデバイス(例えばMOSFET等)であってもよい。いずれもこれに限定されるものではない。
(実施の形態2)
図4は、本開示の実施の形態2におけるランキンサイクルシステム30の構成図である。ランキンサイクルシステム30は、電力変換装置1とランキンサイクル装置11とを用いて構成される。なお、図4において、図1〜図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。図4は、一例として、工場において例えば燃焼ガスにより排出される排熱をランキンサイクル装置11に用いて発電を行う発電装置として動作するランキンサイクルシステム30を示す。
ランキンサイクル装置11は、ポンプ12と、ポンプ12を駆動する動力源としてのモータ10と、燃焼ガスの熱エネルギーを吸収する熱交換器としての蒸発器13と、作動流体を膨張させることによって作動流体の膨張エネルギーを回転動力に変換する膨張機14と、膨張機14に接続された発電機15と、膨張機14から吐出された作動流体を冷却水等と熱交換させることによって作動流体を冷却する凝縮器16と、開度の適宜変更を可能とし作動流体の流量を調整できるバイパス弁17と、膨張機14の入口温度を計測する温度センサ18と、で構成される。ポンプ12、蒸発器13、膨張機14、凝縮器16は複数の配管によってこの順に環状に接続されて、ランキンサイクル流路を構成している。バイパス弁17は膨張機14をバイパスする流路上に配置されている。また、電力変換装置1は、発電機15で発電された交流電力を直流電力に変換する三相コンバータ回路19を備える。三相コンバータ回路19は、この直流電力をコンデンサ8aに供給するように接続される。さらに、電力変換装置1は、三相コンバータ回路19からの直流電力出力に余剰分が発生した場合に、電力消費させるブレーキ回路20を備えている。また、ランキン
サイクル装置11のモータ10は、電力変換装置1のインバータ回路4によって駆動される。制御装置5は、実施の形態1と同様に、インバータ回路4を制御する第1制御部51と、マルチレベルインバータ回路2を制御する第2制御部52と、コンバータ回路3を制御する第3制御部53と、を備えるとともに、本実施の形態においては、三相コンバータ回路19を制御する第4制御部及びブレーキ回路20を制御する第5制御部も有する(図示せず)。
実施の形態1では、電力変換装置1に直流電源を接続したが、本実施の形態2では、三相コンバータ回路19が、電力供給装置である直流電源として、コンバータ回路3及びマルチレベルインバータ回路2に対して直流電圧を供給する。なお、図4では、電力供給装置として動作する三相コンバータ回路19は、電力変換装置1の内部に配置されているが、電力変換装置1の外部に配置されていてもよい。同様に、図4では、ブレーキ回路20は、電力変換装置1の内部に配置されているが、電力変換装置1の外部に配置されていてもよい。
以下、上記構成における動作について説明する。始動時、マルチレベルインバータ回路2はコンバータ動作を行い、商用電源21から電力を受電する。その受電電力によってコンバータ回路3が中間電圧を生成するように動作し、モータ10を駆動するように制御する。
一方、膨張機14は、温度センサ18の指示値が所定の温度を超えるまで、停止を保持するように制御する。バイパス弁17は、温度センサ18の温度に基づいて、開度を制御する。これによって、バイパス弁17の経路の作動流体の流量が調整される。
始動後、蒸発器13による熱エネルギー吸収によって作動流体の温度が所定の温度条件となった場合に膨張機14の停止制御を解除し、始動すなわち発電を開始するように制御する。膨張機14の停止の保持は、三相コンバータ回路19にて制御される。三相コンバータ回路19の動作は、制御装置5によって制御される。
その後、発電電力が上昇し、インバータ回路4の必要電力を超えることで、コンデンサ8aの電圧が上昇する。これに対して、マルチレベルインバータ回路2がコンデンサ8aの電圧が概ね一定となるように動作することで、商用電源21に電力を出力する。
また、商用電源21の電圧が上昇して、マルチレベルインバータ回路2が出力抑制状態となった場合には、ブレーキ回路20がスイッチングを開始し、内部で消費するように動作する。ブレーキ回路20の動作は、制御装置5によって制御される。
上記構成により動作させた場合の各部の波形について図5に示す。(a)は商用電源21(系統電源)の電圧およびマルチレベルインバータ回路2からの出力電流の波形、(b)は発電機15からの発電電力の波形、(c)はコンデンサ8aおよび8cの電圧の波形、(d)はマルチレベルインバータ回路2の出力線間電圧の波形、(e)は発電機15のロータおよびポンプ12を駆動するモータ10の回転数変化の波形、(f)はモータ10の相電流の波形、(g)は発電機15の相電流の波形をそれぞれ示している。
モータ10は、(c)に示すコンデンサ8cの電圧にて駆動されている。各部の波形より、マルチレベルインバータ回路2の出力線間電圧は3レベルで動作しており、その中間電圧であるコンデンサ8cの電圧は、モータ10への駆動電力を供給しつつも安定していることがわかる。
かかる構成によれば、コンバータ回路3で生成した電圧はマルチレベルインバータ回路
2の中間電圧として供給され、複数のレベルをスイッチングして出力電圧を生成する。同時に、コンデンサ8aの電圧よりも低い電圧である中間電圧がインバータ回路4の入力電圧として供給され、インバータ回路4に接続した、ポンプ12を駆動するモータ10に対して所望の交流電圧を出力することができる。
したがって、マルチレベルインバータ回路2に接続された商用電源21に対しては、レベル数に応じて電圧変化率が抑制される。同時に、インバータ回路4に接続された、ポンプ12を駆動するモータ10は、マルチレベルインバータ回路2に接続されたコンデンサ8aの電圧よりも低い中間電圧(コンデンサ8cの電圧)で駆動することとなる。このため、この電力変換装置に接続された、負荷に相当するモータ10及び商用電源21に対する出力は、同時に電圧変化率が抑制され、それぞれの負荷における漏れ電流を抑制することができる。
特に、本実施の形態2のように、ポンプ12によって作動流体が液冷媒としてランキンサイクル流路を循環する場合であって、駆動するモータ10がポンプ12の内部に配置されている場合、液冷媒の充填量によってはモータ10の巻線は液冷媒に浸漬された状態となり得るため、液冷媒の誘電率によって寄生容量が大きくなり、漏れ電流が増大することがある。
本実施の形態によれば、この漏れ電流の増大を抑制するべく、ポンプ12を駆動するモータ10を低電圧で駆動することになるため、漏れ電流を抑制することができる。また、同時に、この低電圧をマルチレベルインバータ回路2の中間電圧として供給することで、商用電源21への出力時の電圧変化率を低減することが可能となり、漏れ電流を低減することができる。
なお、本実施の形態のランキンサイクル装置11は、工場の燃焼ガスから排熱を回収するとしたが、これに限るものではない。ランキンサイクルにより熱を回収できる媒体であれば、工場の燃焼ガスでなくてもよい。
また、図4においては、ポンプ12の外部にモータ10を配置する状態を示したが、ポンプ12の筐体の内部にモータ10を配置してもよい。ポンプ機構とモータ機構とをあわせてポンプと称することもある。
また、図4においては、膨張機14の外部に発電機15を配置する状態を示したが、膨張機14の筐体の内部に発電機15を配置してもよい。膨張機構と発電機構とをあわせて膨張機と称することもある。
なお、本明細書において、所望の設定電圧とは、予め設定された電圧のことを意味する。この予め設定された電圧とは、特定の電圧値のみを指すだけでなく、予め設定された所定の範囲に含まれる任意の電圧(すなわち、予め設定された範囲の電圧)のことを意味することも含む。
以上のように、本開示にかかる電力変換装置は、マルチレベルインバータ回路に接続された負荷はレベル数に応じて電圧変化率が抑制され、同時にインバータ回路に接続された負荷はマルチレベルインバータ回路の最大電圧よりも低い中間電圧で駆動することとなるため、電力変換装置に接続された2つの負荷への出力は、同時に電圧変化率が抑制され、それぞれの負荷における漏れ電流を抑制することができる。
本開示にかかる電力変換装置は、マルチレベルインバータ回路を主機用電力変換器(例
えば、大型送風機用のインバータ、あるいは電力系統に発電電力を出力するような系統連系インバータ)として使用し、インバータ回路を補機用としての負荷(例えば、ロータ部が冷媒等に浸漬するようなモータ)に接続するような用途に対して適用できる。
1 電力変換装置
2 マルチレベルインバータ回路
3 コンバータ回路
4 インバータ回路
5 制御装置
6a スイッチング素子
6b スイッチング素子
6c スイッチング素子
6d スイッチング素子
6e スイッチング素子
6f スイッチング素子
6g スイッチング素子
6h スイッチング素子
6i スイッチング素子
6j スイッチング素子
6k スイッチング素子
6l スイッチング素子
6m スイッチング素子
6n スイッチング素子
6o スイッチング素子
6p スイッチング素子
7a ダイオード
7b ダイオード
7c ダイオード
7d ダイオード
8a コンデンサ
8b コンデンサ
8c コンデンサ
9a インダクタ
9b インダクタ
9c インダクタ
10 モータ
11 ランキンサイクル装置
12 ポンプ
13 蒸発器
14 膨張機
15 発電機
16 凝縮器
17 バイパス弁
18 温度センサ
19 三相コンバータ回路
20 ブレーキ回路
21 商用電源
30 ランキンサイクルシステム
51 第1制御部
52 第2制御部
53 第3制御部
101 正側母線コンデンサ
102 負側母線コンデンサ
103 スイッチ素子
104 スイッチ素子
105 リアクトル
106 バランス回路
107 インバータ

Claims (5)

  1. 直流電源から供給される直流電圧を用いて中間電圧を生成するコンバータ回路と、
    前記コンバータ回路に接続され、前記直流電圧及び前記中間電圧を入力して駆動し、少なくとも3つのレベルで制御されるマルチレベルインバータ回路と、
    前記コンバータ回路に接続され、前記中間電圧を入力して駆動するインバータ回路と、
    前記マルチレベルインバータ回路及び前記インバータ回路を制御するとともに、前記コンバータ回路で生成される前記中間電圧が予め設定された電圧で維持されるように前記コンバータ回路を制御する制御装置と、
    を備える電力変換装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記インバータ回路の入力電圧の検出値、前記直流電圧の検出値、及び、前記コンバータ回路の出力電流の検出値に基づいて、前記中間電圧が予め設定された電圧で維持されるように制御する、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記コンバータ回路は、
    複数の前記中間電圧を生成し、
    前記インバータ回路は、
    前記複数の中間電圧のうちいずれかの電圧を入力して駆動する、
    請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 作動流体を圧送するポンプ、前記作動流体を加熱する蒸発器、前記作動流体を膨張させる膨張機、及び前記作動流体を凝縮させる凝縮器がこの順に環状に接続されたランキンサイクル流路と、前記ポンプに接続されたモータと、前記膨張機に接続されて第1の交流電圧を生成し出力する発電機と、を備えるランキンサイクル装置と、
    前記発電機から出力された前記第1の交流電圧を入力して直流電圧に変換し、前記直流電圧を出力する電力供給装置と、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置と、
    を有し、
    前記電力供給装置は、
    前記コンバータ回路及び前記マルチレベルインバータ回路に対して前記直流電圧を供給する前記直流電源として動作し、
    前記インバータ回路は、
    入力される前記中間電圧を第2の交流電圧に変換し、前記第2の交流電圧を前記モータに供給する、
    ランキンサイクルシステム。
  5. 前記制御装置は、
    前記モータの回転数の検出値、モータ電流の検出値、及び前記インバータ回路の入力電圧の検出値に基づいて、前記モータの回転数が予め設定された回転数で維持されるようにインバータ回路を制御する、
    請求項4に記載のランキンサイクルシステム。
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