JP2019051889A - 乗物用シートシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 利用者が「倒伏制御に障害が発生した」と誤認識してしまうことを抑制可能な乗物用シートシステムの一例を開示する。
【解決手段】 制御装置は、後席シートバックを第1揺動速V1で揺動させる第1揺動制御モード、第1揺動速V1より大きい第2揺動速V2で後席シートバックを揺動させる第2揺動制御モード、並びに倒伏制御モードの実行時において、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉するか否かを判断する判断モードが実行可能である。さらに、倒伏制御モードの実行時において、後席シートバックが前席シートバックと干渉する判断された場合には、制御装置は、前席シートバックを揺動させるとともに、後席シートバック5Bの揺動過程の少なくとも一部の過程において第1揺動制御モードを実行する。
【選択図】 図4

Description

本願は、少なくとも2つの乗物用シートを備える乗物用シートシステムに関する。
後席用シートのシートバックをシート前方側に自動的に倒伏させる倒伏制御時において、例えば特許文献1に記載の乗物用シートシステムでは、前席用シートのシートバックがシート前方側に揺動した後、後席用シートのシートバックの倒伏作動が開始する。
欧州特許出願公開第1692004号明細書
特許文献1に記載の倒伏制御では、利用者が倒伏制御の実行スイッチを投入した直後においては、後席用シートのシートバックが揺動せず、前席用シートのシートバックのみが揺動し始める。このため、利用者が「倒伏制御に障害が発生した」と誤認識してしまう可能性がある。
本願は、上記点に鑑み、上記誤認識の発生を抑制可能な乗物用シートシステムの一例を開示する。
乗物用シートシステムは、前席用の第1シートバック(3B)の揺動及び後席用の第2シートバック(5B)の揺動を制御するとともに、第2シートバック(5B)をシート前方側に倒伏させる倒伏制御モードが実行可能な制御装置(10)を備える。
制御装置(10)は、第2シートバック(5B)を第1揺動速(V1)で揺動させる第1揺動制御モード、第1揺動速(V1)より大きい第2揺動速(V2)で第2シートバック(5B)を揺動させる第2揺動制御モード、並びに倒伏制御モードの実行時において、第2シートバック(5B)が第1シートバック(3B)と干渉するか否かを判断する判断機能を有する。
さらに、倒伏制御モードの実行時において判断機能が干渉すると判断した場合には、制御装置(10)は、第1シートバック(3B)を揺動させるとともに、第2シートバック(5B)の揺動過程の少なくとも一部の過程において第1揺動制御モードを実行する。
これにより、倒伏制御モードの実行時には、第1シートバック(3B)に加えて第2シートバック(5B)も揺動する。したがって、利用者が上記誤認識してしまうことが抑制され得る。
倒伏制御モードの実行時には、第1シートバック(3B)が揺動しながら、第1揺動制御モードにて第2シートバック(5B)が揺動する。このため、第2シートバック(5B)が第1シートバック(3B)と干渉してしまうことを防止でき得る。
すなわち仮に、倒伏制御モードの実行時において、第1シートバック(3B)が揺動しながら、第2揺動制御モードにて第2シートバック(5B)が揺動すると、第1シートバック(3B)と第2シートバック(5B)とが干渉する可能性が高い範囲(以下、干渉範囲という。)から第1シートバック(3B)が離脱する前に、第2シートバック(5B)が干渉範囲に到達してしまうおそれがある。
これに対して、当該乗物用シートシステムでは、第1揺動制御モードにて第2シートバック(5B)が揺動するので、第2シートバック(5B)が干渉範囲に到達する前に第1シートバック(3B)が干渉範囲から離脱することが可能である。したがって、第2シートバック(5B)が第1シートバック(3B)と干渉してしまうことを防止でき得る。
なお、乗物用シートシステムは、以下の構成であってもよい。
すなわち、第1シートバック(3B)と第2シートバック(5B)との干渉が発生しない揺動角度範囲を非干渉範囲(A1)としたとき、制御装置(10)は、第2シートバック(5B)が非干渉範囲(A1)の少なくとも一部の範囲に位置するときに第1揺動制御モードを実行することが望ましい。
これにより、第2シートバック(5B)が第1シートバック(3B)と干渉してしまうことを確実に防止でき得る。
制御装置(10)は、第2シートバック(5B)が倒伏し始めた後に当該第2シートバック(5B)が第1シートバック(3B)と干渉しないか否かを判断する第2の判断機能を有し、さらに、制御装置(10)は、第2の判断機能が干渉しないと判断したときには、第2揺動制御モードを実行することが望ましい。
これにより、当該乗物用シートシステムでは、倒伏が完了するまで第1揺動制御モードにて第2シートバック(5B)が揺動する場合に比べて、倒伏が完了するまでに要する時間が短くなる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
実施形態に係る乗物用シートシステムの構成を示す図である。 実施形態に係る乗物用シートシステムの制御系の構成を示す図である。 実施形態に係る乗物用シートシステムの構成を示す図である。 第1実施形態に係る乗物用シートシステムの作動を示すタイムチャートである。 第2実施形態に係る乗物用シートシステムの作動を示すタイムチャートである。 第3実施形態に係る乗物用シートシステムの作動を示すタイムチャートである。 第4実施形態に係る乗物用シートシステムの作動を示すタイムチャートである。 第5実施形態に係る乗物用シートシステムの作動を示すタイムチャートである。
以下の説明は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされている場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものであって、本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。各方向は、本実施形態に係る乗物用シートを車両に組み付けた状態における方向を意味する。
なお、本明細書に係る「着席者」とは、乗物の乗員や当該乗物を利用する者をいう。したがって、着席者には、現実に着席していない者も含まれる。
(第1実施形態)
1.乗物用シートシステムの概要
本実施形態は、図1に示すように、車両に搭載される乗物用シートに乗物用シートシステム1を適用したものである。乗物用シートシステム1は、第1乗物用シート(以下、前席用シートという。)3、及び第2乗物用シート(以下、後席用シートという。)5等を少なくとも備える。
後席用シート5は、車室内のうち前席用シート3のシート後方側に搭載されている。なお、本実施形態では、シートの前後方向と車両の前後方向とが一致している。つまり、後席用シート5は、前席用シート3より車両後方側に搭載されている。
前席用シート3はシートクッション3A及びシートバック3Bを有する。後席用シート5はシートクッション5A及びシートバック5Bを有する。シートクッション3A、5Aは着席者の臀部を支持するための部位である。
シートバック3B、5Bは着席者の背部を支持するための部位である。シートバック3Bは、シート前後方向に揺動可能にシートクッション3Aに連結されている。シートバック5Bは、シート前後方向に揺動可能にシートクッション5Aに連結されている。
以下、シートクッション3Aを前席クッション3Aと記し、シートクッション5Aを後席クッション5Aと記す。シートバック3Bを前席シートバック3Bと記し、シートバック5Bを後席シートバック5Bと記す。
図2に示す前席用リクライニング装置7は、前席シートバック3Bを前席クッション3Aに対して揺動させる電動式のリクライニング装置である。後席用リクライニング装置9は、後席シートバック5Bを後席クッション5Aに対して揺動させる電動式のリクライニング装置である。
制御装置10は、前席用リクライニング装置7及び後席用リクライニング装置9の作動を制御することにより、前席シートバック3Bの揺動及び後席シートバック5Bの揺動を制御するコントローラである。
制御装置10は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにて構成されている。当該制御装置10は、ROM等の不揮発性記憶部に予め記憶されたプログラム(ソフトウェア)に従って、前席用リクライニング装置7及び後席用リクライニング装置9の作動を制御する。
制御装置10には、前席角度センサS1、後席角度センサS2、前席位置センサS3及び後席位置センサS4からの出力信号、並び荷室拡大スイッチSW1の状態を示す信号が入力されている。
前席角度センサS1は、前席シートバック3Bのリクライニング角度を検出する第1角度検出器である。後席角度センサS2は、後席シートバック5Bのリクライニング角度を検出する第2角度検出器である。
前席位置センサS3は、前席用シート3のシート前後方向の位置を検出する第1位置検出器である。後席位置センサS4は、後席用シート5のシート前後方向の位置を検出する第2位置検出器である。
荷室拡大スイッチSW1は、車両の荷室を自動的に拡大させることを目的として、着席者により操作される操作部である。荷室拡大スイッチSW1が投入されると、制御装置10は、少なくとも後席シートバック5Bをシート前方側に倒伏させる倒伏制御モードを実行する。これにより、後席用シート5の車両後方側に設けられた荷室用空間が拡大する。
2.乗物用シートシステムの制御作動
2.1 倒伏制御モードの概要
制御装置10は、倒伏制御モードの実行時には、以下の(1)〜(4)の機能のうち少なくとも1つの機能を実行する。なお、(1)〜(4)の機能は、不揮発性記憶部に予め記憶されたプログラム(ソフトウェア)により実現される。
(1)第1揺動制御モードは、後席シートバック5Bを第1揺動速V1でシート前方側に揺動させる機能である。
(2)第2揺動制御モードは、第1揺動速V1より大きい第2揺動速V2で後席シートバック5Bをシート前方側に揺動させる機能である。
(3)第3揺動制御モードは、前席シートバック3Bをシート前方側揺動させるとともに、後席シートバック5Bの揺動過程の少なくとも一部の過程において第1揺動制御モードを実行する機能である。
(4)第1判断モードは、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉するか否かを判断する機能である。
第1判断モードは、倒伏制御モードの実行時、つまり荷室拡大スイッチSW1が投入された後であって、後席シートバック5Bがシート前方側に揺動し始める前に実行される。第3揺動制御モードは、倒伏制御モードの実行時において第1判断モードにより、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉すると判断された場合に実行される。
制御装置10は、第1判断モード時においては、前席シートバック3Bがシート前方側に揺動することなく現状のリクライニング角度を維持した状態で、後席シートバック5Bが倒伏した場合に、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉するか否かを判断する。
なお、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉するか否かは、前席用シート3の位置、前席シートバック3Bのリクライニング角度、及び後席用シート5の位置の影響を受ける。
つまり、前席用シート3と後席用シート5との離間距離が大きい場合、及び前席シートバック3Bがシート前方側に倒伏している場合等においては、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉しない。
そこで、制御装置10は、前席角度センサS1、前席位置センサS3及び後席位置センサS4からの出力信号を読み込んで第1判断モードを実行する。なお、制御装置10は、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉しないと判断した場合は、後席シートバック5Bを第2揺動速V2で倒伏させる。
2.2 倒伏制御モード(第3揺動制御モード)の詳細
後席シートバック5Bがシート前方側に倒伏する際に、前席シートバック3Bとの干渉が発生しない揺動角度範囲を非干渉範囲A1(図3参照)としたとき、制御装置10は、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1の少なくとも一部の範囲に位置するときに第1揺動制御モードを実行する。
制御装置10は、後席シートバック5Bが倒伏し始めた後に当該後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉しないか否かを判断する。そして、制御装置10は、当該判断(以下、第2判断モードという。)により干渉しないと判断したときには、後席シートバック5Bを第2揺動速V2で倒伏させる第2揺動制御モードを実行する。
なお、第3揺動制御モード時においては、前席シートバック3B及び後席シートバック5Bが共に揺動しているので、非干渉範囲A1及び干渉範囲A2(図3参照)は時々刻々変化する。これに対して、本実施形態に係る制御装置10は、演算処理軽減を目的として、以下のように作動する。
すなわち、制御装置10は、荷室拡大スイッチSW1が投入された時の前席用シート3位置及び前席シートバック3Bのリクライニング角度を利用して非干渉範囲A1を決定する。
制御装置10は、前席シートバック3B及び後席シートバック5Bが共に干渉範囲A2に位置するときには、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉すると判断する。なお、干渉範囲A2は、非干渉範囲A1より倒伏側にずれた範囲である。
換言すれば、制御装置10は、前席シートバック3Bが干渉範囲A2に位置しているか否かを利用して第2判断モードを実行する。そして、制御装置10は、前席シートバック3Bが干渉範囲A2から離脱したときに、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉しないと判断する。以下、前席シートバック3Bが干渉範囲A2から離脱する位置を「回避位置」ともいう。
図4は、本実施形態に係る第3揺動制御モードの詳細作動を示している。制御装置10は、第3揺動制御モードが実行されると、前席シートバック3Bをシート前方側に揺動させる。
制御装置10は、前席シートバック3Bの揺動開始と連動させて、予め決められた所定時間又は前席シートバック3Bが所定リクライニング角度となるまで、第2揺動速V2にて後席シートバック5Bをシート前方側に揺動させる。
制御装置10は、第3揺動制御モードが開始された時からの経過時間が所定時間以上となったとき、又は前席シートバック3Bが所定リクライニング角度に到達したときに、第1揺動速V1にて後席シートバック5Bをシート前方側に揺動させる。
制御装置10は、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1を離脱したとき、又は前席シートバック3Bが回避位置に到達したときに、前席シートバック3Bの揺動を停止させるとともに、後席シートバック5Bの揺動速を第1揺動速V1から第2揺動速V2に増速する。
因みに、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1を離脱した時(タイミング)と前席シートバック3Bが回避位置に到達した時(タイミング)とは、一致する場合と一致しない場合とがある。
しかし、前席シートバック3Bが第2揺動速V2に揺動しているので、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1を離脱した時には、通常、前席シートバック3Bが回避位置に到達している。したがって、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1を離脱したとき(状態)においては、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉することはない。
そして、制御装置10は、後席シートバック5Bのリクライニング角度が所定角度以上となり、当該後席シートバック5Bが倒伏状態となったときに、後席シートバック5Bの揺動を停止させる。
3.本実施形態に係る乗物用シートシステムの特徴
制御装置10は、前席シートバック3Bの揺動及び後席シートバック5Bの揺動を制御するとともに、後席シートバック5Bをシート前方側に倒伏させる倒伏制御モードが実行可能である。
制御装置10は、後席シートバック5Bを第1揺動速V1で揺動させる第1揺動制御モード、第1揺動速V1より大きい第2揺動速V2で後席シートバック5Bを揺動させる第2揺動制御モード、並びに倒伏制御モードの実行時において、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉するか否かを判断する判断モードが実行可能である。
さらに、倒伏制御モードの実行時において、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉する判断された場合には、制御装置10は、前席シートバック3Bを揺動させるとともに、後席シートバック5Bの揺動過程の少なくとも一部の過程において第1揺動制御モードを実行する。
これにより、倒伏制御モードの実行時には、前席シートバック3Bに加えて後席シートバック5Bも揺動する。したがって、利用者が「倒伏制御に障害が発生した」と誤認識してしまうことが抑制され得る。
倒伏制御モードの実行時には、前席シートバック3Bが揺動しながら、第1揺動速V1にて後席シートバック5Bが揺動するので、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉してしまうことを防止でき得る。
すなわち仮に、倒伏制御モードの実行時において、前席シートバック3Bが揺動しながら、第2揺動速V2にて後席シートバック5Bが揺動すると、前席シートバック3Bと後席シートバック5Bとが干渉する可能性が高い範囲、つまり干渉範囲A2から前席シートバック3Bが離脱する前に、後席シートバック5Bが干渉範囲A2に到達してしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、第1揺動速V1にて後席シートバック5Bが揺動するので、後席シートバック5Bが干渉範囲A2に到達する前に前席シートバック3Bが干渉範囲A2から離脱することが可能である。したがって、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉してしまうことを防止でき得る。
制御装置10は、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1の少なくとも一部の範囲に位置するときに第1揺動速V1にて後席シートバック5Bを揺動させる。これにより、後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉してしまうことを確実に防止でき得る。
制御装置10は、後席シートバック5Bが倒伏し始めた後に当該後席シートバック5Bが前席シートバック3Bと干渉しないか否かを判断し、干渉しないと判断したときには、第2揺動速V2にて後席シートバック5Bを揺動させる。
これにより、当該乗物用シートシステム1では、倒伏が完了するまで第1揺動速V1にて後席シートバック5Bが揺動する場合に比べて、倒伏が完了するまでに要する時間が短くなる。
(第2実施形態)
第1実施形態に係る制御装置10は、荷室拡大スイッチSW1が投入されたときに、第2揺動速V2にて後席シートバック5Bを揺動させた後、当該後席シートバック5Bの揺動速を第1揺動速V1に減速した。
これに対して、本実施形態に係る制御装置10は、図5に示すように、荷室拡大スイッチSW1が投入されると、最初から第1揺動速V1に後席シートバック5Bを揺動させる。
そして、制御装置10は、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1を離脱したときに後席シートバック5Bの揺動速を第2揺動速V2に増速する。なお、その他の制御作動は、第1実施形態と同一である。
(第3実施形態)
第2実施形態に係る制御装置10は、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1を離脱したときに後席シートバック5Bの揺動速を第2揺動速V2に増速した。
これに対して、本実施形態に係る制御装置10は、図6に示すように、前席シートバック3Bが非干渉範囲A1を離脱したとき、つまり前席シートバック3Bが回避位置に到達したときに後席シートバック5Bの揺動速を第2揺動速V2に増速する。なお、その他の制御作動は、第2実施形態と同一である。
(第4実施形態)
第3実施形態に係る制御装置10は、現実に前席シートバック3Bが非干渉範囲A1を離脱したときに後席シートバック5Bの揺動速を第2揺動速V2に増速した。
これに対して、本実施形態に係る制御装置10は、先ず、荷室拡大スイッチSW1が投入されたときの前席用シート3及び後席用シート5の位置、並びに前席シートバック3B及び後席シートバック5Bのリンクライニング角度を利用して、前席シートバック3Bが揺動を開始した時から回避位置に到達するまで時間(以下、離脱時間という。)を演算する。
次に、制御装置10は、前席シートバック3Bが揺動を開始した時からの経過時間が離脱時間となったときに、後席シートバック5Bの揺動速を第2揺動速V2に増速する(図7参照)。これにより、本実施形態では、倒伏が完了するまでに要する時間が短くなり得る。なお、その他の制御作動は、第3実施形態と同一である。
(第5実施形態)
上述の実施形態に係る第1揺動速V1は、予め決められた固定値であった。これに対して、本実施形態に係る制御装置10は、予め決められたルールに従って第1揺動速V1を演算決定する。なお、その他の制御作動は、第1〜4実施形態のうちいずれかと同一である(図8参照)。
すなわち、制御装置10は、荷室拡大スイッチSW1が投入されたときの前席用シート3及び後席用シート5の位置、並びに前席シートバック3B及び後席シートバック5Bのリンクライニング角度を利用して第1揺動速V1を演算する。
つまり、制御装置10は、後席シートバック5Bが非干渉範囲A1を離脱するまでに移動する揺動角(以下、離脱移動角という。)を演算する。次に、制御装置10は、離脱移動角を離脱時間で除した角速度を第1揺動速V1として決定する。これにより、本実施形態では、倒伏が完了するまでに要する時間が短くなり得る。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係る制御装置10は、荷室拡大スイッチSW1が投入された時の前席用シート3位置及び前席シートバック3Bのリクライニング角度を利用して非干渉範囲A1を決定した。
しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、制御装置10は、第3揺動制御モードの開始後、連続的に非干渉範囲A1を演算決定してもよい。つまり、制御装置10は、時事刻々変化する非干渉範囲A1を利用して第2判断モードを実行してもよい。
上述の実施形態では、前席シートバック3Bの揺動速及び第2揺動速V2は予め決められた固定値であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、荷室拡大スイッチSW1が投入された時以降、倒伏が完了するまでに要する時間が最短となる制御モードを制御装置10が演算予測し、制御装置10は当該演算予測に基づいて前席シートバック3B及び後席シートバック5Bの作動を制御してもよい。
上述の実施形態に係る倒伏制御モードでは、第1揺動速V1及び第2揺動速V2の2種類の揺動速にて後席シートバック5Bの揺動を制御した。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、例えば、第1揺動制御モードの実行時において、後席シートバック5Bの揺動速が段階的に又は無段階的に変化する構成であってもよい。
上述の実施形態では、車両に本発明に係る乗物用シートシステムを適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シートシステム
3… 前席用シート
3A… 前席クッション
3B… 前席シートバック
5… 後席用シート
5A… 後席クッション
5B… 後席シートバック
7… 前席用リクライニング装置
9… 後席用リクライニング装置
10… 制御装置

Claims (3)

  1. 乗物に搭載される第1乗物用シートであって、第1シートクッション及びシート前後方向に揺動可能な第1シートバックを有する第1乗物用シートと、
    前記乗物のうち前記第1乗物用シートのシート後方に搭載され、第2シートクッション及びシート前後方向に揺動可能な第2シートバックを有する第2乗物用シートと、
    前記第1シートバックを少なくともシート前方側に揺動させることが可能な電動式の第1リクライニング装置と、
    前記第2シートバックを少なくともシート前方側に揺動させることが可能な電動式の第2リクライニング装置と、
    前記第1リクライニング装置及び前記第2リクライニング装置の作動を制御することにより、前記第1シートバックの揺動及び前記第2シートバックの揺動を制御する制御装置であって、前記第2シートバックをシート前方側に倒伏させる倒伏制御モードが実行可能な制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記第2シートバックを第1揺動速で揺動させる第1揺動制御モード、
    前記第1揺動速より大きい第2揺動速で前記第2シートバックを揺動させる第2揺動制御モード、並びに
    前記倒伏制御モードの実行時において、前記第2シートバックが前記第1シートバックと干渉するか否かを判断する判断機能を有し、
    さらに、前記倒伏制御モードの実行時において前記判断機能が干渉すると判断した場合には、前記制御装置は、前記第1シートバックを揺動させるとともに、前記第2シートバックの揺動過程の少なくとも一部の過程において前記第1揺動制御モードを実行する乗物用シートシステム。
  2. 前記第2シートバックがシート前方側に倒伏する際に、前記第1シートバックとの干渉が発生しない揺動角度範囲を非干渉範囲としたとき、
    前記制御装置は、前記第2シートバックが前記非干渉範囲の少なくとも一部の範囲に位置するときに前記第1揺動制御モードを実行する請求項1に記載の乗物用シートシステム。
  3. 前記制御装置は、前記第2シートバックが倒伏し始めた後に当該第2シートバックが前記第1シートバックと干渉しないか否かを判断する第2の判断機能を有し、
    さらに、前記制御装置は、前記第2の判断機能が干渉しないと判断したときには、前記第2揺動制御モードを実行する請求項2に記載の乗物用シートシステム。
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