JP2019048402A - 射出成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間プレートを薄型化して全体を小型化できる射出成形金型を提供する。【解決手段】射出成形機のノズルからの溶融樹脂が注入されるスプルー7が設けられた固定プレート2と、固定プレート2に対して接離可能に設けられた中間プレート3と、中間プレート3を挟んで固定プレート2とは反対側に配置され、中間プレート3に対して接離可能に設けられた可動プレート4と、固定プレート2と中間プレート3との間に形成された第1成形部17と、可動プレート4と中間プレート3との間に形成された第2成形部18と、中間プレート3に設けられ、スプルー7と第1成形部17とを連通するとともに、スプルー7と第2成形部18とを連通するコールドランナー部31,32が形成されたランナープレート27,28と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形金型に関するものである。
射出成形金型の中には、一度に多数個の樹脂成形品を成形する目的で、固定プレートと、可動プレートと、固定プレートと可動プレートとの間に設けられた中間プレートと、を備えた、いわゆるスタックモールド型と称する射出成形金型がある。この種の射出成形金型には、固定プレートと中間プレートとの間に成形部(キャビティ)が形成されているとともに、可動プレートと中間プレートとの間にも成形部が形成されている。このように、多数の成形部を形成できるので、一度に多数の樹脂成形品を成形することができる。
また、固定プレートには、射出成形機のノズルからの溶融樹脂が注入される、スプルーが設けられている。さらに、中間プレートには、スプルーと各成形部とを連通するランナーが形成されている。これにより、各成形部に一度に溶融樹脂を流し込むことができる。
ところで、上記のような射出成形金型のランナーは、固定プレート側の成形部と可動プレート側の成形部のそれぞれに連通されているので、いわゆるホットランナーを採用することが一般的である。このように構成することにより、中間プレートから固定プレート及び可動プレートを離型する際、樹脂成形品とランナーとを分離できる。これにより、固定プレート側の成形部を用いた樹脂成形と可動プレート側の成形部を用いた樹脂成形とを同時に行うことが可能になる。
特開2000−71288号公報
しかしながら、上述の従来技術のようにホットランナーを採用する場合、中間プレートを加熱する構造とする必要があるので、この分、射出成形金型が大型化してしまう。とりわけ、中間プレートの厚さが増大してしまい、射出成形金型の小型化に限界があるという課題があった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、中間プレートを薄型化して全体を小型化できる射出成形金型を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る射出成形金型は、射出成形機のノズルからの溶融樹脂が注入されるスプルーが設けられた固定プレートと、前記固定プレートに対して接離可能に設けられた中間プレートと、前記中間プレートを挟んで前記固定プレートとは反対側に配置され、前記中間プレートに対して接離可能に設けられた可動プレートと、前記固定プレートと前記中間プレートとの間に形成された第1成形部と、前記可動プレートと前記中間プレートとの間に形成された第2成形部と、前記中間プレートに設けられ、前記スプルーと前記第1成形部とを連通するとともに、前記スプルーと前記第2成形部とを連通するコールドランナー部が形成されたランナープレートと、を備えたことを特徴とする。
このように、中間プレートにコールドランナー部が形成されたランナープレートを設けることにより、中間プレートを加熱する必要がなくなる。この結果、中間プレートを薄型化でき、射出成形金型を小型化できる。
本発明に係る射出成形金型は、前記中間プレートには、前記コールドランナー部を挟んで前記固定プレート側及び前記可動プレート側のいずれか一方のみに、ランナーロックピンが設けられていることを特徴とする。
ここで、コールドランナーの場合、射出成形後にこのランナーを射出成形金型から取り外す必要がある。このため、上記のように構成することで、射出成形した場合において、固定プレートと中間プレートとを離型した際、可動プレートと中間プレートとを離型した際のいずれの場合も、固定プレート又は可動プレートのいずれか一方のみにランナーを残すことができる。この結果、第1成形部を用いて射出成形する場合、及び第2成形部を用いて射出成形する場合のいずれの場合であってもランナーの取り出し位置をほぼ同じ位置とすることができる。よって、ランナーの取り出し作業を容易化できる。
本発明に係る射出成形金型は、前記中間プレートには、前記コールドランナー部を挟んで前記可動プレート側に、前記ランナーロックピンが設けられていることを特徴とする。
ここで、スプルーは、溶融樹脂が固化しないように加熱されている。そこで、スプルーが設けられている固定プレートとは中間プレートを挟んで反対側に位置する可動プレートにランナーロックピンを設け、常に可動プレート側にランナーが残るようにする。これにより、スプルーの熱の影響を受けてランナーが溶融してしまうことを防止できる。この結果、ランナーの取り出し作業を確実に容易化できる。
本発明によれば、中間プレートにコールドランナー部が形成されたランナープレートを設けることにより、中間プレートを加熱する必要がなくなる。この結果、中間プレートを薄型化でき、射出成形金型を小型化できる。
本発明の実施形態における射出成形金型の概略構成図である。 本発明の実施形態における第1成形部と第2成形部との位置関係を示す説明図である。 本発明の実施形態における第2ランナープレートの分割面側から射出成形金型をみた斜視図である。 本発明の実施形態におけるランナーチェンジャの側面図である。 本発明の実施形態における第1ロック機構の断面図である。 本発明の実施形態における第2ランナープレート及び切替機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態における第1コールドランナー部を利用して固定プレートの第1成形部に溶融樹脂が流れ込んだ状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における第2コールドランナー部を利用して可動プレートの第2成形部に溶融樹脂が流れ込んだ状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における中間プレートと可動プレートとを開いた状態を示す射出成形金型の概略構成図である。 本発明の実施形態における切替機構の動作説明図である。 本発明の実施形態における樹脂成形品の成形手順の説明図であって、(a)〜(d)は、各工程を示す。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(射出成形金型)
図1は、射出成形金型1の概略構成図である。
同図に示すように、射出成形金型1は、固定プレート2と、固定プレート2に対して接離可能に設けられた中間プレート3と、中間プレート3を挟んで固定プレート2とは反対側に配置され、中間プレート3に対して接離可能に設けられた可動プレート4と、を備えている。
固定プレート2は、不図示の射出成形機に取付けられる固定側取付プレート5と、中間プレート3に隣接して配置されるとともに、中間プレート3と協働して第1成形部17を構成する固定側コアプレート6と、を備えている。固定側コアプレート6は、固定プレート2と中間プレート3とが接した状態で中間プレート3と当接する分割面6aを有し、分割面6aには、第1成形部17を構成する固定側コア10が設けられている。また、これら固定側取付プレート5及び固定側コアプレート6を含む固定プレート2全体の面方向の中央には、中間プレート3や可動プレート4の接離方向(図1における左右方向)に沿って延出するスプルーブッシュ11が設けられている。スプルーブッシュ11は、固定プレート2と中間プレート3とが型締めされた状態で、固定プレート2を貫通し、中間プレート3の厚さ方向中央に至るまで延出されている。このようなスプルーブッシュ11内に、スプルー7が設けられている。
スプルー7は、樹脂注入口7aがロケートリング8を介して射出成形機のノズル9に接続されている。一方、スプルー7の樹脂吐出口7bは、スプルーブッシュ11の先端近傍まで延出されている。これにより、不図示の射出成形機から吐出される溶融樹脂が、スプルー7を介して中間プレート3に流入される。
また、固定側コアプレート6には、中間プレート3や可動プレート4の接離方向に沿って延出するガイドポスト19が挿入されている。ガイドポスト19は、一端側(図1における右端側)に形成されたフランジ部19aによって、中間プレート3及び可動プレート4側への抜けが規制されている。ガイドポスト19は、中間プレート3の後述する第1キャビティプレート12及び第1中間プレート本体14に設けられたガイドブッシュ21,22を介して中間プレート3を貫通している。そして、ガイドポスト19の他端は、可動プレート4に挿入されている。このように形成されたガイドポスト19に案内され、固定プレート2に対して中間プレート3及び可動プレート4がスライド移動する。
可動プレート4は、不図示の射出成形機に取付けられる可動側取付プレート23と、中間プレート3に隣接して配置されるとともに、中間プレート3と協働して第2成形部18を構成する可動側コアプレート24と、を備えている。可動側コアプレート24は、可動プレート4と中間プレートとが接した状態で中間プレート3と当接する分割面24aを有し、分割面24aには、第2成形部18を構成する可動側コア25が設けられている。
中間プレート3は、固定プレート2側に配置された第1キャビティプレート12と、可動プレート4側に配置された第2キャビティプレート13と、第1キャビティプレート12と第2キャビティプレート13との間に配置された一対の中間プレート本体14,15(第1中間プレート本体14、第2中間プレート本体15)と、を備えている。
第1キャビティプレート12は、固定側コアプレート6の分割面6aと対向する分割面12aを有し固定側コア10と対向する位置の分割面12aに、第1キャビティ16が形成されている。この第1キャビティ16と固定側コアプレート6の固定側コア10とによって第1成形部17が構成されている。
一方、第2キャビティプレート13は、可動側コアプレート24の分割面24aと対向する分割面13aを有し、可動側コア25と対向する位置の分割面13aに、第2キャビティ26が形成されている。この第2キャビティ26と可動側コアプレート24の可動側コア25とによって第2成形部18が構成されている。
図2は、第1成形部17と第2成形部18との位置関係を示す説明図であって、中間プレート3や可動プレート4の接離方向からみた状態を示す。
ここで、図2に示すように、第1成形部17の位置と、第2成形部18の位置は、中間プレート3や可動プレート4の接離方向からみてずれている。このような位置関係とすることにより、スプルー7の樹脂吐出口7bと第1成形部17(第1キャビティ16)とを連通する後述の第1コールドランナー部31と、スプルー7の樹脂吐出口7bと第2成形部18(第2キャビティ26)とを連通する後述の第2コールドランナー部32と、の形成位置をずらすことができる。
(ランナープレート)
図1に示すように、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15とは、それぞれ対向して配置される分割面14aと分割面15aとを有する。分割面14aには、面方向中央の大部分に第1ランナープレート27が設けられている。一方、第2中間プレート本体15の第1中間プレート本体14との分割面15aには、面方向中央の大部分に第2ランナープレート28が設けられている。各ランナープレート27,28には、それぞれ対向する分割面27a,28aが設けられ、分割面27a,28aには、それぞれコールドランナー部31,32(第1コールドランナー部31、第2コールドランナー部32)が形成されている。
図3は、第2ランナープレート28の分割面28a側から射出成形金型1をみた斜視図である。なお、第1ランナープレート27に形成されている各コールドランナー部31,32と、第2ランナープレート28に形成されている各コールドランナー部31,32は、それぞれ同一形状に形成されている。このため、各コールドランナー部31,32については、図3に示す第2ランナープレート28のコールドランナー部31,32についてのみ説明し、第1ランナープレート27のコールドランナー部31,32についての説明を省略する。
図1、図3に示すように、第1コールドランナー部31は、スプルー7の樹脂吐出口7bから第1成形部17(第1キャビティ16)に対応する位置に至るまで直線状に延出形成されている。第1コールドランナー部31の長手方向両端は、第1ランナープレート27に形成されている第1ゲートスプルー34a、及び第1中間プレート本体14に形成されている第1ゲート34bを介し、第1成形部17に連通されている。
一方、第2コールドランナー部32は、スプルー7の樹脂吐出口7bから第2成形部18(第2キャビティ26)に対応する位置に至るまで直線状に延出形成されている。第2コールドランナー部32の長手方向両端は、第2ランナープレート28に形成されている第2ゲートスプルー35a、及び第2中間プレート本体15に形成されている第2ゲート35bを介し、第2成形部18に連通されている。
また、第2中間プレート本体15、及び第2ランナープレート28には、第1コールドランナー部31に対応する位置に、ランナーロックピン30が設けられている。ランナーロックピン30は、第1コールドランナー部31に形成される後述の第1ランナーR1を、射出成形金型1の離型時にランナーロックピン30が設けられている側(第2中間プレート本体15側)に残すためのものである。
ここで、各コールドランナー部31,32は、スプルー7の樹脂吐出口7bに対向する位置で直交している。この各コールドランナー部31,32の直交した箇所に、スプルー7の樹脂吐出口7bが臨まされている。また、各コールドランナー部31,32の直交した箇所、つまり、スプルー7の樹脂吐出口7bと対向する位置には、第1コールドランナー部31の連通、遮断と、第2コールドランナー部32の連通、遮断とを交互に切替える切替機構33が設けられている。
(切替機構)
切替機構33は、第2キャビティプレート13に回転自在に支持されている略円柱状のランナーチェンジャ36と、第2ランナープレート28の第2キャビティプレート13側の分割面28b側に設けられている一対のカム37と、を備えている。
ランナーチェンジャ36は、その回転軸線Cが中間プレート3や可動プレート4の接離方向に沿うように支持されている。また、ランナーチェンジャ36の基端(図1における左端)には、フランジ部36aが形成されており、第1ランナープレート27側への移動が規制されている。ランナーチェンジャ36の先端36b(図1における右端)は、固定プレート2、及び中間プレート3を型締めした状態で、スプルー7の樹脂吐出口7bに当接するように延出されている。
ランナーチェンジャ36の先端36bには、切替ランナー流路38が形成されている。切替ランナー流路38は、ランナーチェンジャ36の回転軸線上を通り、且つランナーチェンジャ36の径方向全体に渡って直線状に形成されている。
図4は、ランナーチェンジャ36の側面図である。
図3、図4に示すように、ランナーチェンジャ36の外周面には、全周に渡ってガイド溝39が形成されている。ガイド溝39は、一方の回転方向Y1に向かうに従って徐々にランナーチェンジャ36の先端36bに向かうように斜めに延出する第1ガイド溝41と、一方の回転方向Y1に向かうに従って徐々にランナーチェンジャ36のフランジ部36aに向かうように斜めに延出する第2ガイド溝42と、により構成されている。これら第1ガイド溝41、及び第2ガイド溝42は交互に配置されており、それぞれのガイド溝41,42が連通形成されている。また、各ガイド溝41,42は、それぞれ4つずつ形成されている。さらに、周方向で90°の領域に、1つの第1ガイド溝41と、この第1ガイド溝41に連なる1つの第2ガイド溝42とが存在するように、各ガイド溝41,42が形成されている。そして、このように形成されたガイド溝39に、一対のカム37が挿入されている。
一対のカム37は、ランナーチェンジャ36の径方向外側に配置されている。一対のカム37は、ランナーチェンジャ36を中心に、このランナーチェンジャ36の径方向で対向配置されている。これら一対のカム37は、同一構造であるので、以下の説明では一対のカム37のうちの一方のカム37のみを説明し、他方のカム37についての説明は省略する。
カム37は、第2ランナープレート28に固定され、第2ランナープレート28から可動プレート4側(図3における下側)に向かって立設された支持部43と、支持部43の第2ランナープレート28とは反対側の先端からランナーチェンジャ36に向かって突設されたカム本体44と、により構成されている。このカム本体44が、ランナーチェンジャ36のガイド溝39に挿入されている。
支持部43は、略直方体状に形成されている。一方、カム本体44は、略三角柱状に形成されており、ガイド溝39の第1ガイド溝41に沿う第1カム辺44aと、第2ガイド溝42に沿う第2カム辺44bと、を有している。これら各ガイド溝41,42と、各カム辺44a,44bと、により、ランナーチェンジャ36に回転力が付与され、第1コールドランナー部31、及び第2コールドランナー部32のうちのいずれかを連通したり遮断したりする(詳細は後述する)。
(ロック機構)
また、図1に示すように、射出成形金型1には、スプルー7を挟んで対向する2つの外側面に、それぞれロック機構50A,50B(第1ロック機構50A、第2ロック機構50B)が設けられている。各ロック機構50A,50Bは、それぞれ一対で構成されている。各ロック機構50A,50Bのうち、一対の第1ロック機構50Aは、中間プレート3の固定プレート2側(図1における右側)に設けられている。
第1ロック機構50Aは、固定プレート2と中間プレート3とに跨るように設けられている。そして、第1ロック機構50Aは、固定プレート2と中間プレート3との型締め状態を維持する。また、各ロック機構50A,50Bのうち、一対の第2ロック機構50Bは、中間プレート3の可動プレート4側(図1における左側)に設けられている。第2ロック機構50Bは、可動プレート4と中間プレート3とに跨るように設けられている。そして、第2ロック機構50Bは、可動プレート4と中間プレート3との型締め状態を維持する。以下、各ロック機構50A,50Bの詳細な構造について説明する。
図5は、第1ロック機構50Aの断面図である。なお、第1ロック機構50A、及び第2ロック機構50Bは、同一構造である。このため、以下の説明では、第1ロック機構50Aのみについて説明し、第2ロック機構50Bについては必要に応じて部分的に説明する。因みに、図5に示す第1ロック機構50Aは、図1におけるA部の断面に相当する。
図5に示すように、第1ロック機構50Aは、中間プレート3の第1キャビティプレート12の外側面に設けられた固定ロック部51と、固定プレート2の固定側コアプレート6の外側面に設けられた可動ロック部52と、を備えている。
固定ロック部51は、第1キャビティプレート12の外側面に固定された第1固定ブロック53と、第1固定ブロック53に支持される固定ピン54と、を備えている。第1固定ブロック53は、略立方体状に形成されている。第1固定ブロック53と、第1キャビティプレート12との合わせ面53a,12bには、キー55が設けられている。このキー55により、第1キャビティプレート12に対する第1固定ブロック53の位置が高精度に決まるとともに、第1キャビティプレート12に対する第1固定ブロック53のズレが規制される。
第1固定ブロック53には、中間プレート3や可動プレート4の接離方向(図5における左右方向)に沿って貫通する第1ピン挿通孔56が形成されている。この第1ピン挿通孔56に、固定ピン54が挿通されている。固定ピン54には、基端側(図5における左端側)に、フランジ部54aが形成されている。このフランジ部54aによって、第1固定ブロック53から固定プレート2側への固定ピン54の抜けが規制されている。そして、固定ピン54は、先端側(図5における右端側)が、第1固定ブロック53から固定側コアプレート6側に向かって突出している。
一方、可動ロック部52は、固定側コアプレート6の外側面に固定された第2固定ブロック57と、第2固定ブロック57に対してスライド移動可能に設けられたロックピン58と、ロックピン58を稼働させるエアシリンダ59と、を主構成としている。
第2固定ブロック57は、固定側コアプレート6における外側面の法線方向に沿って長い略直方体状に形成されている。第2固定ブロック57と固定側コアプレート6との合わせ面57a,6bには、キー61が設けられている。このキー61により、固定側コアプレート6に対する第2固定ブロック57の位置が高精度に決まるとともに、固定側コアプレート6に対する第2固定ブロック57のズレが規制される。
第2固定ブロック57には、第1固定ブロック53の第1ピン挿通孔56と同軸上で貫通する第2ピン挿通孔62が形成されている。この第2ピン挿通孔62の孔径は、第1ピン挿通孔56の孔径とほぼ同一に設定されている。これにより、第2ピン挿通孔62に、固定ピン54が挿入される。
また、第2固定ブロック57には、第2ピン挿通孔62と第2固定ブロック57の固定側コアプレート6とは反対側の端面57bとの間を連通するロックピン収納孔63が形成されている。ロックピン収納孔63は、固定側コアプレート6における外側面の法線方向に沿う段付き状に形成されている。すなわち、ロックピン収納孔63は、第2固定ブロック57の端面57bに形成されている第1収納孔63aと、第1収納孔63aの固定側コアプレート6側に段差により縮径形成された第2収納孔63bと、第2収納孔63bの固定側コアプレート6側に段差により縮径形成された第3収納孔63cと、が連通形成されたものである。
このように構成されたロックピン収納孔63の第2収納孔63bと第3収納孔63cとに、ロックピン58が収納されている。ロックピン58は、ロックピン収納孔63の第2収納孔63b、及び第3収納孔63cの形状に対応するように、段付き軸状に形成されている。すなわち、ロックピン58は、第3収納孔63cに収納されているピン本体58aと、ピン本体58aの基端側(第2収納孔63b側)に一体成形され、第2収納孔63bに収納されているフランジ部58bと、ピン本体58aの先端側に一体成形されているロック凸部58cと、により構成されている。
フランジ部58bは、第2収納孔63bの孔径に対応するように、ピン本体58aに対して段差により拡径形成されている。そして、ピン本体58aと第3収納孔63cとの間、及びフランジ部58bと第2収納孔63bとの間には、それぞれOリング64,65が設けられている。これにより、ロックピン収納孔63に、ロックピン58が、固定側コアプレート6側への移動が規制されつつスライド移動可能に収納される。また、ロックピン収納孔63とロックピン58との間がシールされる。
また、ロック凸部58cは、ピン本体58aに対して段差により縮径形成されている。そして、ロック凸部58cは、第2固定ブロック57の第3収納孔63cから第2ピン挿通孔62に向かって出没自在になる。
ここで、第2ピン挿通孔62に挿通されている固定ピン54には、ロック凸部58cに対応する位置に、このロック凸部58cが嵌合可能なロック凹部54bが形成されている。このロック凹部54bにロックピン58のロック凸部58cが嵌合されると、固定ピン54の可動ロック部52に対するスライド移動が規制される。
また、ロックピン収納孔63の第1収納孔63aには、この第1収納孔63aを閉塞するようにキャップ66が設けられている。キャップ66には、第2収納孔63bに嵌合される凸部66aが設けられている。凸部66aの突出高さは、固定ピン54のロック凹部54bからロックピン58のロック凸部58cが抜去可能な程度にロックピン58がスライド移動できる高さに設定されている。
ロックピン58を稼働させるエアシリンダ59は、ピストンロッド59aがロックピン58に連結されている。エアシリンダ59のシリンダチューブ59bは、キャップ66に形成されているシリンダ挿通孔66bを介してキャップ66の外側に突出している。このシリンダチューブ59bの突出した箇所からエアが供給される。
このような構成のもと、エアシリンダ59にエアが供給されることにより、シリンダチューブ59bに対してピストンロッド59aが伸縮運動する。すると、この伸縮運動に伴い、ロックピン58が第3収納孔63cから第2ピン挿通孔62に向かって出没運動する。
ここで、第2ロック機構50Bの配置構成は、第1ロック機構50Aとは中間プレート3を中心に面対称となる。すなわち、第2ロック機構50Bの場合、中間プレート3の第2キャビティプレート13の外側面に固定ロック部51が設けられる。また、可動プレート4の可動側コアプレート24の外側面に可動ロック部52が設けられる。
(射出成形金型の動作)
次に、射出成形金型1の動作について説明する。
図1、図5に示すように、樹脂成形品S1,S2(図7、図8参照)を射出成形するにあたって、まず、固定プレート2と中間プレート3とを型締めする(固定プレート2と中間プレート3とを当接させ)とともに、中間プレート3と可動プレート4とを型締めする(中間プレート3と可動プレート4とを当接させる)。
ここで、第1ロック機構50A、及び第2ロック機構50Bにおいて、固定プレート2と中間プレート3とを型締めする前、及び中間プレート3と可動プレート4とを型締めする前は、エアシリンダ59によってロックピン58が縮退されている。このため、固定プレート2と中間プレート3とを型締めする際、及び中間プレート3と可動プレート4とを型締めする際、各ロック機構50A,50Bにおける第2固定ブロック57の第2ピン挿通孔62に、それぞれ固定ピン54が挿入される。第2ピン挿通孔62に、固定ピン54が挿入され、さらに固定プレート2と中間プレート3とが型締めされるとともに、中間プレート3と可動プレート4とが型締めされると、各ロック機構50A,50Bのエアシリンダ59を駆動させる。すると、固定ピン54に向かってロックピン58が押出され、固定ピン54のロック凹部54bに、ロックピン58のロック凸部58cが嵌合される。これにより、固定ピン54の移動が規制され、固定プレート2と中間プレート3との型締め状態が維持されるとともに、中間プレート3と可動プレート4との型締め状態が維持される(ロック状態)。
次に、図1に示すように、不図示の射出成形機からスプルー7に溶融樹脂を流し込む。スプルー7に流し込まれた溶融樹脂は、スプルー7の樹脂吐出口7bに当接しているランナーチェンジャ36の切替ランナー流路38に流れ込む。
図6は、第2ランナープレート28、及び切替機構33を示す斜視図である。
ここで、図3、図6に示すように、切替ランナー流路38は、ランナーチェンジャ36の回転軸線上を通り、且つランナーチェンジャ36の径方向全体に渡って直線状に形成されているので、固定プレート2、中間プレート3、及び可動プレート4を型締めした状態で、2つのコールドランナー部31,32のうち、一方のコールドランナー部31,32とスプルー7とを連通する形になる。また、2つのコールドランナー部31,32のうち、他方のコールドランナー部31,32とスプルー7との間を遮断する形になる。
なお、図6では、ランナーチェンジャ36によって、第1コールドランナー部31が切替ランナー流路38を介して連通されている。一方、ランナーチェンジャ36によって、第2コールドランナー部32が遮断されている。以下の説明では、まず、図6に示すように、第1コールドランナー部31が連通されている場合について説明する。
図7は、第1コールドランナー部31を利用して固定プレート2の第1成形部17に溶融樹脂が流れ込んだ状態を示す説明図である。
図6、図7に示すように、切替ランナー流路38に流れ込んだ溶融樹脂は、第1コールドランナー部31に流れ、さらに第1ゲートスプルー34a、及び第1ゲート34bを介して第1成形部17の第1キャビティ16に充填される。この後、第1コールドランナー部31、第1ゲートスプルー34a、第1ゲート34b、及び第1キャビティ16に充填された溶融樹脂を冷却し、第1ランナーR1、及び第1樹脂成形品S1が形成される。
図8は、第2コールドランナー部32を利用して可動プレート4の第2成形部18に溶融樹脂が流れ込んだ状態を示す説明図である。
ここで、図8に示すように、ランナーチェンジャ36によって、第2コールドランナー部32が切替ランナー流路38を介して連通されている一方、第1コールドランナー部31が遮断されている場合は、以下の通りである。すなわち、切替ランナー流路38に流れ込んだ溶融樹脂は、第2コールドランナー部32に流れ、さらに第2ゲートスプルー35a、及び第2ゲート35bを介して第2成形部18の第2キャビティ26に充填される。この後、第2コールドランナー部32、第2ゲートスプルー35a、第1ゲート35b、及び第2キャビティ26に充填された溶融樹脂を冷却し、第2ランナーR2、及び第2樹脂成形品S2が形成される。
次に、各樹脂成形品S1,S2の取り出し方法、及びこれら樹脂成形品S1,S2の成形手順と、切替機構33の切替方法について説明する。ここでは、第2樹脂成形品S2を取り出す場合について説明する。
図9は、中間プレート3と可動プレート4とを開いた状態(離型させた状態)を示す射出成形金型1の概略構成図である。
図5、図9に示すように、第2樹脂成形品S2を取り出す場合、可動プレート4の可動側コアプレート24と中間プレート3の第2キャビティプレート13とに跨る第2ロック機構50Bのロック状態を解除する。すなわち、エアシリンダ59によってロックピン58を縮退する。すると、固定ピン54のロック凹部54bからロックピン58のロック凸部58cが抜去される。これにより、固定ピン54の第2ピン挿通孔62からの抜け方向の移動が許容される。
一方、固定プレート2の固定側コアプレート6と中間プレート3の第1キャビティプレート12とに跨る第1ロック機構50Aは、ロック状態が維持される。
この状態から、図9に示すように、中間プレート3の第2キャビティプレート13と可動プレート4の可動側コアプレート24との型開きを行う。同時に、中間プレート3の第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15との型開きを行う。
これに対し、中間プレート3の第1キャビティプレート12と固定プレート2の固定側コアプレート6との型締め状態が維持される。第1キャビティプレート12、及び固定側コアプレート6には、第1ロック機構50Aが設けられているので、この第1ロック機構50Aによって第1キャビティプレート12と固定側コアプレート6との型締め状態が確実に維持される。
第2キャビティプレート13と可動側コアプレート24との型開きが行われることにより、第2成形部18の第2キャビティ26に充填されて成形された第2樹脂成形品S2が露出される。このため、第2キャビティプレート13と可動側コアプレート24との型開き時に第2樹脂成形品S2を取り出す。
また、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15との型開きが行われることにより、第2ランナーR2が露出される。第2ランナーR2は、第2成形部18により第2樹脂成形品S2を成形する際に同時に成形されるので、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15との型開き時には、第2ランナープレート28側に第2ランナーR2が残る。この第2ランナープレート28側に残った第2ランナーR2を、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15との型開き時に取り出す。
ここで、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15との型開き時には、第2中間プレート本体15と、この第2中間プレート本体15に設けられている第2ランナープレート28との型開き量(移動量)が異なるように構成されている。すなわち、第2ランナープレート28の第1中間プレート本体14からの離間量は、第2中間プレート本体15の第1中間プレート本体14からの離間量と比較して短く設定されている。このため、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15との型開き時に、第2中間プレート本体15から第2ランナープレート28が第1中間プレート本体14側(図9における右側)に向かって移動する(図9における矢印Y2参照)。
このとき、図10に示すように、第2キャビティプレート13に回転自在に支持されているランナーチェンジャ36に対し、第2ランナープレート28に設けられている一対のカム37が、中間プレート3や可動プレート4の接離方向(ランナーチェンジャ36の回転軸線C方向)に沿って移動する(図10における矢印Y3参照)。
すると、図4に示すように、ランナーチェンジャ36のガイド溝39に挿入されているカム本体44の第1カム辺44aが、ガイド溝39を構成する第1ガイド溝41の内側辺を押圧する(図4における矢印Y4参照)。
ここで、第1ガイド溝41は、一方の回転方向Y1(図3参照)に向かうに従って徐々にランナーチェンジャ36の先端36bに向かうように斜めに延出されているので、第1ガイド溝41の内側辺をカム本体44の第1カム辺44aが押圧すると、ランナーチェンジャ36に回転力が付与される(矢印Y5参照)。これにより、ランナーチェンジャ36が、回転軸線C回りに回転する。
続いて、再び中間プレート3の第2キャビティプレート13と可動プレート4の可動側コアプレート24との型締めを行う。同時に、中間プレート3の第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15との型締めを行う。このときも、ランナーチェンジャ36に対し、一対のカム37が移動する。すなわち、ランナーチェンジャ36の第2ガイド溝42の内側辺を、カム本体44の第2カム辺44bが押圧する(図4における矢印Y6参照)。
ここで、第2ガイド溝42は、一方の回転方向Y1(図3参照)に向かうに従って徐々にランナーチェンジャ36のフランジ部36aに向かうように斜めに延出されているので、第2ガイド溝42の内側辺をカム本体44の第2カム辺44bが押圧すると、ランナーチェンジャ36に、第1ガイド溝41の内側辺をカム本体44の第1カム辺44aが押圧する場合と同じ方向(矢印Y5参照)の回転力が付与される。これにより、ランナーチェンジャ36が、回転軸線C回りにさらに回転する。
このように、ランナーチェンジャ36は、中間プレート3の開閉動作に連動するカム37の動作、つまり、ランナーチェンジャ36が回転自在に支持されている第2キャビティプレート13に対する第2ランナープレート28の接近、離間動作に基づいて回転軸線C1回りに回転する。換言すれば、ランナーチェンジャ36は、このランナーチェンジャ36に対して回転軸線C1方向に沿って往復動するカム37(カム本体44)の動作に基づいて回転軸線C1回りに回転する。
ここで、ランナーチェンジャ36に形成されている各ガイド溝41,42は、周方向で90°の領域に、1つの第1ガイド溝41と、この第1ガイド溝41に連なる1つの第2ガイド溝42とが存在するように形成されている。すなわち、ランナーチェンジャ36に対してカム37(カム本体44)が一往復動すると、ランナーチェンジャ36が90°回転することになる。
また、各ランナープレート27,28の各コールドランナー部31,32は、スプルー7の樹脂吐出口7bに対向する位置で直交している。このため、ランナーチェンジャ36が90°回転すると、連通されるコールドランナー部31,32が切替わる。
そして、再び固定プレート2、中間プレート3、及び可動プレート4の全てが型締めされると、不図示の射出成形機からスプルー7に溶融樹脂を流し込む。スプルー7に流し込まれた溶融樹脂は、ランナーチェンジャ36の切替ランナー流路38を介し、所定のコールドランナー部31,32を通って所定の成形部17,18のキャビティ16,26に充填される。
ここで、型開きが行われるプレート2,3,4と型締め状態が維持されるプレート2,3,4は、ランナーチェンジャ36の向きに応じて交互に切り替わる。
すなわち、ランナーチェンジャ36によって、第1コールドランナー部31が連通されている場合、第1ロック機構50Aのロック状態が維持され、固定プレート2と第1キャビティプレート12とが型締めされたままの状態になる。一方、第2キャビティプレート13と可動側コアプレート24とが型開きされるとともに、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15とが型開きされる。
これに対し、ランナーチェンジャ36によって、第2コールドランナー部32が連通されている場合、第2ロック機構50Bのロック状態が維持され、第2キャビティプレート13と可動側コアプレート24とが型締めされたままの状態になる。一方、固定プレート2と第1キャビティプレート12とが型開きされるとともに、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15とが型開きされる。
このように、第1成形部17の第1キャビティ16と、第2成形部18の第2キャビティ26とに、溶融樹脂を交互に充填しながら不図示の射出成形機を稼働させる。
つまり、第1成形部17、又は第2成形部18のいずれか一方に充填した溶融樹脂を冷却している間、第1成形部17、又は第2成形部18のいずれか他方で成形した樹脂成形品S1,S2が取り出される。より具体的に、図11を参照しながら説明する。
図11は、樹脂成形品S1,S2の成形手順の説明図であって、(a)〜(d)は、各工程を示す。
すなわち、図11(a)に示すように、第2成形部18の第2キャビティ26に溶融樹脂を充填し、この溶融樹脂を冷却している間に、第1成形部17の第1キャビティ16に溶融樹脂を充填する。
続いて、図11(b)に示すように、第1成形部17の第1キャビティ16、及び第1コールドランナー部31に充填された溶融樹脂を冷却している間に、第2キャビティプレート13と可動側コアプレート24との型開きを行い、第2成形部18で成形された第2樹脂成形品S2を取り出す。
続いて、図11(c)に示すように、引き続き、第1成形部17の第1キャビティ16、及び第1コールドランナー部31に充填された溶融樹脂を冷却している間に、第2成形部18の第2キャビティ26に溶融樹脂を充填する。
続いて、図11(d)に示すように、第2成形部18の第2キャビティ26、及び第2コールドランナー部32に充填された溶融樹脂を冷却している間に、固定プレート2と第1キャビティプレート12との型開きを行い、第1成形部17で成形された第1樹脂成形品S1を取り出す。
このように、第1成形部17の第1キャビティ16と、第2成形部18の第2キャビティ26とに、溶融樹脂を交互に充填しつつ、第1成形部17で成形された第1樹脂成形品S1と、第2成形部18で成形された第2樹脂成形品S2と、を交互に取り出す。
ここで、第2中間プレート本体15、及び第2ランナープレート28には、第1コールドランナー部31に対応する位置に、ランナーロックピン30が設けられている。このため、固定プレート2と第1キャビティプレート12とが型開きされるとともに、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15とが型開きされる場合であっても、第1ランナーR1(図7参照)は、第2ランナープレート28側に残る。つまり、各ランナーR1,R2は、第2キャビティプレート13と可動側コアプレート24とが型開きされる場合、又は固定プレート2と第1キャビティプレート12とが型開きされる場合のいずれの場合にも、第2ランナープレート28側に残ることになる。
このように、上述の射出成形金型1は、固定プレート2と、固定プレート2に対して接離可能に設けられた中間プレート3と、中間プレート3を挟んで固定プレート2とは反対側に配置され、中間プレート3に対して接離可能に設けられた可動プレート4と、を備えている。固定プレート2は、不図示の射出成形機に取付けられる固定側取付プレート5と、中間プレート3と協働して第1成形部17を構成する固定側コアプレート6と、を備えている。可動プレート4は、不図示の射出成形機に取付けられる可動側取付プレート23と、中間プレート3と協働して第2成形部18を構成する可動側コアプレート24と、を備えている。そして、第1中間プレート本体14に設けられた第1ランナープレート27と、第2中間プレート本体15に設けられた第2ランナープレート28に、それぞれコールドランナー部31,32(第1コールドランナー部31、第2コールドランナー部32)が形成されている。このため、いわゆるスタックモールド型と称する射出成形金型1であっても、従来のホットランナーを採用する場合のように中間プレート3を加熱する必要がなくなる。この結果、中間プレート3を薄型化でき、射出成形金型1を小型化できる。
また、第2中間プレート本体15、及び第2ランナープレート28には、第1コールドランナー部31に対応する位置に、ランナーロックピン30が設けられている。このため、固定プレート2と第1キャビティプレート12とが型開きされるとともに、第1中間プレート本体14と第2中間プレート本体15とが型開きされる場合であっても、第1ランナーR1(図7参照)は、第2ランナープレート28側に残る。つまり、各ランナーR1,R2は、第2キャビティプレート13と可動側コアプレート24とが型開きされる場合、又は固定プレート2と第1キャビティプレート12とが型開きされる場合のいずれの場合にも、第2ランナープレート28側に残ることになる。このため、各ランナーR1,R2を取り出す際のこれらランナーR1,R2の位置を特定し易くすることができる。換言すれば、型開き時の各ランナーR1,R2の位置をほぼ同じにする位置にすることができる。この結果、例えば、自動機械等を用いて射出成形金型1から各ランナーR1,R2を取り出す場合、自動機械によって各ランナーR1,R2を把持し易くすることができ、各ランナーR1,R2の取り出し作業を容易化できる。
特に、中間プレート3を挟んでスプルー7が設けられている側とは反対側の可動プレート4側にランナーロックピン30を設けることにより、各ランナーR1,R2が固化せずに溶融したままの状態となることを確実に防止できる。つまり、スプルー7は、溶融樹脂が固化しないように加熱されている。そこで、可動プレート4側にランナーロックピン30を設けることにより、スプルー7の熱の影響を受けて各ランナーR1,R2が溶融してしまうことを防止できる。この結果、各ランナーR1,R2の取り出し作業を確実に容易化できる。
また、各コールドランナー部31,32の直交した箇所、つまり、スプルー7の樹脂吐出口7bと対向する位置には、第1コールドランナー部31の連通、遮断と、第2コールドランナー部32の連通、遮断とを交互に切替える切替機構33が設けられている。切替機構33は、中間プレート3の開閉動作に基づいて切替動作を行う。
このため、第1成形部17と第2成形部18とを、順番に用いて樹脂成形することが可能になる。この結果、第1成形部17、及び第2成形部18に一度に溶融樹脂を流し込む場合と比較して、射出成形機を小型化でき、且つ射出成形機のコストも抑えることができる。
さらに、第1成形部17の第1キャビティ16に溶融樹脂を流し込んだ後、この第1成形部17の溶融樹脂を冷却している間に第2成形部18の第2キャビティ26に溶融樹脂を流し込むことができる。このため、第1成形部17と第2成形部18とを別々の射出成形金型1を用いて樹脂成形する場合と比較して、射出成形機の台数を1台にできるばかりか、樹脂成形品S1,S2の生産性も向上できる。
また、切替機構33は、第2キャビティプレート13に回転自在に支持されているランナーチェンジャ36と、第2ランナープレート28の第2キャビティプレート13との分割面28b側に設けられている一対のカム37と、を備えている。そして、第2キャビティプレート13に対して第2ランナープレート28が接近、離間動作することにより、ランナーチェンジャ36が回転し、第1コールドランナー部31の連通、遮断と、第2コールドランナー部32の連通、遮断とが交互に切替わるように構成されている。このように、切替機構33の構成を簡素化でき、射出成形金型1の製造コストを低減できる。
また、ランナーチェンジャ36のガイド溝39を、周方向で90°の領域に、1つの第1ガイド溝41と、この第1ガイド溝41に連なる1つの第2ガイド溝42とが存在するように構成している。そして、ランナーチェンジャ36に対してカム37(カム本体44)が一往復動すると、ランナーチェンジャ36が90°回転するように構成している。さらに、各コールドランナー部31,32を、スプルー7の樹脂吐出口7bに対向する位置で直交させ、この直交した箇所に、ランナーチェンジャ36の回転軸線Cが位置するように設けている。このため、第1コールドランナー部31の連通、遮断と、第2コールドランナー部32の連通、遮断とを、確実に交互に切替えることができる。また、射出成形金型1の一度の型開き、型締め動作で、第1コールドランナー部31に溶融樹脂を流し込む場合と、第2コールドランナー部32に溶融樹脂を流し込む場合とを確実に切替えることができる。
さらに、第1成形部17の位置と、第2成形部18の位置は、中間プレート3や可動プレート4の接離方向からみてずれている。このような位置関係とすることにより、スプルー7の樹脂吐出口7bと第1成形部17(第1キャビティ16)とを連通する後述の第1コールドランナー部31と、スプルー7の樹脂吐出口7bと第2成形部18(第2キャビティ26)とを連通する後述の第2コールドランナー部32と、の形成位置をずらすことができる。このため、第1コールドランナー部31に溶融樹脂を流し込む場合と、第2コールドランナー部32に溶融樹脂を流し込む場合とを確実に切替えることができる。
また、固定プレート2と中間プレート3とに跨るように、第1ロック機構50Aが設けられている。さらに、可動プレート4と中間プレート3とに跨るように、第2ロック機構50Bが設けられている。このため、例えば、第2ロック機構50Bを解除して可動プレート4と中間プレート3とを型開きし、第2成形部18で成形した第2樹脂成形品S2を取り出している間、第1ロック機構50Aにより固定プレート2と中間プレート3とを確実に型締めでき、第1成形部17に溶融樹脂を流し込むことができる。一方、第1ロック機構50Aを解除して固定プレート2と中間プレート3とを型開きし、第1成形部17で成形した第1樹脂成形品S1を取り出している間、第2ロック機構50Bにより可動プレート4と中間プレート3とを確実に型締めでき、第2成形部18に溶融樹脂を流し込むことができる。このように、第1成形部17と第2成形部18とを順番に使用するので、いわゆるスタックモールド型の射出成形金型1を用いた場合であっても、小型の射出成形機を用いることができる。また、第1成形部17又は第2成形部18のいずれか一方の成形部17,18で樹脂成形を行っている間、他方の成形部17,18で成形された樹脂成形品S1,S2を取り出す作業を行うことができる。このため、樹脂成形の生産性を向上できる。
さらに、第1ロック機構50Aは、中間プレート3の第1キャビティプレート12に設けられた固定ピン54と、固定プレート2の固定側コアプレート6に設けられたロックピン58と、ロックピン58を稼働させるエアシリンダ59と、を備えている。一方、第2ロック機構50Bは、中間プレート3の第2キャビティプレート13に設けられた固定ピン54と、可動プレート4の可動側コアプレート24に設けられたロックピン58と、ロックピン58を稼働させるエアシリンダ59と、を備えている。そして、各エアシリンダ59を稼働させることにより、固定ピン54のロック凹部54bに、ロックピン58のロック凸部58cを抜き差しすることにより、各ロック機構50A,50Bを、ロック状態を維持したり解除したりしている。このため、各ロック機構50A,50Bを簡素化でき、射出成形金型1を小型化できる。
ここで、中間プレート3は、固定プレート2や可動プレート4と比較して厚さが薄い。このため、中間プレート3に固定ピン54を設けることにより、比較的厚さの厚い固定プレート2や可動プレート4に、それぞれエアシリンダ59を容易に設けることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、第2中間プレート本体15、及び第2ランナープレート28には、第1コールドランナー部31に対応する位置に、ランナーロックピン30が設けられている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第1中間プレート本体14、及び第1ランナープレート27における第2コールドランナー部32に対応する位置に、ランナーロックピン30を設けてもよい。この場合、各ランナーR1,R2は、常に第1ランナープレート27側に残る。このように構成した場合であっても、例えば、自動機械によって各ランナーR1,R2を把持し易くすることができ、成形作業を容易化できる。
さらに、上述の実施形態では、第1ロック機構50Aは、中間プレート3の第1キャビティプレート12に固定ピン54を設け、固定プレート2の固定側コアプレート6にロックピン58を設けている場合について説明した。また、第2ロック機構50Bは、中間プレート3の第2キャビティプレート13に固定ピン54を設け、可動プレート4の可動側コアプレート24にロックピン58を設けている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、固定側コアプレート6、及び可動側コアプレート24に、それぞれ固定ピン54を設け、第1キャビティプレート12、及び第2キャビティプレート13に、それぞれロックピン58を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、各ロック機構50A,50Bは、固定ロック部51と可動ロック部52とにより構成した場合について説明した。そして、各ロック機構50A,50Bは、固定ピン54にロック凹部54bを形成し、このロック凹部54bにロックピン58のロック凸部58cが嵌合されると、固定ピン54の可動ロック部52に対するスライド移動が規制される場合について説明した。ロック機構50A,50Bの構成は、上記に限られるものではなく、固定プレート2と中間プレート3とを型締めした状態で維持可能であるとともに、中間プレート3と可動プレート4とを型締めした状態で維持可能な構成であればよい。また、固定ピン54に形成されたロック凹部54bに代わって、固定ピン54に、径方向に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔にロックピン58のロック凸部58cを嵌合させるように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、ランナーチェンジャ36のガイド溝39を、周方向で90°の領域に、1つの第1ガイド溝41と、この第1ガイド溝41に連なる1つの第2ガイド溝42とが存在するように構成している場合について説明した。そして、第1ガイド溝41は、一方の回転方向Y1に向かうに従って徐々にランナーチェンジャ36の先端36bに向かうように斜めに延出形成されている場合について説明した。さらに、第2ガイド溝42は、一方の回転方向Y1に向かうに従って徐々にランナーチェンジャ36のフランジ部36aに向かうように斜めに延出形成されている場合について説明した。しかしながら、ガイド溝39の形状は、上記に限られるものではなく、任意の形状とすることができる。ガイド溝39の形状は、ランナーチェンジャ36に対してカム37(カム本体44)が一往復動すると、ランナーチェンジャ36が所望の角度回転するように形成され、第1コールドランナー部31と第2コールドランナー部32とを切替えられるように構成されていればよい。
1…射出成形金型、2…固定プレート、3…中間プレート、4…可動プレート、5…固定側取付プレート(固定プレート)、6…固定側コアプレート(固定プレート)、7…スプルー、12…第1キャビティプレート(中間プレート)、13…第2キャビティプレート(中間プレート)、14…第1中間プレート本体(中間プレート)、15…第2中間プレート本体(中間プレート)、16…第1キャビティ(第1成形部)、17…第1成形部、18…第2成形部、23…可動側取付プレート(可動プレート)、24…可動側コアプレート(可動プレート)、26…第2キャビティ(第2成形部)、27…第1ランナープレート(ランナープレート)、28…第2ランナープレート(ランナープレート)、30…ランナーロックピン、31…第1コールドランナー部(コールドランナー部)、32…第2コールドランナー部(コールドランナー部)

Claims (3)

  1. 射出成形機のノズルからの溶融樹脂が注入されるスプルーが設けられた固定プレートと、
    前記固定プレートに対して接離可能に設けられた中間プレートと、
    前記中間プレートを挟んで前記固定プレートとは反対側に配置され、前記中間プレートに対して接離可能に設けられた可動プレートと、
    前記固定プレートと前記中間プレートとの間に形成された第1成形部と、
    前記可動プレートと前記中間プレートとの間に形成された第2成形部と、
    前記中間プレートに設けられ、前記スプルーと前記第1成形部とを連通するとともに、前記スプルーと前記第2成形部とを連通するコールドランナー部が形成されたランナープレートと、
    を備えたことを特徴とする射出成形金型。
  2. 前記中間プレートには、前記コールドランナー部を挟んで前記固定プレート側及び前記可動プレート側のいずれか一方のみに、ランナーロックピンが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。
  3. 前記中間プレートには、前記コールドランナー部を挟んで前記可動プレート側に、前記ランナーロックピンが設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の射出成形金型。
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