JP2019045935A - 印刷コスト管理装置、印刷コスト管理方法 - Google Patents

印刷コスト管理装置、印刷コスト管理方法 Download PDF

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伸之 ▲斎▼藤
Nobuyuki Saito
義規 勝間
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Abstract

【課題】複数の印刷ジョブを一のメディアに実行する印刷態様に応じたコスト算出技術を提供する。【解決手段】複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおいて、一のメディアに対する複数の印刷ジョブの実行順序に関する実行順序情報と、複数の印刷ジョブそれぞれの成功回数に関する成功回数情報とを取得する情報取得部と、実行順序情報および成功回数情報に基づき、複数のメディアに対する印刷処理に関するコストを算出するコスト算出部とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、画像をメディアに印刷する印刷ジョブを実行するのに要したコストを管理する技術に関する。
印刷ジョブを実行することで、印刷ジョブが示す画像をメディアに印刷する印刷技術が一般に知られている。また、商用目的で印刷を行うような状況等では、特許文献1に示されるように、印刷に要するコストを把握したいといったニーズがある。
特開2016−170646号公報
ところで、例えばTシャツに画像を印刷する際には、前身頃、後身頃、右袖および左袖のそれぞれに印刷ジョブを実行することで、1枚のTシャツを生産するといったことが行われる。ただし、特許文献1では、このように一のメディア(Tシャツ)の異なる部分に複数の印刷ジョブを実行する場合は想定されておらず、このような場合にコストを算出することは容易でなかった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、複数の印刷ジョブを一のメディアに実行する印刷態様に応じたコスト算出技術の提供を目的とする。
本発明の第1態様に係る印刷コスト管理装置は、複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおいて、一のメディアに対する複数の印刷ジョブの実行順序に関する実行順序情報と、複数の印刷ジョブそれぞれの成功回数に関する成功回数情報とを取得する情報取得部と、実行順序情報および成功回数情報に基づき、複数のメディアに対する印刷処理に関するコストを算出するコスト算出部とを備える。
本発明の第1態様に係る印刷コスト管理方法は、複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおける複数の印刷ジョブの一のメディアに対する実行順序に関する実行順序情報と、複数の印刷ジョブそれぞれの成功回数に関する成功回数情報とを取得する工程と、実行順序情報および成功回数情報に基づき、複数のメディアに対する印刷処理に関するコストを算出する工程とを備える。
このように構成された本発明の第1態様(印刷コスト管理装置および方法)では、複数の印刷ジョブの一のメディアに対する実行順序に関する実行順序情報と、複数の印刷ジョブそれぞれの成功回数に関する成功回数情報とが取得される。そして、実行順序情報および成功回数情報に基づき、複数のメディアに対する印刷処理に関するコストが算出される。こうして、複数の印刷ジョブを一のメディアに実行する印刷態様に応じて、コストを算出することが可能となっている。
この際、コスト算出部は、複数の印刷ジョブの全てが成功したメディアの生産に要した良品コストを算出するように、印刷コスト管理装置を構成してもよい。かかる構成では、複数の印刷ジョブを一のメディアに実行する印刷態様に応じて良品コストを算出することができる。
具体的には、コスト演算部は、複数の印刷ジョブのうち最後に実行される印刷ジョブの成功回数を成功回数情報から求めた結果に基づき、良品コストを算出するように、印刷コスト管理装置を構成してもよい。つまり、メディアに印刷を行う現場では、複数の印刷ジョブが実行順序に従って順に一のメディアに対して実行される。また、かかる現場では、一のメディアに対する複数の印刷ジョブのうち一の印刷ジョブが失敗すると、実行順序において一の印刷ジョブより後の印刷ジョブを中止することが合理的な運用である。なぜなら、後の印刷ジョブに要するコストをカットできるからである。そして、かかる運用によれば、複数の印刷ジョブのうち最後に実行される印刷ジョブの成功回数が、良品(すなわち、複数の印刷ジョブの全てが成功したメディア)の数となる。そこで、この成功回数に基づき良品コストを算出することで、良品コストを的確に求めることが可能となる。
また、コスト算出部は、複数の印刷ジョブのいずれかが失敗したメディアに費やした不良品コストを算出するように、印刷コスト管理装置を構成してもよい。かかる構成では、複数の印刷ジョブを一のメディアに実行する印刷態様に応じて不良品コストを算出することができる。
また、コスト算出部は、複数のメディアに対する印刷処理に要したトータルコストから、複数の印刷ジョブの全てが成功したメディアの生産に要した良品コストを減算することで不良品コストを算出するように、印刷コスト管理装置を構成してもよい。これによって、不良品コストを簡便に算出することができる。
また、一のメディアはTシャツであり、実行順序情報は複数の印刷ジョブがTシャツの互いに異なる部分に実行される順序であるように、印刷コスト管理装置を構成しても良い。これによって、複数の印刷ジョブを一のTシャツに実行する印刷態様に応じて、コストを算出することが可能となる。
本発明の第2態様に係る印刷コスト管理装置は、複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおいて、印刷処理の対象となる複数のメディアのそれぞれを識別する識別子を生成して、印刷ジョブの実行に伴う消耗品の消費量を、前記印刷ジョブの実行対象となった前記メディアの識別子と関連付けて記憶する記憶部と、同一の識別子に関連付けられた消費量の和に基づき、複数の印刷ジョブの実行に要したコストをメディア毎に算出するコスト算出部とを備える。
本発明の第2態様に係る印刷コスト管理方法は、複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおいて、印刷処理の対象となる複数のメディアのそれぞれを識別する識別子を生成する工程と、印刷ジョブの実行に伴う消耗品の消費量を、印刷ジョブの実行対象となったメディアの識別子と関連付けて記憶する工程と、同一の識別子に関連付けられた消費量の和に基づき、複数の印刷ジョブの実行に要したコストをメディア毎に算出する工程とを備える。
このように構成された本発明の第2態様(印刷コスト管理装置および方法)では、印刷処理の対象となる複数のメディアのそれぞれを識別する識別子が生成され、印刷ジョブの実行に伴う消耗品の消費量が、印刷ジョブの実行対象となったメディアの識別子と関連付けて記憶される。そして、同一の識別子に関連付けられた消費量の和に基づき、複数の印刷ジョブの実行に要したコストがメディア毎に算出される。したがって、一のメディアに対する複数の印刷ジョブの実行に伴うコストを、個々のメディアについて算出することが可能となっている。その結果、複数の印刷ジョブを一のメディアに実行する印刷態様に応じて、コストを算出することが可能となっている。
本発明の第1実施形態を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態で実行される印刷動作を示すフローチャート。 図2のフローチャートで実行される実行順序IDの設定例を示す図。 図2のフローチャートで収集されるジョブデータの一例を示す図。 本発明の第1実施形態で実行されるコスト管理動作を示すフローチャート。 図5のフローチャートで実行されるコスト算出での一動作例を示す図。 本発明の第2実施形態で実行される印刷動作を示すフローチャート。 図7のフローチャートで収集されるジョブデータの一例を示す図。 本発明の第3実施形態を模式的に示す図。
図1は本発明の第1実施形態を模式的に示す図である。第1実施形態では、4台のプリンター1と、プリンター1による印刷を管理する印刷管理装置3と、プリンター1による印刷に要したコストを管理するコスト管理装置5とが具備されており、Tシャツに対して印刷が実行される。なお、4台のプリンター1を区別するために、異なる符合1A〜1Dを適宜用いる。各プリンター1は、インクを吐出することでTシャツに画像を印刷するインクジェットプリンターである。特にプリンター1AはTシャツの前身頃に印刷を実行し、プリンター1BはTシャツの後身頃に印刷を実行し、プリンター1CはTシャツの右袖に印刷を実行し、プリンター1DはTシャツの左袖に印刷を実行する。
印刷管理装置3はプリンタードライバーがインストールされたパーソナルコンピューターであり、演算部31および記憶部33を備える。演算部31は、CPU(Central Processing Unit)およびRAM(Random access memory)等で構成されたプロセッサーであり、記憶部33はHDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。演算部31は、ユーザーの入力操作に応じて、前身頃用、後身頃用、右袖用および左袖用の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdをそれぞれ生成して、プリンター1A、1B、1C、1Dに送信する。そして、プリンター1A、1B、1C、1Dのそれぞれは、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを実行することで、Tシャツのうちの担当部分(前身頃、後身頃、右袖、左袖)に印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdが示す画像を印刷する。こうして、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを1枚のTシャツの互いに異なる部分に実行する印刷処理が、複数枚のTシャツに対して実行される。
コスト管理装置5はコスト管理用ソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピューターであり、コスト算出部51、情報取得部53およびディスプレイ55を備える。コスト算出部51は、CPUおよびRAM等で構成されたプロセッサーであり、情報取得部53は各プリンター1からデータ(情報)を収集・記憶するデータベースである。
図2は本発明の第1実施形態で実行される印刷動作を示すフローチャートであり、図3は図2のフローチャートで実行される実行順序IDの設定例を示す図であり、図4は図2のフローチャートで収集されるジョブデータの一例を示す図である。ステップS101では、ユーザーは、前身頃用、後身頃用、右袖用および左袖用の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを印刷管理装置3により生成する。こうして生成された印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdは、印刷管理装置3の記憶部33に保存される。
ステップS102では、ユーザーは、1枚のTシャツに対する印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行順序を示す実行順序IDを印刷管理装置3に設定する。図3に示す例では、実行順序IDが示す数字の順、すなわち、前身頃(1)、後身頃(2)、右袖(3)および左袖(4)の順に印刷を行うと設定された例が示されている。すなわち、この例によれば、プリンター1A、1B、1C、1Dの実行順序で、1枚のTシャツに対して印刷を実行するように、ユーザーにより運用がなされる。この際、1枚のTシャツに対する複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのうち一の印刷ジョブ(例えば、印刷ジョブJb)が失敗すると、ユーザーは実行順序IDにおいて当該一の印刷ジョブより後の印刷ジョブ(例えば、印刷ジョブJc、Jd)を中止する。これによって、後の印刷ジョブに要するコストのカットを図る。
ステップS103では、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのそれぞれがプリンター1A、1B、1C、1Dに送信されて、プリンター1A、1B、1C、1Dは受信した印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを実行する。かかる印刷は、例えば複数枚(例えば100枚)のTシャツを1ロットとして、1ロットずつ印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを順番に実行してもよいし、1枚のTシャツに対して印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを順番に実行してもよい。なお、各プリンター1の間のTシャツの運搬は、ユーザーによって実行されてもよいし、運搬機構によって自動で実行されてもよい。
ステップS103と並行して、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行状況を示すジョブデータDjがプリンター1A、1B、1C、1Dからコスト管理装置5に転送されて、情報取得部53に記憶される(ステップS104)。図4に示すように、ジョブデータDjは、1回目、2回目、…、N回目、…それぞれの前身頃用(1)、後身頃用(2)、右袖用(3)および左袖用(4)の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの成否およびインク消費量を示す。なお、図4で「○」印は成功を示し、「×」印は失敗を示す。
図5は本発明の第1実施形態で実行されるコスト管理動作を示すフローチャートである。図6は図5のフローチャートで実行されるコスト算出での一動作例を示す図である。ステップS201では、ユーザーは、コスト管理の対象期間(例えば、直近の6ヶ月)をコスト管理装置5のコスト算出部51に設定する。そして、コスト算出部51は、対象期間のジョブデータDjを情報取得部53から取得し(ステップS202)、コストを算出する(ステップS203)。
このステップS203では、コスト算出部51は、取得したジョブデータDjから、図6に示すような前身頃用、後身頃用、右袖用および左袖用の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの成功回数を抽出する。そして、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのうち実行順序が最後の印刷ジョブJdの成功回数(79回)が良品Tシャツの生産枚数として採用される。この際、コスト算出部51は、印刷管理装置3から取得した実行順序IDから、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行順序を判断する。
また、コスト算出部51は、生産枚数(79枚)の良品Tシャツ(すなわち、前身頃、後身頃、右袖および左袖の全部分への印刷が成功したTシャツ)の生産に要したインクの消費量(良品生産インク消費量)をジョブデータDjから抽出する。具体的には、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdそれぞれの成功時のトータルのインク消費量Qa、Qb、Qc、Qdを、印刷ジョブJdとの成功回数の比で重み付けして加算した値、すなわち
Qa×(79/95)+Qb×(79/89)+Qc×(79/89)+Qd
が、良品生産インク消費量として求められる。
さらに、コスト算出部51は、インク単価(例えば、1mlあたり)とTシャツ単価(1枚あたり)とを情報取得部53から読み出す。これらインク単価およびTシャツ単価は予めユーザーにより情報取得部53に設定されている。そして、コスト算出部51は、生産枚数の良品Tシャツの生産に要した良品コストを、次式
良品コスト=良品生産インク消費量×インク単価+生産枚数×Tシャツ単価
に基づき算出する。また、コスト算出部51は、良品コストを生産枚数で除算して、単位良品コスト(良品Tシャツ1枚あたりのコスト)を算出する。
さらに、コスト算出部51は、対象期間におけるトータルのインクの消費量Qtと、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのうち実行順序が最初の印刷ジョブJaの実行回数とをジョブデータDjから抽出して、当該実行枚数をTシャツの消費枚数として採用する。そして、コスト算出部51は、次式
トータルコスト=トータルインク消費量Qt×インク単価+消費枚数×Tシャツ単価
に基づき、トータルコストを産出する。そして、コスト算出部51は、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのうちいずれかが失敗したTシャツに費やされた不良品コストを、次式
不良品コスト=トータルコスト−良品コスト
に基づき算出する。
ステップS204では、こうして算出された良品コスト、単位良品コスト、トータルコストおよび不良品コストの少なくとも1つがディスプレイに表示される。これによって、ユーザーは、Tシャツに対する印刷処理に関するコストを把握することができる。
以上に説明したように第1実施形態では、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの1枚のTシャツに対する実行順序を示す実行順序IDと、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdそれぞれの成功回数を示すジョブデータDjとが取得される。そして、実行順序IDおよびジョブデータDjに基づき、複数のTシャツに対する印刷処理に関するコストが算出される。こうして、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを1枚のTシャツに実行する印刷態様に応じて、コスト(良品コスト、単位良品コスト、トータルコストあるいは不良品コスト等)を算出することが可能となっている。
この際、コスト算出部51は、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの全てが成功したTシャツの生産に要した良品コストを算出する。かかる構成では、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを1枚のTシャツに実行する印刷態様に応じて良品コストを算出することができる。
具体的には、コスト算出部51は、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのうち最後に実行される印刷ジョブJdの成功回数をジョブデータDjから求めた結果に基づき、良品コストを算出する。つまり、Tシャツに印刷を行う現場では、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdが実行順序に従って順に1枚のTシャツに対して実行される。また、かかる現場では、1枚のTシャツに対する複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのうち一の印刷ジョブが失敗すると、実行順序において一の印刷ジョブより後の印刷ジョブを中止することが合理的な運用である。なぜなら、後の印刷ジョブに要するコストをカットできるからである。そして、かかる運用によれば、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのうち最後に実行される印刷ジョブJdの成功回数が、良品Tシャツの生産枚数となる。そこで、この成功回数に基づき良品コストを算出することで、良品コストを的確に求めることが可能となる。
また、コスト算出部51は、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのいずれかが失敗したメディアに費やした不良品コストを算出する。かかる構成では、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを1枚のTシャツに実行する印刷態様に応じて不良品コストを算出することができる。
この際、コスト算出部51は、複数のTシャツに対する印刷処理に要したトータルコストから良品コストを減算することで不良品コストを算出する。これによって、不良品コストを簡便に算出することができる。
図7は本発明の第2実施形態で実行される印刷動作を示すフローチャートであり、図8は図7のフローチャートで収集されるジョブデータの一例を示す図である。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明することとし、共通する部分は適宜説明を省略する。ただし、共通する部分を備えることで、同様の効果が奏されることは言うまでもない。
ステップS301では、ステップS101と同様に、前身頃用、後身頃用、右袖用および左袖用の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdが生成されて、記憶部33に保存される。 ステップS302では、ユーザーは、複数のTシャツを識別するためのアイテムIDを印刷管理装置3に設定する。例えば、各Tシャツに対しては1、2、3、…等の番号がアイテムIDとして設定される。これによって、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdは、実行対象となるTシャツのアイテムIDに関連付けられるとともに、ユーザーは、そのアイテムIDを示すタグ等をTシャツに取り付ける。
ステップS303では、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdのそれぞれがプリンター1A、1B、1C、1Dに送信されて、プリンター1A、1B、1C、1Dは受信した印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを、当該印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdに関連付けられたTシャツに実行する。また、ステップS303と並行して、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行状況を示すジョブデータDjがプリンター1A、1B、1C、1Dからコスト管理装置5に転送されて、情報取得部53に記憶される(ステップS304)。図8に示すように、ジョブデータDjは、前身頃用、後身頃用、右袖用および左袖用の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの成否およびインク消費量を、アイテムID毎に示す。なお、図8で「○」印は成功を示し、「×」印は失敗を示す。
そして、第2実施形態においても、図5のフローチャートに基づきコスト管理が実行される。ただし、第2実施形態では、ステップS203におけるコスト算出の具体的方法が異なる。つまり、コスト算出部51は、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行に要したコストを、同一のアイテムIDに関連付けられたインク消費量の和に基づき、アイテムID毎に求める。例えば、アイテムIDが1のTシャツについては、インク消費量の和(29ml=10+12+3+4)にインク単価を乗じた値に、Tシャツの単価を加えた値を、当該Tシャツの生産コストとして算出する。当該Tシャツは、良品Tシャツであるため、こうして算出された値は単位良品コストに相当する。また、アイテムIDが2のTシャツについては、インク消費量の和(12ml=10+2)にインク単価を乗じた値に、Tシャツの単価を加えた値を、当該Tシャツの生産コストとして算出する。当該Tシャツは不良品Tシャツであるため、こうして算出された値に基づき、不良品Tシャツにより失われたコストを把握することができる。
以上に説明したように第2実施形態では、印刷処理の対象となる複数のTシャツのそれぞれを識別するアイテムIDが生成され、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行に伴うインク消費量が、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行対象となったメディアのアイテムIDと関連付けて記憶される。そして、同一のアイテムIDに関連付けられたインク消費量の和に基づき、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行に要したコストがTシャツ毎に算出される。したがって、1枚のTシャツに対する複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行に伴うコストを、個々のTシャツについて算出することが可能となっている。その結果、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを1枚のTシャツに実行する印刷態様に応じて、コストを算出することが可能となっている。
第2実施形態においては印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行に伴うインク消費量が、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行対象となったメディアのアイテムIDと関連付けて記憶されるため、予め定められた印刷順序でなくとも、1枚のTシャツに対する複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行に伴うコストを算出することができる。例えばプリンター1A、1B、1C、1Dで並列して印刷を実行する場合、前身頃、後身頃、右袖および左袖の印刷順序が複数のTシャツそれぞれで違っていてもコストを算出することが可能となる。
以上のように、上記実施形態では、コスト管理装置5が本発明の「印刷コスト管理装置」の一例に相当し、コスト算出部51が本発明の「コスト算出部」の一例に相当し、情報取得部53が本発明の「情報取得部」あるいは「記憶部」の一例に相当し、プリンター1A〜1Dが本発明の「印刷システム」の一例として機能し、ジョブデータDjが本発明の「成功回数情報」の一例に相当し、複数の印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdが本発明の「複数の印刷ジョブ」の一例に相当し、Tシャツが本発明の「メディア」の一例に相当し、アイテムIDが本発明の「識別子」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、図9に示すように変形することもできる。ここで、図9は本発明の第3実施形態を模式的に示す図である。第3実施形態では、印刷管理装置3がプリンター1毎に設けられている。そして、4台の印刷管理装置3のそれぞれは、対応するプリンター1A、1B、1C、1Dに対して、対応する印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを送信するとともに、これら印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行状況を示すジョブデータDjをコスト管理装置5に送信する。
ちなみに、図1および図9では、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jd毎にプリンター1が設けられていた。しかしながら、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdを1台のプリンター1により実行しても構わない。
また、コスト管理装置5は社内サーバもしくはクラウドサーバー上で実現されており、印刷管理装置3とは公衆通信回線を介して通信することとしてもよい。当該構成によれば、例えばコスト管理装置5は同一企業内の複数の印刷管理装置3からデータを収集して一元的にコスト情報を管理することができる。
また、第1実施形態では、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの実行順序は、ユーザーにより入力された実行順序IDに基づき判断されていた。しかしながら、コスト算出部51は、ジョブデータDjが示す各印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdの成功回数からこれらの実行順序を把握してもよい。つまり、実行順序が早い印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdほど、成功回数が多くなる傾向にある。そこで、コスト算出部51は、印刷ジョブJa、Jb、Jc、Jdが成功回数の多い順に実行されたと推測してもよい。
また、良品コスト、単位良品コスト、トータルコストあるいは不良品コスト等のコストの具体的な算出方法は、適宜変更が可能である。
また、印刷処理の対象となるメディアはTシャツに限られず、例えばロール紙でもよい。具体的にはロール紙の表裏のそれぞれに印刷ジョブを実行する場合には、本発明を適用可能である。この場合、「メディア」の単位は、表裏それぞれの画像のうち長い方の画像を含むように設定し、メディア単価(上記実施形態でのTシャツ単価に相当)はこの単位に基づき設定すればよい。
1、1A〜1D…プリンター(印刷システム)、5…コスト管理装置(印刷コスト管理装置)、51…コスト算出部、53…情報取得部(記憶部)、Dj…ジョブデータ(成功回数情報)、Ja、Jb、Jc、Jd…印刷ジョブ

Claims (9)

  1. 複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおいて、
    前記一のメディアに対する前記複数の印刷ジョブの実行順序に関する実行順序情報と、前記複数の印刷ジョブそれぞれの成功回数に関する成功回数情報とを取得する情報取得部と、
    前記実行順序情報および前記成功回数情報に基づき、前記複数のメディアに対する前記印刷処理に関するコストを算出するコスト算出部と
    を備える印刷コスト管理装置。
  2. 前記コスト算出部は、前記複数の印刷ジョブの全てが成功した前記一のメディアの生産に要した良品コストを算出する請求項1に記載の印刷コスト管理装置。
  3. 前記コスト演算部は、前記複数の印刷ジョブのうち最後に実行される印刷ジョブの成功回数を前記成功回数情報から求めた結果に基づき、前記良品コストを算出する請求項2に記載の印刷コスト管理装置。
  4. 前記コスト算出部は、前記複数の印刷ジョブのいずれかが失敗した前記一のメディアに費やした不良品コストを算出する請求項1に記載の印刷コスト管理装置。
  5. 前記コスト算出部は、前記複数のメディアに対する前記印刷処理に要したトータルコストから、前記複数の印刷ジョブの全てが成功した前記メディアの生産に要した良品コストを減算することで前記不良品コストを算出する請求項4に記載の印刷コスト管理装置。
  6. 前記一のメディアはTシャツであり、前記実行順序情報は前記複数の印刷ジョブがTシャツの互いに異なる部分に実行される順序である請求項1から5のいずれか一項に記載の印刷コスト管理装置。
  7. 複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおける前記複数の印刷ジョブの前記一のメディアに対する実行順序に関する実行順序情報と、前記複数の印刷ジョブそれぞれの成功回数に関する成功回数情報とを取得する工程と、
    前記実行順序情報および前記成功回数情報に基づき、前記複数のメディアに対する前記印刷処理に関するコストを算出する工程と
    を備える印刷コスト管理方法。
  8. 複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおいて、前記複数のメディアのそれぞれを識別する識別子を生成して、前記印刷ジョブの実行に伴う消耗品の消費量を、前記印刷ジョブの実行対象となった前記メディアの識別子と関連付けて記憶する記憶部と、
    同一の識別子に関連付けられた前記消費量の和に基づき、前記複数の印刷ジョブの実行に要したコストを前記メディア毎に算出するコスト算出部と
    を備える印刷コスト管理装置。
  9. 複数の印刷ジョブを一のメディアの互いに異なる部分に実行する印刷処理を複数のメディアに対して実行する印刷システムにおいて、前記複数のメディアのそれぞれを識別する識別子を生成する工程と、
    前記印刷ジョブの実行に伴う消耗品の消費量を、前記印刷ジョブの実行対象となった前記メディアの識別子と関連付けて記憶する工程と、
    同一の識別子に関連付けられた前記消費量の和に基づき、前記複数の印刷ジョブの実行に要したコストを前記メディア毎に算出する工程と
    を備える印刷コスト管理方法。
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