JP2019045816A - 画像形成装置 - Google Patents

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洋介 二宮
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Abstract

【課題】粘着物を備えた記録媒体に印刷する場合において、記録媒体の搬送方向の端部に転写させるように偽画像を形成しない構成に比べて、記録媒体の搬送方向の端部から露出する粘着物が像保持体に付着することが抑制される画像形成装置を提供する。【解決手段】現像剤から形成された画像を保持する回転可能な像保持体と、前記像保持体との間のニップ部で記録媒体をニップして、前記画像を前記記録媒体に転写する転写部材と、前記記録媒体の搬送方向の端部に転写させるように、前記記録媒体に対して前記現像剤を付与するための前記画像としての偽画像を形成する形成手段と、を備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、ラベル用紙から接着剤が漏出しても、漏出した接着剤の転写部への転移を抑制できる転写部汚染予防装置及び画像形成装置が記載されている。
特開2016−161853号公報
本発明は、粘着物を備えた記録媒体に印刷する場合において、記録媒体の搬送方向の端部に転写させるように偽画像を形成しない構成に比べて、記録媒体の搬送方向の端部から露出する粘着物が像保持体に付着することが抑制される画像形成装置を提供する。
請求項1に記載の画像形成装置は、現像剤から形成された画像を保持する回転可能な像保持体と、前記像保持体との間のニップ部で記録媒体をニップして、前記画像を前記記録媒体に転写する転写部材と、前記記録媒体の搬送方向の端部に転写させるように、前記記録媒体に対して前記現像剤を付与するための前記画像としての偽画像を形成する形成手段と、を備えた。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記形成手段は、前記偽画像を前記記録媒体の前記搬送方向の下流端部に転写させるように形成する。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、前記形成手段は、前記偽画像を前記記録媒体の前記搬送方向の上流端部に転写させるように形成する。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項2又は3に記載の画像形成装置であって、前記形成手段は、前記像保持体の回転方向に交差する交差方向における前記偽画像の長さを、前記記録媒体の幅方向の長さよりも長く形成する。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置であって、前記形成手段は、前記偽画像の前記交差方向の両端部が、前記記録媒体の幅方向の両端部から突出するように前記偽画像を形成する。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項2から請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置であって、前記形成手段は、前記像保持体の回転方向における前記偽画像の長さを、前記記録媒体の縁に設けられた余白のうち、前記搬送方向側の特定余白の前記搬送方向の長さ以上に形成する。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項6に記載の画像形成装置であって、前記形成手段は、前記偽画像の前記回転方向の長さを、前記特定余白の前記搬送方向の長さの2倍以下に形成する。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置であって、前記形成手段は、前記偽画像を前記記録媒体の幅方向の端部に転写させるように形成する。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項8の何れか1項に記載の画像形成装置であって、前記像保持体と前記転写部材とのニップ圧を調整する調整機構を備え、前記調整機構は、前記記録媒体への前記偽画像の転写開始後に前記ニップ圧を増加させる。
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項9に記載の画像形成装置であって、前記調整機構は、回転して前記転写部材を前記像保持体に対して接離させるカムと、前記カムを駆動し、前記カムを、前記転写部材が前記像保持体に接触する第1位置と、前記転写部材が前記像保持体から離れる第2位置と、前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置とで停止させる駆動部材と、を備え、前記駆動部材は、前記記録媒体への前記偽画像の転写開始前は前記カムを前記第3位置で停止させ、前記記録媒体への前記偽画像の転写開始後は前記カムを前記第1位置で停止させる。
請求項1の発明によれば、粘着物を備えた記録媒体に印刷する場合において、記録媒体の搬送方向の端部に転写させるように偽画像を形成しない構成に比べて、記録媒体の搬送方向の端部から露出する粘着物が像保持体に付着することを抑制できる。
請求項2の発明によれば、記録媒体の下流端部に転写させるように偽画像を形成しない構成に比べて、記録媒体の下流端部から露出する粘着物が像保持体に付着することを抑制できる。
請求項3の発明によれば、記録媒体の上流端部に転写させるように偽画像を形成しない構成に比べて、記録媒体の上流端部から露出する粘着物が像保持体に付着することを抑制できる。
請求項4の発明によれば、偽画像の交差方向の長さが記録媒体の幅方向の長さと同様の構成に比べて、記録媒体の幅方向の広範囲に偽画像を転写できる。
請求項5の発明によれば、記録媒体の幅方向全域に偽画像を転写できる。
請求項6の発明によれば、偽画像の回転方向の長さが特定余白の搬送方向の長さ未満の構成に比べて、記録媒体の搬送方向の端部から露出する粘着物が像保持体に付着することを抑制できる。
請求項7の発明によれば、偽画像の回転方向の長さが特定余白の搬送方向の長さの2倍を超える構成に比べて、偽画像が余白を除いた記録媒体の画像形成領域に転写されることを抑制できる。
請求項8の発明によれば、記録媒体の幅方向の端部に転写させるように偽画像を形成しない構成に比べて、記録媒体の幅方向の端部から露出する粘着物が像保持体に付着することを抑制できる。
請求項9の発明によれば、像保持体と転写部材とのニップ圧が常に一定である構成に比べて、記録媒体の下流端部から露出した粘着物が像保持体に付着することを抑制できる。
請求項10の発明によれば、転写部材が像保持体に対して一定の押圧力を付与する構成に比べて、記録媒体の下流端部から露出した粘着物が像保持体に付着することを抑制できる。
本実施の形態の画像形成装置を示す正面図である。 第1の実施形態の記録用紙とダミー画像との関係を示す説明図である。 本実施の形態の記録用紙とダミー画像との関係を示す説明図である。 本実施の形態の調整機構を示す正面図である。 本実施の形態の画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。 本実施の形態の転写装置を示す正面図である。 第2の実施形態の記録用紙とダミー画像との関係を示す説明図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態における画像形成装置10について説明する場合は、画像形成装置10を基準とする方向を用いて説明する。すなわち、図1に示す画像形成装置10の幅方向をX方向、高さ方向をY方向、奥行き方向をZ方向とする。また、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、図1に示す画像形成装置10の右側を+X側、左側を−X側、上側を+Y側、下側を−Y側、前側を+Z側、後側を−Z側と記載する。また、第1の実施形態では、記録媒体の一例として記録用紙Pを採用し、記録用紙Pが搬送される搬送方向の上流側を「搬送方向上流側」とし、搬送方向の下流側を「搬送方向下流側」という。
(画像形成装置の構成)
図1に示すように、画像形成装置10は、記録用紙Pが収容される収容部14と、収容部14に収容された記録用紙Pを搬送する搬送部16と、を備えている。また、画像形成装置10は、搬送部16により搬送された記録用紙Pに画像形成を行う画像形成部20と、原稿を読み取る原稿読取部42と、各部を制御する制御部12と、を備えている。
収容部14は、画像形成装置10の装置本体である画像形成装置本体10Aから+Z側に引き出し可能な収容部材26を備えている。この収容部材26には、記録用紙Pが収容されている。また、収容部材26は、収容部材26に収容された記録用紙Pを、搬送部16を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30を備えている。
搬送部16は、記録用紙Pが搬送される搬送経路28に沿って、記録用紙Pを搬送する複数の搬送ロール15を備えている。また、搬送部16は、搬送ロール15の搬送方向下流側に、搬送ロール15によって搬送された記録用紙Pを、後述する転写ベルト22と後述する二次転写ロール54とが接触する転写領域Xへ搬送するレジロール対70を備えている。
レジロール対70は、具体的には、記録用紙Pの転写面に接触するレジロール72と、記録用紙Pの非転写面に接触するピンチロール74と、を備えている。レジロール72は、駆動部(図示省略)によって回転駆動する。ピンチロール74は、コイルバネ等の弾性体(図示省略)によってレジロール72に接触している(押し付けられている)。これにより、ピンチロール74は、レジロール72に従動して回転する。
そして、レジロール対70は、レジロール72とピンチロール74との接触領域Nで記録用紙Pを挟んで、記録用紙Pを搬送方向下流側へ搬送する。
ここで、レジロール対70は、記録用紙Pの先端が転写領域Xに到達するタイミングと、後述する転写ベルト22に転写されたトナー画像が転写領域Xに到達するタイミングとが合うように、予め定められたタイミングで転写領域Xへ記録用紙Pを搬送している。この詳細については後述する。
原稿読取部42は、読取原稿を1枚ずつ自動で搬送する原稿搬送装置44と、原稿搬送装置44の−Y側に配置され、1枚の読取原稿が載せられるプラテンガラス46と、を備えている。また、原稿読取部42は、原稿搬送装置44によって搬送された読取原稿、又はプラテンガラス46に載せられた読取原稿を読み取る原稿読取装置48を備えている。
画像形成部20は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y、18M、18C、18Kを備えている。なお、以下では、Y、M、C、Kを区別して説明する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略して記載する。画像形成ユニット18は、形成手段の一例である。
各色の画像形成ユニット18は、画像形成装置本体10Aに対して各々着脱可能とされている。そして、画像形成ユニット18は、感光体と、感光体の表面を帯電する帯電部材と、を備えている。また、画像形成ユニット18は、帯電した感光体に露光光を照射する露光装置と、露光光の照射により形成された静電潜像を現像して画像の一例としてのトナー画像として可視化する現像装置と、を備えている。
また、画像形成部20は、トナー画像を保持する回転可能に装着された無端状の転写ベルト22と、各色の画像形成ユニット18によって形成されたトナー画像を転写ベルト22に転写する一次転写ロール32と、を備えている。転写ベルト22は、像保持体の一例である。
さらに、画像形成部20は、転写ベルト22が巻き掛けられている補助ロール52と、転写ベルト22を挟んで補助ロール52の反対側(+X側)に配置され、転写ベルト22との間のニップ部で記録用紙Pをニップして、トナー画像を記録用紙Pに転写する二次転写ロール54を備えている。二次転写ロール54は、転写部材の一例である。なお、補助ロール52、二次転写ロール54、及び転写ベルト22を含んで、転写装置34が構成されている。また、画像形成部20は、二次転写ロール54の搬送方向下流側に、トナー画像が転写された記録用紙Pを加熱・加圧して、トナー画像を記録用紙Pに定着する定着装置60を備えている。
(画像形成装置の作用)
画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
まず、電圧が印加された各色の帯電部材は、各色の感光体の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電する。続いて、露光装置は、原稿読取部42によって読み取られた画像データに基づいて、帯電した各色の感光体の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する。これにより、データに対応した静電潜像が各色の感光体の表面に形成される。
また、各色の現像装置は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。さらに、各色の感光体の表面に形成されたトナー画像は、一次転写ロール32によって転写ベルト22に重畳して転写される。このようにして、転写ベルト22は、その外周面にトナー画像を保持する。
ここで、収容部材26から送出ロール30によって搬送経路28へ送り出された記録用紙Pは、レジロール対70により記録用紙Pの搬送タイミングが調整された後、転写ベルト22と二次転写ロール54とが接触する転写領域Xへ送り出される。転写領域Xでは、記録用紙Pが転写ベルト22と二次転写ロール54との間を搬送されることで、転写ベルト22の外周面のトナー画像が記録用紙Pの表面に転写される。この記録用紙Pの表面に転写されたトナー画像は、定着装置60によって記録用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された記録用紙Pは、画像形成装置本体10Aの外部へ排出される。
(要部構成)
次に、第1の実施形態における要部構成について説明する。
(画像形成ユニット)
画像形成ユニット18は、記録用紙Pの搬送方向の端部に転写させるように、記録用紙Pに対してトナーを付与するためのトナー画像としてのダミー画像Tを形成するものである。このダミー画像Tは、文字や記号等から形成されたものではなく、記録用紙Pの定められた領域に単にトナーを付与したものである。そして、ダミー画像Tは、一例として、イエロートナーを用いて形成される。ダミー画像Tは、偽画像の一例である。
以下、図2に示す記録用紙Pの搬送方向をE方向、E方向(搬送方向)に交差する方向をF方向とする。また、E方向、F方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、図2に示す記録用紙Pの上側を+E側、下側を−E側、右側を+F側、左側を−F側と記載する。なお、第1の実施形態における記録用紙Pは、一例としてラベル紙が用いられ、図示しないが、トナー画像が転写される転写層、粘着物で形成された粘着層、及び粘着層を被粘着物へ粘着する際に剥離される剥離層から構成されている。また、この記録用紙Pには、図2に示すように、転写されるトナー画像の画質が保証される記録用紙Pの範囲、すなわち、記録用紙Pにおける画像形成領域P5よりも外側の領域である「余白」が設定されている。そして、余白のうち、+E側を「余白P1」と称し、−E側を「余白P2」と称し、−F側を「余白P3」と称し、+F側を「余白P4」と称する。余白P1及び余白P2は、特定余白の一例である。
画像形成ユニット18は、E方向の端部の一例として、ダミー画像TをE方向の下流端部(以下、「先端」とする)、及びE方向の上流端部(以下、「後端」とする)に転写させるように形成する。
具体的には、図2に示すように、画像形成ユニット18は、ダミー画像Tとして、記録用紙Pの先端にトナーを付与するためのダミー画像T1と、記録用紙Pの後端にトナーを付与するためのダミー画像T2とを形成する。ダミー画像T1は、F方向を長手、E方向を短手とする長方形状に形成されている。ダミー画像T2は、ダミー画像T1と同等の寸法及び形状に形成されている。また、画像形成ユニット18は、ダミー画像T1とダミー画像T2とをE方向において対向させるように形成する。
画像形成ユニット18は、図3(A)から(C)に示すように、転写ベルト22の回転方向に交差する交差方向におけるダミー画像T1の長さ、すなわち、ダミー画像T1のF方向の長さが記録用紙PのF方向の長さよりも長くなるように形成する。また、画像形成ユニット18は、ダミー画像T1のF方向の両端部が、記録用紙PのF方向の両端部から突出するようにダミー画像T1を形成する。
また、画像形成ユニット18は、回転方向におけるダミー画像T1の長さ、すなわち、ダミー画像T1のE方向の長さが余白P1のE方向の長さ以上、かつ余白P1のE方向の長さの2倍以下になるように形成する。
(調整機構)
次に、図4を用いて、調整機構70について説明する。
調整機構70は、転写ベルト22と二次転写ロール54とのニップ圧を調整するものである。この調整機構70は、画像形成装置本体10Aに支持されており、可動部71と、弾性部材78と、カム76と、図示しないモータと、を備えている。
可動部71は、後述する軸部74を中心として可動可能な部材であって、二次転写ロール54を支持する支持部72と、支持部72から−Y側に延び、カム76と接触する接触部73と、を備えている。
支持部72は、+Z側から見て略五角形状に形成されており、接触部73との間に軸部74を有している。この軸部74の軸方向(Z方向)は、二次転写ロール54の軸方向(Z方向)に沿った方向とされている。また、支持部72の軸部74に対する+X側の部分には、弾性部材78の一端を支持するばね受け部75が設けられている。
接触部73は、Y方向に延びる棒状の部材であり、その+X側の面にカム76が接触する接触面73Aを有する。
弾性部材78は、一例として、引っ張りばねとされている。この弾性部材78の一端は、ばね受け部75に引っ掛けられ、その他端は、画像形成装置本体10Aに固定されたばね受け部10Bに引っ掛けられている。すなわち、弾性部材78は、その一端が可動可能な可動部71に引っ掛けられ、その他端が画像形成装置本体10Aに固定されたばね受け部10Bに引っ掛けられている。そのため、この弾性部材78には、Y方向への張力が生じている。そして、可動部71は、弾性部材78の張力により、軸部74を中心として、+Z側から見て反時計回りに回転するように付勢されている。
カム76は、図示しないモータの駆動力により、接触面73Aと接触しながら回転することで、上記の弾性部材78と協働して二次転写ロール54を転写ベルト22に対して接離させるものである。
このカム76は、一例として、回転軸77を中心に回転可能に設けられている。ここで、カム76の外周面において、回転軸77から最も遠い部分を外周部76Aとし、外周部76Aの反対側であり、回転軸77から最も近い部分を外周部76Bとし、外周部76Bと外周部76Aとの間の部分を外周部76Cとする。
カム76は、上記のモータが停止することにより、二次転写ロール54が転写ベルト22に接触する第1位置と、二次転写ロール54が転写ベルト22から離れる第2位置と、第1位置と第2位置との間の第3位置とで停止される。
「第1位置」とは、外周部76Aが接触部73と接触する位置である。「第2位置」とは、外周部76Bが接触部73と接触する位置である。「第3位置」とは、外周部76Cが接触部73と接触する位置である。
そして、図4(B)に示すように、カム76が第1位置で停止した場合には、二次転写ロール54が転写ベルト22に接触する。図示しないが、カム76が第2位置で停止した場合には、二次転写ロール54が転写ベルト22から離れる。図4(A)に示すように、カム76が第3位置で停止した場合には、二次転写ロール54が転写ベルト22に接触する。
(作用効果)
まず、作用について説明する。具体的には、画像形成ユニット18によるダミー画像Tの形成方法について説明する。また、記録用紙Pの先端が転写領域Xに到達するタイミング(以下、「先端到達タイミング(ア)」とする)と転写ベルト22に転写されたダミー画像Tが転写領域Xに到達するタイミング(以下、「ダミー画像到達タイミング(イ)」とする)との関係について説明する。
(ダミー画像Tの形成方法)
画像形成ユニット18によるダミー画像Tの形成方法について説明する。
画像形成ユニット18は、制御部12から画像形成指示を受けたことに基づいて、ダミー画像Tの形成を開始する。なお、ダミー画像Tの形成方法は、図5に示すパターンα及びパターンβの2通りがある。そして、図5における図中の実線が「感光体表面電位」を示し、図中の一点鎖線が「現像バイアス」を示している。
たとえば、画像形成ユニット18は、パターンαの場合には、まず、帯電部材により、感光体の表面を予定の電位で一様にマイナスに帯電させる。続いて、画像形成ユニット18は、露光装置による露光光の照射により、感光体の表面にダミー画像Tに対応した静電潜像を形成する。このとき、現像装置には、図示しない電源によって現像バイアスが印加されているため、現像装置が保持するトナーが感光体の表面の静電潜像に付着して、感光体の表面にダミー画像Tが可視化される。つまり、露光装置による露光光が照射された感光体の表面の露光部の電位が、現像バイアスが印加された現像装置の電位よりも低くなり、露光部の電位と現像装置の電位との電位差によって、現像装置が保持するトナーが静電潜像の形成された露光部に付着する。
そして、図示しないモータの駆動により転写ベルト22が周回し、転写ベルト22が一次転写ロール32と感光体とにより形成される隙間に搬送される。その後、転写ベルト22が感光体に押し当てられた際に、図示しない電源によって一次転写ロール32に一次転写バイアスが印加される。これにより、感光体の表面に形成されたダミー画像Tは、転写ベルト22に転写される。
以上のように、画像形成ユニット18は、パターンαの場合には、露光装置による露光光の照射により形成される静電潜像を変化させることにより、転写ベルト22に転写されるダミー画像Tの寸法や形状を調整している。
また、画像形成ユニット18は、図5に示すパターンβの場合には、まず、帯電部材により、感光体の表面を予定の電位で一様にマイナスに帯電させる。次に、画像形成ユニット18は、時間S1の計時開始から予め定められた時間が経過したことに基づいて、図示しない電源によって現像装置に印加されている現像バイアスを高め、現像装置の電位を感光体の表面の電位よりも高くする。これにより、現像装置が保持するトナーは、感光体の表面に付着して、感光体の表面にダミー画像Tが可視化される。なお、感光体の表面にトナーが付着した後の流れはパターンαと同様のため、説明を省略する。
つまり、画像形成ユニット18は、パターンβの場合には、現像装置の電位を感光体の表面の電位よりも高める時間を変化させることにより、転写ベルト22に転写されるダミー画像Tの寸法を調整している。ただし、パターンβでは、パターンαと異なり、露光装置による露光光の照射がなされないため、形成されるダミー画像Tは帯状に限られる。
ここで、第1の実施形態では、図2に示す記録用紙Pの先端及び後端には、各々に対応したダミー画像T1及びダミー画像T2が転写され、図2に示す画像形成領域P5には、ユーザの指示に基づいて形成されるトナー画像としての指示画像が転写される。そして、ダミー画像T1及びダミー画像T2は、それらが形成される領域と指示画像が形成される領域とが重ならないため、上述したパターンα及びパターンβの何れを用いても形成可能となっている。
(先端到達タイミングとダミー画像到達タイミングとの関係)
制御部12は、画像形成ユニット18を制御することにより、先端到達タイミング(ア)とダミー画像到達タイミング(イ)とを調整している。
図5は、レジロール対70により搬送された記録用紙Pの先端が転写領域X(図6参照)に到達するタイミングと、画像形成ユニット18により形成されたダミー画像Tが転写領域Xに到達するタイミングとの関係を示している。なお、以下では、レジロール対70により記録用紙Pの搬送が開始されてから、その記録用紙Pの先端が転写領域Xに到達するのに要する時間を時間S1とする。また、現像装置から感光体の表面にトナーが移動するのに要する時間を時間S2とする。すなわち、時間S2は、画像形成ユニット18によりダミー画像Tが形成されている時間ともいえる。さらに、現像装置が保持するトナーが感光体の表面に移動してから、ダミー画像Tが転写領域Xに到達するのに要する時間を時間S3とする。
制御部12は、先端到達タイミング(ア)に合わせて、転写領域Xの上流端である転写入口X1を境として、回転方向上流側及び回転方向下流側にダミー画像Tが位置するように、画像形成ユニット18にダミー画像Tを形成させている。つまり、制御部12は、時間S2の開始時期を調整して、時間S3が経過するタイミングを時間S1が経過するタイミングよりもやや早くなる制御を行っている。すなわち、制御部12は、ダミー画像到達タイミング(イ)が先端到達タイミング(ア)よりもやや早くなるように、画像形成ユニット18にダミー画像Tを形成させている。
制御部12による画像形成ユニット18の制御に基づいて、上記のタイミングでダミー画像Tが形成されることにより、ダミー画像到達タイミング(イ)が先端到達タイミング(ア)よりもやや早くなる。これにより、図6に示すように、先端到達タイミング(ア)においては、転写領域Xの入口(上流端)である転写入口X1を境として、転写ベルト22の回転方向上流側及び回転方向下流側にダミー画像Tが位置している。なお、記録用紙Pの後端位置は、記録用紙Pの長さや記録用紙Pの搬送速度等から制御部12により算出され、その算出された後端位置に対応して画像形成ユニット18によりダミー画像T2が形成される。そのため、記録用紙Pの後端が転写領域Xに到達した際には、ダミー画像T2が転写領域Xに到達することとなっている。
次に、効果について説明する。
第1の実施形態では、画像形成ユニット18により、記録用紙Pの搬送方向の端部に転写させるようにダミー画像Tが形成されている。具体的には、第1の実施形態では、画像形成ユニット18により、記録用紙Pの搬送方向の端部として、記録用紙Pの先端及び後端に転写させるようにダミー画像T1及びダミー画像T2が形成されている。
ここで、従来の画像形成装置10では、粘着物を備えた記録用紙Pを印刷する場合、記録用紙Pが転写領域X(図6参照)に到達した際に、記録用紙Pから露出した粘着物が転写ベルト22に付着してしまい画像欠陥や記録用紙Pの搬送不良を引き起こす問題があった。たとえば、記録用紙Pの先端から粘着物が露出した状態で、その先端が転写領域Xに到達した場合には、その露出した粘着物が転写ベルト22に付着することによる記録用紙Pの搬送不良が生じやすいため、特に記録用紙Pの先端から露出する粘着物が問題となる。
しかし、第1の実施形態では、画像形成ユニット18により、記録用紙Pの先端に転写させるようにダミー画像T1が形成されるため、記録用紙Pの先端が転写領域Xに到達した際に、その先端を含む余白P1にダミー画像T1を転写できる。そのため、第1の実施形態では、記録用紙Pの先端から露出する粘着物にトナーを付与することができる。そして、第1の実施形態では、記録用紙Pの先端から露出する粘着物にトナーが付与されるため、トナーが付与されていない場合に比べて、粘着物の粘着力が弱まり、その粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制できる。そのため、第1の実施形態によれば、粘着物を備えた記録用紙Pに印刷する場合において、ダミー画像T1を形成しない構成に比べて、記録用紙Pの先端から露出する粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制でき、これにより生じる画像欠陥及び記録用紙Pの搬送不良を抑制できる。
同様に、第1の実施形態では、画像形成ユニット18により、記録用紙Pの後端に転写させるようにダミー画像T2が形成されるため、記録用紙Pの後端が転写領域Xに到達した際に、その後端を含む余白P2にダミー画像T2を転写できる。そのため、第1の実施形態では、記録用紙Pの後端から露出する粘着物にトナーを付与することができる。そして、第1の実施形態では、記録用紙Pの後端から露出する粘着物にトナーが付与されるため、トナーが付与されていない場合に比べて、粘着物の粘着力が弱まり、その粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制できる。そのため、第1の実施形態によれば、粘着物を備えた記録用紙Pに印刷する場合において、ダミー画像T2を形成しない構成に比べて、記録用紙Pの後端から露出する粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制でき、これにより生じる画像欠陥及び記録用紙Pの搬送不良を抑制できる。
また、第1の実施形態では、図2に示すように、画像形成ユニット18により、ダミー画像T1及びダミー画像T2のF方向の長さが記録用紙PのF方向の長さよりも長くなるよう形成されている。そして、第1の実施形態では、画像形成ユニット18により、ダミー画像T1及びダミー画像T2のF方向の両端部が記録用紙PのF方向の両端部から突出するようにダミー画像T1及びダミー画像T2が形成されている。また、記録用紙PのF方向の両端部から突出するダミー画像T1及びダミー画像T2の突出幅は、余白P3及び余白P4のF方向の長さ以上とされている。
ここで、転写領域Xに到達した際のダミー画像Tは、転写ベルト22の蛇行等の要因により、E方向に対して交差するようにスキューして、転写領域Xに到達した際のF方向位置が狙いの位置からずれることがある。以下、この現象を「左右のばらつき」と称する。そして、左右のばらつきは、余白P3及び余白P4のF方向の長さ未満の範囲内で生じるものと推考されている。これにより、ダミー画像T1及びダミー画像T2のF方向の長さが記録用紙PのF方向の長さと同様の構成では、左右のばらつきが生じることにより、記録用紙Pの先端又は後端から露出する粘着物のF方向全域にトナーが付与されないことがある。
これに対し、第1の実施形態では、画像形成ユニット18により、上述のF方向の長さ、かつ上述の範囲にダミー画像T1及びダミー画像T2が形成されるため、ダミー画像T1及びダミー画像T2のF方向の長さが記録用紙PのF方向の長さと同様の構成に比べて、記録用紙PのF方向の広範囲にダミー画像Tを転写できる。具体的には、第1の実施形態によれば、左右のばらつきを考慮しても、記録用紙PのF方向全域にダミー画像T1及びダミー画像T2を転写できる。
また、第1の実施形態では、図2に示すように、画像形成ユニット18により、ダミー画像T1及びダミー画像T2のE方向の長さが余白P1及び余白P2のE方向の長さ以上、かつ余白P1及び余白P2のE方向の長さの2倍以下で形成されている。
ここで、レジロール対70により搬送された記録用紙Pは、記録用紙Pの種類、転写ベルト22にダミー画像Tを形成するタイミングのずれ、記録用紙Pの長さ等の要因により、転写領域Xに到達した際の先端の位置が狙いの位置からE方向にずれることがある。以下、この現象を「前後のばらつき」と称する。この前後のばらつきに伴い、記録用紙Pに転写されるトナー画像のE方向位置がずれることがある。
そして、この前後のばらつきは、記録用紙Pの先端を境として、その+E側及び−E側に、余白P1のE方向の長さ未満の範囲で生じるものと推考されている。これにより、ダミー画像T1のE方向の長さが余白P1のE方向の長さ未満、すなわち、前後のばらつきより短い構成では、前後のばらつきの程度によっては、記録用紙Pの先端が転写領域Xに到達する際にダミー画像T1が転写領域Xに位置しないことがある。
これに対し、第1の実施形態では、画像形成ユニット18により、ダミー画像T1のE方向の長さが余白P1のE方向の長さ以上に形成されるため、前後のばらつきを考慮しても、記録用紙Pの先端が転写領域Xに到達する際にダミー画像T1を転写領域Xに位置させることができる。そのため、第1の実施形態によれば、ダミー画像T1のE方向の長さが余白P1のE方向の長さ未満の構成に比べて、記録用紙Pの先端から露出する粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制でき、これにより生じる画像欠陥及び記録用紙Pの搬送不良を抑制できる。
また、ダミー画像T1のE方向の長さを余白P1のE方向の長さの2倍より長くすると、前後のばらつきの程度によっては、画像形成領域P5にダミー画像T1が転写されるおそれがある。
そのため、第1の実施形態では、ダミー画像T1のE方向の長さを余白P1のE方向の長さの2倍以下としている。すると、図3(A)に示すように、前後のばらつきが生じていない場合には、ダミー画像T1は余白P1のE方向の範囲内に収まっている。また、図3(B)に示すように、前後のばらつきが生じ、前後のばらつきが生じていない場合に比べて、ダミー画像T1の位置が−E側にずれたとしても、ダミー画像T1は余白P1のE方向の範囲内に収まっている。さらに、図3(C)に示すように、前後のばらつきが生じ、前後のばらつきが生じていない場合に比べて、ダミー画像T1の位置が+E側にずれたとしても、ダミー画像T1は余白P1のE方向の範囲内に収まっている。以上により、第1の実施形態によれば、前後のばらつきを考慮しても、ダミー画像T1が余白P1のE方向の範囲内に収まるため、ダミー画像T1が画像形成領域P5に転写されることを抑制できる。
なお、前後のばらつきの程度によって、仮にダミー画像T1が画像形成領域P5に転写されたとしても、第1の実施形態では、ダミー画像T1のE方向の長さが余白P1のE方向の長さの2倍を超える構成に比べた有利な効果を有する。つまり、第1の実施形態では、仮にダミー画像T1が画像形成領域P5に転写されたとしても、ダミー画像T1のE方向の長さが余白P1のE方向の長さの2倍を超える構成に比べて、その転写範囲を小さくできる。さらに、第1の実施形態におけるダミー画像T1は、イエロートナーを用いて形成されるため、仮にダミー画像T1が画像形成領域P5に転写されたとしても、ブラックトナーを用いてダミー画像T1を形成する構成に比べて、指示画像に与える影響を小さくできる。
なお、ダミー画像T2とダミー画像T1とのE方向の長さは同様のため、記録用紙Pの後端側においても上記と同様の効果を奏する。つまり、第1の実施形態によれば、ダミー画像T2のE方向の長さが余白P2のE方向の長さ未満の構成に比べて、記録用紙Pの後端から露出する粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制でき、これにより生じる画像欠陥及び記録用紙Pの搬送不良を抑制できる。また、第1の実施形態によれば、前後のばらつきを考慮しても、ダミー画像T2が余白P2のE方向の範囲内に収まるため、ダミー画像T2が画像形成領域P5に転写されることを抑制できる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態の画像形成装置10について、第1の実施形態との重複部分を省略して説明する。
第2の実施形態における画像形成ユニット18は、図7に示すように、記録用紙Pの先端及び後端に加え、ダミー画像TをF方向の端部(以下、「側端」とする)に転写させるように形成する。
具体的には、画像形成ユニット18は、ダミー画像Tとして、記録用紙Pの−F側の端部にトナーを付与するためのダミー画像T3と、記録用紙Pの+F側の端部にトナーを付与するためのダミー画像T4とを形成する。ダミー画像T3は、F方向を短手、E方向を長手とする長方形状に形成されている。ダミー画像T4は、ダミー画像T3と同等の寸法及び形状に形成されている。また、画像形成ユニット18は、ダミー画像T3をダミー画像T1及びダミー画像T2の−F側の端部を繋ぐように形成し、ダミー画像T4をダミー画像T1及びダミー画像T2の+F側の端部を繋ぐように形成する。
また、画像形成ユニット18は、ダミー画像T3及びダミー画像T4のF方向の長さが余白P3又は余白P4のF方向の長さ以上、かつ余白P3又は余白P4のF方向の長さの2倍以下になるように形成する。
(ダミー画像Tの形成方法)
次に、第2の実施形態のダミー画像Tの形成方法を第1の実施形態との重複部分を省略して説明する。
第2の実施形態では、図7に示す記録用紙Pの先端、後端及び側端には、各々に対応したダミー画像T1からダミー画像T4が転写され、図7に示す画像形成領域P5には、指示画像が転写される。このとき、画像形成ユニット18は、転写ベルト22上において、交差方向にトナー画像を形成する場合には、ダミー画像T3及びダミー画像T4と指示画像とを同等のタイミングで形成することがある。
具体的には、ダミー画像Tは、イエロートナーを用いて形成されるため、指示画像にイエロートナーを用いる場合、画像形成ユニット18Yは、ダミー画像T3及びダミー画像T4を形成しつつ、ダミー画像T3とダミー画像T4との間に指示画像を形成する。そのため、ダミー画像T3及びダミー画像T4を形成する場合には、感光体の表面に静電潜像が形成され、その静電潜像の形成された露光部にのみトナーが付着するパターンαが用いられる。つまり、ダミー画像T3及びダミー画像T4を形成する場合には、感光体の表面に帯状のトナー画像のみが形成可能なパターンβを用いることはできない。そのため、第2の実施形態におけるダミー画像Tは、パターンβを用いずにパターンαを用いて形成されている。
次に、第2の実施形態の効果を第1の実施形態との重複部分を省略して説明する。
上述のように、第2の実施形態では、画像形成ユニット18により、記録用紙Pの側端に転写させるようにダミー画像T3及びダミー画像T4が形成されるため、記録用紙Pの側端が転写領域Xに到達した際に、その側端を含む余白P3及び余白P4にダミー画像T3及びダミー画像T4を転写できる。そのため、第2の実施形態では、記録用紙Pの側端から露出する粘着物にトナーを付与することができる。そして、第2の実施形態では、記録用紙Pの側端から露出する粘着物にトナーが付与されるため、トナーが付与されていない場合に比べて、粘着物の粘着力が弱まり、その粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制できる。そのため、第2の実施形態によれば、粘着物を備えた記録用紙Pに印刷する場合において、ダミー画像T3及びダミー画像T4を形成しない構成に比べて、記録用紙Pの側端から露出する粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制でき、これにより生じる画像欠陥及び記録用紙Pの搬送不良を抑制できる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態の画像形成装置10について、第1又は第2の実施形態との重複部分を省略して説明する。
第3の実施形態では、図4(B)に示すように、カム76が第1位置で停止した状態を「フルラッチ状態」と称する。また、図示しないが、カム76が第2位置で停止した状態を「ラッチ解除状態」と称する。さらに、図4(A)に示すように、カム76が第3位置で停止した状態を「ハーフラッチ状態」と称する。そして、このハーフラッチ状態では、フルラッチ状態に比べて、二次転写ロール54と補助ロール52との軸間距離が遠いため、二次転写ロール54の転写ベルト22に対するニップ圧が弱くなっている。
ここで、調整機構70は、記録用紙Pへのダミー画像Tの転写開始後に二次転写ロール54の転写ベルト22に対するニップ圧を増加させる。具体的には、調整機構70は、図示しないモータを制御して、記録用紙Pへのダミー画像Tの転写開始前はカム76を第3位置で停止させ、記録用紙Pへのダミー画像Tの転写開始後はカム76を第1位置で停止させることにより、二次転写ロール54の転写ベルト22に対するニップ圧を増加させている。なお、記録用紙Pの先端及び後端に各々に対応したダミー画像T1及びダミー画像T2を転写させる構成においては、「画像形成領域P5の終了後(通過後)」に、カム76を第3位置で停止させ、ハーフラッチ状態とすることが望ましい。
(二次転写ロールと転写ベルトとのニップ圧の変化)
次に、二次転写ロール54と転写ベルト22とのニップ圧の変化について説明する。
画像形成装置10では、制御部12による印刷指示がなされる前はラッチ解除状態となっており、二次転写ロール54と転写ベルト22とが離れている。
画像形成装置10は、制御部12による印刷指示がなされると、ラッチ解除状態からハーフラッチ状態となる(図4(A)参照)。つまり、制御部12による印刷指示がなされると、カム76が第2位置から第3位置まで回転し、二次転写ロール54と転写ベルト22とが接触する。
その後、画像形成装置10は、記録用紙Pへのダミー画像Tの転写が開始されると、ハーフラッチ状態からフルラッチ状態となる(図4(B)参照)。つまり、記録用紙Pへのダミー画像Tの転写が開始されると、カム76が第3位置から第1位置まで回転し、ダミー画像Tの転写開始前のハーフラッチ状態に比べて、二次転写ロール54の転写ベルト22に対するニップ圧が強くなる。そして、記録用紙Pの印刷が終了すると、画像形成装置10は、フルラッチ状態からラッチ解除状態となる。
次に、第3の実施形態の効果を第1又は第2の実施形態との重複部分を省略して説明する。
ここで、フルラッチ状態で記録用紙Pの先端をニップすると、ハーフラッチ状態でニップする場合に比べて、記録用紙Pの先端から多くの粘着物が露出し、その露出した粘着物の中でダミー画像T1によるトナーの付与がなされない部分が生じるおそれがある。
これに対し、第3の実施形態では、調整機構70により、記録用紙Pへのダミー画像Tの転写開始後に二次転写ロール54の転写ベルト22に対するニップ圧を増加させている。具体的には、第3の実施形態では、図示しないモータを制御して、記録用紙Pへのダミー画像Tの転写開始前はカム76を第3位置で停止させ、記録用紙Pへのダミー画像Tの転写開始後はカム76を第1位置で停止させることにより、二次転写ロール54の転写ベルト22に対するニップ圧を増加させている。これにより、第3の実施形態では、ハーフラッチ状態からフルラッチ状態への変化中に記録用紙Pの先端をニップできるため、フルラッチ状態でニップする場合に比べて、記録用紙Pの先端からの粘着物の露出量を軽減できる。そのため、第3の実施形態によれば、二次転写ロール54と転写ベルト22とのニップ圧が常に一定である構成に比べて、記録用紙Pの先端から露出した粘着物が転写ベルト22に付着することを抑制できる。
(その他)
上記の実施形態におけるダミー画像Tは、文字や記号等の画像から形成されていないとした。しかし、これに限らず、ダミー画像Tは、文字や記号等の画像から形成されたものでもよい。また、上記の実施形態におけるダミー画像Tは、イエロートナーを用いて形成されることとした。しかし、これに限らず、ダミー画像Tは、視認性の悪いトナーとして、クリアトナーを用いてもよいし、視認性の悪いトナーに限らず、その他の色(マゼンタ、シアン及びブラック)のトナーを用いてもよい。なお、この場合におけるクリアトナーは、ダミー画像Tの専用のトナーとしてもよいし、他のトナー画像とダミー画像Tとで共用のトナーとしてもよい。
また、上記の実施形態における画像形成ユニット18は、記録用紙Pの搬送方向の端部として、記録用紙Pの先端及び後端に転写させるようにダミー画像Tを形成することとした。しかし、これに限らず、画像形成ユニット18は、記録用紙Pの搬送方向の端部として、記録用紙Pの先端又は後端の一方のみに転写させるようにダミー画像Tを形成してもよい。
また、上記の実施形態では、記録用紙Pの余白にはダミー画像Tが転写されることがあるとした。しかし、これに限らず、記録用紙Pの余白に指示画像が転写されることがあってもよい(所謂、縁なし印刷を行ってもよい)。ただし、上記の実施形態における「余白」は、画像形成領域P5よりも外側の領域を示すため、その外側の領域のうち、トナー画像を形成可能な領域では形成されるトナー画像の画質が保証されていない。そのため、画像形成領域P5よりも外側の領域のうち、トナー画像を形成可能な領域は、上記の実施形態のように、あくまでダミー画像Tが転写される「余白」として用いることが望ましい。
10 画像形成装置
18 画像形成ユニット(形成手段の一例)
22 転写ベルト(像保持体の一例)
54 二次転写ロール(転写部材の一例)
70 調整機構
76 カム

Claims (10)

  1. 現像剤から形成された画像を保持する回転可能な像保持体と、
    前記像保持体との間のニップ部で記録媒体をニップして、前記画像を前記記録媒体に転写する転写部材と、
    前記記録媒体の搬送方向の端部に転写させるように、前記記録媒体に対して前記現像剤を付与するための前記画像としての偽画像を形成する形成手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記形成手段は、前記偽画像を前記記録媒体の前記搬送方向の下流端部に転写させるように形成する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記形成手段は、前記偽画像を前記記録媒体の前記搬送方向の上流端部に転写させるように形成する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記形成手段は、前記像保持体の回転方向に交差する交差方向における前記偽画像の長さを、前記記録媒体の幅方向の長さよりも長く形成する請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記形成手段は、前記偽画像の前記交差方向の両端部が、前記記録媒体の幅方向の両端部から突出するように前記偽画像を形成する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記形成手段は、前記像保持体の回転方向における前記偽画像の長さを、前記記録媒体の縁に設けられた余白のうち、前記搬送方向側の特定余白の前記搬送方向の長さ以上に形成する請求項2から請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記形成手段は、前記偽画像の前記回転方向の長さを、前記特定余白の前記搬送方向の長さの2倍以下に形成する請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記形成手段は、前記偽画像を前記記録媒体の幅方向の端部に転写させるように形成する請求項1から請求項7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記像保持体と前記転写部材とのニップ圧を調整する調整機構を備え、
    前記調整機構は、前記記録媒体への前記偽画像の転写開始後に前記ニップ圧を増加させる請求項1から請求項8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記調整機構は、
    回転して前記転写部材を前記像保持体に対して接離させるカムと、
    前記カムを駆動し、前記カムを、前記転写部材が前記像保持体に接触する第1位置と、前記転写部材が前記像保持体から離れる第2位置と、前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置とで停止させる駆動部材と、を備え、
    前記駆動部材は、前記記録媒体への前記偽画像の転写開始前は前記カムを前記第3位置で停止させ、前記記録媒体への前記偽画像の転写開始後は前記カムを前記第1位置で停止させる請求項9に記載の画像形成装置。
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