JP2019044503A - 速度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡易な構成で、コードの移動方向に応じて当該コードの移動に対する制動/非制動状態を切り替え可能とする速度調整装置を提供する。【解決手段】本発明の速度調整装置6は、遮蔽材(例えば横型ブラインドにおけるスラット3)の開閉に係るコード(例えば昇降コードC1,C2,C3)の移動速度を調整可能とし、当該コードを挟み込む一対のローラー62,63と、一対のローラー62,63の少なくとも一方に対し、当該コードの移動方向に応じて軸方向のスライド移動で制動負荷を変化させる切替機構(例えばスライド制御ピン614、ロータリーカム部64、クラッチ歯車付きギヤ65、及びブレーキギヤ66)と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード、縦型ブラインドアコーディオンカーテン、或いはロールスクリーン等の遮蔽装置に適用可能な、所定のコードの移動速度を制限して遮蔽材の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置に関する。
所定のコードの移動速度を制限して遮蔽材の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を利用可能とする遮蔽装置として、典型的には、昇降コードを手引き操作する横型ブラインドがある。
このような横型ブラインドは、ヘッドボックスから複数本のラダーコードを介して多数段のスラットが吊下支持され、そのラダーコードの下端にボトムレールが吊下支持される。また、各スラットには複数本の昇降コードが挿通され、その昇降コードの一端部はボトムレールに接続され、他端部はヘッドボックス内に案内されて、操作装置に接続される。
そして、操作装置には、ヘッドボックス内にギヤ機構が配設され、そのギヤ機構の入力軸がヘッドボックスに設けられた開口部からヘッドボックス外へ突出され、その入力軸の先端にチルト操作棒が連結され、そのチルト操作棒の回転操作により、スラットの角度調節を可能としている。
一方、昇降コードは、ヘッドボックス内からコード出口を経て外部に導出されてコードイコライザーを介して操作コードの一端部に連結し、その操作コードの他端部はボトムレールに接続される。或いは、昇降コードをヘッドボックス内からコード出口を経て当該チルト操作棒内に案内してその下端部において、つまみに接続する構成とすることもできる。
そして、当該操作コードや当該つまみを操作して昇降コードをヘッドボックスから引き出せば、ボトムレールが引き上げられて、スラットが上昇する。
昇降コードの引出し操作を停止すれば、ストッパー装置が作動して、スラット及びボトムレールの自重降下が防止される。また、ストッパー装置の作動を解除すれば、スラット及びボトムレールはその自重に基づいて下降する。
このような横型ブラインドに適用可能とし、速度調整対象のコードの一方向の移動のみ制動力を生じさせる速度調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特に、特許文献1に開示される速度調整装置は、一対のローラーによりコード(例えば昇降コード)を挟み込み、その一対のローラーがコードの移動方向を検知して、当該コードが一方向に移動する際には一対のローラーにより狭圧して遠心ブレーキを作用させ、当該コードが他方向に移動する際には一対のローラーにより非狭圧として(狭圧状態を緩和して)、当該コードの移動方向により切り替えを行うようになっている。
国際公開第2016/194642号明細書
上述したように、一対のローラーがコードの移動方向に応じてコードに対する狭圧/非狭圧の状態を切り替える速度調整装置が開示されているが、より簡易な構成で、コードの移動方向に応じて当該コードの移動に対する制動/非制動状態を切り替え可能とする技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、より簡易な構成で、コードの移動方向に応じて当該コードの移動に対する制動/非制動状態を切り替え可能とする速度調整装置を提供することにある。
本発明の速度調整装置は、遮蔽材の開閉に係るコードの移動速度を調整可能とする速度調整装置であって、前記コードを挟み込む一対のローラーと、前記一対のローラーの少なくとも一方に対し、前記コードの移動方向に応じて軸方向のスライド移動で制動負荷を変化させる切替機構と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の速度調整装置において、前記切替機構は、前記一対のローラーの少なくとも一方に対し、制動トルクを発生させるブレーキ部との連結/非連結を当該コードの移動方向に応じて切り替える手段を有することを特徴とする。
また、本発明の速度調整装置において、前記一対のローラーの少なくとも一方は、前記コードの移動に対し第1の摩擦力を生じさせる第1の摩擦部位と、前記第1の摩擦力より小さい第2の摩擦力を生じさせる第2の摩擦部位とを有し、前記切替機構は、前記第1の摩擦部位及び前記第2の摩擦部位を有するローラーに対し、当該コードの移動方向に応じて前記コードが前記第1の摩擦部位と前記第2の摩擦部位のいずれか一方に位置するよう切り替える手段を有することを特徴とする。
また、本発明の速度調整装置において、前記切替機構は、前記一対のローラーの少なくとも一方に対し、一体成形されるか、又は連動回転するロータリーカム部を有し、前記ロータリーカム部が当該コードの移動方向に応じて軸方向にスライド移動するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の速度調整装置において、前記ロータリーカム部は、前記一対のローラーを回転可能に支持するフレームに設けられたスライド制御ピンの先端を走行させるための複数のレーン溝を有し、前記複数のレーン溝は、前記ロータリーカム部の一方向の回転時に前記スライド制御ピンを安定走行させるために周回する第1のレーン溝と、前記第1のレーン溝から前記スライド移動に対応する距離で離間し前記ロータリーカム部の他方向の回転時に前記スライド制御ピンを安定走行させるために周回する第2のレーン溝と、前記ロータリーカム部の回転方向の転向時に、前記ロータリーカム部をスライド移動させるために前記スライド制御ピンの先端が走行する前記第1のレーン溝と前記第2のレーン溝の切り替えを可能とするよう繋合する第3のレーン溝とを含むことを特徴とする。
また、本発明の速度調整装置において、前記ロータリーカム部は、回転方向の転向時に、前記ロータリーカム部をスライド移動させるために前記スライド制御ピンの先端が前記第3のレーン溝を走行するよう案内するレーンチェンジ機構を備えることを特徴とする。
本発明によれば、より簡易な構成で、コードの移動方向に応じて当該コードの移動に対する制動/非制動状態を切り替え可能とする速度調整装置を構成することが可能となる。
本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による実施例1の速度調整装置の斜視図である。 本発明による実施例1の速度調整装置の分解斜視図である。 本発明による実施例1の速度調整装置におけるロータリーカム部のレーン溝の展開図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による実施例1の速度調整装置の動作を概略的に示す側面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドに適用される実施例1の速度調整装置に関して、スラットを昇降させる際の昇降コードの非引き操作時(スラット下降時)と引き操作時(スラット上昇時)の動作・作用を示す概略的な正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による実施例1に対する変形例の速度調整装置の構成及び動作を概略的に示す側面図である。 本発明による実施例2の速度調整装置の斜視図である。 本発明による実施例2の速度調整装置の分解斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による実施例2の速度調整装置の動作を概略的に示す側面図である。 (a),(b),(b)は、本発明による各実施例の速度調整装置における変形例のロータリーカム部におけるレーンチェンジ機構の構成及び動作を概略的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の遮蔽装置における各実施例の速度調整装置を説明する。尚、本願明細書中、図1に示す遮蔽装置として構成される横型ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方を遮蔽材(スラット)の吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を横型ブラインドの左側、及び、図示右方向を横型ブラインドの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とする。
〔遮蔽装置〕
図1は、本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。本実施形態の横型ブラインドは、ヘッドボックス1の左右両端部の近傍及び略中央部から吊下するラダーコード2を介して多数段のスラット3が支持され、そのラダーコード2の下端にボトムレール4が吊下支持されている。
また、ヘッドボックス1の左右両端部の近傍から、それぞれ室外側のラダーコード2に併設して昇降コードC1,C3が垂下され、ヘッドボックス1の略中央部から、室内側のラダーコード2に併設して昇降コードC2が垂下される。その昇降コードC1,C2,C3の下端にボトムレール4が取着されている。
ヘッドボックス1内にはラダーコード2及び昇降コードC1,C2,C3を支持する支持部材5が配設され、この支持部材5には六角棒状の駆動軸13が挿通されている。
支持部材5にはチルトドラム51が回転可能に支持され、このチルトドラム51に駆動軸13が相対回転不能に挿通されている。従って、駆動軸13が回転されると、当該チルトドラム51が回転し、ラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度が同位相で調節されるようになっている。尚、支持部材5には、ボトムレール4に一端をそれぞれ取着する昇降コードC1,C2,C3の各他端をヘッドボックス1内の左右方向へ案内するよう転向させる転向滑車52を設けるのが好適である。
ヘッドボックス1内の右端側には、チルト操作グリップ10に一端を取着したチルト操作棒9を垂下するチルト窓部11が形成されている。このチルト窓部11を介して、チルト操作棒9の他端は、ヘッドボックス1内のギヤ機構12に連結されている。また、ギヤ機構12は駆動軸13を連結しており、チルト操作棒9の回転が駆動軸13の回転へと伝達するよう構成されている。従って、チルト操作グリップ10を回転操作することで、駆動軸13にその回転を伝達し、支持部材5を介してラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度を調節することができる。
ボトムレール4に一端を取着する昇降コードC1,C2,C3の各他端は、支持部材5を介してヘッドボックス1内の右端側に案内され、ヘッドボックス1内のストッパー装置15を介した後、ヘッドボックス1内に設置される本発明に係る速度調整装置6に挿通されると、コード出口14から垂下されて、コードイコライザー8に連結される。
図1に示す例では、コード出口14から垂下される複数の昇降コードC1,C2,C3の各末端を連結するコードイコライザー8の下端には操作コード7の一端が取着されている。操作コード7の他端はボトムレール4に取着されている。
ただし、複数の昇降コードC1,C2,C3の垂下に係る変形例として、複数の昇降コードC1,C2,C3の各末端をコード出口14から垂下せずに、チルト操作棒9内に案内しその下端部において、つまみに接続される構成とすることもできる。
図1に示す例では、操作コード7やコードイコライザー8、或いは複数の昇降コードC1,C2,C3を操作してコード出口14から昇降コードC1,C2,C3をヘッドボックス1から引き出せば、ボトムレール4が引き上げられて、スラット3が上昇する。従って、昇降コードC1,C2,C3は、スラット3及びボトムレール4の上昇に伴う牽引を行う牽引コードとして作用する。
昇降コードC1,C2,C3の引出し操作を停止すれば、ストッパー装置15が作動して、スラット3及びボトムレール4の自重降下が防止される。また、ストッパー装置15の作動を解除すれば、スラット3及びボトムレール4はその自重に基づいて下降する。
このように、ストッパー装置15の作動解除でボトムレール4及びスラット3の自重でスラット3を自重降下させ、昇降コードC1,C2,C3を直接的に引くことでスラット3の上昇させる構成の横型ブラインドでは、そのスラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行い得るよう速度調整装置6を設けるのが好適である。
速度調整装置6は、速度調整対象のコード(図1に示す例では昇降コードC1,C2,C3)の移動速度を制限してスラット3の移動速度を一定値以下に制動する装置である。
仮に、速度調整装置6を設置しない場合、下降操作時にコード出口14から垂下される昇降コードC1,C2,C3等から手を放すと、ストッパー装置15の作動解除でボトムレール4及びスラット3の自重により自由落下することになり、その際の下降音やボトムレール4の床面との衝突音が操作者に不快感を生じさせる。このため、本実施形態のように、速度調整装置6を設けることで、下降時のみ減速して制動力を働かせ減速して降下させることができる。
尚、スラット3の上昇操作時にも一定の制動力が働いてしまうと、その際の手引き負荷が増大してしまう点や、当該一定の制動力が常時働くことになるため、コード劣化の要因になる点でも好ましくない。
このため、速度調整装置6は、速度調整対象のコード(図1に示す例では昇降コードC1,C2,C3)について、その一方向の移動のみ制動力を生じさせ、尚且つ、他方向の移動時における当該コードの負荷を軽減可能となっている。
また、速度調整装置6は、各実施例について詳細に後述するが、一対のローラーが昇降コードC1,C2,C3を挟み込み、当該一対のローラーの少なくとも一方に対し、昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて軸方向のスライド移動で制動負荷を変化させる切替機構を設けることで、その昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて昇降コードC1,C2,C3の移動に対する制動/非制動状態を切り替えるようになっている。
これにより、速度調整装置6は、スラット3の下降時には、速度調整装置6が備えるブレーキ部によって円滑にかつ適当な速度で行い得るよう当該昇降コードの移動に対し高摩擦となる制動力を発生させるとともに、スラット3の上昇時には、当該昇降コードの移動に対し低摩擦となるよう当該制動力が軽減されて円滑操作可能に構成されている。
以下、速度調整装置6の好適例として、本発明に係る各実施例の速度調整装置6を順に説明する。
(実施例1の速度調整装置)
図2は、本発明による実施例1の速度調整装置6の斜視図である。また、図3は、本発明による実施例1の速度調整装置6の分解斜視図である。
図2及び図3に示すように、実施例1の速度調整装置6は、一対のローラー62,63が昇降コードC1,C2,C3を挟み込むようフレーム61に支持される。
より具体的には、フレーム61は略コの状に形成され、図示するように支持片61a,61b,61c,61dを有している。支持片61a,61bの各支持孔611には、ローラー62のローラー軸621が回転可能に支持される。また、支持片61b,61cの各支持孔612には、ローラー63のローラー軸631が回転可能に支持される。そして、ローラー62,63の各周面にはローレットが刻設されており、一対のローラー62,63に昇降コードC1,C2,C3が挟み込まれると、昇降コードC1,C2,C3に移動摩擦が生じるようになっている。
尚、ローラー63には、軸周方向に凹凸を有するクラッチ歯車641が形成されたロータリーカム部64が軸方向に一体成形され、ローラー63とロータリーカム部64は一体となって回転する(詳細は後述する)。また、このロータリーカム部64と支持片61cとの間に、軸周方向に凹凸を有するクラッチ歯車651が形成されたクラッチ歯車付きギヤ65が配置され、クラッチ歯車付きギヤ65の丸軸孔652にローラー軸631が挿通されている。
そして、ロータリーカム部64のクラッチ歯車641とクラッチ歯車付きギヤ65のクラッチ歯車651とが噛合するときは、ローラー63の回転がクラッチ歯車付きギヤ65の回転へと伝達され、ロータリーカム部64のクラッチ歯車641とクラッチ歯車付きギヤ65のクラッチ歯車651とが噛合しないときは、ローラー63の回転がクラッチ歯車付きギヤ65の回転へと伝達されないようになっている。
また、支持片61c,61dの各支持孔613には、クラッチ歯車付きギヤ65のギヤ部と噛合するブレーキギヤ66のギヤ軸661が回転可能に支持される。支持片61dに支持されるギヤ軸661の先端には四角軸662が形成されており、この四角軸662は制動トルクを発生させるブレーキ部67の軸孔671に嵌合される。本例のブレーキ部67は、軸孔671を有する制動部67aと、その制動部67aの回転に制動トルクを発生させるよう収容するケース部67bからなるオイル式や空気式のダンパーとしており、そのケース部67bをフレーム61の筒部61eに収容固着している。本例では、このようなダンパーでブレーキ部67を構成しているが、ブレーキギヤ66の回転に制動トルクを発生させるものであれば任意である。
そして、本例では支持片61aの下端から、丸棒状のスライド制御ピン614が突出している。スライド制御ピン614の先端は、図4の展開図(ロータリーカム部64の周方向360度の展開図)で示すように、ロータリーカム部64の回転に伴い、ロータリーカム部64のレーン溝64a,64b,64cを走行するようになっている。
レーン溝64aは、ロータリーカム部64の一方向の回転時にスライド制御ピン614を安定走行させるために、ロータリーカム部64の周方向に周回している。一方、レーン溝64bは、レーン溝64aから所定の距離(ロータリーカム部64のスライド移動に対応する距離d)で離間しロータリーカム部64の他方向の回転時にスライド制御ピン614を安定走行させるために、ロータリーカム部64の周方向に周回している。そして、レーン溝64cは、ロータリーカム部64の回転方向の転向時に、ロータリーカム部64をスライド移動させるためにスライド制御ピン614の先端が走行するレーン溝64aとレーン溝64bの切り替えを可能とするよう繋合する溝である。尚、図4に示す例では、レーン溝64cを、レーン溝64a,64b間で複数個所(図示する例では4箇所)に設けた例を示しているが1つでもよい。また、スライド移動に対応する距離dは、適宜、所望される長さに設定することができる。
即ち、図4を参照するに、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64a上のP1方向へ走行するようロータリーカム部64が回転するときは、ロータリーカム部64が図示右方へスライド移動した状態となる。一方、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64b上のP5方向へ走行するようロータリーカム部64が回転するときは、ロータリーカム部64が図示左方へスライド移動した状態となる。
そして、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64a上にあるようにロータリーカム部64が回転しているときに、P1方向からP2方向へとその走行が転じるようロータリーカム部64の回転が逆転すると、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64aからレーン溝64cへとレーンチェンジして走行しやすくなっており(P3方向)、その後、レーン溝64c上を走行するようになる(P4方向)。即ち、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64a上にあるときに、P1方向からP2方向へとその走行が転じるようロータリーカム部64の回転が逆転すると、ロータリーカム部64が図示左方へスライド移動する。
同様に、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64b上にあるようにロータリーカム部64が回転しているときに、ロータリーカム部64の回転が逆転すると、ロータリーカム部64が図示右方へスライド移動する。
このロータリーカム部64はローラー63に対し一体成形され、ローラー63とロータリーカム部64は一体となって回転し、一対のローラー62,63に昇降コードC1,C2,C3が挟み込まれると、昇降コードC1,C2,C3に移動摩擦が生じるようになっているため、昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて、ロータリーカム部64が対応する軸方向にスライド移動する。
従って、図5(a)に示すように、スラット3を下降させる方向に昇降コードC1,C2,C3が移動しているときは、ロータリーカム部64が図示右方へ移動し、ロータリーカム部64のクラッチ歯車641とクラッチ歯車付きギヤ65のクラッチ歯車651とが噛合するようになり、ブレーキギヤ66を介して、ローラー63の回転にブレーキ部67の制動トルクが生じるようになる。
一方、図5(b)に示すように、スラット3を上昇させる方向に昇降コードC1,C2,C3が移動しているときは、ロータリーカム部64が図示左方へ移動し、ロータリーカム部64のクラッチ歯車641とクラッチ歯車付きギヤ65のクラッチ歯車651とが噛合しなくなり、ローラー63の回転にブレーキ部67の制動トルクが非伝達となり、スムーズに回転するようになる。
この実施例1の速度調整装置6を備える図1に例示する横型ブラインドの動作について図6を参照して説明する。図6では、その動作の理解を高めるために速度調整装置6や横型ブラインドの構成を簡略図示している。尚、昇降コードC1,C2,C3の配列や位置、及び速度調整装置6の配置角度は、上下・前後に傾けて配置するなど任意である。
(スラット下降時)
まず、図6(a)に示すように昇降コードC1,C2,C3の移動によってスラット3を下降させるときには、図5(a)に示したように、この昇降コードC1,C2,C3の移動に起因して、ローラー63の回転にブレーキ部67の制動トルクが付与生じるようになる。これにより、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作を停止しストッパー装置15の作動が解除されてスラット3が自重降下する時には、ローラー63の回転にブレーキ部67の制動トルクが付与されて、スラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行うことが実現される。
(スラット上昇時)
一方、図6(b)に示すように昇降コードC1,C2,C3の移動によってスラット3を上昇させるときには、図5(b)に示したように、昇降コードC1,C2,C3の移動に起因して、ローラー63の回転にブレーキ部67の制動トルクが非伝達となる。これにより、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作に基づくスラット3の上昇時には、ローラー63の回転にブレーキ部67による制動力が解除されて、スラット3のスムーズな上昇が実現される。
このように構成された実施例1の速度調整装置6では、スライド制御ピン614、ロータリーカム部64、クラッチ歯車付きギヤ65、及びブレーキギヤ66が、ローラー63に対し昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて軸方向のスライド移動で制動負荷を変化させる切替機構として機能する。
尚、実施例1では、ブレーキギヤ66を介して、ローラー63の回転にブレーキ部67の制動トルクが生じさせる例を説明したが、クラッチ歯車付きギヤ65とブレーキギヤ66のギヤ連結を省略し、クラッチ歯車付きのブレーキ部として構成することもできる。ただし、クラッチ歯車付きギヤ65とブレーキギヤ66のギヤ連結構造とすることで、クラッチ歯車付きギヤ65の歯数(径)とブレーキギヤ66の歯数(径)を随意選択的に設定できることから、ブレーキ部67の制動トルクの増減調整が容易になる。
また、実施例1では、ローラー63に対し当該切替機構を設ける例を説明したが、一対のローラー62,63の少なくとも一方に対し、当該切替機構を設ける構成とすることもできる。
また、実施例1では、ロータリーカム部64はローラー63に対し一体成形され、ローラー63とロータリーカム部64は一体となって回転する例を説明したが、ロータリーカム部64とローラー63を連動回転構造とし、ロータリーカム部64のみがスライド移動して、ローラー63に対する制動トルクの付与/解除により、昇降コードC1,C2,C3の移動に対する制動/非制動状態を切り替える構成とすることもできる。例えば、図7(a),(b)には、図5(a),(b)に示す実施例1の構成と対比可能に、変形例の速度調整装置6の構成及び動作を概略的に示しており、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図7(a),(b)に示す変形例の速度調整装置6では、フレーム61、ローラー62、クラッチ歯車付きギヤ65、ブレーキギヤ66、及びブレーキ部67の形状・構造は、図5(a),(b)に示す実施例1と同様であるが、ロータリーカム部64とローラー63の構成が相違する。
本変形例の速度調整装置6では、ロータリーカム部64とローラー63を連動回転構造としたそれぞれ個別の部材で構成され、ロータリーカム部64のみがスライド移動するようになっており、ローラー63はCリング等を利用して(図示せず)、フレーム61に対し回転可能であるがスライド不能に支持されている。
ロータリーカム部64とローラー63の連動回転構造の詳細は、図7(a),(b)にて右側図示される破線丸内に部分断面(A‐A’断面)として示している。ロータリーカム部64は、一方の端面に実施例1と同様のクラッチ歯車641が形成され、他方の面に複数本のスライド係合片642がその軸周方向に突出して形成されている。また、ローラー63は、ロータリーカム部64との対向面となる端面に、ロータリーカム部64の各スライド係合片642を挿通しスライド係合するスライド係合溝632が形成されている。これにより、ロータリーカム部64はローラー63と連動回転しつつ、軸方向にスライド可能となっている。
従って、図7(a)に示すように、スラット3を下降させる方向に昇降コードC1,C2,C3が移動しているときは、スライド制御ピン614とロータリーカム部64のレーン溝64a,64b,64cの作用により(図4参照)、ロータリーカム部64がローラー63と連動回転しつつ単体で図示右方へ移動し、ロータリーカム部64のクラッチ歯車641とクラッチ歯車付きギヤ65のクラッチ歯車651とが噛合するようになり、ブレーキギヤ66を介して、ローラー63の回転にブレーキ部67の制動トルクが生じるようになる。
一方、図7(b)に示すように、スラット3を上昇させる方向に昇降コードC1,C2,C3が移動しているときは、スライド制御ピン614とロータリーカム部64のレーン溝64a,64b,64cの作用により(図4参照)、ロータリーカム部64がローラー63と連動回転しつつ単体で図示左方へ移動し、ロータリーカム部64のクラッチ歯車641とクラッチ歯車付きギヤ65のクラッチ歯車651とが噛合しなくなり、ローラー63の回転にブレーキ部67の制動トルクが非伝達となり、スムーズに回転するようになる。
以上のように、実施例1及びその変形例に係る速度調整装置6によれば、より簡易な構成で、昇降コードC1,C2,C3等の所定のコードの移動方向に応じて当該コードの移動に対する制動/非制動状態を切り替え可能となる。
(実施例2の速度調整装置)
図8は、本発明による実施例2の速度調整装置6の斜視図である。また、図9は、本発明による実施例2の速度調整装置6の分解斜視図である。尚、実施例2は、実施例1の速度調整装置6と同様の構成要素には同一の参照番号を付している。
図8及び図9に示すように、実施例2の速度調整装置6は、一対のローラー62,63が昇降コードC1,C2,C3を挟み込むようフレーム61に支持される。
より具体的には、フレーム61は略コの状に形成され、図示するように支持片61a,61b,61cを有している。支持片61a,61bの各支持孔611には、ローラー62のローラー軸621が回転可能に支持される。また、支持片61b,61cの各支持孔612には、ローラー63のローラー軸631が回転可能に支持される。そして、ローラー62の周面にはローレットが刻設されている一方で、ローラー63の周面にはローレットが刻設されている高摩擦部位63Aとローレットが刻設されていない低摩擦部位63Bが二分して隣接配置されている。
本例のフレーム61には、一対のコの字状のガイド片68が昇降コードC1,C2,C3の移動方向に設けられ、一対のローラー62,63が昇降コードC1,C2,C3を挟み込む位置を安定化させている。
そして、一対のローラー62,63に昇降コードC1,C2,C3が挟み込まれると、ローラー62に刻設されたローレットの作用で昇降コードC1,C2,C3に移動摩擦が生じるようになっているが、昇降コードC1,C2,C3がローラー63の高摩擦部位63A上に位置するときは高摩擦となり、昇降コードC1,C2,C3がローラー63の低摩擦部位63B上に位置するときは低摩擦となるようになっている。
また、本例のフレーム61では、支持片61a,61cの間にブレーキ部67を収容する筒部61eが配設されている。本例のブレーキ部67は、図3に示すものと同様に軸孔671を有する制動部67aと、その制動部67aの回転に制動トルクを発生させるよう収容するケース部67bからなるオイル式や空気式のダンパーとしており、そのケース部67bをフレーム61の筒部61eに収容固着している。また、支持片61aに支持されるローラー62のローラー軸621先端には四角軸622が形成されており、この四角軸622は制動トルクを発生させるブレーキ部67の軸孔671に嵌合される。本例では、このようなダンパーでブレーキ部67を構成しているが、ローラー62の回転に制動トルクを発生させるものであれば任意である。
高摩擦部位63Aと低摩擦部位63Bを周面に有するローラー63には、図4に示すレーン溝64a,64b,64cが形成されたロータリーカム部64が軸方向に一体成形され、ローラー63とロータリーカム部64は一体となって回転する。
そして、本例では支持片61aの下端から、丸棒状のスライド制御ピン614が突出している。スライド制御ピン614の先端は、図4の展開図で示したように、ロータリーカム部64の回転に伴い、ロータリーカム部64のレーン溝64a,64b,64cを走行するようになっている。
即ち、図4を参照するに、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64a上のP1方向へ走行するようロータリーカム部64が回転するときは、ロータリーカム部64が図示右方へスライド移動した状態となる。一方、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64b上のP5方向へ走行するようロータリーカム部64が回転するときは、ロータリーカム部64が図示左方へスライド移動した状態となる。
そして、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64a上にあるようにロータリーカム部64が回転しているときに、P1方向からP2方向へとその走行が転じるようロータリーカム部64の回転が逆転すると、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64aからレーン溝64cへとレーンチェンジして走行しやすくなっており(P3方向)、その後、レーン溝64c上を走行するようになる(P4方向)。即ち、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64a上にあるときに、P1方向からP2方向へとその走行が転じるようロータリーカム部64の回転が逆転すると、ロータリーカム部64が図示左方へスライド移動する。
同様に、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64b上にあるようにロータリーカム部64が回転しているときに、ロータリーカム部64の回転が逆転すると、ロータリーカム部64が図示右方へスライド移動する。
このロータリーカム部64はローラー63に対し一体成形され、ローラー63とロータリーカム部64は一体となって回転し、一対のローラー62,63に昇降コードC1,C2,C3が挟み込まれると、昇降コードC1,C2,C3に移動摩擦が生じるようになっているが、特に、昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて、ロータリーカム部64が対応する軸方向にスライド移動すると、昇降コードC1,C2,C3に付与される制動負荷が変化するようになっている。
即ち、昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて、ロータリーカム部64が対応する軸方向にスライド移動すると、昇降コードC1,C2,C3がローラー63の高摩擦部位63A上に位置するときは高摩擦となり、昇降コードC1,C2,C3がローラー63の低摩擦部位63B上に位置するときは低摩擦となるよう切り替わるようになっている。
従って、図10(a)に示すように、スラット3を下降させる方向に昇降コードC1,C2,C3が移動しているときは、ロータリーカム部64が図示右方へ移動し、昇降コードC1,C2,C3がローラー63の高摩擦部位63A上に位置するようになり、ブレーキ部67の制動トルクが高効率で伝達されて、昇降コードC1,C2,C3に付与される制動負荷が増大する。
一方、図10(b)に示すように、スラット3を上昇させる方向に昇降コードC1,C2,C3が移動しているときは、ロータリーカム部64が図示左方へ移動し、昇降コードC1,C2,C3がローラー63の低摩擦部位63B上に位置するようになり、ブレーキ部67の制動トルクが低効率で伝達されて、昇降コードC1,C2,C3に付与される制動負荷が減少する。
この実施例2の速度調整装置6を備える図1に例示する横型ブラインドの動作は、上述した図6とほぼ同様になり、スラット下降時には昇降コードC1,C2,C3に付与される制動負荷が増大し、スラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行うことが実現される。また、スラット上昇時には昇降コードC1,C2,C3に付与される制動負荷が減少し、スラット3のスムーズな上昇が実現される。
このように構成された実施例2の速度調整装置6では、スライド制御ピン614、及びロータリーカム部64が、高摩擦部位63Aと低摩擦部位63Bを周面に有するローラー63に対し昇降コードC1,C2,C3の移動方向に応じて軸方向のスライド移動で制動負荷を変化させる切替機構として機能する。
尚、実施例2では、ローラー62の回転にブレーキ部67の制動トルクが生じさせる例を説明したが、実施例1のようなギヤ連結機構を設けて構成することもできる。
また、実施例2では、ローラー63に対し当該切替機構を設ける例を説明したが、一対のローラー62,63の少なくとも一方に対し、当該切替機構を設ける構成とすることもできる。
以上のように、実施例2及びその変形例に係る速度調整装置6によれば、より簡易な構成で、昇降コードC1,C2,C3等の所定のコードの移動方向に応じて当該コードの移動に対する制動/非制動状態を切り替え可能となる。
尚、上述した各実施例及びその変形例では、スライド制御ピン614の先端がロータリーカム部64の回転に伴い、ロータリーカム部64のレーン溝64a,64b,64cを走行する際に図4の展開図で説明したが、その変形例を図11に示す。尚、図11に示す例では、レーン溝64cを、レーン溝64a,64b間で1箇所に設けた例を示しているが、複数個所(図示する例では4箇所)に設けてもよい。
図11(a)に示すように、ロータリーカム部64は、レーン溝64a,64b,64cを有するとともに、一対のレーンチェンジ機構645が設けられている。
各レーンチェンジ機構645は、図示するような羽根形状を有し、その基端部645aが、それぞれレーン溝64a,64b間、及びレーン溝64b,64c間で回動可能に軸支されている。そして、図11(a)に示すように各レーンチェンジ機構645の先端部645bがそれぞれレーン溝64a及びレーン溝64cを塞ぐ方向へ回動するよう、各レーンチェンジ機構645の基端部645aに設けられるトーションバネ646が常に付勢している。
従って、ロータリーカム部64の回転方向の転向時に、各レーンチェンジ機構645は、図11(a)に示すようにスライド制御ピン614の先端がレーン溝64bからレーン溝64aへとレーンチェンジするよう案内する。ロータリーカム部64の回転方向の転向時に、レーン溝64aからレーン溝64bへとレーンチェンジする場合も同様である。
一方、図11(b)に示すように、昇降コードC1,C2,C3の移動に対し、実施例1のような制動力の付与時(或いは実施例2のような制動力の増大化時)となるロータリーカム部64の回転時では、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64a上で安定化して走行するよう、スライド制御ピン614の先端の当接でレーンチェンジ機構645がトーションバネ646の付勢力に抗して回動する。
同様に、図11(c)に示すように、昇降コードC1,C2,C3の移動に対し、実施例1のような制動力の解除時(或いは実施例2のような制動力の減少化時)となるロータリーカム部64の回転時では、スライド制御ピン614の先端がレーン溝64b上で安定化して走行するよう、スライド制御ピン614の先端の当接でレーンチェンジ機構645がトーションバネ646の付勢力に抗して回動する。
そして、ロータリーカム部64の回転方向の転向時には、図11(a)に示すようにスライド制御ピン614の先端がレーン溝64bからレーン溝64aへ、或いはレーン溝64aからレーン溝64bへと安定してレーンチェンジする。
このように、上述した各実施例及びその変形例においては、ロータリーカム部64にレーンチェンジ機構645を設けることができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態の例では、引き操作に係るコードとして移動する昇降コードを速度変換対象とした横型ブラインドの例に説明したが、遮蔽材を移動させるためのコードの移動により、遮蔽材の開閉方向のうち一方向を速度調整する機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とする横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード、縦型ブラインドアコーディオンカーテン、或いはロールスクリーン等の遮蔽装置であれば、本発明に係る速度調整装置6を適用することができる。
また、上述した実施形態の例では、速度調整装置6において、オイル式や空気式のダンパーで制動トルクを発生させる例を説明したが、遠心ブレーキにより制動トルクを発生させる構成としてもよい。
本発明によれば、より簡易な構成で、コードの移動方向に応じて当該コードの移動に対する制動/非制動状態を切り替え可能とする速度調整装置を構成することが可能となるので、速度調整付きの遮蔽装置の用途に有用である。
1 ヘッドボックス
C1,C2,C3 昇降コード(牽引コード)
3 遮蔽材(スラット)
4 ボトムレール
5 支持部材
6 速度調整装置
7 操作コード
8 コードイコライザー
61 速度調整装置のフレーム
62,63 速度調整装置のローラー
63A ローラーの高摩擦部位
63B ローラーの低摩擦部位
64 ロータリーカム部
65 クラッチ歯車付きギヤ65
66 ブレーキギヤ
67 ブレーキ部
68 ガイド片
614 スライド制御ピン
645 レーンチェンジ機構

Claims (6)

  1. 遮蔽材の開閉に係るコードの移動速度を調整可能とする速度調整装置であって、
    前記コードを挟み込む一対のローラーと、
    前記一対のローラーの少なくとも一方に対し、前記コードの移動方向に応じて軸方向のスライド移動で制動負荷を変化させる切替機構と、
    を備えることを特徴とする速度調整装置。
  2. 前記切替機構は、前記一対のローラーの少なくとも一方に対し、制動トルクを発生させるブレーキ部との連結/非連結を当該コードの移動方向に応じて切り替える手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の速度調整装置。
  3. 前記一対のローラーの少なくとも一方は、前記コードの移動に対し第1の摩擦力を生じさせる第1の摩擦部位と、前記第1の摩擦力より小さい第2の摩擦力を生じさせる第2の摩擦部位とを有し、
    前記切替機構は、前記第1の摩擦部位及び前記第2の摩擦部位を有するローラーに対し、当該コードの移動方向に応じて前記コードが前記第1の摩擦部位と前記第2の摩擦部位のいずれか一方に位置するよう切り替える手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の速度調整装置。
  4. 前記切替機構は、前記一対のローラーの少なくとも一方に対し、一体成形されるか、又は連動回転するロータリーカム部を有し、前記ロータリーカム部が当該コードの移動方向に応じて軸方向にスライド移動するよう構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の速度調整装置。
  5. 前記ロータリーカム部は、前記一対のローラーを回転可能に支持するフレームに設けられたスライド制御ピンの先端を走行させるための複数のレーン溝を有し、
    前記複数のレーン溝は、前記ロータリーカム部の一方向の回転時に前記スライド制御ピンを安定走行させるために周回する第1のレーン溝と、前記第1のレーン溝から前記スライド移動に対応する距離で離間し前記ロータリーカム部の他方向の回転時に前記スライド制御ピンを安定走行させるために周回する第2のレーン溝と、前記ロータリーカム部の回転方向の転向時に、前記ロータリーカム部をスライド移動させるために前記スライド制御ピンの先端が走行する前記第1のレーン溝と前記第2のレーン溝の切り替えを可能とするよう繋合する第3のレーン溝とを含むことを特徴とする、請求項4に記載の速度調整装置。
  6. 前記ロータリーカム部は、回転方向の転向時に、前記ロータリーカム部をスライド移動させるために前記スライド制御ピンの先端が前記第3のレーン溝を走行するよう案内するレーンチェンジ機構を備えることを特徴とする、請求項5に記載の速度調整装置。
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