JP2019044350A - 照合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに対してより不満を与えにくい照合装置を提供する。【解決手段】車載制御部21は、カーテシスイッチ26、ブレーキペダル27、ドアハンドルセンサ28、ドアロック装置29、及びエンジン装置30の状態から、内部通信照合及び外部通信照合のどちらの照合が成立する可能性が高いかを判断し、可能性が低い照合よりも可能性が高い照合を優先して実施する。【選択図】図1

Description

本発明は、照合装置に関する。
特許文献1のように、電子キーと車載機との間で無線信号を授受する電子キーシステムが周知である。
車載機に設けられる照合装置は、電子キーとの間で授受する無線信号に含まれる情報と自身に記憶されている情報とを照合する。照合が成立する場合、照合装置は、その旨示す情報を含む信号を車載の各機器へ送信する。この信号の受信をトリガに、車載の各機器は、動作したり動作が許容されたりする。
特開2014−91434号公報
照合装置で行われる照合には、通常、複数の種類がある。例えば、エンジンのオフからオンへの切り替えを許容するために実施する車室内照合、車両ドアのロック/アンロックの切り替えを許容するために実施する車室外D席照合或いは車室外P席照合、電子キーに設けられるスイッチが操作され、そのスイッチに該当する車載機器を動作させるために実施するリモート照合等である。
通常、照合装置は、複数の照合を同時に処理することはできないため、予め決められた固定順に基づいて照合を行う。上記の照合例で示せば、車室内照合、車室外D席照合、車室外P席照合、リモート照合の順で照合し、再度車室内照合を実施するといった具合である。
しかしながら、このような照合装置では、例えば、車両ユーザが、車室外P席照合を実施して車両ドアをロックからアンロックに切り替えたいと思って車両に近づいても、そのタイミングによっては、照合装置において車室外P席照合が実施されるまでに時間を要するおそれがある。そして、車両ドアがロックからアンロックに切り替えられるまでに時間を要するおそれがある。このような場合、ユーザが、機器の利便性に不満を抱くおそれがある。
本発明の目的は、ユーザに対してより不満を与えにくい照合装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、電子キーとの間で行う無線通信を介した照合により、搭載対象に搭載される搭載機器の動作を許容する照合装置において、前記無線通信を介した照合には、異なる複数種類あり、前記電子キーとの間の通信状態及び前記搭載対象の状態のうちの少なくとも一方の状態に基づき、成立する可能性が高い照合を判断し、可能性が低い照合よりも可能性が高い照合を優先して実施することを要旨とする。
この構成によれば、成立する可能性が低い照合よりも可能性が高い照合の方を優先して実施する。これにより、従来のように照合順が固定である場合と比較して、照合が成立するまでにかかる時間が短くなる。その結果、搭載機器の動作が許容されるまでにかかる時間が短くなるので、ユーザが、搭載機器の利便性に不満を抱くおそれが低下する。すなわち、この構成の照合装置は、ユーザに対してより不満を与えにくいという効果を有する。
上記構成において、前記無線通信を介した照合には、前記搭載対象の内部に設定される内部通信エリアへ前記電子キーが進入することにより可能となる内部通信照合と、前記搭載対象の外部に設定される外部通信エリアへ前記電子キーが進入することにより可能となる外部通信照合とが含まれ、前記搭載対象の状態から、前記内部通信照合及び前記外部通信照合のどちらの照合が成立する可能性が高いかを判断し、可能性が低い照合よりも可能性が高い照合を優先して実施し、前記内部通信照合が成立する場合、前記搭載機器としての内部通信対応機器の動作を許容し、前記外部通信照合が成立する場合、前記搭載機器としての外部通信対応機器の動作を許容する。
この構成の照合装置によれば、従来のように照合順が固定である場合と比較して、使用可能性が高い機器を使用するために必要な照合が先になされる。これにより、より速やかに、ユーザが所望する搭載機器の動作が許容される状態になりやすいので、ユーザが機器の利便性に不満を抱くおそれが低下する。すなわち、この構成の照合装置は、ユーザに対してより不満を与えにくいという効果を有する。
上記構成において、前記無線通信を介した照合には、前記電子キーが操作されることにより行われるリモート通信照合が含まれ、前記内部通信照合及び前記外部通信照合のうち可能性が高い照合と可能性が低い照合との間に、前記リモート通信照合を実施し、前記リモート通信照合が成立する場合、前記搭載機器としてのリモート通信対応機器の動作を許容する。
この構成によれば、リモート通信照合は、内部通信照合及び外部通信照合のうち優先順位の低い照合よりも上位で実施される。このため、電子キーが操作されたとき、リモート通信照合が速やかに成立しやすく、リモート通信対応機器の動作が許可されるまでに要する時間が短い。
上記構成において、前記内部通信照合及び前記外部通信照合のうち、可能性が高い照合を可能性が低い照合よりも多くの回数試みる。
この構成によれば、無線信号がノイズの影響を受けるなど、無線通信が瞬間的に不成立となっても、内部通信照合及び外部通信照合のうち、可能性が高い照合は試みられる回数が多いので、照合が成立する可能性が高まる。このため、ユーザが所望する機器の動作が許容される状態になりやすいので、ユーザが機器の利便性に不満を抱くおそれが低下する。言い換えれば、この構成の照合装置は、ユーザに対してより不満を与えにくいという効果を有する。
本発明の照合装置は、ユーザに対してより不満を与えにくいという効果を有する。
電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 通信エリアを示す車両の俯瞰図。 (a)〜(g)は、駐車状態、乗車意志確認状態、及び乗車確認状態と、それぞれの状態における照合優先順位を例示した図。 (a)〜(c)は、別例における駐車状態、乗車意志確認状態、及び乗車確認状態と、それぞれの状態における照合優先順位を例示した図。 (a)〜(c)は、別例における駐車状態、乗車意志確認状態、及び乗車確認状態と、それぞれの状態における照合優先順位を例示した図。
以下、照合装置を構成要素に含む電子キーシステムの一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、電子キーシステム1は、電子キー10と車載機20との間の無線通信を通じて各種の車載制御を行う。
<電子キー>
図1に示すように、電子キー10は、電子キー制御部11と、LF受信部12と、UHF送信部13と、ロックスイッチ14と、アンロックスイッチ15と、ICタグ16とを備える。LF受信部12、UHF送信部13、ロックスイッチ14、及びアンロックスイッチ15は、それぞれ電子キー制御部11に電気的に接続されている。
LF受信部12は、LF(Low Frequency)帯の無線信号を受信するとともに、受信した信号を電気信号に復調する。
UHF送信部13は、電気信号をUHF(Ultra Hi Frequency)帯に変調するとともに、変調した無線信号を送信する。
ロックスイッチ14は、当該スイッチが操作された旨示す電気信号であるロック信号を生成する。なお、ロックスイッチ14への操作は、電子キーへの操作に対応する。
アンロックスイッチ15は、当該スイッチが操作された旨示す電気信号であるアンロック信号を生成する。なお、アンロックスイッチ15への操作は、電子キーへの操作に対応する。
ICタグ16は、車載機20に設けられるアンテナコイル25から発射される駆動用の電波から得られる電力を駆動源とし、予め記憶されているIDコードを含ませた反射波を生成し、これを送信する。なお、当該IDコードは、電子キー制御部11のメモリ11aに記憶されているものと同一である。
電子キー制御部11のメモリ11aには、電子キー10に固有のIDコード及び暗号鍵が記憶されている。当該暗号鍵は、チャレンジ信号に含まれる暗号化されたチャレンジコードの復号化に利用される。
電子キー制御部11は、LF受信部12を通じて後述の要求信号を受信すると、応答信号を生成する。生成された応答信号は、UHF送信部13において変調された後、無線送信される。なお、要求信号及び応答信号は、それぞれ単一の信号ではなく、複数の信号からなる。すなわち、要求信号はウェイク信号Swkと、ビークルID信号Sviと、チャレンジ信号Sccとを含み、応答信号はアック信号Sacと、レスポンス信号Sreとを含む。
電子キー制御部11は、LF受信部12を通じて受信した無線信号がウェイク信号Swk、又はビークルID信号Sviである旨認識すると、アック信号Sacを生成し、これをUHF送信部13を通じて無線送信する。
また、電子キー制御部11は、LF受信部12を通じて受信した無線信号がチャレンジ信号Sccである旨認識すると、メモリ11aに登録されたIDコード及びレスポンスコードを含むレスポンス信号Sreを生成し、これをUHF送信部13を通じて無線送信する。なお、レスポンスコードはチャレンジコードを、暗号鍵を用いて演算して暗号化したコードである。
また、電子キー制御部11は、ロックスイッチ14が操作されたことにより生成されるロック信号を認識すると、IDコード及び車両ドアをアンロックからロックへ切り替える旨示す情報を暗号鍵を用いて演算して暗号化したロックコードを含むリモート信号SrkeLを生成し、これをUHF送信部13を通じて無線送信する。
さらに、電子キー制御部11は、アンロックスイッチ15が操作されたことにより生成されるアンロック信号を認識すると、IDコード及び車両ドアをロックからアンロックへ切り替える旨示す情報を暗号鍵を用いて演算して暗号化したアンロックコードを含むリモート信号SrkeULを生成し、これをUHF送信部13を通じて無線送信する。
<車載機>
図1に示すように、車載機20は、車載制御部21と、LF送信部22と、UHF受信部23と、スタートスイッチ24と、アンテナコイル25と、カーテシスイッチ26と、ブレーキペダル27と、ドアハンドルセンサ28と、ドアロック装置29と、エンジン装置30とを備える。LF送信部22、UHF受信部23、スタートスイッチ24、アンテナコイル25、カーテシスイッチ26、ブレーキペダル27、ドアハンドルセンサ28、ドアロック装置29、及びエンジン装置30は、それぞれ車載制御部21と電気的に接続されている。なお、車載機20は搭載対象に相当する。
LF送信部22は、車載制御部21が生成する電気信号(要求信号)をLF帯の無線信号に変調するとともに、変調した無線信号を設定される通信エリアに向けて送信する。
なお、LF送信部22には、車内LF送信部221、車外D席側LF送信部222、及び車外P席側LF送信部223がある。これら各送信部の違いは、LF帯の無線信号を送信する通信エリアが異なることである。
図2に示すように、車内LF送信部221は、車両2の乗車スペース内に設定される車内通信エリアS1に向けて要求信号を送信する。車外D席側LF送信部222は、運転席(D席)の車両ドア外側に設定される車外D席側通信エリアS2に向けて要求信号を送信する。車外P席側LF送信部223は、助手席(P席)の車両ドア外側に設定される車外P席側通信エリアS3に向けて要求信号を送信する。なお、車内通信エリアS1は、内部通信エリアに、車外D席側通信エリアS2及び車外P席側通信エリアS3は、外部通信エリアにそれぞれ相当する。
図1に示すように、UHF受信部23は、UHF帯の無線信号を受信するとともに、受信した信号を電気信号に復調する。
スタートスイッチ24は、押し操作されるスイッチであって、当該スイッチが操作された旨示す電気信号であるスタート信号を生成する。
アンテナコイル25は、スタートスイッチ24を取り囲うように設けられている。アンテナコイル25は、電子キー10に設けられるICタグ16に駆動用の電波を発射するとともに、当該ICタグ16からの反射波を受け取る。なお、反射波には、IDコードが含まれる。
カーテシスイッチ26は、車両ドアの開閉を検出し、開閉状態を示す電気信号である開閉状態信号を生成する。
ブレーキペダル27は、ドライバー席の足下に設けられ、主に足で踏み操作されるものであって、当該踏み操作された旨示す電気信号であるブレーキ信号を生成する。
ドアハンドルセンサ28は、ドアハンドルへの接触を検出した場合に、その旨示す接触信号を生成する。
ドアロック装置29は、車両ドアのロックとアンロックとを切り替える。ドアロック装置29は、搭載機器、外部通信対応機器、及びリモート通信対応機器に相当する。
エンジン装置30は、車両2の走行用の駆動源であるエンジンのオンオフを切り替える。エンジン装置30は、搭載機器、及び内部通信対応機器に相当する。
車載制御部21のメモリ21aには、対応する電子キー10に設定されたIDコードと同一のIDコード、同じく電子キー10に設定された暗号鍵と同一の暗号鍵が記憶されている。暗号鍵は、レスポンスコードの演算、ロックコード及びアンロックコードの復号化に利用される。なお、レスポンスコードの演算に利用する暗号鍵と、ロックコード及びアンロックコードの復号化に利用する暗号鍵は、同一鍵であっても、別の鍵であってもよい。そして、車載制御部21は、IDコード照合及びレスポンス照合に基づいて通信相手である電子キー10が正規のものであるか否かの成否判定を行う。さらに、車載制御部21は、IDコード照合及びロックコード照合、又は、IDコード照合及びアンロックコード照合に基づいて通信相手である電子キー10が正規のものであるか否かの成否判定を行う。
車載制御部21は、IDコード照合及びレスポンス照合に基づいて通信相手である電子キー10が正規のものであるか否かの成否判定を行う照合として、車室内照合、D席ポーリング照合、及びP席ポーリング照合を実施する。
また、車載制御部21は、IDコード照合及びロックコード照合、又は、IDコード照合及びアンロックコード照合に基づいて通信相手である電子キー10が正規のものであるか否かの成否判定を行う照合としてリモートキー照合を実施する。
なお、車載制御部21は、送信したウェイク信号Swk、及びビークルID信号Sviに対してアック信号Sacを受信できたか否かを判定する全席ポーリング照合を実施する。
また、車載制御部21は、アンテナコイル25から発射された電波に対する反射波に含まれるIDコードの照合に基づいて通信相手である電子キー10が正規のものであるか否かの成否判定を行う照合としてトラポン照合を実施する。
図3(a)〜(g)の各図に示すように、車載制御部21は、車両2と電子キー10を所持するユーザとの位置関係をはじめとするシチュエーションの違いにより、6種類の照合の優先順位を適宜変更する。なお、車載制御部21は照合装置に相当する。
次に、車載制御部21における照合優先順位の変更態様と変更に伴う効果について説明する。
図3(a)に示すように、車両2の電源がオールオフ、且つ車両ドアが全て閉まっておりさらに施錠されているといういわゆる駐車状態において、車載制御部21は、全席ポーリング照合、リモートキー照合、D席ポーリング照合、P席ポーリング照合、車室内照合、トラポン照合の順で各照合を実施する。
駐車状態では、車室内にユーザがいるという状況が想定しにくい。一方で、車外にいるユーザが車両を使用するために車両に近づくという状況が想定される。駐車状態では、前述のように、全席ポーリング照合を優先することにより、車外にいるユーザが車両を使用するために車両に近づいたときに実施される照合が速やかに成立しやすい。
図3(a)に示す駐車状態で全席ポーリング照合が成立すると、車載制御部21は、図3(b)に示すように乗車意志確認状態へ移行する。乗車意志確認状態において、車載制御部21は、D席ポーリング照合、P席ポーリング照合、リモートキー照合、全席ポーリング照合、車室内照合、トラポン照合の順で各照合を実施する。
この乗車意志確認状態では、乗車をするべく車両ドアをロックからアンロックに切り替えるために、電子キー10を所持するユーザは、ドアハンドルをさわるという状況が想定される。この乗車意志確認状態では、前述のようにD席ポーリング照合、及びP席ポーリング照合を優先することにより、車両ドアのドアハンドルをさわるべくユーザが車両に近接した際に、これらD席ポーリング照合及びP席ポーリング照合が速やかに成立しやすい。これにより、車載制御部21は、ユーザがドアハンドルをさわり、これをドアハンドルセンサ28を通じて検出した際に、ドアロック装置29を通じて車両ドアをロックからアンロックに速やかに切り替えることができる。
図3(b)に示す乗車意志確認状態でD席ポーリング照合又はP席ポーリング照合が成立し、カーテシスイッチ26を通じて車両ドアが開放状態に移行したことを認識すると、車載制御部21は、図3(c)及び図3(d)に示すように、乗車確認状態(エンジン始動待ち状態)へ移行する。乗車確認状態において、車載制御部21は、車室内照合、トラポン照合、リモートキー照合、D席ポーリング照合、P席ポーリング照合、全席ポーリング照合の順で各照合を実施する。
この乗車確認状態では、ユーザが乗車しエンジンをかけるという状況が想定される。そこで、前述のように車室内照合及びトラポン照合を優先することにより、スタートスイッチ24が操作される前に乗車したユーザが所持する電子キー10との間で、これら車室内照合及びトラポン照合が速やかに成立しやすい。これにより、車載制御部21は、ユーザがスタートスイッチ24を操作し、これを検出した際に、エンジン装置30を通じて、車両2の走行用の駆動源であるエンジンを速やかに駆動させることができる。
なお、図3(c)、図3(d)、及び図3(e)に示すように、車載制御部21は、ユーザが乗車状態であるか降車状態であるかは、乗車確認状態では問わない。すなわち、ユーザが、エンジンを掛け、その後エンジンを停止させて車両2の電源がオールオフとなり、降車した直後(図3(e)に示す状態)でも、乗車確認状態である。
図3(e)に示す乗車確認状態でカーテシスイッチ26を通じて車両ドアが閉められたことを認識すると、車載制御部21は、図3(f)に示すように、乗車意志確認状態へ移行する。乗車意志確認状態では、図3(b)に示す乗車意志確認状態と同様に、車載制御部21は、D席ポーリング照合、P席ポーリング照合、リモートキー照合、全席ポーリング照合、車室内照合、トラポン照合の順で各照合を実施する。
この乗車意志確認状態では、降車後、車両を離れるべく車両ドアをアンロックからロックに切り替えるために、電子キー10を所持するユーザは、ドアハンドルをさわるという状況が想定される。この乗車意志確認状態では、前述のようにD席ポーリング照合、及びP席ポーリング照合を優先することにより、ユーザが所持する電子キー10との間でこれらD席ポーリング照合及びP席ポーリング照合が速やかに成立しやすい。これにより、車載制御部21は、ユーザがドアハンドルをさわり、これをドアハンドルセンサ28を通じて検出した際に、ドアロック装置29を通じて車両ドアをアンロックからロックに速やかに切り替えることができる。
なお、車両ドアがアンロックからロックに切り替えられた後も、車載制御部21は、乗車意志確認状態を維持する。これは、ユーザが車内に忘れ物をした場合など、再度ユーザがドアハンドルをさわり車両ドアをロックからアンロックに切り替えることが想定されるためである。
図3(g)に示すように、車両2の電源がオールオフ、且つ車両ドアが全て閉まっておりさらに施錠され、さらに前述の6つの照合全てが成立しない状態を認識すると、車載制御部21は、駐車状態に移行する。
以上、説明したように、車載制御部21は、車載機20と電子キー10との間の通信状態や、車両ドアのロック/アンロック状態、エンジンの駆動状態、車両ドアの開閉状態などの車両2の状態に基づき、成立する可能性が高い照合を判断し、可能性が低い照合よりも可能性が高い照合を優先して実施する。これにより、従来のように照合順が固定である場合と比較して、使用可能性が高い機器を使用するために必要な照合が先になされるので、ユーザが、機器の利便性に不満を抱くおそれが低下する。言い換えれば、本例の車載制御部21は、ユーザに対してより不満を与えにくいという効果を有する。
なお、図3(a)〜図3(g)の各図に示すように、車載制御部21は、駐車状態、乗車意志確認状態、及び乗車確認状態の全ての状態において、内部通信照合及び外部通信照合のうち優先順位の高い照合と低い照合との間に、リモートキー照合を実施する。
リモートキー照合を行うためのトリガとなるリモート信号は、ユーザによって、電子キー10に設けられるロックスイッチ14或いはアンロックスイッチ15が操作されることにより生成される。すなわち、リモートキー照合は、車両2の状態、及び車両2と電子キー10との位置関係によらずユーザの意志により試みられるものである。このため、内部通信照合及び外部通信照合のうち優先順位の高い照合と低い照合との間に実施することにより、ユーザがロックスイッチ14或いはアンロックスイッチ15が操作したときにリモートキー照合が速やかに成立しやすい。なぜならば、リモートキー照合は、内部通信照合及び外部通信照合のうち優先順位の低い照合よりも上位で実施されるからである。このため、電子キー10に設けられるロックスイッチ14或いはアンロックスイッチ15が操作されたとき、車両ドアがロックからアンロックへ、或いは、アンロックからロックへ速やかに切り替えられる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、車載制御部21は、全席ポーリング照合、リモートキー照合、D席ポーリング照合、P席ポーリング照合、車室内照合、トラポン照合の各照合を1回ずつ実施したが、次のように実施してもよい。すなわち、成立の可能性が高いと想定される照合を複数回実施してもよい。
例えば、図4(a)に示すように、車載制御部21は、駐車状態にあるとき全席ポーリング照合を複数回(ここでは2回)実施する。また、図4(b)に示すように、車載制御部21は、乗車意志確認状態にあるとき、D席ポーリング照合及びP席ポーリング照合を複数回(ここでは2回)実施する。さらに、図4(c)に示すように、車載制御部21は、乗車確認状態にあるとき、車室内照合及びトラポン照合を複数回(ここでは2回)実施する。このように構成することにより、例えば、電子キー10と車載機20との間で授受する無線信号がノイズの影響を受けるなど、無線通信が瞬間的に不成立となっても、成立する可能性の高い照合は、試みられる回数が多いので、照合が成立する可能性が高まる。このため、所望する機器を動作させる或いは動作が許容される状態になりやすい。これにより、ユーザが機器の利便性に不満を抱くおそれが低下する。言い換えれば、車載制御部21は、ユーザに対してより不満を与えにくいという効果を有する。
・上記別例において、図4(a)〜図4(c)の各図に示すように、複数回実施する優先順位の高い照合は、先の照合が不成立であった場合、リモートキー照合を実施した後に当該優先順位の高い照合を試みる。これは、照合のタイミングをずらして、電子キー10と車載機20との位置関係が改善されることにより、照合が成立する可能性を高めている。
・上記実施形態において、車載制御部21は、優先順位の高い照合も低い照合も実施したが、優先順位の低い照合は実施しなくてもよい。例えば、図5(a)に示すように、車載制御部21は、駐車状態であれば全席ポーリング照合及びリモートキー照合のみを実施し、他の照合は実施しない。また、図5(b)に示すように、車載制御部21は、乗車意志確認状態であれば、D席ポーリング照合、P席ポーリング照合、及びリモートキー照合を実施し、他の照合は実施しない。このように構成した場合でも、ユーザが所望する機器を動作させる或いは動作が許容される状態になりやすい。
なお、当該別例は、上記実施形態と組み合わせてもよい。例えば、車載制御部21は、乗車確認状態であれば、図5(c)に示すように、車室内照合、トラポン照合、及びリモートキー照合の3照合のみ実施する場合と、図3(c)に示すように、車室内照合、トラポン照合、リモートキー照合、D席ポーリング照合、P席ポーリング照合、及び全席ポーリング照合の6照合を実施する場合と組み合わせる。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができるし、また、ノイズ等の影響を受けても照合が成立しやすい。
・上記実施形態において、内部通信照合である車室内照合及びトラポン照合のうちどちらか一つが省略されていてもよい。
・上記実施形態において、外部通信照合である全席ポーリング照合、D席ポーリング照合、及びP席ポーリング照合のうちいずれか一つないし二つが省略されていてもよい。
・上記実施形態において、内部通信照合のうち、どちらか一つの照合が成立した場合、他方も成立したとして取り扱ってもよい。例えば、車載制御部21は、車室内照合が成立した場合に、トラポン照合も成立しているとして取り扱ってもよい。
・上記実施形態において、外部通信照合を構成するD席ポーリング照合及びP席ポーリング照合のうち、どちらか一つの照合が成立した場合、他方も成立したとして取り扱ってもよい。すなわち、車載制御部21は、D席ポーリング照合が成立した場合に、P席ポーリング照合も成立しているとして取り扱ってもよい。
・上記実施形態において、リモートキー照合は、内部通信照合及び外部通信照合のうち可能性が高い照合と可能性が低い照合との間に実施されたが、このタイミングに限るものではない。可能性が低い照合よりも低い順位で実施してもよいし、可能性が高い照合よりも高い順位で実施してもよい。
・上記実施形態において、リモート通信対応機器としてドアロック装置29を説明したが、これに限らない。例えば、電子キー10にエンジンのオンオフを切り替えるスイッチが搭載される場合、エンジン装置30がリモート通信対応機器に相当する。
・上記実施形態において、リモート通信対応機器は、外部通信対応機器でもあるドアロック装置29であったが、必ずしも外部通信対応機器である必要はなく、内部通信対応機器であってもよい。また、外部通信対応機器及び内部通信対応機器とは別個の車両2の搭載機器であってもよい。
・上記実施形態において、リモートキー照合は省略されてもよい。
・上記実施形態では、搭載対象として車両2を例示したが、車両2だけではなく住宅などであってもよい。すなわち、車両用の電子キーシステム1に代えて、住宅用の電子キーシステムにも適用してもよい。
・上記実施形態において、照合装置に相当する車載制御部21は、搭載機器に相当するドアロック装置29及びエンジン装置30が搭載される車載機20に設けられたが、必ずしも搭載対象に相当する車載機20に設けられる必要はない。例えば、照合装置に相当する機能は、電子キー10に設けられてもよいし、電子キー10及び車載機20以外の外部装置に設けられてもよい。また、電子キー10、車載機20、或いは外部装置の一部に、照合装置に相当する機能が設けられるものに限らない。これら電子キー10、車載機20、及び外部装置とは別個の照合装置として単独で存在してもよい。
次に、上記実施形態及び上記別例より想起される技術的思想について記載する。
(イ)前記照合装置は、前記内部通信照合及び前記外部通信照合のうち、可能性が高い照合のみを実施し、可能性が低い照合を実施しないこと。
(ロ)前記照合装置は、前記内部通信照合及び前記外部通信照合のうち、可能性が高い照合を設定回数繰り返し実施した後、可能性が低い照合を実施すること。
S1…車内通信エリア(内部通信エリア)、S2…車外D席側通信エリア(外部通信エリア)、S3…車外P席側通信エリア(外部通信エリア)、1…電子キーシステム、2…車両、10…電子キー、11…電子キー制御部、11a,21a…メモリ
12…LF受信部、13…UHF送信部、14…ロックスイッチ、15…アンロックスイッチ、16…ICタグ、20…車載機(搭載対象)、21…車載制御部(照合装置)、22…LF送信部、23…UHF受信部、24…スタートスイッチ、25…アンテナコイル
26…カーテシスイッチ、27…ブレーキペダル、28…ドアハンドルセンサ、29…ドアロック装置(搭載機器、外部通信対応機器、リモート通信対応機器)、30…エンジン装置(搭載機器、内部通信対応機器)、221…車内LF送信部、222…車外D席側LF送信部、223…車外P席側LF送信部。

Claims (4)

  1. 電子キーとの間で行う無線通信を介した照合により、搭載対象に搭載される搭載機器の動作を許容する照合装置において、
    前記無線通信を介した照合には、異なる複数種類あって、
    前記電子キーとの間の通信状態及び前記搭載対象の状態のうちの少なくとも一方の状態に基づき、成立する可能性が高い照合を判断し、可能性が低い照合よりも可能性が高い照合を優先して実施する照合装置。
  2. 前記無線通信を介した照合には、前記搭載対象の内部に設定される内部通信エリアへ前記電子キーが進入することにより可能となる内部通信照合と、前記搭載対象の外部に設定される外部通信エリアへ前記電子キーが進入することにより可能となる外部通信照合とが含まれ、
    前記搭載対象の状態から、前記内部通信照合及び前記外部通信照合のどちらの照合が成立する可能性が高いかを判断し、可能性が低い照合よりも可能性が高い照合を優先して実施し、前記内部通信照合が成立する場合、前記搭載機器としての内部通信対応機器の動作を許容し、前記外部通信照合が成立する場合、前記搭載機器としての外部通信対応機器の動作を許容する請求項1に記載の照合装置。
  3. 前記無線通信を介した照合には、前記電子キーが操作されることにより行われるリモート通信照合が含まれ、
    前記内部通信照合及び前記外部通信照合のうち可能性が高い照合と可能性が低い照合との間に、前記リモート通信照合を実施し、前記リモート通信照合が成立する場合、前記搭載機器としてのリモート通信対応機器の動作を許容する請求項2に記載の照合装置。
  4. 前記内部通信照合及び前記外部通信照合のうち、可能性が高い照合を可能性が低い照合よりも多くの回数試みる請求項2又は3に記載の照合装置。
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