JP2019043239A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】長期に亘って優れた操縦安定性及び耐偏摩耗性能を発揮することができるタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2を有するタイヤである。トレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の主溝3が形成されている。トレッド部2は、トレッド接地面の主要部を構成するベースゴム8と、主溝3の少なくとも一方の溝壁3wを構成する溝壁ゴム10とを含む。溝壁ゴム10は、ベースゴム8よりも大きいゴム硬さを有する。溝壁ゴム10は、横断面においてタイヤ軸方向の幅がタイヤ半径方向内側に向かって漸減する断面テーパ状である。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関し、詳しくは、高速走行に適した高性能タイヤに関する。
高速走行時に高いグリップ性能を発揮させるために、トレッド部の接地面に、ゴム硬さが比較的低いコンパウンドが採用されたタイヤが種々提案されている。
しかしながら、上述のようなタイヤは、例えば、高速旋回時の横力によって、トレッド部に形成されたタイヤ周方向に連続して延びる主溝付近が局部的に変形しやすく、ひいては操縦安定性が悪化するという問題があった。特に、サーキットでの走行が想定されているような高性能タイヤにあっては、トレッド部に、より柔らかいハイグリップコンパウンドが採用されるため、上記不具合が顕著に生じるという問題があった。
また、上述のような主溝の溝縁の局部的な変形は、主溝のエッジ付近が集中的に摩耗するいわゆるエッジ摩耗等の偏摩耗を招く傾向があった。
特開2013−180637号公報 特開2017−030604号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出されたもので、長期に亘って優れた操縦安定性及び耐偏摩耗性能を発揮することができるタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の主溝が形成されており、前記トレッド部は、トレッド接地面の主要部を構成するベースゴムと、前記主溝の少なくとも一方の溝壁を構成する溝壁ゴムとを含み、前記溝壁ゴムは、前記ベースゴムよりも高いゴム硬さを有し、前記溝壁ゴムは、横断面においてタイヤ軸方向の幅がタイヤ半径方向内側に向かって漸減する断面テーパ状である。
本発明のタイヤにおいて、前記ベースゴムは、JIS K6253のタイプAデュロメータに準拠したゴム硬さが62度以下であることが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ベースゴムは、JIS K6253のタイプAデュロメータに準拠したゴム硬さが50〜62度であることが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記溝壁ゴムは、JIS K6253のタイプAデュロメータに準拠したゴム硬さが60〜67度であることが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記トレッド部は、車両への装着方向が指定されており、前記溝壁ゴムは、車両装着時に車両内側に位置する溝壁を形成する内側溝壁ゴムと、車両装着時に車両外側に位置する溝壁を形成する外側溝壁ゴムとを含み、前記外側溝壁ゴムの幅Woは、前記内側溝壁ゴムの幅Wiよりも広いことが望ましい。
本発明のタイヤのトレッド部は、トレッド接地面の主要部を構成するベースゴムと、主溝の少なくとも一方の溝壁を構成する溝壁ゴムとを含む。溝壁ゴムは、ベースゴムよりも高いゴム硬さを有するため、高速旋回時においても、主溝付近が局部的に変形されることを防止でき、ひいては操縦安定性の悪化や、主溝でのエッジ摩耗等を抑制することができる。
一方、ゴム硬さが高い溝壁ゴムが、高速直進走行時のドライグリップ性能を高める観点では、極力、トレッド接地面への露出を抑えることが望ましい。また、トレッド接地面の摩耗が進むと、主溝の深さも小さくなってその付近の剛性も高められるので、溝壁を補強する必要性は低下する。本発明では、このような実情に鑑み、溝壁ゴムが、横断面においてタイヤ軸方向の幅がタイヤ半径方向内側に向かって漸減する断面テーパ状とされる。これにより、本発明のタイヤでは、トレッド部の摩耗が進むに従って、溝壁ゴムによる作用を低下させ、長期に亘って優れた操縦安定性及び耐偏摩耗性能を発揮することができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の横断面図である。 図1の主溝の拡大断面図である。 従来のタイヤにおける旋回中の主溝の拡大断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の他の実施形態のタイヤの主溝の拡大断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の横断面図が示されている。なお、図1は、タイヤ1の正規状態におけるタイヤ回転軸を含む子午線断面図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして使用され、とりわけ公道及びサーキットの両方での使用を前提としている。本実施形態のタイヤ1は、サーキットでの高速走行時に優れた性能を発揮し得る。
「正規状態」とは、タイヤが正規リムにリム組みされ、かつ、正規内圧が充填された無負荷の状態である。以下、特に言及しない場合、タイヤの各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、タイヤ1は、例えば、車両への装着方向が指定されたトレッド部2を有している。車両への装着方向は、例えば、サイドウォール部等に文字やマークで表示されている。
車両への装着の向きが指定されることにより、トレッド部2は、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端Tiと、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端Toとを有している。
各トレッド端Ti、Toは、上記正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
トレッド部2は、内側トレッド部2A及び外側トレッド部2Bを含んでいる。内側トレッド部2Aは、内側トレッド端Tiからタイヤ赤道Cまでの領域である。外側トレッド部2Bは、外側トレッド端Toからタイヤ赤道Cまでの領域である。
トレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の主溝3が形成されている。本実施形態では、内側トレッド部2A及び外側トレッド部2Bにそれぞれ1本ずつ主溝3が設けられている。
各主溝3は、例えば、溝中心線からタイヤ赤道Cまでのタイヤ軸方向の距離L1がトレッド幅TWの0.05〜0.20倍であることが望ましい。但し、本発明は、このような主溝3の配置に限定されるものではない。なお、トレッド幅TWは、上記正規状態における内側トレッド端Tiから外側トレッド端Toまでのタイヤ軸方向の距離である。
各主溝3の溝幅は、例えば、9.0〜15.0mmであることが望ましい。各主溝の溝深さは、例えば、5.0〜8.0mmであることが望ましい。但し、本発明の主溝3は、このような数値範囲に限定されるものではない。
図2には、主溝3の拡大断面図が示されている。図2に示されるように、トレッド部2は、トレッド接地面2sの主要部を構成するベースゴム8と、主溝3の少なくとも一方の溝壁3wを構成する溝壁ゴム10とを含んでいる。溝壁ゴム10は、ベースゴム8よりも高いゴム硬さを有している。ゴム硬さが高いゴムは剛性も高いため、溝壁ゴム10は、ベースゴム8よりも変形し難い。このため、高速旋回時においても、主溝3付近が局部的に変形するのを防止でき、ひいては操縦安定性の悪化や、主溝3でのエッジ摩耗等を抑制することができる。また、上記溝壁ゴム10を有する主溝3は、高速旋回時に変形して溝容積が減少することを抑制できるため、ウェット路面での高速旋回時にハイドロプレーニング現象が発生するのを抑制することができる。
なお、本明細書において、「ゴム硬さ」は、特に断りのない限り、JIS K6253のタイプAデュロメータにより標準温度23℃±2℃の環境下で測定された硬さを意味する。
ベースゴム8のゴム硬さHa1は、高いグリップ力を発揮するために、少なくとも、62度以下であることが望ましい。ベースゴムのゴム硬さHa1は、好ましくは60度以下、より好ましくは57度以下であり、好ましくは50度以上、より好ましくは52度以上である。このようなベースゴム8は、優れたグリップ力及び操縦安定性を発揮し得る。
溝壁ゴム10のゴム硬さHa2は、好ましくは60度以上、より好ましくは62度以上であり、好ましくは67度以下、より好ましくは65度以下である。このような溝壁ゴム10は、グリップ性能を維持しつつ、主溝3の溝壁の変形及び溝縁の偏摩耗を抑制することができる。
トレッド接地面2sには、高速旋回時に大きなタイヤ軸方向の応力が作用する傾向がある。このため、溝壁ゴム10とベースゴム8とのゴム硬さの差が過度に大きい場合、これらが剥離する向きの応力によって、溝壁ゴム10とベースゴム8との間にクラックが発生するおそれがある。クラックを抑制しつつ、上記効果を発揮するために、溝壁ゴム10のゴム硬さHa2とベースゴム8のゴム硬さHa1との差Ha2−Ha1は、例えば、20度以下であることが望ましく、より望ましくは5〜17度であることが望ましい。
ゴム硬さが高い溝壁ゴム10は、高速直進走行時のドライグリップ性能を高める観点では、極力、トレッド接地面2sへの露出を抑えることが望ましい。これにより、高いグリップ力を期待できるベースゴム8の接地面積が増加するからである。また、トレッド接地面2sの摩耗が進むと、主溝3の深さも浅くなってその付近の剛性も高められるので、溝壁を補強する必要性は低下する。なお、上記ドライグリップ性能が向上すると、とりわけサーキットでのラップタイムの向上を期待することができる。
本発明では、このような実情に鑑み、溝壁ゴム10が、横断面においてタイヤ軸方向の幅がタイヤ半径方向内側に向かって漸減する断面テーパ状とされる。本実施形態の溝壁ゴム10は、例えば、三角形状の断面を有している。これにより、本発明のタイヤでは、トレッド部2の摩耗が進むに従って、溝壁ゴム10による溝壁補強効果を低下させ、長期に亘って優れた操縦安定性及び耐偏摩耗性能を発揮することができる。また、操縦安定性の向上に伴って、サーキットでのラップタイムの向上も期待することができる。しかも、このような溝壁ゴム10は、トレッド部2の摩耗に伴い、高いグリップ力が期待できるベースゴム8の接地面積を増やすことができ、ひいてはトレッド部2の摩耗によるグリップ力の低下を効果的に抑制することができる。
溝壁ゴム10は、内側溝壁ゴム11と、外側溝壁ゴム12とを含んでいる。内側溝壁ゴム11は、車両装着時に車両内側に位置する溝壁を形成する。外側溝壁ゴム12は、車両装着時に車両外側に位置する溝壁を形成する。ゴム硬度が相対的に高い溝壁ゴムを配することによる溝壁補強効果を確実に発揮させるために、外側溝壁ゴム12の幅Wo及び内側溝壁ゴム11の幅Wiは、それぞれ、少なくとも1mm以上であることが望ましい。なお、幅Wi及び幅Woは、上記正規状態におけるトレッド接地面2s上でのタイヤ軸方向の幅を意味する。
図3には、従来のタイヤにスリップ角が与えられて旋回している状態の主溝aの模式的な断面図が示されている。図3において、左側が旋回内側であり、右側が旋回外側である。図3に示されるように、旋回時、主溝aを含むトレッド接地面は、スリップ角によって、旋回内側に向かう横力Fを受ける。この際、主溝aの旋回外側の溝壁cは、主溝の容積を減らす様に大きく変形する傾向がある。
図2に示されるように、上記傾向を踏まえ、外側溝壁ゴム12の幅Woは、内側溝壁ゴム11の幅Wiよりも広いことが望ましい。外側溝壁ゴム12の幅Woは、例えば、10.0〜20.0mmが望ましく、より望ましくは13.0〜17.0mmである。内側溝壁ゴム11の幅Wiは、例えば、3.0〜10.0mmが望ましく、より望ましくは3.0〜7.0mmである。なお、各溝壁ゴムの幅は、広い方が操縦安定性及び耐偏摩耗性能の向上が期待できる。また、操縦安定性の向上に伴って、サーキットでのラップタイムの向上も期待することができる。但し、各溝壁ゴムの幅が過度に広い場合、高いグリップ力が期待できるベースゴム8の接地面積が減少し、ラップタイムが悪化する場合がある。
また、外側溝壁ゴム12の幅Woが内側溝壁ゴム11の幅Wiよりも広いことにより、主溝3の変形が効果的に抑制されるため、ウェット路面での高速旋回時でも主溝3の溝容積が維持され、ひいてはハイドロプレーニング現象がさらに抑制される。
外側溝壁ゴム12の幅Woと内側溝壁ゴム11の幅Wiとの差Wo−Wiは、少なくとも1mm以上であることが望ましい。具体的には、上記差Wi−Woは、好ましくは5.0mm以上、より好ましくは7.5mm以上であり、好ましくは15.0mm以下、より好ましくは12.5mm以下である。このような溝壁ゴムは、変形し易い部分を重点して補強しつつ、トレッド部2の摩耗がしたときのベースゴム8の接地面積を確保できるため、優れた操縦安定性及び耐偏摩耗性能を発揮することができる。
内側溝壁ゴム11とベースゴム8との第1境界14は、例えば、トレッド法線に対して15〜25°の角度θ1で傾斜していることが望ましい。外側溝壁ゴム12とベースゴム8との第2境界15は、例えば、トレッド法線に対して前記角度θ1よりも大きい角度θ2で傾斜していることが望ましい。具体的には、第2境界 の角度θ2は、例えば、65〜75°である。
望ましい態様として、本実施形態では、主溝3の底面は、ベースゴム8で構成されている。この実施形態では、トレッド部2が摩耗して主溝3の底面が接地する状況において、相対的にグリップ力が高いベースゴム8の接地面積を増やすことができる。従って、この実施形態では、主溝が無くなるまでトレッド部2が摩耗した状況(例えば、耐久レースの終盤等が挙げられる。)においても、高いグリップ力が発揮される。
図4(a)及び(b)は、本発明の他の実施形態の主溝3の拡大断面図である。図4(a)及び(b)において、上述の実施形態と共通する要素には、同一の符号が付されており、ここでの説明は省略されている。
図4(a)に示されるように、この実施形態の溝壁ゴム10は、底面ゴム部13を含んでいる。底面ゴム部13は、内側溝壁ゴム11と外側溝壁ゴム12との間に連なり、主溝3の底面を構成している。これにより、硬質のゴムが溝底部に配されるため、主溝3の変形がさらに抑制され、ひいては高速旋回時のハイドロプレーニング現象の発生が抑制される。
図4(b)に示されるように、この実施形態の主溝3の車両内側の溝壁3wは、底部からタイヤ半径方向外側にのびる第1壁部16と、そのタイヤ半径方向外側に連なる第2壁部17とを含んでいる。第2壁部17は、トレッド法線に対して第1壁部16よりも大きい角度で傾斜している。なお、この実施形態において、上述の幅Wiは、内側溝壁ゴム11のトレッド接地面における車両内側の端11eから、仮想点19までのタイヤ軸方向の距離で表される。仮想点19は、第1壁部16の外面の仮想延長線とトレッド接地面の仮想延長線との交点である。
このような溝壁3wを有する主溝3は、溝縁の耐摩耗性をさらに高めることができる。なお、トレッド接地面の面積を出来るだけ大きく確保するために、この実施形態では、第1壁部16及び第2壁部17が、内側溝壁ゴム11のみに設けられている。但し、第1壁部16及び第2壁部17は、外側溝壁ゴム12に設けられても良い。このような態様は、外側溝壁ゴム12の摩耗も抑制できる。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1に示された主溝を有するサイズ265/35R18の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、溝壁ゴムがベースゴムと同じゴム硬さを有している空気入りタイヤが試作された。各テストタイヤのラップタイム、操縦安定性、及び、耐摩耗性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:19×9.5J
タイヤ内圧:180kPa
テスト車両:排気量2600cc
<ラップタイム>
テストタイヤを装着した上記テスト車両で1周4.5kmのドライ路面のサーキットを30周走行したときの平均ラップタイムが測定された。結果は、比較例を100とする指数であり、数値が小さい程、平均ラップタイムが小さく、優れた性能が長期に亘って発揮されていることを示す。
<操縦安定性>
上記サーキット走行中の操縦安定性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性が長期に亘って維持されていることを示す。
<耐摩耗性能>
上記サーキットを30周走行したときの主溝の摩耗外観が観察された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、優れた摩耗外観を有し、優れた耐摩耗性能を有していることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2019043239
Figure 2019043239
テストの結果、実施例のタイヤは、長期に亘って優れた操縦安定性及び耐偏摩耗性能を発揮していることが確認できた。
2 トレッド部
3 主溝
3w 溝壁
8 ベースゴム
10 溝壁ゴム

Claims (5)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の主溝が形成されており、
    前記トレッド部は、トレッド接地面の主要部を構成するベースゴムと、前記主溝の少なくとも一方の溝壁を構成する溝壁ゴムとを含み、
    前記溝壁ゴムは、前記ベースゴムよりも高いゴム硬さを有し、
    前記溝壁ゴムは、横断面においてタイヤ軸方向の幅がタイヤ半径方向内側に向かって漸減する断面テーパ状である、
    タイヤ。
  2. 前記ベースゴムは、JIS K6253のタイプAデュロメータに準拠したゴム硬さが62度以下である請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記ベースゴムは、JIS K6253のタイプAデュロメータに準拠したゴム硬さが50〜62度である請求項2記載のタイヤ。
  4. 前記溝壁ゴムは、JIS K6253のタイプAデュロメータに準拠したゴム硬さが60〜67度である請求項1乃至3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 前記トレッド部は、車両への装着方向が指定されており、
    前記溝壁ゴムは、車両装着時に車両内側に位置する溝壁を形成する内側溝壁ゴムと、車両装着時に車両外側に位置する溝壁を形成する外側溝壁ゴムとを含み、
    前記外側溝壁ゴムの幅Woは、前記内側溝壁ゴムの幅Wiよりも広い請求項1乃至4のいずれかに記載のタイヤ。
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