JP2019043002A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 交換後のカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジか否かを適切にサーバに通知することを目的とする。【解決手段】 プリンタエンジン118は、センサに基づき、消耗材の残量を導出し、消耗材の残量をプリンタコントローラ110に通知する。コントローラ110は、カートリッジが交換されたことに少なくとも従って、当該交換後のカートリッジの種類が印字結果を保証するカートリッジであるかどうかを示す情報をサーバに送信する機能を有する。コントローラ110は、カートリッジから取得した情報に基づき前記交換後のカートリッジの種類が印字結果を保証するカートリッジであるかどうかを識別できるか否かに基づき、エンジン118からの消耗材の残量の通知を待たずにサーバへの情報の送信を行うか、エンジン118からの消耗材の残量の通知を待ってサーバへの情報の通知を行うかを異ならせる。【選択図】 図6
Description
本発明は、消耗材を使用する画像形成装置に関するものである。
カートリッジに格納されたトナーなどの消耗材を使用して画像を形成する印刷装置がある。また、消耗材が格納されたカートリッジの情報や使用状況などをサーバに通知し、メンテナンスやカスタマーサービスに役立てる仕組みがある。特許文献1には、インクカートリッジにインクが補充されたのを検知すると、サーバにインクが補充されたことを通知する印刷装置が開示されている。サーバはそのインクカートリッジのインク補充回数を管理し、限界を超えた場合、サーバからプリンタにエラーを通知し、プリンタ本体にエラーメッセージを表示する。
ところで、近年、使用済のカートリッジに消耗材を補充したカートリッジが販売されている。これらのカートリッジは、画像形成装置のベンダーなどが印字結果を保証するカートリッジと消耗材の成分が異なるといった影響で印字結果に差異が生じることがある。そこで、カートリッジが交換された場合、そのカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジであるかどうかなどを示すカートリッジの種類をサーバに送信することで、メンテナンスに役立てることが考えられる。
例えば、カートリッジが交換されたことに応じて、新たに装着されたカートリッジに関する各種の情報をサーバへ送信することが考えられる。また、画像形成装置は、装着されたカートリッジの種類を装着されたカートリッジに関する様々なパラメータに基づいて判断する。ここで、上述の判断に使用するパラメータの1つとしてカートリッジに格納されている消耗材の残量を使用することが考えられる。
しかしながら、画像形成装置を構成するプリンタエンジンの種類によっては、カートリッジを装着してすぐには消耗材の残量をコントローラに通知しないものがある。例えば、カートリッジの装着後、所定ページ数の印刷が行われるまでの間は、装着されたカートリッジに格納された消耗材の残量を通知しないプリンタエンジンがある。これらのプリンタエンジンを採用する画像形成装置では、カートリッジが交換されたタイミングでは、当該交換されたカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジかどうかの判断を行うことができない。従って、サーバに印字結果を保証できるカートリッジかどうかを示す情報を通知できないといった懸念がある。
また、カートリッジに関する他のパラメータの状態によっては、カートリッジの交換後、プリンタエンジンから消耗材の残量が通知されていない状態であっても、カートリッジの種類を判断することができるケースが考えられる。これらのケースでは、画像形成装置の状態をサーバに迅速に通知するためには、カートリッジの交換に応じてカートリッジに関する各種の情報を送信することが望ましい。
本発明は、上記の問題点の少なくとも1つを鑑みなされたものである。本発明の1つの目的は、カートリッジの交換がなされた場合に、交換後のカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジか否かを適切にサーバに通知できる仕組みを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の画像形成装置は、カートリッジに格納された消耗材を使用して画像を形成するプリンタエンジンと、プリンタコントローラとを有する画像形成装置であって、前記プリンタエンジンは、センサに基づき、消耗材の残量を導出する導出手段と、前記消耗材の残量を示す情報を前記プリンタコントローラに通知する通知手段と、を有し、前記プリンタコントローラは、前記カートリッジのメモリから情報を取得する取得手段と、カートリッジが交換されたことに少なくとも従って、当該交換後のカートリッジが所定の種類のカートリッジであるかどうかを示す情報をサーバに送信する送信手段と、前記取得した情報に基づき前記交換後のカートリッジが前記所定の種類のカートリッジであるかどうかを識別できたことに従って、前記通知手段による前記消耗材の残量を示す情報の通知を待たずに前記送信手段による前記情報の送信を行うよう制御し、前記取得した情報に基づいては、前記交換後のカートリッジが前記所定の種類のカートリッジであるかどうかを識別できないことに従って、前記通知手段による前記消耗材の残量を示す情報の通知を待って前記送信手段による前記情報の通知を行うよう制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、カートリッジの交換がなされた場合に、交換後のカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジか否かを適切にサーバに通知できるようになる。
以下、本発明を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<システム構成>
まず図1を用いて、本発明に係るシステムの構成を説明する。本実施形態に係るシステムは、画像形成装置101、管理サーバ102、及びPC(Personal Computer)103を含む。各装置はネットワーク100を介して通信可能である。
まず図1を用いて、本発明に係るシステムの構成を説明する。本実施形態に係るシステムは、画像形成装置101、管理サーバ102、及びPC(Personal Computer)103を含む。各装置はネットワーク100を介して通信可能である。
画像形成装置101は、PC103等から印刷データを受信して印刷を行うことができるプリンタである。また、画像形成装置101は、ネットワーク上に設置された管理サーバ102(メンテナンスシステムサーバとも呼ぶ)を連携することができる。
管理サーバ102は、画像形成装置101の保守管理などを行うために画像形成装置101の稼働状況を取得することができる。また、管理サーバ102は、画像形成装置101に保守管理に関する通知を行うことができる。管理サーバ102が取得する稼働状況は、機器の故障や予兆監視、カートリッジ等の消耗品の自動配送など、迅速な保守管理サービスを提供するために利用される。本実施形態の画像形成装置101は、管理サーバ102へカートリッジの交換に関する稼働情報を送信することができる(詳細は後述する)。
<画像形成装置>
次に、画像形成装置101について説明する。図2は、画像形成装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置101は印刷データに基づきシートに画像を印刷する印刷する印刷機能を有する。
次に、画像形成装置101について説明する。図2は、画像形成装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置101は印刷データに基づきシートに画像を印刷する印刷する印刷機能を有する。
CPU(Central Processing Unit)111を含むコントローラ110は、画像形成装置101全体の動作を制御するプリントコントローラである。CPU111は、ROM(Read Only Memory)112又はストレージ114に記憶された制御プログラムを読み出して、印刷制御などの各種制御を行う。ROM112は、CPU111で実行可能な制御プログラムを格納する。RAM(Random Access Memory)113は、CPU111の主記憶メモリであり、ワークエリア又は各種制御プログラムの命令を展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ114は、印刷データ、画像データ、各種プログラム、及び各種設定情報を記憶する不揮発性の記憶領域である。また、ストレージ114には、後述するカートリッジの識別情報や交換履歴を含む管理情報が記憶される。ストレージ114は、FlashROMやeMMCのようなメモリで構成されても良いし、HDDなどで構成されても良い。
なお、本実施形態の画像形成装置101では、1つのCPU111が1つのメモリ(RAM113)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の様態であっても構わない。例えば複数のプロセッサ、RAM、ROM、及びストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、一部の処理は、後述するプリンタエンジン118のプロセッサと協働して実現されるものとする。
操作部I/F(インタフェース)115は、操作部116とコントローラ110を接続する。操作部116には、タッチパネル機能を有する液晶表示部や各種ハードキーなどが備えられ、情報を表示する表示部やユーザの指示を受け付ける受付部として機能する。
また、コントローラ110は、ネットワーク I/F119を介してネットワーク100に接続されている。ネットワーク I/F119は、ネットワーク100上の管理サーバ102との間で情報を送受信したり、ネットワーク100上のPCなどの情報処理装置から印刷データを受信したりする。ネットワーク I/F119を介して受信した印刷データは、画像処理部122によりラスタイメージデータに変換される。
画像処理部122は、ラスタイメージデータの生成機能に加え、ドットカウント機能を有している。画像処理部122は、展開されたビットマップデータに含まれるドットのうち、画像形成を行う際に消耗材を消費するドットの数をカウント(以降ドットカウントと呼ぶ)する。具体的には、白以外の色のドット数がカウントされる。例えば、モノクロ印刷の場合は、K(黒)に対応するドット数である。また、カラー印刷の場合は、Y(イエロー)・M(マゼンダ)・C(シアン)・K(黒)の何れかに対応するドットの数である。なお、本実施形態では、画像処理部122がドットカウントを行う場合を例示しているがこれに限定されるものではない。CPU111やプリンタエンジン118がドットカウントを行うようにしてもよい。画像処理部122によるドットカウントの結果は、プリンタエンジン118に転送され、プリンタエンジン118における消耗材の残量の予測に使用される。
印刷部I/F117は、プリンタエンジン118とコントローラ110とを相互に接続し、双方間のデータ通信すなわちデータの送信や受信を中継するインタフェースである。また、制御コマンドやステータスの送受信も印刷部I/F117を介して行われるものとする。
プリンタエンジン118は、紙などのシートに画像を形成するためのハードウェア機構である。プリンタエンジン118は、シートの給紙やドラムへの帯電、レーザーの照射、静電潜像、シートへの画像の転写、定着などを行うことができる印刷機構である。プリンタエンジン118は、各工程を制御するために図示省略のプロセッサを備えている。当該図示省略のプロセッサとプリンタコントローラのCPU111とがデータや命令のやり取りを行い、シートへの画像形成を実現する。
カートリッジ120は、消耗材を収容する収容部として、画像形成装置101に装着可能な所謂プロセスカートリッジであり、プリンタエンジン118が画像形成を行う際に使用する消耗材等を格納する。本実施形態の画像形成装置101は、一例としてモノクロのプリンタエンジン118を搭載し、1個のカートリッジ120が装着されるものとする。但し、装着されるカートリッジの個数はこれに限定されるものではない。画像形成装置101は、カラーのプリンタエンジンを搭載する場合は、異なる種類の消耗材が格納されたカートリッジ(例えば、CMYKの4本のカートリッジ)が装着されるものとする。
なお、本実施形態では、プリンタエンジン118の画像形成方式として、電子写真方式を採用し、カートリッジに格納される消耗材として乾式トナーを使用する場合を例示しているがこれに限定されるものではない。例えばインクを吐出してシートに画像を形成するインクジェット方式等を採用することもできる。この場合、カートリッジ120にはインクが格納される。また、液体現像方式を採用することもできる。この場合、カートリッジ120には、液体トナーが格納される。以降、カートリッジに格納される消耗材が乾式トナー(以降、単にトナーとも呼ぶ)の場合を例に説明する。
また、カートリッジ120は、不揮発性の記憶領域であるメモリタグ121を有している。メモリタグ121には、カートリッジに関する情報が記憶される。カートリッジに関する情報について図3を用いて説明する。図3は、メモリタグ121が記憶するデータの一例を示すものである。
メモリタグ121内には、301〜304のデータを記憶する領域が設けられている。領域301は、カートリッジを一意に識別するためのシリアル番号が記憶されている。領域302には、カートリッジ120のトナーを用いて印刷したページ数(画像形成を実行済のページ数)が記憶される。領域303には、再生品であることを示すフラグが記憶される。領域304には、トナーが消費され、トナーの残量が所定値に達したことを示すOUT到達フラグが記憶される。コントローラ110は、プリンタエンジン118を介してメモリタグ121内の領域301〜304に記憶された情報を取得することができる。また、コントローラ110は、プリンタエンジン118を介してメモリタグ121の領域302〜304の内容を書き換えることができる。例えば、受信した印刷データに基づき画像形成を行うたびに、領域302を書き換えることができる。また、交換されたカートリッジが再生品であると判断すると、領域303の再生品フラグを「1」に書き換えることができる。また、画像形成装置101は、カートリッジに格納されたトナーの残量が所定値(例えば0%)に達したと判断すると、領域304のOUT到達履歴を「1」に書き換えることができる。これらの情報は後述のフローチャートにおいて適宜参照される。また、メモリタグ121には、格納されているトナーの初期容量、カートリッジに格納されたトナーの色を示す識別情報なども記憶されているものとする。以降、画像形成装置101に装着されたカートリッジ120のメモリタグ121から取得可能な情報をメモリタグ内のカートリッジ情報と呼ぶ。
また、画像形成装置101は、現時点で装着されているカートリッジに関する情報をストレージ114などの画像形成装置101が備える記憶領域にも記憶する。以降、画僧形成装置が備える記憶領域に記憶されるカートリッジに関する情報を、本体内のカートリッジ情報と呼ぶ。本体内のカートリッジ情報には、カートリッジの識別情報や現在のトナーの残量、ページカウンタなどが含まれている。
図2の説明に戻り、プリンタエンジン118は、図示省略の残量センサを有している。残量センサは、カートリッジ120に格納されたトナーの残量を検知するためのセンサである。トナー残量の検知方式としては、例えば、静電容量方式などを採用することができる。なお、トナー残量の検知方式は、これに限定されるものではない。例えば、透磁率検知式、マグネット式、圧電振動式、透過光式等の方式を採用するようにしてもよい。
プリンタエンジン118は、センサの出力値に基づいてトナー残量を導出することができる。
プリンタエンジン118は、プリンタコントローラ110から残量を取得する要求(コマンド)を受信すると、当該記憶しているトナー残量をプリンタコントローラ110に通知する。
<カートリッジ交換>
続いて、カートリッジの交換について説明する。前述したように、画像形成装置101は、管理サーバ102へカートリッジの交換に関する稼働情報(以下、交換情報と呼ぶ)を送信することができる。本実施形態では、交換情報はプリンタコントローラ110により生成され、ネットワーク100を介して管理サーバに送信されるものとする。管理サーバ102が受信した交換情報は、管理サーバ102内に蓄積され、画像形成装置のメンテナンスや顧客理解のためのデータマイニング、市場における障害の分析などに用いられる。
続いて、カートリッジの交換について説明する。前述したように、画像形成装置101は、管理サーバ102へカートリッジの交換に関する稼働情報(以下、交換情報と呼ぶ)を送信することができる。本実施形態では、交換情報はプリンタコントローラ110により生成され、ネットワーク100を介して管理サーバに送信されるものとする。管理サーバ102が受信した交換情報は、管理サーバ102内に蓄積され、画像形成装置のメンテナンスや顧客理解のためのデータマイニング、市場における障害の分析などに用いられる。
図4は、管理サーバ102に送信する交換情報を説明するための図である。本体シリアルNo401は、画像形成装置101を一意に識別するためのシリアル番号である。カートリッジシリアルNo402は、交換後のカートリッジを一意に識別するためのシリアル番号である。交換日時403は、カートリッジが交換された日時を示す情報である。種類404は、カートリッジの種類を示す情報である。ここでは、カートリッジの種類が「再生品」である場合を例示している。これらのカートリッジの種類は、カートリッジ120に関する様々なパラメータに基づいて判断される。
なお、本実施形態では、カートリッジの種類が「再生品」であるか「純正品」であるか識別できるものとする。純正品とは、画像形成装置のベンダーなどが印字結果を保証するカートリッジの一例である。また、「再生品」は、画像形成装置のベンダーなどが印字結果を保証するカートリッジでないカートリッジの一例である。
続いて、印刷ページカウンタ405は、カートリッジ120のトナーを用いて印刷したページ数(画像形成を実行済のページ数)を示す情報である。
これらの交換情報は、前述のようにメンテナンスや、データ分析の用途に用いられるため、管理サーバ102に迅速に蓄積できるよう構成することが望ましい。従って、カートリッジの交換後、なるべく早いタイミングで管理サーバ102に交換情報を送信することが望まれる。
また、画像形成装置101がカートリッジの種類を判断するために交換後のカートリッジに格納されているトナーの残量を使用するケースがある。しかしながら、画像形成装置101を構成するプリンタエンジン118の種類によっては、カートリッジを装着してすぐにはトナーの残量をプリンタコントローラ110に通知しないケースがある。
具体的には、例えば、カートリッジの装着後、所定ページ数の印刷が行われるまでの間は、装着されたカートリッジに格納されたトナーの残量を通知しないプリンタエンジンがある。これらのプリンタエンジンを採用する画像形成装置では、カートリッジが交換されたタイミングでは、当該交換されたカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジかどうかの判断を行うことができない。従って、一律に、カートリッジの交換をトリガーとして、交換情報を送信するように制御すると、サーバに印字結果を保証できるカートリッジかどうかを示す情報を通知できないといった懸念がある。
その一方、カートリッジに関する他のパラメータの状態によっては、カートリッジの交換後、プリンタエンジン118からトナーの残量が通知されていない状態であっても、カートリッジの種類を判断することができるケースがある。これらのケースにおいては、画像形成装置の状態をサーバに迅速に通知するために、カートリッジの交換をトリガーとしてカートリッジに関する各種の情報を送信することが望ましい。
本実施形態では、上記の問題点を踏まえ、カートリッジの交換がなされた場合に、交換後のカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジか否かを適切にサーバに通知できるようにする。具体的には、プリンタコントローラ110は、カートリッジの種類の判別に、プリンタエンジン118からのトナーの残量の通知が必要なケースと、必要でないケースにおいて交換情報を通知するタイミングを異ならせるように制御を行う。
まず、カートリッジの交換とトナーの残量の導出の関係について図5を用いて説明する。図5はカートリッジの交換手順のシーケンスを示している。
ユーザは、画像形成装置101のカートリッジを交換する場合、まず、画像形成装置のドアを開ける。プリンタコントローラ110は、ドアのオープンを検知すると、カートリッジ120の交換を待ち受ける状態に遷移する(S501)。続いて、ユーザは、画像形成装置101に装着されているカートリッジ(説明のためカートリッジAと呼ぶ)を取り出し、他のカートリッジ(説明のためカートリッジBと呼ぶ)を装着する交換作業を行う。交換作業が完了すると、ユーザは、画像形成装置101のドアを閉める。画像形成装置101は、ドアのクローズを検知すると、交換後のカートリッジの動作確認や交換後のカートリッジに基づいて画像形成を行えるように事前準備のシーケンスに遷移する(S502)。動作確認では、カートリッジが交換されたかどうかの判断などが行われる(S503)。事前準備では、例えば、各部品に異常がないかなどの自己診断や、トナーの撹拌処理、電子写真方式の各プロセスを実現するためのウォームアップ処理などが行われる。事前準備が完了すると、画像形成装置101は、画像形成を行う準備ができたアイドル状態に遷移する(S504)。
本実施形態のプリンタエンジン118は、S503の動作確認中、及びS504のアイドル中にトナー残量の要求を受けつけた場合に、トナー残量を通知しないように構成されている。これは、プリンタエンジン118が備えている残量センサの特性や、カートリッジに格納されているトナーの特性などの組み合わせにより、S503〜S504のタイミングでは、残量センサの出力が不安定となってしまう懸念があるためである。即ち、プリンタエンジン118は、残量センサの出力が安定するまでの間は、コントローラ110から受け付けた取得要求に対する応答として、残量センサに基づくトナー残量を通知することなく、残量が測定中であることを示す情報を通知するように動作する。
続いて、アイドル状態の画像処理装置が印刷データを受信すると、印刷データに基づく画像形成処理が行われる。この画像形成処理が所定枚数分を行われると、画像形成装置101は、トナーの残量の導出処理に遷移する(S505)。続いてプリンタエンジン118は、残量センサの出力値に基づいてトナーの残量を導出する(S506)。導出が完了すると、プリンタエンジン118は、導出したトナーの残量を交換後のカートリッジに格納されたトナーの残量として記憶し、アイドル状態に遷移する(S507)。S508のアイドル状態に遷移すると、プリンタエンジン118は、コントローラ110からの取得要求に対して、S507で記憶されたトナーの残量を通知するように動作する。
カートリッジの交換に係る一連の制御が完了すると、プリンタエンジン118は、ドットカウントに基づくトナー消費量の予測や、センサの出力に基づくトナー残量の導出などを適宜組み合わせてトナーの残量を更新するよう動作する。
続いて、カートリッジの交換がなされた場合に、交換後のカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジか否かを適切にサーバに通知する具体的な制御方法について図6のフローチャートを用いて説明する。
図6のフローチャートの各動作(ステップ)は、プリンタコントローラ110のCPU111がROM112又はストレージ114に記憶された制御プログラムを実行することにより実現される。なお、一部の処理は、プリンタエンジン118などと協働して実現されるものとする。図6のフローチャートは、図5のS502で説明したドアクローズを検知したことに従って実行される制御を示すものであり、カートリッジの交換に関する情報を管理サーバに送信するまでの一連の制御動作を示している。
S601において、CPU111は、プリンタエンジン118を介してメモリタグ121内のカートリッジ情報を取得する。取得が完了すると処理をS602に進める。
S602において、CPU111は、カートリッジの交換がなされたかどうか判断する。例えば、CPU111は、本体内のカートリッジ情報と、S601で取得したメモリタグ内のカートリッジ情報を比較してカートリッジが交換されたかどうかを判定する。例えば、本体内のカートリッジ情報に含まれる識別情報と、メモリタグ内のカートリッジ情報に含まれる識別情報が一致しない場合にカートリッジが交換されたと判断する。また、本体内のカートリッジ情報に含まれる識別情報と、メモリタグ内のカートリッジ情報に含まれる識別情報が一致する場合にはカートリッジが交換されていないと判断する。なお、判断方法は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、本体内のカートリッジ情報に含まれるページカウント値と、メモリタグ内のカートリッジ情報に含まれるページカウント値とが所定以上異なる場合にカートリッジが交換されたと判断するようにしてもよい。
カートリッジが交換されたと判断すると、処理をS603に進め、カートリッジが交換されていないと判断すると一連の処理を終了する。即ち、画像形成装置101は、ユーザによりドアの開閉がなされたとしても、カートリッジが交換されていないケースにおいては、管理サーバへの交換情報の送信を行わない。
続いて、S603において、CPU111は、S601で取得したメモリタグ内のカートリッジ情報内の再生品フラグが「1」であるかどうかを判断する。再生品フラグが「1」の場合は、処理をS610に進め、再生品フラグが「1」でない場合は、処理をS604に進める。
S604において、CPU111は、S601で取得したメモリタグ内のカートリッジ情報内のOUT到達履歴フラグが「1」であるかどうかを判断する。OUT到達履歴フラグが「1」の場合は、処理をS605に進め、OUT到達履歴フラグが「1」でない場合は、処理をS611に進める。
S611において、CPU111は、カートリッジの種類が純正品であると識別し、処理をS612に進める。
一方、S605において、CPU111は、プリンタエンジン118に対してトナーの残量の通知を要求する。S606において、CPU111は、S605の要求の応答としてプリンタエンジン118からトナーの残量の通知を受け取れたか否かを判断する。S605の要求の応答としてプリンタエンジン118からトナーの残量(%)を取得できた場合は、処理をS608に進める。プリンタエンジン118からトナーの残量(%)を取得できなかった場合(残量が測定中であることを示す情報を取得した場合や、応答がない場合)は処理をS607に進める。
S607において、CPU111は、プリンタエンジン118と協働して画像形成を実行する。なお、S607の処理は、ネットワーク100を介して印刷データを受信した場合や、操作部116を介してレポートプリントの指示を受け付けたことに従って実行されるものとする。画像形成が終了すると、S605の処理に戻る。
S605〜S607の処理により、所定ページ数の画像形成が実行されると、プリンタエンジン118側では、残量の導出処理(図5のS507)に遷移することになる。導出処理が完了すると、プリンタエンジン118のプロセッサは、S505の要求に対する応答としてトナーの残量(%)を返すようになる。
S608において、CPU111は、プリンタエンジン118から取得したトナーの残量が所定の閾値以上であるか否かを判断する。所定値以上であると判断した場合は、処理をS609に進め、プリンタエンジン118から取得したトナーの残量が所定の閾値以上であると判断されない場合は、処理をS611に進める。所定の閾値は、OUT到達フラグに達したと判断する所定値(例えば、0%)などを採用することができる。また、トナー残量の導出における誤差を考慮して、所定の閾値に10%などを採用するようにしてもよい。
S609において、CPU111は、プリンタエンジン118と協働して、メモリタグ121内の再生品フラグを示す領域303に「1」を書き込む。書き込みが完了すると、処理をS610に進める。
なお、本実施形態では、プリンタコントローラのCPU111とプリンタエンジン118が協働してS608〜S609の処理を実行する場合を例示しているがこれに限定されるものではない。例えば、S608〜S609の処理を、プリンタエンジン118のプロセッサが行うようにしてもよい。この場合、プリンタエンジン118のプロセッサは、メモリタグ121内のOUT到達フラグが「1」である、且つS506で導出したトナー残量が所定値を超えていると判断した場合に、メモリタグ121内の領域303に「1」を書き込む処理を行えばよい。
S610において、CPU111は、カートリッジの種類が再生品であると識別し、処理をS612に進める。
S612において、CPU111は、カートリッジの交換情報を生成する。S612で生成する交換情報には、図4で説明した401〜405に示す情報が含まれるものとする。なお、種類404には、S610又はS611で識別したカートリッジの種類を示す情報が格納される。
S613では、CPU111は、S612で生成したカートリッジの交換情報を管理サーバ102に送信し、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、カートリッジの交換がなされた場合に、交換後のカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジか否かを適切にサーバに送信できる。具体的には、カートリッジの種類の判別に、プリンタエンジン118からの消耗材の残量の通知を待つ必要があるケースと、通知を待つ必要がないケースにおいて交換情報を通知するタイミングを異ならせることができる。従って、通知を待つ必要がないケースにおいては、交換情報をサーバに情報を送信するまでのタイムラグを抑制することができる。また、交換後のカートリッジが印字結果を保証できるカートリッジか否かの判断にプリンタエンジンからの通知を待つ必要があるケースにおいては、通知が行われるまで待つことで、正確な交換情報を送信することができる。
<変形例>
上述の実施形態では、カートリッジに格納された消耗材を使用してシートに画像を印刷する画像形成装置を例示したがこれに限定されるものではない。例えば、カートリッジに格納された消耗材を使用して立体物を生成する3Dプリンタなどに適用することもできる。
上述の実施形態では、カートリッジに格納された消耗材を使用してシートに画像を印刷する画像形成装置を例示したがこれに限定されるものではない。例えば、カートリッジに格納された消耗材を使用して立体物を生成する3Dプリンタなどに適用することもできる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASICやFPGA)によっても実現可能である。
本発明は、上述の各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASICやFPGA)によっても実現可能である。
101 画像形成装置
102 管理サーバ
111 CPU
110 コントローラ
118 プリンタエンジン
121 メモリタグ
102 管理サーバ
111 CPU
110 コントローラ
118 プリンタエンジン
121 メモリタグ
Claims (9)
- カートリッジに格納された消耗材を使用して画像を形成するプリンタエンジンと、プリンタコントローラとを有する画像形成装置であって、
前記プリンタエンジンは、
センサに基づき、消耗材の残量を導出する導出手段と、
前記消耗材の残量を示す情報を前記プリンタコントローラに通知する通知手段と、を有し、
前記プリンタコントローラは、
前記カートリッジのメモリから情報を取得する取得手段と、
カートリッジが交換されたことに少なくとも従って、当該交換後のカートリッジが所定の種類のカートリッジであるかどうかを示す情報をサーバに送信する送信手段と、
前記取得した情報に基づき前記交換後のカートリッジが前記所定の種類のカートリッジであるかどうかを識別できたことに従って、前記通知手段による前記消耗材の残量を示す情報の通知を待たずに前記送信手段による前記情報の送信を行うよう制御し、前記取得した情報に基づいては、前記交換後のカートリッジが前記所定の種類のカートリッジであるかどうかを識別できないことに従って、前記通知手段による前記消耗材の残量を示す情報の通知を待って前記送信手段による前記情報の通知を行うよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記通知手段は、所定の条件を満たすことを少なくとも従って前記プリンタコントローラに前記消耗材の残量を通知し、前記所定の条件を満たさないことに従って、前記プリンタコントローラから前記消耗材の残量の要求を受け付けたとしても前記消耗材の残量を示す情報を通知しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記通知手段は、前記交換後のカートリッジを使用して所定枚数以上の画像形成が実行されていることに少なくとも従って、前記プリンタコントローラに前記消耗材の残量を通知し、前記交換後のカートリッジを使用して所定枚数以上の画像形成が実行されていないことに従って、前記プリンタコントローラから前記消耗材の残量の要求を受け付けたとしても前記消耗材の残量を通知しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記取得した情報として、カートリッジの種類を示す情報が含まれていることに従って、前記通知手段による前記消耗材の残量の通知を待たずに前記送信手段による前記情報の送信を行うよう制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記取得した情報に、カートリッジの種類が印字結果を保証するカートリッジでないことを示す情報が含まれていることに従って、前記通知手段による前記消耗材の残量の通知を待たずに、前記送信手段による前記情報の送信を行うよう制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記取得した情報に、前記カートリッジに格納された消耗材の残量が所定値に達したことを示す情報が含まれており、尚且つ、前記カートリッジに格納された消耗材の残量が前記所定値より大きいことに従って、前記カートリッジのメモリにカートリッジの種類が印字結果を保証するカートリッジでないことを示す情報を書き込む書き込み手段を更に有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記送信手段は、当該交換後のカートリッジの種類が印字結果を保証するカートリッジであるかどうかを示す情報とともに、前記画像形成装置を一意に識別するための情報、及び前記カートリッジを一意に識別するための情報を前記サーバに送信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- カートリッジに格納された消耗材を使用して画像を形成するプリンタエンジンと、プリンタコントローラとを有する画像形成装置の制御方法であって、
前記プリンタエンジンが、
センサに基づき、消耗材の残量を導出する導出工程と、
前記消耗材の残量を示す情報を前記プリンタコントローラに通知する通知工程と、を有し、
前記プリンタコントローラが、
前記カートリッジのメモリから情報を取得する取得工程と、
カートリッジが交換されたことに少なくとも従って、当該交換後のカートリッジが所定の種類のカートリッジであるかどうかを示す情報をサーバに送信する送信工程と、
前記取得した情報に基づき前記交換後のカートリッジが前記所定の種類のカートリッジであるかどうかを識別できたことに従って、前記通知工程による前記消耗材の残量を示す情報の通知を待たずに前記送信工程に前記情報の送信を行わせ、前記取得した情報に基づいては、前記交換後のカートリッジが前記所定の種類のカートリッジであるかどうかを識別できないことに従って、前記通知工程による前記消耗材の残量を示す情報の通知を待って前記送信工程に前記情報の通知を行わせる制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 請求項8に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017167287A JP2019043002A (ja) | 2017-08-31 | 2017-08-31 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2017167287A Pending JP2019043002A (ja) | 2017-08-31 | 2017-08-31 | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019043002A (ja) |
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2017
- 2017-08-31 JP JP2017167287A patent/JP2019043002A/ja active Pending
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