JP2019042147A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、かかる遊技機では、チャンスゾーンのゲーム数は、当該チャンスゾーン中の所定の小役の当選時に行われる延長抽選により延長されるようにされている。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
本発明に係る遊技機10は、複数の図柄61を変動表示可能な複数の回転リール62と、前記回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのスタートスイッチ40と、前記複数の回転リール62の各々に対応して設けられ、前記複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リール62の図柄61の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチ50と、複数種類の役について当選か否かを決定する役抽選を行う役抽選手段210と、前記役抽選により当選した役に対応した図柄61の停止態様で停止された場合に当該当選した役が成立して遊技者に利益を付与する利益付与手段と、を備え、少なくとも、第1遊技状態と、前記第1遊技状態より遊技者に有利な第2遊技状態と、前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態とは異なる特別遊技状態とを有し、前記第2遊技状態で所定の終了条件を満たした場合に前記第1遊技状態に移行する遊技機10であって、前記複数種類の役には、前記ストップスイッチ50が第1操作態様で操作された場合に、前記回転リール62が予め定められた第1停止態様で停止されることで成立可能な第1役と、第2操作態様で操作された場合に、前記回転リール62が予め定められた第2停止態様で停止されることで成立可能な第2役と、が重複して当選する重複当選役が含まれ、前記第1役が成立した場合、当該成立に基づく指標を計数し、当該計数した計数値が所定値を超えるまで前記終了条件を回避する回避情報を報知可能であり、前記計数値が前記所定値の状態で、前記特別遊技状態への移行条件を満たした場合は、前記計数値が前記所定値以外の状態で、前記特別遊技状態への移行条件を満たした場合に比べ、当該特別遊技状態を遊技者に有利な有利特別遊技状態とすることを特徴とする。
「第2遊技状態」は、リプレイタイム(例えば、発明を実施するための形態におけるRT1)などの遊技状態を含むが、これに限定されない。
「特別遊技状態」は、ボーナス遊技状態を含むが、これに限定されない。
「所定の終了条件」は、役抽選により予め定められた役、例えば転落リプレイ役が成立した場合を含むが、これに限定されない。
「第1操作態様」には、ストップスイッチ50を所定の押し順で操作することを含むが、これに限定されない。
「第2操作態様」には、ストップスイッチ50を所定の押し順で操作すること及びストップスイッチ50を所定のタイミングで操作することを含むが、これに限定されない。
「第1役」は、例えば、実施の形態における「BE_1」、第2役は、例えば、実施の形態における「BE_2」が含まれるが、これに限定されない。また、役の種類も問わず、例えば、通常リプレイ役の「NRP_1」と「NRP_2」とであっても良い。
「計数した計数値が所定値を超える」には、初期値を「0」として、所定値まで加算された結果、所定値を超えるカウントアップ方式の計数がされる場合や、所定値を「0」として、初期値から所定値である「0」まで減算され、「0」まで減算された状態からさらに減算される契機である第1役が成立した場合に所定値を超えるカウントダウン方式の計数がされる場合を含む。
「回避情報」には、終了条件が所定の役の成立である場合に当該役が成立することを回避するストップスイッチ50の押し順を報知することを含むが、これに限定されない。
「遊技者に有利な有利特別遊技状態」は、遊技者がメダルの払い出しを得られやすくなる場合を含むが、これに限定されず、特別な演出が実行されたり、多くのメダルの払い出しがされたりする場合を含む。
すなわち、第1役が成立した場合に計数される指標の計数値が所定値を超えるまで第2遊技状態の終了条件を回避する回避情報が報知されるため、遊技者は第1役を成立させないストップスイッチ50の停止態様(第2停止態様)で操作することが想定される。
しかし、第2遊技状態が所定の遊技区間を消化することで終了する場合は、当該遊技区間の最後まで遊技可能となってしまうなど、単調な遊技が続いてしまい、興趣の低下を招くこととなりかねない。
そのため、指標の計数値が所定値に到達した場合に特別遊技状態への移行条件を満たした場合は、より有利な有利特別遊技状態へ移行することとすることで、第1役を成立させないストップスイッチ50の停止態様(第2停止態様)で操作せず、第1役を成立させるストップスイッチ50の停止態様(第1停止態様)で操作して、早く所定値に到達させた方が、遊技者にとって有利となるようにすることで、遊技者の技術介入により第2遊技状態の終了条件を回避しつつ、第2遊技状態を攻略性のある遊技性にして、遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
「第2遊技状態」は、リプレイタイム(例えば、発明を実施するための形態におけるRT1)などの遊技状態を含むが、これに限定されない。
「特別遊技状態」は、ボーナス遊技状態を含むが、これに限定されない。
「所定の終了条件」は、役抽選により予め定められた役、例えば転落リプレイ役が成立した場合を含むが、これに限定されない。
「第1操作態様」には、ストップスイッチ50を所定の押し順で操作することを含むが、これに限定されない。
「第2操作態様」には、ストップスイッチ50を所定の押し順で操作すること及びストップスイッチ50を所定のタイミングで操作することを含むが、これに限定されない。
「第1役」は、例えば、実施の形態における「BE_1」、第2役は、例えば、実施の形態における「BE_2」が含まれるが、これに限定されない。また、役の種類も問わず、例えば、通常リプレイ役の「NRP_1」と「NRP_2」とであっても良い。
「計数した計数値が所定値に達した状態で第1役が成立するまで」には、初期値を「0」として、所定値まで加算された状態からさらに第1役が成立した場合や、所定値を「0」として、初期値から所定値である「0」まで減算された状態からさらに第1役が成立した場合を含む。
「回避情報」には、終了条件が所定の役の成立である場合に当該役が成立することを回避するストップスイッチ50の押し順を報知することを含むが、これに限定されない。
「遊技者に有利な有利特別遊技状態」は、遊技者がメダルの払い出しを得られやすくなる場合を含むが、これに限定されず、特別な演出が実行されたり、多くのメダルの払い出しがされたりする場合を含む。
すなわち、第1役が成立した場合に計数される指標の計数値が所定値を超えるまで第2遊技状態の終了条件を回避する回避情報が報知されるため、遊技者は第1役を成立させないストップスイッチ50の停止態様(第2停止態様)で操作することが想定される。
しかし、第2遊技状態が所定の遊技区間を消化することで終了する場合は、当該遊技区間の最後まで遊技可能となってしまうなど、単調な遊技が続いてしまい、興趣の低下を招くこととなりかねない。
そのため、指標の計数値が所定値に到達した場合に特別遊技状態への移行条件を満たした場合は、より有利な有利特別遊技状態へ移行することとすることで、第1役を成立させないストップスイッチ50の停止態様(第2停止態様)で操作せず、第1役を成立させるストップスイッチ50の停止態様(第1停止態様)で操作して、早く所定値に到達させた方が、遊技者にとって有利となるようにすることで、遊技者の技術介入により第2遊技状態の終了条件を回避しつつ、第2遊技状態を攻略性のある遊技性にして、遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
また、「報知可能遊技区間」は、「所定の遊技区間」よりも少ないゲーム数である、例えば100ゲームを含むが、これに限定されない。
すなわち、第1役の成立に基づく指標の計数値が所定値を超えた場合や計数値が所定値に到達した状態で第1役が成立した場合は、第2遊技状態の終了条件を回避する回避情報が報知されなくなり、計数値が所定値を超えたり、計数値が所定値に到達した状態で第1役が成立したりしないように、第1役を成立させないストップスイッチ50の操作態様を報知することにより、遊技者の技術介入により第2遊技状態を終了させないことが可能となる遊技機を提供することができる。
また、「報知可能遊技区間」は、「所定の遊技区間」よりも少ないゲーム数である、例えば100ゲームを含むが、これに限定されない。
また、「計数値の値」は、予め定められた値と一致する場合を含むが、これに限定されず、初期値以外の値であれば、予め定められた値に到達しない値であっても良い。
そして、指標の計数値が所定値に到達するまでの間は、第2役に対応した図柄が停止表示される第2操作態様でストップスイッチ50を操作するという攻略を防止することが可能となる。
これにより、報知可能遊技区間を延長させた遊技区間内で移行条件を満たすことにより有利特別遊技状態へ移行させることが可能となり、早く報知可能遊技区間の延長させた遊技区間に到達することを望むという新たな遊技性を奏することが可能な遊技機10を提供することができる。
「特定役」は、例えば、実施の形態における当選役グループ「ALL2」、「ALL3」が含まれるが、これに限定されない。
すなわち、不正行為によりどちらの特定役が当選したことが分かった場合は、当選した特定役に対応するストップスイッチ50の停止態様で操作すれば、特定役の成立によるメダルの払い出しなどの利益が得られることになるため、メイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される情報が抜き取られた場合であっても、利益を得られないようにすることが可能となる。
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御基板200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプ67が設けられている。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
また、図柄表示窓部16の下方には、後述する「許可区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により点灯される区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、押し順報知の状態が「許可区間」である間は常時点灯されており、「不許可区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚又は2枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御基板200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
なお、有効ライン86として、5ライン又は2ラインを示したが、これに限定されず、1ライン、3〜4ライン、或いはV字形や山形を含めて6ライン以上としても良い。
また、ボーナス遊技状態のみ2ラインとしたが、これに限定されず、後述するノーマル遊技状態などと同様、ボーナス遊技状態であっても5ラインであっても良い。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78、表示装置84とを備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
なお、表示装置84を用いて行われる種々の演出を液晶表示装置以外の表示装置、例えば、ドット表示器や、演出用の回転リールや、ランプなどを用いて行うようにしても良い。
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御基板200(メイン制御手段ともいう)と、このメイン制御基板200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御基板300(サブ制御手段ともいう)とを備えている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、データ表示器などの遊技島設備やホールコンピュータに接続されている。
メイン制御基板200は、図4に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技制御手段250、許可区間制御手段260及び送信手段270の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、許可区間制御手段260は、メイン制御基板200ではなく、サブ制御基板300が有しても良いし、又、メイン制御基板200とサブ制御基板300との両方に分けて有するようにしても良い。
メイン制御基板200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(2枚又は3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
なお、設定値の段階は、4段階に限定されず、6段階、すなわち、設定値1〜設定値6であっても良いし、他の段階であっても良い。
役抽選手段210は、役に当選するか否かの役抽選を実行するものである。そして、役抽選において決定された役を当選役ともいう。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御基板200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行うためのものである。
なお、役抽選手段210により抽選される役の種類と図柄61の組合せについては、図6から図8に示すものに限定されない。
また、リプレイ役として、例えば、「リプレイ1 青セブン スイカ」の図柄61の組合せのDRP_1、「リプレイ1 ブランク2 スイカ」の図柄61の組合せのDRP_2などの転落リプレイ役が設けられている。
ここで、転落リプレイ役は、RT1からRT0へ移行させる契機となる役である。
ここで、BE_2は、ストップスイッチ50が第2操作態様、すなわち、左第一停止(L−C−R、L−R−C)以外の押し順、「C−L−R」、「C−R−L」、「R−L−C」、「R−C−L」で操作され、且つ、左回転リール64において「赤セブン」の図柄61の目押しに成功(赤セブンを引き込み可能なタイミングで左ストップスイッチLを操作)することで、成立(入賞)する、いわゆる技術介入性のあるベル役である。
なお、「ANY」とは、図柄の種類を問わないという意味である。
また、図8に示すように、増加役2として、「ブランク2 青セブン 青セブン」の図柄61の組合せのZK_5などが設けられている。
ここで、増加役1、増加役2は、ボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」においてのみ抽選の対象となる小役である。
なお、当選役グループについては、図9及び図10に示すものに限定されない。
図9及び図10は、予め定められた複数種類の当選役グループを示し、各当選役グループは、1つの役又は複数の役の組合せから構成される。
なお、転落リプレイ役の成立(入賞)を回避するストップスイッチ50の操作態様を報知する回避情報の報知については、後述する。
ここで、遊技者に付与される利益は、払出制御手段240を用いて遊技者に払い出されるメダル枚数に限定されず、他の利益であっても良い。
なお、第1役を「BE_1」、第2役を「BE_2」として説明したが、これに限定されず、成立(入賞)した場合に遊技者に付与される利益が同じ役であれば、役の種類を問わず、例えば、通常リプレイ役の「NRP_1」と「NRP_2」とであっても良い。
そして、「ALL2」は、停止態様の一例である、左回転リール64において「ブランク1」の図柄61の目押しに成功(ブランク1を引き込み可能なタイミングで左ストップスイッチLを操作)することで、成立可能であり、「ALL3」は、停止態様の一例である、左回転リール64において「ブランク2」の図柄61の目押しに成功(ブランク2を引き込み可能なタイミングで左ストップスイッチLを操作)することで、成立可能である。
具体的には、図11に示すように、1又は複数の当選役グループで構成された当選役グループが設定されている。そして、本実施の形態では、役抽選手段210は、役抽選により図11に示すいずれかの当選役グループが当選するか否かを決定している。
図11に示すように、各当選役グループは、遊技状態(図12参照)に応じて、役抽選手段210のよる役抽選が行われるか否かが設定されている。
例えば、当選役グループ「NRP1」は、遊技状態が、「RT0」においてのみ抽選対象となり、当選役グループ「NRP2」は、遊技状態が、「RT1」、「RT2」(RBB1F、RBB2F、CBBF)において抽選対象となる。
また、当選役グループ「CH」は、遊技状態が、「RT0」、「RT1」、「RT2」において抽選対象となる。
また、当選役グループ「WM」は、遊技状態が、「RT0」、「RT1」、「RT2」において抽選対象となる。
また、当選役グループ「ALL1」、「ALL2」、「ALL3」は、遊技状態が、「RBB1」、「RBB2」において抽選対象となる。
リール制御手段220は、メイン制御基板200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段220による処理は、後述するステップS12(図14参照)において行われる。
停止図柄判定手段230は、メイン制御基板200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップS13(図14参照)において行われる。
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。なお、払出制御手段240による処理は、後述するステップS14(図14参照)において行われる。
遊技制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技制御手段250は、図4に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、RT状態制御手段252、ボーナス内部中状態制御手段253及びボーナス遊技状態制御手段254の各手段を有する。
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」を制御するものである。ここで、「ノーマル遊技状態」は、後述するRT状態制御手段252による「RT状態」(リプレイタイム状態)、ボーナス内部中状態制御手段253によるボーナス内部中状態又はボーナス遊技状態制御手段254によるボーナス遊技状態以外の状態をいい、「RT0」を含む(図12参照)。
RT状態制御手段252は、「RT状態」を制御するものである。ここで、「RT状態」は、「RT1」を含む(図12参照)。
また、「RT」は、「リプレイタイム」の略語であり、「RT状態」に移行すると、再遊技役(リプレイ役)に当選する当選確率、すなわち再遊技確率が原則として高くなるRT遊技が開始される。
ボーナス内部中状態制御手段253は、ボーナス内部中状態を制御するものである。ここで、「ボーナス内部中状態」には、「RBB1F」、「RBB2F」、「CBBF」がある(図12参照)。
ボーナス遊技状態制御手段254は、図12を用いて後述する「ボーナス遊技状態」を制御するものである。ここで、「ボーナス遊技状態」は、いわゆる「第1種特別役物に係る役物連続作動装置」としての「RBB1」、「RBB2」、いわゆる「第2種特別役物に係る役物連続作動装置」としての「CBB」を含む(図12参照)。
また、本実施の形態にかかる「RBB1」と「RBB2」とは、設定値によって当選確率が異ならない全設定値共通の当選確率となる「設定差なし」のボーナス移行役「RBB1」、「RBB2」に当選し、かつ当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示させることで移行するものである。
許可区間制御手段260は、図13示すように、ストップスイッチ50の操作態様を報知不可能な不許可区間と、報知可能な許可区間とを制御するものである。
これにより、設定値によって当選確率の差のない役の当選に基づいて、許可区間と不許可区間との間を移行させることができる。
なお、許可区間から不許可区間への移行は、設定値によって当選確率の差のない役が成立(入賞)により移行する場合に限定されず、設定値によって当選確率の差のない役が成立(入賞)により行われる抽選に当選した場合に移行するようにしても良いし、又、設定値によって当選確率の差のない役に当選することで当該役が成立(入賞)しなくても移行するようにしても良い。
送信手段270は、サブ制御基板300へ信号を送信するためのものである。
サブ制御基板300は、図5に示すように、受信手段310、演出制御手段320の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
具体的には、サブ制御基板300は、ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
受信手段310は、送信手段270からの信号を受信するものである。
演出制御手段320は、図12に示す遊技状態に応じた遊技機10の演出を制御するものである。
また、演出制御手段320は、後述する「RT1」において、メイン制御基板200の許可区間制御手段260からコマンドを受信した場合に、表示装置84や、演出用の回転リール(図示せず)、ランプなどを用いて、「RT1」の終了条件を回避する回避情報を報知する。回避情報の報知については後述する。
つぎに、図12を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図12に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態、RT状態、ボーナス内部中状態及びボーナス遊技状態がある。なお、各遊技状態における再遊技役への当選確率は、ノーマル遊技状態のRT0(初期状態)においては1/7.3に設定されている。
また、RT状態のRT1では、再遊技役への当選確率がノーマル遊技状態のRT0よりも高く設定されている。
ノーマル遊技状態は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御され、本実施の形態では、RT0がある。
「RT0」は、第1遊技状態の一例であり、「RT0」からは、「ボーナス内部中状態」、「ボーナス遊技状態」に移行可能である。
「ボーナス内部中状態」は、ボーナス内部中状態制御手段253により制御され、本実施の形態では、後述する「ボーナス遊技状態」の種類に応じて「RBB1F」、「RBB2F」、「CBBF」がある。
「ボーナス内部中状態」からは、「ボーナス遊技状態」に移行可能である。
「ボーナス遊技状態」は、ボーナス遊技状態制御手段254により制御され、本実施の形態では、「RBB1」、「RBB2」、「CBB」がある。
そして、「RBB1」、「RBB2」の終了後は、共に「RT1」に移行する。
なお、「RBB1」、「RBB2」中に、役抽選により当選役グループ「ALL2」、「ALL3」に当選した際に行われる狙え演出については後述する。
そして、「CBB」の終了後は、「RT1」に移行する。
「RT状態」は、RT状態制御手段252により制御され、「RT1」がある。
「RT1」は、第2遊技状態の一例であり、「RT1」は、ボーナス遊技状態の終了後移行する状態である。
また、「RT1」から「RT0」へは、「110ゲーム」を消化する前であっても、所定の終了条件、本実施の形態では、役抽選により当選役グループ「DRP1」、「DRP2」、「DRP3」に当選し、当選役グループ「DRP1」、「DRP2」、「DRP3」に含まれる転落リプレイ役に対応する図柄が停止表示されることで転落リプレイ役が成立(入賞)した場合にも移行する。
かかる回避情報に従うことで、計数値が所定値を超えるまでは、転落リプレイ役が成立しないようにすることが可能としている。
また、回避情報の報知がされる遊技区間(報知可能遊技区間)は、保証区間、維持区間、延長区間から構成され、保証区間から開始される(図13参照)。
すなわち、回避情報の報知がされる遊技区間(報知可能遊技区間)を、RT1の遊技区間に到達する前に到達する区間(保証区間)、例えば、100ゲームとし、かかる回避情報の報知がされる遊技区間が延長(延長区間)される場合があるようにしている。
そして、回避情報の報知がされる遊技区間(報知可能遊技区間)を消化した際の計数値の値によって、回避情報の報知がされる遊技区間(報知可能遊技区間)を例えば110ゲームまで延長するようにしている。
なお、計数値の値は5回である場合に限定されず、1回以上であれば5回未満であっても良いし、又、他の値であっても良い。すなわち、0でなければ第1役の一例である「BE_1」が成立(入賞)していることから、かかる延長をするようにしても良い。
すなわち、保証区間である100ゲーム到達時まで「BE_1」の成立回数(入賞回数)を5回で維持することができれば、更に10ゲーム分の報知可能遊技区間が延長(延長区間)されるようにしている。
また、後述するように、維持区間中に、役抽選により設定値によって当選確率の差のないボーナス移行役「RBB1」、「RBB2」を含む当選役グループ「RBB1」、「RBB2」に当選した場合は、当該ボーナス移行役の当選を契機に移行したボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」を遊技者に有利な有利特別遊技状態としている。
そのため、維持区間とは異なり、「BE_1」が5回を超えて成立(入賞)した場合であっても、回避情報の報知は継続されるため、「RT1」は110ゲームまで継続可能である。
そして、後述するように、延長区間中に、役抽選により設定値によって当選確率の差のないボーナス移行役「RBB1」、「RBB2」を含む当選役グループ「RBB1」、「RBB2」に当選した場合は、当該ボーナス移行役の当選を契機に移行したボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」を遊技者に有利な有利特別遊技状態としている。
そして、成立回数(入賞回数)の計数値が所定値に到達するまでの間は、「BE_2」に対応した図柄が停止表示されるストップスイッチ50の操作態様で操作されるという攻略を防止している。
ボーナス遊技状態の終了条件を満たした場合に移行するRT1において、当該RT1の終了条件を回避する回避情報の報知が行われる。
回避情報の報知は、ボーナス内部中状態(RT2)「RBB1F」、「RBB2F」において、ボーナス移行役「RBB1」、「RBB2」に応じた図柄61が有効ライン86のいずれかに停止表示されることによりボーナス移行役が成立(入賞)し、ボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」への移行が決定された場合において行われる回避情報の報知が行われるか否かの抽選(回避情報の報知抽選)に当選した場合に行われる。
なお、ボーナス移行役の成立(入賞)ではなく、ボーナス移行役の当選時に、回避情報の報知が行われるか否かの抽選(回避情報の報知抽選)を行っても良い。
ここで、回避情報の報知により回避されるRT1の終了条件は、転落リプレイ役の成立(入賞)である。
左第一停止以外でストップスイッチ50を操作し、且つ目押しに成功(赤セブンを引き込み可能なタイミングで左ストップスイッチLを操作)することにより、「BE_2」が成立(入賞)した場合は、所定値に到達した成立回数(入賞回数)がさらに計数されて所定値を超えることがないようにすることができる。
すなわち、「BE_1」に対応する図柄61は回転リール62の回転位置を問わず、どの位置でストップスイッチ50が操作された場合であっても停止可能に設定されているため、遊技者は通常、左第一停止で操作することが多く、必ずしも報知する必要はないためである。
なお、成立回数(入賞回数)の計数値が所定値を超えた場合、次遊技以降で、役抽選により当選役グループ「BE」に当選した場合の報知も行われなくなる。
ポイントとした場合は、例えば、「BE_1」が1回成立するごとに、所定のポイントを獲得し、例えば30ポイント獲得するまで転落リプレイ役の成立(入賞)を回避する回避情報を報知し、30ポイントを超えた場合は回避情報を報知しないようにする。
つぎに、ボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」において実行される演出の一例について説明する。
ボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」では、役抽選により当選役グループ「ALL2」、「ALL3」に当選した場合は、演出制御手段320により、表示装置84や、演出用の回転リール(図示せず)、スピーカー72、演出用ランプ78などを用いて、所定の図柄61を有効ライン86上に停止表示させるようにする演出(狙え演出)が実行される。
そのため、遊技者は「ALL2」と「ALL3」とのいずれが当選しているかが分からず、「ALL2」と「ALL3」とのどちらが当選しているかを推測し、左回転リール64に「ALL2」に対応する「ブランク1」の図柄61と「ALL3」に対応する「ブランク2」の図柄61との一方を選択して目押しすることになる。
また、「BE_1」の成立回数(入賞回数)が所定値、例えば5回である「RT1」(維持区間、延長区間)において、役抽選により設定値によって当選確率の差のないボーナス移行役「RBB1」、「RBB2」を含む当選役グループ「RBB1」、「RBB2」に当選した場合は、当該ボーナス移行役の当選を契機に移行したボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」で、役抽選により当選役グループ「ALL2」、「ALL3」に当選した場合に、演出制御手段320により、表示装置84や、演出用の回転リール(図示せず)、スピーカー72、演出用ランプ78などを用いて、所定の図柄61を有効ライン86上に停止表示させるようにする演出(狙え演出)が実行される。
すなわち、本実施の形態では、「ALL2」に含まれる増加役1、「ALL3」に含まれる増加役2に対応する図柄61は、中回転リール66、右回転リール68は、ストップスイッチ50の操作タイミングを問わず、停止可能な図柄61が割り当てられており(図2参照)、左回転リール64で対応する図柄61の目押しに成功することで、「ALL2」又は「ALL3」が成立(入賞)することとなる。
例えば、所定の図柄61として、「青セブン」の図柄を中回転リール66の中段に当該中回転リール66のいわゆるスベリなしで停止表示させるように、中ストップスイッチCを操作するいわゆるビタ押しをさせるという上述した狙え演出に加え、かかるビタ押しに失敗した場合に左回転リール64で目押しをする図柄61についても報知する演出であっても良い。
ビタ押しに失敗した場合は、上述したように、ストップスイッチCの操作タイミングによって「リプレイ2」又は「スイカ」の図柄61が中段に停止されるようにしている。
その後、「ALL2」に当選していた場合は、左回転リール64で「ブランク1」の図柄61、「ALL3」に当選していた場合は、左回転リール64で「ブランク2」の図柄61を目押しさせることを報知することで、「ALL2」又は「ALL3」が成立(入賞)するようにしている。
これにより、不正行為によりメイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される情報が抜き取られた場合であっても、当選役グループ「ALL2」、「ALL3」が当選された情報は抜き取られず、「ALL2」と「ALL3」とのどちらが当選したかが分からないことになり、不正に「ALL2」、「ALL3」が成立することによりメダルの払い出しが得られることを防止するようにしている。
なお、有利特別遊技状態ではないボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」の場合は、役抽選の結果、「ALL2」と「ALL3」のどちらかが当選した場合、「ALL2」、「ALL3」のどちらかが当選したことを示す情報(「ALL2」、「ALL3」のどちらが当選したか認識できない情報)をサブ制御基板300へ送信するようにしている。
図13を用いて、回避情報の報知と有利特別遊技状態への流れの一例を説明する。
図13は、「BE_1」の成立回数(入賞回数)が所定値である5回に到達する前に、第2操作態様(左第一停止以外)でストップスイッチ50が操作されることがなかったため、報知可能遊技区間である100ゲームを消化した際の成立回数(入賞回数)の計数値が、第1操作態様でストップスイッチ50が操作されていれば到達していることが想定される5回であるため、報知可能遊技区間が延長され、当該延長された報知可能遊技区間(成立回数5回の状態)に、ボーナス移行役に当選した場合の一例である。
まず、「RT1」の1G目に当選役グループ「DRP1」、「DRP2」、「DRP3」のいずれかに当選した場合は、成立回数(入賞回数)が5回を超えていないため、回避情報の報知が行われ、当該回避情報に従ってストップスイッチ50を操作することにより、転落リプレイ役が成立(入賞)せず、通常リプレイ役が成立(入賞)することとなる。そのため、「RT0」への移行はされない。
なお、かかる停止態様でストップスイッチ50を操作し続けることができれば、「RT1」を、予め定められた遊技区間である110ゲーム遊技し続けることが可能となる。
また、「BE_1」が成立(入賞)した場合は、回避情報の報知が終了する。
なお、延長区間であるため、「BE_1」が成立(入賞)した場合であっても、回避情報の報知は終了しない。
なお、106G目にボーナス移行役である当選役グループ「RBB1」、「RBB2」のいずれかに当選し、当該ゲームで対応する図柄組合せが有効ライン86上に停止表示させた場合に限らず、図柄組合せが有効ライン86上に停止表示できなかった場合、すなわち、ボーナス内部中状態(RT2)に移行した後、延長区間中に対応する図柄組合せを有効ライン86上に停止表示させた場合も同様である。
すなわち、図13を参照して説明すると、維持区間中の、例えば、72G目にボーナス移行役である当選役グループ「RBB1」、「RBB2」のいずれかに当選し、対応する図柄組合せを有効ライン86上に停止表示させた場合は、ボーナス移行役が成立(入賞)し、有利狙え演出が実行される有利なボーナス遊技状態(有利特別遊技状態)へ移行する。
図14に示すフローチャートに基づいて、メイン制御基板200が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
なお、本実施の形態では、有利特別遊技状態中に、役抽選に特定役の一例である当選役グループ「ALL2」、「ALL3」に当選した場合は、当該役抽選の結果をサブ制御基板300へ送信せず、当選した当選役グループ「ALL2」又は「ALL3」のストップスイッチ50の停止態様に関する情報を送信するようにしている。
また、有利特別遊技状態ではないボーナス遊技状態「RBB1」、「RBB2」の場合は、役抽選の結果、「ALL2」と「ALL3」のどちらかが当選した場合、「ALL2」、「ALL3」のどちらかが当選したことを示す情報(「ALL2」、「ALL3」のどちらが当選したか認識できない情報)をサブ制御基板300へ送信するようにしている。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの入賞等の判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
すなわち、本発明は、遊技者にとって有利な遊技状態において、遊技者の技術介入により有利な遊技状態の終了条件を回避可能としつつ、有利な遊技状態を攻略性のある遊技性とすることで、遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
すなわち、第1役が成立した場合に計数される指標の計数値が所定値を超えるまで第2遊技状態の終了条件を回避する回避情報が報知されるため、遊技者は第1役を成立させないストップスイッチの停止態様(第2停止態様)で操作することが想定される。
しかし、第2遊技状態が所定の遊技区間を消化することで終了する場合は、当該遊技区間の最後まで遊技可能となってしまうなど、単調な遊技が続いてしまい、興趣の低下を招くこととなりかねない。
そのため、指標の計数値が所定値に到達した場合に特別遊技状態への移行条件を満たした場合は、より有利な有利特別遊技状態へ移行することとすることで、第1役を成立させないストップスイッチ50の停止態様(第2停止態様)で操作せず、第1役を成立させるストップスイッチ50の停止態様(第1停止態様)で操作して、早く所定値に到達させた方が、遊技者にとって有利となるようにすることで、遊技者の技術介入により第2遊技状態の終了条件を回避しつつ、第2遊技状態を攻略性のある遊技性にして、遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
すなわち、第1役の成立に基づく指標の計数値が所定値を超えた場合や計数値が所定値に到達した状態で第1役が成立した場合は、第2遊技状態の終了条件を回避する回避情報が報知されなくなり、計数値が所定値を超えたり、計数値が所定値に到達した状態で第1役が成立したりしないように、第1役を成立させないストップスイッチ50の操作態様を報知することにより、遊技者の技術介入により第2遊技状態を終了させないことが可能となる遊技機を提供することができる。
そして、指標の計数値が所定値に到達するまでの間は、第2役に対応した図柄が停止表示される第2操作態様でストップスイッチ50を操作するという攻略を防止することが可能となる。
すなわち、不正行為によりどちらの特定役が当選したことが分かった場合は、当選した特定役に対応するストップスイッチ50の停止態様で操作すれば、特定役の成立によるメダルの払い出しなどの利益が得られることになるため、メイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される情報が抜き取られた場合であっても、利益を得られないようにすることが可能となる。
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ 94 払出センサ
95 ホッパーモータ 96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御基板 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 払出制御手段 250 遊技制御手段
251 一般遊技状態制御手段 252 RT制御手段
253 ボーナス内部中状態制御手段 254 ボーナス遊技状態制御手段
260 許可区間制御手段
270 送信手段
300 サブ制御基板 310 受信手段
320 演出制御手段
Claims (6)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチと、
複数種類の役について当選か否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選により当選した役に対応した図柄の停止態様で停止された場合に当該当選した役が成立して遊技者に利益を付与する利益付与手段と、を備え、
少なくとも、第1遊技状態と、前記第1遊技状態より遊技者に有利な第2遊技状態と、前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態とは異なる特別遊技状態とを有し、前記第2遊技状態で所定の終了条件を満たした場合に前記第1遊技状態に移行する遊技機であって、
前記複数種類の役には、前記ストップスイッチが第1操作態様で操作された場合に、前記回転リールが予め定められた第1停止態様で停止されることで成立可能な第1役と、第2操作態様で操作された場合に、前記回転リールが予め定められた第2停止態様で停止されることで成立可能な第2役と、が重複して当選する重複当選役が含まれ、
前記第1役が成立した場合、当該成立に基づく指標を計数し、当該計数した計数値が所定値を超えるまで前記終了条件を回避する回避情報を報知可能であり、
前記計数値が前記所定値の状態で、前記特別遊技状態への移行条件を満たした場合は、前記計数値が前記所定値以外の状態で、前記特別遊技状態への移行条件を満たした場合に比べ、当該特別遊技状態を遊技者に有利な有利特別遊技状態とすることを特徴とする遊技機。 - 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチと、
複数種類の役について当選か否かを決定する役抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選により当選した役に対応した図柄の停止態様で停止された場合に当該当選した役が成立して遊技者に利益を付与する利益付与手段と、を備え、
少なくとも、第1遊技状態と、前記第1遊技状態より遊技者に有利な第2遊技状態と、前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態とは異なる特別遊技状態とを有し、前記第2遊技状態で所定の終了条件を満たした場合に前記第1遊技状態に移行する遊技機であって、
前記複数種類の役には、前記ストップスイッチが第1操作態様で操作された場合に、前記回転リールが予め定められた第1停止態様で停止されることで成立可能な第1役と、第2操作態様で操作された場合に、前記回転リールが予め定められた第2停止態様で停止されることで成立可能な第2役と、が重複して当選する重複当選役が含まれ、
前記第1役が成立した場合、当該成立に基づく指標を計数し、当該計数した計数値が所定値に到達した状態で前記第1役が成立するまで前記終了条件を回避する回避情報を報知可能であり、
前記計数値が前記所定値の状態で、前記特別遊技状態への移行条件を満たした場合は、前記計数値が前記所定値以外の状態で、前記特別遊技状態への移行条件を満たした場合に比べ、当該特別遊技状態を遊技者に有利な有利特別遊技状態とすることを特徴とする遊技機。 - 前記第2遊技状態は、前記終了条件の他、所定の遊技区間を消化することで終了し、
前記所定の遊技区間に到達する前に到達する報知可能遊技区間を消化することで、前記回避情報の報知を終了し、
前記計数値が、前記所定値に到達するまで、前記第1操作態様で前記ストップスイッチを操作することを報知し、前記所定値に到達した場合は、前記報知可能遊技区間を消化するまで前記第2操作態様で前記ストップスイッチを操作するように報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 前記第2遊技状態は、前記終了条件の他、所定の遊技区間を消化することで終了し、
前記所定の遊技区間に到達する前に到達する報知可能遊技区間を消化することで、前記回避情報の報知を終了し、
前記所定の報知可能遊技区間を消化した際の前記計数値の値によって、前記報知可能遊技区間を延長することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。 - 前記報知可能遊技区間が延長された場合に、少なくとも当該延長された遊技区間内で前記特別遊技状態への移行条件を満たした場合は、当該特別遊技状態を前記有利特別遊技状態とすることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
- 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチと、
前記回転リール、前記スタートスイッチ、前記ストップスイッチにそれぞれ接続され、少なくとも遊技の進行を制御するメイン制御基板と、
前記メイン制御基板から送信される情報に基づき遊技の進行に合わせた演出を制御するサブ制御基板と、を備え、
前記メイン制御基板には、
複数種類の役について当選か否かを決定する役抽選を行う役抽選手段を備え、
前記複数種類の役には、複数の前記ストップスイッチが所定の態様で操作されることを条件に、前記回転リールが予め定められた図柄組合せで停止されることで成立可能な複数種類の特定役が含まれ、
少なくとも前記有利特別遊技状態中に、前記役抽選により前記特定役が当選した場合は、前記メイン制御基板から前記サブ制御基板へは、当該役抽選の結果を送信せず、前記所定の態様に関する情報を送信するようにしていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の遊技機。
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