JP2019041756A - コンテナ用鮮度保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな電力でエチレンを分解可能かつ殺菌可能な、簡易な構造のコンテナ用鮮度保持装置を提供する。【解決手段】生鮮物9を収容するコンテナ10内に鮮度保持装置20を設け、装置本体21の開放空間22をコンテナの内部空間11aに開放させる。装置本体2によってプラズマ生成部30を支持する。プラズマ生成部30は、開放空間22に連なる放電空間35を形成する一対の電極31,32と、電極31,32の対向面どうし間に介在されてこれら電極間の距離をマイクロメートルオーダーに保持する絶縁体からなるスペーサ36を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、青果、花卉、魚介類、肉類などの生鮮物を収容するコンテナに設けられる鮮度保持装置に関し、特に、生鮮物の鮮度をプラズマによって保持するコンテナ用鮮度保持装置に関する。
一般に、輸出入貨物などの輸送には、20フィートコンテナや40フィートコンテナなどの一定規格のコンテナが用いられている。輸送中、貨物の品質保持は重要である。特に、青果等の生鮮物を輸送する場合、輸送期間中の鮮度保持が要請されている。
鮮度劣化の要因としては、エチレンや細菌が挙げられる。エチレンは、青果物の成熟を促進する成長ホルモンである。ある種の青果物(例えばアボカド、杏子、バナナなど)は、成熟に伴ってエチレンを多く発生させる。このエチレンが周りの青果物の成熟を早める働きをする。例えばバナナ、レタス、アボカド、杏子、カリフラワー、ブロッコリーなどはエチレン感受性が高く、エチレン含有環境下では成熟・老化が促進されることが知られている。また、腐敗菌などの細菌は、生鮮物の腐敗を促進する。
鮮度保持手段としては、例えばリーファーコンテナを用いて冷却することで、エチレンの発生を抑えたり、細菌の活動を弱めたりしている。鮮度抑制効果を更に高めるために、コンテナ内の雰囲気ガスの酸素濃度を下げることで窒素リッチになるよう組成調節するCA(controlled Atmosphere)コンテナも知られている。
特許文献1には、収納容器に収容した生鮮物の鮮度を保持するために、プラズマによってエチレンの分解及び殺菌を行なう装置が開示されている。該装置は、複数本の棒状電極と、収納容器内の空気を前記棒状電極どうし間の空間に送る送風機とを有している。隣接する棒状電極どうし間の間隔は、0.5mm程度である。
特開2003−158996号公報
リーファーコンテナやCAコンテナによる冷却機能や組成調節機能だけでは、青果物などからのエチレンガスの発生や細菌の活動が抑えられるだけであり、エチレン濃度が低下したり殺菌されたりするわけではない。
特許文献1の装置においては、棒状電極間の空間に放電を生成するために比較的大きな電力を必要とする。また、棒状電極どうしの間隔を0.5mm程度に保持するのは容易でない。
本発明は、かかる事情に鑑み、生鮮物を収容して輸送、保管等する際、小さな電力で、雰囲気ガス中のエチレン等の成長ホルモンを分解可能かつ殺菌可能であり、生鮮物の鮮度劣化を十分に抑制できる、簡易な構造のコンテナ用鮮度保持装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、コンテナに収容された生鮮物の鮮度を保持する装置であって、
前記コンテナの内部空間に開放された開放空間を画成する装置本体と、
前記装置本体に支持されたプラズマ生成部と、
を備え、前記プラズマ生成部が、前記開放空間に連なるとともにプラズマが生成される放電空間を形成する一対の平らな電極と、前記一対の電極の対向面どうし間に介在されてこれら電極間の距離をマイクロメートルオーダーに保持する絶縁体からなるスペーサを含むことを特徴とする。
マイクロメートルオーダーとは、1μm以上1000μm未満の範囲をいう。
コンテナには、例えば青果物、花卉、魚介類、肉類などの生鮮物が収容され、保管、輸送される。
鮮度保持装置の開放空間がコンテナの内部空間に開放されることによって、コンテナ内の雰囲気ガスが開放空間に出入り可能である。更に開放空間に放電空間が連なることによって、前記雰囲気ガスが放電空間に出入り可能である。放電空間における放電によって前記雰囲気ガスがプラズマ化される。これによって、雰囲気ガス中のエチレン等の成長ホルモンが分解される。また、雰囲気ガス中の浮遊細菌が殺菌される。この結果、コンテナ内の生鮮物の鮮度劣化を十分に抑制できる。
前記スペーサによって電極間距離を確実かつ安定的にマイクロメートルオーダーにできる。電極間距離をマイクロメートルオーダーとすることによって十分低い電圧で放電を生成できる。この結果、プラズマ生成部を電池などの自前の電力で比較的長期間、運転可能となる。
必ずしもプラズマ生成部専用の送風手段を設ける必要が無く、所要電力を一層低減できる。
前記一対の電極の対向面どうしの間に前記放電空間が形成され、かつ少なくとも一方の電極の対向面に誘電体からなる誘電体層が設けられ、前記誘電体層と他方の電極との間に前記スペーサが介在されていることが好ましい。一対の電極によって平行平板電極が構成される。スペーサによって平行平板電極の電極間距離をマイクロメートルオーダーに保持できる。少なくとも一方の電極の対向面に誘電体層を設けることによって、前記放電空間内において大気圧近傍下における誘電体バリア放電を安定的に生成できる。
大気圧近傍とは、1.013×10〜50.663×10Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×10〜10.664×10Paが好ましく、9.331×10〜10.397×10Paがより好ましい。
前記誘電体層が、前記スペーサを一体に含むことが好ましい。スペーサが誘電体バリア放電における誘電体の機能を果たしてもよい。
前記一方の電極の誘電体層が、他方の電極へ向かって突出された凸部を有し、前記凸部が前記スペーサを構成していることが、より好ましい。これによって、部品点数を減らすことができる。かつプラズマ生成部の組立性を向上できる。
前記プラズマ生成部には前記一対の電極を貫通する1又は複数の貫通穴が形成され、各貫通穴の中間部が前記放電空間と交差するように連なっていることが好ましい。
コンテナ内の雰囲気ガスが貫通穴を通り抜けることができる。該雰囲気ガスの一部が放電空間へ拡散される。或いは、放電空間からプラズマの一部が貫通穴内に漏れ、これに雰囲気ガスが触れる。これによって、エチレン等の成長ホルモンの分解や浮遊細菌の殺菌がなされる。
前記スペーサが、マイクロメートルオーダーの厚さの薄板状ないしは薄膜状に形成されて前記一対の電極どうしの間を埋めるように設けられており、
少なくとも片方の電極における前記対向面と交差する交差面と他方の電極との間で放電が生成されることが好ましい。
前記スペーサによって、電極間距離を確実かつ安定的にマイクロメートルオーダーにできる。スペーサの厚さによって電極間距離を規定できる。更には、プラズマ生成部の構造を簡易化できる。
前記プラズマ生成部には前記一対の電極及びスペーサを貫通する1又は複数の貫通穴が形成され、前記貫通穴の内周面に沿って放電が形成されることが好ましい。前記貫通穴は、前記放電空間の少なくとも一部を構成する。
コンテナ内の雰囲気ガスが、開放空間ひいては貫通穴に入り込むことによって、貫通穴の内周面における沿面状の放電に触れる。これによって、エチレン等の成長ホルモンの分解や浮遊細菌の殺菌がなされる。
前記一対の電極における一方の電極の端面が他方の電極の対向面と前記スペーサを挟んで相対していてもよい。前記スペーサが前記交差面と交差し、前記交差面とスペーサとで作る隅角部に沿って放電が生成されるようになっていてもよい。
前記スペーサが、前記交差面とほぼ面一をなす介在面を有していてもよい。これによって、交差面及び介在面に沿って放電を生成できる。
一対の電極における対向面と交差する交差面どうし間に前記介在面が挟まれ、かつこれら交差面と介在面とが互いにほぼ面一であってもよい。
前記交差面及び介在面は互いに完全に面一であるのに限られず、介在面が交差面より若干(例えば数μm〜数百μm程度)突出されていてもよく、逆に若干引っ込んでいてもよい。
前記片方の電極が、線状部を有するパターン形状であり、前記スペーサ及び前記他方の電極が、前記片方の電極より大きな面形状であることが好ましい。
前記線状部の端面が前記交差面を構成する。該端面において放電が生成される。線状部を前記スペーサ及び前記他方の電極の広い範囲にわたるように形成することによって、広い範囲で放電を生成できる。
パターン形状としては、格子縞状、櫛歯状、ストライプ状などが挙げられる。
両方の電極がパターン形状であり、かつ一方の電極の線状部が、他方の電極の線状部より幅狭又は小面積であってもよい。
両方の電極がパターン形状であり、かつこれら電極どうしの対向方向から見て、一方の電極が、他方の電極に対してずれていてもよい。
本発明によれば、生鮮物をコンテナに収容して輸送、保管等する際、簡易な構造の鮮度保持装置によって、小さな電力で、雰囲気ガス中のエチレン等の成長ホルモンを分解可能かつ殺菌可能であり、生鮮物の鮮度劣化を十分に抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る鮮度保持装置を備えたコンテナ装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図2は、前記鮮度保持装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図3は、前記鮮度保持装置のプラズマ生成部を示し、図2のIII−III線に沿う正面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿う拡大断面図である。 図5は、前記プラズマ生成部の第1電極の斜視図である。 図6は、前記プラズマ生成部のスペーサの変形態様を示す正面図である。 図7は、前記プラズマ生成部のスペーサの変形態様を示す正面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る鮮度保持装置を備えたコンテナ装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係る鮮度保持装置を備えたコンテナ装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図10は、前記第3実施形態の鮮度保持装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図11は、本発明の第4実施形態に係る鮮度保持装置を備えたコンテナ装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図12は、前記鮮度保持装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図13は、前記鮮度保持装置のプラズマ生成部を示し、図12のXIII−XIII線に沿う正面図である。 図14は、図13のXIV−XIV線に沿う拡大断面図である。 図15は、本発明の第5実施形態に係る鮮度保持装置を備えたコンテナ装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図16は、前記第5実施形態の鮮度保持装置の概略構成を解説的に示す断面図である。 図17は、前記第5実施形態の鮮度保持装置のプラズマ生成部を示し、図16のXVII−XVII線に沿う平面図である。 図18は、図17のXVIII−XVIII線に沿う拡大断面図である。 図19は、本発明の第6施形態を示し、プラズマ生成部の平面図である。 図20は、実施例1の結果を示すグラフである。 図21は、実施例2及び比較例の結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1〜図7は、本発明の第1実施形態を示したものである。
図1に示すように、鮮度保持コンテナ装置1は、コンテナ10と、鮮度保持装置20と備えている。
コンテナ10は、20フィート、40フィート等の一定規格の大きさ及び形状になっている。コンテナ10は、コンテナ本体11と、調節部12を有するリーファーコンテナによって構成されている。コンテナ本体11における例えば長手方向の一端側の壁11wには、送風口13と吸気口14が互いに離れて設けられている。これら送風口13及び吸気口14が、コンテナ本体11の内室11a(内部空間)に開口されている。また、コンテナ本体11の内壁の全域には、断熱材18が設けられている。
コンテナ内室11aに輸送対象の生鮮物9が収容されている。生鮮物9としては、青果物、花卉、魚介類、肉類などが挙げられる。これら生鮮物9が、例えば種類ごとに箱8に小分けされている。
なお、1つの箱8に複数種の生鮮物9が混載されていてもよい。
図1に示すように、コンテナ10内の生鮮物9のうち一部の青果物は、成熟に伴ってエチレン等のガス状の成長ホルモンg1を多く発生する。成長ホルモンg1は、コンテナ内室11aの雰囲気ガスg0(空気)に混じる。また、雰囲気ガスg0中には、腐敗菌などの細菌bが浮遊していることがある。
コンテナ本体11の長手方向の一端部に調節部12が設けられている。調節部12は、コンテナ内室11aの雰囲気ガスg0を冷却する機能を有している。詳細な図示は省略するが、調節部12は、冷凍サイクル15と、送風ファン16と、発電機17を含む。送風ファン16によって、雰囲ガスg0が、吸気口14から調節部12内に取り込まれる。該雰囲ガスg0は、冷凍サイクル15の冷媒との熱交換により冷却された後、送風口13からコンテナ本体11内に送出される。これによって、図1の白抜き矢印線にて示すように、コンテナ内室11aには、雰囲ガスg0の強制流通路10gが形成されている。
前記冷媒に移された熱は、冷凍サイクル15から外気ライン19に移されて放出される。
発電機17によって、冷凍サイクル15の圧縮機(図示省略)や、雰囲気ガスg0の送風ファン16や、外気ライン19の送風ファン(図示省略)が駆動される。
図1に示すように、コンテナ10に鮮度保持装置20が設けられている。図2に示すように、鮮度保持装置20は、装置本体21(ケーシング)と、プラズマ生成部30を含む。
装置本体21は、送風口13の大きさ及び形状に合わせた箱形状ないしは筒形状になっている。装置本体21の内部には室部22(開放空間)が形成されている。装置本体21ひいては室部22の水平な軸線L21に沿う方向の両端部は、開放されている。該装置本体21が、軸線L21を送風口13の軸線と一致させて、コンテナ本体11における送風口13の周りの内壁11wに取付けられている。送風口13に室部22が直接的に連なることで、送風口13からの雰囲ガスg0が室部22を通り抜け可能である。室部22は、雰囲ガスg0の強制流通路10gの一部を構成している。
装置本体21の材質は、樹脂であるが、金属であってもよい。
装置本体21における送風口13とは反対側(図2において右側)を向く出口側開口21bには、指挿入防止ひいて感電防止用のメッシュ28が設けられている。
図2に示すように、装置本体21内の前記強制流通路10gの一部を構成する室部22には、プラズマ生成部30が設けられている。プラズマ生成部30は、薄い平板状になっている。該プラズマ生成部30が、装置本体21の軸線L21に対し直交するように向けられ、室部22を2つの室部分22a,22bに仕切っている。プラズマ生成部30は、送風口13の近くにおける雰囲気ガスg0の強制流通方向と交差している。
図3において、プラズマ生成部30の形状は、四角形になっているが、これに限られず、円形でもよく、他の多角形でもよい。
図2及び図3に示すように、プラズマ生成部30は、一対の電極31,32と、スペーサ36を含む電極モジュールである。電極31,32は、長方形の平らな薄板状ないしは薄膜状になっている。なお、電極31,32の外形状は、長方形に限られず、正方形でもよく、その他の多角形でもよく円形でもよい。
各電極31,32の厚さは、例えば数百μm〜数mm程度である。 電極31,32の材質は、好ましくは銅、銀、鉄等の良導電性金属である。一方の電極31の材質と他方の電極32の材質が異なっていてもよい。
図4に示すように、一対の電極31,32が互いに平行に対向するように配置されている。これら電極31,32によって平行平板電極が構成されている。電極31,32の対向面どうしの間に隙間状の空間35が形成されている。電極31,32間の距離d(空間35の厚さ)は、マイクロメートルオーダー(1μm以上1000μm未満)である。
なお、図において、電極間距離dは、電極31,32の縦横寸法及び後記貫通穴34の直径などに対して誇張されている。
図4に示すように、第1電極31(一方の電極)は、金属導体からなる電極本体31eと、誘電体(絶縁体)からなる誘電体層31dを含む。誘電体層31dは、電極本体31eの表面における少なくとも他方の電極32を向く面を覆うように設けられている。より好ましくは、誘電体層31dは、電極31eの表面全体、すなわち前記電極32を向く面に加えて、電極32とは反対側を向く面及び後記貫通穴34aの内周面を覆っている。
第2電極32(他方の電極)は、金属導体からなる電極本体32eと、誘電体からなる誘電体層32dを含む。誘電体層32dは、電極本体32eの表面における少なくとも電極31を向く面に被さっている。より好ましくは、誘電体層32dは、電極32eの表面全体を覆っている。
誘電体層31d,32dの材質としては、例えばチタン酸バリウムその他の好ましくは強誘電体のセラミックスが挙げられる。誘電体層31d,32dは、絶縁性をも有している。
誘電体層31dにおける電極32を向く面が、電極31の対向面31aとなっている。誘電体層32dにおける電極31を向く面が、電極32の対向面32aとなっている。これら対向面31a.32aどうし間に電極間空間35が形成されている。
図4に示すように、電極31,32のうち少なくとも一方の電極31の誘電体層31dには、凸部36が一体に形成されている。凸部36は、誘電体層31dにおける対向面31aから他方の電極32へ向かって突出されている。凸部36の突出高さは、電極間距離dと等しく、マイクロメートルオーダーである。図3及び図5に示すように、凸部36は、対向面31aの外周に沿って環状に延びている。
図4に示すように、凸部36の突出方向の先端面が、他方の電極32の誘電体層32dに突き当てられている。凸部36によって絶縁性のスペーサが構成されている。以下適宜、凸部36を「スペーサ36」と称す。
言い換えると、誘電体層31が、スペーサ36を一体に含んでいる。電極31,32間にスペーサ36が介在されることによって、電極間距離dがマイクロメートルオーダーに保持されている。電極31の外周に沿う環状のスペーサ36が周方向の全域にわたって電極32と当接されることによって、電極間距離dが安定的にマイクロメートルオーダーに保持されている。
なお、スペーサ36は、電極間距離dを安定してマイクロメートルオーダーに保持可能であれば、その配置、形状などは図3及び図5の態様に限られず適宜改変できる。
例えば図6に示すように、スペーサ36が、電極31の前記対向面における2つの長辺側の縁に沿って線状に延びていてもよい。
図7に示すように、スペーサ36(凸部36)が、複数の小突起状に形成され、電極31の対向面31aにおける四隅のコーナー部及び対向面31aの内側部に整列又は分散して配置されていてもよい。図7の小突起状のスペーサ36は、四角形であるがその他の多角形や円形であってもよい。
環状又は線状のスペーサと小突起状のスペーサが組み合わされていてもよい。
図2及び図3に示すように、電極31,32ひいてはプラズマ生成部30には、複数の貫通穴34が形成されている。貫通穴34は、例えば円形になっており、電極31,32を軸線L21に沿う厚さ方向(図2において左右)に貫通している。各貫通穴34の中間部が、電極間空間35と交差するようにして連通している。
軸線L21に沿う方向から見て、2つの電極31,32の貫通穴部分どうしが互いに重なり合っている。一方の電極31における貫通穴内周面34aと、他方の電極32における貫通穴内周面34bとが、互いに同一の円筒面上に配置されている。
なお、貫通穴34の形状は、円形に限られず、長穴状(スリット状)でもよく、多角形状でもよい。
図3に示すように、複数の貫通穴34は、プラズマ生成部30の好ましくは全域に一様に分布されている。貫通穴34の直径は、数mm〜十数mm程度であり、好ましくは1.5mm〜3mm程度である。
図2に示すように、鮮度保持装置20の2つの室部分22a,22bが、貫通穴34を介して連通されている。送風口13からの雰囲気ガスg0は、室部分22a、貫通穴34、室部分22bの順に通り抜ける。貫通穴34は、雰囲気ガスg0の強制流通路10gの一部である通過流路を構成している。言い換えると、プラズマ生成部30は、通過流路34を画成している。
図2に示すように、さらに、鮮度保持装置20は、電源部4を備えている。電源部4は、装置本体21に付設されていてもよく、装置本体21から離れて配置されていてもよく、装置本体21内に格納されていてもよい。
電源部4は、直流電源4aと、電源回路4cを含む。直流電源4aとしては、乾電池、鉛蓄電池などの電池を用いることができる。直流電源4aの出力電圧は、例えば数V〜数十V程度である。電源回路4cは、直流電源4aの直流電圧を好ましくはパルス状の高周波電圧に変換する。高周波電圧の波高値は、例えばVpp=数百V〜1.5kV程度であり、好ましくは500V〜600V程度であり、プラズマ生成部30の絶縁破壊電圧を越えていることが好ましい。周波数は、例えば数百Hz〜数kHzである。
図2に示すように、電源回路4cの給電線4dが、一対の電極31,32のうち何れか一方の電極31に接続されている。他方の電極32は、接地線4eを介して接地されている。電源回路4cからの供給電力は、例えば数mW〜10W程度である。
なお、前記直流電圧を交流変換してもよい。
鮮度保持コンテナ装置1によれば、電源部4からの電力供給によって、電極31,32間にパルス状高周波電圧が印加され、電極間空間35にパルス状高周波電界が形成される。これによって、図4の網掛け部に示すように、電極間空間35において誘電体バリア放電が起き、プラズマ30aが生成される。該電極間空間すなわち放電空間35内のガスがプラズマ化される。プラズマ30aの一部は、貫通穴34内に漏れる。
調節部12からの雰囲気ガスg0は、送風口13からケーシング室部22を通ってコンテナ内室11aに送出される。ケーシング室部22の途中において、雰囲気ガスg0は各貫通穴34を通り、放電空間35から貫通穴34内に漏れたプラズマ30aと接触してプラズマ化される。更に、一部の雰囲気ガスg0は放電空間35内に拡散されて直接的にプラズマ化される。これによって、雰囲気ガスg0中のエチレン等の成長ホルモンg1が分解されるとともに、雰囲気ガスg0中の浮遊細菌bが殺菌される。この結果、コンテナ内室11aの成長ホルモン濃度を下げることができるとともに、コンテナ10内の生鮮物9の鮮度劣化を抑制できる。
スペーサ36によって電極間距離dを確実かつ安定的にマイクロメートルオーダーとすることができる。
電極間距離dがマイクロメートルオーダーであるため、供給電力が小さくても放電を生成することができる。かつ雰囲気ガスg0の鮮度保持装置20への導入手段として、コンテナ10の送風ファン16を利用できる。したがって、鮮度保持装置20が専用の送風手段を備えている必要がなく、電源部4における所要電力を低減できる。この結果、直流電源4aとして、乾電池や蓄電池などの一次電池、二次電池を用い、比較的長期間、運転可能となる。
雰囲気ガスg0は、貫通穴34を通り抜ければよく、狭隘な放電空間35を通り抜ける必要が無い。したがって、雰囲気ガスg0の圧損を低減できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を適宜省略する。
鮮度保持装置の配置場所は送風口13には限られない。
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態を示したものである。
第2実施形態に係る鮮度保持コンテナ装置1Bにおいては、鮮度保持装置20が、コンテナ10の吸気口14に設けられている。雰囲気ガスg0は、吸気口14への取り込み時に、鮮度保持装置20の貫通穴34(通過流路)を通ることでプラズマ化される。
さらに、以下に述べる通り、鮮度保持装置の配置場所は、送風口13もしくは吸気口14又はこれらの近くには限られない。
<第3実施形態>
図9及び図10は、本発明の第3実施形態を示したものである。
図9に示すように、第3実施形態に係る鮮度保持コンテナ装置1Cにおいては、鮮度保持装置20Cが、送風口13及び吸気口14から離れて、コンテナ本体11内の雰囲気ガスg0の強制流通路10g上に配置されている。例えば、鮮度保持装置20Cは、コンテナ本体11の天井部11bの長手方向(図9において左右)の中間部に配置されている。
図10に示すように、装置本体21が、天井部11bに垂設されている。装置本体21にプラズマ生成部30が垂直に向けられて収容されている。室部22(開放空間)は、両側の開口21c,21dを介してコンテナ内室11aに開放されている。一方側(図10において右側)の開口21cは、吸気口14とは反対側へ向けられ、他方側(図10において左側)の開口21dは、吸気口14へ向けられている。開口21c,21dには、それぞれ指挿入防止ひいて感電防止用のメッシュ28が設けられている。
<第4実施形態>
図11〜図14は、本発明の第4実施形態を示したものである。
図11に示すように、第4実施形態に係る鮮度保持コンテナ装置1Dにおいては、鮮度保持装置20Dの装置本体21にプラズマ生成部40が垂直に向けられて収容されている。なお、鮮度保持装置20Dは、送風口13に配置されているが、第2実施形態(図8)と同様に吸気口14に配置されていてもよく、第3実施形態(図9)と同様にコンテナ本体11の中間部に配置されていてもよい。
プラズマ生成部40は、スペーサ43と、一対の電極41,42を有している。スペーサ43は、薄板状ないしは薄膜状の絶縁体によって構成されている。スペーサ43の材質としては、例えばガラス、その他のセラミックや、ポリイミド等の樹脂が挙げられる。
スペーサ43の厚さは、マイクロメートルオーダーであり、好ましくは5μm〜500μmである。スペーサ43が厚すぎると、後記電極間距離d’(図14)が広くなり、放電電圧を大きくする必要がある。スペーサ43が薄すぎると、所要の強度を確保できない。
なお、図において、スペーサ43及び電極41,42の厚さは誇張されており、ひいてはプラズマ生成部40の厚さは誇張されている。
図12に示すように、スペーサ43の両面にそれぞれ電極41,42が設けられている。各電極41,42がスペーサ43に接している。言い換えると、一対の電極41,42どうしの間にスペーサ43が介在されている。電極41,42どうしの間がスペーサ43によって埋められている。
電極41,42は、薄板状ないしは薄膜状をなし、スペーサ43の両面の全域を覆っている。各電極41,42の厚さは、例えば数百μm〜数mm程度である。図14に示すように、電極41,42間の距離d’は、スペーサ43の厚さと等しく、マイクロメートルオーダーである。
電極41,42の材質は、銅、銀、鉄等の金属でもよく、ITOなどの透明導電膜でもよい。一方の電極41の材質と他方の電極42の材質が異なっていてもよい。
図示は省略するが、各電極41,42の表側面(スペーサ43側とは反対側の面)は、保護膜によって覆われていてもよい。
図12に示すように、プラズマ生成部40には、複数の貫通穴44が形成されている。これら貫通穴44を介して、2つの室部分22a,22bが連通されている。送風口13からの雰囲気ガスg0は、室部分22a、貫通穴44、室部分22bの順に通り抜ける。貫通穴44は、雰囲気ガスg0の強制流通路10gの一部である通過流路を構成している。言い換えると、プラズマ生成部40は、通過流路を画成している。
図13に示すように、複数の貫通穴44は、プラズマ生成部40の好ましくは全域に均一に分布されている。各貫通穴44は円形になっている。貫通穴44の直径は、数mm〜十数mm程度であり、好ましくは1.5mm〜3mm程度である。
なお、貫通穴44の形状は、円形に限られず、長穴状(スリット状)でもよく、多角形状でもよい。
図14に示すように、各貫通穴44は、電極41,42及びスペーサ43を貫通している。各電極41,42にお-ける貫通穴44の内周面44a,44bと、スペーサ43における各電極41,42にお-ける貫通穴44の内周面44a,44bと、スペーサ43における貫通穴44の内周面44c(誘電面)とは、互いに面一になっている。これら内周面44a,44b,44cが、雰囲気ガスg0の通過流路の内壁面を構成している。
なお、電極41,42のうち少なくとも一方の貫通穴内周面44a,44bが、スペーサ43における貫通穴内周面44cより少し引っ込んでいてもよい。
図14に示すように、電極41,42の貫通穴内周面44a,44b(交差面)は、電極41,42における互いの対向面41a,42aと直交(交差)している。これら一対の電極41,42の穴内周面44a,44bが、貫通穴44の内部に露出されることによって、プラズマ生成部40の一対の放電面を構成している。スペーサ43の穴内周面44c(介在面)が、電極41,42の穴内周面44a,44bどうし間に介在されている。
貫通穴44の内周(通過流路の内壁面)の周辺部が、プラズマを生成する放電空間40aとなる。放電空間40aは、強制流通路10gに連通または介在されている。
図14に示すように、電源回路4cの給電線4dが、一対の電極41,42のうち何れか一方の電極41に接続されている。他方の電極42は、接地線4eを介して接地されている。
鮮度保持コンテナ装置1Dによれば、電源部4からの電力供給によって、電極41,42間にパルス状高周波電圧が印加される。ひいては、これら電極41,42の穴内周面44a,44bどうし間にパルス状高周波電界が形成される。これによって、図13の二点鎖線及び図14に示すように、貫通穴44の内周に沿う放電空間40aにおいて沿面状の放電が生成される。
調節部12からの雰囲気ガスg0は、送風口13からケーシング室部22を通ってコンテナ内室11aに送出される。ケーシング室部22の途中において、雰囲気ガスg0は各貫通穴44を通る。このとき、雰囲気ガスg0の少なくとも一部が各貫通穴44の内周面と接触する。これによって、該雰囲気ガスg0が、放電空間40aの放電に曝されてプラズマ化され、雰囲気ガスg0中のエチレン等の成長ホルモンg1が分解される。したがって、コンテナ内室11aの成長ホルモン濃度を下げることができる。また、前記プラズマ化された雰囲気ガスg0中の浮遊細菌bが殺菌される。この結果、コンテナ10内の生鮮物9の鮮度劣化を抑制できる。
雰囲気ガスg0の鮮度保持装置20Dへの導入手段として、コンテナ10の送風ファン16を利用できる。したがって、鮮度保持装置20Dが専用の送風手段を備えている必要がなく、電源部4における所要電力を低減できる。
スペーサ43を電極41,42間に介在させることで、電極間距離d’を確実に維持できる。かつ、スペーサ43をマイクロメートルオーダーの薄肉状にすることで、電極間距離d’をマイクロメートルオーダーにできる。しかも、前記放電は、貫通穴44の内周面に沿う沿面放電となるため、例えば500V〜600V程度の低電圧で放電を生成できる。
よって、鮮度保持装置20Dが専用の送風用の電力が不要であることと相俟って、電源部4における所要電力を一層低減できる。この結果、直流電源4aとして、乾電池や蓄電池などの一次電池、二次電池を用い、比較的長期間、運転可能となる。
加えて、貫通穴44内の空間全域で放電を生成するものではなく、貫通穴44の少なくとも内周面上で放電が生成されればよいから、貫通穴44の断面積を大きくしても、放電生成に支障を来さない。言い換えると、放電生成に支障を来たすことなく、貫通穴44の断面積を大きくできる。そうすることで、雰囲気ガスg0の圧損を低減できる。
一対の電極41,42どうし間にスペーサ43を介在させることによって、電極間距離d’を安定的に保持できる。かつ、プラズマ生成部40の構造を簡易化できる。
<第5実施形態>
図15〜図18は、本発明の第5実施形態を示したものである。
図15に示すように、第5実施形態に係る鮮度保持コンテナ装置1Eにおいては、鮮度保持装置20Eが、送風口13及び吸気口14から離れて、コンテナ本体11内の雰囲気ガスg0の強制流通路10g上に配置されている。例えば、鮮度保持装置20Eは、コンテナ本体11の天井部11bの長手方向(図15において左右)の中間部に配置されている。
図16に示すように、装置本体21が、天井部11bに垂設されている。装置本体21の軸線L21に沿う方向の一方側(図16において右側)の開口21cが、吸気口14とは反対側へ向けられ、他方側(図16において左側)の開口21dが、吸気口14へ向けられている。これによって、雰囲気ガスg0が、室部22内を開口21c側から開口21d側へ通り抜けることができる。室部22が、強制流通路10gの一部である通過流路を構成している。
図16に示すように、両側の開口21c,21dには、それぞれ指挿入防止ひいて感電防止用のメッシュ28が設けられている。
図15に示すように、室部22の底部には、板状のプラズマ生成部50が水平に設置されている。プラズマ生成部50の表面50a(図15において上面)が、前記通過流路の下側の内壁面を画成している。
図16に示すように、プラズマ生成部50は、スペーサ53と、一対の電極51,52を有している。スペーサ53及び電極51,52の厚さ及び材質は、第4実施形態のスペーサ43及び電極41,42と同様である。すなわち、スペーサ53の厚さは、マイクロメートルオーダーであり、電極間距離d’(図18)がマイクロメートルオーダーになっている。
なお、図において、スペーサ53及び電極51,52を含むプラズマ生成部50の厚さは誇張されている。
図16に示すように、水平に向けられたスペーサ53の表側面53a(図16において上面)に、一方の電極51が接している。図17に示すように、電極51は、縦横に交差する複数の線状部51aを有し、平面視で格子縞状のパターン形状になっている。以下、電極51を適宜「格子縞電極51」と称す。各線状部51aの幅は、例えば0.数mm〜数mm程度である。互いに平行な線状部51aどうしのピッチは、例えば数mm〜十数mm程度である。
電極51の表側面51c及び端面51eと、スペーサ53の表側面53aのうち電極51が設けられていない部分とによって、プラズマ生成部50の表面50aが構成されている。
図16に示すように、スペーサ53の裏側面53b(図16において下面)に他方の電極52が接している。電極52は、スペーサ53の裏側面53bのほぼ全面を覆っている。以下、電極52を適宜「全面電極52」と称す。
図18に示すように、格子縞電極51の各線状部51aにおける対向面51bと交差する端面51e(交差面)が、全面電極52における対向面52aと、スペーサ53を挟んで相対している。該端面51eが、放電面を構成している。
図16に示すように、電源回路4cの給電線4dが、格子縞電極51に接続されている。全面電極52は、接地線4eを介して接地されている。
なお、これとは逆に、全面電極52が電源回路4cの給電線4dに接続され、格子縞電極51が接地されていてもよい。
図17の二点鎖線及び図18に示すように、第5実施形態の鮮度保持装置20Eによれば、電源部4からの電力供給によって電極51,52間にパルス状高周波電圧が印加される。これによって、格子縞電極51の端面51eと、スペーサ53の表側面53a(介在面)とで作る隅角部50cに沿ってプラズマ放電50bが生成される。ひいては、プラズマ生成部50の表面50aに沿ってプラズマ放電50bが形成される。隅角部50cは、プラズマが生成される放電空間となる。放電空間50cは強制流通路10gに連通または面している。
雰囲気ガスg0は、強制流通路10gに沿って流れる途中、鮮度保持装置20Eの室部22を通る。この雰囲気ガスg0の少なくとも一部が、プラズマ生成部50の表面50a上を流れることで、隅角部50cの放電50bに曝されてプラズマ化される。これによって、雰囲気ガスg0中のエチレンの分解や浮遊細菌bの殺菌を行なうことができる。この結果、コンテナ10内の生鮮物9(図11参照)の鮮度劣化を十分に抑制できる。
鮮度保持装置20Eによれば、平板状のプラズマ生成部50が、雰囲気ガスg0の流れ方向に沿うように配置されているため、雰囲気ガスg0の圧損を十分に小さくできる。
プラズマ生成部50における電極パターン形状は、適宜改変可能である。
<第6実施形態>
図19は、本発明の第6実施形態を示したものである。第6実施形態は、プラズマ生成部50の電極パターン形状の変形態様に係り、スペーサ53の一方側(図19において表側)の電極55が、格子縞状に代えて、櫛歯状のパターン形状になっている。櫛歯電極55の各櫛歯部55a(線状部)は、雰囲気ガスg0の強制流通方向(図19において右方向)に沿っている。複数の櫛歯部55aの端部どうしが、連結部55cによって連ねられている。
なお、櫛歯電極55の各櫛歯部55aが、雰囲気ガスg0の強制流通方向と直交(交差)するように延びていてもよい。
櫛歯電極55の各櫛歯部55aの幅は、例えば0.数mm〜数mm程度であり、櫛歯部55aどうしのピッチは、例えば数mm〜十数mm程度である。
詳細な図示は省略するが、スペーサ53の反対側(図19において裏側)には、全面電極52が設けられている。櫛歯電極55の各櫛歯部55aの端面55eが、全面電極52の対向面52aと、スペーサ53を挟んで相対している。
電源部4からの電力供給によって、櫛歯電極55の端面55eとスペーサ53の表側面53aとで作る隅角部50cに沿って放電50bが生成される。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、装置本体21は、開放空間を画成し、かつプラズマ生成部30,40,50を支持可能であれば必ずしも箱状である必要はなく、フレーム状であってもよい。
装置本体21の開放空間が貫通穴34だけで画成されていてもよい。
第1〜第4実施形態(図1〜図14)のプラズマ生成部30,40の向きは、垂直に限られず、水平でもよく、斜めでもよい。第5実施形態(図16)のプラズマ生成部50の向きは、水平に限られず、垂直でもよく、斜めでもよい。
複数の鮮度保持装置をコンテナ10の複数箇所に設けてもよい。送風口13と吸気口14の両方に鮮度保持装置を設けてもよい。
第1〜第3実施形態(図1〜図10)において、スペーサとなる凸部36を両方の誘電体層31d,32dに設けてもよい。
第1〜第3実施形態(図1〜図10)のプラズマ生成部30において、誘電体層31d,32dの何れか一方を省略してもよい。誘電体層は少なくとも一方の電極の対向面に設けられていればよい。
スペーサが誘電体層31d,32dとは別に設けられていてもよい。
第4実施形態(図11〜図14)のプラズマ生成部40として、第5、第6実施形態(図15〜図19)のプラズマ生成部50を用いてもよい。
各電極41,42の端面とスペーサ43の端面(介在面)とが互いにほぼ面一になっており、これら端面に沿って放電が生成されるようになっていてもよい。
第5実施形態(図15)のプラズマ生成部50として、第4実施形態(図11)のプラズマ生成部40を用いてもよい。
第5実施形態の電極構造(図15〜図18)の変形態様として、他方の電極52が、格子縞電極51と同様の格子縞状であり、かつ該電極52の線状部の幅が格子縞電極51の線状部51aの幅より太くてもよい。あるいは、他方の電極52が、格子縞電極51と同じ大きさの格子縞状であり、かつ格子縞電極51に対して平面視でずれていてもよい。
第6実施形態(図19)の変形態様として、他方の電極52が、櫛歯電極55と同様の櫛歯状であり、かつ該電極52の櫛歯部(線状部)の幅が櫛歯電極55の櫛歯部55aの幅より太くてもよい。あるいは、他方の電極52が、櫛歯電極55と同じ大きさの櫛歯状であり、かつ櫛歯電極55に対して櫛歯部55aの幅方向にずれていてもよい。その他のパターン電極形状としては、市松模様状などであってもよい。一対の電極が、スペーサ43の同一面上にマイクロメートルオーダーの距離を置いて配置されていてもよい。
コンテナ10の調節部12が、雰囲気ガスg0の湿度(HO分圧)の調節機能を有していてもよい。
コンテナ10として、組成調節機能付きの調節部12を有するCAコンテナを用いてもよい。CAコンテナにおいては、コンテナ内の雰囲気ガスg0(空気)が吸気口14へ取り込まれ、温度調節(冷却)されるのに加えて、酸素濃度が低下されたうえで、送風口13からコンテナ内に送出される。これによって、コンテナ内を窒素リッチにでき、生鮮物9の呼吸を抑制することで、生鮮物9の鮮度劣化を抑制できる。
コンテナ内室11aに強制流通用の送風ファンが設置されていてもよい。
コンテナ10は、必ずしも温調や組成調節を行なう調節部12を有していなくてもよく、通常のコンテナを用いてもよい。
プラズマ生成部30,40,50が調節部12の発電機17から電力供給を受けるようにしてもよい。
鮮度保持装置に送風ファンなどの送風手段を設けてもよい。
鮮度保持装置を、コンテナ10内の個別の箱8の内部に設けてもよい。
実施例を説明する。なお、本発明が以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1では、プラズマ生成による単位容積あたりのエチレンガス分解能を調べた。
容積1mのチャンバーを用意し、該チャンバーに鮮度保持装置を収容した。鮮度保持装置としては、第1実施形態(図2〜図5)と同様の一対の電極31,32からなる電極モジュール30(プラズマ生成部)が縦横に4つ並べられた装置を用いた。
各電極31,32の長手寸法は45mmであり、短手寸法は16mmであった。
電極間距離dは、d=30μmであった。
貫通穴34の直径は、3mmであった。各電極における貫通穴34の数は40個であった。
前記チャンバーにエチレンガスボンベを接続し、チャンバー内の雰囲気ガス(空気)にエチレンを含ませた。エチレンの初期濃度は110ppm程度であった。
その後、鮮度保持装置を稼働させて電極31,32間に大気圧プラズマを生成した。
直流電源4aの出力電圧は、24Vであった。該直流を電源回路4cによってパルス波状の高周波電圧に変換して電極31,32に供給した。
1つの電極モジュール30あたりの供給電力は、0.6Wであった。
高周波電圧の波高値はVpp=616Vであり、周波数は540Hzであった。
更に鮮度保持装置に内蔵されたファンでチャンバー内の雰囲気ガスを循環させた。
前記プラズマ生成後のチャンバー内のエチレン濃度の経時変化を測定した。
結果を図20に示す。当該測定データから、1つの電極モジュール30あたりのエチレンに対する分解能を計算したところ、約3.4mg/hであった。
例えば青果物の中でもエチレン生成速度が高いアボカドの場合、1kgあたりのエチレン生成量は常温環境下においてピークで数十μg/hとの報告例が知られている(井上弘明, 熱帯農業 35(3) p.187 (1991))。エチレン生成量は温度だけでなく成熟の進行具合や気体組成によっても左右されるが,仮に40μg/hの生成量であるとすると、常温環境下においては1つの前記電極モジュール30によって、85kgのアボカドからのエチレン生成をキャンセルできると推計される。冷蔵環境下においては、アボカドのエチレン生成量は常温時の10分の1以下になる場合もあることから、1つの前記電極モジュール30によって、数百kgオーダーの青果物からのエチレン生成をキャンセルできるものと推計される。
実施例2では、実際の青果物に対して鮮度保持装置による鮮度保持能力を調べた。対象の青果物として、アボカドを選択した。アボカドはエチレン生成速度及びエチレン感受性が共に高い。
容積40Lの冷蔵容器を用意した。該冷蔵容器内に12個のアボカドを置いた。
冷蔵容器内の中段には鮮度保持装置20を配置した。実施例2における鮮度保持装置20の電極モジュール30の数は1つであった。該電極モジュール30の構造は第1実施形態(図2〜5)と同様であった。電極31,32の寸法、電極間距離d、並びに貫通穴34の直径及びの数は、実施例1の各電極モジュールと同じであった。
更に鮮度保持装置に内蔵されたファンで冷蔵容器内の雰囲気ガスを循環させた。
冷蔵容器内の温度は7℃、相対湿度は約80%であった。
17日間にわたって鮮度保持装置20を連続運転した。直流電源4aの出力電圧、電極31,32への供給電力、電圧Vpp及び周波数は、実施例1と同様であった。
鮮度保持装置20の運転期間中、冷蔵容器内のエチレン濃度を測定した。
結果を図21に示す。エチレン濃度は平均2ppm以下に保たれた。高くなったときでも4ppm以下に抑えられた。アボガドが生成するエチレンをプラズマによって連続的に分解することで低濃度を保ったものと考えられる。
17日間経過後のアボカドを観察したところ、表面には緑が多く残っていた。触感は比較的硬かった。アボカド1個あたりの重量減少は平均6.3gであった。
[比較例1]
比較例1として、無処理(鮮度保持装置無し)の場合の冷蔵容器内のエチレン濃度を測定した。アボカドの収容個数、冷蔵温度及び相対湿度は実施例1と同じであった。
図21に示すように、比較例1におけるエチレン濃度は数日で10ppmを超え、最大で14ppmになった。およそ10日目以降はエチレン濃度が減少傾向になった。周辺エチレン濃度や熟度の進行の影響でエチレン濃度が飽和したと考えられる。
17日間経過後のアボカドを観察したところ、表面が黒く変色していた。触感は少し柔らかくなっていた。アボカド1個あたりの重量減少は平均8.3gであった。
[比較例2]
比較例2として、鮮度保持装置20に代えてオゾナイザーを冷蔵容器内の中段に設置して連続運転し、冷蔵容器内のエチレン濃度を測定した。アボカドの収容個数、冷蔵温度及び相対湿度は実施例1と同じであった。比較例2における運転期間中の冷蔵容器内のオゾン濃度は平均1.5ppmであった。
ちなみに、実施例1における運転期間中の冷蔵容器内のオゾン濃度はオゾンセンサの検出下限以下であった。
図21に示すように、比較例2における運転期間中の冷蔵容器内のエチレン濃度は1〜2日で10ppmを超え、最大で無処理時(比較例1)と同程度の14ppmになった。
17日間経過後のアボカドを観察したところ、表面が黒く変色していた。触感は少し柔らかくなっていた。アボカド1個あたりの重量減少は平均10gであった。
総じてオゾナイザーによる鮮度保持効果は得られなかった。
本発明は、例えば青果、花卉、魚介類、肉類などの生鮮物を収容して輸送するコンテナに適用できる。
1,1B,1C,1D,1E 鮮度保持コンテナ装置
9 生鮮物
10 コンテナ
10g 強制流通路
11 コンテナ本体
11a コンテナ内室(内部空間)
12 調節部
13 送風口
14 吸気口
20,20C,20D,20E 鮮度保持装置
21 装置本体
22 室部(開放空間)
30 プラズマ生成部(電極モジュール)
30a プラズマ
31 一方の電極
31d 誘電体層
32 他方の電極
32d 誘電体層
34 貫通穴
34a,34b 貫通穴内周面(交差面)
35 放電空間
36 凸部(スペーサ)
40 プラズマ生成部
40a 放電空間
41 一方の電極
41a 対向面
42 他方の電極
42a 対向面
43 スペーサ
44 貫通穴
44a,44b 貫通穴内周面(交差面)
44c 貫通穴内周面(誘電面)
50 プラズマ生成部
50b プラズマ
50c 隅角部(放電空間)
51 格子縞電極(一方の電極)
51a 線状部
51e 端面(交差面)
52 全面電極(他方の電極)
52a 対向面
53 スペーサ
55 櫛歯電極(一方の電極)
55a 櫛歯部(線状部)

Claims (7)

  1. コンテナに収容された生鮮物の鮮度を保持するコンテナ用鮮度保持装置であって、
    前記コンテナの内部空間に開放された開放空間を画成する装置本体と、
    前記装置本体に支持されたプラズマ生成部と、
    を備え、前記プラズマ生成部が、前記開放空間に連なるとともにプラズマが生成される放電空間を形成する一対の平らな電極と、前記一対の電極の対向面どうし間に介在されてこれら電極間の距離をマイクロメートルオーダーに保持する絶縁体からなるスペーサを含むことを特徴とするコンテナ用鮮度保持装置。
  2. 前記一対の電極の対向面どうしの間に前記放電空間が形成され、かつ少なくとも一方の電極の対向面に誘電体からなる誘電体層が設けられ、前記誘電体層と他方の電極との間に前記スペーサが介在されていることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ用鮮度保持装置。
  3. 前記一方の電極の誘電体層が、他方の電極へ向かって突出された凸部を有し、前記凸部が前記スペーサを構成していることを特徴とする請求項2に記載のコンテナ用鮮度保持装置。
  4. 前記プラズマ生成部には前記一対の電極を貫通する1又は複数の貫通穴が形成され、各貫通穴の中間部が前記放電空間と交差するように連なっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコンテナ用鮮度保持装置。
  5. 前記スペーサが、マイクロメートルオーダーの厚さの薄板状ないしは薄膜状に形成されて前記一対の電極どうしの間を埋めるように設けられており、
    少なくとも片方の電極における前記対向面と交差する交差面と他方の電極との間で放電が生成されることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ用鮮度保持装置。
  6. 前記プラズマ生成部には前記一対の電極及びスペーサを貫通する1又は複数の貫通穴が形成され、前記貫通穴の内周面に沿って放電が形成されることを特徴とする請求項6に記載のコンテナ用鮮度保持装置。
  7. 前記片方の電極が、線状部を有するパターン形状であり、
    前記スペーサ及び前記他方の電極が、前記片方の電極より大きな面形状であることを特徴とする請求項5に記載のコンテナ用鮮度保持装置。
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