JP2012122620A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2012122620A
JP2012122620A JP2010271017A JP2010271017A JP2012122620A JP 2012122620 A JP2012122620 A JP 2012122620A JP 2010271017 A JP2010271017 A JP 2010271017A JP 2010271017 A JP2010271017 A JP 2010271017A JP 2012122620 A JP2012122620 A JP 2012122620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
storage chamber
refrigerator
water
refrigerator according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010271017A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuko Funayama
敦子 船山
yuko Maejima
祐子 前島
Toshie Takasaki
寿江 高崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2010271017A priority Critical patent/JP2012122620A/ja
Publication of JP2012122620A publication Critical patent/JP2012122620A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】安全性及び保存性を向上する除菌脱臭装置を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】可燃性冷媒を有する冷凍サイクル装置と、大気圧より低い圧力に減圧される貯蔵室と、前記貯蔵室内に配置されて電圧が印加される第1電極及び第2電極を有し、前記第1電極及び前記第2電極との間の放電に伴って発生したオゾン又はマイナスイオンにより前記貯蔵室内の空気に含まれる臭気成分又は菌を分解する除菌脱臭装置を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
食品の鮮度を維持する機能として、マイナスイオンを発生させ、これを食品にあびせかける機能を持つ冷蔵庫が、特開平8−145545号公報(特許文献1)に開示されている。
また、特開2003−106753号公報(特許文献2)には、冷蔵庫の冷気通路に放電装置が配置されて、この放電装置は光触媒ユニットを主体とする構成が記載されている。
特開平8−145545号公報 特開2003−106753号公報
しかしながら、特許文献1では、イオン発生器が天井部に設けたダクト内に設置されて、マイナスイオンがファンによって各室内に送り込まれるように構成されている。そのため、マイナスイオンがダクト等に付着して、直接食品(特に野菜室内の野菜類)へ吹き付けられるマイナスイオンの量が少なくなる。
すなわち、マイナスイオン発生器が、貯蔵食品より遠い冷却空気送風通路の中に設置されているために、マイナスイオンは狭いダクトを通り抜ける際に周囲のダクトに吸収されて、貯蔵食品へ吐出されるマイナスイオンの数が極めて少なくなり、除菌,抗菌の効果が少なくなる。
また、特許文献2では、放電部が閉鎖ユニット内に配置されているため、鮮度保持に有効なオゾンやマイナスイオンを食品表面に到達させることができない。
そこで本発明は、安全性及び保存性を向上する除菌脱臭装置を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。一例として、可燃性冷媒を有する冷凍サイクル装置と、大気圧より低い圧力に減圧される貯蔵室と、前記貯蔵室内に配置されて電圧が印加される第1電極及び第2電極を有し、前記第1電極及び前記第2電極との間の放電に伴って発生したオゾン又はマイナスイオンにより前記貯蔵室内の空気に含まれる臭気成分又は菌を分解する除菌脱臭装置を備える。
本発明によれば、安全性及び保存性を向上する除菌脱臭装置を備えた冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施例1に係る冷蔵庫の中央縦断面図。 図1の冷蔵室の最下段空間部分の断面斜視図。 本発明の実施例1に係るマイナスイオン発生器の要部縦断面図。 図3aのマイナスイオン発生器におけるガードの高さの試験結果を示す図。 本発明の実施例1に係るマイナスイオン発生器の要部斜視図。 本発明の実施例1に係るマイナスイオン発生器及びグリル状保護部材の要部断面図。 本発明の実施例1に係るグリル状保護部材の材料の試験結果を示す図。 本発明の実施例1に係るグリル状保護部材の材料の物性値を示す図。 本発明の実施例2に係る水生成部の縦断面図。 図8の水生成部の斜視図。 本発明の実施例2に係る静電霧化部の斜視図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
まず、図1を参照して本実施例の冷蔵庫について説明する。冷蔵庫本体1は、扉6,7,8,9,10を備えて構成されている。冷蔵庫本体1は、鋼板製の外箱11と樹脂製の内箱12との間にウレタンの発泡断熱材13及び真空断熱材(図示せず)を有して構成され、上から冷蔵室2,冷凍室3,4,野菜室5の順に複数の貯蔵室を有している。換言すれば、最上段に冷蔵室2が、最下段に野菜室5が、それぞれ区画して配置されており、冷蔵室2と野菜室5との間には、これらの両室と仕切り壁34,35でそれぞれ断熱的に仕切られた、上段冷凍室3及び下段冷凍室4が配設されている。
冷蔵室2及び野菜室5は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、冷凍室3,4は、0℃以下の冷凍温度帯(例えば、約−20℃〜−18℃の温度帯)の貯蔵室である。これらの貯蔵室2〜5は仕切り壁33,34,35により区画されている。
冷蔵庫本体1の前面には、貯蔵室2〜5の前面開口部を閉塞する扉6〜10が設けられている。冷蔵室扉6は冷蔵室2の前面開口部を閉塞する扉、冷凍室扉8は冷凍室3の前面開口部を閉塞する扉、冷凍室扉9は冷凍室4の前面開口部を閉塞する扉、野菜室扉10は野菜室5の前面開口部を閉塞する扉である。冷蔵室扉6は観音開き式の両開きの扉で構成され、冷凍室扉8,冷凍室扉9,野菜室扉10は、引き出し式の扉によって構成され、引き出し扉とともに貯蔵室内の容器が引き出される。
冷蔵庫本体1には、冷凍サイクルが設置されている。この冷凍サイクルは、圧縮機14,凝縮器(図示せず),キャピラリチューブ(図示せず)及び蒸発器15、そして再び圧縮機14の順に接続して構成されている。圧縮機14及び凝縮器は冷蔵庫本体1の背面下部に設けられた機械室に設置されている。蒸発器15は冷凍室3,4の後方に設けられた冷却器室に設置され、この冷却器室における蒸発器15の上方に送風ファン16が設置されている。
蒸発器15によって冷却された冷気は、送風ファン16によって冷蔵室2,冷凍室3,4及び野菜室5の各貯蔵室へと送られる。具体的には、送風ファン16によって送られる冷気は、開閉可能なダンパー装置を介して、その一部が冷蔵室2及び野菜室5の冷蔵温度帯の貯蔵室へと送られ、他の一部が冷凍室3,4の冷凍温度帯の貯蔵室へと送られる。
送風ファン16によって冷蔵室2,冷凍室3,4及び野菜室5の各貯蔵室へと送られる冷気は、各貯蔵室を冷却した後、冷気戻り通路を通って冷却器室へと戻される。このように、本実施形態の冷蔵庫は冷気の循環構造を有しており、各貯蔵室2〜5を適切な温度に維持する。
冷蔵室2内には、透明な樹脂板で構成される複数段の棚17〜20が取り外し可能に設置されている。最下段の棚20は、内箱12の背面及び両側面に接するように設置され、その下方空間である最下段空間21を上方空間と区画している。また、各冷蔵室扉6の内側には複数段の扉ポケット25〜27が設置され、これらの扉ポケット25〜27は冷蔵室扉6が閉じられた状態で冷蔵室2内に突出するように設けられている。冷蔵室2の背面には、送風ファン16から供給された冷気を通す通路を形成する背面パネル30が設けられている。
最下段空間21には、左から順に、冷凍室3の製氷皿に製氷水を供給するための製氷水タンク22,デザートなどの食品を収納するための収納ケース23,室内を減圧して食品の鮮度保持及び長期保存するための減圧貯蔵室24が設置されている。減圧貯蔵室24は、冷蔵室2の横幅より狭い横幅を有し、冷蔵室2の側面に隣接して配置されている。
製氷水タンク22及び収納ケース23は左側の冷蔵室扉6の後方に配置されている。これによって、左側の冷蔵室扉6を開くのみで、製氷水タンク22及び収納ケース23を引き出すことができる。また、減圧貯蔵室24は右側の冷蔵室扉6の後方に配置されている。これによって、右側の冷蔵室扉6を開くだけで、減圧貯蔵室蓋50を開き、減圧貯蔵室24の食品トレイ60を引き出すことができる。なお、製氷水タンク22及び収納ケース23は左側の冷蔵室扉6の最下段の扉ポケット27の後方に位置することとなり、減圧貯蔵室24は右側の冷蔵室扉6の最下段の扉ポケット27の後方に位置することとなる。ここで、蒸発器15によって冷却されて冷蔵室2へ送られた冷気が減圧貯蔵室24の周囲を通って減圧貯蔵室24の内部を間接冷却するようになっている。
製氷水タンク22の後方には、製氷水ポンプ28が設置されている。収納ケース23の後方で且つ減圧貯蔵室24の後部側方の空間には、減圧貯蔵室24を減圧するための減圧装置の一例である負圧ポンプ29が配置されている。負圧ポンプ29は、減圧貯蔵室24の側面に設けられたポンプ接続部に導管を介して接続されている。
減圧貯蔵室24は、食品出し入れ用開口部を有する箱状の減圧貯蔵室本体40と、減圧貯蔵室本体40の食品出し入れ用開口部を開閉する減圧貯蔵室蓋50と、食品を収納して減圧貯蔵室蓋50に出し入れする食品トレイ60とを備えて構成されている。減圧貯蔵室本体40で減圧貯蔵室蓋50の食品出し入れ用開口部を閉じることにより、減圧貯蔵室本体40と減圧貯蔵室蓋50とで囲まれた空間が減圧される低圧空間として形成される。食品トレイ60は、減圧貯蔵室蓋50の背面側に取り付けられ、減圧貯蔵室蓋50の移動に伴って前後に移動可能である。
次に、除菌脱臭装置80について説明する。減圧貯蔵室24の内部には、高電圧が印加される第1電極及び第2電極を有し、それらの電極間の放電に伴って発生したオゾンやマイナスイオンにより冷気に含まれる臭気成分や雑菌を分解する除菌脱臭装置80の少なくとも電極部が設置されている。換言すれば、野菜,肉魚等の生鮮食品を保存する減圧貯蔵室24に除菌脱臭装置80が設置されている。
食品トレイ60に食品を載せて減圧貯蔵室蓋50を閉じることにより、減圧貯蔵室24の内部が密閉状態となり、ドアスイッチがオンされて負圧ポンプ29が駆動され、減圧貯蔵室24が大気圧より低い状態に減圧される。これにより貯蔵室13内の酸素濃度が低下するので、食品中の栄養成分の劣化を抑制することができる。更に、減圧貯蔵室24が密閉されて減圧された状態によって、減圧貯蔵室24の中に収納された食品からわずかに水分が蒸発することにより、減圧貯蔵室24の中は湿度100%になる。同様に食品から発生する悪臭成分も減圧貯蔵室24の中に充満する。この食品から発生する悪臭成分は除菌脱臭装置80から発生するオゾンとマイナスイオンにより分解され脱臭される。そして、減圧貯蔵室蓋50を手前に引くことにより、減圧貯蔵室蓋50の一部に設けられた圧力解除バルブがまず動作して減圧貯蔵室24の減圧状態が解除されて大気圧の状態となり、減圧貯蔵室蓋50を開くことができる。これによって、簡単に減圧貯蔵室蓋50を開け、食品の出し入れができる。
次に除菌脱臭装置80の一例について説明する。図3aは、本実施形態の冷蔵庫で用いる除菌脱臭装置80の要部縦断面図である。図3bは、除菌脱臭装置80におけるガードの高さの適性を検討するための試験結果を示した説明図である。図4は、本実施形態の冷蔵庫で用いる除菌脱臭装置80の要部斜視図である。図5は、本実施形態の冷蔵庫で用いる除菌脱臭装置80とそれに付設するグリル状保護部材とを示す要部断面図である。図6は、本実施形態の冷蔵庫で用いる除菌脱臭装置80に付設するグリル状保護部材の材料の適性を検討するため実験結果を示した説明図である。図7は、本実施形態の冷蔵庫で用いる除菌脱臭装置80に付設するグリル状保護部材の材料の適性を検討するための材料別の物性値を示す説明図である。
本実施例の除菌脱臭装置80は、高電圧が印加される第1電極及び第2電極を有し、それらの電極間の放電に伴って発生したオゾンやマイナスイオンにより、冷気に含まれる臭気成分や雑菌を分解する。なお、野菜や肉魚の鮮度を保つため、好ましくはオゾン(O3)やプラスイオンの同時発生量は少なくしたい。これは、オゾンやプラスイオンが野菜や肉魚類などの貯蔵食品を変色させたり脱色させたりして、早く傷めてしまうためである。
そこで、本実施形態では、交流を直流に変換して、除菌脱臭装置80の陰極に負の直流電圧を印加して、マイナスイオンのみを発生させるようにしている。また、コロナ放電やグロー放電が生じると、酸素分子に高エネルギーが与えられて酸素分子からオゾンを生成する反応が促進されるため、コロナ放電やグロー放電を生じさせないために、除菌脱臭装置80の両電極の間に、絶縁材からなるガードを設けた構成としてある。つまり、本実施形態では、図3a,図4に示すように、除菌脱臭装置80の針状電極81(陰極)とリング状電極82(正極)との間に、両電極の突出高さよりも高い、絶縁材からなるリング状のガード83を設けた構成としてある。
本実施形態では、針状電極81の突出高さH2が4.5mm、リング状電極82の突出高さが3.0mmである。ここで、ガード83の高さを変えてオゾンの発生量とマイナスイオンの発生量を計測した実験結果が、図3bである。
この実験結果から分かるように、ガード83の高さ寸法H1が8〜9mmであるときに、オゾンの発生量は0.1〜0.01ppm以下と低く抑えることができるが、マイナスイオン発生量は、6.45〜20.93k個/ccとやや少なく、好適値とはいえない。
一方、ガード83の高さ寸法H1が6〜7mmであれば、マイナスイオンの発生量は十分であり、オゾンの発生量も貯蔵室内濃度に換算した値は、0.009〜0.018ppmと十分低く、好適値であることを確認した。
また、図5に示すように、除菌脱臭装置80の下側には、除菌脱臭装置80を破損等から守るためのプラスチック製のグリル状保護部材84を設けてある。このグリル状保護部材84は、浅い腕状を呈し、少なくともその底面がグリル状(保護網状)に形成されて、マイナスイオンを通過させる形状に作製されている。
ところで、マイナスイオンは正電荷を帯電しているプラスチック等に接触すると、その量が減少するので、グリル状保護部材84としては、帯電しにくいプラスチック材を選択するのが好ましい。図6,図7から、PBT(ポリブチレンテレフタレート)の場合、マイナスイオンの計測数が多く、かつ、体積抵抗率も大きい。そこで本実施形態では、マイナスイオンの量を極力減らさないようにするため、グリル状保護部材34はPBTで形成してある。なお、実験には使用していないが、PPS(ポリフェニレンサルファイド)もPBTと同様の特性を有し、PBT同様に用いることができる。
さらに、除菌脱臭装置80の他の一例について、図8及び図9を参照して説明する。
本実施例の除菌脱臭装置80は、水生成部91及び静電霧化部92を備えて構成され、減圧貯蔵室24に配置されている。
水生成部91は、ペルチェ効果を利用して空気中から水分を凝縮させて霧化用水を生成する方式のものであり、ペルチェ素子93,放熱部材94,電気絶縁シート95及び冷却板96を主要構成要素として構成されている。なお、冷却板96は冷却部材を構成する。
ペルチェ素子93は、縦に設置され、両側面が他の面より広い面積を有している。ペルチェ素子93に直流電流を流すことにより、その一方の側面が低温部となり、その他方の側面が高温部となる。
放熱部材94は、金属製部材で構成され、基板部94aと放熱フィン部94bとを備えている。この放熱部材94は、ペルチェ素子93の高温部側に熱的に接続され、ヒートシンクとして機能する。ペルチェ素子93の高温部側の熱は、放熱部材94に伝達され、放熱部材94の表面より周囲空気中に放出される。
電気絶縁シート95は、ペルチェ素子93と冷却板96との絶縁距離を確保するために、ペルチェ素子93の側面及び冷却板96の平板部96aより外方へ突出されており、ペルチェ素子93の側面及び冷却板96の平板部96aよりも大きく形成されている。
冷却板96は、平板部96aと屈曲部96bとを有する一枚の金属板で構成されている。この冷却板96は、ペルチェ素子93の低温部側に電気絶縁シート95を挟んで熱的に接続されている。冷却板96は、ペルチェ素子93の低温部により冷却されて低温になると、周囲空気を冷却してその空気中の水分をその表面に結露させ、霧化用水を生成する。この霧化用水は冷却板96の下端から滴下され、静電霧化部92に供給される。
平板部96aは、ペルチェ素子93の側面の投影面で重なるように設置されると共に、ペルチェ素子93の側面より外方へ突出する大きさに形成されている。屈曲部96bは平板部96aの下端から斜め下方に延びている。この屈曲部96bは電気絶縁シート95より水平方向に徐々に間隔があくように斜めに突出して設けられている。屈曲部96bの下端は電気絶縁シート95の下端より下方に突出している。
冷却板96は、平板部96aの表面、屈曲部96bの上面と共に、屈曲部96bの下面にも霧化用水が生成される。換言すれば、冷却板96は立体的に3面以上の面で構成される水分結露可能面を有する構造となっている。これによって、冷却板96の水生成能力を向上することができる。
除菌脱臭装置80が設置できるスペースは限られたスペースであるため、除菌脱臭装置80を小型化しつつ水分確保能力の向上が望まれる。そのため、平板状の冷却板96を単に大きくし水分結露可能面積を大きくすることは難しく、冷却板96の設置スペースを抑えながら表面積を拡大しなくてはならない。そこで、本実施形態では、平板部96aから斜め下方に突出して延びる屈曲部96bを設けるという簡単で安価な構造で、屈曲部96bの下面も水分結露可能面としたものである。
設置スペースを抑えながら表面積を大きくした図8の冷却板96は、平板部96aの下部に屈曲部96bを設けるのみであり、屈曲部96bが表裏両面で空気中の水分を凝縮することができると共に、屈曲させて固定部材97から浮かせることで空間を利用でき小スペースとすることができる。また、屈曲部96bは90度以下とすることで結露した水分を下へと垂らすことができる。屈曲部96bが90度より大きくなると、冷却板96に結露した水分は重力で下へ垂れず、屈曲部96bの角度が小さくなると、電気絶縁シート95と屈曲部96bとの間が狭くなり、屈曲部96bの下面への空気の流れが悪くなることで水分結露量が低下してしまう。そこで、本実施形態においては、屈曲部96bの角度を略45度としている。
なお、本実施形態においては、屈曲部96bを平板部96aの下方に延びるように設けたが、平板部96aの横方向に延びるように設けることも可能である。また、屈曲部96bを平板部96aの上方に延びるように設ける場合には、屈曲部96bと電気絶縁シート95との間に表面張力により水分が溜まってしまうおそれがある。このため、屈曲部96bを平板部96aの上方に延びるように設ける場合には、屈曲部96bを前後方向に斜めにすることが好ましい。屈曲部96bを前後方向に斜めにすることで、溜まった水分が片側から下へと伝わせることができる。
次に、静電霧化部92について図8及び図10を参照しながら説明する。図10は静電霧化部92の斜視図である。
静電霧化部92は、霧化用水受け部材98,保水部材99,乾燥抑制カバー100,高電圧発生装置101及び高圧電極102等を主要構成要素して構成されている。なお、霧化用水受け部材98,保水部材99及び乾燥抑制カバー100は、霧化用水の搬送部を構成する。
霧化用水受け部材98は、皿状部材で構成され、冷却板96から滴下する霧化用水を受けるように冷却板96の直下に配置されている。冷却板96の下端部(屈曲部96の下端部)は、霧化用水受け部材98内に位置されている。霧化用水受け部材98の霧化用水を受ける部分は傾斜面98aで形成されているので、滴下された霧化用水をこの傾斜面を通して迅速に且つ確実に保水部材99に導くことができる。
乾燥抑制カバー100は、樹脂成型品で構成され、保水部材99の上面及び側面を含む複数の面を覆っている。乾燥抑制カバー100の側面下部には、霧化用水受け部材98に供給された霧化用水を保水部材99に送るための開口部103が設けられている。このように、開口部103を乾燥抑制カバー100の側面下部に設け、保水部材99の側面下部から水分を吸水させることで、保水部材99の側面上部及び上面からの水分蒸散を抑制することができる。
従来のように保水部材99の上面から霧化用水を供給した場合、重力により吸水性は良くなるものの、保水部材99の上面を乾燥抑制カバー100で覆うことができないため、水分蒸散がしやすくなり、静電霧化する水分量が不足するおそれがある。
本実施形態によれば、静電霧化部92の保水部材99に乾燥抑制カバー100を設けることで保水部材99からの水分蒸散を抑制し、水生成部91で結露した水分の損失を少なくして静電霧化することができる。高電圧発生装置101は、−3kV〜−6kVの高電圧を発生するものであり、減圧貯蔵室24に設置されている。この高電圧発生装置101は、高電圧端子104及び接地端子105を有する。霧化接続部106は、保水部材99に外面に設置され、高電圧発生装置101の高電圧端子104から延びる導電体107が接続されている。
高圧電極102は、複数本の霧化電極108と、1本のイオン電極27とから構成されている。
霧化電極108は、保水部材99に保持された霧化用水を毛細管現象で吸水して移動させる繊維集合体の針状部材で構成され、その一端側が保水部材99に設けた孔に挿入されている。この霧化電極108は電極導水部108aと電極霧化部108bとからなっている。保水部材99の側面には、適所に複数の穴が設けられており、これらの穴に各電極導水部108aの端部が挿入されている。これにより、保水部材99に保持された水分が、毛細管現象で電極導水部108aを通して電極霧化部108bに供給され、霧化電極108の全体に霧化用水が保持される。電極霧化部108bは減圧貯蔵室24内部に突出している。霧化電極108は、吸水時に霧化接続部106と電気的に接続される。
高圧発生装置101で発生させた−3kV〜−6kVの高電圧を霧化電極108及びイオン電極109に印加すると共に、水生成部91から供給した水分を霧化電極108先端から微細粒にして且つ帯電させ放出すると共に、イオン電極109からイオンを放出することができる。
即ち、イオン電極109から周辺の空気にむけてコ口ナ放電が起こり、電子が放出され、イオンが発生する。また、霧化電極108からは帯電した微細粒の水(イオンミスト)が放出され、このイオンミストが吹出し風路に放出され、吹出し気流に乗って室内に吹出され、室内空気の質を向上させるなどの効果を発揮する。換言すれば、イオンミストは、気流に乗って室内に充満し、その電荷によりOHラジカルが生じる等して、減圧貯蔵室24内の臭気成分や雑菌に対し脱臭効果と除菌効果を発揮する。
以上の実施例1及び2より、本発明の構成と効果について以下に示す。
可燃性冷媒を有する冷凍サイクル装置と、大気圧より低い圧力に減圧される貯蔵室と、前記貯蔵室内に配置されて電圧が印加される第1電極及び第2電極を有し、前記第1電極及び前記第2電極との間の放電に伴って発生したオゾン又はマイナスイオンにより前記貯蔵室内の空気に含まれる臭気成分又は菌を分解する除菌脱臭装置を備える。
これにより、電極間の放電に伴って発生したオゾンやマイナスイオンにより、前記貯蔵室内の臭気成分や菌、さらには前記貯蔵室内の食品に付着している菌も分解することができる。さらに、第1電極及び第2電極は大気圧より低い圧力状態に減圧される貯蔵室内に配置されているため、冷蔵庫全体としての耐火性を向上することができる。
また、冷凍サイクル装置から可燃性冷媒が意図せずに漏れた場合、前記貯蔵室は減圧されているため、密閉度が非常に高く、可燃性冷媒が流入することはない。したがって、冷凍サイクル装置から可燃性冷媒が漏れた場合、前記第1電極及び第2電極が位置する雰囲気中の可燃性冷媒の濃度が上昇しないため、第1及び第2電極間の異常なアーク放電が生じた場合でも安全性が高い。
次に、除菌脱臭装置はマイナスイオン発生部を有し、該マイナスイオン発生部の陰極側は針状電極とし、陽極側は前記針状電極を取り囲むリング状電極とする。これにより、マイナスイオンとともにオゾンを発生しにくくなる。
次に、除菌脱臭装置は静電霧化部を有する霧化装置であって、前記静電霧化部は霧化用水を保水する保水部材と、該保水部材の霧化用水をイオンミストとして前記貯蔵室内に放出する霧化電極とを備える。これにより、減圧貯蔵室内の水分をマイナスイオンとともに放出させることができ、貯蔵室内の温度ムラに伴って水分が蒸発しやすくなっている食品へイオンミストを供給することができ、局所的な乾燥防止と食品表面の雑菌繁殖防止をすることができる。
本発明の冷蔵庫によれば、減圧貯蔵室が電極間の放電によりオゾンやマイナスイオンを発生させる除菌脱臭装置の電極を囲繞するように形成しているため、外部空間への延焼を確実に阻止できる耐火性を有する。よって、高電圧の放電により発生するオゾンやマイナスイオンを利用して前記貯蔵室内の臭気成分や菌、さらには貯蔵室内の食品に付着している菌も安全に分解することができる。また、冷凍サイクル装置から意図せずに漏れた可燃性冷媒が除菌脱臭装置の放電によって発火することを確実に防止できる。
また、電極部と貯蔵食品の間にマイナスイオンを吸着してしまうような消炎金網がないため、発生したマイナスイオンを貯蔵室内に効率よく吐出させることができる。
さらに、電極部と貯蔵食品との間に冷気通路等がないため、食品にマイナスイオンが大量に散布されるので、この点でも食品の鮮度の維持効果が大きい。
また、電極部は減圧貯蔵室壁面に配置され、食品の出し入れは減圧貯蔵室扉につながれたトレイの出し入れにより行う。そのため、引き出し可能な部材にマイナスイオン発生器を取り付けた構造に比べると、コードの断線の虞がなく、結線構造も簡易なものとすることができる。
さらに、マイナスイオン発生器の電極を、貯蔵食品や使用者の手指が接触し破損等することから保護するために、グリル状のガード部材を設ける。このガード部材の材質によっては、発生するマイナスイオンを吸収しマイナスイオンの数を減ずることがあるが、本構成の食品の出し入れは減圧貯蔵室扉に繋がれた食品トレイの出し入れにより行うので、ガード部材を設ける必要がない。
1 冷蔵庫本体
2 冷蔵室
21 最下段空間
24 減圧貯蔵室
40 減圧貯蔵室本体
50 減圧貯蔵室蓋
60 食品トレイ
80 除菌脱臭装置
81 針状電極(陰極)
82 リング状電極(陽極)
83 ガード
84 グリル状保護部材
91 水生成部
92 静電霧化部
93 ペルチェ素子
94 放熱部材
94a 基板部
94b 放熱フィン部
95 電気絶縁シート
96 冷却板(冷却部材)
96a 平板部
96b 屈曲部
97 固定部材
98 霧化用水受け部材
99 保水部材
100 乾燥抑制カバー
101 高電圧発生装置
102 高圧電極
103 開口部
104 高電圧端子
105 接地端子
106 霧化接続部
107 導電体
108 霧化電極
108a 電極導水部
108b 電極霧化部
109 イオン電極

Claims (8)

  1. 可燃性冷媒を有する冷凍サイクル装置と、
    大気圧より低い圧力に減圧される貯蔵室と、
    前記貯蔵室内に配置されて電圧が印加される第1電極及び第2電極を有し、前記第1電極及び前記第2電極との間の放電に伴って発生したオゾン又はマイナスイオンにより前記貯蔵室内の空気に含まれる臭気成分又は菌を分解する除菌脱臭装置を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1記載の冷蔵庫において、前記除菌脱臭装置はマイナスイオン発生部を有し、該マイナスイオン発生部の陰極側は針状電極とし、陽極側は前記針状電極を取り囲むリング状電極としたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項2記載の冷蔵庫において、前記針状電極と前記リング状電極との間に、絶縁材のリング状のガードを設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項2記載の冷蔵庫において、前記マイナスイオン発生器のイオン吐出側にグリル状保護部材を設けて、該グリル状保護部材は樹脂材であることを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項4記載の冷蔵庫において、前記グリル状保護部材はポリブチレンテレフタレートであることを特徴とする冷蔵庫。
  6. 請求項1記載の冷蔵庫において、前記除菌脱臭装置は静電霧化部を有する霧化装置であって、前記静電霧化部は霧化用水を保水する保水部材と、該保水部材の霧化用水をイオンミストとして前記貯蔵室内に放出する霧化電極と、を備たことを特徴とする冷蔵庫。
  7. 請求項6記載の冷蔵庫において、前記保水部材は微細孔を有する繊維集合体であることを特徴とする冷蔵庫。
  8. 請求項6又は7記載の冷蔵庫において、前記霧化電極は微細孔を有する繊維集合体であることを特徴とする冷蔵庫。
JP2010271017A 2010-12-06 2010-12-06 冷蔵庫 Withdrawn JP2012122620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010271017A JP2012122620A (ja) 2010-12-06 2010-12-06 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010271017A JP2012122620A (ja) 2010-12-06 2010-12-06 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012122620A true JP2012122620A (ja) 2012-06-28

Family

ID=46504246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010271017A Withdrawn JP2012122620A (ja) 2010-12-06 2010-12-06 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012122620A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015080463A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 北海道オリオン株式会社 チーズ熟成装置
CN108224870A (zh) * 2017-11-30 2018-06-29 青岛海尔特种电冰柜有限公司 具有独立控温湿功能的冰吧
KR20190056291A (ko) * 2017-11-16 2019-05-24 삼성전자주식회사 탈취 장치 및 이를 포함하는 냉장고

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015080463A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 北海道オリオン株式会社 チーズ熟成装置
KR20190056291A (ko) * 2017-11-16 2019-05-24 삼성전자주식회사 탈취 장치 및 이를 포함하는 냉장고
KR102562551B1 (ko) 2017-11-16 2023-08-03 삼성전자주식회사 탈취 장치 및 이를 포함하는 냉장고
CN108224870A (zh) * 2017-11-30 2018-06-29 青岛海尔特种电冰柜有限公司 具有独立控温湿功能的冰吧
CN108224870B (zh) * 2017-11-30 2021-06-22 青岛海尔特种电冰柜有限公司 具有独立控温湿功能的冰吧

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20120048547A (ko) 냉장고
JP6502041B2 (ja) 冷蔵庫
JP2012122620A (ja) 冷蔵庫
JP2012021654A (ja) 冷蔵庫
JP7126615B2 (ja) 空冷式冷蔵庫
JP2008180508A (ja) 冷蔵庫
JP2012220164A (ja) 冷蔵庫
JP3159569U (ja) オープンショーケース
TWI449873B (zh) 冰箱
WO2011033814A1 (ja) イオン送出ユニット及び冷蔵庫
JP2010276336A (ja) 冷蔵庫
JP2012078053A (ja) 冷蔵庫
JP5978527B2 (ja) 冷蔵庫
JP2012078054A (ja) 冷蔵庫
JP5523969B2 (ja) 冷蔵庫
JPH07260331A (ja) 冷蔵庫
TWI491450B (zh) 霧產生裝置及冰箱
JP2004028498A (ja) 冷蔵庫
JP4713660B2 (ja) 冷蔵庫
JP4718631B2 (ja) イオン送出ユニット及びそれを備えた冷蔵庫
JP6986109B2 (ja) 冷蔵庫
JP4713661B2 (ja) 冷蔵庫
JP2004028499A (ja) 冷蔵庫
JP6918848B2 (ja) 冷蔵庫
JP5788050B2 (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120521

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140304