JP2004028498A - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP2004028498A
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Hideo Kumakura
熊倉 秀雄
Mikio Yamada
山田 三紀夫
Atsuko Funayama
船山 敦子
Keisuke Shigenaka
茂中 啓介
Kenji Shiono
塩野 謙治
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/061Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation through special compartments

Abstract

【課題】強制通風冷却空気を導入して冷却させる直接冷却貯蔵室と、貯蔵室内に収納容器及びこの収納容器の収納容器カバーを配置し、前記収納容器内を間接冷却する間接冷却貯蔵室とを設けた冷蔵庫において、間接冷却貯蔵室内の食品の鮮度維持を好適に行えるようにすること。
【解決手段】強制通風冷却空気を導入して冷却させる直接冷却貯蔵室と、貯蔵室内に収納容器及びこの収納容器の収納容器カバーを配置し、前記収納容器内を間接冷却する間接冷却貯蔵室とを設けた冷蔵庫において、前記収納容器カバーに吐出口と吸込口とを穿設し、前記収納容器内の冷気を循環させる循環送風機と、マイナスイオン発生器とを、前記収納容器カバーの上面に設置し、前記循環送風機から吐出される空気を、吸湿・脱臭シートに直接吹き付けるようにする。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品の鮮度を維持する機能として、マイナスイオンを発生させ、これを食品にあびせかける機能を持つ冷蔵庫が、特開平8−145545号公報に開示されている。マイナスイオン(主としてO )を食品にあびせることが、人体に悪影響を与えず、しかも、極く低い濃度で微生物やカビの増殖を抑えることができるという知見に基づき、上記公報の発明は提案されている。
【0003】
図13は、前記特開平8−145545号公報に記載されたマイナスイオン発生装置付の冷蔵庫の1例を示す図である。図13において、101は冷凍室、102は冷蔵室、103はチルド室、104は野菜室、105はコンプレッサ、106はエバポレータ、107はファン(冷気送風機)、108はマイナスイオン発生器であり、マイナスイオン発生器108で発生されたマイナスイオンは、ファン107によって、冷気とともに各室に送り込まれるようになっている。
【0004】
ところで、マイナスイオン発生のために、電極に特に交流の高電圧をかけた場合は、オゾンとプラスイオンが同時に発生するので、オゾンのために食品の色が変ったり、脱色したりして鮮度が落ち、更には、オゾンは酸化力が非常に強く、このため食品の品質を著しく低下させるので、オゾンが貯蔵室内に循環しないようにするために、マイナスイオン発生器の近傍に、プラスイオン捕集電極とオゾン分解触媒とが必要となり、その構造は極めて複雑となり、かつ高価になる。そこで、前記特開平8−145545号公報に記載の技術では、直流電圧をマイナスイオン発生器に印加することで、オゾンとプラスイオンの発生がないように工夫している。
【0005】
また、前記特開平8−145545号公報には、何れかの貯蔵室の奥面側にマイナスイオン発生器を配置し、その貯蔵室が引き出し式である場合には、伸縮自在なコードをマイナスイオン発生器の電源に接続するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記した図13に示すように、イオン発生器108が天井部に設けたダクト内に設置されて、マイナスイオンがファン107によって各室内に送り込まれるように構成した場合には、マイナスイオンがプラスチック製のダクトに附着するなどして、直接食品(特に野菜室内の野菜類)へ吹き付けられるマイナスイオンの量が少なくなり、除菌、抗菌の効果は少ないという問題がある。つまり、図13のように構成した場合には、マイナスイオン発生器が、野菜室より遠い冷却空気送風通路の中に設置されているために、せっかく発生したマイナスイオンは狭い通風路を通り抜ける際に周囲のプラスチック製の通路に吸収されて、野菜室へ吐出されるマイナスイオンの数が極めて少なくなり、除菌、抗菌の効果が少なくなるという問題がある。そこで、マイナスイオン発生器は、貯蔵室(特に野菜室)にできるだけ近けて、マイナスイオンを効果的に使う必要性があることが指摘されていた。
【0007】
また、貯蔵室の奥面側にマイナスイオン発生器を配置した場合には、マイナスイオンのあびせかけ作用は改善されるも、野菜室のような引き出し式の貯蔵室の場合には、伸縮自在なコードをマイナスイオン発生器に接続しなければならず、こうすると、経時使用によってコードがダメージを受け、接触不良や断線を招来する虞があり、また、野菜室の収納容器を完全に引き出して水洗いすることができないという問題がある。
【0008】
また、密閉された野菜室内の上部に、独立したマイナスイオン発生器や送風機を設置して、野菜室(野菜室の主体を構成する野菜収納容器)の外側に冷却空気を流して間接冷却を行うと、野菜収納容器の上部を覆う野菜室カバーに、野菜等の貯蔵物から蒸散した水分が結露し、野菜収納容器内の貯蔵食品の上に滴下するという問題がある。そこで、このような水分の滴下防止を、確実に達成し得る構成の実現が求められていた。
【0009】
また、マイナスイオン発生用電極とプラスイオン受入電極とをもつマイナスイオン発生器の構造が適正でないと、有害なオゾンが発生し、野菜類などの貯蔵食品を変色させたり脱色させたりして、野菜を早く傷めてしまうという問題がある。そこで、発生するオゾンが少ないマイナスイオン発生器の実現が求められていた。
【0010】
また、密閉された野菜室内の上部に、マイナスイオン発生器を設置し、かつ、野菜室の主体を構成する野菜収納容器の上部に小物収納容器を設置した場合には、上段の小物収納容器内の野菜類の貯蔵食品にはマイナスイオンは良く当るが、小物収納容器の下側の野菜収納容器内の野菜類の貯蔵食品には、上段の小物収納容器に遮られてマイナスイオンが当らず、野菜類の鮮度が長時間維持できないという問題がある。そこで、野菜室の主体を構成する野菜収納容器の上部に小物収納容器を設置した構成をとっても、小物収納容器の下側の野菜収納容器内の野菜類にも、マイナスイオンが当る構造の実現が求められていた。なお、上段の小物収納容器内に食品が山盛り状態で貯蔵されると空気の対流が悪くなり、貯蔵食品に均一にマイナスイオンが散布されなくなるので、対流を良くしてマイナスイオンの含まれた空気の流量を増やすようにする工夫の実現も求められていた。
【0011】
また、野菜室(野菜室の主体を構成する野菜収納容器)の上部に位置する野菜室カバーにマイナスイオン発生器を組み込むようにすると、そのマイナスイオン発生器の電極を、貯蔵食品とか人間の手指が接触し破損などすることから保護するために、グリル状のガード部材を設けるが、このガード部材の材質によっては、発生するマイナスイオンを吸収しマイナスイオンの数を減ずることがある。そこで、上記のガード部材の材質として、マイナスイオンを減じにくい材質を選ぶ必要があることが指摘されていた。
【0012】
また、野菜室以外の貯蔵室も冷やすための冷気送風用ファンを、マイナスイオンの送り込み用ファンとして兼用すると、冬場の外気温度の低いときには、冷蔵庫の運転にリンクして運転される冷気送風用ファンは運転率が低くなり、マイナスイオンの送風量が減って、マイナスイオンによる効果が少なくなる。そこで、冷蔵庫の運転率にリンクしない、独立したマイナスイオン送り込み用のファンをもつ必要性があることが指摘されていた。しかし、このときに、独立したマイナスイオン送り込み用のファンを設けると、その分スペースが必要となり、冷蔵庫の食品貯蔵の内容積が減少するので、できる限り内容積を減じない構造とすることが求められる。
【0013】
また、マイナスイオン発生器で発生したマイナスイオンを送り込むための専用の独立したファンが、野菜室カバーに取り付けた送風機カバーで覆われると、万一、マイナスイオン送風用の送風機に異常が生じて、停止状態となっていてもこれに気づかないでいる虞があり、その場合には、貯蔵食品の鮮度が維持できなくなり早く傷みだすという問題がある。そこで、マイナスイオンを送り込むための専用の独立したファンの回転状況を、使用者が容易に視認できるような構造とすることが望まれる。
【0014】
総じて、強制通風冷却空気を導入して冷却させる直接冷却貯蔵室と、貯蔵室内に直接冷却空気を導入しないで周囲から間接的に冷却する間接冷却貯蔵室とを設けた冷蔵庫において、間接冷却貯蔵室内の食品の鮮度維持を好適に行えるようにするために、種々の検討課題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述したような技術的課題に鑑みなされたものであり、本願による代表的な1つの発明では、強制通風冷却空気を導入して冷却させる直接冷却貯蔵室と、貯蔵室内に収納容器及びこの収納容器の収納容器カバーを配置し、前記収納容器内を間接冷却する間接冷却貯蔵室とを設けた冷蔵庫において、前記収納容器カバーに吐出口と吸込口とを穿設し、前記収納容器内の冷気を循環させる循環送風機と、マイナスイオン発生器とを、前記収納容器カバーの上面に設置し、前記循環送風機から吐出される空気を、吸湿・脱臭シートに直接吹き付けるようにした、構成をとる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0017】
図1〜図12は本発明の一実施形態による冷蔵庫に係り、図1は本実施形態の冷蔵庫の縦断面図、図2は本実施形態の冷蔵庫の要部縦断面図、図3は図2中の要部拡大図、図4は、本実施形態の冷蔵庫の野菜室の主体を構成する収納容器とその上に載置される小物収納容器を示す斜視図、図5は本実施形態の冷蔵庫の野菜室における空気の還流を示す説明図、図6は、本実施形態の冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器の要部縦断と、マイナスイオン発生器におけるガードの高さの適性を検討するための、試験結果を示した説明図、図7は本実施形態の冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器の要部斜視図、図8は、本実施形態の冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器とそれに付設するグリル状保護部材とを示す要部断面図、図9は、本実施形態の冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器に付設するグリル状保護部材の材料の適性を検討するため実験結果を示した説明図、図10は、本実施形態の冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器に付設するグリル状保護部材の材料の適性を検討するための材料別の物性値を示す説明図、図11は、本実施形態の冷蔵庫の野菜室で用いる、マイナスイオン発生器と野菜室ファンの運転制御のタイムチャート図、図12は、本実施形態の冷蔵庫で上段に位置する冷蔵室の底面の様子を示す要部斜視図である。
【0018】
図1において、1は冷蔵庫、2は扉開閉式の冷蔵室(冷蔵貯蔵室)、3は引き出し式の野菜室(野菜類用の冷蔵貯蔵室)、4、5は引き出し式の冷凍室、6はコンプレッサ、7は冷蔵室2および野菜室3用のファン(冷気送風機)、8は冷蔵室2および野菜室3用の冷却器、9は冷凍室4および冷凍室5用のファン(冷気送風機)、10は冷凍室4および冷凍室5用の冷却器である。本実施形態では、冷蔵室2と冷凍室4と冷凍室5とが、強制通風冷却空気を導入して冷却させる直接冷却式の貯蔵室となっており、野菜室3が、室内に設けた野菜収納容器14(図2参照)に直接冷却空気を導入しないで、野菜収納容器14の周囲から間接的に冷却する間接冷却式の貯蔵室となっている。なお、本実施形態では、野菜室3を冷蔵庫の中段に配置しているが、後述するような構造を採るものであれば、野菜室の配置個所は任意である。
【0019】
図2に示すように、本実施形態の野菜室3は、冷蔵庫1の横仕切板11と横仕切板12との間に位置している。そして、野菜室3は、野菜室ドア13と一体となって引き出し可能な野菜収納容器(野菜室の主体を構成する野菜収納容器)14と、野菜収納容器14の上面を覆う野菜室カバー15と、野菜収納容器14の上側の奥方に載置され、野菜収納容器14に引き出し可能であるように保持された小物収納容器(小物整理容器)16と、野菜室カバー15の上面に配置されたマイナスイオン発生器17と、野菜室カバー15の上面に配置された野菜室専用の独立した野菜室ファン18と、野菜室カバー15の上面に取り付けられ、マイナスイオン発生器17および野菜室ファン18を覆う送風機カバー19とを、含んだものとして、構成されている。
【0020】
横仕切板11は、冷蔵庫1の骨組みの一部をなすと共に、冷蔵室2の扉と野菜室ドア13のパッキング(図示せず)を吸着する機能をもっており、この横仕切板11の奥方には空間が設けられている。野菜室カバー15は横仕切板11の下方に取り付けられており、この野菜室カバー15の奥方の上面に、マイナスイオン発生器17と野菜室ファン18が配設され、マイナスイオン発生器17と野菜室ファン18とを覆う送風機カバー19が、野菜室カバー15の上部に取り付けられている。つまり、横仕切板11の奥方側の扁平な空間内に、マイナスイオン発生器17と野菜室ファン18と送風機カバー19とが、コンパクトに収納されるようになっており、しかも、野菜室ドア13と一体となって引き出し可能な野菜収納容器14ではなく、冷蔵庫1の固定部材である野菜室カバー15上に、マイナスイオン発生器17と野菜室ファン18が取り付けられるので、従来のように、引き出し可能な部材にマイナスイオン発生器を取り付けた構造に較べると、コードの断線の虞がなく、結線構造も簡易なものとすることができるようになっている。
【0021】
なお、送風機カバー19は、野菜室ファン18が上方から視認できるように、少なくともその一部が透明又は半透明の材質で形成され、また、送風機カバー19の上側に位置する冷蔵室2の底板20も、透明又は半透明の材質で形成されている。
【0022】
野菜収納容器14の上面は、野菜室カバー15と送風機カバー19とで密閉されるようになっており、この密閉された野菜室3を、前記したファン(冷気送風機)7によって送風される冷気によって、野菜収納容器14の外周から冷却するようになっている。
【0023】
野菜収納容器14の上面を覆う野菜室カバー15には、空気の吸込口15aと吐出口15bとが穿設されており、野菜室ファン18によって吸込口15aから吸い込まれた空気(冷気)は、野菜室ファン18によって吐出口15bから吹き出されて、野菜収納容器14内を強制循環されるようになっている。そして、マイナスイオン発生器17で発生させられたマイナスイオンは、マイナスイオン発生器17が野菜室ファン18よりも風下に配置されることから、吐出口15bから送り出される冷気と共に、野菜収納容器14と小物収納容器16の野菜類に、シャワー状に吹き付けられるようになっている。
【0024】
つまり、本実施形態では、マイナスイオンはプラスチック材に吸収されやすいので、前記した従来技術のように、マイナスイオンを冷蔵庫の冷却空気循環ダクト内を通過させる方式ではなく、マイナスイオン発生器17が出したマイナスイオンを含む冷気を、野菜に直接シャワー状に吹き付けるようにしている。しかも、密閉された野菜室内の冷気を強制循環させるようにしているので、マイナスイオンが野菜収納容器14の隅々までまんべんなく当たり、マイナスイオンによる食品の鮮度維持効果が大いに高まるものとなっている。
【0025】
図3に示すように、マイナスイオン発生器17は、吐出口15bの真上に位置するように配設されており、野菜室ファン18は、マイナスイオン発生器17の風上側で、かつ吸込口15aと吐出口15bの中間位置に配設されている。野菜室ファン18は、マイナスイオンを含む風量確保のために、直径の大きいプロペラ式のファンを採用しており、前記した横仕切板11(図2参照)の高さ寸法内に収まるように、野菜室ファン18は、その吐出側が下を向くように、かつ、水平から30度以下の傾きをもつように傾斜されて配置されている。このような構造と取り付け姿勢をとる本実施形態の野菜室ファン18によると、十分な風量確保と、扁平で狭い空間内への配設とが、同時に達成できる。なお、プロペラ式のファンであるので、後述するように、野菜室ファン18はその回転/停止状態が容易に確認できるものともなっている。
【0026】
また、図3に示すように、野菜室カバー15の上面側における野菜室ファン18の下方には、吸湿・防臭シート21を貼着してあり、この吸湿・防臭シート21に、野菜室ファン18から吹き出される風が、直接勢い良く当たるように構成してある。この吸湿・防臭シート21は、野菜収納容器14内に野菜類が多いときには、野菜類の出す水分を吸収してこれを保持し、野菜が少なくなり野菜収納容器14内が乾燥して来ると水分を放出して野菜収納容器14内の湿度を高め、かように自動的に野菜収納容器14内の湿度を調節する機能と、臭いを吸収する機能と、マイナスイオン発生器17の上部に位置する送風機カバー19の内面に結露した水滴が、カバーを伝って流れ落ちてくるのを吸着して、野菜収納容器14に水滴が滴下するのを防止する機能とを、もっている。なお、吸湿・防臭シート21が、湿っていることにより、臭い成分を効率良く吸着させることができる。
【0027】
吸湿・防臭シート21は、送風機カバー19から滴下する水滴を吸収するために、送風機カバー19におけるマイナスイオン発生器17の上部位置の内面に結露した水滴が集まって滴下するのを受け止めできる位置に配設されている。ここで、送風機カバー19のマイナスイオン発生器17の収納されている側の上面に水分が結露するのは、野菜室ドア13を閉めたときに野菜収納容器14が密閉され、前記したファン(冷気送風機)7によって送風される冷気によって、野菜収納容器14は外周から間接的に冷却され、野菜収納容器14内の温度の方がその外側の温度よりも高くなり、野菜類に含まれていた水分が蒸散して野菜室ファン18によって野菜収納容器14内を循環する際に、冷却されている送風機カバー19のマイナスイオン発生器17の上部部分に接触して、水分が冷却されて結露するためである。
【0028】
そこで、本実施形態では、図3に示すように、送風機カバー19におけるマイナスイオン発生器17の上方の天井部19aを、吸湿・防臭シート21へと傾斜させて、天井部19a結露した水滴が、吸湿・防臭シート21の上に落下するように構成してある。なお、本実施形態では、送風機カバー19におけるマイナスイオン発生器17の上方の天井部19aのみを、吸湿・防臭シート21へと傾斜させているが、送風機カバー19における野菜室ファン18の上側の天井部も、吸湿・防臭シート21側に傾斜させるようにしてもよい(天井部19aと反対方向に傾斜させるようにしてもよい)。
【0029】
なおここで、図3において、19bは、野菜室ファン18の上部に位置する、送風機カバー19に設けた透明窓部材である。
【0030】
先にも述べたように、本実施形態では、野菜室3には、野菜収納容器14の他に、小さな野菜等を整理して貯蔵するための浅い高さ寸法の小物収納容器16が、大きな野菜収納容器14の上奥部に重ねられるようにしてあり、この小物収納容器16が吐出口15bの下側に位置している。したがって、このままでは、小物収納容器16内の野菜類には、循環冷気に混じって送られてくるマイナスイオンが当たるも、小物収納容器16の形状を工夫しないと、小物収納容器が循環冷気の流れを遮るため、野菜収納容器14内の野菜類には、マイナスイオンが当たりにくく、野菜収納容器14内の野菜類の鮮度の維持期間が短かくなる。
【0031】
そこで、本実施形態では、野菜収納容器14内の冷気の循環を良くするために、図4に示すように、小物収納容器16の底面と側面とが形成する稜線部の奥方に、複数個のスリット16aを穿設してあり、これによって、循環する冷気に混ってマイナスイオンがスリット16aを通過して落下し、野菜収納容器14の野菜類に確実に当る(触れる)ように構成してある。なお、小物収納容器16に穿設するスリット(透し穴)の位置、形状、数は任意であるが、小物収納容器16の下側に設けると、後述するような野菜収納容器14内の冷気の循環経路の形成に好適なものとなる。
【0032】
さらに、野菜収納容器14内の冷気の循環を良くし、野菜収納容器14内での循環空気の量を増やすために、すなわち、マイナスイオンが野菜収納容器14内の野菜類によく触れるようにするため、本実施形態では図5に示すように、小物収納容器16の前面板は、小物収納容器16の側面板や背面板よりも高さを低く設定してあり、これによって、小物収納容器16の前面板の上端と野菜室カバー15との間に、空気が十分に循環できる隙間を設けるようにしてある。
【0033】
このように、小物収納容器16の前記した位置に設けたスリット16aと、小物収納容器16の前面板の上端と野菜室カバー15との間に設けた隙間とによって、マイナスイオンが混じった冷気が、野菜室ファン18の動作によって、密閉された野菜収納容器14内を、図5中に示す矢印のように循環して、小物収納容器16および野菜収納容器14の野菜類にまんべんなく当たるように構成されている。なお、小物収納容器16の前面板の上端と野菜室カバー15との間に設けた隙間の高さ寸法L1は、小物収納容器16の深さ(高さ)80〜100mmの1/2程度とすることにより、野菜収納容器14内に野菜類等の食品が山盛りに入っても、野菜収納容器14内の空気の対流が妨げられないが確認された。なおまた、小物収納容器16の前面板と、野菜収納容器14の前面板との距離は、ここでは100〜120mm程度に設定されている。
【0034】
ところで、マイナスイオン発生のために、マイナスイオン発生器の電極に交流の高電圧をかけた場合には、オゾン(O)とプラスイオンも同時に発生するので、プラスイオン捕集電極とオゾン分解触媒とが必要となるのは、前述した通りである。そこで、本実施形態では、交流を直流に変換して、マイナスイオン発生器17の陰極に負の直流電圧を印加して、マイナスイオンのみを発生させるようにしている。また、コロナ放電やグロー放電が生じると、酸素分子に高エネルギーが与えられて酸素分子からオゾンを生成する反応が促進されるため、コロナ放電やグロー放電を生じさせないために、マイナスイオン発生器17の両電極の間に、絶縁材からなるガードを設けた構成としてある。
【0035】
つまり、本実施形態では、図6、図7に示すように、マイナスイオン発生器17の針状電極(陰極)31とリング状電極(正極)32との間に、両電極31、32の突出高さよりも高い、絶縁材からなるリング状のガード33を設けた構成としてある。本実施形態では、針状電極31の突出高さH2が4.5mm、リング状電極32の突出高さが3.0mmであり、このときにガード33の高さを変えてオゾンの発生量とマイナスイオンの発生量を計測した実験結果が、図6中の表である。この実験結果から分かるように、ガード33の高さ寸法H1が8〜9mmであるときに、オゾンの発生量は0.1〜0.01以下と低く抑えることができるが、マイナスイオン発生量は、6.45〜20.93k個/ccとやや少なく、好適値とはいえない。一方、ガード33の高さ寸法H1が6〜7mmであれば、マイナスイオンの発生量は十分であり、オゾンの発生量も野菜収納容器内濃度に換算した値は、0.009〜0.018ppmと十分低く、好適値であることを確認した。
【0036】
また、本実施形態では、冷蔵庫の使用者が野菜室3に手を入れたときに感電等から守り、マイナスイオン発生器17を破損等から守るために、マイナスイオン発生器17の下側に、図8に示すように、プラスチック製のグリル状保護部材34を設けてある。このグリル状保護部材34は、浅い腕状を呈し、少なくともその底面がグリル状(保護網状)に形成されて、マイナスイオンを通過させる形状に作製されている。
【0037】
ところで、マイナスイオンは正電荷を帯電しているプラスチック等に接触すると、その量が減少するので、グリル状保護部材34としては、帯電しにくいプラスチック材を選択するのが好ましい。図9は、グリル状保護部材34のプラスチック材料を変えた際のマイナスイオンの計測数を示す実験結果であり、図10は、図9の実験で用いたプラスチック材料の物性を示す表である。図9、図10から分かるように、PBT(ポリブチレンテレフタレート)の場合が、マイナスイオンの計測数が多く、かつ、体積抵抗率も大きいので、本実施形態では、マイナスイオンの量を極力減らさないようにするため、グリル状保護部材34はPBTで形成してある。なお、実験には使用していないが、PPS(ポリフェニレンサルファイド)もPBTと同様の特性を有し、PBT同様に用いることができる。
【0038】
また、先にも述べたように、野菜室や野菜室以外の貯蔵室を冷却するための冷気送風用ファンを、マイナスイオン送り込み用のファンとしても兼用すると、冬場の外気温度(室内温度)の低いときには、冷蔵庫の運転にリンクして運転制御される冷気送風用ファンは運転率が低くなり(送風時間が短くなり)、したがって、マイナスイオンの送風量も減って、野菜等に十分なマイナスイオンが散布されないので、マイナスイオンによる効果が少なくなる。そこで、本実施形態では、前記した冷蔵室2および野菜室3用のファン7や、冷凍室4および冷凍室5用のファン9とは別個に、密閉された野菜収納容器14内で空気を強制循環させ、マイナスイオンを送り込むための野菜室ファン18を設けた構成としてあり、この野菜室ファン18を、冷蔵庫の運転率にリンクしない、独立して制御可能なファンとして構成してある。
【0039】
つまり、本実施形態では、マイナスイオン送風(散布)用の野菜室ファン18は、前記ファン7の運転と同期させずに、独立した運転で所定時間駆動するようにし、冬場でも夏場でも、常に、野菜収納容器14内に十分にマイナスイオンが行き渡るように、野菜室ファン18の運転を制御するようにしている。なお、マイナスイオン発生器17の運転は、野菜室ファン18の運転と同期させるようになっている。
【0040】
あるいは、野菜室ファン18およびマイナスイオン発生器17の運転を、図11に示すように、冷蔵庫の運転率の高い夏場などは(外気温度が高い際には)、前記ファン7と完全に同期させて運転制御するようにし、冷蔵庫の運転率の低い冬場などには(外気温度が低い際には)、ファン7の運転開始と同期させて運転開始させるも、ファン7の運転停止後も数分間延長運転を行うようにして、冷蔵庫の運転率の低い夏場などでも、野菜収納容器14内に十分にマイナスイオンが行き渡るようにしてもよい。
【0041】
また、本実施形態の冷蔵庫においては、野菜室ファン18の回転状況を、冷蔵庫の使用者が容易に視認できる構造としてある。つまり、野菜室ファン18が使用者の目にとまり、外部から監視しやすい構造であると、異常時に気づき易く、安心であるので、本実施形態では前記したように、野菜室ファン18の上部に位置する送風機カバー19に透明窓部材19bを設けると共に、送風機カバー19の上側に位置する前記冷蔵室2の底板20を透明の材質で形成してあり、これによって、冷蔵室2の扉を開けたときに、図12に示すように、使用者が直接肉眼で野菜室ファン18の運転状況を確認できるようにしてある。なお、野菜室ファン18がプロペラ式のファンであることと、野菜室ファン18を寝かせるように傾斜させて配置してあるので、野菜室ファン18の回転状況はより一層確認が容易なものとなっている。
【0042】
このように外部から野菜室ファン18の回転している様子を見えるようにしておくと、冷蔵庫を展示して販売している際等に、店員等がマイナスイオン送り込み用の送風ファン(野菜室ファン)が回っている様子を、お客様に説明しやすくなり、かつ、万一故障したときにも故障を見つけやすくなる。
【0043】
上述してきたように、本実施形態の冷蔵庫によれば、間接冷却式の貯蔵室である密閉された野菜収納容器内の冷気を循環させるための独立した循環送風機(野菜室ファン)を、野菜収納容器の上部を覆う貯蔵室カバー(野菜室カバー)に設けたので、野菜収納容器内の空気の対流が良くなり、野菜収納容器内の野菜類等の食品の表面に、多くの冷却された空気が当たり、食品の温度が早く均一化し、鮮度を長く維持できる。
【0044】
また、マイナスイオン発生器を、独立した上記の野菜室ファンの吐出側(風下)に設置したので、マイナスイオンが従来のようにダクト内を通過しないのでマイナスイオンがダクト等に吸着されることがなく、マイナスイオンが多量に野菜収納容器内に散布されるので、マイナスイオンのバリア効果が水分蒸散を抑え、野菜類等の鮮度をみずみずしく維持することができる。
【0045】
また、野菜収納容器の上部を覆う野菜室カバーに吸込口と吐出口を設けて、吐出口の真上にマイナスイオン発生器を設置したので、発生したマイナスイオンを直接野菜収納容器内に効率よく吐出させることができる。さらに、野菜収納容器内を循環した戻り空気は、吸込口から直に野菜室ファンに戻るように吸い込まれるので、マイナスイオンの循環量が減量せず、野菜類の食品にマイナスイオンが大量に散布されるので、この点でも食品の鮮度の維持効果が大きい。
【0046】
また、冷蔵庫の横仕切板部材の奥方に設けた空間内に、マイナスイオン発生器と野菜室ファンとを配置し、しかも、野菜室ファンを傾斜させて吸い込みが上向き方向となるように設置したので、大きな直径を有するファンであっても、設置高さを低くすることができ、したがって、冷蔵庫内の食品貯蔵可能な容積を減ずることなく、横仕切板部材の奥方に設けた扁平な空間内に、スペースファクター性よく、コンパクトに配置することができ、庫内容積の有効利用が行える。
【0047】
また、マイナスイオン発生器と野菜室ファンは、横仕切板部材の下方に固定された野菜室カバーの上に配置されているので、従来のように、引き出し可能な部材にマイナスイオン発生器を取り付けた構造に較べると、コードの断線の虞がなく、結線構造も簡易なものとすることができる。
【0048】
また、野菜収納容器内に小物収納容器を配置した構成であっても、小物収納容器にはスリットを形成してあるので、マイナスイオンがスリットを通り抜け、野菜収納容器内の野菜類にも、マイナスイオンを散布することが可能となる。さらに、小物収納容器の前面板の上端と野菜室カバーとの間に、空気が十分に循環できる隙間を設けてあるので、野菜類等の食品がたくさん入っていても、空気の対流が妨げられることなく、野菜収納容器内でマイナスイオンを含んだ空気を確実に循環させることができる。
【0049】
また、野菜室ファンから吹き出された風は傾め下に向うが、野菜室ファンの下側には吸湿(調湿)・脱臭シートが配置されており、この吸湿・脱臭シートに野菜室ファンからの風が直接当り、この風に水分が多いときには水分を吸収し、逆に風が乾燥しているときにはシートに吸湿している水分を放出するので、野菜収納容器内の湿度を適正にコントロールすることができ、以って、空気中のマイナスイオンを減少させず循環させることができ、マイナスイオンを有効に用いることができる。また、野菜収納容器内の消臭も同時に行うことができる。
【0050】
また、野菜室カバーの上部に取り付けた送風機カバーの所定部位の天井部を、吸湿・防臭シート側に傾斜させて、この傾斜天井部に結露した水滴が、吸湿・防臭シートに落下するようにしているので、水滴が野菜室カバーから下に滴下することがなく、かつ、吸湿・防臭シートを常に湿った状態にしておけるので、野菜収納容器内を極度の乾燥から防止することができ、しかも、マイナスイオンの性質上湿気があるほどその量が減少しないので、マイナスイオンの循環量を減少させにくくすることができる。
【0051】
また、マイナスイオン発生器の針状電極とリング状電極との間に、絶縁材からなるリング状のガードを設置しているので、有害なオゾンの発生を可及的に抑制することが可能となる。さらに、マイナスイオン発生器の陰極側を針状電極とし、陽極側を針状電極を取り囲むようなリング状電極としたことにより、両電極間に水滴が継がるように付着することがなくなり、電極が短絡する虞がなくなる。
【0052】
また、マイナスイオン発生器のイオン吐出側に設けたグリル状保護部材の材質を、体積抵抗率の大きい、例えばPBT材としたことにより、マイナスイオンが吸収される量が大きく減り、効率良くマイナスイオンを散布することが可能となる。
【0053】
また、マイナスイオン発生器および野菜室ファンの運転時間を、外気温度の影響を受けやすい、冷蔵庫の冷気送風用ファンの運転とは独立した運転制御にする、あるいは、冷蔵庫の運転率の低い冬場などには(外気温度が低い際には)、冷蔵庫の冷気送風用ファンの運転開始と同期させて運転開始させるも、冷気送風用ファンファンの運転停止後も所定時間延長運転を行うようにすることで、外気温度の低い冬場などでも、十分な量のマイナスイオンを野菜収納容器内に散布することができ、野菜類等の食品の度維持期間を長くすることができる。
【0054】
また、野菜室ファンの回転状況を、冷蔵庫の使用者が容易に視認できる構造としてあるので、使用者に安心感を与えることができ、万一故障があってもこれを発見しやくくなる。さらに、店頭にて店員が顧客に商品の説明等をするときにも、野菜室ファンが見えるので、説得力のある販売を行うことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、間接冷却貯蔵室内の冷気を循環させるための間接冷却貯蔵室専用の独立した循環送風機を、吐出口と吸込口とを穿設した貯蔵室カバーの上面に設けたので、間接冷却貯蔵室内の空気の対流が良くなり、間接冷却貯蔵室内の食品の表面に多くの冷却された空気が循環して、以って、食品の温度が早く均一化し、食品の鮮度を長く維持することができる。
【0056】
また、マイナスイオン発生器を上記の循環送風機に併設したので、マイナスイオンが従来のようにダクト内を通過することでダクト等に吸着されることがなくなり、マイナスイオンを多量に間接冷却貯蔵室内に散布することができるので、マイナスイオンのバリア効果が水分蒸散を抑え、野菜類等の鮮度をみずみずしく維持することが可能となる。
【0057】
また、循環送風機から吹き出された風を、吸湿(調湿)・脱臭シートに直接吹き付けるようにしており、この吸湿・脱臭シートは、循環送風機からの風に水分が多いときには水分を吸収し、逆に風が乾燥しているときには吸湿している水分を放出するので、間接冷却貯蔵室内の湿度を適正にコントロールすることができ、以って、空気中のマイナスイオンを減少させず循環させることができ、マイナスイオンを有効に用いることができる。また、間接冷却貯蔵室内の消臭も同時に行うことができる。
【0058】
また、貯蔵室カバーの上側に取り付けた送風機カバーの所定部位の天井部を、吸湿・防臭シート側に傾斜させて、この傾斜天井部に結露した水滴が、吸湿・防臭シートに落下するようにしているので、水滴が貯蔵室カバーから下に滴下することがなく、かつ、吸湿・防臭シートを常に湿った状態にしておけるので、間接冷却貯蔵室内を極度の乾燥から防止することができ、しかも、マイナスイオンの性質上湿気があるほどその量が減少しないので、マイナスイオンの循環量を減少させにくくすることができる。
【0059】
また、マイナスイオン発生器の陰極側を針状電極とし、陽極側を針状電極を取り囲むようなリング状電極としたことにより、両電極間に水滴が継がるように付着することがなくなり、電極が短絡する虞がなくなる。さらに、マイナスイオン発生器の針状電極とリング状電極との間に、絶縁材からなるリング状のガードを設置しているので、有害なオゾンの発生を可及的に抑制することが可能となる。
【0060】
また、マイナスイオン発生器のイオン吐出側に設けたグリル状保護部材の材質を、体積抵抗率の大きい例えばPBT材としたことにより、マイナスイオンが吸収される量が大きく減り、効率良くマイナスイオンを散布することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の要部縦断面図である。
【図3】図2中の要部拡大図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の野菜室の主体を構成する収納容器とその上に載置される小物収納容器を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の野菜室における空気の還流を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器の要部縦断と、マイナスイオン発生器におけるガードの高さの適性を検討するための、試験結果を示した説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器の要部斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器とそれに付設するグリル状保護部材とを示す要部断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器に付設する、グリル状保護部材の材料の適性を検討するため実験結果を示した説明図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫で用いるマイナスイオン発生器に付設する、グリル状保護部材の材料の適性を検討するための材料別の物性値を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の野菜室で用いる、マイナスイオン発生器と野菜室ファンの運転制御のタイムチャート図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る冷蔵庫で上段に位置する冷蔵室の底面の様子を示す要部斜視図である。
【図13】従来の冷蔵庫の縦断面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
2 冷蔵室(冷蔵貯蔵室)
3 野菜室(野菜類用の冷蔵貯蔵室)
4、5 冷凍室
6 コンプレッサ
7 冷蔵室2および野菜室3用のファン
8 冷蔵室2および野菜室3用の冷却器
9 冷凍室4および冷凍室5用のファン
10 冷凍室4および冷凍室5用の冷却器
11、12 横仕切板
13 野菜室ドア
14 野菜収納容器
15 野菜室カバー
15a 吸込口
15b 吐出口
16 小物収納容器
16a スリット
17 マイナスイオン発生器
18 野菜室ファン
19 送風機カバー
19a 天井部
19b 透明窓部材
20 底板
21 吸湿・脱臭シート
31 針状電極
32 リング状電極
33 ガード
34 グリル状保護部材

Claims (8)

  1. 強制通風冷却空気を導入して冷却させる直接冷却貯蔵室と、貯蔵室内に収納容器及びこの収納容器の収納容器カバーを配置し、前記収納容器内を間接冷却する間接冷却貯蔵室とを設けた冷蔵庫であって、
    前記収納容器カバーに吐出口と吸込口とを穿設し、前記収納容器内の冷気を循環させる循環送風機を前記収納容器カバーの上面に設置し、この循環送風機から吐出される空気を、吸湿・脱臭シートに直接吹き付けるようにした冷蔵庫。
  2. 請求項1記載において、
    前記収納容器カバーの上面に前記循環送風機を覆う送風機カバーを取り付け、この送風機カバーの天井に傾斜部を設けて、この傾斜した天井に結露した水滴が前記吸湿・脱臭シート上に滴下するようにした冷蔵庫。
  3. 強制通風冷却空気を導入して冷却させる直接冷却貯蔵室と、貯蔵室内に収納容器及びこの収納容器の収納容器カバーを配置し、前記収納容器内を間接冷却する間接冷却貯蔵室とを設けた冷蔵庫であって、
    前記収納容器カバーに吐出口と吸込口とを穿設し、前記収納容器内の冷気を循環させる循環送風機と、マイナスイオン発生器とを、前記収納容器カバーの上面に設置し、前記循環送風機から吐出される空気を、吸湿・脱臭シートに直接吹き付けるようにした冷蔵庫。
  4. 請求項3記載において、
    前記収納容器カバーの上面に前記循環送風機および前記マイナスイオン発生器を覆う送風機カバーを取り付け、この送風機カバーの天井に傾斜部を設けて、この傾斜した天井に結露した水滴が前記吸湿・脱臭シート上に滴下するようにした冷蔵庫。
  5. 請求項3または4記載において、
    前記マイナスイオン発生器の陰極側を針状電極とし、陽極側を針状電極を取り囲むリング状電極とした冷蔵庫。
  6. 請求項5記載において、
    前記針状電極と前記リング状電極との間に、絶縁材からなるリング状のガードを設けた冷蔵庫。
  7. 請求項3または4記載において、
    前記マイナスイオン発生器のイオン吐出側にグリル状保護部材を設けて、このグリル状保護部材を、体積抵抗率の大きな樹脂材によって形成した冷蔵庫。
  8. 請求項7記載において、
    前記グリル状保護部材をPBT(ポリブチレンテレフタレート)材により形成した冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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