JP2019041530A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コギングトルクの向上を図ることができるモータを提供する。【解決手段】周方向に沿って複数設定された磁極部14pを有するロータ14は、コギングトルクを増加させるための溝部を周方向において複数有する。そして、それら複数の溝部は、周方向に隣り合う磁極部14pの間に設けられた境界空隙部としての第3溝部23cと、磁極部14p内においてロータ14の極数とステータのスロット数とから求められるコギングトルクの周期に応じた位置に設けられた極内空隙部としての第1及び第2溝部23a,23bとを含んで構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、モータに関するものである。
電動可変バルブタイミング(電動VCT)装置などの位置保持機能を必要とする装置に用いられるモータでは、大きなコギングトルク(ディテントトルク)を必要とする。コギングトルクの向上を図ったモータとして、例えば特許文献1に開示されるものでは、ロータの磁極範囲内において周方向の磁束密度変化をもたせるべく、ロータの界磁磁石の内部や外周面に空隙部(孔や溝など)を設けている。これにより、ロータの磁極の切り替わりに起因して生じる基本的なコギングトルクに、空隙部によって生じるコギングトルクが重畳されて、コギングトルクが増大されるようになっている。
特開2015−146713号公報
上記のようなモータでは、ロータの磁極範囲内に設けた空隙部によってコギングトルクの向上が図れるが、本発明者らは、より大きなコギングトルクが必要となった場合にも対応できる構成を検討していた。
本発明の目的は、コギングトルクの向上を図ることができるモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、ステータと、周方向に沿って複数設定された磁極部を前記ステータとの対向面に有し、コギングトルクを増加させるための複数の空隙部が周方向において部分的に設けられたロータとを備え、前記複数の空隙部は、周方向に隣り合う前記磁極部の間に設けられた境界空隙部と、前記磁極部内において前記ロータの極数と前記ステータのスロット数とから求められるコギングトルクの周期に応じた位置に設けられた極内空隙部とを含んで構成されている。
この構成によれば、境界空隙部によって生じるコギングトルクと、極内空隙部によって生じるコギングトルクを共に、ロータの磁極の切り替わりに起因して生じる基本的なコギングトルクに重畳させることができ、その結果、コギングトルクの向上を図ることができる。
上記モータにおいて、前記境界空隙部と前記極内空隙部とは、軸方向から見た形状が同一形状をなしている。
この構成によれば、境界空隙部及び極内空隙部によってコギングトルクを好適に向上できる。
上記モータにおいて、前記磁極部を構成する磁石の磁化配向は、前記ステータ側に向かうにつれて当該磁極部の周方向中心線側に傾斜するように設定されている。
この構成によれば、磁束を極内空隙部に好適に集中させることができ、その結果、コギングトルクのより一層の向上に寄与できる。
上記モータにおいて、前記ロータは、前記磁極部を構成する磁石がロータコアに埋設されてなる埋込磁石型のロータであり、前記境界空隙部及び前記極内空隙部の各々は、前記ロータコアに形成されている。
この構成によれば、埋込磁石型のロータにおいてコギングトルクの向上を図ることができる。
上記モータにおいて、前記ロータは、前記磁極部を構成する磁石がロータコアの表面に設けられてなる表面磁石型のロータであり、前記境界空隙部及び前記極内空隙部の各々は、前記磁石に形成されている。
この構成によれば、表面磁石型のロータにおいてコギングトルクの向上を図ることができる。
本発明のモータによれば、コギングトルクの向上を図ることができる。
実施形態のモータの断面図である。 同形態のロータを部分的に示す平面図である。 変形例のロータを部分的に示す平面図である。 変形例のロータを部分的に示す平面図である。 変形例のロータを部分的に示す平面図である。 変形例のロータを部分的に示す平面図である。
以下、モータの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のモータ10は、ブラシレスモータである。モータ10は、モータハウジング11の内周面に固定され円環状のステータ12と、ステータ12の径方向内側に配置され、回転軸13を有するロータ14とを備えている。
ステータ12は、円筒状のステータコア15を有し、そのステータコア15の外周面がモータハウジング11に固定されている。ステータコア15の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数(本実施形態では12個)のティース16が、径方向内側に向かって延出形成されている。各ティース16は、T型のティースであって、その径方向の内周面16aは、回転軸13の軸線Lを中心とする同心円の円弧を軸線方向に延出した円弧面である。
各ティース16には、3相の巻線17が集中巻きにて巻回されている。そして、各相の巻線17に3相電源電圧を印加してステータ12に回転磁界を形成し、同ステータ12の内側に配置した回転軸13に固着されたロータ14を回転させるようになっている。
ステータ12の内側に配設されたロータ14は、回転軸13に一体回転可能に固定された円筒状のロータコア21と、ロータコア21の内部に埋設された複数(本実施形態では8個)の磁石22とを備える埋込磁石型(IPM型)のロータとして構成されている。ロータコア21は、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されている。また、回転軸13は、モータハウジング11に対し軸受(図示略)を介して回転可能に支持されている。
複数の磁石22は、周方向に交互に異極となるロータ14の複数の磁極部14pをそれぞれ構成している。すなわち、本実施形態のロータ14は8極で構成されている。また、ロータ14は、その全ての磁極部14pが磁石22で構成されたフルマグネット型ロータである。各磁石22は、例えば焼結磁石や、磁石粉を樹脂と混合して成型固化したボンド磁石(プラスチックマグネットやゴムマグネット等)などからなる。なお、ボンド磁石は、焼結磁石に比べて形状の自由度が高く、また、寸法精度を高く形成することが可能である。磁石22をボンド磁石とする場合には、サマリウム鉄窒素(SmFeN)系磁石、サマリウムコバルト(SmCo)系磁石、ネオジム磁石等の希土類磁石で構成されることが好ましい。また、磁石22を焼結磁石とする場合には、フェライト磁石や、サマリウムコバルト(SmCo)磁石、ネオジム磁石等の希土類磁石で構成されることが好ましい。
図2に示すように、各磁石22は、軸方向視で径方向内側に向かって凸となる円弧状をなしている。そして、各磁石22の磁化配向は、径方向外側(ステータ12側)に向かうにつれて、それぞれ対応する磁極部14pの周方向中心線(磁極中心線Lp)側に傾斜するように設定されている。なお、図2、及び図3〜図6の各図では、磁石の磁化配向を矢印で示している。
各磁極部14pは、それらの磁極中心線Lp(周方向中心線)が周方向において等間隔(45°間隔)に設定されるとともに、周方向において互いに等しい角度幅(45°)を有している。つまり、N極の磁極部14pとS極の磁極部14pの境界部Bは、周方向において45°間隔で設けられている。
各磁極部14pは、ロータコア21の外周面に形成された第1溝部23a及び第2溝部23bの2つの溝部を有している。また、ロータ14は、ロータコア21の外周面において前記境界部Bと一致する位置に形成された第3溝部23cを有している。各溝部23a,23b,23cは、ロータコア21の外周面の軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って直線状に形成されている。また、各溝部23a,23b,23cの軸直交方向断面形状は、互いに同一形状をなし、本実施形態では円弧状をなしている。
図2に示すように、第1溝部23a及び第2溝部23bは、磁極中心線Lpを基準として、そこから周方向両側にそれぞれ同角度ずれた位置に形成されるとともに、互いに同一形状(同一幅、同一深さ)に形成されている。つまり、第1溝部23aと第2溝部23bとは、磁極中心線Lpを軸として線対称をなしている。
磁極中心線Lpを基準とした各溝部23a,23bの形成位置(磁極中心線Lpからの角度)は、モータ10で発生するコギングトルクの周期φに基づいて設定されている。具体的には、回転軸13の軸線Lを中心として、磁極中心線Lpと各溝部23a,23bの周方向中心線Lcとがなす角度θ(機会角)は、コギングトルクの周期φの1/2に設定されている。
ここで、コギングトルクの周期φは、一般に、360°を、ロータ14の極数(磁極部14pの数)とステータ12のティース16の数(スロット数)の最小公倍数で割った値である。つまり、本実施形態では、ロータ14の極数は8、ティース16の数は12であることから、最小公倍数は24となり、コギングトルクの周期φは、15(=360/24)°となる。
すなわち、本実施形態では、磁極中心線Lpと各溝部23a,23bの周方向中心線Lcとがなす角度θは、コギングトルクの周期φ(=15°)の1/2の7.5°に設定されている。従って、回転軸13の軸線Lを中心として、第1溝部23aと第2溝部23bの各周方向中心線Lcがなす角度は、コギングトルクの周期φ(=15°)と一致する。
また、第3溝部23cは、第1溝部23a及び第2溝部23bと同一形状(同一幅、同一深さ)に形成されている。また、第3溝部23cは、前述したように、周方向に隣り合うN極の磁極部14pとS極の磁極部14pの境界部Bにそれぞれ設けられている。つまり、第3溝部23cは、ロータ14の周方向において45°間隔で8個設けられている。これにより、ロータ14には、周方向において等間隔(本実施形態では15°間隔)に第1溝部23a、第2溝部23b及び第3溝部23cが順に設けられ、これら各溝部23a,23b,23cの周方向の間隔は前記コギングトルクの周期φと一致している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ステータ12の巻線17に3相電源電圧を印加して回転磁界を形成すると、その回転磁界に基づいてロータ14が回転する。そして、巻線17への給電を停止すると、回転磁界が消失してロータ14は回転を停止する。このとき、ロータ14は、ステータ12に対して磁気的に最も安定した状態となる角度位置で停止する。
ここで、ロータ14の外周面(ロータコア21の外周面)には、第1〜第3溝部23a,23b,23cが形成されているため、ロータ14の外周における周方向の磁束密度変化が、第1〜第3溝部23a,23b,23cを形成する前に比べて大きい。これにより、磁束を安定した状態に戻ろうとする保持力(コギングトルク)が大きくなっている。
また、ロータ14の極数とステータ12のスロット数の最小公倍数をMとして、コギングトルクの周期φは、φ=360°/Mであり、磁極中心線Lpと第1及び第2溝部23a,23bの周方向中心線Lcとがなす角度θは、コギングトルクの周期φの1/2に設定されている。すなわち、角度θは、θ=(1/2)・(360°/M)に設定されている。これにより、ロータ14の磁極の切り替わりに起因して生じる基本的なコギングトルクの周期φと、第1及び第2溝部23a,23bによって生じるコギングトルクの周期とが同相となる。従って、前記基本的なコギングトルクに第1及び第2溝部23a,23bによって生じるコギングトルクが重畳されて、コギングトルクのより一層の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、周方向に隣り合うN極の磁極部14pとS極の磁極部14pの境界部Bに第3溝部23cが形成されている。これにより、ロータ14の磁極の切り替わりに起因して生じるコギングトルクが増加するようになっている。
また、磁極中心線Lpに対する第1及び第2溝部23a,23bの形成位置を示す前記角度θは、ロータ14の極対数をPとして、0°<θ≦(360°/2P)/4の範囲内に設定されている。本実施形態では、ロータ14の極対数が4であるため、前記角度θは、0°<θ≦11.25°の範囲内に設定されている。これにより、第1及び第2溝部23a,23bが磁極中心線Lp寄りの位置(磁極中心線Lpを基準として磁極幅の1/4の範囲内)に形成される。
そして、磁極部14pを構成する磁石22の磁化配向は、上記したように、径方向外側に向かうにつれて磁極中心線Lp側に傾斜するように設定されている。このため、ロータコア21における第1及び第2溝部23a,23bの周辺の磁束密度が高まり、その結果、第1及び第2溝部23a,23bによって生じるコギングトルクのより一層の向上を図ることができる。特に、第1及び第2溝部23a,23bの周方向側面とロータコア21の外周面とがなす角部の磁束密度が高まることで、コギングトルクの向上効果が顕著となる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)周方向に沿って複数設定された磁極部14pを有するロータ14は、ロータコア21の外周面に形成された、コギングトルクを増加させるための溝部を周方向において複数有する。そして、それら複数の溝部は、周方向に隣り合う磁極部14pの間に設けられた境界空隙部としての第3溝部23cと、磁極部14p内においてロータ14の極数とステータ12のスロット数とから求められるコギングトルクの周期φに応じた位置に設けられた極内空隙部としての第1及び第2溝部23a,23bとを含んで構成されている。
この構成によれば、境界空隙部としての第3溝部23cによって生じるコギングトルクと、極内空隙部としての第1及び第2溝部23a,23bによって生じるコギングトルクを共に、ロータ14の磁極の切り替わりに起因して生じる基本的なコギングトルクに重畳させることができ、その結果、コギングトルクの向上を図ることができる。
(2)第1〜第3溝部23a,23b,23cは、軸方向から見た形状が互いに同一形状をなしている。これにより、第1〜第3溝部23a,23b,23cによってコギングトルクを好適に向上できる。
(3)磁極部14pを構成する磁石22の磁化配向は、ステータ12側(本実施形態では径方向外側)に向かうにつれて磁極中心線Lp側に傾斜するように設定されている。この構成によれば、磁石22の磁束を第1及び第2溝部23a,23bに好適に集中させることができ、その結果、コギングトルクのより一層の向上に寄与できる。
(4)ロータ14は、磁極部14pを構成する磁石22がロータコア21に埋設されてなる埋込磁石型のロータであり、第1〜第3溝部23a,23b,23cはロータコア21の外周面に形成されている。この構成によれば、埋込磁石型のロータ14においてコギングトルクの向上を図ることができる。また、埋込磁石型であれば、第1〜第3溝部23a,23b,23cをロータコア21の外周面に形成することができるため、第1〜第3溝部23a,23b,23cを容易に形成できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・図3に示すように、磁極部14pを構成する磁石22の軸方向視形状を矩形状としてもよい。同図に示す磁石22は扁平板状をなし、その板面が磁極中心線Lpと直交するように設けられている。また、磁石22の磁化配向は、板面と直交する方向(磁極中心線Lpに沿う方向)と平行に設定されている。このような構成によっても、上記実施形態の効果(1)、(2)、(4)と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態における1つの磁極部14pに設けられる磁石22の数は例示であり、各磁極部14pに複数の磁石を設けてもよい。
例えば、図4に示す構成では、各磁極部14pは、径方向に並ぶようにロータコア21に埋設された2つの磁石31を有している。各磁石31は、軸方向視で径方向内側に向かって凸となる円弧状をなしている。また、各磁石31の磁化配向は、径方向外側(ステータ12側)に向かうにつれて、それぞれ対応する磁極部14pの周方向中心線(磁極中心線Lp)側に傾斜するように設定されている。このような構成によっても、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。
また、例えば図5に示す構成では、各磁極部14pは、周方向に並ぶようにロータコア21に埋設された2つの磁石41を備えている。各磁石41は扁平板状をなし、各磁極部14pにおける2つの磁石41は、軸方向視で外周側に拡がる略V字状に配置されている。また、当該2つの磁石41は、磁極中心線Lpに対して線対称に設けられている。また、N極の磁極部14pにおける各磁石41は、該磁極部14pの外周側をN極にするべく、互いに向かい合う面(磁極中心側の面)にN極が現れるように磁化されている。また、S極の磁極部14pにおける各磁石41は、該磁極部14pの外周側をS極にするべく、互いに向かい合う面(磁極中心側の面)にS極が現れるように磁化されている。また、磁極部14pの2つの磁石41の磁化配向は、径方向外側(ステータ12側)に向かうにつれて磁極中心線Lp側に傾斜するように設定されている。
このような構成によっても、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。また、2つの磁石41が軸方向視で径方向外側に拡がる略V字をなすように埋設されるため、磁石41の外周側のロータコア体積(V字配置された2つの磁石41の間の磁石間コア部42を含む部分の体積)を大きくとることが可能となる。それにより、リラクタンストルクを増やすことが可能となり、モータ10の高トルク化に寄与できる。
・上記実施形態では、ロータ14を埋込磁石型(IPM型)としたが、これに限らず、表面磁石型(SPM型)としてもよい。
例えば、図6に示す構成では、ロータコア21の外周面に円筒状の磁石51が設けられている。磁石51の外周面は、回転軸13の軸線Lを中心とする円形をなしている。磁石51は、周方向において交互に異極となる複数(同図では8つ)の磁極部14pを有している。また、磁石51は、極異方配向を有している。つまり、磁石51の磁化配向は、図6中に模式的に矢印で示すように、S極の磁極部14pの外周面から隣接のN極の磁極部14pの外周面に向けて、径方向内側が凸となるように湾曲する配向に設定されている。さらに、磁石51の磁化配向は、各磁極部14pにおいて、磁極中心線Lpのステータ12側(径方向外側)への延長線上にある1点(磁束集中点F)に向かうように設定されている。そして、磁石51の外周面には、上記実施形態と同様の位置に設けられた極内空隙部としての第1及び第2溝部52a,52bと、境界空隙部としての第3溝部52cとが形成されている。
同図のような構成によっても、上記実施形態の効果(1)、(2)、(3)と同様の効果を得ることができる。なお、磁石51の磁化配向は極異方配向に限らず、ラジアル配向やパラレル配向としてもよい。
・上記実施形態におけるロータ14の極数とステータ12のスロット数は例示であり、適宜変更できる。例えば、ロータ14の極数とスロット数との関係が2n:3n(但し、nは自然数)となるように、ロータ14の極数とスロット数を適宜変更してもよい。なお、ロータ14の極数とスロット数との関係は必ずしも2n:3nである必要はなく、例えば、ロータ14の極数とスロット数との関係を10:12や14:12等で構成してもよい。
・上記実施形態では、第1〜第3溝部23a,23b,23cは、ロータコア21の軸方向の一端から他端に亘って形成されたが、これに限らず、ロータコア21の軸方向の一端から中間部までの長さで形成してもよい。
・上記実施形態では、第1〜第3溝部23a,23b,23cが断面円弧状をなすが、これ以外に例えば、断面四角形状(断面コ字状)や断面三角形状としてもよい。
・上記実施形態では、コギングトルクを増加させるための空隙部をロータコア21の外周面に形成した第1〜第3溝部23a,23b,23cとしたが、これに特に限定されるものではない。例えば、ロータコア21を軸方向に貫通する孔を空隙部(つまり、各溝部23a,23b,23cの径方向外側への開口端を塞いだような構成)としても、上記実施形態と略同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、各磁極部14pにおける極内空隙部(第1及び第2溝部23a,23b)の数は例示であり、適宜変更できる。例えば、第1及び第2溝部23a,23bのいずれか一方を省略してもよい。また、ロータ14の極数とスロット数によっては、極内空隙部の数を3つ以上設けることも可能である。
・上記実施形態では、ロータ14をステータ12の内周側に配置したインナロータ型のモータ10に適用したが、これに特に限定されるものではなく、ロータをステータの外周側に配置したアウタロータ型のモータに適用してもよい。また、ロータ14とステータ12とが軸方向に対向するアキシャルギャップ型のモータに適用してもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータに適用したが、これに限らず、例えば、ブラシ付きモータに適用してもよい。
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…モータ、12…ステータ、14…ロータ、14p…磁極部、21…ロータコア、22…磁石、23a…第1溝部(極内空隙部)、23b…第2溝部(極内空隙部)、23c…第3溝部(境界空隙部)、31,41,51…磁石、B…境界部、Lp…磁極中心線(磁極部の周方向中心線)。

Claims (5)

  1. ステータと、
    周方向に沿って複数設定された磁極部を前記ステータとの対向面に有し、コギングトルクを増加させるための複数の空隙部が周方向において部分的に設けられたロータと
    を備え、
    前記複数の空隙部は、周方向に隣り合う前記磁極部の間に設けられた境界空隙部と、前記磁極部内において前記ロータの極数と前記ステータのスロット数とから求められるコギングトルクの周期に応じた位置に設けられた極内空隙部とを含んで構成されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記境界空隙部と前記極内空隙部とは、軸方向から見た形状が同一形状をなしていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記磁極部を構成する磁石の磁化配向は、前記ステータ側に向かうにつれて当該磁極部の周方向中心線側に傾斜するように設定されていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記ロータは、前記磁極部を構成する磁石がロータコアに埋設されてなる埋込磁石型のロータであり、
    前記境界空隙部及び前記極内空隙部の各々は、前記ロータコアに形成されていることを特徴とするモータ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記ロータは、前記磁極部を構成する磁石がロータコアの表面に設けられてなる表面磁石型のロータであり、
    前記境界空隙部及び前記極内空隙部の各々は、前記磁石に形成されていることを特徴とするモータ。
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DE112021001077T5 (de) 2020-02-17 2022-12-01 Denso Corporation Rotor
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