JP2019040093A - 画像形成装置 - Google Patents

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英宣 松本
裕之 江田
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裕之 江田
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Abstract

【課題】簡単な構成で、トナーの補給口用のシャッタの開状態が不十分なままトナー補給動作が繰り返されることを回避可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】容器モータ604は、CW方向へ回転することでシャッタを開方向へ駆動する開動作を実施する。シャッタが開状態になった後、容器モータ604は、CW方向へ回転することでトナー容器Taを回転駆動して現像器100aへトナーを補給させる補給動作を実施でき、CCW方向へ回転することでトナー容器Tbを回転駆動して現像器100bへトナーを補給させる補給動作を実施できる。シャッタ開動作を実施した後における現像器100bへの初回のトナー補給動作において取得した回転センサ203bの検知結果に基づいて、CPU601は、容器モータ604を再びCW方向へ回転させシャッタを開方向へ駆動する追加開動作を実施するか否かを制御する。【選択図】図7

Description

本発明は、現像器の補給口を開閉するシャッタを有する画像形成装置に関する。
従来、複写機、レーザビームプリンタ、マルチファンクションプリンタ等の、トナーを用いて画像形成を行う画像形成装置は、画像を現像するための現像器内にトナーを有する。現像器内のトナーが減少すると、トナーを収容するトナー容器から現像器にトナーが補給される。トナー容器からバッファ等を介さずに直接、現像器にトナーが補給される画像形成装置が知られている(特許文献1)。また、複数の現像器を備えるカラー画像形成装置において、複数のトナー容器を1つのモータで選択的に駆動して、各現像器に対応する色のトナーを補給する構成も知られている(特許文献2)。
特開平4−336571号公報 特開2007−163622号公報
使用開始時の利便性向上のため、工場からの画像形成装置の出荷時点で現像器やトナー容器が画像形成装置に装着されていることがある。ところが、輸送時の振動等により、トナー容器から現像器に意図しないトナー補給が行われる可能性がある。そこで、画像形成装置には、トナー容器のトナー排出口と現像器のトナー補給口とを連結するトナー補給経路を遮断するシャッタを備えることが必要となる。
画像形成装置の出荷時には、シャッタがトナー補給経路を塞いでいることで、輸送時の意図しないトナー補給を防止する。シャッタは、画像形成装置を最初に使用する際に開状態にされる。シャッタを開閉駆動するモータは、トナー容器を回転駆動するトナー補給用のモータと兼用されることが一般的である。このような構成の場合、モータを所定の方向に一定量回転させることでシャッタが開状態となる。シャッタが開状態となった以降は、モータの回転によりトナーの補給動作が実施される。補給の必要性に応じてモータの回転方向を切り替えることで、必要な現像器にトナーを補給できる。
しかしながら、トナー容器の不適切な装着等に起因して、シャッタを開状態にする動作をしてもシャッタが十分に開状態とならないという現象が生じるおそれがある。シャッタが十分に開状態になっていないままトナーの補給動作が実施されると、適切な量のトナー補給が行われない。すると、トナー補給による補給量が不十分となり、適切な画像形成を行えなくなる。なお、シャッタの開閉状態を検知するセンサを設ければ、シャッタの不十分な開状態に起因する不適切な画像形成を抑止できるが、構成が複雑化し、コストアップにもつながる。
本発明は、簡単な構成で、トナーの補給口用のシャッタの開状態が不十分なままトナー補給動作が繰り返されることを回避することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、感光体と、静電潜像を形成するために前記感光体を露光する露光手段と、補給口を有し、前記感光体に形成された前記静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段の前記補給口に設けられたシャッタと、前記現像手段へ補給するためのトナーを収容するトナー容器が装着可能な装着部と、駆動伝達機構を介して前記装着部に装着されたトナー容器を回転する駆動手段と、前記装着部に装着されたトナー容器の回転を検知する検知手段と、前記駆動手段を前記検知手段の検知結果に基づいて制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記装着部に装着されたトナー容器を回転して前記現像手段へトナーを補給する補給動作を実行する場合、前記駆動手段を所定の方向へ回転し、前記制御手段は、前記シャッタを開方向へ移動する開動作を実施する場合、前記駆動手段を前記所定の方向とは逆の他の方向へ回転し、前記駆動伝達機構は、前記駆動伝達機構が前記補給口の開放された開放状態となるまで、前記駆動手段による前記装着部に装着されたトナー容器の回転を禁止し、前記制御手段は、前記駆動伝達機構が前記開動作を実施した後の初回の補給動作において、前記検知手段によって前記装着部に装着されたトナー容器の回転を検知し、前記制御手段は、前記駆動伝達機構が前記開動作を実施した後に前記駆動手段を再び前記他の方向へ回転するか否かを、前記初回の補給動作における前記検知手段の検知結果に基づいて制御することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、トナーの補給口用のシャッタの開状態が不十分なままトナー補給動作が繰り返されることを回避することができる。
画像形成装置の構成図である。 1つのトナー容器の外観図、内部構造を示す図である。 トナー容器を装着部の側から見た図である。 トナー容器を装着部の側から見た図である。 1つの現像器の内部構成を示す図、トナーの補給経路の模式図である。 駆動伝達機構の模式図である。 制御基板のブロック図である。 シャッタ開動作及びトナー補給動作のタイミングチャートである。 シャッタ開状態の誤判定の発生例を示す、シャッタ開動作及びトナー補給動作のタイミングチャートである。 トナー補給動作を含む画像形成処理のフローチャートである。 シャッタ開動作制御の処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成図である。この画像形成装置200は、それぞれ異なる色の画像を形成するための複数の画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)を備える。画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナー像を形成する。画像形成装置200の本体には、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdに対応する色の現像剤(以下、トナーと称する)を収容するトナー容器T(Ta、Tb、Tc、Td)が着脱自在に設けられる。トナー容器Taはイエローのトナーを収容し、画像形成部Paにイエローのトナーを補給する。トナー容器Tbはマゼンタのトナーを収容し、画像形成部Pbにマゼンタのトナーを補給する。トナー容器Tcはシアンのトナーを収容し、画像形成部Pcにシアンのトナーを補給する。トナー容器Tdはブラックのトナーを収容し、画像形成部Pdにブラックのトナーを補給する。
画像形成部Pa〜Pdは互いに同様の構成である。画像形成部Pは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を形成するものに限定されず、他の色のトナー像を形成する画像形成部であってもよい。なお、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの並びはこの限りでない。画像形成部Pの各々は、感光体1(1a、1b、1c、1d)、帯電器2(2a、2b、2c、2d)、現像器100(100a、100b、100c、100d)、及びドラムクリーナ6(6a、6b、6c、6d)を備える。画像形成部Pの各々の周囲には、露光手段である露光器3(3a、3b、3c、3d)及び一次転写部4(4a、4b、4c、4d)が設けられる。以降、各色に対応する構成要素を色ごとに区別しないときは同じ符号を用い、区別するときは符号の後にa、b、c、dを付す。
感光体1はドラム型であり、金属ローラの表面に感光層を備える。感光体1は、画像形成時に矢印A方向に回転する。帯電器2は、感光体1の表面を一様に帯電させる。表面が帯電した感光体1は、対応する色の画像を表す画像データに基づいて露光器3から照射されるレーザ光により走査される。これにより感光体1の表面に対応する色の画像の静電潜像が形成される。現像器100は、静電潜像をトナーにより現像することで、感光体1にトナー像を形成する現像手段である。現像器100は内部のトナー濃度を検知する濃度センサ80(図7で後述)を備える。濃度センサ80による検知の結果、トナー濃度が低下している場合、現像器100には対応するトナー容器Tからトナーが補給される。現像器100の内部には、非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤、或いは磁性トナーや非磁性トナーのみの一成分現像剤が収容される。本実施の形態では、二成分現像剤を用いるとする。
画像形成部Pa〜Pdの上方には中間転写ベルト7が設けられる。一次転写部4は、中間転写ベルト7を挟んで、対応する画像形成部Pに対向する位置に設けられる。感光体1と一次転写部4との間には一次転写ニップ部が形成される。中間転写ベルト7は、一次転写ニップ部を通過する際に、感光体1に形成されたトナー像が転写される。トナー像の転写後に感光体1に残ったトナーは、ドラムクリーナ6により除去される。中間転写ベルト7は、二次転写内ローラ8、従動ローラ17、テンションローラ18、19に掛け回される無端ベルトである。中間転写ベルト7が、二次転写内ローラ8の回転に応じて矢印B方向に回転すると、中間転写ベルト7上に転写されたトナー像は矢印B方向に搬送される。中間転写ベルト7を挟んで二次転写内ローラ8に対向する位置には、二次転写ローラ9が配設される。二次転写内ローラ8と二次転写ローラ9との間には転写ニップ部である二次転写部T2が形成される。中間転写ベルト7及びシート等の記録材Sが二次転写部T2を通過する際に、中間転写ベルト7に形成されたトナー像が記録材Sに転写される。トナー像の転写後に中間転写ベルト7に残ったトナーは、ベルトクリーナ11により除去される。
記録材Sは、カセット部60に収納されており、中間転写ベルト7に形成されたトナー像が二次転写部T2に搬送されるタイミングに合わせて、二次転写部T2に搬送される。まず、カセット部60に収納された記録材Sは、給紙ローラ61により給紙され、レジストレーションローラ対62に向けて搬送パスを搬送される。レジストレーションローラ対62は、記録材Sの斜行補正等を行った後に、記録材Sが二次転写部T2において中間転写ベルト7上のトナー像と接触するタイミングで、記録材Sを搬送する。二次転写部T2でトナー像が転写された記録材Sは定着器13に搬送される。定着器13は、熱源となるヒータを備え、常に最適な温度が維持されるように制御される。定着器13は、対向する2つのローラにより形成された定着ニップ内で、通過する記録材Sに所定の圧力と熱量を与えて、記録材S上にトナー像を溶融固着させる。トナー像が定着された記録材Sは排紙ローラ対64により排紙トレイ63に排出される。画像形成装置200の各部の動作制御は、内蔵する制御基板600により行われる。
図2(a)は、1つのトナー容器Tの外観図である。図2(b)、(c)は、トナー容器Tの内部構造を示す図である。トナー容器Tの各々の基本構成は共通であるので、トナー容器Tの1つを説明する。トナー容器Tはキャップ部222を有する。図2(b)、(c)ではキャップ部222を外した状態が示されている。トナー容器Tは伸縮するポンプ部210を有する。図2(b)はポンプ部210が最大限伸張された状態を示し、図2(c)はポンプ部210が最大限圧縮された状態を示す。
トナー容器Tは、主として、トナーを収容する収容部207、容器モータ604から回転駆動力が伝達される駆動伝達部206、及び排出部212を備える。排出部212はトナーを排出する排出口211を有する。トナー容器Tは、トナーを排出口211から排出するためのポンプ部210を伸縮させる往復動部材213を備える。駆動伝達部206は、凸部220及びカム溝214を有する。カム溝214は、トナー容器Tの駆動伝達部206が回転する回転方向において駆動伝達部206の一周に亘って形成されている。収容部207は駆動伝達部206に連結されている。カム溝214及び凸部220は駆動伝達部206と一体に回転する。駆動手段としての容器モータ604が駆動ギアを介してトナー容器Tの駆動伝達部206に回転駆動力を伝達することによって、駆動伝達部206及び収容部207が回転する。収容部207の内部には、内周側に凸の凸部205が螺旋状に形成されている。凸部205は収容部207の回転に伴って収容部207内のトナーを排出口211に向けて搬送する。
トナー容器Tは、画像形成装置200の装着部108x(図5(b)参照)に対して装着可能(着脱自在)であり、装着部108xに装着されて使用される。キャップ部222は、装着部108xによって回転が規制されるので、駆動伝達部206が回転したとしても回転しない。排出口211、ポンプ部210、往復動部材213もキャップ部222と同様に、駆動伝達部206が回転したとしても回転しないように規制されている。キャップ部222の内側には、回転規制溝215(図3、図4)が形成されている。往復動部材213と回転規制溝215との係合により、回転規制溝215は、駆動伝達部206の回転によって往復動部材213が回転することを規制する。往復動部材213は、ポンプ部210に接続されると共に、往復動部材213が有する爪部213aが駆動伝達部206のカム溝214と係合する。これにより、駆動伝達部206が回転することに応じて、往復動部材213が回転を規制された状態で爪部213aがカム溝214に沿って移動する。従って、往復動部材213は、駆動伝達部206の回転に伴って、駆動伝達部206の回転軸の軸線方向、すなわち、矢印X方向及びその反対方向に往復動する。
ポンプ部210は、伸縮動作に伴って自身の容積が可変する樹脂製の蛇腹状のポンプである。ポンプ部210は、「山折り」部と「谷折り」部とがトナー容器Tの長手方向に沿って交互に繰り返し並んでいる。往復動部材213はポンプ部210と連結されているので、往復動部材213が往復動することによってポンプ部210は伸長と圧縮を交互に繰り返す。往復動部材213が矢印X方向に移動することによりポンプ部210が伸長する。そして、ポンプ部210が伸長することによりトナー容器Tの内圧が低下し、排出口211から空気が吸い込まれ、排出部212内のトナーを解す。次に、往復動部材213が矢印X方向と逆方向に移動することによりポンプ部210が圧縮される。そして、ポンプ部210が圧縮されることによりトナー容器Tの内圧が上昇し、排出口211に堆積したトナーが排出口211からトナー搬送路(不図示)を通って現像器100に供給される。
キャップ部222は、トナー容器Tの装着方向(矢印M方向)の奥側に突起222aを有する。画像形成装置200に設けられているボトルセンサ221(図2(a))は、トナー容器Tが装着部108xに装着されたことを検出する。トナー容器Tが装着部108xに装着された場合、ボトルセンサ221がキャップ部222の突起222aを検出することで、ボトルセンサ221が、トナー容器Tが装着されていることを示す信号をASIC602(図7で後述)へ出力する。さらに、キャップ部222は、排出口211を封止するシール部材222bを備えている。このシール部材222bにより排出口211が封止されていれば、トナー容器T内のトナーが排出口211から漏れ出すことを防止できる。なお、トナー容器Tが装着部108xに装着される前にユーザがシール部材222bを除去することによって、トナー容器Tの排出口211が開放される。
トナー容器Tは1回転する間に補給動作を2回行う。1回のトナー補給動作は、ポンプ部210が最大圧縮している状態から開始し、ポンプ部210を伸長させ、その後に圧縮させ、ポンプ部210が最大圧縮した状態で終了する。カム溝214には、2つのピーク領域214aと2つの谷領域214bとが、カム溝214の形成方向において、谷→ピーク→谷→ピークの順番で形成されている。往復動部材213の爪部213aが係合しているカム溝214の位置がピーク領域214aであるとき、ポンプ部210が最大伸長状態である(図2(b))。往復動部材213の爪部213aが係合しているカム溝214の位置が谷領域214bであるとき、ポンプ部210が最大圧縮状態である(図2(c))。
トナー容器Tの回転を検知する検知手段としての回転センサ203について、図3、図4を用いて説明する。図3、図4は、トナー容器Tを装着部108xの側から見た図である。図3、図4はそれぞれ、回転センサ203がハイレベル、ローレベルの信号を出力している状態を示している。
詳細は図示しないが、回転センサ203は、発光部と、発光部から照射された光を受光する受光部とを有する光学センサである。フラグ204は自重によってトナー容器Tの駆動伝達部206の外周面に接触する。フラグ204は、駆動伝達部206の軸心方向においては凸部220の形成領域と重なる位置に配置される。駆動伝達部206が回転すると、フラグ204は、駆動伝達部206の凸部220に押されて回転軸204aを中心に回動し、発光部からの光を遮光する。従って、回転センサ203によって、フラグ204が凸部220に接触しているか否かを検知することができる。これにより回転センサ203は、トナー容器Tの回転位置を検知することができる。
図3は、駆動伝達部206の回転方向(図3の時計方向)において凸部220と異なる領域にフラグ204が当接している様子を示している。フラグ204が発光部と受光部の間に位置していないので、受光部は発光部から発せられた光を受光することができる。本実施の形態においては、フラグ204が発光部と受光部の間に位置していなければ、受光部の受光光量が閾値以上となる。ここで、回転センサ203は、受光部に受光される光の受光光量が閾値以上であればハイレベルの信号(論理‘H’)を出力し、受光部に受光される光の受光光量が閾値未満であればローレベルの信号(論理‘L’)を出力する。フラグ204が凸部220以外の領域に接触している場合、回転センサ203はハイレベルの信号(論理‘H’)をASIC602(図7)に出力する。一方、図4は、フラグ204が凸部220に当接している様子を示している。この場合、フラグ204が発光部と受光部の間に位置しているので、受光部は発光部から発せられた光を受光することができない。つまり、受光部の受光光量は閾値未満となる。フラグ204が凸部220に接触している場合、回転センサ203はローレベルの信号(論理‘L’)をASIC602(図7)に出力する。
トナー容器Tの回転方向における凸部220の前端がフラグ204を押し上げると回転センサ203の出力がローレベルとなる。凸部220がフラグ204を押し上げている間、回転センサ203はローレベルを出力し続ける。その後、フラグ204との当接位置が回転方向における凸部220の後端を過ぎるタイミングでフラグ204の押し上げが解除され、回転センサ203の出力がハイレベルとなる。往復動部材213の爪部213aが谷領域214bに係合している状態が、ポンプ部210の最大圧縮状態に対応する。最大圧縮状態から、爪部213aがピーク領域214aに係合するまでの行程が伸長行程である。爪部213aがピーク領域214aに係合した最大伸長状態から爪部213aが谷領域214bに係合するまでの行程が圧縮行程である。補給動作後、ポンプ部210が最大限圧縮された状態でトナー容器Tの回転が停止するように、カム溝214の谷領域214b及びピーク領域214aが形成されている。
すなわち、回転センサ203の出力がローレベルからハイレベルに切り替わったタイミングで、容器モータ604によるトナー容器Tの回転駆動が停止する。しかし、トナー容器Tは慣性を有するため駆動停止後も惰性で少し回転する。そこで、トナー容器Tの回転が停止する時点で爪部213aが谷領域214bに位置するように、ピーク領域214a及び谷領域214bと凸部220との位置関係が設定されている。カム溝214の形成方向(駆動伝達部206の略円周方向)における長さについては、谷領域214bの方がピーク領域214aより長い。これにより、ポンプ部210が最大限圧縮されていない状態で停止する可能性が低減されている。
トナー容器Tの回転速度制御を説明する。容器モータ604としてDCモータ(DCブラシモータ)が採用されている。容器モータ604がトナー容器Tを回転駆動する場合、トナー容器Tの回転速度がトナー容器Tの重量に応じて変動してしまう。例えば、トナー容器Tに収容されたトナーの量が少ないとトナー容器Tは軽くなる。すると、所定のPWM設定値に基づき駆動された容器モータ604がトナー容器Tを回転させた場合、トナー容器Tの回転速度が目標速度よりも速くなる。トナー容器Tから現像器100に補給されるトナーの量(補給量)は、トナー容器Tの内圧が変化する速度に応じた値となることが実験によって分かっている。つまり、トナー容器Tの重量が減少することによってトナー容器Tの回転速度が目標速度よりも速くなった場合、トナー容器Tの補給量が、目標とする補給量よりも増加してしまう。例えば、トナー容器Tの回転速度が120[rpm]の場合のトナー排出量は、トナー容器Tの回転速度が30[rpm]の場合のトナー排出量に対して40[%]増加する。トナー容器Tから直接、現像器100にトナーを補給する構成において、トナー排出量が40[%]も変化した場合、印刷物の濃度が変化してしまう可能性がある。
トナーの補給量は、ポンプ部210を圧縮する際の回転速度の影響を受ける。そこで、本実施の形態では、ポンプ部210が圧縮を開始するまでにDCモータが目標回転速度で安定するように、開始状態(すなわち、各回のトナー補給の終了状態)の位置が設計されている。具体的には、トナー容器Tの回転停止時に爪部213aが谷領域214bに位置する。さらに、本実施の形態では、画像形成装置200は、トナー容器Tの回転速度をフィードバック制御することにより、トナー容器Tの重量の変化に応じたトナー容器Tの回転速度の変化を低減させる。フィードバック制御を高精度に行うためには、トナー容器Tの回転速度を高精度に測定することが重要である。DCモータは、目標回転速度までの立ち上がり及び停止において時間がかかるという特性を有する。従って、DCモータが目標回転速度で安定しているタイミングを検出し、回転速度を測定する必要がある。上述したように、ポンプ部210が圧縮を開始するまでにDCモータが目標回転速度で安定するように設計されている。画像形成装置200は、ポンプ部210が圧縮処理しているタイミングで回転速度を測定する。
以下、容器モータ604の回転速度が目標速度となるように、後述のASIC602(図7)が容器モータ604の回転駆動を制御する回転速度制御処理を説明する。なお、このASIC602は、現像器100内のトナーの量が所定量よりも低下した場合にトナー容器Tから現像器100にトナーを補給する補給動作を実施する。ASIC602は、容器モータ604の回転駆動が開始された後、回転センサ203からローレベルの信号(論理‘L’)が出力された時間を計測する。カウント値Tnは、回転センサ203からローレベルが継続して出力された時間を計測した値である。ここで、回転センサ203から出力された信号がローレベルとなっている期間は、トナー容器Tの回転に伴ってフラグ204が凸部220に当接していた期間に相当する。回転センサ203の出力信号がローレベルからハイレベルに変化すると、ASIC602はトナー容器Tから現像器100にトナーを補給する補給動作が1回(1ブロック)実施されたと判定し、容器モータ604を停止させる。ASIC602は、容器モータ604を駆動するためのPWM設定値をカウント値Tnに基づき補正し、回転速度制御処理を終了する。
ASIC602は以下のようにPWM設定値を補正する。ASIC602はまず、カウント値Tnから今回の補給動作の回転速度V(n)を求める。カウント値Tnはフラグ204が凸部220に当接していた時間を示す。凸部220の周長は既知であるので、カウント値Tnに基づき、今回の補給動作の回転速度V(n)を求めることができる。次に、ASIC602は、次の式1に基づきPWM設定値の補正値D(n+1)を算出する。
D(n+1)=D(n)+Ki*(Vtgt−V(n))・・・(式1)
ここで、D(n)は現在のPWM設定値、Kiは比例定数、Vtgtは目標回転速度である。PWM設定値の補正値D(n+1)は、メモリ607(図7)等に記憶され、次回の補給動作の際に使用される。このように、ASIC602は、回転センサ203の出力がローレベルである期間に基づいて容器モータ604の回転速度を制御するPWM設定値を補正することで、トナー容器Tの回転速度を目標の回転速度に制御する。これにより、トナー容器Tのトナー排出量を安定させることができる。
図5(a)は、1つの現像器100の内部構成を示す図である。図5(b)は、トナー容器Tから現像器100へつながるトナーの補給経路の模式図である。現像器100の各々は構成が共通するので1つを説明する。
図5(a)に示すように、現像器100は、隔壁107により第1の収容室105及び第2の収容室106に仕切られる。第1の収容室105には撹拌スクリュー103が設けられる。第2の収容室106には撹拌スクリュー102が設けられる。現像器100の、感光体1に対向する位置には、円筒形状の現像スリーブ101が設けられる。現像器100は、トナー容器Tから補給されるトナーを収容するトナー散らし部104を備える。トナー散らし部104に収容されたトナーは、撹拌スクリュー103により撹拌されながら第1の収容室105に搬送される。第1の収容室105に搬送されたトナーは、撹拌スクリュー102により撹拌されながら第2の収容室106に搬送される。第2の収容室106に搬送されたトナーは現像スリーブ101に供給される。現像スリーブ101は、トナーを感光体1に供給する。撹拌スクリュー102、103は、後述のスクリューモータ608(図7)から駆動力を供給される。
図5(b)に示すように、画像形成装置200の本体には、補給経路であるガイド108が設けられる。ガイド108の一部である装着部108xが、画像形成装置200におけるトナー容器Tが装着される部位となる。なお、装着部はガイド108の一部に限定されず、画像形成装置200における他の箇所でもよい。従って、現像器100にトナーを補給可能な状態にトナー容器Tを保持する部位が装着部であってもよい。現像器100に装着されたトナー容器Tから、ガイド108を介して現像器100のトナー散らし部104にトナーが補給される。
1回のトナー補給動作によりトナー容器Tからトナー散らし部104に補給されるトナー量は、高濃度画像の画像形成時でも現像器100内のトナー濃度が十分に保たれる量に設定される。トナー散らし部104から第1の収容室105に搬送されるトナー量は、撹拌スクリュー102、103の形状や回転速度に応じて決まる。撹拌スクリュー102、103が高速回転するとトナー劣化を早めることから、撹拌スクリュー102、103を過度に高い速度で回転させることはできない。1回のトナー補給動作によりトナー散らし部104に補給されるトナー量は、トナー散らし部104から第1の収容室105に搬送されるトナー量よりも多く設定される。
ガイド108の現像器100側には、補給口用のシャッタ400が設けられる。現像器100の各々には、対応するトナー容器Tからトナーの補給を受けるための補給口100xが形成されている。シャッタ400は、2つの現像器100に対して1つ設けられる。具体的には、現像器100a、100bの補給口100xの双方を開閉するシャッタ400が1つ設けられ、現像器100c、100dの補給口100xの双方を開閉するシャッタ400が1つ設けられる。
シャッタ400は、画像形成装置200の輸送時の振動等で、トナー容器Tから現像器100へ意図しないトナー補給が行われることを防止する。シャッタ400は、トナー容器T側ではなく、画像形成装置200側に設けられており、容器モータ604により駆動されて補給口100xを開閉する構成となっている。画像形成装置200の製品としての出荷時点で、トナー容器Tがそれぞれの装着部108xに装着されていると共に、シャッタ400は対応する2つの補給口100xを塞いでいる。そして、ユーザにおける画像形成装置200の使用開始時に、後述するシャッタ開動作によってシャッタ400が開き2つの補給口100xを開放する。例えば、ユーザにより不図示の操作パネルから、画像形成装置200のイニシャライズを実行するための指示が入力された場合、CPU601(図7)がシャッタ400を開方向へ移動するための開動作を実行する。シャッタ400は初回の開動作によって適切に開状態となると、それ以降開状態を維持し、閉じることはない。
ところで、画像形成装置200の製品としての出荷時点で、トナー容器Tには所定濃度(例えば現像剤の重量に対するトナーの重量比T/D比で10%)のトナーが収容されている。このトナーは、トナー濃度を検知する濃度センサ80の出力補正の初期動作に使用される。濃度センサ80の個体差によってセンサ出力にばらつきが生じ、誤差が生じ得る。その誤差を是正するために、画像形成装置200は、初期動作において、濃度センサ80の出力を示す濃度値と上記所定濃度とに基づいて補正値を求める。以降、画像形成装置200の使用時には、濃度センサ80の出力は補正値によって補正される。
次に、駆動伝達機構について図6(a)〜(d)で説明する。図6(a)、(b)は、シャッタ400が閉状態、開状態となっているときの模式図である。図6(c)は、図6(a)に示す駆動伝達機構を矢印Fと反対方向から見た模式図である。図6(d)は、図6(c)に示す駆動伝達機構を矢印Fと反対方向から見た模式図である。図6(c)、(d)ではギアG1〜G4の図示を省略している。
駆動伝達機構は、軸WG、筒状部材401、ギアG1〜G4を有する。ギアG3、G4は振り子ギアである。ギアG3、G4は一体に回転する。ギアG2はトナー容器Tを回転駆動するためのギアである。ギアG3、G4には係合部403が固定されている。軸WGにはネジ山が形成され、軸WGは容器モータ604により回転駆動される。筒状部材401は、シャッタ400に固定され、筒状部材401にはネジ溝が形成されている。容器モータ604によって軸WGがR1方向へ回転すると、軸WGのネジ山と筒状部材401のネジ溝との作用により筒状部材401が矢印F方向へ移動し、シャッタ400が開方向に駆動される。すなわち、軸WGと筒状部材401とは容器モータ604の回転力をシャッタ400の移動力へ変換する。
また、筒状部材401には溝部402が形成されており、溝部402にはギアG3、G4の係合部403が嵌まっている。筒状部材401が矢印F方向へ移動することで、係合部403が溝部402から外れると、ギアG3、G4が図6(d)に示すように矢印方向へ倒れる。この状態から、トナー補給のために容器モータ604はギアG1をCW方向(第1の方向)へ回転させる。容器モータ604の回転方向としては、CW方向はR1方向と同じである。図6(a)に示すように、係合部403が溝部402に嵌まっている状態では、ギアG1はギアG2と連結されていない。ところが、ギアG3、G4が倒れるとギアG3がギアG1と連結されると共に、ギアG4がギアG2と連結される。すると、ギアG1の回転がギアG3、G4を介してギアG2に伝わるようになる。それにより、容器モータ604がトナー容器Tを回転駆動することが可能となる。つまり、ギアG3とギアG1とが連結されておらず、且つ、ギアG4とギアG2とが連結されていない場合、容器モータ604がギアG1をCW方向へ回転してもトナー容器Taは回転しない。さらに、ギアG3とギアG1とが連結されておらず、且つ、ギアG4とギアG2とが連結されていない場合、容器モータ604がギアG1をCCW方向へ回転してもトナー容器Tbは回転しない。駆動伝達機構はギアG3がギアG1に連結し、且つ、ギアG4がギアG2に連結した後でなければ、トナー容器Ta、及びTbの回転を禁止する。
なお、シャッタ400が開状態となった後、容器モータ604がCW方向に回転することで回転駆動されるトナー容器Tには、トナー容器Ta、Tcが該当する。また、容器モータ604がCW方向とは反対のCCW方向(第2の方向、所定の方向)に回転することで回転駆動されるトナー容器Tには、トナー容器Tb、Tdが該当する。なお、容器モータ604によって回転駆動されて各トナー容器Tが回転する方向は、図3、図4で例示した通りであり、凸部205(図2)の作用によって収容部207内のトナーが排出口211に向けて搬送されるのに対応した回転方向である。
ここで、シャッタ400が開状態である場合、駆動伝達機構が開放状態となる。駆動伝達機構が開放状態であれば、駆動伝達機構は駆動力をトナー容器へ伝達可能な状態となる。また、駆動伝達機構の開放状態は、現像器100の補給口100xが開放された状態に対応する。
図7は、制御基板600のブロック図である。図7では、トナー容器Taから現像器100a(第1の現像手段)へのトナー補給動作(第1の補給動作)及び、トナー容器Tbから現像器100b(第2の現像手段)へのトナー補給動作(第2の補給動作)を制御する構成を含む。図7では、画像形成装置200における他の動作を制御するための構成については省略してある。ここでは現像器100a、100bへのトナー補給を行う構成について説明するが、シアンの現像器100c及びブラックの現像器100dへのトナー補給も同様の構成で行われる。
制御基板600は、トナー容器Taに設けられる回転センサ203a及びトナー容器Tbに設けられる回転センサ203bの検知結果を取得する。制御基板600は、現像器100aに設けられる濃度センサ80a及び現像器100bに設けられる濃度センサ80bの検知結果を取得する。制御基板600は、容器モータ604及びスクリューモータ608の動作を制御する。制御基板600は、画像形成装置200の全体動作の制御を行う制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)601を備える。制御基板600は、トナー補給動作に関する機能をハードウェア化したASIC(Application Specific Integrated Circuit)602を備える。トナー補給動作に関する処理をASIC602が行うことで、CPU601の処理負荷が低減される。なお、ASIC602の機能をすべてCPU601により実現してASIC602を備えない構成としてもよい。
制御基板600は、さらに、モータ駆動部603、609及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性のメモリ607を備える。ASIC602は、CPU601による制御によって動作する。ASIC602は、回転センサ203a、203bの検知結果を取得する。ASIC602は、モータ駆動部603、609の動作を制御する。CPU601は、濃度センサ80a、80bの検知結果であるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部610を備える。CPU601はタイマを備えており、トナー補給動作が終了してから次のトナー補給動作を開始するまでの時間等、各種の時間を計測する。またCPU601は、タイマにより撹拌スクリュー102、103が回転している時間をカウントアップする。カウントアップするカウント値は、トナーの搬送量、撹拌の度合いを判定する基準となる。
モータ駆動部603は、ASIC602によって設定されたPWM設定値に基づいて、容器モータ604に供給する電流を制御する。PWM設定値は、微小時間あたりに容器モータ604に電流を供給すべき時間の割合を示す制御値であり、容器モータ604の駆動力(駆動速度)を制御するための信号である。トナー容器Ta、Tbは、容器モータ604によって回転駆動される。トナー容器Ta、Tbは、1ストロークのトナー補給動作、ここではポンプ部210の1ポンピング動作によって所定量のトナーを排出する。本実施の形態では1つの容器モータ604で2つの現像器100a、100bへのトナー補給を実現する。上述したように、容器モータ604は、CW方向(第1の方向)に回転することでトナー容器Taを回転駆動し、トナー容器Taから現像器100aへトナーを補給させる。容器モータ604は、CW方向とは逆のCCW方向(第2の方向)に回転することでトナー容器Tbを回転駆動し、トナー容器Tbから現像器100bへトナーを補給させる。容器モータ604の回転方向は、モータ駆動部603を介してASIC602から入力される制御信号により制御される。なお、例示したのとは逆に、容器モータ604は、CW方向に回転することでトナー容器Tbを回転駆動し、CCW方向に回転することでトナー容器Taを回転駆動するように構成されてもよい。
回転センサ203a、203bは、それぞれトナー容器Ta、Tbが回転することで変化する検知信号をASIC602に送信する。現像器100a、100b内の撹拌スクリュー102、103は、スクリューモータ608により駆動される。スクリューモータ608は、モータ駆動部609を介してASIC602により制御される。なお、スクリューモータ608は、各現像器100に1つずつ個別に設けられてもよい。濃度センサ80a、80bは、現像器100a、100b内のトナー濃度の検知結果をCPU601のA/D変換部610に入力する。トナー濃度の検知結果は、トナー補給量の算出に用いられる。
シャッタ400は、容器モータ604がCW方向に回転することで開く方向に駆動される。図6で説明した通り、シャッタ400が開く方向に駆動されている時点では、トナー容器Taを回転させるための駆動力は伝達されない。容器モータ604が一定量回転してシャッタ400が適切な開状態になると、回転のための駆動力がトナー容器Taに伝達されるようになる。シャッタ400は、容器モータ604がCW方向に回転することで、現像器100a、100bの両方の補給口100xを開放する。メモリ607は、前回補給したトナーの色の情報及びCPU601のタイマでカウントされたカウント値を記憶する。メモリ607は必ずしも制御基板600上に実装される必要はなく、CPU601やASIC602に内蔵されていてもよい。
図8は、シャッタ開動作及びトナー補給動作のタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、画像形成装置200の製品としての出荷後にユーザにおいて初回に実施されるシャッタ開動作、及び、シャッタ開動作の中で実施されるイエローのトナー補給を示し、併せてその後のマゼンタのトナー補給の動作を示している。
まず、シャッタ400を開状態にするために、容器モータ604がCW方向に回転する。容器モータ604がCW方向に回転すると、やがてシャッタ400は閉状態(CLOSE)から開状態(OPEN)になる。シャッタ400が開状態になることで、容器モータ604の駆動力がトナー容器Taに伝達されるようになる。容器モータ604が引き続きCW方向に回転すると、トナー容器Taが回転を開始して、回転センサ203aの検知結果が「ハイ(High)」から「ロー(Low)」に変化する。容器モータ604がさらに回転すると、トナー容器Taも回転を継続して、回転センサ203aの検知結果は、トナー容器Taの回転に応じて「ロー」から「ハイ」に変化する。回転センサ203aの検知結果が「ハイ」に変化することで、容器モータ604が回転を停止する(OFF)。これにより、初回に実施されるシャッタ開動作が完了する。シャッタ開動作の際に、1回のポンピング動作による現像器100aへのトナー補給も実施される。
シャッタ開動作が完了した後は、通常、補給が必要になると、必要なトナー容器Tに応じた方向に容器モータ604が回転することでトナー補給が実施される。例えば、トナー容器Tbに補給が必要になると、容器モータ604がCCW方向への回転を開始する。するとトナー容器Tbが回転を開始して、回転センサ203bの検知結果が「ハイ(High)」から「ロー(Low)」に変化する。さらに容器モータ604が回転し、回転センサ203bの検知結果が、トナー容器Tbの回転に応じて「ロー」から「ハイ」に変化すると、容器モータ604が駆動を停止する(OFF)。これにより1回のポンピング動作による現像器100bへのトナー補給が終了する。
ところで、構成の複雑化を回避するために、本実施の形態ではシャッタ400の開閉状態を直接検知するセンサを設けていない。そのため、画像形成装置200は、シャッタ400の開状態を直接検知することができない。そこで、図6で述べたように、係合部403が溝部402から外れて、ギアG3、G4がギアG1、G2と連結される状態、すなわちシャッタ400が適切な開状態とならないと、容器モータ604の駆動力がトナー容器Tに伝達されない構成になっている。図8で示したように、初回だけ実施されるシャッタ開動作において、回転センサ203aの検知結果が「ハイ」から「ロー」に変化した(立ち下がった)後、「ロー」から「ハイ」に変化する(立ち上がる)と、シャッタ開動作が完了する。すなわち、回転センサ203aの出力が立ち上がった後に立ち下がると、画像形成装置200は、シャッタ400が適切に開状態となったと判定する。しかし、回転センサ203aの出力だけに依存してシャッタ開動作の完了を判定すると、誤判定するおそれがある。これを図9で説明する。
図9は、シャッタ開状態の誤判定の発生例を示す、シャッタ開動作及びトナー補給動作のタイミングチャートである。シャッタ400が開状態となったことを判定する手法として、例えば、画像形成装置200は、回転センサ203aの出力信号がハイレベルとローレベルとに繰り返し変化する回数が所定回数に達した場合に開状態になったと判定する構成が考えられる。しかしながら、シャッタ400が適切な開状態になる前に回転センサ203aの出力信号が何らかの要因で繰り返し変化した場合、画像形成装置200は、シャッタ400の開状態を誤検知してしまう。
例えば、図9に示すように、シャッタ400を開方向へ移動させて補給口100xを開放するために、容器モータ604がCW方向に回転する。このとき、トナー容器Taが回転していないにもかかわらず回転センサ203aの検知結果が何らかの振動により変化したとする。その検知結果の変化により、ASIC602は、トナー容器Taが回転したと誤判定する。そのため、シャッタ400が未開状態であるにもかかわらず、容器モータ604は停止する。この状態で、例えば、トナー容器Tbに補給が必要になると、容器モータ604がCCW方向への回転を開始する。しかし実際にはシャッタ400が開状態になっていないことから、現像器100bへのトナー補給が適切に行われない。その結果、現像器100b内にトナーが十分に補給されていない状態で画像形成処理が実行され、異常画像が発生し得る。
トナー容器Taが回転していないにもかかわらず回転センサ203aの検知結果が変化する要因としては、例えばトナー容器Taの装着の不備が挙げられる。トナー容器Taを適切に画像形成装置200に装着した場合、回転センサ203aの検知結果は「ハイ」となるように構成されている。しかし、装着後にユーザがトナー容器Taを手で回転させることで、不適切な回転位置にトナー容器Tが位置する場合がある。フラグ204と凸部220とが、相対的に、回転センサ203aの出力が変化する境界付近に対応するような位置関係となった場合は、画像形成装置200の稼働等による小さな振動によって回転センサ203aの出力が変化してしまう。すると、図9に示すような、回転センサ203aの小刻みな出力変化が生じるおそれがあり、シャッタ400の開状態の誤判定につながる。
本実施の形態では、画像形成装置200は、図9に示すような現象が発生したとしても、シャッタ400を開方向へ再び駆動する「追加開動作」を実施して、シャッタ400が確実に開状態になるようにする。これについて図10、図11で説明する。
図10は、トナー補給動作を含む画像形成処理のフローチャートである。このフローチャートの処理は、メモリ607に格納されたプログラムをCPU601が読み出して実行することにより実現される。この処理は、図10は、画像形成ジョブが入力されると開始される。なお、各トナー容器Tは、画像形成装置200の出荷時点で対応する装着部108xに装着されているとする。図10は、トナー容器Ta(第1のトナー容器)、トナー容器Tb(第2のトナー容器)による、第1の現像手段(現像器100a)及び第2の現像手段(現像器100b)の組へのトナー補給の処理を示す。現像器100c、100dの組へのトナー補給の処理はこれと並行して実行されるが、その図示及び説明を省略する。
まずステップS101で、制御基板600のCPU601は、画像形成の開始指示を取得して、ASIC602によりスクリューモータ608を制御し、現像器100内の撹拌スクリュー102、103を回転させる。さらにCPU601は、前回のトナー補給時にカウントしたカウント値Tzをメモリ607から取得して、その続きのカウントを開始する。カウント値Tzは色ごとにカウントされる。次にCPU601は、シャッタ開動作制御を実施する(ステップS102)。この開動作制御の詳細は図11で後述する。そして、CPU601は、画像形成を開始し(ステップS103)、画像形成が終了したか否かを判別する(ステップS104)。
そして、画像形成が終了していない場合は、CPU601は、濃度センサ80a、80bから各色のトナー濃度の検知結果を取得する(ステップS105)。CPU601は、取得したトナー濃度に基づいて、現像器100a、100b内のトナーの量(現像剤の重量に対するトナーの重量比T/D比)を算出する(ステップS106)。CPU601は、算出したトナーの量と、形成する画像データから予測されるトナーの消費量とに基づいて、現像器100a、100bのそれぞれに補給が必要なトナー補給量(必要補給量)を算出する(ステップS107)。必要補給量は、例えば1回のポンピング動作で補給されるトナー量を「1ブロック」を単位として表される。CPU601は、算出した必要補給量に基づいて、現像器100a、100bの少なくとも一方にトナー補給が必要であるか否かを判別する(ステップS108)。そして、CPU601は、現像器100a、100bのいずれにもトナー補給が必要でない場合は、処理をステップS104に戻す。
一方、現像器100a、100bの少なくとも一方にトナー補給が必要である場合は、CPU601は、現像器100a、100bの両者への必要補給量が同じであるか否かを判別する(ステップS109)。両者への必要補給量が同じである場合、CPU601は、前回補給しなかった方の色のトナー補給を実施する(ステップS110)。すなわち、CPU601はまず、前回補給したトナーの色の情報をメモリ607から取得し、この情報に基づいて、前回補給しなかった方の色を特定する。ASIC602は、前回補給しなかった方の色に対応する方向へ容器モータ604を回転させることで、該当する色用のトナー容器Tを回転駆動し、それにより、該当する現像器100にトナー容器Tからトナーを補給させる。例えば、前回補給しなかった方の色がイエローであれば、容器モータ604はCW方向に回転し、トナー容器Taから現像器100aにトナー補給させる。前回補給時とは異なる色のトナーを補給することで、連続補給による現像器100のトナーの詰まりや溢れを防止して、効率よくトナーを補給することができる。その後、処理はステップS114に進む。
一方、ステップS109で、両者の必要補給量が同じでない場合は、CPU601は、必要補給量が多い方の色を選択する(ステップS111)。そしてCPU601は、選択した色の前回のトナー補給からの経過時間が一定時間(例えば、0.4秒)以上となるまで待機する(ステップS112)。ここで、選択した色の前回のトナー補給からの経過時間は、当該色に対応するカウンタ値Tzから取得される。選択した色の前回のトナー補給から一定時間以上経過すると、CPU601は、選択した色のトナー補給を実施する(ステップS113)。ASIC602は、選択した色に対応する方向へ容器モータ604を回転させることで、該当する色用のトナー容器Tを回転駆動し、それにより、該当する現像器100にトナー容器Tからトナーを補給させる。例えば、選択した色がイエローであれば、容器モータ604はCW方向に回転し、トナー容器Taから現像器100aにトナー補給させる。必要補給量が多い方の色を選択することで、連続補給による現像器100のトナーの詰まりや溢れが防止される。その後、処理はステップS114に進む。
ステップS114では、CPU601は、ステップS110またはS113でのトナー補給動作により、今回、トナー補給動作の対象となったトナー容器Tが正常に回転したか否かによって、トナーの補給が成功したか否かを判別する。ステップS114において、CPU601は本発明における判定手段に該当する。CPU601は、対象のトナー容器Tの回転が、補給開始から所定時間が経過する前に検知された場合は、トナー容器Tが正常に回転し、トナーの補給が成功したと判別する。CPU601は、対象のトナー容器Tの回転が、補給開始から所定時間以上継続して、対応する回転センサ203により検知できなかった場合に、トナー容器Tが正常に回転せず、トナーの補給が失敗したと判別する。ここで所定時間は、対象のトナー容器Tを目標速度で回転させた場合に、1回のポンピング動作が実施されるのに十分な時間である。トナー容器Tが回転したか否かは、回転センサ203の出力の立ち下がりと立ち上がりが生じることで判別できる。従ってCPU601は、補給開始から所定時間が経過する前に回転センサ203の出力の立ち下がりと立ち上がりが生じた場合に、トナーの補給が成功したと判別できる。
ステップS114での判別の結果、CPU601は、トナーの補給が成功した場合は、処理をステップS115に進め、トナーの補給が失敗した場合は、処理をステップS120に進める。ステップS115では、CPU601は、必要補給量から、実際に補給したトナー量を減算することで、残りの必要補給量を算出する。例えば必要補給量が2ブロックで実際に補給した量が1ブロックである場合、残りの必要補給量は1ブロックとなる。次にCPU601は、補給したトナーの色の情報をメモリ607に記憶させる(ステップS116)。ここで算出された残りの必要補給量は、次回のステップS107の処理において、必要補給量を算出する際に加算される。次にCPU601は、カウント値Tzをリセットしてカウントを再開する(ステップS117)。また、CPU601は、フラグF2を「1」に設定する。フラグF2の初期設定は「0」であり、フラグF2が「1」であることは、補給動作が1回以上実施されたことを示す。その後、処理はステップS104に戻る。
ステップS120では、CPU601は、今回のトナー補給動作が、シャッタ開動作後、初回の補給動作であるか否かを判別する。なお、CPU601は、初回の補給動作であるか否かをフラグF2に基づき判定する。CPU601は、フラグF2が「0」に設定されている場合に、今回実施した補給動作が、シャッタ開動作後、初回の補給動作であると判別する。なお、トナー容器Taに関しては、シャッタ開動作中において実質的に1回分の補給動作が実施されることになるが、この補給動作は「初回の補給動作」に含めない。ステップS120は、シャッタ400の開動作不良が発生したかどうかを判定するための処理でもある。シャッタ400の開動作後、初めてのトナー補給で補給失敗した場合は、シャッタ400の開動作不良である可能性が高い。ギアG3、G4が倒れていないと、容器モータ604の駆動力がトナー容器Tに伝達されないからである。
ステップS120での判別の結果、CPU601は、今回のトナー補給動作が、シャッタ開動作後、初回の補給動作でない場合は、処理をステップS123に進める。ステップS123では、CPU601は、撹拌停止とカウント停止を行う。すなわち、CPU601は、ASIC602によりスクリューモータ608を制御して、現像器100a、100b内の撹拌スクリュー102、103の回転を停止させ、カウント値Tzのカウントを停止する。CPU601は、カウント停止した時点のカウント値Tzを色ごとにメモリ607に保存して(ステップS124)、図10の画像形成処理を終了する。
一方、今回のトナー補給動作が、シャッタ開動作後、初回の補給動作である場合は、CPU601は、今回のトナー補給動作における容器モータ604の回転方向がCCW方向であったか否かを判別する(ステップS121)。その判別の結果、容器モータ604の回転方向がCCW方向であった場合は、シャッタ開動作後、現像器100bへの初回の補給に失敗したことになる。この場合、シャッタ400の開動作不良が発生した可能性が高い。シャッタ400の開動作が正常に終了していないとすると、容器モータ604の駆動力がトナー容器Tbに伝達されず、このままだと次回以降もトナー補給が失敗する。そこでCPU601は、シャッタ開動作制御を再度実施するための「リトライ情報」をメモリ607に記憶させる(ステップS122)。ここで記憶したリトライ情報は、次回のシャッタ開動作制御(図11)を実行する場合に使用される。その後、処理はステップS123に進む。なお、リトライ情報が記憶された場合に、不図示の表示部に表示させる等によって、ユーザに報知するようにしてもよい。
一方、ステップS121で、今回のトナー補給動作における容器モータ604の回転方向がCCW方向でなくCW方向であった場合は、シャッタ開動作後、現像器100aへの初回の補給に失敗したことになる。現像器100aへの補給動作のための容器モータ604の回転方向は、シャッタ開動作のための容器モータ604の回転方向と同一である。従って、仮にシャッタ開動作が正常に終了していないとしても、次回の現像器100aへのトナー補給のタイミングで容器モータ604がCW方向に回転し、開動作が実質的に実施されることから、シャッタ400が開状態になることが期待される。そこでCPU601は、リトライ情報を記憶させることなく、処理をステップS123に進める。ステップS104での判別の結果、画像形成が終了した場合は、CPU601は、処理をステップS123に進める。
図11は、図10のステップS102で実行されるシャッタ開動作制御の処理のフローチャートである。CPU601は、シャッタ開動作制御が既に完了しているか否かを、完了フラグF1が「1」に設定されているか否かによって判別する(ステップS201)。ここで、完了フラグF1の初期設定は「0」であり、後述するステップS206で「1」に設定される。画像形成装置200の出荷後にユーザにおいて初回に画像形成する際には、完了フラグF1は「0」であり、シャッタ開動作制御は完了していない。シャッタ開動作制御が完了していない場合は、CPU601は、所要時間Texeの計測を開始する(ステップS202)。所要時間Texeは、初回のシャッタ開動作を実施するに要した容器モータ604の駆動時間である。
次にCPU601は、容器モータ604をCW方向に回転する駆動を開始する(ステップS203)。そしてCPU601は、回転センサ203aの出力を監視し、出力の立ち上がりエッジ(ローからハイへの変化)を検知するまで待機する(ステップS204)。CPU601は、回転センサ203aの出力の立ち上がりエッジを検知すると、容器モータ604の回転を停止させる(ステップS205)。そしてCPU601は、ステップS206で、所要時間Texeの計測を終了し、現時点の所要時間Texeをメモリ607に記憶させる。さらにCPU601は、完了フラグF1を「1」を設定する。その後、図11の処理は終了する。
一方、ステップS201での判別の結果、CPU601は、シャッタ開動作制御が既に完了している場合は、リトライ情報がメモリ607に記憶されているか否かを判別する(ステップS210)。CPU601は、リトライ情報が記憶されていない場合は、図11の処理を終了させる。一方、リトライ情報が記憶されている場合は、シャッタ開動作制御のリトライ処理、すなわち、シャッタ400を開方向へ再び駆動する追加開動作を実施する(ステップS211)。具体的には、CPU601は、容器モータ604をCW方向に回転させる駆動を開始する。そしてCPU601は、所定の追加時間t[s]が経過するまで、容器モータ604の駆動を継続する(ステップS212)。ここでCPU601は、予め決められた時間Tpreと、シャッタ開動作制御の実施時に取得された所要時間Texeとを用いて、式2によって追加時間tを求める。
追加時間t[s]=Tpre−Texe・・・(式2)
予め決められた時間Tpreは、シャッタ400を開状態にするに必要な理論上の時間と、メカ交差や電気センサの検知ばらつきを考慮した時間であり、メモリ607に記憶されている。時間Tpreが長いほど確実にシャッタ400を開くことができる。しかし、シャッタ400が実際に開状態となった後に容器モータ604の回転が継続することで現像器100aへのトナー補給がされ得る構成であるため、過補給による異常画像の発生を招く恐れがある。そこで、追加開動作によるシャッタ400の開動作の時間長は最小限に抑えるのが望ましい。そこで、所要時間Texeは、予め決められた時間Tpreから所要時間Texeを差し引いた値とされる。
ステップS212で所定の追加時間tが経過すると、CPU601は、容器モータ604の回転を停止させ(ステップS213)、図11の処理を終了させる。なお、CPU601は、リトライ情報をメモリ607から消去し、また、リトライ情報を表示していた場合は、その表示も消去する。
このように、シャッタ400が十分に開いていない状態であっても、CPU601は、リトライ処理として再度、シャッタ400の開動作を最小限の時間だけ実施する。これにより、シャッタ400を確実に開状態にすることが可能となり、シャッタ400が不完全な開状態のままトナー補給動作が行われることを回避できる。
本実施の形態によれば、シャッタ開動作を実施した後における現像器100bへの初回のトナー補給動作によるトナーの補給が失敗した場合は、CPU601は、シャッタ400を開方向へ再び駆動する追加開動作を実施する。これにより、シャッタ400の開状態が不十分なまま現像器100bへのトナー補給動作が繰り返されることを回避することができる。しかも、シャッタ400の開閉状態を検知するセンサを設ける必要がないので、構成が簡単で済む。
また、シャッタ開動作を実施した後における現像器100aへの初回のトナー補給動作によるトナーの補給が失敗した場合であっても、CPU601は、追加開動作を実施しない。これにより、シャッタ400を開けるためだけに容器モータ604を回転させるという無駄が回避される。
また、初回のシャッタ開動作を実施するに要した所要時間Texeを取得し、追加開動作をする時間長を、予め決められた時間Tpreから所要時間Texeを差し引いた値としたので、トナー容器Taによる過補給を防止できる。この観点からは、追加開動作をする時間長を、所要時間Texeに応じて決定してもよく、式2を用いた算出は必須でない。
なお、本実施の形態では2つのトナー容器Ta、Tbを1つの容器モータ604で回転駆動する構成を説明した。しかし、1つの容器モータ604で1つのトナー容器Tを回転駆動する構成にも本発明を適用可能である。その場合、シャッタ400を開方向へ駆動する開動作を行うときと、トナー容器Tを回転駆動して現像器100へトナーを補給させる補給動作を行うときとで、容器モータ604の回転方向が逆となる構成において、追加開動作の実施の意義が大きい。なお、2つのトナー容器Ta、Tbを1つの容器モータ604で回転駆動する構成においても、シャッタ400を現像器100毎に設けてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
100 現像器
100x 補給口
108x 装着部
400 シャッタ
601 CPU
604 容器モータ
T トナー容器

Claims (8)

  1. 感光体と、
    静電潜像を形成するために前記感光体を露光する露光手段と、
    補給口を有し、前記感光体に形成された前記静電潜像を現像する現像手段と、
    前記現像手段の前記補給口に設けられたシャッタと、
    前記現像手段へ補給するためのトナーを収容するトナー容器が装着可能な装着部と、
    駆動伝達機構を介して前記装着部に装着されたトナー容器を回転する駆動手段と、
    前記装着部に装着されたトナー容器の回転を検知する検知手段と、
    前記駆動手段を前記検知手段の検知結果に基づいて制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記装着部に装着されたトナー容器を回転して前記現像手段へトナーを補給する補給動作を実行する場合、前記駆動手段を所定の方向へ回転し、
    前記制御手段は、前記シャッタを開方向へ移動する開動作を実施する場合、前記駆動手段を前記所定の方向とは逆の他の方向へ回転し、
    前記駆動伝達機構は、前記駆動伝達機構が前記補給口の開放された開放状態となるまで、前記駆動手段による前記装着部に装着されたトナー容器の回転を禁止し、
    前記制御手段は、前記駆動伝達機構が前記開動作を実施した後の初回の補給動作において、前記検知手段によって前記装着部に装着されたトナー容器の回転を検知し、
    前記制御手段は、前記駆動伝達機構が前記開動作を実施した後に前記駆動手段を再び前記他の方向へ回転するか否かを、前記初回の補給動作における前記検知手段の検知結果に基づいて制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記検知手段により前記装着部に装着されたトナー容器が前記所定の方向へ所定時間以上継続して回転したことが検知されなければ、前記駆動手段を再び前記他の方向へ回転することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 第1の感光体と第2の感光体とを含む複数の感光体と、
    前記複数の感光体のそれぞれに静電潜像を形成するため、前記複数の感光体を露光する露光手段と、
    第1の補給口を有し、前記第1の感光体に形成された静電潜像を現像する第1の現像手段と、
    第2の補給口を有し、前記第2の感光体に形成された静電潜像を現像する第2の現像手段と、
    前記第1の補給口及び前記第2の補給口に設けられたシャッタと、
    前記第1の現像手段へ補給するためのトナーを収容する第1のトナー容器が装着可能な第1の装着部と、
    前記第2の現像手段へ補給するためのトナーを収容する第2のトナー容器が装着可能な第2の装着部と、
    駆動伝達機構を介して、前記第1の装着部に装着された第1のトナー容器と前記第2の装着部に装着された第2のトナー容器とを回転する駆動手段と、
    前記第1の装着部に装着された第1のトナー容器の回転を検知する第1の検知手段と、
    前記第2の装着部に装着された第2のトナー容器の回転を検知する第2の検知手段と、
    前記駆動手段を、前記第1及び第2の検知手段の検知結果に基づいて制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の装着部に装着された第1のトナー容器を回転して前記第1の現像手段へトナーを補給する第1の補給動作を実行する場合、前記駆動手段を第1の方向へ回転し、
    前記制御手段は、前記第2の装着部に装着された第2のトナー容器を回転して前記第2の現像手段へトナーを補給する第2の補給動作を実行する場合、前記駆動手段を前記第1の方向とは逆の第2の方向へ回転し、
    前記制御手段は、前記シャッタを開方向へ移動する開動作を実施する場合、前記駆動手段を前記第1の方向へ回転し、
    前記駆動伝達機構は、前記駆動伝達機構が前記第1の補給口及び前記第2の補給口の開放された開放状態となるまで、前記駆動手段による前記第1の装着部に装着された第1のトナー容器及び前記第2の装着部に装着された第2のトナー容器の回転を禁止し、
    前記制御手段は、前記駆動伝達機構が前記開動作を実施した後の前記第2の現像手段への初回の補給動作において、前記第2の検知手段によって前記装着部に装着された第2のトナー容器の回転を検知し、
    前記制御手段は、前記駆動伝達機構が前記開動作を実施した後に前記駆動手段を再び前記第1の方向へ回転するか否かを、前記第2の現像手段への初回の補給動作における前記第2の検知手段の検知結果に基づいて制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記開動作を実施するのに要した前記駆動手段の駆動時間を取得し、
    前記制御手段は、前記駆動伝達機構が前記開動作を実施した後に前記駆動手段を再び前記第1の方向へ回転する場合、前記駆動時間に応じた時間長だけ前記駆動手段を前記第1の方向へ回転することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記時間長は、予め決められた時間から前記駆動時間を差し引いた値であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記第2の検知手段により前記第2の装着部に装着された第2のトナー容器が前記第2の方向へ所定時間以上継続して回転したことが検知されなければ、前記駆動手段を再び前記第1の方向へ回転することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の現像手段に収容されるトナーの色と前記第2の現像手段に収容されるトナーの色とは異なることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記画像形成装置のイニシャライズを実行するための指示が入力された場合、前記開動作を実施することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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