JP2020079908A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー容器の回転異常の原因を判別できる画像形成装置を提供する。【解決手段】回転センサ203はトナー容器の回転に応じた検出結果を出力する。出力検知回路607は、回転センサ203の検出結果に応じてLまたはHの信号を出力する。CPU601は、トナー補給するようモータ駆動回路603を制御していない場合の出力検知回路607の出力の変化態様に基づいて、モータ駆動回路603の異常の有無を判定する。CPU601は、出力検知回路607の出力の所定の変化(L→H)が、所定範囲内(100〜1000ms)の時間間隔で所定回数(5回)を超えて連続して生じた場合、モータ駆動回路603の故障と判定する。【選択図】図2
Description
本発明は、トナーを収容するトナー容器を着脱可能な画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体上に形成された静電潜像を、現像器内の現像剤(トナー)を用いて現像することによって画像を形成する。現像器内に蓄積できるトナーの量には限りがあるので、画像形成装置に着脱可能なトナー容器からトナーが適宜補給される。トナー容器としては、画像形成装置に装着された状態で、回転駆動されることでポンプ部を伸縮させ、トナーを排出するトナー容器が知られている(特許文献1)。画像形成装置には、このようなトナー容器をモータ等の駆動源により回転駆動し、駆動源への駆動電流は駆動回路によって制御するものがある。
しかしながら、上記のようなトナー容器は、ユーザにより回転操作される場合がある。例えば、画像形成装置における装着部にトナー容器が着脱される際に開閉される扉が開状態となっているときには、ユーザがトナー容器を触って回転させてしまうことがあり得る。ユーザがトナー容器を回転させると、意図しない量のトナーが現像器に対して補給されることがあり、出力物の画像濃度の変動や、トナー容器と現像器間の搬送経路のトナー詰りを招くおそれがある。
一方、現像器へのトナー補給動作をする制御を実施していないにもかかわらず、駆動源を駆動する駆動回路の故障により、トナー容器が不適切に回転する場合がある。例えば、駆動回路が故障すると、駆動源に対する制御が効かなくなり、故障の内容によっては、駆動源がトナー容器を連続的に回転駆動する状態となる場合もあり得る。
そこで、トナー容器の回転を検知する回転検知部を設け、現像器へのトナー補給動作をする制御を実施していないにもかかわらずトナー容器の回転が検知された場合、駆動回路が故障したと判定することが考えられる。しかし、上記したように、トナー補給動作の制御が実施されていなくても、ユーザの操作によりトナー容器が回転する場合がある。従って、回転検知部により検知されたトナー容器の回転が、駆動回路の故障によるものか、あるいはユーザの操作によるものかを判別できないという問題があった。そのため、適切な報知や処置をすることが困難である。
本発明は、トナー容器の回転異常の原因を判別することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、感光体と、静電潜像を形成するために前記感光体を露光する露光手段と、前記感光体に形成された前記静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段へ補給するためのトナーを収容するトナー容器を装着可能な装着部と、前記装着部に装着されたトナー容器を回転させる駆動手段と、前記駆動手段に駆動電流を供給する供給手段と、前記供給手段を制御する制御手段と、前記装着部に装着されたトナー容器の回転に応じた値を出力する出力手段と、を有し、前記制御手段は、前記現像手段へトナーを補給するよう前記供給手段を制御していない場合の前記出力手段の出力の変化態様に基づいて、前記供給手段の異常の有無を判定することを特徴とする。
本発明によれば、トナー容器の回転異常の原因を判別することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成図である。この画像形成装置200は、それぞれ異なる色の画像を形成するための複数の画像形成部P(Pa、Pb、Pc、Pd)を備える。画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナー像を形成する。画像形成装置200の本体には、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdに対応する色の現像剤(トナー)を収容するトナー容器T(Ta、Tb、Tc、Td)が着脱自在に設けられる。トナー容器Tはトナーボトルや収容容器とも称される。トナー容器Taはイエローのトナーを収容し、画像形成部Paにイエローのトナーを補給する。トナー容器Tbはマゼンタのトナーを収容し、画像形成部Pbにマゼンタのトナーを補給する。トナー容器Tcはシアンのトナーを収容し、画像形成部Pcにシアンのトナーを補給する。トナー容器Tdはブラックのトナーを収容し、画像形成部Pdにブラックのトナーを補給する。
ユーザは、扉としての前カバー611(図2参照)を開けることでトナー容器Ta、Tb、Tc、Tdにアクセス可能となり、交換などの着脱作業が可能となる。前カバー611の開閉状態は前カバーセンサ700(図2参照)により検知される。
画像形成部Pa〜Pdは互いに同様の構成である。画像形成部Pは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を形成するものに限定されず、他の色のトナー像を形成する画像形成部であってもよい。なお、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの並びはこの限りでない。画像形成部Pの各々は、感光体1(1a、1b、1c、1d)、帯電器2(2a、2b、2c、2d)、現像器100(100a、100b、100c、100d)、及びドラムクリーナ6(6a、6b、6c、6d)を備える。画像形成部Pの各々の周囲には、露光手段である露光器3(3a、3b、3c、3d)及び一次転写部4(4a、4b、4c、4d)が設けられる。以降、各色に対応する構成要素を色ごとに区別しないときは同じ符号を用い、区別するときは符号の後にa、b、c、dを付す。
感光体1はドラム型であり、金属ローラの表面に感光層を備える。感光体1は、画像形成時に矢印A方向に回転する。帯電器2は、感光体1の表面を一様に帯電させる。表面が帯電した感光体1は、対応する色の画像を表す画像データに基づいて露光器3から照射されるレーザ光により走査される。これにより感光体1の表面に対応する色の画像の静電潜像が形成される。現像器100は、静電潜像をトナーにより現像することで、感光体1にトナー像を形成する現像手段である。現像器100は、現像器100内に蓄積されるトナーの量を検知する透磁率センサ610(図2)を備える。透磁率センサ610により現像器100内のトナーの量が減少したことが検知された場合、現像器100には対応するトナー容器Tからトナーが補給される。現像器100の内部には、非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤、或いは磁性トナーや非磁性トナーのみの一成分現像剤が収容される。本実施の形態では、二成分現像剤を用いるとする。
画像形成部Pa〜Pdの上方には中間転写ベルト7が設けられる。一次転写部4は、中間転写ベルト7を挟んで、対応する画像形成部Pに対向する位置に設けられる。各感光体1と対応する一次転写部4との間には、一次転写ニップ部N1(N1a、N1b、N1c、N1d)が形成される。中間転写ベルト7は、一次転写ニップ部N1を通過する際に、感光体1に形成されたトナー像が転写される。トナー像の転写後に感光体1に残ったトナーは、ドラムクリーナ6により除去される。中間転写ベルト7は、二次転写内ローラ8、従動ローラ17、テンションローラ18、19に掛け回される無端ベルトである。中間転写ベルト7が、二次転写内ローラ8の回転に応じて矢印B方向に回転すると、中間転写ベルト7上に転写されたトナー像は矢印B方向に搬送される。中間転写ベルト7を挟んで二次転写内ローラ8に対向する位置には、二次転写ローラ9が配設される。二次転写内ローラ8と二次転写ローラ9との間には転写ニップ部である二次転写部N2が形成される。中間転写ベルト7及びシート等の記録材Sが二次転写部N2を通過する際に、中間転写ベルト7に形成されたトナー像が記録材Sに転写される。トナー像の転写後に中間転写ベルト7に残ったトナーは、ベルトクリーナ11により除去される。
記録材Sは、カセット部60に収納されており、中間転写ベルト7に形成されたトナー像が二次転写部N2に搬送されるタイミングに合わせて、二次転写部N2に搬送される。まず、カセット部60に収納された記録材Sは、給紙ローラ61により給紙され、レジストレーションローラ対62に向けて搬送パスを搬送される。レジストレーションローラ対62は、記録材Sの斜行補正等を行った後に、記録材Sが二次転写部N2において中間転写ベルト7上のトナー像と接触するタイミングで、記録材Sを搬送する。二次転写部N2でトナー像が転写された記録材Sは定着器13に搬送される。定着器13は、熱源となるヒータを備え、常に最適な温度が維持されるように制御される。定着器13は、対向する2つのローラにより形成された定着ニップ内で、通過する記録材Sに所定の圧力と熱量を与えて、記録材S上にトナー像を溶融固着させる。トナー像が定着された記録材Sは排紙ローラ対64により画像形成装置200から排出される。
図2は、画像形成装置200の制御ブロック図である。画像形成装置200は制御部600を有する。制御部600は、CPU601、ASIC602、モータ駆動回路603、EEPROM606、出力検知回路607および電源遮断回路701を備える。画像形成装置200は、装着部310(図3(b))にトナー容器Tが装着されたことを検出するボトルセンサ221、トナー容器Tを回転させる駆動手段としてのモータ604、トナー容器Tの回転を検知するための回転センサ203を有する。
CPU601は、画像形成装置200の各デバイスを制御する制御回路である。ASIC602は、トナー容器Tから現像器100にトナーを供給するトナー補給動作を制御する専用ICである。モータ駆動回路603は、モータ604を駆動するためにモータ604に駆動電流を供給する供給手段である。EEPROM606は、トナー容器Tが装着部310に装着されたことを記憶する不揮発性のメモリである。出力検知回路607は、回転センサ203によりトナー容器Tの凸部220(図5(a)、(b))を検出した結果に応じて変動する信号を出力する。
前カバーセンサ700は前カバー611の近傍に設けられ、発光部と受光部とを有する光学式センサである。前カバー611が閉じられた状態では、前カバー611に設けられた突起(不図示)が前カバーセンサ700の発光部と受光部の間に挿入され、発光部から受光部に向けて照射される光が遮られる。一方、前カバー611が開かれた状態では、前カバー611の突起が発光部と受光部の間に位置しないため、発光部から受光部へ光が通る。そのため、前カバー611の開閉状態によって前カバーセンサ700の信号が変化する。前カバーセンサ700の信号はCPU601に供給される。CPU601は、前カバーセンサ700の信号から前カバー611の開閉状態を取得する。
透磁率センサ610は、例えば、現像器100内のトナーの量に基づいて変化する透磁率に応じた信号を出力する。CPU601は、透磁率センサ610の出力値に基づいて現像器100内のトナーの量を取得する。CPU601は、トナー濃度が目標濃度となるようにトナー容器Tから現像器100へのトナーの補給を制御する。例えば、現像器100内のトナーの量が所定量以下に低下した場合、CPU601はASIC602を制御して、トナー容器Tから現像器100へトナーを補給する補給動作を実施させる。
モータ604は、トナー容器Tから現像器100にトナーを補給するために、トナー容器Tを回転させる駆動源である。ASIC602は、所定の微小時間あたりにモータ604に電流を供給すべき時間の割合(制御値)に基づいてPWM信号を設定する。モータ駆動回路603はASIC602によって設定されたPWM信号に基づいてモータ604に供給する電流を制御する。モータ604としてDCモータ(DCブラシモータ)が採用される。そのため、モータ604の回転速度、及び、モータ604の回転駆動力は、所定の微小時間あたりにモータ604に電流が供給された時間の割合に応じて変化する。
モータ駆動回路603は、ASIC602がモータ制御信号に含まれるENB信号を出力している間、PWM信号に従ってモータ604に電流を供給する。これによりトナー容器Tが回転駆動される。一方、ASIC602がENB信号を停止することに応じて、モータ駆動回路603からモータ604への電流の供給が停止される。これによりトナー容器Tが停止される。モータ駆動回路603へのモータ駆動用電源(24V)の供給は、切替手段としての電源遮断回路701を介して行われる。CPU601は、ASIC602を介して電源遮断回路701を制御し、電源制御信号により通電と遮断を切り替え可能である。
画像形成装置200は操作・表示部612を有する。操作・表示部612は、ユーザが各種指示を入力するための操作子のほか、各種情報を表示するためのモニタ、音声を発生する発音部を有する。操作・表示部612で入力された情報はCPU601に供給される。CPU601は、操作・表示部612における情報の表示や音声の発生を制御する。
ボトルセンサ221の詳細な構成は図4で説明する。回転センサ203の詳細な構成は図5で説明する。ASIC602は、トナー容器Tの凸部220が検出された時間を測定する。つまり、ASIC602は、出力検知回路607がローレベルの信号を出力している時間を測定する。測定された時間は、ASIC602のRAM609に記憶される。
図3を用いて装着部310の構成について説明する。図3(a)は装着部310をトナー容器Tの装着方向正面から見た部分正面図、図3(b)は装着部310の内部を説明するための斜視図である。なお、トナー容器Tは、図3(b)に示すように、装着部310に対して矢印M方向に装着される。この矢印M方向は、画像形成装置200の感光ドラム1の回転軸線方向と略平行である。また、トナー容器Tの装着部310からの取り出し方向は、このM方向とは反対方向となる。トナー容器Tは、回転可能に装着部310に装着される。
装着部310は、駆動ギア300、トナー容器Tの回転に応じてトナー容器Tのキャップ部222(図4)が回転することを規制する回転規制部311、底部321、規制部312を備える。規制部312は、トナー容器Tのキャップ部222を係止することでキャップ部222の回転軸線方向への移動を規制する。駆動ギア300は、装着部310に装着されたトナー容器Tに対してモータ604からの回転駆動力を伝達する。
底部321には、トナー容器Tが装着された場合に、トナー容器Tの排出口211(図4)と連通し、トナー容器Tから排出されたトナーを受け入れる受け入れ口313が形成されている。トナー容器Tの排出口211(図4)から排出されたトナーは受け入れ口313を通って現像器100へと供給される。受け入れ口の直径は排出口211と同じであり、例えば、約2[mm]である。
図4(a)は、1つのトナー容器Tの外観図である。図4(b)、(c)は、トナー容器Tの内部構造を示す図である。トナー容器Tの各々の基本構成は共通であるので、トナー容器Tの1つを説明する。トナー容器Tはキャップ部222を有する。図4(b)、(c)ではキャップ部222を外した状態が示されている。トナー容器Tは伸縮するポンプ部210を有する。図4(b)はポンプ部210が最大限伸張された状態を示し、図4(c)はポンプ部210が最大限圧縮された状態を示す。
トナー容器Tは、主として、トナーを収容する収容部207、モータ604から回転駆動力が伝達される駆動伝達部206、及び排出部212を備える。排出部212はトナーを排出する排出口211を有する。トナー容器Tは、トナーを排出口211から排出するためのポンプ部210を伸縮させる往復動部材213を備える。駆動伝達部206は、凸部220及びカム溝214を有する。カム溝214は、トナー容器Tの駆動伝達部206が回転する回転方向において駆動伝達部206の一周に亘って形成されている。収容部207は駆動伝達部206に連結されている。カム溝214及び凸部220は駆動伝達部206と一体に回転する。モータ604が駆動ギアを介してトナー容器Tの駆動伝達部206に回転駆動力を伝達することによって、駆動伝達部206及び収容部207が回転する。収容部207の内部には、内周側に凸の凸部205が螺旋状に形成されている。凸部205は収容部207の回転に伴って収容部207内のトナーを排出口211に向けて搬送する。
トナー容器Tは、画像形成装置200の装着部310(図3(b)参照)に対して装着可能(着脱自在)であり、装着部310に装着されて使用される。キャップ部222は、装着部310によって回転が規制されるので、駆動伝達部206が回転したとしても回転しない。排出口211、ポンプ部210、往復動部材213もキャップ部222と同様に、駆動伝達部206が回転したとしても回転しないように規制されている。キャップ部222の内側には、回転規制溝215(図5(a)、(b))が形成されている。往復動部材213と回転規制溝215との係合により、回転規制溝215は、駆動伝達部206の回転によって往復動部材213が回転することを規制する。往復動部材213は、ポンプ部210に接続されると共に、往復動部材213が有する爪部213aが駆動伝達部206のカム溝214と係合する。これにより、駆動伝達部206が回転することに応じて、往復動部材213が回転を規制された状態で爪部213aがカム溝214に沿って移動する。従って、往復動部材213は、駆動伝達部206の回転に伴って、駆動伝達部206の回転軸の軸線方向、すなわち、矢印X方向及びその反対方向に往復動する。
ポンプ部210は、伸縮動作に伴って自身の容積が可変する樹脂製の蛇腹状のポンプである。ポンプ部210は、「山折り」部と「谷折り」部とがトナー容器Tの長手方向に沿って交互に繰り返し並んでいる。往復動部材213はポンプ部210と連結されているので、往復動部材213が往復動することによってポンプ部210は伸長と圧縮を交互に繰り返す。往復動部材213が矢印X方向に移動することによりポンプ部210が伸長する。そして、ポンプ部210が伸長することによりトナー容器Tの内圧が低下し、排出口211から空気が吸い込まれ、排出部212内のトナーを解す。次に、往復動部材213が矢印X方向と逆方向に移動することによりポンプ部210が圧縮される。そして、ポンプ部210が圧縮されることによりトナー容器Tの内圧が上昇し、排出口211に堆積したトナーが排出口211からトナー搬送路(不図示)を通って現像器100に供給される。
キャップ部222は、トナー容器Tの装着方向(矢印M方向)の奥側に突起222aを有する。画像形成装置200に設けられているボトルセンサ221(図4(a))は、トナー容器Tが装着部310に装着されたことを検出する。トナー容器Tが装着部310に装着された場合、ボトルセンサ221がキャップ部222の突起222aを検出することで、ボトルセンサ221が、トナー容器Tが装着されていることを示す信号をCPU601へ出力する。さらに、キャップ部222は、排出口211を封止するシール部材222bを備えている。このシール部材222bにより排出口211が封止されていれば、トナー容器T内のトナーが排出口211から漏れ出すことを防止できる。なお、トナー容器Tが装着部310に装着される前にユーザがシール部材222bを除去することによって、トナー容器Tの排出口211が開放される。
トナー容器Tは1回転する間に補給動作を2回行う。1回のトナー補給動作は、ポンプ部210が最大圧縮している状態から開始し、ポンプ部210を伸長させ、その後に圧縮させ、ポンプ部210が最大圧縮した状態で終了する。この状態をトナー容器Tのホームポジションとする。カム溝214には、2つのピーク領域214aと2つの谷領域214bとが、カム溝214の形成方向において、谷→ピーク→谷→ピークの順番で形成されている。往復動部材213の爪部213aが係合しているカム溝214の位置がピーク領域214aであるとき、ポンプ部210が最大伸長状態である(図4(b))。往復動部材213の爪部213aが係合しているカム溝214の位置が谷領域214bであるとき、ポンプ部210が最大圧縮状態である(図4(c))。
回転センサ203および出力検知回路607について、図5(a)、(b)を用いて説明する。図5(a)、(b)は、トナー容器Tを装着部310の側から見た図である。図5(a)、(b)はそれぞれ、出力検知回路607がハイレベル、ローレベルの信号を出力している状態を示している。
詳細は図示しないが、回転センサ203は、発光部と、発光部から照射された光を受光する受光部とを有する光学センサである。フラグ204は自重によってトナー容器Tの駆動伝達部206の外周面に接触する。フラグ204は、駆動伝達部206の軸心方向においては凸部220の形成領域と重なる位置に配置される。駆動伝達部206が回転すると、フラグ204は、駆動伝達部206の凸部220に押されて回転軸204aを中心に回動し、発光部からの光を遮光する。従って、CPU601は、回転センサ203の出力信号によって、フラグ204が凸部220に接触しているか否かを検知し、ひいては、トナー容器Tの回転位置を検知することができる。
図5(a)は、駆動伝達部206の回転方向(図5(a)の時計方向)において凸部220と異なる領域にフラグ204が当接している様子を示している。フラグ204が発光部と受光部の間に位置していないので、受光部は発光部から発せられた光を受光することができる。本実施の形態においては、フラグ204が発光部と受光部の間に位置していなければ、受光部の受光光量が閾値以上となる。ここで、出力検知回路607は、回転センサ203の受光部に受光される光の受光光量が閾値以上であればハイレベルの信号(論理‘H’)を出力し、受光部に受光される光の受光光量が閾値未満であればローレベルの信号(論理‘L’)を出力する。従って、図5(a)に示すように、フラグ204が凸部220以外の領域に接触している場合、出力検知回路607はハイレベルの信号(論理‘H’)を出力する。
図5(b)は、フラグ204が凸部220に当接している様子を示している。この場合、フラグ204が発光部と受光部の間に位置しているので、受光部は発光部から発せられた光を受光することができない。つまり、受光部の受光光量は閾値未満となる。フラグ204が凸部220に接触している場合、出力検知回路607はローレベルの信号(論理‘L’)を出力する。
トナー容器Tの回転方向における凸部220の前端がフラグ204を押し上げると出力検知回路607の出力がローレベルとなる。凸部220がフラグ204を押し上げている間、出力検知回路607はローレベルを出力し続ける。その後、フラグ204との当接位置が回転方向における凸部220の後端を過ぎるタイミングでフラグ204の押し上げが解除され、出力検知回路607の出力がハイレベルとなる。往復動部材213の爪部213aが谷領域214bに係合している状態が、ポンプ部210の最大圧縮状態に対応する。最大圧縮状態から、爪部213aがピーク領域214aに係合するまでの行程が伸長行程である。爪部213aがピーク領域214aに係合した最大伸長状態から爪部213aが谷領域214bに係合するまでの行程が圧縮行程である。補給動作後、ポンプ部210が最大限圧縮された状態でトナー容器Tの回転が停止するように、カム溝214の谷領域214b及びピーク領域214aが形成されている。
図6(a)は、1つの現像器100の内部構成を示す図である。図6(b)は、トナー容器Tから現像器100へつながるトナーの補給経路の模式図である。現像器100の各々は構成が共通するので1つを説明する。
図6(a)に示すように、現像器100は、隔壁107により第1の収容室105及び第2の収容室106に仕切られる。第1の収容室105には撹拌スクリュー103が設けられる。第2の収容室106には撹拌スクリュー102が設けられる。現像器100の、感光体1に対向する位置には、円筒形状の現像スリーブ101が設けられる。現像器100は、トナー容器Tから補給されるトナーを収容するトナー散らし部104を備える。トナー散らし部104に収容されたトナーは、撹拌スクリュー103により撹拌されながら第1の収容室105に搬送される。第1の収容室105に搬送されたトナーは、撹拌スクリュー102により撹拌されながら第2の収容室106に搬送される。第2の収容室106に搬送されたトナーは現像スリーブ101に供給される。現像スリーブ101は、トナーを感光体1に供給する。撹拌スクリュー102、103は、図示しないスクリューモータから駆動力を供給される。
1回のトナー補給動作によりトナー容器Tからトナー散らし部104に補給されるトナー量は、高濃度画像の画像形成時でも現像器100内のトナー濃度が十分に保たれる量に設定される。トナー散らし部104から第1の収容室105に搬送されるトナー量は、撹拌スクリュー102、103の形状や回転速度に応じて決まる。撹拌スクリュー102、103が高速回転するとトナー劣化を早めることから、撹拌スクリュー102、103を過度に高い速度で回転させることはできない。1回のトナー補給動作によりトナー散らし部104に補給されるトナー量は、トナー散らし部104から第1の収容室105に搬送されるトナー量よりも多く設定される。そのために、連続してトナー補給動作を行う場合、トナー散らし部104からのトナー溢れや、トナー散らし部104内のトナー詰まりが発生する可能性がある。
ガイド108の現像器100側には、補給口用のシャッタ400が設けられる。シャッタ400は、トナー容器T側ではなく、画像形成装置200側に設けられており、モータ604により駆動されて補給口を開閉する。シャッタ400は初回の開動作によって適切に開状態となると、それ以降、閉じることなく開状態を維持する。
図7(a)、(b)、(c)は、モータ制御信号と回転検知出力信号との関係を示す図である。モータ制御信号はASIC602が出力する信号である。回転検知出力信号は出力検知回路607の出力信号(LまたはH)である。
図7(a)は、通常(故障時でないとき)のトナー補給動作時の信号を示している。トナーの排出量を一定にするため、PWM信号により速度調整される。トナー補給動作のためにモータ制御信号が出力されているときにモータ604が駆動し、トナー容器Tを回転させるので、そのタイミングに応じて回転出力信号が変化している。
図7(b)は、モータ駆動回路603の故障により、モータ604に常時通電(電流が常時供給)された状態を示している。モータ制御信号が出力されていない(つまり、トナー補給動作制御の実施中でない)にもかかわらず、モータ604が駆動し、トナー容器Tが回転している。モータ604に常時通電されると、モータ604が連続回転することで回転検知出力信号は一定の周期で変化する。この周期は、モータ604のスペックや装置構成から予測可能である。図7(a)の状態における回転検知出力信号(出力検知回路607の出力)のローレベル期間T1は、速度が予定通り制御されたときの期間である。これに対し、図7(b)の状態における回転検知出力信号のローレベル期間T2は、モータ604が連続通電された場合の期間である。そのため、ローレベル期間T2はローレベル期間T1より短い(T1>T2の関係が成り立つ)。
図7(c)は、人の手の操作によりトナー容器Tが回転したときの信号を示している。この状態としては、トナー補給動作制御の非実施中に前カバー611が開けられ、ユーザがトナー容器Tに触れて回転させてしまった場合が想定される。トナー容器Tが回転するので、モータ制御信号が出力されていないにもかかわらず回転検知出力信号に変化が生じている。トナー容器Tの回転速度や回転の態様は、人の手の操作に依存するため、この場合の回転検知出力信号の変化の周期を予測するのは困難である。そのため、回転検知出力信号のローレベル期間T3は、期間T1や期間T2に対して短い場合もあるし、長い場合もある。一方、人の手による回転においては、トナー容器Tが一定の速度で連続回転する可能性は低いので、回転検知出力信号の周期が一定周期となる可能性も低い。
これらのことから、回転検知出力信号が、図7(b)で示したように、モータ604のスペックや装置構成から予測される一定の周期で変化する場合は、モータ駆動回路603が故障している可能性が高い。それ以外の態様で回転検知出力信号が変化する場合であって、前カバー611が開いている状態であれば、人の手の操作によりトナー容器Tが回転した可能性が高い。
モータ制御信号と回転検知出力信号の変化の仕方から、回転検知出力信号の変化の要因をある程度、推定することができる。すなわち、回転検知出力信号の変化が通常のトナー補給動作制御によるのか、モータ駆動回路603の故障でモータ604に常時通電されたことによるのか、ユーザがトナー容器Tを回転させたことによるのか、を推定可能である。そこで図8を用いて、回転検知出力信号の変化の要因を推定するための制御部600による制御を説明する。
図8は、故障判定処理のフローチャートである。この処理は、CPU601が、ASIC602に備わる不図示のROM等の記憶部に格納されたプログラムをRAM609に読み出して実行することにより実現される。なお、この処理は、トナー容器Tごとに並行して実行されてもよい。
回転検知出力信号の変化は、画像形成装置200の待機中や画像形成中等、装置の状態によらず発生する可能性がある。そこでCPU601は、画像形成装置200が起動すると図8の処理を開始し、画像形成装置200の起動中はこの処理の実行を継続する。
まず、ステップS100では、CPU601は、カウント回数Ceをリセットする。このカウント回数Ceは、モータ駆動回路603の故障を判定するためのカウント値である。CPU601は、ステップS101でタイマCsをリセットし、ステップS102でタイマCsをスタートさせる。タイマCsは、回転検知出力信号の変化の間隔を計測するためのタイマである。
次に、ステップS103では、CPU601は、トナー補給動作制御の実行中(現像器100へトナーを補給するようモータ駆動回路603を制御中)か否かを判別する。ここで、トナー補給動作中であれば、通常、トナー補給のためにモータ604が駆動されるので、トナー容器Tが回転することで、それに応じた回転検知出力信号の変化が生じる(図7(a))。そこで、トナー補給動作制御の実行中と判別した場合は、CPU601は、ステップS113でタイマCsをリセットし、ステップS114で、カウント回数Ceをリセットする。その後、ステップS117で、CPU601は、その他の処理を実行して、処理をステップS103に戻す。従って、トナー補給動作制御の実行が継続している間は、タイマCsおよびカウント回数Ceはリセットされる。なお、ステップS117での「その他の処理」は公知の処理を含むが、その内容は問わない。一例としては次のような処理が実行される。CPU601は、トナー補給動作制御の実施中であるのにかかわらずトナー容器Tが回転しないような異常を検知する。例えば、モータ604に通電がされないためにトナー容器Tが回転しない場合や、モータ604自体が故障したためにトナー容器Tが回転しないといった異常を検知する。
ステップS103で、トナー補給動作制御の非実行中(現像器100へトナーを補給するようモータ駆動回路603を制御中でない)と判別した場合は、CPU601は、処理をステップS104に進める。ステップS104では、CPU601は、回転検知出力信号(出力検知回路607の出力信号)が所定の変化をしたか否かを判別する。ここで、所定の変化は、出力検知回路607の出力信号がローレベル(L)(第1の値)からハイレベル(H)(第2の値)へ立ち上がることであるとする。なお、所定の変化は、出力検知回路607の出力信号がハイレベル(H)からローレベル(L)へ立ち下がることであるとしてもよい。
ステップS104で、回転検知出力信号が所定の変化をしたと判別した場合は、CPU601は、ステップS105で、前カバーセンサ700の検知信号から、前カバー611が開いているか否かを判別する。前カバー611が開いていると判別される場合は、回転検知出力信号が所定の変化をしたのは、人の手の操作によりトナー容器Tが回転させられたためであると判断できる。そこで、CPU601は、ステップS106で、図9に示すようなガイダンスを操作・表示部612に表示する。このガイダンスでは、例えば、トナー容器Tの回転操作を禁止する旨を報知(手回し防止警告)する。その後、処理をステップS107に進める。一方、前カバー611が閉まっている場合は、人の手の操作によりトナー容器Tが回転させられた可能性はないと判断できる。そこでCPU601は、トナー容器Tの回転操作を禁止する旨の報知を実施することなく、処理をステップS107に進める。
ステップS107では、CPU601は、タイマCsが第1時間(100ms)を超えている(Cs>100ms)か否かを判別する。ここで、回転検知出力信号の周期を判定するためにタイマCsと比較される時間を説明する。タイマCsは所定範囲の時間と比較される。この所定範囲は、第1時間(100ms)から、第1時間より長い第2時間(1000ms)までの範囲である。第2時間(1000ms)は後述するステップS115でタイマCsと比較される。所定範囲は、モータ604に常時通電されたと仮定した場合に、回転検知出力信号に上記所定の変化(L→H)が生じる周期がとり得ると想定される範囲である。本実施の形態では、所定範囲を100〜1000msとするが、これらの値に限定されない。
ステップS107で、タイマCsが100msを超えていない(Cs≦100ms)と判別した場合は、CPU601は、処理をステップS101に戻し、タイマCsをリセットして再スタートさせる。この場合、ユーザが一瞬、トナー容器Tを回転させただけの可能性があるからである。一方、ステップS107で、タイマCsが100msを超えている(Cs>100ms)と判別した場合は、モータ駆動回路603の故障である可能性があるので、CPU601は、ステップS108で、カウント回数Ceを1だけカウントアップする。
ステップS104で、回転検知出力信号が所定の変化をしないと判別した場合は、CPU601は、ステップS115で、タイマCsが第2時間(1000ms)を超えた(Cs>1000ms)か否かを判別する。そして、タイマCsが1000msを超えない(Cs≦1000ms)と判別した場合は、CPU601は、処理をステップS117に進める。一方、タイマCsが1000msを超えた(Cs>1000ms)と判別した場合は、CPU601は、ステップS116を実行してから、処理をステップS100に戻す。従って、カウント回数Ceはリセットされる。これは、モータ駆動回路603が故障していないと判断できるからである。ステップS116では、図9に示すガイダンスを表示していた場合は、当該ガイダンスの非表示にする。タイマCsが1000msを超えたということは、ユーザによるトナー容器Tの回転が行われたとしても、その回転は既に停止していると判断できるからである。
ステップS108の後、ステップS109で、CPU601は、カウント回数Ceが所定回数(例えば、5回)を超えた(Ce>5)か否かを判別する。そして、カウント回数Ceが5回を超えていない(Ce≦5)と判別した場合は、CPU601は、処理をステップS101に戻す。ここで、ユーザの操作により、偶然に、モータ604への常時通電時と同じような周期でトナー容器Tが2回や3回、連続して回転するという状況は、全く生じないわけではない。ユーザが偶然に5回より少ない回数分、ほぼ一定の速度でトナー容器Tを回転させる可能性は皆無でないからである。従って、上記のような状況とモータ駆動回路603の故障とを区別するために、余裕を持った回数として所定回数を5回に設定している。なお、所定回数は5回に限定されず、5回よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
一方、ステップS109で、カウント回数Ceが5回を超えた(Ce>5)と判別される場合は、回転検知出力信号の所定の変化(L→H)が、所定範囲内(100〜1000ms)の時間間隔で所定回数(5回)を超えて連続して生じたことになる。この場合は、モータ604へ常時通電されたケース(図7(b))に該当すると考えられる。そこでCPU601は、モータ駆動回路603が故障したと判断し、処理をステップS110に進める。
つまり、CPU601は、回転検知出力信号の立ち上がりが100〜1000msの時間間隔で生じる度にカウント回数Ceをカウントアップする(S108)。そして、カウント回数Ceが5回を超えると、CPU601は、モータ駆動回路603が故障したと判定する。一方、回転検知出力信号の立ち上がりが100ms以下の時間間隔で生じた場合は、モータ駆動回路603の故障によるものでないと判断できる(S107でN)。また、回転検知出力信号の立ち上がりが1000msを超える期間内に生じなかった場合も、モータ駆動回路603の故障によるものでないと判断できる(S104→S115でY)。そこでこのような場合は、CPU601はカウント回数Ceをカウントアップしない。
ステップS110では、CPU601は、図9に示すガイダンスを表示していた場合は、当該ガイダンスの非表示にする。ユーザによるトナー容器Tの回転ではなく、モータ駆動回路603の故障によりトナー容器Tが回転していると判断できるからである。ステップS111で、CPU601は、モータ駆動回路603が故障していることを通知するエラー報知を実施する。このエラー報知では、CPU601は、例えば操作・表示部612に、モータ駆動回路603に異常がある旨のメッセージを表示する。なお、エラー報知は音声によって実施してもよい。
ステップS112では、CPU601は、電源遮断回路701を制御して、モータ駆動回路603への電源を遮断する。このようにすることで、モータ駆動回路603が故障したためにモータ604に常時通電され、且つ、モータ制御信号によりモータ駆動回路603を制御できない状況となっても、モータ604の回転を確実に停止することができる。なお、モータ駆動回路603への電源を遮断することに限定されず、モータ駆動回路603を含む24Vの電源系統の全てを停止するようにしてもよい。その後、CPU601は、図8に示す処理を終了する。
本実施の形態によれば、CPU601は、トナー補給するようモータ駆動回路603を制御していない場合の出力検知回路607の出力の変化態様に基づいて、モータ駆動回路603の異常の有無を判定する。CPU601は、出力検知回路607の出力の所定の変化(L→H)が、所定範囲内(100〜1000ms)の時間間隔で所定回数(5回)を超えて連続して生じた場合、モータ駆動回路603の故障と判定する。また、CPU601は、前カバー611が開状態で、トナー補給するようモータ駆動回路603を制御していない場合に、出力検知回路607の出力に所定の変化(L→H)が生じると、トナー容器Tがユーザによって回転させられたと判定する。よって、トナー容器Tの回転異常の原因を判別することができる。特に、トナー容器Tの回転が、人の手の操作によるものか、モータ駆動回路603の故障によるものかを正しく判断できるので、不適切な対処を抑制し、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、モータ駆動回路603が故障したと判定すると、モータ駆動回路603への電源が遮断されるので、モータ604の回転を確実に停止することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
1 感光体
3 露光器
100 現像器
310 装着部
601 CPU
603 モータ駆動回路
604 モータ
607 出力検知回路
T トナー容器
3 露光器
100 現像器
310 装着部
601 CPU
603 モータ駆動回路
604 モータ
607 出力検知回路
T トナー容器
Claims (10)
- 感光体と、
静電潜像を形成するために前記感光体を露光する露光手段と、
前記感光体に形成された前記静電潜像を現像する現像手段と、
前記現像手段へ補給するためのトナーを収容するトナー容器を装着可能な装着部と、
前記装着部に装着されたトナー容器を回転させる駆動手段と、
前記駆動手段に駆動電流を供給する供給手段と、
前記供給手段を制御する制御手段と、
前記装着部に装着されたトナー容器の回転に応じた値を出力する出力手段と、を有し、
前記制御手段は、前記現像手段へトナーを補給するよう前記供給手段を制御していない場合の前記出力手段の出力の変化態様に基づいて、前記供給手段の異常の有無を判定することを特徴とする画像形成装置。 - 前記供給手段に対する通電と遮断とを切り替え可能な切替手段を有し、
前記制御手段は、前記供給手段に異常が有ると判定した場合に、前記切替手段を制御して前記供給手段への電源を遮断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記現像手段へトナーを補給するよう前記供給手段を制御していない場合に、前記出力手段の出力の所定の変化が、所定範囲内の時間間隔で所定回数を超えて連続して生じると、前記供給手段に異常が有ると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記所定範囲は、第1時間から、前記第1時間より長い第2時間までの範囲であり、
前記制御手段は、前記現像手段へトナーを補給するよう前記供給手段を制御していない場合に、前記出力手段の出力の前記所定の変化が、前記第2時間を超えて連続して生じないと、前記供給手段に異常が無いと判定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記所定範囲は、前記駆動手段に常時通電されたと仮定した場合に、前記出力手段の出力に前記所定の変化が生じる周期がと取り得ると想定される範囲であることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
- 前記装着部にトナー容器が装着される際に開閉される扉と、
前記扉の開閉を検知する検知手段と、を有し、
前記制御手段は、前記検知手段により前記扉が開となったことが検知されている状態で、前記現像手段へトナーを補給するよう前記供給手段を制御していない場合に、前記出力手段の出力に前記所定の変化が生じると、前記装着部に装着されたトナー容器がユーザによって回転させられたと判定することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記装着部に装着されたトナー容器がユーザによって回転させられたと判定すると、回転操作を禁止する旨を報知することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記回転操作を禁止する旨を報知している状態で、前記供給手段に異常が有ると判定した場合は、前記報知を終了することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記出力手段の出力は、第1の値と第2の値とに切り替わり、
前記所定の変化は、前記第1の値から前記第2の値への切り替わることであることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記供給手段に異常が有ると判定した場合に、その旨を報知することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018213894A JP2020079908A (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018213894A JP2020079908A (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 画像形成装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020079908A true JP2020079908A (ja) | 2020-05-28 |
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ID=70801757
Family Applications (1)
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JP2018213894A Pending JP2020079908A (ja) | 2018-11-14 | 2018-11-14 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020079908A (ja) |
-
2018
- 2018-11-14 JP JP2018213894A patent/JP2020079908A/ja active Pending
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