JP2012022119A - トナーカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアの無駄を軽減することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】有底筒状の長尺体のトナーカートリッジを装着可能な、トリクル現像方式の画像形成装置であって、トナーカートリッジは、長手方向の一方の端部近傍に排出口を有し、内部空間に、排出口に近い側から順に第1、第2仕切り部材が内壁に沿って設けられ、排出口が存在する側の端部から第1仕切り部材までの空間に、第一現像剤が、第1仕切り部材と第2仕切り部材との間の空間に第一現像剤よりキャリア濃度が高い第二現像剤が収容されてなり、現像器内への現像剤の補給のために2つの仕切り部材を排出口に向かって滑動させ、第一及び第二現像剤の何れが補給されているかを監視し(S1203)、第一現像剤の補給期間において、現像器から排出される現像剤の排出量が、第二現像剤の補給期間における排出量よりも少なくなるように、排出量を制御する(S1202)。
【選択図】図12

Description

本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置に関し、特にトリクル現像方式の現像器を使用する画像形成装置において、現像剤の無駄を軽減する技術に関する。
プリンタ、複写機等の画像形成装置に用いられる現像方式として、一成分現像方式と二成分現像方式とがある。一成分現像方式においては、現像剤としてトナーのみが用いられるのに対し、二成分現像方式では、現像剤としてトナーとキャリアの二成分が用いられる。
二成分現像方式は、トナーとキャリアとを摩擦接触させることによって両者を所定の極性に荷電させるため、一成分現像剤を用いた一成分現像方式よりも、トナーの受けるストレスが少ないという特徴を有している。キャリアの表面積はトナーよりも大きいことから、トナーがキャリア表面に付着することによってキャリアが汚れることも少ない。
しかしながら、キャリアは、長期間使用されると、キャリア表面が汚れ等により汚染されたり、削れたりしてその帯電能力が次第に低下してゆく。その結果、トナーとの混合性が低下し、濃度ムラや白部へトナーが付着するかぶり等の画質劣化を招いたり、トナーが装置内に飛散しやすくなり、装置内がトナーで汚染されやすくなったりするという問題が生じる。
この問題を解決するため、現像器内に新しい現像剤を少量ずつ補給しながら現像器内の現像剤を排出口から排出して、帯電能力が低下したキャリアを新しいキャリアに置換する現像方式、いわゆるトリクル現像方式が用いられるようになってきている。
このトリクル現像方式を用いることにより、二成分現像方式におけるキャリアの帯電能力の低下を抑制し、画質の劣化や装置内の汚染を防止することができる。
特開2001−166593号公報 特開2007−322840号公報
しかしながら、トリクル現像方式では、画像形成処理で現像器内のトナーが消費されると、新たに現像剤が補給されるとともに、当該補給によって現像器内の現像剤量が増量しないように、一定量の現像剤が排出口から排出されるので、現像器内に補給されてから、まだあまり時間が経過していない、劣化の少ないキャリアがほとんど使用されることなく、無駄に排出されてしまうという不具合が生じる。
これに対し、特許文献2に開示されているように、トナーとキャリアとを分離し、両者を別々に補給することとし、キャリアの劣化のタイミングに合わせてキャリアを補給することも考えられるが、補給機構や補給制御機構が複雑化するという問題がある。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、簡易な構成でキャリアの無駄を軽減することが可能なトリクル現像方式の画像形成装置及び当該画像形成装置に装着するトナーカートリッジを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る画像形成装置は、トナーカートリッジから現像器内に現像剤を補給しながら現像器内の現像剤を現像器外へ排出して現像剤のキャリアを置換するトリクル現像方式の画像形成装置であって、前記トナーカートリッジは、有底筒状をした長尺体であり、長手方向の一方の端部近傍に現像剤の排出口を有し、内部の現像剤収容空間に、排出口に近い側から順に第1、第2の仕切り部材が長尺体内壁に沿って滑動自在に設けられ、排出口が存在する側の長尺体の端部から第1の仕切り部材までの空間に、第一現像剤が収容され、第1の仕切り部材と第2の仕切り部材との間の空間に第一現像剤よりキャリア濃度が高い第二現像剤が収容された構成であり、前記トナーカートリッジが前記画像形成装置本体に装着されているときに、前記現像器内への現像剤の補給のために前記2つの仕切り部材を前記排出口に向かって滑動させることにより、現像剤を第一現像剤、第二現像剤の順に前記現像器内に補給させる滑動駆動手段と、前記現像器内に第一現像剤が補給されているか、第二現像剤が補給されているかを監視する監視手段と、前記現像器内に第一現像剤の補給が行われている期間において、前記現像器から排出される現像剤の排出量が、前記現像器内に第二現像剤の補給が行われている期間における前記排出量よりも少なくなるように、排出量を制御する排出量制御手段と、を備える。
前記第一現像剤は、トナーのみから構成され、第二現像剤は、トナーとキャリアから構成され、前記排出量制御手段は、第一現像剤の補給が行われている期間において、現像剤の排出を抑止することとすることができる。さらに、前記第1及び第2仕切り部材は、内周面がねじ切り加工された貫通孔を有する板状の部材であり、前記トナーカートリッジは、外周面全体がねじ切り加工され、前記排出口が存在する側の端部から前記長手方向他端を貫通するように伸び、前記第1及び第2仕切り部材の各貫通孔を貫通して当該貫通孔の内周面と螺合する長尺の回転軸部材を有し、前記滑動駆動手段は、前記回転軸部材を回動させて前記2つの仕切り部材を前記排出口に向かって滑動させることとすることができる。
又、本発明の一形態に係るトナーカートリッジは、現像器内に現像剤を補給しながら現像器内の現像剤を現像器外へ排出して現像剤のキャリアを置換するトリクル現像方式の画像形成装置に着脱可能なトナーカートリッジであって、有底筒状をした長尺体であり、長手方向の一方の端部近傍に充填剤の排出口を有し、内部の現像剤収容空間に、排出口に近い側から順に第1、第2の仕切り部材が長尺体内壁に沿って滑動自在に設けられ、排出口が存在する側の長尺体の端部から第1の仕切り部材までの空間に、第一現像剤が収容され、第1の仕切り部材と第2の仕切り部材との間の空間に第一現像剤よりキャリア濃度が高い第二現像剤が収容された構成とすることができる。
前記第1及び第2仕切り部材は、内周面がねじ切り加工された貫通孔を有する板状の部材であり、前記トナーカートリッジは、外周面全体がねじ切り加工され、前記排出口が存在する側の端部から前記長手方向他端を貫通するように伸び、前記第1及び第2仕切り部材の各貫通孔を貫通して当該貫通孔の内周面と螺合する長尺の回転軸部材を有することとすることができる。さらに、前記第一現像剤は、トナーのみから構成され、第二現像剤は、トナーとキャリアから構成されることとすることができる。
上記構成を備えることにより、未使用のトナーカートリッジの装着後、第一現像剤、第一現像剤よりもキャリア濃度が高い第二現像剤の順に現像剤が現像器内に補給され、第一現像剤が補給されている期間は、第二現像剤が補給されている期間よりも現像剤の排出量が少なくなるように制御されるので、現像器内に新しいキャリアがかなり残っている状態(例えば、新品の現像器の駆動を開始してからの時間経過が短く、劣化のない、新しいキャリアがかなり残っている状態やトナーカートリッジを交換してからの時間経過が短く、交換前のトナーカートリッジから補給された劣化のない、新しいキャリアがかなり残っている状態)において、新しいキャリアの補給量を少なくすると共に、当該補給に伴うキャリアの排出量を少なくするように調整でき、劣化していない、新しいキャリアが無駄に排出されるのを有効に防止することができる。
さらに、第一現像剤の補給期間の経過後に、キャリア濃度が高い第二現像剤が補給されると共に、現像剤の排出量が多くなるように制御されるので、現像器内における滞留期間が長くなり、劣化がすすんだキャリアが排出されやすくし、当該キャリアを新たに補給された劣化のない、新しいキャリアと置換しやすくすることができ、劣化したキャリアが多く現像器内に滞留することによってキャリアのトナー帯電能力が低下するのを有効に防止することができる。
プリンタ1の構成を示す図である。 現像器13Yの構成を示す横断面図である。 現像器13Yの搬送スクリュー52Y、攪拌スクリュー53Y周辺の詳細な構成を示す、図2のC−C線における矢視断面図である。 シャッター63Yの外観斜視図である。 シャッター63Yの外観分解斜視図である。 トナーカートリッジ、サブホッパー、現像器の構成を示す斜視図である。 トナーカートリッジ131Yの長手方向の断面図を示す図である。 第一仕切り部材1313Yの幅方向の断面図及びその変形例を示す図である。 サブホッパー132Yの詳細な構成を示す図である。 制御部400の構成と制御部400の制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。 サブホッパー132Yから対応する現像器13Y内への現像剤の補給制御を行う現像剤補給制御処理の動作を示すフローチャートである。 制御部400が行う現像剤排出制御処理の動作を示すフローチャートである。
(実施の形態)
以下、本発明に係る一形態の画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した場合を例にして説明する。
[1]プリンタの構成
先ず、本実施の形態に係るプリンタ1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るプリンタ1の構成を示す図である。プリンタ1は、トナー及びキャリアの二成分の現像剤を用いたトリクル現像方式のプリンタであり、同図に示すように、画像プロセス部100、給紙部200、定着装置300、制御部400、操作パネル500等を備えている。
プリンタ1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続され、外部の端末装置(不図示)や操作パネル500から印刷指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像を形成し、これらを記録シートへ多重転写してフルカラーの画像を形成することにより、記録シートへの印刷処理を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Bと表し、各再現色に関連する構成要素の番号にこのY、M、C、Bを添字として付加する。
画像プロセス部100は、作像部10Y、10M、10C、10B、露光部20、中間転写ベルト30、二次転写ローラ60などを有している。作像部10Y、10M、10C、10Bの構成は、いずれも同様の構成であるため、以下、主として作像部10Yの構成について説明する。
作像部10Yは、感光体ドラム11Yと、その周囲に配設された帯電器12Y、トリクル現像方式の現像器13Y、一次転写ローラ14Y、および感光体ドラム11Yを清掃するためのクリーナ15Yなどを有しており、感光体ドラム11Y上にY色のトナー像を作像する。
現像器13Yは、感光体ドラム11Yに対向し、感光体ドラム11Yに帯電トナーを搬送する。図2は、現像器13Yの構成を示す横断面図である。同図に示すように、現像器13Yは、現像ハウジング50Y、現像ローラ51Y、搬送スクリュー52Y、攪拌スクリュー53Y、規制部材54Y、トナー濃度センサ55Yなどを備える。
現像ハウジング50Yは、現像ローラ51Yの回転軸方向(以下、「軸方向」という。)に伸びる内部空間を有する長尺状の容器であり、当該内部空間は、軸方向に伸びる隔壁503Yにより、紙面上下方向に区画され、上方の区画(以下、「現像室501Y」という。)には、現像ローラ51Yと搬送スクリュー52Yが収容され、下方の区画(以下、「攪拌室502Y」という。)には、攪拌スクリュー53Yが収容され、両スクリューは、隔壁503Yを挟んで上下方向に隣接するように配置されている。又、現像ローラ51Yは、現像室501Yにおける、感光体ドラム11Yと対向する位置に設けられた開口部57Yの近傍に回転自在に配置され、外表面にトナーとキャリアからなる、符号Dで示す現像剤を担持し、感光体ドラム11に帯電トナーを供給する。
隔壁503Yの軸方向両端部の近傍には、それぞれ、開口部(不図示)が設けられ、両開口部を介して現像室501Yと攪拌室502Yとが相互に連通されるように構成されている。これにより、現像ハウジング50Yの内部空間に収容されている、現像剤Dが、現像室501Yと攪拌室502Yとの間を循環できるようにされている。
現像ローラ51Y、搬送スクリュー52Y、攪拌スクリュー53Yは、それぞれが駆動モータ16Yの駆動力を受けて同図の矢印で示す方向に回転駆動され、カラーとモノクロのモード実行時にはそのモードに応じて回転速度が低速と高速に切り替えられる。なお、1つの駆動モータ16Yではなく、別々のモータで現像ローラ51、搬送スクリュー52などを別々に回転駆動するとしても良い。
図3は、現像器13Yの搬送スクリュー52Y、攪拌スクリュー53Y周辺の詳細な構成を示す、図2のC−C線における矢視断面図である。同図においては、現像器13Yの軸方向の一方の端部(以下、「第一端部」という。)側周辺部のみが示され、他端部(以下、「第二端部」という。)の構成は省略されている。同図に示すように、現像室501Yと攪拌室502Yは、軸方向に延び、隔壁503Yにより紙面上下方向に仕切られているが、第一端部側に設けられた開口部59Y及び図示しない第二端部側に設けられた開口部において、相互に連通されている。
又、現像室501Yは、軸方向の長さが攪拌室502Yの当該長さよりも第一端部側に向かって長くなっている。攪拌室502Yに現像剤Dが供給されると、現像剤Dは、攪拌スクリュー53Yにより、軸方向に沿って第一端部側から第二端部側に向けて(符号586の矢印で示す方向に)搬送され、第二端部側の開口部を介して現像室501Yに供給される。
なお、後述するサブホッパー132Yから補給される現像剤は、攪拌室502Yの第一端部側の端部に設けた補給口から供給されるものとする。
攪拌室502Yから現像室501Yに供給された現像剤Dは、搬送スクリュー52Yにより、軸方向に沿って第二端部側から第一端部側に向けて(符号588の矢印で示す方向に)搬送される。この搬送過程において、現像剤Dの一部が現像ローラ51Yに供給される。第一端部側に搬送される現像剤Dは、符号589の矢印で示すように、開口部59Yを介して攪拌室502Yに循環されるものと、符号587の点線の矢印示すように、開口部59Yを横切って、現像ハウジング50Yにおける、攪拌室502Yよりも突出している部分(以下、「突出部58Y」という。)に搬送されるものとに分岐される。そして、突出部58Yに搬送された現像剤Dは、突出部58Yに設けられた排出口62Yから現像器13Yの外部へ排出される。
搬送スクリュー52Yは、回転軸520Y上に軸方向に巻き回された螺旋羽根が設けられてなり、現像室501Yの第一端部から第二端部までの間に亘る長さになっている。搬送スクリュー52Yの螺旋羽根は、開口部59Yに対向する、符号521Yで示す範囲の部分(以下、「逆巻き部521Y」という。)を除いて、現像室501Yに収容されている現像剤を第二端部側から第一端部側に向かう方向(図3の右方向)に搬送する向きに形成されている。
逆巻き部521Yにおいては、搬送方向が逆向き、すなわち第一端部側から第二端部側に向かう方向(同図の左方向)に搬送する向きになるように形成されている。この逆巻き部521Yを設けることにより、現像室501Yの突出部58Y側に現像剤が搬送されにくくなるので、排出口62Yから排出される現像剤量が多くなりすぎないように、調製することができる。
突出部58Yは、断面が円形状の円筒部材になっており、その周面の最下の部分に透孔としての排出口62Yが設けられている。この突出部58Yには、排出口62Yを開閉するための円筒状のシャッター63Yが外嵌されている。
図4は、シャッター63Yの外観斜視図であり、図5は、シャッター63Yの外観分解斜視図である。両図に示すように、シャッター63Yは、円筒部64Yと、円筒部64Yの一方端を塞ぐ底部65Yと、底部65Yの中央部に形成された回転軸部材67Yとを有する有底円筒部材であり、円筒部64Yの周面の一部には、透孔66Yが設けられている。透孔66Yの大きさは、突出部58Yに設けられた排出口62Yの大きさと略同一である。
又、円筒部64Yの内径は、突出部58Yの外径と略同一であり、シャッター63Yは、円筒部64Yの内周面が突出部58Yの外周面に略接触した状態で、回転軸部材67Yがステッピングモータ(以下、他のステッピングモータと区別するため、「シャッター駆動用モータ」という。)71Y(図3参照)により回転駆動されることにより、周方向に回転自在となるように構成されている。そして、透孔66Yは、上記の略接触状態で、回転されたときに、所定の回転位置で、突出部58Yに設けられた排出口62Yと互いに重なり合うことが可能な円筒部64Yの周面上の所定の位置に形成される。
これにより、制御部400によりシャッター駆動用モータ71Yを制御して回転軸部材67Yの回転量を調整することにより、透孔66Yが排出口62Yと重なり合う状態(排出口62Yが開の状態)と、両者が重ならない状態(排出口62Yが閉の状態)を切替えることができる。その結果、現像器13Yが駆動中において、現像器13Yから外部へ排出する現像剤量を調整することができる。
図2の説明に戻って、規制部材54は、その先端が現像ローラ51Yの表面との間に所定の間隙を有するように配置され、現像位置において現像ローラ51の表面上の現像剤量が適切な量になるようにその間隙を通る現像剤量を規制する。
トナー濃度検出センサ55Yは、トナーとキャリアからなる二成分現像剤の透磁率を計測することにより、現像剤のトナー濃度を検出する透磁率センサであり、検出部551Yが現像ハウジング50Yに設けられた孔を介して現像ハウジング50Yの内部に延出されており、検出部551Yにより現像ハウジング50内の現像剤Dのトナーとキャリアの比率をトナー濃度として検出して、その検出信号を制御部400に出力する。
図1の説明に戻って、各作像部10Y、10M、10C、10Bの各現像器(図1では、作像部10Yに対応する現像器のみ符号13Yを付し、他の現像器については、符号を省略している。)に連結し、各現像器に現像剤を補給する補給機構として、トナーカートリッジ131Y、131M、131C、131B及びサブホッパー132Y、132M、132C、132Bが各作像ユニット10Y、10M、10C、10Bの上方位置に配されている。以下、上記補給機構のことを「現像剤補給機構」と呼ぶこととする。
トナーカートリッジ131Y、131M、131C、131Bは、プリンタ1の前面に設けられた図示しない専用ドアを開けることにより外部に取り出したり、外部から新たなトナーカートリッジを装填したりすることが出来る。図6は、トナーカートリッジ、サブホッパー、現像器の構成を示す斜視図である。実際には、これらの構成は作像ユニットの数だけ存在するが、ここでは、代表的に黄色(Y)のものだけ示す。他の色の構成もトナー色が異なる以外は基本的に同一構成である。
トナーカートリッジ131Yは、同図に示すように長尺で有底の円筒状の形状をしており、内部に現像剤を充填する空間を有しており、サブホッパー132Yと連結されている側の端部近傍に充填された現像剤をサブホッパー132Yに補給するための排出口1311Yが形成されている。トナーカートリッジ131Yの内部には、長手方向の一端(サブホッパー132Yと連結されている側の一端)から他端を貫通して延伸する回転軸部材1312Yが設けられ、当該回転軸部材1312Yは、ステッピングモータ1317Yにより回転駆動される。
図7(a)は、トナーカートリッジ131Yの長手方向の断面図を示す。同図に示すように、トナーカートリッジ131Yの内部空間は、中央部に貫通孔を有する第一仕切り部材1313Yによって2つの区画に分割されている。さらに、排出口1311Yが設けられた側と反対側の端部には、第一仕切り部材1313Yと共にトナーカートリッジ131Y内を排出口1311Yに向かって滑動することにより、内部空間内に充填される現像剤を排出口1311Yへと導く第二仕切り部材1314Yが配置されている。第二仕切り部材1314Yは、第一仕切り部材1313Yと同一の構造を有する。図8(a)は、第一仕切り部材1313Yの幅方向の断面図である。同図に示すように、第一仕切り部材1313Yの貫通孔の内周面の全周には、ねじ切り加工されたねじ切り部1313Yaが形成されている。
又、第一仕切り部材1313Yの外周面には、トナーカートリッジ131Yの内周壁との間に適度の摩擦が生じるように、多数本の毛を植毛したブラシ部1313Ybが形成されている。これにより、第一仕切り部材1313Yが、回転軸部材1312Yとともに回転しないように調整することができる。第二仕切り部材1314Yについても同様に調整することができる。
ブラシ部1313Ybの毛の材質としては、6ナイロン、12ナイロン、ポリエステル、PET(ポリエチレンテレフタラート)、アクリル、レーヨン、ポリプロピレン等を用いることができる。
なお、第一仕切り部材1313Yにブラシ部1313Ybを形成する代わりに、図8(b)に示すように、断面が略T字形状の突起部1313Ycを形成し、当該突起部1313Ycを、図8(c)に示すように、トナーカートリッジ131Yの内壁に形成した、断面が略C字形状で開口部が幅狭に構成されたレール溝1316Yに摺嵌して、第一仕切り部材1313Yが、回転軸部材1312Yとともに回転しないように調整することとしてもよい。第二仕切り部材1314Yについても同様に調整することができる
図7(a)の説明に戻って、第一仕切り部材1313Yにより分割された各区画には、それぞれ、キャリア濃度が異なる現像剤1315Ya、1315Ybが充填されている。具体的には、排出口1311Yが形成された側の区画に充填されている現像剤1315Yaのキャリア濃度が、もう一方の区画に充填されている現像剤1315Ybのキャリア濃度よりも低くなるように各現像剤が構成されている。本実施の形態では、現像剤1315Ybを、トナーとキャリアからなる二成分現像剤とし、現像剤1315Yaを、当該キャリアを除去したトナーのみからなる一成分の現像剤とする。
トナーカートリッジに充填する現像剤1315Yaの量は、例えば、現像器内からキャリアを排出することなく、現像器内にトナー補給をしながら、印刷処理を行った場合に、現像器内のキャリアが劣化し、帯電能力が低下し始めるまでに消費されるトナー量を、予め実験により求めておき、当該トナー量に相当する現像剤1315Yaの量をトナーカートリッジへの初期充填量として決定することができる。
現像剤1315Yaの充填量を上記のようにして決定した量に調整してトナーカートリッジ131Yを作成することにより、後述する現像剤排出制御処理において、トナーカートリッジ131Yから現像剤1315Yaが補給されている期間は、現像器から現像剤の排出を抑止し、まだ劣化していないキャリアが無駄に排出されないようにすることができるとともに、現像器内のキャリアが劣化し始めるタイミングに合わせて、現像器内の現像剤を排出しながら、新しいキャリアを含む現像剤1315Ybを現像器内に補給し、劣化したキャリアを新しいキャリアと置換させ、キャリアの帯電能力の低下を効果的に防止することができる。
各区画への現像剤の充填は、例えば、トナーカートリッジ131Yの両端部近傍の、各区画に対応する位置にそれぞれ現像剤を充填するための充填口を設け、トナーカートリッジの排出口1311Yを閉じ、第一仕切り部材1313Yと第二仕切り部材1314Yを現像剤未充填の状態で図7(a)に示すように、初期位置に配置した状態で、排出口1311Yがある端部側の充填口から現像剤1315Yaを、もう一方の端部側の充填口から現像剤1315Ybを充填することにより行うことができる。このとき、両仕切り部材が長手方向に動かないようにするため、回転軸部材1312Yを、回転しないように固定しておく。なお、充填後、各充填口は、現像剤が外部に漏れ出さないようにキャップ等により封止される。
又、トナーカートリッジ内における第一及び第二仕切り部材の上記初期位置への配置は、例えば、トナーカートリッジの容器の一端部に回転可能に回転軸部材1312Yを取り付けた後、回転軸部材1312Yの他端部から第一及び第二仕切り部材1313Y、1314Yを、その貫通孔を介して挿入し、回転軸部材1312Yを回転させながら、第一及び第二仕切り部材1313Y、1314Yをそれぞれ上記初期位置まで滑動させることにより行うことができる。又、容器の他端部は、例えば、中央部に回転軸部材1312Yを回転可能に貫通させる貫通孔を設けたキャップ部材等で閉じることができる。
回転軸部材1312Yは、外周面全体が、ねじ切り加工されており、第一及び第二仕切り部材1313Y、1314Yの各ねじ切り部と螺合するように構成されている。そして、回転軸部材1312Yがステッピングモータ1317Yにより回動されることにより、ねじ切り部において回転軸部材1312Yと螺合している第一及び第二仕切り部剤1313Y、1314Yが、それぞれ、ねじ送り作用によってトナーカートリッジ131Yの内周壁に沿いながら排出口1311Yに向かって滑動する。図8(b)、図8(c)は、第一及び第二仕切り部剤1313Y、1314Yが、排出口1311Yに向かって滑動する様子を示す図である。
これにより、異なる区画の現像剤が、混合されないように、区画順に互いに異なるキャリア濃度の現像剤をサブホッパー132Yに排出させることができる。
次にサブホッパー132Yの構成について説明する。図9は、サブホッパー132Yの詳細な構成を示す図である。サブホッパー132Yは、その内部に掻き揚げパドル1321Y、サブホッパー残量センサ1322Y、スパイラルローラ1323Y等を有し、その外壁には図6に示すように、ステッピングモータ133Yが設けられ、当該ステッピングモータ133Yは、スパイラルローラ1323Yと連結されている。
掻き揚げパドル1321Yは、スパイラルローラ1323Yの本体の一部に固定されており、ステッピングモータ133Yにより、スパイラルローラ1323Yと掻き揚げパドル1321Yが回転駆動される。これにより、トナーカートリッジ131Yより排出された、サブホッパー132Y内の現像剤が、その下部に設けられた出口から適量ずつ現像器13Y(ここでは、現像器13Yの攪拌室502Y)へ繰り出される。
サブホッパー残量センサ1322Yは、ピエゾセンサで、現像剤から圧力を受けなくなることを検出することにより、サブホッパー132Y内の現像剤がエンプティになったことを検出する。ここでは、200msの周期で、サブホッパー残量センサ1322Yから制御部400へ検出結果が出力され、制御部400は、エンプティが検出されると、ステッピングモータ1317Yを回転駆動させて、トナーカートリッジ131Yからサブホッパー132Y内に現像剤を補給させる。
図1の説明に戻って、中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、駆動ローラ40と従動ローラ50に張架されて矢印C方向に周回駆動される。又、従動ローラ50の下方には、中間転写ベルト30上に残留するトナーを除去するためのクリーナ70が配置されている。
露光部20は、内部にY〜B色の画像形成のための四個のレーザダイオード、ポリゴンミラー、及び走査レンズ等を備えるプリントヘッド21、Y〜B色の画像形成のための4個の反射ミラー22等を備え、制御部400からの駆動信号によりY〜B色の画像形成のためのレーザ光を発し、作像部10Y、10M、10C、10Bの各感光体ドラムを露光走査する。この露光走査により、帯電器12Yにより帯電された感光体ドラム11Y上に静電潜像が形成される。作像部10M、10C、10Bの各感光体ドラム上にも同様にして静電潜像が形成される。
各感光体ドラム上に形成された静電潜像は、作像部10Y、10M、10C、10Bの各現像器により現像されて各感光体ドラム上に対応する色のトナー像が形成される。形成されたトナー像は、作像部10Y、10M、10C、10Bの各一次転写ローラ(図1では、作像部10Yに対応する一次転写ローラのみ符号14Yを付し、他の一次転写ローラについては、符号を省略している。)により、中間転写ベルト30上の同じ位置で重ね合わされるように、中間転写ベルト30上にタイミングをずらして順次一次転写された後、二次転写ローラ60による静電力の作用により中間転写ベルト30上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写される。
トナー像が二次転写された記録シートは、さらに定着装置300に搬送され、記録シート上のトナー像(未定着画像)が、定着装置300において加熱及び加圧されて記録シートに熱定着された後、排出ローラ80により排紙トレイ600に排出される。
給紙部200は、記録シート(図1の符号Sで表す)を収容する給紙カセット201と、給紙カセット201内の記録シートを搬送路202上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ203と、繰り出された記録シートを、二次転写位置61に送り出すタイミングをとって記録シートを搬送するタイミングローラ対204などを備えている。
給紙カセット201は、1つに限定されず、複数であってもよい。記録シートとしては、大きさや厚さの異なる用紙(普通紙、厚紙)やOHPシートなどのフィルムシートを利用できる。給紙カセットが複数ある場合には、大きさ又は厚さ又は材質の異なる記録シートを複数の給紙カセットに収納することとしてもよい。
タイミングローラ対204は、同じ位置に重ね合わされるように中間転写ベルト30上に一次転写されたトナー像が二次転写位置61に搬送されるタイミングに合わせて記録シートをニ次転写位置61に搬送し、中間転写ベルト30に当接させる。そして、ニ次転写ローラ60により中間転写ベルト30上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写される。
繰り出しローラ203、タイミングローラ対204等の各ローラは、搬送モータ(不図示)を動力源とし、歯車ギヤやベルトなどの動力伝達機構(不図示)を介して回転駆動される。この搬送モータとしては、例えば、高精度の回転速度の制御が可能なステッピングモータが使用される。
定着装置300は、定着ローラと加圧ローラを有し、両ローラ間に形成される定着ニップ部に、トナー像が二次転写された記録シートを挿入して記録シートを加圧状態で加熱して、当該トナー像を記録シートに熱定着させる。定着ローラには、ハロゲンヒータ等の発熱体が内包され、この発熱体のオン・オフを制御部400により、制御することで、定着装置300の温度制御が行われる。なお、定着装置の加熱方式は、上記のような熱ローラ方式に限定されず、例えば、電磁誘導加熱方式であってもよいし、抵抗発熱体による加熱方式であってもよい。
又、定着ローラは、駆動モータ等の駆動力により回転し、定着ローラの回転に伴って加圧ローラが従動回転する。この回転の制御は、制御部400により行われる。操作パネル500は、複数の入力キーと液晶表示部を備え、液晶表示部の表面にはタッチパネルが積層されている。タッチパネルからのタッチ入力又は入力キーからのキー入力により、ユーザからの指示を受取り、制御部400に通知する。
[3]制御部の構成
図10は、制御部400の構成と制御部400の制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。制御部400は、所謂コンピュータであって、同図に示されるように、CPU(Central Processing Unit)401、通信インターフェース(I/F)部402、ROM(Read Only Memory)403、RAM(Random Access Memory)404、画像データ記憶部405、累積現像剤補給量カウンタ406Y、406M、406C、406Bなどを備える。
通信I/F部402は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。ROM403には、画像プロセス部100、給紙部200、定着装置300、操作パネル500を制御するためのプログラム、後述する現像剤補給制御処理、現像剤排出制御処理を実行するためのプログラムなどが格納されている。
RAM404は、CPU401のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
画像データ記憶部405は、通信I/F部402や図示しない画像読取部を介して入力された、印刷用の画像データを記憶している。
累積現像剤補給量カウンタ406Y〜406Bは、それぞれ、対応する色のサブホッパーから、現像剤を現像器内に補給するためのステッピングモータ(133Y、133M、133C、133B)の累積パルス数をカウントする。CPU401は、カウントされた累積パルス数に基づいて、対応するサブホッパーから現像器内への累積現像剤補給量(現像器内へ補給される累積現像剤量)を算出する。
具体的には、累積パルス数と現像剤の累積補給量との対応関係を示すテーブルを予めROMに記憶させておき、CPU401は、当該テーブルを参照することにより、累積現像剤補給量を算出する。なお、累積パルス数のカウント値は、対応する色のトナーカートリッジが交換される毎に、0に初期化される。
又、CPU401は、ROM603に格納されている各種プログラムを実行することにより、画像プロセス部100、給紙部200、定着装置300、操作パネル500、各色用の現像器のシャーターに対するシャッター駆動用モータ71Y、71M、71C、71B、及びステッピングモータ133Y〜133B等を制御する。さらに、CPU401は、それぞれ後述する、現像剤補給機構の制御と現像剤補給制御処理、現像剤排出制御処理を行う。
[4]現像剤補給機構の制御
現像剤補給機構の制御には大きく分けてトナーカートリッジ131Y、131M、131C、131Bから対応するサブホッパー132Y、132M、132C、132Bへの現像剤補給制御と、サブホッパー132Y、132M、132C、132Bから対応する現像器内への現像剤の補給制御がある。ここでは、代表的に黄色(Y)のものだけ示す。他の色に関する現像剤補給機構の制御もトナー色が異なる以外は基本的に同一制御である。
前者の制御では、サブホッパー132Y内のサブホッパー残量センサ1322Yの出力に基づいて、トナーカートリッジ131Yからサブホッパー132Y内に現像剤が補給される。具体的には、サブホッパー残量センサ1322Yにより、サブホッパー132Y内の現像剤がエンプティになったことが検出されると、制御部400によってステッピングモータ1317Yが回転駆動されて、トナーカートリッジ131Yから、サブホッパー132Y内に現像剤が補給される。
後者の制御は、補給量決定制御と補給制御とからなる。補給量決定制御では、制御部400は、現像器13Yが駆動中に、現像器13Y内のトナー濃度センサ55より現像剤Dのトナー濃度の検出結果を取得し、検出されたトナー濃度と予め定められた目標トナー濃度との差分に応じて現像剤の補給量を決定する。なお、差分と現像剤補給量の関係は、予め実験により求められ、両者の対応関係を示すテーブルが、ROM403に記憶されているものとする。そして、制御部400は、ROM403から当該テーブルを読出して、現像剤の補給量を決定するものとする。なお、上記テーブルは、補給する現像剤の種類(現像剤1315Ya、1315Yb)に応じて、それぞれ作成しておくこととし、補給される現像剤に対応するテーブルを用いて、現像剤の補給量を決定することとしてもよい。
補給制御では、制御部400は、補給量決定制御により決定した補給量を補給するのに必要な時間だけ、サブホッパー132Y内のスパイラルローラ1323Yと連結されているステッピングモータ133Yを駆動させ、現像器13Y内に現像剤を補給する。
図11は、後者の制御の動作を示すフローチャートである。制御部400は、所定周期(例えば、1秒の周期)で、現像器13Y内のトナー濃度センサ55より現像剤Dのトナー濃度(t)の検出結果を取得する。これと並行して、制御部400は、tが目標トナー濃度の下限値に相当する閾値1より低いか否かを判定する(ステップS1101)。
tが閾値1より低い場合(ステップS1101:YES)、目標トナー濃度(ここでは、上限値と下限値の中間値を目標トナー濃度とする。)とtとの差分に応じて現像剤の補給量を決定し、決定した補給量を補給するために必要なパルス数だけステッピングモータ133Yを回転駆動させてサブホッパー132Yから現像器13Y内に現像剤を補給させる(ステップS1102)。
現像剤の補給後、tが閾値1と目標トナー濃度の上限値に相当する閾値2との間の濃度に調整された場合又は、tが閾値2を超えた場合には(ステップS1103:YES)、制御部400は、ステッピングモータ133Yの駆動を停止させて、サブホッパー132Yから現像器13Y内への現像剤の補給を停止する(ステップS1104)。
ステップS1101の判定結果が否定的である場合には(ステップS1102:NO)、制御部400は、ステップS1103の処理に移行する。又、ステップS1103の判定結果が否定的である場合(ステップS1103:NO)、又は、ステップS1104の処理の後、制御部400は、処理終了指示があるまで、ステップS1101〜S1104の処理を繰り返す。
ここで、制御部400は、電源オフの指示が入力された場合や、印刷ジョブ終了後、所定時間次の印刷ジョブの入力がなかった場合等に、処理終了指示がされたと判定する(ステップS1105:YES)。
又、補給制御には、印刷ジョブ実行中に行われる通常トナー補給制御と、プリントジョブを中断して行われる強制トナー補給制御とがある。通常トナー補給制御では、補給可能な最大時間はプリントのための現像器駆動時間であり、プリント中は律速されるので、プリント中に目標のトナー濃度に達することができない場合があるのに対して、強制トナー補給制御では、トナー濃度が目標のトナー濃度になるまで現像剤補給機構(トナーカートリッジ131Y、サブホッパー132Y)と現像器13Yとを駆動させる。
[5]現像剤排出制御処理の動作
ここでは、代表的に黄色(Y)についての現像剤排出制御処理の動作ものだけ示す。他の色についてもトナー色が異なる以外は基本的に同一動作が行われる。
図12は、制御部400が行う現像剤排出制御処理の動作を示すフローチャートである。制御部400は、自装置に新しいトナーカートリッジ131Yが装着されたことを検出すると(ステップS1201)、シャッター駆動用モータ71Yを制御してシャッター63Yの透孔66Yが、排出口62Yと重ならない位置にくるように、シャッター63Yの回転軸部材67Yを回転させ、排出口62Yを閉状態にし、累積現像剤補給量を示す変数cを0に初期化する(ステップS1202)。
ここで、ステップS1201の検出は、例えば、トナーカートリッジ131Yにその識別番号を記録したICチップを付加し、当該識別番号を制御部400が読み取って記憶しておき、その後、識別番号の変更を監視し、当該変更を検出することにより行うことができる。又、操作パネル500からのユーザ入力により、検出することとしてもよい。後述するステップS1207の処理においても同様にして、トナーカートリッジ131Yが交換されたか否かを検出することができる。
図11に示すフローチャート(ステップS1102)に従って、サブホッパー132Yから現像器13Y内に現像剤が補給されると(ステップS1203:YES)、制御部400は、累積現像剤補給量カウンタ406Yを介してステッピングモータ133Yの累積パルス数をカウントし、カウントされた累積パルス数に基づいて累積現像剤補給量(c)を算出する(ステップS1204)。
cが閾値に到達している場合(ステップS1205:YES)、制御部400は、シャッター駆動用モータ71Yを制御してシャッター63Yの透孔66Yが、排出口62Yと重なり合う位置にくるように、シャッター63Yの回転軸部材67Yを回転させ、排出口62Yを開状態にする(ステップS1206)。
なお、cが閾値に到達するまでの間、排出が抑止されている現像剤が、突出部58Yに滞留するのを防ぐため、制御部400は、周期的に一定時間(例えば、1、2秒間)搬送スクリュー52Yを逆回転させて、突出部58Yに滞留している現像剤を、開口部59Yに向けて搬送させ、開口部59Yを介して攪拌室502Y側に導くものとする。
ここで、閾値は、トナーカートリッジ131Y内の現像剤1315Yaの初期充填量(未使用時の現像剤1315Yaの充填量)に相当する値に設定されている。
次に、制御部400は、トナーカートリッジ131Yが交換されたか否かを判定し(ステップS1207)、交換されている場合には(ステップS1207:YES)、ステップS1202の処理に移行する。一方、トナーカートリッジ131Yが交換されていない場合には(ステップS1207:NO)、制御部400は、さらに、cが、トナーカートリッジ131Y内に初期充填された総現像剤量(未使用時の現像剤1315Ya、1315Ybの総充填量)に達したか否かにより、トナーカートリッジ131Yがエンプティになったか否かを判定する(ステップS1208)。
cが、総現像剤量に達しておらず、トナーカートリッジ131Yがエンプティになっていない場合には(ステップS1207:NO)、制御部400は、ステップS1202の処理に移行し、トナーカートリッジ131Yがエンプティになっている場合には(ステップS1207:YES)、現像剤排出制御処理を終了する。
このように、サブホッパー132Yから現像器13Y内に補給される現像剤の累積現像剤補給量(c)が、現像剤1315Yaの初期充填量に達していない期間(サブホッパー132Yから、キャリアを含まない、トナーのみからなる現像剤1315Yaが現像器13Y内に補給されている期間)においては、現像器13Yの排出口62Yが閉状態になるように制御され、現像器13Yからキャリアが排出されないので、現像器内に補給されてからあまり時間が経過していない、帯電能力の低下が少ないキャリア(例えば、現像器が新品の場合には、当該現像器の駆動を開始してからの時間経過が短いキャリア、現像器が新品でない場合には、交換前のトナーカートリッジから補給されてからの時間経過が短いキャリア)が無駄に排出されるのを有効に防止することができる。
又、上記期間経過後には、キャリアを含む現像剤1315Ybの補給と、現像器13Y内の現像剤の排出が開始されるので、現像器内における滞留期間が長くなり、帯電能力が低下したキャリアを新しいキャリアと置換し、現像器13Y内のキャリアの帯電能力の低下を有効に防止することができる。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)本実施の形態では、トナーカートリッジ交換後、先に現像器内に補給する現像剤を、キャリアを含まない現像剤(現像剤1315Ya)としたが、先に補給する現像剤は、キャリアを含まない現像剤に限定されず、後に補給する現像剤(現像剤1315Yb)よりもキャリア濃度が低いものであればよい。この場合には、例えば、キャリア濃度が低い現像剤が、現像器内に補給されている期間において、現像器内の排出口62Yと、シャッター63Yの透孔66Yとの重なり度合いを調整(例えば、排出口62Yが半開状態になるように調整)して、全開状態よりも、現像剤の排出量が少なくなるように制御することとすればよい。
(2)本実施の形態においては、累積現像剤補給量(c)を算出し、cが閾値を超えるか否かにより、現像剤1315Yaが現像器13Y内に補給されている期間を検出することとしたが、サブホッパー内に、トナー濃度センサを配置して、トナーカートリッジから排出される現像剤のトナー濃度を検出することにより、当該期間を検出することとしてもよい。
(3)本実施の形態では、現像剤の排出制御を、排出口の開閉を制御することにより、行うこととしたが、他の方法、例えば、現像器内の現像剤の界面レベルを検出し、界面が所定レベルを超えた場合に、現像剤を現像器外に排出することにより、行うこととしてもよい。例えば、参考文献(特開2001−166593号公報、段落86〜90、図6、図7)に開示されているように、現像器内に現像剤の界面レベルを検出するレベルセンサを設け、界面レベルが所定より高い状態にあると判断されたときに、攪拌スクリューを一定時間逆回転させて現像剤の排出を行うこととしてもよい。
又、現像器内の排出口を、所定の高さにある位置に設け、サブホッパーからキャリアを含む現像剤が当該現像器内に補給されることにより、現像器内の現像剤の界面レベルが、当該排出口の高さまで上昇したときに、現像剤が当該排出口から排出されるようにすることとしてもよい(例えば、特開2001−194908号公報、段落40、図2の記載を参照)。
本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置に関し、特にトリクル現像方式の現像器を使用する画像形成装置において、現像剤の無駄を軽減する技術として利用できる。
1 プリンタ
10Y〜10B 作像部
11Y 感光体ドラム
13Y 現像器
13Ya 現像ローラ
14Y 一次転写ローラ
15Y、70 クリーナ
16Y 駆動モータ
20 露光部
30 中間転写ベルト
40 駆動ローラ
50 従動ローラ
50Y 現像ハウジング
51Y 現像ローラ
52Y 搬送スクリュー
53Y 攪拌スクリュー
54Y 規制部材
55Y トナー濃度センサ
58Y 突出部
59Y 開口部
60 二次転写ローラ
62Y、1311Y 排出口
63Y シャッター
71Y〜71B シャッター駆動用モータ
80 排出ローラ
100 画像プロセス部
131Y〜131B トナーカートリッジ
132Y〜132B サブホッパー
133Y〜133B ステッピングモータ
200 給紙部
300 定着装置
500 操作パネル
600 排紙トレイ
1312Y 回転軸部材
1313Y 第一仕切り部材
1314Y 第二仕切り部材
1315Ya、1315Yb 現像剤
1316Y レール溝

Claims (6)

  1. トナーカートリッジから現像器内に現像剤を補給しながら現像器内の現像剤を現像器外へ排出して現像剤のキャリアを置換するトリクル現像方式の画像形成装置であって、
    前記トナーカートリッジは、有底筒状をした長尺体であり、長手方向の一方の端部近傍に現像剤の排出口を有し、内部の現像剤収容空間に、排出口に近い側から順に第1、第2の仕切り部材が長尺体内壁に沿って滑動自在に設けられ、排出口が存在する側の長尺体の端部から第1の仕切り部材までの空間に、第一現像剤が収容され、第1の仕切り部材と第2の仕切り部材との間の空間に第一現像剤よりキャリア濃度が高い第二現像剤が収容された構成であり、
    前記トナーカートリッジが前記画像形成装置本体に装着されているときに、前記現像器内への現像剤の補給のために前記2つの仕切り部材を前記排出口に向かって滑動させることにより、現像剤を第一現像剤、第二現像剤の順に前記現像器内に補給させる滑動駆動手段と、
    前記現像器内に第一現像剤が補給されているか、第二現像剤が補給されているかを監視する監視手段と、
    前記現像器内に第一現像剤の補給が行われている期間において、前記現像器から排出される現像剤の排出量が、前記現像器内に第二現像剤の補給が行われている期間における前記排出量よりも少なくなるように、排出量を制御する排出量制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一現像剤は、トナーのみから構成され、第二現像剤は、トナーとキャリアから構成され、
    前記排出量制御手段は、第一現像剤の補給が行われている期間において、現像剤の排出を抑止する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1及び第2仕切り部材は、内周面がねじ切り加工された貫通孔を有する板状の部材であり、
    前記トナーカートリッジは、外周面全体がねじ切り加工され、前記排出口が存在する側の端部から前記長手方向他端を貫通するように伸び、前記第1及び第2仕切り部材の各貫通孔を貫通して当該貫通孔の内周面と螺合する長尺の回転軸部材を有し、
    前記滑動駆動手段は、前記回転軸部材を回動させて前記2つの仕切り部材を前記排出口に向かって滑動させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 現像器内に現像剤を補給しながら現像器内の現像剤を現像器外へ排出して現像剤のキャリアを置換するトリクル現像方式の画像形成装置に着脱可能なトナーカートリッジであって、
    有底筒状をした長尺体であり、長手方向の一方の端部近傍に充填剤の排出口を有し、内部の現像剤収容空間に、排出口に近い側から順に第1、第2の仕切り部材が長尺体内壁に沿って滑動自在に設けられ、排出口が存在する側の長尺体の端部から第1の仕切り部材までの空間に、第一現像剤が収容され、第1の仕切り部材と第2の仕切り部材との間の空間に第一現像剤よりキャリア濃度が高い第二現像剤が収容された構成である
    ことを特徴とするトナーカートリッジ。
  5. 前記第1及び第2仕切り部材は、内周面がねじ切り加工された貫通孔を有する板状の部材であり、
    前記トナーカートリッジは、外周面全体がねじ切り加工され、前記排出口が存在する側の端部から前記長手方向他端を貫通するように伸び、前記第1及び第2仕切り部材の各貫通孔を貫通して当該貫通孔の内周面と螺合する長尺の回転軸部材を有する
    ことを特徴とする請求項4記載のトナーカートリッジ。
  6. 前記第一現像剤は、トナーのみから構成され、第二現像剤は、トナーとキャリアから構成される
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のトナーカートリッジ。
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