JP2019039673A - 時間デジタル変換回路、回路装置、物理量測定装置、電子機器及び移動体 - Google Patents

時間デジタル変換回路、回路装置、物理量測定装置、電子機器及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の幾つかの態様によれば、時間デジタル変換回路の高性能化が可能な時間デジタル変換回路、回路装置、物理量測定装置、電子機器及び移動体等を提供すること。【解決手段】時間デジタル変換回路20は、基準クロック信号CK1のクロック周波数に対応する周期で電圧レベルが単調増加又は単調減少する第1の周期信号を生成し、信号STA及び第1の周期信号に基づいてクロック信号CLKSを生成するクロック信号生成回路60と、基準クロック信号CK2のクロック周波数に対応する周期で単調増加又は単調減少する第2の周期信号を生成し、信号STP及び第2の周期信号に基づいてクロック信号CLKFを生成するクロック信号生成回路70と、クロック信号CLKS及びクロック信号CLKFに基づいて、信号STAと信号STPの遷移タイミングの時間差をデジタル値DQに変換する処理回路80と、を含む。【選択図】 図2

Description

本発明は、時間デジタル変換回路、回路装置、物理量測定装置、電子機器及び移動体等に関する。
従来より、時間をデジタル値に変換する時間デジタル変換回路が知られている。任意のタイミングで発生する第1の信号と第2の信号との間の時間差を測定する時間デジタル変換回路の従来例としては、例えば特許文献1、2に開示される従来技術が知られている。
特許文献1には、スタート信号の発生と共に周波数fで発振を開始する第1の発振器と、ストップ信号の発生と共に周波数f+Δfで発振を開始する第2の発振器とを有し、第1の発振器からのクロック信号と第2の発振器からのクロック信号との間の位相を比較して、スタート信号とストップ信号の時間間隔を計測する計時回路が記載されている。
また特許文献2には、クロック信号に同期した三角波を生成し、第1の信号の遷移タイミングにおける三角波の電圧と、第2の信号の遷移タイミングにおける三角波の電圧とを測定し、その測定結果に基づいて第1の信号と第2の信号との間の時間間隔を演算する時間測定装置が記載されている。
特開昭64−079687号公報 特開昭62−228191号公報
上記のような時間デジタル変換回路において高性能化(例えば高分解能化や、あるいは高精度化等)の要求がある。
例えば特許文献1の構成では、第1、第2の発振器として例えばリングオシレーター等を用いる。このため、発振器のクロック信号の特性(例えば温度特性やプロセスのばらつき、ジッター特性等)が計時精度に影響を与え、十分な計時精度が得られないおそれがある。発振特性が良い発振器として例えば水晶発振器が考えられるが、水晶発振器は起動の制御が困難であるため、第1の信号(又は第2の信号)の遷移タイミングで発振を開始させることが困難である。
或いは特許文献2の構成では、1つのクロック信号を用いているため、クロック信号の特性以外の要因が時間の測定精度に影響を与えるおそれがある。即ち、特許文献1のような時間デジタル変換回路では、第1、第2の発振器の発振周波数の周波数差(Δf)を用いて時間を計測しているが、特許文献2では、1つのクロック信号に同期した三角波を用いて時間を計測している。このため、三角波の波形生成の精度(例えば波形の歪み等)が時間の測定精度に影響するおそれがある。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は態様として実現することが可能である。
本発明の一態様は、第1のクロック周波数の第1の基準クロック信号が入力され、前記第1のクロック周波数に対応する周期で電圧レベルが単調増加又は単調減少する第1の周期信号を生成し、第1の信号及び前記第1の周期信号に基づいて第1のクロック信号を生成する第1のクロック信号生成回路と、前記第1のクロック周波数と異なる第2のクロック周波数の第2の基準クロック信号が入力され、前記第2のクロック周波数に対応する周期で単調増加又は単調減少する第2の周期信号を生成し、第2の信号及び前記第2の周期信号に基づいて第2のクロック信号を生成する第2のクロック信号生成回路と、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号に基づいて、前記第1の信号と前記第2の信号の遷移タイミングの時間差をデジタル値に変換する処理回路と、を含む時間デジタル変換回路に関係する。
本発明の一態様によれば、時間デジタル変換回路の外部から入力される第1、第2の基準クロック信号を用いて、時間デジタル変換回路の外部から入力される(任意のタイミングで発生する)第1、第2の信号の遷移タイミングの時間差をデジタル値に変換できる。これにより、例えば水晶振動子のような発振特性(例えばジッター特性、プロセスばらつき等)がよい発振子を用いて生成された第1、第2の基準クロック信号を用いて時間計測を行うことが可能になる。従って、第1、第2の基準クロック信号の周波数差に対応した時間分解能で計測できると共に、特性がよい第1、第2の基準クロック信号を用いて時間デジタル変換回路の高性能化を図ることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記第1のクロック信号生成回路は、前記第1の信号及び前記第1の周期信号に基づいて、前記第1の信号の遷移タイミングを位相の基準とする前記第1のクロック周波数の前記第1のクロック信号を生成し、前記第2のクロック信号生成回路は、前記第2の信号及び前記第2の周期信号に基づいて、前記第2の信号の遷移タイミングを位相の基準とする前記第2のクロック周波数の前記第2のクロック信号を生成してもよい。
このように、第1のクロック周波数に対応する周期で第1の周期信号の電圧レベルが単調増加又は単調減少することによって、第1の信号の遷移タイミングを位相の基準とする第1のクロック周波数の第1のクロック信号を生成できる。同様に、第2のクロック周波数に対応する周期で第2の周期信号の電圧レベルが単調増加又は単調減少することによって、第2の信号の遷移タイミングを位相の基準とする第2のクロック周波数の第2のクロック信号を生成できる。このようにして第1、第2のクロック信号を生成することで、時間デジタル変換回路の外部から入力される第1、第2の基準クロック信号を用いて、時間デジタル変換回路の外部から入力される第1、第2の信号の遷移タイミングの時間差をデジタル値に変換できるようになる。
また本発明の一態様では、前記第1のクロック信号生成回路は、前記第1の信号の遷移タイミングでの前記第1の周期信号の電圧レベルを第1のしきい値電圧として保持する第1の保持回路と、前記第1のしきい値電圧と前記第1の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第1のクロック信号を出力する第1の比較回路と、を有し、前記第2のクロック信号生成回路は、前記第2の信号の遷移タイミングでの前記第2の周期信号の電圧レベルを第2のしきい値電圧として保持する第2の保持回路と、前記第2のしきい値電圧と前記第2の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第2のクロック信号を出力する第2の比較回路と、を有してもよい。
このようにすれば、第1の基準クロック信号と第1の信号のエッジ間の位相差と、第1の基準クロック信号と第1のクロック信号のエッジ間の位相差とを同一にできる。即ち、第1の信号及び第1の周期信号に基づいて、第1の信号の遷移タイミングを位相の基準とする第1のクロック信号を生成できる。また、第2の基準クロック信号と第2の信号のエッジ間の位相差と、第2の基準クロック信号と第2のクロック信号のエッジ間の位相差とを同一にできる。即ち、第2の信号STP及び第2の周期信号に基づいて、第2の信号の遷移タイミングを位相の基準とする第2のクロック信号を生成できる。
また本発明の一態様では、前記第1のクロック信号生成回路は、前記第1のクロック信号の最初の1又は複数のパルスをマスクする第1のマスク回路を有し、前記第2のクロック信号生成回路は、前記第2のクロック信号の最初の1又は複数のパルスをマスクする第2のマスク回路を有してもよい。
上述のように、第1のクロック信号は、第1のしきい値電圧と第1の周期信号とを比較して生成され、第2のクロック信号は、第2のしきい値電圧と第2の周期信号とを比較して生成される。このような第1、第2のクロック信号の最初の1又は複数のパルスは、不安定となる(例えば第1、第2の信号の遷移タイミングの位相を正確に反映していない等)おそれがある。本発明の一態様によれば、このような不安定なパルスをマスクし、第1、第2の信号のエッジの位相を反映した第1、第2のクロック信号を出力できる。
また本発明の一態様では、前記処理回路は、前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との間の位相比較を行う第1の位相比較回路を有し、前記位相比較の結果に基づいて前記デジタル値を出力してもよい。
このようにすれば、第1のクロック信号と第2のクロック信号との間の位相比較を行うことで、第1のクロック信号のエッジと第2のクロック信号のエッジとの前後の入れ替わりを検出できる。そして、その入れ替わりまでの第1のクロック信号と第2のクロック信号のクロック数に基づいて、第1の信号と第2の信号の遷移タイミングの時間差を求めることができる。
また本発明の一態様では、時間デジタル変換回路は、前記第1の基準クロック信号に基づいて、前記第1の周期信号と位相が異なる第3の周期信号を生成し、前記第1の信号及び前記第3の周期信号に基づいて第3のクロック信号を生成する第3のクロック信号生成回路と、前記第2の基準クロック信号に基づいて、前記第2の周期信号と位相が異なる第4の周期信号を生成し、前記第2の信号及び前記第4の周期信号に基づいて第4のクロック信号を生成する第4のクロック信号生成回路と、を含んでもよい。
第1の信号は第1の基準クロック信号に対して任意の位相(タイミング)で入力されるので、第1の周期信号と第1の信号の位相も任意となる。このため、第1のクロック信号が適切に生成されない可能性がある。第2のクロック信号も同様である。本発明の一態様によれば、第1の基準クロック信号に同期すると共に互いに位相が異なる第1、第3の周期信号を生成できる。これにより、第1の信号と第1の周期信号の間の位相差と、第1の信号と第3の周期信号の間の位相差とが異なり、第1のクロック信号を適切に生成できるようになる。また、第2の基準クロック信号に同期すると共に互いに位相が異なる第3、第4の周期信号を生成できる。これにより、第2の信号と第2の周期信号の間の位相差と、第2の信号と第4の周期信号の間の位相差とが異なり、第2のクロック信号を適切に生成できるようになる。
また本発明の一態様では、前記処理回路は、前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との間の位相比較を行う第1の位相比較回路と、前記第1のクロック信号と前記第4のクロック信号との間の位相比較を行う第2の位相比較回路と、前記第3のクロック信号と前記第2のクロック信号との間の位相比較を行う第3の位相比較回路と、前記第3のクロック信号と前記第4のクロック信号との間の位相比較を行う第4の位相比較回路と、を有し、前記第1〜第4の位相比較回路による位相比較の結果に基づいて前記デジタル値を出力してもよい。
このようにすれば、第1、第3のクロック信号と第2、第4のクロック信号との4種類の組み合わせについて位相比較が行われ、その位相比較の結果に基づいて時間差のデジタル値が求められる。第1、第3のクロック信号は、第1の信号と、互いに位相が異なる第1、第3の周期信号とに基づいて生成され、第2、第4のクロック信号は、第2の信号と、互いに位相が異なる第2、第4の周期信号とに基づいて生成されている。従って、任意のタイミングで発生する第1、第2の信号に対して、上記4種類の組み合わせの少なくとも1つの組み合わせにおいて、適切に生成されたクロック信号の組み合わせが得られると期待できる。
また本発明の一態様では、前記第1のクロック信号生成回路は、前記第1の信号の遷移タイミングでの前記第1の周期信号の電圧レベルを第1のしきい値電圧として保持する第1の保持回路と、前記第1のしきい値電圧と前記第1の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第1のクロック信号を出力する第1の比較回路と、を有し、前記第2のクロック信号生成回路は、前記第2の信号の遷移タイミングでの前記第2の周期信号の電圧レベルを第2のしきい値電圧として保持する第2の保持回路と、前記第2のしきい値電圧と前記第2の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第2のクロック信号を出力する第2の比較回路と、を有し、前記第3のクロック信号生成回路は、前記第1の信号の遷移タイミングでの前記第3の周期信号の電圧レベルを第3のしきい値電圧として保持する第3の保持回路と、前記第3のしきい値電圧と前記第3の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第3のクロック信号を出力する第3の比較回路と、を有し、前記第4のクロック信号生成回路は、前記第2の信号の遷移タイミングでの前記第4の周期信号の電圧レベルを第4のしきい値電圧として保持する第4の保持回路と、前記第4のしきい値電圧と前記第4の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第4のクロック信号を出力する第4の比較回路と、を有し、前記処理回路は、前記第1〜第4のしきい値電圧の各しきい値電圧が、所与の電圧範囲内であるか否かの判定を行うしきい値判定回路を有し、前記判定の結果に基づいて、前記第1〜第4の位相比較回路の位相比較の結果のいずれかを選択し、選択した位相比較の結果を用いて前記デジタル値を求めてもよい。
このようにすれば、所与の電圧範囲内のしきい値電圧を用いて生成されたクロック信号から、第1の信号と第2の信号の遷移タイミングの時間差を求めることができる。これにより、適切に生成されたクロック信号に基づいて時間差のデジタル値を求めることが可能となり、時間測定の高性能化を図ることができる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の時間デジタル変換回路を含む回路装置に関係する。
また本発明の他の態様では、回路装置は、第1の発振子を発振させることにより第1の発振信号を生成し、前記第1の発振信号に基づいて前記第1の基準クロック信号を生成する第1の発振回路と、第2の発振子を発振させることにより第2の発振信号を生成し、前記第2の発振信号に基づいて前記第2の基準クロック信号を生成する第2の発振回路と、を含んでもよい。
第1、第2の発振回路が第1、第2の発振子を用いて第1、第2の基準クロック信号を生成することで、時間デジタル変換回路が、特性(例えばジッター特性等)のよい第1、第2の基準クロック信号を用いて時間デジタル変換を行うことができる。これにより、時間測定の高性能化を図ることができる。
また本発明の更に他の態様は、上記のいずれかに記載の時間デジタル変換回路を含む物理量測定装置に関係する。
また本発明の更に他の態様は、上記のいずれかに記載の時間デジタル変換回路を含む電子機器に関係する。
また本発明の更に他の態様は、上記のいずれかに記載の時間デジタル変換回路を含む移動体に関係する。
回路装置及び物理量測定装置の第1の構成例。 本実施形態の時間デジタル変換回路の第1の構成例。 第1の構成例の時間デジタル変換回路の動作を説明するタイミングチャート。 クロック信号生成回路の構成例。 クロック信号生成回路の動作を説明するタイミングチャート。 リセットパルス生成回路の構成例。 マスク回路の構成例。 処理回路の構成例。 処理回路の動作を説明するタイミングチャート。 本実施形態の時間デジタル変換回路の第2の構成例。 第2の構成例の時間デジタル変換回路の動作を説明するタイミングチャート。 しきい値判定回路の構成例。 回路装置及び物理量測定装置の第2の構成例。 電子機器の構成例。 移動体の例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.時間デジタル変換回路、回路装置、物理量測定装置
図1は、本実施形態の時間デジタル変換回路を含む回路装置、及びその回路装置を含む物理量測定装置の第1の構成例である。物理量測定装置400は、発振子XTAL1(第1の発振子)、発振子XTAL2(第2の発振子)、回路装置10を含む。なお、物理量測定装置は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。
発振子XTAL1、XTAL2は、例えば圧電振動子である。具体的には発振子は例えば水晶振動子である。水晶振動子としては、例えばカット角がATカットやSCカットなどの厚みすべり振動する水晶振動子である。例えば発振子は、恒温槽を備える恒温槽型水晶発振器(OCXO)に内蔵されている振動子、或いは恒温槽を備えない温度補償型水晶発振器(TCXO)に内蔵されている振動子、或いはシンプルパッケージ水晶発振器(SPXO)に内蔵されている振動子などであってもよい。また発振子として、SAW(Surface Acoustic Wave)共振子、シリコン基板を用いて形成されたシリコン製振動子としてのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動子等を採用してもよい。
回路装置10は、例えば集積回路装置(半導体回路装置)により構成される。回路装置10は、発振回路101(第1の発振回路)、発振回路102(第2の発振回路)、時間デジタル変換回路20を含む。なお、回路装置は図1の構成に限定されない。例えば、発振回路101、102が回路装置の外部に設けられてもよい。即ち、発振子XTAL1及び発振回路101が第1の発振器として構成され、発振子XTAL2及び発振回路102が第2の発振器として構成され、第1、第2の発振器からのクロック信号が回路装置に入力されてもよい。
発振回路101は、発振子XTAL1を用いてクロック周波数f1(第1のクロック周波数)の基準クロック信号CK1(第1の基準クロック信号)を生成する。具体的には、発振回路101は、発振子XTAL1を発振させて発振信号(第1の発振信号)を生成し、その発振信号に基づいて基準クロック信号CK1を生成する。発振回路102は、発振子XTAL2を用いてクロック周波数f2(第2のクロック周波数)の基準クロック信号CK2(第2の基準クロック信号)を生成する。具体的には、発振回路102は、発振子XTAL2を発振させて発振信号(第2の発振信号)を生成し、その発振信号に基づいて基準クロック信号CK2を生成する。例えば、発振回路101、102は、第1、第2の発振信号をバッファリングして基準クロック信号CK1、CK2を出力する。或いは、第1、第2の発振信号を分周して基準クロック信号CK1、CK2を出力する。クロック周波数f1、f2は異なる周波数であり、例えばf1<f2である。発振回路101、102は、例えば、バイポーラートランジスターのベース−エミッター間又はコレクター−ベース間の帰還ループに発振子を接続したピアース型の発振回路である。或いは、奇数段のインバーター(論理反転回路)の入出力間の帰還ループに発振子を接続した発振回路である。
時間デジタル変換回路20は、基準クロック信号CK1、CK2を用いて、信号STA(第1の信号。例えばスタート信号)と信号STP(第2の信号。例えばストップ信号)の遷移タイミングの時間差をデジタル値DQに変換する。具体的には、時間デジタル変換回路20は、クロック周波数f1、f2の周波数差|f1−f2|に対応する分解能で時間をデジタル値に変換する。分解能は、Δt=|1/f1−1/f2|=|f1−f2|/(f1×f2)と表すことができる。クロック周波数f1、f2は、所望の分解能Δtが得られるように選択される。
信号STAと信号STPの遷移タイミングの時間差は、信号STAと信号STPのエッジ間(例えば立ち上がりエッジ間又は立ち下がりエッジ間)の時間差である。例えば物理量測定装置400がTOF(Time Of Flight)方式の距離測定装置である場合、光源と、光源に発光制御信号を出力する処理装置と、対象物からの反射光を受光する受光センサーと、を更に含んでもよい。この場合、信号STAを用いて照射光(例えばレーザー光)を対象物(例えば車の周囲の物体)に出射し、対象物からの反射光の受光により信号STPが生成される。例えば、処理装置からの発光制御信号に基づいて光源が発光し、発光制御信号が信号STAとして回路装置に入力され、受光センサーの受光信号が信号STPとして回路装置に入力される。例えば受光信号を波形整形することで信号STPを生成する。このようにすれば、対象物までの距離を物理量として測定でき、例えば車の自動運転やロボットの動作制御などに利用できる。
或いは物理量測定装置400が超音波測定装置である場合、超音波プローブと、超音波プローブを制御する処理装置とを更に含むことができる。この場合、信号STAを用いて送信音波(例えば超音波)を対象物(例えば生体)に送信し、対象物からの受信音波の受信により信号STPが生成される。例えば、処理装置がパルス信号を超音波プローブに送信し、そのパルス信号に基づいて超音波プローブが超音波を送信し、パルス信号が信号STAとして回路装置に入力され、対象物からの反射波を超音波プローブが受信して信号STPを生成する。即ち、例えば受信音波を波形整形することで信号STPを生成する。このようにすれば、対象物までの距離等を物理量として測定でき、例えば超音波による生体情報の測定などが可能になる。
なお、本実施形態により測定される物理量は、時間、距離には限定されず、流量、流速、周波数、速度、加速度、角速度又は角加速度等の種々の物理量が考えられる。
図2は、本実施形態の時間デジタル変換回路の第1の構成例である。また図3は、第1の構成例の時間デジタル変換回路の動作を説明するタイミングチャートである。
図2に示すように、時間デジタル変換回路20は、クロック信号生成回路60(第1のクロック信号生成回路)と、クロック信号生成回路70(第2のクロック信号生成回路)と、処理回路80と、を含む。なお、物理量測定装置は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。
クロック信号生成回路60には、クロック周波数f1の基準クロック信号CK1が入力される。図3に示すように、クロック信号生成回路60は、クロック周波数f1に対応する周期で電圧レベルが単調増加する周期信号RAMP1(第1の周期信号)を生成し、信号STA及び周期信号RAMP1に基づいてクロック信号CLKS(第1のクロック信号)を生成する。
周期信号RAMP1は、同じ形状の波形がクロック周波数f1で周期的に繰り返される信号である。周期信号RAMP1の電圧レベルは、基準クロック信号CK1の1周期(各周期)内で単調増加する。即ち、その電圧レベルは、基準クロック信号CK1のエッジ間(例えば立ち上がりエッジ間、或いは立ち下がりエッジ間)において単調増加する。周期信号RAMP1は、例えば図3のように電圧レベルがリニアに増加するランプ波信号であるが、これに限定されず、各周期での波形が同じ形状であれば電圧レベルが曲線的に単調増加してもよい。なお、図3では周期信号RAMP1の電圧レベルが基準クロック信号CK1の1周期内で単調増加する場合を図示しているが、周期信号RAMP1の電圧レベルが基準クロック信号CK1の1周期内で単調減少してもよい。また、図3では基準クロック信号CK1と周期信号RAMP1の位相が一致する場合を図示しているが、基準クロック信号CK1と周期信号RAMP1の位相は一致しなくてもよい。即ち、周期信号RAMP1の電圧レベルは、基準クロック信号CK1のエッジと異なるタイミング(位相)で単調増加又は単調減少を開始してもよい。
クロック信号CLKSは、クロック周波数f1と同じ周波数のクロック信号であり、信号STAの遷移タイミングに基づいて生成が開始される。具体的には、基準クロック信号CK1とクロック信号CLKSとの間の位相差は、基準クロック信号CK1と信号STAのエッジ間(例えば立ち下がりエッジ間又は立ち下がりエッジ間)の位相差になっている。これは、周期信号RAMP1の電圧レベルが基準クロック信号CK1の1周期内で単調増加することを用いて、実現されている。
クロック信号生成回路70には、クロック周波数f1と異なるクロック周波数f2の基準クロック信号CK2が入力される。図3に示すように、クロック信号生成回路70は、クロック周波数f2に対応する周期で電圧レベルが単調増加する周期信号RAMP2(第2の周期信号)を生成し、信号STP及び周期信号RAMP2に基づいてクロック信号CLKF(第2のクロック信号)を生成する。
周期信号RAMP2は、同じ形状の波形がクロック周波数f2で周期的に繰り返される信号である。周期信号RAMP2の電圧レベルは、基準クロック信号CK2の1周期(各周期)内で単調増加する。即ち、その電圧レベルは、基準クロック信号CK2のエッジ間(例えば立ち上がりエッジ間、或いは立ち下がりエッジ間)において単調増加する。周期信号RAMP2は、例えば図3のように電圧レベルがリニアに増加するランプ波信号であるが、これに限定されず、各周期での波形が同じ形状であれば電圧レベルが曲線的に単調増加してもよい。なお、図3では周期信号RAMP2の電圧レベルが基準クロック信号CK2の1周期内で単調増加する場合を図示しているが、周期信号RAMP2の電圧レベルが基準クロック信号CK2の1周期内で単調減少してもよい。また、図3では基準クロック信号CK2と周期信号RAMP2の位相が一致する場合を図示しているが、基準クロック信号CK2と周期信号RAMP2の位相は一致しなくてもよい。即ち、周期信号RAMP2の電圧レベルは、基準クロック信号CK2のエッジと異なるタイミング(位相)で単調増加又は単調減少を開始してもよい。
クロック信号CLKFは、クロック周波数f2と同じ周波数のクロック信号であり、信号STPの遷移タイミングに基づいて生成が開始される。具体的には、基準クロック信号CK2とクロック信号CLKFとの間の位相差は、基準クロック信号CK2と信号STPのエッジ間(例えば立ち下がりエッジ間又は立ち下がりエッジ間)の位相差になっている。これは、周期信号RAMP2の電圧レベルが基準クロック信号CK2の1周期内で単調増加することを用いて、実現されている。
処理回路80は、クロック信号CLKS及びクロック信号CLKFに基づいて、信号STAと信号STPの遷移タイミングの時間差をデジタル値DQに変換する。例えば、クロック信号CLKSの最初のエッジが信号STAの遷移タイミングで生成され、クロック信号CLKFの最初のエッジが信号STPの遷移タイミングで生成されたとする。この場合、クロック信号CLKS、CLKFの最初のエッジ間の位相差は、信号STA、STPの遷移タイミングの時間差と同じである。クロック信号CLKS、CLKFのエッジ間の時間差はΔtずつ小さくなっていくので、クロック信号CLKS、CLKFのエッジの前後が入れ替わるまでのクロック数をカウントすることで、そのカウント値×Δtによって時間差を求めることができる。図3の例では、クロック信号CLKSの3クロック目まではクロック信号CLKSが前であり、4クロック目ではクロック信号CLKFが前である。この場合、3×Δt又は4×Δtが信号STA、STPの遷移タイミングの時間差である。
以上の実施形態によれば、基準クロック信号CK1、CK2は、信号STA、STPの遷移タイミングで発振を開始するのではなく、時間デジタル変換回路20の外部から入力される連続的に発振しているクロック信号である。本実施形態では、このような基準クロック信号CK1、CK2を用いて、時間デジタル変換回路20の外部から入力される(任意のタイミングで発生する)信号STA、STPの遷移タイミングの時間差を測定できる。これにより、例えば水晶振動子のような発振特性(例えばジッター特性、プロセスばらつき等)がよい発振子を用いて生成された基準クロック信号CK1、CK2を用いて時間計測を行うことが可能になり、時間デジタル変換回路の高性能化を図ることができる。即ち、基準クロック信号CK1、CK2の周波数差に対応した時間分解能(Δt)で計測できると共に、特性がよい基準クロック信号CK1、CK2を用いて高精度(低誤差又は低ばらつき)な測定ができる。
具体的には、基準クロック信号CK1の1周期内で電圧レベルが単調増加又は単調減少する周期信号RAMP1を生成することで、基準クロック信号CK1と信号STAのエッジ間の位相差だけ基準クロック信号CK1から位相がシフトしたクロック信号CLKSを生成できる。同様に、基準クロック信号CK2の1周期内で電圧レベルが単調増加又は単調減少する周期信号RAMP2を生成することで、基準クロック信号CK2と信号STPのエッジ間の位相差だけ基準クロック信号CK2から位相がシフトしたクロック信号CLKFを生成できる。これにより、クロック信号CLKS、CLKFに基づいて信号STA、STPの遷移タイミングの時間差を測定できるようになる。
また本実施形態では、クロック信号生成回路60は、信号STA及び周期信号RAMP1に基づいて、信号STAの遷移タイミングを位相の基準とするクロック周波数f1のクロック信号CLKSを生成する。クロック信号生成回路70は、信号STP及び周期信号RAMP2に基づいて、信号STPの遷移タイミングを位相の基準とするクロック周波数f2のクロック信号CLKFを生成する。
具体的には、クロック信号生成回路60は、信号STAの遷移タイミングにおける周期信号RAMP1の電圧レベル(しきい値電圧Vths)に基づいて、クロック信号CLKSを生成する。即ち、その電圧レベル(しきい値電圧Vths)と周期信号RAMP1の電圧レベルとを比較することで、クロック信号CLKSを生成する。また、クロック信号生成回路70は、信号STPの遷移タイミングにおける周期信号RAMP2の電圧レベル(しきい値電圧Vthf)に基づいて、クロック信号CLKFを生成する。即ち、その電圧レベル(しきい値電圧Vthf)と周期信号RAMP2の電圧レベルとを比較することで、クロック信号CLKFを生成する。
このように、クロック周波数f1に対応する周期で周期信号RAMP1の電圧レベルが単調増加又は単調減少することによって、信号STAの遷移タイミングを位相の基準とするクロック周波数f1のクロック信号CLKSを生成できる。同様に、クロック周波数f2に対応する周期で周期信号RAMP2の電圧レベルが単調増加又は単調減少することによって、信号STPの遷移タイミングを位相の基準とするクロック周波数f2のクロック信号CLKFを生成できる。
2.クロック信号生成回路
図4は、クロック信号生成回路の構成例である。図5は、クロック信号生成回路の動作を説明するタイミングチャートである。なお図4、図5ではクロック信号生成回路60を例に説明するが、クロック信号生成回路70も同様の構成である。即ち、基準クロック信号CK1をCK2に、信号STAをSTPに、クロック信号CLKSをCLKFに、しきい値電圧VthsをVthfに読み替えればよい。
クロック信号生成回路60は、保持回路63と、比較回路64と、リセットパルス生成回路61(微分パルス生成回路)と、マスク回路62と、電流源ISと、論理積回路ANR、ANRXと、フリップフロップ回路FF(ラッチ回路)と、を含む。
電流源ISは、電流値が時間的に変化しない定電流ICHをノードN1に出力する。電流源ISは、例えばカレントミラー回路により構成される。例えば、回路装置10が不図示のリファレンス電流生成回路を含み、そのリファレンス電流生成回路から供給されるリファレンス電流をカレントミラー回路によりミラーして定電流ICHを生成する。定電流ICHの電流値は固定であってもよいし、可変に設定されてもよい。例えば、カレントミラー回路のミラー比が可変に設定されるように構成されてもよい。
リセットパルス生成回路61は、基準クロック信号CK1に基づいてリセットパルス信号CLKDを生成する。図5に示すように、リセットパルス信号CLKDは、基準クロック信号CK1の微分パルス信号である。具体的には、基準クロック信号CK1の立ち上がりエッジで出力される微分パルス信号である。
フリップフロップ回路FFは、信号STAの立ち上がりエッジ(遷移タイミング)でハイレベルをラッチし、そのラッチした信号LSTAと、信号LSTAの論理反転信号である信号LSTAXとを出力する。論理積回路ANRは、信号LSTAとリセットパルス信号CLKDとの論理積をリセット信号RSTとして出力する。図5に示すように、リセット信号RSTは、信号STAの立ち上がりエッジ後におけるリセットパルス信号CLKDが出力されたものとなる。論理積回路ANRXは、信号LSTAXとリセットパルス信号CLKDとの論理積をリセット信号RSTXとして出力する。図5に示すように、リセット信号RSTXは、信号STAの立ち上がりエッジ前におけるリセットパルス信号CLKDが出力されたものとなる。
保持回路63は、ノードN1とノードN2との間に設けられるスイッチ素子SWSXと、ノードN2と電源ノードGND(低電位側電源ノード)との間に設けられるキャパシターCTHと、ノードN2と電源ノードGNDとの間に設けられるスイッチ素子SWRXと、を含む。スイッチ素子SWSX、SWRX(スイッチ)は、例えばトランジスターである。
スイッチ素子SWSXは、信号LSTAXがローレベル(第1の論理レベル)のときオフであり、信号LSTAXがハイレベル(第2の論理レベル)のときオンである。スイッチ素子SWRXは、リセット信号RXTXがローレベルのときオフであり、リセット信号RXTXがハイレベルのときオンである。図5に示すように、信号STAの立ち上がりエッジ前では信号LSTAXがハイレベルなのでスイッチ素子SWSXがオンになり、定電流ICHによりキャパシターCTHがチャージされる。リセット信号RXTXのパルスが入力されるとスイッチ素子SWRXがオンになってキャパシターCTHの両端が短絡され、キャパシターCTHの電荷がリセットされる。リセット信号RXTXのパルス間ではスイッチ素子SWRXがオフになってキャパシターCTHがチャージされ、ノードN2の電圧VTHが上昇する。このようにして、ノードN2の電圧VTHがランプ波となる。
信号STAの立ち上がりエッジにおいて信号LSTAXがローレベルになるので、スイッチ素子SWSXがオフになる。また、信号STAの立ち上がりエッジ後はリセット信号RXTXにパルスが発生しない。従って、信号STAの立ち上がりエッジにおいてキャパシターCTHにチャージされていた電荷がキャパシターCTHに保持され、信号STAの立ち上がりエッジにおけるノードN2の電圧VTHが保持される。この保持された電圧をしきい値電圧Vths(第1のしきい値電圧)とする。
比較回路64は、ノードN1とノードN3との間に設けられるスイッチ素子SWSと、ノードN3と電源ノードGNDとの間に設けられるキャパシターCRMPと、ノードN2と電源ノードGNDとの間に設けられるスイッチ素子SWRと、コンパレーターCMPと、を含む。コンパレーターCMPの第1入力端子(例えば正極端子)はノードN3に接続され、第2入力端子(例えば負極端子)はノードN2に接続される。スイッチ素子SWS、SWR(スイッチ)は、例えばトランジスターである。
スイッチ素子SWSは、信号LSTAがローレベル(第1の論理レベル)のときオフであり、信号LSTAがハイレベル(第2の論理レベル)のときオンである。スイッチ素子SWRは、リセット信号RXTがローレベルのときオフであり、リセット信号RXTがハイレベルのときオンである。図5に示すように、信号STAの立ち上がりエッジ前では信号LSTAがローレベルなのでスイッチ素子SWSがオフであり、キャパシターCRMPがチャージされない。ノードN3の電圧VRMPは一定(例えば0V)である。
信号STAの立ち上がりエッジにおいて信号LSTAがハイレベルになるのでスイッチ素子SWSがオンになり、定電流ICHによりキャパシターCRMPがチャージされる。リセット信号RXTのパルスが入力されるとスイッチ素子SWRがオンになってキャパシターCRMPの両端が短絡され、キャパシターCRMPの電荷がリセットされる。リセット信号RXTのパルス間ではスイッチ素子SWRがオフになってキャパシターCRMPがチャージされ、ノードN3の電圧VRMPが上昇する。このようにして、ノードN3の電圧VRMPがランプ波となる。なお、信号STAの立ち上がりエッジ前における電圧VTHのランプ波と、信号STAの立ち上がりエッジ後における電圧VRMPのランプ波が、図1の周期信号RAMP1に対応している。
コンパレーターCMPは、しきい値電圧Vthsとランプ波の電圧VRMPとを比較し、その比較結果を出力信号CPQとして出力する。例えば、VRMP<Vthsのとき出力信号CPQはローレベルであり、VRMP>Vthsのとき出力信号CPQはハイレベルである。しきい値電圧Vthsは、信号STAの立ち上がりエッジにおけるランプ波の電圧なので、出力信号CPQのエッジの位相は、信号STAのエッジの位相を反映したものとなる。即ち、基準クロック信号CK1と信号STAのエッジ間の位相差TD1と、基準クロック信号CK1と出力信号CPQのエッジ間の位相差TD2とが同一(略同一を含む)となる。なお、出力信号CPQの最初のパルスの位相は、必ずしも信号STAのエッジの位相を反映しない。
マスク回路62は、コンパレーターCMPの出力信号CPQの最初の1又は複数のパルスをマスクして、マスク後の信号をクロック信号CLKSとして出力する。マスク回路62は、信号LSTAとリセットパルス信号CLKDに基づいてマスク信号XMASKを生成し、そのマスク信号XMASKを用いて出力信号CPQをマスクする。なお図5では、出力信号CPQの最初の2つのパルスをマスクしているが、これに限定されない。
図6は、リセットパルス生成回路の構成例である。リセットパルス生成回路61は、遅延回路DLYと、排他的論理和回路ERAと、論理積回路ANA1、ANA2と、論理反転回路IVAと、を含む。
遅延回路DLYは、例えば直列接続した偶数段の論理反転回路等で構成され、基準クロック信号CK1を遅延させる。排他的論理和回路ERAは、基準クロック信号CK1と、基準クロック信号CK1の遅延信号との排他的論理和を出力する。論理積回路ANA1は、基準クロック信号CK1と、排他的論理和回路ERAの出力信号との論理積をリセットパルス信号CLKDとして出力する。リセットパルス信号CLKDは、基準クロック信号CK1の立ち上がりエッジで出力される微分パルス信号となる。論理反転回路IVAは、基準クロック信号CK1を論理反転して出力する。論理積回路ANA2は、論理反転回路IVAの出力信号と、排他的論理和回路ERAの出力信号との論理積をリセットパルス信号CLKD’として出力する。リセットパルス信号CLKD’は、基準クロック信号CK1の立ち下がりエッジで出力される微分パルス信号となる。リセットパルス信号CLKD’は、例えば図10で後述するクロック信号生成回路65で用いられる。
図7は、マスク回路の構成例である。マスク回路62は、フリップフロップ回路FFB1、FFB2(ラッチ回路)と、論理積回路ANBと、論理反転回路IVBと、を含む。
論理反転回路IVBは、リセットパルス信号CLKDを論理反転して出力する。フリップフロップ回路FFB1、FFB2は、論理反転回路IVBの出力信号をクロック信号として動作し、リセットパルス信号CLKDの立ち下がりエッジ2回分だけ信号LSTAを遅延させ、その遅延させた信号をマスク信号XMASKとして出力する。論理積回路ANBは、コンパレーターCMPの出力信号CPQと、マスク信号XMASKとの論理積をクロック信号CLKSとして出力する。
以上の実施形態によれば、クロック信号生成回路60は、信号STAの遷移タイミングでの周期信号RAMP1(電圧VTH)の電圧レベルをしきい値電圧Vthsとして保持する保持回路63(第1の保持回路)と、しきい値電圧Vthsと周期信号RAMP1(電圧VRMP)の電圧レベルとを比較してクロック信号CLKSを出力する比較回路64(第1の比較回路)と、を有する。同様に、クロック信号生成回路70は、信号STPの遷移タイミングでの周期信号RAMP2の電圧レベルをしきい値電圧Vthf(第2のしきい値電圧)として保持する第2の保持回路と、しきい値電圧Vthfと周期信号RAMP2の電圧レベルとを比較してクロック信号CLKFを出力する第2の比較回路と、を有する。
このようにすれば、基準クロック信号CK1と信号STAのエッジ間の位相差TD1と、基準クロック信号CK1とクロック信号CLKSのエッジ間の位相差TD2とを同一にできる。即ち、信号STA及び周期信号RAMP1に基づいて、信号STAの遷移タイミングを位相の基準とするクロック信号CLKSを生成できる。また、基準クロック信号CK2と信号STPのエッジ間の位相差と、基準クロック信号CK2とクロック信号CLKFのエッジ間の位相差とを同一にできる。即ち、信号STP及び周期信号RAMP2に基づいて、信号STPの遷移タイミングを位相の基準とするクロック信号CLKFを生成できる。
また本実施形態では、クロック信号生成回路60は、クロック信号CLKSの最初の1又は複数のパルスをマスクするマスク回路62(第1のマスク回路)を有する。同様に、クロック信号生成回路70は、クロック信号CLKFの最初の1又は複数のパルスをマスクする第2のマスク回路を有する。
図5で説明したように、コンパレーターCMPの出力信号CPQの最初のパルスの位相は、必ずしも信号STAのエッジの位相を反映しない。本実施形態によれば、このような不安定なパルスをマスクし、信号STAのエッジの位相を反映したクロック信号CLKSを出力できる。同様にして、信号STPのエッジの位相を反映したクロック信号CLKFを出力できる。
3.処理回路
図8は、処理回路の構成例である。図9は、処理回路の動作を説明するタイミングチャートである。図8に示すように、処理回路80は、位相比較回路81(第1の位相比較回路)と、演算回路86と、を含む。
位相比較回路81は、クロック信号CLKSとクロック信号CLKFとの間の位相比較を行う。処理回路80は、その位相比較の結果に基づいて、信号STAと信号STPの遷移タイミングの時間差のデジタル値DQを出力する。
具体的には、位相比較回路81は、カウンターCNT1、CNT2と、比較回路PHDと、を含む。カウンターCNT1は、クロック信号CLKSのクロック数をカウントし、そのカウント値CTS1を出力する。カウンターCNT2は、クロック信号CLKFのクロック数をカウントし、そのカウント値CTF1を出力する。比較回路PHDは、クロック信号CLKSのエッジタイミング(遷移タイミング。例えば立ち上がりエッジのタイミング)と、クロック信号CLKFのエッジタイミング(遷移タイミング。例えば立ち上がりエッジのタイミング)とを比較し、比較結果を出力信号QPとして出力する。例えば、クロック信号CLKSのエッジタイミングが、クロック信号CLKFのエッジタイミングの前であるとき、出力信号QPはローレベルである。クロック信号CLKFのエッジタイミングが、クロック信号CLKSのエッジタイミングの前であるとき、出力信号QPはハイレベルである。
演算回路86は、カウント値CTS1、CTF1と、比較回路PHDの出力信号QPとに基づいて、時間差のデジタル値DQを求める。演算回路86は、ロジック回路で構成される。図9を用いて、デジタル値DQを求める演算の一例を説明する。なお、演算手法はこれに限定されない。図9に示すように、比較回路64の出力信号QPの立ち上がりエッジ(遷移タイミング)におけるカウント値CTS1(=N1)及びカウント値CTF1(=N2)を取得する。クロック信号CLKSの周期をΔt1(=1/f1)とし、クロック信号CLKFの周期をΔt2(=1/f2)とすると、その差分が分解能Δt=|Δt1−Δt2|である。N3=N1−N2とすると、演算回路86は、信号STAと信号STPの遷移タイミングの時間差をN3×Δt1+N2×Δtにより求める。図9の例では、N1=5、N2=4、N3=1なので、時間差はΔt1+4×Δtとなる。
以上の実施形態によれば、クロック信号CLKSとクロック信号CLKFとの間の位相比較を行うことで、クロック信号CLKSのエッジとクロック信号CLKFのエッジとの前後の入れ替わりを検出できる。そして、その入れ替わりまでのクロック信号CLKSとクロック信号CLKFのクロック数に基づいて、信号STAと信号STPの遷移タイミングの時間差を求めることができる。
4.時間デジタル変換回路の第2の構成例
図10は、本実施形態の時間デジタル変換回路の第2の構成例である。図11は、第2の構成例の時間デジタル変換回路の動作を説明するタイミングチャートである。
図10に示すように、時間デジタル変換回路20は、クロック信号生成回路60、クロック信号生成回路70、クロック信号生成回路65(第3のクロック信号生成回路)、クロック信号生成回路75(第4のクロック信号生成回路)、処理回路80を含む。なお、既に説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その構成要素の説明を適宜省略する。
クロック信号生成回路65には、クロック周波数f1の基準クロック信号CK1が入力される。図11に示すように、クロック信号生成回路65は、基準クロック信号CK1の1周期(各周期)内で電圧レベルが単調増加する周期信号RAMP1’(第3の周期信号)を生成し、信号STA及び周期信号RAMP1’に基づいてクロック信号CLKS’(第3のクロック信号)を生成する。周期信号RAMP1’は、周期信号RAMP1とは位相が異なる。具体的には、周期信号RAMP1とは位相が180度異なる。クロック信号生成回路65では、基準クロック信号CK2の立ち下がりエッジでパルスが発生するリセットパルス信号(図6のリセットパルス信号CLKD’)が用いられており、基準クロック信号CK1の立ち下がりエッジ間で周期信号RAMP1’の電圧レベルが単調増加する。なお、周期信号RAMP1’の電圧レベルは、基準クロック信号CK1の立ち下がりエッジ間で単調減少してもよい。
クロック信号生成回路75には、クロック周波数f2の基準クロック信号CK2が入力される。図11に示すように、クロック信号生成回路75は、基準クロック信号CK2の1周期(各周期)内で電圧レベルが単調増加する周期信号RAMP2’(第4の周期信号)を生成し、信号STP及び周期信号RAMP2’に基づいてクロック信号CLKF’(第4のクロック信号)を生成する。周期信号RAMP2’は、周期信号RAMP2とは位相が異なる。具体的には、周期信号RAMP2とは位相が180度異なる。クロック信号生成回路75では、基準クロック信号CK2の立ち下がりエッジでパルスが発生するリセットパルス信号が用いられており、基準クロック信号CK2の立ち下がりエッジ間で周期信号RAMP2’の電圧レベルが単調増加する。なお、周期信号RAMP2’の電圧レベルは、基準クロック信号CK2の立ち下がりエッジ間で単調減少してもよい。
さて、信号STAは基準クロック信号CK1に対して任意の位相(タイミング)で入力されるので、周期信号RAMP1と信号STAの位相も任意となる。このため、クロック信号CLKSが適切に生成されない可能性がある。同様に、信号STPは基準クロック信号CK2に対して任意の位相(タイミング)で入力されるので、クロック信号CLKFが適切に生成されない可能性がある。例えば図11の例では、基準クロック信号CK2と信号STPの位相差が小さいので、クロック信号CLKFが幅の狭いパルス信号となってしまい、後段の回路(例えば位相比較回路)が誤動作する可能性がある。また、図4で説明したように周期信号としきい値電圧とがコンパレーターで比較されるので、コンパレーターが適切に反応できる入力電圧範囲からしきい値電圧が外れてしまうと、クロック信号CLKS、CLKFが適切に出力されない可能性がある。
この点、本実施形態によれば、基準クロック信号CK1に同期すると共に互いに位相が異なる周期信号RAMP1、RAMP1’を生成できる。これにより、クロック信号CLKSを適切に生成できるようになる。即ち、周期信号RAMP1、RAMP1’の位相が異なるので、信号STAと周期信号RAMP1の間の位相差と、信号STAと周期信号RAMP1’の間の位相差とが異なる。従って、クロック信号CLKS及びクロック信号CLKS’のいずれかが適切に生成される可能性が高くなる。同様に、基準クロック信号CK2に同期すると共に互いに位相が異なる周期信号RAMP2、RAMP2’を生成できるので、クロック信号CLKF及びクロック信号CLKF’のいずれかが適切に生成される可能性が高くなる。
また本実施形態では、処理回路80は、位相比較回路81と、位相比較回路82(第2の位相比較回路)と、位相比較回路83(第3の位相比較回路)と、位相比較回路84(第4の位相比較回路)と、演算回路86と、しきい値判定回路87と、を含む。なお、位相比較回路82〜84は、図8の位相比較回路81と同様に構成できる。
位相比較回路81は、クロック信号CLKSとクロック信号CLKFとの間の位相比較を行う。具体的には、クロック信号CLKSのエッジとクロック信号CLKFのエッジとの前後が入れ替わるタイミングを検出し、そのタイミングでのクロック信号CLKSのクロック数のカウント値CTS1と、そのタイミングでのクロック信号CLKFのクロック数のカウント値CTF1と、を出力する。
位相比較回路82は、クロック信号CLKSとクロック信号CLKF’との間の位相比較を行う。具体的には、クロック信号CLKSのエッジとクロック信号CLKF’のエッジとの前後が入れ替わるタイミングを検出し、そのタイミングでのクロック信号CLKSのクロック数のカウント値CTS2と、そのタイミングでのクロック信号CLKF’のクロック数のカウント値CTF2’と、を出力する。
位相比較回路83は、クロック信号CLKS’とクロック信号CLKFとの間の位相比較を行う。具体的には、クロック信号CLKS’のエッジとクロック信号CLKFのエッジとの前後が入れ替わるタイミングを検出し、そのタイミングでのクロック信号CLKS’のクロック数のカウント値CTS3’と、そのタイミングでのクロック信号CLKFのクロック数のカウント値CTF3と、を出力する。
位相比較回路84は、クロック信号CLKS’とクロック信号CLKF’との間の位相比較を行う。具体的には、クロック信号CLKS’のエッジとクロック信号CLKF’のエッジとの前後が入れ替わるタイミングを検出し、そのタイミングでのクロック信号CLKS’のクロック数のカウント値CTS4’と、そのタイミングでのクロック信号CLKF’のクロック数のカウント値CTF4’と、を出力する。
演算回路86(処理回路80)は、位相比較回路81〜84(第1〜第4の位相比較回路)の位相比較の結果に基づいて、信号STAと信号STPの遷移タイミングの時間差のデジタル値DQを出力する。ここで、CTS1及びCTF1をCT1、CTS2及びCTF2’をCT2、CTS3’及びCTF3をCT3、CTS4’及びCTF4’をCT4と呼ぶこととする。演算回路86は、CT1、CT2、CT3及びCT4の少なくとも1つ(1組)から時間差のデジタル値DQを求める。例えば、CT1、CT2、CT3又はCT4から時間差のデジタル値DQを求める。時間差の演算手法は、図9等で説明した手法と同様である。
本実施形態によれば、クロック信号CLKS、CLKS’とクロック信号CLKF、CLKF’との4種類の組み合わせについて位相比較が行われ、その位相比較の結果に基づいて時間差のデジタル値DQが求められる。クロック信号CLKS、CLKS’は、信号STAと、互いに位相が異なる周期信号RAMP1、RAMP1’とに基づいて生成され、クロック信号CLKF、CLKF’は、信号STPと、互いに位相が異なる周期信号RAMP2、RAMP2’とに基づいて生成されている。従って、任意のタイミングで発生する信号STA、STPに対して、上記4種類の組み合わせの少なくとも1つの組み合わせにおいて、適切に生成されたクロック信号の組み合わせが得られると期待できる。
また本実施形態では、クロック信号生成回路60は、図4で説明したように保持回路63(第1の保持回路)と比較回路64(第2の比較回路)とを有する。図11に示すように、保持回路63は、信号STAの遷移タイミングでの周期信号RAMP1の電圧レベルをしきい値電圧Vths(第1のしきい値電圧)として保持する。比較回路64は、しきい値電圧Vthsと周期信号RAMP1の電圧レベルとを比較してクロック信号CLKSを出力する。
クロック信号生成回路70は、第2の保持回路と第2の比較回路とを有する。図11に示すように、第2の保持回路は、信号STPの遷移タイミングでの周期信号RAMP2の電圧レベルをしきい値電圧Vthf(第2のしきい値電圧)として保持する。第2の比較回路は、しきい値電圧Vthfと周期信号RAMP2の電圧レベルとを比較してクロック信号CLKFを出力する。
クロック信号生成回路65は、第3の保持回路と第3の比較回路とを有する。図11に示すように、第3の保持回路は、信号STAの遷移タイミングでの周期信号RAMP1’の電圧レベルをしきい値電圧Vths’(第3のしきい値電圧)として保持する。第3の比較回路は、しきい値電圧Vths’と周期信号RAMP1’の電圧レベルとを比較してクロック信号CLKS’を出力する。
クロック信号生成回路75は、第4の保持回路と第4の比較回路とを有する。図11に示すように、第4の保持回路は、信号STPの遷移タイミングでの周期信号RAMP2’の電圧レベルをしきい値電圧Vthf’(第4のしきい値電圧)として保持する。第4の比較回路は、しきい値電圧Vthf’と周期信号RAMP2’の電圧レベルとを比較してクロック信号CLKF’を出力する。
しきい値判定回路87は、しきい値電圧Vths、Vthf、Vths’、Vthf’(第1〜第4のしきい値電圧)の各しきい値電圧が、所与の電圧範囲内であるか否かの判定を行う。演算回路86(処理回路80)は、その判定の結果に基づいて、位相比較回路81〜84の位相比較の結果(CT1〜CT4)のうちいずれかを選択し、その選択した位相比較の結果を用いてデジタル値DQを求めるかを決定する。
具体的には、しきい値判定回路87は、判定結果をコード値COMP[3:0]として出力する。コード値COMP[3:0]は、しきい値電圧が属する電圧範囲を表しており、しきい値電圧Vths、Vthf、Vths’、Vthf’の各々について出力される。例えば、0Vから電源電圧までが第1〜第5の電圧範囲に分割されており、COMP[3:0]=“0000”、“0001”、“0011”、“0111”、“1111”が、各々、第1〜第5の電圧範囲を表す。演算回路86は、しきい値電圧Vths、Vths’のうち所与の電圧範囲内のしきい値電圧と、しきい値電圧Vthf、Vthf’のうち所与の電圧範囲内のしきい値電圧との組み合わせに対応する比較結果(CT1〜CT4のいずれか)を選択する。例えば第2の電圧範囲及び第3の電圧範囲を所与の電圧範囲とした場合に、VthsについてCOMP[3:0]=“0001”、Vthf’についてCOMP[3:0]=“0011”だったとする。この場合、演算回路86は、位相比較回路82が出力するカウント値CTS2、CTF2’(CT2)を選択し、そのカウント値CTS2、CTF2’から時間差のデジタル値DQを求める。
所与の電圧範囲は、クロック信号(CLKS、CLKS’、CLKF、CLKF’)の生成に適した電圧範囲である。例えば、周期信号(RAMP1、RAMP1’、RAMP2、RAMP2’)の下限電圧より高い電圧から、周期信号の上限電圧より低い電圧までの範囲である。例えば、図4で説明したコンパレーターCMPの入力電圧範囲(電圧比較が可能な電圧範囲)を所与の電圧範囲として設定する。或いは、コンパレーターCMPの動作特性がよい(例えば精度よく電圧比較できる)入力電圧範囲を所与の電圧範囲として設定してもよい。
本実施形態によれば、所与の電圧範囲内のしきい値電圧を用いて生成されたクロック信号から、信号STAと信号STPの遷移タイミングの時間差を求めることができる。これにより、適切に生成されたクロック信号に基づいて時間差のデジタル値DQを求めることが可能となり、時間測定の高性能化(例えば測定誤差の低減や測定精度の向上等)を図ることができる。
図12は、しきい値判定回路の構成例である。しきい値判定回路87は、スイッチ素子SWC1〜SWC4と、抵抗素子RC1〜RC5(抵抗)と、コンパレーターCP1〜CP4と、を含む。
スイッチ素子SWC1〜SWC4は、しきい値電圧Vths、Vths’、Vthf、Vthf’のいずれか1つを選択する。即ち、スイッチ素子SWC1〜SWC4のいずれか1つがオンになり、そのスイッチ素子に入力されているしきい値電圧が電圧VthとしてノードNVthに出力される。抵抗素子RC1〜RC5は、電源ノードVDD(高電位側電源ノード)と電源ノードGND(低電位側電源ノード)との間に直列に接続される。コンパレーターCP1の第1入力端子(例えば正極端子)には、電圧Vthが入力され、第2入力端子(例えば負極端子)には、抵抗素子RC1と抵抗素子RC2の間のノードの電圧VC1が入力される。同様に、コンパレーターCP2、CP3、CP4の第1入力端子には、電圧Vthが入力され、第2入力端子には、各々、電圧VC2、VC3、VC4が入力される。電圧VC2は、抵抗素子RC2と抵抗素子RC3の間のノードの電圧であり、電圧VC3は、抵抗素子RC3と抵抗素子RC4の間のノードの電圧であり、電圧VC4は、抵抗素子RC4と抵抗素子RC5の間のノードの電圧である。コンパレーターCP1〜CP4は、電圧Vthと電圧VC1〜VC4とを比較し、比較結果を信号COMP[0]、COMP[1]、COMP[2]、COMP[3]として出力する。信号COMP[0]、COMP[1]、COMP[2]、COMP[3]を合わせたものがコード値COMP[3:0]である。例えばスイッチ素子SWC1がオンのとき、Vth=Vthsである。VC2≦Vths≦VC3のとき、しきい値電圧Vthsに対応する判定結果はコード値COMP[3:0]=“0011”となる。
例えば、VC1以上VC3以下のしきい値電圧を採用したい場合、コード値がCOMP[3:0]=“0001”又は“0011”であるしきい値を採用すればよい。なお、これに限定されず、例えばVC1以上VC4以下のしきい値電圧を採用してもよい。
5.回路装置、物理量測定装置の第2の構成例
図13は、本実施形態の時間デジタル変換回路を含む回路装置及び回路装置を含む物理量測定装置の第2の構成例である。回路装置10は、時間デジタル変換回路20とPLL回路120、130を含む。また回路装置10は、発振回路103、制御回路12、信号端子PSA、PSP、発振用の端子P1〜P6を含むことができる。そして物理量測定装置400は、発振子XTAL1〜XTAL3と回路装置10を含む。信号端子PSA、PSP及び端子P1〜P6は、例えば集積回路装置のパッドや、或いは回路装置10を収納したパッケージの端子である。
時間デジタル変換回路20には、信号端子PSA、PSPからの信号STA、STPが入力される。時間デジタル変換回路20は、信号STA、STPの遷移タイミングの時間差をデジタル値DQに変換する。発振回路103は発振子XTAL3を発振させる発振動作を行って、クロック周波数がfrの基準クロック信号CKRを生成する。PLL回路120、130は、各々、基準クロック信号CKRに位相同期した基準クロック信号CK1、CK2を生成する。具体的にはPLL回路120の制御信号生成回路121が、発振回路101からの基準クロック信号CK1と発振回路103からの基準クロック信号CKRとの位相比較に基づく制御信号SC1を、発振回路101に出力することで、CK1をCKRに位相同期させる。またPLL回路130の制御信号生成回路131が、発振回路102からの基準クロック信号CK2と発振回路103からの基準クロック信号CKRとの位相比較に基づく制御信号SC2を、発振回路102に出力することで、CK2をCKRに位相同期させる。基準クロック信号CK1、CK2が基準クロック信号CKRに位相同期することで、CK1、CK2が位相同期するようになり、CK1、CK2の周波数関係や位相関係を所定の関係に保つことができる。例えばCK1、CK2のクロック周波数をf1、f2とした場合に、PLL回路120、130(同期化回路、制御部)により、N/f1=M/f2の周波数関係(N、Mは2以上の互いに異なる整数)を保つような制御が行われる。このような基準クロック信号CK1、CK2を用いて時間デジタル変換を行えば、CK1、CK2を適切な周波数関係に設定して時間デジタル変換を実行できるため、高性能な時間デジタル変換を実現できる。なお制御回路12は、回路装置10の制御処理や演算処理などの各種の処理を行う。制御回路12は、ロジック回路等により実現される。また発振回路101、102、103は、バッファー回路や抵抗、キャパシターなどの回路素子に加えて、発振回路用の電源を供給する電源回路(レギュレーター)などを含むことができる。
6.電子機器、移動体
図14は、本実施形態の時間デジタル変換回路(回路装置、物理量測定装置)を含む電子機器の構成例である。この電子機器500は、回路装置10と発振子XTAL1〜XTAL3を有する物理量測定装置400と、処理部520を含む。また通信部510、操作部530、表示部540、記憶部550、アンテナANTを含むことができる。
電子機器500としては、例えば距離、時間、流速又は流量等の物理量を計測する計測機器、生体情報を測定する生体情報測定機器(超音波測定装置、脈波計、血圧測定装置等)、車載機器(自動運転用の機器等)、基地局又はルーター等のネットワーク関連機器を想定できる。また頭部装着型表示装置や時計関連機器などのウェアラブル機器、ロボット、印刷装置、投影装置、携帯情報端末(スマートフォン等)、コンテンツを配信するコンテンツ提供機器、或いはデジタルカメラ又はビデオカメラ等の映像機器などを想定できる。
通信部510(無線回路)は、アンテナANTを介して外部からデータを受信したり、外部にデータを送信する処理を行う。処理部520(処理回路)は、電子機器500の制御処理や、通信部510を介して送受信されるデータの種々のデジタル処理などを行う。処理部520の機能は、例えばマイクロコンピューターなどのプロセッサーにより実現できる。操作部530は、ユーザーが入力操作を行うためのものであり、操作ボタンやタッチパネルディスプレイをなどにより実現できる。表示部540は、各種の情報を表示するものであり、液晶や有機ELなどのディスプレイにより実現できる。記憶部550は、データを記憶するものであり、その機能はRAMやROMなどの半導体メモリーやHDD(ハードディスクドライブ)などにより実現できる。
図15は、本実施形態の時間デジタル変換回路(回路装置、物理量測定装置)を含む移動体の例である。本実施形態の時間デジタル変換回路(回路装置、物理量測定装置)は、例えば、車、飛行機、バイク、自転車、ロボット、或いは船舶等の種々の移動体に組み込むことができる。移動体は、例えばエンジンやモーター等の駆動機構、ハンドルや舵等の操舵機構、各種の電子機器(車載機器)を備えて、地上や空や海上を移動する機器・装置である。図15は移動体の具体例としての自動車206を概略的に示している。自動車206には、本実施形態の物理量測定装置(不図示)が組み込まれる。制御装置208は、この物理量測定装置により測定された物理量情報に基づいて種々の制御処理を行う。例えば物理量情報として、自動車206の周囲の物体の距離情報が測定された場合に、制御装置208は、測定された距離情報を用いて自動運転のための種々の制御処理を行う。制御装置208は、例えば車体207の姿勢に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪209のブレーキを制御する。なお本実施形態の時間デジタル変換回路20(回路装置、物理量測定装置)が組み込まれる機器は、このような制御装置208には限定されず、自動車206やロボット等の移動体に設けられる種々の機器に組み込むことができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また時間デジタル変換回路、回路装置、電子機器又は移動体の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10…回路装置、12…制御回路、20…時間デジタル変換回路、
60…クロック信号生成回路(第1のクロック信号生成回路)、
61…リセットパルス生成回路、62…マスク回路、63…保持回路、
64…比較回路、65…クロック信号生成回路(第3のクロック信号生成回路)、
70…クロック信号生成回路(第2のクロック信号生成回路)、
75…クロック信号生成回路(第4のクロック信号生成回路)、
80…処理回路、81〜84…位相比較回路(第1〜第4の位相比較回路)、
86…演算回路、87…しきい値判定回路、
101〜103…発振回路(第1〜第3の発振回路)、120…PLL回路、
121…制御信号生成回路、130…PLL回路、131…制御信号生成回路、
206…自動車、207…車体、208…制御装置、209…車輪、
400…物理量測定装置、500…電子機器、510…通信部、520…処理部、
530…操作部、540…表示部、550…記憶部、
CK1…基準クロック信号(第1の基準クロック信号)、
CK2…基準クロック信号(第2の基準クロック信号)、
CLKF…クロック信号(第2のクロック信号)、
CLKF’…クロック信号(第4のクロック信号)、
CLKS…クロック信号(第1のクロック信号)、
CLKS’…クロック信号(第3のクロック信号)、
DQ…デジタル値、P1…周期信号(第1の周期信号)、
P1’…周期信号(第3の周期信号)、P2…周期信号(第2の周期信号)、
P2’…周期信号(第4の周期信号)、STA…信号(第1の信号)、
STP…信号(第2の信号)、Vthf…しきい値電圧(第2のしきい値電圧)、
Vthf’…しきい値電圧(第4のしきい値電圧)、
Vths…しきい値電圧(第1のしきい値電圧)、
Vths’…しきい値電圧(第3のしきい値電圧)、
XTAL1〜XTAL3…発振子(第1〜第3の発振子)、
f1…クロック周波数(第1のクロック周波数)、
f2…クロック周波数(第2のクロック周波数)

Claims (13)

  1. 第1のクロック周波数の第1の基準クロック信号が入力され、前記第1のクロック周波数に対応する周期で電圧レベルが単調増加又は単調減少する第1の周期信号を生成し、第1の信号及び前記第1の周期信号に基づいて第1のクロック信号を生成する第1のクロック信号生成回路と、
    前記第1のクロック周波数と異なる第2のクロック周波数の第2の基準クロック信号が入力され、前記第2のクロック周波数に対応する周期で単調増加又は単調減少する第2の周期信号を生成し、第2の信号及び前記第2の周期信号に基づいて第2のクロック信号を生成する第2のクロック信号生成回路と、
    前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号に基づいて、前記第1の信号と前記第2の信号の遷移タイミングの時間差をデジタル値に変換する処理回路と、
    を含むことを特徴とする時間デジタル変換回路。
  2. 請求項1に記載の時間デジタル変換回路において、
    前記第1のクロック信号生成回路は、
    前記第1の信号及び前記第1の周期信号に基づいて、前記第1の信号の遷移タイミングを位相の基準とする前記第1のクロック周波数の前記第1のクロック信号を生成し、
    前記第2のクロック信号生成回路は、
    前記第2の信号及び前記第2の周期信号に基づいて、前記第2の信号の遷移タイミングを位相の基準とする前記第2のクロック周波数の前記第2のクロック信号を生成することを特徴とする時間デジタル変換回路。
  3. 請求項1又は2に記載の時間デジタル変換回路において、
    前記第1のクロック信号生成回路は、
    前記第1の信号の遷移タイミングでの前記第1の周期信号の電圧レベルを第1のしきい値電圧として保持する第1の保持回路と、
    前記第1のしきい値電圧と前記第1の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第1のクロック信号を出力する第1の比較回路と、
    を有し、
    前記第2のクロック信号生成回路は、
    前記第2の信号の遷移タイミングでの前記第2の周期信号の電圧レベルを第2のしきい値電圧として保持する第2の保持回路と、
    前記第2のしきい値電圧と前記第2の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第2のクロック信号を出力する第2の比較回路と、
    を有することを特徴とする時間デジタル変換回路。
  4. 請求項3に記載の時間デジタル変換回路において、
    前記第1のクロック信号生成回路は、
    前記第1のクロック信号の最初の1又は複数のパルスをマスクする第1のマスク回路を有し、
    前記第2のクロック信号生成回路は、
    前記第2のクロック信号の最初の1又は複数のパルスをマスクする第2のマスク回路を有することを特徴とする時間デジタル変換回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の時間デジタル変換回路において、
    前記処理回路は、
    前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との間の位相比較を行う第1の位相比較回路を有し、
    前記位相比較の結果に基づいて前記デジタル値を出力することを特徴とする時間デジタル変換回路。
  6. 請求項1又は2に記載の時間デジタル変換回路において、
    前記第1の基準クロック信号に基づいて、前記第1の周期信号と位相が異なる第3の周期信号を生成し、前記第1の信号及び前記第3の周期信号に基づいて第3のクロック信号を生成する第3のクロック信号生成回路と、
    前記第2の基準クロック信号に基づいて、前記第2の周期信号と位相が異なる第4の周期信号を生成し、前記第2の信号及び前記第4の周期信号に基づいて第4のクロック信号を生成する第4のクロック信号生成回路と、
    を含むことを特徴とする時間デジタル変換回路。
  7. 請求項6に記載の時間デジタル変換回路において、
    前記処理回路は、
    前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号との間の位相比較を行う第1の位相比較回路と、
    前記第1のクロック信号と前記第4のクロック信号との間の位相比較を行う第2の位相比較回路と、
    前記第3のクロック信号と前記第2のクロック信号との間の位相比較を行う第3の位相比較回路と、
    前記第3のクロック信号と前記第4のクロック信号との間の位相比較を行う第4の位相比較回路と、
    を有し、
    前記第1〜第4の位相比較回路による位相比較の結果に基づいて前記デジタル値を出力することを特徴とする時間デジタル変換回路。
  8. 請求項7に記載の時間デジタル変換回路において、
    前記第1のクロック信号生成回路は、
    前記第1の信号の遷移タイミングでの前記第1の周期信号の電圧レベルを第1のしきい値電圧として保持する第1の保持回路と、
    前記第1のしきい値電圧と前記第1の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第1のクロック信号を出力する第1の比較回路と、
    を有し、
    前記第2のクロック信号生成回路は、
    前記第2の信号の遷移タイミングでの前記第2の周期信号の電圧レベルを第2のしきい値電圧として保持する第2の保持回路と、
    前記第2のしきい値電圧と前記第2の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第2のクロック信号を出力する第2の比較回路と、
    を有し、
    前記第3のクロック信号生成回路は、
    前記第1の信号の遷移タイミングでの前記第3の周期信号の電圧レベルを第3のしきい値電圧として保持する第3の保持回路と、
    前記第3のしきい値電圧と前記第3の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第3のクロック信号を出力する第3の比較回路と、
    を有し、
    前記第4のクロック信号生成回路は、
    前記第2の信号の遷移タイミングでの前記第4の周期信号の電圧レベルを第4のしきい値電圧として保持する第4の保持回路と、
    前記第4のしきい値電圧と前記第4の周期信号の電圧レベルとを比較して前記第4のクロック信号を出力する第4の比較回路と、
    を有し、
    前記処理回路は、
    前記第1〜第4のしきい値電圧の各しきい値電圧が、所与の電圧範囲内であるか否かの判定を行うしきい値判定回路を有し、
    前記判定の結果に基づいて、前記第1〜第4の位相比較回路の位相比較の結果のいずれかを選択し、選択した位相比較の結果を用いて前記デジタル値を求めることを特徴とする時間デジタル変換回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の時間デジタル変換回路を含むことを特徴とする回路装置。
  10. 請求項9に記載の回路装置において、
    第1の発振子を発振させることにより第1の発振信号を生成し、前記第1の発振信号に基づいて前記第1の基準クロック信号を生成する第1の発振回路と、
    第2の発振子を発振させることにより第2の発振信号を生成し、前記第2の発振信号に基づいて前記第2の基準クロック信号を生成する第2の発振回路と、
    を含むことを特徴とする回路装置。
  11. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の時間デジタル変換回路を含むことを特徴とする物理量測定装置。
  12. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の時間デジタル変換回路を含むことを特徴とする電子機器。
  13. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の時間デジタル変換回路を含むことを特徴とする移動体。
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