JP2019039267A - 便器洗浄システム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、下記特許文献1には、便器の貯留槽内に微細気泡とともに水を供給する微細気泡発生装置を設け、洗浄操作がなされれば、微細気泡を含有した洗浄水を便器に流す構成とされたトイレ装置が開示されている。
なお、以下の各実施形態では、便器を設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1は、第1実施形態に係る便器洗浄システムの一例を模式的に示す図である。
この便器2は、ボウル部(鉢部)3と、給水路6,8に接続された給水部4と、尿や洗浄水を排出する排水部5と、を備えている。
排水部5は、椀トラップ状やPトラップ状のトラップ部を構成し、排水路9に接続される。なお、この便器2は、床に載置されるように設置されるいわゆる床置型の縦長の小便器でもよく、壁面に引っ掛けられるように設置される壁掛型の小便器でもよい。また、便器2を含んで便器洗浄システム1として把握するようにしてもよい。換言すれば、便器2と便器洗浄システム1とを備えた便器装置として把握するようにしてもよい。
バイパス給水路10には、バイパス給水路10を開閉し、洗浄水を供給及び遮断するバイパス弁11が設けられている。また、バイパス給水路10には、上流側への逆流を防止する逆流防止弁(逆止弁、チェックバルブ)等の逆流防止部12が設けられている。この逆流防止部12は、バイパス弁11よりも下流側(排水路9側)に設けられている。このバイパス給水路10の下流側端部は、横引配管状とされた排水路9の排水部5に比較的近接した部位に接続されている。このバイパス給水路10の下流側端部を、排水路9の略水平方向に延びるように設けられた部位の上流側端部に接続するようにしてもよい。
上記構成とされた便器洗浄システム1においては、バイパス弁11を閉鎖させた状態で、給水弁7を開放させれば、気液混合部16を通過する際に微細気泡が混入された泡洗浄水が生成され、この泡洗浄水が下流側給水路8を介して便器2のボウル部3に供給される。このような洗浄動作は、便器2に設けられた洗浄操作部の操作によってなされるものでもよく、人体検知センサーによる人体の接近及び離間の検知によって洗浄操作がなされるものでもよい。
例えば、上記のような洗浄動作の後にバイパス給水路10に泡洗浄水を供給する排水路洗浄モードを実行するような構成としてもよい。つまり、洗浄操作がなされれば、便器2のボウル部3に泡洗浄水を供給する便器洗浄モードを実行した後に、排水路9に泡洗浄水を供給する排水路洗浄モードを実行するような構成としてもよい。
このような洗浄動作は、図示は省略しているが、CPU等の制御回路や記憶部等を備え、当該便器洗浄システム1の適所に設けられた制御部によって各部の制御がなされて実行される。
なお、排水路洗浄モードにおいて便器2のボウル部3へも泡洗浄水の供給がなされる構成としてもよい。つまり、給水弁7及びバイパス弁11を開放させれば、泡洗浄水を分岐部10aにおいて分岐させて下流側給水路8及びバイパス給水路10のそれぞれを介して便器2のボウル部3及び排水路9のそれぞれに供給可能となる。
つまり、バイパス給水路10に供給される洗浄水に空気を気泡化させて混入させる気泡混入部13を設けた構成としている。従って、バイパス給水路10が接続される排水路9に向けて便器2を介することなく言わば直接的に泡洗浄水を供給することができる。つまり、泡洗浄水をボウル部3や排水部5を通過させずに排水路9に向けて供給することができる。これにより、ボウル部3や排水部5を介して排水路9に泡洗浄水が供給されるようなものと比べて、排水路9に至った泡洗浄水に含まれる気泡の減少を抑制することができる。この結果、排水路9の内面に付着した尿石(カルシウムイオンや菌)等の汚物を泡洗浄水に含まれる気泡に吸着させて効果的に除去することができ、尿石の堆積を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、泡洗浄水を分岐部10aにおいて分岐させて便器2及びバイパス給水路10の両方に同時的に供給可能な構成としている。従って、便器2またはバイパス給水路10に選択的に泡洗浄水が供給されるものと比べて、便器2のボウル部3及び排水路9の両方をより効果的に洗浄することができる。
なお、以下の実施形態では、第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図2は、第2実施形態に係る便器洗浄システムの一例を模式的に示す図である。
また、各便器2,2,2の排水部5,5,5には、横引配管状の排水路9に接続される排水管路9A,9A,9Aがそれぞれに接続されている。バイパス給水路10の下流側端部は、排水路9の排水方向で最上流側の便器2に接続された排水管路9Aと排水路9との接続部に接続されている。つまり、バイパス給水路10の下流側端部は、排水路9の略水平方向に延びるように設けられた部位の上流側端部に接続されている。
また、バイパス給水路10の下流側部位には、上記同様な逆流防止部12が設けられている。バイパス給水路10の逆流防止部12よりも上流側には、上記同様なバイパス弁11が設けられている。
貯水部18には、水道管等の給水管6Aから洗浄水が供給される。この貯水部18には、所定レベルの洗浄水が貯水されるように適宜のレベル計が設けられている。
この気泡混入部13Aは、空気を導入させる空気導入管14Aと、この空気導入管14Aから導入された空気及び貯水部18の洗浄水を吸い込むポンプ15Aと、を備えている。また、気泡混入部13Aは、ポンプ15Aの吐出側に接続され、ポンプ15Aによる加圧によって空気を洗浄水に溶解させる気液混合槽や気液分離槽などが設けられた溶解タンク17を備えている。また、気泡混入部13Aは、この溶解タンク17の下流側において圧力を開放させるベンチュリー管状の圧力開放部16Aを備えている。
また、ポンプ15Aを起動させ、バイパス弁11を開放させれば、上記第1実施形態と概ね同様、泡洗浄水がバイパス給水路10を介して排水路9に直接的に供給される。また、全ての給水弁7,7,7を閉鎖させた状態で、ポンプ15Aを起動させ、バイパス弁11を開放させれば、泡洗浄水をバイパス給水路10側のみに供給させることもできる。また、上記と概ね同様、少なくとも一つの便器2のボウル部3及びバイパス給水路10の両方に同時的に泡洗浄水を供給することもできる。
なお、上記各実施形態において説明した互いに異なる構成の一部を組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。また、上記各実施形態に係る便器洗浄システム1,1Aの上記した各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
また、上記各実施形態では、便器洗浄システム1,1Aによって洗浄される便器2を、小便器とした例を示しているが、しゃがみこみ式や腰掛式の大便器としてもよい。
2 便器
5 排水部
6,19 上流側給水路(給水路)
8 下流側給水路(給水路)
9 排水路
10 バイパス給水路
10a 分岐部
13,13A 気泡混入部
Claims (2)
- 便器に洗浄水を供給する給水路と、この給水路から分岐して設けられ、前記便器の排水部に接続された排水路に接続されるバイパス給水路と、このバイパス給水路に供給される洗浄水に空気を気泡化させて混入させる気泡混入部と、を備えていることを特徴とする便器洗浄システム。
- 請求項1において、
前記気泡混入部は、前記バイパス給水路が分岐接続された分岐部よりも上流側の前記給水路において気泡を混入させるように設けられていることを特徴とする便器洗浄システム。
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