JP2019038468A - プロペラシャフトガード - Google Patents

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Takahisa Adachi
貴久 安達
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Abstract

【課題】本発明は、プロペラシャフトガードの車体への組み付けに際し、廻り止めや仮保持の機能を有し、組み付け時の作業性を向上させることができるプロペラシャフトガードの提供を目的とした。【解決手段】本発明のプロペラシャフトガード10は、ボルトを挿通させる挿通孔14c,16cを備え、ボディに対して取り付けられる一対の取付部14,16と、屈曲した形状とされ、一対の取付部14,16に対して連結される本体部12と、鉤状の形状とされた延出部20を備える突出部18とを有し、本体部12の両端部12a,12bを結ぶ線を基準線Aとすると、突出部18が、基準線Aを基準として本体部12が延びる方向と異なる方向に向かって突出するよう設けられ、突出部18が、挿通孔14cから所定距離を離間させて設けられることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両に用いられるプロペラシャフトガードに関する。
従来、自動車等の車両に用いられるプロペラシャフトが脱落した場合に路面への接触を防止するためのプロペラシャフトガードが提供されている。プロペラシャフトガードは、プロペラシャフトのジョイント接合部のボルト等が破損した場合に、プロペラシャフトを下方から支持する。プロペラシャフトガードは、プロペラシャフトの脱落時に、プロペラシャフトが路面に接触して反動で車体が上方に跳ね上がることや、破損したプロペラシャフトが周辺の燃料タンク等、他の部材に接触することを防止している。
ここで、下記特許文献1には、組み付け時の作業性を向上させることができるプロペラシャフト脱落防止ブラケット(プロペラシャフトガード)が開示されている。特許文献1のプロペラシャフトガードは、本体部と固定部とを有し、固定部が本体部に対して車両の前後方向にオフセットして設けられる構成とされている。特許文献1のプロペラシャフトガードは、このような構成とされることにより、プロペラシャフトガードを車両に取り付ける際に、プロペラシャフトの左右の空間R1及びR2を跨ぐことなく、空間R1側のみにて行うことができる。これにより、特許文献1のプロペラシャフトガードは、車両への組み付け作業の効率化を実現している。
特開2016−182904号公報
ここで、プロペラシャフトガードの車体への組み付けの際、作業者はプロペラシャフトガードを片手で保持して位置決めしつつ、ボルト等を締結する必要がある。また、ボルトの締結時には、プロペラシャフトガードを片手で保持しながらボルトを締結させる際にプロペラシャフトガードが回転することを抑制する必要があり、作業効率が低下するおそれがある。特許文献1のプロペラシャフトガードでは、ボルト締結作業時の廻り止め等の対策がなされておらず、また作業者が組み付け時にプロペラシャフトガードを片手で保持しながら作業を行う必要がある等、組み付け時の作業性に対する対策が十分ではない。
そこで、本発明は、プロペラシャフトガードの車体への組み付けに際し、廻り止めや仮保持の機能を有し、組み付け時の作業性を向上させることができるプロペラシャフトガードの提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明のプロペラシャフトガードは、プロペラシャフトの脱落を防止するために車体の下方において、車体を構成するボデー部材に対して取り付けられるプロペラシャフトガードであって、プロペラシャフトの周方向の少なくとも一部を取り囲む本体部と、前記ボデー部材に対して取り付けられる取付部とを有し、前記取付部が、前記ボデー部材に対して固定される固定部と、前記ボデー部材をなす板材に設けられた挿入部に挿入される突出部とを有し、前記挿入部に対して前記突出部を挿入することにより、前記突出部を前記板材の下方から上方に乗り越えさせることができるものである。
本発明のプロペラシャフトガードは、ボデー部材をなす板材に設けられた挿入部に突出部を挿入し、前記突出部を前記板材の下方から上方に乗り越えた状態にすることができる。本発明のプロペラシャフトガードは、このようにしてボデー部材に対して一時的に保持(仮保持)させた状態としたうえで、固定部をボデー部材に対して固定できる。従って、本発明のプロペラシャフトガードは、ボデー部材に対する固定部の固定作業の作業負担等を低減することができる。その結果、本発明のプロペラシャフトガードによれば、組み付け時の作業効率を向上させることができる。
本発明のプロペラシャフトガードは、ボデー部材をなす板材に設けられた挿入部に対し、板材の下方から上方に向けて突出部を挿入可能な形状とされている。そのため、本発明のプロペラシャフトガードは、固定部をボデー部材に対して固定するためにボルト等の固定部材を用いた場合に、挿入部に挿入された突出部が廻り止めとして機能する。従って、本発明によれば、ボルトのように回転を伴う作業を要する部材を固定部材として採用した場合であっても、効率良く組み付け作業を行うことができる。
また、上述したような構成とした場合、プロペラシャフトガードの脱落等により本体部に対して下方への荷重が作用した際に、突出部のうち板材の下方から上方に乗り越えた部分と板材との接触箇所において荷重を受け持つことができる。そのため、本発明のプロペラシャフトガードによれば、本体部等の肉厚や幅を最小限に抑制しつつ、プロペラシャフトガードの脱落等に伴う荷重をしっかりと受け止めることができる。
なお、本発明のプロペラシャフトガードは、突出部のうち板材の下方から上方に乗り越えた部分において板材と接触するだけでなく、板材に設けられた開口やスリット等からなる挿入部の縁面とも接触可能な構成であることが望ましい。
このような構成とすることにより、突出部のうち板材の下方から上方に乗り越えた部分に加え、挿入部の縁面と突出部との接触箇所の2点において接触した状態でプロペラシャフトガードが取り付けられることになる。これにより、車両前後方向への衝撃の入力を受けたとしても変形しにくいプロペラシャフトガードを提供できる。
なお、本発明のプロペラシャフトガードは、前記乗越部が鈎状やフック状などの形状に屈曲したものとすることができる。このような構成とすることにより、上述したような効果が確実に得られるようになる。
また、本発明のプロペラシャフトガードは、ボルト等の締結部材を用いるなどしてボデー部材に対して固定される固定部と、ボデー部材に設けられた挿入部に挿入される突出部とが、本体部を介して相互に逆方向にオフセットした形状であることが望ましい。本発明のプロペラシャフトガードは、固定部が本体部に対してプロペラシャフトの軸線方向の一方側にオフセットし、突出部が本体部に対してプロペラシャフトの軸線方向の他方側にオフセットしていることが望ましい。かかる構成とすることにより、車両前後方向への衝撃の入力を受けたとしても変形しにくいプロペラシャフトガードを提供できる。
本発明によれば、プロペラシャフトガードの車体への組み付けに際し、廻り止めや仮保持の機能を有し、組み付け時の作業性を向上させることができるプロペラシャフトガードを提供することができる。
プロペラシャフト及び本発明のプロペラシャフトガードの配置を示す斜視図である。 図1のプロペラシャフトガードの斜視図である。 図1のプロペラシャフトガードを車体に配置させた状態を示す正面図である。 図1のプロペラシャフトガードを車体に配置させた状態を示す底面図である。 図1のプロペラシャフトガードの要部を示す斜視図である。 図1のプロペラシャフトガードの突出部の拡大図である。(a)は平面視における断面を示す図、(b)は側面視における断面を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るプロペラシャフトガード10について、図面を参照しつつ説明する。
プロペラシャフトガード10は、プロペラシャフト4のジョイント等の接合部6が破損した場合に、プロペラシャフト4を下方から支持するためのものである。プロペラシャフトガード10は、接合部6から外れたプロペラシャフト4を下方から支持することにより、プロペラシャフト4が路面に接触して反動で車体が上方に跳ね上がることや、破損したプロペラシャフト4が周辺の燃料タンク等、他の部材に接触することを抑制する。
図1及び図3に示すとおり、プロペラシャフト4は、ボディ(車体)2の下面側に配置される。本実施形態では、プロペラシャフト4がボディ2の下方面に形成されたセンタートンネル2aをなす板材2xに配置された例を示している。センタートンネル2aは、ボディ2の下面側において車幅方向の略中央部が上方に突出するように形成されている。また、センタートンネル2aは、車両の前後方向X(以下、単に「前後方向X」と記載する場合がある。)に延びるように形成されている。
プロペラシャフトガード10は、センタートンネル2aに配置されたプロペラシャフト4の周方向の一部を取り囲むように、ボディ2の所定の位置に取り付けられる。本実施形態のプロペラシャフトガード10は、センタートンネル2aに配置され、ボルト(固定部材)30によりボディ2に対して固定される。図1では、センタートンネル2aの前後方向Xの中間部において、複数箇所(本実施形態では2箇所)においてプロペラシャフトガード10が取り付けられた例を示している。
プロペラシャフトガード10は、ボディ2に対して直接的、又はクロスメンバや他の部材等を介して間接的に取り付けられる。また、プロペラシャフトガード10の取付対象位置は、センタートンネル2aに限定されない。プロペラシャフトガード10の取付対象位置は、ボディ2の下方のいかなる位置であってもよい。
次いで、プロペラシャフトガード10の構成について、図2等を参照しつつ説明する。図2に示すとおり、プロペラシャフトガード10は、本体部12と、取付部14,16とを有する。本実施形態では、プロペラシャフトガード10は、金属製の板体を加工することにより、本体部12の両端部12a,12bに対して取付部14,16がそれぞれ連続するように形成されている。本体部12と取付部14,16は、略直交するように形成されている。そのため、プロペラシャフトガード10を側面視すると、本体部12と取付部14,16の境界部分近傍において略L字型の形状とされている。
本体部12は、プロペラシャフト4が脱落した場合に下方から受け止めるために設けられる。本体部12は、プロペラシャフト4の周方向の少なくとも一部を取り囲むように屈曲した形状とされている。図2等に示すとおり、本実施形態の本体部12は、略U字状に屈曲した形状を有する。プロペラシャフトガード10をボディ2の取付対象位置(本実施形態ではセンタートンネル2a)に取り付けると、本体部12は、下方に向けて凸形状となる。
取付部14,16は、ボディ2の取付対象位置(本実施形態ではセンタートンネル2a)に対して取り付けられる部分である。取付部14,16は、接触部14x,16xを有する点において共通している。また、取付部14は、突出部18を有する点において取付部16と相違している。以下、各部の構成についてさらに詳細に説明する。
接触部14x,16xは、それぞれプロペラシャフトガード10の取付対象面に接触する部分である。接触部14x,16xは、取付対象面に沿う形状とされている。本実施形態では、取付対象となるセンタートンネル2aが略平坦な面を有するものであるため、接触部14x,16xも略平坦な面とされている。接触部14x,16xは、固定部14a,16aと、中間部14b,16bとを有する。
固定部14a,16aは、プロペラシャフトガード10を固定するためのボルト等の固定具(本実施形態ではボルト30)が装着される部分である。固定部14a,16aには、ボルト30を挿通するための挿通孔14c,16cが設けられている。また、固定部14a,16aと本体部12の両端部12a,12bとの間には、中間部14b,16bが設けられている。そのため、固定部14a,16aは、本体部12に対してオフセットした位置関係にある。
具体的には、本体部12の両端部12a,12bにおいて本体部12の幅方向略中央部を通る線を基準線Aと仮定したとき、挿通孔14cは、中心位置P1が基準線Aから第一方向x1に距離L2だけ離間した位置に形成されている。同様に、挿通孔16cは、中心位置P2が基準線Aから第一方向x1に距離L2だけ離間した位置に形成されている。
図2等に示すように、突出部18は、鈎状に屈曲した形状とされた平板状の部分である。図4〜図6等に示すように、突出部18は、プロペラシャフトガード10の取付時にセンタートンネル2aをなす板材2xに設けられたスリット状の挿入部2cに差し込まれる部分である。
突出部18は、起立部19と延出部20とを有する。起立部19は、取付部14において接触部14xをなす面に対して本体部12とは逆方向(プロペラシャフトガード10の取付状態において上方)に向けて突出した部分である。また、延出部20は、起立部19に連続すると共に、固定部14aとは逆方向(第二方向x2)に向けて突出するように形成された部分である。突出部18は、挿通孔14cの中心位置P1から前後方向Xに上述した距離L2以上離れた位置に設けられている。本実施形態では、起立部19が挿通孔14cの中心位置P1から前後方向Xに上述した距離L2だけ離れた位置において起立している。また、延出部20は、中心位置P1から距離L2以上離れた位置まで到達するように延設されている。
突出部18は、プロペラシャフトガード10の他の部位と同様に平板状の板材により形成されている。そのため、図6(a)に示すとおり、突出部18は、起立部19において矩形状の断面形状を有する。起立部19の周面C1〜C4のうち、周面C1,C2は前後方向Xに向く面であり、周面C3,C4は車幅方向に向く面である。そのため、突出部18をセンタートンネル2aに形成された挿入部2cに差し込むと、起立部19の周面C1〜C4が、それぞれ挿入部2cの内周面に対して接触した状態、あるいはごく僅かな隙間をあけて離れた状態になる。そのため、突出部18を挿入部2cに差し込むことで、プロペラシャフトガード10の移動が大幅に制限された状態になる。
具体的には、固定部14a,16aにボルトなどを挿通してプロペラシャフトガード10を固定しようとする前に、突出部18を挿入部2cに差し込んでおくことにより、プロペラシャフトガード10が位置決めされた状態となり、ボルトなどの締結作業が行いやすくなる。また、ボルトなどの締結作業に伴い、中心位置P1あるいは中心位置P2を中心とする回転モーメントがプロペラシャフトガード10に作用したとしても、起立部19の周面C3あるいはC4が挿入部2cの内周面に接触し、プロペラシャフトガード10の回動が制限される。従って、突出部18(起立部19)は、プロペラシャフトガード10の位置決め、及び廻り止めとしての機能を発揮できる。
また、突出部18をセンタートンネル2aに形成された挿入部2cに差し込むと、延出部20は、センタートンネル2aをなす板材2xを乗り越えて裏手に回り込んだ状態になる。具体的には、図6(b)に示すように、プロペラシャフトガード10の固定時に接触部14x,16xが接触する板材2xの面を表面2y、これとは反対側の面を裏面2zとしたとき、突出部18を挿入部2cに差し込むことにより、延出部20は表面2y側から裏面2z側に回り込み、板材2xを乗り越えた状態になる。このようにして延出部20が板材2xを乗り越えた状態になると、延出部20の縁Bが裏面2z側において板材2xに対して接触可能な状態になる。そのため、プロペラシャフトガード10の固定時に予め延出部20を板材2xの裏側に回り込ませておくことにより、延出部20を板材2xに対して引っ掛けた状態で保持させておくことができる。また、プロペラシャフトガード10の固定後、プロペラシャフト4の脱落等によりプロペラシャフトガード10に対して下方への大きな荷重が作用した際に、延出部20が板材2xに引っかかり、荷重を支持することができる。そのため、突出部18(延出部20)は、プロペラシャフトガード10の位置決めとしての機能、及び下方への荷重を支持する機能を発揮できる。
続いて、プロペラシャフトガード10の取付構造について説明する。
上述したように、プロペラシャフトガード10は、ボディ2に組み付けられる際に、先ず突出部18をボディ2の挿入部2cに挿通し、延出部20が板材2xを表面2y側から裏面2z側に乗り越えた状態にすることができる。これにより、延出部20の縁Bと裏面2zとの間に形成された接触領域αにおいて延出部20と板材2xを接触させ、プロペラシャフトガード10を仮保持することができる(図5及び図6参照)。より具体的には、突出部18を挿入部2cに対して下方から挿通させて上方に取り出すと、延出部20の縁Bが板材2xの上方側に回り込んで、接触領域αで両者が接触した状態になる。これにより、延出部20がボディ2(板材2x)に対して係止され、プロペラシャフトガード10が仮保持された状態になる。そのため、作業者がプロペラシャフトガード10を片手で保持しながらボルト30等を締結する際に、ボルト孔2dと挿通孔14cとの位置決め作業等、作業者の作業負担が軽減される。
また、接触領域αにおいて延出部20と板材2xとを接触させることにより、プロペラシャフト4の脱落等により下方への大きな荷重が作用した際に、接触領域αにおいて荷重を受け持つことができる。これにより、プロペラシャフトガード10の各部について厚みや幅の増加、及びこれに伴うコストや重量の増加を最小限に抑制できる。
また、図5に示すとおり、突出部18を挿入部2cに挿通させた状態(仮保持状態)とし、先ず取付部16側をボルト30で固定し、その後取付部14側をボルト30で固定する。ボルト30を挿通孔14c,16c及びボルト孔2d,2dに挿通させると、プロペラシャフトガード10は、挿入部2c及びボルト孔2d,2dにおいて保持された状態となる。言いかえれば、プロペラシャフトガード10は、ボルト孔2dを中心として位置決めされ、さらに挿通孔14c,16cを中心とした周方向において挿入部2cと突出部18(起立部19)との接触により位置決めされる。上述のとおり、突出部18は、ボルト30を締結する際に、周面C1〜C4が挿入部2cと接触して、廻り止めとして機能する。これにより、プロペラシャフトガード10は、作業者がボルト30を締結する際にボルト孔2dを中心としてプロペラシャフトガード10が回転することを抑制し、効率よく締結作業を行うことができる。その結果、プロペラシャフトガード10は、ボディ2への組み付け時の作業効率を向上させることができる。
また、上述したようにボディ2に設けられた挿入部2cに突出部18を挿通することにより、挿入部2cと起立部19の周面C1〜C4との間に形成された接触領域βにおいて起立部19と板材2xとを接触させることができる。接触領域βにおいて起立部19と板材2xとを接触ることにより、車両前後方向に荷重が入力されたとしても、プロペラシャフトガード10が変形するのを最小限に抑制できる。
さらに、本実施形態では、プロペラシャフトガード10をセンタートンネル2aの中途部分に取り付けるものとされている(図1参照)。センタートンネル2aの中央部2bは、幅方向に距離L3を有する(図4参照)。プロペラシャフトガード10は、ボディ2の取付対象位置の選択の幅を広げることを考慮すると、幅方向の長さL1を短くすることが望ましい。
ここで、本実施形態のプロペラシャフトガード10は、挿通孔14c,16cを前後方向Xにオフセットさせた構成とされている。そのため、挿通孔14c,16cを本体部12の延伸上に設ける場合と比較して、プロペラシャフトガード10の幅方向の長さL1を少なくすることができる。これにより、幅方向の距離に制約があるセンタートンネル2aに対して、プロペラシャフトガード10を効率よく取り付けることができる(図4参照)。
ここで、プロペラシャフトガード10の挿通孔14c,16cをオフセットさせる構成とする場合、プロペラシャフトガード10の幅方向の長さL1を短くして、取付対象位置の選択の幅を広げることができるものの、他の課題も生じる。具体的には、本実施形態では、プロペラシャフトガード10の挿通孔14c,16cを基準線Aから離間した位置にオフセットさせるため、中間部14b,16bを設けた構成とされている。このように中間部14b,16bを設ける構成とした場合、例えば、プロペラシャフトガード10に対してボディ2の前後方向Xに力が作用した場合や、あるいはプロペラシャフト4の脱落等、プロペラシャフトガード10に対して下方への衝撃が生じた場合には、中間部14b,16bが屈曲する等、変形が生じ易い。
さらに具体的に説明すると、プロペラシャフトガード10の挿通孔14c,16cの中心位置P1,P2を基準線Aから距離L2外れた位置に設けた場合、プロペラシャフト4が脱落した場合にプロペラシャフトガード10には基準線Aから鉛直方向F(図5参照)に力が作用する。プロペラシャフトガード10は、ボルト30による固定位置(中心位置P1)と力が作用する位置(基準線A)とが離間するため、中間部14b,16bは、基端側がボルト30により固定されつつ、他端側が下方に牽引されて、屈曲するなどの変形が生じやすい。
このような場合の対策として、プロペラシャフトガード10の中間部14b,16bの強度を確保するために、プロペラシャフトガード10をより厚みのある素材により構成する、あるいは本体部12や中間部14b,16bの幅を増加する等の対策が考えられるが、コストや重量の増加につながりかねない。
本発明のプロペラシャフトガード10は、突出部18に延出部20を設けることにより、挿通孔14c,16cをオフセットさせる場合の課題を解決可能としている。
より具体的には、図5に示すとおり、プロペラシャフトガード10は、中心位置P1に加え、突出部18をボディ2に対して係止させることで、基準線Aを挟むように前後方向Xに係止位置を配置させた構成とされている。言いかえれば、本体部12の端部12aは、基準線Aを挟んで前後方向Xの両側において、ボルト孔2d及び挿入部2cの双方に対して保持され、2点で保持されることとなる。そのため、プロペラシャフトガード10は、プロペラシャフト4の脱落等、プロペラシャフトガード10に対して基準線Aの下方に作用する力が作用した場合に、基準線Aの前後方向Xの両側に入力の配分を分散させて下方の入力を受け止める。そのため、プロペラシャフトガード10は、中間部14b,16bの変形を抑制することができる。
また、2箇所のボルト30による固定に加え、延出部20による係止により、下方の力に対して強度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態に係るプロペラシャフトガード10ついて説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、上述した実施形態では、センタートンネル2aにプロペラシャフトガード10が取り付けられる例を示したが、本発明のプロペラシャフトガードは、ボディ2のいずれの部分に取り付けられるものであってもよい。また、上述したプロペラシャフトガード10は挿通孔14c,16cをオフセットさせる構成としたが、挿通孔14c,16cをオフセットさせず、中間部14b,16bを設けない構成としてもよい。
また、プロペラシャフトガード10は、板状の金属材料を所定の形状に屈曲等の加工がなされて図2に示す外観が形成されたものであるが、板状の金属材料を所定の形状に切り出して屈曲させたものであってもよいし、あるいはプレス加工等により形成されたものであってもよい。
上述したプロペラシャフトガード10は、本体部12をU字型に屈曲させたものであるが、プロペラシャフト4の周方向の少なくとも一部を取り囲むように屈曲した形状であればいかなるものであっても良い。具体的には、本体部12は、M字状、略矩形、左右非対称の形状等、いかなる形状を有するものであってもよい。
さらに、本発明のプロペラシャフトガードは、突出部18を一対の取付部14,16の双方に設けたものであってもよい。また、本発明のプロペラシャフトガードは、延出部20の先端部20aがいかなる方向に向くものであってもよい。なお、プロペラシャフトガード10の挿通孔14c,16cをオフセットさせる構成とする場合には、延出部20の先端部20aは、挿通孔14c,16cのオフセット方向とは反対に向くように形成されることが望ましい。これにより、本体部12に対する下方の入力を、より効率良く分散させて受け止めることができる。
本発明のプロペラシャフトガードは、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、上記において説明したものを含め、上述した実施形態に種々の変更を加えたものとして実施可能である。
本発明は、自動車等の車両に用いられるプロペラシャフトガードとして、好適に利用することができる。
2 ボディ(車体)
2c 挿入部
2x 板材
4 プロペラシャフト
12 本体部
12a,12b 端部
14,16 取付部
14a,16a 挿通孔
18 突出部
19 起立部
20 延出部

Claims (1)

  1. プロペラシャフトの脱落を防止するために車体の下方において、車体を構成するボデー部材に対して取り付けられるプロペラシャフトガードであって、
    プロペラシャフトの周方向の少なくとも一部を取り囲む本体部と、
    前記ボデー部材に対して取り付けられる取付部とを有し、
    前記取付部が、
    前記ボデー部材に対して固定される固定部と、
    前記ボデー部材をなす板材に設けられた挿入部に挿入される突出部とを有し、
    前記挿入部に対して前記突出部を挿入することにより、前記突出部を前記板材の下方から上方に乗り越えさせることができることを特徴とするプロペラシャフトガード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112238750A (zh) * 2019-07-18 2021-01-19 本田技研工业株式会社 防掉落装置

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