JP2019038125A - 液体吐出装置およびフィルターユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルターユニットの交換作業の手間を省き、作業時間を短縮する。【解決手段】液体の流路に着脱可能なフィルター室と、フィルター室を、流入口を有する上流側室と流出口を有する下流側室とに仕切るフィルターと、流入口を開閉する第1弁体と、流出口を開閉する第2弁体と、第1弁体および第2弁体が閉じた状態でフィルター室内に充填されている液体と、を具備するフィルターユニット。【選択図】図2
Description
本発明は、インク等の液体を吐出する技術に関する。
液体容器から流路を介して供給されるインクなどの液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドでは、液体に混入する気泡や異物を取り除くためのフィルターを有するフィルターユニットが流路の途中に設けられている。例えば特許文献1には、液体容器(液体供給源)と液体吐出ヘッド(液体噴射部)とを連通する流路に循環流路を設け、循環流路に対して着脱可能にフィルターユニット(第2フィルター)を配置する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、フィルターユニット(第2フィルター)を交換する場合、一旦流路内の液体を排出して交換が必要になったフィルターユニットを外してから新たなフィルターユニットを循環流路に装着した後に、再び流路内に液体を充填し、滞留しやすいフィルター室(収容部)内の気泡を排出する作業が必要になるため、フィルターユニットの交換作業には多大なインクの浪費と手間と時間がかかっていた。以上の事情を考慮して、本発明は、フィルターユニットの交換作業の手間を省き、作業時間を短縮することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明のフィルターユニットは、液体の流路に着脱可能なフィルター室と、フィルター室を、流入口を有する上流側室と流出口を有する下流側室とに仕切るフィルターと、流入口を開閉する第1弁体と、流出口を開閉する第2弁体と、第1弁体および第2弁体が閉じた状態でフィルター室内に充填されている液体と、を具備する。以上の態様によれば、第1弁体および第2弁体が閉じた状態で、フィルター室内に液体が充填されているので、フィルター室内に液体が充填されたまま、第1弁体と第2弁体を開いて流入口と流出口を流路に装着できる。したがって、フィルターユニットの装着後にフィルター室内の気泡を排出する作業を省くことができるので、フィルターユニットの交換作業の手間を省き、作業時間を短縮できる。
本発明のフィルターユニットの好適な態様において、鉛直方向において流出口が流入口よりも低い位置にある。以上の態様によれば、もし流入口から気泡が混入してフィルターを通過してしまったとしても、気泡は浮力によって上昇してフィルター室の上方に溜まるため、鉛直方向において流入口よりも低い位置にある流出口から気泡が流出されることを抑制できる。
本発明のフィルターユニットの好適な態様において、第1弁体を覆う第1保護フィルムと、第2弁体を覆う第2保護フィルムと、を備える。以上の態様によれば、第1弁体を覆う第1保護フィルムと、第2弁体を覆う第2保護フィルムとを備えるから、フィルター室内に充填されている液体が第1弁体または第2弁体から漏れ出す可能性を低減できる。
本発明のフィルターユニットの好適な態様において、流路は、流入口に接続可能な第1開口を有する第1流路と、流出口に接続可能な第2開口を有する第2流路と、を備え、流入口と第1開口には、フィルターユニットと第1流路との接続の組合せを識別するための第1識別部が設けられ、流出口と第2開口には、フィルターユニットと第2流路との接続の組合せを識別するための第2識別部が形成される。以上の態様によれば、フィルターユニットと第1流路との接続の組合せは第1識別部によって識別でき、フィルターユニットと第2流路との接続の組合せは第2識別部によって識別できる。したがって、フィルターユニットと流路との組合せを間違えて接続してしまうことを抑制できる。
本発明のフィルターユニットの好適な態様において、フィルター室に充填される液体は、複数の流路の液体に共通する成分が含まれる。以上の態様によれば、フィルター室に充填される液体は、複数の流路の液体に共通する成分(例えば水分、保湿剤、界面活性剤など)が含まれるから、複数の流路のいずれにも同じフィルターユニットを装着できる。
以上の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、液体容器からの液体を吐出する液体吐出ヘッドと、液体容器と液体吐出ヘッドとを連通し、フィルターユニットを着脱可能な流路と、を具備し、フィルターユニットは、フィルター室と、フィルター室を、流入口を有する上流側室と流出口を有する下流側室とに仕切るフィルターと、流入口を開閉する第1弁体と、流出口を開閉する第2弁体と、第1弁体および第2弁体が閉じた状態でフィルター室内に充填されている液体と、を備え、流路は、流入口に接続可能な第1開口を開閉する第3弁体を有する第1流路と、流出口に接続可能な第2開口を開閉する第4弁体を有する第2流路と、を備える。以上の態様によれば、第1弁体および第2弁体が閉じた状態で、フィルター室内に液体が充填されているので、フィルター室内に液体が充填されたまま、フィルターユニットを流路に装着できる。すなわち、フィルター室内に液体が充填されたまま、第1弁体と第3弁体を開いて流入口を第1流路に接続し、第2弁体と第4弁体を開いて流出口を第2流路に接続することができる。したがって、フィルターユニットの装着後にフィルター室内の気泡を排出する作業を省くことができるので、フィルターユニットの交換作業の手間を省き、作業時間を短縮できる。
本発明の液体吐出装置の好適な態様において、鉛直方向において流出口が流入口よりも低い位置にある。以上の態様によれば、もし流入口から気泡が混入してフィルターを通過してしまったとしても、気泡は浮力によって浮上してフィルター室の上方に溜まるため、鉛直方向において流入口よりも低い位置にある流出口から気泡が流出されることを抑制できる。
本発明の液体吐出装置の好適な態様において、第1弁体を覆う第1保護フィルムと、第2弁体を覆う第2保護フィルムと、を備える。以上の態様によれば、第1弁体を覆う第1保護フィルムと、第2弁体を覆う第2保護フィルムとを備えるから、フィルター室内に充填されている液体が第1弁体または第2弁体から漏れ出す可能性を低減できる。
本発明の液体吐出装置の好適な態様において、流入口と第1開口には、フィルターユニットと第1流路との接続の組合せを識別するための第1識別部が形成され、流出口と第2開口には、フィルターユニットと第2流路との接続の組合せを識別するための第2識別部が形成される。以上の態様によれば、フィルターユニットと第1流路との接続の組合せは第1識別部によって識別でき、フィルターユニットと第2流路との接続の組合せは第2識別部によって識別できる。したがって、フィルターユニットと流路との組合せを間違えて接続してしまうことを抑制できる。
本発明の液体吐出装置の好適な態様において、フィルター室に充填される液体は、複数の流路の液体に共通する成分が含まれる。以上の態様によれば、フィルター室に充填される液体は、複数の流路の液体に共通する成分(例えば水分、保湿剤、界面活性剤など)が含まれるから、複数の流路のいずれにも同じフィルターユニットを装着できる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置10の部分的な構成図である。本実施形態の液体吐出装置10は、液体の例示であるインクを印刷用紙等の媒体11に吐出するインクジェット方式の印刷装置である。図1に示す液体吐出装置10は、略箱状の装置本体102を備える。装置本体102内には、制御装置12と搬送機構15と液体吐出ヘッド20とキャリッジ18とが設けられている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置10の部分的な構成図である。本実施形態の液体吐出装置10は、液体の例示であるインクを印刷用紙等の媒体11に吐出するインクジェット方式の印刷装置である。図1に示す液体吐出装置10は、略箱状の装置本体102を備える。装置本体102内には、制御装置12と搬送機構15と液体吐出ヘッド20とキャリッジ18とが設けられている。
装置本体102には、複数種のインクを別々に収容する複数の液体容器(カートリッジ)C1〜C4を装着可能な装着部(カートリッジホルダー)40が設けられている。インクは、顔料や染料等の色材を含有する液体(カラーインク)であり、例えばブラック(K)、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の合計4色の液体である。各色のインクには、水分、保湿剤、界面活性剤などの共通の成分が含まれる。なお、樹脂材料をインクに含有させることも可能である。本実施形態の液体容器C1〜C4にはそれぞれ、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクが収容される。
各液体容器C1〜C4は、装着部40に着脱可能な箱状の容器からなるインクタンクタイプのカートリッジである。なお、液体容器C1〜C4は、箱状の容器に限られず、袋状の容器からなるインクパックタイプのカートリッジであってもよい。装置本体102内には、各液体容器C1〜C4と液体吐出ヘッド20とを連通する流路Sが設けられ、各流路SにはポンプPが設けられる。各液体容器C1〜C4のインクは、ポンプPによって液体吐出ヘッド20に供給(圧送)される。
制御装置12は、液体吐出装置10の各要素を統括的に制御する。搬送機構15は、制御装置12による制御のもとで媒体11をY方向に搬送する。液体吐出ヘッド20は、制御装置12による制御のもとで複数のノズルNの各々からインクを媒体11に吐出する。液体吐出ヘッド20はキャリッジ18に搭載される。制御装置12は、Y方向に交差するX方向にキャリッジ18を往復させる。印刷時には、搬送機構15による媒体11の搬送とキャリッジ18の反復的な往復とに並行して液体吐出ヘッド20が媒体11にインクを吐出することで媒体11の表面に所望の画像が形成される。例えば相異なる種類のインクを吐出する複数の液体吐出ヘッド20をキャリッジ18に搭載することも可能である。なお、X−Y平面(媒体11の表面に平行な平面)に垂直な方向をZ方向と表記する。
液体吐出ヘッド20は、複数の液体吐出部22を具備する。図1では、各液体容器C1〜C4に対応する4つの液体吐出部22を、媒体11の搬送方向であるY方向に直交するX方向に沿って配置した場合を例示する。液体吐出部22の媒体11との対向面(吐出面)には、複数のノズル列が形成される。ノズル列は、Y方向に沿って直線状に配列された複数のノズルNの集合である。なお、液体吐出部22の数やノズル列の数は、図示したものに限られない。液体吐出部22は、相異なるノズルNに対応する圧力室および圧電素子の複数組(図示略)を備える。駆動信号の供給により圧電素子を振動させて圧力室内の圧力を変動させることで、圧力室内に充填されたインクが各ノズルNから吐出される。
本実施形態のインクの流路Sにはそれぞれ、フィルターユニット30が着脱可能に装着されている。インクの流路Sは、フィルターユニット30よりも上流側を第1流路S1とし、フィルターユニット30よりも下流側を第2流路S2とすると、フィルターユニット30は、第1流路S1の接続部42と第2流路S2の接続部42とに接続されることで、流路Sに装着される。第1流路S1は、各フィルターユニット30と各液体容器C1〜C4とをそれぞれ連通する流路であり、第2流路S2は、各フィルターユニット30と各液体吐出部22とをそれぞれ連通する流路である。
各フィルターユニット30は、流路S内のインクに混入した気泡や異物を捕集するフィルターFが配置されたフィルター装置として機能する。各液体容器C1〜C4から供給されるインクは、各フィルターユニット30のフィルターFを通過し、対応する液体吐出部22にそれぞれ供給される。
図1に示すように、本実施形態のフィルターユニット30はそれぞれ、液体吐出ヘッド20の近傍に配置される。フィルターユニット30を液体吐出ヘッド20の近傍に配置することで、液体吐出ヘッド20の走査によって発生する異物も除去できる。なお、フィルターユニット30の配置は、液体吐出ヘッド20の近傍に限られず、ポンプPよりも下流側でポンプPの近傍であってもよい。フィルターユニット30をポンプPの近傍に配置することで、ポンプPによって発生する異物も除去できる。また、図1では、フィルターFがY方向に沿って配置される場合を例示したが、フィルターユニット30の配置の方向は、図1に示す場合に限られるものではない。
図2は、フィルターユニット30と流路S(第1流路S1および第2流路S2)の接続部42との構成を示す断面図である。本実施形態の各フィルターユニット30の構成は同様であるため、ここではブラック(K)の液体容器C1に対応するフィルターユニット30を代表して説明する。図2は、図1のフィルターユニット30の中心を通るX−Z面で切断した場合の断面図である。
図2に示すように、フィルターユニット30は、フィルター室31とフィルターFを備える。フィルターFは、フィルター室31を上流側室32と下流側室34に仕切るように配置される。上流側室32は、フィルターFよりも上流側の空間であり、流入口DIを有している。下流側室34は、フィルターFよりも下流側の空間であり、流出口DOを有している。流入口DIには液体容器C1からのインクが流入する。流出口DOから流出したインクは、液体容器C1に対応する液体吐出部22に供給される。第1実施形態では、鉛直方向(Z方向)において流入口DIと流出口DOとを同じ高さに配置する場合を例示する。具体的には第1実施形態の流入口DIおよび流出口DOは、平面視(X方向からの平面視)でフィルター室31の中央に配置される。ただし、流入口DIおよび流出口DOの配置は、本実施形態で例示する場合に限られない。
インクの流路Sのうちの第1流路S1は、流入口DIに接続される接続部42を備える。第1流路S1の接続部42は、流入口DIに接続可能な第1開口O1を有する。第1開口O1は、第1流路S1の接続部42における外管421の端面の開口である。第1開口O1が流入口DIに接続されることで、第1流路S1と流入口DIとを介して、上流側室32が液体容器C1に連通される。
他方、第2流路S2は、流出口DOに接続される接続部42を備える。第2流路S2の接続部42は、流出口DOに接続可能な第2開口O2を有する。第2開口O2は、第2流路S2の接続部42における外管421の端面の開口である。第2開口O2が流出口DOに接続されることで、第2流路S2と流出口DOとを介して、下流側室34が液体容器C1に対応する液体吐出部22に連通される。
流入口DIはその流入口DIを開閉する第1弁体V1で閉じられ、流出口DOはその流出口DOを開閉する第2弁体V2で閉じられる。第1開口O1はその第1開口O1を開閉する第3弁体V3で閉じられ、第2開口O2はその第2開口O2を開閉する第4弁体V4で閉じられる。第1弁体V1〜第4弁体V4はそれぞれ、円板状の弾性部材で構成され、中央に開閉孔Qが形成されている。
第1流路S1の接続部42および第2流路S2の接続部42にはそれぞれ、接続針Tが設けられている。第1弁体V1と第3弁体V3の開閉孔Qには、第1流路S1の接続針Tが挿入され、第2弁体V2と第4弁体V4の開閉孔Qには、第2流路S2の接続針Tが挿入される。弾性部材で構成された第1弁体V1〜第4弁体V4ではそれぞれ、開閉孔Qに接続針Tが挿入されると、接続針Tの外周面と開閉孔Qの内周面とが密着しながら開閉孔Qが開き、開閉孔Qから接続針Tが抜かれると開閉孔Qが閉じる。
本実施形態の第1流路S1の接続部42および第2流路S2の接続部42はそれぞれ、フィルターユニット30に接続する際に接続針Tが突き出るように構成されている。第1流路S1および第2流路S2の接続部42はそれぞれ同様の構成であるため、ここでは第1流路S1の接続部42の構成を代表して説明する。図2に示すように、第1流路S1の接続部42は、第3弁体V3と接続針Tの他に、接続針Tの支持体422と伸縮部材424とを備える。
本実施形態の接続針Tは、針状に尖った細長い先端部Taを有し、先端部Taから基端部Tbにかけて徐々に拡径する筒状部材である。接続針Tの先端部Taには、液体を流通させるための針孔Tcが形成されており、針孔Tcを介してフィルターユニット30と流路Sが連通する。
接続針Tの基端部Tbは、支持体422に固定される。支持体422は、筒状の部材であり、支持体422の外周面は、第1流路S1の接続部42における外管421の内周面に固定されている。なお、接続針Tと支持体422とは一体で構成してもよい。第3弁体V3は、第1流路S1の内周面をスライド可能である。第3弁体V3と支持体422とは、伸縮部材424で接続されている。伸縮部材424は、伸縮可能な筒状の弾性部材であり、接続部42の外管421の内側に配置される内管として機能する。図2に示すように伸縮部材424は、例えば蛇腹状に構成される。伸縮部材424の内側に接続針Tが配置される。
図2に示すように、本実施形態のフィルターユニット30は、第1弁体V1および第2弁体V2が閉じた状態でフィルター室31(上流側室32および下流側室34)内に液体が充填されている。このように構成することで、フィルター室31内に液体が充填されたまま、流路Sに装着できる。具体的には第1弁体V1を開いて流入口DIに第1流路S1を装着でき、第2弁体V2を開いて流出口DOを第2流路S2に装着できる。したがって、フィルターユニット30の装着後にフィルター室31内の気泡を排出する作業を省くことができる。
もし従来のように、フィルターユニット30のフィルター室31に液体が充填されていない状態(例えばフィルター室31内が空気の状態)で流路Sに装着すると、フィルター室31内の空気(気泡)を排出する作業が必要になる。具体的には、フィルターユニット30の装着後に、いったん流路S内の液体を排出して気泡を排出してから、再度液体を充填し直す必要があるため、フィルターユニットの交換作業には手間と時間がかかってしまう。この点、本実施形態によれば、フィルター室31内に液体が充填されたまま、流路Sに装着できるから、フィルター室31内の気泡を排出する作業を省けるため、浪費するインク量を大幅に低減できると共に、フィルターユニット30の交換作業の手間を省くことができ、作業時間を短縮できる。
本実施形態において、フィルター室31に充填する液体は、流路S内の液体と同じ液体である。本実施形態の4つの流路Sにはそれぞれ、4色のインクが充填されているので、これらに対応するインクが4つのフィルターユニット30のそれぞれのフィルター室31内に充填される。具体的にはブラック(K)のインクの流路Sに装着されるフィルターユニット30のフィルター室31には、ブラック(K)のインクが充填され、シアン(C)のインクの流路Sに装着されるフィルターユニット30のフィルター室31には、シアン(C)のインクが充填される。マゼンタ(M)のインクの流路Sに装着されるフィルターユニット30のフィルター室31には、マゼンタ(M)のインクが充填され、イエロー(Y)のインクの流路Sに装着されるフィルターユニット30のフィルター室31には、イエロー(Y)のインクが充填される。このように構成することで、フィルターユニット30の装着後にフィルター室31内にその流路S内のインクを充填する手間を省くことができるので、フィルターユニット30を装着してから印刷可能となるまでの時間を大幅に短縮できる。
なお、フィルター室31に充填する液体は、流路S内の液体と同じ液体に限られず、複数の流路Sの液体に共通する成分を充填するようにしてもよい。例えば4色のインクに共通する成分としては、各色の色材を除く、水分、保湿剤、界面活性剤などの成分である。このような成分の液体をフィルター室31に充填しておくことによっても、フィルター室31内の気泡を排出する作業を省くことができる。しかも、フィルター室31に共通の成分の液体が充填されていれば、各色の流路Sのいずれにも同じフィルターユニット30を装着可能となる。また、フィルター室31に充填する液体は、洗浄液などであってもよい。フィルター室31に洗浄液を充填しておくことによっても、各色の流路Sのいずれにも同じフィルターユニット30を装着可能となる。
フィルター室31に共通の成分や洗浄液などの液体を充填する場合には、フィルターユニット30の装着後にフィルター室31内の液体を、流路S内の各色のインクに置き換える必要がある。ただし、この場合でも流路S全体の液体を排出して再充填する場合に比較して浪費するインク量を低減できる。特に図1に示すようにフィルターユニット30を液体吐出ヘッド20の近傍に配置する場合には、フィルターユニット30内の液体とフィルターユニット30から液体吐出ヘッド20までの流路S内の液体を排出すればよいため、フィルターユニット30から液体容器C1〜C4までの流路S内の液体を排出する場合に比較して、浪費するインクを大幅に低減できる。なお、フィルターユニット30に装着された接続部42をロックまたはアンロックするロック機構(例えばフックなど)を設けるようにしてもよい。
図3および図4は、フィルターユニット30の流路Sへの装着時の作用説明図である。図3は、接続針Tが突き出る前の状態を示す図であり、図4は、接続針Tが突き出た後の状態を示す図である。フィルターユニット30を流路Sに装着する場合には、流入口DIに第1流路S1を接続し、流出口DOに第2流路S2を接続する。
流入口DIに第1流路S1を接続する場合には、図3に示すように接続部42内に流入口DIを挿入する。接続部42内に流入口DIを押し込むと、第3弁体V3が第1弁体V1に押されてスライドする。すると、図4に示すように、伸縮部材424が縮むことで接続針Tが第3弁体V3の開閉孔Qから突き出て、第1弁体V1の開閉孔Qに挿入される。そして、接続部42の端面42aがフィルターユニット30の外壁面(X方向の正側)に当接するまで押し込むことで、接続針Tの針孔Tcがフィルターユニット30の上流側室32に連通する。
流出口DOに第2流路S2を接続する場合には、図3に示すように接続部42内に流出口DOを挿入する。接続部42内に流出口DOを押し込むと、第4弁体V4が第2弁体V2に押されてスライドする。すると、図4に示すように、伸縮部材424が縮むことで接続針Tが第4弁体V4の開閉孔Qから突き出て、第2弁体V2の開閉孔Qに挿入される。そして、接続部42の端面42aがフィルターユニット30の外壁面(X方向の負側)に当接するまで押し込むことで、接続針Tの針孔Tcがフィルターユニット30の下流側室34に連通する。
こうして、流入口DIに第1流路S1が接続され、流出口DOに第2流路S2が接続されることで、フィルターユニット30が流路Sに装着される。図4に示すように、本実施形態の構成によれば、フィルター室(上流側室32および下流側室34)内と流路S(第1流路S1および第2流路S2)とは液体が充填されたまま、各接続針Tを介して連通することができる。したがって、フィルターユニット30の装着後は、図4の矢印のように各接続針Tを介して第1流路S1から流入するインクを、フィルターFと第2流路S2を介して液体吐出部22に供給できる。
しかも、図4に示すように、第1流路S1を流入口DIに接続する際には、第1弁体V1と第3弁体V3が密着し、第2流路S2を流出口DOに接続する際には、第2弁体V2と第4弁体V4が密着している。さらに、各接続針Tの先端部Taが開閉孔Qから突き出る際には、接続針Tの外周面が開閉孔Qの内周面に密着しながら開閉孔Qが開かれる。したがって、気泡が入り込むことを抑制しながら、フィルターユニット30を流路Sに装着することができる。
このように、本実施形態の構成によれば、各流路S及びフィルター室31内にインクが充填されたまま、各フィルターユニット30を各流路Sにそれぞれ装着できるから、流路内のインクの排出及び再充填、フィルター室31内の気泡を排出する作業を省くことができる。したがって、気泡を排出するために浪費するインク量を大幅に低減できると共に、フィルターユニット30の交換作業の手間を省くことができ、作業時間を短縮できる。本実施形態では、各フィルターユニット30のフィルター室31内には各流路Sと同じインクが充填されているから、フィルター室31内にインクを充填する作業を省くことができるので、各フィルターユニット30を各流路Sにそれぞれ装着後から印刷までの時間を短縮できる。なお、各フィルターユニット30を各流路Sから外す場合には、第1流路S1を流入口DIから引き抜き、第2流路S2を流出口DOから引き抜くことにより、取り外すことができる。このとき、伸縮部材424が伸びる方向に付勢力が働くことで、各接続針Tが各弁体V1〜V4の開閉孔Qから引き抜かれる。これにより、弾性部材で構成された各弁体V1〜V4の開閉孔Qが閉じるため、各フィルターユニット30内の液体や各流路S内の液体が液垂れすることを抑制できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。図5は、第2実施形態に係るフィルターユニット30と流路S(第1流路S1および第2流路S2)の接続部42との構成を示す断面図であり、図2に対応する。図6は、図5のフィルターユニット30が流路Sに装着された後の断面図であり、図4に対応する。第1実施形態では、鉛直方向(Z方向)において流入口DIと流出口DOとを同じ高さに配置する場合を例示したが、第2実施形態では、鉛直方向において流入口DIと流出口DOとの高さを変える場合を例示する。
本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。図5は、第2実施形態に係るフィルターユニット30と流路S(第1流路S1および第2流路S2)の接続部42との構成を示す断面図であり、図2に対応する。図6は、図5のフィルターユニット30が流路Sに装着された後の断面図であり、図4に対応する。第1実施形態では、鉛直方向(Z方向)において流入口DIと流出口DOとを同じ高さに配置する場合を例示したが、第2実施形態では、鉛直方向において流入口DIと流出口DOとの高さを変える場合を例示する。
具体的には図5のフィルターユニット30では、鉛直方向において流出口DOを流入口DIよりも低い位置になるように配置される。図5では、流入口DIが上流側室32の天井面に連通するように配置し、流出口DOが下流側室34の底面に連通するように配置した場合を例示する。なお、流入口DIと流出口DOは、図5に示す配置に限られない。また、流入口DIおよび流出口DOの構成と、第1流路S1の接続部42および第2流路S2の接続部42の構成は、図2と同様であるため、これらの詳細な説明は省略する。
このような第2実施形態の構成によれば、図6に示すように、流入口DIに第1流路S1の接続部42を接続し、流出口DOに第2流路S2の接続部42を接続することで、フィルターユニット30が流路Sに装着される。これにより、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第2実施形態では、鉛直方向において流出口DOが流入口DIよりも低い位置にあるから、もし図6に示すように流入口DIから気泡Buが混入してフィルターFを通過してしまったとしても、気泡Buは浮力によって上昇してフィルター室31の上方(天井)に溜まるため、流入口DIよりも低い位置にある流出口DOから気泡Buが流出されることを抑制できる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態に係るフィルターユニット30と流路S(第1流路S1および第2流路S2)の接続部42との構成を示す断面図であり、図2に対応する。図8は、図7のフィルターユニット30が流路Sに装着された後の断面図であり、図4に対応する。図7に示すように、第3実施形態のフィルターユニット30では、第1弁体V1の外側の表面を覆う第1保護フィルムH1が設けられると共に、第2弁体V2の外側の表面を覆う第2保護フィルムH2を設けられる。
本発明の第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態に係るフィルターユニット30と流路S(第1流路S1および第2流路S2)の接続部42との構成を示す断面図であり、図2に対応する。図8は、図7のフィルターユニット30が流路Sに装着された後の断面図であり、図4に対応する。図7に示すように、第3実施形態のフィルターユニット30では、第1弁体V1の外側の表面を覆う第1保護フィルムH1が設けられると共に、第2弁体V2の外側の表面を覆う第2保護フィルムH2を設けられる。
第1保護フィルムH1と第2保護フィルムH2はそれぞれ、接続針Tによって孔が空けられる程度の薄膜で構成される。第1保護フィルムH1と第2保護フィルムH2を設けることで、フィルター室31内に充填されている液体が、第1弁体V1および第2弁体V2から外に漏れ出す可能性を低減できる。
このような第3実施形態の構成によれば、図8に示すように、流入口DIに第1流路S1の接続部42を接続する際には、第3弁体V3の開閉孔Qから突き出た接続針Tによって第1保護フィルムH1に孔が空いて、接続針Tが第1弁体V1の開閉孔Qに挿入される。また、流出口DOに第2流路S2の接続部42を接続する際には、第4弁体V4の開閉孔Qから突き出た接続針Tによって第2保護フィルムH2に孔が空いて、接続針Tが第2弁体V2の開閉孔Qに挿入される。このような構成によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、第3実施形態の第1保護フィルムH1と第2保護フィルムH2によれば、フィルターユニット30の装着前には、フィルター室31内に充填されている液体が漏れ出す可能性を低減できる。また、フィルターユニット30の装着時には、第1保護フィルムH1と第2保護フィルムH2を接続針Tで破ることができるので、第1保護フィルムH1と第2保護フィルムH2を装着したまま、フィルターユニット30を装着できる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、複数のフィルターユニット30とこれらを装着する複数の流路Sとの組合せを識別する識別部を設けた場合を例示する。例えば図1の構成では、4つの流路Sに4つのフィルターユニット30を装着可能である。このため、もし使用者がフィルターユニット30を交換する際に間違えて、フィルター室31内に充填されている色のインクとは異なる色のインクの流路Sにフィルターユニット30を接続してしまうと、異なる色のインクが混ざってしまう虞がある。そこで、第4実施形態では、複数の流路Sとの組合せを識別する識別部を設けることで、フィルターユニット30と流路Sとの組合せを間違えて接続してしまうことを抑制できるようにしている。
本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、複数のフィルターユニット30とこれらを装着する複数の流路Sとの組合せを識別する識別部を設けた場合を例示する。例えば図1の構成では、4つの流路Sに4つのフィルターユニット30を装着可能である。このため、もし使用者がフィルターユニット30を交換する際に間違えて、フィルター室31内に充填されている色のインクとは異なる色のインクの流路Sにフィルターユニット30を接続してしまうと、異なる色のインクが混ざってしまう虞がある。そこで、第4実施形態では、複数の流路Sとの組合せを識別する識別部を設けることで、フィルターユニット30と流路Sとの組合せを間違えて接続してしまうことを抑制できるようにしている。
以下、このような識別部の具体的な構成例について説明する。図9乃至図12は、第4実施形態に係るフィルターユニット30と第1流路S1との第1識別部44の構成を示す図であり、流入口DIと第1流路S1の接続部42の斜視図である。図13乃至図16は、第4実施形態に係るフィルターユニット30と第2流路S2との第2識別部45の構成を示す図であり、流出口DOと第2流路S2の接続部42の斜視図である。図9および図13は、ブラック(K)のインクの流路Sに接続する場合であり、図10および図14は、シアン(C)のインクの流路Sに接続する場合である。図11および図15は、マゼンタ(M)のインクの流路Sに接続する場合であり、図12および図16は、イエロー(Y)のインクの流路Sに接続する場合である。
図9乃至図12に示すように、本実施形態の第1識別部44は、第1流路S1に形成された凹部442と、流入口DIに形成された凸部444により構成される。凹部442は、第1流路S1の外管421の内面に形成される溝である。凸部444は、流入口DIの外面に形成される突起である。
本実施形態の第1識別部44は、各色のインクによって、凹部442と凸部444の組合せの数と位置を変えることで、各色のインクの流路Sとフィルターユニット30とを識別可能とする。図9乃至図12では、第1識別部44として2組の凹部442と凸部444を形成し、そのうち一方の組をZ方向の負側に配置する。そして、一方の組と他方の組との角度がX方向から見て時計回りに異なる位置になるように、他方の組を配置した場合を例示する。図9の第1識別部44では、一方の組と他方の組との角度が、X方向から見て時計回りに180度であり、図10の第1識別部44では、一方の組と他方の組との角度が、X方向から見て時計回りに90度である。図11の第1識別部44では、一方の組と他方の組との角度が、X方向から見て時計回りに135度であり、図12の第1識別部44では、一方の組と他方の組との角度が、X方向から見て時計回りに45度である。
このような構成によれば、同じ色のインクの第1流路S1と流入口DIとは、第1流路S1の外管421を流入口DIに挿入する際に、凸部444が凹部442内に挿入することができる。他方、異なる色のインクの第1流路S1と流入口DIとは、第1流路S1の外管421を流入口DIに挿入する際に、凸部444が凹部442内に挿入することができない。
上記と同様に、本実施形態の第2識別部45は、各色のインクによって、凹部452と凸部454の組合せの数と位置を変えることで、各色のインクの流路Sとフィルターユニット30とを識別可能とする。図13乃至図16では、第2識別部45として2組の凹部452と凸部454を形成し、そのうち一方の組をZ方向の負側に配置する。そして、一方の組と他方の組との角度がX方向から見て時計回りに異なる位置になるように、他方の組を配置した場合を例示する。図13の第2識別部45では、一方の組と他方の組との角度が、X方向から見て時計回りに180度であり、図14の第2識別部45では、一方の組と他方の組との角度が、X方向から見て時計回りに90度である。図15の第2識別部45では、一方の組と他方の組との角度が、X方向から見て時計回りに135度であり、図16の第2識別部45では、一方の組と他方の組との角度が、X方向から見て時計回りに45度である。
このような構成によれば、同じ色のインクの第2流路S2と流出口DOとは、第2流路S2の外管421を流出口DOに挿入する際に、凸部454が凹部452内に挿入することができる。他方、異なる色のインクの第2流路S2と流出口DOとは、第2流路S2の外管421を流出口DOに挿入する際に、凸部454が凹部452内に挿入することができない。
以上のように、各色のインクによって、凹部452と凸部454の組合せの数と位置を変えることで、同じ色のインクの流路Sとフィルターユニット30とは接続でき、異なる色のインクの流路Sとフィルターユニット30とは接続できないようにすることができる。これにより、フィルターユニット30と流路Sとの組合せを間違えて接続してしまうことを抑制できる。なお、流入口DI及び流出口DOを第1流路S1及び第2流路S2の何れにも接続可能なフィルターユニット30の構成であれば、第2識別部45における凹部452と凸部454の組合せの数と配置は、第1識別部44における凹部442と凸部444の組合せの数と配置と同じにしてもよく、異なるようにしてもよい。流入口DIは第1流路S1に接続し、流出口DOは第2流路S2に接続する必要性があるフィルターユニット30の構成であれば、第1識別部44と第2識別部45とが異なるようにすることで、流入口DIに間違えて第2流路S2を接続してしまったり、流出口DOに間違えて第1流路S1を接続してしまったりすることも抑制できる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態について説明する。第1実施形態乃至第4実施形態では、各弁体V1〜V4に開閉孔Qを形成し、この開閉孔Qに接続針Tを挿入することで、フィルターユニット30と流路Sとを接続する場合を例示したが、第5実施形態では、各弁体V1〜V4を開閉可能な構造にして、接続針Tを設けない構成を例示する。
本発明の第5実施形態について説明する。第1実施形態乃至第4実施形態では、各弁体V1〜V4に開閉孔Qを形成し、この開閉孔Qに接続針Tを挿入することで、フィルターユニット30と流路Sとを接続する場合を例示したが、第5実施形態では、各弁体V1〜V4を開閉可能な構造にして、接続針Tを設けない構成を例示する。
図17は、第5実施形態のフィルターユニット30と流路S(第1流路S1および第2流路S2)の接続部42との構成を示す断面図であり、図2に対応する。図18は、図17のフィルターユニット30が流路Sに装着された後の断面図であり、図4に対応する。図17の各弁体V1〜V4は、開閉可能に構成されている。第1流路S1の接続部42には、第3弁体V3を開閉するスライド可能な筒状部材426が設けられている。第2流路S2の接続部42にも、第4弁体V4を開閉するスライド可能な筒状部材426が設けられている。
このような構成の第5実施形態によれば、流入口DIの第1弁体V1に第1流路S1を挿入すると、図18に示すように第1弁体V1が開く。このとき筒状部材426がスライドして第3弁体V3を開くことによって、フィルターユニット30の上流側室32と第1流路S1とが連通する。他方、流出口DOの第2弁体V2に第2流路S2を挿入すると、図18に示すように第2弁体V2が開く。このとき筒状部材426がスライドして第4弁体V4を開くことによって、フィルターユニット30の下流側室34と第2流路S2とが連通する。
第5実施形態のフィルターユニット30によっても、第1弁体V1および第2弁体V2が閉じた状態でフィルター室31(上流側室32および下流側室34)内に液体を充填しておくことができ、液体が充填した状態でフィルターユニット30を流路Sに装着できる。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、上述した各実施形態は任意に組み合わせ可能である。例えば第5実施形態の構成を第2実施形態の構成に適用してもよい。また第2実施形態および第5実施形態の第1弁体V1と第2弁体V2にも、第3実施形態と同様の第1保護フィルムH1と第2保護フィルムH2を設けるようにしてもよい。
<変形例>
以上に例示した態様および実施形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示や上述の態様から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
以上に例示した態様および実施形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示や上述の態様から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)上述した実施形態では、液体吐出ヘッド20を搭載したキャリッジ18をX方向に沿って反復的に往復させるシリアルヘッドを例示したが、液体吐出ヘッド20を媒体11の全幅にわたり配列したラインヘッドにも本発明を適用可能である。
(2)上述した実施形態では、圧力室に機械的な振動を付与する圧電素子を利用した圧電方式の液体吐出ヘッド20を例示したが、加熱により圧力室の内部に気泡を発生させる発熱素子を利用した熱方式の液体吐出ヘッドを採用することも可能である。
(3)上述した実施形態で例示した液体吐出装置10は、印刷に専用される機器のほか、ファクシミリ装置やコピー機等の各種の機器に採用され得る。もっとも、本発明の液体吐出装置10の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を吐出する液体吐出装置は、液晶表示装置のカラーフィルターや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等を形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を吐出する液体吐出装置は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。また、液体の一種として生体有機物の溶液を吐出するチップ製造装置としても利用される。
10…液体吐出装置、102…装置本体、11…媒体、12…制御装置、15…搬送機構、18…キャリッジ、20…液体吐出ヘッド、22…液体吐出部、30…フィルターユニット、31…フィルター室、32…上流側室、34…下流側室、40…装着部、42…接続部、42a…端面、421…外管、422…支持体、424…伸縮部材、426…筒状部材、44…第1識別部、442…凹部、444…凸部、45…第2識別部、452…凹部、454…凸部、Bu…気泡、C1〜C4…液体容器、DI…流入口、DO…流出口、F…フィルター、H1…第1保護フィルム、H2…第2保護フィルム、N…ノズル、O1…第1開口、O2…第2開口、P…ポンプ、Q…開閉孔、S…流路、S1…第1流路、S2…第2流路、T…接続針、Ta…先端部、Tb…基端部、Tc…針孔、V1…第1弁体、V2…第2弁体、V3…第3弁体、V4…第4弁体。
Claims (10)
- 液体の流路に着脱可能なフィルター室と、
前記フィルター室を、流入口を有する上流側室と流出口を有する下流側室とに仕切るフィルターと、
前記流入口を開閉する第1弁体と、
前記流出口を開閉する第2弁体と、
前記第1弁体および前記第2弁体が閉じた状態で前記フィルター室内に充填されている液体と、を具備する
フィルターユニット。 - 鉛直方向において前記流出口が前記流入口よりも低い位置にある
請求項1に記載のフィルターユニット。 - 前記第1弁体を覆う第1保護フィルムと、
前記第2弁体を覆う第2保護フィルムと、を備える
請求項1または請求項2に記載のフィルターユニット。 - 前記流路は、
前記流入口に接続可能な第1開口を有する第1流路と、
前記流出口に接続可能な第2開口を有する第2流路と、を備え、
前記流入口と第1開口には、前記フィルターユニットと前記第1流路との接続の組合せを識別するための第1識別部が設けられ、
前記流出口と第2開口には、前記フィルターユニットと前記第2流路との接続の組合せを識別するための第2識別部が形成される
請求項1から請求項3の何れかに記載のフィルターユニット。 - 前記フィルター室に充填される液体は、複数の前記流路の液体に共通する成分が含まれる
請求項1から請求項4の何れかに記載のフィルターユニット。 - 液体容器からの液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記液体容器と前記液体吐出ヘッドとを連通し、フィルターユニットを着脱可能な流路と、を具備し、
前記フィルターユニットは、
フィルター室と、
前記フィルター室を、流入口を有する上流側室と流出口を有する下流側室とに仕切るフィルターと、
前記流入口を開閉する第1弁体と、
前記流出口を開閉する第2弁体と、
前記第1弁体および前記第2弁体が閉じた状態で前記フィルター室内に充填されている液体と、を備え、
前記流路は、
前記流入口に接続可能な第1開口を開閉する第3弁体を有する第1流路と、
前記流出口に接続可能な第2開口を開閉する第4弁体を有する第2流路と、を備える
液体吐出装置。 - 鉛直方向において前記流出口が前記流入口よりも低い位置にある
請求項6に記載の液体吐出装置。 - 前記第1弁体を覆う第1保護フィルムと、
前記第2弁体を覆う第2保護フィルムと、を備える
請求項6または請求項7に記載の液体吐出装置。 - 前記流入口と前記第1開口には、前記フィルターユニットと前記第1流路との接続の組合せを識別するための第1識別部が形成され、
前記流出口と前記第2開口には、前記フィルターユニットと前記第2流路との接続の組合せを識別するための第2識別部が形成される
請求項6から請求項8の何れかに記載の液体吐出装置。 - 前記フィルター室に充填される液体は、複数の前記流路の液体に共通する成分が含まれる
請求項6から請求項9の何れかに記載の液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017159785A JP2019038125A (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 液体吐出装置およびフィルターユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019038125A true JP2019038125A (ja) | 2019-03-14 |
Family
ID=65725030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017159785A Pending JP2019038125A (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 液体吐出装置およびフィルターユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019038125A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11633956B2 (en) | 2020-07-22 | 2023-04-25 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid discharge head, liquid discharge device, liquid discharge apparatus, and intermediate member |
-
2017
- 2017-08-22 JP JP2017159785A patent/JP2019038125A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11633956B2 (en) | 2020-07-22 | 2023-04-25 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid discharge head, liquid discharge device, liquid discharge apparatus, and intermediate member |
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