JP2019035994A - 磁気記録媒体処理装置 - Google Patents

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JP2019035994A JP2017155078A JP2017155078A JP2019035994A JP 2019035994 A JP2019035994 A JP 2019035994A JP 2017155078 A JP2017155078 A JP 2017155078A JP 2017155078 A JP2017155078 A JP 2017155078A JP 2019035994 A JP2019035994 A JP 2019035994A
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輝雄 末永
Teruo Suenaga
輝雄 末永
俊男 田多井
Toshio Tatai
俊男 田多井
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Abstract

【課題】ローラー搬送機構とベルト搬送機構との間で受け渡される磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを抑制できる磁気記録媒体処理装置を提供すること。【解決手段】自動改札機1は乗車券2を搬送する搬送機構14に搬送ベルト搬送機構19と上流側ローラー搬送機構20を備える。搬送ベルト搬送機構19は並列配置された第1ベルト搬送機構71と第2ベルト搬送機構72を備え、上流側ローラー搬送機構20は並列配置された第1ローラー搬送機構91と第2ローラー搬送機構92を備える。第1ローラー搬送機構91が第1ベルト搬送機構71に乗車券2を受け渡す第1受け渡し位置P1と、第2ローラー搬送機構92が第2ベルト搬送機構72に乗車券2を受け渡す第2受け渡し位置P2は搬送方向Kでずれており、第1ベルト搬送機構71の第1ベルト搬送区間Q1と第2ローラー搬送機構92の第2ローラー搬送区間R2が並走区間Sを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、カード状の磁気記録媒体を搬送して、磁気記録媒体に記録された磁気情報の読取りなどを行う磁気記録媒体装置に関する。
駅の改札口に設置される自動改札機は、投入口に挿入された乗車券(磁気記録媒体)を取り込んで、検出位置、読取位置、書込位置を経由する搬送経路に沿って搬送して、排出口から排出する。検出位置では、磁気ヘッドにより乗車券の下面に磁気情報の記録領域があるか否かを磁気ヘッドにより検出する。読取位置では、磁気ヘッドにより乗車券に記録された磁気情報を取得する。書込位置では、磁気ヘッドにより乗車券に磁気情報を書き込む。
特許文献1の自動改札機は、搬送経路に沿って乗車券を搬送する搬送機構として、ローラー搬送機構とベルト搬送機構とを備える。投入口から投入された乗車券は、ローラー搬送機構によって搬送経路に取り込まれ、検出位置を経由するように搬送される。その後、乗車券は、ローラー搬送機構からベルト搬送機構に渡される。しかる後に、乗車券は、ベルト搬送機構によって読取位置および書込位置を経由するように搬送される。ローラー搬送機構は、駆動ローラーと駆動ローラーに押圧された従動ローラーとを備える搬送ローラー対の間に乗車券を挟んで搬送する。ベルト搬送機構は、搬送経路の下側で複数のプーリーとこれら複数のプーリーに架け渡された無端ベルトとを備える下側ベルト搬送機構と、搬送経路の上側で複数のプーリーとこれらのプーリーに架け渡された無端ベルトとを備える上側ベルト搬送機構とを備え、上下の無端ベルトの間に乗車券を挟んで搬送する。
国際公開第2013/018419号
ベルト搬送機構では、磁気記録媒体を上下の無端ベルトによって挟み込んで搬送することにより大きな搬送力を得ることができる。しかし、2つの無端ベルトによって磁気記録媒体の一部分しか挟み込んでいない状態では、搬送力が低下する。
従って、磁気記録媒体がローラー搬送機構からベルト搬送機構に渡される際には、搬送力の一時的な低下に起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることがある。また、ローラー搬送機構とベルト搬送機構との間にはギャップが設けられるので、ギャップに起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることがある。
そこで、本発明の課題は、このような点に鑑みて、ローラー搬送機構とベルト搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す際に、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる磁気記録媒体処理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の磁気記録媒体処理装置は、シート状の磁気記録媒体を搬送するための搬送経路と、前記磁気記録媒体を前記搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、前記磁気記録媒体の搬送方向で前記ベルト搬送機構の下流側または上流側に配置され、前記磁気記録媒体を前記搬送経路に沿って搬送するローラー搬送機構と、を
有し、前記ベルト搬送機構と前記ローラー搬送機構とは、前記搬送経路の途中で前記磁気記録媒体の受け渡しを行い、前記ベルト搬送機構は、第1ベルト搬送機構と、前記第1ベルト搬送機構と並列に配置された第2ベルト搬送機構と、を備え、前記ローラー搬送機構は、前記第1ベルト搬送機構の前記搬送方向の下流側または上流側に位置する第1ローラー搬送機構と、前記第1ローラー搬送機構と並列に配置されて前記第2ベルト搬送機構の前記搬送方向の下流側または上流側に位置する第2ローラー搬送機構と、を備え、前記第1ベルト搬送機構と前記第1ローラー搬送機構との間で前記磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、前記第2ベルト搬送機構と前記第2ローラー搬送機構との間で前記磁気記録媒体を受け渡す第2受け渡し位置とは、前記搬送方向でずれており、前記第1ベルト搬送機構が前記磁気記録媒体を搬送する第1ベルト搬送区間と、前記第2ローラー搬送機構が前記磁気記録媒体を搬送する第2ローラー搬送区間とは、前記搬送方向と直交する方向から見た場合に、互いに重なる並走区間を備え、前記並走区間では、前記第1ベルト搬送機構と前記第2ローラー搬送機構とによって前記磁気記録媒体を搬送することを特徴とする。
本発明によれば、搬送経路に沿って磁気記録媒体を搬送するベルト搬送機構は、並列に配置された第1ベルト搬送機構と第2ベルト搬送機構とを備える。また、ベルト搬送機構との間で磁気記録媒体の受け渡しを行うローラー搬送機構は、並列に配置された第1ローラー搬送機構と第2ローラー搬送機構とを備える。そして、第1ベルト搬送機構と第1ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、第2ベルト搬送機構と第2ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置とは搬送方向でずれており、第1ベルト搬送機構が磁気記録媒体を搬送する第1ベルト搬送区間と第2ローラー搬送機構が磁気記録媒体を搬送する第2ローラー搬送区間とはオーバーラップする並走区間を備える。従って、磁気記録媒体がベルト搬送機構からからローラー搬送機構に受け渡される際、或いは、磁気記録媒体がローラー搬送機構からからベルト搬送機構に受け渡される際には、磁気記録媒体が、ベルト搬送機構とローラー搬送機構との双方によって搬送される。これにより、ベルト搬送区間の端部分でベルト搬送機構が磁気記録媒体を搬送する搬送力が低下しても、この搬送力の低下をローラー搬送機構により補うことができる。よって、搬送力の低下に起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。また、第1ベルト搬送機構と第1ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、第2ベルト搬送機構と第2ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置とが前後方向でずれているので、第1ローラー搬送機構と第1ベルト搬送機構との間、および、第2ローラー搬送機構と第2ベルト搬送機構との間にギャップが存在しても、これらのギャップは搬送方向でずれる。よって、これらのギャップに起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
本発明において、前記ローラー搬送機構は、前記搬送方向で前記ベルト搬送機構の上流側に位置するものとすることができる。このようにすれば、ローラー搬送機構からベルト搬送機構に磁気記録媒体を渡す際に、磁気記録媒体がジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
本発明において、前記搬送経路は、前記磁気記録媒体が投入される投入口と前記磁気記録媒体が排出される排出口との間を接続し、前記ローラー搬送機構は、前記投入口から投入された前記磁気記録媒体を搬送することが望ましい。ローラー搬送機構では、駆動ローラー対で磁気記録媒体をニップすることにより一定の搬送力を確保できる。従って、このようにすれば、投入口に投入された磁気記録媒体を確実に搬送できる。
本発明において、前記第1ベルト搬送機構および前記第2ベルト搬送機構のそれぞれは、複数のプーリーおよび当該複数のプーリーに架け渡された無端ベルトを備える一方側ベ
ルト搬送機構と、複数のプーリーおよび当該複数のプーリーに架け渡された無端ベルトを備え、前記一方側ベルト搬送機構とは前記搬送経路を間に挟んだ反対側に配置された他方側ベルト搬送機構と、を有し、前記一方側ベルト搬送機構において前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーと、前記他方側ベルト搬送機構において前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーとは、前記搬送方向でずれていることが望ましい。このようにすれば、搬送方向でずれた位置に配置された一方側ベルト搬送機構のプーリーと他方側ベルト搬送機構のプーリーとによって、搬送経路に沿って延びる一方側ベルト搬送機構の無端ベルトの一方側ベルト部分と、搬送経路に沿って延びて一方側ベルト部分と対向する他側ベルト搬送機構の無端ベルトの他方側ベルト部分とが、僅かに波打つ状態となる。これにより、一方側ベルト部分と一方側ベルト部分との間に挟まれて搬送するシート状の磁気記録媒体が無端ベルトに対して滑ることを防止できるので、磁気記録媒体を確実に搬送できる。
本発明において、前記第2ローラー搬送機構は、駆動ローラーおよび当該駆動ローラーに押圧された従動ローラーを備える搬送ローラー対を、複数、備え、前記駆動ローラーは、前記搬送経路に対して前記一方側ベルト搬送機構と同じ側に配置されており、複数の前記搬送ローラー対のうち前記第2ベルト搬送機構に最も近い前記搬送ローラー対の前記駆動ローラーは、前記第1ベルト搬送機構の前記一方側ベルト搬送機構の複数のプーリーのうち、最も第1ローラー搬送機構に近い位置で前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーと同軸に配置されていることが望ましい。このようにすれば、並走区間を設けることが容易である。また、第2ローラー駆動機構において第2ベルト搬送機構に最も近い駆動ローラーと、第1ベルト搬送機構の最も第1ローラー搬送機構に近いプーリーとを、同軸に配置すれば、これらを同一の駆動軸に保持して、同期して回転させることができる。
本発明において、前記磁気記録媒体の磁気記録領域を検出する第1磁気ヘッドと、前記磁気記録媒体から磁気情報を読み取る第2磁気ヘッドと、を有し、前記第2磁気ヘッドによる読取位置は、前記並走区間内に位置し、前記第1磁気ヘッドによる検出位置は、前記並走区間よりも前記搬送方向の上流側に位置するものとすることができる。このようにすれば、第1磁気ヘッドが検出した磁気記録領域を検出した場合に、第2磁気ヘッドにより磁気情報を読み取ることができる。また、第2磁気ヘッドにより磁気情報を読み取る際に、搬送機構が磁気記録媒体を搬送する搬送力が低下することがない。
本発明において、前記ベルト搬送機構の駆動源と、前記ローラー搬送機構の駆動源と同一の搬送モータであることが望ましい。このようにすれば、ベルト搬送機構とローラー搬送機構とを同期させて駆動することが容易である。
本発明によれば、ベルト搬送機構の第1ベルト搬送機構が磁気記録媒体を搬送する第1ベルト搬送区間と、ローラー搬送機構の第2ローラー搬送機構が磁気記録媒体を搬送する第2ローラー搬送区間とはオーバーラップする並走区間を備える。これにより、ベルト搬送区間の端部分でベルト搬送機構が磁気記録媒体を搬送する搬送力が低下しても、この搬送力の低下をローラー搬送機構により補うことができる。また、第1ベルト搬送機構と第1ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、第2ベルト搬送機構と第2ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置とが前後方向でずれているので、第1ローラー搬送機構と第1ベルト搬送機構との間、および、第2ローラー搬送機構と第2ベルト搬送機構との間にギャップが存在しても、これらのギャップは搬送方向でずれる。よって、搬送力の低下や、ギャップに起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
本発明を適用した自動改札機の斜視図である。 自動改札機の概略構成の説明図である。 自動改札機の制御系を示す概略ブロック図である。 搬送機構の説明図である。 搬送機構の説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を適用した磁気記録媒体処理装置の実施の形態である自動改札機を説明する。
(自動改札機の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる自動改札機の斜視図である。図1では外装ケースが取り外された状態の自動改札機を示す。図2は自動改札機の概略構成の説明図である。なお、図2では、自動改札機の概略構成を分かりやすくするために、ベルト搬送機構を点線で示す。本例の自動改札機1(磁気記録媒体処理装置)は、鉄道の駅の改札口に設置されて乗車券2(磁気記録媒体)に対する処理を行う。図1に示すように、乗車券2は、一定厚さのシート状であり、長方形をしている。乗車券2の表面3には感熱方式で印字が行われる印字領域4が設けられている。乗車券2の裏面5には磁気情報が記録される磁気ストライプ6(磁気記録領域)が設けられている。磁気ストライプ6は、乗車券2の裏面5の全面に形成されている。
図1に示すように、自動改札機1は、乗車券2が投入される投入口11と、乗車券2を排出する排出口12を備える。また、図2に示すように、自動改札機1は、内部に、投入口11と排出口12との間を接続する搬送経路13と、搬送経路13に沿って乗車券2を搬送する搬送機構14を備える。投入口11は、自動改札機1の前面に設けられており、排出口12は、自動改札機1の後側の上面に設けられている。従って、搬送経路13は、投入口11から自動改札機1の後方に延びる第1経路部分15と、自動改札機1の後側部分で上方に延びる第2経路部分16と、第1経路部分15と第2経路部分16との間で、上流側に向かって上方に湾曲する湾曲経路部分17と、を備える。搬送機構14による搬送方向Kは、投入口11から排出口12に向かう方向である。なお、以下の説明では、互いに直交する方向を自動改札機1の前後方向X、幅方向Y、上下方向Zとする。前後方向Xは第1経路部分15に沿った方向であり、投入口11が位置する側は自動改札機1の前側である。
搬送機構14は、ベルト搬送機構19と、ベルト搬送機構19の搬送方向Kの上流側に位置する上流側ローラー搬送機構20と、ベルト搬送機構19の搬送方向Kの下流側に位置する下流側ローラー搬送機構21と、を備える。ベルト搬送機構19、上流側ローラー搬送機構20、および、下流側ローラー搬送機構21は、同一の(単一の)搬送モータ22を駆動源とする。図1に示すように、搬送モータ22からの駆動力は、第1伝達機構23を介してベルト搬送機構19および下流側ローラー搬送機構21に伝達される。また、搬送モータ22からの駆動力は、第2伝達機構24を介してベルト搬送機構19から上流側ローラー搬送機構20に伝達される。
図2に示すように、上流側ローラー搬送機構20は、投入口11から投入された乗車券2を搬送経路13に取り込む。また、上流側ローラー搬送機構20は、第1経路部分15の上流端部分において乗車券2を搬送して、乗車券2をベルト搬送機構19に渡す。ベルト搬送機構19は上流側ローラー搬送機構20から受けた乗車券2を、第1経路部分15に沿って搬送するとともに、更に、湾曲経路部分17に沿って搬送して、下流側ローラー搬送機構21に渡す。下流側ローラー搬送機構21は、ベルト搬送機構19から受けた乗
車券2を第2経路部分16に沿って搬送して、排出口12から排出する。
また、自動改札機1は、投入口11に乗車券2が投入されたことを機械的、或いは、光学的に検出する媒体センサー25と、投入口11を開閉するシャッタ機構26を備える。媒体センサー25は投入口11の近傍に配置されている。シャッタ機構26はシャッタ駆動用ソレノイド27を駆動源としてシャッタ部材28を上下に移動させて、投入口11を開閉する。シャッタ機構26は、シャッタ駆動用ソレノイド27を駆動(通電)することにより、シャッタ部材28を下方に移動させて投入口11を解放し、シャッタ駆動用ソレノイド27の駆動(通電)を停止することにより投入口11を封鎖する。
さらに、自動改札機1は、乗車券2が投入された姿勢を検出するためのプリヘッド30(第1磁気ヘッド)、乗車券2の磁気ストライプ6から磁気情報を読み取る第1読取用磁気ヘッド31(第2磁気ヘッド)および第2読取用磁気ヘッド32(第2磁気ヘッド)、乗車券2の磁気ストライプ6に磁気情報を書き込む第1書込用磁気ヘッド33および第2書込用磁気ヘッド34を備える。また、自動改札機1は、磁気情報が乗車券2の磁気ストライプ6に適切に書き込まれたか否かを確認する第1ベリファイ用磁気ヘッド35および第2ベリファイ用磁気ヘッド36を備える。さらに、自動改札機1は、乗車券2の印字領域4に印字を施す第1印字機構37および第2印字機構38を備える。
これにより、搬送経路13には、搬送方向Kの上流側から下流側に向かって、プリヘッド30による姿勢検出位置A(検出位置)、第1読取用磁気ヘッド31による第1読取位置B1、第2読取用磁気ヘッド32による第2読取位置B2、第1書込用磁気ヘッド33による第1書込位置C1、第2書込用磁気ヘッド34による第2書込位置C2、第1ベリファイ用磁気ヘッド35による第1書込確認位置D1、第2ベリファイ用磁気ヘッド36による第2書込確認位置D2、第1印字機構37による第1印字位置E1、および、第2印字機構38による第2印字位置E2が、この順に設定されている。
ここで、姿勢検出位置A、第1読取位置B1、第2読取位置B2、第1書込位置C1、第2書込位置C2、第1書込確認位置D1および第2書込確認位置D2は、第1経路部分15に設けられている。本例では、第1読取位置B1と第1書込位置C1との間の距離、および、第1書込位置C1と第1書込確認位置D1との間の距離は、搬送方向Kにおける乗車券2の長さ寸法よりも長い。また、本例では、第2読取位置B2と第2書込位置C2との間の距離、および、第2書込位置C2と第2書込確認位置D2との間の距離は、搬送方向Kにおける乗車券2の長さ寸法よりも長い。第1印字位置E1および第2印字位置E2は第2経路部分16に設定されている。
プリヘッド30は、第1経路部分15の上流端部分において当該第1経路部分15の下側に配置されている。プリヘッド30は第1経路部分15にセンサー面を向けている。プリヘッド30のセンサー面には、上方からパッドローラー40が押圧されている。
プリヘッド30は、乗車券2の姿勢を取得するために、第1経路部分15を搬送される乗車券2の下面に磁気ストライプ6が存在するか否かを検出する。すなわち、乗車券2は、磁気ストライプ6を下方に向けた第1姿勢(表面3を上方に向け、裏面5を下方に向けた姿勢)で投入口11に投入される場合と、磁気ストライプ6を上方に向けた第2姿勢(表面3を下方に向け、裏面5を上方に向けた姿勢)で投入口11に投入される場合とがある。従って、プリヘッド30により磁気ストライプ6を検出した場合には乗車券2が第1姿勢であると判断でき、プリヘッド30により磁気ストライプ6を検出しない場合には乗車券2が第2姿勢であると判断できる。乗車券2は、上流側ローラー搬送機構20によって、姿勢検出位置Aを搬送される。
第1読取用磁気ヘッド31は、投入口11に投入された乗車券2が下面に磁気ストライプ6が存在する第1姿勢の場合に、第1読取位置B1を通過する乗車券2から磁気情報を読み取る。第1読取用磁気ヘッド31は、第1経路部分15の下側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第1読取用磁気ヘッド31のセンサー面に上方から対向する位置には第1パッドローラー41が配置されている。第2読取用磁気ヘッド32は、投入口11に投入された乗車券2が上面に磁気ストライプ6が存在する第2姿勢の場合に、第2読取位置B2を通過する乗車券2から磁気情報を読み取る。第2読取用磁気ヘッド32は、第1経路部分15の上側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第2読取用磁気ヘッド32のセンサー面に下方から対向する位置には第2パッドローラー42が配置されている。第1読取用磁気ヘッド31および第2読取用磁気ヘッド32が乗車券2から読み取る磁気情報は、例えば、乗客が乗車した駅名である。乗車券2は、上流側ローラー搬送機構20とベルト搬送機構19とによって第1読取位置B1および第2読取位置B2を搬送される。
第1書込用磁気ヘッド33は、乗車券2が第1姿勢の場合に、第1書込位置C1を通過する乗車券2に磁気情報を書き込む。第1書込用磁気ヘッド33は、第1経路部分15の下側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第1書込用磁気ヘッド33のセンサー面に上方から対向する位置には第3パッドローラー43が配置されている。第2書込用磁気ヘッド34は、乗車券2が第2姿勢の場合に、第2書込位置C2を通過する乗車券2に磁気情報を書き込む。第2書込用磁気ヘッド34は、第1経路部分15の上側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第2書込用磁気ヘッド34のセンサー面に下方から対向する位置には第4パッドローラー44が配置されている。第1書込用磁気ヘッド33および第2書込用磁気ヘッド34が乗車券2に書き込む磁気情報は、例えば、自動改札機1が設置された駅の駅名などである。乗車券2は、ベルト搬送機構19により第1書込位置C1および第2書込位置C2を搬送される。
第1ベリファイ用磁気ヘッド35は、乗車券2が第1姿勢の場合に、第1書込確認位置D1を通過する乗車券2から第1書込用磁気ヘッド33が書き込んだ磁気情報を読み取る。第1ベリファイ用磁気ヘッド35は、第1経路部分15の下側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第1ベリファイ用磁気ヘッド35のセンサー面に上方から対向する位置には第5パッドローラー45が配置されている。第2ベリファイ用磁気ヘッド36は、乗車券2が第2姿勢の場合に、第2書込確認位置D2を通過する乗車券2から第2書込用磁気ヘッド34が書き込んだ磁気情報を読み取る。第2ベリファイ用磁気ヘッド36は、第1経路部分15の上側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第2ベリファイ用磁気ヘッド36のセンサー面に下方から対向する位置には第6パッドローラー46が配置されている。乗車券2は、ベルト搬送機構19により第1書込確認位置D1および第2書込確認位置D2を搬送される。
第1印字機構37は、乗車券2が第1姿勢の場合に、第1印字位置E1を通過する乗車券2に印字を施す。第1印字機構37は、第2経路部分16の前側に配置され、第2経路部分16にヘッド面を向けた第1サーマルヘッド51と、第2経路部分16を間に挟んで第1サーマルヘッド51と対向する第1プラテンローラー52を備える。また、第1印字機構37は、第1サーマルヘッド51を、第1プラテンローラー52に押圧された第1印字可能位置と、第1サーマルヘッド51が第1プラテンローラー52から離間して第2経路部分16から退避する第1退避位置との間で移動させる第1ヘッド移動機構53を備える。第1ヘッド移動機構53は駆動源として第1ヘッド移動用ソレノイド54を備える。
第2印字機構38は、第2経路部分16の前側に配置され、第2経路部分16にヘッド面を向けた第2サーマルヘッド55と、第2経路部分16を間に挟んで第2サーマルヘッド55と対向する第2プラテンローラー56を備える。また、第2印字機構38は、第2
サーマルヘッド55を、第2プラテンローラー56に押圧された第2印字可能位置と、第2サーマルヘッド55が第2プラテンローラー56から離間して第2経路部分16から退避する第2退避位置との間で移動させる第2ヘッド移動機構57を備える。第2ヘッド移動機構57は駆動源として第2ヘッド移動用ソレノイド58を備える。なお、第1プラテンローラー52および第2プラテンローラー56は、下流側ローラー搬送機構21の一部分を構成する。
また、自動改札機1は、第1パッドローラー41、第3パッドローラー43、第5パッドローラー45を一体に移動させる第1パッドローラー移動機構61と、第2パッドローラー42、第4パッドローラー44、第6パッドローラー46を一体に移動させる第2パッドローラー移動機構62と、を備える。
第1パッドローラー移動機構61は、第1パッドローラー41、第3パッドローラー43、第5パッドローラー45のそれぞれを、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、および、第1ベリファイ用磁気ヘッド35に押圧される第1押圧位置と、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、および、第1ベリファイ用磁気ヘッド35から離間する第1離間位置との間で移動させる。第1パッドローラー移動機構61は駆動源として第1パッドローラー移動用ソレノイド63を備える。第2パッドローラー移動機構62は、第2パッドローラー42、第3パッドローラー43、第5パッドローラー45のそれぞれを、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36に押圧される第2押圧位置と、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36から離間する第2離間位置との間で移動させる。第2パッドローラー移動機構62は駆動源として第2パッドローラー移動用ソレノイド64を備える。
(制御系)
図3は自動改札機1の制御系の概略ブロック図である。自動改札機1の制御系は、CPU、ROM、RAMを備える制御部68を中心に構成されている。制御部68の入力側には、媒体センサー25、プリヘッド30、第1読取用磁気ヘッド31、第2読取用磁気ヘッド32、第1ベリファイ用磁気ヘッド35および第2ベリファイ用磁気ヘッド36が接続されている。制御部68の出力側には、シャッタ駆動用ソレノイド27、搬送モータ22、第1書込用磁気ヘッド33、第2書込用磁気ヘッド34、第1パッドローラー移動用ソレノイド63、第2パッドローラー移動用ソレノイド64、第1サーマルヘッド51、第2サーマルヘッド55、第1ヘッド移動用ソレノイド54、および、第2ヘッド移動用ソレノイド58が接続されている。また、制御部68は、通信インターフェース69を介して上位機器と通信可能に接続されている。
(自動改札機の動作)
自動改札機1の電源が投入されると、制御部68はシャッタ駆動用ソレノイド27を駆動して投入口11を解放状態とする。その後、媒体センサー25から乗車券2を検出した旨の信号が制御部68に入力されると、制御部68はシャッタ駆動用ソレノイド27の駆動を停止してシャッタ部材28により投入口11を封鎖する。また、制御部68は、これと並行して、搬送モータ22を駆動して、上流側ローラー搬送機構20、ベルト搬送機構19および下流側ローラー搬送機構21を駆動する。これにより、自動改札機1は、搬送経路13に沿って乗車券2を搬送する。
その後、姿勢検出位置Aを搬送される乗車券2の磁気ストライプ6をプリヘッド30が検出すると、制御部68は乗車券2が第1姿勢で投入されたと判断する。これにより、制御部68は、第1パッドローラー移動用ソレノイド63を駆動して、第1パッドローラー41、第3パッドローラー43、第5パッドローラー45のそれぞれを第1離間位置から
第1押圧位置に移動させて、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、および、第1ベリファイ用磁気ヘッド35に押圧する。また、制御部68は、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、および、第1ベリファイ用磁気ヘッド35を駆動する。これにより、自動改札機1は、第1読取位置B1を通過する乗車券2から磁気情報を読み取り、第1書込位置C1を通過する乗車券2に磁気情報を書き込む。また、自動改札機1は、第1書込確認位置D1を通過する乗車券2から第1書込位置C1で書き込まれた磁気情報を取得して書込みが正常に行われたか否かを確認する。なお、制御部68は、乗車券2が第1書込位置C1に至る前に上位機器との間で通信を行い、上位機器から乗車券2に書き込む磁気情報などを取得している。
その後、制御部68は、第1印字機構37の第1ヘッド移動用ソレノイド54を駆動して第1退避位置にある第1サーマルヘッド51を第1印字可能位置に配置するとともに、第1サーマルヘッド51を駆動する。これにより、自動改札機1は、第1印字位置E1を通過する乗車券2に印字を施し、印刷が施された乗車券2を排出口12から排出する。
乗車券2が排出口12から排出されると、制御部68はシャッタ駆動用ソレノイド27を駆動して投入口11を解放状態とする。また、制御部68は、第1パッドローラー移動用ソレノイド63、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、第1ベリファイ用磁気ヘッド35、第1ヘッド移動用ソレノイド54および第1サーマルヘッド51の駆動を停止する。これにより、自動改札機1は乗車券2が投入される前の状態に戻る。
一方、プリヘッド30が姿勢検出位置Aを搬送される乗車券2の磁気ストライプ6を検出しない場合には、制御部68は乗車券2が第2姿勢で投入されたと判断する。これにより、制御部68は、第2パッドローラー移動用ソレノイド64を駆動して、第2パッドローラー42、第3パッドローラー43、第5パッドローラー45のそれぞれを第2離間位置から第2押圧位置に移動させて、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36に押圧する。また、制御部68は、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36を駆動する。これにより、自動改札機1は、第2読取位置B2を通過する乗車券2から磁気情報を読み取り、第2書込位置C2を通過する乗車券2に磁気情報を書き込む。また、自動改札機1は、第2書込確認位置D2を通過する乗車券2から第2書込位置C2で書き込まれた磁気情報を取得して、書込みが正常に行われたか否かを確認する。なお、制御部68は、乗車券2が第2書込位置C2に至る前に上位機器との間で通信を行い、上位機器から乗車券2に書き込む磁気情報を取得している。
その後、制御部68は、第2印字機構38のシャッタ駆動用ソレノイド27を駆動して第2退避位置にある第2サーマルヘッド55を第2印字可能位置に配置するとともに、第2サーマルヘッド55を駆動する。これにより、自動改札機1は、第2印字位置E2を通過する乗車券2に印字を施し、印刷が施された乗車券2を排出口12から排出する。
乗車券2が排出口12から排出されると、制御部68はシャッタ駆動用ソレノイド27への通電を行い、投入口11を解放状態とする。また、制御部68は、第2パッドローラー移動用ソレノイド64、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、第2ベリファイ用磁気ヘッド36、第2ヘッド移動用ソレノイド58および第2サーマルヘッド55の駆動を停止する。これにより、自動改札機1は、乗車券2が投入される前の状態に戻る。
(搬送機構)
次に、図1、図4および図5を参照して、搬送機構14を詳細に説明する。図4は搬送機構14を自動改札機1の幅方向Yの一方側から見た場合の搬送機構14の説明図である
。図5は搬送機構14を自動改札機1の幅方向Yの他方側から見た場合の搬送機構14の説明図である。搬送機構14は、ベルト搬送機構19と、上流側ローラー搬送機構20と、下流側ローラー搬送機構21と、を備える。
(ベルト搬送機構)
図1に示すように、ベルト搬送機構19は、第1ベルト搬送機構71と、第1ベルト搬送機構71と並列に配置された第2ベルト搬送機構72と、を備える。自動改札機1の幅方向Yにおいて、第1ベルト搬送機構71と第2ベルト搬送機構72との間には、第1読取用磁気ヘッド31、第2読取用磁気ヘッド32、第1書込用磁気ヘッド33、第2書込用磁気ヘッド34、第1ベリファイ用磁気ヘッド35、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36が配置されている。また、幅方向Yにおける第1ベルト搬送機構71と第2ベルト搬送機構72との間には、これらに押圧される第1パッドローラー41、第2パッドローラー42、第3パッドローラー43、第4パッドローラー44、第5パッドローラー45、第6第5パッドローラー45が、配置されている。
(第1ベルト搬送機構)
図4に示すように、第1ベルト搬送機構71は、搬送経路13の下側に配置された下側ベルト搬送機構73(一方側ベルト搬送機構)と、搬送経路13の上側に配置された上側ベルト搬送機構74(他方側ベルト搬送機構)と、を備える。
第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73は、図4に示すように、複数の下側プーリー75および当該複数の下側プーリー75に架け渡された下側無端ベルト76を備える。第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74は、複数の上側プーリー77および当該複数の上側プーリー77に架け渡された上側無端ベルト78を備える。
第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73の下側無端ベルト76は、第1経路部分15および湾曲経路部分17に沿って前後方向Xに延びる上側ベルト部分76aと、上側ベルト部分76aの前端から下方に向かって後方に傾斜する前側傾斜ベルト部分76bと、前側傾斜ベルト部分76bの下端から後方に延びる下側ベルト部分76cと、上側ベルト部分76aの後端から上方に向かって後方に傾斜して上側ベルト部分76aの後端に連続する後側傾斜ベルト部分76dと、を備える。複数の下側プーリー75は、上側ベルト部分76aの前端(上側ベルト部分76aと前側傾斜ベルト部分76bとの境界部分)、前側傾斜ベルト部分76bと下側ベルト部分76cとの境界部分、下側ベルト部分76cと後側傾斜ベルト部分76dとの境界部分、上側ベルト部分76aの後端(上側ベルト部分76aと後側傾斜ベルト部分76dとの間の境界部分)にそれぞれ配置されている。
上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)は、第1読取位置B1よりも搬送方向Kの上流側に位置する。上側ベルト部分76aの後端に位置する下側プーリー75(2)は、第2書込確認位置D2よりも搬送方向Kの下流側に位置する。
また、複数の下側プーリー75は、上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)と、後端に位置する下側プーリー75(2)との間に、6つの下側プーリー75(3)〜(8)を備える。6つの下側プーリー75(3)〜(8)は、それぞれ、第1読取位置B1、第2読取位置B2、第1書込位置C1、第1書込位置C1、第1書込確認位置D1、第2書込確認位置D2に対応する位置に配置されている。上側ベルト部分76aの後端に位置する下側プーリー75(2)は、その前側に位置する下側プーリー75(8)(第2書込確認位置D2に配置された下側プーリー75(8))よりも上方に位置している。
第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74の上側無端ベルト78は、第1経路
部分15に沿って前後方向Xに延びる下側ベルト部分78aと、下側ベルト部分78aの前端から上方に向かって後方に傾斜する前側傾斜ベルト部分78bと、前側傾斜ベルト部分78bの上端から後方に延びる上側ベルト部分78cと、上側ベルト部分78cの後端から下方に向かって後方に傾斜して下側ベルト部分78aの後端に連続する後側傾斜ベルト部分78dと、を備える。
複数の上側プーリー77は、下側ベルト部分78aの前端(下側ベルト部分78aと前側傾斜ベルト部分78bとの境界部分)、前側傾斜ベルト部分78bと上側ベルト部分78cとの境界部分、上側ベルト部分78cと後側傾斜ベルト部分78dとの境界部分、下側ベルト部分78aの後端(下側ベルト部分78aと後側傾斜ベルト部分78dとの間の境界部分)にそれぞれ配置されている。下側ベルト部分78aの前端に位置する上側プーリー77(1)は、第1読取位置B1よりも搬送方向Kの上流側に位置する。下側ベルト部分78aの後端に位置する上側プーリー77(2)は、第2書込確認位置D2よりも搬送方向Kの下流側に位置する。なお、上側プーリー77(2)は、下側ベルト搬送機構73の上側ベルト部分76aの後端に位置する下側プーリー75(2)と、その前側に位置する下側プーリー75(8)との間に位置しており、下側無端ベルト76を下方に押圧している。
第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74は、下側ベルト部分78aの前端に位置する上側プーリー77(1)と、後端に位置する上側プーリー77(2)との間に、3つの上側プーリー77(3)〜(5)を備える。3つの上側プーリー77(3)〜(5)のうち最も前方に位置する上側プーリー77(3)は、第2読取位置B2と第1書込位置C1との間で第2読取位置B2に近い位置に配置されている。他の2つの上側プーリー77(4)、77(5)は、第2書込位置C2と、第1書込確認位置D1との間に配置されている。
ここで、下側ベルト搬送機構73の上側ベルト部分76aの前端は、上側ベルト搬送機構74の下側ベルト部分78aの前端よりも搬送方向Kの上流側に位置する。従って、下側ベルト搬送機構73において上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)は、上側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分78aの前端に位置する上側プーリー77(1)よりも搬送方向Kの上流側に位置している。
また、下側ベルト搬送機構73において上側ベルト部分76aを介して第1経路部分15および湾曲経路部分17に対向する8つの下側プーリー75(1)〜75(8)と、上側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分78aを介して第1経路部分15に対向する5つの上側プーリー77(1)〜(5)とは、それぞれが搬送方向Kでずれた位置に配置されている。
(第2ベルト搬送機構)
図5に示すように、第2ベルト搬送機構72も、第1ベルト搬送機構71と同様に、搬送経路13の下側に配置された下側ベルト搬送機構81(一方側ベルト搬送機構)と、搬送経路13の上側に配置された上側ベルト搬送機構82(他方側ベルト搬送機構)と、を備える。第2ベルト搬送機構72の下側ベルト搬送機構81は、複数の下側プーリー85および当該複数の下側プーリー85に架け渡された下側無端ベルト86を備える。第2ベルト搬送機構72の上側ベルト搬送機構82は、複数の上側プーリー87および当該複数の上側プーリー87に架け渡された上側無端ベルト88を備える。
第2ベルト搬送機構72の下側ベルト搬送機構81の下側無端ベルト86は、第1経路部分15および湾曲経路部分17に沿って前後方向Xに延びる上側ベルト部分86aと、上側ベルト部分86aの前端から下方に向かって後方に傾斜する前側傾斜ベルト部分86
bと、前側傾斜ベルト部分86bの下端から後方に延びる下側ベルト部分86cと、上側ベルト部分86aの後端から上方に向かって後方に傾斜して上側ベルト部分86aの後端に連続する後側傾斜ベルト部分86dと、を備える。
複数の下側プーリー85は、上側ベルト部分86aの前端(上側ベルト部分86aと前側傾斜ベルト部分86bとの境界部分)、前側傾斜ベルト部分86bと下側ベルト部分86cとの境界部分、下側ベルト部分86cと後側傾斜ベルト部分86dとの境界部分、上側ベルト部分86aの後端(上側ベルト部分86aと後側傾斜ベルト部分86dとの間の境界部分)にそれぞれ配置されている。
上側ベルト部分86aの前端に位置する下側プーリー85(1)は第1読取位置B1に対応する位置に配置されている。上側ベルト部分86aの後端に位置する下側プーリー85(2)は、第2書込確認位置D2よりも搬送方向Kの下流側に位置する。また、複数の下側プーリー85は、上側ベルト部分86aの前端に位置する下側プーリー85(1)と、後端に位置する下側プーリー85(2)との間に、5つの下側プーリー85を備える。
5つ下側プーリー85は、それぞれ、第2読取位置B2、第1書込位置C1、第1書込位置C1、第1書込確認位置D1、第2書込確認位置D2に対応する位置に配置されている。上側ベルト部分86aの後端に位置する下側プーリー85(2)は、その前側に位置する下側プーリー85(7)(第2書込確認位置D2に配置された下側プーリー85(7))よりも上方に位置している。上側ベルト部分86aの前端に位置するプーリー85(1)と前側傾斜ベルト部分86bと下側ベルト部分86cとの境界部分に位置するプーリー85との間には、これらの間に架け渡された下側無端ベルト86の前側傾斜ベルト部分86bを下側無端ベルト86の外側から内側に押圧するプーリー89が設けられている。
第2ベルト搬送機構72の上側ベルト搬送機構82の上側無端ベルト88は、第1経路部分15に沿って前後方向Xに延びる下側ベルト部分88aと、下側ベルト部分88aの前端から上方に向かって後方に傾斜する前側傾斜ベルト部分88bと、前側傾斜ベルト部分88bの上端から後方に延びる上側ベルト部分88cと、上側ベルト部分88aの後端から下方に向かって後方に傾斜して下側ベルト部分88aの後端に連続する後側傾斜ベルト部分88dと、を備える。複数の上側プーリー87は、下側ベルト部分88aの前端(下側ベルト部分88aと前側傾斜ベルト部分88bとの境界部分)、前側傾斜ベルト部分88bと上側ベルト部分88aとの境界部分、上側ベルト部分88aと後側傾斜ベルト部分88dとの境界部分、下側ベルト部分88aの後端(下側ベルト部分88aと後側傾斜ベルト部分88dとの間の境界部分)にそれぞれ配置されている。
下側ベルト部分88aの前端に位置する上側プーリー87(1)は、第1読取位置B1よりも搬送方向Kの上流側に位置する。下側ベルト部分88aの後端に位置する上側プーリー87(2)は、第2書込確認位置D2よりも搬送方向Kの下流側に位置する。下側ベルト部分88aの後端に位置する上側プーリー87(2)は、下側ベルト搬送機構81の下側ベルト部分88aの後端に位置する下側プーリー85(2)と、その前側に位置する下側プーリー85(7)との間に位置しており、下側無端ベルト86を下方に押圧している。
ここで、下側ベルト搬送機構81において上側ベルト部分86aの前端は、上側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分88aの前端よりも下流側に位置する。従って、下側ベルト搬送機構81において上側ベルト部分88aの前端に位置する下側プーリー85(1)は、上側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分88aの前端に位置する上側プーリー87(1)よりも搬送方向Kの下流側に位置する。
また、下側ベルト搬送機構81において上側ベルト部分88aを介して第1経路部分15および湾曲経路部分17に対向する7つの下側プーリー85(1)〜(7)と、上側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分88aを介して第1経路部分15に対向する5つの上側プーリー87(1)〜(5)とは、搬送方向Kでずれている。
さらに、図4および図5から分かるように、第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構81の各下側プーリー75は、下側ベルト部分76cの前端に位置する下側プーリー75(1)を除き、第2ベルト搬送機構72の下側ベルト搬送機構81の各下側プーリー85と同軸に配置されている。すなわち、第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構81の各下側プーリー75は、上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)を除き、第2ベルト搬送機構72の下側ベルト搬送機構81の各下側プーリー85のそれぞれと同一の駆動軸に取り付けられおり、同期して駆動される。また、第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74の各上側プーリー77は、第2ベルト搬送機構72の上側ベルト搬送機構82の各上側プーリー87と同軸に配置されている。すなわち、第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74の各上側プーリー77は、第2ベルト搬送機構72の上側ベルト搬送機構82の各上側プーリー87のそれぞれと同一の駆動軸に取り付けらており、同期して駆動される。
(上流側ローラー搬送機構)
上流側ローラー搬送機構20は、図4に示すように、第1ベルト搬送機構71の搬送方向Kの上流側に位置する第1ローラー搬送機構91を備える。また、上流側ローラー搬送機構20は、図5に示すように、第1ローラー搬送機構91と並列に配置されて第2ベルト搬送機構72の搬送方向Kの上流側に位置する第2ローラー搬送機構92を備える。自動改札機1の幅方向Yにおいて、第1ローラー搬送機構91と第2ローラー搬送機構92との間には、プリヘッド30およびパッドローラー40が配置されている。
図4に示すように、第1ローラー搬送機構91は、1つの駆動ローラー対93を備える。駆動ローラー対93は、姿勢検出位置Aよりも搬送方向Kの上流側に位置する。駆動ローラー対93は、第1経路部分15の下側に配置された駆動ローラー94と、駆動ローラー94に押圧された従動ローラー95を備える。駆動ローラー94および従動ローラー95は、いずれもゴム製のローラーであり、同一の硬度を備える。また、駆動ローラー94および従動ローラー95は同一の径寸法および幅寸法を備える。
図5に示すように、第2ローラー搬送機構92は、第1駆動ローラー対97と、第2駆動ローラー対98を備える。第1駆動ローラー対97は姿勢検出位置Aよりも搬送方向Kの上流側に位置する。第2駆動ローラー対98は姿勢検出位置Aよりも下流側に位置する。
第1駆動ローラー対97は、第1経路部分15の下側に配置された第1駆動ローラー99と、第1駆動ローラー99に押圧された第1従動ローラー100を備える。第1駆動ローラー99および第1従動ローラー100は、いずれもゴム製のローラーであり、同一の硬度を備える。また、第1駆動ローラー99および第1従動ローラー100は、同一の径寸法および幅寸法を備える。第2駆動ローラー対98は、第2経路部分16の下側に配置された第2駆動ローラー101と、第2駆動ローラー98に押圧された第2従動ローラー102を備える。第2駆動ローラー101および第2従動ローラー102は、いずれもゴム製のローラーであり、同一の硬度を備える。また、第2駆動ローラー101および第2従動ローラー102は、同一の径寸法および幅寸法を備える。
図4および図5から分かるように、第1ローラー搬送機構91の駆動ローラー94は、第1ローラー搬送機構91と並列に配置された第2ローラー搬送機構92の第1駆動ロー
ラー99と同軸に配置されている。すなわち、駆動ローラー94と第1駆動ローラー99とは同一の駆動軸に取り付けられており、同期して駆動される。また、図5に示す第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー101は、図4に示す第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73において上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)と同軸に配置されている。すなわち、第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー101と第1ベルト搬送機構71の下側プーリー75(1)とは同一の駆動軸に取り付けられており、同期して駆動される。
(ベルト搬送機構と上流側ローラー搬送機構との乗車券の受け渡し位置)
ここで、第1ローラー搬送機構91から、その搬送方向Kの下流側に位置する第1ベルト搬送機構71に乗車券2を渡す第1受け渡し位置P1は、第1ローラー搬送機構91の駆動ローラー対93による乗車券2のニップが終わる時点の乗車券2の下流端の位置である。本例では、図4に示すように、第1受け渡し位置P1は、第1読取位置B1の僅かに上流側である。
一方、第2ローラー搬送機構92から、その下流側に位置する第2ベルト搬送機構72に乗車券2を渡す第2受け渡し位置P2は、第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー対98による乗車券2のニップが終わる時点の乗車券2の下流端の位置である。本例では、図5に示すように、第2受け渡し位置P2は、第2読取位置B2の僅かに下流側である。よって、第2受け渡し位置P2は、第1受け渡し位置P1よりも搬送方向Kの下流側に位置する。
従って、第1ベルト搬送機構71によって乗車券2を搬送する第1ベルト搬送区間Q1の始点は、第2ベルト搬送機構72によって乗車券2を搬送する第2ベルト搬送区間Q2の始点よりも、搬送方向Kの上流側に位置する。換言すれば、第1ローラー搬送機構91が乗車券2を搬送する第1ローラー搬送区間R1の終点は、第2ローラー搬送機構92が乗車券2を搬送する第2ローラー搬送区間R2の終点よりも上流側に位置する。
ここで、第1受け渡し位置P1と第2受け渡し位置P2との間は、第1ベルト搬送区間Q1と第2ローラー搬送機構92が乗車券2を搬送する第2ローラー搬送区間R2とが並走する並走区間Sである。並走区間Sでは、第1ベルト搬送機構71により乗車券2を搬送するとともに、第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー対98によって乗車券2を搬送する。
(下流側ローラー搬送機構)
次に、下流側ローラー搬送機構21は、第1プラテンローラー52と第2プラテンローラー56を備える。また、下流側ローラー搬送機構21は、第2プラテンローラー56よりも搬送方向Kの下流側で、第2プラテンローラー56と排出口12との間に配置された排出ローラー対105を備える。排出ローラー対105は、第2経路部分16の前方に配置された排出ローラー106と、第2経路部分16の後方から排出ローラー106に押圧された従動ローラー107とを備える。さらに、下流側ローラー搬送機構21は、第1プラテンローラー52よりも搬送方向Kの上流側で、第2経路部分16の下端に位置する搬送ローラー108を備える。下流側ローラー搬送機構21は搬送ローラー108とガイド部材110との間に乗車券2を挟み込んで、搬送する。また、下流側ローラー搬送機構21は、第1プラテンローラー52と第1サーマルヘッド51との間、或いは、第2プラテンローラー56と第2サーマルヘッド55との間に乗車券2を挟み込んで、搬送する。さらに、流側ローラー搬送機構21は排出ローラー対105の間に乗車券2を挟んで排出口12から排出する。
(作用効果)
本例によれば、第1ベルト搬送機構71と第1ローラー搬送機構91との間で乗車券2を受け渡す第1受け渡し位置P1と、第2ベルト搬送機構72と第2ローラー搬送機構92との間で乗車券2を受け渡す第2受け渡し位置P2とは搬送方向Kでずれている。これにより、第1ベルト搬送機構71が乗車券2を搬送する第1ベルト搬送区間Q1と、第2ローラー搬送機構92が乗車券2を搬送する第2ローラー搬送区間R2とはオーバーラップする並走区間Sを備える。従って、乗車券2が上流側ローラー搬送機構20からベルト搬送機構19に渡される際には、並走区間Sにおいて、乗車券2がベルト搬送機構19と上流側ローラー搬送機構20との双方によって搬送される。これにより、ベルト搬送機構19が乗車券2を受け取る際に、ベルト搬送機構19による乗車券2の搬送力が低下しても、この搬送力の低下を上流側ローラー搬送機構20により補うことができる。よって、搬送力の低下に起因して、乗車券2が搬送経路13上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
また、第1ベルト搬送機構71と第1ローラー搬送機構91との間で乗車券2を受け渡す第1受け渡し位置P1と、第2ベルト搬送機構72と第2ローラー搬送機構92との間で乗車券2を受け渡す第1受け渡し位置P1とが前後方向Xでずれているので、第1ローラー搬送機構91と第1ベルト搬送機構71との間、および、第2ローラー搬送機構92と第2ベルト搬送機構72との間にギャップが存在しても、これらのギャップは搬送方向Kでずれる。よって、これらのギャップに起因して、乗車券2が搬送経路13上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
また、本例では、投入口11から投入された乗車券2を、まず、上流側ローラー搬送機構20により搬送する。上流側ローラー搬送機構20では、駆動ローラー対93、第1駆動ローラー対97および第2駆動ローラー対98で乗車券2をニップすることにより一定の搬送力を確保できる。従って、投入口11に投入された乗車券2を確実に搬送できる。
さらに、第1ベルト搬送機構71では、下側ベルト搬送機構73において上側ベルト部分76aを介して第1経路部分15および湾曲経路部分17に対向する複数の下側プーリー75(1)〜(8)は、上側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分78aを介して第1経路部分15に対向する上側プーリー77(1)〜(5)とは、搬送方向Kでずれている。これにより、下側ベルト搬送機構73の下側無端ベルト76の上側ベルト部分76aと上側ベルト搬送機構74の上側無端ベルト78の下側ベルト部分78aとが、波打つ状態となるので、上側ベルト部分76aと下側ベルト部分78aとの間に挟まれて搬送される乗車券2が下側無端ベルト76および上側無端ベルト78に対して滑ることを防止できる。よって、乗車券2を確実に搬送できる。
また、第2ベルト搬送機構72では、下側ベルト搬送機構81において上側ベルト部分86aを介して第1経路部分15および湾曲経路部分17に対向する複数の下側プーリー85(1)〜(7)は、上側ベルト搬送機構82において下側ベルト部分88aを介して第1経路部分15に対向する上側プーリー87(1)〜(5)とは、搬送方向Kでずれている。これにより、下側ベルト搬送機構81の下側無端ベルト86の上側ベルト部分86aと上側ベルト搬送機構82の上側無端ベルト88の下側ベルト部分88aとが、波打つ状態となるので、上側ベルト部分86aと下側ベルト部分88aとの間に挟まれて搬送される乗車券2が下側無端ベルト86および上側無端ベルト88に対して滑ることを防止できる。よって、乗車券2を確実に搬送できる。
さらに、本例では、第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー101は、第1ベルト搬送機構71の下側プーリー75のうち、最も第1ローラー搬送機構91に近い位置で下側無端ベルト76を介して第1経路部分15に対向する下側プーリー75(1)と同軸に配置されている。従って、第2ローラー搬送機構92による第2ローラー搬送区間R2
と、第1ベルト搬送機構71による第1ベルト搬送区間Q1との間に並走区間Sを設けることが容易である。また、第2ローラー搬送機構92において第2ベルト搬送機構72に最も近い第2駆動ローラー101と、第1ベルト搬送機構71の最も第1ローラー搬送機構91に近い下側プーリー75(1)とを、同軸に配置しているので、これらを同一の駆動軸に保持して同期して回転させることができる。
また、本例では、第1読取位置B1、第2読取位置B2は、並走区間S内に位置し、姿勢検出位置Aは、並走区間Sよりも上流側に位置する。従って、プリヘッド30からの出力に基づく乗車券2の姿勢に基づいて、第1読取用磁気ヘッド31および第2読取用磁気ヘッド32のいずれか一方を選択的に駆動して、乗車券2から磁気情報を読み取ることができる。ここで、第1読取位置B1、第2読取位置B2は、並走区間S内に位置するので、第1読取用磁気ヘッド31または第2読取用磁気ヘッド32により磁気情報を読み取る際に、搬送機構14が乗車券2を搬送する搬送力が低下することがない。
さらに、本例では、ベルト搬送機構19の駆動源と上流側ローラー搬送機構20の駆動源と下流側ローラー搬送機構21の駆動源とは、同一の搬送モータ22である。従って、ベルト搬送機構19と上流側ローラー搬送機構20と下流側ローラー搬送機構21とを同期させて駆動することが容易である。
また、本例では、第1ローラー搬送機構91および第2ローラー搬送機構92を構成する各搬送ローラー対93、97、98の駆動ローラー94、99、101および従動ローラー95、100、102は、いずれもゴム製のローラーであり、同一の硬度、同一の径寸法および同一の幅寸法を備える。これにより、各ローラー対93、97、98によって乗車券2を上下方向から均一の圧力で挟み込むことが容易となるので、乗車券2の反りを抑制できる。また、各ローラー対93、97、98によってニップされた乗車券2が潰れることを抑制できる。さらに、搬送力を上昇させるために各従動ローラー95、100、102を各駆動ローラー94、99、101に押し付ける押圧力を上昇させた場合でも、各搬送ローラー対93、97、98によりニップされる乗車券2の位置が変化しないので、乗車券2を搬送経路13に沿って搬送できる。また、各駆動ローラー94、99、101と各従動ローラー95、100、102とで同一のローラーを用いれば、部品点数を削減できるので、装置の製造コストを抑制できる。
ここで、搬送ローラー対を構成する駆動ローラーおよび従動ローラーを異なる材料から製造した場合でも、駆動ローラーと従動ローラーの硬度を同一とすれば、乗車券2を上下方向から均一の圧力で挟み込むことが容易となるので、同一の材料から製造した場合と同様の効果を得ることができる。
(変形例)
なお、ベルト搬送機構19と下流側ローラー搬送機構21との間に、並走区間を設けてもよい。この場合には、例えば、第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73の上側ベルト部分76aの後端に位置する下側プーリー75(2)の位置を前方に移動させるとともに、この下側プーリー75(2)が存在していた位置に、下流側ローラー搬送機構21を構成する新たな搬送ローラー対を設ける。このようにすれば、第1ベルト搬送機構71と下流側ローラー搬送機構21との間のギャップと、第2ベルト搬送機構72と下流側ローラー搬送機構21との間のギャップとを搬送方向Kでずらすことができるので、乗車券2が搬送経路13上でジャミング状態に陥ることを防止或いは抑制できる。
1…自動改札機(磁気記録媒体処理装置)、2…乗車券(磁気記録媒体)、3…表面、4…印字領域、5…裏面、6…磁気ストライプ(記録領域)、11…投入口、12…排出口
、13…搬送経路、14…搬送機構、15…第1経路部分、16…第2経路部分、17…湾曲経路部分、19…ベルト搬送機構、20…上流側ローラー搬送機構、21…下流側ローラー搬送機構、22…搬送モータ、23…第1伝達機構、24…第2伝達機構、25…媒体センサー、26…シャッタ機構、27…シャッタ駆動用ソレノイド、28…シャッタ部材、30…プリヘッド(第1磁気ヘッド)、31…第1読取用磁気ヘッド(第2磁気ヘッド)、32…第2読取用磁気ヘッド(第2磁気ヘッド)、33…第1書込用磁気ヘッド、34…第2書込用磁気ヘッド、35…第1ベリファイ用磁気ヘッド、36…第2ベリファイ用磁気ヘッド、37…第1印字機構、38…第2印字機構、40…パッドローラー、41…第1パッドローラー、42…第2パッドローラー、43…第3パッドローラー、44…第4パッドローラー、45…第5パッドローラー、46…第6パッドローラー、51…第1サーマルヘッド、52…第1プラテンローラー、53…第1ヘッド移動機構、54…第1ヘッド移動用ソレノイド、55…第2サーマルヘッド、56…第2プラテンローラー、57…第2ヘッド移動機構、58…第2ヘッド移動用ソレノイド、61…第1パッドローラー移動機構、62…第2パッドローラー移動機構、63…第1パッドローラー移動用ソレノイド、64…第2パッドローラー移動用ソレノイド、68…制御部、69…通信インターフェース、71…第1ベルト搬送機構、72…第2ベルト搬送機構、73…下側ベルト搬送機構、74…上側ベルト搬送機構、75…下側プーリー、76…下側無端ベルト、76a…上側ベルト部分、76b…前側傾斜ベルト部分、76c…下側ベルト部分、76d…後側傾斜ベルト部分、77…上側プーリー、78…下側無端ベルト、78a…下側ベルト部分、78b…前側傾斜ベルト部分、78c…上側ベルト部分、78d…後側傾斜ベルト部分、81…下側ベルト搬送機構、82…上側ベルト搬送機構、85…下側プーリー、86…下側無端ベルト、86a…上側ベルト部分、86b…前側傾斜ベルト部分、86c…下側ベルト部分、86d…後側傾斜ベルト部分、87…上側プーリー、88…上側無端ベルト、88a…下側ベルト部分、88b…前側傾斜ベルト部分、88d…後側傾斜ベルト部分、88c…上側ベルト部分、89…プーリー、91…第1ローラー搬送機構、92…第2ローラー搬送機構、93…駆動ローラー対、94…駆動ローラー、95…従動ローラー、97…第1駆動ローラー対、98…第2駆動ローラー対、99…第1駆動ローラー、100…第1従動ローラー、101…第2駆動ローラー、102…第2従動ローラー、105…排出ローラー対、106…排出ローラー、107…従動ローラー、108…搬送ローラー、110…ガイド部材、A…姿勢検出位置、B1…第1読取位置、B2…第2読取位置、C1…第1書込位置、C2…第2書込位置、D1…第1書込確認位置、D2…第2書込確認位置、E1…第1印字位置、E2…第2印字位置、K…搬送方向、P1…第1受け渡し位置、P2…第2受け渡し位置、Q1…第1ベルト搬送区間、Q2…第2ベルト搬送区間、R1…第1ローラー搬送区間、R2…第2ローラー搬送区間、S…並走区間、X…前後方向、Y…幅方向、Z…上下方向
本発明は、カード状の磁気記録媒体を搬送して、磁気記録媒体に記録された磁気情報の読取りなどを行う磁気記録媒体処理装置に関する。
駅の改札口に設置される自動改札機は、投入口に挿入された乗車券(磁気記録媒体)を取り込んで、検出位置、読取位置、書込位置を経由する搬送経路に沿って搬送して、排出口から排出する。検出位置では、磁気ヘッドにより乗車券の下面に磁気情報の記録領域があるか否かを検出する。読取位置では、磁気ヘッドにより乗車券に記録された磁気情報を取得する。書込位置では、磁気ヘッドにより乗車券に磁気情報を書き込む。
特許文献1の自動改札機は、搬送経路に沿って乗車券を搬送する搬送機構として、ローラー搬送機構とベルト搬送機構とを備える。投入口から投入された乗車券は、ローラー搬送機構によって搬送経路に取り込まれ、検出位置を経由するように搬送される。その後、乗車券は、ローラー搬送機構からベルト搬送機構に渡される。しかる後に、乗車券は、ベルト搬送機構によって読取位置および書込位置を経由するように搬送される。ローラー搬送機構は、駆動ローラーと駆動ローラーに押圧された従動ローラーとを備える搬送ローラー対の間に乗車券を挟んで搬送する。ベルト搬送機構は、搬送経路の下側で複数のプーリーとこれら複数のプーリーに架け渡された無端ベルトとを備える下側ベルト搬送機構と、搬送経路の上側で複数のプーリーとこれらのプーリーに架け渡された無端ベルトとを備える上側ベルト搬送機構とを備え、上下の無端ベルトの間に乗車券を挟んで搬送する。
国際公開第2013/018419号
ベルト搬送機構では、磁気記録媒体を上下の無端ベルトによって挟み込んで搬送することにより大きな搬送力を得ることができる。しかし、2つの無端ベルトによって磁気記録
媒体の一部分しか挟み込んでいない状態では、搬送力が低下する。
従って、磁気記録媒体がローラー搬送機構からベルト搬送機構に渡される際には、搬送力の一時的な低下に起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることがある。また、ローラー搬送機構とベルト搬送機構との間にはギャップが設けられるので、ギャップに起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることがある。
そこで、本発明の課題は、このような点に鑑みて、ローラー搬送機構とベルト搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す際に、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる磁気記録媒体処理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の磁気記録媒体処理装置は、シート状の磁気記録媒体を搬送するための搬送経路と、前記磁気記録媒体を前記搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、前記磁気記録媒体の搬送方向で前記ベルト搬送機構の下流側または上流側に配置され、前記磁気記録媒体を前記搬送経路に沿って搬送するローラー搬送機構と、を有し、前記ベルト搬送機構と前記ローラー搬送機構とは、前記搬送経路の途中で前記磁気記録媒体の受け渡しを行い、前記ベルト搬送機構は、第1ベルト搬送機構と、前記第1ベルト搬送機構と並列に配置された第2ベルト搬送機構と、を備え、前記ローラー搬送機構は、前記第1ベルト搬送機構の前記搬送方向の下流側または上流側に位置する第1ローラー搬送機構と、前記第1ローラー搬送機構と並列に配置されて前記第2ベルト搬送機構の前記搬送方向の下流側または上流側に位置する第2ローラー搬送機構と、を備え、前記第1ベルト搬送機構と前記第1ローラー搬送機構との間で前記磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、前記第2ベルト搬送機構と前記第2ローラー搬送機構との間で前記磁気記録媒体を受け渡す第2受け渡し位置とは、前記搬送方向でずれており、前記第1ベルト搬送機構が前記磁気記録媒体を搬送する第1ベルト搬送区間と、前記第2ローラー搬送機構が前記磁気記録媒体を搬送する第2ローラー搬送区間とは、前記搬送方向と直交する方向から見た場合に、互いに重なる並走区間を備え、前記並走区間では、前記第1ベルト搬送機構と前記第2ローラー搬送機構とによって前記磁気記録媒体を搬送することを特徴とする。
本発明によれば、搬送経路に沿って磁気記録媒体を搬送するベルト搬送機構は、並列に配置された第1ベルト搬送機構と第2ベルト搬送機構とを備える。また、ベルト搬送機構との間で磁気記録媒体の受け渡しを行うローラー搬送機構は、並列に配置された第1ローラー搬送機構と第2ローラー搬送機構とを備える。そして、第1ベルト搬送機構と第1ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、第2ベルト搬送機構と第2ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第2受け渡し位置とは搬送方向でずれており、第1ベルト搬送機構が磁気記録媒体を搬送する第1ベルト搬送区間と第2ローラー搬送機構が磁気記録媒体を搬送する第2ローラー搬送区間とはオーバーラップする並走区間を備える。従って、磁気記録媒体がベルト搬送機構からローラー搬送機構に受け渡される際、或いは、磁気記録媒体がローラー搬送機構からベルト搬送機構に受け渡される際には、磁気記録媒体が、ベルト搬送機構とローラー搬送機構との双方によって搬送される。これにより、ベルト搬送区間の端部分でベルト搬送機構が磁気記録媒体を搬送する搬送力が低下しても、この搬送力の低下をローラー搬送機構により補うことができる。よって、搬送力の低下に起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。また、第1ベルト搬送機構と第1ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、第2ベルト搬送機構と第2ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第2受け渡し位置とが前後方向でずれているので、第1ローラー搬送機構と第1ベルト搬送機構との間、および、第2ローラー搬送機構と第2ベルト搬送機構との間にギャップが存在しても、これらのギャップは搬送方向でずれ
る。よって、これらのギャップに起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
本発明において、前記ローラー搬送機構は、前記搬送方向で前記ベルト搬送機構の上流側に位置するものとすることができる。このようにすれば、ローラー搬送機構からベルト搬送機構に磁気記録媒体を渡す際に、磁気記録媒体がジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
本発明において、前記搬送経路は、前記磁気記録媒体が投入される投入口と前記磁気記録媒体が排出される排出口との間を接続し、前記ローラー搬送機構は、前記投入口から投入された前記磁気記録媒体を搬送することが望ましい。ローラー搬送機構では、駆動ローラー対で磁気記録媒体をニップすることにより一定の搬送力を確保できる。従って、このようにすれば、投入口に投入された磁気記録媒体を確実に搬送できる。
本発明において、前記第1ベルト搬送機構および前記第2ベルト搬送機構のそれぞれは、複数のプーリーおよび当該複数のプーリーに架け渡された無端ベルトを備える一方側ベルト搬送機構と、複数のプーリーおよび当該複数のプーリーに架け渡された無端ベルトを備え、前記一方側ベルト搬送機構とは前記搬送経路を間に挟んだ反対側に配置された他方側ベルト搬送機構と、を有し、前記一方側ベルト搬送機構において前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーと、前記他方側ベルト搬送機構において前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーとは、前記搬送方向でずれていることが望ましい。このようにすれば、搬送方向でずれた位置に配置された一方側ベルト搬送機構のプーリーと他方側ベルト搬送機構のプーリーとによって、搬送経路に沿って延びる一方側ベルト搬送機構の無端ベルトの一方側ベルト部分と、搬送経路に沿って延びて一方側ベルト部分と対向する他側ベルト搬送機構の無端ベルトの他方側ベルト部分とが、僅かに波打つ状態となる。これにより、一方側ベルト部分と他方側ベルト部分との間に挟まれて搬送するシート状の磁気記録媒体が無端ベルトに対して滑ることを防止できるので、磁気記録媒体を確実に搬送できる。
本発明において、前記第2ローラー搬送機構は、駆動ローラーおよび当該駆動ローラーに押圧された従動ローラーを備える搬送ローラー対を、複数、備え、前記駆動ローラーは、前記搬送経路に対して前記一方側ベルト搬送機構と同じ側に配置されており、複数の前記搬送ローラー対のうち前記第2ベルト搬送機構に最も近い前記搬送ローラー対の前記駆動ローラーは、前記第1ベルト搬送機構の前記一方側ベルト搬送機構の複数のプーリーのうち、最も第1ローラー搬送機構に近い位置で前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーと同軸に配置されていることが望ましい。このようにすれば、並走区間を設けることが容易である。また、第2ローラー搬送機構において第2ベルト搬送機構に最も近い駆動ローラーと、第1ベルト搬送機構の最も第1ローラー搬送機構に近いプーリーとを、同軸に配置すれば、これらを同一の駆動軸に保持して、同期して回転させることができる。
本発明において、前記磁気記録媒体の磁気記録領域を検出する第1磁気ヘッドと、前記磁気記録媒体から磁気情報を読み取る第2磁気ヘッドと、を有し、前記第2磁気ヘッドによる読取位置は、前記並走区間内に位置し、前記第1磁気ヘッドによる検出位置は、前記並走区間よりも前記搬送方向の上流側に位置するものとすることができる。このようにすれば、第1磁気ヘッドが磁気記録領域を検出した場合に、第2磁気ヘッドにより磁気情報を読み取ることができる。また、第2磁気ヘッドにより磁気情報を読み取る際に、搬送機構が磁気記録媒体を搬送する搬送力が低下することがない。
本発明において、前記ベルト搬送機構の駆動源と、前記ローラー搬送機構の駆動源と同
一の搬送モータであることが望ましい。このようにすれば、ベルト搬送機構とローラー搬送機構とを同期させて駆動することが容易である。
本発明によれば、ベルト搬送機構の第1ベルト搬送機構が磁気記録媒体を搬送する第1ベルト搬送区間と、ローラー搬送機構の第2ローラー搬送機構が磁気記録媒体を搬送する第2ローラー搬送区間とはオーバーラップする並走区間を備える。これにより、ベルト搬送区間の端部分でベルト搬送機構が磁気記録媒体を搬送する搬送力が低下しても、この搬送力の低下をローラー搬送機構により補うことができる。また、第1ベルト搬送機構と第1ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、第2ベルト搬送機構と第2ローラー搬送機構との間で磁気記録媒体を受け渡す第2受け渡し位置とが前後方向でずれているので、第1ローラー搬送機構と第1ベルト搬送機構との間、および、第2ローラー搬送機構と第2ベルト搬送機構との間にギャップが存在しても、これらのギャップは搬送方向でずれる。よって、搬送力の低下や、ギャップに起因して、磁気記録媒体が搬送経路上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
本発明を適用した自動改札機の斜視図である。 自動改札機の概略構成の説明図である。 自動改札機の制御系を示す概略ブロック図である。 搬送機構の説明図である。 搬送機構の説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を適用した磁気記録媒体処理装置の実施の形態である自動改札機を説明する。
(自動改札機の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる自動改札機の斜視図である。図1では外装ケースが取り外された状態の自動改札機を示す。図2は自動改札機の概略構成の説明図である。なお、図2では、自動改札機の概略構成を分かりやすくするために、ベルト搬送機構を点線で示す。本例の自動改札機1(磁気記録媒体処理装置)は、鉄道の駅の改札口に設置されて乗車券2(磁気記録媒体)に対する処理を行う。図1に示すように、乗車券2は、一定厚さのシート状であり、長方形をしている。乗車券2の表面3には感熱方式で印字が行われる印字領域4が設けられている。乗車券2の裏面5には磁気情報が記録される磁気ストライプ6(磁気記録領域)が設けられている。磁気ストライプ6は、乗車券2の裏面5の全面に形成されている。
図1に示すように、自動改札機1は、乗車券2が投入される投入口11と、乗車券2を排出する排出口12を備える。また、図2に示すように、自動改札機1は、内部に、投入口11と排出口12との間を接続する搬送経路13と、搬送経路13に沿って乗車券2を搬送する搬送機構14を備える。投入口11は、自動改札機1の前面に設けられており、排出口12は、自動改札機1の後側の上面に設けられている。従って、搬送経路13は、投入口11から自動改札機1の後方に延びる第1経路部分15と、自動改札機1の後側部分で上方に延びる第2経路部分16と、第1経路部分15と第2経路部分16との間で、上流側に向かって上方に湾曲する湾曲経路部分17と、を備える。搬送機構14による搬送方向Kは、投入口11から排出口12に向かう方向である。なお、以下の説明では、互いに直交する方向を自動改札機1の前後方向X、幅方向Y、上下方向Zとする。前後方向Xは第1経路部分15に沿った方向であり、投入口11が位置する側は自動改札機1の前側である。
搬送機構14は、ベルト搬送機構19と、ベルト搬送機構19の搬送方向Kの上流側に位置する上流側ローラー搬送機構20と、ベルト搬送機構19の搬送方向Kの下流側に位置する下流側ローラー搬送機構21と、を備える。ベルト搬送機構19、上流側ローラー搬送機構20、および、下流側ローラー搬送機構21は、同一の(単一の)搬送モータ22を駆動源とする。図1に示すように、搬送モータ22からの駆動力は、第1伝達機構23を介してベルト搬送機構19および下流側ローラー搬送機構21に伝達される。また、搬送モータ22からの駆動力は、第2伝達機構24を介してベルト搬送機構19から上流側ローラー搬送機構20に伝達される。
図2に示すように、上流側ローラー搬送機構20は、投入口11から投入された乗車券2を搬送経路13に取り込む。また、上流側ローラー搬送機構20は、第1経路部分15の上流端部分において乗車券2を搬送して、乗車券2をベルト搬送機構19に渡す。ベルト搬送機構19は上流側ローラー搬送機構20から受けた乗車券2を、第1経路部分15に沿って搬送するとともに、更に、湾曲経路部分17に沿って搬送して、下流側ローラー搬送機構21に渡す。下流側ローラー搬送機構21は、ベルト搬送機構19から受けた乗車券2を第2経路部分16に沿って搬送して、排出口12から排出する。
また、自動改札機1は、投入口11に乗車券2が投入されたことを機械的、或いは、光学的に検出する媒体センサー25と、投入口11を開閉するシャッタ機構26を備える。媒体センサー25は投入口11の近傍に配置されている。シャッタ機構26はシャッタ駆動用ソレノイド27を駆動源としてシャッタ部材28を上下に移動させて、投入口11を開閉する。シャッタ機構26は、シャッタ駆動用ソレノイド27を駆動(通電)することにより、シャッタ部材28を下方に移動させて投入口11を解放し、シャッタ駆動用ソレノイド27の駆動(通電)を停止することにより投入口11を封鎖する。
さらに、自動改札機1は、乗車券2が投入された姿勢を検出するためのプリヘッド30(第1磁気ヘッド)、乗車券2の磁気ストライプ6から磁気情報を読み取る第1読取用磁気ヘッド31(第2磁気ヘッド)および第2読取用磁気ヘッド32(第2磁気ヘッド)、乗車券2の磁気ストライプ6に磁気情報を書き込む第1書込用磁気ヘッド33および第2書込用磁気ヘッド34を備える。また、自動改札機1は、磁気情報が乗車券2の磁気ストライプ6に適切に書き込まれたか否かを確認する第1ベリファイ用磁気ヘッド35および第2ベリファイ用磁気ヘッド36を備える。さらに、自動改札機1は、乗車券2の印字領域4に印字を施す第1印字機構37および第2印字機構38を備える。
これにより、搬送経路13には、搬送方向Kの上流側から下流側に向かって、プリヘッド30による姿勢検出位置A(検出位置)、第1読取用磁気ヘッド31による第1読取位置B1、第2読取用磁気ヘッド32による第2読取位置B2、第1書込用磁気ヘッド33による第1書込位置C1、第2書込用磁気ヘッド34による第2書込位置C2、第1ベリファイ用磁気ヘッド35による第1書込確認位置D1、第2ベリファイ用磁気ヘッド36による第2書込確認位置D2、第1印字機構37による第1印字位置E1、および、第2印字機構38による第2印字位置E2が、この順に設定されている。
ここで、姿勢検出位置A、第1読取位置B1、第2読取位置B2、第1書込位置C1、第2書込位置C2、第1書込確認位置D1および第2書込確認位置D2は、第1経路部分15に設けられている。本例では、第1読取位置B1と第1書込位置C1との間の距離、および、第1書込位置C1と第1書込確認位置D1との間の距離は、搬送方向Kにおける乗車券2の長さ寸法よりも長い。また、本例では、第2読取位置B2と第2書込位置C2との間の距離、および、第2書込位置C2と第2書込確認位置D2との間の距離は、搬送方向Kにおける乗車券2の長さ寸法よりも長い。第1印字位置E1および第2印字位置E
2は第2経路部分16に設定されている。
プリヘッド30は、第1経路部分15の上流端部分において当該第1経路部分15の下側に配置されている。プリヘッド30は第1経路部分15にセンサー面を向けている。プリヘッド30のセンサー面には、上方からパッドローラー40が押圧されている。
プリヘッド30は、乗車券2の姿勢を取得するために、第1経路部分15を搬送される乗車券2の下面に磁気ストライプ6が存在するか否かを検出する。すなわち、乗車券2は、磁気ストライプ6を下方に向けた第1姿勢(表面3を上方に向け、裏面5を下方に向けた姿勢)で投入口11に投入される場合と、磁気ストライプ6を上方に向けた第2姿勢(表面3を下方に向け、裏面5を上方に向けた姿勢)で投入口11に投入される場合とがある。従って、プリヘッド30により磁気ストライプ6を検出した場合には乗車券2が第1姿勢であると判断でき、プリヘッド30により磁気ストライプ6を検出しない場合には乗車券2が第2姿勢であると判断できる。乗車券2は、上流側ローラー搬送機構20によって、姿勢検出位置Aを搬送される。
第1読取用磁気ヘッド31は、投入口11に投入された乗車券2が下面に磁気ストライプ6が存在する第1姿勢の場合に、第1読取位置B1を通過する乗車券2から磁気情報を読み取る。第1読取用磁気ヘッド31は、第1経路部分15の下側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第1読取用磁気ヘッド31のセンサー面に上方から対向する位置には第1パッドローラー41が配置されている。第2読取用磁気ヘッド32は、投入口11に投入された乗車券2が上面に磁気ストライプ6が存在する第2姿勢の場合に、第2読取位置B2を通過する乗車券2から磁気情報を読み取る。第2読取用磁気ヘッド32は、第1経路部分15の上側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第2読取用磁気ヘッド32のセンサー面に下方から対向する位置には第2パッドローラー42が配置されている。第1読取用磁気ヘッド31および第2読取用磁気ヘッド32が乗車券2から読み取る磁気情報は、例えば、乗客が乗車した駅名である。乗車券2は、上流側ローラー搬送機構20とベルト搬送機構19とによって第1読取位置B1および第2読取位置B2を搬送される。
第1書込用磁気ヘッド33は、乗車券2が第1姿勢の場合に、第1書込位置C1を通過する乗車券2に磁気情報を書き込む。第1書込用磁気ヘッド33は、第1経路部分15の下側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第1書込用磁気ヘッド33のセンサー面に上方から対向する位置には第3パッドローラー43が配置されている。第2書込用磁気ヘッド34は、乗車券2が第2姿勢の場合に、第2書込位置C2を通過する乗車券2に磁気情報を書き込む。第2書込用磁気ヘッド34は、第1経路部分15の上側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第2書込用磁気ヘッド34のセンサー面に下方から対向する位置には第4パッドローラー44が配置されている。第1書込用磁気ヘッド33および第2書込用磁気ヘッド34が乗車券2に書き込む磁気情報は、例えば、自動改札機1が設置された駅の駅名などである。乗車券2は、ベルト搬送機構19により第1書込位置C1および第2書込位置C2を搬送される。
第1ベリファイ用磁気ヘッド35は、乗車券2が第1姿勢の場合に、第1書込確認位置D1を通過する乗車券2から第1書込用磁気ヘッド33が書き込んだ磁気情報を読み取る。第1ベリファイ用磁気ヘッド35は、第1経路部分15の下側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向けている。第1ベリファイ用磁気ヘッド35のセンサー面に上方から対向する位置には第5パッドローラー45が配置されている。第2ベリファイ用磁気ヘッド36は、乗車券2が第2姿勢の場合に、第2書込確認位置D2を通過する乗車券2から第2書込用磁気ヘッド34が書き込んだ磁気情報を読み取る。第2ベリファイ用磁気ヘッド36は、第1経路部分15の上側に配置され、第1経路部分15にセンサー面を向
けている。第2ベリファイ用磁気ヘッド36のセンサー面に下方から対向する位置には第6パッドローラー46が配置されている。乗車券2は、ベルト搬送機構19により第1書込確認位置D1および第2書込確認位置D2を搬送される。
第1印字機構37は、乗車券2が第1姿勢の場合に、第1印字位置E1を通過する乗車券2に印字を施す。第1印字機構37は、第2経路部分16の前側に配置され、第2経路部分16にヘッド面を向けた第1サーマルヘッド51と、第2経路部分16を間に挟んで第1サーマルヘッド51と対向する第1プラテンローラー52を備える。また、第1印字機構37は、第1サーマルヘッド51を、第1プラテンローラー52に押圧された第1印字可能位置と、第1サーマルヘッド51が第1プラテンローラー52から離間して第2経路部分16から退避する第1退避位置との間で移動させる第1ヘッド移動機構53を備える。第1ヘッド移動機構53は駆動源として第1ヘッド移動用ソレノイド54を備える。
第2印字機構38は、第2経路部分16の前側に配置され、第2経路部分16にヘッド面を向けた第2サーマルヘッド55と、第2経路部分16を間に挟んで第2サーマルヘッド55と対向する第2プラテンローラー56を備える。また、第2印字機構38は、第2サーマルヘッド55を、第2プラテンローラー56に押圧された第2印字可能位置と、第2サーマルヘッド55が第2プラテンローラー56から離間して第2経路部分16から退避する第2退避位置との間で移動させる第2ヘッド移動機構57を備える。第2ヘッド移動機構57は駆動源として第2ヘッド移動用ソレノイド58を備える。なお、第1プラテンローラー52および第2プラテンローラー56は、下流側ローラー搬送機構21の一部分を構成する。
また、自動改札機1は、第1パッドローラー41、第3パッドローラー43、第5パッドローラー45を一体に移動させる第1パッドローラー移動機構61と、第2パッドローラー42、第4パッドローラー44、第6パッドローラー46を一体に移動させる第2パッドローラー移動機構62と、を備える。
第1パッドローラー移動機構61は、第1パッドローラー41、第3パッドローラー43、第5パッドローラー45のそれぞれを、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、および、第1ベリファイ用磁気ヘッド35に押圧される第1押圧位置と、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、および、第1ベリファイ用磁気ヘッド35から離間する第1離間位置との間で移動させる。第1パッドローラー移動機構61は駆動源として第1パッドローラー移動用ソレノイド63を備える。第2パッドローラー移動機構62は、第2パッドローラー42、第4パッドローラー44、第6パッドローラー46のそれぞれを、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36に押圧される第2押圧位置と、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36から離間する第2離間位置との間で移動させる。第2パッドローラー移動機構62は駆動源として第2パッドローラー移動用ソレノイド64を備える。
(制御系)
図3は自動改札機1の制御系の概略ブロック図である。自動改札機1の制御系は、CPU、ROM、RAMを備える制御部68を中心に構成されている。制御部68の入力側には、媒体センサー25、プリヘッド30、第1読取用磁気ヘッド31、第2読取用磁気ヘッド32、第1ベリファイ用磁気ヘッド35および第2ベリファイ用磁気ヘッド36が接続されている。制御部68の出力側には、シャッタ駆動用ソレノイド27、搬送モータ22、第1書込用磁気ヘッド33、第2書込用磁気ヘッド34、第1パッドローラー移動用ソレノイド63、第2パッドローラー移動用ソレノイド64、第1サーマルヘッド51、第2サーマルヘッド55、第1ヘッド移動用ソレノイド54、および、第2ヘッド移動用
ソレノイド58が接続されている。また、制御部68は、通信インターフェース69を介して上位機器と通信可能に接続されている。
(自動改札機の動作)
自動改札機1の電源が投入されると、制御部68はシャッタ駆動用ソレノイド27を駆動して投入口11を解放状態とする。その後、媒体センサー25から乗車券2を検出した旨の信号が制御部68に入力されると、制御部68はシャッタ駆動用ソレノイド27の駆動を停止してシャッタ部材28により投入口11を封鎖する。また、制御部68は、これと並行して、搬送モータ22を駆動して、上流側ローラー搬送機構20、ベルト搬送機構19および下流側ローラー搬送機構21を駆動する。これにより、自動改札機1は、搬送経路13に沿って乗車券2を搬送する。
その後、姿勢検出位置Aを搬送される乗車券2の磁気ストライプ6をプリヘッド30が検出すると、制御部68は乗車券2が第1姿勢で投入されたと判断する。これにより、制御部68は、第1パッドローラー移動用ソレノイド63を駆動して、第1パッドローラー41、第3パッドローラー43、第5パッドローラー45のそれぞれを第1離間位置から第1押圧位置に移動させて、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、および、第1ベリファイ用磁気ヘッド35に押圧する。また、制御部68は、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、および、第1ベリファイ用磁気ヘッド35を駆動する。これにより、自動改札機1は、第1読取位置B1を通過する乗車券2から磁気情報を読み取り、第1書込位置C1を通過する乗車券2に磁気情報を書き込む。また、自動改札機1は、第1書込確認位置D1を通過する乗車券2から第1書込位置C1で書き込まれた磁気情報を取得して書込みが正常に行われたか否かを確認する。なお、制御部68は、乗車券2が第1書込位置C1に至る前に上位機器との間で通信を行い、上位機器から乗車券2に書き込む磁気情報などを取得している。
その後、制御部68は、第1印字機構37の第1ヘッド移動用ソレノイド54を駆動して第1退避位置にある第1サーマルヘッド51を第1印字可能位置に配置するとともに、第1サーマルヘッド51を駆動する。これにより、自動改札機1は、第1印字位置E1を通過する乗車券2に印字を施し、印刷が施された乗車券2を排出口12から排出する。
乗車券2が排出口12から排出されると、制御部68はシャッタ駆動用ソレノイド27を駆動して投入口11を解放状態とする。また、制御部68は、第1パッドローラー移動用ソレノイド63、第1読取用磁気ヘッド31、第1書込用磁気ヘッド33、第1ベリファイ用磁気ヘッド35、第1ヘッド移動用ソレノイド54および第1サーマルヘッド51の駆動を停止する。これにより、自動改札機1は乗車券2が投入される前の状態に戻る。
一方、プリヘッド30が姿勢検出位置Aを搬送される乗車券2の磁気ストライプ6を検出しない場合には、制御部68は乗車券2が第2姿勢で投入されたと判断する。これにより、制御部68は、第2パッドローラー移動用ソレノイド64を駆動して、第2パッドローラー42、第4パッドローラー44、第6パッドローラー46のそれぞれを第2離間位置から第2押圧位置に移動させて、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36に押圧する。また、制御部68は、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36を駆動する。これにより、自動改札機1は、第2読取位置B2を通過する乗車券2から磁気情報を読み取り、第2書込位置C2を通過する乗車券2に磁気情報を書き込む。また、自動改札機1は、第2書込確認位置D2を通過する乗車券2から第2書込位置C2で書き込まれた磁気情報を取得して、書込みが正常に行われたか否かを確認する。なお、制御部68は、乗車券2が第2書込位置C2に至る前に上位機器との間で通信を行い、上位機器から乗車券2に書き込む磁気情報を取得している。
その後、制御部68は、第2印字機構38のシャッタ駆動用ソレノイド27を駆動して第2退避位置にある第2サーマルヘッド55を第2印字可能位置に配置するとともに、第2サーマルヘッド55を駆動する。これにより、自動改札機1は、第2印字位置E2を通過する乗車券2に印字を施し、印刷が施された乗車券2を排出口12から排出する。
乗車券2が排出口12から排出されると、制御部68はシャッタ駆動用ソレノイド27への通電を行い、投入口11を解放状態とする。また、制御部68は、第2パッドローラー移動用ソレノイド64、第2読取用磁気ヘッド32、第2書込用磁気ヘッド34、第2ベリファイ用磁気ヘッド36、第2ヘッド移動用ソレノイド58および第2サーマルヘッド55の駆動を停止する。これにより、自動改札機1は、乗車券2が投入される前の状態に戻る。
(搬送機構)
次に、図1、図4および図5を参照して、搬送機構14を詳細に説明する。図4は搬送機構14を自動改札機1の幅方向Yの一方側から見た場合の搬送機構14の説明図である。図5は搬送機構14を自動改札機1の幅方向Yの他方側から見た場合の搬送機構14の説明図である。搬送機構14は、ベルト搬送機構19と、上流側ローラー搬送機構20と、下流側ローラー搬送機構21と、を備える。
(ベルト搬送機構)
図1に示すように、ベルト搬送機構19は、第1ベルト搬送機構71と、第1ベルト搬送機構71と並列に配置された第2ベルト搬送機構72と、を備える。自動改札機1の幅方向Yにおいて、第1ベルト搬送機構71と第2ベルト搬送機構72との間には、第1読取用磁気ヘッド31、第2読取用磁気ヘッド32、第1書込用磁気ヘッド33、第2書込用磁気ヘッド34、第1ベリファイ用磁気ヘッド35、および、第2ベリファイ用磁気ヘッド36が配置されている。また、幅方向Yにおける第1ベルト搬送機構71と第2ベルト搬送機構72との間には、これらに押圧される第1パッドローラー41、第2パッドローラー42、第3パッドローラー43、第4パッドローラー44、第5パッドローラー45、第6パッドローラー46が、配置されている。
(第1ベルト搬送機構)
図4に示すように、第1ベルト搬送機構71は、搬送経路13の下側に配置された下側ベルト搬送機構73(一方側ベルト搬送機構)と、搬送経路13の上側に配置された上側ベルト搬送機構74(他方側ベルト搬送機構)と、を備える。
第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73は、図4に示すように、複数の下側プーリー75および当該複数の下側プーリー75に架け渡された下側無端ベルト76を備える。第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74は、複数の上側プーリー77および当該複数の上側プーリー77に架け渡された上側無端ベルト78を備える。
第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73の下側無端ベルト76は、第1経路部分15および湾曲経路部分17に沿って前後方向Xに延びる上側ベルト部分76aと、上側ベルト部分76aの前端から下方に向かって後方に傾斜する前側傾斜ベルト部分76bと、前側傾斜ベルト部分76bの下端から後方に延びる下側ベルト部分76cと、下側ベルト部分76cの後端から上方に向かって後方に傾斜して上側ベルト部分76aの後端に連続する後側傾斜ベルト部分76dと、を備える。複数の下側プーリー75は、上側ベルト部分76aの前端(上側ベルト部分76aと前側傾斜ベルト部分76bとの境界部分)、前側傾斜ベルト部分76bと下側ベルト部分76cとの境界部分、下側ベルト部分76cと後側傾斜ベルト部分76dとの境界部分、上側ベルト部分76aの後端(上側ベルト部分76aと後側傾斜ベルト部分76dとの間の境界部分)にそれぞれ配置されている
上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)は、第1読取位置B1よりも搬送方向Kの上流側に位置する。上側ベルト部分76aの後端に位置する下側プーリー75(2)は、第2書込確認位置D2よりも搬送方向Kの下流側に位置する。
また、複数の下側プーリー75は、上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)と、後端に位置する下側プーリー75(2)との間に、6つの下側プーリー75(3)〜(8)を備える。6つの下側プーリー75(3)〜(8)は、それぞれ、第1読取位置B1、第2読取位置B2、第1書込位置C1、第2書込位置C2、第1書込確認位置D1、第2書込確認位置D2に対応する位置に配置されている。上側ベルト部分76aの後端に位置する下側プーリー75(2)は、その前側に位置する下側プーリー75(8)(第2書込確認位置D2に配置された下側プーリー75(8))よりも上方に位置している。
第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74の上側無端ベルト78は、第1経路部分15に沿って前後方向Xに延びる下側ベルト部分78aと、下側ベルト部分78aの前端から上方に向かって後方に傾斜する前側傾斜ベルト部分78bと、前側傾斜ベルト部分78bの上端から後方に延びる上側ベルト部分78cと、上側ベルト部分78cの後端から下方に向かって後方に傾斜して下側ベルト部分78aの後端に連続する後側傾斜ベルト部分78dと、を備える。
複数の上側プーリー77は、下側ベルト部分78aの前端(下側ベルト部分78aと前側傾斜ベルト部分78bとの境界部分)、前側傾斜ベルト部分78bと上側ベルト部分78cとの境界部分、上側ベルト部分78cと後側傾斜ベルト部分78dとの境界部分、下側ベルト部分78aの後端(下側ベルト部分78aと後側傾斜ベルト部分78dとの間の境界部分)にそれぞれ配置されている。下側ベルト部分78aの前端に位置する上側プーリー77(1)は、第1読取位置B1よりも搬送方向Kの上流側に位置する。下側ベルト部分78aの後端に位置する上側プーリー77(2)は、第2書込確認位置D2よりも搬送方向Kの下流側に位置する。なお、上側プーリー77(2)は、下側ベルト搬送機構73の上側ベルト部分76aの後端に位置する下側プーリー75(2)と、その前側に位置する下側プーリー75(8)との間に位置しており、下側無端ベルト76を下方に押圧している。
第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74は、下側ベルト部分78aの前端に位置する上側プーリー77(1)と、後端に位置する上側プーリー77(2)との間に、3つの上側プーリー77(3)〜(5)を備える。3つの上側プーリー77(3)〜(5)のうち最も前方に位置する上側プーリー77(3)は、第2読取位置B2と第1書込位置C1との間で第2読取位置B2に近い位置に配置されている。他の2つの上側プーリー77(4)、77(5)は、第2書込位置C2と、第1書込確認位置D1との間に配置されている。
ここで、下側ベルト搬送機構73の上側ベルト部分76aの前端は、上側ベルト搬送機構74の下側ベルト部分78aの前端よりも搬送方向Kの上流側に位置する。従って、下側ベルト搬送機構73において上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)は、上側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分78aの前端に位置する上側プーリー77(1)よりも搬送方向Kの上流側に位置している。
また、下側ベルト搬送機構73において上側ベルト部分76aを介して第1経路部分15および湾曲経路部分17に対向する8つの下側プーリー75(1)〜75(8)と、上
側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分78aを介して第1経路部分15に対向する5つの上側プーリー77(1)〜(5)とは、それぞれが搬送方向Kでずれた位置に配置されている。
(第2ベルト搬送機構)
図5に示すように、第2ベルト搬送機構72も、第1ベルト搬送機構71と同様に、搬送経路13の下側に配置された下側ベルト搬送機構81(一方側ベルト搬送機構)と、搬送経路13の上側に配置された上側ベルト搬送機構82(他方側ベルト搬送機構)と、を備える。第2ベルト搬送機構72の下側ベルト搬送機構81は、複数の下側プーリー85および当該複数の下側プーリー85に架け渡された下側無端ベルト86を備える。第2ベルト搬送機構72の上側ベルト搬送機構82は、複数の上側プーリー87および当該複数の上側プーリー87に架け渡された上側無端ベルト88を備える。
第2ベルト搬送機構72の下側ベルト搬送機構81の下側無端ベルト86は、第1経路部分15および湾曲経路部分17に沿って前後方向Xに延びる上側ベルト部分86aと、上側ベルト部分86aの前端から下方に向かって後方に傾斜する前側傾斜ベルト部分86bと、前側傾斜ベルト部分86bの下端から後方に延びる下側ベルト部分86cと、下側ベルト部分86cの後端から上方に向かって後方に傾斜して上側ベルト部分86aの後端に連続する後側傾斜ベルト部分86dと、を備える。
複数の下側プーリー85は、上側ベルト部分86aの前端(上側ベルト部分86aと前側傾斜ベルト部分86bとの境界部分)、前側傾斜ベルト部分86bと下側ベルト部分86cとの境界部分、下側ベルト部分86cと後側傾斜ベルト部分86dとの境界部分、上側ベルト部分86aの後端(上側ベルト部分86aと後側傾斜ベルト部分86dとの間の境界部分)にそれぞれ配置されている。
上側ベルト部分86aの前端に位置する下側プーリー85(1)は第1読取位置B1に対応する位置に配置されている。上側ベルト部分86aの後端に位置する下側プーリー85(2)は、第2書込確認位置D2よりも搬送方向Kの下流側に位置する。また、複数の下側プーリー85は、上側ベルト部分86aの前端に位置する下側プーリー85(1)と、後端に位置する下側プーリー85(2)との間に、5つの下側プーリー85を備える。
5つ下側プーリー85は、それぞれ、第2読取位置B2、第1書込位置C1、第1書込位置C1、第1書込確認位置D1、第2書込確認位置D2に対応する位置に配置されている。上側ベルト部分86aの後端に位置する下側プーリー85(2)は、その前側に位置する下側プーリー85(7)(第2書込確認位置D2に配置された下側プーリー85(7))よりも上方に位置している。上側ベルト部分86aの前端に位置する下側プーリー85(1)と前側傾斜ベルト部分86bと下側ベルト部分86cとの境界部分に位置する下側プーリー85との間には、これらの間に架け渡された下側無端ベルト86の前側傾斜ベルト部分86bを下側無端ベルト86の外側から内側に押圧するプーリー89が設けられている。
第2ベルト搬送機構72の上側ベルト搬送機構82の上側無端ベルト88は、第1経路部分15に沿って前後方向Xに延びる下側ベルト部分88aと、下側ベルト部分88aの前端から上方に向かって後方に傾斜する前側傾斜ベルト部分88bと、前側傾斜ベルト部分88bの上端から後方に延びる上側ベルト部分88cと、上側ベルト部分88cの後端から下方に向かって後方に傾斜して下側ベルト部分88aの後端に連続する後側傾斜ベルト部分88dと、を備える。複数の上側プーリー87は、下側ベルト部分88aの前端(下側ベルト部分88aと前側傾斜ベルト部分88bとの境界部分)、前側傾斜ベルト部分88bと上側ベルト部分88cとの境界部分、上側ベルト部分88cと後側傾斜ベルト部
分88dとの境界部分、下側ベルト部分88aの後端(下側ベルト部分88aと後側傾斜ベルト部分88dとの間の境界部分)にそれぞれ配置されている。
下側ベルト部分88aの前端に位置する上側プーリー87(1)は、第1読取位置B1よりも搬送方向Kの上流側に位置する。下側ベルト部分88aの後端に位置する上側プーリー87(2)は、第2書込確認位置D2よりも搬送方向Kの下流側に位置する。下側ベルト部分88aの後端に位置する上側プーリー87(2)は、下側ベルト搬送機構81の上側ベルト部分86aの後端に位置する下側プーリー85(2)と、その前側に位置する下側プーリー85(7)との間に位置しており、下側無端ベルト86を下方に押圧している。
ここで、下側ベルト搬送機構81において上側ベルト部分86aの前端は、上側ベルト搬送機構82において下側ベルト部分88aの前端よりも下流側に位置する。従って、下側ベルト搬送機構81において上側ベルト部分86aの前端に位置する下側プーリー85(1)は、上側ベルト搬送機構82において下側ベルト部分88aの前端に位置する上側プーリー87(1)よりも搬送方向Kの下流側に位置する。
また、下側ベルト搬送機構81において上側ベルト部分86aを介して第1経路部分15および湾曲経路部分17に対向する7つの下側プーリー85(1)〜(7)と、上側ベルト搬送機構82において下側ベルト部分88aを介して第1経路部分15に対向する5つの上側プーリー87(1)〜(5)とは、搬送方向Kでずれている。
さらに、図4および図5から分かるように、第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73の各下側プーリー75は、上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)を除き、第2ベルト搬送機構72の下側ベルト搬送機構81の各下側プーリー85と同軸に配置されている。すなわち、第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73の各下側プーリー75は、上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)を除き、第2ベルト搬送機構72の下側ベルト搬送機構81の各下側プーリー85のそれぞれと同一の駆動軸に取り付けられおり、同期して駆動される。また、第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74の各上側プーリー77は、第2ベルト搬送機構72の上側ベルト搬送機構82の各上側プーリー87と同軸に配置されている。すなわち、第1ベルト搬送機構71の上側ベルト搬送機構74の各上側プーリー77は、第2ベルト搬送機構72の上側ベルト搬送機構82の各上側プーリー87のそれぞれと同一の駆動軸に取り付けらており、同期して駆動される。
(上流側ローラー搬送機構)
上流側ローラー搬送機構20は、図4に示すように、第1ベルト搬送機構71の搬送方向Kの上流側に位置する第1ローラー搬送機構91を備える。また、上流側ローラー搬送機構20は、図5に示すように、第1ローラー搬送機構91と並列に配置されて第2ベルト搬送機構72の搬送方向Kの上流側に位置する第2ローラー搬送機構92を備える。自動改札機1の幅方向Yにおいて、第1ローラー搬送機構91と第2ローラー搬送機構92との間には、プリヘッド30およびパッドローラー40が配置されている。
図4に示すように、第1ローラー搬送機構91は、1つの駆動ローラー対93を備える。駆動ローラー対93は、姿勢検出位置Aよりも搬送方向Kの上流側に位置する。駆動ローラー対93は、第1経路部分15の下側に配置された駆動ローラー94と、駆動ローラー94に押圧された従動ローラー95を備える。駆動ローラー94および従動ローラー95は、いずれもゴム製のローラーであり、同一の硬度を備える。また、駆動ローラー94および従動ローラー95は同一の径寸法および幅寸法を備える。
図5に示すように、第2ローラー搬送機構92は、第1駆動ローラー対97と、第2駆動ローラー対98を備える。第1駆動ローラー対97は姿勢検出位置Aよりも搬送方向Kの上流側に位置する。第2駆動ローラー対98は姿勢検出位置Aよりも下流側に位置する。
第1駆動ローラー対97は、第1経路部分15の下側に配置された第1駆動ローラー99と、第1駆動ローラー99に押圧された第1従動ローラー100を備える。第1駆動ローラー99および第1従動ローラー100は、いずれもゴム製のローラーであり、同一の硬度を備える。また、第1駆動ローラー99および第1従動ローラー100は、同一の径寸法および幅寸法を備える。第2駆動ローラー対98は、第1経路部分15の下側に配置された第2駆動ローラー101と、第2駆動ローラー101に押圧された第2従動ローラー102を備える。第2駆動ローラー101および第2従動ローラー102は、いずれもゴム製のローラーであり、同一の硬度を備える。また、第2駆動ローラー101および第2従動ローラー102は、同一の径寸法および幅寸法を備える。
図4および図5から分かるように、第1ローラー搬送機構91の駆動ローラー94は、第1ローラー搬送機構91と並列に配置された第2ローラー搬送機構92の第1駆動ローラー99と同軸に配置されている。すなわち、駆動ローラー94と第1駆動ローラー99とは同一の駆動軸に取り付けられており、同期して駆動される。また、図5に示す第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー101は、図4に示す第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73において上側ベルト部分76aの前端に位置する下側プーリー75(1)と同軸に配置されている。すなわち、第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー101と第1ベルト搬送機構71の下側プーリー75(1)とは同一の駆動軸に取り付けられており、同期して駆動される。
(ベルト搬送機構と上流側ローラー搬送機構との乗車券の受け渡し位置)
ここで、第1ローラー搬送機構91から、その搬送方向Kの下流側に位置する第1ベルト搬送機構71に乗車券2を渡す第1受け渡し位置P1は、第1ローラー搬送機構91の駆動ローラー対93による乗車券2のニップが終わる時点の乗車券2の下流端の位置である。本例では、図4に示すように、第1受け渡し位置P1は、第1読取位置B1の僅かに上流側である。
一方、第2ローラー搬送機構92から、その下流側に位置する第2ベルト搬送機構72に乗車券2を渡す第2受け渡し位置P2は、第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー対98による乗車券2のニップが終わる時点の乗車券2の下流端の位置である。本例では、図5に示すように、第2受け渡し位置P2は、第2読取位置B2の僅かに下流側である。よって、第2受け渡し位置P2は、第1受け渡し位置P1よりも搬送方向Kの下流側に位置する。
従って、第1ベルト搬送機構71によって乗車券2を搬送する第1ベルト搬送区間Q1の始点は、第2ベルト搬送機構72によって乗車券2を搬送する第2ベルト搬送区間Q2の始点よりも、搬送方向Kの上流側に位置する。換言すれば、第1ローラー搬送機構91が乗車券2を搬送する第1ローラー搬送区間R1の終点は、第2ローラー搬送機構92が乗車券2を搬送する第2ローラー搬送区間R2の終点よりも上流側に位置する。
ここで、第1受け渡し位置P1と第2受け渡し位置P2との間は、第1ベルト搬送区間Q1と第2ローラー搬送機構92が乗車券2を搬送する第2ローラー搬送区間R2とが並走する並走区間Sである。並走区間Sでは、第1ベルト搬送機構71により乗車券2を搬送するとともに、第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー対98によって乗車券2を搬送する。
(下流側ローラー搬送機構)
次に、下流側ローラー搬送機構21は、第1プラテンローラー52と第2プラテンローラー56を備える。また、下流側ローラー搬送機構21は、第2プラテンローラー56よりも搬送方向Kの下流側で、第2プラテンローラー56と排出口12との間に配置された排出ローラー対105を備える。排出ローラー対105は、第2経路部分16の前方に配置された排出ローラー106と、第2経路部分16の後方から排出ローラー106に押圧された従動ローラー107とを備える。さらに、下流側ローラー搬送機構21は、第1プラテンローラー52よりも搬送方向Kの上流側で、第2経路部分16の下端に位置する搬送ローラー108を備える。下流側ローラー搬送機構21は搬送ローラー108とガイド部材110との間に乗車券2を挟み込んで、搬送する。また、下流側ローラー搬送機構21は、第1プラテンローラー52と第1サーマルヘッド51との間、或いは、第2プラテンローラー56と第2サーマルヘッド55との間に乗車券2を挟み込んで、搬送する。さらに、下流側ローラー搬送機構21は排出ローラー対105の間に乗車券2を挟んで排出口12から排出する。
(作用効果)
本例によれば、第1ベルト搬送機構71と第1ローラー搬送機構91との間で乗車券2を受け渡す第1受け渡し位置P1と、第2ベルト搬送機構72と第2ローラー搬送機構92との間で乗車券2を受け渡す第2受け渡し位置P2とは搬送方向Kでずれている。これにより、第1ベルト搬送機構71が乗車券2を搬送する第1ベルト搬送区間Q1と、第2ローラー搬送機構92が乗車券2を搬送する第2ローラー搬送区間R2とはオーバーラップする並走区間Sを備える。従って、乗車券2が上流側ローラー搬送機構20からベルト搬送機構19に渡される際には、並走区間Sにおいて、乗車券2がベルト搬送機構19と上流側ローラー搬送機構20との双方によって搬送される。これにより、ベルト搬送機構19が乗車券2を受け取る際に、ベルト搬送機構19による乗車券2の搬送力が低下しても、この搬送力の低下を上流側ローラー搬送機構20により補うことができる。よって、搬送力の低下に起因して、乗車券2が搬送経路13上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
また、第1ベルト搬送機構71と第1ローラー搬送機構91との間で乗車券2を受け渡す第1受け渡し位置P1と、第2ベルト搬送機構72と第2ローラー搬送機構92との間で乗車券2を受け渡す第2受け渡し位置P2とが前後方向Xでずれているので、第1ローラー搬送機構91と第1ベルト搬送機構71との間、および、第2ローラー搬送機構92と第2ベルト搬送機構72との間にギャップが存在しても、これらのギャップは搬送方向Kでずれる。よって、これらのギャップに起因して、乗車券2が搬送経路13上でジャミング状態に陥ることを防止あるいは抑制できる。
また、本例では、投入口11から投入された乗車券2を、まず、上流側ローラー搬送機構20により搬送する。上流側ローラー搬送機構20では、駆動ローラー対93、第1駆動ローラー対97および第2駆動ローラー対98で乗車券2をニップすることにより一定の搬送力を確保できる。従って、投入口11に投入された乗車券2を確実に搬送できる。
さらに、第1ベルト搬送機構71では、下側ベルト搬送機構73において上側ベルト部分76aを介して第1経路部分15および湾曲経路部分17に対向する複数の下側プーリー75(1)〜(8)は、上側ベルト搬送機構74において下側ベルト部分78aを介して第1経路部分15に対向する上側プーリー77(1)〜(5)とは、搬送方向Kでずれている。これにより、下側ベルト搬送機構73の下側無端ベルト76の上側ベルト部分76aと上側ベルト搬送機構74の上側無端ベルト78の下側ベルト部分78aとが、波打つ状態となるので、上側ベルト部分76aと下側ベルト部分78aとの間に挟まれて搬送
される乗車券2が下側無端ベルト76および上側無端ベルト78に対して滑ることを防止できる。よって、乗車券2を確実に搬送できる。
また、第2ベルト搬送機構72では、下側ベルト搬送機構81において上側ベルト部分86aを介して第1経路部分15および湾曲経路部分17に対向する複数の下側プーリー85(1)〜(7)は、上側ベルト搬送機構82において下側ベルト部分88aを介して第1経路部分15に対向する上側プーリー87(1)〜(5)とは、搬送方向Kでずれている。これにより、下側ベルト搬送機構81の下側無端ベルト86の上側ベルト部分86aと上側ベルト搬送機構82の上側無端ベルト88の下側ベルト部分88aとが、波打つ状態となるので、上側ベルト部分86aと下側ベルト部分88aとの間に挟まれて搬送される乗車券2が下側無端ベルト86および上側無端ベルト88に対して滑ることを防止できる。よって、乗車券2を確実に搬送できる。
さらに、本例では、第2ローラー搬送機構92の第2駆動ローラー101は、第1ベルト搬送機構71の下側プーリー75のうち、最も第1ローラー搬送機構91に近い位置で下側無端ベルト76を介して第1経路部分15に対向する下側プーリー75(1)と同軸に配置されている。従って、第2ローラー搬送機構92による第2ローラー搬送区間R2と、第1ベルト搬送機構71による第1ベルト搬送区間Q1との間に並走区間Sを設けることが容易である。また、第2ローラー搬送機構92において第2ベルト搬送機構72に最も近い第2駆動ローラー101と、第1ベルト搬送機構71の最も第1ローラー搬送機構91に近い下側プーリー75(1)とを、同軸に配置しているので、これらを同一の駆動軸に保持して同期して回転させることができる。
また、本例では、第1読取位置B1、第2読取位置B2は、並走区間S内に位置し、姿勢検出位置Aは、並走区間Sよりも上流側に位置する。従って、プリヘッド30からの出力に基づく乗車券2の姿勢に基づいて、第1読取用磁気ヘッド31および第2読取用磁気ヘッド32のいずれか一方を選択的に駆動して、乗車券2から磁気情報を読み取ることができる。ここで、第1読取位置B1、第2読取位置B2は、並走区間S内に位置するので、第1読取用磁気ヘッド31または第2読取用磁気ヘッド32により磁気情報を読み取る際に、搬送機構14が乗車券2を搬送する搬送力が低下することがない。
さらに、本例では、ベルト搬送機構19の駆動源と上流側ローラー搬送機構20の駆動源と下流側ローラー搬送機構21の駆動源とは、同一の搬送モータ22である。従って、ベルト搬送機構19と上流側ローラー搬送機構20と下流側ローラー搬送機構21とを同期させて駆動することが容易である。
また、本例では、第1ローラー搬送機構91および第2ローラー搬送機構92を構成する各駆動ローラー対93、97、98の駆動ローラー94、99、101および従動ローラー95、100、102は、いずれもゴム製のローラーであり、同一の硬度、同一の径寸法および同一の幅寸法を備える。これにより、各ローラー対93、97、98によって乗車券2を上下方向から均一の圧力で挟み込むことが容易となるので、乗車券2の反りを抑制できる。また、各ローラー対93、97、98によってニップされた乗車券2が潰れることを抑制できる。さらに、搬送力を上昇させるために各従動ローラー95、100、102を各駆動ローラー94、99、101に押し付ける押圧力を上昇させた場合でも、各駆動ローラー対93、97、98によりニップされる乗車券2の位置が変化しないので、乗車券2を搬送経路13に沿って搬送できる。また、各駆動ローラー94、99、101と各従動ローラー95、100、102とで同一のローラーを用いれば、部品点数を削減できるので、装置の製造コストを抑制できる。
ここで、搬送ローラー対を構成する駆動ローラーおよび従動ローラーを異なる材料から
製造した場合でも、駆動ローラーと従動ローラーの硬度を同一とすれば、乗車券2を上下方向から均一の圧力で挟み込むことが容易となるので、同一の材料から製造した場合と同様の効果を得ることができる。
(変形例)
なお、ベルト搬送機構19と下流側ローラー搬送機構21との間に、並走区間を設けてもよい。この場合には、例えば、第1ベルト搬送機構71の下側ベルト搬送機構73の上側ベルト部分76aの後端に位置する下側プーリー75(2)の位置を前方に移動させるとともに、この下側プーリー75(2)が存在していた位置に、下流側ローラー搬送機構21を構成する新たな搬送ローラー対を設ける。このようにすれば、第1ベルト搬送機構71と下流側ローラー搬送機構21との間のギャップと、第2ベルト搬送機構72と下流側ローラー搬送機構21との間のギャップとを搬送方向Kでずらすことができるので、乗車券2が搬送経路13上でジャミング状態に陥ることを防止或いは抑制できる。
1…自動改札機(磁気記録媒体処理装置)、2…乗車券(磁気記録媒体)、3…表面、4…印字領域、5…裏面、6…磁気ストライプ(記録領域)、11…投入口、12…排出口、13…搬送経路、14…搬送機構、15…第1経路部分、16…第2経路部分、17…湾曲経路部分、19…ベルト搬送機構、20…上流側ローラー搬送機構、21…下流側ローラー搬送機構、22…搬送モータ、23…第1伝達機構、24…第2伝達機構、25…媒体センサー、26…シャッタ機構、27…シャッタ駆動用ソレノイド、28…シャッタ部材、30…プリヘッド(第1磁気ヘッド)、31…第1読取用磁気ヘッド(第2磁気ヘッド)、32…第2読取用磁気ヘッド(第2磁気ヘッド)、33…第1書込用磁気ヘッド、34…第2書込用磁気ヘッド、35…第1ベリファイ用磁気ヘッド、36…第2ベリファイ用磁気ヘッド、37…第1印字機構、38…第2印字機構、40…パッドローラー、41…第1パッドローラー、42…第2パッドローラー、43…第3パッドローラー、44…第4パッドローラー、45…第5パッドローラー、46…第6パッドローラー、51…第1サーマルヘッド、52…第1プラテンローラー、53…第1ヘッド移動機構、54…第1ヘッド移動用ソレノイド、55…第2サーマルヘッド、56…第2プラテンローラー、57…第2ヘッド移動機構、58…第2ヘッド移動用ソレノイド、61…第1パッドローラー移動機構、62…第2パッドローラー移動機構、63…第1パッドローラー移動用ソレノイド、64…第2パッドローラー移動用ソレノイド、68…制御部、69…通信インターフェース、71…第1ベルト搬送機構、72…第2ベルト搬送機構、73…下側ベルト搬送機構、74…上側ベルト搬送機構、75…下側プーリー、76…下側無端ベルト、76a…上側ベルト部分、76b…前側傾斜ベルト部分、76c…下側ベルト部分、76d…後側傾斜ベルト部分、77…上側プーリー、78…上側無端ベルト、78a…下側ベルト部分、78b…前側傾斜ベルト部分、78c…上側ベルト部分、78d…後側傾斜ベルト部分、81…下側ベルト搬送機構、82…上側ベルト搬送機構、85…下側プーリー、86…下側無端ベルト、86a…上側ベルト部分、86b…前側傾斜ベルト部分、86c…下側ベルト部分、86d…後側傾斜ベルト部分、87…上側プーリー、88…上側無端ベルト、88a…下側ベルト部分、88b…前側傾斜ベルト部分、88d…後側傾斜ベルト部分、88c…上側ベルト部分、89…プーリー、91…第1ローラー搬送機構、92…第2ローラー搬送機構、93…駆動ローラー対、94…駆動ローラー、95…従動ローラー、97…第1駆動ローラー対、98…第2駆動ローラー対、99…第1駆動ローラー、100…第1従動ローラー、101…第2駆動ローラー、102…第2従動ローラー、105…排出ローラー対、106…排出ローラー、107…従動ローラー、108…搬送ローラー、110…ガイド部材、A…姿勢検出位置、B1…第1読取位置、B2…第2読取位置、C1…第1書込位置、C2…第2書込位置、D1…第1書込確認位置、D2…第2書込確認位置、E1…第1印字位置、E2…第2印字位置、K…搬送方向、P1…第1受け渡し位置、P2…第2受け渡し位置、Q1…第1ベルト搬送区間、Q2…第2
ベルト搬送区間、R1…第1ローラー搬送区間、R2…第2ローラー搬送区間、S…並走区間、X…前後方向、Y…幅方向、Z…上下方向

Claims (7)

  1. シート状の磁気記録媒体を搬送するための搬送経路と、
    前記磁気記録媒体を前記搬送経路に沿って搬送するベルト搬送機構と、
    前記磁気記録媒体の搬送方向で前記ベルト搬送機構の下流側または上流側に配置され、前記磁気記録媒体を前記搬送経路に沿って搬送するローラー搬送機構と、を有し、
    前記ベルト搬送機構と前記ローラー搬送機構とは、前記搬送経路の途中で前記磁気記録媒体の受け渡しを行い、
    前記ベルト搬送機構は、第1ベルト搬送機構と、前記第1ベルト搬送機構と並列に配置された第2ベルト搬送機構と、を備え、
    前記ローラー搬送機構は、前記第1ベルト搬送機構の前記搬送方向の下流側または上流側に位置する第1ローラー搬送機構と、前記第1ローラー搬送機構と並列に配置されて前記第2ベルト搬送機構の前記搬送方向の下流側または上流側に位置する第2ローラー搬送機構と、を備え、
    前記第1ベルト搬送機構と前記第1ローラー搬送機構との間で前記磁気記録媒体を受け渡す第1受け渡し位置と、前記第2ベルト搬送機構と前記第2ローラー搬送機構との間で前記磁気記録媒体を受け渡す第2受け渡し位置とは、前記搬送方向でずれており、
    前記第1ベルト搬送機構が前記磁気記録媒体を搬送する第1ベルト搬送区間と、前記第2ローラー搬送機構が前記磁気記録媒体を搬送する第2ローラー搬送区間とは、前記搬送方向と直交する方向から見た場合に、互いに重なる並走区間を備え、
    前記並走区間では、前記第1ベルト搬送機構と前記第2ローラー搬送機構とによって前記磁気記録媒体を搬送することを特徴とする磁気記録媒体処理装置。
  2. 前記ローラー搬送機構は、前記搬送方向で前記ベルト搬送機構の上流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体処理装置。
  3. 前記搬送経路は、前記磁気記録媒体が投入される投入口と前記磁気記録媒体が排出される排出口との間を接続し、
    前記ローラー搬送機構は、前記投入口から投入された前記磁気記録媒体を搬送することを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体処理装置。
  4. 前記第1ベルト搬送機構および前記第2ベルト搬送機構のそれぞれは、複数のプーリーおよび当該複数のプーリーに架け渡された無端ベルトを備える一方側ベルト搬送機構と、複数のプーリーおよび当該複数のプーリーに架け渡された無端ベルトを備え、前記一方側ベルト搬送機構とは前記搬送経路を間に挟んだ反対側に配置された他方側ベルト搬送機構と、を有し、
    前記一方側ベルト搬送機構において前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーと、前記他方側ベルト搬送機構において前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーとは、前記搬送方向でずれていることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の磁気記録媒体処理装置。
  5. 前記第2ローラー搬送機構は、駆動ローラーおよび当該駆動ローラーに押圧された従動ローラーを備える搬送ローラー対を、複数、備え、
    前記駆動ローラーは、前記搬送経路に対して前記一方側ベルト搬送機構と同じ側に配置されており、
    複数の前記搬送ローラー対のうち前記第2ベルト搬送機構に最も近い前記搬送ローラー対の前記駆動ローラーは、前記第1ベルト搬送機構の前記一方側ベルト搬送機構の複数のプーリーのうち、最も第1ローラー搬送機構に近い位置で前記無端ベルトを介して前記搬送経路に対向する前記プーリーと同軸に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の磁気記録媒体処理装置。
  6. 前記磁気記録媒体の磁気記録領域を検出する第1磁気ヘッドと、
    前記磁気記録媒体から磁気情報を読み取る第2磁気ヘッドと、を有し、
    前記第2磁気ヘッドによる読取位置は、前記並走区間内に位置し、
    前記第1磁気ヘッドによる検出位置は、前記並走区間よりも前記搬送方向の上流側に位置することを特徴とする請求項2から5のうちのいずれか一項に記載の磁気記録媒体処理装置。
  7. 前記ベルト搬送機構の駆動源と前記ローラー搬送機構の駆動源とは、同一の搬送モータであることを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の磁気記録媒体処理装置。
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