JP2019035639A - ねじ軸測定装置、ねじ軸測定方法および調整用治具 - Google Patents

ねじ軸測定装置、ねじ軸測定方法および調整用治具 Download PDF

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Abstract

【課題】装置および処理が簡単で高精度が得られるねじ軸測定装置、ねじ軸測定方法および調整用治具を提供する。【解決手段】ねじ軸測定装置は、測定対象のねじ軸2を支持し、垂直なZ軸回りの回転位置の調整、水平かつZ軸と交差するX軸回りの回転位置の調整、およびX軸と交差しかつ水平なY軸方向の位置調整が可能なテーブルと、ねじ2軸の表面を倣い測定するスタイラスと、を有するとともに、テーブルには、ねじ軸2に当接可能な調整用治具20と、調整用治具20をねじ軸2に当接させる昇降機構と、が設置され、調整用治具20は、ねじ軸2に下側から当接可能な当接底面21と、ねじ軸2の側方から当接可能な当接側面23と、当接底面21から所定高さに設置されかつ当接底面21と平行な測定面22と、X軸に対する傾きを検出可能な軸線マーカ24と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ねじ軸測定装置、ねじ軸測定方法および調整用治具に関し、ねじ軸の各種特性値の測定に関する。
従来、ねじ軸については、そのねじ形状を特定するために様々な特性値(ねじ山および谷のピッチや有効径など)が用いられており、これらの特性値はねじの種類毎にJIS(日本工業規格)に規定されている。
例えば、規格JISB0205には一般用メートルねじの各種特性値が規定されている。ここで、ねじ形状の特性値は、ねじ軸の中心軸を通る平面による断面形状に現れるねじ山の輪郭形状として規定されている。
従来、ねじ軸の測定には、三針法が多用されてきた。三針法は、JISB0261等にも規定された測定方法であり、ねじ軸の片側に1本、反対側に2本の測定用針を吊してねじ山の間に配置し、これらの測定用針の外側寸法をマイクロメータ等で測定することで、ねじ軸の有効径等を算出できる。
従来の三針法では、測定用針の準備からねじ軸に対する配置、測定ないし演算の手順が煩雑であった。そこで、三次元測定機あるいは一軸移動型の形状測定機を利用してねじ軸の各種特性値を測定する方法が提案されていた。
ねじ軸の測定に三次元測定機を用いる場合、倣い測定を複数箇所で繰り返し行う必要があり、装置および処理の複雑さが避けられなかった。
一方、一軸移動型の形状測定機によるねじ形状の倣い測定を、ねじ軸の中心軸線を挟んで互いに反対側となる対向位置でそれぞれ行うことで、三次元測定機による測定のような複雑な装置および処理を簡素化できる。
ただし、ねじ軸の対向位置をそれぞれ倣い測定する際には、ねじ軸の中心軸線と形状測定機の倣い軸線(倣い測定の移動軸線、トレース軌跡)とを正確に一致させるための「通り出し」調整、および「頂点出し」調整が必要となる。
「通り出し」は、レベリングとも呼ばれ、倣い軸線とねじ軸の中心軸線とが平行となるように調整する操作であり、カットアンドトライで中心軸線を割り出してゆく等の非常に煩雑な作業が必要である。
「頂点出し」は、ピーク・ボトム検出とも呼ばれ、ねじ軸の断面(中心軸線と交差する平面)でのピーク(上頂点)とボトム(下頂点)とを検出することで、中心軸線を挟んで反対側となる対向位置(直径が検出できる2位置)を割り出すものであり、やはり煩雑な処理が避けられなかった。
これに対し、ねじ軸の倣い測定を行った際に、倣い軸線上の2点において、中心軸線を挟んで互いに反対側にあるねじ山および谷の、中心軸線に沿った変位量を検出することで、ねじ軸の中心軸線に対する倣い軸線の傾き量(通り出しの調整対象)およびずれ量(頂点出しの調整対象)が計算できる、との独自の知見に基づいて、装置および処理が簡単で精度が得られるねじ形状測定方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1のねじ形状測定方法では、ねじ軸の中心軸線に沿いかつ中心軸線を挟んで対向する第1軸線および第2軸線(例えばねじ軸の上側および下側)に対し、それぞれねじ軸の倣い測定を行い、輪郭形状データを取得する。そして、中心軸線上の第1位置および第2位置の各々で、第1軸線側のねじ山と第2軸線側の谷との中心軸線に沿った変位量を検出してねじ山変位量とし、検出した第1位置および第2位置の各々におけるねじ山変位量から、第1軸線および第2軸線の中心軸線に対する傾き量およびずれ量をそれぞれ計算する。これらの傾き量およびずれ量を解消するように、倣い測定するねじ軸の姿勢を調整することで、通り出しおよび頂点出しを簡単かつ高精度に行うことができる。
特許第6093538号公報
前述した特許文献1のねじ形状測定方法では、ねじ軸の中心軸線に沿いかつ中心軸線を挟んで対向する第1軸線および第2軸線(例えばねじ軸の上側および下側)に対し、それぞれねじ軸の倣い測定を行い、輪郭形状データを取得することが必要である。
そのために、特許文献1では、上向きおよび下向きのスタイラスを有する形状測定機を用い、測定対象のねじ軸を固定したまま、ねじ軸の上側および下側の倣い測定を実現している。
ところが、上下両方向の倣い測定が可能な形状測定機は、一方向の倣い測定を行う通常の形状測定機よりも設備コストが高いなどの問題があった。
そこで、一方向の倣い測定を行う通常の形状測定機を用いて、特許文献1のねじ形状測定方法を実施することも試みられている。
例えば、形状測定機で第1軸線の倣い測定を行ったのち、ねじ軸を中心軸線回りに上下反転させ、この状態で第2軸線の倣い測定を行うことが考えられる。しかし、この方法では、ねじ軸を動かす必要があり、第1軸線および第2軸線の倣い測定での測定誤差が生じる可能性がある。また、大型のねじ軸など、回転ないし再固定の操作が煩雑となる可能性もある。
別の方法として、ねじ軸は固定しておき、2台の形状測定機で上下から倣い測定を行うことも考えられる。また、1台の形状測定機で、ねじ軸の上側から倣い測定したのち、形状測定機を移動させ、ねじ軸の下側から倣い測定させることも考えられる。
しかし、2台の形状測定機を準備することは困難が伴い、また、1台の形状測定機の姿勢を反転させることはさらに困難が伴う。
従って、一方向の倣い測定を行う通常の形状測定機を用いて、前述の特許文献1の方法を実施することは困難であり、通り出しおよび頂点出しを簡単かつ高精度に行うことができる新たな方法が求められていた。
本発明の目的は、装置および処理が簡単で高精度が得られるねじ軸測定装置、ねじ軸測定方法および調整用治具を提供することにある。
本発明のねじ軸測定装置は、測定対象のねじ軸を支持し、垂直なZ軸回りの回転位置の調整、水平かつ前記Z軸と交差するX軸回りの回転位置の調整、および前記X軸と交差しかつ水平なY軸方向の位置調整が可能なテーブルと、前記テーブルを支持するベースと、前記ベースから起立するコラムに支持されたヘッドと、前記ヘッドに支持されて水平なX軸方向へ移動可能なアームと、前記アームに設置されて前記ねじ軸の表面を倣い測定するスタイラスと、を有するとともに、前記テーブルには、前記ねじ軸に当接可能な調整用治具と、前記調整用治具を前記ねじ軸に当接させる昇降機構と、が設置され、前記調整用治具は、前記ねじ軸に下側から当接可能な当接底面と、前記ねじ軸の側方から当接可能な当接側面と、前記当接底面から所定高さに設置されかつ前記当接底面と平行な測定面と、前記X軸に対する傾きを検出可能な軸線マーカと、を有することを特徴とする。
本発明のねじ軸測定装置でねじ軸の測定を行う際には、テーブルにねじ軸を支持し、昇降機構により、調整用治具を上昇させる、あるいは、調整用治具に対してねじ軸を下降させることで、調整用治具とねじ軸とを近接させて、当接底面をねじ軸の下側から当接させるとともに、当接側面をねじ軸の側方から当接させる。この状態で、測定面の高さを測定するとともに、軸線マーカの複数点を測定して調整用治具の前記X軸に対する傾きを検出し、検出した傾きに基づいて通り出し調整を行う。
続いて、昇降機構により調整用治具とねじ軸とを離隔させ、ねじ軸の上側をX軸方向に倣い測定し、Y軸方向のずれ量に基づいて頂点出し調整を行ったのち、再度倣い測定を行い、測定面の高さから計算される当接底面の高さと倣い測定の結果からねじ軸の輪郭形状データを取得する。
このような本発明では、ねじ軸に調整用治具を適用することで、下側の外径に相当する位置を、ねじ軸の上側から測定することができる。
ねじ軸は基本的に上側も下側も同じであるため、ねじ軸の上側の倣い測定により、ねじ軸の上側の輪郭形状データが得られれば、下側の外径に基づいてねじ軸の下側の輪郭形状データも確定できる。これにより、ねじ軸の倣い測定は上側だけで測定を完了することができる。
ねじ軸の測定に必要な通り出し調整については、調整用治具に形成した軸線マーカを用いて、上側からの測定のみで傾きを検出し、調整することができる。頂点出し調整については、ねじ軸の上側の倣い測定の結果からずれ量を計算し、調整することができる。
従って、本発明によれば、一方向の倣い測定が可能な形状測定機と簡素な構成の調整用治具を用い、上側からの倣い測定だけで、通り出し調整および頂点出し調整に続き、ねじ軸の測定を行うことができる。そして、上下両方向に倣い測定を行える高価な形状測定機は必要なく、簡単な装置および処理で高精度なねじ軸測定結果を得ることができる。
本発明のねじ軸測定装置において、前記調整用治具は、下側フランジ部と上側フランジ部とをウェブ部で接続した断面略C字状の部材であり、前記当接底面は前記下側フランジ部の平坦な上面で形成され、前記当接側面は前記ウェブ部の平坦な内側面で形成され、
前記測定面は前記上側フランジ部の平坦な上面で形成されることが好ましい。
本発明では、調整用治具として必要な当接底面、当接側面および測定面を、簡単な構成で実現することができる。このような部材は、断面略C字状の長尺の金属素材などから簡単に切り出すことができ、十分な剛性および精度を確保することができる。
本発明のねじ軸測定装置において、前記軸線マーカは、前記測定面に形成された凹部または凸部であり、前記凹部または前記凸部は、前記当接側面と平行な軸線(X軸方向に延びる倣い測定の軸線)に沿って連続し、または配列されていることが好ましい。
本発明において、所定の軸線方向に連続した凹部としては、例えばV字溝を用いることができる。連続した凸部としては、例えば断面三角形状の突条とすることができる。所定の軸線に沿って配列された凹部または凸部としては、前述したV字溝または突条を間欠的に少なくとも2つ形成したものとすることができる。
このような形状は、それぞれ所定の軸線方向に沿った傾斜面を有し、同じY軸位置であってもX軸位置が異なると傾斜に応じたZ軸高さが異なることになり、これによりX軸方向に対する傾きを検出することができる。
このような軸線マーカのなかでも、V字溝などの連続した凹部は、切削加工などにより簡単に形成することができる。
本発明のねじ軸測定方法は、測定対象のねじ軸を支持し、垂直なZ軸回りの回転位置の調整、水平かつ前記Z軸と交差するX軸回りの回転位置の調整、および前記X軸と交差しかつ水平なY軸方向の位置調整が可能なテーブルと、前記ねじ軸に下側から当接可能な当接底面と、前記ねじ軸の側方から当接可能な当接側面と、前記当接底面から所定高さに設置されかつ前記当接底面と平行な測定面と、前記X軸に対する傾きを検出可能な軸線マーカと、を有する調整用治具と、前記テーブルに設置されて前記調整用治具を前記ねじ軸に当接させる昇降機構と、を用い、前記テーブルに前記ねじ軸を支持し、前記昇降機構により前記調整用治具と前記ねじ軸とを近接させて、前記当接底面を前記ねじ軸の下側から当接させるとともに、前記当接側面を前記ねじ軸の側方から当接させ、前記測定面の高さを測定するとともに、前記軸線マーカの複数点を測定して前記調整用治具の前記X軸に対する傾きを検出し、検出した傾きに基づいて通り出し調整を行い、前記昇降機構により前記調整用治具と前記ねじ軸とを離隔させ、前記ねじ軸の上側を前記X軸方向に倣い測定し、前記Y軸方向のずれ量に基づいて頂点出し調整を行ったのち、再度前記倣い測定を行い、前記測定面の高さから計算される前記当接底面の高さと前記倣い測定の結果から前記ねじ軸の輪郭形状データを取得する、ことを特徴とする。
本発明のねじ軸測定方法によれば、前述した本発明のねじ軸測定装置で説明した作用効果を得ることができる。
本発明の調整用治具は、前述した本発明のねじ軸測定方法に用いられる調整用治具であって、前記ねじ軸に下側から当接可能な当接底面と、前記ねじ軸の側方から当接可能な当接側面と、前記当接底面から所定高さに設置されかつ前記当接底面と平行な測定面と、前記X軸に対する傾きを検出可能な軸線マーカと、を有することを特徴とする。
本発明の調整用治具によれば、前述した本発明のねじ軸測定方法で用いることにより、前述した本発明のねじ軸測定装置で説明した作用効果を得ることができる。
本発明によれば、装置および処理が簡単で高精度が得られるねじ軸測定装置、ねじ軸測定方法および調整用治具を提供することができる。
本発明の一実施形態のねじ軸測定装置を示す斜視図。 前記実施形態の調整用治具を示す斜視図。 前記実施形態でのねじ軸測定方法の処理手順を示す斜視図。 前記実施形態でねじ軸を設置する処理を示す模式図。 前記実施形態でねじ軸を調整用治具に当接させる処理を示す模式図。 前記実施形態での水平出し調整を示す模式図。 前記実施形態での通り出し調整を示す模式図。 前記実施形態での頂点出し調整を示す模式図。 前記実施形態での輪郭形状データの処理を示す模式図。 本発明の他の実施形態の調整用治具を示す斜視図。 本発明の他の実施形態の調整用治具および昇降機構を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、ねじ軸測定装置1は、測定対象であるねじ軸2の形状測定を行うものであり、基本構成として一方向の倣い測定を行う形状測定機10を有し、テーブル11には調整用治具20、昇降機構29および支持装置28が追加されている。
形状測定機10は、テーブル11を支持するベース12と、ベース12から起立するコラム13を有する。コラム13には、Zスライダ14を介してヘッド15が昇降自在に支持されている。ヘッド15にはアーム16が支持され、アーム16はヘッド15の内部の図示しない揺動機構によりY軸回りに揺動可能である。
アーム16の先端にはスタイラス17が下向きに設置され、ねじ軸2や調整用治具20などの測定対象に上方から接触可能である。ヘッド15はZスライダ14に対してX軸方向へ移動可能であり、スタイラス17が測定対象に接触した状態でスタイラス17をX軸方向に移動させることで、アーム16が測定対象の表面形状に応じて揺動し、これにより測定対象の上面側を倣い測定することができる。
テーブル11は、基台111の上に姿勢調整機構112を介して載物台113を支持したものであり、載物台113の上面が載物面114とされている。
姿勢調整機構112は、基台111に対して載物台113の各種姿勢調整を行う機構を含んでいる。姿勢調整としては、X軸と交差しかつ水平なY軸方向の位置調整、X軸回りの角度(A軸)の調整、Y軸回りの角度(B軸)の調整、垂直なZ軸回りの角度(C軸)の調整が可能である。これらの姿勢調整により、載物面114に支持された測定対象は、スタイラス17の倣い測定軸線に沿った移動方向に対する姿勢を適切に設定することができる。
なお、測定対象とスタイラス17との相対位置のうち、X軸方向の位置は倣い測定の動作で設定され、Z軸方向の高さはコラム13に対するZスライダ14の昇降により設定される。
前述した通り、テーブル11には調整用治具20、昇降機構29および支持装置28が追加されている。
図2において、調整用治具20は、下側フランジ部201と上側フランジ部202とをウェブ部203で接続した断面略C字状の部材である。調整用治具20は、例えば金属あるいはセラミックス材料で形成されている。
下側フランジ部201の平坦な上面には当接底面21が形成されている。当接底面21は、調整用治具20の内側にねじ軸2を導入した際に、ねじ軸2の下面側の各ねじ山の先端(仮想線2Bに沿う)に当接可能である。
上側フランジの平坦な上面には測定面22が形成されている。測定面22は、当接底面21から所定の高さ位置とされ、当接底面21と平行とされている。
ウェブ部203の平坦な内側面には当接側面23が形成されている。当接側面23は、当接底面21に対して垂直とされている。当接側面23は、ねじ軸2を当接底面21に当接させた状態で側方へ移動させることで、ねじ軸2の側面の各ねじ山(当接底面21に当接する部位から90度ずれた位置)の先端(仮想線2Sに沿う)に当接可能である。
測定面22には、当接側面23と平行な方向へ延びるV字溝204が形成され、その内側に形成される一対の斜面により軸線マーカ24が形成されている。軸線マーカ24は、ねじ軸2を当接底面21および当接側面23に当接させた状態で、ねじ軸2の中心軸線と軸線マーカ24の連続方向とが平行とされている。
図1に戻って、調整用治具20は、昇降機構29を介してテーブル11上に支持されている。
昇降機構29は、薄板状に形成され、例えば内部に設置された図示しない圧電素子に印加する電圧を制御することで、圧電素子の厚みを増減することで、調整用治具20をテーブル11の表面に対して昇降させることができる。
なお、昇降機構29は、外部から供給される加圧流体などにより厚みを増減させる構造、モータで駆動される機械的な昇降機構などであってもよい。
テーブル11において、測定対象のねじ軸2は、中間部分を調整用治具20の内側に導入されるとともに、両端を一対の支持装置28で支持されている。
支持装置28は、テーブル11の上面に設置されたブロック状の部材であり、上面に形成されたV字状の凹部によりねじ軸2の転がり防止が図られている。
支持装置28で支持されたねじ軸2は、昇降機構29により調整用治具20が下降した状態で当接底面21から分離しているが、昇降機構29により調整用治具20を上昇さえることで当接底面21に所定の力で当接される。
図3には、本実施形態におけるねじ軸の測定手順が示されている。
図4から図10には、図3の測定手順の各段階でのねじ軸2、形状測定機10および調整用治具20の状態が示されている。
測定にあたっては、先ず、図4に示すように、測定対象のねじ軸2をテーブル11に設置する(図3の処理S1)。
ねじ軸2を設置する際には、ねじ軸2の中間部を調整用治具20の側方から下側フランジ部201と上側フランジ部202との間に導入し、ねじ軸2の両端近傍を一対の支持装置28で支持する。
次に、図5に示すように、昇降機構29により調整用治具20を上昇させ、ねじ軸2の中間部を当接底面21および当接側面23に当接させる(図3の処理S2)。
ねじ軸2と当接底面21との当接は、調整用治具20の上昇により自動的に行われる。ねじ軸2と当接底面21との当接状態が一定となるように、調整用治具20の上昇を制御することが望ましく、例えば当接部位での通電検出や、支持装置28での負荷荷重の監視を行ってもよい。
ねじ軸2と当接側面23との当接は、調整用治具20の上昇によっては行われないので、作業者がねじ軸2を当接側面23に向けて移動させる。ねじ軸2を側方へ移動させる機構などを追加してもよい。
続いて、図6に示すように、形状測定機10を作動させ、調整用治具20の上方にアーム16およびスタイラス17を接近させ、測定面22の複数位置の高さ測定を行い、その結果に基づいて水平出し調整を行う(図3の処理S3)。
高さを測定する測定面22の複数位置としては、Y軸方向に離れた2位置を含むものとし、少なくともY軸方向の水平が確保されるようにする。
具体的な水平出し調整としては、Y軸方向に離れた2位置の高さ測定結果から、測定面22のY軸方向の傾きを計算し、これが水平になるようにテーブル11の姿勢調整機構112を作動させ、載物面114をX軸回りに微小に回転(A軸回転)させる。
水平出し調整にあたっては、X軸方向に離れた2位置を検出し、姿勢調整機構112により載物面114をY軸回りに微小に回転(B軸回転)させ、X軸方向の水平を確保してもよい。ただし、ねじ軸2の最終的な倣い測定はX軸方向に沿っており、形状測定機10はX軸方向の傾きは測定データ処理で補正できるため、X軸方向の水平出しは省略してもよい。
図6において、水平出し調整ができた状態では、測定面22の水平が得られるとともに、同時に当接底面21の水平も得られる。これにより、測定面22の任意の位置で高さを測定すれば、測定面22の高さHaを得ることができ、予め測定しておいた測定面22と当接底面21との差分dHを参照して、当接底面21の高さHb=Ha−dHを算出することができる。ただし、実際の処理では、測定面22の高さHaの測定および高さHbの算出は、後述する通り出し(図3の処理S4)および頂点出し(図3の処理S6)を経て、ねじ軸2の位置調整が完了した状態で行う(図3の処理S7)。
次に、図7に示すように、形状測定機10を作動させ、測定面22に形成された軸線マーカ24の斜面を、スタイラス17でX軸方向に測定し、その結果に基づいて通り出し調整を行う(図3の処理S4)。
軸線マーカ24の測定は、V字溝204の一方の斜面のX軸方向の少なくとも2位置での高さ測定であればよいが、同斜面をX軸方向へ倣い測定してもよい。得られたX軸方向の高さの差から、軸線マーカ24の水平面内(XY平面内)の傾き(Z軸回りつまりC軸角度位置)を検出することができる。
具体的な通り出し調整としては、検出された軸線マーカ24の水平面内の傾きに基づいて、テーブル11の姿勢調整機構112を作動させ、軸線マーカ24がX軸方向に沿うように載物面114をZ軸回りに微小に回転(C軸回転)させる。
通り出し調整ができたら、図8に示すように、形状測定機10を作動させ、スタイラス17でねじ軸2の上面側をX軸方向に倣い測定(予備測定)を行う(図3の処理S5)。
ねじ軸2の上面側の倣い測定は、ねじ軸2の調整用治具20で覆われていない部位に対して行えばよい。ねじ軸2の調整用治具20で覆われている部位についても倣い測定を行う場合には、昇降機構29を下降させ、調整用治具20を側方に引き出して取り外し、ねじ軸2の全体の上面側を露出させればよい。調整用治具20を引き出す際に、昇降機構29も共に引き出してもよい。あるいは、ねじ軸2が長い場合など、昇降機構29を下降させた状態で、ねじ軸2を軸線方向に移動させてもよい。
倣い測定ができたら、図8に示すように、倣い測定での高さHtとボトム高さHbとからずれ量dSを検出し、その結果に基づいて頂点出し調整を行う(図3の処理S6)。
ここで、倣い測定がねじ軸2の頂点位置(図8に2点鎖線で表示)に対して行われていれば、その倣い測定によりねじ軸2のピーク高さHpが得られる。
しかし、通常は倣い測定の軸線がねじ軸2の頂点からずれており(ずれ量dS)、測定される高さHtはピーク高さHpより小さくなる(差分dD)。
これに対し、例えば、処理S5の倣い測定を複数回行い、最大高さが得られた倣い測定の軸線を選択することで、この軸線をずれ量dS=0の状態とすることができる。あるいは、最大高さの軸線が得られるY軸位置、他の軸線のY軸位置および各々の高さの差dDから幾何学的に演算することでずれ量dSを算出することができる。
頂点出し調整にあたっては、テーブル11の姿勢調整機構112を作動させ、スタイラス17の倣い軸線を、ねじ軸2ないし載物面114に対して、Y軸方向にずれ量dSだけ相対移動させる。ずれ量dSが0の状態では、ねじ軸2の中心軸線とスタイラス17の倣い軸線とが一致し、ねじ軸2のピーク高さHpを通る倣い測定が可能な状態となる。
頂点出し調整ができたら、図8に示すように、形状測定機10を作動させ、調整用治具20の測定面22の高さHaを測定し、調整用治具20の差分dHを参照して、当接底面21の高さHb=Ha−dHを算出する(図3の処理S7)。
さらに、ねじ軸2のピーク高さHpを通る倣い軸線に沿ってスタイラス17を移動させ、X軸方向に倣い測定(本測定)を行う(図3の処理S8)。
図9において、ねじ軸2のピーク高さHpを通る倣い測定により、ねじ軸2の上面側輪郭形状データPpが得られる。ねじ軸2の下面側輪郭形状データPbは、上面側輪郭形状データPpを上下反転させるとともに、X軸方向に1/2ピッチずらすことで計算することができる(図3の処理S9)。
以上により、下向きのスタイラス17によるねじ軸2の上面側の測定だけで、水平出し調整、通り出し調整および頂点出し調整を実施できるとともに、上面側輪郭形状データPpおよび下面側輪郭形状データPbを得ることができる。
本実施形態によれば、ねじ軸2に調整用治具20を適用することで、下側の外径に相当する位置(当接底面21の高さHb)を、ねじ軸2の上側(測定面22の高さHa)によって測定することができる(図6および図8参照)。
ねじ軸2の測定に必要な通り出し調整については、調整用治具20に形成した軸線マーカ24を用いて、上側からの測定のみで傾き(C軸角度位置)を検出し、調整することができる(図7参照)。頂点出し調整については、ねじ軸2の上側の倣い測定の結果からずれ量dSを計算し、調整することができる(図8参照)。
従って、本実施形態によれば、一方向の倣い測定が可能な形状測定機10と簡素な構成の調整用治具20を用い、上側からの倣い測定だけで、通り出し調整および頂点出し調整に続き、ねじ軸2の測定を行うことができる。
そして、上面側輪郭形状データPpを用いて下面側輪郭形状データPbを得ることができ、上下両方向に倣い測定を行える高価な形状測定機は必要なく、簡単な装置および処理で高精度なねじ軸測定結果を得ることができる。
本実施形態では、調整用治具20として、下側フランジ部201と上側フランジ部202とをウェブ部203で接続した断面略C字状の部材を用い、下側フランジ部201の平坦な上面で当接底面21を形成し、上側フランジ部202の平坦な上面で測定面22を形成し、ウェブ部203の平坦な内側面で当接側面23を形成した。このため、調整用治具20として必要な当接底面21、当接側面23および測定面22を、簡単な構成で実現することができる。このような部材は、断面略C字状の長尺の金属素材などから簡単に切り出すことができ、十分な剛性および精度を確保することができる。
本実施形態では、測定面22に軸線マーカ24を形成することで、調整用治具20およびねじ軸2のX軸方向に対する傾き、形状測定機10により検出することができる。
とくに、軸線マーカ24として、一対の傾斜面からなるV字溝204を用いたため、上側フランジ部202に対する切削加工などにより軸線マーカ24を簡単に形成できる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形などは本発明に含まれる。
前記実施形態では、軸線マーカ24として当接側面23と平行に延びるV字溝204を用いた。しかし、一対の傾斜面を有するV字溝に限らず、片側が垂直面とされた一方向の傾斜面であってもよく、断面円弧状の凹溝などを用いてもよい。
また、連続した凹状の溝に限らず、断面三角形の突条などであってもよい。さらに、当接側面23に沿って連続していることは必須ではなく、当接側面23に沿った離れた位置に間欠的に少なくとも2つ形成したものであってもよい。
さらに、軸線マーカは、測定面22の中間に形成されるものに限らず、測定面22の端縁など、他の部分に形成されてもよい。
要するに、軸線マーカとしては、それぞれ所定の軸線方向に沿った傾斜面を有し、同じY軸位置であってもX軸位置が異なると傾斜に応じたZ軸高さが異なることを利用して、X軸方向に対する傾きを検出できればよい。
例えば、図10の調整用治具20Aでは、上側フランジ部202のウェブ部203とは反対側の端縁に傾斜面214が形成され、この傾斜面により軸線マーカ24Aが形成されている。このような軸線マーカ24Aによっても前記実施形態と同様な効果を得ることができる。
前記実施形態では、ピーク高さHpを通る倣い測定(本測定)を行う際に、ねじ軸2の調整用治具20で覆われていない部位に対して倣い測定を行うものとし、調整用治具20で覆われている部位については調整用治具20を移動させるかねじ軸2を移動させるかしていた。
これに対し、図10の調整用治具20Aでは、上側フランジ部202に測定用開口25が形成されており、この測定用開口25を通してスタイラス17をねじ軸2の上面側に接触させることができる。測定用開口25の周囲には、測定面22があるため、水平出し調整および高さHaの測定は前記実施形態と同様に行うことができる。
従って、図10の調整用治具20Aによれば、特段の操作をすることなく、調整用治具20Aに囲まれるねじ軸2の上面側の倣い測定を行うことができる。
前記実施形態では、テーブル11に一対の支持装置28を設置してねじ軸2の両端近傍を支持したが、ねじ軸2が長尺の場合など、形状測定機10とは別に支持装置を設置してもよい。
図11において、ねじ軸測定装置1Bは、前記実施形態と同様な形状測定機10を備え、そのテーブル11には同様な調整用治具20が配置されている。ただし、調整用治具20は昇降機構29を用いずに、ブロック29Bを介してテーブル11に対して固定的に設置されている。
ねじ軸2は、テーブル11を挟んで互いに反対側に設置された一対の支持装置28B,28Cで支持されている。本実施形態においては、支持装置28B,28Cが昇降機構を兼ねている。
支持装置28Bは、テーブル11の近傍に設置された支持ベース281と、ねじ軸2を受ける受け部材282とを有し、受け部材282は図示しないねじ軸および調整ねじ283により支持ベース281に支持されている。これにより、調整ねじ283を回転操作することで、支持ベース281に対してZ方向位置つまり高さ調整可能とされている。
さらに、支持装置28Bは、支持ベース281をY軸方向へ押す方向調整ねじ284を有し、方向調整ねじ284を回転操作することで、支持装置28BをY軸方向へ押して移動させることができる。なお、支持ベース281をY軸方向逆向きに移動させる操作は、作業者が手動で行う。従って、精密な移動を行う際には、予め支持ベース281を方向調整ねじ284の側へ手動で移動させておき、支持ベース281を方向調整ねじ284で押してその位置を微小長さ変化させる、という操作を行う。
支持装置28Cは、支持装置28Bと同様な支持ベース281、受け部材282、図示しないねじ軸と調整ねじ283、および方向調整ねじ284を有し、支持装置28Bと同様に受け部材282が高さ調整可能、かつ支持装置28BをY軸方向へ移動可能とされている。
この際、支持装置28B,28Cの方向調整ねじ284を、それぞれ同量だけ回転操作することで、支持装置28B,28Cを同じ距離だけY軸方向へ移動させ、これによりねじ軸2をY軸方向へ平行移動させることができる。
さらに、支持装置28B,28Cの一方の方向調整ねじ284だけを移動させることで、ねじ軸2の方向を調整することができる。例えば、支持装置28Cの方向調整ねじ284のみを回転操作することで、支持装置28Bを一定位置に維持したまま、支持装置28CをY軸方向へ移動させることができる。これにより、反対側の支持装置28Bを中心にねじ軸2をZ軸回り(C軸方向)に回動させることができる。
このような図11のねじ軸測定装置1Bにおいては、支持装置28B,28Cの高さを下げることで、ねじ軸2を調整用治具20の当接底面21に当接させることができる(前記実施形態の処理S2に相当)。また、ねじ軸2の通り出し調整にあたっては、支持装置28B,28Cの一方または両方の方向調整ねじ284によりねじ軸2の方向を調整することができる(前記実施形態の通り出し処理S4に相当)。その他の手順に関しては、前記実施形態と同様な処理を行うことができる。
従って、図11のねじ軸測定装置1Bによれば、長尺のねじ軸2についても、前記実施形態と同様な効果を得ることができる。
本発明は、ねじ軸測定装置、ねじ軸測定方法および調整用治具として、ねじ軸の各種特性値の測定に利用できる。
1,1B…ねじ軸測定装置、2…ねじ軸、10…形状測定機、11…テーブル、111…基台、112…姿勢調整機構、113…載物台、114…載物面、12…ベース、13…コラム、14…Zスライダ、15…ヘッド、16…アーム、17…スタイラス、20,20A…調整用治具、201…下側フランジ部、202…上側フランジ部、203…ウェブ部、204…V字溝、21…当接底面、214…傾斜面、22…測定面、23…当接側面、24,24A…軸線マーカ、25…測定用開口、28…支持装置、28B,28C…昇降機構を兼ねる支持装置、281…支持ベース、282…受け部材、283…調整ねじ、284…方向調整ねじ、29…昇降機構、29B…ブロック、2B,2S…仮想線、Ha,Hb,Hc,Hp,Ht…高さ、dH…調整用治具の差分、dD…ねじ軸高さの差分、dS…ずれ量、Pb…下面側輪郭形状データ、Pp…上面側輪郭形状データ。

Claims (5)

  1. 測定対象のねじ軸を支持し、垂直なZ軸回りの回転位置の調整、水平かつ前記Z軸と交差するX軸回りの回転位置の調整、および前記X軸と交差しかつ水平なY軸方向の位置調整が可能なテーブルと、前記テーブルを支持するベースと、前記ベースから起立するコラムに支持されたヘッドと、前記ヘッドに支持されて水平なX軸方向へ移動可能なアームと、前記アームに設置されて前記ねじ軸の表面を倣い測定するスタイラスと、を有するとともに、
    前記テーブルには、前記ねじ軸に当接可能な調整用治具と、前記調整用治具を前記ねじ軸に当接させる昇降機構と、が設置され、
    前記調整用治具は、前記ねじ軸に下側から当接可能な当接底面と、前記ねじ軸の側方から当接可能な当接側面と、前記当接底面から所定高さに設置されかつ前記当接底面と平行な測定面と、前記X軸に対する傾きを検出可能な軸線マーカと、を有することを特徴とするねじ軸測定装置。
  2. 請求項1に記載したねじ軸測定装置において、
    前記調整用治具は、下側フランジ部と上側フランジ部とをウェブ部で接続した断面略C字状の部材であり、
    前記当接底面は前記下側フランジ部の平坦な上面で形成され、
    前記当接側面は前記ウェブ部の平坦な内側面で形成され、
    前記測定面は前記上側フランジ部の平坦な上面で形成されることを特徴とするねじ軸測定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載したねじ軸測定装置において、
    前記軸線マーカは、前記測定面に形成された凹部または凸部であり、前記凹部または前記凸部は、前記当接側面と平行な軸線(X軸方向に延びる倣い測定の軸線)に沿って連続し、または配列されていることを特徴とするねじ軸測定装置。
  4. 測定対象のねじ軸を支持し、垂直なZ軸回りの回転位置の調整、水平かつ前記Z軸と交差するX軸回りの回転位置の調整、および前記X軸と交差しかつ水平なY軸方向の位置調整が可能なテーブルと、
    前記ねじ軸に下側から当接可能な当接底面と、前記ねじ軸の側方から当接可能な当接側面と、前記当接底面から所定高さに設置されかつ前記当接底面と平行な測定面と、前記X軸に対する傾きを検出可能な軸線マーカと、を有する調整用治具と、
    前記テーブルに設置されて前記調整用治具を前記ねじ軸に当接させる昇降機構と、を用い、
    前記テーブルに前記ねじ軸を支持し、
    前記昇降機構により前記調整用治具と前記ねじ軸とを近接させて、前記当接底面を前記ねじ軸の下側から当接させるとともに、前記当接側面を前記ねじ軸の側方から当接させ、
    前記測定面の高さを測定するとともに、前記軸線マーカの複数点を測定して前記調整用治具の前記X軸に対する傾きを検出し、検出した傾きに基づいて通り出し調整を行い、
    前記昇降機構により前記調整用治具と前記ねじ軸とを離隔させ、
    前記ねじ軸の上側を前記X軸方向に倣い測定し、前記Y軸方向のずれ量に基づいて頂点出し調整を行ったのち、再度前記倣い測定を行い、前記測定面の高さから計算される前記当接底面の高さと前記倣い測定の結果から前記ねじ軸の輪郭形状データを取得する、ことを特徴とするねじ軸測定方法。
  5. 請求項4に記載したねじ軸測定方法に用いられる調整用治具であって、
    前記ねじ軸に下側から当接可能な当接底面と、前記ねじ軸の側方から当接可能な当接側面と、前記当接底面から所定高さに設置されかつ前記当接底面と平行な測定面と、前記X軸に対する傾きを検出可能な軸線マーカと、を有することを特徴とする調整用治具。
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