JP2019034843A - パイプコンベヤ - Google Patents

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Tatsuya Hasegawa
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Abstract

【課題】簡便にパイプ状部分の周方向捩れを防止できるパイプコンベヤの提供。【解決手段】無端状のコンベヤベルトのベルト長手方向の一部分がパイプ状に丸められた状態で、前記コンベヤベルトの内周側に被搬送物を包み込んで搬送するパイプコンベヤであって、前記コンベヤベルトを通過させる窓穴を有する、取付枠と、前記取付枠の前記窓穴の周縁に取り付けられ、前記コンベヤベルトがパイプ状に丸められた状態を保持するための、複数の円形保持ローラと、を備え、少なくとも1つの前記円形保持ローラは、一端部が、前記取付枠に回動軸として回動可能に固定され、他端部が、前記一端部を通るベルト長手方向に平行な前記回動軸の周りに回動可能とされ、かつ、バネ部材により前記窓穴の内周側に向けて付勢されている、回動ローラであることを特徴とする。【選択図】図3

Description

この発明は、パイプコンベヤに関する。
従来より、循環走行する無端状のコンベヤベルトの一部分をパイプ状に丸め、その内周側に粉状体や粒状体等の被搬送物を包み込んで搬送するようにしたパイプコンベヤが広く知られている。このようなパイプコンベヤでは、パイプ状に丸められたコンベヤベルトに、環状に配置した複数の円形保持ローラを当接させて案内支持するのが一般的である。
図6は、従来のパイプコンベヤの課題を説明するための縦断面図であり、図6(a)は使用を開始して間もない時の様子、図6(b)はパイプ状部分に潰れが生じた様子を、それぞれ示している。パイプコンベヤを使用開始して間もない時は、図6(a)に示すように、被搬送物Wを搬送するコンベヤベルト200のパイプ状部分の断面形状が、円に近い形状である。しかしながら、経年劣化等により、コンベヤベルト200の剛性が低下すると、コンベヤベルト200のパイプ状部分が、図6(b)に示すように潰れたり、縮径したりする場合がある。このような潰れや縮径が生じると、一部の円形保持ローラ800とパイプ状部分との間に間隙が生じ、コンベヤベルト200のパイプ状部分において、パイプ状部分の周方向に捩れ(回転)が生じ、走行が不安定となったり、必要に応じてパイプ状部分を展開する際に、展開することが妨げられたりする等の虞があった。
コンベヤベルトのパイプ状部分の捩れを防止する手法として、例えば、特許文献1には、コンベヤベルトのパイプ状部分に当接する円形保持ローラの一部を、コンベヤベルトの中心軸線に直角の面に対して傾けることが提案されている。
また、特許文献2には、コンベヤベルトのパイプ状部分に当接する円形保持ローラを、パイプ状部分の径方向内側に移動可能に支持し、付勢手段により同径方向内側に付勢することが提案されている。
特開平9−328208号公報 特開2012−153481号公報
しかしながら、特許文献1のようにコンベヤベルトの中心軸線に直角の面に対してローラを傾けたとしても、円形保持ローラとパイプ状部分との間の間隙は解消されず、パイプ状部分の捩れの防止効果は十分なものとはいえなかった。
また、特許文献2に記載のパイプコンベヤは、円形保持ローラを平行移動させるために、ガイド部材やスライド部材等の特別な機構が必要であり、設備コストが増加する。そこで、簡便にコンベヤベルトのパイプ状部分の周方向捩れを防止する手段が望まれている。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、簡便にパイプ状部分の周方向捩れを防止できる、パイプコンベヤを提供することを目的とする。
本発明のパイプコンベヤは、無端状のコンベヤベルトのベルト長手方向の一部分がパイプ状に丸められた状態で、前記コンベヤベルトの内周側に被搬送物を包み込んで搬送するパイプコンベヤであって、前記コンベヤベルトを通過させる窓穴を有する、取付枠と、前記取付枠の前記窓穴の周縁に取り付けられ、前記コンベヤベルトがパイプ状に丸められた状態を保持するための、複数の円形保持ローラと、を備え、少なくとも1つの前記円形保持ローラは、一端部が、前記取付枠に回動軸として回動可能に固定され、他端部が、前記一端部を通るベルト長手方向に平行な前記回動軸の周りに回動可能とされ、かつ、バネ部材により前記窓穴の内周側に向けて付勢されている、回動ローラであることを特徴とする。
本発明のパイプコンベヤによれば、簡便にパイプ状部分の周方向捩れを防止することができる。
本発明のパイプコンベヤにおいては、前記回動ローラの前記他端部は、前記取付枠に設けられた長穴内を移動することが好ましい。
この構成によれば、より安定的にパイプ状部分の周方向捩れを防止することができる。また、パイプコンベヤがつぶれず、略真円形を保つため、ベルトが折れ曲がったりしない。
本発明のパイプコンベヤにおいては、前記取付枠は、板状のパネルであり、前記複数の円形保持ローラは、ベルト長手方向投影視で環状配列となるように、前記取付枠のベルト長手方向一方側の面と他方側の面とに、前記窓穴の周縁方向で交互に振り分け配置されていることが好ましい。
この構成によれば、窓穴の周縁の周方向に隣り合う円形保持ローラ同士が干渉することなく、より確実にコンベヤベルトのパイプ状部分の周方向捩れを防止することができる。
本発明のパイプコンベヤにおいては、前記複数の円形保持ローラは、ベルト長手方向投影視で、前記取付枠の前記窓穴の周縁に環状に配列されて取り付けられており、当該環状に配列された複数の円形保持ローラのうち、上半分の円形保持ローラのみが前記回動ローラであることが好ましい。
この構成によれば、より効率的にコンベヤベルトのパイプ状部分の周方向捩れを防止することができる。
本発明によれば、簡便にパイプ状部分の周方向捩れを防止できる、パイプコンベヤを提供することができる。
本発明のパイプコンベヤの一実施形態を示す側面図である。 図1のパイプコンベヤのI−I線に沿う水平断面図である。 図1のパイプコンベヤのII−II線に沿う縦断面図である。 図1のパイプコンベヤのII−II線に沿う縦断面図において、取付枠を示す図である。 本発明のパイプコンベヤを説明するための、図3と同様の縦断面図であり、図5(a)は使用を開始して間もない時の様子、図5(b)はパイプ状部分が縮径した様子を、それぞれ示している。 従来のパイプコンベヤの課題を説明するための縦断面図であり、図6(a)は使用を開始して間もない時の様子、図6(b)はパイプ状部分に潰れが生じた様子を、それぞれ示している。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係るパイプコンベヤの実施形態を例示説明する。図1は、本実施形態のパイプコンベヤを示す側面図である。図2は、図1のパイプコンベヤのI−I線に沿う水平断面図である。また、図3は、図1のパイプコンベヤのII−II線に沿う縦断面図である。
図1に示すとおり、パイプコンベヤ1は、無端状(すなわち環状)のコンベヤベルト2を備えており、コンベヤベルト2の長手方向の一部分をパイプ状に丸めた状態で、コンベヤベルト2の内周側に被搬送物Wを包み込んで搬送するものである。パイプコンベヤ1は、被搬送物Wを飛散あるいは荷こぼれさせずに搬送できるため、特に粉状体、粒状体、又は比較的軽い固形物等の搬送に特に好適である。
なお、本明細書では、コンベヤベルト2の長手方向を、「ベルト長手方向」ともいう。ベルト長手方向は、コンベヤベルト2の走行方向に平行である。
また、本明細書では、コンベヤベルト2の幅方向を、「ベルト幅方向」ともいう。ベルト幅方向は、コンベヤベルト2のベルト延在方向に垂直な縦断面(例えば図3の縦断面)における、コンベヤベルト2の厚さ方向中心線の延在方向に相当する。ベルト幅方向は、コンベヤベルト2が平らに展開された状態ではまっすぐな方向であるが、コンベヤベルト2がパイプ状に丸められた状態では、そのパイプ形状の周方向にほぼ沿う方向となる。
さらに、本明細書では、パイプ状に丸められた、コンベヤベルト2の長手方向の一部分を、「コンベヤベルトのパイプ状部分」又は「パイプ状部分」ともいう。
コンベヤベルト2の内部構造は、特に限定されないが、例えば、帯状の上面カバーゴムと帯状の下面カバーゴムとの間に芯材が埋設された構造を有する。芯材としては、例えば、帯状の帆布、ベルト幅方向に沿って配列され、かつ、それぞれベルト長手方向に延在する、複数のスチールコード、あるいは、アラミド繊維等の繊維などが用いられる。
図1〜図3の例のパイプコンベヤ1は、コンベヤベルト2に加えて、一対のプーリ(前部プーリ3及び後部プーリ4)と、窓穴5を有する複数の取付枠6と、支持枠7と、円形保持ローラ8と、丸めローラ9、10と、ホッパ11と、荷受箱12とを、備えている。
図1に示すように、コンベヤベルト2は、コンベヤベルト2の長手方向の両端に設置された前部プーリ3と後部プーリ4とに掛け回されている。前部プーリ3をモータ等の駆動機構により回転させ、後部プーリ4を従動回転させることによって、コンベヤベルト2は、図1の矢印の方向に循環走行される。後部プーリ4の上方には、被搬送物Wをコンベヤベルト2上に投下するホッパ11が設けられている。前部プーリ3の前方下側には、コンベヤベルト2上の被搬送物Wが投入される荷受箱12が設置されている。コンベヤベルト2のうち、後部プーリ4から前部プーリ3に向かって走行する部分はキャリア側ベルト2Cであり、前部プーリ3から後部プーリ4に向かって走行する部分はリターン側ベルト2Rである。
前部プーリ3と後部プーリ4との間には、方形枠状をなす複数の取付枠6が、ベルト長手方向にほぼ一定間隔をもって配設されている。これら複数の取付枠6は、コンベヤベルト2の長手方向に沿って延在する支持枠7によって、互いに連結されている。
また、図3に示すとおり、各取付枠6は、上側パネル6aと下側パネル6bと外周枠6cとから構成される。本実施形態において、下側パネル6bは、上側パネル6aとは反転する向きに同様の構成である。
取付枠6の上側パネル6aの中央に形成された窓穴5には、コンベヤベルト2のキャリア側ベルト2Cが、窓穴5の周縁にほぼ環状に配設された複数(図の例では6つ)の円形保持ローラ8によって案内支持されながら通過する。
上記のように構成されたパイプコンベヤ1は、次のように動作する。
まず、図2に示すように、平らに展開された状態で後部プーリ4を下側から上側に通過したキャリア側ベルト2Cが、丸めローラ9及び10によってベルト幅方向両側の端部が近づくように案内支持されて湾曲し、次第にパイプ形状に近づくように丸められる。その間、ホッパ11から、被搬送物Wが、キャリア側ベルト2C上に投下される。
次いで、キャリア側ベルト2Cは、最初の取付枠6内に進入し、図3に示すように、窓穴5の周囲に配設された複数の円形保持ローラ8によって案内支持されて、ベルト幅方向両端部がオーバーラップするように、完全にパイプ形状に丸められる。パイプ形状に丸められたキャリア側ベルト2Cの内周側は、搬送面となり、被搬送物Wが包み込まれる。その後も、被搬送物Wを包み込んだキャリア側ベルト2Cは、各取付枠6を通過するたびに受ける円形保持ローラ8の作用によって、パイプ形状を保ったまま走行する。
最後の取付枠6を通過したキャリア側ベルト2Cは、図1に示すとおり、前部プーリ3に向かうに従い、ベルト展開装置(図示せず)によって徐々に平らになるように展開される。キャリア側ベルト2Cが前部プーリ3に到達すると、被搬送物Wが荷受箱12に投入される。
その後、前部プーリ3を上側から下側に通過したリターン側ベルト2Rは、丸めローラ9及び10によってベルト幅方向両側の端部が近づくように案内支持され、キャリア側ベルト2Cとは反転する向きに湾曲し、次第にパイプ形状に近づくように丸められる。
次いで、リターン側ベルト2Rは、最初の取付枠6内に進入し、窓穴5の周囲に配設された複数の円形保持ローラ8によって案内支持されて、ベルト幅方向両端部がオーバーラップするように、完全にパイプ形状に丸められる。
なお、パイプコンベヤの構成については、上述のものに限られず、任意の構成のものを使用することができる。例えば、上述の例では、キャリア側ベルト2C及びリターン側ベルト2Rの両方を、ベルト長手方向の一部分がパイプ形状に丸められた構成にしているが、リターン側ベルト2Rのみをパイプ形状に丸められた構成としてもよい。この場合、キャリア側ベルト2C側には、丸めローラ9及び10と、取付枠6と、円形保持ローラ8とを設けることを要しない。
次に、本実施形態に係るパイプコンベヤ1における円形保持ローラ8及び取付枠6の構造について、図3〜5を参照しながら説明する。図4は、図1のパイプコンベヤのII−II線に沿う縦断面図において、取付枠を示す図である。図5は、本発明のパイプコンベヤを説明するための、図3と同様の縦断面図であり、図5(a)は使用を開始して間もない時の様子、図5(b)はパイプ状部分が縮径した様子を、取付枠を省いた状態でそれぞれ示している。
本実施形態における取付枠6は、上述のとおり、上側パネル6aと下側パネル6bと外周枠6cとから構成される。取付枠6は、上側パネル6aにおいて、コンベヤベルトを通過させる窓穴5を有し、円形保持ローラ8は、取付枠6の窓穴5の周縁に取り付けられ、コンベヤベルト2がパイプ状に丸められた状態を保持する。
ここで、本実施形態において、窓穴5は、図3に示すとおり円形であるが、三角形や四角形等の多角形とすることもできる。
また、本実施形態における円形保持ローラ8は、一端部が、前記取付枠に回動軸として回動可能に固定され、他端部が、前記一端部を通るベルト長手方向に平行な前記回動軸の周りに回動可能とされ、かつ、バネ部材により前記窓穴の内周側に向けて付勢されている、回動ローラである。
ここで、窓穴5の内周側とは、窓穴5の周縁から、図3の縦断面視における窓穴5の中心O1に向かう方向を指す。
本実施形態における円形保持ローラ8について、より具体的な構成を以下に示す。
図3に示すとおり、本実施形態においては、円形保持ローラ8は、ベルト長手方向に垂直な面内に配置され、同寸法及び同形状を有する6つの円形保持ローラ8が、窓穴5の周縁に全体で環状をなすように配列されて取り付けられている。
図3に示すとおり、円形保持ローラ8は、ローラ本体部8a、ローラ軸8b、アーム8c及び保持部材8dを備えている。ローラ本体部8aは、ローラ軸8bの周りに回転可能にローラ軸8bに組み付けられ、ローラ軸8bの両端からアーム8cを介して、保持部材8dに連結する構造を有している。
ここで、図4は、図3と同様の縦断面図において、上側パネル6aの、円形保持ローラ8及びコンベヤベルト2を省いた状態を示している。図示するとおり、本実施形態における取付枠6には、固定穴13と、長穴14が、それぞれ複数形成されている。固定穴13及び長穴14は、円形保持ローラ8を取り付けるための穴である。本実施形態において、固定穴13は、円形であり、長穴14は、取付枠6の外縁側から、窓穴5に向かう弧状をなしている。また、固定穴13と長穴14は、窓穴5の周縁に環状に配列されている。
ここで、取付枠6における円形保持ローラ8の取り付け位置について説明するため、図4において、パイプ状部分の周方向に隣接する固定穴13を13a及び13bと称し、同様に、隣接する長穴14を14a及び14bと称する。図示するところでは、固定穴13bと長穴14aとが近接して配置されている。円形保持ローラ8を取り付ける際には、円形保持ローラ8の保持部材8dの一端部8eと固定穴13aと対応させる場合、他端部8fと長穴14aとを対応させる。同様に、円形保持ローラ8の一端部8eと固定穴13bとを対応させる場合、他端部8fと長穴14bとを対応させる。即ち、円形保持ローラ8の取り付けに際しては、固定穴13aと長穴14aとが、固定穴13bと長穴14bとが、それぞれ対となる。
次いで、本実施形態における円形保持ローラ8の取り付けの態様について説明する。円形保持ローラ8は、保持部材8dの一端部8eが、固定穴13に連結されていることによって、一端部8eが、コンベヤベルト2の進行方向に平行な回動軸の周りに回動可能に、取付枠6に保持される。なお、コンベヤベルト2の進行方向に平行であるとは、例えば、図3の窓穴5の中心O1から、ベルト長手方向に延びる方向(図示せず)に平行である軸をいい、ここでは、一端部8eからベルト長手方向に延びる回動軸を指す。即ち、円形保持ローラ8は、一端部8eによって、取付枠6における位置は固定されているが、コンベヤベルト2の進行方向に平行な回動軸の周りに、回動可能である。
なお、一端部8eと、固定穴13との連結手段については、例えば、一端部8eと固定穴13とを連通するピンやボルト等を用いることができる。
そして、本実施形態において、円形保持ローラ8は、保持部材8dの他端部8fを、長穴14に連結することによって、他端部8fは、窓穴5の内周側に向けて移動可能である。例えば、他端部8fと長穴14とを連通するピン等によって連結することができる。
即ち、円形保持ローラ8は、他端部8fが長穴14をスライドするように、取付枠6の外縁側から、窓穴5の内周側に向けて、弧状の長穴14に沿って移動することができる。
但し、他端部8fが、窓穴5の内周側に向けて移動可能であれば、長穴14を設けなくてもよい。
しかしながら、本実施形態においては、円形保持ローラ8の他端部8fは、取付枠6に設けられた長穴14内を移動することが好ましい。この構成によれば、他端部8fがスライドする方向や範囲を特定することができることから、所定の方向及び範囲において、安定的な移動が可能である。
さらに、本実施形態における円形保持ローラ8では、他端部8fが、バネ部材により窓穴5の内周側に向けて付勢されている。
本実施形態では、例えば、一端部8eと固定穴13との連結部において、ねじりバネ(回転方向に付勢されているバネ)を取り付けることによって、円形保持ローラ8の他端部8fを、窓穴5の内周側に向けて付勢させることができる。
なお、付勢手段としてのバネ部材については、上記の例では、一端部8eと固定穴13との連結部に設けたねじりバネとしたが、円形保持ローラ8の他端部8fを、窓穴5の内周側に向けて付勢させることができるものであれば、任意のものを用いることができる。
例えば、他端部8fにコイルバネを取り付け、他端部8fを、窓穴5の内周側に向けて付勢するものとしてもよい。
上記のように構成された、本実施形態における円形保持ローラ8は、以下のように動作する。
図5(a)に示すとおり、パイプコンベヤを使用開始して間もない時は、コンベヤベルト2のパイプ状部分の断面形状が、円に近い形状である。使用初期において、コンベヤベルト2のパイプ状部分の断面の径は最も大きい状態であり、円形保持ローラの他端部8fは、長穴14に、取付枠6の外縁寄りの位置で連結されている。
経年劣化等により、コンベヤベルト2の剛性が低下し、コンベヤベルトのパイプ状部分に潰れや縮径が生じると、図5(b)に示すとおり、窓穴5の内周側に向けて付勢されている円形支持ローラ8の他端部8fは、一端部8eを基点として、長穴14に沿って窓穴5の内周側に向けて移動する。このように、円形保持ローラ8の他端部8fが、パイプ状部分の縮径に追従して移動することによって、円形保持ローラ8とコンベヤベルト2との間に間隙を生じさせずに、コンベヤベルト2と円形保持ローラ8との当接が維持される。
コンベヤベルト2のパイプ状部分における、周方向の捩れ(回転)を防止するには、コンベヤベルト2のパイプ状部分に、全ての円形保持ローラ8が常に当接していることが肝要である。
従って、上記構成によれば、円形保持ローラ8とコンベヤベルト2のパイプ状部分との間に間隙が生じることに起因する、パイプ状部分の周方向の捩れを防ぐことができる。
さらに、円形保持ローラ8の他端部8fを、一端部8eを基点として、長穴14に沿って窓穴5の内周側に向けて移動するように構成することで、大掛かりな装置を必要とせず、コスト及び手間を抑制して、簡便にパイプ状部分の周方向捩れを防止することができる。さらに、一端部を固定された基点とすることによって、円形保持ローラ8の安定性を損なうことなく、パイプ状部分への当接を維持することができる。
また、本実施形態において、取付枠6は、上側パネル6aと下側パネル6bと外周枠6cとから構成される板状のパネルであり、複数の円形保持ローラ8は、ベルト長手方向投影視で環状配列となるように、取付枠6のベルト長手方向一方側の面と他方側の面とに、窓穴5の周縁方向で交互に振り分け配置されている。
図2及び図3の例では、6つの円形保持ローラ8が、窓穴5の周縁に取り付けられているが、窓穴の周方向に隣り合う円形保持ローラ8は、板状のパネルの取付枠6のベルト長手方向一方側の面(図2における紙面左側の面)と他方側の面(図2における紙面右側の面)とに、窓穴5の周縁方向で交互に振り分け配置されている。
なお、図3において実線で示される円形保持ローラ8が、板状のパネルの取付枠6のベルト長手方向一方側に位置するものであり、破線で示される円形保持ローラ8が、ベルト長手方向他方側に位置するものである。
この構成によれば、より確実にコンベヤベルト2のパイプ状部分の周方向捩れを防止することができる。
即ち、窓穴5の周縁において、円形保持ローラ8を、取付枠6のベルト長手方向一方側と他方側とに、交互に振り分け配置することによって、互いに干渉が生じることなく、移動して近接させることができる。
なお、本実施形態においては、取付枠6を1枚の板状のパネルとして、円形保持ローラ8を、そのベルト長手方向一方側と他方側とに振り分け配置しているが、他の構成を用いることもできる。例えば、取付枠6を、ベルト長手方向に垂直な2枚の板状のパネルとして、これらを近接して配置し、複数の円形保持ローラ8は、2枚の板状パネルのベルト長手方向投影視で環状配列となるように、2枚の板状パネルの任意の面に、窓穴5の周縁方向で交互に振り分け配置されてもよい。さらに、取付枠6を、ベルト長手方向に奥行きを有する箱型として、ベルト長手方向に向かい合う面のそれぞれに、ベルト長手方向投影視で環状配置となるように、複数の円形保持ローラ8を配置してもよい。即ち、窓穴5の周縁方向に、円形保持ローラ8が干渉しない範囲で、ベルト長手方向に近接させて配置することができる。
また、円形保持ローラ8が相互に干渉しない配置であれば、取付枠6を1枚の板状のパネルとして、ベルト長手方向一方側にのみ複数の円形保持ローラ8を配置することもできる。
但し、取付枠6を円形保持ローラ8は、ベルト長手方向の一方側と他方側とに振り分け配置することが好適である。複数の円形保持ローラ8を、窓穴5の周縁方向において、干渉を生じさせることなく、より近接して配置することができるためである。
なお、本実施形態では、取付枠6のベルト長手方向一方側と他方側とに、それぞれ3つの円形保持ローラ8を配置しているが、個数については任意であり、2つ又は4つの円形保持ローラ8を配置することもできる。
また、他の実施形態において、複数の円形保持ローラ8は、ベルト長手方向投影視で、取付枠6の窓穴5の周縁に環状に配列されて取り付けられており、環状に配列された複数の円形保持ローラ8のうち、上半分の円形保持ローラ8のみが回動ローラである、
図3及び図5に示す例では、円形保持ローラ8は、全てが窓穴5の内周側に移動可能である可動ローラである。しかし、コンベヤベルト2のパイプ状部分の、図3の縦断面視における窓穴5の中心O1を通り水平方向に延在する基準線Lを基準として、上半分の領域L1において、パイプ状部分に当接している円形保持ローラ8のみを、可動ローラとすることができる。
この構成によれば、より効率的にコンベヤベルト2のパイプ状部分の周方向捩れを防止することができる。即ち、コンベヤベルト2のパイプ状部分の、基準線Lを基準とする上上半分の領域L1においては、ベルトの自乗作用等による潰れが生じやすく、特に円形保持ローラとコンベヤベルトのパイプ状部分との間に間隙が生じることが多い。よって、間隙が生じやすい部分にのみ可動ローラを配置することによって、より効率的にパイプ状部分の周方向捩れを防止することができる。
1:パイプコンベヤ、 2、200:コンベヤベルト、 2C:キャリア側ベルト、 2R:リターン側ベルト、 3:前部プーリ、 4:後部プーリ、 5:窓穴、 6:取付枠、 6a:上側パネル、 6b:下側パネル、 6c:外周枠、 7:支持枠、 8:円形保持ローラ、 8a:ローラ本体部、 8b:ローラ軸、 8c:アーム、 8d:保持部材、 8e:一端部、 8f:他端部、 9、10:丸めローラ、 11:ホッパ、 12:荷受箱、 13、13a、13b:固定穴、 14、14a、14b:長穴、 W:被搬送物

Claims (4)

  1. 無端状のコンベヤベルトのベルト長手方向の一部分がパイプ状に丸められた状態で、前記コンベヤベルトの内周側に被搬送物を包み込んで搬送するパイプコンベヤであって、
    前記コンベヤベルトを通過させる窓穴を有する、取付枠と、
    前記取付枠の前記窓穴の周縁に取り付けられ、前記コンベヤベルトがパイプ状に丸められた状態を保持するための、複数の円形保持ローラと、を備え、
    少なくとも1つの前記円形保持ローラは、一端部が、前記取付枠に回動軸として回動可能に固定され、他端部が、前記一端部を通るベルト長手方向に平行な前記回動軸の周りに回動可能とされ、かつ、バネ部材により前記窓穴の内周側に向けて付勢されている、回動ローラであることを特徴とする、パイプコンベヤ。
  2. 前記回動ローラの前記他端部は、前記取付枠に設けられた長穴内を移動する、請求項1に記載のパイプコンベヤ。
  3. 前記取付枠は、板状のパネルであり、
    前記複数の円形保持ローラは、ベルト長手方向投影視で環状配列となるように、前記取付枠のベルト長手方向一方側の面と他方側の面とに、前記窓穴の周縁方向で交互に振り分け配置されている、請求項1に記載のパイプコンベヤ。
  4. 前記複数の円形保持ローラは、ベルト長手方向投影視で、前記取付枠の前記窓穴の周縁に環状に配列されて取り付けられており、
    当該環状に配列された複数の円形保持ローラのうち、上半分の円形保持ローラのみが前記回動ローラである、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のパイプコンベヤ。
JP2017158865A 2017-08-21 2017-08-21 パイプコンベヤ Pending JP2019034843A (ja)

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