JP2019034076A - パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】表面材の選択の自由度が高いパネルを提供する。【解決手段】表面材6と、表面材6の裏面61R’から延設される係止片65と、係止片65に対応する位置に形成される貫通孔55cを備える枠材5と、により構成されるパネル10であって、表面材6は、枠材5の表面50aを覆う板状に形成され、係止片65は、貫通孔55cに挿通され枠材5の裏側に係止可能な頭部65bを備え、枠材5には、係止片65の頭部65bが枠材5に係止された状態に保持する固定部材7が取付けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、表面材が枠材に取付けられて構成されるパネルに関する。
従来、枠材に各種取付け手段(例えば、のり、接着剤、ボルトナット、係止片等、又はこれらを組み合わせた取付け構造等)によって表面材を取り付けることで形成されるパネルが知られており、このようなパネルは、表面材のデザインや材質によって意匠性や強度を向上させることができる。
このようなパネルとして、特許文献1には、郵便受けの筐体本体に取り付けられる扉状のパネルが開示されており、このパネルは、両端に小径の雄ネジ部を備える段付き円柱状の連結具によって枠材に表面材が取り付けられて形成されている。詳しくは、枠材の貫通孔と表面材の貫通孔との間に連結具の両端の雄ネジ部を挿通させ、連結具の大径の中間部によって枠材と表面材とを離間させた状態で、連結具の両端の雄ねじ部にそれぞれナットを螺着させることにより、枠材に表面材が取付けられている。
特開2008−264368号公報(第3,4頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、表面材の貫通孔に挿通される連結具の雄ネジ部にナットを螺合し、表面材を連結具の中間部とナットとにより挟み込むようにする取付け構造であることから、ナットを連結具に螺合させることで表面材が変形する虞があり、表面材の選択に制限がかかるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、表面材の選択の自由度が高いパネルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のパネルは、
表面材と、該表面材の裏面から延設される係止片と、該係止片に対応する位置に形成される貫通孔を備える枠材と、により構成されるパネルであって、
前記表面材は、前記枠材の表面を覆う板状に形成され、
前記係止片は、前記貫通孔に挿通され前記枠材の裏側に係止可能な頭部を備え、
前記枠材には、前記係止片の頭部が前記枠材に係止された状態に保持する固定部材が取付けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、係止片の頭部を枠材の裏側に係止させた状態で固定部材が枠材に取付けられているため、枠材に取り付けられる表面材には力が作用し難くなっている。これにより、表面材の強度に依らずとも表面材を変形させることなく枠材に取付けることができることから、表面材の選択の自由度が高い。
前記固定部材は、ネジであり、前記ネジの頭部は、前記係止片の頭部に係合することを特徴としている。
この特徴によれば、係止片の貫通孔への挿通方向や表面材の面方向への移動を、ネジの頭部によって規制することができる。
前記枠材は、前記表面材の裏面と前記係止片の頭部とに挟持されることを特徴としている。
この特徴によれば、枠材は表面材の裏面と係止片の頭部によって挟持されているため、枠材の貫通孔に対する係止片の挿通方向や抜出方向への表面材の移動を規制することできる。
前記枠材には、該枠材の裏面側から表面側に向かって凹み前記係止片の頭部を収納可能な凹部が形成されており、
前記凹部には前記貫通孔が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、凹部の貫通孔に係止片が挿通され、ネジが枠材に固定された際に、係止片の頭部が凹部から突出することを防ぐことができる。
前記貫通孔は、スリットであり、該スリットには前記ネジが螺合する雌ネジ部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、係止片をスリットに挿通させた後、表面材の面方向に移動させることで該係止片が存在しなくなる位置に雌ネジ部が形成されているため、空間を効率よく利用することができる。
実施例における開閉扉としてのパネルを備える宅配ボックスの平常状態を示す斜視図である。 開閉扉としてのパネルを備える宅配ボックスの第1開放状態を示す斜視図である。 開閉扉としてのパネルを備える宅配ボックスの第2開放状態を示す斜視図である。 開閉扉としてのパネルを示す正面から見た分解斜視図である。 開閉扉としてのパネルを示す背面から見た分解斜視図である。 (a)は、表面材の係止片を枠材の貫通孔に挿通する前の態様を示す側面から見た断面図であり、(b)は、表面材の係止片を枠材の貫通孔に挿通した後の態様を示す側面から見た断面図である。 (a)は、表面材の係止片を枠材に係止した態様を示す側面から見た断面図であり、(b)は、表面材の係止片が係止された枠材にネジを取付けた態様を示す側面から見た断面図である。 変形例1としてのパネルの取付け構造を示す側面から見た断面図である。 変形例2としての表面材を示す背面図である。
本発明に係るパネルを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るパネルにつき、図1から図9を参照して説明する。以下、図4の紙面左下側をパネルの正面側(前方側)とし、その前方側から見たときの上下左右前後方向を基準として説明する。また、平常状態におけるパネルを基準とするパネルの前、後をそれぞれ表、裏ともいう。
本実施例のパネル10は、宅配ボックス1の開閉扉である。この宅配ボックス1は、建物の外壁等にネジ等を用いて取付けられ、内部の収納部35(図3参照)に郵便物や宅配物等を収納できるものである。
図1〜図3に示されるように、宅配ボックス1は、正面側に開口20を備える箱状に形成された外箱2と、外箱2内に収納可能かつ正面側に開口30を備える箱状に形成された内箱3と、外箱2及び内箱3の開口20,30をそれぞれ閉鎖可能に形成されたパネル10と、から構成されており、外箱2は、上壁部と下壁部と後壁部がステンレスで形成され、右壁部と左壁部が樹脂で形成されている。尚、パネル10により外箱2の開口20を閉鎖した際に、パネル10の磁石17の着磁力より閉鎖状態を保持するようにしている。この場合には、少なくとも外箱2の上壁部の前端部に、材料は問わないが着磁性を有するものを用いるとよい。
内箱3及びパネル10は、ヒンジ部4,4(図3参照)により外箱2の下壁部の前端部に軸支された状態で取付けられている。図1に示される、パネル10により外箱2の開口20の閉鎖状態が保持される閉鎖状態(以降、「平常状態」と記載する)においては、雨水等が外箱2の開口20から外箱2の内部に進入することを防止することができる。
宅配ボックス1が平常状態であるとき、パネル10の把手部13の裏側に人差し指、中指等をかけるとともに前側を親指で押えることで把持し、前方に引っ張ることにより、内箱3はヒンジ部4,4を軸に回動し、図2に示される、内箱3の上部が外箱2の開口20から突出して前方に傾動した状態(以降、「第1開放状態」と記載する)となる。尚、以降は、閉鎖状態から開放状態に移行する方向を単に「開放方向」と記載し、開放状態から閉鎖状態に移行する方向を単に「閉鎖方向」と記載する。
内箱3の内部は、開口30から物品を収納可能な収納部35(図3参照)となっており、内箱3の上壁部31には、開口30側に取付けられたロック装置32と、ロック装置32の後側において収納部35に挿通し左右方向に延設された投函口33と、が、備えられており、上述した第1開放状態とすることで、郵便物のような投函口33に投函可能な物品を投函口33から収納部35に収納することができる。投函口33には、長手方向に亘って収納部35に収納される物品の抜き取りを防止する複数のフラップ34,34,…が取付けられている。
ロック装置32の被係合部(図示略)は、パネル10の留め具16と係合可能であるとともに、ロック装置32は、ロック操作をされることで留め具16をロック装置32の被係合部に係合させた状態でロック可能となっており、平常状態及び第1開放状態において、ロック装置32によりパネル10の開放が防止されている。
一方、ロック装置32は、解除操作をされることでロック状態が解除可能であり、第1開放状態において、ロック装置32の解除操作を行い、パネル10を開放方向に回動させることにより、内箱3の開口30が開放された状態(以降、第2開放状態という)となる。第2開放状態においては、投函口33から投函不能な大型の物品であっても、開口30から収納部35に収納することができ、一方で、収納部35内に収納された物品を回収することができる。
宅配ボックス1が第2開放状態にあるとき、パネル10の把手部13を把持し、パネル10を閉鎖方向に回動させることで、内箱3の開口30を閉鎖し、第1開放状態となる。このとき、人がロック操作をすることなく、ロック装置32が自動的にロック操作を行うものとしてもよい。また、宅配ボックス1が第1開放状態にあるとき、パネル10の把手部13を把持し、内箱3ごとパネル10を閉鎖方向に回動させることで、内箱3を外箱2の内側に収納するとともに、外箱2の開口20を閉鎖し、平常状態となる。
次に、図4〜図6を用いてパネル10について説明する。パネル10は、樹脂で一体形成された枠材5と、樹脂で形成された留め具16と、ステンレス製で略矩形の板状に形成された表面材6と、から構成されている。
枠材5は、蓋部11と把手基部50とから構成され、これら蓋部11と把手基部50とは樹脂で一体成形により形成されている。
蓋部11は、外箱2及び内箱3の開口20,30を閉塞するものであり、把手基部50は、表面材6の取付け基台となり、かつ、表面材6とともに把手部13の一部を構成するものである。蓋部11は外箱2の開口20を含む前端面と略同一寸法の矩形の板状に形成されている。
蓋部11の表面11aは略矩形状の略平面状に形成され、この表面11aには中央部に把手基部50が形成されている。蓋部11の裏面11bには、蓋部11の外周部から略垂直後方に延設される略矩形状の外周縁11cと、外周縁11cよりも内側において裏面11bから略垂直後方に延設される略矩形状の内周縁11dと、下端部において左右方向に離間する一対の貫通孔14,14と、上端部に取付けられる磁石17と、が、備えられている。また、貫通孔14,14と同様に、外箱2及び内箱3の下端部には、左右方向に離間する一対の貫通孔が形成されている。これらの貫通孔に図示しないシャフトが挿通されて、ヒンジ部4,4(図3参照)が構成されている。
枠材5の把手基部50には、略格子状に形成されたリブ12bと、リブ12bの外側を囲むようにしてリブ12bと一体に周壁状に形成された外周壁12aと、外周壁12aの前端部から蓋部11の面方向外方に板状に延設される略ロ字形状の延出庇50cと、延出庇50cの周部から略垂直前方に延設された略ロ字形状の外周縁50dと、延出庇50cの上下端部において把手基部50の表面50aから表面材6の略板厚分前方に突出する略長方形状の板状段部50e,50eと、が、備えられている。
また、把手基部50には、留め具16が取付けられる留め具受け部51と、蓋部11の裏面11bから表面側に凹む凹部52,53,54,55と、が形成されている。
図5の吹き出し内に示されるように、凹部55は、裏面11b側に開口55fが開放する上下方向に長尺な箱状に形成されている。また、蓋部11には、凹部55の開口55fに対向する位置に底部55bが配設されている。この底部55bの上部には、前後方向に貫通し上下方向に長尺なスリット55c(貫通孔)と、スリット55cの下端部において底部55bの裏面から略垂直後方に延設されスリット55cに沿って左右方向に分割された略二分割円柱状の円柱部55dと、円柱部55dの中心に前後方向に亘って形成されスリット55cに設けられた雌ネジ部55eと、が、備えられている。一方、底部55bの下部には、前後方向に貫通する丸孔が形成されている。
また、底部55bの表面55a(図4参照)は、把手基部50の外周壁12a、リブ12b及び延出庇50cの前端面と、略同一平面状を成しており、これらを総称して把手基部50の表面50aとする。
尚、凹部52,53及び底部52b,53bについては、凹部55及び壁部55bを上下に反転した形状であり、凹部54及び壁部54bについては、凹部55及び壁部55bと略同一形状であるため説明を省略する。更に尚、以降の説明においても凹部55及び壁部55bを例に説明し、他の凹部52,53,54及び壁部52b,53b,54bの説明については省略する。
表面材6は、ステンレス板を打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成されている。詳しくは、表面材6の表側に位置する略平板状の主面部60と、ステンレス板を左右端部で折り返して形成された折返し部61L,61Rと、折返し部61L,61Rの端部から略90度切起こされた係止片62,63,64,65と、を備えており、係止片62,63,64,65は、枠材5の底部52b,53b,54b,55bそれぞれのスリット52c,53c,54c,55cに対応する位置に形成されている。
尚、表面材6の板厚は、主面部60の部分はステンレス板1枚分の板厚であり、折返し部61L,61Rが形成されている部分に関しては、主面部60と折返し部61L又は折返し部61Rが重なっていることから、ステンレス板略2枚分の板厚となっている。更に尚、係止片62,63,64,65の左右寸法は主面部60の板厚と略同一となっており、枠材5の底部52b,53b,54b,55bそれぞれのスリット52c,53c,54c,55cの左右寸法と同寸乃至僅かに短尺である。
図5の吹き出し内に示されるように、係止片65は、右側面視略上向き逆L字状に形成されており、該係止片65には、折返し部61Rの端部から略垂直後方に延出する基部65aと、基部65aの後方に連なり基部65aよりも上方に突出する弧状部65dを有する頭部65bと、が、備えられており、頭部65bの下方側には、段状の被切欠き部65cが形成されている。
係止片65の頭部65bには、上方に凸の弧状の弧状部65dが形成されており、前方側において弧状部65dから基部65aに連なる略直線状に傾斜する傾斜部65eが形成されており、その後方側において弧状部65dに連なる主面部60に略平行な直線部65fが形成されている。
尚、係止片62,63,64については、係止片65と略同一形状であるため説明を省略する。更に尚、以降の説明においても係止片65を例に説明し、他の係止片62,63,64の説明については省略する。
次に、枠材5に表面材6を取付ける態様について、枠材5の凹部55及び壁部55bと、表面材6の係止片65を例に、図6,図7を用いて説明する。
図6(a)に示されるように、底部55bのスリット55cに対して係止片65の位置を合わせ、スリット55cに向かって後方向に移動させることで、図6(b)に示されるように、スリット55cに係止片65を挿通させることができる。尚、係止片65は、係止片65の上下寸法T2がスリット55cの上下寸法T1よりも上下寸法T5だけ短尺であるが、T1=T2としてもよい。
尚、説明の都合上、図6(a),(b)において、表面材6の折返し部61Rの裏面61R’を底部55bに対して略平行に配置するとともに、底部55bのスリット55c及び係止片65それぞれの下端部の位置を合わせた状態でスリット55cに係止片65を挿通させる態様を図示しているが、これに限らず、裏面61R’を底部55bに対して傾いた状態で係止片65はスリット55cに挿通されてもよく、また係止片65の弧状部65d及びスリット55cの上端部の位置を合わせた状態で係止片65がスリット55cに挿通されてもよく、係止片65のスリット55cに対する挿通態様を限定するものではない。
図6(b)に示される、底部55bのスリット55cに係止片65を挿通させた状態から、表面材6を上方に上下寸法T4,T5の和(図6(a)参照)だけ移動(図7(a)の矢印)させることで、係止片65の基部65aの上端は被係止部55gの下端に当接する。また、裏面61R’から基部65aの傾斜部65e側の端部までの前後寸法W2は、底部55bの前後寸法W1よりも僅かに長尺となっていることから、係止片65の頭部65bは被係止部55gの裏面に係合しやすくなっている。この状態では、頭部65bと表面材6の折返し部61Rの裏面61R’との間に被係止部55gを挟んだ状態となっており、表面材6が前後方向に移動することを規制している。尚、以降の説明において、頭部65bが被係止部55gの裏面に位置し、頭部65bが被係止部55gの裏面に対して確実に当接している状態を「当接係止」と記載し、それ以外の状態(例えば図6(b)に示される状態)を「係止」と記載して説明する。
このとき、係止片65は、長尺のスリット55cに沿って案内されることから、係止片65が左右方向に傾くことが規制され、頭部65bと被係止部55gとの係止を容易に行うことができる。
また、頭部65bの傾斜部65eは被係止部55gに当接された状態で案内されるため、表面材6の取り付け時に表面材6が脱落し難くなっているとともに、頭部65bを被係止部55gへの係止位置に確実かつ容易に案内することができる。
また、表面材6を枠材5に取付ける際に、傾斜部65eの上端部を被係止部55gに当接させて案内することにより、表面材6の折返し部61Rの裏面61R’が把手基部50の外周縁50dよりも前方に位置することとなり、外周縁50dに表面材6の折返し部61Rの裏面61R’が当接し難くなって、係止片65を被係止部55gに係止することができる。付言ながら、スリット55cに対して略垂直に係止片65を挿通させようとすると、表面材6の折返し部61Rの裏面61R’が外周縁50dに当接してしまうこととなる。
図7(a)に示される、係止片65の頭部65bを被係止部55gに係止させた状態で、凹部55の開口55fから円柱部55dの雌ネジ部55eにネジ7(固定部材)を螺合させることで、図7(b)に示されるように、係止片65の被切欠き部65cにネジ7の頭部70が当接して係合される。そのため、表面材6は、被係止部55gの下端とネジ7の頭部70とにより係止片65が挟持されることで上下方向(表面材6の面方向)に移動することが規制されているとともに、折返し部61Rの裏面61R’が底部55bの表面55aが当接することで表面材6の後方向(底部55bのスリット55cに対する係止片65の挿入方向)への移動が規制され、係止片65の頭部65bは被係止部55gに係止されているため、表面材6を前方に移動させる力が作用しても、頭部65bが被係止部55gに当接係止することで表面材6の前方向(底部55bのスリット55cに対する係止片65の抜出方向)への移動が規制されている。尚、円柱部55dの雌ネジ部55eから壁部55bのスリット55cの上端までの寸法は、係止片65の基部65aにおける上下寸法T3(図6(a)参照)と略同寸乃至僅かに短尺に形成されている。
このように、係止片65を壁部55bのスリット55cに挿通させた後、スリット55cに沿って上方(表面材6の面方向)に移動させることで係止片65が存在しなくなる位置に雌ネジ部55eが形成されているため、空間を効率よく利用することができる。
上述と同様にして、他の凹部52,53,54及び係止片62,63,64においても、ネジ7,7,7が取付けられることにより、表面材6を枠材5に取付けることができることから、表面材6を枠材5に取付ける際に表面材6を変形させるような力が表面材6に作用し難い取付け構造となっている。これにより、表面材6の強度に依らずとも表面材6を変形させることなく枠材に取付けることができることから、表面材6の選択の自由度が高い。
また、表面材6は、係止片62,63,64,65がステンレス板を打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成されており、例えば、表面材6の主面部60に溶接等の手法で各係止片や雌ネジ部を取付け又は形成していないことから、取付け又は形成時に主面部60を変形又は変色させ難くなっている。このことから、表面材6は、薄いステンレス板であっても、主面部60に対して変形又は変色を発生させることなく係止片62,63,64,65を形成することができる。
ネジ7は、底部55bのスリット55cの円柱部55dの雌ネジ部55eに螺合されることで係止片65を下方から支持している。円柱部55dの雌ネジ部55eに螺合されるネジ7の胴部71の前後方向寸法は底部55bの板厚よりも長尺である。これにより、係止片65の上方にネジが固定される態様に比較し、表面材6の重量等が長期間に亘って係止片65を介して枠材5に作用しても、枠材5は変形しにくくなっている。
底部55bの表面55aから蓋部11の裏面11bまでの前後寸法W3が、ネジ7が取付けられた円柱部55dの前後寸法W4よりも長尺となっていることから、凹部55は頭部70に係合される係止片65の頭部65bを収納可能となっており、裏面11b側から係止片65に手指や衣服等が引っ掛かることが防止されている。同様に、凹部55は、ネジ7の頭部70についても収納可能となっているため、ネジ7の頭部70に手指や衣服等が引っ掛かることが防止されている。
また、ネジ7の胴部71の前端は、表面材6の主面部60の裏面60bに当接乃至僅かに離間しており、ネジ7は表面材6の主面部60の表面60a側に存在しないから、例えば、主面部の貫通孔から主面部の表面側に突出するネジの胴部にナットを螺合させることで表面材を枠材に取付けるもののように表面材を変形させることがない。
表面材6を枠材5に取付けた際に、表面材6の主面部60は把手基部50の表面50aを覆い、折返し部61L,61Rの間には板状段部50e,50eが配置され、主面部60の周縁部は枠材5の把手基部50の外周縁50dにより囲まれた状態となり、表面材6の周縁部における隙間が表面材6の折返し部61L,61R及び板状段部50e,50eにより閉塞されている。そのため、隙間を介して主面部60の裏面60bにアクセスし難くなり、係止片65による係止状態を確実に保つことができる。また、表面材6は、把手基部50の外周縁50dに囲まれるとともに、表面材6の主面部60の表面60aと外周縁50dの前端面とが略同一面を形成することから美観性が良い。
[変形例1]
また前記実施例においては、凹部55が開口55fを備える構成として説明したが、開口を有しない凹部を備える変形例1について、図8を参照して説明する。
図8に示されるように、凹部155は、枠材105の厚み方向の略中央部に形成された略長方形状の空間である。底部155bにはスリット155cが形成されており、枠材105の裏側には雌ネジ部155eが形成されている。ネジ107を雌ネジ部155eに螺合させることにより、係止片65の下端にネジ107の胴部171が当接し、係止片65は胴部171と被係止部155gにより上下方向において挟持されるとともに、係止片65の下方向への移動が規制されている。
[変形例2]
また前記実施例においては、係止片65が折返し部61L,61Rの端部に形成された構成として説明したが、各折返し部の端部以外に係止片が形成された構成である変形例2について、図9を参照して説明する。
図9に示されるように、表面材206には、ステンレス板を左右端部で折り返され各端部が表面材206の左右方向略中央にて当接する折返し部261L,261Rと、折返し部261Lの左端部及び折返し部261Rの右端部においてそれぞれ略90度切起こされた係止片262,263,264,265と、が、備えられている。この態様であれば、表面材206を枠材5に取付けた際に、表面材206の主面部260と枠材5の把手基部50の表面50aとの間に形成される隙間を少なくすることができるため、表面材206が変形しにくい構造となっている。
また、表面材206は、折返し部261L,261Rが形成されている部分がステンレス板約2枚分の板厚を有していることから、表面材206全体の強度が表面材6と比較して向上している。一方で、表面材6は、表面材206と比較すると、軽量化されているとともに、係止片62,63,64,65の形成が容易である。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、表面材6,206は、ステンレス板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工により形成されている態様として説明したが、これに限らず、ステンレス板の押出し加工や樹脂や木材を加工することで形成されていてもよく、ステンレス板の打ち抜き加工及び折り曲げ加工に限定するものではない。この態様であれば、パネルの用途に応じて、適宜材料を選択することができる。
また、係止片62,262,…は、ステンレス板が切起こされて形成された態様として説明したが、これに限らず、表面材とは別体に形成された各係止片が、溶接、接着剤、ボルトナット等の取付け方法を含め、表面材の裏面側にだけ存在するように取付けられた態様のものであってもよい。
枠材5は、樹脂製である態様として説明したが、これに限らず、金属又は木材等で形成されていてもよく、樹脂に限定するものではない。この態様であれば、パネルの用途に応じて、適宜材料を選択することができる。
ネジ7は、雌ネジ部55eに螺合させる態様であるとして説明したが、これに限らず、ネジ7が自らねじ立てしながら枠材5に螺合する態様であってもよい。更に、固定部材は、ネジ7である態様として説明したが、これに限らず、接着剤やかしめにより、係止片65の頭部65bを枠材5に係止された状態に保持してもよく、限定するものではない。
裏面61R’から基部65aの傾斜部65e側の端部までの前後寸法W2は、底部55bの前後寸法W1よりも僅かに長尺である態様として説明したが、これに限らず、前後寸法W1と略同一寸法であってもよく、僅かに短尺であってもよい。この態様であれば、被係止部に係止片の頭部を係止させたときに、被係止部は表面材の裏面と係止片の頭部とによって確実に挟持される。加えて、前後寸法W2が前後寸法W1よりも短尺であれば、被係止部に係止片の頭部を係止させる際に、被係止部に対して食い込んだ状態で係止されるため、楔効果が発生し、当接係止状態を保持しやすくなる。
1 宅配ボックス
2 外箱
3 内箱
4 ヒンジ部
5 枠材
6 表面材
7 ネジ(固定部材)
10 パネル
55 凹部
55c スリット(貫通孔)
55e 雌ネジ部
60 主面部
60b 裏面
61R 折返し部
61R’ 裏面
65 係止片
65b 頭部
70 頭部
105 枠材
107 ネジ(固定部材)
155 凹部
155c スリット(貫通孔)
155e 雌ネジ部
206 表面材
265 係止片
T1 上下寸法
T2 上下寸法
T3 上下寸法
T4 上下寸法
T5 上下寸法
W1 前後寸法
W2 前後寸法
W3 前後寸法
W4 前後寸法

Claims (5)

  1. 表面材と、該表面材の裏面から延設される係止片と、該係止片に対応する位置に形成される貫通孔を備える枠材と、により構成されるパネルであって、
    前記表面材は、前記枠材の表面を覆う板状に形成され、
    前記係止片は、前記貫通孔に挿通され前記枠材の裏側に係止可能な頭部を備え、
    前記枠材には、前記係止片の頭部が前記枠材に係止された状態に保持する固定部材が取付けられていることを特徴とするパネル。
  2. 前記固定部材は、ネジであり、前記ネジの頭部は、前記係止片の頭部に係合することを特徴とする請求項1に記載のパネル。
  3. 前記枠材は、前記表面材の裏面と前記係止片の頭部とに挟持されることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル。
  4. 前記枠材には、該枠材の裏面側から表面側に向かって凹み前記係止片の頭部を収納可能な凹部が形成されており、
    前記凹部には前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3に記載のパネル。
  5. 前記貫通孔は、スリットであり、該スリットには前記ネジが螺合する雌ネジ部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のパネル。
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