JP2019032134A - プレート型熱輸送装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い熱効率で異なる複数の発熱体の放熱に対応できるプレート型熱輸送装置及び該プレート型熱輸送装置を備える電子機器を提供する。【解決手段】プレート型熱輸送装置10は、一対のプレート部材22,23の間に密閉空間25を形成し、密閉空間25に作動流体Fを封入した構成である。プレート型熱輸送装置10は、板厚の薄い薄肉部28を一部に設けている。【選択図】図2

Description

本発明は、プレート型熱輸送装置及び該プレート型熱輸送装置を備える電子機器に関する。
例えば特許文献1には、一対の金属プレート間に密閉空間を形成し、この密閉空間に作動流体を封入したベーパーチャンバが開示されている。ベーパーチャンバのようなプレート型熱輸送装置は、例えば作動流体の相変化を利用して熱輸送を行うため、薄型でありながら高い熱輸送能力が得られる。このため、プレート型熱輸送装置は、例えばタブレット型或いはノート型のパーソナルコンピュータ等の電子機器に搭載された電子部品の放熱手段として広く利用されている。
特開2015−132399号公報
従来の電子機器では、プレート型熱輸送装置は主に最大の発熱体であるCPU(Central Processing Unit)の放熱用として利用されている。ところが、近年の電子機器は、CPU以外、例えばSSD(Solid State Drive)やDCDCコンバータ等、CPU以外の電子部品の発熱量も大きい傾向にある。一方、このような電子機器は薄型化が進んでいるため、CPUの放熱用のプレート型熱輸送装置をSSD等の別の発熱体の放熱用として兼用できることが望ましい。
ところが、上記のような種類の異なる電子部品は、それぞれ高さ寸法が異なるため、マザーボード等の電子基板の表面からの突出高さが異なる。その結果、1枚のプレート型熱輸送装置を複数種類の電子部品の放熱に利用する場合は、例えばプレート型熱輸送装置と各電子部品との間の隙間の違いをサーマルラバー等の熱伝導部材の厚みを調整することで対応する必要がある。その結果、高さ寸法の低い電子部品では、熱伝導部材の厚みが大きくなり、プレート型熱輸送装置との間の熱伝達性能が低下する。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、高い熱効率で異なる複数の発熱体の放熱に対応できるプレート型熱輸送装置及び該プレート型熱輸送装置を備える電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るプレート型熱輸送装置は、一対のプレート部材の間に密閉空間を形成し、該密閉空間に作動流体を封入したプレート型熱輸送装置であって、板厚の薄い薄肉部を一部に設けている。
このような構成によれば、当該プレート型熱輸送装置は、例えば高さ寸法の異なる複数の発熱体のうち、高さ寸法の高い発熱体に薄肉部を配置し、高さ寸法の低い発熱体に薄肉部以外の部分を配置することができる。これにより、当該プレート型熱輸送装置は、例えばその外面と各発熱体との間に介在させるサーマルラバー等の厚みを最小限に抑えることができ、高い熱効率を確保した状態で異なる種類の発熱体の放熱に用いることができる。換言すれば、当該プレート型熱輸送装置は、高さ寸法の低い発熱体に対して使用する部分は密閉空間の流路断面積を最大限に確保しつつ、高さ寸法の高い発熱体に対しては薄肉部によって対応することができる。このため、当該プレート型熱輸送装置は、高い放熱性能と汎用性とが得られる。
前記薄肉部は、前記一対のプレート部材の少なくとも一方が前記密閉空間内へと凹んだ構造であってもよい。そうすると、薄肉部を簡素な構造で形成でき、製造効率や製造コストを低減できる。
前記密閉空間には、一方のプレート部材の内面から突出し、前記他方のプレート部材の内面に当接した支柱が複数設けられており、前記支柱は、前記薄肉部に対応する部分及び前記薄肉部以外に対応する部分にそれぞれ設けられた構成であってもよい。そうすると、外力によって密閉空間が潰れることを防止できる。
本発明の第2態様に係る電子機器は、上記構成のプレート型熱輸送装置と、該プレート型熱輸送装置と熱伝達可能に設けられた発熱体とを備える。
このような構成によれば、その板厚を最小限に抑えつつ、高い熱効率と汎用性が得られるプレート型熱輸送装置で発熱体である電子部品等を冷却できるため、当該電子機器の薄型化と高い放熱効率を確保できる。
前記発熱体は、同一の基板の同一の表面から突出するように設けられ、前記表面からの突出高さが異なる少なくとも2個の電子部品を含み、前記突出高さの大きな電子部品の頂面に対し、前記薄肉部が熱伝達可能に配置され、前記突出高さの小さな電子部品の頂面に対し、前記薄肉部以外の部分が熱伝達可能に配置された構成であってもよい。そうすると、1枚のプレート型熱輸送装置で基板の表面からの突出高さの異なる複数の電子部品の放熱を兼用でき、当該電子機器の筐体内のスペース効率が向上する。
前記発熱体は、同一の基板の同一の表面から突出するように設けられた複数の電子部品を含み、前記薄肉部は、前記電子部品と同数設けられると共に、それぞれ前記電子部品と対応する位置に設けられ、各薄肉部が、各電子部品の前記表面からの突出高さに応じた板厚を有し、それぞれ各電子部品と熱伝達可能に配置された構成であってもよい。そうすると、プレート型熱輸送装置の密閉空間内の流路断面積を最大限に確保しつつ、複数の電子部品の放熱に兼用でき、当該電子機器の放熱性能を向上させつつ、薄型化を図ることが可能となる。
前記発熱体は、基板の表面から突出するように設けられ、当該電子機器は、前記基板とは別体に設けられた部品を備え、前記薄肉部の少なくとも一部が、前記部品と重なる位置に配置された構成であってもよい。また、前記部品は、当該電子機器の電源となるバッテリ装置を含んでもよい。そうすると、バッテリ装置のような部品と筐体内面との間のデッドスペースを有効に利用して、プレート型熱輸送装置の密閉空間の容積を拡大でき、放熱効率が一層向上する。
本発明の上記態様によれば、高い熱効率で異なる複数の発熱体の放熱に対応することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るプレート型熱輸送装置を搭載した電子機器の内部構造を模式的に示した平面図である。 図2は、図1に示す電子機器の内部構造を模式的に示した縦断面図である。 図3は、プレート型熱輸送装置の構成を模式的に示した斜視図である。 図4は、密閉空間に支柱を持たずにメッシュ部材を充填した構成例を模式的に示した縦断面図である。 図5は、第1変形例に係るプレート型熱輸送装置を備えた電子機器の内部構造を模式的に示した縦断面図である。 図6は、第2変形例に係るプレート型熱輸送装置を備えた電子機器の内部構造を模式的に示した縦断面図である。
以下、本発明に係るプレート型熱輸送装置について、この装置を搭載した電子機器との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプレート型熱輸送装置10を搭載した電子機器12の内部構造を模式的に示した平面図である。図2は、図1に示す電子機器12の内部構造を模式的に示した縦断面図である。本実施形態では、電子機器12としてタブレット型PCを例示する。電子機器12はタブレット型PC以外であってもよく、例えばデスクトップ型PC、ノート型PC、スマートフォン、携帯電話、電子手帳等であってもよい。
図1及び図2に示すように、電子機器12は、筐体13と、ディスプレイ14とを備える。
筐体13は、内部に各種電子部品や機器の収容空間を形成した薄い箱状部材である。筐体13は、その前面開口にディスプレイ14が設けられている。ディスプレイ14は、例えばタッチ操作可能な液晶ディスプレイで構成されている。
筐体13の内部には、電子基板16、複数の電子部品18,19,20、プレート型熱輸送装置10、バッテリ装置21、及びメモリ等の図示しない各種電子部品等が配設されている。
電子基板16は、その表面16aに電子部品18〜20が実装されている。さらに電子基板16の表面16a或いはその裏面には、電子部品18〜20以外の他の電子部品、例えば各種ICチップ等が実装されている。本実施形態の場合、電子部品18はCPUであり、電子部品19はDCDCコンバータであり、電子部品20はSSDである。これら電子部品18〜20は、電子機器12に搭載される電子部品の中でも発熱量の大きな発熱体である。そこで、本実施形態に係るプレート型熱輸送装置10は、これら電子部品18〜20の放熱用として設置されている。プレート型熱輸送装置10による冷却対象の電子部品は、CPU、DCDCコンバータ、SSD以外であっても勿論よく、例えばGPU(Graphics Processing Unit)等の各種演算装置、カメラ用の画像チップや部品等、電子機器12の動作中に発熱する各種発熱体を例示できる。
バッテリ装置21は、筐体13内で電子基板16の側方に配置されている。バッテリ装置21は、電子機器12の電源であり、外部の電源装置から充電可能である。
図3は、プレート型熱輸送装置10の構成を模式的に示した斜視図である。
プレート型熱輸送装置10は、電子部品18〜20から発せられる熱を吸熱して拡散し、外部に放熱するためのプレート型構造の放熱用器具である。プレート型熱輸送装置10は、例えばヒートパイプの一種類であるベーパーチャンバである。
図2及び図3に示すように、プレート型熱輸送装置10(以下、単に「熱輸送装置10」ともいう)は、一対のプレート部材22,23の間に作動流体Fが封入される密閉空間25を形成した構造である。
プレート部材22,23は、アルミニウムや銅、ステンレスのような熱伝導率が高い金属によって形成されたプレートである。プレート部材22,23は、例えば長方形状である。プレート部材22,23は、その四周縁部が互いに溶接等によって接合されて封止されることで、内部に密閉空間25が形成される。図2及び図3では、プレート部材22,23の四周縁部に形成される接合部26をプレート部材22,23とは別の壁部として誇張して図示しているが、実際の接合部26は、例えば両プレート部材22,23の縁部を板厚方向に潰して接合した薄いフランジ形状となる。
熱輸送装置10は、プレート部材23側の外面10aに板厚の薄い薄肉部28を有する。薄肉部28は、外面10aの大部分を占める厚肉部30よりも板厚を薄く形成した部分である。薄肉部28は、電子基板16に対向配置されるプレート部材23が密閉空間25内へと板厚方向に凹んだ構造である。図2及び図3に示す構成例では、薄肉部28は外面10aに形成された矩形状の凹部としている。このため、薄肉部28は簡素な構造であり、当該熱輸送装置10の製造効率や製造コストが低減される。
密閉空間25は、封入された作動流体Fが相変化を生じながら流通する流路となる。作動流体Fとしては、例えば水、代替フロン、フロン、アセトン又はブタン等が用いられる。本実施形態では、作動流体Fは水である。作動流体Fは、密閉空間25内で発熱体である電子部品18〜20からの熱で蒸発して拡散移動し、放熱して凝縮した後に再び電子部品18〜20に対する吸熱位置まで戻る相変化を繰り返して熱輸送を行う。密閉空間25は、薄肉部28に対応する部分での流路高さH1(熱輸送装置10の板厚方向での距離)が、厚肉部30に対応する部分での流路高さH2よりも小さい。本実施形態の場合、プレート部材22,23の板厚が0.15mm程度、厚肉部30に対応する部分での密閉空間25の流路高さが0.3mm程度、薄肉部28に対応する部分での密閉空間25の流路高さが0.2〜0.1mm程度となっている。
密閉空間25には、複数の支柱32が所定間隔で配列されている。各支柱32は、例えば一方のプレート部材22の内面から突出し、他方のプレート部材23の内面に当接している。支柱32は、薄肉部28に対応する部分及び厚肉部30に対応する部分にそれぞれ設けられている。各支柱32は、密閉空間25が外力で潰れることを防止している。薄肉部28に対応する部分に設けられた各支柱32の高さは、厚肉部30に対応する部分に設けられた各支柱32の高さよりも小さい。これにより、各支柱32は、薄肉部28で低い流路高さH1となった部分にも適切に配置できる。支柱32は、プレート部材23の内面から突出し、プレート部材22の内面に当接する構造でもよい。
各支柱32の先端面とプレート部材23の内面との間には、例えばメッシュ部材34が介在している。メッシュ部材34は、例えば金属製の細線を綿状に編んだメッシュである。メッシュ部材34は、凝縮した作動流体Fを毛細管現象で送液するためのウィックとなる部分である。メッシュ部材34は、プレート部材23の内面に沿ったシート形状でもよいし、各支柱32間の隙間を埋めるように密閉空間25に充填されてもよい。各支柱32間の隙間がウィックとして機能する場合等には、メッシュ部材34は省略してもよい。図4に示すように、熱輸送装置10は、支柱32を省略し、メッシュ部材34を密閉空間25を満たすように充填した構成としてもよい。
図2に示すように、各電子部品18〜20は、電子基板16の同一の表面16aから突出するように設けられている。各電子部品18〜20は、その機能や種類によって厚みが異なるため、表面16aからの突出高さがそれぞれ異なる。本実施形態の場合は、SSDである電子部品20の突出高さが最も高く、DCDCコンバータである電子部品19の突出高さが次に高く、CPUである電子部品18の突出高さが最も低い構成となっている。
そこで、熱輸送装置10は、外面10aを吸熱面として各電子部品18〜20の頂面18a〜20aに対して熱伝達可能に対面配置される。この際、最も高い電子部品20は、外面10aのうちで一段凹んだ薄肉部28に対応配置される。これにより、熱輸送装置10は、筐体13内に収納可能な薄い板厚を確保した状態で、電子基板16の表面16aからの突出高さの異なる複数の電子部品18〜20の放熱用として兼用可能となっている。換言すれば、熱輸送装置10は、厚肉部30での十分な流路高さH2(流路容積)による高い熱輸送効率を確保しつつ、薄肉部28によって高さの高い電子部品20に対応することもできる。
各頂面18a〜20aと外面10aとの間には、それぞれ熱伝導部材36〜38を介在させている。熱伝導部材36〜38は、例えば高い熱伝導率を持ったゴム材料(サーマルラバー)である。これにより、各頂面18a〜20aと外面10aとの間の密着性が高まり、熱伝達性能が向上する。各頂面18a〜20aと外面10aとは熱伝導部材36〜38を介さずに直接的に当接させてもよい。なお、熱輸送装置10は、薄肉部28に最も高さ寸法の高い電子部品20が配置されるため、図2に示すように外面10aと各頂面18a〜20aとの間の隙間を略一定に構成できる。このため、熱伝導部材36〜38の厚みは略一定となり、熱伝導部材36〜38が過度な厚みとなって熱効率が低下することが抑制される。換言すれば、熱輸送装置10は、熱伝導部材36〜38の厚みを必要最小限に構成しつつ、高さ寸法の異なる各電子部品18〜20に対応できる。
従って、電子機器12では、電子部品18〜20から発せられた熱は、熱伝導部材36〜38から熱輸送装置10へと伝わって拡散される。これにより、電子部品18〜20の熱は、熱輸送装置10から筐体13内へと放熱され、最終的には例えば筐体13の外面から筐体13外へと放熱される。なお、当該電子機器12では、筐体13内に冷却ファン40を設置し(図1参照)、より効率的に熱輸送装置10で輸送した熱を筐体13外に排出可能となっている。
このような熱輸送装置10の製造方法の一例としては、例えば、先ず支柱32分の高さを含めた厚みを持ったプレート部材22を形成する。次いで、このプレート部材22に対してプレス加工等によって薄肉部28の原型となる段差を形成する。続いて、段差を形成したプレート部材22に対してエッチング加工や機械加工によって支柱32を形成すると共に密閉空間25を形成する。そうすると、プレート部材22の薄肉部28を形成する部分については、支柱32や密閉空間25の高さが他の部分よりも小さく形成される。次に、このようなプレート部材22に対してメッシュ部材34を介してプレート部材23を接合し、最後に作動流体Fを封入すればよい。
図5は、第1変形例に係るプレート型熱輸送装置10Aを備えた電子機器12の内部構造を模式的に示した縦断面図である。
図4に示すように、この熱輸送装置10Aは、図2に示した熱輸送装置10と比べて、外面10a側に薄肉部42,44を追加した構造である。なお、図5ではメッシュ部材34の図示を省略しており、図6についても同様である。
薄肉部42は電子部品18と対応配置され、薄肉部44は電子部品19と対応配置される。薄肉部42,44は、薄肉部28と同様な矩形状の凹部である。このようにプレート型熱輸送装置10Aは、電子部品18〜20と同数の薄肉部42,44,28を有し、薄肉部42,44,28がそれぞれ電子部品18〜20と対応する位置に設けられている。これにより、熱輸送装置10Aは、薄肉部28,42,44を設けていない厚肉部30の厚みを拡大できる。すなわち、熱輸送装置10Aでは、厚肉部30の流路高さH3を熱輸送装置10の厚肉部30の流路高さH2よりも大きく形成できる。この際、厚肉部30は、デッドスペースとなる各電子部品18〜20間に配置される。このため、熱輸送装置10Aは、熱輸送効率を一層向上させつつも、筐体13内での実質的な設置スペースの厚み増加を回避できる。熱輸送装置10Aは、2番目に高さ寸法の大きな電子部品19に対応する薄肉部44のみを形成し、薄肉部42は省略した構成でもよい。
図6は、第2変形例に係るプレート型熱輸送装置10Bを備えた電子機器12の内部構造を模式的に示した縦断面図である。
図6に示すように、この熱輸送装置10Bは、図2に示した熱輸送装置10と比べて、薄肉部28を熱輸送装置10Bの一側部まで延出した薄肉延出部46を備える。
薄肉延出部46は、薄肉部28と同様にプレート部材23を密閉空間25内へと凹ませた構造であるが、熱輸送装置10Bの一端部を含んで形成されている点が薄肉部28と異なる。薄肉延出部46は、電子基板16とは別体で筐体13内に設置される部品、ここではバッテリ装置21と重なる位置まで延在している。つまり、薄肉延出部46は、筐体13内でデッドスペースとなるバッテリ装置21と筐体13との間の隙間に配設されている。これにより、熱輸送装置10Bは、作動流体Fが封入された密閉空間25の容積を可及的に拡大して熱輸送効率を向上させつつも、筐体13内での実質的な設置スペースの増加を回避できる。つまり、熱輸送装置10Bは、バッテリ装置21上のデッドスペースを放熱空間として有効に利用できる。薄肉延出部46は、バッテリ装置21以外の部品、例えばプレート型熱輸送装置10Bによる熱輸送対象となる電子部品18等を実装した電子基板16以外の基板やHDD(Hard Disk Drive)装置等に重なる位置に設けられてもよい。薄肉延出部46は、図5に示す熱輸送装置10Aに設けてもよい。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、薄肉部28,42,44として、矩形状の凹部である構造を例示したが、薄肉部28,42,44は矩形以外の形状であってもよい。また、プレート部材22側に薄肉部を設けてもよい。また、1つの薄肉部28,42,44に2つ以上の電子部品を熱伝達可能に当接配置してもよい。
10,10A,10B プレート型熱輸送装置
10a 外面
12 電子機器
13 筐体
16 電子基板
16a 表面
18〜20 電子部品
18a〜20a 頂面
21 バッテリ装置
22,23 プレート部材
25 密閉空間
28,42,44 薄肉部
30 厚肉部
32 支柱
34 メッシュ部材
36〜38 熱伝導部材
46 薄肉延出部
F 作動流体

Claims (8)

  1. 一対のプレート部材の間に密閉空間を形成し、該密閉空間に作動流体を封入したプレート型熱輸送装置であって、
    板厚の薄い薄肉部を一部に設けたことを特徴とするプレート型熱輸送装置。
  2. 請求項1に記載のプレート型熱輸送装置において、
    前記薄肉部は、前記一対のプレート部材の少なくとも一方が前記密閉空間内へと凹んだ構造であることを特徴とするプレート型熱輸送装置。
  3. 請求項1又は2に記載のプレート型熱輸送装置において、
    前記密閉空間には、一方のプレート部材の内面から突出し、前記他方のプレート部材の内面に当接した支柱が複数設けられており、
    前記支柱は、前記薄肉部に対応する部分及び前記薄肉部以外に対応する部分にそれぞれ設けられていることを特徴とするプレート型熱輸送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレート型熱輸送装置と、該プレート型熱輸送装置と熱伝達可能に設けられた発熱体とを備えることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4に記載の電子機器において、
    前記発熱体は、同一の基板の同一の表面から突出するように設けられ、前記表面からの突出高さが異なる少なくとも2個の電子部品を含み、
    前記突出高さの大きな電子部品の頂面に対し、前記薄肉部が熱伝達可能に配置され、
    前記突出高さの小さな電子部品の頂面に対し、前記薄肉部以外の部分が熱伝達可能に配置されていることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項4に記載の電子機器において、
    前記発熱体は、同一の基板の同一の表面から突出するように設けられた複数の電子部品を含み、
    前記薄肉部は、前記電子部品と同数設けられると共に、それぞれ前記電子部品と対応する位置に設けられ、
    各薄肉部が、各電子部品の前記表面からの突出高さに応じた板厚を有し、それぞれ各電子部品と熱伝達可能に配置されていることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項4に記載の電子機器において、
    前記発熱体は、基板の表面から突出するように設けられ、
    当該電子機器は、前記基板とは別体に設けられた部品を備え、
    前記薄肉部の少なくとも一部が、前記部品と重なる位置に配置されていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項7に記載の電子機器において、
    前記部品は、当該電子機器の電源となるバッテリ装置を含むことを特徴とする電子機器。
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