JP2019031834A - 電気錠制御システム、電気錠システム、及びプログラム - Google Patents

電気錠制御システム、電気錠システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の鍵装置で錠側通信モードが変更されたことを共有できる電気錠制御システム、電気錠システム、及びプログラムを提供する。【解決手段】複数の鍵装置2(2A,2B)は、第1の通信方式で無線通信を行う鍵側第1通信部22と、第2の通信方式で無線通信を行う鍵側第2通信部23と、鍵側制御部21とをそれぞれ有する。電気錠制御装置1は、第1の通信方式で無線通信を行う錠側通信部12と、電気錠3を制御する錠側制御部11とを有する。通知元の鍵装置2の鍵側第1通信部22が錠側通信部12と通信して、錠側通信部12の錠側通信モードの変更情報を取得すると、鍵側制御部21が、鍵側第2通信部23から通知先の鍵装置2に錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を送信させる。【選択図】図1

Description

本開示は、電気錠制御システム、電気錠システム、及びプログラムに関し、特に、建物に設けられた開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御するための電気錠制御システム、電気錠システム、及びプログラムに関する。
従来、建物のドアの施錠及び解錠を行う電気錠システムがあった(例えば特許文献1参照)。特許文献1の電気錠システムは、ドアに設けられた主錠及び補助錠の施錠及び解錠を制御するコントローラを含む。コントローラは、電子鍵をオン状態にする起動信号を定期的に送信する。電子鍵は、起動信号を受信するとオン状態になり、コントローラへID情報を送信する。コントローラは、電子鍵からID情報を受信すると、ID情報を認証し、認証可の場合には施錠されていた主錠及び補助錠を解錠する。
特開2016−20606号公報
特許文献1に記載の電気錠システムでは、コントローラ(電気錠制御装置)において、電子鍵(鍵装置)と通信する通信モードが変更された場合、複数の電子鍵のそれぞれで通信モードを設定し直す必要があった。
本開示の目的は、複数の鍵装置で錠側通信モードが変更されたことを共有できる電気錠制御システム、電気錠システム、及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様の電気錠制御システムは、複数の鍵装置と、電気錠制御装置と、を備える。前記複数の鍵装置は、第1の通信方式で無線通信を行う鍵側第1通信部、第2の通信方式で無線通信を行う鍵側第2通信部、及び、鍵側第1通信部と鍵側第2通信部とを制御する鍵側制御部をそれぞれ有する。前記電気錠制御装置は、前記第1の通信方式で無線通信を行う錠側通信部、及び、前記錠側通信部が前記複数の鍵装置のいずれかから受信した情報に基づいて、建物の開口部を開閉する開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御する錠側制御部、を有する。前記複数の鍵装置のうち、前記鍵側第1通信部が前記錠側通信部と通信して、前記錠側通信部が行う無線通信の錠側通信モードの変更情報を取得した鍵装置が通知元の鍵装置となる。前記複数の鍵装置のうち前記通知元の鍵装置以外の鍵装置が通知先の鍵装置となる。前記通知元の鍵装置の前記鍵側制御部が、前記鍵側第2通信部から前記通知先の鍵装置に前記錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を前記鍵側第2通信部から送信させる。
本開示の一態様の電気錠システムは、前記電気錠制御システムと、前記電気錠制御装置によって制御される電気錠と、を備える。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータシステムを、前記電気錠制御システムが備える前記複数の鍵装置の1つとして動作させるためのプログラムである。前記プログラムは、コンピュータシステムに取得処理と送信処理とを実行させるためのプログラムである。取得処理では、前記電気錠制御装置と通信して、前記錠側通信モードの変更情報を取得する。送信処理では、前記通知先の鍵装置に前記錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を送信する。
本開示によれば、複数の鍵装置で錠側通信モードが変更されたことを共有できる。
図1は、本開示の一実施形態の電気錠制御システムを有する電気錠システムのブロック図である。 図2は、同上の電気錠制御システムの使用例を説明する概略図である。 図3は、同上の電気錠制御システムのタイムチャートである。 図4A、図4B、図4Cは、同上の電気錠制御システムが備える電気錠制御装置と鍵装置との間の通信状態を説明するタイムチャートである。 図5A、図5Bは、本開示の一実施形態の変形例3に係る電気錠制御システムにおいて電気錠制御装置からの距離と鍵装置での受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)との関係を示すグラフである。
(1)概要
以下、本実施形態に係る電気錠制御システムを含む電気錠システムの概要について説明する。本実施形態に係る電気錠制御システム10は、図1に示すように、電気錠制御装置1と、複数の鍵装置2(2A,2B)とを含む。電気錠システム100は、電気錠制御システム10と、電気錠制御装置1によって制御される電気錠3とを含む。また、本実施形態の電気錠制御システム10は、電気錠3の解錠又は施錠を操作するための専用の端末である専用鍵4を含む。尚、専用鍵4は電気錠制御システム10に必須の構成ではなく、専用鍵4は適宜省略が可能である。
本実施形態に係る電気錠制御システム10は電気錠3を制御するためのシステムである。電気錠3は開閉部材5(図2参照)を施錠又は解錠する。開閉部材5は、建物8の開口部80を開閉する。開閉部材5は、建物8の内側と外側とを隔てる扉又は窓であって、例えば、玄関、勝手口等の扉(開き戸又は引き戸)、又は掃き出し窓等である。本実施形態では、開閉部材5は、玄関扉である。電気錠制御装置1及び電気錠3は、開閉部材5に設置されている。電気錠制御装置1は、鍵装置2と通信可能に構成されている。電気錠制御装置1は、鍵装置2との通信によって、開閉部材5を施錠する施錠状態と、開閉部材5を解錠する解錠状態との切り替えを電気的に行うように構成されている。
鍵装置2は、電気錠制御装置1との通信機能を有している。本実施形態では、電気錠制御装置1と鍵装置2との間の通信方式は、電波を媒体とする無線通信である。鍵装置2は、例えば電話機能を有する携帯電話端末である。本実施形態では、電気錠制御装置1、鍵装置2、及び専用鍵4は、いずれも電池駆動式である。本実施形態では、建物8が戸建て住宅である場合を例として説明する。電気錠制御システム10のユーザ6(6A,6B,6C)は、建物8の住人及びその関係者のうち、鍵装置2(2A,2B)及び専用鍵4を所有する人である。
電気錠3は、電気錠制御装置1の錠側制御部11(後述する)から出力される施錠信号又は解錠信号によって、電動で開閉部材5を施錠又は解錠する。すなわち、電気錠3は、錠側制御部11からの施錠信号又は解錠信号によって、開閉部材5を施錠する施錠状態、又は開閉部材5を解錠する解錠状態に切り替えられる。
本実施形態に係る電気錠制御システム10は、電気錠制御装置1が鍵装置2との間で行う無線通信の通信モードである錠側通信モードが変更されたことを複数の鍵装置2(2A,2B)で共有できるよう、以下のように構成されている。
本実施形態に係る電気錠制御装置1は、図1に示すように、錠側制御部11と、錠側通信部12と、を備える。
錠側通信部12は、例えば鍵装置2又は専用鍵4と第1の通信方式で無線通信を行う。
錠側制御部11は、錠側通信部12が複数の鍵装置2のいずれかから受信した情報に基づいて、開閉部材5(図2参照)を施錠又は解錠するように電気錠3を制御する。
本実施形態に係る鍵装置2(2A,2B)は、図1に示すように、鍵側第1通信部22と、鍵側第2通信部23と、鍵側制御部21と、を備える。
鍵側第1通信部22は、例えば電気錠制御装置1又は専用鍵4と、錠側通信部12と同じ第1の通信方式で無線通信を行う。
鍵側第2通信部23は、例えば他の鍵装置2と、第2の通信方式で無線通信を行う。
鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22と鍵側第2通信部23とを制御する。
複数の鍵装置2(2A,2B)のうち、電気錠制御装置1から変更情報を取得した鍵装置2が通知元の鍵装置(例えば鍵装置2A)となる。変更情報は、電気錠制御装置1の錠側通信部12が行う無線通信の錠側通信モードが変更されたことを示す情報である。通知元の鍵装置(例えば鍵装置2A)は、錠側通信部12と通信して、錠側通信モードの変更情報を取得する。複数の鍵装置2(2A,2B)のうち通知元の鍵装置(例えば鍵装置2A)以外の鍵装置(例えば鍵装置2B)が通知先の鍵装置となる。そして、通知元の鍵装置(例えば鍵装置2A)の鍵側制御部21が、鍵側第2通信部23から通知先の鍵装置(例えば鍵装置2B)に錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を送信させる。
ここにおいて、「錠側通信モード」とは、例えば、錠側通信部12が定期的に送信する無線信号(例えば、電気錠制御装置1の存在を周囲に発信するためのアドバタイズ信号)の送信周期、送信出力等を設定する通信モードである。「錠側通信モードの変更情報」とは、例えば、錠側通信部12が定期的に送信する無線信号の送信周期、送信出力等の変更内容を示す情報である。
このように、通知元の鍵装置2から通知先の鍵装置2へ通知情報が送信されるので、複数の鍵装置2(2A,2B)で、電気錠制御装置1の錠側通信モードが変更されたという情報を共有できる。したがって、通知先の鍵装置2の鍵側制御部21は、電気錠制御装置1と通信する前に錠側通信部12の錠側通信モードが変更されたことを把握できる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る電気錠制御システム10及び電気錠システム100の構成(電気錠制御装置1、鍵装置2、電気錠3、専用鍵4)について説明する。
(2.1)電気錠制御装置
電気錠制御装置1は、図1に示すように、錠側制御部11と、錠側通信部12と、錠側記憶部13と、錠側操作部14と、電池15と、を備えている。本実施形態の電気錠制御装置1では、錠側制御部11、錠側通信部12、錠側記憶部13、錠側操作部14、及び電池15が1つのケースに収納されている。
錠側通信部12は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有し、電波を媒体とする無線通信を行う。錠側通信部12は、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)の規格に準拠した通信方式(第1の通信方式)で近距離無線通信を行うように構成されている。ここで、「BLE」とは、無線PAN(Personal Area Network)技術であるBluetooth(登録商標)の仕様における、低消費電力仕様の呼称である。尚、第1の通信方式は、BLEに限定されず、無線局の免許が不要な通信方式であれば、ZigBee(登録商標)等の通信方式でもよい。
錠側通信部12は、錠側制御部11からの指令に従って、アドバタイズ信号(ビーコン信号)を間欠的に(例えば1秒間隔で)送信する。本実施形態では、錠側通信部12は、錠側制御部11からの指令に従って、電気錠制御装置1の存在を周囲に発信するためのアドバタイズ信号を送信する。また、錠側通信部12は、アドバタイズ信号に応答して鍵装置2(2A,2B)から送信される応答信号を受信する。つまり、錠側通信部12は、無線信号の送信機能及び受信機能を有しており、鍵装置2との間で双方向の無線通信を行うように構成されている。
また、錠側通信部12は、受信した無線信号(電波信号)Sig1の受信信号強度(RSSI)を計測する機能を有している。錠側通信部12は、鍵装置2からの無線信号Sig1を受信すると、無線信号Sig1に含まれる鍵情報等の情報と、無線信号Sig1(受信信号)の受信信号強度(計測値)とを錠側制御部11に出力する。
錠側記憶部13は、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)のような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。錠側記憶部13は、電気錠3の制御を許可された複数の鍵装置2及び専用鍵4の鍵情報を認証情報として記憶する。ここにおいて、鍵情報とは、電気錠制御装置1が電気錠3の制御を許可した鍵装置2及び専用鍵4に対して、電気錠制御装置1からそれぞれ付与された情報である。複数の鍵装置2及び専用鍵4には互いに異なる識別情報が予め割り当てられている。このため、錠側記憶部13には、鍵装置2及び専用鍵4の識別情報と、鍵装置2及び専用鍵4にそれぞれ付与された鍵情報とが対応付けて記憶されている。また、錠側記憶部13には、電気錠3の制御を許可された鍵装置2の連絡先の情報(例えばメールアドレス、IPアドレス、電話番号等)が記憶されている。例えば、電気錠制御装置1が鍵装置2に電気錠の制御を許可して、鍵情報を鍵装置2に付与した際に、錠側制御部11が、鍵装置2から取得した連絡先の情報を錠側記憶部13に記憶させる。
錠側操作部14は、ユーザ6(つまり、人)による操作入力を受け付ける機能を有している。錠側操作部14は、例えば建物8の外側に露出するようにケースに設けられた解錠操作のための押釦スイッチを含む。尚、錠側操作部14は、例えば開閉部材5(玄関扉)に備わっているドアハンドル(取っ手)に設けられてもよいし、ユーザ6がドアハンドルに触れる操作を検知するタッチセンサ等であってもよい。錠側操作部14は、ユーザ6による操作入力を受け付けると、操作入力に応じた操作信号を錠側制御部11に出力する。
錠側制御部11は、電気錠3の制御を許可された鍵装置2又は専用鍵4からの情報に基づいて電気錠3を制御する施解錠処理、等を行う。錠側制御部11は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、錠側制御部11は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。プロセッサが、例えばメモリ又は錠側記憶部13に記録されたプログラムを実行することにより、コンピュータシステムによって錠側制御部11の各種の機能が実現される。プログラムは、マイクロコンピュータのメモリ又は錠側記憶部13に予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
本実施形態では電気錠制御装置1が備える電気回路(錠側制御部11、錠側通信部12、錠側記憶部13等)は電池15を電源として動作する。電池15は、一次電池でもよいし、充電が可能な二次電池でもよい。
(2.2)鍵装置
鍵装置2は、例えばスマートフォンのような携帯端末である。鍵装置2は、図1に示すように、鍵側制御部21と、鍵側第1通信部22と、鍵側第2通信部23と、鍵側記憶部24と、表示部25と、鍵側操作部26と、を備えている。
鍵側制御部21は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、鍵側制御部21は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが鍵装置2用のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが鍵側制御部21として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
鍵側第1通信部22は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有している。鍵側第1通信部22は、電気錠制御装置1又は専用鍵4との間で、例えばBLEの規格に準拠した通信方式(第1の通信方式)で近距離無線通信を行うように構成されている。鍵側第1通信部22は、例えば、錠側通信部12から送信されるアドバタイズ信号を受信する。また、鍵側第1通信部22は、アドバタイズ信号を受信すると、受信したアドバタイズ信号に対する応答信号を電気錠制御システム10に送信する。つまり、鍵側第1通信部22は、信号の送信機能及び受信機能を有しており、錠側通信部12との間で双方向の通信を行うように構成されている。
鍵側第2通信部23は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有している。鍵側第2通信部23は、例えば第3世代移動通信システム、第4世代移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)等の通信方式(第2の通信方式)で電波を媒体とした無線通信を行う。鍵側第2通信部23は、公衆網60に接続された基地局51,52との間で無線通信を行い、公衆網60を介してサーバ70と通信することができる。このように、第2の通信方式で無線通信を行う鍵側第2通信部23は、公衆網60に接続され、公衆網60を介して他の鍵装置2と通信するので、鍵側第1通信部22の通信範囲よりも広範囲の通信が可能である。
鍵側記憶部24は、例えばEEPROMのような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。鍵側記憶部24は、鍵装置2に割り当てられた個別の識別情報、及び電気錠制御装置1から付与された鍵情報、電気錠制御装置1の現在の錠側通信モード、等を記憶する。また、鍵側記憶部24には、電気錠制御装置1によって電気錠3の制御を許可された全ての鍵装置2の連絡先の情報(例えばメールアドレス、IPアドレス、電話番号等)が記憶されている。鍵側制御部21は、例えば鍵装置2が電気錠制御装置1に登録されたときに、電気錠制御装置1から連絡先の情報を取得して鍵側記憶部24に記憶させる。また、鍵側記憶部24に記憶された連絡先の情報は、鍵装置2が電気錠制御装置1と通信する際に、電気錠制御装置1から受信した最新の情報に適宜更新される。また、鍵側記憶部24には、鍵装置2のコンピュータが実行する鍵装置2用のプログラムが記憶されている。このプログラムは、予めメモリに記憶されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。本実施形態のように、鍵装置2がスマートフォンであれば、鍵側記憶部24には、ユーザ6が任意にインストールしたアプリケーションが記憶されていてもよい。
表示部25は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の薄型ディスプレイ装置である。表示部25は、鍵側制御部21によって表示内容が制御される。
鍵側操作部26は、ユーザ6による操作入力を受け付ける機能を有している。鍵側操作部26は、例えば鍵装置2のケースに設けられた押釦スイッチで構成されていてもよいし、鍵装置2のケースに設けられたレバーで構成されていてもよい。本実施形態では、鍵側操作部26は、表示部25を構成するディスプレイ装置に設けられたタッチパネルを有している。タッチパネルは、静電容量方式、感圧式等のタッチセンサを有する。ユーザ6が表示部25のディスプレイ装置に触れる操作(タップ操作、スワイプ操作等)を行うと、鍵側操作部26は、操作に応じた信号を鍵側制御部21に出力する。
(2.3)専用鍵
専用鍵4は、例えばアクティブ型のRFID(Radio Frequency IDentification System)タグからなり、電気錠3の鍵として用いられる携帯端末である。専用鍵4は、図1に示すように、制御部41と、通信部42と、操作部43と、を備える。
制御部41は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、制御部41は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部41として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
通信部42は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有している。通信部42は、電気錠制御装置1又は鍵装置2との間で、例えばBLEの規格に準拠した第1の通信方式で近距離無線通信を行うように構成されている。通信部42は、例えば、錠側通信部12から送信されるアドバタイズ信号を受信する。また、通信部42は、アドバタイズ信号を受信すると、受信したアドバタイズ信号に対する応答信号を電気錠制御装置1に送信する。つまり、通信部42は、信号の送信機能及び受信機能を有しており、錠側通信部12との間で双方向の通信を行うように構成されている。
操作部43は、ユーザ6(つまり、人)による操作入力を受け付ける機能を有している。操作部43は、例えば押釦スイッチを含み、ユーザ6による押釦スイッチの操作入力を受け付けると、操作入力に応じた操作信号を制御部41に出力する。
(2.4)電気錠
電気錠3は、開閉部材5(ここでは、玄関扉)を解錠及び施錠する。電気錠3は、デッドボルトと、駆動部と、駆動回路と、を有している。駆動回路は、錠側制御部11から出力される制御信号(解錠信号又は施錠信号)に応じて駆動信号を作成し、この駆動信号を駆動部に出力する。駆動部は、電動モータと、電動モータの駆動力をデッドボルトに伝達する伝達機構と、を備えている。駆動部は、駆動回路から入力される駆動信号に従って駆動モータを駆動する。駆動モータの駆動力が伝達機構を介してデッドボルトに伝達されることによって、デッドボルトが施錠位置又は解錠位置に移動する。ここで、デッドボルトが施錠位置に移動した状態では、デッドボルトの少なくとも一部が、開閉部材5を支持する扉枠に設けられたボルト穴に挿入されており、この状態では開閉部材5が閉じた状態で保持される。つまり、開閉部材5が施錠された状態となる。デッドボルトが解錠位置に移動した状態では、デッドボルトの全体がボルト穴の外に出ており、この状態では開閉部材5の開閉が可能になる。つまり、開閉部材5が解錠された状態となる。
(3)動作
以下、電気錠制御装置1及び鍵装置2の動作について説明する。
ここでは、電気錠制御装置1が、ユーザ6A,6Bが携帯する2つの鍵装置2A,2Bと、ユーザ6Cが携帯する専用鍵4とに鍵情報を付与している場合を想定する。
まず、ユーザ6Aが帰宅する際に鍵装置2Aを用いて電気錠3を解錠する場合の動作を説明する(図2参照)。この時、鍵装置2Bを携帯するユーザ6Bと、専用鍵4を携帯するユーザ6Cは、錠側通信部12から送信される無線信号が届かない場所にいるものとする。
電気錠制御装置1の錠側制御部11は、電池15の残量を定期的に監視しており、電池15の残量が所定の判定値以上であれば、錠側通信部12の錠側通信モードを定常時の第1通信モードに設定する。第1通信モードでは、錠側制御部11は、周囲に存在する鍵装置2を起動させるためのアドバタイズ信号を所定の時間間隔t1(例えば1秒間隔)で錠側通信部12から送信させる(図4A参照)。
鍵装置2Aを携帯したユーザ6Aが宅外において建物8の開口部80に近づく向きに移動すると、鍵装置2の鍵側第1通信部22によって電気錠制御装置1から送信されたアドバタイズ信号が受信される。
ここで、鍵側制御部21は、図4Aに示すように、無線信号を受信する受信処理を鍵側第1通信部22に間欠的に行わせている。すなわち、鍵側制御部21は、所定の周期T1(例えば5秒)ごとに、アドバタイズ信号の送信周期t1よりも長い所定の受信期間T10(例えば2秒)を設けており、受信処理を行う受信期間T10と受信処理を行わない休止期間とを交互に設けている。受信期間T10は、第1通信モードでのアドバタイズ信号の送信周期t1よりも長い時間に設定されているので、受信期間T10において鍵側第1通信部22がアドバタイズ信号を受信できる可能性が高い。したがって、鍵装置2は、周期T1が経過するまでの間にアドバタイズ信号を受信することができる。
鍵側第1通信部22がアドバタイズ信号を受信すると、鍵側制御部21は、電気錠3を制御するためのアプリケーション(プログラム)を起動し、表示部25に電気錠3を制御するための操作画面を表示させる。ユーザ6Aが操作画面において電気錠3を解錠する操作を行うと、鍵側制御部21は鍵側第1通信部22から電気錠制御装置1に接続要求を送信させる。電気錠制御装置1の錠側制御部11は、錠側通信部12が鍵装置2Aからの接続要求を受信すると、錠側通信部12から鍵装置2Aに接続応答を送信し、錠側通信部12が鍵装置2Aと接続された状態となる。ここで、鍵側第1通信部22が錠側通信部12に接続されるとは、鍵側第1通信部22が錠側通信部12と第1の通信方式で通信可能な状態になることをいう。
鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22が錠側通信部12に接続されると、鍵情報と電気錠3の解錠を要求する解錠制御情報とを含む無線信号を鍵側第1通信部22から錠側通信部12に送信させる。
電気錠制御装置1の錠側制御部11は、鍵装置2Aから送信された鍵情報と解錠制御情報とを錠側通信部12が受信すると、鍵情報を錠側記憶部13が記憶する認証情報と照合することにより、鍵装置2Aの認証を行う。そして、鍵装置2Aの認証が成功し、かつ、錠側通信部12が受信した受信信号の受信信号強度が所定の下限値以上であれば、錠側制御部11は、電気錠3に解錠信号を出力して電気錠3を解錠させる。ここにおいて、錠側制御部11は、鍵装置2Aの認証が成功しても、受信信号強度が下限値未満であれば、電気錠3を解錠させる制御を行わない。つまり、電気錠制御装置1の近くに鍵装置2Aが存在しなければ、錠側制御部11は電気錠3を解錠させる制御を行わないので、第三者が建物8に入る可能性が低下し、安全性が向上する。
電気錠3が解錠すると、ユーザ6Aは開閉部材5を開けて建物80の内部に入ることができる。錠側制御部11は、電気錠3を解錠すると、例えば一定の解錠時間が経過した時点で、電気錠3に施錠信号を出力して、電気錠3を施錠する。
尚、専用鍵4を用いて電気錠3を解錠又は施錠する場合は、専用鍵4を携帯するユーザ6Cが、専用鍵4と電気錠制御装置1とが通信可能な範囲に移動して、専用鍵4の操作部43を操作する。このとき、制御部41は鍵情報と解錠制御情報とを通信部42から電気錠制御装置1に送信させる。専用鍵4から送信された鍵情報及び解錠制御情報を錠側通信部12が受信すると、錠側制御部11が鍵情報を錠側記憶部13が記憶する認証情報と照合することによって、専用鍵4の認証を行う。そして、専用鍵4の認証が成功し、かつ、錠側通信部12が受信した受信信号の受信信号強度が所定の下限値以上であれば、錠側制御部11は、電気錠3に解錠信号を出力して電気錠3を解錠させる。これにより、専用鍵4を用いて電気錠3の解錠を行うことができる。
次に、電気錠制御装置1の錠側通信モードが第2通信モードに変更された場合の動作を図3に基づいて説明する。
電気錠制御装置1の錠側制御部11は、電池15の残量を定期的に監視しており、電池15の残量が判定値を下回ると、錠側通信モードを第1通信モードから第2通信モードに変更する(S1)。第2通信モードでは、錠側制御部11は、第1通信モードでの送信周期t1よりも長い送信周期t2でアドバタイズ信号を錠側通信部12から送信させる(図4B,図4C参照)。本実施形態では、第2通信モードにおいてアドバタイズ信号が送信される送信周期t2は、鍵装置2での受信期間T10よりも長い時間に設定されている。第2通信モードは、第1通信モードに比べて消費電力が低下するような通信モードであり、電池15の残量が判定値を下回った場合には錠側通信モードを第2通信モードに設定することで、電池15の消耗を抑制できる。
その後、鍵装置2Aを携帯したユーザ6Aが電気錠制御装置1に近付くと、鍵装置2Aの鍵側第1通信部22によって、電気錠制御装置1から送信されるアドバタイズ信号が受信される(S2)。ここで、鍵装置2Aの鍵側制御部21は、錠側通信モードが変更されたことを把握しておらず、図4Aに示すように周期T1ごとに受信期間T10を設け、受信期間T10の間にアドバタイズ信号の受信待ちを行っている。受信期間T10はアドバタイズ信号の送信周期t2よりも短いため、1回の周期T1ではアドバタイズ信号を受信できない可能性が高いが、受信期間T10を複数回繰り返す間に鍵側第1通信部22はアドバタイズ信号を受信できる。
そして、鍵側第1通信部22がアドバタイズ信号を受信すると、鍵側制御部21は、電気錠3を制御するためのアプリケーション(プログラム)を起動し、表示部25に電気錠3を制御するための操作画面を表示させる。ユーザ6Aが操作画面において電気錠3を解錠する操作を行うと、鍵側制御部21は鍵側第1通信部22から電気錠制御装置1に接続要求を送信させる(S3)。電気錠制御装置1の錠側制御部11は、錠側通信部12が鍵装置2Aからの接続要求を受信すると、錠側通信部12から鍵装置2Aに接続応答を送信し(S4)、鍵装置2Aと接続された状態となる。
鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22が錠側通信部12に接続されると、鍵情報と電気錠3の解錠を要求する解錠制御情報とを含む無線信号を鍵側第1通信部22から錠側通信部12に送信させる(S5)。
電気錠制御装置1の錠側制御部11は、鍵装置2Aから送信された鍵情報と解錠制御情報とを錠側通信部12が受信すると、鍵情報を錠側記憶部13が記憶する認証情報と照合することによって、鍵装置2Aの認証を行う。そして、鍵装置2Aの認証が成功し、かつ、錠側通信部12が受信した受信信号の受信信号強度が所定の下限値以上であれば、錠側制御部11は、電気錠3に解錠信号を出力して電気錠3を解錠させる。錠側制御部11は、電気錠3を解錠すると、錠側通信部12から鍵装置2Aに応答信号を送信する(S6)。
鍵装置2Aの鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22が電気錠制御装置1から応答信号を受信すると、電気錠3の施解錠状態と現在の錠側通信モードの設定状態を要求する状態要求信号を含む無線信号を鍵側第1通信部22から錠側通信部12に送信させる(S7)。電気錠制御装置1の錠側制御部11は、鍵側第1通信部22が鍵装置2Aから状態要求信号を受信すると、電気錠3の施解錠状態と、現在の錠側通信モードの設定状態(この場合は第2通信モード)とを含む無線信号を、錠側通信部12から鍵装置2Aに送信させる(S8)。
鍵装置2Aの鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22が電気錠制御装置1から施解錠状態と現在の錠側通信モードの設定状態とを含む無線信号を受信すると、現在の錠側通信モードを鍵側記憶部24に記憶された錠側通信モード(例えば第1通信モード)と比較する。現在の錠側通信モードと鍵側記憶部24に記憶された錠側通信モードとが異なっていれば、鍵側制御部21は、錠側通信モードが変更されたと判断し、現在の錠側通信モードを鍵側記憶部24に記憶する。ここにおいて、鍵側制御部21は、電気錠制御装置1から受信した現在の錠側通信モードに基づき、現在の錠側通信モードと、鍵側記憶部24に記憶された錠側通信モードとを比較することで、錠側通信モードの変更情報を取得している。
また、鍵側制御部21は、錠側通信モードが変更されたと判断すると、錠側通信モードの変更を通知するための通知情報、つまり錠側通信モードが第2通信モードに変更されたことを示す通知情報を鍵側第2通信部23から通知先の鍵装置2Bに送信させる(S9)。ここで、鍵装置2Aの鍵側第2通信部23からサーバ70に鍵装置2B宛ての通知情報が送信されると、サーバ70が鍵装置2Aから受信した通知情報を鍵装置2Bに送信するプッシュ通知を行う。これにより、複数の鍵装置2(2A,2B)で、電気錠制御装置1の錠側通信モードが変更されたという情報を共有できる。また、鍵側第1通信部22に比べて広範囲の通信が可能な鍵側第2通信部23が通知情報を送信するので、鍵側第1通信部22の通信範囲に比べて広に範囲にいる通知先の鍵装置2に対して通知情報を送信できる。尚、本実施形態では、通知元の鍵装置2Aはサーバ70を経由して通知先の鍵装置2Bに通知情報を送信しているが、通知元の鍵装置2Aが通知先の鍵装置2Bに直接通信することが可能であれば、通知元の鍵装置2Aが通知先の鍵装置2Bに通知情報を直接送信してもよい。
鍵装置2Aの鍵側制御部21は、錠側通信モードが第1通信モードから第2通信モードに変更されたと判断すると、鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを錠側通信モードに応じて変更する(S10)。これにより、通知元の鍵装置2Aを携帯するユーザ6の操作を必要とせず、鍵装置2Aの鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを自動的に変更することができる。
また、通知先の鍵装置2Bの鍵側制御部21は、鍵側第2通信部23が鍵装置2Aからの通知情報をサーバ70経由で受信すると、鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを錠側通信モードに応じて変更する(S11)。換言すると、通知元の鍵装置2Aから通知先の鍵装置2Bに送信される通知情報は、通知先の鍵装置2Bにおいて鍵側通信モードを錠側通信モードに応じて変更させるための変更要求情報となる。したがって、通知先の鍵装置2Bの鍵側制御部21は、鍵側第2通信部23が鍵装置2Aからの通知情報(変更要求情報)を受信すると、鍵側通信モードを錠側通信モードに応じて変更する。これにより、通知先の鍵装置2Bを携帯するユーザ6の操作を必要とせず、鍵装置2Bの鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを自動的に変更することができる。
これにより、複数の鍵装置2A,2Bで、電気錠制御装置1の錠側通信モードが変更されたという情報を共有できる。また、通知先の鍵装置2Bでは、電気錠制御装置1と通信する前に、鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを錠側通信モードの変更に応じて変更することができる。
ここで、錠側通信モードが第1通信モードから第2通信モードに変更された場合、鍵装置2A,2Bの鍵側制御部21は、例えば図4Bに示すように、周期T1を変更せず鍵側第1通信部22の受信期間を受信期間T10から受信期間T10Aに長くする。換言すれば、鍵側制御部21は、周期T1に対する受信期間の割合(デューティ比)を大きくする。これにより、受信処理を行わない休止期間が短くなるから、アドバタイズ信号を受信できるまでの時間が短くなり、鍵装置2A,2Bが電気錠制御装置1に接続されるまでの時間が短くなる。よって、電気錠3の制御が行われるまでの時間が短くなり、電気錠制御システム10の使用性が向上する。この場合、周期T1に対する受信期間の割合(デューティ比)が大きくなるので、鍵装置2A,2Bでの消費電力は増加するが、電気錠制御装置1での消費電力を低減しつつ、電気錠制御システム10の使用性が損なわれる事態を回避できる。
また、鍵装置2A,2Bの鍵側制御部21は、図4Cに示すように、周期T1に対する受信期間の割合(デューティ比)は変えずに、受信期間を繰り返す周期を周期T1から周期T1Bに長くしてもよい。受信期間を繰り返す周期を周期T1から周期T1Bに長くすると、受信期間は受信期間T10から受信期間T10Bに長くなる。受信期間T10Bがアドバタイズ信号の送信周期t2よりも長い時間に設定されていれば、周期T1Bが経過する間に、鍵側第1通信部22がアドバタイズ信号を受信できる確率が高くなる。また、第1通信モードと第2通信モードとで、周期T1に対する受信期間の割合(デューティ比)が変わらないので、鍵装置2A,2Bでの消費電力が増加することもない。
また、図2に示すように、通知先の鍵装置2Bの鍵側第1通信部22と通信可能な範囲に専用鍵4が存在する場合、鍵装置2Bの鍵側制御部21は、錠側通信モードが変更されたことを示す情報を鍵側第1通信部22から専用鍵4に送信する。鍵装置2Bの鍵側記憶部24には、電気錠制御装置1に登録された専用鍵4の識別情報が記憶されている。したがって、鍵装置2Bの鍵側制御部21は、鍵側記憶部24に記憶された専用鍵4の識別情報をもとに、電気錠制御装置1に登録された専用鍵4に対して錠側通信モードの変更を示す情報を送信すればよい。これにより、通知元の鍵装置2Aからの通知情報を直接受信できない専用鍵4も、錠側通信モードが変更されたという情報を共有できる。そして、専用鍵4の制御部41は、錠側通信モードの変更に応じて通信部42の通信モードを変更することができる。
尚、通知元の鍵装置2Aにおいても鍵側第1通信部22と通信可能な範囲に専用鍵4が存在する場合、鍵装置2Aの鍵側制御部21は、錠側通信モードが変更されたことを示す情報を鍵側第1通信部22から専用鍵4に送信すればよい。換言すれば、複数の鍵装置2のうち専用鍵4と通信可能な鍵装置2の鍵側制御部21は、錠側通信モードが変更されたことを示す情報を鍵側第1通信部22から専用鍵4に送信すればよい。
また、電気錠制御装置1の錠側制御部11は、錠側通信モードを第1通信モードから第2通信モードに変更した後に、電池15が交換されるなどして電池15の残量が判定値以上になると、錠側通信モードを第2通信モードから第1通信モードに変更する。
その後、電気錠制御装置1と通信した鍵装置2が電気錠制御装置1から現在の錠側通信モードの設定情報(第1通信モード)を受信すると、鍵側制御部21は、現在の錠側通信モードと鍵側記憶部24に記憶された錠側通信モード(第2通信モード)とを比較する。鍵側制御部21は、錠側通信モードが変更されたと判断すると、錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を鍵側第2通信部23から通知先の鍵装置2に送信させる。これにより、複数の鍵装置2の間で、錠側通信モードが第2通信モードから第1通信モードに変更されたという情報を共有することができる。また、複数の鍵装置2は、錠側通信モードの変更に応じて、鍵側通信モードを変更することができる。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
鍵装置2と同様の機能は、鍵装置2用のプログラム(コンピュータプログラム)、又は鍵装置2用のプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る鍵装置2用のプログラムは、コンピュータシステムを、電気錠制御システム10が備える複数の鍵装置2の1つとして動作させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータシステムに取得処理と送信処理とを実行させるためのプログラムである。取得処理(図3のステップS7,S8)では、電気錠制御装置1と通信して、錠側通信モードの変更情報を取得する。送信処理(図3のステップS9)では、通知先の鍵装置2に錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を送信する。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)変形例1
上記の実施形態では、通知元の鍵装置2が、電気錠制御装置1から受信した情報(現在の錠側通信モードの設定情報)に基づいて錠側通信モードの変更情報を取得しているが、電気錠制御装置1が錠側通信モードの変更情報を鍵装置2に送信してもよい。
電気錠制御装置1の錠側制御部11が、錠側通信部12の錠側通信モードを変更すると、変更後に初めて通信する鍵装置2に対して、錠側通信モードを変更したことを示す変更情報を送信する。鍵装置2の鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22が変更情報を受信すると、錠側通信モードが変更されたことを通知する通知情報を鍵側第2通信部23から通知先の鍵装置2に送信する。これにより、複数の鍵装置2で、錠側通信モードが変更されたという情報を共有することができる。
(4.2)変形例2
上記の実施形態では、通知元の鍵装置2が、錠側通信モードの変更情報を取得すると、錠側通信モードの変更に応じて、鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを自動的に変更しているが、錠側通信モードの変更をユーザに通知するのみでもよい。
すなわち、通知元の鍵装置2の鍵側制御部21は、錠側通信モードの変更情報を取得すると、錠側通信モードの変更を表示する表示画面を表示部25に表示させる。また、通知元の鍵装置2の鍵側制御部21は、錠側通信モードの変更情報を取得すると錠側通信モードの変更を報知する報知音又は音声メッセージをスピーカから出力してもよい。このように、通知元の鍵装置2を携帯するユーザ6に、錠側通信モードの変更情報を通知することで、ユーザ6に対して鍵側通信モードの変更を促すことができる。
通知元の鍵装置2を携帯するユーザ6が、表示部25の表示画面などに基づいて鍵側通信モードの変更を判断すると、鍵側操作部26を用いて鍵側通信モードを変更するための操作を行う。そして、鍵側制御部21が、鍵側操作部26から入力される操作信号に応じて鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを錠側通信モードの変更に応じて変更する。これにより、通知元の鍵装置2を携帯するユーザ6が、鍵側通信モードの変更を判断できる。
また、上記の実施形態では、通知先の鍵装置2が、錠側通信モードの変更を通知する通知情報を受信すると、錠側通信モードの変更に応じて鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを自動的に変更しているが、錠側通信モードの変更をユーザに通知するのみでもよい。
すなわち、通知先の鍵装置2の鍵側制御部21は、鍵側第2通信部23が通知元の鍵装置2から通知情報を受信すると、錠側通信モードの変更を表示する表示画面を表示部25に表示させる。また、通知先の鍵装置2の鍵側制御部21は、鍵側第2通信部23が通知元の鍵装置2から通知情報を受信すると、錠側通信モードの変更を報知する報知音又は音声メッセージをスピーカから出力してもよい。このように、通知先の鍵装置2を携帯するユーザ6に、錠側通信モードの変更情報を通知することで、ユーザ6に対して鍵側通信モードの変更を促すことができる。
通知先の鍵装置2を携帯するユーザ6が、表示部25の表示画面などに基づいて鍵側通信モードの変更を判断すると、鍵側操作部26を用いて鍵側通信モードを変更するための操作を行う。そして、鍵側制御部21が、鍵側操作部26から入力される操作信号に応じて鍵側第1通信部22の鍵側通信モードを錠側通信モードの変更に応じて変更する。これにより、通知先の鍵装置2を携帯するユーザ6が、鍵側通信モードの変更を判断できる。
(4.3)変形例3
上記の実施形態では、電気錠制御装置1の錠側制御部11は、アドバタイズ信号の送信周期を変更することで錠側通信モードを変更しているが、少なくともアドバタイズの送信出力を変更することで錠側通信モードを変更してもよい。
錠側制御部11は、電池15の残量を監視しており、電池15の残量が判定値を下回ると、少なくともアドバタイズ信号の送信出力値(送信電力値)を変更する。具体的には、錠側制御部11は、電池15の残量が判定値を下回ると、少なくともアドバタイズ信号の送信出力を定常時の第1出力値から所定の第2出力値に低下させる。
図5Aは、アドバタイズ信号の送信出力値が第1出力値に設定された場合に、電気錠制御装置1からの距離とアドバタイズ信号の受信信号強度(RSSI)との関係を示すグラフである。図5Bは、アドバタイズ信号の送信出力値が第2出力値に設定された場合に、電気錠制御装置1からの距離とアドバタイズ信号の受信信号強度(RSSI)との関係を示すグラフである。図5A、図5Bから明らかなように、電気錠制御装置1からの距離が長くなるにつれて受信信号強度は徐々に低下する。また、電気錠制御装置1からの距離が同じであれば、アドバタイズ信号の送信出力値が第1出力値に設定された場合に比べて、アドバタイズ信号の送信出力値が第2出力値に設定された場合の方が、アドバタイズ信号の受信信号強度(RSSI)は小さくなる。
変形例3では、鍵装置2の鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22がアドバタイズ信号を受信した場合に、アドバタイズ信号の受信信号強度がしきい値(R1又はR2)を超えると、電気錠制御装置1に接続する処理を行うように構成されている。また、鍵装置2の鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22がアドバタイズ信号を受信した場合に、アドバタイズ信号の受信信号強度がしきい値(R1又はR2)以下であれば、電気錠制御装置1に接続する処理を行わないように構成されている。
電気錠制御装置1の錠側通信モードが第1通信モードである場合、錠側制御部11は、少なくともアドバタイズ信号の送信出力値(送信電力値)を第1出力値に設定している。また、鍵装置2の鍵側制御部21は、電気錠制御装置1の錠側通信モードが変更される前の第1通信モードであれば、受信信号強度のしきい値をR1に設定している。
鍵装置2の鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22がアドバタイズ信号を受信した場合に、アドバタイズ信号の受信信号強度がしきい値R1を超えると、電気錠制御装置1に接続する処理を行う。これにより、電気錠制御装置1と鍵装置2との距離が、受信信号強度がR1の時の距離L1を下回ると、鍵装置2は電気錠制御装置1に接続する処理を行う(図5A参照)。
一方、電気錠制御装置1の錠側制御部11が、錠側通信モードを第1通信モードから第2通信モードに変更すると、少なくともアドバタイズ信号の送信出力値(送信電力値)を第2出力値に設定する。また、鍵装置2の鍵側制御部21は、電気錠制御装置1の錠側通信モードが変更されたことを示す変更情報を取得するか、他の鍵装置2から通知情報を受信すると、受信信号強度のしきい値をR1からR2に低下させる。
鍵装置2の鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22がアドバタイズ信号を受信した場合に、アドバタイズ信号の受信信号強度がしきい値R2を超えると、電気錠制御装置1に接続する処理を行う。ここで、受信信号強度(RSSI)のしきい値R2は、アドバタイズ信号の送信出力値が第2出力値である場合に、電気錠制御装置1からの距離がL1のときの受信信号強度に相当する値に設定されている。したがって、電気錠制御装置1と鍵装置2との距離が、受信信号強度がR2の時の距離L1を下回ると、鍵装置2は電気錠制御装置1に接続する処理を行う(図5B参照)。
このように、鍵装置2の鍵側制御部21は、受信信号強度のしきい値を錠側通信モードに応じて変更することで錠側通信モードの変更に応じて鍵側通信モードを変更している。よって、鍵装置2は、電気錠制御装置1の錠側通信モードが変更される前と変更された後とで同様の動作を行うことができ、使用性が向上する。
尚、電気錠制御装置1の錠側制御部11は、錠側通信モードを第1通信モードから第2通信モードに変更する場合、少なくともアドバタイズ信号の送信出力値を低下させているが、アドバタイズ信号を含む全ての送信信号の送信出力値を低下させてもよい。
(4.4)変形例4
上記の実施形態では、電気錠制御装置1の錠側制御部11は、電池15の残量に応じて錠側通信モードを2つの通信モードのいずれかに設定しているが、電池15の残量に応じて錠側通信モードを3つ以上の通信モードのいずれかに設定してもよい。
また、電気錠制御装置1の錠側制御部11は、例えば通信環境(電磁波ノイズの影響度合いなど)に応じて錠側通信モードを変更してもよい。
(4.5)その他の変形例
以下、その他の変形例について列挙する。
本開示における電気錠制御装置1の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における電気錠制御装置1の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
上述の実施形態では、錠側制御部11が1つの回路で実現されているが、2つ以上の回路で実現されていてもよい。例えば、錠側制御部11の機能が、2つ以上の回路に分散して設けられていてもよい。また、例えば、錠側制御部11の機能が、1つのケースに収まる1つの装置に設けられていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。更に、錠側制御部11の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
上述の実施形態では、錠側制御部11、錠側通信部12、錠側記憶部13、錠側操作部14、及び電池15が1つのケースに収納されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、錠側制御部11、錠側通信部12、錠側記憶部13、錠側操作部14、及び電池15は、2つ以上のケースに分散して収納されていてもよい。
また、本開示における鍵装置2の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における鍵装置2の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、上述の実施形態において、鍵装置2を携帯するユーザ6が、電気錠制御システム10の錠側操作部14を操作すると、錠側制御部11が電気錠3を解錠又は施錠してもよい。
この場合、鍵装置2を携帯するユーザ6が電気錠制御装置1に近付くと、鍵装置2と電気錠制御装置1との間で通信が行われ、鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22から電気錠制御装置1に鍵情報を送信させる。電気錠制御装置1では、錠側通信部12が鍵装置2から送信された鍵情報を受信すると、錠側制御部11が鍵情報を認証情報と照合することで鍵装置2の認証を行い、認証が成功すると、受信信号強度と所定の下限値との高低を比較する。そして、鍵装置2の認証が成功し、かつ、受信信号強度が所定の下限値以上である状態で、ユーザ6が錠側操作部14の解錠用の押釦スイッチを操作すると、錠側操作部14から錠側制御部11に操作信号が出力されて、錠側制御部11が電気錠3を解錠する。
上述の実施形態では、電気錠制御装置1の錠側制御部11が、錠側通信部12での受信信号強度と所定の下限値との高低を比較しているが、錠側制御部11が、鍵装置2の鍵側第1通信部22での受信信号強度と下限値との高低を比較してもよい。この場合、鍵装置2の鍵側第1通信部22が電気錠制御装置1からの受信信号強度を計測し、その計測結果を鍵側第1通信部22が電気錠制御システム1に送信する。そして、電気錠制御装置1の錠側制御部11が、鍵装置2の鍵側第1通信部22での受信信号強度と下限値との高低を比較する。
また、電気錠制御装置1の代わりに鍵装置2において、受信信号強度と下限値との高低を比較する処理を行ってもよい。この場合、鍵装置2は電気錠制御装置1に鍵情報を送信した後、鍵側第1通信部22が電気錠制御装置1からの受信信号強度を計測する。そして、鍵側第1通信部22での受信信号強度が下限値以上になると、鍵側制御部21は、鍵側第1通信部22から電気錠制御装置1に電気錠3の解錠又は施錠を要求する制御情報を送信させる。電気錠制御装置1では、鍵装置2の認証に成功した後に、錠側通信部12が鍵装置2から電気錠3の解錠又は施錠を要求する制御情報を受信すると、錠側制御部11が電気錠3を解錠又は施錠する制御を行う。これにより、鍵装置2の認証が成功し、かつ、鍵装置2において受信信号強度が下限値以上であると判定されると、電気錠制御装置1は電気錠3を解錠又は施錠する。尚、鍵装置2の鍵側制御部21が、受信信号強度と下限値との高低を比較する場合に、電気錠制御装置1の錠側通信部12での受信信号強度と下限値との高低を比較してもよい。この場合、鍵装置2の鍵側制御部21では、鍵側第1通信部22から電気錠制御装置1に錠側通信部12での受信信号強度を要求する信号を送信させる。その後、錠側通信部12が電気錠制御装置1から受信信号強度の計測値を受信すると、鍵側制御部21が錠側通信部12での受信信号強度と下限値との高低を比較すればよい。
また、上述の実施形態では、鍵装置2は、例えばスマートフォンのような携帯端末であるが、他の構成であってもよい。例えば、鍵装置2は、コンピュータを電気錠制御システム10の鍵として動作させるための鍵装置2用のプログラム(アプリケーション)を実行可能な携帯端末であれば、タブレット型のコンピュータ等であってもよい。
上述の実施形態では、鍵装置2及び専用鍵4は、開閉部材5の解錠操作及び施錠操作の両方を行うことができるが、他の構成であってもよい。例えば、鍵装置2及び専用鍵4は、開閉部材5の解錠操作だけを行う構成であってもよい。すなわち、鍵装置2及び専用鍵4は、開閉部材5の施錠操作及び解錠操作のうち少なくとも解錠操作を行うように構成されていればよい。
上述の実施形態では、開閉部材5は、建物8の内側と外側とを隔てる扉(開き戸又は引戸)又は窓であるが、建物8の一部の区画の内側と外側とを隔てる扉であってもよい。例えば、建物8が複数の住戸を有する集合住宅、複数の店舗を有するテナントビル、及び複数の事務所を有するオフィスビルであれば、個々の区画(住戸、店舗、事務所)の内側と外側とを隔てる扉が開閉部材5となる。
上述の実施形態では、電気錠システム100は戸建て住宅である建物8に適用されているが、例えば集合住宅の各住戸に適用されてもよい。また、電気錠システム100は、集合住宅の共用部玄関に適用されてもよいし、事務所、店舗、工場等の非住宅用の建物8に適用されてもよい。
(まとめ)
以上述べた実施形態から明らかなように、第1の態様の電気錠制御システム(10)は、複数の鍵装置(2,2A,2B)と、電気錠制御装置(1)と、を備える。複数の鍵装置(2,2A,2B)は、第1の通信方式で無線通信を行う鍵側第1通信部(22)、第2の通信方式で無線通信を行う鍵側第2通信部(23)、及び、鍵側制御部(21)をそれぞれを有する。鍵側制御部(21)は、鍵側第1通信部(22)と鍵側第2通信部(23)とを制御する。電気錠制御装置(1)は、第1の通信方式で無線通信を行う錠側通信部(12)、及び、錠側通信部(12)が複数の鍵装置(2,2A,2B)のいずれかから受信した情報に基づいて電気錠(3)を制御する錠側制御部(11)、を有する。電気錠(3)は、建物(8)の開口部(80)を開閉する開閉部材(5)を施錠又は解錠する。複数の鍵装置(2,2A,2B)のうち、鍵側第1通信部(22)が錠側通信部(12)と通信して、錠側通信部(12)が行う無線通信の錠側通信モードの変更情報を取得した鍵装置(2,2A,2B)が通知元の鍵装置(2,2A,2B)となる。複数の鍵装置(2,2A,2B)のうち通知元の鍵装置(2,2A,2B)以外の鍵装置(2,2A,2B)が通知先の鍵装置(2,2A,2B)となる。通知元の鍵装置(2,2A,2B)の鍵側制御部(21)が、鍵側第2通信部(23)から通知先の鍵装置(2,2A,2B)に錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を鍵側第2通信部(23)から送信させる。
これにより、複数の鍵装置(2,2A,2B)で、錠側通信モードが変更されたという情報を共有できる。通知先の鍵装置(2,2A,2B)は、電気錠制御装置(1)と通信する前に、錠側通信モードが変更されたという情報を取得できる。
第2の態様の電気錠制御システム(10)では、第1の態様において、通知元の鍵装置(2,2A,2B)の鍵側制御部(21)は、変更情報を取得すると、錠側通信モードの変更に応じて鍵側第1通信部(22)が行う無線通信の鍵側通信モードを変更する。
これにより、通知元の鍵装置(2,2A,2B)では、錠側通信モードの変更に応じて鍵側通信モードを自動的に変更することができる。
第3の態様の電気錠制御システム(10)では、第1又は第2の態様において、通知元の鍵装置(2,2A,2B)の鍵側制御部(21)は、変更情報を取得すると、変更要求情報を鍵側第2通信部(23)から通知先の鍵装置(2,2A,2B)に送信させる。変更要求情報は、通知先の鍵装置(2,2A,2B)において鍵側第1通信部(22)が行う無線通信の鍵側通信モードを錠側通信モードに応じて変更させるための情報である。
これにより、通知先の鍵装置(2,2A,2B)では、錠側通信モードの変更に応じて鍵側通信モードを自動的に変更することができる。
第4の態様の電気錠制御システム(10)は、第1〜第3のいずれかの態様において、以下のように構成される。複数の鍵装置(2,2A,2B)のうち専用鍵(4)と通信可能な鍵装置の鍵側制御部(21)は、電気錠制御装置(1)で錠側通信モードが変更された場合、錠側通信モードの変更を通知するための情報を鍵側第1通信部(22)から専用鍵(4)に送信させる。専用鍵(4)は、第1の通信方式で無線通信を行う通信部(42)を備える。
これにより、専用鍵(4)においても、錠側通信モードが変更されたという情報を共有できる。
第5の態様の電気錠制御システム(10)は、第1〜第4のいずれかの態様において、以下の構成を更に備える。通知元の鍵装置(2,2A,2B)の鍵側制御部(21)は、鍵側第1通信部(22)が錠側通信部(12)と通信したときに錠側通信モードが変更されたと判断すると、鍵側第2通信部(23)から通知先の鍵装置(2,2A,2B)に通知情報を送信させる。
これにより、通知元の鍵装置(2,2A,2B)の鍵側制御部(21)が、錠側通信モードが変更されたか否かを判断して、通知情報を送信するか否かを決定できる。
第6の態様の電気錠制御システム(10)では、第1〜第5のいずれかの態様において、電気錠制御装置(1)の電源が電池(15)である。錠側制御部(11)は、電池(15)の残量に基づいて錠側通信モードを変更するか否かを判断する。
これにより、電池(15)の残量に応じて錠側通信モードを変更することができる。例えば、電池(15)の残量が低下した場合に、消費電力を低減できるような錠側通信モードに変更できる。
第7の態様の電気錠制御システム(10)では、第1〜第6のいずれかの態様において、錠側通信モードの変更とは、錠側通信部(12)が送信するアドバタイズ信号の送信周期を変更することである。
これにより、単位時間当たりのアドバタイズ信号の送信回数が変更されるので、電気錠制御装置(1)での消費電力を変更できる。
第8の態様の電気錠制御システム(10)では、第7の態様において、鍵側第1通信部(22)は、無線信号を受信する受信処理を間欠的に行っている。鍵側制御部(21)は、錠側通信モードの変更に応じて、鍵側第1通信部(22)が受信処理を行う受信期間を変更する。
これにより、アドバタイズ信号の送信周期に合わせて受信期間を変更できる。
第9の態様の電気錠制御システム(10)では、第1〜第8のいずれかの態様において、錠側通信モードの変更とは、少なくともアドバタイズ信号の送信出力を変更前に比べて低下させることである。
これにより、電気錠制御装置(1)での消費電力を低減できる。
第10の態様の電気錠制御システム(10)では、第9の態様において、鍵側制御部(21)は、鍵側第1通信部(22)が受信したアドバタイズ信号の受信信号強度が所定のしきい値を超えると、錠側通信部(12)との通信を開始する。鍵側制御部(21)は、錠側通信モードの変更に応じて、しきい値を変更前よりも低い値に変更する。
これにより、アドバタイズ信号の送信出力が低下した場合でも、鍵側制御部(21)は、鍵側第1通信部(22)がアドバタイズ信号を受信したときに、錠側通信部(12)との通信を開始することができる。
第11の態様の電気錠制御システム(10)では、第1〜第10のいずれかの態様において、通知元の鍵装置(2,2A,2B)の鍵側第2通信部(23)は、公衆網(60)を介して通知先の鍵装置(2,2A,2B)に通知情報を送信する。
これにより、公衆網(60)を介して接続される通知先の鍵装置(2,2A,2B)に通知情報を送信することができる。
第12の態様の電気錠システム(100)では、第1〜第11のいずれかの態様の電気錠制御システム(10)と、電気錠制御装置(1)によって制御される電気錠(3)と、を備える。
これにより、複数の鍵装置(2,2A,2B)で、錠側通信モードが変更されたという情報を共有できる。通知先の鍵装置(2,2A,2B)は、電気錠制御装置(1)と通信する前に、錠側通信モードが変更されたという情報を取得できる。
第13の態様のプログラムは、コンピュータシステムを、第1〜第11のいずれかの態様の電気錠制御システム(10)が備える複数の鍵装置(2,2A,2B)の1つとして動作させるためのプログラムである。第13の態様のプログラムは、コンピュータシステムに取得処理と送信処理とを実行させるためのプログラムである。取得処理では、電気錠制御装置(1)と通信して、錠側通信モードの変更情報を取得する。送信処理では、通知先の鍵装置(2,2A,2B)に錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を送信する。
これにより、複数の鍵装置(2,2A,2B)で、錠側通信モードが変更されたという情報を共有できる。通知先の鍵装置(2,2A,2B)は、電気錠制御装置(1)と通信する前に、錠側通信モードが変更されたという情報を取得できる。
尚、第2〜第11の態様は電気錠制御システム(10)に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
1 電気錠制御装置
2,2A,2B 鍵装置
3 電気錠
4 専用鍵
5 開閉部材
8 建物
10 電気錠制御システム
11 錠側制御部
12 錠側通信部
15 電池
21 鍵側制御部
22 鍵側第1通信部
23 鍵側第2通信部
60 公衆網
80 開口部
100 電気錠システム

Claims (13)

  1. 第1の通信方式で無線通信を行う鍵側第1通信部、第2の通信方式で無線通信を行う鍵側第2通信部、及び、前記鍵側第1通信部と前記鍵側第2通信部とを制御する鍵側制御部をそれぞれを有する複数の鍵装置と、
    前記第1の通信方式で無線通信を行う錠側通信部、及び、前記錠側通信部が前記複数の鍵装置のいずれかから受信した情報に基づいて、建物の開口部を開閉する開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御する錠側制御部、を有する電気錠制御装置と、を備え、
    前記複数の鍵装置のうち、前記鍵側第1通信部が前記錠側通信部と通信して、前記錠側通信部が行う無線通信の錠側通信モードの変更情報を取得した鍵装置が通知元の鍵装置となり、
    前記複数の鍵装置のうち前記通知元の鍵装置以外の鍵装置が通知先の鍵装置となり、
    前記通知元の鍵装置の前記鍵側制御部が、前記鍵側第2通信部から前記通知先の鍵装置に前記錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を前記鍵側第2通信部から送信させる
    電気錠制御システム。
  2. 前記通知元の鍵装置の前記鍵側制御部は、前記変更情報を取得すると、前記錠側通信モードの変更に応じて前記鍵側第1通信部が行う無線通信の鍵側通信モードを変更する
    請求項1に記載の電気錠制御システム。
  3. 前記通知元の鍵装置の前記鍵側制御部は、前記変更情報を取得すると、前記通知先の鍵装置において前記鍵側第1通信部が行う無線通信の鍵側通信モードを前記錠側通信モードに応じて変更させるための変更要求情報を、前記鍵側第2通信部から前記通知先の鍵装置に送信させる
    請求項1又は2に記載の電気錠制御システム。
  4. 前記複数の鍵装置のうち、前記第1の通信方式で無線通信を行う通信部を備えた専用鍵と通信可能な鍵装置の前記鍵側制御部は、前記電気錠制御装置で前記錠側通信モードが変更された場合、前記錠側通信モードの変更を通知するための情報を前記鍵側第1通信部から前記専用鍵に送信させる
    請求項1〜3のいずれかに記載の電気錠制御システム。
  5. 前記通知元の鍵装置の前記鍵側制御部は、前記鍵側第1通信部が前記錠側通信部と通信したときに前記錠側通信モードが変更されたと判断すると、前記鍵側第2通信部から前記通知先の鍵装置に前記通知情報を送信させる
    請求項1〜4のいずれかに記載の電気錠制御システム。
  6. 前記電気錠制御装置の電源が電池であり、
    前記錠側制御部は、前記電池の残量に基づいて前記錠側通信モードを変更するか否かを判断する
    請求項1〜5のいずれかに記載の電気錠制御システム。
  7. 前記錠側通信モードの変更とは、前記錠側通信部が送信するアドバタイズ信号の送信周期を変更することである
    請求項1〜6のいずれかに記載の電気錠制御システム。
  8. 前記鍵側第1通信部は、無線信号を受信する受信処理を間欠的に行っており、
    前記鍵側制御部は、前記錠側通信モードの変更に応じて、前記鍵側第1通信部が前記受信処理を行う受信期間を変更する
    請求項7に記載の電気錠制御システム。
  9. 前記錠側通信モードの変更とは、少なくともアドバタイズ信号の送信出力を変更前に比べて低下させることである
    請求項1〜8のいずれかに記載の電気錠制御システム。
  10. 前記鍵側制御部は、前記鍵側第1通信部が受信した前記アドバタイズ信号の受信信号強度が所定のしきい値を超えると、前記錠側通信部との通信を開始し、
    前記鍵側制御部は、前記錠側通信モードの変更に応じて、前記しきい値を変更前よりも低い値に変更する
    請求項9に記載の電気錠制御システム。
  11. 前記通知元の鍵装置の前記鍵側第2通信部は、公衆網を介して前記通知先の鍵装置に前記通知情報を送信する
    請求項1〜10のいずれかに記載の電気錠制御システム。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の電気錠制御システムと、前記電気錠制御装置によって制御される電気錠と、を備える
    電気錠システム。
  13. コンピュータシステムを、請求項1〜11のいずれかに記載の電気錠制御システムが備える前記複数の鍵装置の1つとして動作させるためのプログラムであって、
    コンピュータシステムに、
    前記電気錠制御装置と通信して、前記錠側通信モードの変更情報を取得する取得処理と、
    前記通知先の鍵装置に前記錠側通信モードの変更を通知するための通知情報を送信する送信処理と、を実行させるための
    プログラム。
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