JP2019030151A - 電力需給制御装置、電力需給制御システム、電力需給制御用コンピュータプログラムおよび電力需給制御方法 - Google Patents

電力需給制御装置、電力需給制御システム、電力需給制御用コンピュータプログラムおよび電力需給制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】事前に定められた購入条件にて、経済的な電力調達を迅速に行うことができる電力需給制御装置、電力需給制御システム、電力需給制御用コンピュータプログラムおよび電力需給制御方法を提供する。
【解決手段】電力需給制御装置4は、電力系統の周波数変化量および連系潮流電力変化量に基づき地域要求電力(AR値)を算出するAR算出部44と、AR算出部により算出されたAR値を周波数分解するAR平滑部45と、AR平滑部により周波数分解されたAR値に基づき複数の発電設備1a〜1nごとの発電目標値を算出するAR配分部と、を備える。AR配分部は、複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の単位電力量の価格が記憶された配分優先順位テーブルを有し、配分優先順位テーブルに記憶された単位電力量の価格に基づき、電力購入の対象となる発電機の電力の購入優先順位を決定する第1のモードを有する。
【選択図】図1

Description

本実施形態は、電力系統の需給制御を行う電力需給制御装置、電力需給制御システム、電力需給制御用コンピュータプログラムおよび電力需給制御方法に関する。
電力を安定供給するためには電力系統の需給制御を行うことが必要とされる。この種の電力系統の需給制御システムとしては、負荷周波数制御および経済負荷配分制御を用いて需給制御を行う電力需給制御システムが知られている。
特開2001−238355公報
昨今の電力自由化により、新規電力事業者が電力事業に参入し、従来に比べ複雑な電力供給および電力消費がなされるようになった。このため、電力需要量と供給量の調整(以降「電力需給調整」と総称する)は、きめ細かに行うことが必要とされる。さらに電力需給調整の周期は、短くなる傾向にある。このため電力需給調整のための電力調達は、迅速に行われることが必要とされる。
さらに、発電事業と送配電事業の分離が推進され、送配電事業者により電力需給調整が行われる方向にある。電力需給調整は、経済的であること、および電力品質を確保することが必要とされる。電力需給調整のための電力調達は、経済的であることが必要とされることは当然あるが、経済性のみを優先して電力調達を行った場合、電力品質を確保することができなくなる場合がある。また、時々刻々、電力系統の電力供給量および電力消費量は変化するため、フレキシブルに経済面、電力品質面を確保する電力調達を行うことが必要とされる。
一方、電力需給調整のための電力調達において、電力の購入は公募にて行われるため、公平性が担保されることが必要とさる。このため送配電事業者は、事前に定められた購入条件に基づき電力の購入を行うことが必要とされる。つまり、送配電事業者は、どのような条件で電力を購入するのかを、事前に発電事業者に報知することが必要とされる。
本実施形態は、事前に定められた購入条件にて、経済的な電力調達を迅速に行うことができる電力需給制御装置、電力需給制御システム、電力需給制御用コンピュータプログラムおよび電力需給制御方法を提供することを目的とする。
本実施形態の電力需給制御システムは次のような構成を有することを特徴とする。
(1)電力系統に電力を供給する複数の発電設備。
(2)前記電力系統の周波数変化量および連系潮流電力変化量を測定し、前記複数の発電設備に発電目標値を指示する制御装置。
前記制御装置は、次のような構成を有する
(2−1)測定された前記周波数変化量および前記連系潮流電力変化量に基づき地域要求電力(AR値)を算出するAR算出部。
(2−2)前記AR算出部により算出された前記地域要求電力(AR値)を周波数分解するAR平滑部。
(2−3)前記AR平滑部により周波数分解された地域要求電力(AR値)に基づき、前記複数の発電設備ごとの前記発電目標値を算出するAR配分部。
(2−4)前記AR配分部は、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の単位電力量の価格が記憶された配分優先順位テーブルを有し、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記単位電力量の価格に基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第1のモードを有する。
また、上記の各部の動作を実行するステップを有する電力需給制御用コンピュータプログラムおよび電力需給制御方法も本実施形態に含まれる。
第1実施形態にかかる電力需給制御システムを示す図 第1実施形態にかかる電力需給制御システムの動作フローを示す図 第1実施形態にかかる電力需給制御システムのAR配分部の動作フローを示す図 第1実施形態にかかるAR配分部の配分優先順位の決定の動作フローを示す図 第1実施形態にかかる配分優先順位テーブルを示す図 第1実施形態にかかるARが正である場合のメリットオーダーによる優先順位決定手順を示す図 第1実施形態にかかるARが負である場合のメリットオーダーによる優先順位決定手順を示す図 第1実施形態にかかるARが正である場合の制御性による優先順位決定手順を示す図 第1実施形態にかかるARが負である場合の制御性による優先順位決定手順を示す図 第1実施形態にかかるARが正である場合の重み係数による優先順位決定手順を示す図 第1実施形態にかかるARが負である場合の重み係数による優先順位決定手順を示す図 発電実績と発電計画の関係を示す図 エリアの連系を示す図 複数エリアの連系を示す図 複数エリアにおけるARの配分の動作フローを示す図
[第1実施形態]
[1−1.構成]
図1を参照して本実施形態の一例として、電力需給制御システムについて説明する。なお、本実施形態において、同一構成の装置や部材が複数ある場合にはそれらについて同一の番号を付して説明を行い、また、同一構成の個々の装置や部材についてそれぞれを説明する場合に、共通する番号にアルファベットの添え字を付けることで区別する。
(1)システムの全体構成
本電力需給制御システムは、電力系統9aに接続された複数の発電設備1、自然エネルギー発電設備2、検出装置3、制御装置4を有する。電力系統9aは、連系線9cを介し他の電力系統9b(以下、他系統9bと総称する)に接続される。また、各発電設備1は、検出用の信号線7および制御用の信号線8にて制御装置4に接続される。
本電力需給制御システムにおいて、以下のデータが、入力、出力、送受信または記憶される。また、以降、「地域要求電力」を「AR」、「経済負荷配分」を「ELD」と呼ぶ場合がある。「需要実績値」とは、実際に供給した電力ではなく、実際に発電された電力の値(発電端電力値)をいう。
a1.発電設備1ごとの発電電力値
b1.自然エネルギー発電設備2ごとの発電電力値
c1.周波数変化量:ΔF
c2.他系統9bとの連系線における潮流電力変化量:ΔPT
c3.電力系統9aの融通電力:P0
d1.発電目標値
f1.平滑前AR値
f2.平滑後AR値
f3.配分されたAR値
g1.当日需要実績値
g2.前日需要予測値
g3.当日自然エネルギー実績値(当日の自然エネルギーの出力値)
g4.前日自然エネルギー予測値
g5.ELD値(経済負荷配分の計算結果)
(2)発電設備1
発電設備1は、発電機にて発電し電力系統9aに電力を供給する電力供給設備である。一例として、本実施形態の電力需給制御システムは、発電設備1a〜1nを有するものとする。例えば、発電設備1aは、出力変化速度の速い、例えば水力機等の高速機により構成される。発電設備1bは、出力変化速度のやや遅い、例えば石油火力機等の中速機により構成される。発電設備1nは、出力変化速度の極めて遅い、例えば石炭火力機等の低速機により構成される。発電設備1は、信号線7を介し制御装置4に、a1のデータを送信する。発電設備1は、制御線8を介し制御装置4から発電電力を制御される。なお、発電設備1a〜1nは、任意の個数である。
(3)自然エネルギー発電設備2
自然エネルギー発電設備2は、太陽光発電装置にて発電し電力系統9aに電力を供給する電力供給設備である。例として、本実施形態の電力需給制御システムは、自然エネルギー発電設備2a〜2nを有するものとする。自然エネルギー発電設備2は、制御装置4にb1のデータを送信する。なお、自然エネルギー発電設備2a〜2nは、任意の個数である。
(4)検出装置3
検出装置3は、電力系統9aの電気量を検出する測定装置である。検出装置3は、電力系統9aに配置される。検出装置3は、電力系統9aに関するc1〜c3の項目を検出し制御装置4に報知する。
(5)制御装置4
制御装置4は、パーソナルコンピュータ等により構成される。制御装置4は、電力の監視制御を行う制御室等に配置される。制御装置4は、発電設備1から送信される上記a1のデータ、自然エネルギー発電設備2から送信される上記b1のデータ、検出装置3から送信される電力系統9aに関する上記c1〜c3のデータが、入力される。制御装置4は、需給制御に関する演算を行い発電設備1に対し、d1のデータを送信する。
制御装置4は、入力部41、出力部42、目標値作成部43、AR算出部44、AR平滑部45、AR配分部46、総需要算出部47、記憶部48、ELDスケジュール算出部49を有する。制御装置4の上記の入力部41、出力部42、は、ハードウェアで構成される。目標値作成部43、AR算出部44、AR平滑部45、AR配分部46、総需要算出部47、記憶部48、ELDスケジュール算出部49は、機能ブロックとしてソフトウェアモジュールで構成される。
入力部41は、受信回路により構成される。入力部41は、入力側が信号線7を介し発電設備1に、出力側が目標値作成部43に接続される。入力部41は、発電設備1から送信されたa1のデータが入力される。入力部41は、発電設備1ごとのa1のデータを目標値作成部43に出力する。
出力部42は、送信回路により構成される。出力部42は、入力側が目標値作成部43に、出力側が制御線8を介し発電設備1に接続される。出力部42は、目標値作成部43から送信されたd1のデータが入力され、発電設備1に出力する。
目標値作成部43は、制御装置4内にソフトウェアモジュールにて構成された機能ブロックである。目標値作成部43は、発電設備1からa1のデータ、AR配分部46からf3のデータ、ELDスケジュール算出部49からg5のデータが入力される。
目標値作成部43は、上記a1,f3,g5のデータに基づき、出力部42に対しd1のデータを出力する。
AR算出部44は、制御装置4内にソフトウェアモジュールにて構成された機能ブロックである。AR算出部44は、自然エネルギー発電設備2からb1のデータ、検出装置3からc1〜c3のデータが入力される。
AR算出部44は、上記b1,c1〜c3のデータに基づき、AR値を算出し、AR平滑部45に対しf1のデータを出力する。
AR平滑部45は、制御装置4内にソフトウェアモジュールにて構成された機能ブロックである。AR平滑部45は、AR算出部44からf1のデータが入力される。AR平滑部45は、f1のデータに基づき、周波数分解を行いAR配分部46に対しf2のデータを出力する。
AR配分部46は、制御装置4内にソフトウェアモジュールにて構成された機能ブロックである。AR配分部46は、AR平滑部45からf2のデータが入力される。AR平滑部45は、f2のデータに基づき、発電設備1ごとの発電配分を算出し、各目標値作成部43に対しf3のデータを出力する。AR配分部46による、発電設備1ごとの発電配分の算出については、後に詳述する。
総需要算出部47は、制御装置4内にソフトウェアモジュールにて構成された機能ブロックである。総需要算出部47は、各発電設備1からから送信されたa1のデータ、各自然エネルギー発電設備2から送信されたb1のデータが入力される。
総需要算出部47は、上記a1およびb1のデータを累積加算により算出し日ごとの発電端総需要値および需要予測値を算出する。そしてg1〜g4のデータを作成し、逐次、記憶部48に対し出力する。
記憶部48は、導体メモリやハードディスクのような記憶媒体にて構成される。記憶部48は、上記のg1〜g4のデータを記憶する。上記の各データは、データ作成時刻とともに記憶される。
ELDスケジュール算出部49は、制御装置4内にソフトウェアモジュールにて構成された機能ブロックである。ELDスケジュール算出部49は、記憶部48に記憶された上記のg1〜g4のデータに基づき経済負荷配分を行い、g5のデータを作成し各目標値作成部43に出力する。
[1−2.作用]
最初に一般的な、電力需給制御と本実施形態の関係について説明する。
電力系統の負荷は、季節や時刻に応じ変動している。電力系統の負荷変動は、以下の(イ)(ロ)(ハ)の3つに区分して考えることができる。
(イ)サイクリック分:数秒から数分周期までの微小周期の負荷変動をサイクリック分と呼ぶ。変動幅の小さい種々の振動周期を持った脈動成分や、不規則な変動成分が重畳したものと考えられる。
(ロ)フリンジ分:数分から10数分程度までの短周期の負荷変動をフリンジ分と呼ぶ。
(ハ)サステンド分:10数分以上の長周期の負荷変動をサステンド分と呼ぶ。
微小周期の負荷変動であるサイクリック分のうち、ごく微小である周期の負荷変動は、系統の負荷特性より調整される。サイクリック分のうち、前述の周期以上の負荷変動は、ガバナフリー運転されている発電所の調速機により調整される。サイクリック分のうち、さらに前述の周期以上の負荷変動は、電力会社の中央給電指令所に設置された制御装置による制御により調整される。
短周期の負荷変動であるフリンジ分の負荷変動は、サイクリック分に比べ変動量が大きいためガバナフリーだけでは調整することができない。フリンジ分の負荷変動は、負荷周波数制御(LFC:Load Frequency Control)により、周波数偏差、電力変動量が検出され発電機の出力が制御されることにより調整される。
長周期の負荷変動であるサステンド分の負荷変動は、負荷変動の変動量が大きく、1日の負荷曲線における負荷変動の一部と考えることができる。サステンド分の負荷変動は、負荷周波数制御では、発電設備の発電能力が不足しており、所望の発電量に調整することができない。サステンド分の負荷変動は、発電所の経済運用である経済負荷配分制御(ELD:Economic Load Dispatch)により調整される。
負荷周波数制御および経済負荷配分制御は、電力会社における中央給電指令所の重要機能である。負荷周波数制御(LFC)は、連系線潮流、系統周波数を一定に維持することを目的とする。経済負荷配分制御(ELD)は、最経済となる電力運用を行うことを目的とする。以下、負荷周波数制御(LFC)と経済負荷配分制御(ELD)を合わせて需給制御と呼ぶ。
負荷周波数制御(LFC)は、系統の周波数および他系統との連系線における潮流電力に応じた各発電設備の出力調整により行われる。負荷周波数制御(LFC)の出力調整は、全ての発電設備に対して行われるのではなく、比較的速い出力変動に対応することができる水力機のような高速機や石油火力機のような中速機に対して行われる。石炭火力機のような低速機や原子力ユニットまたは運用上出力変動を避けたい発電設備に対して、負荷周波数制御(LFC)の出力調整は、一般的には行われない。負荷周波数制御(LFC)は、中央給電指令所から出力調整が行われるものであり、出力が、所望の出力に変動するまでには数十秒程度の遅れが発生する。
負荷周波数制御(LFC)は、以下の3方式に区分される。
(a)定周波数制御(FFC):周波数変化量(ΔF)を検出して、ΔFを少なくするように発電設備の出力を調整し、系統の周波数のみを規定値に保つように制御する制御方式。
(b)定連系電力制御(FTC):連系線における潮流電力の変化量(ΔPT)を検出して、ΔPTを少なくするように発電設備の出力を調整し、連系線における潮流電力のみを規定値に保つように制御する制御方式。
(c)周波数バイアス連系線電力制御(TBC):周波数変化量(ΔF)と連系線における潮流電力の変化量(ΔPT)とを検出し、地域要求電力(AR)を算出し、地域要求電力(AR)に応じて発電設備の出力を制御する制御方式。
現在、周波数バイアス連系線電力制御(TBC)が、我が国において広く採用されている。本実施形態は、周波数バイアス連系線電力制御(TBC)にかかる制御を行うものである。
[制御装置4全体の動作概要]
次に、本実施形態の電力需給制御システムの動作の概要を説明する。図2は、制御装置4に内蔵された電力需給制御用コンピュータプログラムのフロー図である。制御装置4は、下記の手順にて動作および演算を行う。
(ステップS20:AR算出部44によるf1「平滑前AR値」の算出)
AR算出部44には、通信部(図中不示)を介し、以下の信号が入力される。
自然エネルギー発電設備2から送信された以下の信号
b1.自然エネルギー発電設備2ごとの発電電力値
検出装置3から送信された以下の信号
c1.周波数変化量:ΔF
c2.他系統9bとの連系線における潮流電力変化量:ΔPT
c3.電力系統9aの融通電力:P0
上記b1,c1〜c3のパラメータに基づき、AR算出部44によりf1「平滑前AR値」が算出される。f1「平滑前AR値」は以下に示す演算式(1)により算出される。
平滑前AR値=−K・ΔF+ΔPT ・・・(1)
AR値:地域要求電力[MW]
K:系統定数[MW/Hz]
ΔF:周波数偏差[Hz]
ΔPT:連系線における潮流電力の変化量
上記(1)式では、自系統に流入する電力の潮流方向を正の値としている。
(ステップS21:AR平滑部45によるf2「平滑後AR値」の算出)
ステップ20でAR算出部44により算出されたf1「平滑前AR値」に基づき、AR平滑部45により、f2「平滑後AR値」が算出される。f2「平滑後AR値」は、f1「平滑前AR値」が、フーリエ展開により周波数分解されることにより算出される。
(ステップS22:AR配分部46によるf3「配分されたAR値」の算出)
ステップ21で、AR平滑部45により周波数分解されたf2「平滑後AR値」に基づき、AR配分部46により、f3「配分されたAR値」が算出される。f3「配分されたAR値」は、各発電設備1への配分量であり、発電設備1の出力応答速度または出力余裕度に応じ算出される。発電設備1への配分の動作については後述する。
(ステップS31:総需要算出部47による需要算出)
上記のステップ20〜22に並行して、総需要算出部47により、需要算出にかかる演算が行われる。総需要算出部47は、以下の信号が入力される。
各発電設備1からから送信された以下の信号
a1.発電設備1ごとの発電電力値
各自然エネルギー発電設備2から送信された以下の信号
b1.自然エネルギー発電設備2ごとの発電電力値
上記a1およびb1のデータが累積加算され、総需要算出部47により日ごとに以下のデータが作成され、逐次記憶部48に記憶される。
g1.当日需要実績値
g2.前日需要予測値
g3.当日自然エネルギー実績値(当日の自然エネルギーの出力値)
g4.前日自然エネルギー予測値
(ステップS32:ELDスケジュール算出部49によるELDスケジュール算出)
次にステップ31で記憶部48に記憶された上記g1〜g4およびステップ21でAR平滑部45により周波数分解されたf2「平滑後AR値」に基づき、ELDスケジュール算出部49により、各発電設備1に対する経済負荷配分が行われ、発電設備1ごとに以下の値が算出される。
g5.ELD値
上記g5「ELD値」は、電力需給制御システム全体として経済的になるよう発電設備1ごとにスケジュール配分された発電電力値である。
(ステップS23:目標値作成部43によるd1「発電目標値」の算出)
各目標値作成部43(43a,43b,43n)には、以下の信号が入力される。
入力部41から出力された以下のデータ
a1.発電設備1ごとの発電電力値
ステップ22でAR配分部46により算出された発電設備1ごとの以下のデータ
f3.配分されたAR値
ステップ32でELDスケジュール算出49により算出された以下のデータ
g5.ELD値
各目標値作成部43により、上記a1,f3,g5に基づき、各発電設備1に対するd1「発電目標値」が算出される。
(ステップS24:出力部42によるd1「発電目標値」の送出)
ステップS23で算出されたd1「発電目標値」は、出力部42により、各発電設備1に送出される。
[AR配分部46の動作]
次に、AR配分部46の動作を説明する。図3は、ソフトウェアモジュールにて構成された機能ブロックであるAR配分部46のコンピュータプログラムのフロー図である。このAR配分部46のコンピュータプログラムのフロー図は、図2におけるステップS22の詳細である。
(ステップS41:f2「平滑後AR値」の取得)
ステップS21で、AR平滑部45により周波数分解されたf2「平滑後AR値」を取得する。このf2「平滑後AR値」は、ステップS21でAR平滑部45によりフーリエ展開により地域要求電力(AR)値が、周波数分解され算出された値である。
(ステップS42:10秒〜2分周期であるかの判断)
ステップS41で取得されたf2「平滑後AR値」のうち、例えば10秒〜2分周期である地域要求電力(AR)値分が判断される。f2「平滑後AR値」のうち、10秒〜2分周期である地域要求電力(AR)値分(S42の「YES」)は、ステップS43に移行し処理が行われる。一方f2「平滑後AR値」のうち、10秒〜2分周期に該当しない地域要求電力(AR)値分(S43の「NO」)は、ステップS44に移行し処理が行われる。
(ステップS43:高速発電機に分担する)
ステップS42にて、f2「平滑後AR値」のうち10秒〜2分周期であると判断された地域要求電力(AR)値分は、高速発電機(例えば水力機)にて発電を行うように分担される。
(ステップS44:2分〜10分周期であるかの判断)
ステップ42でf2「平滑後AR値」のうち、10秒〜2分周期に該当しないと判断された地域要求電力(AR)値分は、f2「平滑後AR値」のうち、例えば2分〜10分周期である地域要求電力(AR)値分が判断される。f2「平滑後AR値」のうち、2分〜10分周期である地域要求電力(AR)値分(S44の「YES」)は、ステップS45に移行し処理が行われる。一方f2「平滑後AR値」のうち、2分〜10分周期に該当しない地域要求電力(AR)値分(S43の「NO」)は、ステップS46に移行し処理が行われる。
(ステップS45:中速発電機に分担する)
ステップ44にて、f2「平滑後AR値」のうち2分〜10分周期であると判断された地域要求電力(AR)値分は、中速発電機(例えば石油火力機)にて発電を行うように分担される。
(ステップS46:低速発電機に分担する)
ステップ44にて、f2「平滑後AR値」のうち2分〜10分周期に該当しないと判断された地域要求電力(AR)値分は、低速発電機(例えば石炭火力機)にて発電を行うように分担される。
[AR配分部46の配分優先順位決定動作について]
さらにAR配分部46のステップS43、S45および46は、配分優先順位の決定を行うプログラムモジュールを有する。ステップS43、S45および46に含まれるAR配分部46の配分優先順位の決定を行うコンピュータプログラムは、対象となる発電設備が異なるが処理手順は同じである。図4に、ステップS43に含まれるコンピュータプログラムのフロー図を示す。
発電設備1a〜1nに加え発電事業者が所有する自然エネルギー発電設備2a〜2nを含め、電力の調達が行われる。発電設備1a〜1nおよび自然エネルギー発電設備2a〜2nが、請求項における発電設備に相当する。AR配分部46は、発電設備1a〜1nおよび発電事業者が所有する自然エネルギー発電設備2a〜2nから調達する電力の配分を決定する。
(初期状態)
AR配分部46は、購入の対象となる電力を発電する発電機の、メリットオーダーによる優先順位、制御性による優先順位、重み係数による優先順位を決定するためのデータが設定された配分優先順位テーブルを記憶している。図5に配分優先順位テーブルを示す。
図5における発電機イ、ロ、ハ、ニ、ホは、発電設備1a〜1nおよび自然エネルギー発電設備2a〜2nのうち、購入の対象となる電力を発電する発電機である。自然エネルギー発電設備2a〜2nにより発電された電力、または発電設備1a〜1nにより発電された電力のうち一部が、インターネット等を介し販売されており、送配電事業者により購入される。図5に示す配分優先順位テーブルは、電力の購入優先順位を決定するために用いられる。
(ステップS51:作業者により設定された配分優先順位決定動作のモードを取得)
最初に、AR配分部46は、作業者により設定された配分優先順位決定動作のモードを取得する。各モードは以下を表す。
モード1:メリットオーダーによる優先順位
モード2:制御性による優先順位
モード3:重み係数による優先順位
モード4:計画値による優先順位
上記各モードは、作業者によりAR配分部46に設定される。上記各モードは、時々刻々作業者により更新される。
(ステップS52:配分優先順位決定動作のモードの識別)
次に、AR配分部46は、作業者により設定された配分優先順位決定動作のモードを識別する。モード1、2、3、4に応じ各ステップへ移行する。
(モード1:メリットオーダーによる優先順位)
ステップS52により、モード1であると判断された場合、以下の処理を行う。図5に示す配分優先順位テーブルには電力購入の対象となる各発電機の単位電力量の価格が記憶されている。
(ステップS53:AR値が正であるかの判断を行う)
モード1であると判断された場合、ステップS53において、AR値が正であるかの判断が行われる。ステップS53は、AR配分部46の処理として行われる。AR値が正であることは、インバランスが不足していることを表す。インバランスとは、未来の時間帯における、自社の発電または購入により手当されている電力量と、要求された電力量との差分であり、インバランスが不足していることは調達すべき電力量が不足していることを表す。AR値が正である(インバランスが不足している)と判断された場合、ステップS54aに移行し、AR値が負である(インバランスが不足していない)と判断された場合、ステップS54bに移行する。
(ステップS54a:電力購入の対象となる発電機をメリットオーダーの安い順に配分する)
ステップS53でAR値が正である(インバランスが不足している)と判断された場合、電力購入の対象となる発電機に対し、メリットオーダーの安い順に、AR値が配分される。ステップS54aは、AR配分部46の処理として行われる。メリットオーダーの安い順とは、単位電力量当たりの価格(コスト)が安い順である。図5に示す配分優先順位テーブルには電力購入の対象となる各発電機の単位電力量の価格が記憶されている。図5に示す配分優先順位テーブルに基づき、メリットオーダーの安い発電機の順番は、発電機イ、ロ、ハ、ニ、ホの順となる。図6にAR値が正である場合のメリットオーダーにより決定された、配分優先順位を示す。
(ステップS54b:電力購入の対象となる発電機をメリットオーダーの高い順に配分する)
ステップS53でAR値が負である(インバランスが過多である)と判断された場合、電力購入の対象となる発電機に対しメリットオーダーの高い順に、AR値が配分される。ステップS54bは、AR配分部46の処理として行われる。図5に示す配分優先順位テーブルには電力購入の対象となる各発電機の単位電力量の価格が記憶されている。図5に示す配分優先順位テーブルに基づき、メリットオーダーの高い発電機の順番は、発電機ホ、ニ、ハ、ロ、イの順となる。図7にAR値が負である場合のメリットオーダーにより決定された、配分優先順位を示す。
(モード2:制御性による優先順位)
ステップS52により、モード2であると判断された場合、以下の処理を行う。送配電事業者は、通常、電力購入の対象となる発電機をメリットオーダーの順に配分する。送配電事業者は、電力を販売する市場参加者に対し中立であることが要求されるためである。しかしながら、メリットオーダーの順による需給調整、周波数調整では電力品質を確保することができない場合がある。
この場合、迅速に連系線潮流、系統周波数を一定に維持するために、制御性能を優先させる必要がある。この場合作業者によりモード2が選択され、電力購入の対象となる発電機は、出力変化速度の速い順に配分される。図5に示す配分優先順位テーブルには各発電機の出力変化速度に関するデータが記憶されている。
(ステップS55:AR値が正であるかの判断を行う)
モード2であると判断された場合、ステップS55において、AR値が正であるかの判断が行われる。ステップS55は、AR配分部46の処理として行われる。AR値が正である(インバランスが不足している)と判断された場合、ステップS56aに移行し、AR値が負である(インバランスが不足していない)と判断された場合、ステップS56bに移行する。
(ステップS56a:出力変化速度(上げ側)の速い発電機の順に配分する)
ステップS55でAR値が正である(インバランスが不足している)と判断された場合、上げ側の出力変化速度の速い発電機の順に、AR値が配分される。ステップS56aは、AR配分部46の処理として行われる。図5に示す配分優先順位テーブルには各発電機の出力変化速度に関するデータが記憶されている。図5に示す配分優先順位テーブルに基づき、出力変化速度の速い発電機の順番は、発電機ハ、イ、ホ、ロ、ニの順となる。図8にAR値が正である場合の制御性による優先順位により決定された、配分優先順位を示す。出力変化速度が同じである発電機についてはメリットオーダーの安い順に配分される。
(ステップS56b:出力変化速度(下げ側)の速い発電機の順に配分する)
ステップS55でAR値が負である(インバランスが過多である)と判断された場合、下げ側出力変化速度の速い発電機の順に、AR値が配分される。ステップS56bは、AR配分部46の処理として行われる。図5に示す配分優先順位テーブルには各発電機の出力変化速度に関するデータが記憶されている。図5に示す配分優先順位テーブルに基づき、出力変化速度の速い発電機の順番は、発電機ハ、ホ、イ、ニ、ロの順となる。図9にAR値が負である場合の制御性による優先順位により決定された、配分優先順位を示す。出力変化速度が同じである発電機についてはメリットオーダーの高い順に配分される。
(モード3:重み係数による優先順位)
ステップS52により、モード3であると判断された場合、以下の処理を行う。モード3では、送配電事業者により重み係数が設定され、この重み係数により発電機の優先順位が決定される。例えば、発電機の現在出力が定格出力付近である場合、その発電機の定格出力を超える電力量を要求することはできない。また、発電機の現在出力が下限付近である場合、その発電機の下限値を下回る電力量を要求することはできない。発電機の出力のマージンを表す数値として重み係数が、図5に示す配分優先順位テーブルに設定される。作業者によりモード3が選択され、電力購入の対象となる発電設備は、重み係数の順に配分される。図5に示す配分優先順位テーブルには各発電機の出力のマージンを表す数値である重み係数が記憶されている。
(ステップS57:AR値が正であるかの判断を行う)
モード3であると判断された場合、ステップS57において、AR値が正であるかの判断が行われる。ステップS57は、AR配分部46の処理として行われる。AR値が正である(インバランスが不足している)と判断された場合、ステップS58aに移行し、AR値が負である(インバランスが不足していない)と判断された場合、ステップS58bに移行する。
(ステップS58a:重み係数の順(上げ側)に発電機を配分する)
ステップS57でAR値が正である(インバランスが不足している)と判断された場合、各発電機に対し重み係数の順(上げ側)に、AR値が配分される。ステップS58aは、AR配分部46の処理として行われる。図5に示す配分優先順位テーブルには各発電機の出力のマージンを表す数値である重み係数が記憶されている。図5に示す配分優先順位テーブルに基づき、重み係数による発電機の順番は、発電機ロ、ニ、ハ、イ、ホの順となる。図10にAR値が正である場合の重み係数による優先順位により決定された、配分優先順位を示す。出力変化速度が同じである発電機についてはメリットオーダーの安い順に、AR値が配分される。
(ステップS58b:重み係数の順(下げ側)に発電機を配分する)
ステップS57でAR値が負である(インバランスが過多である)と判断された場合、各発電機に対し重み係数の順(下げ側)に、AR値が配分される。ステップS58bは、AR配分部46の処理として行われる。図5に示す配分優先順位テーブルには各発電機の出力のマージンを表す数値である重み係数が記憶されている。図5に示す配分優先順位テーブルに基づき、重み係数による発電機の順番は、発電機ロ、ニ、ハ、イ、ホの順となる。図11にAR値が正である場合の重み係数による優先順位により決定された、配分優先順位を示す。出力変化速度が同じである発電機についてはメリットオーダーの高い順に、AR値が配分される。
(モード4:計画値による優先順位)
ステップS52により、モード4であると判断された場合、以下の処理を行う。モード4では、各発電機の発電計画値と現在出力(発電実績)の差分の大小関係に基づき発電機の優先順位が決定される。発電実績が発電計画値よりも大きい場合は、その差分の電気料金を発電事業者に支払う。発電実績が発電計画値よりも小さい場合は、その差分の電気料金を発電事業者から徴収する。この電気料金の支払いまたは徴収は煩雑である。
作業者によりモード4が選択され、各発電機の発電計画値と現在出力(発電実績)の差分が小さくなるように、AR値が発電設備に配分される。各発電機の発電計画値と現在出力(発電実績)に関するデータは、インターネット等を介し取得される。
(ステップS59:AR値が正であるかの判断を行う)
モード4であると判断された場合、ステップS59において、AR値が正であるかの判断が行われる。ステップS53は、AR配分部46の処理として行われる。AR値が正である(インバランスが不足している)と判断された場合、ステップS60aに移行し、AR値が負である(インバランスが不足していない)と判断された場合、ステップS60bに移行する。
(ステップS60a:メリットオーダーの安い順に配分+発電計画値まで出力減少させる)
ステップS59でAR値が正である(インバランスが不足している)と判断された場合、(現在出力値−発電計画値)>0である発電機に対し、図5に示す配分優先順位テーブルに基づきメリットオーダーの安い順に、AR値が配分される。一方、(現在出力値−発電計画値)<0の発電機である発電機に対し、図12に示すように発電計画値まで出力を減少させる制御が行われる。ステップS60aは、AR配分部46の処理として行われる。
(ステップS60b:メリットオーダーの高い順に配分+発電計画値まで出力減少させる)
ステップS59でAR値が負である(インバランスが過多である)と判断された場合、(現在出力値−発電計画値)<0である発電機に対し、図5に示す配分優先順位テーブルに基づきメリットオーダーの高い順に、AR値が配分される。一方、(現在出力値−発電計画値)>0である発電機に対し、図12に示すように発電計画値まで出力を減少させる制御が行われる。ステップS60bは、AR配分部46の処理として行われる。
上記の各モード1〜4において、各発電機イ、ロ、ハ、ニ、ホへの配分量は、例えば、LFCが10秒周期で制御される場合、10秒間で変化できる量とされる。
[総需要算出部47の動作]
次に、総需要算出部47の動作詳細について動作原理を含め説明する。総需要算出部47は、以下のa1,b1の信号に基づきg1〜g4を算出する。
a1.発電設備1ごとの発電電力値
b1.自然エネルギー発電設備2ごとの発電電力値
g1.当日需要実績値
g2.前日需要予測値
g3.当日自然エネルギー実績値(当日の自然エネルギーの出力値)
g4.前日自然エネルギー予測値
総需要電力は、発電設備1a〜1nにより発電された電力と、自然エネルギー発電設備2a〜2nにより発電された電力の総和となる。従って、自然エネルギー発電設備2a〜2nにより発電された電力を考慮した、発電設備1a〜1nによる経済性の優れた発電が必要とされる。
自然エネルギー発電設備2a〜2nにより発電された電力を考慮したELD総需要の予測値は、次式のようになる。
ELD総需要(t)=需要予測値(t)−自然エネルギー予測値(t) ・・・(2)
ELD総需要(t):時刻tに必要とされることが予測される発電設備1a〜1n
の発電電力の合計値[MW]
需要予測値:時刻tに必要とされることが予測される総需要電力値[MW]
自然エネルギー予測値:時刻tに必要とされることが予測される自然エネルギー
発電設備2a〜2nの発電電力の合計値[MW]
なお、需要予測値および自然エネルギー予測値は、予め定められた一定時間ごとに算出され新たな需要予測値および自然エネルギー予測値に更新される。その結果、ELD総需要も一定時間ごとに新たなELD総需要に更新される。
式(2)のようにELD総需要は、需要予測値および自然エネルギー予測値により算出される。需要予測値は、g2「前日需要予測値」がg1「当日需要実績値」により補正されることにより算出される。自然エネルギー予測値は、g4「前日自然エネルギー予測値」がg3「当日自然エネルギー実績値」により補正されることにより算出される。なおg1「当日需要実績値」は、1日の終了時に算出されるものであり、当日の実績値の算出は未完である。そこで、発電設備1a〜1nの総出力をg1「当日需要実績値」とする。なお、上記において「需要実績値」とは、実際に供給した電力ではなく、実際に要求された電力の値をいう。
需要予測値の算出は予め定められた一定時間ごとに行われ更新される。一定時間をu分とする。u分前に算出された需要予測値と需要実績との差をΔP1とする。u×2分前に算出された需要予測値と需要実績との差をΔP2とする。現在時刻において実際に要求されている電力である需要実績に、ΔP1とΔP2から算出された後述する補正値ΔPmを加えた値が、現在時刻にて算出された新たな需要予測値とされる。
需要予測値(t)は次式のようになる。
需要予測値(t)=現在時刻における需要実績−ΔPm ・・・(3)
補正値ΔPmの算出は、次式により行われる。
ΔPm=α1×ΔP1+α2×ΔP2 ・・・(4)
ΔP1:u分前に算出された需要予測値(t)と需要実績との差
ΔP2:u×2分前に算出された需要予測値(t)と需要実績との差
α1:重み付け係数
α2:重み付け係数
ここで、α1+α2=1、α1>α2となることが望ましい。u×2分前よりu分前に算出された需要予測値と需要実績との差の方が、信頼性が高いと考えられるためである。
[ELDスケジュール算出部49の動作]
ELDスケジュール算出部49は、記憶部48に記憶された上記のg1〜g4のデータに基づき経済負荷配分を行い、g5のデータを作成し各目標値作成部43に出力する。
[目標値作成部43の動作]
上記により算出されたAR配分部46からのf3「配分されたAR値」、ELDスケジュール算出部49からのg5「ELD値」のデータが目標値作成部43に入力される。目標値作成部43は、上記a1,f3,g5のデータに基づき、出力部42を介しd1のデータを出力し発電設備1の発電量を制御する。
[2−3.効果]
(1)本実施形態によれば、AR配分部は、複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の単位電力量の価格が記憶された配分優先順位テーブルを有し、配分優先順位テーブルに記憶された単位電力量の価格に基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定するので、事前に定められた購入条件にて電力の購入を行うことができる。送配電事業者は、電力購入に関するこの購入条件を、事前に発電事業者にインターネット等で報知することにより公平性が担保された電力の取引を行うことができる。
(2)本実施形態によれば、AR配分部は、配分優先順位テーブルに、複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の出力変化速度に関するデータをさらに記憶しており、配分優先順位テーブルに記憶された発電機の出力変化速度に関するデータに基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第2のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第2のモードが選択されるので、経済的であることのみならず、電力品質を確保することができる電力の取引を行うことができる。
(3)本実施形態によれば、AR配分部は、配分優先順位テーブルに、複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の出力のマージンを表す数値である重み係数をさらに記憶しており、配分優先順位テーブルに記憶された重み係数に基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第3のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第3のモードが選択されるので、経済的であることのみならず、発電機の発電の余力を考慮した電力の取引を行うことができる。
(4)本実施形態によれば、AR配分部は、AR値が正であると判断した場合、発電機のうち、現在出力値が発電計画値より大きい発電機について、配分優先順位テーブルに記憶された単位電力量の価格に基づき、電力の購入優先順位を決定し、現在出力値が発電計画値より小さい発電機について、発電計画値まで出力を減少させ、AR値が負であると判断した場合、発電機のうち、現在出力値が発電計画値より小さい発電機について、配分優先順位テーブルに記憶された単位電力量の価格に基づき、電力の購入優先順位を決定し、現在出力値が発電計画値より大きい発電機について、発電計画値まで出力を減少させる、第4のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第4のモードが選択されるので、発電機の現在出力値を発電計画値に近づけることができ、発生する追加電気料金が少なくて済む電力の取引を行うことができる。
[他の実施形態]
変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
(1)上記実施形態では、AR配分部46からのf3「配分されたAR値」、ELDスケジュール算出部49からのg5「ELD値」に基づき、送配電事業者が自社の電力系統内の発電設備、発電機の発電量を制御するものとした。また、配分優先順位テーブルに基づき送配電事業者が自社の電力系統内の発電設備、発電機の優先順位を決定するようにした。
しかしながら、制御の対象となる発電設備、発電機、および優先順位の決定の対象となる発電設備、発電機は、送配電事業者の自社の電力系統内の発電設備、発電機に限られない。制御の対象となる発電設備、発電機、および優先順位の決定の対象となる発電設備、発電機は、他社の電力系統内の発電設備、発電機であってもよい。
図13、図14に示すように、2エリアや2エリア以上での連系により電力供給が行われるようにし、他者の電力系統内の発電設備、発電機が制御態様となってもよい。また他社の電力系統内の発電設備、発電機が優先順位の決定の対象となってもよい。
図12、図13に示したような、複数エリアにおける地域要求量(AR)の場合、TBC方式に基づいた連系線潮流ではなく、FFC方式にて行う。その場合、地域要求量(AR)は式(5)にて算出する。
AR値=−K・ΔF ・・・(5)
AR値:地域要求電力[MW]
K:系統定数[MW/Hz](エリア全体)
ΔF:周波数偏差[Hz]
この場合の、ARの配分は、図15に示すプログラムにより行われる。AR配分部46は、式(5)にてエリア全体の地域要求量(AR)を算出する(ステップS71)。次にAR配分部46は、エリア間を跨いだ融通が可能であるかの判断を行う(ステップS72)。ステップS72にて、可能であると判断された場合、式(1)に示す地域要求量(AR)の配分を行う(ステップS73)。可能であると判断されない場合、個々のエリアに分けて地域要求量(AR)を算出し(ステップS74)、個々のエリア内で地域要求量(AR)を配分する(ステップS75)。
このようにすれば、複数のエリア間の電力の融通を行う際に、実際に融通量をチェックしながら地域要求量(AR)の配分が可能となり、LFCとしての制御性能を向上させることができる。
(2)上記実施形態では、ELD総需要は式(2)にて算出するものとした。ELD総需要は式(6)により算出されるものとしてもよい。
ELD総需要(t)=需要予測値(t)−自然エネルギー予測値(t)
+(P0(n+1)−P0(n)) ・・・(6)
ELD総需要(t):時刻tに必要とされることが予測される発電設備1a〜1n
の発電電力の合計値[MW]
需要予測値:時刻tに必要とされることが予測される総需要電力値[MW]
自然エネルギー予測値:時刻tに必要とされることが予測される自然エネルギー
発電設備2a〜2nの発電電力の合計値[MW]
P0(n):現時刻(n)における融通電力量P0の値[MW]
P0(n+1):次のP0更新時刻(n+1)における融通電力量P0の値[MW]
上記の式(6)では、自系統に流入する電力の潮流方向を正の値としている。(P0(n+1)−P0(n))は融通電力量の予測変化量となる。融通電力量P0の値の変化分を予測してELD総需要の算出を行うので、より経済性に優れた発電設備1による発電を行うことができる。
(3)上記実施形態では、自然エネルギー発電設備2は、太陽光発電装置としたがこれに限られない。自然エネルギー発電設備2は、風力発電、海流発電、地熱発電でもよい。
(4)上記実施形態では、入力部41は、受信回路としたがこれに限られない。入力部41は、メモリポートやキーボードによる入力装置でもよい。
(5)上記実施形態では、発電設備1aは水力機等の高速機、発電設備1bは石油火力機等の中速機、発電設備1nは石炭火力機等の低速機により構成されるものとしたが、発電設備1a〜1nはこれに限られない。また、発電設備1a〜1nは任意の数量であってよい。
(6)上記実施形態では、ステップS42において、一例としてf2「平滑後AR値」のうち、10秒〜2分周期である地域要求電力(AR)値が判断されるものとしたが、判断される地域要求電力(AR)値の周期は10秒〜2分に限られない。
(7)上記実施形態では、ステップS44において、一例としてf2「平滑後AR値」のうち、2分〜10分周期である地域要求電力(AR)値が判断されるものとしたが、判断される地域要求電力(AR)値の周期は2分〜10分に限られない。
1,1a〜1n・・・発電設備
2,2a〜2n・・・自然エネルギー発電設備
3・・・検出装置
4・・・制御装置
7,7a〜7n・・・検出用の信号線
8,8a〜8n・・・制御用の信号線
9,9a・・・電力系統
9b・・・他の電力系統
9c・・・連系線
41,41a〜41n・・・入力部
42,42a〜42n・・・出力部
43・・・目標値作成部
44・・・AR算出部
45・・・AR平滑部
46・・・AR配分部
47・・・総需要算出部
48・・・記憶部
49・・・ELDスケジュール算出部

Claims (11)

  1. 複数の発電設備により電力が供給される電力系統の、周波数変化量および連系潮流電力変化量に基づき地域要求電力(AR値)を算出するAR算出部と、
    前記AR算出部により算出された前記地域要求電力(AR値)を周波数分解するAR平滑部と、
    前記AR平滑部により周波数分解された地域要求電力(AR値)に基づき、前記複数の発電設備ごとの前記発電目標値を算出するAR配分部と、を備え、
    前記AR配分部は、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の単位電力量の価格が記憶された配分優先順位テーブルを有し、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記単位電力量の価格に基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第1のモードを有する、
    電力需給制御装置。
  2. 前記配分優先順位テーブルは、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の出力変化速度に関するデータをさらに記憶しており、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記発電機の出力変化速度に関するデータに基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第2のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第2のモードが選択される、
    請求項1に記載の電力需給制御装置。
  3. 前記配分優先順位テーブルは、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の出力のマージンを表す数値である重み係数をさらに記憶しており、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記重み係数に基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第3のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第3のモードが選択される、
    請求項1に記載の電力需給制御装置。
  4. 前記AR配分部は、
    AR値が正であると判断した場合、前記発電機のうち、現在出力値が発電計画値より大きい発電機について、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記単位電力量の価格に基づき、電力の購入優先順位を決定し、現在出力値が発電計画値より小さい発電機について、発電計画値まで出力を減少させ、
    AR値が負であると判断した場合、前記発電機のうち、現在出力値が発電計画値より小さい発電機について、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記単位電力量の価格に基づき、電力の購入優先順位を決定し、現在出力値が発電計画値より大きい発電機について、発電計画値まで出力を減少させる、
    第4のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第4のモードが選択される、
    請求項1に記載の電力需給制御装置。
  5. 前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる前記発電機は、複数エリアの電力系統に配置された、請求項1乃至請求項4に記載の電力需給制御装置。
  6. 電力系統に電力を供給する複数の発電設備と、
    前記電力系統の周波数変化量および連系潮流電力変化量を測定し、前記複数の発電設備に発電目標値を指示する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    測定された前記周波数変化量および前記連系潮流電力変化量に基づき地域要求電力(AR値)を算出するAR算出部と、
    前記AR算出部により算出された前記地域要求電力(AR値)を周波数分解するAR平滑部と、
    前記AR平滑部により周波数分解された地域要求電力(AR値)に基づき、前記複数の発電設備ごとの前記発電目標値を算出するAR配分部と、を備え、
    前記AR配分部は、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の単位電力量の価格が記憶された配分優先順位テーブルを有し、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記単位電力量の価格に基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第1のモードを有する、
    電力需給制御システム。
  7. 前記AR配分部は、前記配分優先順位テーブルに、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の出力変化速度に関するデータをさらに記憶しており、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記発電機の出力変化速度に関するデータに基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第2のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第2のモードが選択される、
    請求項6に記載の電力需給制御システム。
  8. 複数の発電設備により電力が供給される電力系統の、周波数変化量および連系潮流電力変化量に基づき地域要求電力(AR値)を算出するAR算出モジュールと、
    前記AR算出モジュールにより算出された前記地域要求電力(AR値)を周波数分解するAR平滑モジュールと、
    前記AR平滑モジュールにより周波数分解された地域要求電力(AR値)に基づき、前記複数の発電設備ごとの前記発電目標値を算出するAR配分モジュールと、を備え、
    前記AR配分モジュールは、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の単位電力量の価格が記憶された配分優先順位テーブルに基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第1のモードを有する、
    電力需給制御用コンピュータプログラム。
  9. 前記配分優先順位テーブルには、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の出力変化速度に関するデータが、さらに記憶されており、前記AR配分モジュールは、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記発電機の出力変化速度に関するデータに基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第2のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第2のモードが選択される、
    請求項8に記載の電力需給制御用コンピュータプログラム。
  10. 複数の発電設備により電力が供給される電力系統の、周波数変化量および連系潮流電力変化量に基づき地域要求電力(AR値)を算出するAR算出手順と、
    前記AR算出手順により算出された前記地域要求電力(AR値)を周波数分解するAR平滑手順と、
    前記AR平滑手順により周波数分解された地域要求電力(AR値)に基づき、前記複数の発電設備ごとの前記発電目標値を算出するAR配分手順と、を有し、
    前記AR配分手順は、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の単位電力量の価格が記憶された配分優先順位テーブルに基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第1のモードを有する、
    電力需給制御方法。
  11. 前記配分優先順位テーブルには、前記複数の発電設備のうち電力購入の対象となる発電機の出力変化速度に関するデータが、さらに記憶されており、前記AR配分手順は、前記配分優先順位テーブルに記憶された前記発電機の出力変化速度に関するデータに基づき、電力購入の対象となる発電機の、電力の購入優先順位を決定する第2のモードを有し、作業者により前記第1のモードまたは前記第2のモードが選択される、
    請求項10に記載の電力需給制御方法。

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