JP2021129433A - 電力需給制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)複数の発電設備により電力が供給される電力系統の、周波数変化量、連系潮流電力変化量の少なくとも一方に基づき地域要求電力(AR)を算出するAR算出部。
(2)前記AR算出部により算出された前記地域要求電力(AR)を周波数分解するAR平滑部。
(3)前記AR平滑部により周波数分解された前記地域要求電力(AR)に基づき、前記複数の発電設備ごとの発電目標値を算出するAR配分部。
(4)前記AR配分部は、前記地域要求電力(AR)に応じ、制御性に基づき制御量の算出を行う制御性配分、経済性に基づき制御量の算出を行う経済性配分により前記複数の発電設備の前記発電目標値を算出する。
[1−1.構成]
図1を参照して本実施形態の一例として、電力需給制御装置について説明する。なお、本実施形態において、同一構成の装置や部材が複数ある場合にはそれらについて同一の番号を付して説明を行い、また、同一構成の個々の装置や部材についてそれぞれを説明する場合に、共通する番号にアルファベットの添え字を付けることで区別する。
図1に、本実施形態にかかる電力需給制御システム1を示す。本電力需給制御システム1は、電力需給制御装置2、電力系統9aを有する。電力系統9aは、複数の発電設備91、自然エネルギー発電設備92、検出装置93を備える。電力系統9aは、連系線を介し他の電力系統9b(以下、他系統9bと総称する)に接続される。また、各発電設備91は、検出用の信号線97および制御用の信号線98により電力需給制御装置2に接続される。
データa1(発電設備発電電力値)
データb1(自然エネルギー発電電力値)
データc1(周波数変化量ΔF)
データc2(潮流電力変化量ΔPT)
データc3(融通電力P0)
データd1(発電目標値)
データf1(平滑前AR値)
データf2(平滑後AR値)
データf3(AR配分値)
データg1(リアルタイムEDC値)
発電設備91は、電力系統9aに供給する電力を、発電機により発電する電力供給設備である。一例として、本実施形態の電力需給制御システム1は、発電設備91a〜91nを有する。例えば、発電設備91aは、出力変化速度の速い、水力機等の高速機により構成される。例えば、発電設備91bは、出力変化速度のやや遅い、石油火力機等の中速機により構成される。例えば、発電設備91nは、出力変化速度の極めて遅い、石炭火力機等の低速機により構成される。発電設備91は、任意の発電速度を有する発電機により構成されるものであってよい。
自然エネルギー発電設備92は、電力系統9aに供給する電力を、太陽光、風力等の自然エネルギーにより発電する電力供給設備である。一例として、本実施形態の電力需給制御システム1は、自然エネルギー発電設備92a〜92nを有する。自然エネルギー発電設備92は、電力需給制御装置2にデータb1(自然エネルギー発電電力値)を送信する。なお、自然エネルギー発電設備92a〜92nは、任意の台数であってよい。
検出装置93は、電力系統9aの電気量を検出する測定装置である。検出装置93は、電力系統9aに配置される。検出装置93は、連系線における電力系統9aに関するデータc1(周波数変化量ΔF)、データc2(潮流電力変化量ΔPT)、データc3(融通電力P0)の各項目を検出し電力需給制御装置2に送信する。
電力需給制御装置2は、コンピュータ等により構成される。電力需給制御装置2は、電力の監視制御を行う制御室等に配置される。電力需給制御装置2は、発電設備91から送信されるデータa1(発電設備発電電力値)、自然エネルギー発電設備92から送信されるデータb1(自然エネルギー発電電力値)、検出装置93から送信される連系線における電力系統9aに関するデータc1(周波数変化量ΔF)、データc2(潮流電力変化量ΔPT)、データc3(融通電力P0)が、入力される。電力需給制御装置2は、需給制御に関する演算を行い発電設備91に対し、データd1(発電目標値)を送信する。
最初に現在行われている一般的な電力需給制御について説明する。
電力系統の負荷は、季節や時刻に応じ変動している。電力系統の負荷変動は、以下の(イ)(ロ)(ハ)の3つに区分して考えることができる。
(イ)サイクリック分:数秒から数分周期までの微小周期の負荷変動をサイクリック分と呼ぶ。変動幅の小さい種々の振動周期を持った脈動成分や、不規則な変動成分が重畳したものと考えられる。
(ロ)フリンジ分:数分から10数分程度までの短周期の負荷変動をフリンジ分と呼ぶ。
(ハ)サステンド分:10数分以上の長周期の負荷変動をサステンド分と呼ぶ。
(a)定周波数制御(FFC):周波数変化量(ΔF)を検出して、ΔFを少なくするように発電設備の出力を調整し、系統の周波数のみを規定値に保つように制御する制御方式。
(b)定連系電力制御(FTC):連系線における潮流電力の変化量(ΔPT)を検出して、ΔPTを少なくするように発電設備の出力を調整し、連系線における潮流電力のみを規定値に保つように制御する制御方式。
(c)周波数バイアス連系線電力制御(TBC):周波数変化量(ΔF)と連系線における潮流電力の変化量(ΔPT)とを検出し、地域要求電力(AR)を算出し、地域要求電力(AR)に応じて発電設備の出力を制御する制御方式。
周波数変化量(ΔF)と連系線潮流変化量(ΔPT)に基づき地域要求電力(AR)の算出を行う。
AR=−K・ΔF+ΔPT
・・・・・(式1)
AR:地域要求電力[MW]
K:系統定数[MW/Hz]
ΔF:周波数偏差[Hz]
ΔPT:連系線潮流変化量[MW]
連系線潮流変化量(ΔPT)とは、連系線における潮流電力の変化量である。上記(式1)では、自系統に流入する電力の潮流方向を正の値としている。地域要求電力(AR)の値が正であれば、系統全体として発電ユニットの出力を上げる。地域要求電力(AR)が負の値であれば、系統全体として発電ユニットの出力を下げる。
過去の地域要求電力(AR)に基づき指数平滑等によるフィルタリングを行い、地域要求電力(AR)を、低速機、高速機への配分量を算出する。出力変化速度の遅い、例えば火力発電機が低速機に相当する。出力変化速度の速い、例えば水力発電機が高速機に相当する。地域要求電力(AR)を周波数分解し、変動周期の短い電力を高速機に、変動周期の長い電力を低速機に配分するように配分量を算出してもよい。
地域要求電力(AR)がフィルタリング、または周波数分解され算出された配分量を各発電設備に配分する。配分は、需給調整が行われている全ての発電設備に対して、低速機、高速機別に発電設備の出力変化速度、または出力余裕度等に基づき行われる。
各発電設備の発電目標値の算出を行う。各発電設備の発電目標値は、配分された地域要求電力(AR)と、経済負荷配分制御(EDC)にて算出されたリアルタイムEDCとが加算され算出される。発電目標値は、一定の基準値を逸脱しないように設けられた、上下限値内に設定されるようにしてもよい。
発電目標値を受信し、各発電設備は、出力を変動させる。その結果、系統周波数、並びに連系線潮流が変化する。その後、手順a1に戻り上記手順を繰り返す。
経済負荷配分制御(EDC)は、1日の負荷曲線に見られる、低速の電力負荷変動に対して行われる。低速の電力負荷変動は、過去のデータの基づき高精度で予測することができる。予測された電力負荷変動に対して、燃料費であるコストが少なくなるように、経済負荷配分制御(EDC)にかかる各発電設備の制御量が算出される。経済負荷配分制御(EDC)にかかる各発電設備の制御量の算出に、等増分燃料費則(等λ法)が用いられる場合が多い。
最初に、増分となる燃料にかかる燃料費に相当するλの初期値を設定する。
次に、増分となる燃料にかかる燃料費に相当するλに等しくなる各発電設備の制御量の算出を行う。制御量は、最小出力値を下回っている場合、最小出力値に、最大出力値を上回っている場合、最大出力値に設定される。
次に、各発電設備から出力される出力電力の総和の算出を行う。
手順b3で算出された出力電力の総和が負荷未満である場合、λを大きくし、出力の総和が負荷を超える場合、λを小さくし、λの再設定を行う。以降、出力電力の総和と負荷との差分が一定値以内になるまで手順b2〜手順b4を繰り返す。
次に、本実施形態の電力需給制御システム1の動作の概要を、電力需給制御装置2の動作に基づき説明する。本実施形態における需給調整方式は、図16におけるLFC機能を対象とした二次調整力の商品区分を主とする。需給調整のための調整電源である発電設備91は、火力、水力機のみならず、蓄電池やDR等を含む。
検出装置93は、連系線における電力系統9aに関するデータc1(周波数変化量ΔF)、データc2(潮流電力変化量ΔPT)、データc3(融通電力P0)の各項目を検出し、電力需給制御装置2に送信する。自然エネルギー発電設備92は、電力需給制御装置2にデータb1(自然エネルギー発電電力値)を送信する。一例として、本実施形態の電力需給制御システム1は、自然エネルギー発電設備92から電力需給制御装置2に、データb1(自然エネルギー発電電力値)が送信されるものとしたが、自然エネルギー発電設備92からデータb1(自然エネルギー発電電力値)が送信されないものであってもよい。また、本実施形態の電力需給制御システム1は、自然エネルギー発電設備92を有するものとしたが、電力需給制御システム1は、自然エネルギー発電設備92を有しないものであってもよい。
検出装置3から送信された以下の信号
データc1(周波数変化量ΔF)
データc2(潮流電力変化量ΔPT)
データc3(融通電力P0)
自然エネルギー発電設備2から送信された以下の信号
データb1(自然エネルギー発電電力値)
AR=−K・ΔF+ΔPT
・・・・・(式1)
AR:地域要求電力[MW]
K:系統定数[MW/Hz]
ΔF:周波数偏差[Hz]
ΔPT:連系線潮流変化量[MW]
上記(式1)では、自系統に流入する電力の潮流方向を正の値としている。
ステップS20で算出されたデータf1(平滑前AR値)に基づき、電力需給制御装置2は、AR平滑部25により、データf2(平滑後AR値)の算出を行う。データf2(平滑後AR値)は、フーリエ展開によりデータf1(平滑前AR値)が周波数分解され算出される。
ステップS21で周波数分解されたデータf2(平滑後AR値)に基づき、電力需給制御装置2は、AR配分部26により、データf3(AR配分値)の算出を行う。データf3(AR配分値)は、各発電設備91a、91b、91nへの配分量であり、発電設備91の調整コスト、発電設備91の出力応答速度または出力余裕度等の運転能力に基づき算出される。後述する[算出手段A]〜[算出手段G]において、具体的な算出手段について説明する。
上記のステップS20〜S22に並行して、ステップS204が実行される。ステップS21で算出されたデータf2(平滑後AR値)に基づき、電力需給制御装置2は、リアルタイムEDC算出部27により、データg1(リアルタイムEDC値)の算出を行う。データg1(リアルタイムEDC値)は、発電設備91a、91b、91nのメリットオーダーによって、リアルタイムEDC算出部27により、各発電設備91a、91b、91nに対する経済負荷配分が行われ、算出される。
ステップS22で算出されたデータf3(AR配分値)、リアルタイムEDC算出部27から送信されたデータg1(リアルタイムEDC値)に基づき、電力需給制御装置2は、目標値作成部23により、データd1(発電目標値)の算出を行う。目標値作成部23a、23b、23nにより各発電設備91a、91b、91bnごとのデータd1(発電目標値)がそれぞれ算出される。
ステップS23で算出されたデータd1(発電目標値)を、電力需給制御装置2は、出力部22に送信する。出力部22a、22b、22nに対し各発電設備91a、91b、91nごとのデータd1(発電目標値)がそれぞれ送信される。
ステップS24で出力部22a、22b、22nに対し送信されたデータd1(発電目標値)を、電力需給制御装置2は、出力部22から発電設備91に指令として送出する。各発電設備91a、91b、91nに対し、出力部22a、22b、22nからデータd1(発電目標値)が指令として送出される。これにより、各発電設備91a、91b、91nは、データd1(発電目標値)にかかる電力を出力する。
ステップS22において、AR配分部26は、制御性に基づき制御量の算出を行う制御性配分に加え、調整コスト等の経済性に基づき制御量の算出を行う経済性配分によりデータf3(AR配分値)の算出を行う。AR配分部26は、制御性に基づき制御量の算出を行う制御性配分により、発電ユニットの出力変化速度比または出力余裕比等に基づき、データf2(平滑後AR値)を、発電設備91に配分する。
発電設備91の制御性を悪化させる可能性を回避するため、経済性配分と制御性配分を含む算出手段Bによりデータf3(AR配分値)の算出が行われる。
ステップS21においてAR平滑部45により周波数分解されたデータf2(平滑後AR値)を取得する。このデータf2(平滑後AR値)は、ステップS21でAR平滑部45によりフーリエ展開により地域要求電力(AR)が、周波数分解され算出された値である。
AR配分部26は、ステップS31で取得されたデータf2(平滑後AR値)に、10秒〜2分周期である地域要求電力(AR)が含まれるかの判断を行う。10秒〜2分周期である地域要求電力(AR)が含まれるかの判断は、データf2(平滑後AR値)が指数平滑等によりフィルタリングされることにより行われる。データf2(平滑後AR値)のうち、10秒〜2分周期である地域要求電力(AR)は、ステップS33に移行し処理が行われる(S32の「YES」)。一方、データf2(平滑後AR値)のうち、10秒〜2分周期に相当しない地域要求電力(AR)は、ステップS34に移行し処理が行われる(S32の「NO」)。
AR配分部26は、データf2(平滑後AR値)のうち、ステップS32にて10秒〜2分周期であると判断された地域要求電力(AR)を、制御性配分により発電設備91に配分する。10秒〜2分周期であると判断された地域要求電力(AR)は、一例として出力変化速度比に基づき、高速発電機(例えば水力機)である発電設備91に配分される。制御性配分により地域要求電力(AR)が配分される発電設備91と、経済性配分により地域要求電力(AR)が配分される発電設備91は、重複してもよい。
AR配分部26は、ステップS31で取得されたデータf2(平滑後AR値)に、2分〜10分周期である地域要求電力(AR)が含まれるかの判断を行う。2分〜10分周期である地域要求電力(AR)が含まれるかの判断は、データf2(平滑後AR値)が指数平滑等によりフィルタリングされることにより行われる。データf2(平滑後AR値)のうち、2分〜10分周期である地域要求電力(AR)は、ステップS35に移行し処理が行われる(S34の「YES」)。一方、データf2(平滑後AR値)のうち、2分〜10分周期に相当しない地域要求電力(AR)は、ステップS36に移行し処理が行われる(S34の「NO」)。
AR配分部26は、データf2(平滑後AR値)のうち、ステップS34にて2分〜10分周期であると判断された地域要求電力(AR)を、経済性配分により発電設備91に配分する。2分〜10分周期であると判断された地域要求電力(AR)は、一例として算出手段Aにかかるメリットオーダーに基づき、中速発電機(例えば石油火力機)である発電設備91に配分される。経済性配分により地域要求電力(AR)が配分される発電設備91と、制御性配分により地域要求電力(AR)が配分される発電設備91は、重複してもよい。経済性配分は、算出手段Aにより行われる。
AR配分部26は、データf2(平滑後AR値)のうち、ステップS34にて2分〜10分周期より長周期であると判断された地域要求電力(AR)を、リアルタイムEDC算出部27に送信し、EDC値に反映させる。2分〜10分周期より長周期であると判断された地域要求電力(AR)は、リアルタイムEDC算出部27により算出されたデータg1(リアルタイムEDC値)が補正されることにより、反映される。これにより、2分〜10分周期より長周期であると判断された地域要求電力(AR)の平均値は、ゼロに近づけられる。
発電設備91の制御性を悪化させる可能性を回避するため、経済性配分と制御性配分を含む算出手段Cによりデータf3(AR配分値)の算出が行われる。
発電設備91の制御性を悪化させる可能性を回避するため、経済性配分と制御性配分を含む算出手段Dによりデータf3(AR配分値)の算出が行われる。
ここで、
LFC対象の発電機台数 N
各発電機の配分係数 Wi
パラメータ δ (0≦δ≦1)
配分前AR AR
各発電機のAR配分量 AR配分量i
各発電機の出力変化速度 出力変化速度i
各発電機の調整コスト 調整コストi
発電設備91の制御性を悪化させる可能性を回避するため、経済性配分と制御性配分を含む算出手段Eによりデータf3(AR配分値)の算出が行われる。
ARが正(インバランス不足):
現在出力値(Y)<発電計画値(X)である発電設備91から優先して配分
ARが負(インバランス余剰):
現在出力値(Y)>発電計画値(X)である発電設備91から優先して配分
発電設備91の制御性を悪化させる可能性を回避するため、経済性配分と制御性配分を含む(式5)(式6)にかかる算出手段Fによりデータf3(AR配分値)の算出が行われる。
発電目標値=AR配分値+発電計画値
・・・・・(式5)
図13に示すように(式5)にかかる発電目標値は算出され、発電設備91に指示される。
発電目標値=AR配分値+現在出力値
・・・・・(式6)
図14に示すように(式6)にかかる発電目標値は算出され、発電設備91に指示される。系統運用者により(式5)または(式6)による目標値指令値の算出が選択されるようにしてもよい。算出手段Fによる配分は、算出手段A、B、C、D、Eと協同して行われてもよい。
発電設備91の制御性を悪化させる可能性を回避するため、経済性配分と制御性配分を含む(式7)にかかる算出手段Gによりデータf3(AR配分値)の算出が行われる。
発電目標値=AR配分値+(K1×現在出力値+K2×発電計画値)/(K1+K2)
・・・・・(式7)
図15に示すように(式7)にかかる発電目標値は算出され、発電設備91に指示される。
発電目標値(上げ余力確保)=min(最大出力×Rup,発電目標値)
・・・・・(式8)
発電目標値(下げ余力確保)=max(最小出力×Rdn,発電目標値)
・・・・・(式9)
(1)本実施形態によれば、電力需給制御装置2は、複数の発電設備91により電力が供給される電力系統9の、周波数変化量、連系潮流電力変化量の少なくとも一方に基づき地域要求電力(AR)を算出するAR算出部24と、AR算出部24により算出された地域要求電力(AR)を周波数分解するAR平滑部25と、AR平滑部25により周波数分解された地域要求電力(AR)に基づき、複数の発電設備91ごとの発電目標値を算出するAR配分部26と、を備え、AR配分部26は、制御性に基づき制御量の算出を行う制御性配分、経済性に基づき制御量の算出を行う経済性配分により複数の発電設備91の発電目標値を算出するので、制御性を損なわずに、経済性に基づき地域要求電力(AR)を、各発電設備91に配分することができる電力需給制御装置2を提供することができる。
変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
2・・・電力需給制御装置
9,9a,9b・・・電力系統
21,21a,21b,21n・・・入力部
22,22a,22b,22n・・・出力部
23,23a,23b,23n・・・目標値作成部
24・・・AR算出部
25・・・AR平滑部
26・・・AR配分部
27・・・リアルタイムEDC算出部
91,91a,91b,91n・・・複数の発電設備
92,92a,92b,92n・・・自然エネルギー発電設備
93・・・検出装置
97,97a,97b,97n・・・信号線
98,98a,98b,98n・・・信号線
Claims (7)
- 複数の発電設備により電力が供給される電力系統の、周波数変化量、連系潮流電力変化量の少なくとも一方に基づき地域要求電力(AR)を算出するAR算出部と、
前記AR算出部により算出された前記地域要求電力(AR)を周波数分解するAR平滑部と、
前記AR平滑部により周波数分解された前記地域要求電力(AR)に基づき、前記複数の発電設備ごとの発電目標値を算出するAR配分部と、を備え、
前記AR配分部は、前記地域要求電力(AR)に応じ、制御性に基づき制御量の算出を行う制御性配分、経済性に基づき制御量の算出を行う経済性配分により前記複数の発電設備の前記発電目標値を算出する、
電力需給制御装置。 - 前記AR配分部は、前記AR平滑部により周波数分解された前記地域要求電力(AR)の周波数に基づき、前記地域要求電力(AR)の前記周波数が、予め定められた周期未満である前記発電設備に対し、制御性配分により出力電力の制御を行い、予め定められた周期以上である前記発電設備に対し、経済性配分により出力電力の制御を行う、
請求項1に記載の電力需給制御装置。 - 前記AR配分部は、前記地域要求電力(AR)が、予め定められた閾値未満である場合、経済性配分により前記発電設備に対し出力電力の制御を行い、前記地域要求電力(AR)が、予め定められた閾値以上である場合、制御性配分により前記発電設備に対し出力電力の制御を行う、
請求項1または2に記載の電力需給制御装置。 - 前記AR配分部は、前記地域要求電力(AR)が、予め定められた閾値未満である場合、発電計画値に基づき発電目標値を算出し、前記発電設備に対し出力電力の制御を行い、前記地域要求電力(AR)が、予め定められた閾値以上である場合、現在出力値に基づき発電目標値を算出し、前記発電設備に対し、出力電力の制御を行う、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電力需給制御装置。 - 前記AR配分部は、出力電力の出力変化速度および出力電力の調整コストに基づき算出された、前記発電設備ごとの制御性配分による出力電力、経済性配分による出力電力の按分比率により、前記発電設備の出力電力の制御を行う、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力需給制御装置。 - 前記AR配分部は、現在出力値と発電計画値との差分に基づき決定された、前記発電設備の制御の優先順位に基づき、前記発電設備の出力電力の制御を行う、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電力需給制御装置。 - 前記AR配分部は、現在出力値と発電計画値との、前記発電設備ごとに定められた比率に基づき、前記発電設備の出力電力の制御を行う、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電力需給制御装置。
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