JP2014054156A - 電力需給調整装置、電力需給調整方法及びそのプログラム - Google Patents

電力需給調整装置、電力需給調整方法及びそのプログラム Download PDF

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俊光 熊澤
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操 木村
Katsutoshi Hiromasa
勝利 廣政
Yoko Kosaka
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Abstract

【課題】需要家の利便性を損なうことなく、需給調整の不確実性を低減でき、かつコストの低減が可能な電力需給調整装置、電力需給調整方法及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】電力需給調整装置10は、需給調整総量及び各需要家からの受電点電圧値と所定時間毎の電力需給量とを取得するデータ取得部11と、データ取得部11で取得した所定時間毎の電力需給量から各需要家の時刻毎の電力需給量の分散値を算出する需給量分散算出部13と、データ取得部11で取得した受電点電圧値を利用し各需要家が需給調整をした場合の効果を評価して調整効果値を算出する調整効果評価部14と、電力需給量の分散値を利用し調整対象となる需要家を選択する指令算出部15と、選択された各需要家に対して電気料金やインセンティブを決定し各需要家に通知する料金・インセンティブ決定部17と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、需要家の利便性を損なうことなく、需給調整の不確実性を低減でき、かつコストの低減が可能な電力需給調整装置、電力需給調整方法及びそのプログラムに関する。
近年、情報通信技術(ICT)を利用することにより、太陽光発電や風力発電等の分散型電源や需要家の情報を統合・活用して、高効率、高品質、高信頼な電力供給システム(スマートグリッド)の実現を目指す動きが注目されている。情報通信技術が様々な電力使用機器に適用されるようになると、より細かい単位で電力情報の取得や電力の需給制御が可能となる。例えば、電力不足が発生した場合には、需要家に対して個別に電力抑制を実施するといったことが可能となる。
複数の需要家に対して電力利用を制限又は抑制する方法としては、電力会社が需要家への電力供給量を調整する機能を備えた電力メーターを用いる方法、予め設定された条件に従って機器毎に電力供給を選択的に制限する方法、
スマートメータを利用したデマンド・レスポンスによる方法などがある。また、電力抑制による性能損失を推定することにより電力を動的に割り当てるデータセンターを対象とした方法もある。
特開2011−120461号公報 特開2011−101536号公報 特開2010−128810号公報 特開2011−123873号公報
スマートグリッドを運用監視する装置から需要家に対して需給調整を行うには、一般に、強制的な調整を実施するデマンド・サイド・マネジメント(DSM)による方法と、電力料金設定や需要家に対するインセンティブの設定等によって需要家の需給を調整するデマンド・レスポンス(DR)による方法の2つに大別される。このうち、後者のDRによる需給調整は、需要家の利便性を大きく損なうことがないことがメリットである。
しかし、需給調整のための運用において、スマートグリッドの運用事業者ができるだけコストを掛けずに、目標とする需給調整を達成できるデマンド・レスポンス指令を決定することが困難であった。
また、対象となる需要家の絞り込みは、契約電力の大小や需要家の種別(一般家庭、店舗、ビル、工場)などにより行われており、料金差はこれらに加え時刻によって調整が行われているが、このような既存の方法では、需給調整の不確実性を低減することができず、コスト削減に寄与するものではなかった。
本発明の実施形態は、需要家の利便性を損なうことなく、需給調整の不確実性を低減でき、かつコスト低減が可能な電力需給調整装置、電力需給調整方法、及びそのプログラムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態に係る電力需給調整装置は、複数の需要家に対して、電力需給を調整するための指令を発する電力需給調整装置であって、電力使用量の上限値としての需給調整総量、及び各需要家からの受電点電圧値と所定時間毎の電力需給量とを取得する取得部と、前記取得部で取得した所定時間毎の前記電力需給量から、前記各需要家の時刻毎の電力需給量の分散値を算出する分散算出部と、前記取得部で取得した前記受電点電圧値から、前記各需要家が需給調整をした場合の効果を評価して調整効果値を算出する調整効果評価部と、少なくとも前記電力需給量の分散値を用いて調整対象となる需要家を選択するとともにその需要家への電力需給調整量を決定し、前記各需要家に対する需給調整量の和が前記需給調整総量を超過するまで対象となる需要家を選択する指令算出部と、少なくとも前記調整効果値を用いて選択された各需要家に対して、電気料金やインセンティブを決定し、各需要家に通知する料金・インセンティブ決定部と、を有することを特徴とする。
また、前記のような実施形態で実行される方法や機能を実現するプログラムも本発明の実施形態の1つである。
本発明の第1の実施形態に係る電力需給調整装置を用いたスマートグリッドの構成例を示す概略図である。 第1の実施形態に係る電力需給調整装置及び電力計測装置の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る電力需給調整装置のデータ保持部で保持される各需要家についての計測値の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る電力需給調整方法の処理動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る電力需給調整装置を用いたスマートグリッドの構成例を示す概略図である。 第2の実施形態に係る電力需給調整装置及び電力計測装置の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る電力需給調整装置のデータ保持部で保持される各需要家についての計測値の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る電力需給調整方法の処理動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る電力需給調整装置を用いたスマートグリッドの構成例を示す。
本スマートグリッド1は、電力系統に、発電所2、第1の太陽光発電3(PV1)及びバッテリ4の電力設備と、これらの電力設備からの電力需給を調整する電力需給調整装置10と、調整された電力の供給を受ける需要家1、需要家2、・・・需要家iの消費電力量をそれぞれ計測する電力計測装置20a、電力計測装置20b・・・電力計測装置20iと、を備えている。
次に、図2に、電力需給調整装置10及び電力計測装置20の詳細を示す。
本電力需給調整装置10は、外部からのデータを取得するデータ取得部11と、取得したデータを保持するデータ保持部12と、取得したデータや保持した過去のデータを基に各需要家1〜iのある時刻における需給量分散値を算出する需給量分散算出部13と、取得したデータを基に各需要家1〜iが需給調整をした場合の効果を評価する調整効果評価部14と、需給量の分散値及び需給調整の効果を基に需給調整を依頼する需要家1〜iを決定し、その調整量を算出する指令算出部15と、各需要家1〜iに対して需給調整指令を出力する出力部16と、電気料金やインセンティブを決定し、各需要家に通知する料金・インセンティブ決定部17と、を備えている。
また、電力需給調整装置10は、入力装置5及び電力計測装置20a、20b・・・20iに接続されている。
ここで、入力装置5は、電力需給調整装置10のデータ取得部11と接続されており、供給可能な電力や予備電力の容量など、需要家1〜iの電力使用量の上限値を計算するために必要な情報を入力するための装置である。入力装置5は、コンピュータでもよいし、上位のエネルギー管理装置等であってもよい。
また、電力計測装置20a、20b・・・20iは、それぞれ各需要家負荷7a、7b・・・7iと接続され、これらの消費電力量を計測等する装置である。この電力計測装置20a、20b・・・20iとしては、スマートメータ(通信・制御機能付きの電力計)を想定している。また、電力計測装置20a、20b・・・20iは、各需要家負荷7a、7b・・・7iの消費電力量及び受電点電圧を計測する計測部21と、電力需給調整装置10から取得した電力使用量上限値に基づいて、需要家負荷7a、7b・・・7iの電力使用量を制限する制御部22とを有している。
さらに、電力需給調整装置10のデータ保持部12には、電力計測装置20a、20b・・・20iから得た消費電力量(電力需給量)及び受電点電圧の計測値が例えば、図3に示すような形式で保持されているものとする。
図3に示すデータにおいては、電力系統から需要家1、需要家2、・・・需要家iの順に配置されている場合(図1参照)に、任意の時刻における消費電力量と受電点電圧が記録されている。時刻(10:13)における各需要家の受電点電圧は、需要家1が103V、需要家2が101V、・・・需要家iが99Vのように、電力系統からの距離が離れるに従って低下している。
(電力需給調整方法)
次に、図4に基づき、電力需給調整装置10を用いた電力需給調整方法について説明する。
図4は、図2に示す電力需給調整装置10の処理動作を説明するためのフローチャートである。この図では、各需要家負荷7a、7b・・・7iの消費電力量や受電点電圧を取得し、電力需要の調整指令を送信するまでの一連のステップS11〜S17を示している。
(ステップS11:需給調整総量Paと時刻t〜tの指定)
まず、運用事業者によって所望の需給調整総量Pa[W]及び需給調整時刻t,tが入力装置5に入力されると、電力需給調整装置10のデータ取得部11がこれらの需給調整総量Pa及び時刻t,tを受信する。これにより、時刻tから時刻tの期間でPa[W]の需給調整が実施される。
(ステップS12:需給量の分散S2の算出)
次に、電力需給調整装置10の需給量分散算出部13は、データ保持部12に保持されたデータ(図3参照)を基に、各需要家iの需給調整時刻における需給量の分散S2を式1により算出する。
Figure 2014054156
・・・式1
ここで、過去のデータ点数をn、過去データjの時刻tから時刻tおける平均電力需給量をXij[W]、全過去データの平均値をmiとする。また、平均値miは式2により算出する。
Figure 2014054156
・・・式2
また、算出に用いる過去のデータは、図3に示したデータのみならず、需給調整条件に応じて抽出したデータを用いてもよい。たとえば、季節や曜日などの条件により過去データを抽出したのちに分散を計算してもよい。
(ステップS13:需給調整による効果の算出)
さらに、電力需給調整装置10の調整効果評価部14は、各需要家の需給調整に対する効果を評価する。評価の一例として、各需要家の受電点電圧V(V)を用いて、式3により各需要家の評価値L(V)を算出する。
Figure 2014054156
・・・式3
ここで、定数101は、低圧における電圧規定範囲(日本における低圧100Vの電圧規定範囲101±6)の中央値であり、中央値との差が大きい評価値L(V)を有する需要家ほど、需給調整の効果が高いと評価することになる。これは、負荷が大きいと、電圧が低下することに起因する評価である。PVの電力が余っている場合は、逆になる。
例えば、図3に示すように、時刻(10:13)における需要家1の受電点電圧が103V、需要家2の受電点電圧が101V、・・・需要家iの受電点電圧が99Vの場合、電力系統からの距離が最も離れた需要家iの受電点電圧が式3の計算値が最も大きく、需給調整の効果が高くなる。
(ステップS14:需給調整指令を送信する需要家の決定)
さらに、電力需給調整装置10の指令算出部15において、需給調整指令を送信する需要家を決定する。本実施形態では、各需要家の分散と調整効果の評価値との積を用い(式4)、これらの積が大きい需要家に対して順に需給調整指令を出すものとする。
Figure 2014054156
・・・式4
(ステップS15:需給調整指令を送信する需要家に対する調整量の決定)
また、各需要家への需給調整量は式5に示すように、分散値S2の平方根値Sを用いるものとする。
Figure 2014054156
・・・式5
上述したように、指令算出部15は、式4の値が大きい順に各需要家に対して、式5で算出される需給調整量の指令を出すものとし、各需要家に出される需給調整量の和がステップS11で入力された需給調整総量Pa[W]を超過するまで、調整対象の需要家を選択するものとする。
(ステップS16:需給調整量指令の送信)
次に、エネルギー管理装置1の出力部16は、ステップS14で算出した各需要家への需給調整量指令を電力計測装置20a〜20iへ送信する。
(ステップS17:料金・インセンティブの決定)
さらに、料金・インセンティブ決定部17は、指令算出部15で選択された調整対象の需要家に対して、それぞれ電気料金やインセンティブを決定し、各需要家に通知する。
電気料金については、電力供給量を減らしたいときは電気料金を上げ、電力供給量を増やしたいときは電気料金を下げることにして、上記各需要家に通知する。また、インセンティブは、需要家にポイントや賞金を与えたりして需要者に電気料金減額以外の見返りを与えるものである。式4の値が大きい各需要家に対しては、需給量を調整し易い観点から他の需要家よりインセンティブを小さくしてもよいし、逆に調整に対する謝礼の意味合いで他の需要家よりインセンティブを大きくしてもよい。
(効果)
本実施形態によれば、各需要家の分散と調整効果の評価値との積を用い(式4)、これらの積が大きい需要家に対して順に需給調整指令を出すものとしているので、デマンド・レスポンス指令の発効対象とする需要家を選択的に絞り込むことができる。
また、対象となる需要家毎にインセンティブや料金に差をつけることにより、調整量の不確実性を低減させながらコスト削減も同時に実現することが可能になる。
このため、需要家の利便性を損なうことなく、デマンド・レスポンス指令の効果に対する不確実性とコストを調整できるようになり、スマートグリッドの運用におけるコストを低減することができる。
[第2の実施形態]
(構成)
図5に、本発明の第2の実施形態に係る電力需給調整装置を用いたスマートグリッドの構成例を示す。
本スマートグリッド1’は、需要家1’、需要家2’、・・・需要家jの後段に第2の太陽光発電(PV2)8を設け、かつ電力需給調整装置10を電力需給調整装置10’とした以外は、第1の実施形態のスマートグリッド1と同様に構成されている。
次に、図6に、電力需給調整装置10’の詳細を示す。
本電力需給調整装置10’は、需給量の分散値(式1)を基に需給調整を依頼する需要家1〜jを決定してその調整量を算出する指令算出部15’と、受電点電圧V(V)を用いて算出した需要家の評価値L(V)(式3)を基に決定した需要家に対して電気料金やインセンティブを決定し、各需要家に通知する料金・インセンティブ決定部17’とを設けた以外は、第1の実施形態の電力需給調整装置10と同様に構成されている。
また、電力需給調整装置10’のデータ保持部12には、電力計測装置20c、20d・・・20jから得た消費電力量(電力需給量)及び受電点電圧の計測値が例えば、図7に示すような形式で保持されているものとする。
図7に示すデータにおいては、電力系統から需要家1’、需要家2’、・・・需要家jの順に配置され、需要家jの後段に第2の太陽光発電(PV2)8を設けた場合(図5参照)に、任意の時刻における消費電力量と受電点電圧が記録されている。時刻(10:13)における各需要家の受電点電圧は、需要家1’が101V、需要家2’が102V、・・・需要家jが104Vのように、第2の太陽光発電(PV2)8に距離が近づくに従って増大している。
(電力需給調整方法)
次に、図8に基づき、電力需給調整装置10’を用いた電力需給調整方法について説明する。
図8は、図6に示す電力需給調整装置10’の処理動作を説明するためのフローチャートである。この図では、各需要家負荷7c、7d・・・7jの消費電力量や受電点電圧を取得し、電力需要の調整指令を送信するまでの一連のステップS11〜S17’を示している。
本実施形態の電力需給調整方法では、ステップS11での需給調整総量Paと時刻t〜tの指定、ステップS12での需給量の分散S2の算出、ステップS13での需給調整による効果の算出までは、第1の実施形態の電力需給調整方法と同様である。
ここで、ステップS13においては、電力需給調整装置10’の調整効果評価部14が第1の実施形態と同様に、各需要家の受電点電圧V(V)を用いて式3により各需要家の評価値L(V)を算出する。この際、図7に示すように、時刻(10:13)における需要家1’の受電点電圧が101V、需要家2’の受電点電圧が102V、・・・需要家jの受電点電圧が104Vの場合、電力系統からの距離が最も離れた需要家jの受電点電圧が定数101と最も値が離れているため、需給調整の効果が最も高くなる。
次に、本実施形態の電力需給調整方法では、ステップS14’において、分散を用いて需給調整指令を送信する需要家を決定する。すなわち、需要家の過去の電力需給量データを基に需給調整が必要な時刻における需給量の分散が大きい需要家に絞ってデマンド・レスポンス指令を発効する。
過去の需給量の分散が大きいということは、需給の調整がし易いと考えられる。このため、デマンド・レスポンス指令の対象を過去の需給量の分散が大きい需要家に絞り込むことで、需給調整の不確実性が低減可能となる。
引き続く工程であるステップS15での需給調整量の決定、ステップS16での各需要家への需給調整指令の送信の工程は、第1の実施形態の電力需給調整方法と同様である。
さらに、本実施形態の電力需給調整方法では、ステップS17’において、需給調整による効果の多寡で料金・インセンティブを決定している。すなわち、電圧変動による局所的な対応のための需給調整では、需要家の受電点における電圧値に応じてインセンティブを決定することにより、効果に比例したコストで需給調整が可能となる。
(効果)
本実施形態によれば、過去の需給量の分散が大きい需要家に対して順に需給調整指令を出すものとしているので、デマンド・レスポンス指令の発効対象とする需要家を選択的に絞り込むことができる。
また、対象となる需要家毎にインセンティブや料金に差をつけることにより、調整量の不確実性を低減させながらコスト削減も同時に実現することが可能になる。
このため、需要家の利便性を損なうことなく、デマンド・レスポンス指令の効果に対する不確実性とコストを調整できるようになり、スマートグリッドの運用におけるコストを低減することができる。
[他の実施形態]
(1)上記の各実施形態では、図1に示す電力需給調整装置10を用いる例を示したが、この電力需給調整装置10の各機能をコンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記録媒体に格納することもできる。なお、この場合、データ保持部12は、プログラムの外部に設けても良い。
(2)第1の実施形態では電力系統から需要家1、需要家2、・・・需要家iの順に配置されているスマートグリッドを示し、第2の実施形態では電力系統から需要家1’、需要家2’、・・・需要家jの順に配置され、かつ需要家jの後段に第2の太陽光発電(PV2)8を設けたスマートグリッドを示したが、第1の実施形態と第2の実施形態においてこれらの配置を逆にしても良い。
(3)デマンド・リスポンス指令の発効対象とする需要家の絞込みに関して、第1の実施形態では「分散」と「調整効果の評価値」との積を指標とし(ステップS14)、第2の実施形態では「分散」を指標としたが(ステップS14’)、「分散」以外に、「契約電力の大きさ」を指標とすることもできる。
(4)以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…スマートグリッド
2…発電所
3…第1の太陽光発電
4…バッテリ
5…入力装置
6…商用電源
7a,7b,7c,7d,7i,7j…需要家負荷
8…第2の太陽光発電
10,10’…電力需給調整装置
11…データ取得部
12…データ保持部
13…需給量分散算出部
14…調整効果評価部
15,15’…指令算出部
16…出力部
17,17’…料金・インセンティブ決定部
20a,20b,20c,20d,20i,20j…電力計測装置
21…計測部
22…制御部

Claims (7)

  1. 複数の需要家に対して、電力需給を調整するための指令を発する電力需給調整装置であって、
    電力使用量の上限値としての需給調整総量、及び各需要家からの受電点電圧値と所定時間毎の電力需給量とを取得する取得部と、
    前記取得部で取得した所定時間毎の前記電力需給量から、前記各需要家の時刻毎の電力需給量の分散値を算出する分散算出部と、
    前記取得部で取得した前記受電点電圧値から、前記各需要家が需給調整をした場合の効果を評価して調整効果値を算出する調整効果評価部と、
    少なくとも前記電力需給量の分散値を用いて調整対象となる需要家を選択するとともにその需要家への電力需給調整量を決定し、前記各需要家に対する需給調整量の和が前記需給調整総量を超過するまで対象となる需要家を選択する指令算出部と、
    少なくとも前記調整効果値を用いて選択された各需要家に対して、電気料金やインセンティブを決定し、各需要家に通知する料金・インセンティブ決定部と、
    を有することを特徴とする電力需給調整装置。
  2. 前記指令算出部は、前記各需要家の電力需要の分散値及び前記電力需要の調整効果値の積を用いて調整対象となる需要家を選択することを特徴とする請求項1記載の電力需給調整装置。
  3. 前記料金・インセンティブ決定部は、前記各需要家の電力需要の分散値及び前記電力需要の調整効果値の積を用いて調整対象となる需要家を選択することを特徴とする請求項1又は2記載の電力需給調整装置。
  4. 複数の需要家に対して、電力需給を調整するための指令を発する電力需給調整装置を用いた電力需給調整方法であって、
    電力使用量の上限値としての需給調整総量、及び各需要家からの受電点電圧値と所定時間毎の電力需給量とを取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した所定時間毎の前記電力需給量から、前記各需要家の時刻毎の電力需給量の分散値を算出する分散算出工程と、
    前記取得工程で取得した前記受電点電圧値から、前記各需要家が需給調整をした場合の効果を評価して調整効果値を算出する調整効果評価工程と、
    少なくとも前記電力需給量の分散値を用いて調整対象となる需要家を選択するとともにその需要家への電力需給調整量を決定し、前記各需要家に対する需給調整量の和が前記需給調整総量を超過するまで対象となる需要家を選択する指令算出工程と、
    少なくとも前記調整効果値を用いて選択された各需要家に対して、電気料金やインセンティブを決定し、各需要家に通知する料金・インセンティブ決定工程と、
    を有することを特徴とする電力需給調整方法。
  5. 前記指令算出工程は、前記各需要家の電力需要の分散値及び前記電力需要の調整効果値の積を用いて調整対象となる需要家を選択することを特徴とする請求項4記載の電力需給調整方法。
  6. 前記料金・インセンティブ決定工程は、前記各需要家の電力需要の分散値及び前記電力需要の調整効果値の積を用いて調整対象となる需要家を選択することを特徴とする請求項4又は5記載の電力需給調整方法。
  7. 電力使用量の上限値としての需給調整総量、及び各需要家からの受電点電圧値と所定時間毎の電力需給量とを取得する機能と、
    前記取得した所定時間毎の前記電力需給量から、前記各需要家の時刻毎の電力需給量の分散値を算出する機能と、
    前記取得した前記受電点電圧値から、前記各需要家が需給調整をした場合の効果を評価して調整効果値を算出する機能と、
    少なくとも前記電力需給量の分散値を用いて調整対象となる需要家を選択するとともにその需要家への電力需給調整量を決定し、前記各需要家に対する需給調整量の和が前記需給調整総量を超過するまで対象となる需要家を選択する機能と、
    少なくとも前記調整効果値を用いて選択された各需要家に対して、電気料金やインセンティブを決定し、各需要家に通知する機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015056977A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 パナソニック株式会社 機器動作解析システムおよび情報通信システム
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CN105322534A (zh) * 2015-10-08 2016-02-10 南京邮电大学 一种基于区间不确定性的微网优化调度方法
CN111711271A (zh) * 2020-06-18 2020-09-25 国网河北省电力有限公司石家庄供电分公司 一种基于数据分析的电力需求调整系统
JP2020173725A (ja) * 2019-04-12 2020-10-22 三菱電機株式会社 需給調整システム

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