JP2017099039A - ウインドファームとその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウィンドファームの風力発電装置の有効電力、無効電力を適切に制御することにより、電力系統に対して最も便益をもたらすことが可能な風力発電制御装置を備えたウィンドファームとその制御方法を提供する。【解決手段】風力発電装置GWから電力変換器Cを介して電力系統5に供給する電力を制御装置3により調整するウインドファームであって、制御装置は、電力系統における有効電力又は無効電力の価値の情報を得る電力価値推定部と、電力価値推定部で求めた有効電力又は無効電力の価値の情報と、電力変換器から電力系統の連携点Xに至るまでの損失の情報とから制御効果を算出する制御効果比較部と、電力系統における複数の運転条件について制御効果比較部で求めた制御効果を最大化する時の有効電力又は無効電力を制御計画CPとして外部提示、あるいは送信する制御計画決定部を備える。【選択図】図1

Description

本発明はウインドファームとその制御方法に係り、特に電力系統に対して便益をもたらすことを可能とするウインドファームとその制御方法に関する。
石油など化石燃料の枯渇が懸念されるようになって久しく、また、地球環境の温暖化対策のために、COの排出削減が全世界で解決すべき急務の課題となっている。これらの課題の解決を図るために、化石燃料を使用せず、また、COも排出しない発電の方法として、太陽光発電や風力発電など自然エネルギーを用いた再生可能エネルギー発電の導入が世界中で急速に進行している。
しかしながら、特に風力発電は、時々刻々変化する風を利用して発電するため、発電電力が時間とともに大きく変動するといった特徴がある。そのため、発電された電力を電力系統に連携させる場合には、風力発電電力の変動により、商用の電力系統における電力需給のバランスが取れなくなり、電圧変動や周波数変動などの問題が発生し、電力品質の低下を招くことが懸念される。
現在、風力発電電力が電力系統に連携されるときには、電力系統側で電力需要の大きさに応じて、その電力系統内にある火力発電所などの大型発電機の発電出力を調整力とし、電力需給のバランスを保っている。しかしながら、日本国内には、すでに多くの風力発電事業者が風力発電装置を系統連携しており、その事業者数も、さらに増加傾向にあることから、電力系統内での調整力不足が懸念されている。
そこで、1台以上の風力発電装置からなる風力発電装置群(ウィンドファーム)に対して、風力発電装置の出力する無効電力により、電力系統の電圧変動を抑制する手法が提案されている。例えば、特許文献1では、「分散型電源1自身から出力する有効電力Pの変動成分ΔPと、それにより生じた連携点X5の電圧変動ΔVの各検出値から、時々刻々変わるパラメータα(t)を推定し、分散型電源1が、Q=−αP又はQ=−αΔPなる無効電力を出力し、分散型電源1に起因する系統3の電圧変動分のみを抑制する。」ことを提案している。
また、電力系統の周波数変動を抑制する手法としては、ウィンドファームの一部の風力発電装置を調整用風力発電装置グループとして出力を制限しておき、電力系統の周波数変動が懸念される、ウィンドファームの出力急変時に、調整用風力発電装置の出力制限を解除することで、電力系統の周波数変動を抑制する方法が提案されている。例えば、特許文献2では、「電力系統に対して送電線を介して接続された複数台の風力発電システムと、少なくとも1台の蓄電システムを備えて構成される風力発電装置群の制御システムであって、前記複数台のそれぞれの風力発電システム及び蓄電システムに設けられて通信ネットワークを介し前記複数台の風力発電システムのそれぞれの出力を含む運転情報を送受信する個別制御装置と、前記通信ネットワークを介して前記個別制御装置からの情報を受信して、前記複数台の風力発電システムのそれぞれの出力制限値を演算処理する集中制御装置と、を備え、前記集中制御装置から前記複数台の風力発電システムにそれぞれ送信される出力指令値に応じて前記風力発電装置群の運転を制御する。」ことを提案している。
特開2007−124779号公報 特開2012−241576号公報
特許文献1,2によれば、大容量のウィンドファームにより電力系統の電圧や周波数の安定運用に貢献することができる。しかしながら、ウィンドファームが連携される電力系統の容量やインピーダンスによっては、前述の無効電力出力による電圧変動抑制の効果が小さい場合や、電力系統に予備力が充分にある場合には風力発電装置グループによる出力制限・解除による周波数変動抑制が不要となる場合も考えられる。
一方、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー発電が電力系統に大量に導入されると、ウィンドファームレベルでの電圧変動抑制や周波数変動抑制を含む系統サポート能力(電力系統へのアンシラリーサービスと呼ばれる)は、電力系統に対して最も便益をもたらすような制御が求められるようになると考えられる。このようなアンシラリーサービスを行う場合、従来技術では最も便益をもたらすような制御とならない懸念がある。
以上のような従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、ウィンドファームの風力発電装置の有効電力、無効電力を適切に制御することにより、電力系統に対して最も便益をもたらすことが可能な風力発電制御装置を備えたウインドファームとその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明においては、風力発電装置から電力変換器を介して電力系統に供給する電力を制御装置により調整するウインドファームであって、制御装置は、電力系統における有効電力または無効電力の価値の情報を得る電力価値推定部と、電力価値推定部で求めた有効電力または無効電力の価値の情報と、変換器から電力系統の連携点に至るまでの損失の情報とから制御効果を算出する制御効果比較部と、電力系統における複数の運転条件について制御効果比較部で求めた制御効果を最大化する時の有効電力または無効電力を制御計画として外部提示、あるいは送信する制御計画決定部を備えることを特徴とする。
また本発明においては、風力発電装置と電力変換器で構成された風力発電システムの出力が複数組並列接続され、連携点において電力系統に接続されたウインドファームであって、制御装置は、電力系統における有効電力に対する周波数の感度または無効電力に対する電圧の感度と、周波数または電圧の許容値についての必要量の情報から、有効電力または無効電力の価値の情報を得る電力価値推定部と、電力価値推定部で求めた有効電力または無効電力の価値の情報と、複数組の風力発電システムにおける変換器から電力系統の連携点に至るまでの損失の情報とで定まる制御効果を複数の運転条件に付いて求め比較する制御効果比較部と、制御効果を最大化する運転条件の時の有効電力または無効電力を制御計画として外部提示、あるいは送信する制御計画決定部を備えることを特徴とする。
また本発明においては、風力発電装置から電力変換器を介して電力系統に供給する電力を制御装置により調整するウインドファームの制御方法であって、電力系統における有効電力に対する周波数の感度または無効電力に対する電圧の感度と、周波数または電圧の許容値についての必要量などの情報から、有効電力または無効電力の価値の情報を得、有効電力または無効電力の価値の情報と、変換器から電力系統の連携点に至るまでの損失の情報とで定まる制御効果を複数の運転条件に付いて求め、制御効果を最大化する運転条件の時の有効電力または無効電力を制御計画として外部提示、あるいは送信することを特徴とする。
本発明によれば、ウィンドファームの有効電力、無効電力を最適に制御し、電力系統の安定運用が可能なシステムを提供できる。
本発明の実施例1におけるウィンドファームと電力系統の構成を示す図。 本発明の実施例1におけるウィンドファーム制御装置の機能ブロック図。 本発明の実施例1における有効電力の価値情報の一例を示した図。 本発明の実施例1における無効電力の価値情報の一例を示した図。 本発明の実施例1における電力系統に対するアンシラリーサービスの種類とウィンドファーム制御計画への反映方法を示した図。 電力変換器の、有効電と力無効電力の出力可能範囲の一例を示した図。 複数の風力発電システムと、各風力発電システムから電力系統の連携点Xまでの集電ケーブルの構成例を示した図。 ウィンドファームから電力系統に出力される、有効電力と無効電力の時系列の変化の一例を示した図。 運転予備力や無効電力の価値が高い場合の、ウィンドファームから電力系統に出力される、有効電力と無効電力の時系列の変化の一例を示した図。 ウィンドファームの発電事業者の収入を比較した例を示す図。 本発明の実施例2におけるウィンドファームと電力系統の構成を示す図。 本発明の実施例2におけるウィンドファーム制御装置の機能ブロック図。 本発明の実施例2におけるウィンドファームから能動的に有効電力を出力する方法の一例を示した図。 実施例2におけるウィンドファームから能動的に無効電力を出力する方法の一例を示した図。 実施例2における有効電力の感度を推定する方法の一例を示した図。 実施例2における無効電力の感度を推定する方法の一例を示した図。 本発明に係る風力発電制御方法による一連の処理を示すフローチャート。
以下図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1におけるウィンドファームと電力系統の構成を示す図である。
図1の構成によれば、電力系統5に再生可能エネルギー発電所であるウィンドファーム100から電力が供給され、電力会社8は電力系統5から計測信号を取り込んで、電力会社8が所有する電力系統5内の他の発電設備、或は送電設備を最適に運用すべく適宜の制御信号により制御している。
なお現状における上記構成は、発送電分離後の近未来において電力会社8は送電事業者と位置付けられ、ウィンドファーム100は発電事業者と位置付けられるものであるが、電力系統5は電力会社8(送電事業者)に帰属して安定運用すべく管理され、ウィンドファーム100(発電事業者)は電力系統に電力を供給するという関係は何ら変わるものではない。
両者の利害関係は、一方のウィンドファーム100(発電事業者)からみると電力系統5に可能な範囲で電力を供給できることが利にかなっており、他方の電力会社8(送電事業者)からみると安定運用を図る上ではウィンドファーム100(発電事業者)側の協力を必要とする場面も存在する。風況に応じた最大発電のみならず、必要に応じてはこれを制限し、或は停止するといった協力も必要となる。このため、双方ともに満足できる内容での系統運用とすることが望まれる。
図1のウィンドファーム100は、電力会社8(送電事業者)における電力系統5の運用に適した内容でのウィンドファーム100の制御計画CPを作成して、電力会社8(送電事業者)に提示する。また作成した制御計画CPに沿ってウィンドファーム100で発生する電力(有効電力P、無効電力Q)を制御する。この場合に制御計画CPは、ウィンドファーム100側で把握可能な計測情報のみから得るのがよい。一般にウィンドファーム100と電力会社8(送電事業者)は別事業者であるので、電力会社8(送電事業者)から情報を得て制御計画とすることが困難であることが想定され、このためあくまでもウィンドファーム100側の情報からの制御計画とするのがよい。
図1のウィンドファーム100は、風力発電システム1と制御装置3で構成されている。このうち風力発電システム1は、1台または複数の風力発電装置GWと、風力発電装置GWの発電電力を、電力系統5に適した形態、大きさの電力に変換する電力変換器Cで構成されている。風力発電装置GWは、回転数及びピッチが可変、かつ、制御可能な風力発電装置である。また電力変換器Cは、風力発電装置GWの発電電力から、電力系統5に流す有効電力Pと無効電力Qを独立に制御可能な電力変換器である。
電力会社8は、電力系統5を運用しており、電力系統5内の電力需要と供給のバランス、及び電圧を適正範囲に維持する責任を負う。電力会社8(送電事業者)とウィンドファーム100(発電事業者)の責任区分点が連携点Xであり、制御装置3により当該点Xにおける電力(有効電力P、無効電力Q)が制御され、当該点Xにおける電圧V、周波数fが計測、制御の対象となる。
ウィンドファーム100内の制御装置3は、ウィンドファーム100の制御計画CPを電力会社8(送電事業者)に提示し、制御計画CPに従い電力指令値(有効電力指令値Pd、無効電力指令値Qd)を風力発電装置GWに与えて運転制御している。これらの制御計画CPの作成並びに電力指令値(有効電力指令値Pd、無効電力指令値Qd)の作成のために制御装置3は、風力発電装置GWの出力Mを入力し、あるいは感度情報、必要量情報データベースDB1、ケーブル特性、変換器特性データベースDB2、アンシラリーサービス情報データベースDB3に必要な情報を予め保持している。
なお感度情報、必要量情報データベースDB1に蓄積保存される情報は、図3、図4に例示する有効電力または無効電力の感度や必要量の情報である。ケーブル特性、変換器特性データベースDB2に蓄積保存される情報は、図6に例示するウィンドファーム100内の風力発電システム1と連携点Xを接続するケーブルのインピーダンス等の特性、電力変換器Cの特性情報などである。アンシラリーサービス情報データベースDB3に蓄積保存される情報は、図5に例示するアンシラリーサービスの種類に関する情報などである。そのほかウィンドファーム100内の制御装置3には、電力系統の運転条件を示す各種の情報が周期的に取り込まれている。
図2は、実施例1におけるウィンドファームの制御装置3の機能ブロック図である。制御装置3は、その機能を大別して示すと系統感度解析部31と、制御計画決定部32に分けて示すことができる。
このうち系統感度解析部31は、感度情報、必要量情報データベースDB1に保持されている有効電力、無効電力の感度、必要量を読み込んで、それぞれの電力系統の電圧、周波数、安定度等の安定運用に対する有効電力価値Wp,無効電力価値Wqを推定する推定部(有効電力価値推定部311、無効電力価値推定部312)と、ウィンドファーム100内のケーブルの特性を読み込んで、ケーブルの損失を演算するケーブル損失演算部313と、から構成される。
なお推定部(有効電力価値推定部311、無効電力価値推定部312)は、電力系統の電圧、周波数、安定度等の安定運用に対する有効電力価値Wp,無効電力価値Wqを推定するにあたり、感度情報、必要量情報データベースDB1を参照し、有効電力価値Wp,無効電力価値Wqを推定し、出力している。
図3は、感度情報、必要量情報データベースDB1に保持されている有効電力Pの感度の例を示す図である。横軸に有効電力変化量ΔP、縦軸に周波数変化量Δfの抑制量を示しており、ウィンドファーム100が連携点Xを介して電力系統5に出力する有効電力Pに対して、電力系統の周波数fがどの程度変化するか、という感度(Δf/ΔP)を表している。
また図4は、感度情報、必要量情報データベースDB1に保持されている無効電力Qの感度の例を示す図である。横軸に無効電力変化量ΔQ、縦軸に電圧変化量ΔVの抑制量を示しており、ウィンドファーム100が連携点Xを介して電力系統5に出力する無効電力Qに対して、電力系統の電圧Vがどの程度変化するか、という感度(ΔV/ΔQ)を表している。
これらの例では、有効電力の感度(Δf/ΔP)は、電力系統の周波数変動Δfの抑制量であり、有効電力の変化量ΔPが大きいほど、Δfの抑制量が高くなることを示している。また、無効電力の感度(ΔV/ΔQ)は、電力系統の電圧変動ΔVの抑制量であり、無効電力の変化量ΔQが大きいほど、ΔVの抑制量が高くなることを示している。感度(Δf/ΔP)、(ΔV/ΔQ)の情報は、電力系統の構成、潮流状態等によって異なり、感度情報は電力会社(送電事業者)が作成するか、またはウィンドファームを運用する発電事業者が、電力系統の情報などに基づいて作成しても良い。また、これらの感度情報は時々刻々、電力系統の状況に応じて変化している。
これらの感度(Δf/ΔP)、(ΔV/ΔQ)を、ウィンドファーム100を運用する発電事業者が作成する場合、連携点Xにおける過去の運転実績から予め求めて感度情報、必要量情報データベースDB1に保持されており、あるいは現時点の運転実績から適宜求められて使用される。
感度情報、必要量情報データベースDB1における必要量情報とは、運転上の制限条件を意味している。有効電力Pを制御することに関していうと、有効電力Pを制御した結果として変動する電力系統の周波数fについての、変動許容範囲、上限値、下限値等の制限条件の情報である。通常、商用周波数に対して0.2ないし0.3Hzの範囲とされている。また無効電力Qを制御することに関していうと、無効電力Qを制御した結果として変動する電力系統の電圧Vの、変動許容範囲、上限値、下限値等の制限条件の情報である。これらの必要量情報は、電力会社8や送電事業者(図示していない)が、電力系統の潮流状態等に基づいて決定している。
系統感度解析部31内の有効電力価値推定部311、無効電力価値推定部312では、感度情報、必要量情報データベースDB1に保持されている有効電力、無効電力の感度及び、運転制限条件を意味する必要量の情報を読み込んで、それぞれの電力系統の電圧、周波数、安定度等の安定運用に対する有効電力価値Wp,無効電力価値Wqを推定している。
例えば系統感度解析部31の有効電力価値推定部311は、ウィンドファームが連携点Xを介して電力系統5に出力する有効電力Pに対して、電力系統の周波数fがどの程度変化するか、という感度情報と、電力会社8や送電事業者(図示していない)が、電力系統の潮流状態等に基づいて決定している、周波数fの変動許容範囲、上限値、下限値等の必要量の情報と、から、有効電力の価値を推定する。具体的には、ウィンドファームが連携される電力系統5が変電所から遠いなどの理由で、周波数fの感度が高く、かつ周波数fの変動許容範囲が狭い場合には、ウィンドファームの有効電力Pの変化が電力系統に与える影響が大きいため、有効電力の価値Wpは高いと推定される。
同様に、無効電力価値推定部312は、ウィンドファームが連携点Xを介して電力系統5に出力する無効電力Qに対して、電力系統5の電圧Vがどの程度変化するか、という感度情報と、電力会社8や送電事業者が、電力系統の潮流状態等に基づいて決定している、電圧Vの変動許容範囲、上限値、下限値等の必要量の情報と、から、無効電力の価値Wqを推定する。
また有効電力価値推定部311、無効電力価値推定部312において、必要量情報を勘案した理由は以下のようである。有効電力制御あるいは周波数制御を行いたいという場面において、現時点での周波数とその変動許容範囲の関係から周波数の変更可能範囲が定まり、さらに感度(Δf/ΔP)を勘案すると有効電力あるいは周波数は無制限に変更可能なのではなく、有限の変更範囲を有することになる。このことは無効電力と電圧の関係においてもあてはまる。無効電力制御あるいは電圧制御を行いたいという場面において、現時点での電圧とその変動許容範囲の関係から電圧の変更可能範囲が定まり、さらに感度(ΔV/ΔQ)を勘案すると無効電力あるいは電圧は無制限に変更可能なのではなく、有限の変更範囲を有することになる。このため有効電力価値Wpあるいは無効電力価値Wqは、変更可能範囲の広狭によっても変動することから、必要量情報の観点を付加して考慮するのがよい。
また系統感度解析部31内のケーブル損失演算部313では、ケーブル特性、変換器特性データベースDB2に蓄積保存されている、ウィンドファーム100内のケーブルの特性を読み込んで、ケーブルの損失を演算する。ケーブル損失演算部313の詳細については後述するが、要するにケーブル特性としては、電力変換器Cから連携点Xに至るケーブルにおけるインピーダンスの情報を保有しており、この部分における電力損失を求めている。なお電力損失Lcは常に一定値ではなく、電力変換器Cの運転条件により定まる有効電力と無効電力の関数であり、可変の値Lcとなる。また風力発電装置GW及び電力変換器Cから構成される風力発電システム1は、図7に示すようにウインドファーム100においては複数組が並列接続され、連携点Xで連携されているので、ケーブル損失Lcは各風力発電システム1における個々のケーブル損失と、その合計を含んでいる。
このようにして、系統感度解析部31からは有効電力価値Wpおよび無効電力価値Wq、ケーブル損失Lcが解析結果として与えられることになる。本発明では、系統感度解析部31からの解析結果は、上記の1組ではなく、さらにアンシラリーサービス情報データベースDB3を参照して、アンシラリーサービスの観点からの複数の解析結果として与えられる。
ここでアンシラリーサービスとは、ウィンドファームレベルでの電圧変動抑制や周波数変動抑制を含む系統サポート能力のことである。風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー発電が電力系統5に大量に導入されると、ウィンドファーム100としても電力系統5に対して最も便益をもたらすような制御が求められるようになる。これにより、ウィンドファーム側の発電事業者は自己事情により発電出力を定めるのではなく、送電事業者側にとってもメリットの大きい運転を志向するものである。
図5は、電力系統に対するアンシラリーサービスの種類と、それぞれのサービスをウィンドファームで実現するための、ウィンドファーム制御計画への反映方法を示した図である。なおアンシラリーサービスの種類とは、アンシラリーサービスの運転条件を意味するものである。電力系統の安定運用に求められるアンシラリーサービスには、No1(周波数制御)、No2(インバランス調整)、No3(瞬動予備力)、No4(運転予備力)、No5(系統制御、スケジューリング、給電指令)、No6(無効電力供給および電圧制御)、No7(バックアップ供給)などの種類があり、そのそれぞれに対して、ウィンドファーム100の有効電力P、無効電力Qの制御により対応することができる。
例えば、No1の周波数制御について、電力系統5の周波数が負荷の急減等によって上昇した場合には、ウィンドファーム100の有効電力を抑制することによって、電力系統5の周波数を低下させる効果が得られる。逆に電力系統5の周波数が負荷の急増等によって低下した場合には、ウィンドファーム100の有効電力の抑制を解除することによって、電力系統の周波数を上昇させる効果が得られる。
またNo6の無効電力供給及び電圧制御について、電力系統5の電圧が低下した場合には、ウィンドファーム100から進み無効電力を供給することで、電力系統5の電圧を上昇させる効果が得られる。逆に電力系統5の電圧が上昇した場合には、ウィンドファーム100から遅れ無効電力を供給することで、電力系統5の電圧を低下させる効果が得られる。上記の有効電力、無効電力は、電力変換器Cにより制御される。
なお、No2からNo5、およびNo7の各アンシラリーサービスについても、同様にウィンドファームの有効電力Pの抑制と抑制解除制御により実現が可能である。ここでは、反映方法を図5に図示するのみとし、詳細な説明は割愛する。
この結果、系統感度解析部31内の有効電力価値推定部311及び無効電力価値推定部312からは、有効電力価値Wpと無効電力価値Wqの値が、アンシラリーサービスのサービス項目数倍されて与えられることになる。
制御計画決定部32は、系統感度解析部31の解析結果(有効電力価値Wpと無効電力価値Wq、電力損失Lc)と、ケーブル特性、変換器特性データベースDB2に保持されている電力変換器Cの特性、有効電力、無効電力の単価情報を読み込んで、制御効果を比較する制御効果比較部321と、制御効果の比較結果に基づいて、有効電力と無効電力の制御計画CPP、CPQを決定し、結果を提示する制御計画決定部322と、から構成されている。
具体的に説明すると図2の系統感度解析部31の制御効果比較部321では、系統感度解析部31でアンシラリーサービスごとに求めた、有効電力価値Wpと無効電力価値Wq、ウィンドファーム内の集電ケーブルの損失Lc等の情報と、有効電力と無効電力の単価情報Up,Uq、風力発電システム1の電力変換器の特性等の情報から、どのような有効電力Pと無効電力Qの組合せが最も制御効果が高く、かつウィンドファーム100の発電事業者の収入が大きくなるかを比較する。
ここで、数値化した有効電力の価値をWp、無効電力の価値をWq、有効電力の単価をUp、無効電力の単価をUq、ケーブルの損失をLcとすると、制御効果指標Eは例えば(1)式で表わされる。
Figure 2017099039
本発明においては、制御効果指標Eを最大化するように、適用する運転条件としてアンシラリーサービス、あるいは力率一定制御などにおける制御効果を比較検討し、選択した制御効果の時の有効電力と無効電力の制御計画を決定する。
図6は、風力発電システム1の構成要素である、電力変換器Cの、有効電力Pと無効電力Qの出力可能範囲の一例を示した図である。横軸に有効電力P、縦軸に無効電力Qをとって示す領域内において、出力可能範囲は、無効電力が±0.4(p.u)の範囲内に限定される。また有効電力が小さい領域では、無効電力も小さい範囲に限定される。
電力変換器Cは、風力発電装置GWの発電電力を、電力系統5に流すために、電圧Vや周波数fを調整する機能を持つ。このとき、出力電圧と出力電流の位相を制御することによって、図のような範囲の有効電力Pと無効電力Qの比で制御することが可能となる。通常、電力変換器Cは、力率1.0(無効電力0Var)、あるいは一定力率(P/Q=一定)として運転しているが、本発明では、適用するアンシラリーサービスの種類、組合せに応じて、当該領域内において有効電力Pと無効電力Qの比率を変化させる。
なお図1の感度情報、必要量情報データベースDB1に蓄積保存される必要量の情報は、電力系統周波数や電圧の制限条件(変動許容範囲)であることを先に述べたが、図6に示した電力変換器Cの有効電力Pと無効電力Qの出力可能範囲もまた、当該ウィンドファーム100を運転する際の制限条件(変動許容範囲)となるものである。従って、有効電力価値Wp、無効電力価値Wqを定めるにあたり、電力変換器Cの有効電力Pと無効電力Qの出力可能範囲も考慮されるのがよい。
図7は、ウィンドファーム100内の複数の風力発電システム(11から1n)と、各風力発電システムから電力系統5の連携点Xまでの集電ケーブル(41から4n)の構成の一例を示した図である。
各風力発電システム(11から1n)からは、有効電力P(P41からP4n)と、無効電力Q(Q41からQ4n)が出力され、風力発電システム端の電圧はV41からV4nとなっているものとする。このとき、風力発電システム(11から1n)から連携点Xまでの集電ケーブル(41から4n)のインピーダンスを夫々Z41からZ4nで表すものとすると、ウィンドファーム100内の送電損失Lcは(2)式で表わされる。
Figure 2017099039
(2)式で、添え字nはウィンドファーム内の風力発電システムの台数を表わす。また、有効電力P41からP4nは風のエネルギーによって決まり、有効電力を抑制、または抑制解除制御する場合にも、各風力発電システムが受けている風のエネルギーに応じて決定される。
(2)式によれば、アンシラリーサービスによってウィンドファーム100から無効電力Qを出力する際、無効電力Q41からQ4nの配分を変えることによって送電損失LOSSを変化させることができることが理解できる。
また(2)式を最小化(従って出力最大化)するためには、無効電力Q41からQ4nの比率を、(3)式のように決定すれば良い。すなわち無効電力の配分を、集電ケーブルのインピーダンスの逆数の比にすることによって、インピーダンスの高いケーブルの無効電力Qを小さく、インピーダンスの低いケーブルの無効電力Qを高く配分することで、ウィンドファーム全体の無効電力損失を最小化できる。
Figure 2017099039
同時に、無効電力は合計でQとなれば良いので、(4)式を満たせばよい。
Figure 2017099039
このようにウィンドファーム100内の風力発電システム1の有効電力P、無効電力Qを制御することにより、連携点Xからは各アンシラリーサービスに対応した有効電力、無効電力を出力し、かつウィンドファーム内の送電損失を最小化する制御が可能となる。
図8は、ウィンドファーム100から電力系統5に出力される、有効電力Pと無効電力Qの時系列の変化の一例を示した図である。この例は、予備力等の有効電力Pの価値Wpが小さく、無効電力Qの価値Wqが小さいか、あるいは力率(1.0)が最大の価値とされるような場合であり、アンシラリーサービスは行わずに、ウィンドファームの発電電力をすべて固定買取価格FIT(Feed−in Tariff Program)で売電するのが発電事業者にとって好都合である。係る事例では有効電力Pは、時々刻々変化する風速に応じて変化し、無効電力は常に0となる。
図9は、図8に対して、運転予備力や無効電力Qの価値Wqが高く、時間毎に最適な制御が変化した場合の、有効電力Pと無効電力Qの時系列変化の一例を示した図である。時刻T0からT1の期間では、運転予備力の有効電力Pの価値Wpが高いという想定で、ウィンドファーム100の発電可能な有効電力Pの一部を、運転予備力として確保するために、有効電力Pを抑制して制御する。このように運転予備力重視の場面では、風力発電所は変化する風力のままに出力するのではなく、送電事業者側の事情を優先させて有効電力Pを一定値に抑制する運転とする。
時刻T1からT2の期間では、無効電力Qの価値Wqが高いという想定で、図6で示したような、電力変換器Cの運転可能範囲内で出力可能な最大の無効電力を出力するように制御する。
時刻T2からT3の期間では、運転予備力と無効電力を組合せた場合の価値が最大となるという想定で、ウィンドファームの発電可能な有効電力の一部を、運転予備力として確保すると当時に、無効電力を出力するように制御する。
図10は、図8のように力率1.0固定で制御した場合の、ウィンドファームの発電事業者収入と、アンシラリーサービスである運転予備力制御、無効電力制御で制御した場合、さらに有効電力と無効電力の価値に基づく、本発明の価値最大化制御のウィンドファームの発電事業者収入を比較した例を示す棒グラフである。
ケースAの力率1.0制御とした場合には、ウィンドファームで発電した電力はすべてFIT料金(固定買取価格)で売電され、それが事業者収入となる。
ケースBの運転予備力を確保する制御では、発電可能な有効電力の一部を抑制するため、FIT料金で売電される電力は力率1.0制御と比べて減少する。その代わり、予備力を確保するアンシラリーサービスに対する対価が、電力会社、あるいは送電事業者から支払われるため、合計の発電事業者収入は、力率1.0制御の場合よりも増加する場合がある。
また、ケースCの無効電力制御では、FIT料金で売電される分に加えて、無効電力を供給するアンシラリーサービスに対する対価が支払われる。
ケースDの価値最大化制御では、FIT売電収入と、運転予備力確保収入と、無効電力供給収入の合計が最大となるように制御することで、力率1.0制御、あるいは単一のアンシラリーサービスに対応した場合よりも、より電力系統の要求に応えることができ、かつ発電事業者の収入も高くなることが期待できる。
以上本発明によれば、発電事業者側において、発電事業者が把握可能な情報から電力系統の状態を推定し、有効電力または無効電力の制御計画CPを送電事業者側に提示している。提示内容は、当該ウィンドファームの状態で最も価値が高いと思われる制御計画であり、力率1.0固定制御、アンシラリーサービスである運転予備力制御または無効電力制御、さらに有効電力と無効電力の価値最大化制御を含む。さらにはアンシラリーサービスの具体的な処理内容を含んでいる。
制御計画は、送電事業者側に提示されるが、送電事業者側における以後の対応はいくつか想定される。第1の対応は、発電事業者の提案をそのままに受け入れるというものであり、この場合に、発電事業者は自己が提案した制御計画に従って、風力発電システムを運用する。第2の対応は、発電事業者の提案を一部修正して受け入れるというものであり、この場合に、発電事業者は自己が提案した制御計画の修正版に従って、風力発電システムを運用する。第3の対応は、発電事業者の提案を受け入れないというものであり、この場合に、発電事業者は自己が提案した制御計画を破棄し、例えば送電ロスを最小化しながら風況のまま発電するということが考えられる。
以上本発明の実施例1によれば、ウィンドファーム側において、アンシラリーサービスの複数の運転内容についてその運転を実行した時の価値を推定し、最大価値とする運転内容を送電事業者側に提示している。これにより、ウィンドファーム側(発電事業者側)は自己にとって有利な運転内容であり、かつ電力系統に対して最も便益をもたらすことが可能な運転を行うことが可能となる。
実施例1では、感度情報、必要量情報データベース1を備えて有効電力または無効電力の感度や必要量の情報をあらかじめ保持していた。これに対し、実施例2では感度情報、必要量情報データベース1内には感度情報を備えず、有効電力または無効電力の感度の情報を電力系統の直近の情報から時々刻々求めるものである。実施例2について図11から図16を用いて説明する。
図11は、有効電力、無効電力の価値に関する情報を、ウィンドファームからの有効電力、無効電力の出力と、計測値と、から求める場合の実施例における、ウィンドファームと電力系統の構成を示す図である。図1との違いは、外部から入力していた、有効電力、無効電力の価値、必要量の情報を、連携点Xに設けた計測器9で計測した有効電力、無効電力、電圧、周波数等の計測値から求める点である。
図12は、実施例2におけるウィンドファーム制御装置3の機能ブロック図である。図2との違いは、系統感度解析部31に、連携点Xで計測した有効電力P、無効電力Q、電圧V、周波数f等の情報から、有効電力Pの感度を推定する有効電力感度推定部314と、無効電力Qの感度を推定する無効電力感度推定部315が含まれている点である。
図13は、実施例2における、有効電力の感度を推定する際の、ウィンドファーム100から能動的に有効電力を出力する方法の一例を示した図である。ここでは、ウィンドファームの出力変動に応じて、電力系統の周波数fがどの程度の感度で応答するのかを計測するために、有効電力Pと周波数fの時間変動を入力、監視する。
感度推定のための計測第1段階では、図13の時刻T0からT1において、ウィンドファームの有効電力Pを、発電可能有効電力よりも小さな一定値Pcに抑制制御して、時刻T1で抑制を解除する。
計測第2段階では、この抑制解除時の有効電力の変化分ΔPwに対して、時刻T1における電力系統の周波数の変化Δfを記録する。電力系統の周波数の変動には、ウィンドファームの出力と無関係な成分も含まれているため、ΔPwの条件を変えて複数回同様の制御を行い、統計的に有効電力の感度を推定する。図13では、さらに時刻2,T3においても同様の計測を繰り返し実行したことを示している。
図14は、実施例2における、無効電力の感度を推定する際の、ウィンドファームから能動的に無効電力を出力する方法の一例を示した図である。ここでは、ウィンドファームの出力変動に応じて、電力系統の電圧Vがどの程度の感度で応答するのかを計測するために、無効電力Qと電圧Vの時間変動を入力、監視する。
感度推定のための計測第1段階では、図14の時刻T0からT1の期間ではウィンドファームの無効電力を0(pu)に制御し、その後時刻T1で無効電力としてΔQwを出力する。
計測第2段階では、この無効電力ΔQw出力時の、電力系統の電圧の変化ΔVを記録する。電力系統の電圧の変動には、ウィンドファームの有効電力、無効電力とは無関係の成分も含まれているため、ΔQwの条件を変えて複数回同様の制御を行い、統計的に無効電力の感度を推定する。
図15は、実施例2における、有効電力の感度を推定する際の、ウィンドファームから出力する有効電力ΔPwと、電力系統の周波数の変化Δfの計測値から、有効電力の感度を推定する方法の一例を示した図である。ΔPwとΔfの計測値には、周波数の外乱が含まれているため、複数のデータから最小二乗法等によって推定感度を求める。
図16は、実施例2における、無効電力の感度を推定する際の、ウィンドファームから出力する無効電力ΔQwと、電力系統の電圧の変化ΔVの計測値から、無効電力の感度を推定する方法の一例を示した図である。ΔQwとΔVの計測値には、電圧の外乱が含まれているため、複数のデータから最小二乗法等によって推定感度を求める。
実施例2によれば、感度の情報(Δf/ΔP)、(ΔV/ΔQ)を実際の直近の電力系統状態から求めているので、過去の計測結果から求めて固定値的に使用する実施例1のデータベース方式に比べてより正確に現状を反映した感度の情報(Δf/ΔP)、(ΔV/ΔQ)、従って有効電力価値Wpと無効電力価値Wqを得ることができる。
実施例3では、図17を用いて風力発電制御方法について説明する。図17は本発明による一連の処理を示すフローチャートである。
図17のフローチャートにおいて、最初の処理ステップS1では、有効電力、無効電力の感度、必要量の情報を確認する。具体的には実施例1のデータベース方式の場合には、感度情報、必要量情報データベースDB1を参照して、感度(Δf/ΔP)、(ΔV/ΔQ)の情報を参照して入手(処理ステップS11)する。
実施例2の逐次入手方式では、処理ステップS12において感度推定のための計測第1段階を実行し、処理ステップS13において感度推定のための計測第2段階を実行し、それぞれΔf、ΔP、ΔV、ΔQを入手する。
処理ステップS14では、計測第1段階と計測第2段階を複数回繰り返し実行させ、多数の情報が得られた時点で処理ステップS15において図15、図16に示した統計的手法(たとえば最小二乗法)により、感度(Δf/ΔP)、(ΔV/ΔQ)の情報を得る。
次の処理ステップS2では、アンシラリーサービス情報データベースDB3を参照して、複数のアンシラリーサービスの運転内容の1つを選択する。
処理ステップS3では、処理ステップS2で選択したアンシラリーサービスの運転内容の条件のもとで、感度(Δf/ΔP)、(ΔV/ΔQ)と、制限条件の情報などを用いて、当該アンシラリーサービスの運転内容の時の有効電力Pの価値Wpと、無効電力Qの価値Wqを推定する。推定に当たり、感度情報(Δf/ΔP)、(ΔV/ΔQ)以外の必要量の情報(有効電力Pの価値Wpに関して周波数fの変動許容範囲、上限値、下限値等。無効電力Qの価値Wqに関して電圧Vの変動許容範囲、上限値、下限値等)は、適宜得られているものとする。
処理ステップS4では、ケーブルの損失Lcを演算する。
処理ステップS5では、(1)式の制御効果指標Eを算出する。また処理ステップS6では、アンシラリーサービスの運転内容がすべて実行完了されるまで、処理ステップS2から処理ステップS6の処理を繰り返し実行する。
処理ステップS7では、制御効果の比較を行う。比較は制御効果指標Eを最大化する運転内容を選択することで行われる。なお比較の対象には、アンシラリーサービスの各運転内容の他に、力率一定制御や、適用するアンシラリーサービスの組合せも含めるのがよい。なおこの制御効果の比較の中では、現在時点での比較結果を行うこと以外に、将来時刻における比較結果を行うものであってもよい。これにより処理ステップS7では、全ての運転内容が完了するまで条件を変更して繰り返し実行し、最終的に処理ステップS7において、制御効果指標Eを最大とする運転条件での有効電力Pと無効電力Qの出力組み合わせを抽出する。
また処理ステップS7では、制御効果指標Eを最大とする運転条件での有効電力Pと無効電力Qの出力組み合わせが、制御計画CPとして、送電事業者側に提示される。提示内容は、当該ウィンドファームの状態で最も価値が高いと思われる制御計画であり、力率1.0固定制御、アンシラリーサービスである運転予備力制御または無効電力制御、さらに有効電力と無効電力の価値最大化制御を含む。さらにはアンシラリーサービスの具体的な処理内容を含んでいる。さらに提示内容は、現在の運転条件であってもよく、または将来時刻における運転計画であってもよい。
処理ステップS8では、送電事業者側に提示した制御計画CPについての変更の有無を確認し、変更がなければ初期の制御計画に沿って、変更がある場合には変更を反映した制御計画に沿って風力発電システムの運転を行う(処理ステップS9)。なお風力発電システムの運転にあたり、(4)式のケーブル損失が最小化する制御を反映させるのがよい。
以上説明の本発明は要するに、風力発電として風況のままに発電する(従って送電事業者側からは迷惑な存在の場合もあり)という姿勢から、送電事業者の意向を酌んだ利益最大化運転を提示、実行する風力発電システムを提案する発明である。さらにその実現のために、送電事業者から各種のデータ提供を受けて利益最大化運転を推定演算するということではなく、発電事業者の連携点情報から利益最大化運転を推定演算していくものである。
1:風力発電システム
3:制御装
5:電力系統
8:電力会社
31:系統感度解析部
32:制御計画決定部
311:有効電力価値推定部
312:無効電力価値推定部
313:ケーブル損失演算部
100:ウィンドファーム
GW:風力発電装置
C:電力変換器
X:連携点
CP:制御計画
DB1感度情報、必要量情報データベース
DB2:ケーブル特性、変換器特性データベース
DB3:アンシラリーサービス情報データベース

Claims (14)

  1. 風力発電装置から電力変換器を介して電力系統に供給する電力を制御装置により調整するウインドファームであって、
    前記制御装置は、前記電力系統における有効電力または無効電力の価値の情報を得る電力価値推定部と、該電力価値推定部で求めた前記有効電力または無効電力の価値の情報と、前記変換器から前記電力系統の連携点に至るまでの損失の情報とから制御効果を算出する制御効果比較部と、電力系統における複数の運転条件について前記制御効果比較部で求めた前記制御効果を最大化する時の有効電力または無効電力を制御計画として外部提示、あるいは送信する制御計画決定部を備えることを特徴とするウインドファーム。
  2. 請求項1に記載のウインドファームであって、
    前記電力価値推定部は、前記電力系統における有効電力に対する周波数の感度または無効電力に対する電圧の感度と、周波数または電圧の許容値についての必要量の情報から、前記有効電力または無効電力の価値の情報を得ることを特徴とするウインドファーム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のウインドファームであって、
    前記電力系統における有効電力に対する周波数の感度または無効電力に対する電圧の感度と、周波数または電圧の許容値についての必要量の情報を保持する第1のデータベースと、前記変換器から前記電力系統の連携点に至るまでの損失の情報を保持する第2のデータベースを備えることを特徴とするウインドファーム。
  4. 請求項2または請求項3に記載のウインドファームであって、
    前記電力系統における有効電力に対する周波数の感度を、有効電力一定制御解放前後の有効電力変化と周波数変化から求め、前記電力系統における無効電力に対する電圧の感度を、無効電力一定制御解放前後の無効電力変化と電圧変化から求めることを特徴とするウインドファーム。
  5. 請求項4に記載のウインドファームであって、
    前記有効電力あるいは無効電力の一定制御解放前後の計測を複数回実行して、前記有効電力あるいは無効電力の感度を統計処理により求めることを特徴とするウインドファーム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のウインドファームであって、
    前記複数の運転条件は、電力系統に対するアンシラリーサービスによる運転条件を含むことを特徴とするウインドファーム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のウインドファームであって、
    前記ウインドファームは発電事業者に所属し、前記電力系統を保有管理する送電事業者に対して前記有効電力または無効電力の制御計画を提示することを特徴とするウインドファーム。
  8. 請求項7に記載のウインドファームであって、
    前記ウインドファームは前記送電事業者に対して提示した前記有効電力または無効電力の制御計画に従って運転され、または提示後に修正された制御計画に従って運転されることを特徴とするウインドファーム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のウインドファームであって、
    ウインドファームは、複数の風力発電装置から複数の電力変換器を介して電力系統の連携点に接続されて電力を供給するとともに、前記制御装置により前記複数の風力発電装置から複数の電力変換器を介して電力系統の連携点に至る送電線の合計の送電損失を最小に調整されていることを特徴とするウインドファームム。
  10. 請求項9に記載の前記ウインドファームであって、
    ウインドファームは、前記電力変換器から電力系統との連携点に至る送電線のインピーダンスに基づき、無効電力の配分を、前記送電線のインピーダンスの逆数の比にすることによって、インピーダンスの高い送電線の無効電力を小さく、インピーダンスの低い送電線の無効電力を高く配分することを特徴とするウインドファーム。
  11. 風力発電装置と電力変換器で構成された風力発電システムの出力が複数組並列接続され、連携点において電力系統に接続されたウインドファームであって、
    前記制御装置は、前記電力系統における有効電力に対する周波数の感度または無効電力に対する電圧の感度と、周波数または電圧の許容値についての必要量の情報から、前記有効電力または無効電力の価値の情報を得る電力価値推定部と、該電力価値推定部で求めた前記有効電力または無効電力の価値の情報と、前記複数組の風力発電システムにおける前記変換器から前記電力系統の連携点に至るまでの損失の情報とで定まる制御効果を複数の運転条件に付いて求め比較する制御効果比較部と、制御効果を最大化する前記運転条件の時の前記有効電力または無効電力を制御計画として外部提示、あるいは送信する制御計画決定部を備えることを特徴とするウインドファーム。
  12. 風力発電装置から電力変換器を介して電力系統に供給する電力を制御装置により調整するウインドファームの制御方法であって、
    前記電力系統における有効電力に対する周波数の感度または無効電力に対する電圧の感度と、周波数または電圧の許容値についての必要量などの情報から、前記有効電力または無効電力の価値の情報を得、該有効電力または無効電力の価値の情報と、前記変換器から前記電力系統の連携点に至るまでの損失の情報とで定まる制御効果を複数の運転条件に付いて求め、制御効果を最大化する前記運転条件の時の前記有効電力または無効電力を制御計画として外部提示、あるいは送信することを特徴とするウインドファームの制御方法。
  13. 請求項12に記載のウインドファームの制御方法であって、
    前記ウインドファームは前記送電事業者に対して提示した前記有効電力または無効電力の制御計画に従って運転され、または提示後に修正された制御計画に従って運転されることを特徴とするウインドファームの制御方法。
  14. 請求項12または請求項13に記載のウインドファームの制御方法であって、
    ウインドファームは、複数の風力発電装置から複数の電力変換器を介して電力系統の連携点に接続されて電力を供給するとともに、前記制御装置により前記複数の風力発電装置から複数の電力変換器を介して電力系統の連携点に至る送電線の合計の送電損失を最小に調整されていることを特徴とするウインドファームの制御方法。
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