JP2019029290A - コネクタ、電線付きコネクタ、ワイヤハーネス配索体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、電線配索用カバーをハウジングに組み付ける際の作業性の向上を図ったコネクタを提供することにある。【解決手段】コネクタ1は、端子付き電線2の端子を収容するハウジング3と、該ハウジング3から引き出された電線20を略90度屈曲させて配索するための電線配索用カバー4と、を有し、電線配索用カバー4がハウジング3に押し込まれることで組み付けられ、ハウジングは、角筒状のハウジング本体31を備え、電線配索用カバー4は、基壁41と、該基壁から立設される一対の壁部42と、を備え、壁部42には、基壁41から離れる前方に延出されて、電線配索用カバーがハウジングに押し込まれる際に一対のロック部32A、32B間にスライド進入される進入部47が設けられ、進入部が、一対のロック受け部より前方側に位置している。【選択図】図7A

Description

本発明は、コネクタ、電線付きコネクタ、ワイヤハーネス配索体に関するものである。
自動車には、多種多様な電子機器が搭載され、電子機器に電力や制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備え、このコネクタを電子機器のコネクタや他のワイヤハーネスのコネクタに嵌合させることで、電子機器や他のワイヤハーネスに接続されている。
このようなワイヤハーネスに用いられるコネクタとして、例えば、端子金具と、端子金具を収容するハウジングと、ハウジングから外部に引き出された電線の経路を規制するためのコネクタカバーと、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたコネクタにあっては、図10、図11に示すように、幹線110(図11に示す)から分岐した枝線111(図11に示す)の先端に電気的に接続された不図示の端子を収容する角筒状のハウジング101と、ハウジング101の枝線111の引出し面101A側に組み付けられるコネクタカバー102と、を備えている。図10は、従来のコネクタ100を示す平面図である。図11は、従来のコネクタ100の使用状態を示す斜視図である。
コネクタカバー102は、底壁103及び底壁103から立設する4つの側壁104A、104B、104C、104Dを有する有底筒状に形成され、底壁103と対向する位置に開口105を有している。4つの側壁104A、104B、104C、104Dのうち、対向する104A、104Bには、ハウジング101から引き出された枝線111を挿通させる電線挿通口106が形成されている。また、4つの側壁104A、104B、104C、104Dには、隣接する側壁104A、104B、104C、104Dの境界部に、ハウジング101に設けられた係止突起107に係止される係止孔108が形成されている。コネクタカバー102は、ハウジング101の引出し面101Aから枝線111が引き出された状態で、開口105側をハウジングの引出し面101Aに近付けてハウジング101の軸方向(矢印Y方向)に押し込むことで、係止突起107が係止孔108を係止する。こうして、コネクタカバー102は、ハウジング101に組み付けられる。
特開2015−103312号公報
しかしながら従来のコネクタ100にあっては、コネクタカバー102(電線配索用カバー)のハウジング101に対する位置決めは、目視により行われていたので、コネクタカバー102がハウジング101に対して、押込み方向(矢印Y方向)に直交する方向(矢印X方向)に位置ずれし、係止され難くなることがあった。
本発明の目的は、電線配索用カバーをハウジングに組み付ける際の作業性の向上を図ったコネクタを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、端子付き電線の端子を収容するハウジングと、該ハウジングから引き出された電線を略90度屈曲させて配索するための電線配索用カバーと、を有し、前記電線配索用カバーが前記ハウジングに押し込まれることで組み付けられるコネクタであって、前記ハウジングは、前記電線が引き出される矩形状の引出し面、及び該引出し面の上下左右の縁に連続される4つの外面を有する角筒状のハウジング本体と、該ハウジング本体の外面から上下方向に突出して設けられているとともに左右に離間した各一対のロック部と、を備え、前記電線配索用カバーは、前記引出し面と対向する位置にある基壁と、該基壁から立設されるとともに上下に対向して設けられて互いの間に前記電線を位置させる一対の壁部と、を備え、各前記壁部には、各前記一対のロック部が嵌まる一対のロック受け部と、前記基壁から離れる前方に延出されて、前記電線配索用カバーが前記ハウジングに押し込まれる際に前記一対のロック部間にスライド進入される進入部と、が設けられ、前記進入部が、前記一対のロック受け部より前方側に位置していることを特徴とするコネクタである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、前記進入部の前端は、前記電線配索用カバーが前記ハウジングに組み付けられる際、前記ハウジングに最初に接触する位置にあることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記各壁部には、左右の両縁から立設されて左右に対向する一対の立設片が設けられ、前記一対の立設片は、前記電線配索用カバーが前記ハウジングに押し込まれる際、前記ロック部に乗り上げて前記一対の立設片間から離れるように前記一対の立設片の左右の各内面から突出形成された乗上げ部と、前記乗上げ部が前記ロック部に乗り上げた際に、前記一対のロック部の左右の外面に当接する当接部と、を有していることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載の発明において、前記進入部が、前記一対のロック部間にスライド進入され、前記進入部が前記一対のロック部間から離間して前記乗上げ部が前記ロック部に乗り上げた際に、前記当接部が、前記一対のロック部の左右方向の外面に当接することを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載の発明において、各前記壁部には、上下に対向する内面から板状に立設して設けられた移動規制壁が設けられ、前記移動規制壁は、前記ロック部が前記ロック受け部に嵌まる位置で、前記引出し面に当接することを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載のコネクタと、前記端子が前記ハウジングに収容される前記端子付き電線と、を備えたことを特徴とする電線付きコネクタである。
請求項7に記載された発明は、請求項6に記載の電線付きコネクタを複数有し、複数の前記電線付きコネクタが左右方向に並んで設けられ、1つの前記電線付きコネクタの前記電線配索用カバー内に、左右方向の一方側に位置する前記電線付きコネクタの前記ハウジングから引き出された前記電線が含まれていることを特徴とするワイヤハーネス配索体である。
請求項1に記載の発明によれば、電線配索用カバーは、ハウジングの引出し面と対向する位置にある基壁と、該基壁から立設されるとともに上下に対向して設けられて互いの間に電線を位置させる一対の壁部と、を備え、各壁部には、各一対のロック部が嵌まる一対のロック受け部と、基壁から離れる前方に延出されて、電線配索用カバーがハウジングに押し込まれる際に一対のロック部間にスライド進入される進入部と、が設けられ、進入部が、一対のロック受け部より前方側に位置している。即ち、一対のロック部が一対のロック受け部に嵌まる前に、進入部が一対のロック部間に進入されることで、電線配索用カバーがハウジングに対して左右方向に位置決めされる。このように、電線配索用カバーがハウジングに対して位置決めされた後、一対のロック部が一対のロック受け部に嵌まることで、電線配索用カバーをハウジングに組み付ける際の作業性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係るワイヤハーネス配索体が適用されたミッションケース内を模式的に示す平面図である。 前記ワイヤハーネス配索体を示す平面図である。 前記ワイヤハーネス配索体を構成するコネクタを示す斜視図である。 前記コネクタを示す平面図である。 前記コネクタを構成するハウジングを示す斜視図である。 前記コネクタを構成する電線配索用カバーを示す斜視図である。 前記電線配索用カバーを示す平面図である。 前記電線配索用カバーをハウジングに対して組み付ける手順を説明するための平面図である。 図6の次の動作を説明するための斜視図である。 図7AをA方向から見た矢視図である。 図7Aの次の動作を説明するための平面図である。 図8AをB方向から見た矢視図である。 前記電線配索用カバーが前記ハウジングに組み付けられた状態を示す斜視図である。 従来のコネクタを示す平面図である。 従来のコネクタの使用状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るワイヤハーネス配索体11が適用されたミッションケース12内を模式的に示す平面図である。図2は、ワイヤハーネス配索体11を示す平面図である。図3Aは、ワイヤハーネス配索体11を構成するコネクタ1を示す斜視図である。本実施形態のワイヤハーネス配索体11は、図1、図2に示すように、矩形状のミッションケース12の中に収容されるものであり、複数の電線付きコネクタ10を有して構成されている。電線付きコネクタ10は、端子付き電線2と、端子付き電線2の端子を収容する略角筒状のハウジング3と、当該ハウジング3から引き出された電線20を略90度屈曲させて配索するための電線配索用カバー4と、を備えている。ミッションケース12は、不図示のカバーにより密液に覆われる。そして、ミッションケース12とカバーとに囲まれた内部空間にオイルが充填される。
ミッションケース12内には、不図示の電子部品等を固定するためのベース部材13と、ベース部材13に固定された複数のソレノイド14と、各ソレノイド14に固定された相手方コネクタ15(例えばオスコネクタ)と、が収容されている。複数の電線付きコネクタ10は、各コネクタ1(例えばメスコネクタ)が相手方コネクタ15に嵌合した状態で、コネクタ1、15の嵌合方向(矢印Y方向)に直交する左右方向(X方向)に並んで設けられている。また、各電線付きコネクタ10は、図2に示すように、ハウジング3から引き出された電線20が、電線配索用カバー4によって略90度屈曲されている。一端が端子16(図7Bに示す)に接続された各電線20A(20)の他端側は、略90度屈曲されて、左右方向(X方向)の一方側(図1、図2における左方)に位置する電線付きコネクタ10Aの後述する電線配索用カバー4内に位置している。
コネクタ1は、図3A、図3Bに示すように、ハウジング3及び電線配索用カバー4により構成されている。なお、図面において、略角筒状のハウジング3の軸方向(前後方向)を矢印Yで示し、矢印Xに直交する方向(左右方向)を矢印Xで示し、矢印Xと矢印Yの双方向に直交する方向(上下方向)を矢印Zで示す。また、電線配索用カバー4のハウジング3への押込み方向を「前方」と記し、反対方向を「後方」と記す場合がある。
ハウジング3は、図4に示すように、角筒状に形成されたハウジング本体31と、ハウジング本体31から突出して設けられた複数(図示例では4つ)のロック部32と、を備えている。ハウジング本体31は、矩形状のハウジング前面311及び矩形状のハウジング後面312(引出し面)と、ハウジング前面311とハウジング後面312の上下左右の縁に連続されるハウジング上面313、ハウジング下面314、ハウジング左右の外面315、316(4つの外面)と、を備えている。
ハウジング本体31は、内部に左右に並びつつ前後方向(矢印Y)に延在する複数(図示例では2つ)の端子収容室33を有している。各端子収容室33は、ハウジング本体31を前後方向に貫通して設けられている。ハウジング本体31には、ハウジング前面311及びハウジング後面312に、2つの端子収容室33の前後の開口(前方の開口に33aを付与する)が形成されている。
端子収容室33の不図示の後方の開口から、ハウジング後面312は、端子収容室33に収容された端子16に接続された電線20が外部に引き出されている。このハウジング本体31は、端子収容室33に端子付き電線2の端子16が収容された状態で、端子収容室33の後方の開口から電線20が引き出され、90度屈曲されて電線20の他端側が左右方向(X方向)の一方に向かうように配索されている。
さらに、ハウジング本体31には、相手方コネクタ15に係止する係止突起34が、ハウジング上面313に設けられている。
4つのロック部32は、ハウジング本体31において隣接する外面313、314、315、316の境界部から突出して設けられている。本実施形態では、4つのロック部32は、上方に位置するとともに左右に離隔する一対のロック部32A、32B(32)と、下方に位置する一対のロック部32A、32B(32)と、を備えている。
各ロック部32は、ハウジング本体31の後端31aに位置している。各ロック部32は、ロック前面321、ロック後面322、ロック対向面323(324)、ロック上下面325、ロック傾斜面326、及びロック側面327を有している。ロック前面321及びロック後面322は、前後に対向して設けられている。ロック対向面323、324のうち、ロック対向面323はロック部32Aの一部であり、ロック対向面324はロック部32Bの一部である。また、ロック対向面323、324は、左右に対向して設けられている。ロック上下面325は、上下方向(矢印Z)に直交して設けられている。ロック傾斜面326は、ロック上下面325の左右の外側に連続して設けられている。ロック側面327は、左右方向(X方向)に直交して設けられているとともに、ロック傾斜面326の左右の外側に連続して設けられている。ロック上下面325は、ハウジング本体31のハウジング上面313より上方に位置している。ロック側面327は、ハウジング本体31のハウジング左右の外面315、316よりさらに外方に位置している。
このようなロック部32は、ロック傾斜面326に、電線配索用カバー4の後述する乗上げ部48が乗り上げる。また、ロック傾斜面326に、電線配索用カバー4の乗上げ部48が乗り上げた際に、ロック側面327に、電線配索用カバー4の後述する当接部49が当接する。
さらにハウジング3は、ハウジング上面313に設けられた一対の突条部35を有している。各突条部35は、各ロック部32の左右の内側に連続して設けられている。各突条部35は、ハウジング本体31の後端31aから前方に延在して設けられている。各突条部35の上面は、ロック部32のロック上面325より低い(ハウジング本体31の上下の面313に近い)位置に設けられている。
電線配索用カバー4は、図5A、図5Bに示すように、ハウジング後面312と対向する位置にある矩形状の基壁41と、基壁41の上下の縁から立設されるとともに上下に対向して互いの間に電線20を位置させる一対の壁部42と、を一体に備えている。
一対の壁部42は、それぞれ、壁部本体43と、壁部本体43の左右の両縁から立設されるとともに左右に対向する一対の立設片44と、ハウジング3に対する電線配索用カバー4の前後方向(矢印Y)の位置決めをするための移動規制壁45と、を一体に備えている。
また、各壁部42には、壁部本体43と各立設片44との境界を含む位置に、ハウジング3のロック部32が嵌まる貫通孔としてのロック孔46(ロック受け部)が設けられている。本実施形態では、ロック受け部として、貫通孔としてのロック孔46が用いられているが、ロック受け部は、ロック部32が嵌まる凹部であってもよい。
壁部本体43は、略厚みが略一様な平板状に形成されている。この壁部本体43には、基壁41から離れる前方に延出されて、一対のロック部32間にスライド進入される進入部47が設けられている。進入部47とは、壁部本体43の前端において、進入部47を除く部分の前端43aより基壁41から離れる前方に延出された部分のことである。即ち、進入部47の前端47aは、進入部47を除く部分の前端43aより前方側に位置している。進入部47は、壁部本体43の前端における左右の中心に設けられている。このように、進入部47の前端47aは、電線配索用カバー4において最も前方側に位置しており、電線配索用カバー4がハウジング3に組み付けられる際に、ハウジング3に最初に接触する位置にある。
一対の立設片44は、所定の厚みを有して構成されている。各立設片44は、内面441(当接部49の左右方向の内面)から突出形成された乗上げ部48(図5(B)に示す)と、壁部本体43から離れる方向に延出されてロック部32のロック側面327に当接される当接部49と、を有している。乗上げ部48は、壁部本体43から離れるにしたがって、左右方向(X方向)の外側に向かうように傾斜した傾斜面481と、傾斜面481において壁部本体43から離れた端部から左右方向の外側に連続された垂直面482と、を有している。傾斜面481及び垂直面482は、各立設片44の前後方向(矢印Y)の全長に形成されている。当接部49は、各立設片44の左右方向の外側の端部に位置し、壁部本体43から離れる方向に延出されている。一対の立設片44の当接部49間の寸法は、一対のロック部32のロック側面327間の寸法と略等しい寸法となるように形成されている。
移動規制壁45は、各壁部本体43の上下に対向する内面430(図5Bに示す)から板状に立設して設けられている。移動規制壁45は、ロック部32がロック孔46と上下に対向する位置で(ロック部32が嵌まる位置)で、ハウジング3のハウジング後面312に当接するように設けられている。このような移動規制壁45は、電線配索用カバー4がハウジング3に押し込まれる際のストッパーとして機能する。
次に、電線付きコネクタ10を組み立てる手順を、図6〜図9を参照して説明する。
予め、電線20の一端に端子16(図7Bに示す)が接続された端子付き電線2を用意する。端子付き電線2の端子16を、端子収容室33に収容し、端子16に接続された電線20の他端側を、端子収容室33の後方の開口から引き出して、略90度屈曲させる。図6〜図9では、端子付き電線2は省略されている。
図6に示すように、ハウジング3のハウジング後面312に、電線配索用カバー4を、基壁41が対向する向きで近付ける。この際、ハウジング後面312から引き出された電線20を一対の壁部42間に位置させる。電線配索用カバー4の進入部47の前端47aが、ハウジング3の一対のロック部32A、32B間に接触する。さらに電線配索用カバー4を押し込むことで、進入部47が一対のロック部32A、32B間にスライド進入する。壁部本体43の前端において、進入部47を除く部分の前端43aが、ロック部32のロック後面322に当接する。こうして、図7A、図7Bに示すように、電線配索用カバー4が、ハウジング3に対して左右方向(X方向)に位置決めされる。
さらに電線配索用カバー4を押し込むことにより、図8Aに示すように、一対の壁部42が上下方向(矢印Z)に離間するように撓む。進入部47は一対のロック部32A、32B間から上下方向に離間して、ロック部32のロック傾斜面326に電線配索用カバー4の傾斜面481が乗り上げる。この際、図8Bに示すように、電線配索用カバー4の当接部49が、ロック部32のロック側面327に当接する。こうして、電線配索用カバー4が、ハウジング3に対して左右方向(X方向)に位置決めされる。このように、進入部47により位置決めされた後、当接部49により位置決めされる進入部47及び当接部49の連続した一連の位置決め作用により、ロック孔46をロック部32に嵌める作業がスムーズに行われる。
電線配索用カバー4の当接部49が、各ロック部32のロック側面327に当接した状態で、さらに電線配索用カバー4を押し込むことにより、移動規制壁45がハウジング後面312に当接して、電線配索用カバー4のハウジング3に対する移動が停止される。こうして、電線配索用カバー4が、ハウジング3に対して前後方向(Y方向)に位置決めされる。この後、一対の壁部42をハウジング上面313及びハウジング下面314に近付けるように押し付ける。各ロック部32がロック孔46に嵌まる。こうして電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける。こうして、電線付きコネクタ2を組み立てる。
上述した実施形態によれば、各ロック部32が各ロック孔46に嵌まる前に、進入部47が一対のロック部32A、32B間に進入されることで、電線配索用カバー4がハウジング3に対して左右方向(X方向)に位置決めされる。このように、電線配索用カバー4がハウジング3に対して位置決めされた後、ロック部32がロック孔46(ロック受け部)に嵌まることで、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際の作業性の向上を図ることができる。
また、進入部47の前端47aは、電線配索用カバー4がハウジング3に組み付けられる際、ハウジング3に最初に接触する位置にある。これによれば、作業者が、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際に、進入部47の前端47aを一対のロック部32A、32B間に近付けることで、自然に電線配索用カバー4がハウジング3に対して位置決めされる。従って、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際の作業性の向上を、より一層、図ることができる。
また、各壁部42には、左右の両縁から立設される一対の立設片44が設けられ、一対の立設片44は、電線配索用カバー4がハウジング3に押し込まれる際、ロック部32に乗り上げて一対の立設片44間から離れるように一対の立設片44の左右の各内面441から突出形成された乗上げ部48と、乗上げ部48がロック部32に乗り上げた際に、ロック部32のロック側面327(一対のロック部の左右の外面)に当接する当接部49と、を有している。即ち、ロック部32がロック孔46(ロック受け部)に嵌まる前に、乗上げ部48がロック部32に乗り上げて、当接部49がロック側面327(一対のロック部の左右の外面)に当接することで、電線配索用カバー4がハウジング3に対して左右方向(X方向)に位置決めされる。このように、電線配索用カバー4がハウジング3に対して位置決めされた後、ロック部32がロック孔46(ロック受け部)に嵌まることで、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際の作業性の向上を、より一層、図ることができる。
また、進入部47が、一対のロック部32A、32B間にスライド進入され、進入部47が一対のロック部32A、32B間から離間して乗上げ部がロック部32に乗り上げた際に、当接部49が、ロック側面327(一対のロック部32A、32Bの左右の外面)に当接する。このように、進入部47により位置決めされた後、当接部49により位置決めされるという進入部47及び当接部49の連続した一連の位置決め作用により、ロック孔46をロック部32に嵌める作業をスムーズすることができる。従って、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際の作業性の向上を、より一層、図ることができる。
また、各壁部42には、上下に対向する内面430から板状に立設して設けられた移動規制壁が設けられ、移動規制壁は、ロック部32がロック受け部に嵌まる位置で、ハウジング後面312(引出し面)に当接するように設けられている。即ち、移動規制壁は、電線配索用カバー4をハウジング3に対して移動させる際に、ロック部32がロック受け部に嵌まる位置で、移動規制壁によって、電線配索用カバー4の移動を停止させる。こうして、電線配索用カバー4が、ハウジング3に対して前後方向(Y方向)に位置決めされる。これにより、ロック孔46にロック部32を嵌める作業をスムーズすることができる。従って、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際の作業性の向上を、より一層、図ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際に、電線配索用カバー4の傾斜面481がロック傾斜面326を乗り上げるように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。電線配索用カバー4をハウジング3に組み付ける際に、電線配索用カバー4の垂直面482がロック傾斜面326を乗り上げるように構成されていてもよい。電線配索用カバー4の乗上げ部48がロック部32に乗り上げた際に、電線配索用カバー4の当接部49が、ロック部32のロック側面327に当接するように構成されていてもよい。これによれば、前記実施形態と略同様の効果が奏される。
また、前記実施形態では、ハウジング3、及び電線配索用カバー4は、ロック部32及びロック孔46により4箇所でロックされるように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。ハウジング、及び電線配索用カバーは、4箇所以外の複数箇所でロックされる構成であってもよい。その場合には、例えば、ロック部の一部を、ヒンジ状として半固定状態とし、残りでロックするようにしてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 コネクタ
2 端子付き電線
3 ハウジング
4 電線配索用カバー
10 電線付きコネクタ
11 ワイヤハーネス配索体
16 端子
20 電線
31 ハウジング本体
312 ハウジング後面(引出し面)
313 ハウジング上面(4つの外面)
314 ハウジング下面(4つの外面)
315、316 ハウジング左右の外面(4つの外面)
32A、32B 一対のロック部
327 ロック側面(一対のロック部の左右の外面)
41 基壁
42 一対の壁部
44 一対の立設片
441 一対の立設片の左右の各内面
45 移動規制壁
46 ロック孔(ロック受け部)
47 進入部
47a 前端
48 乗上げ部
49 当接部
X 左右方向
Z 上下方向

Claims (7)

  1. 端子付き電線の端子を収容するハウジングと、該ハウジングから引き出された電線を略90度屈曲させて配索するための電線配索用カバーと、を有し、前記電線配索用カバーが前記ハウジングに押し込まれることで組み付けられるコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記電線が引き出される矩形状の引出し面、及び該引出し面の上下左右の縁に連続される4つの外面を有する角筒状のハウジング本体と、
    該ハウジング本体の外面から上下方向に突出して設けられているとともに左右に離間した各一対のロック部と、を備え、
    前記電線配索用カバーは、前記引出し面と対向する位置にある基壁と、
    該基壁から立設されるとともに上下に対向して設けられて互いの間に前記電線を位置させる一対の壁部と、を備え、
    各前記壁部には、各前記一対のロック部が嵌まる一対のロック受け部と、前記基壁から離れる前方に延出されて、前記電線配索用カバーが前記ハウジングに押し込まれる際に前記一対のロック部間にスライド進入される進入部と、が設けられ、
    前記進入部が、前記一対のロック受け部より前方側に位置していることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記進入部の前端は、前記電線配索用カバーが前記ハウジングに組み付けられる際、前記ハウジングに最初に接触する位置にあることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記各壁部には、左右の両縁から立設されて左右に対向する一対の立設片が設けられ、
    前記一対の立設片は、前記電線配索用カバーが前記ハウジングに押し込まれる際、前記ロック部に乗り上げて前記一対の立設片間から離れるように前記一対の立設片の左右の各内面から突出形成された乗上げ部と、前記乗上げ部が前記ロック部に乗り上げた際に、前記一対のロック部の左右の外面に当接する当接部と、を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記進入部が、前記一対のロック部間にスライド進入され、前記進入部が前記一対のロック部間から離間して前記乗上げ部が前記ロック部に乗り上げた際に、前記当接部が、前記一対のロック部の左右方向の外面に当接することを特徴とすることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
  5. 各前記壁部には、上下に対向する内面から板状に立設して設けられた移動規制壁が設けられ、
    前記移動規制壁は、前記ロック部が前記ロック受け部に嵌まる位置で、前記引出し面に当接することを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のコネクタ。
  6. 請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載のコネクタと、
    前記端子が前記ハウジングに収容される前記端子付き電線と、を備えたことを特徴とする電線付きコネクタ。
  7. 請求項6に記載の電線付きコネクタを複数有し、
    複数の前記電線付きコネクタが左右方向に並んで設けられ、
    1つの前記電線付きコネクタの前記電線配索用カバー内に、左右方向の一方側に位置する前記電線付きコネクタの前記ハウジングから引き出された前記電線が含まれていることを特徴とするワイヤハーネス配索体。
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