JP2018125274A - 電気的接続装置 - Google Patents

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勇紀 前田
Yuki Maeda
勇紀 前田
勝三郎 小山
Katsusaburo Koyama
勝三郎 小山
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Abstract

【課題】汎用性の高い電気的接続装置を提供する。【解決手段】導電部Cが電気的に接続されるコンタクト部11が少なくとも1つ収容されている又は収容可能な第1ハウジング20と、複数の第1ハウジング20が収容されている又は収容可能な第1ハウジング収容空間Sを少なくとも1つ有する第2ハウジング30と、複数のコンタクト部11のそれぞれと電気的に接続される複数の相手側コンタクト部9と、を備えた電気的接続装置1を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の接続対象を相手側の接続対象へ電気的に接続するための電気的接続装置に関する。
例えば、特許文献1では、該特許文献1の図1及び図2を参照して、ホルダ20に形成された複数のコネクタ保持部21のそれぞれに、複数のコネクタ10のハウジング(第1ハウジング)のそれぞれが嵌合する。言い換えれば、特許文献1では、コネクタ10のハウジングとコネクタ保持部21とが1対1で対応している。そして、複数のコネクタ10が嵌合したホルダ20がコネクタハウジング30に嵌合することにより、複数のコネクタ10のそれぞれが相手側のコネクタに電気的に接続される。各コネクタ保持部21は、直方体形状とされた函体の内部が複数の仕切り板24によって仕切られることにより、1つのコネクタ10を収容することができる。特許文献1のような構成を有するコネクタ10及びホルダ20によれば、複数のコネクタ10が嵌合したホルダ20をコネクタハウジング30に嵌合することにより、例えば各コネクタ10に電気的に接続された接続対象、すなわち複数の接続対象を、コネクタハウジング30が設けられた側の接続対象へ、一度に纏めて電気的に接続することができる。
特開2003−151677号公報
ところで、特許文献1のような構成を有する電気的接続装置の場合、上述したように、コネクタ10のハウジングとホルダ(第2ハウジング)に形成されたコネクタ保持部21とが1対1で対応している。よって、例えば設計変更等によってコネクタの極数が変更となった場合、それに合わせたホルダが必要となってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、汎用性の高い電気的接続装置を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係る電気的接続装置は、導電部が電気的に接続されるコンタクト部が少なくとも1つ収容されている又は収容可能な第1ハウジングと、複数の前記第1ハウジングが収容されている又は収容可能な第1ハウジング収容空間を少なくとも1つ有する第2ハウジングと、複数の前記コンタクト部のそれぞれと電気的に接続される複数の相手側コンタクト部と、を備えている。
この構成によれば、それぞれに導電部が接続される少なくとも1つのコンタクト部が第1ハウジング内に収容される。そしてそのようにして少なくとも1つのコンタクト部が収容された第1ハウジングが複数、第2ハウジングに収容される。これにより、或いはこのようにして複数の第1ハウジングが収容された第2ハウジングが相手側のコネクタに嵌合することにより、複数のコンタクト部のそれぞれを、対応する相手側コンタクト部と電気的に接続することができる。これにより、複数の接続対象を相手側の接続対象へ電気的に接続することができる。
そして、この構成では、第2ハウジングに、複数の第1ハウジングを収容可能な第1ハウジング収容空間が形成されている。こうすると、例えば、第1ハウジング収容空間内における複数の第1ハウジングの配置自由度を高めることができる。具体的には、一例として、第2ハウジングに、合計で12個のコンタクト部を収容可能な第1ハウジング収容空間を形成した場合、この第1ハウジング収容空間には、2極の第1ハウジングを1つ、3極の第1ハウジングを2つ、及び4極の第1ハウジングを1つ、収容することができる。また、この第1ハウジング収容空間には、2極の第1ハウジングを6つ収容することもできる。或いは、第1ハウジング収容空間内において第1ハウジングが収容されない空間が生じるものの、第1ハウジング収容空間に、2極の第1ハウジングを5つ収容することもできる。すなわち、この構成によれば、相手側のコネクタに接続される複数の接続対象の極数が設計変更等によって変更した場合であっても、同じ第2ハウジングを用いることができる。
従って、この構成によると、汎用性の高い電気的接続装置を提供できる。
(2)好ましくは、前記電気的接続装置は、複数の前記コンタクト部、複数の前記第1ハウジング、及び前記第2ハウジング、を有するコネクタと、前記第2ハウジングが嵌合するベースハウジング、及び複数の前記相手側コンタクト部、を有する相手側コネクタと、を備えている。
この構成によれば、それぞれの内部にコンタクト部が収容された複数の第1ハウジングが第2ハウジングに収容されたコネクタをベースハウジングに嵌合することにより、コネクタと相手側コネクタとを嵌合することができる。すなわち、この構成によれば、コネクタ側に設けられた複数の接続対象と、相手側コネクタ側に設けられた相手側の接続対象とを、一度に纏めて電気的に接続することができる。
(3)好ましくは、前記第2ハウジングには、1つの前記第1ハウジング収容空間が形成されている。
この構成によれば、第2ハウジングにおいて、複数の第1ハウジング収容空間を形成するための区画壁を形成する必要がなくなる。すなわち、この構成によれば、上述のような区画壁を省略できるため、その分第2ハウジングを小型化でき、ひいては電気的接続装置を小型化できる。
(4)好ましくは、前記第2ハウジングには、複数の前記第1ハウジング収容空間が形成されている。
この構成によれば、第2ハウジングに形成された複数の第1ハウジング収容空間のそれぞれにおいて、複数の第1ハウジングを収容することができる。
(5)好ましくは、前記電気的接続装置は、前記第2ハウジングに嵌合された状態において前記第1ハウジング収容空間を複数の空間に区画する少なくとも1つの区画部材、を更に備えている。
この構成によれば、例えば、第1ハウジングを第2ハウジングに収容する前に、第1ハウジング収容空間内における所定の位置に区画部材を収容することにより、第1ハウジング収容空間を複数の空間に区画することができる。こうすると、例えば、第1ハウジング収容空間内における第1ハウジングを収容したくない部分を区画部材で埋めることができる。すなわち、この構成によれば、第2ハウジングに対して第1ハウジングを誤った位置に嵌合してしまうことを防止できる。
(6)好ましくは、前記第2ハウジングは、前記相手側コンタクト部が貫通する貫通孔を有する底部と、前記底部の外周縁部から延びる筒状の立ち上がり部と、を有するとともに、前記底部に向かい合う一側面が開放された箱状に形成されており、前記一側面から前記底部へ向かう方向に沿う方向が、前記第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの着脱方向として規定されている。
この構成によれば、第1ハウジングを第2ハウジングに対して真っ直ぐに動かすという簡易な方法で、第1ハウジングを第2ハウジングに着脱できる。
(7)好ましくは、前記第2ハウジングは、前記相手側コンタクト部が貫通する貫通孔を有する底部を含むとともに、前記底部の外周縁部の一縁部側が前記第2ハウジングの外部に開放された形状に形成されており、前記一縁部から前記第2ハウジング内へ向かう方向に沿う方向が、前記第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの着脱方向として規定されている。
この構成によれば、第1ハウジングを第2ハウジングの底部の一縁部側から出し入れするという簡易な方法で、第1ハウジングを第2ハウジングに着脱できる。
(8)好ましくは、前記第2ハウジングは、前記第2ハウジングの前記底部と向かい合うように配置された支点部を含み、前記着脱方向は、前記支点部回りの方向を含んでいる。
この構成によれば、第1ハウジングを支点部回りに回転させるという簡易な方法で、第1ハウジングを第2ハウジングに着脱できる。
本発明によれば、汎用性の高い電気的接続装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る電気的接続装置の斜視図である。 図1に示す電気的接続装置を別の方向から視た斜視図である。 図1に示す電気的接続装置の分解斜視図である。 図4(A)は、ベースハウジングの斜視図、図4(B)は、図4(A)に示すベースハウジングを別の方向から視た斜視図である。 図5(A)は、メス端子部の斜視図、図5(B)は、図5(A)に示すメス端子部を別の方向から視た斜視図である。 図6(A)は、2極ソケットハウジングの斜視図、図6(B)は、3極ソケットハウジングの斜視図、図6(C)は、4極ソケットハウジングの斜視図、である。 図7(A)は、図6(A)に示す2極ソケットハウジングを別の方向から視た斜視図、図7(B)は、図6(B)に示す3極ソケットハウジングを別の方向から視た斜視図、図7(C)は、図6(C)に示す4極ソケットハウジングを別の方向から視た斜視図、である。 図8(A)は、ホルダーの斜視図、図8(B)は、ホルダーを別の方向から視た斜視図である。 変形例に係る電気的接続装置の斜視図である。 図9に示す電気的接続装置の分解斜視図である。 図11(A)は、図10に示すホルダーの斜視図である。また、図11(B)は、図11(A)に示すホルダーを別の方向から視た斜視図である。 図12(A)は、変形例に係る電気的接続装置が有する区画部材を模式的に示す斜視図である。また、図12(B)は、図12(A)に示す区画部材を別の方向から視た斜視図である。 図12(A)及び図12(B)に示す区画部材がホルダーに嵌合している状態の一例を示す図である。 図14(A)は、変形例に係る電気的接続装置が有するソケットハウジングを2つ横に並べた図であり、図14(B)は、図14(A)に示す2つのソケットハウジングを互いに係合した状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電気的接続装置を示す斜視図である。 図15に示す電気的接続装置の断面図である。 図15に示す電気的接続装置の分解斜視図である。 図17とは別の方向から見た電気的接続装置の分解斜視図である。 図17及び図18とは別の方向から見た電気的接続装置の分解斜視図である。 (A)は、相手側コネクタの斜視図であり、(B)は、相手側コネクタの平面図である。 (A)は、2極ソケットハウジング、3極ソケットハウジング、及び、4極ソケットハウジングをメス端子部の一部と併せて示す斜視図であり、(B)は、図21(A)とは別の方向から見た2極ソケットハウジング、3極ソケットハウジング、及び、4極ソケットハウジングの斜視図である。 (A)は、ホルダーの斜視図であり、(B)は、ホルダーの側面図であり、(C)は、ホルダーを図22(A)とは別の方向から見た斜視図である。 (A)は、ホルダーの正面図であり、(B)は、ホルダーの平面図であり、(C)は、ホルダーの底面図である。 (A)及び(B)は、ソケットハウジングをホルダーに着脱する動作を説明するための一部断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電気的接続装置を示す斜視図である。 図25に示す電気的接続装置を前後方向に見た断面図である。 図25に示す電気的接続装置を左右方向に見た断面図である。 図25に示す電気的接続装置の分解斜視図である。 図28とは別の方向から見た電気的接続装置の分解斜視図である。 (A)は、相手側コネクタの斜視図であり、(B)は、相手側コネクタの平面図である。 (A)は、ホルダーの斜視図であり、(B)は、ホルダーの側面図であり、(C)は、ホルダーを図31(A)とは別の方向から見た斜視図である。 (A)は、ホルダーの正面図であり、図32(B)は、ホルダーの底面図であり、図32(C)は、ホルダーの平面図である。 (A)及び図33(B)ソケットハウジングをホルダーに着脱する動作を説明するための一部断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明は、複数の接続対象を電気的に接続する電気的接続装置に広く適用できる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気的接続装置1を示す斜視図である。また、図2は、図1に示す電気的接続装置1を別の方向から視た斜視図である。また、図3は、図1に示す電気的接続装置1の分解斜視図である。本実施形態に係る電気的接続装置1は、複数の接続対象(以下、単に接続対象とも称する)を、相手側コネクタ2が設けられている側の接続対象(以下、相手側接続対象とも称する)に電気的に接続するためのものである。なお、各図において、説明の便宜上、前と記載された矢印が指示する方向を前側又は前方と称し、後と記載された矢印が指示する方向を後側又は後方と称し、右と記載された矢印が指示する方向を右側と称し、左と記載された矢印が指示する方向を左側と称し、上と記載された矢印が指示する方向を上側又は上方と称し、下と記載された矢印が指示する方向を下側又は下方と称する。上下方向は、コネクタ10の挿抜方向に対応している。
電気的接続装置1は、コネクタ10及び相手側コネクタ2を備えている。電気的接続装置1では、コネクタ10を相手側コネクタ2に嵌合することにより、上述した複数の接続対象を相手側接続対象に電気的に接続することができる。
[相手側コネクタの構成]
相手側コネクタ2は、本実施形態では表面実装タイプのコネクタであり、コネクタ10のホルダー30が嵌合するベースハウジング3と、複数のオス端子部9(相手側コンタクト部)とを有している。相手側コネクタ2は、各オス端子部9(相手側コンタクト部)がベースハウジング3に装着された状態において、各オス端子部9における基端側の部分が、相手側接続対象としての基板(図示省略)に対して半田付けされる。これにより、各オス端子部9が基板における所定の配線部と電気的に接続されるとともに、相手側コネクタ2が基板に対して固定される。なお、本実施形態に係る電気的接続装置1は、ポッティングにも対応しており、相手側コネクタ2が基板に実装された状態において、基板表面をポッティング材で封止することができる。しかし、これに限らず、本実施形態に係る電気的接続装置1は、ポッティングに対応していない電気的接続装置であってもよい。
[ベースハウジングの構成]
図4(A)は、ベースハウジング3の斜視図、図4(B)は、図4(A)に示すベースハウジング3を別の方向から視た斜視図である。
ベースハウジング3は、図4(A)及び図4(B)を参照して、左右方向に細長く、上方に開口する開口部が形成された略箱状の部材である。ベースハウジング3は、絶縁性を有する樹脂材料によって構成されている。ベースハウジング3の底部4には、図2を参照して、オス端子部9における先端側の部分が挿通される複数の(本実施形態の場合、12個の)貫通孔4aが形成されている。これら複数の貫通孔4aは、ベースハウジング3の前後方向における中央部分に、左右方向に沿って等間隔に形成されている。
図4(A)及び図4(B)を参照して、ベースハウジング3の前壁部5における内側の部分には、詳しくは後述するホルダー30のロック爪34を上下方向に案内するための一対の案内部6が形成されている。一対の案内部6は、前壁部5の内面からベースハウジング3の内側へ突出するように形成され、左右方向に間隔を空けて設けられている。各案内部6は、図4(B)を参照して、ベースハウジング3の内側から視て上下方向に延びる矩形状に形成されている。
また、ベースハウジング3の前壁部5の左右方向中央部分における上側の部分には、貫通孔5aが形成されている。貫通孔5aは、前後方向から視て左右方向に細長い矩形状に形成されている。この貫通孔5aは、コネクタ10が相手側コネクタ2に嵌合した状態において、コネクタ10のホルダー30に形成されたロック爪34の突出部36が嵌まり込むロック爪用貫通孔5aとして設けられている。
また、ベースハウジング3の前壁部5における前面側には、前方から視て、各案内部6と対応する位置に矩形凹部7が形成されている。これにより、前壁部5の厚みを均一化できるため、成型時に前壁部5付近に発生しうるヒケを抑制することができる。
[オス端子部の構成]
オス端子部9は、略L字状に形成された金属部材である。オス端子部9では、その基端側の部分9aが基板に対して半田付けされる一方、先端側の部分が、ベースハウジング3の底部4に形成された貫通孔4aを貫通することにより、ベースハウジング3内に収容される。オス端子部9は、図2に示すように、基端側の部分9aが、前方及び後方のいずれかへ延びるように、ベースハウジング3に取り付けられる。具体的には、図2を参照して、複数のオス端子部9は、基端側の部分9aが前方へ向かうオス端子部9と、基端側の部分9aが後方へ向かうオス端子部9とが、左右方向において交互に並ぶように設けられている。本実施形態では、コネクタ10と相手側コネクタ2とが嵌合することにより、詳しくは後述する複数のメス端子部11のそれぞれが、複数のオス端子部9のそれぞれと電気的に接続される。
[コネクタの構成]
図3を参照して、コネクタ10は、複数のメス端子部11(コンタクト部)と、複数のソケットハウジング20(第1ハウジング)と、ホルダー30(第2ハウジング)とを有している。
[メス端子部の構成]
図5(A)は、メス端子部11の斜視図、図5(B)は、図5(A)に示すメス端子部11を別の方向から視た斜視図である。
メス端子部11は、金属製の部材がプレス加工等によって折り曲げられることにより形成された部材である。メス端子部11は、被覆かしめ部12と、芯線かしめ部13と、コンタクト部14とを有し、これらが一体に形成されている。メス端子部11では、ケーブルC(導電部)の被覆部分が被覆かしめ部12によってかしめられ、ケーブルCの芯線が芯線かしめ部13によってかしめられている。これにより、メス端子部11にケーブルCが固定されるとともに、ケーブルCの芯線とメス端子部11とが電気的に接続される。
メス端子部11は、上述のようにケーブルCにかしめられた状態において、ソケットハウジング20の収容空間に挿入されて固定される。具体的には、ケーブルCにかしめられた状態のメス端子部11の端子側ランス15が、詳しくは後述するソケットハウジング20のソケットハウジング側ランス24と係合することにより、ソケットハウジング20に対するメス端子部11の抜けが防止される。
[ソケットハウジングの構成]
図6(A)は、2極ソケットハウジングの斜視図、図6(B)は、3極ソケットハウジングの斜視図、図6(C)は、4極ソケットハウジングの斜視図、である。また、図7(A)は、図6(A)に示す2極ソケットハウジングを別の方向から視た斜視図、図7(B)は、図6(B)に示す3極ソケットハウジングを別の方向から視た斜視図、図7(C)は、図6(C)に示す4極ソケットハウジングを別の方向から視た斜視図、である。
図3及び図6(A)〜図7(C)を参照して、ソケットハウジング20は、絶縁性を有する樹脂材料によって、その内部にメス端子部11を挿入可能な箱状に形成されている。ソケットハウジング20は、ケーブルCがかしめられたメス端子部11を内部に収容した状態で相手側コネクタ2に嵌合されることにより、コネクタ10側に設けられた各接続対象を、相手側コネクタ2側に設けられた相手側接続対象に接続することができる。
本実施形態に係る電気的接続装置1は、4つのソケットハウジング20を有している。具体的には、電気的接続装置1は、4つのソケットハウジング20として、2極ソケットハウジング20Aを1つ、3極ソケットハウジング20Bを2つ、4極ソケットハウジング20Cを1つ、有している。
2極ソケットハウジング20Aは、図3、図6(A)及び図7(A)を参照して、内部に2つのメス端子部11を収容可能なソケットハウジングである。2極ソケットハウジング20Aは、角筒部21と、区画壁22と、底部23とを有し、これらが一体に形成されている。
角筒部21は、上方から視て左右方向にやや長い長方形状に形成されているとともに、上下方向に延びる角筒状に形成されている。
区画壁22は、左右方向に厚みを有し且つ上下方向に延びる壁状の部分であって、角筒部21内の空間を複数の空間に区画している。2極ソケットハウジング20Aでは、角筒部21の内部に1つの区画壁22が設けられている。これにより、角筒部21内の空間には、上下方向に細長い2つの空間が形成される。この2つの空間は、それぞれ、ケーブルCにかしめられたメス端子部11が収容されるメス端子部収容空間Saとして設けられている。
底部23は、角筒部21における下側の開口を覆うように設けられている。底部23には、下方から視て、各メス端子部収容空間Saに対応する部分に、貫通孔23aが形成されている。電気的接続装置1では、コネクタ10が相手側コネクタ2に接続する際、相手側コネクタ2のオス端子部9の先端部分が、詳しくは後述する貫通孔32a及びここで説明した貫通孔23aを貫通することにより、メス端子部11のコンタクト部14内に挿入される。これにより、各オス端子部9と各メス端子部11とが接触するため、コネクタ10と相手側コネクタ2とが電気的に接続される。
また、2極ソケットハウジング20Aには、ソケットハウジング側ランス24が形成されている。ソケットハウジング側ランス24は、角筒部21における前側の壁部において、各メス端子部収容空間Saに対応する位置に形成されている。すなわち、2極ソケットハウジング20Aには、2つのソケットハウジング側ランス24が形成されている。ソケットハウジング側ランス24は、上下方向に延びる片持ち梁状に形成され、その上側の部分が角筒部21と一体に設けられている一方、その下側の部分が前後方向に撓むことが可能なように形成されている。コネクタ10では、ケーブルCにかしめられた状態のメス端子部11がメス端子部収容空間Saに収容される際、メス端子部11の端子側ランス15とソケットハウジング側ランス24とが係合する。これにより、2極ソケットハウジング20Aに対するメス端子部11の抜けが防止される。
また、2極ソケットハウジング20Aには、突起部25が形成されている。突起部25は、角筒部21における後側の壁部において、該壁部から後方へ突出するように設けられている。2極ソケットハウジング20Aでは、2つの突起部25が形成されている。2つの突起部25は、角筒部21の後側の壁部におけるやや下側の部分において、左右方向に間隔を空けて設けられている。
3極ソケットハウジング20Bは、図3、図6(B)及び図7(B)を参照して、内部に3つのメス端子部11を収容可能なソケットハウジングである。3極ソケットハウジング20Bは、角筒部21と、区画壁22と、底部23とを有し、これらが一体に形成されている。
角筒部21は、上方から視て左右方向に長い長方形状に形成されているとともに、上下方向に延びる角筒状に形成されている。3極ソケットハウジング20Bの角筒部21は、2極ソケットハウジング20Aの角筒部21よりも、左右方向に長い。
区画壁22は、左右方向に厚みを有し且つ上下方向に延びる壁状の部分であって、角筒部21内の空間を複数の空間に区画している。3極ソケットハウジング20Bでは、角筒部21の内部に2つの区画壁22が設けられている。これにより、角筒部21内の空間には、上下方向に細長い3つの空間が形成される。この3つの空間は、それぞれ、ケーブルCにかしめられたメス端子部11が収容されるメス端子部収容空間Saとして設けられている。
底部23は、角筒部21における下側の開口を覆うように設けられている。下方から視た場合における3極ソケットハウジング20Bの底部23の左右方向における寸法は、2極ソケットハウジング20Aの底部23の左右方向における寸法よりも大きい。
また、3極ソケットハウジング20Bには、ソケットハウジング側ランス24が形成されている。ソケットハウジング側ランス24は、角筒部21における前側の壁部において、各メス端子部収容空間Saに対応する位置に形成されている。すなわち、3極ソケットハウジング20Bには、3つのソケットハウジング側ランス24が形成されている。各ソケットハウジング側ランス24の構成は、2極ソケットハウジング20Aのソケットハウジング側ランス24の構成と同じであるため、その説明を省略する。
また、3極ソケットハウジング20Bには、突起部25が形成されている。突起部25は、角筒部21における後側の壁部において、該壁部から後方へ突出するように設けられている。3極ソケットハウジング20Bでは、2つの突起部25が形成されている。2つの突起部25は、角筒部21の後側の壁部におけるやや下側の部分において、左右方向に間隔を空けて設けられている。
4極ソケットハウジング20Cは、図3、図6(C)及び図7(C)を参照して、内部に4つのメス端子部11を収容可能なソケットハウジングである。4極ソケットハウジング20Cは、角筒部21と、区画壁22と、底部23とを有し、これらが一体に形成されている。
角筒部21は、上方から視て左右方向に長い長方形状に形成されているとともに、上下方向に延びる角筒状に形成されている。4極ソケットハウジング20Cの角筒部21は、3極ソケットハウジング20Bの角筒部21よりも、左右方向に長い。
区画壁22は、左右方向に厚みを有し且つ上下方向に延びる壁状の部分であって、角筒部21内の空間を複数の空間に区画している。4極ソケットハウジング20Cでは、角筒部21の内部に3つの区画壁22が設けられている。これにより、角筒部21内の空間には、上下方向に細長い4つの空間が形成される。この4つの空間は、それぞれ、ケーブルCにかしめられたメス端子部11が収容されるメス端子部収容空間Saとして設けられている。
底部23は、角筒部21における下側の開口を覆うように設けられている。下方から視た場合における4極ソケットハウジング20Cの底部23の左右方向における寸法は、3極ソケットハウジング20Bの底部23の左右方向における寸法よりも大きい。
また、4極ソケットハウジング20Cには、ソケットハウジング側ランス24が形成されている。ソケットハウジング側ランス24は、角筒部21における前側の壁部において、各メス端子部収容空間Saに対応する位置に形成されている。すなわち、4極ソケットハウジング20Cには、4つのソケットハウジング側ランス24が形成されている。各ソケットハウジング側ランス24の構成は、2極ソケットハウジング20Aのソケットハウジング側ランス24の構成と同じであるため、その説明を省略する。
また、4極ソケットハウジング20Cには、突起部25が形成されている。突起部25は、角筒部21における後側の壁部において、該壁部から後方へ突出するように設けられている。4極ソケットハウジング20Cでは、2つの突起部25が形成されている。2つの突起部25は、角筒部21の後側の壁部におけるやや下側の部分において、左右方向に間隔を空けて設けられている。
ここで、図3を参照して、一番左側のソケットハウジング20Aに収容される2つのメス端子部11のそれぞれに接続されたケーブルCは、接続対象としての第1接続対象(図示省略)に接続されている。また、左から2番目のソケットハウジング20Bに収容される3つのメス端子部11のそれぞれに接続されたケーブルCは、接続対象としての第2接続対象(図示省略)に接続されている。また、右から2番目のソケットハウジング20Cに収容される4つのメス端子部11のそれぞれに接続されたケーブルCは、接続対象としての第3接続対象(図示省略)に接続されている。また、一番右側のソケットハウジング20Bに収容される3つのメス端子部11のそれぞれに接続されたケーブルCは、接続対象としての第4接続対象(図示省略)に接続されている。すなわち、本実施形態では、複数の接続対象のそれぞれに対応したソケットハウジング20が設けられている。第1から第4の接続対象は、例えば所定の機器である。
[ホルダーの構成]
図8(A)は、ホルダー30の斜視図、図8(B)は、図8(A)に示すホルダー30を別の方向から視た斜視図である。
図3及び図8(A)〜図8(B)を参照して、ホルダー30は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されていて、左右方向に細長い略箱状に形成されている。ホルダー30は、ホルダー本体部31と、ホルダー側ランス33と、ロック爪34と、突起案内部38とを有し、これらが一体に形成されている。
ホルダー本体部31は、上方に開口する箱状に形成されている。より具体的には、ホルダー本体部31は、左右に細長い矩形板状の底部32と、この底部32の外周縁部から上方に延びる四角筒状の立ち上がり部と、を有するとともに底部32と上下方向に向かい合う一側面としての上面が開放された箱状に形成されている。本実施形態では、ホルダー本体部31の内部には、複数のソケットハウジング20を収容可能な1つのソケットハウジング収容空間S(第1ハウジング収容空間)が形成されている。言い換えれば、ホルダー本体部31の内部には、該ホルダー30の内部の空間である1つのソケットハウジング収容空間Sを複数の空間に区画する区画壁は形成されていない。そして、ホルダー本体部31の上面から底部32へ向かう方向に沿う方向としての上下方向が、ホルダー30に対するソケットハウジング20の着脱方向として規定されている。
ホルダー本体部31の底部32には、下方から視て、左右方向に等間隔に複数の(本実施形態の場合、12個の)貫通孔32aが形成されている。電気的接続装置1では、コネクタ10が相手側コネクタ2に接続する際、相手側コネクタ2のオス端子部9の先端部分が、ここで説明した貫通孔32a及び上述した貫通孔23aを貫通することにより、オス端子部9がメス端子部11のコンタクト部14内に挿入される。これにより、各オス端子部9と各メス端子部11とが接触するため、コネクタ10と相手側コネクタ2とが電気的に接続される。
ホルダー側ランス33は、ホルダー本体部31における後側の壁部において、左右方向に等間隔に設けられている。ホルダー側ランス33は、左右方向において貫通孔32aと対応する位置に形成されている。すなわち、本実施形態では、12個のホルダー側ランス33が形成されている。ホルダー側ランス33は、上下方向に延びる片持ち梁状に形成され、その上側の部分がホルダー本体部31と一体に設けられている一方、その下側の部分が前後方向に撓むことが可能なように形成されている。コネクタ10では、各ソケットハウジング20がホルダー30に収容される際、各ソケットハウジング20に形成された2つの突起部25がホルダー側ランス33と係合する。これにより、ホルダー30に対する各ソケットハウジング20の抜けが防止される。
ロック爪34は、撓み部35と、突出部36と、操作部37とを有し、これらが一体に形成されている。
撓み部35は、上下方向に延びる片持ち梁状に形成された部分である。撓み部35は、下側の部分がホルダー本体部31の前側の壁部における下側の部分と一体に形成されている一方、上側の部分が、ホルダー本体部31の前側の壁部とやや離隔して設けられている。突出部36は、撓み部35における上側の部分から前方へ突出するように設けられている。突出部36は、前方から視て、左右方向に細長い長方形状に形成されている。操作部37は、撓み部35における上端部分から前方へ膨出するように設けられた部分である。
電気的接続装置1において、コネクタ10が相手側コネクタ2と嵌合した状態では、ロック爪34の突出部36がベースハウジング3のロック爪用貫通孔5a内に入り込んでいる。これにより、相手側コネクタ2に対するコネクタ10の抜けを防止することができる。また、電気的接続装置1において、コネクタ10を相手側コネクタ2から外す際には、ロック爪34の操作部37を押圧してロック爪34の突出部36をロック爪用貫通孔5aから外した状態で、コネクタ10を上方へ引き抜けばよい。これにより、コネクタ10を相手側コネクタ2から外すことができる。
突起案内部38は、ホルダー本体部31の内側において、上下方向に延びるように形成されている。具体的には、突起案内部38は、ホルダー本体部31の後側の壁部において、該壁部の上端から下端まで延びる細長い壁状に形成されている。突起案内部38は、左右方向に等間隔に13本、形成されている。
[コネクタにおける各部品の組立工程]
コネクタ10における各部品の組立工程では、まず、図3等を参照して、ケーブルCにかしめられた各メス端子部11が、ソケットハウジング20に形成された各メス端子部収容空間Saに挿入される。具体的には、メス端子部11がメス端子部収容空間Sa側へ挿入されて押し込まれると、端子側ランス15とソケットハウジング側ランス24とが係合する。そうすると、ケーブルCを上方へ引っ張るなどしてメス端子部11をソケットハウジング20から引き抜こうとしても、端子側ランス15がソケットハウジング側ランス24に引っ掛かる。これにより、ソケットハウジング20に対するメス端子部11の抜けを防止できる。
次に、メス端子部11が収容された各ソケットハウジング20が、ホルダー30内へ挿入される。具体的には、図3を参照して、一番左側のソケットハウジング20(2極ソケットハウジング20A)は、ソケットハウジング収容空間S内における一番左側の部分に挿入される。また、左から2番目のソケットハウジング20(3極ソケットハウジング20B)は、ソケットハウジング収容空間S内における、2極ソケットハウジング20Aの右隣の部分に挿入される。また、左から3番目のソケットハウジング20(4極ソケットハウジング20C)は、ソケットハウジング収容空間S内における、3極ソケットハウジング20Bの右隣の部分に挿入される。また、一番右側のソケットハウジング20(3極ソケットハウジング20B)は、ソケットハウジング収容空間S内における一番右側の部分に挿入される。
上述のように、ソケットハウジング20をソケットハウジング収容空間Sへ挿入する際、ソケットハウジング20に形成された突起部25が、ホルダー30の内側に形成された突起案内部38によって下方へ案内される。そして、ソケットハウジング20を更に押圧すると、突起部25とホルダー側ランス33とが係合する。そうすると、ケーブルCを上方へ引っ張るなどしてソケットハウジング20をホルダー30から引き抜こうとしても、突起部25がホルダー側ランス33に引っ掛かる。これにより、ホルダー30に対する各ソケットハウジング20の抜けを防止できる。
[1つのホルダーに対する複数のソケットハウジングの嵌合組合せについて]
ところで、本実施形態に係る電気的接続装置1のコネクタ10では、4つのソケットハウジング20をホルダー30に嵌合させる例を挙げて説明した。しかし、本実施形態のように、ホルダー30に、複数のソケットハウジング20を収容可能なソケットハウジング収容空間Sを形成すると、4つ以外のソケットハウジング20をホルダー30に嵌合させることも可能となる。具体的には、例えば4極ソケットハウジング20Cを3つ、ホルダー30に嵌合させることも可能となり、或いは、2極ソケットハウジング20Aを6つ、ホルダー30に嵌合させることも可能となる。また、本実施形態によれば、4つのソケットハウジング20を、図3に示すような順番で右側から左側へ向けて収容する必要がなく、左右における順番を並び替えることも可能となる。
このように、本実施形態に係る電気的接続装置1のホルダー30は、複数のソケットハウジング20を収容可能なソケットハウジング収容空間Sを有しているため、該ホルダー30に収容されるソケットハウジング20の個数、極数、或いは収容される位置を、ソケットハウジング収容空間Sの範囲内において、自由に設定することができる。すなわち、本実施形態によれば、ホルダー30に対するソケットハウジング20の配置自由度を向上することができるため、汎用性に優れた電気的接続装置を提供できる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る電気的接続装置1では、それぞれにケーブルCが接続される少なくとも1つのメス端子部11がソケットハウジング20内に収容される。そしてそのようにして少なくとも1つのメス端子部11が収容されたソケットハウジング20が複数、ホルダー30に収容される。このようにして複数のソケットハウジング20が収容されたホルダー30が相手側コネクタ2のベースハウジング3に嵌合することにより、複数のメス端子部11のそれぞれを、対応するオス端子部9と電気的に接続することができる。これにより、複数の接続対象(第1から第4の接続対象)を、相手側接続対象(基板)へ電気的に接続することができる。
そして、電気的接続装置1では、ホルダー30に、複数のソケットハウジング20を収容可能なソケットハウジング収容空間Sが形成されている。こうすると、例えば、ソケットハウジング収容空間S内における複数のソケットハウジング20の配置自由度を高めることができる。具体的には、例えば本実施形態のように、ホルダー30に、合計で12個のメス端子部11を収容可能なソケットハウジング収容空間Sを形成した場合、この第1ハウジング収容空間には、2極ソケットハウジング20Aを1つ、3極ソケットハウジング20Bを2つ、及び4極ソケットハウジング20Cを1つ、収容することができる。また、このソケットハウジング収容空間Sには、2極ソケットハウジング20Aを6つ収容することもできる。或いは、ソケットハウジング収容空間S内においてソケットハウジング20が収容されないデッドスペースが生じるものの、ソケットハウジング収容空間Sに、2極ソケットハウジングを5つ収容することもできる。すなわち、電気的接続装置1によれば、相手側コネクタに接続される複数の接続対象の極数が設計変更等によって変更した場合であっても、同じホルダー30を用いることができる。
従って、電気的接続装置1によれば、汎用性の高い電気的接続装置を提供できる。
また、電気的接続装置1によれば、それぞれの内部にメス端子部11が収容された複数のソケットハウジング20がホルダー30に収容されたコネクタ10をベースハウジング3に嵌合することにより、コネクタ10と相手側コネクタ2とを嵌合することができる。すなわち、電気的接続装置1によれば、コネクタ10側に設けられた複数の接続対象(第1から第4の接続対象)と、相手側コネクタ2側に設けられた相手側接続対象とを、一度に纏めて電気的に接続することができる。
また、電気的接続装置1では、ホルダー30に1つのソケットハウジング収容空間Sが形成されている。こうすると、複数のソケットハウジング収容空間を形成するための区画壁を形成する必要がなくなる。すなわち、電気的接続装置1によれば、上述のような区画壁を省略できるため、その分ホルダー30を小型化でき、ひいては電気的接続装置を小型化できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下では、上述の第1実施形態と同様の構成には図に同様の符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
[第1実施形態の変形例]
(1)図9は、変形例に係る電気的接続装置1aの斜視図である。また、図10は、図9に示す電気的接続装置1aの分解斜視図である。
上述した第1実施形態では、左右方向において一列に並ぶ複数のオス端子部9を有する相手側コネクタ2と、当該相手側コネクタ2に嵌合するコネクタ10とを備えた電気的接続装置1を例に挙げて説明したが、これに限らない。具体的には、図9及び図10に示すように、前後方向において2列に並ぶ複数のオス端子部9を有する相手側コネクタ2aと、当該相手側コネクタ2aに嵌合するコネクタ10aとを備えた電気的接続装置1aを構成してもよい。
本変形例に係る電気的接続装置1aは、相手側コネクタ2aと、コネクタ10aとを備えている。相手側コネクタ2aは、ベースハウジング3aと、複数の(本実施形態の場合、24本の)オス端子部9とを有している。相手側コネクタ2aは、ベースハウジング3aの形状が、前後方向において2列に並ぶオス端子部9に対応している点と、オス端子部9の本数とが異なる点を除いて、上述した実施形態の相手側コネクタ2と同様の構成でるため、その説明を省略する。
コネクタ10aは、複数の(本実施形態の場合、24個の)メス端子部11と、複数の(本実施形態の場合、8個の)ソケットハウジング20と、ホルダー40とを有している。コネクタ10aは、上記実施形態に係るコネクタ10と比べて、ホルダー40の形状が異なっている。一方、コネクタ10aでは、メス端子部11の本数及びソケットハウジング20の個数が、上述した実施形態のコネクタ10と異なっているけれども、各メス端子部11及び各ソケットハウジング20の形状は、上記実施形態の場合と同じである。以下では、主にホルダー40の形状について説明し、それ以外の部分については、説明を省略する。
図11(A)は、図10に示すホルダー40の斜視図、図11(B)は、図11(A)に示すホルダーを別の方向から視た斜視図である。図10〜図11(B)を参照して、ホルダー40は、上記第1実施形態の場合と同様、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されていて、左右方向に細長い略箱状に形成されている。ホルダー40は、ホルダー本体部41と、仕切壁49と、ホルダー側ランス43と、ロック爪34と、突起案内部48とを有し、これらが一体に形成されている。ここで、ロック爪34の構成については、上記実施形態のロック爪34と同様の構成であるため、その説明を省略する。
ホルダー本体部41は、上方に開口する左右方向に細長い箱状に形成されている。ホルダー本体部41の左右方向における寸法は、上記実施形態のホルダー本体部31と同じ寸法に設定されている。一方、ホルダー本体部41の前後方向における寸法は、上記実施形態のホルダー本体部31よりも大きい寸法に設定されている。
仕切壁49は、ホルダー本体部41の内部の空間を前後方向において均等に仕切る壁状の部分である。仕切壁49は、前後方向に厚みを有し、上下左右方向に拡がるように設けられている。この仕切壁49によって、ホルダー本体部41の内部の空間は、該仕切壁49よりも前側の空間であるソケットハウジング第1収容空間S1と、該仕切壁49よりも後側の空間であるソケットハウジング第2収容空間S2とに仕切られる。すなわち、本変形例では、ホルダー40に、2つのソケットハウジング収容空間S1,S2(第1ハウジング収容空間)が形成されている。
ホルダー本体部41の底部42には、下方から視て、左右方向に等間隔に並ぶ12個の貫通孔32aが、前後方向に間隔を空けて2列、形成されている。すなわち、本変形例では、ホルダー本体部41の底部42には、24個の貫通孔42aが形成されている。
ホルダー側ランス43は、ホルダー本体部41における後側の壁部、及び仕切壁49のそれぞれにおいて、左右方向に等間隔に設けられている。ホルダー側ランス43は、左右方向において貫通孔42aと対応する位置に形成されている。すなわち、本実施形態では、24個のホルダー側ランス33が形成されている。ホルダー側ランス43は、上下方向に延びる片持ち梁状に形成され、その上側の部分がホルダー本体部41又は仕切壁49と一体に設けられている一方、その下側の部分が前後方向に撓むことが可能なように形成されている。コネクタ10aでは、各ソケットハウジング20がホルダー40に収容される際、各ソケットハウジング20に形成された2つの突起部25がホルダー側ランス43と係合する。これにより、ホルダー40に対する各ソケットハウジング20の抜けが防止される。なお、図11(A)及び図11(B)では、仕切壁49に形成されたホルダー側ランス43は図示されていない。
突起案内部48は、ホルダー本体部41の内側において、上下方向に延びるように形成されている。具体的には、突起案内部48は、ホルダー本体部41の後側の壁部及び仕切壁49のそれぞれにおいて、上端から下端まで延びる細長い壁状に形成されている。突起案内部48は、ホルダー本体部41の後側の壁部において左右方向に等間隔に13本、形成されている。また、突起案内部48は、仕切壁49の前面において左右方向に等間隔に13本、形成されている。
[効果]
以上のように、本変形例に係る電気的接続装置1aでは、ホルダー40に形成された複数のソケットハウジング収容空間S1,S2のそれぞれにおいて、複数のソケットハウジング20を収容することができる。従って、上記実施形態の場合と同様、汎用性に優れた電気的接続装置を提供できる。
(2)図12(A)は、変形例に係る電気的接続装置が有する区画部材50を模式的に示す斜視図である。また、図12(B)は、図12(A)に示す区画部材50を別の方向から視た斜視図である。また、図13は、図12(A)及び図12(B)に示す区画部材50がホルダー30に嵌合している状態の一例を示す図である。本変形例に係る電気的接続装置は、上記第1実施形態に係る電気的接続装置1が有する各構成部品の他に、区画部材50を有している。
区画部材50は、ホルダー30とは別体に構成された部材である。区画部材50は、図12(A)、図12(B)及び図13に示すように、本体部51及び突起部52を有し、これらが一体に形成されている。
本体部51は、上下方向に細長い直方体状に形成された中実状の部材である。突起部52は、本体部51の後側の壁面における下側の部分から後方へ突出するように設けられている。
本変形例では、区画部材50がホルダー30内に挿入される。具体的には、区画部材50は、該区画部材50の突起部52が、該区画部材50を挿入したい位置に設けられた一対の突起案内部38の間に挿入されるように、ホルダー30側へ押し込まれる。そうすると、区画部材50は、一対の突起案内部38によって下方へ真っ直ぐに案内された後、突起部52がホルダー側ランス33と係合する。これにより、区画部材50がホルダー30に対して嵌合し、ホルダー30内のソケットハウジング収容空間Sが、右側空間SR及び左側空間SLに区画される。
以上のように、本変形例によれば、ソケットハウジング20をホルダー30に収容する前に、ソケットハウジング収容空間S内における所定の位置に区画部材50を収容することにより、ソケットハウジング収容空間Sを複数の空間SR,SLに区画することができる。こうすると、例えば、ソケットハウジング収容空間S内におけるソケットハウジング20を収容したくない部分を区画部材50で埋めることができる。すなわち、本変形例によれば、ホルダー30に対してソケットハウジング20を誤った位置に嵌合してしまうことを防止できる。
なお、本変形例では、区画部材を、図12(A)及び図12(B)に示すような上下方向に細長い直方体状に形成したが、これに限らず、ホルダー30の開口部における一部分のみを覆うカバー状に形成してもよい。
(3)上述した実施形態では、コネクタ10が複数のソケットハウジング20及び1つのホルダー30を有し、各ソケットハウジング20が嵌合された状態のホルダー30を相手側コネクタ2に嵌合することにより2つのコネクタ2,10を電気的に接続する例を挙げて説明した。しかし、これに限らず、コネクタがホルダーを備えておらず、コネクタが有する複数のソケットハウジングを、直接、相手側コネクタに嵌合させるような構成を有する電気的接続装置を構成してもよい。この場合、ベースハウジングが第2ハウジングの機能を果たし、ベースハウジング内の空間が、第1ハウジング収容空間としての機能を果たすことになる。
(4)図14(A)は、変形例に係る電気的接続装置が有するソケットハウジング60を2つ横に並べた図であり、図14(B)は、図14(A)に示す2つのソケットハウジング60を互いに係合した状態を示す図である。
本変形例に係る各ソケットハウジング60には、左右方向における一方側の面及び他方側の面のそれぞれに、凸部61及び凹部62のそれぞれが形成されている。凸部61は、各ソケットハウジング60における一方側の面から突出するように形成された部分である。凹部62は、各ソケットハウジング60の他方側の面において凹状に形成された部分である。凸部61及び凹部62は、側方から視て対応する位置に形成され、互いに相補的な形状を有している。すなわち、2つのソケットハウジング60を左右方向において重ねると、凸部61が凹部62内に圧入される。これにより、2つのソケットハウジング60が互いに対して係合する。なお、図14(A)及び図14(B)では、2つのソケットハウジング60を係合する例を挙げて説明しているが、本変形例に係るソケットハウジング60によれば、3つ以上のソケットハウジング60を左右方向に重ねて係合することができる。
以上のように、本変形例のソケットハウジング60によれば、ホルダー30に収容すべき複数のソケットハウジング60を、左右方向において予め係合した状態でホルダー30内へ収容することができる。すなわち、本変形例によれば、各ソケットハウジングを別々にホルダー30へ収容する場合と比べて、ソケットハウジングをホルダー30内における誤った位置へ挿入してしまうことを防止できる。
なお、本変形例では、複数のソケットハウジング60を互いに係合するために凸部61と凹部62とを形成する例を挙げて説明したが、これに限らず、左右方向において2つのソケットハウジングを係合可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。
(5)上述した第1実施形態では、相手側コネクタ2が表面実装タイプのコネクタである例を挙げて説明したが、これに限らない。具体的には、相手側コネクタ2は、ディップタイプのコネクタであってもよい。また、上記実施形態では、本発明の適用例として、基板対電線のコネクタを例に挙げて説明したが、これに限らず、その他のコネクタに適用することもできる。例えば、電線対電線のコネクタに適用することもできる。
(6)上述した実施形態では、図7及び図8を参照して、ソケットハウジング20の突起部25と、ホルダー30に形成された片持ち梁状のホルダー側ランス33とによって、ホルダー30に対するソケットハウジング20の抜けを防止したが、これに限らない。具体的には、例えば一例として、ソケットハウジング側に片持ち梁状のランスを設け且つホルダー側に突起部を設けることにより、ホルダーに対するソケットハウジングの抜けを防止してもよい。
(7)上述した図9に示す変形例では、ソケットハウジング20が前後方向に2列に整列された形態を例に説明した。しかしながら、これに限らない。例えば、ホルダー40の仕切壁49の一部を省略するとともに、仕切壁49が省略された箇所に収容されるソケットハウジングを、2つのソケットハウジング20が一体化された構成に相当するソケットハウジング(大ソケットハウジング)としてもよい。この場合、大ソケットハウジングとソケットハウジング20とは、左右に交互に配置されてもよいし、大ソケットハウジングを左右に連続して並べるとともに、ソケットハウジング20を左右に連続して並べてもよい。また、例えば、ホルダー40の仕切壁49の全てを省略するとともに、全てのソケットハウジングを大ソケットハウジングとしてもよい。
<第2実施形態>
図15は、本発明の第2実施形態に係る電気的接続装置1Dを示す斜視図である。図16は、図15に示す電気的接続装置1Dの断面図である。図17は、図15に示す電気的接続装置1Dの分解斜視図である。図18は、図17とは別の方向から見た電気的接続装置1Dの分解斜視図である。図19は、図17及び図18とは別の方向から見た電気的接続装置1Dの分解斜視図である。図20(A)は、相手側コネクタ2Dの斜視図であり、図20(B)は、相手側コネクタ2Dの平面図である。
図16を参照して、第2実施形態に係る電気的接続装置1Dは、複数の接続対象を、相手側コネクタ2Dが設けられている相手側接続対象(基板70D)に電気的に接続するためのものである。第2実施形態においても、上下方向は、コネクタ10Dの挿抜方向に対応している。
電気的接続装置1Dは、コネクタ10D及び相手側コネクタ2Dを備えている。電気的接続装置1Dでは、コネクタ10Dを相手側コネクタ2Dに嵌合することにより、上述した複数の接続対象を相手側接続対象(基板70D)に電気的に接続することができる。
[相手側コネクタの構成]
図16〜図20(B)を参照して、相手側コネクタ2Dは、コネクタ10Dのホルダー30Dが嵌合するベースハウジング3と、複数のオス端子部9(相手側コンタクト部)とを有している。この相手側コネクタ2Dは、ディップ(Dual Inline Package)タイプのコネクタである。第2実施形態の相手側コネクタ2Dにおいては、各オス端子部9が直線状に延びており、各オス端子部9のうちベースハウジング3から突出した部分が、相手側接続対象としての基板70Dに形成されたスルーホールに挿入された状態ではんだ付けされる。これにより、基板70Dと各オス端子部9とが電気的且つ機械的に接続される。本実施形態では、コネクタ10Dと相手側コネクタ2Dとが嵌合することにより、詳しくは後述する複数のメス端子部11のそれぞれが、複数のオス端子部9のそれぞれと電気的に接続される。オス端子部9が直線状に形成され基板70Dのスルーホールに固定されている点以外、相手側コネクタ2Dは、第1実施形態の相手側コネクタ2と同じ構成を有している。
なお、電気的接続装置1Dは、ポッティングにも対応しており、相手側コネクタ2Dが基板70Dに実装された状態において、基板表面をポッティング材で封止することができる。しかし、これに限らず、本実施形態に係る電気的接続装置1Dは、ポッティングに対応していない電気的接続装置であってもよい。
[コネクタの構成]
コネクタ10Dは、複数のメス端子部11(コンタクト部)と、複数のソケットハウジング20D(第1ハウジング)と、ホルダー30D(第2ハウジング)とを有している。
[メス端子部の構成]
メス端子部11は、第1実施形態のメス端子部11と同様の構成を有している。メス端子部11は、上述のようにケーブルCにかしめられた状態において、ソケットハウジング20Dの収容空間に挿入されて固定される。具体的には、ケーブルCにかしめられた状態のメス端子部11の端子側ランス15が、詳しくは後述するソケットハウジング20Dのソケットハウジング側ランス24Dと係合することにより、ソケットハウジング20Dに対するメス端子部11の抜けが防止される。
[ソケットハウジングの構成]
図21(A)は、2極ソケットハウジング、3極ソケットハウジング、及び、4極ソケットハウジングをメス端子部11の一部と併せて示す斜視図であり、図21(B)は、図21(A)とは別の方向から見た2極ソケットハウジング、3極ソケットハウジング、及び、4極ソケットハウジングの斜視図である。
図16、図21(A)及び図21(B)を参照して、ソケットハウジング20Dは、絶縁性を有する樹脂材料によって、その内部にメス端子部11を挿入可能な箱状に形成されている。ソケットハウジング20Dは、ケーブルCがかしめられたメス端子部11を内部に収容した状態で相手側コネクタ2Dに嵌合されることにより、コネクタ10D側に設けられた各接続対象を、相手側コネクタ2D側に設けられた相手側接続対象としての基板70Dに接続することができる。
本実施形態に係る電気的接続装置1Dは、4つのソケットハウジング20Dを有している。具体的には、電気的接続装置1Dは、4つのソケットハウジング20Dとして、2極ソケットハウジング20D2を1つ、3極ソケットハウジング20D3を2つ、4極ソケットハウジング20D4を1つ、有している。
2極ソケットハウジング20D2は、内部に2つのメス端子部11を収容可能なソケットハウジングである。2極ソケットハウジング20D2は、角筒部21Dと、区画壁22Dと、底部23Dとを有し、これらが一体に形成されている。
角筒部21Dは、上方から視て左右方向にやや長い長方形状に形成されているとともに、上下方向に延びる角筒状に形成されている。
区画壁22Dは、左右方向に厚みを有し且つ上下方向に延びる壁状の部分であって、角筒部21D内の空間を複数の空間に区画している。2極ソケットハウジング20D2では、角筒部21Dの内部に1つの区画壁22Dが設けられている。これにより、角筒部21D内の空間には、上下方向に細長い2つの空間が形成される。この2つの空間は、それぞれ、ケーブルCにかしめられたメス端子部11が収容されるメス端子部収容空間SaDとして設けられている。
底部23Dは、角筒部21Dにおける下側の開口を覆うように設けられている。底部23Dには、下方から視て、各メス端子部収容空間SaDに対応する部分に、貫通孔23aDが形成されている。電気的接続装置1Dでは、コネクタ10Dが相手側コネクタ2Dに接続する際、相手側コネクタ2Dのオス端子部9の先端部分が、詳しくは後述する貫通孔32aD及びここで説明した貫通孔23aDを貫通することにより、メス端子部11のコンタクト部14内に挿入される。これにより、各オス端子部9と各メス端子部11とが接触するため、コネクタ10Dと相手側コネクタ2Dとが電気的に接続される。
また、2極ソケットハウジング20D2には、ソケットハウジング側ランス24Dが形成されている。ソケットハウジング側ランス24Dは、角筒部21Dにおける後側の壁部において形成された窪み状部分において、各メス端子部収容空間SaDに対応する位置に形成されている。すなわち、2極ソケットハウジング20Dには、2つのソケットハウジング側ランス24Dが形成されている。ソケットハウジング側ランス24Dは、上下方向に延びる片持ち梁状に形成され、その上側の部分が角筒部21Dと一体に設けられている一方、その下側の部分が前後方向に撓むことが可能なように形成されている。コネクタ10Dでは、ケーブルCにかしめられた状態のメス端子部11がメス端子部収容空間SaDに収容される際、メス端子部11Dの端子側ランス15Dとソケットハウジング側ランス24Dとが係合する。これにより、2極ソケットハウジング20Dに対するメス端子部11の抜けが防止される。
また、2極ソケットハウジング20Dには、ホルダー30Dに係合するための下凸部71D、下フック72D、及び、上凸部73Dが形成されている。
2極ソケットハウジング20Dの下凸部71Dは、角筒部21Dの底部23Dの下端面における左右中央部の前部において、当該下端面から下方に突出する形状に形成されている。本実施形態では、下凸部71Dは、矩形の薄板状に形成されている。
2極ソケットハウジング20Dの下フック72Dは、角筒部21Dの底部23Dの下端面後部における左右全域において、当該下端面から後斜め下方に突出する形状に形成されている。
2極ソケットハウジング20Dの上凸部73Dは、角筒部21Dの上端面における前部において、左右方向の全域に亘って当該上端面から上方に突出する形状に形成されている。本実施形態では、上凸部73Dは、左右方向に細長い矩形の薄板状に形成されている。
3極ソケットハウジング20D3は、内部に3つのメス端子部11を収容可能なソケットハウジングである。3極ソケットハウジング20D3は、角筒部21Dと、区画壁22Dと、底部23Dとを有し、これらが一体に形成されている。
3極ソケットハウジング20D3の角筒部21Dは、上方から視て左右方向に長い長方形状に形成されているとともに、上下方向に延びる角筒状に形成されている。3極ソケットハウジング20D3の角筒部21Dは、2極ソケットハウジング20D2の角筒部21よりも、左右方向に長い。
3極ソケットハウジング20D3の区画壁22Dは、左右方向に厚みを有し且つ上下方向に延びる壁状の部分であって、角筒部21D内の空間を複数の空間に区画している。3極ソケットハウジング20D3では、角筒部21Dの内部に2つの区画壁22Dが設けられている。これにより、角筒部21D内の空間には、上下方向に細長い3つの空間が形成される。この3つの空間は、それぞれ、ケーブルCにかしめられたメス端子部11が収容されるメス端子部収容空間SaDとして設けられている。
3極ソケットハウジング20D3の底部23Dは、角筒部21Dにおける下側の開口を覆うように設けられている。下方から視た場合における3極ソケットハウジング20D3の底部23Dの左右方向における寸法は、2極ソケットハウジング20D2の底部23Dの左右方向における寸法よりも大きい。
また、3極ソケットハウジング20D3には、ソケットハウジング側ランス24Dが形成されている。ソケットハウジング側ランス24Dは、角筒部21Dにおける後側の壁部において形成された窪み状部分において、各メス端子部収容空間SaDに対応する位置に形成されている。すなわち、3極ソケットハウジング20D3には、3つのソケットハウジング側ランス24Dが形成されている。各ソケットハウジング側ランス24Dの構成は、2極ソケットハウジング20D2のソケットハウジング側ランス24の構成と同じであるため、その説明を省略する。
また、3極ソケットハウジング20D3には、ホルダー30Dに係合するための下凸部71D、下フック72D、及び、上凸部73Dが形成されている。
3極ソケットハウジング20D3の下凸部71Dは、角筒部21Dの底部23Dの下端面における左右中央部の前部において、当該下端面から下方に突出する形状に形成されている。本実施形態では、下凸部71Dは、矩形の薄板状に形成されている。
3極ソケットハウジング20D3の下フック72Dは、角筒部21Dの底部23Dの下端面後部における左右全域において、当該下端面から後斜め下方に突出する形状に形成されている。
3極ソケットハウジング20D3の上凸部73Dは、角筒部21Dの上端面における前部において、左右方向の全域に亘って当該上端面から上方に突出する形状に形成されている。本実施形態では、上凸部73Dは、左右方向に細長い矩形の薄板状に形成されている。
4極ソケットハウジング20D4は、内部に4つのメス端子部11を収容可能なソケットハウジングである。4極ソケットハウジング20D4は、角筒部21Dと、区画壁22Dと、底部23Dとを有し、これらが一体に形成されている。
4極ソケットハウジング20D4の角筒部21Dは、上方から視て左右方向に長い長方形状に形成されているとともに、上下方向に延びる角筒状に形成されている。4極ソケットハウジング20D4の角筒部21Dは、3極ソケットハウジング20D3の角筒部21Dよりも、左右方向に長い。
4極ソケットハウジング20D4の区画壁22Dは、左右方向に厚みを有し且つ上下方向に延びる壁状の部分であって、角筒部21D内の空間を複数の空間に区画している。4極ソケットハウジング20D4では、角筒部21Dの内部に3つの区画壁22Dが設けられている。これにより、角筒部21D内の空間には、上下方向に細長い4つの空間が形成される。この4つの空間は、それぞれ、ケーブルCにかしめられたメス端子部11が収容されるメス端子部収容空間SaDとして設けられている。
4極ソケットハウジング20D4の底部23Dは、角筒部21Dにおける下側の開口を覆うように設けられている。下方から視た場合における4極ソケットハウジング20D4の底部23Dの左右方向における寸法は、3極ソケットハウジング20D2の底部23Dの左右方向における寸法よりも大きい。
また、4極ソケットハウジング20D4には、ソケットハウジング側ランス24Dが形成されている。ソケットハウジング側ランス24Dは、角筒部21Dにおける後側の壁部において形成された窪み状部分において、各メス端子部収容空間SaDに対応する位置に形成されている。すなわち、4極ソケットハウジング20D4には、4つのソケットハウジング側ランス24Dが形成されている。各ソケットハウジング側ランス24Dの構成は、2極ソケットハウジング20D2のソケットハウジング側ランス24の構成と同じであるため、その説明を省略する。
また、4極ソケットハウジング20D4には、ホルダー30Dに係合するための下凸部71D、下フック72D、及び、上凸部73Dが形成されている。
4極ソケットハウジング20D4の下凸部71Dは、角筒部21Dの底部23Dの下端面における左右中央部の前部において、当該下端面から下方に突出する形状に形成されている。本実施形態では、下凸部71Dは、矩形の薄板状に形成されている。
4極ソケットハウジング20D4の下フック72Dは、角筒部21Dの底部23Dの下端面後部における左右全域において、当該下端面から後斜め下方に突出する形状に形成されている。
4極ソケットハウジング20D4の上凸部73Dは、角筒部21Dの上端面における前部において、左右方向の全域に亘って当該上端面から上方に突出する形状に形成されている。本実施形態では、上凸部73Dは、左右方向に細長い矩形の薄板状に形成されている。
[ホルダーの構成]
図22(A)は、ホルダー30Dの斜視図であり、図22(B)は、ホルダー30Dの側面図であり、図22(C)は、ホルダー30Dを図22(A)とは別の方向から見た斜視図である。図23(A)は、ホルダー30Dの正面図であり、図23(B)は、ホルダー20Dの平面図であり、図23(C)は、ホルダー30Dの底面図である。
図15、図16、図18、及び、図22(A)〜図23(C)を参照して、ホルダー30Dは、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されていて、左右方向に細長い形状に形成されている。
ホルダー30Dは、ホルダー本体部31Dと、ロック爪34Dと、を有し、これらが一体に形成されている。
ホルダー本体部31Dの形状は、概ね、左右に細長い中空直方体の上面及び後面を省略した形状を有している。ホルダー本体部31Dは、底部32Dと、一対の端部75Dと、前部76Dと、を有している。ホルダー本体部31Dは、底部32Dの一縁部としての後縁部32bD側がホルダー30Dの外部に開放された形状に形成されている。
底部32Dは、左右に細長く上下に薄い平板状に形成された部分である。ホルダー本体部31Dの底部32Dには、左右方向に等間隔に複数の(本実施形態の場合、12個の)貫通孔32aDが形成されている。電気的接続装置1Dでは、コネクタ10Dが相手側コネクタ2Dに接続される際、相手側コネクタ2Dのオス端子部9の先端部分が、ここで説明した貫通孔32aD及び上述した貫通孔23aDを貫通することにより、オス端子部9がメス端子部11のコンタクト部14内に挿入される。これにより、各オス端子部9と各メス端子部11とが接触するため、コネクタ10Dと相手側コネクタ2Dとが電気的に接続される。また、底部32Dの前後方向中間部には、ソケットハウジング20Dの下凸部71Dに係合するための係合孔部77Dが形成されている。係合孔部77Dは、底部32Dを上下に貫通し左右方向に延びる孔部分であり、左右方向における底部32Dの両端部を除く領域に形成されている。底部32Dの左右両端に、端部75Dが設けられている。
端部75Dは、左右方向と直交するように延びる矩形板状部分であり、底部32Dから上方に延びている。端部75Dは、相手側コネクタ2Dのベースハウジング3内の左右両端部に配置される。
前部76Dは、前後方向と直交するように延びる矩形状部分であり、底部32Dの前端から上方に延びている。前部76Dの左右両端部は、端部75Dと連続している。そして、前部76Dのうち、左右方向両端部以外の箇所は、端部75Dに対して上方に延びている。そして、前部76Dの上端部は、上フック78Dを含んでいる。上フック78Dは、左右方向から見てJ字状に形成されている。上フック78Dは、底部32D側と向かい合う窪みを有しており、この窪んだ箇所が支点部79Dを含んでいる。この上フック78Dの支点部79Dは、ソケットハウジング20Dの上凸部73Dが挿入されることで、ソケットハウジング20Dを保持する。前部76Dの前面の左右両側部には、ホルダー側凹部80Dが形成されている。ホルダー側凹部80Dは、相手側コネクタ2Dのベースハウジング3に形成された案内部6(図20(A),図20(B))に嵌合する窪み状の部分として設けられている。
本実施形態では、前部76Dと、端部75Dと、底部32Dとによって、ホルダー本体部31Dの内部に、複数のソケットハウジング20Dを収容可能な1つのソケットハウジング収容空間SD(第1ハウジング収容空間)が形成されている。言い換えれば、ホルダー本体部31Dの内部には、該ホルダー30Dの内部の空間である1つのソケットハウジング収容空間SDを複数の空間に区画する区画壁は形成されていない。ソケットハウジング収容空間SDは、一対の端部75Dと、底部32Dと、前部76Dとで囲まれた空間である。底部32Dの後縁部32bDからホルダー30Dのソケットハウジング収容空間SD内へ向かう方向に沿う方向が、ホルダー30Dに対するソケットハウジング20Dの着脱方向ADとして規定されている。この着脱方向ADは、支点部79D回りの方向を含んでいる。
ロック爪34Dは、撓み部35Dと、突出部36Dと、操作部37Dとを有し、これらが一体に形成されている。
撓み部35Dは、上下方向に延びる片持ち梁状に形成された部分である。撓み部35Dは、下側の部分がホルダー本体部31Dの前部76Dと一体に形成されている一方、上側の部分が、ホルダー本体部31Dの前部76Dから離隔して設けられている。突出部36Dは、撓み部35Dにおける上側の部分から前方へ突出するように設けられている。突出部36Dは、前方から視て、左右方向に細長い長方形状に形成されている。操作部37Dは、撓み部35における上端部分から前方へ膨出するように設けられた部分である。
電気的接続装置1Dにおいて、コネクタ10Dが相手側コネクタ2Dと嵌合した状態では、ロック爪34Dの突出部36Dがベースハウジング3のロック爪用貫通孔5a内に入り込んでいる。これにより、相手側コネクタ2Dに対するコネクタ10Dの抜けを防止することができる。また、電気的接続装置1Dにおいて、コネクタ10Dを相手側コネクタ2Dから外す際には、ロック爪34Dの操作部37Dを押圧してロック爪34Dの突出部36Dをロック爪用貫通孔5aから外した状態で、コネクタ10Dを上方へ引き抜けばよい。これにより、コネクタ10Dを相手側コネクタ2Dから外すことができる。
[コネクタにおける各部品の組立工程]
コネクタ10Dにおける各部品の組立工程では、まず、図16及び図17等を参照して、ケーブルCにかしめられた各メス端子部11が、対応するソケットハウジング20Dに形成されたメス端子部収容空間SaDに挿入される。具体的には、メス端子部11がメス端子部収容空間SaD側へ挿入されて押し込まれると、端子側ランス15とソケットハウジング側ランス24Dとが係合する。そうすると、ケーブルCを上方へ引っ張るなどしてメス端子部11をソケットハウジング20Dから引き抜こうとしても、端子側ランス15がソケットハウジング側ランス24Dに引っ掛かる。これにより、ソケットハウジング20Dに対するメス端子部11の抜けを防止できる。
次に、メス端子部11を収容した各ソケットハウジング20Dが、ホルダー30Dへ取り付けられる。具体的には、ソケットハウジング20Dをホルダー30Dに着脱する動作を説明するための一部断面図である図24(A)及び図24(B)を参照して、ホルダー30Dへソケットハウジング20Dを取り付ける際には、まず、例えば作業員が指でソケットハウジング20Dを保持し、ソケットハウジング20Dをホルダー30Dに対して前斜め上に傾ける。そして、この姿勢のソケットハウジング20Dの上凸部73Dを、ホルダー30Dの上フック78Dの支点部79Dに嵌める。次に、ソケットハウジング20Dの先端部(図24(A)の下部)をホルダー30Dの底部32Dに擦らせながら着脱方向ADに沿って前部76D側へ押し込む。すると、図24(B)に示すように、ソケットハウジング20Dの下凸部71Dがホルダー30Dの底部32Dの係合孔部77Dに嵌まる。このとき、ソケットハウジング20Dは、ホルダー30Dの前部76Dの後面に受けられるとともに、ソケットハウジング20Dの下フック72Dは、底部32Dの後方に位置してこの底部32Dの後縁部32bDに受けられている。この構成により、ソケットハウジング20Dは、ホルダー30Dに上下に挟まれ、さらに、前方からホルダー30Dの前部76Dに受けられるとともに下フック72Dと底部32Dとの係合によって、前後に位置決めされる。なお、ソケットハウジング20Dは、ホルダー30Dに取り付けられる前に左右方向の位置合わせを作業員によって行われた後に、ホルダー30Dに取り付けられる。そして、ホルダー30Dに取り付けられた後のソケットハウジング20Dから延びるケーブルCは、上フック78Dをさけた箇所からソケットハウジング20Dから突出しており、ホルダー30Dが邪魔にはならない。
[1つのホルダーに対する複数のソケットハウジングの嵌合組合せについて]
なお、図17に示すように、一例として、左から順に、2極のソケットハウジング20D2、3極のソケットハウジング20D3、4極のソケットハウジング20D4、及び、3極のソケットハウジング20D3が、左右方向に並べられる。そして、これらのソケットハウジング20D2,20D3,20D4は、ソケットハウジング収容空間SD内でこの順に配置される。但し、ソケットハウジング20D2,20D3,20D4の個数及び左右の配置順は、上述の例示に限定されず、合計で12極以内であれば、任意の組み合わせが可能である。具体的には、例えば4極ソケットハウジング20D4を3つ、ホルダー30Dに嵌合させることも可能となり、或いは、2極ソケットハウジング20D2を6つ、ホルダー30Dに嵌合させることも可能となる。また、本実施形態によれば、4つのソケットハウジング20Dについて、左右における順番を並び替えることも可能となる。
このように、本実施形態に係る電気的接続装置1Dのホルダー30Dは、複数のソケットハウジング20Dを収容可能なソケットハウジング収容空間SDを有しているため、該ホルダー30Dに収容されるソケットハウジング20Dの個数、極数、或いは収容される位置を、ソケットハウジング収容空間SDの範囲内において、自由に設定することができる。すなわち、本実施形態によれば、ホルダー30Dに対するソケットハウジング20Dの配置自由度を向上することができるため、汎用性に優れた電気的接続装置を提供できる。
ホルダー30Dへのソケットハウジング20Dの組み付けが完了した後は、これらホルダー30D及びソケットハウジング20Dのアセンブリは、相手側ベースハウジング3に挿入される。具体的には、図16を参照して、ホルダー30Dの前部76Dがベースハウジング3の前壁部5に向かい合うようにして、ホルダー30Dが相手側ベースハウジング3に挿入される。これにより、複数のソケットハウジング20Dは、一括して相手側ベースハウジング3の後壁部に向かい合うように相手側ベースハウジング3に挿入される。また、ホルダー30Dの底部32Dは、相手側ベースハウジング3の底壁に受けられる。さらに、ホルダー30Dの左右一対の端部75Dは、相手側ベースハウジング3の一対の端壁の内側面に沿わされる。この状態で、ロック爪34Dが相手側ベースハウジング3の貫通孔5aに係合することで、ホルダー30Dは、相手側ベースハウジング3にロックされる。
なお、ソケットハウジング20Dをホルダー30Dから取り外す際には、図24(A)及び図24(B)を参照して、作業員は、ソケットハウジング20Dの下フック72Dを指に掛けてソケットハウジング20Dの先端部(図24(B)の下部)を後方へずらす。これにより、ソケットハウジング20Dは、図24(A)に示すように、上凸部73D(支点部79D)を支点にして着脱方向ADに沿って後方へずれるように移動する。このとき、ソケットハウジング20Dの下凸部20Dは、ホルダー30Dの係合孔部77Dを乗り上げた後、底部32Dを擦りながら後方へ変位する。そして、ソケットハウジング20Dの上凸部73Dがホルダー30Dの上フック78Dから取り外されると、ソケットハウジング20Dとホルダー30Dとの結合が解除される。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る電気的接続装置1Dでは、それぞれにケーブルCが接続される少なくとも1つのメス端子部11がソケットハウジング20D内に収容される。そしてそのようにして少なくとも1つのメス端子部11が収容されたソケットハウジング20Dが複数、ホルダー30Dに収容される。このようにして複数のソケットハウジング20Dが収容されたホルダー30Dが相手側コネクタ2Dのベースハウジング3に嵌合することにより、複数のメス端子部11のそれぞれを、対応するオス端子部9と電気的に接続することができる。これにより、複数の接続対象(第1から第4の接続対象)を、相手側接続対象(基板60D)へ電気的に接続することができる。
そして、電気的接続装置1Dでは、ホルダー30Dに、複数のソケットハウジング20Dを収容可能なソケットハウジング収容空間SDが形成されている。こうすると、例えば、ソケットハウジング収容空間SD内における複数のソケットハウジング20Dの配置自由度を高めることができる。具体的には、本実施形態のように、ホルダー30Dに、合計で12個のメス端子部11を収容可能なソケットハウジング収容空間SDを形成した場合、このソケットハウジング収容空間SDには、2極ソケットハウジング20D2を1つ、3極ソケットハウジング20D3を2つ、及び4極ソケットハウジング20D4を1つ、収容することができる。また、このソケットハウジング収容空間SDには、2極ソケットハウジング20D2を6つ収容することもできる。或いは、ソケットハウジング収容空間SD内においてソケットハウジング20Dが収容されないデッドスペースが生じるものの、ソケットハウジング収容空間SDに、2極ソケットハウジング20D2を5つ収容することもできる。すなわち、電気的接続装置1Dによれば、相手側コネクタ2Dに接続される複数の接続対象の極数が設計変更等によって変更した場合であっても、同じホルダー30Dを用いることができる。
従って、電気的接続装置1Dによれば、汎用性の高い電気的接続装置を提供できる。
また、電気的接続装置1Dによると、ソケットハウジング20Dをホルダー30Dに対して支点部79D回りに回転させて底部32Dの後縁部32bD側から出し入れするという簡易な方法で、ソケットハウジング20Dをホルダー30Dに着脱できる。
また、電気的接続装置1Dによると、ホルダー30Dの後部には、側壁(上下方向に延びる壁)が設けられていない。このため、ホルダー30Dの小型化を通じてコネクタ10Dをより小型化できる。その上、ソケットハウジング20Dをホルダー30Dから取り外す際に、ホルダー30Dから露出している下フック72Dを指等で操作することで、この取り外し作業を極めて容易に行うことができる。第1実施形態では、ソケットハウジング20をホルダー30から取り外す際には、ソケットハウジング20とホルダー30との結合部(突起部25及びホルダー側ランス33)の互いの結合を解除するための工具が必要であった。しかしながら、電気的接続装置1Dでは、このような工具が不要であり、メンテナンス等のためにソケットハウジング20Dをホルダー30Dから取り外す作業をより容易に行うことができる。
<第3実施形態>
図25は、本発明の第3実施形態に係る電気的接続装置1Eを示す斜視図である。図26は、図25に示す電気的接続装置1Eを前後方向に見た断面図である。図27は、図25に示す電気的接続装置1Eを左右方向に見た断面図である。図28は、図25に示す電気的接続装置1Eの分解斜視図である。図29は、図28とは別の方向から見た電気的接続装置1Eの分解斜視図である。図30(A)は、相手側コネクタ2Eの斜視図であり、図30(B)は、相手側コネクタ2Eの平面図である。
図25〜図30(B)を参照して、第3実施形態に係る電気的接続装置1Eは、複数の接続対象を、相手側コネクタ2Eが設けられている側の接続対象に電気的に接続するためのものである。第3実施形態においても、上下方向は、コネクタ10Eの挿抜方向に対応している。第2実施形態に係る電気的接続装置1Dは、ソケットハウジング20Dを1列に配置する形態であったのに対して、第3実施形態に係る電気的接続装置1Eは、ソケットハウジング20Dを前後2列に配置する形態である。
電気的接続装置1Eは、コネクタ10E及び相手側コネクタ2Eを備えている。電気的接続装置1Eでは、コネクタ10Eを相手側コネクタ2Eに嵌合することにより、上述した複数の接続対象を相手側接続対象に電気的に接続することができる。
[相手側コネクタの構成]
相手側コネクタ2Eは、コネクタ10Eのホルダー30Eが嵌合するベースハウジング3Eと、複数のオス端子部9(相手側コンタクト部)とを有している。この相手側コネクタ2Eは、ディップ(Dual Inline Package)タイプのコネクタである。本実施形態では、コネクタ10Eと相手側コネクタ2Eとが嵌合することにより、詳しくは後述する複数のメス端子部11のそれぞれが、複数のオス端子部9のそれぞれと電気的に接続される。
[ベースハウジングの構成]
ベースハウジング3Eは、左右方向に細長く、上方に開口する開口部が形成された略箱状の部材である。ベースハウジング3Eは、絶縁性を有する樹脂材料によって構成されている。ベースハウジング3Eの底部4Eには、オス端子部9における先端側の部分が挿通される複数の(本実施形態の場合、12個の)貫通孔4aEが形成されている。これら複数の貫通孔4aEは、前後に2列に配置され、左右方向に沿って等間隔に並んでいる。
ベースハウジング3Eの左右両端部の内側面の上部には、係合孔5aEが形成されている。係合孔5aEは、左右方向に細長い矩形の窪み状に形成されている。この係合孔5aEは、コネクタ10Eが相手側コネクタ2Eに嵌合した状態において、コネクタ10Eのホルダー30Eに形成されたロック爪34Eの突出部36Eが嵌まり込むロック爪用係合孔5aEとして設けられている。
また、ベースハウジング3Eの後部の内側面には、左右一対の案内凹部4bEが形成されている。各案内凹部4bEは、上下に延びる凹条部分である。
なお、電気的接続装置1Eは、ポッティングにも対応しており、相手側コネクタ2Eが基板70Dに実装された状態において、基板表面をポッティング材で封止することができる。しかし、これに限らず、本実施形態に係る電気的接続装置1Eは、ポッティングに対応していない電気的接続装置であってもよい。
[コネクタの構成]
コネクタ10Eは、複数のメス端子部11(コンタクト部)と、複数のソケットハウジング20D(第1ハウジング)と、ホルダー30E(第2ハウジング)とを有している。すなわち、第3実施形態のコネクタ10Eと第2実施形態のコネクタ10Dとは、ホルダーの構成が異なっている。
[ソケットハウジングの構成]
ソケットハウジング20Dは、ケーブルCがかしめられたメス端子部11を内部に収容した状態で相手側コネクタ2Eに嵌合されることにより、コネクタ10E側に設けられた各接続対象を、相手側コネクタ2E側に設けられた相手側接続対象としての基板70Dに接続することができる。
本実施形態に係る電気的接続装置1Eは、4つのソケットハウジング20Dを有している。具体的には、電気的接続装置1Dは、4つのソケットハウジング20Dとして、2極ソケットハウジング20D2を1つ、3極ソケットハウジング20D3を2つ、4極ソケットハウジング20D4を1つ、有している。
[ホルダーの構成]
図31(A)は、ホルダー30Eの斜視図であり、図31(B)は、ホルダー30Eの側面図であり、図31(C)は、ホルダー30Eを図31(A)とは別の方向から見た斜視図である。図32(A)は、ホルダー30Eの正面図であり、図32(B)は、ホルダー30Eの底面図であり、図32(C)は、ホルダー30Eの平面図である。
図25〜図29、及び、図31(A)〜図32(C)を参照して、ホルダー30Eは、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されていて、左右方向に細長い形状に形成されている。
ホルダー30Eは、ホルダー本体部31Eと、一対のロック爪34Eと、を有し、これらが一体に形成されている。
ホルダー本体部31Eの形状は、概ね、左右に細長い中空直方体の上面、前面及び後面を省略した形状を有している。ホルダー本体部31Eは、底部32Eと、中部74Eと、一対の端部75Eと、を有している。ホルダー本体部31Eは、底部32Eの一縁部としての後縁部32bE側及び前縁部32cE側がそれぞれホルダー30Eの外部に開放された形状に形成されている。
底部32Eは、左右に細長く上下に薄い平板状に形成された部分である。ホルダー本体部31Eの底部32Eにおける中部74Eの後方には、左右方向に等間隔に複数の(本実施形態の場合、6個の)貫通孔32aEが形成されている。同様に、ホルダー本体部31Eの底部32Eにおける中部74Eの前方には、左右方向に等間隔に複数の(本実施形態の場合、6個の)貫通孔32aEが形成されている。このように、底部32Eには、前後2列に貫通孔32aEが形成されている。電気的接続装置1Eでは、コネクタ10Eが相手側コネクタ2Eに接続する際、相手側コネクタ2Eのオス端子部9の先端部分が、ここで説明した貫通孔32aE及び上述した貫通孔23aDを貫通することにより、オス端子部9がメス端子部11のコンタクト部14内に挿入される。これにより、各オス端子部9と各メス端子部11とが接触するため、コネクタ10Eと相手側コネクタ2Eとが電気的に接続される。また、底部32Eの前後方向中間部において、中部74Eの前方及び後方のそれぞれには、ソケットハウジング20Dの下凸部71Dに係合するための係合孔部77Eが形成されている。係合孔部77Eは、底部32Eを貫通し左右方向に延びる孔部分であり、左右方向における底部32Eの両端部を除く領域に形成されている。底部32Eの左右両端に、端部75Eが設けられている。
端部75Eは、左右方向と直交するように延びる矩形板状部分であり、底部32Eから上方に延びている。端部75Eは、相手側コネクタ2Eのベースハウジング3Eの左右両端部に嵌合される。各端部75Eの後部から、係合凸部75aEが延びている。各係合凸部75aEは、上下に延びる凸条であり、ベースハウジング3Eの対応する案内凹部4bEに挿入される。案内凹部4bEがベースハウジング3Eの前部には設けられていない結果、ホルダー30Eの係合凸部75aEをベースハウジング3Eの前部に挿入することができない。これにより、ホルダー30Eがベースハウジング3Eに前後逆さに取り付けられることを防止できる。
中部74Eは、前後方向と直交するように延びる矩形状部分であり、底部32Eの前後方向中央部から上方に延びている。中部74Eの左右両端部は、端部75Eと連続している。そして、中部74Eのうち、左右方向両端部以外の箇所は、端部75Eに対して上方に延びている。そして、中部74Eの上端部は、一対の上フック78E(781E,782E)を含んでいる。各上フック78Eは、左右方向から見てJ字状に形成されており、一対の上フック781E,782Eが全体としてT字状に形成されている。各上フック78Eは、底部32E側と向かい合う窪みを有しており、この窪んだ箇所が支点部79Eを含んでいる。各支点部79Eは、対応するソケットハウジング20Dの上凸部73Dを挿入されることで、ソケットハウジング20Dを保持する。
本実施形態では、底部32Eと、中部74Eと、一対の端部75Eとによって、ホルダー本体部31E内部に、複数のソケットハウジング20Dを収容可能な2つのソケットハウジング収容空間SE(第1ハウジング収容空間、SE1,SE2)が形成されている。言い換えれば、ホルダー本体部31Eの内部には、該ホルダー30Eの内部の空間を2つのソケットハウジング収容空間SEに区画する区画壁としての中部74Eが形成されている。ソケットハウジング収容空間SEは、底部32Eと、中部74Eと、一対の端部75Eとで囲まれた空間である。一例として、前側のソケットハウジング収容空間SE1は、2極のソケットハウジング20D4と4極のソケットハウジング20D4とを横並びで収容している。また、後側のソケットハウジング収容空間SE2は、2つの3極のソケットハウジング20D3を横並びで収容している。
底部32Eの前縁部32cEからホルダー30Eの一方の収容空間SE1内へ向かう方向に沿う方向が、ホルダー30Eに対するソケットハウジング20Dの着脱方向AE1として規定されている。この着脱方向AE1は、前側の上フック781Eの支点部79E回りの方向を含んでいる。同様に、底部32Eの後縁部32bEからホルダー30Eの他方の収容空間SE2内へ向かう方向に沿う方向が、ホルダー30Eに対するソケットハウジング20Dの着脱方向AE2として規定されている。この着脱方向AE2は、後側の上フック782Eの支点部79E回りの方向を含んでいる。
一対のロック爪34Eは、それぞれ、撓み部35Eと、突出部36Eと、操作部37Eとを有し、これらが一体に形成されている。
撓み部35Eは、上下方向に延びる片持ち梁状に形成された部分である。撓み部35Eは、下側の部分がホルダー本体部31Eの対応する端部75Eと一体に形成されている一方、上側の部分が、ホルダー本体部31Eの対応する端部75Eから離隔して設けられている。突出部36Eは、撓み部35Eにおける上側の部分から左右方向の外側へ突出するように設けられている。突出部36Eは、前後方向に細長い凸条に形成されている。操作部37Eは、撓み部35Eにおける上端部分から左右方向の外側へ膨出するように設けられた部分である。
電気的接続装置1Eにおいて、コネクタ10Eが相手側コネクタ2Eと嵌合した状態では、ロック爪34Eの各突出部36Eがベースハウジング3Eの対応するロック爪用係合孔5aE内に入り込んでいる。これにより、相手側コネクタ2Eに対するコネクタ10Eの抜けを防止することができる。また、電気的接続装置1Eにおいて、コネクタ10Eを相手側コネクタ2Eから外す際には、ロック爪34Eの操作部37Eを押圧してロック爪34Eの突出部36Eをロック爪用係合孔5aEから外した状態で、コネクタ10Eを上方へ引き抜けばよい。これにより、コネクタ10Eを相手側コネクタ2Eから外すことができる。
[コネクタにおける各部品の組立工程]
コネクタ10Dにおける各部品の組立工程では、まず、図27及び図28を参照して、ケーブルCにかしめられた各メス端子部11が、ソケットハウジング20Dに形成された各メス端子部収容空間SaDに挿入される。これにより、メス端子部11は、対応するソケットハウジング20Dに取り付けられる。
次に、メス端子部11を収容した各ソケットハウジング20Dが、ホルダー30Eへ取り付けられる。具体的には、ソケットハウジング20Dをホルダー30Eに着脱する動作を説明するための一部断面図である図33(A)及び図33(B)を参照して、ホルダー30Eの一方のソケットハウジング収容空間SE1へソケットハウジング20Dを取り付ける際には、まず、例えば、作業員が指でソケットハウジング20Dを保持し、ソケットハウジング20Dをホルダー30Eに対して後斜め上に傾ける。そして、この姿勢のソケットハウジング20Dの上凸部73Dを、ホルダー30Dの前側の上フック781Eにおける支点部79Eに嵌める。次に、ソケットハウジング20Dの先端部(図33(A)の下部)をホルダー30Eの底部32Eに擦らせながら着脱方向AE1に沿って後方へ押し込む。すると、図33(B)に示すように、ソケットハウジング20Dの下凸部71Dがホルダー30Eの底部32Eの係合孔部77Eに嵌まる。このとき、ソケットハウジング20Dは、ホルダー30Eの中部74Eに受けられるとともに、ソケットハウジング20Dの下フック72Dは、底部32Eの前方に位置してこの底部32Eの前縁部32cEに受けられている。この構成により、ソケットハウジング20Dは、ホルダー30Eに上下に挟まれ、さらに、中部74Eに受けられるとともに下フック72Dと底部32Eとの係合によって、前後に位置決めされる。なお、ソケットハウジング20Dは、ホルダー30Eに取り付けられる前に左右方向の位置合わせを作業員によって行われた後に、ホルダー30Eに取り付けられる。そして、ホルダー30Eに取り付けられた後のソケットハウジング20Dから延びるケーブルCは、上フック781Eをさけた箇所からソケットハウジング20Dから突出しており、ホルダー30Eが邪魔にはならない。
また、ホルダー30Eの他方のソケットハウジング収容空間SE2へソケットハウジング20Dを取り付ける際には、まず、ソケットハウジング20Dをホルダー30Eに対して前斜め上に傾ける。そして、この姿勢のソケットハウジング20Dの上凸部73Dを、ホルダー30Eの後側の上フック782Eにおける支点部79Eに嵌める。この後の動作は、ホルダー30Eの一方のソケットハウジング収容空間SE1へソケットハウジング20Dを取り付ける動作と同様であるので、説明を省略する。
[1つのホルダーに対する複数のソケットハウジングの嵌合組合せについて]
なお、前述したように、図28に示すように、一例として、一方のソケットハウジング収容空間SE1に2極のソケットハウジング20D2及び4極のソケットハウジング20D4を収容し、他方のソケットハウジング収容空間SE2に2つの3極ソケットハウジング20D3を収容する形態を例に説明した。但し、ソケットハウジング20D2,20D3,20D4の個数及び左右の配置順は、上述の例示に限定されず、合計で12極以内であれば、任意の組み合わせが可能である。
ホルダー30Eへのソケットハウジング20Dの組み付けが完了した後は、これらホルダー30E及びソケットハウジング20Dのアセンブリは、相手側ベースハウジング3Eに挿入される。具体的には、ホルダー30Eの一対の端部75Eがベースハウジング3Eの対応する左右一対の端部に沿わされるように、ホルダー30Eが相手側ベースハウジング3Eに挿入される。このとき、一対の端部75Eの挿入凸部75aEがベースハウジング3Eの対応する案内凹部4bEに挿入されるように、ホルダー30Eはベースハウジング3Eに挿入される。この状態で、各ロック爪34Eが相手側ベースハウジング3Eの対応する係合孔5aEに係合することで、ホルダー30Eは、相手側ベースハウジング3Eにロックされる。
なお、ソケットハウジング20Dをホルダー30Eから取り外す動作は、第2実施形態におけるソケットハウジング20Dをホルダー30Dから取り外す動作と同様であるので、説明を省略する。
[効果]
以上のように、第3実施形態に係る電気的接続装置1Eでは、ホルダー30Eに形成された複数のソケットハウジング収容空間SE1,SE2のそれぞれにおいて、複数のソケットハウジング20Dを収容することができる。従って、上記第2実施形態の場合と同様、汎用性に優れた電気的接続装置を提供できる。さらに、左右方向における電気的接続装置1Eの寸法を短くしつつ、複数のソケットハウジング20Eの配置自由度を高めることができる。
<第2実施形態及び第3実施形態の変形例>
(1)なお、第2実施形態及び第3実施形態においても、図12(A)の変形例で示す区画部材50と同様の区画部材をソケットハウジング20Dに代えて配置してもよい。この場合、区画部材は、例えばソケットハウジング20Dと同様の形状に形成される。
(2)また、上述した第2及び第3実施形態では、コネクタ10D,10Eが複数のソケットハウジング20D及び1つのホルダー30D,30Eを有し、各ソケットハウジング20Dが嵌合された状態のホルダー30D,30Eを相手側コネクタ2D,2Eに嵌合する例を挙げて説明した。しかし、これに限らず、コネクタがホルダーを備えておらず、コネクタが有する複数のソケットハウジングを、直接、相手側コネクタに嵌合させるような構成を有する電気的接続装置を構成してもよい。この場合、ベースハウジングが第2ハウジングの機能を果たし、ベースハウジング内の空間が、第1ハウジング収容空間としての機能を果たすことになる。
(3)また、図14(A)に示す変形例での構成と同様に、隣り合う2つのソケットハウジング20Dが互いに直接固定されてもよい。
(4)また、上述した第2及び第3実施形態では、相手側コネクタ2D,2Eがディップタイプのコネクタである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、相手側コネクタ2D,2Eは、表面実装タイプのコネクタであってもよい。また、上記実施形態では、本発明の適用例として、基板対電線のコネクタを例に挙げて説明したが、これに限らず、その他のコネクタに適用することもできる。例えば、電線対電線のコネクタに適用することもできる。
(5)また、上述した第2及び第3実施形態では、ソケットハウジング20Dと、ホルダー30D,30Eとは、上フック78D,78Eを用いたロック構造によって互いにロックされる形態を例に説明したけれども、これに限らない。例えば、ソケットハウジング20Dと、ホルダー30D,30Eとは、ランスやロック爪を用いたロック構造によって互いにロックされてもよい。また、ソケットハウジング20D及びホルダー30D,30Eの何れか一方に凸部を設け、他方にこの凸部に圧入される凹部を設けることで、ソケットハウジング20D及びホルダー30D,30Eを互いに着脱可能にしてもよい。
(6)また、上述した第3実施形態では、ソケットハウジング20Dが2列に整列された形態を例に説明した。しかしながら、これに限らない。例えば、ホルダー30Eの中部74Eの一部を省略するとともに、中部30Eが省略された箇所に収容されるソケットハウジングを、2つのソケットハウジング20Dが一体化された構成に相当するソケットハウジング(大ソケットハウジング)としてもよい。この場合、大ソケットハウジングとソケットハウジング20Dとは、左右に交互に配置されてもよいし、大ソケットハウジングを左右に連続して並べるとともに、ソケットハウジング20Dを左右に連続して並べてもよい。また、例えば、ホルダー30Eの中部74Eの全てを省略するとともに、全てのソケットハウジングを大ソケットハウジングとしてもよい。
本発明は、複数の接続対象を相手側の接続対象へ電気的に接続する電気的接続装置として広く適用することができる。
1,1a,1D,1E 電気的接続装置
2,2a,2D,2E 相手側コネクタ
9 オス端子部(相手側コンタクト部)
10,10a,10D,10E コネクタ
11 メス端子部(コンタクト部)
20,60,20D ソケットハウジング(第1ハウジング)
30,40,30D,30E ホルダー(第2ハウジング)
32,32E ホルダーの底部
32a,32aE ホルダーの貫通孔(貫通孔)
32bD,32bE 底部の後縁部(一縁部)
32cE 底部の前縁部(一縁部)
79D,79E 支点部
AD,AE1,AE2 着脱方向
C ケーブル(導電部)
S,SD,SE ソケットハウジング収容空間(第1ハウジング収容空間)
S1,SE1 ソケットハウジング第1収容空間(第1ハウジング収容空間)
S2,SE2 ソケットハウジング第2収容空間(第1ハウジング収容空間)

Claims (8)

  1. 導電部が電気的に接続されるコンタクト部が少なくとも1つ収容されている又は収容可能な第1ハウジングと、
    複数の前記第1ハウジングが収容されている又は収容可能な第1ハウジング収容空間を少なくとも1つ有する第2ハウジングと、
    複数の前記コンタクト部のそれぞれと電気的に接続される複数の相手側コンタクト部と、
    を備えていることを特徴とする、電気的接続装置。
  2. 請求項1に記載の電気的接続装置において、
    複数の前記コンタクト部、複数の前記第1ハウジング、及び前記第2ハウジング、を有するコネクタと、
    前記第2ハウジングが嵌合するベースハウジング、及び複数の前記相手側コンタクト部、を有する相手側コネクタと、
    を備えていることを特徴とする、電気的接続装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気的接続装置において、
    前記第2ハウジングには、1つの前記第1ハウジング収容空間が形成されていることを特徴とする、電気的接続装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の電気的接続装置において、
    前記第2ハウジングには、複数の前記第1ハウジング収容空間が形成されていることを特徴とする、電気的接続装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気的接続装置において、
    前記第2ハウジングに嵌合された状態において前記第1ハウジング収容空間を複数の空間に区画する少なくとも1つの区画部材、を更に備えていることを特徴とする、電気的接続装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気的接続装置において、
    前記第2ハウジングは、前記相手側コンタクト部が貫通する貫通孔を有する底部と、前記底部の外周縁部から延びる筒状の立ち上がり部と、を有するとともに前記底部と向かい合う一側面が開放された箱状に形成されており、
    前記一側面から前記底部へ向かう方向に沿う方向が、前記第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの着脱方向として規定されていることを特徴とする、電気的接続装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気的接続装置において、
    前記第2ハウジングは、前記相手側コンタクト部が貫通する貫通孔を有する底部を含むとともに、前記底部の外周縁部の一縁部側が前記第2ハウジングの外部に開放された形状に形成されており、
    前記一縁部から前記第2ハウジング内へ向かう方向に沿う方向が、前記第2ハウジングに対する前記第1ハウジングの着脱方向として規定されていることを特徴とする、電気的接続装置。
  8. 請求項7に記載の電気的接続装置において、
    前記第2ハウジングは、前記第2ハウジングの前記底部と向かい合うように配置された支点部を含み、
    前記着脱方向は、前記支点部回りの方向を含んでいることを特徴とする、電気的接続装置。
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