JP2019027194A - 橋梁の耐震補強構造 - Google Patents
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一方、ピボット支承は、鉛直力支持機能と回転機能とを有するが、水平力支持機能を実質的に有さない。したがって、ロッキング橋脚を備える従来の橋梁においては、地震等が生じると、ロッキング橋脚が水平方向に大きく揺れ、地盤に対して橋桁が橋軸直角方向に大きく変位する。この結果、通常想定されうる地震動エネルギーが入力された際には、そのエネルギーを吸収するものの、想定を超える極めて大きな地震動エネルギーが入力された際には、橋台に設けられた制限部材が橋桁により破損したり、橋桁が制限部材を乗り越えて大きくずれたりする可能性がある。
本発明に係る耐震補強構造は、橋軸方向に延びる橋桁と、前記橋桁を支持するロッキング橋脚とを有する橋梁の耐震補強構造であって、前記橋桁の前記橋軸方向の中間部と地盤とを接続し、前記地盤に対する前記橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーを吸収するダンパーを備えることを特徴とする。
また、ダンパーが橋桁の地震動エネルギーを吸収するため、ダンパーから橋桁に作用する荷重を低減できる。したがって、ダンパーからの荷重による橋桁の損傷を軽減させることができる。
また、ダンパーを橋桁と地盤とに接続するのみで、橋梁の耐震補強を行うことができる。例えば橋梁が高速道路に設けられている場合、中央分離帯を用いてダンパーを施工できる。したがって、耐震補強構造の施工が容易である。
ダンパーで橋桁を外側から支えることにより、地盤に対する橋桁の橋軸直角方向の変位をより効果的に低減できる。
また、橋桁の外側からダンパーを設置できる。ダンパーを設置するための重機も、橋桁の外側に搬入するのみでよく、橋桁の内側に搬入する必要がない。したがって、耐震補強構造の施工がより容易になる。
また、ダンパーの地盤に対する固定位置を、橋桁の外側における任意の位置とすることができる。したがって、例えば、ダンパーとして座屈拘束ブレースを採用した場合などには、ダンパーの地盤に対する傾斜角度を任意に設定することができる。例えば、ダンパーの地盤に対する傾斜角度を小さくして、ダンパーの地盤に対する固定位置を橋桁から遠ざけると、橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーをダンパーに効率的に伝達することができ、ダンパーにより橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーを効果的に吸収することができる。
この場合、ダンパーを設置する際の基礎工事を地盤のうちダンパーが固定される部分のみに行えばよく、耐震補強構造の施工がより容易になる。
例えば、橋桁がH形鋼で形成されており、かつ、橋桁と地盤とをH形鋼ブレースにより接続した場合、H形鋼ブレースから橋桁に作用する荷重が大きくなるため、H形鋼ブレースからの荷重により橋桁が大きく損傷する可能性がある。本発明では、橋桁の地震動エネルギーを吸収するダンパーにより橋桁と地盤とを接続するため、ダンパーから橋桁に作用する荷重を低減できる。したがって、橋桁に補強部材を設けることなく、ダンパーを橋桁に直接取り付けたとしても、ダンパーからの荷重による橋桁の損傷を軽減させることができる。このようにダンパーを橋桁に直接取り付けることにより、耐震補強構造の施工がより容易になる。
一対のダンパーで橋桁を橋軸直角方向の両側から支えることにより、地盤に対する橋桁の橋軸直角方向の変位をより効果的に低減できる。また、1つのダンパーから橋桁に作用する荷重を分散させることができる。したがって、ダンパーからの荷重による橋桁の損傷をより軽減させることができる。
橋桁のうちロッキング橋脚が設けられる部分は、荷重を支持するために補強部材等で補剛されて硬くなっている。この補剛部分にダンパーを取り付けると、橋桁の地震動エネルギーがダンパーに効率的に伝達される。したがって、ダンパーにより、橋桁の地震動エネルギーを効果的に吸収することができる。また、ダンパーからの荷重による橋桁の損傷をより軽減させることができる。また、ダンパーの取り付けのために橋桁を追加で補強することが不要であり、耐震補強構造の施工がより容易になる。
座屈拘束ブレースは、所定値以上の軸力を受けると、座屈を防止されながら塑性変形し、地震動エネルギーを吸収する。すなわち、座屈拘束ブレースから橋桁に作用する荷重に上限があり、座屈拘束ブレースから橋桁へは所定値以上の荷重がかからない。したがって、座屈拘束ブレースからの荷重による橋桁の損傷を軽減させることができる。
また、本発明に係る耐震補強構造において、前記ダンパーは、摩擦ダンパーであってもよい。
本実施形態に係る耐震補強橋梁ユニットAは、橋梁1と、橋梁1の耐震補強に用いられる耐震補強構造10と、を備える。
図1及び図2に示されるように、耐震補強構造10は、橋桁2の中間部2aと地盤Gとを接続し、地盤Gに対する橋桁2の橋軸直角方向Yの地震動エネルギーを吸収する座屈拘束ブレース(ダンパー)11を備える。
なお、橋軸方向Xは橋桁2が延びる方向であり、例えば、橋軸直角方向Yは橋桁2の上面に沿い、かつ橋軸方向Xに直交する方向である。橋軸直角方向Yは、橋桁2の幅方向と同一である。例えば、これら橋軸方向X及び橋軸直角方向Yは、水平面に沿う方向である。
橋桁2には、例えばH形鋼を用いることができる。
図1に示されるように、複数(本実施形態では3つ)のロッキング橋脚3が、橋軸直角方向Yに並んで配置され、橋脚セット30を形成する。また、複数(本実施形態では2つ)の橋脚セット30が、橋軸方向Xに間隔を開けて配置される。
座屈拘束ブレース11の第二端11bは、地盤Gに設けられたダンパー基礎F2に取り付けられ、地盤Gに対して固定される。第二端11bもまた、ロッキング橋脚3(橋脚セット30)と橋軸方向Xに一致する位置において、ダンパー基礎F2に取り付けられる。第二端11bは、例えばボルトやピンにより、ダンパー基礎F2に取り付けられる。ダンパー基礎F2は、例えば、図示しない鋼管杭により補強されている。ダンパー基礎F2は、橋脚基礎F1や、橋台4、5の橋台基礎を含む橋梁1の橋梁基礎FBとは独立して設けられる。
図2に示されるように、橋桁2を橋軸方向Xから見た正面視において、座屈拘束ブレース11は、地盤Gに対して傾斜して配置される。座屈拘束ブレース11の地盤Gに対する傾斜角度θは、例えば、45度である。また、例えば、座屈拘束ブレース11の軸長L1は9899mmであり、第一端11aと第二端11bとの間の橋軸直角方向Yの距離L2は7000mmであり、第一端11aと第二端11bとの間の上下方向の距離L3は7000mmである。座屈拘束ブレース11の寸法は、橋梁1の寸法に応じ適宜設定される。
地震が生じると、地盤Gに対して橋梁1が震動する。橋桁2とロッキング橋脚3とは、第一ピボット支承3bによりピン接合されており、橋脚基礎F1とロッキング橋脚3とは、第二ピボット支承3cによりピン接合されている。ピボット支承3b、3cは、鉛直力支持機能と回転機能とを有するが、水平力支持機能を実質的に有さない。したがって、地震が生じると、図3に示されるように、ロッキング橋脚3が水平方向に大きく揺れ、地盤Gに対して橋桁2が橋軸直角方向Yに大きく変位しようとする。橋桁2の第一端2b及び第二端2cは橋台4、5により橋軸直角方向Yへの変位が制限されているが、橋桁2の中間部2aはロッキング橋脚3にピン接合されているのみである。したがって、中間部2aの橋軸直角方向Yへの変位が特に大きくなる。
本実施形態においては、耐震補強構造10の座屈拘束ブレース11が橋桁2の中間部2aと地盤Gとを接続している。より詳細には、座屈拘束ブレース11が橋桁2の側面2dに取り付けられ、橋桁2の中間部2aを橋軸直角方向Y側から支持している。さらに、座屈拘束ブレース11は地盤Gに対する橋桁2の橋軸直角方向Yの地震動エネルギーを吸収する。したがって、座屈拘束ブレース11により、橋桁2の橋軸直角方向Yの震動を低減させ、地盤Gに対する橋桁2の中間部2aの橋軸直角方向Yの変位を低減することができる。この結果、仮に想定外に大きな地震が生じたとしても、橋桁2がずれたり、落下したりすることを防止できる。
また、座屈拘束ブレース11が橋桁2の地震動エネルギーを吸収するため、座屈拘束ブレース11から橋桁2に作用する荷重を低減できる。したがって、座屈拘束ブレース11からの荷重による橋桁2の損傷を軽減させることができる。
図4に示されるように、座屈拘束ブレース11は、例えば、1400kN以上の軸力を受けると、座屈を防止されながら塑性変形し、地震動エネルギーを吸収する。すなわち、本実施形態に係る耐震補強構造10においては、座屈拘束ブレース11から橋桁2へは、1400kN以上の荷重がかからない。したがって、座屈拘束ブレース11からの荷重による橋桁2の損傷を軽減させることができる。
本実施形態に係る座屈拘束ブレース11と同様に、一対の比較例のH形鋼ブレースを、橋桁2を橋軸直角方向Yの両側から挟むように設けた場合を想定する。地震により一対の比較例のH形鋼ブレースのうち一方のH形鋼ブレースに1400kN以上の圧縮軸力が作用すると、一方のH形鋼ブレースは座屈する。この結果、一方のH形鋼ブレースから橋桁2へは圧縮荷重はかからない。また、この場合、他方のH形鋼ブレースには1400kN以上の引張軸力が作用していると考えられるが、引張軸力に対しては2971kNまで耐えることができるため、他方のH形鋼ブレースは降伏しない。この結果、他方のH形鋼ブレースから橋桁2へは、1400kNを超える引張荷重がかかってしまう。したがって、他方のH形鋼ブレースからの荷重により橋桁2が大きく損傷してしまう可能性がある。
その後、地震動の揺り返しにより、他方のH形鋼ブレースに圧縮軸力が作用する。一方のH形鋼ブレースは座屈してしまっているため、他方のH形鋼ブレースのみで橋桁2を支えることとなる。したがって、他方のH形鋼ブレースのみに橋桁2の地震動エネルギーが集中する。他方のH形鋼ブレースに1400kN以上の圧縮軸力が作用すると、他方のH形鋼ブレースもまた座屈する。
座屈拘束ブレース11により、橋桁2の橋軸直角方向Yの震動を低減させ、地盤Gに対する橋桁2の橋軸直角方向Yの変位を低減することができる。したがって、想定外の大きな地震によって橋桁2がずれたり、落下したりすることを防止できる。この結果、耐震補強構造10により、橋梁1の耐震性を向上させることができる。
また、座屈拘束ブレース11が橋桁2の地震動エネルギーを吸収するため、座屈拘束ブレース11から橋桁2に作用する荷重を低減できる。したがって、座屈拘束ブレース11からの荷重による橋桁2の損傷を軽減させることができる。
また、座屈拘束ブレース11を橋桁2と地盤Gとに接続するのみで、橋梁1の耐震補強を行うことができる。例えば橋梁1が高速道路に設けられている場合、中央分離帯を用いて座屈拘束ブレース11を施工できる。したがって、耐震補強構造10の施工が容易である。
座屈拘束ブレース11で橋桁2を外側から支えることにより、地盤Gに対する橋桁2の橋軸直角方向Yの変位をより効果的に低減できる。
また、橋桁2の外側から座屈拘束ブレース11を設置できる。座屈拘束ブレース11を設置するための重機も、橋桁2の外側に搬入するのみでよく、橋桁2の内側に搬入する必要がない。したがって、耐震補強構造10の施工がより容易になる。
また、座屈拘束ブレース11の地盤Gに対する固定位置を、橋桁2の外側における任意の位置とすることができる。したがって、座屈拘束ブレース11の地盤Gに対する傾斜角度θを任意に設定することができる。例えば、座屈拘束ブレース11の地盤Gに対する傾斜角度θを小さくして、座屈拘束ブレース11の地盤Gに対する固定位置(すなわち、座屈拘束ブレース11の第二端11bの位置)を橋桁2から遠ざけると、橋桁2の橋軸直角方向Yの地震動エネルギーを座屈拘束ブレース11に効率的に伝達することができ、座屈拘束ブレース11により橋桁2の橋軸直角方向Yの地震動エネルギーを効果的に吸収することができる。
この場合、座屈拘束ブレース11を設置する際の基礎工事を地盤Gのうち座屈拘束ブレース11が固定される部分のみに行えばよく、耐震補強構造10の施工がより容易になる。
例えば、橋桁2がH形鋼で形成されており、かつ、橋桁2と地盤GとをH形鋼ブレースにより接続した場合、H形鋼ブレースから橋桁2に作用する荷重が大きくなるため、H形鋼ブレースからの荷重により橋桁2が大きく損傷する可能性がある。本実施形態では、橋桁2の地震動エネルギーを吸収する座屈拘束ブレース11により橋桁2と地盤Gとを接続するため、座屈拘束ブレース11から橋桁2に作用する荷重を低減できる。したがって、橋桁2に補強部材を設けることなく、座屈拘束ブレース11を橋桁に直接取り付けたとしても、座屈拘束ブレース11からの荷重による橋桁2の損傷を軽減させることができる。このように座屈拘束ブレース11を橋桁2に直接取り付けることにより、耐震補強構造10の施工がより容易になる。
一対の座屈拘束ブレース11で橋桁2を橋軸直角方向Yの両側から支えることにより、地盤Gに対する橋桁2の橋軸直角方向Yの変位をより効果的に低減できる。また、1つの座屈拘束ブレース11から橋桁2に作用する荷重を分散させることができる。したがって、座屈拘束ブレース11からの荷重による橋桁2の損傷をより軽減させることができる。
橋桁2のうちロッキング橋脚3が設けられる部分は、荷重を支持するために補強部材等で補剛されて硬くなっている。この補剛部分に座屈拘束ブレース11を取り付けると、橋桁2の地震動エネルギーが座屈拘束ブレース11に効率的に伝達される。したがって、座屈拘束ブレース11により、橋桁2の地震動エネルギーを効果的に吸収することができる。また、座屈拘束ブレース11からの荷重による橋桁2の損傷をより軽減させることができる。また、座屈拘束ブレース11の取り付けのために橋桁2を追加で補強することが不要であり、耐震補強構造10の施工がより容易になる。
座屈拘束ブレース11は、所定値以上の軸力を受けると、座屈を防止されながら塑性変形し、地震動エネルギーを吸収する。すなわち、座屈拘束ブレース11から橋桁2に作用する荷重に上限があり、座屈拘束ブレース11から橋桁2へは所定値以上の荷重がかからない。したがって、座屈拘束ブレース11からの荷重による橋桁2の損傷を軽減させることができる。
例えば、上記実施形態においては、ダンパーとして座屈拘束ブレース11を用いた。しかしながら、ダンパーとして、地盤Gに対する橋桁2の橋軸直角方向Yの地震動エネルギーを吸収できる他の形態を適宜採用することが可能であり、座屈拘束ブレース11に限られない。例えば、ダンパーとして、座屈拘束ブレース以外の履歴型制振ダンパー、油圧ダンパー、あるいは摩擦ダンパーを用いてもよい。
上記実施形態においては、一対の座屈拘束ブレース11が、橋桁2を橋軸直角方向Yの両側から挟むように設けられた。しかしながら、座屈拘束ブレース11を、橋桁2の橋軸直角方向Yの片側のみに設けてもよい。また、座屈拘束ブレース11を、橋桁2の橋軸直角方向Yの両側にジグザグに設けてもよい。
上記実施形態においては、座屈拘束ブレース11が、ロッキング橋脚3と橋軸方向Xに一致する位置にて、橋桁2に取り付けられた。しかしながら、座屈拘束ブレース11を、橋桁2の中間部2aの任意の位置に取り付けてもよい。
上記実施形態においては、座屈拘束ブレース11は、橋桁2に直接取り付けられた。しかしながら、座屈拘束ブレース11は、補強部材などの他の部材を介して橋桁2に取り付けられてもよい。
本発明に係る耐震補強構造は、橋軸方向に延びる橋桁と、前記橋桁を支持するロッキング橋脚とを有する橋梁の耐震補強構造であって、前記橋桁の前記橋軸方向の中間部と地盤とを接続し、前記地盤に対する前記橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーを吸収するダンパーを備え、前記ダンパーは、前記橋桁を上方から見た上面視において、前記橋桁の外側に配置されることを特徴とする。
また、橋桁の外側からダンパーを設置できる。ダンパーを設置するための重機も、橋桁の外側に搬入するのみでよく、橋桁の内側に搬入する必要がない。したがって、耐震補強構造の施工がより容易になる。
また、ダンパーの地盤に対する固定位置を、橋桁の外側における任意の位置とすることができる。したがって、例えば、ダンパーとして座屈拘束ブレースを採用した場合などには、ダンパーの地盤に対する傾斜角度を任意に設定することができる。例えば、ダンパーの地盤に対する傾斜角度を小さくして、ダンパーの地盤に対する固定位置を橋桁から遠ざけると、橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーをダンパーに効率的に伝達することができ、ダンパーにより橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーを効果的に吸収することができる。
また、本発明に係る耐震補強構造において、前記ダンパーは、摩擦ダンパーであってもよい。
また、本発明に係る耐震補強構造は、橋軸方向に延びる橋桁と、前記橋桁を支持するロッキング橋脚とを有する橋梁の耐震補強構造であって、前記橋桁の前記橋軸方向の中間部と地盤とを接続し、前記地盤に対する前記橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーを吸収するダンパーを備え、前記ダンパーは、前記橋桁に直接取り付けられることを特徴とする。
また、本発明に係る耐震補強構造は、橋軸方向に延びる橋桁と、前記橋桁を支持するロッキング橋脚とを有する橋梁の耐震補強構造であって、前記橋桁の前記橋軸方向の中間部と地盤とを接続し、前記地盤に対する前記橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーを吸収するダンパーを備え、前記ダンパーとして、前記橋桁を橋軸直角方向の両側から挟むように設けられる一対のダンパーを有することを特徴とする。
Claims (9)
- 橋軸方向に延びる橋桁と、前記橋桁を支持するロッキング橋脚とを有する橋梁の耐震補強構造であって、
前記橋桁の前記橋軸方向の中間部と地盤とを接続し、前記地盤に対する前記橋桁の橋軸直角方向の地震動エネルギーを吸収するダンパーを備えることを特徴とする耐震補強構造。 - 前記ダンパーは、前記橋桁を上方から見た上面視において、前記橋桁の外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の耐震補強構造。
- 前記地盤には、前記ダンパーが固定されるダンパー基礎が、前記橋梁の橋梁基礎とは独立して設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の耐震補強構造。
- 前記ダンパーは、前記橋桁に直接取り付けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の耐震補強構造。
- 前記ダンパーとして、前記橋桁を橋軸直角方向の両側から挟むように設けられる一対のダンパーを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の耐震補強構造。
- 前記ダンパーは、前記ロッキング橋脚と前記橋軸方向に一致する位置にて、前記橋桁に取り付けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の耐震補強構造。
- 前記ダンパーは、座屈拘束ブレースであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の耐震補強構造。
- 前記ダンパーは、油圧ダンパーであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の耐震補強構造。
- 前記ダンパーは、摩擦ダンパーであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の耐震補強構造。
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