JP2019027117A - 吹付方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前述した各作業を行う機械としては、トンネル掘進機、削岩機、支保工建込みエレクター、コンクリート吹付機等が存在するが、工期を短縮するために、前述した各作業を行うための機能を一台の装置に組み込んだトンネル施工装置が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述したコンクリート吹付機やトンネル施工装置は、吹付用のアクチュエータを一つしか備えていないため、吹付作業時間を短縮することが困難であった。
そこで、2つのトンネル施工装置を使用することによって2つの吹付装置でコンクリート吹付作業を行うことが知られている(特許文献2参照)。
本発明は、吹付作業の作業効率をより向上できる吹付方法を提供するものである。
また、3つ以上のアクチュエータのうちの少なくとも1つが、支保工建込用アクチュエータであるので、支保工建込用アクチュエータを駆動させて支保工建込作業を行った後に、支保工建込用アクチュエータ及びノズルを駆動させて吹付作業を行うことができるようになるので、トンネル施工の作業効率をより向上できるようになる。
また、3つ以上のアクチュエータが、少なくとも、1つの吹付用アクチュエータ、及び、2つの支保工建込用アクチュエータであるので、支保工建込用アクチュエータを駆動させて支保工建込作業を行った後に、これらアクチュエータ及びノズルを駆動させて吹付作業を行うことができるようになり、トンネル施工の作業効率をより向上できるようになる。
また、ノズルは、支保工建込用アクチュエータの先端側に着脱可能に取付けられるので、支保工建込用アクチュエータを駆動させて支保工建込作業を行った後に、支保工建込用アクチュエータの先端側にノズルを設けて、支保工建込用アクチュエータ及びノズルを駆動させて吹付作業を行うことができるようになり、トンネル施工の作業効率をより向上できるようになる。
また、ノズルが取付部に取付けられ、当該ノズルが取り付けられた取付部が支保工建込用アクチュエータの先端側に設けられた把持部で把持されることにより、当該ノズルが支保工建込用アクチュエータの先端側に着脱自在に取付けられたので、支保工建込用アクチュエータの先端側へのノズルの着脱作業を容易に行えるようになり、トンネル施工の作業効率をより向上できるようになる。
従って、1つの吹付用アクチュエータ3A、2つの支保工建込用アクチュエータ3B,3Bの駆動、及び、これらアクチュエータ3A,3B,3Bの先端側にそれぞれ設けられた各ノズル4,4,4の駆動を制御することにより、掘削中のトンネル空洞部90の内空面(トンネル壁面)92に対して3つのノズル4,4,4を用いて吹付作業を行うことができるようになるので、吹付作業の作業効率をより向上できるようになる。
例えば、吹付用アクチュエータ3Aにより、トンネル空洞部90の内空面92の上半部にコンクリートを吹付ける作業を行い、一方の支保工建込用アクチュエータ3Bにより、トンネル空洞部90の内空面92の左下部にコンクリートを吹付ける作業を行い、他方の支保工建込用アクチュエータ3Bにより、トンネル空洞部90の内空面92の右下部にコンクリートを吹付ける作業を行うようにできるので、吹付作業の作業効率が向上する。
吹付用アクチュエータ3Aは、例えば、伸縮可能に構成されたアーム10と、ノズル装置20と、これらアーム10、ノズル装置20を駆動する図外の油圧シリンダ等の駆動装置とを備える。
基端側アーム11は、垂直方向及び水平方向に揺動可能となるように基端がベース2に取付けられ、図外の油圧シリンダにより、垂直方向及び水平方向の揺動動作を行うように構成されている。
先端側アーム12は、基端側アーム11の先端側に設けられて基端側アーム11の外周側又は内周側に同軸状に配置されて、基端側アーム11に対して基端側アーム11の延長方向に沿って(基端側アーム11の中心軸に沿って)進退可能に構成され、図外の油圧シリンダにより、基端側アーム11の延長方向に沿って進退するように構成されている。
即ち、アーム10は、ベース2の進行方向に対して左右方向及び上下方向に揺動可能で、かつ、伸縮可能に構成されている。
支保工建込用アクチュエータ3Bは、例えば、伸縮可能に構成されたブーム30と、キャッチャー40とを備える。
基端側ブーム31は、垂直方向、及び、水平方向に揺動可能となるように基端がベース2に取付けられ、図外の油圧シリンダにより、垂直方向、及び、水平方向の揺動動作を行うように構成されている。
先端側ブーム32は、基端側ブーム31の延長方向に沿った方向(基端側ブーム31の中心軸に沿った方向)に進退可能に構成され、図外の油圧シリンダにより、基端側ブーム31の延長方向に沿って進退するように構成されている。
固定体45の把持爪47は、固定体45の他端45a側より固定体45の中心軸と直交する方向に突出するように設けられる。
スライダ46の把持爪48は、固定体45の他端45aに近いスライダ46の他端46aよりスライダ46の中心軸と直交する方向に突出するように設けられる。
即ち、固定体45の把持爪47とスライダ46の把持爪48とが互いに向かい合うように設けられている。
油圧シリンダ44は、例えば筒状の固定体45及びスライダ46の内側に配置されて、一端が固定体45に連結され、他端がスライダ46に連結されている。
従って、油圧シリンダ44を駆動させて、スライダ46の他端46aを固定体45の他端45aに近付く方向Fに移動させた場合に、固定体45の把持爪47とスライダ46の把持爪48とが接近して固定体45の把持爪47とスライダ46の把持爪48との間に、支保工を形成するH形鋼、又は、後述のノズル装置50の取付部51を構成するH形鋼を把持可能となる。
ノズル4は、ノズル口(吹出口)4aをトンネル空洞部90の周方向及びトンネル空洞部90の軸方向に沿って揺動させることが可能となるように、連結部52を介して取付部51に連結され、図外の油圧シリンダにより、当該揺動動作を行うように構成されている。
即ち、図2に示すように、支保工建込用アクチュエータ3Bは、伸縮可能に構成されたブーム30が、垂直方向、及び、水平方向に揺動可能となるようにベース2に取付けられ、ブーム30の先端側に連結部49を介してキャッチャー40の交差アーム41がトンネル空洞部90の周方向及び軸方向に沿って揺動可能となるように連結され、かつ、ノズル装置50の取付部51が交差アーム41の両端の把持部42,42により把持されたことにより、支保工建込用アクチュエータ3Bの先端側にノズル4が設けられた構成となっている。
地山を掘削する作業、及び、こそく作業終了後に、支保工建込用アクチュエータ3Bを用いて支保工の建込作業を行う。
例えば、支保工の建込作業終了後、作業籠を駆動して、トンネル空洞部の壁面に金網張り作業を行う間に、支保工建込用アクチュエータ3Bのキャッチャー40の把持部42,42にノズル装置50の取付部51であるH形鋼を把持させることにより、支保工建込用アクチュエータ3Bの先端側にノズル4を設ける。支保工建込用アクチュエータ3Bの先端側にノズル4を設ける作業は、例えば、図外の作業台(馬)上にノズル装置50の取付部51であるH形鋼を掛け渡しておいて、支保工建込用アクチュエータ3Bを遠隔操作することにより行うことが可能である。
その後、1つの吹付用アクチュエータ3A、2つの支保工建込用アクチュエータ3B,3Bの先端側にそれぞれ設けられた各ノズル4,4,4とコンクリート供給手段及び急結剤供給手段とを連結することにより、コンクリート供給手段から各ノズル4,4,4にコンクリートを供給できて、かつ、急結剤供給手段から各ノズル4,4,4に急結剤を供給できるように構成する。
そして、1つの吹付用アクチュエータ3A、2つの支保工建込用アクチュエータ3B,3Bの駆動、及び、これらアクチュエータ3A,3B,3Bの先端側にそれぞれ設けられた各ノズル4,4,4の駆動を制御することにより、掘削中のトンネル空洞部90の内空面92に対して、各ノズル4,4,4を用いて吹付作業を行う。
以上により、3つのアクチュエータ3A,3B,3B及び3つのノズル4,4,4を用いて吹付作業を行えるため、吹付作業に要する時間を短縮でき、吹付作業の作業効率をより向上できる。
また、支保工建込用アクチュエータ3B,3Bを駆動させて支保工建込作業を行った後に、支保工建込用アクチュエータ3B,3B及びノズル4,4を駆動させて吹付作業を行うことができるようになるので、トンネル施工の作業効率をより向上できるようになる。
3B 支保工建込用アクチュエータ、4 ノズル、42 把持部、51 取付部、
90 トンネル空洞部、92 内空面。
Claims (5)
- 掘削中のトンネル空洞部の内空面に覆工吹付材を吹き付ける吹付方法であって、
掘削中のトンネル空洞部の下面を自走可能に構成されたベースに伸縮及び揺動可能に設けられた3つ以上のアクチュエータを備えた吹付装置を用い、
3つ以上のアクチュエータの先端側にそれぞれ覆工吹付材吹付用のノズルを設けて、当該3つ以上の覆工吹付材吹付用のノズルを用いてトンネル空洞部の内空面に覆工吹付材を吹き付けることを特徴とする吹付方法。 - 3つ以上のアクチュエータのうちの少なくとも1つが、支保工建込用アクチュエータであることを特徴とする請求項1に記載の吹付方法。
- 3つ以上のアクチュエータが、少なくとも、1つの吹付用アクチュエータ、及び、2つの支保工建込用アクチュエータであることを特徴とする請求項1に記載の吹付方法。
- ノズルは、支保工建込用アクチュエータの先端側に着脱可能に取付けられたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の吹付方法。
- ノズルが取付部に取付けられ、当該ノズルが取り付けられた取付部が支保工建込用アクチュエータの先端側に設けられた把持部で把持されることにより、当該ノズルが支保工建込用アクチュエータの先端側に着脱自在に取付けられたことを特徴とする請求項4に記載の吹付方法。
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