JP2019026475A - 記録装置 - Google Patents

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大塚 一雄
Kazuo Otsuka
一雄 大塚
中田 聡
Satoshi Nakata
聡 中田
克己 山田
Katsumi Yamada
山田  克己
真冬 西
Mafuyu Nishi
真冬 西
賢一 古屋
Kenichi Furuya
賢一 古屋
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Abstract

【課題】カセットの長さを切り換え可能な構成において、より適切にカセット上部を覆う。カセット上部を覆うカバーを備えた構成において、ユーザーの取り扱い性を向上させる。
【解決手段】記録装置は、記録部と、媒体収容領域を備え、装置本体に対して着脱可能であるとともに媒体収容領域が着脱方向に沿って拡大及び縮小可能に構成された媒体収容カセットとを備え、媒体収容カセットはメインカセット部と、メインカセット部に対し媒体収容カセットの取り外し方向に位置し、媒体収容領域の一部を形成し、第1状態と第1状態より取り外し方向に変位して媒体収容領域を拡大する第2状態とを切り換え可能なサブカセット部とを備え、装置本体はサブカセット部の第1状態に対応した第1カバー位置と第2状態に対応した第2カバー位置との間で変位可能に設けられた、媒体収容領域の取り外し方向側の上部を覆うカバーを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、媒体を収容する媒体収容カセットを備えた記録装置に関する。
プリンターや複写機に代表される記録装置において、装置本体に対して着脱可能な給紙カセットは従来から広く用いられている。また、給紙カセットには、特許文献1に示される様に、給紙カセットが本体と引き出し部とで構成され、引き出し部を引き出すことで給紙カセットの長さが長くなり、引き出し部を引き出す前に比べて大きいサイズのシートを収納できる様に構成されたものもある。
また特許文献2に示される様に、給紙カセット(トレイ)の上部を覆うカバーを備えるものもある。この様なカバーは例えば、カセット内部への異物や塵埃等の入り込みを防止する為に設けられる。
特開2008−184297号公報 特開2017−077932号公報
特許文献1記載の給紙カセットにおいて本体にカバーを設けると、引き出し部を引き出した場合に、カバーによって覆うことができない範囲が引き出し側に広く形成されてしまう虞がある。また、引き出し部にカバーを設けると、引き出し部を引き出した場合に、カバーによって覆うことが出来ない範囲が本体側に広く形成されてしまう虞がある。
加えて、引き出し部の位置が切り換わる度にユーザーがその都度カバーの位置を調整する様な構成であると、ユーザーの操作が煩雑となり好ましくない。
また、給紙カセットの上部を覆うカバーを設けると、それに伴うコストアップが生じる。
そこで本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、カセットの長さを切り換え可能な構成において、より適切にカセット上部を覆うことにある。また本発明の他の目的は、カセット上部を覆うカバーを備えた構成において、ユーザーの取り扱い性を向上させることにある。また本発明の他の目的は、給紙カセットを覆う構成を、コストアップを抑えつつ得ることにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に対して記録を行う記録部と、媒体を収容する媒体収容領域を備え、前記記録部を備える装置本体に対して着脱可能であるとともに、前記媒体収容領域が着脱方向に沿って拡大及び縮小可能に構成された媒体収容カセットと、を備え、前記媒体収容カセットは、前記媒体収容領域の一部を形成するメインカセット部と、前記メインカセット部に対し前記媒体収容カセットの前記装置本体からの取り外し方向に位置し、前記媒体収容領域の一部を形成するとともに、第1状態と、当該第1状態より前記取り外し方向に変位して前記媒体収容領域を拡大する第2状態と、を切り換え可能なサブカセット部と、を備え、前記装置本体は、前記サブカセット部の前記第1状態に対応した第1カバー位置と前記第2状態に対応した第2カバー位置との間で変位可能に設けられた、前記媒体収容領域の前記取り外し方向側の上部の一部を覆うカバーを備えることを特徴とする。
本態様によれば、記録装置の装置本体は、前記サブカセット部の前記第1状態に対応した第1カバー位置と前記第2状態に対応した第2カバー位置との間で変位可能に設けられた、前記媒体収容領域の前記取り外し方向側の上部の一部を覆うカバーを備えるので、前記サブカセット部の状態が前記第1状態及び前記第2状態のいずれであっても、適切に前記媒体収容領域の前記取り外し方向側の上部を覆うことができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記カバーは、モーターの動力を得て変位することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーは、モーターの動力を得て変位するので、ユーザーが前記カバーを操作することなく前記媒体収容領域の装置手前側の上部を覆うことができ、ユーザによる媒体収容カセットの取り扱い性が向上する。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記カバーは、装置高さ方向において前記媒体収容カセットの一部とオーバーラップすることを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーは、装置高さ方向において前記媒体収容カセットの一部とオーバーラップするので、装置高さ方向の装置寸法を抑制できる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記カバーを前記第2カバー位置に向けて押し付ける押し付け部材を備え、前記カバーが、前記押し付け部材の押し付け力により、前記サブカセット部の状態切り換えに連動して変位することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーを前記第2カバー位置に向けて押し付ける押し付け部材を備え、前記カバーが、前記押し付け部材の押し付け力により、前記サブカセット部の状態切り換えに連動して変位するので、前記カバーの操作が不要となり、ユーザーによる媒体収容カセットの取り扱い性が向上する。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記カバーは、前記取り外し方向側の自由端に手掛け凹部を備え、前記媒体収容カセットが前記装置本体に完全に装着され、且つ、前記サブカセット部が前記第1状態をとる際に、当該媒体収容カセットは、前記装置本体の手前側の側面から非突出状態となり、前記媒体収容カセットが前記装置本体に完全に装着され、且つ、前記サブカセット部が前記第2状態をとる際に、当該媒体収容カセットは、前記装置本体の手前側の側面から突出するとともに、前記手掛け凹部が露呈することを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体収容カセットが前記装置本体に完全に装着され、且つ、前記サブカセット部が前記第2状態をとる際に、当該媒体収容カセットは、前記装置本体の手前側の側面から突出するとともに、前記手掛け凹部が露呈するので、前記サブカセット部が前記第2状態にある際に前記媒体収容カセットを前記装置本体から取り外さずに、前記カバーを操作することで、媒体を収容することができる。
本発明の第6の態様は、媒体に対して記録を行う記録部と、媒体を収容する媒体収容領域を備え、前記記録部を備える装置本体に対して着脱可能な媒体収容カセットと、を備え、前記媒体収容カセットは、前記媒体収容領域の一部の上部を覆うカバーを備え、前記カバーは、前記媒体収容領域に収容された媒体の前記取り外し方向側のエッジである後端エッジの位置を規制する後端エッジガイドを備えるとともに、前記着脱方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体収容領域の一部の上部を覆うカバーは、前記取り外し方向側の媒体のエッジである後端エッジの位置を規制する後端エッジガイドを備えるとともに、前記着脱方向にスライド可能に設けられているので、媒体の後端エッジの位置に前記後端エッジガイドを合わせると、その上部領域を前記カバーが覆うこととなり、収容されている媒体上部への塵埃等の付着を好適に抑制できるとともに、ユーザーによる媒体収容カセットの取り扱い性が向上する。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記後端エッジガイドの下端部は、前記媒体収容領域において媒体を載置する媒体載置面以下の高さにあることを特徴とする。
本態様によれば、前記後端エッジガイドの下端部は、前記媒体収容領域において媒体を載置する媒体載置面以下の高さにあるので、積重された媒体の全て(特に、最下位の媒体)に対して後端エッジ位置を適切に規制できる。
本発明の第8の態様は、第6のまたは第7の態様において、前記カバーは、当該カバーの装置奥側を支点に回転可能に設けられ、回転することにより前記媒体収容領域の一部を開閉することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーは、当該カバーの装置奥側を支点に回転可能に設けられ、回転することにより前記媒体収容領域の一部を開閉するので、前記媒体収容領域への媒体の補充が容易となる。
本発明の第9の態様は、第6のまたは第7の態様において、前記カバーは、当該カバーの装置手前側を支点に回転可能に設けられ、回転することにより前記媒体収容領域の一部を開閉することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーは、当該カバーの装置手前側を支点に回転可能に設けられ、回転することにより前記媒体収容領域の一部を開閉するので、前記媒体収容領域の装置奥側に媒体を収容する場合(例えば、小サイズの媒体を収容する場合)、作業性が良好となる。
本発明の第10の態様は、第6から第9の態様のいずれかにおいて、前記カバーは、当該カバーの変位方向に沿って延設された側壁に形成されるガイド溝に沿って変位することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーは、当該カバーの変位方向に沿って延設された側壁に形成されるガイド溝に沿って変位するので、前記カバーが安定して変位することができる。
本発明の第11の態様は、媒体に対して記録を行う記録部と、媒体を収容する媒体収容領域を備え、前記記録部を備える装置本体に対して着脱可能であるとともに、前記媒体収容領域が着脱方向に沿って拡大及び縮小可能に構成された媒体収容カセットと、を備え、前記媒体収容カセットは、前記媒体収容領域の一部を形成するメインカセット部と、前記メインカセット部に対し前記媒体収容カセットの前記装置本体からの取り外し方向に位置し、前記媒体収容領域の一部を形成するとともに、第1状態と、当該第1状態より前記取り外し方向に変位して前記媒体収容領域を拡大する第2状態と、を切り換え可能なサブカセット部と、前記媒体収容領域における前記取り外し方向側の上部を覆う、前記サブカセット部に設けられたカバーと、を備え、前記カバーは、回転することにより、前記サブカセット部の前記取り外し方向側の壁に沿って倒れた第1姿勢と、前記第1姿勢から起き上がることで前記媒体収容領域における前記取り外し方向側の上部を覆う第2姿勢と、を切り換え、前記メインカセット部には前記カバーと係合する係合突起が設けられ、前記サブカセット部を前記第1状態から前記第2状態に切り換えることにより、前記係合突起が前記カバーを前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り換えることを特徴とする。
本態様によれば、前記サブカセット部を前記第1状態から前記第2状態に切り換えることにより、前記係合突起が前記カバーを前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り換えるので、前記カバーをそれ単体で操作する必要がなく、ユーザーによる媒体収容カセットの取り扱い性が向上する。
本発明の第12の態様に係る記録装置は、媒体に対して記録を行う記録部と、前記記録部を備える装置本体に設けられ、給送される媒体を載置する載置面を有するとともに、前記載置面の非展開状態である収納状態と、前記載置面が前記装置本体の外側に展開されて前記載置面に媒体を載置可能となる展開状態と、を切り換え可能な給送トレイと、前記記録部により記録が行われて排出される媒体を受ける媒体受け面を有するとともに、前記媒体受け面の非展開状態である第1状態と、前記媒体受け面が前記装置本体の外側に展開される第2状態と、を切り換え可能な媒体受けトレイと、を備え、前記媒体受けトレイは、前記第1状態と前記第2状態との間で、前記給送トレイに載置された媒体を覆う状態となることを特徴とする。
本態様によれば、記録が行われて排出される媒体を受ける媒体受けトレイが、前記給送トレイに載置された媒体を覆うので、前記給送トレイを覆う専用のカバーを設ける必要がなく、装置のコストアップを抑制できる。
本発明の第13の態様は、第12の態様において、前記媒体受けトレイが前記給送トレイに載置された媒体を覆う状態において、前記給送トレイに載置された媒体は、媒体給送方向と交差する方向である媒体幅方向の側方から視認可能となることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体受けトレイが前記給送トレイに載置された媒体を覆う状態において、前記給送トレイに載置された媒体は、媒体給送方向と交差する方向である媒体幅方向の側方から視認可能となるので、前記給送トレイに載置された媒体の残量を容易に確認することができる。
本発明の第14の態様は、第12のまたは第13の態様において、前記媒体受けトレイは、前記第2状態において最も前記装置本体側に位置するベーストレイと、当該ベーストレイより前記装置本体から遠い側に位置する少なくとも一つのサブトレイと、を備え、前記ベーストレイ及び前記サブトレイは、前記第1状態において前記装置本体内部に収納され、前記ベーストレイを前記装置本体から引き出すことにより、当該ベーストレイが前記給送トレイに載置された媒体を覆うことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体受けトレイの前記第2状態において最も前記装置本体側に位置するベーストレイによって、前記給送トレイに載置された媒体を覆うことができるので、前記給送トレイに載置された媒体を確実に覆うことができる。
本発明の第15の態様は、第14の態様において、前記給送トレイは、回動することにより前記収納状態と前記展開状態とを切り換える構成であり、前記給送トレイが前記収納状態にある際、当該給送トレイが、前記ベーストレイ及び前記サブトレイの前記装置本体からの進出経路及び媒体の排出口を塞ぎ、前記給送トレイが前記収納状態から前記展開状態に切り換わることにより、当該給送トレイが前記進出経路を開放することを特徴とする。
本態様によれば、前記給送トレイが前記収納状態にある際、当該給送トレイが、前記ベーストレイ及び前記サブトレイの前記装置本体からの進出経路及び媒体の排出口を塞ぐので、装置内部への塵埃等の侵入を抑制できる。
本発明の第16の態様は、第15の態様において、前記給送トレイが前記収納状態にある際、当該給送トレイにおいて前記載置面とは反対側の面と、装置前面とが面一になることを特徴とする。
本態様によれば、前記給送トレイが前記収納状態にある際、当該給送トレイにおいて前記載置面とは反対側の面と、装置前面とが面一になる構成において、上述した第14の態様の作用効果が得られる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 サブカセット部を第2状態とした状態のプリンターの外観斜視図。 サブカセット部の第1状態と第2状態との切り換え及びカバーの第1カバー位置と第2カバー位置との切り換えを示す模式図。 第1の実施形態の変更例においてカバーが第1カバー位置に位置する状態を示す斜視図。 第1の実施形態の変更例においてカバーが第2カバー位置に位置する状態を示す斜視図。 第2の実施形態に係る媒体収容カセット及びカバーの斜視図。 媒体収容カセットに設けられたガイド溝及びカバーとの関係を示す斜視図。 媒体収容カセットの装置奥行き方向手前側でカバーを回動させた状態を示す斜視図。 媒体収容カセットに対してカバーを装置奥行き方向に移動させた状態及び装置奥行き方向奥側でカバーを回動させた状態を示す斜視図。 第3の実施形態に係る媒体収容カセットにおけるサブカセット部の第1状態を示す斜視図。 第3の実施形態に係る媒体収容カセットにおけるサブカセット部の第2状態を示す斜視図。 第3の実施形態に係るカバーの第1姿勢と第2姿勢との切り換えを示す模式図。 第3の実施形態に係るカバーの変更例における第1姿勢と第2姿勢との切り換えを示す模式図。 第4の実施形態に係るカバーの第1姿勢と第2姿勢との切り換えを示す模式図。 第5の実施形態に係るプリンターにおけるカバーの第1姿勢を示す斜視図。 第5の実施形態に係るプリンターにおけるカバーの第2姿勢を示す斜視図。 第5の実施形態に係るカバーの第1姿勢と第2姿勢との切り換えを示す模式図。 第6の実施形態に係るプリンターにおいて給送トレイの収納状態を示す外観斜視図。 第6の実施形態に係るプリンターにおいて給送トレイの展開状態を示す外観斜視図。 展開状態における給送トレイに媒体をセットした状態を示す斜視図。 装置本体からベーストレイを展開させた状態を示す斜視図。 装置本体からベーストレイ及びサブトレイを展開させた状態を示す斜視図。 給送トレイと媒体受けトレイとの関係を示す平面図。 給送トレイと媒体受けトレイとの関係を示す側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施形態においてのみ説明し、以後の実施形態においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2はサブカセット部を第2状態とした状態のプリンターの外観斜視図であり、図3はサブカセット部の第1状態と第2状態との切り換え及びカバーの第1カバー位置と第2カバー位置との切り換えを示す模式図であり、図4は第1の実施形態の変更例においてカバーが第1カバー位置に位置する状態を示す斜視図である。
図5は第1の実施形態の変更例においてカバーが第2カバー位置に位置する状態を示す斜視図であり、図6は第2の実施形態に係る媒体収容カセット及びカバーの斜視図であり、図7は媒体収容カセットに設けられたガイド溝及びカバーとの関係を示す斜視図であり、図8は媒体収容カセットの装置奥行き方向手前側でカバーを回動させた状態を示す斜視図である。
図9は媒体収容カセットに対してカバーを装置奥行き方向に移動させた状態及び装置奥行き方向奥側でカバーを回動させた状態を示す斜視図であり、図10は第3の実施形態に係る媒体収容カセットにおけるサブカセット部の第1状態を示す斜視図であり、図11は第3の実施形態に係る媒体収容カセットにおけるサブカセット部の第2状態を示す斜視図であり、図12は第3の実施形態に係るカバーの第1姿勢と第2姿勢との切り換えを示す模式図である。
図13は第3の実施形態に係るカバーの変更例における第1姿勢と第2姿勢との切り換えを示す模式図であり、図14は第4の実施形態に係るカバーの第1姿勢と第2姿勢との切り換えを示す模式図であり、図15は第5の実施形態に係るプリンターにおけるカバーの第1姿勢を示す斜視図であり、図16は第5の実施形態に係るプリンターにおけるカバーの第2姿勢を示す斜視図であり、図17は第5の実施形態に係るカバーの第1姿勢と第2姿勢との切り換えを示す模式図である。
図18は第6の実施形態に係るプリンターにおいて給送トレイの収納状態を示す外観斜視図であり、図19は第6の実施形態に係るプリンターにおいて給送トレイの展開状態を示す外観斜視図であり、図20は展開状態における給送トレイに媒体をセットした状態を示す斜視図である。
図21は装置本体からベーストレイを展開させた状態を示す斜視図であり、図22は装置本体からベーストレイ及びサブトレイを展開させた状態を示す斜視図であり、図23は給送トレイと媒体受けトレイとの関係を示す平面図であり、図24は給送トレイと媒体受けトレイとの関係を示す側面図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が媒体収容カセットの幅方向、すなわち装置幅方向を示し、Y方向が媒体収容カセットの装置本体に対する着脱方向、すなわち装置奥行き方向を示し、Z方向が装置高さ方向を示している。尚、各図において+Y方向を媒体収容カセットの取り外し方向とし、−Y方向を媒体収容カセットの取り付け方向とする。
■■■第1の実施形態■■■■
<<<プリンターの概要>>>
図1及び図2において、プリンター10は装置本体12と、記録部14と、パネル部16と、媒体支持トレイ18と、媒体収容カセット20とを備えている。本実施形態において、記録部14は、装置幅方向(X軸方向)に移動可能なキャリッジとして構成されている。記録部14の下部には、インクを吐出可能な記録ヘッド14aが設けられている。
本実施形態において、パネル部16は、装置本体12に対して回動可能に構成されている。パネル部16は、装置本体12の前面12aの一部を構成する姿勢(図1及び図2に示す姿勢)と、装置本体12の前面側に向けて回動した姿勢(図4及び図5に示す姿勢)との間を切り換え可能である。
媒体支持トレイ18は、装置本体12内に収納された状態(不図示)と、装置本体12の装置前面側に展開した状態(図1における二点鎖線部)とを切り換え可能に構成されている。媒体支持トレイ18は、パネル部16を装置本体12に対して前面側に回動させた状態で装置本体12内から装置前面側に展開することができる。媒体支持トレイ18は、記録部14において記録が行われて排出される媒体を支持可能に構成されている。本実施形態において媒体支持トレイ18は、装置本体12内に設けられた不図示の駆動源(駆動モーター)により収納状態の位置と展開状態の位置との間を変位可能に構成されている。
<<<媒体収容カセットについて>>>
本実施形態において媒体収容カセット20は、装置高さ方向において媒体支持トレイ18の下方側に配置されている。媒体収容カセット20は装置奥行き方向において装置本体12の前面12a側から装置本体12に対して着脱可能に構成されている。
媒体収容カセット20が装置本体12に完全に装着された状態で、装置本体12の前面12aには開口21が形成される。具体的には、開口21は、装置高さ方向においてパネル部16と媒体収容カセット20との間に設けられている。本実施形態によれば、媒体収容カセット20の上方に開口21が形成されているので、装置本体12に装着された媒体収容カセット20を取り外す際、開口21にユーザーが手指を差し込むことで媒体収容カセット20に手指が掛かり易くなり、媒体収容カセット20の取り外し時の操作性を向上させることができる。尚、開口21を設けない構成としても良い。
図3の上の図及び下の図に示すように、媒体収容カセット20は、メインカセット部22と、サブカセット部24とを備えている。メインカセット部22及びサブカセット部24は、その内側に媒体収容領域R1を形成している。媒体収容領域R1には、一例として図4に示すように複数枚の媒体Pを収容可能である。尚、本実施形態における媒体Pとは、一例として、A4サイズやB5サイズの用紙、写真紙、葉書等のサイズが異なる媒体を含んでいる。
本実施形態においてサブカセット部24は、メインカセット部22に対して装置奥行き方向前面側(取り外し方向)に位置している。サブカセット部24は、メインカセット部22に対して、図3の上の図に示す第1状態と、図3の下の図に示す第2状態とを切り換え可能に構成されている。
メインカセット部22の底部には、第1係合部22aと、第2係合部22bとが設けられている。本実施形態において第1係合部22a及び第2係合部22bは、一例としてメインカセット部22の底部に開口部として設けられている。第2係合部22bは、装置奥行き方向において第1係合部22aに対して装置奥行き方向前面側(+Y方向側)に距離L1分離れた位置に設けられている。
サブカセット部24には、装置奥行き方向背面側に向けて延びる掛止部24aが設けられている。掛止部24aは、一例として装置高さ方向上方側に突出するフック状に形成されており、第1係合部22aあるいは第2係合部22bに対して係合可能に構成されている。
具体的には、図3の上の図では、サブカセット部24の掛止部24aは、メインカセット部22の第1係合部22aと係合している状態(第1状態)である。この状態では、メインカセット部22及びサブカセット部24は媒体収容領域R1を形成している。サブカセット部24を第1状態から第2状態に向けて装置奥行き方向前方側に移動させる際、掛止部24aが第1係合部22aから抜け出し、第1係合部22aと掛止部24aとの係合状態が解除される。その結果、サブカセット部24をメインカセット部22に対して装置奥行き方向前面側に移動させることができる。
図3の下の図において、サブカセット部24を装置奥行き方向前面側に向けて距離L1分移動させると、掛止部24aが、第2係合部22b内に入り込み、掛止部24aと第2係合部22bとが係合状態となる。その結果、サブカセット部24はメインカセット部22に対して第2状態となる。ここで、サブカセット部24は、装置本体12の前面12a(装置本体12の手前側の側面)に対して非突出状態(図1)から突出状態(図2)へと変位する。尚、図1に示すようにサブカセット部24は、非突出状態において装置本体12の前面12aと面一であり、装置本体12の前面12aの一部を構成している。
媒体収容領域R1は、サブカセット部24がメインカセット部22に対して装置奥行き方向前面側に距離L1移動した分、媒体の収容領域が拡大し、媒体収容領域R1−1となる。したがって、媒体収容領域R1−1では、媒体収容領域R1に収容される媒体のサイズ以上の媒体を収容可能となる。
本実施形態では、装置高さ方向においてメインカセット部22及びサブカセット部24の上方にカバー26が設けられている。カバー26は、装置奥行き方向にスライド移動可能に構成されている。カバー26の装置奥行き方向前面側端部(カバー26の自由端)には、手掛け凹部26a(図2)が設けられている。
サブカセット部24の上部には、カバー係合部24bが設けられている。カバー26と装置本体12との間には押し付け部材28が設けられている。本実施形態において、押し付け部材28の押し付け力は、カバー26をカバー係合部24bに押し付ける方向に作用している。尚、本実施形態において押し付け部材28は、一例として圧縮ばねとして構成されている。図3の上の図に示すように、カバー26と、サブカセット部24(媒体収容カセット20)、より具体的にはカバー係合部24bとは装置高さ方向において領域Aでオーバーラップする構成となっている。
カバー26は、サブカセット部24がメインカセット部22に対して第1状態(図3の上の図)である際、押し付け部材28の押し付け力に抗してサブカセット部24のカバー係合部24bにより装置本体12内に押し込まれた状態にある。この状態では、カバー26は、装置本体12内にサブカセット部24とともに収納された状態であるので、手掛け凹部26aは、露呈しない状態にある。
サブカセット部24がメインカセット部22に対して第1状態(図3の上の図)から第2状態(図3の下の図)に切り換わる際、カバー26は押し付け部材28の押し付け力により、カバー係合部24bに押し付けられた状態でサブカセット部24と連動して装置奥行き方向前面側に変位する。その結果、カバー26は、装置本体12の前面12a側から突出したサブカセット部24の突出部分(装置奥行き方向手前側の一部)を覆った状態となる(図2)。この状態では、カバー26の手掛け凹部26aが露呈する。
カバー26の手掛け凹部26aが露呈するので、ユーザーが手掛け凹部26aを操作してカバー26を押し付け部材28の押し付け力に抗して装置本体12内に押し込むことができる。これにより、サブカセット部24の上部をカバー26に覆われた状態からカバー26を装置本体12内に押し込んで開口した状態とすることができる。その結果、ユーザーは、媒体収容カセット20の媒体収容領域R1−1(図3下の図)にアクセス可能となり、媒体収容領域R1−1内に媒体を供給することができる。
上記説明をまとめると、プリンター10は、媒体に対して記録を行う記録部14と、媒体を収容する媒体収容領域R1を備え、記録部14を備える装置本体12に対して着脱可能であるとともに、媒体収容領域R1が着脱方向である装置奥行き方向に沿って拡大及び縮小可能に構成された媒体収容カセット20と、を備え、媒体収容カセット20は、媒体収容領域R1の一部を形成するメインカセット部22と、メインカセット部22に対し媒体収容カセット20の装置本体12からの取り外し方向である装置奥行き方向前面側に位置し、媒体収容領域R1の一部を形成するとともに、第1状態と、当該第1状態より取り外し方向である装置奥行き方向前面側に変位して媒体収容領域R1を拡大する第2状態と、を切り換え可能なサブカセット部24とを備え、装置本体12は、サブカセット部24の第1状態に対応した第1カバー位置と第2状態に対応した第2カバー位置との間で変位可能に設けられた、媒体収容領域R1の取り外し方向である装置奥行き方向前面側の上部の一部を覆うカバー26を備える。
上記構成によれば、プリンター10の装置本体12は、サブカセット部24の第1状態に対応した第1カバー位置と第2状態に対応した第2カバー位置との間で変位可能に設けられた、媒体収容領域R1の取り外し方向である装置奥行き方向前面側の上部の一部を覆うカバー26を備えるので、サブカセット部24の状態が第1状態及び第2状態のいずれであっても、適切に媒体収容領域R1の取り外し方向である装置奥行き方向前面側の上部を覆うことができる。
カバー26は、装置高さ方向において媒体収容カセット20の一部、具体的にはサブカセット部24のカバー係合部24bと領域Aでオーバーラップする。この構成によれば、装置高さ方向の装置寸法を抑制できる。
カバー26を第2カバー位置に向けて押し付ける押し付け部材28を備え、カバー26が、押し付け部材28の押し付け力により、サブカセット部24の状態切り換えに連動して変位する。この構成によれば、カバー26の操作が不要となり、ユーザーによる媒体収容カセット20の取り扱い性が向上する。
カバー26は、取り外し方向である装置奥行き方向前面側の自由端に手掛け凹部26aを備え、媒体収容カセット20が装置本体12に完全に装着され、且つ、サブカセット部24が第1状態をとる際に、当該媒体収容カセット20は、装置本体12の手前側の側面である前面12aから非突出状態となり、媒体収容カセット20が装置本体12に完全に装着され、且つ、サブカセット部24が第2状態をとる際に、当該媒体収容カセット20は、装置本体12の手前側の側面である前面12aから突出するとともに、手掛け凹部26aが露呈する。
この構成によれば、媒体収容カセット20が装置本体12に完全に装着され、且つ、サブカセット部24が第2状態をとる際に、当該媒体収容カセット20は、装置本体12の手前側の側面である前面12aから突出するとともに、手掛け凹部26aが露呈するので、サブカセット部24が第2状態にある際に媒体収容カセット20を装置本体12から取り外さずに、カバー26を操作することで、媒体Pを収容することができる。
<<<第1の実施形態の変更例>>>
(1)本実施形態では、カバー26は押し付け部材28の押し付け力により、サブカセット部24に連動するように構成したが、この構成に代えて、カバー26とサブカセット部24との動作を独立して行う様に構成してもよい。図4及び図5において具体的な構成を説明する。尚、図4及び図5において媒体収容カセット20、メインカセット部22、サブカセット部24の構成は第1の実施形態と同様の構成とする。
図4及び図5に示すように、媒体収容カセット20の上方にカバー30を設けている。カバー30は、一例として装置本体12内に設けられた不図示の駆動源により装置本体12内に収納された状態(図4)と、装置本体12から装置前方側に展開して、装置前面側に突出したサブカセット部24の上部を覆う状態(図5)とを切り換え可能に構成されている。尚、不図示の駆動源は、媒体支持トレイ18を駆動する駆動源と駆動力を共有してもよい。
(2)本実施形態では、カバー26については押し付け部材28の押し付け力によりサブカセット部24に連動する構成、あるいはカバー30については不図示の駆動源により駆動する構成としたが、ユーザーが手動でこれらのカバー26、30を媒体収容カセット20に対して移動させるように構成してもよい。
(3)本実施形態では、サブカセット部24は、メインカセット部22に対して第1状態と、第2状態との間を移動可能に構成している。本実施形態では、第2状態は、図3下の図に示す位置のみとしたが、さらに、第2状態における引き出し位置を図3下の図に示す位置に加えて、装置奥行き方向前面側方向にサブカセット部24を引き出すための複数の引き出し位置を設けてもよい。このことは、以降説明する第3の実施形態でも同様である。
(4)本実施形態において、サブカセット部24は非突出状態において装置本体12の前面12aと面一となるように構成したが、前面12aから突出していてもよい。このことは、以降説明する第3の実施形態でも同様である。
カバー30は、モーターの動力を得て変位する。この構成によれば、カバー30は、モーターの動力を得て変位するので、ユーザーがカバー30を操作することなく媒体収容領域R1の装置手前側の上部を覆うことができ、ユーザーによる媒体収容カセット20の取り扱い性が向上する。
■■■第2の実施形態■■■■
次いで、図6ないし図9において、媒体収容カセットの第2の実施形態について説明する。図6及び図7において媒体収容カセット32は、装置高さ方向上方側が開口する箱状体として形成されている。その内側は、媒体収容領域R2として構成されている。媒体収容カセット32の底面32aには、底面32aよりも装置高さ方向下方側に凹んでいる凹部32bが形成されている。尚、底面32aは、媒体収容領域R2内に収容された媒体Pの載置面として機能する。媒体収容カセット32の装置幅方向(X軸方向)両端部には、装置奥行き方向に延在するとともに底面32aから装置高さ方向上方に突出する一対の側壁32cが設けられている。
図7において、側壁32cには、装置奥行き方向に延びるガイド溝32dが設けられている。装置奥行き方向においてガイド溝32dの両端部には、回動許容部32eが設けられている。回動許容部32eは、装置高さ方向上方側に向けて延び、装置高さ方向上方に開口している。
一対の側壁32cには、カバー34が装置奥行き方向にスライド移動可能に取り付けられている。本実施形態では、カバー34は、媒体収容カセット32の装置奥行き方向前面側端部において媒体収容領域R2の少なくとも一部の上部を覆うように構成されている。
カバー34において装置幅方向(X軸方向)の両端部には、それぞれ装置奥行き方向に間隔をおいて一対の回動軸34aが設けられている。具体的には、一対の回動軸34aはカバー34の装置幅方向における端部において装置奥行き方向前面側端部及び背面側端部にそれぞれ設けられ、装置幅方向においてカバー34の外側に向けて突出している。
カバー34の回動軸34aは、側壁32cのガイド溝32dに受け入れられている。回動軸34aがガイド溝32dに沿って移動することによりカバー34は媒体収容カセット32に対して装置奥行き方向にスライド移動できる。
図6において、カバー34の下部から装置高さ方向下方側に向かって後端エッジガイド34bが延びている。後端エッジガイド34bは、媒体収容領域R2に収容された媒体Pの装置奥行き方向前面側のエッジ(後端エッジ)の位置を規制する。後端エッジガイド34bの下端は、媒体収容カセット32の凹部32b内に受け入れられている。具体的には、後端エッジガイド34bの下端は、装置高さ方向において媒体収容カセット32の底面32a、つまり媒体の載置面以下の高さに位置している。
次いで、図8において、カバー34が媒体収容カセット32の装置奥行き方向前面側端部に位置した状態で、カバー34の装置奥行き方向前面側端部を装置高さ方向上方側に持ち上げると、カバー34の装置奥行き方向前面側(+Y方向側)の回動軸34aが、回動許容部32eから抜け出て、装置高さ方向上方側に変位する。その結果、カバー34を装置奥行き方向背面側(−Y方向側)の回動軸34aを支点に回動させることができる。
次いで、図9の上の図に示すように、カバー34を媒体収容カセット32の装置奥行き方向前面側端部に位置する状態(図6)から装置奥行き方向背面側(図9の上の図の矢印)にスライド移動させる。カバー34がガイド溝32dに沿って装置奥行き方向側に変位し、カバー34の装置奥行き方向背面側の回動軸34aが、ガイド溝32dの装置奥行き方向背面側端部の回動許容部32eまで移動すると、カバー34のスライド移動が終了する。
この位置で、カバー34の装置奥行き方向背面側端部を装置高さ方向上方側に持ち上げると、カバー34の装置奥行き方向背面側(−Y方向側)の回動軸34aが、回動許容部32eから抜け出て、装置高さ方向上方側に変位する。その結果、カバー34を装置奥行き方向前面側(+Y方向側)の回動軸34aを支点に回動させることができる。
図8及び図9の下の図に示すように、カバー34を媒体収容カセット32の少なくとも一部を覆う姿勢から回動させることにより媒体収容カセット32の媒体収容領域R2へのアクセスが容易となり、媒体収容カセット32への媒体の補充が容易となる。
上記説明をまとめると、媒体Pに対して記録を行う記録部14と、媒体Pを収容する媒体収容領域R2を備え、記録部14を備える装置本体12に対して着脱可能な媒体収容カセット32と、を備え、媒体収容カセット32は、媒体収容領域R2の一部の上部を覆うカバー34を備え、カバー34は、媒体収容領域R2に収容された媒体Pの取り外し方向である装置奥行き方向前面側のエッジである後端エッジの位置を規制する後端エッジガイド34bを備えるとともに、着脱方向である装置奥行き方向にスライド可能に設けられている。
上記構成によれば、媒体収容領域R2の一部の上部を覆うカバー34は、取り外し方向である装置奥行き方向前面側の媒体Pのエッジである後端エッジの位置を規制する後端エッジガイド34bを備えるとともに、着脱方向である装置奥行き方向にスライド可能に設けられているので、媒体Pの後端エッジの位置に後端エッジガイド34bを合わせると、その上部領域をカバー34が覆うこととなり、収容されている媒体P上部への塵埃等の付着を好適に抑制できるとともに、ユーザーによる媒体収容カセット32の取り扱い性が向上する。
後端エッジガイド34bの下端部は、媒体収容領域R2において媒体を載置する媒体載置面である底面32a以下の高さにある。この構成によれば、後端エッジガイド34bの下端部は、媒体収容領域R2において媒体を載置する媒体載置面である底面32a以下の高さにあるので、積重された媒体Pの全て(特に、最下位の媒体)に対して後端エッジ位置を適切に規制できる。
カバー34は、当該カバー34の装置奥側の回動軸34aを支点に回転可能に設けられ、回転することにより媒体収容領域R2の一部を開閉する。この構成によれば、媒体収容領域R2への媒体Pの補充が容易となる。
カバー34は、当該カバー34の装置手前側の回動軸34aを支点に回転可能に設けられ、回転することにより媒体収容領域R2の一部を開閉する。この構成によれば、媒体収容領域R2の装置奥側に媒体を収容する場合(例えば、小サイズの媒体を収容する場合)、作業性が良好となる。
カバー34は、当該カバー34の変位方向に沿って延設された側壁32cに形成されるガイド溝32dに沿って変位する。この構成によれば、カバー34が安定して変位することができる。
■■■第3の実施形態■■■■
次いで、図10ないし図12において媒体収容カセットの第3の実施形態について説明する。媒体収容カセット36は、メインカセット部38と、サブカセット部40とを備えている。メインカセット部38及びサブカセット部40は、その内側に媒体収容領域R3を形成している。サブカセット部40の装置幅方向の側壁40aには、装置奥行き方向に延びるガイド溝40bが形成されている。
メインカセット部38の装置幅方向の側壁38aには、装置幅方向内側に向けて突出する一対の係合突起38bが形成されている。係合突起38bは、サブカセット部40のガイド溝40b内に受け入れられており、サブカセット部40をメインカセット部38に対して装置奥行き方向に変位させる際、ガイド溝40bに沿ってサブカセット部40に対して相対的に、装置奥行き方向に変位する。
サブカセット部40の装置奥行き方向前面側端部にはカバー42が回動軸42aを支点としてサブカセット部40に対して回動可能に取り付けられている。
図10において、係合突起38bが、ガイド溝40bの装置奥行き方向前面側端部に位置している状態が、サブカセット部40のメインカセット部38に対する第1状態である。サブカセット部40の第1状態では、カバー42は図12の上の図に示すようにサブカセット部40の装置奥行き方向前面側の壁40cに沿って倒れた第1姿勢を取っている。
サブカセット部40をメインカセット部38に対して装置奥行き方向前面側に引き出すと、図10に示す状態から図11に示す状態へと移行する。この際、係合突起38bは、ガイド溝40bに沿ってガイド溝40bの装置奥行き方向前面側端部から背面側端部へとサブカセット部40に対して相対的に移動する(図12上の図及び下の図)。
係合突起38bがサブカセット部40に対して装置奥行き方向背面側に相対的に移動する際、係合突起38bはカバー42の下面42bと係合する。その後、係合突起38bは、カバー42の下面42bに設けられたカム形状42cに沿って装置奥行き方向背面側に移動する。その結果、カバー42は係合突起38bの変位に伴って壁40cに沿って倒れた第1姿勢から起き上がり、媒体収容領域R3における装置奥行き方向前面側の上部を覆う第2姿勢へと切り換えられる。
本実施形態では、メインカセット部38に対してサブカセット部40を第1状態から第2状態へ切り換えることにより、カバー42も第1姿勢(倒れた姿勢)から第2姿勢(媒体収容領域の上部を覆う姿勢)へ切り換えることができるとともに、サブカセット部40を第2状態から第1状態へ切り換えることにより、カバー42も第2姿勢から第1姿勢へ切り換えることができる。その結果、媒体収容カセット36におけるユーザーの操作性を向上させることができる。
上記説明をまとめると、記録装置の一例であるプリンターは、媒体Pに対して記録を行う記録部14と、媒体Pを収容する媒体収容領域R3を備え、記録部14を備える装置本体12に対して着脱可能であるとともに、媒体収容領域R3が着脱方向である装置奥行き方向に沿って拡大及び縮小可能に構成された媒体収容カセット36と、を備え、媒体収容カセット36は、媒体収容領域R3の一部を形成するメインカセット部38と、メインカセット部38に対し媒体収容カセット36の装置本体12からの取り外し方向である装置奥行き方向前面側に位置し、媒体収容領域R3の一部を形成するとともに、第1状態と、当該第1状態より取り外し方向である装置奥行き方向前面側に変位して媒体収容領域R3を拡大する第2状態と、を切り換え可能なサブカセット部40と、媒体収容領域R3における取り外し方向である装置奥行き方向前面側の上部を覆う、サブカセット部40に設けられたカバー42と、を備え、カバー42は、回転することにより、サブカセット部40の取り外し方向である装置奥行き方向前面側の壁40cに沿って倒れた第1姿勢と、第1姿勢から起き上がることで媒体収容領域R3における取り外し方向である装置奥行き方向前面側の上部を覆う第2姿勢と、を切り換え、メインカセット部38にはカバー42と係合する係合突起38bが設けられ、サブカセット部40を第1状態から第2状態に切り換えることにより、係合突起38bがカバー42を第1姿勢から第2姿勢に切り換える。
上記構成によれば、サブカセット部40を第1状態から第2状態に切り換えることにより、係合突起38bがカバー42を第1姿勢から第2姿勢に切り換えるので、カバー42をそれ単体で操作する必要がなく、ユーザーによる媒体収容カセット36の取り扱い性が向上する。
<<<第3の実施形態の変更例>>>
次いで、図13において媒体収容カセット36の変更例について説明する。本変更例では、カバー42にカバー42の回動に応じてカバー42から引き出される延長部44を設けている。具体的には、カバー42の下面42bには、カバー42に対してスライド移動可能な延長部44が取り付けられている。カバー42が第1の姿勢にある場合における延長部44の下端部には、係合ピン46が設けられている。係合ピン46は、延長部44の装置幅方向両端部から装置幅方向外側に突出している。
サブカセット部40の側壁40aには、ガイド溝40dが設けられている。ガイド溝40dには係合ピン46が受け入れられている。カバー42が第1姿勢から第2姿勢に切り換わる際、カバー42の回動に伴って係合ピン46もガイド溝40dに沿って変位する。この動きに伴って、延長部44は、カバー42から引き出される。その結果、媒体収容領域R3においてカバー42及び延長部44により覆われる領域が拡大する。
尚、カバー42が第2姿勢から第1姿勢へ切り換わる際は、係合ピン46がガイド溝40dに沿って下方側に変位し、延長部44はカバー42の下面42bと対向する位置に収納される。
■■■第4の実施形態■■■■
図14において、媒体収容カセットの第4の実施形態について説明する。媒体収容カセット48は、装置高さ方向上方側に開口する箱状部材として形成されている。媒体収容カセット48の内側には媒体収容領域R4が形成されている。媒体収容カセット48の装置奥行き方向前面側端部には、回動軸48aを介してカバー50が回動可能に取りつけられている。回動軸48aは、媒体収容カセット48の装置幅方向両端部において装置奥行き方向に延在するとともに、装置高さ方向上方に突出する側壁48bに設けられている。
カバー50は、図14の上の図に示す媒体収容カセット48の媒体収容領域R4の少なくとも装置奥行き方向前面側を覆う姿勢と、図14の下の図に示す媒体収容カセット48に対して装置奥行き方向前面側に回動した姿勢とを切り換え可能に構成されている。
図示していないが、媒体収容カセット48をプリンターに装着した状態で、カバー50を媒体収容カセット48に対して回動させると媒体収容領域R4における装置奥行き方向手前側の領域の一部が露呈するので、媒体収容カセット48をプリンターに装着したまま、媒体を媒体収容カセット48に供給できるので、ユーザーの操作性を向上させることができる。
■■■第5の実施形態■■■■
次いで、図15ないし図17において、媒体収容カセットの第5の実施形態について説明する。プリンター52は、装置本体54に着脱可能な媒体収容カセット56を備えている。媒体収容カセット56の内側には、媒体収容領域R5が形成されている。尚、プリンター52において、媒体収容カセット56以外の構成は第1の実施形態のプリンター10と同様の構成である。
媒体収容カセット56の装置奥行き方向前面側には円弧状のカバー部56aが設けられている。円弧状のカバー部56aは、媒体収容カセット56が装置本体54に装着された状態で装置本体54の前面54aよりも装置奥行き方向前面側に突出している。
カバー部56aには、カバー58が設けられている。カバー58には取手60が設けられている。ユーザーが取手60を持ち上げると、カバー58が持ち上げられてカバー58が開いた状態(図15)からカバー58が閉じられた状態(図16)へ切り換わる。
具体的には、図17に示すようにカバー部56aには、装置前面側から装置背面側に延在するとともに装置高さ方向下方側から上方側へ延びる円弧状のガイド溝56bが形成されている。
カバー58は、円弧状のガイド溝56bの形状の一部を有する複数の部材が連結して構成されている。連結された部材同士は互いに円弧の延びる方向にスライド可能に構成されている。図15に示すようにカバー58が開いた状態では、図17の下の図のようにカバー58の複数の部材はガイド溝56bの下部において互いに重なるように収納されている。
この状態から取手60を持ち上げると、カバー58の複数の部材は互いにスライド移動しつつ、ガイド溝56bに沿って装置背面側に移動し、媒体収容カセット56の媒体収容領域R5を覆う状態(図16)となる。
■■■第6の実施形態■■■
図18ないし図24において第6の実施形態について説明する。プリンター62は装置本体64と、給送トレイ66と、媒体受けトレイ68とを備えている。図18において、装置本体64内にはキャリッジ70が設けられている。キャリッジ70は、装置本体64内においてX軸方向に移動可能に構成されている。本実施形態において、図18に示すキャリッジ70の位置は、一例としてキャリッジ70のホームポジションとして設定されている。キャリッジ70の下部には、インクを−Z方向に吐出可能な「記録部」としての記録ヘッド72が設けられている。
本実施形態において装置本体64の上部にはカバー74が設けられている。カバー74は装置本体64の上部の一部を形成する閉じた状態(図18ないし図23)と、装置本体64内のキャリッジ70を露呈させてキャリッジ70へのアクセスを許容する開いた状態(不図示)とを切換可能に構成されている。本実施形態では、一例としてカバー74は−Y方向側端部を回動支点として装置本体64に対して回動可能に構成されている。
本実施形態におけるキャリッジ70は、インクを収容するインク収容部(不図示)を備えており、カバー74を装置本体64に対して開いた状態において、インク収容部(不図示)にインクを補充できるように構成されている。
装置本体64の前面64aには窓部76(図19ないし図22)が設けられている。本実施形態において窓部76は、装置本体64の前面64aにおいてキャリッジ70のホームポジションに対応する位置に設けられている。窓部76は、装置本体64の前面側から装置本体64内を目視確認できるように構成されている。本実施形態では、キャリッジ70がホームポジションに位置する際、窓部76を介してキャリッジ70内のインク収容部(不図示)におけるインク残量を目視確認できるように構成されている。
装置本体64の前面64aには、給送トレイ66が設けられている。本実施形態において給送トレイ66は、装置本体64に対して収納状態(図18)と、展開状態(図19ないし図24)とを切換可能に構成されている。給送トレイ66は、一例として−Z方向側端部を回動支点として装置本体64に回動可能に構成されている。給送トレイ66は外装面66aと、外装面66aと反対側の面である載置面66bとを備えている。
図18に示すように、給送トレイ66において載置面66bが装置本体64内に収納される非展開状態において、外装面66aは、装置本体64の前面64aと面一状態となる。これにより、プリンター62の前面64aの凹凸を少なくでき、プリンター62の前面の美感を向上させることができる。
図19に示すように、給送トレイ66を収納状態から+Y方向側に回動させると、載置面66bが装置本体64の外側に展開されて載置面66bに媒体Pを載置可能な展開状態(図19及び図20)となる。尚、本実施形態において給送トレイ66の収納状態におけるプリンター62のY軸方向(装置奥行き方向)の寸法が、給送トレイ66にセット可能な最大サイズの媒体Pの長辺方向の長さ、一例としてA4サイズの長辺方向の長さよりも小さく設定されている。給送トレイ66を+Y軸方向側に展開状態とすることで、最大サイズ、例えばA4サイズの媒体Pを給送トレイ66にセットすることができる(図20)。したがって、プリンター62のY軸方向におけるサイズの小型化を図ることができる。
給送トレイ66を展開状態とすると、プリンター62の前面側において媒体受けトレイ68と、排出口78とが露呈する。本実施形態において給送トレイ66が収納状態では、媒体受けトレイ68の装置本体64の+Y方向側への進出経路及び排出口78が塞がれた状態となり、給送トレイ66が展開状態では、媒体受けトレイ68の装置本体64の+Y方向側への進出経路及び排出口78が開放された状態となる。
本実施形態において媒体受けトレイ68は、ベーストレイ80と、少なくとも一つのサブトレイ、本実施形態では2つのサブトレイ82、84とを備えている。図22に示すように、一例としてサブトレイ82はベーストレイ80に対して引き出し可能に構成され、ベーストレイ80から引き出すことにより媒体Pを受けることができる。サブトレイ84はサブトレイ82の+Y方向側端部においてサブトレイ82に対して回動可能に構成されており、サブトレイ82に対して+Y方向側に回動させることで媒体受け姿勢となる。ベーストレイ80及びサブトレイ82、84はそれぞれ媒体受け面80a、82a、84aを備えている。
本実施形態において、媒体受けトレイ68は、給送トレイ66の展開状態において、装置本体64内に収納され、媒体受け面80aが装置外側に非展開状態である第1状態(図19及び図20)と、装置本体64から+Y方向側に引き出され、媒体受け面80aが装置外側に展開された第2状態(図21ないし図24)とを切換可能に構成されている。
尚、第2状態とは、媒体受け面80aのみが装置外側に展開された状態(図21)だけでなく、ベーストレイ80からサブトレイ82を引き出して媒体受け面82aを+Y方向側に展開させた状態、あるいは、ベーストレイ80からサブトレイ82を引き出し、さらにサブトレイ84をサブトレイ82に回動させて、媒体受け面82a、84aを展開させた状態も含んでいる。
図21、図23及び図24に示すように装置本体64からベーストレイ80を引き出した状態において、ベーストレイ80は給送トレイ66に載置された媒体Pの上方に位置し、媒体Pを覆うように構成されている。図23において、第2状態において装置本体64から+Y軸方向に突出しているベーストレイ80のX軸方向及びY軸方向の寸法は、給送トレイ66にセットされた最大サイズの媒体Pを覆うサイズに設定されている。つまり、ベーストレイ80は第2状態において、媒体受けトレイの機能だけでなく、給送トレイ66にセットされた媒体に埃等が付着することを低減するカバーとしても機能している。
図24に示すように、ベーストレイ80が第2状態である際、給送トレイ66に載置された媒体Pはベーストレイ80に覆われた状態であるので+Z方向側から目視確認することができないが、X軸方向側からは給送トレイ66に載置された媒体Pを目視確認できるように設定されている。これにより、給送トレイ66に載置された媒体Pがベーストレイ80に覆われた状態であっても、給送トレイ66上に媒体Pがセットされていることを確認することができる。
プリンター62は、媒体Pに対して記録を行う記録ヘッド72と、記録ヘッド72を備える装置本体64に設けられ、給送される媒体Pを載置する載置面66bを有するとともに、載置面66bの非展開状態である収納状態と、載置面66bが装置本体64の外側に展開されて載置面66bに媒体Pを載置可能となる展開状態と、を切り換え可能な給送トレイ66と、記録ヘッド72により記録が行われて排出される媒体Pを受ける媒体受け面80a、82a、84aを有するとともに、媒体受け面80a、82a、84aの非展開状態である第1状態と、少なくとも媒体受け面80aが装置本体64の外側に展開される第2状態と、を切り換え可能な媒体受けトレイ68と、備え、媒体受けトレイ68は、第1状態と第2状態との間で、給送トレイ66に載置された媒体を覆う状態となる。この構成によれば、給送トレイ66を覆う専用のカバーを設ける必要がなく、装置のコストアップを抑制できる。
媒体受けトレイ68が給送トレイ66に載置された媒体Pを覆う状態において、給送トレイ66に載置された媒体Pは、Y軸方向と交差する方向であるX軸方向の側方から視認可能となる。この構成によれば、給送トレイ66に載置された媒体Pの残量を容易に確認することができる。
媒体受けトレイ68は、第2状態において最も装置本体64側に位置するベーストレイ80と、ベーストレイ80より装置本体64から遠い側に位置する少なくとも一つのサブトレイ82、84と、を備え、ベーストレイ80及びサブトレイ82、84は、第1状態において装置本体64内部に収納され、ベーストレイ80を装置本体64から引き出すことにより、ベーストレイ80が給送トレイ66に載置された媒体Pを覆う。この構成によれば、給送トレイ66に載置された媒体Pを確実に覆うことができる。
給送トレイ66は、回動することにより収納状態と展開状態とを切り換える構成であり、給送トレイ66が収納状態にある際、給送トレイ66が、ベーストレイ80及びサブトレイ82、84の装置本体64からの進出経路及び媒体Pの排出口78を塞ぎ、給送トレイ66が収納状態から展開状態に切り換わることにより、給送トレイ66が進出経路を開放する。この構成によれば、装置内部への塵埃等の侵入を抑制できる。
給送トレイ66が収納状態にある際、給送トレイ66において載置面66bとは反対側の面である外装面66aと、装置前面64aとが面一になる。この構成によれば、給送トレイ66が収納状態にある際、給送トレイ66の外装面66aと、装置前面64aとが面一になるので、プリンター10の装置前面の凹凸を少なくでき、装置前面の美観を向上させることができる。
<<<変更形態>>>
本実施形態では、サブトレイ84をサブトレイ82に対して回動させる構成としたが、この構成に代えて、サブトレイ84をサブトレイ82と同様に引き出し方式のトレイとして構成してもよい。
尚、上述した各実施形態では本発明に係る媒体収容カセット20、32、36、48、56、給送トレイ66及び媒体受けトレイ68を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10、52、62…プリンター、12、54、64…装置本体、12a、54a、64a…前面、14…記録部、14a、72…記録ヘッド、16…パネル部、18…媒体支持トレイ、20、32、36、48、56…媒体収容カセット、21…開口、22、38…メインカセット部、22a…第1係合部、22b…第2係合部、24、40…サブカセット部、24a…掛止部、24b…カバー係合部、26、30、34、42、50、58、74…カバー、26a…手掛け凹部、28…押し付け部材、32a…底面、32b…凹部、32c、38a、40a、48b…側壁、32d、40b、40d、56b…ガイド溝、32e…回動許容部、34a、42a、48a…回動軸、34b…後端エッジガイド、38b…係合突起、40c…壁、42b…下面、42c…カム形状、44……延長部、46…係合ピン、56a…カバー部、60…取手、66…給送トレイ、66a…外装面、66b…載置面、68…媒体受けトレイ、70…キャリッジ、76…窓部、78…排出口、80…ベーストレイ、80a、82a、84a…媒体受け面、82、84…サブトレイ、A…領域、L1…距離、P…媒体、R1、R1−1、R2、R3、R4、R5…媒体収容領域

Claims (16)

  1. 媒体に対して記録を行う記録部と、
    媒体を収容する媒体収容領域を備え、前記記録部を備える装置本体に対して着脱可能であるとともに、前記媒体収容領域が着脱方向に沿って拡大及び縮小可能に構成された媒体収容カセットと、を備え、
    前記媒体収容カセットは、前記媒体収容領域の一部を形成するメインカセット部と、
    前記メインカセット部に対し前記媒体収容カセットの前記装置本体からの取り外し方向に位置し、前記媒体収容領域の一部を形成するとともに、第1状態と、当該第1状態より前記取り外し方向に変位して前記媒体収容領域を拡大する第2状態と、を切り換え可能なサブカセット部と、を備え、
    前記装置本体は、前記サブカセット部の前記第1状態に対応した第1カバー位置と前記第2状態に対応した第2カバー位置との間で変位可能に設けられた、前記媒体収容領域の前記取り外し方向側の上部の一部を覆うカバーを備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記カバーは、モーターの動力を得て変位する、ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記カバーは、装置高さ方向において前記媒体収容カセットの一部とオーバーラップする、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記カバーを前記第2カバー位置に向けて押し付ける押し付け部材を備え、
    前記カバーが、前記押し付け部材の押し付け力により、前記サブカセット部の状態切り換えに連動して変位する、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記カバーは、前記取り外し方向側の自由端に手掛け凹部を備え、
    前記媒体収容カセットが前記装置本体に完全に装着され、且つ、前記サブカセット部が前記第1状態をとる際に、当該媒体収容カセットは、前記装置本体の手前側の側面から非突出状態となり、
    前記媒体収容カセットが前記装置本体に完全に装着され、且つ、前記サブカセット部が前記第2状態をとる際に、当該媒体収容カセットは、前記装置本体の手前側の側面から突出するとともに、前記手掛け凹部が露呈する、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 媒体に対して記録を行う記録部と、
    媒体を収容する媒体収容領域を備え、前記記録部を備える装置本体に対して着脱可能な媒体収容カセットと、を備え、
    前記媒体収容カセットは、前記媒体収容領域の一部の上部を覆うカバーを備え、
    前記カバーは、前記媒体収容領域に収容された媒体の前記取り外し方向側のエッジである後端エッジの位置を規制する後端エッジガイドを備えるとともに、前記着脱方向にスライド可能に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置において、前記後端エッジガイドの下端部は、前記媒体収容領域において媒体を載置する媒体載置面以下の高さにある、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の記録装置において、前記カバーは、当該カバーの装置奥側を支点に回転可能に設けられ、回転することにより前記媒体収容領域の一部を開閉する、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項6または請求項7に記載の記録装置において、前記カバーは、当該カバーの装置手前側を支点に回転可能に設けられ、回転することにより前記媒体収容領域の一部を開閉する、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の記録装置において、前記カバーは、当該カバーの変位方向に沿って延設された側壁に形成されるガイド溝に沿って変位する、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 媒体に対して記録を行う記録部と、
    媒体を収容する媒体収容領域を備え、前記記録部を備える装置本体に対して着脱可能であるとともに、前記媒体収容領域が着脱方向に沿って拡大及び縮小可能に構成された媒体収容カセットと、を備え、
    前記媒体収容カセットは、前記媒体収容領域の一部を形成するメインカセット部と、
    前記メインカセット部に対し前記媒体収容カセットの前記装置本体からの取り外し方向に位置し、前記媒体収容領域の一部を形成するとともに、第1状態と、当該第1状態より前記取り外し方向に変位して前記媒体収容領域を拡大する第2状態と、を切り換え可能なサブカセット部と、
    前記媒体収容領域における前記取り外し方向側の上部を覆う、前記サブカセット部に設けられたカバーと、を備え、
    前記カバーは、回転することにより、前記サブカセット部の前記取り外し方向側の壁に沿って倒れた第1姿勢と、前記第1姿勢から起き上がることで前記媒体収容領域における前記取り外し方向側の上部を覆う第2姿勢と、を切り換え、
    前記メインカセット部には前記カバーと係合する係合突起が設けられ、前記サブカセット部を前記第1状態から前記第2状態に切り換えることにより、前記係合突起が前記カバーを前記第1姿勢から前記第2姿勢に切り換える、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 媒体に対して記録を行う記録部と、
    前記記録部を備える装置本体に設けられ、給送される媒体を載置する載置面を有するとともに、前記載置面の非展開状態である収納状態と、前記載置面が前記装置本体の外側に展開されて前記載置面に媒体を載置可能となる展開状態と、を切り換え可能な給送トレイと、
    前記記録部により記録が行われて排出される媒体を受ける媒体受け面を有するとともに、前記媒体受け面の非展開状態である第1状態と、前記媒体受け面が前記装置本体の外側に展開される第2状態と、を切り換え可能な媒体受けトレイと、を備え、
    前記媒体受けトレイは、前記第1状態と前記第2状態との間で、前記給送トレイに載置された媒体を覆う状態となる、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 請求項12に記載の記録装置において、前記媒体受けトレイが前記給送トレイに載置された媒体を覆う状態において、前記給送トレイに載置された媒体は、媒体給送方向と交差する方向である媒体幅方向の側方から視認可能となる、
    ことを特徴とする記録装置。
  14. 請求項12または請求項13に記載の記録装置において、前記媒体受けトレイは、前記第2状態において最も前記装置本体側に位置するベーストレイと、当該ベーストレイより前記装置本体から遠い側に位置する少なくとも一つのサブトレイと、を備え、
    前記ベーストレイ及び前記サブトレイは、前記第1状態において前記装置本体内部に収納され、
    前記ベーストレイを前記装置本体から引き出すことにより、当該ベーストレイが前記給送トレイに載置された媒体を覆う、
    ことを特徴とする記録装置。
  15. 請求項14に記載の記録装置において、前記給送トレイは、回動することにより前記収納状態と前記展開状態とを切り換える構成であり、
    前記給送トレイが前記収納状態にある際、当該給送トレイが、前記ベーストレイ及び前記サブトレイの前記装置本体からの進出経路及び媒体の排出口を塞ぎ、
    前記給送トレイが前記収納状態から前記展開状態に切り換わることにより、当該給送トレイが前記進出経路を開放する、
    ことを特徴とする記録装置。
  16. 請求項15に記載の記録装置において、前記給送トレイが前記収納状態にある際、当該給送トレイにおいて前記載置面とは反対側の面と、装置前面とが面一になる、
    ことを特徴とする記録装置。
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