JP2019026342A - 吐出器 - Google Patents
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Abstract
Description
以上より本発明によれば、押下ヘッドの吐出口から内容物が垂れることを防止できる。
以下、本発明の第1実施形態に係る吐出器1について、図1〜図7を参照して説明する。本実施形態の吐出器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2の口部3に着脱可能に装着される。本実施形態の例では、吐出器1が、泡吐出器(フォーマポンプ)である。すなわち、吐出器1は、容器本体2内の液状の内容物を空気と混合し泡状にして、押下ヘッド14の吐出口15から吐出させる。
容器本体2の口部3、装着キャップ11、ステム12および押下ヘッド14は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置される。本実施形態では、この共通軸をポンプ軸Oと呼ぶ。
ポンプ軸O方向から見た平面視で、ポンプ軸Oに直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向に沿ってポンプ軸Oへ接近する方向を径方向内側と呼び、ポンプ軸Oから離間する方向を径方向外側と呼ぶ。ポンプ軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
図示の例では、装着筒17が、口部3に対して着脱可能に螺着される。ガイド筒18は、装着筒17の天壁の中央部に立設される。ガイド筒18には、押下ヘッド14の下方移動を規制する規制部材8が着脱可能に装着される。規制部材8は、ポンプ軸Oに垂直な断面(横断面)がC字状をなしており、ガイド筒18から取り外し可能に、ガイド筒18に設けられる。ガイド筒18の上端は、径方向外側へ向けて突出する。ガイド筒18については、別途後述する。
なお、空気用ピストン22、液用ピストン23、空気用シリンダ24および液用シリンダ25は、いずれもポンプ軸Oと同軸の筒状である。
フランジ部42は、ステム12の外周面から径方向外側へ向けて突出し周方向に延びる環状である。台座部43は、ステム12の内周面から径方向内側へ向けて突出し周方向に延びる環状である。図示の例では、フランジ部42が、ステム12における上下方向の中央部に配置される。台座部43は、フランジ部42から上方に離れた位置に配置される。ステム12のうち、台座部43よりも上方に位置する上端部は、装着キャップ11のガイド筒18の径方向内側に配置される。
ケーシング55は、発泡エレメント56が収容される大径部と、大径部の下方に位置する小径部と、大径部と小径部とを接続する段部と、を備える。小径部は、ステム12の上端部内に嵌合する。小径部の外周面および段部には、第2連通溝67が形成される。第2連通溝67は、気液混合室26に連通し、径方向の外側へ向けて開口する。
図2に示すように、内筒73の外周面には、径方向に突出する押上げ突起77が備えられる。つまり押上げ突起77は、内筒73の外周面から径方向外側へ向けて突出する。
吸引壁部78は、ポンプ軸Oに交差する板面(図示の例では垂直な板面)を有し、周方向に延びる円形リング板状である。
吸引壁部78の径方向外側の端部には、筒状の外摺動部81が設けられる。外摺動部81は、外筒74の内周面に上下摺動自在に嵌合する。外摺動部81は、吸引壁部78のうち、外摺動部81の径方向内側に隣接する部分から上方へ向けて延びる。
また、図4および図5に示すように、抑止部83は、吸引ピストン75の周壁部79に当接され、吸引ピストン75の上方移動を抑止する。本実施形態では、抑止部83が、吸引ピストン75の周壁部79の乗り越え突起82により、下方から当接される。そして、吸引ピストン75に対して所定以上の押上げ力(上方へ向けた力)が作用するまでの間、抑止部83は、吸引ピストン75の上方移動を抑止する。吸引ピストン75に対して所定以上の押上げ力が作用したときに、図6および図7に示すように、乗り越え突起82は、抑止部83を上方に向けて乗り越える。つまり、抑止部83による吸引ピストン75の上方移動の抑止が解除される。
図1において、吐出器1の使用前は、押下ヘッド14の下方移動が規制部材8により規制された状態である。まず、装着キャップ11のガイド筒18から規制部材8を取り外す。
またこのとき、弁部材37も下方に移動させられ、弁部材37の下部弁体40が液用シリンダ25のテーパ部31に当接して、液用シリンダ25の下端開口が閉塞される。
またこのとき、液用シリンダ25の下端開口が閉塞された状態で、付勢部材36を圧縮変形させつつ液用ピストン23が下方移動する。液用ピストン23の弁座部38は、弁部材37の上部弁体39から下方へ離間され、液用シリンダ25の内部とステム12の内部とが連通される。これにより、液用シリンダ25内の内容物が、弁座部38の径方向内側および上部弁体39の径方向外側を通して、ステム12内の気液混合室26に移送される。
また、液用ピストン23とともに、ステム12および押下ヘッド14が一体的に上昇する。ステム12のフランジ部42が、空気用ピストン22の内筒部45の下端に当接し、空気導入路65を通した下室49と気液混合室26との連通が遮断されて、気液混合室26への空気の移送が停止される。さらに、付勢部材36の弾性復元力により空気用ピストン22が押し上げられ、下室49内が負圧状態となり、空気用ピストン22の弁筒部の外気導入弁53が下方に弾性変形させられて、貫通孔50が開放される。これにより、貫通孔50および上室48を通して、下室49内に外気が吸入される。
以上より本実施形態によれば、押下ヘッド14の吐出口15から内容物が垂れることを防止できる。
さらに本実施形態においては、吐出口15の内容物が液化する前に吸引することが可能となるため、その後、時間経過によって液化した場合であっても、内容物が垂れ落ちることを効果的に防止できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る吐出器10について、図8〜図14を参照して説明する。なお、前述の第1実施形態と同じ構成要素については詳細な説明を省略し、主として異なる点についてのみ、下記に説明する。
すなわち、図8に示す吐出器10の押下ヘッド14を押下操作し、内容物を吐出口15から吐出させる際には、図9および図10に示すように、押下ヘッド14において吸引室76の吸引ピストン75が頂壁72に対して接近移動し、吸引室76の容積が減る。また図11〜図14に示すように、押下ヘッド14の押下操作を解除し、ステム12の上方付勢により押下ヘッド14が上方に復元移動すると、押下ヘッド14において吸引室76の吸引ピストン75が頂壁72に対して離間移動し、吸引室76の容積が増える。この際、吸引室76内が負圧になることでバックサクション作用が得られ、吸引孔84を通して吐出口15の内部から吸引室76内に内容物が吸引される。これにより、吐出口15内の内容物が吐出筒16の先端から垂れ落ちることを抑制できる。
Claims (5)
- 内容物が収容される容器本体の口部に装着される装着キャップと、
前記装着キャップ内に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有するポンプと、
前記ステムの上端部に装着され、内容物を吐出する吐出口を有する押下ヘッドと、を備え、
前記押下ヘッドは、
上下方向に延び、内部を内容物が流通する内筒と、
前記内筒の径方向外側を囲う外筒と、
前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間に上下摺動自在に設けられた吸引ピストンと、
前記吸引ピストンの上方に位置して前記吸引ピストンに対向し、前記吐出口に連通する吸引孔が形成された頂壁と、
前記内筒、前記外筒、前記吸引ピストンおよび前記頂壁により形成された吸引室と、を備え、
前記押下ヘッドが前記ステムとともに下方移動したときに、前記吸引ピストンが前記頂壁に対して接近移動し、
前記押下ヘッドが前記ステムとともに上方に復元移動したときに、前記吸引ピストンが前記頂壁に対して離間移動する、吐出器。 - 請求項1に記載の吐出器であって、
前記内筒の外周面または前記外筒の内周面に、径方向に突出する押上げ突起が備えられ、
前記押上げ突起は、前記吸引ピストンに対して下方から当接可能である、吐出器。 - 請求項2に記載の吐出器であって、
前記装着キャップは、前記内筒と前記外筒との間で上下方向に延び、前記吸引ピストンの下方に設けられたガイド筒を備え、
前記ガイド筒は、径方向に突出するとともに前記吸引ピストンの周壁部に当接され、前記吸引ピストンの上方移動を抑止する抑止部を備え、
前記押上げ突起が前記吸引ピストンに対して下方から当接し、前記吸引ピストンを上方へ押し上げたときに、前記ガイド筒に対して前記吸引ピストンが上方移動する、吐出器。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の吐出器であって、
前記装着キャップは、前記内筒と前記外筒との間で上下方向に延び、前記吸引ピストンに対して下方から当接可能なガイド筒を備えた、吐出器。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の吐出器であって、
前記ポンプは、
前記ステムに連係して上下動する空気用ピストンおよび液用ピストンと、
内部に前記空気用ピストンが上下摺動自在に設けられた空気用シリンダと、
内部に前記液用ピストンが上下摺動自在に設けられた液用シリンダと、
前記空気用シリンダから移送される空気と前記液用シリンダから移送される内容物とを混合する気液混合室と、
前記気液混合室で混合された気液混合体を発泡させて内容物を泡状にする発泡部材と、を備えた、吐出器。
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---|---|---|---|---|
JP2008138652A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-06-19 | Puresuko Kk | 流動体吐出ポンプ |
JP2014028639A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 吐出器 |
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- 2017-07-31 JP JP2017148579A patent/JP6910879B2/ja active Active
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