JP2019026323A - 飲料ディスペンサ用置き台 - Google Patents

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太郎 萩原
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【課題】電気的装置を一切使用せず、小型かつメンテナンスが容易で、安全性及び汎用性の高い、自動抽出を可能にした飲料ディスペンサ用置き台を提供すること。【解決手段】飲料抽出開始時には容器を傾斜した状態に保持し、容器内の飲料が所定の量になると、容器及び飲料の重量により水平軸を軸として回動して、前記容器を直立した状態にする可動式の飲料ディスペンサ用の置き台1であって、前記置き台1は、容器を傾斜した姿勢に付勢する傾斜付勢部材と、容器が傾斜された状態で維持する非電気的ロック機構を備え、容器を設置する受け台8に、重り12が搭載され、ロックが開放された状態で、容器の重量が一定量を超えていると、傾斜付勢部材の付勢力を超えて前記水平軸を軸として回動し、容器を直立した状態にする非電気的機構を備えていることからなる。【選択図】図1

Description

本発明は、飲料ディスペンサ用置き台に関する。より具体的には、飲料サーバ、特にビールディスペンサに用いることができる容器の置き台に関する。
現在、種々の飲食店にて飲料ディスペンサが用いられている。ディスペンサとは、液体定量吐出装置を意味し、一般的には液体を定量供給する制御装置を言う。このうち、ビールディスペンサは樽内のビールを冷却して、グラスやジョッキに注入する装置である。
このような飲料ディスペンサ、使用者が最初にグラス又はジョッキを傾斜させて注ぎ口にセットし、飲料がある程度増えてから垂直にして注ぐことが行われる。特にビールディスペンサにおいては、ビール液体中に含まれる適正な炭酸量と、液体の酸化を防止する効果も有する上部の上質な泡は、ビールの品質を保つために重要な要素となる。このため、液体抽出ノズルと泡ノズルを分け、容器傾斜時に液体を、直立時に泡を注入するものがある。
このように、グラスやジョッキの傾斜角を変更する手段としては、モータを使用した電気制御を行うものが多い。しかし、これらは高価であり、さらに各種機器のメンテナンスには非常な手間が必要となる。そこで、電気制御を不要にした置き台として、例えば特許文献1に記載のものが開示されている。
特許文献1は、「ディスペンシングバルブを開いてビール抽出口からカップやジョッキなどの容器にビールを抽出するビールディスペンサにおいて、前記容器を載せる底板とこの容器の側面を支える背板とを備え、ビール抽出初期には前記容器を後方に傾斜した状態に保持し、前記容器内のビールがある程度の水位になると、このビールの重量により水平軸を支点に回動して、前記容器を直立した状態にする可動式の容器受台をビール抽出口の下方に設け、かつ前記支点となる水平軸を直立状態における前記容器の上端縁より高く位置させるとともに、傾斜状態の前記容器の前記背板に接する側壁の内壁面の上方に前記ビール抽出口を開口させたことを特徴とするビールディスペンサ。」(請求項1)としたものであって、容器部分の重量が小さい抽出初期には容器を傾斜状態で保持する位置にあり、抽出がある程度まで進んで容器部分の重量が一定限度を超えると重量のバランスから、水平軸を支点に回動して前記容器を直立した状態にする可動式の容器受台を設け、上記斜め注ぎの原理を実現したものである。(「作用」)。
しかしながら、特許文献1に記載された実施例(第1図参照)に基づき、実際に製造を行おうとすると、主にステンレス部材を要求される機材の重さなどにより、おもりを保持する位置が受け台から後方に相当離れた位置にならざるを得ない。したがって、実現には不適であるか、左右外側に大きく張り出さなければならず器具が極端に大きくなり、またいったん動き出すと加速度がつきこぼれてしまう場合や、セッティング時に安定感がないといった問題点があることが判明した。さらに、ビール液体の注入時に液体が不必要に波立てば、泡立ちが発生し炭酸が抜け、品質が低下する。これら理由により、現実的な使用には困難性が生じると考えられ、実際に市場で実現には至っていない。
特許第2616126号公報
そこで、本願発明は、電気的装置を一切使用せず、小型かつメンテナンスが容易で、安全性及び汎用性の高い、自動抽出を可能にした飲料ディスペンサ用置き台を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、
飲料抽出開始時には容器を傾斜した状態に保持し、容器内の飲料が所定の量になると、容器及び飲料の重量により水平軸を軸として回動して、前記容器を直立した状態にする可動式の飲料ディスペンサ用の置き台であって、前記置き台は、容器を傾斜した姿勢に付勢する傾斜付勢部材と、容器が傾斜された状態で維持する非電気的ロック機構を備え、容器を設置する受け台に、重りが搭載され、ロックが開放された状態で、容器の重量が一定量を超えていると、傾斜付勢部材の付勢力を超えて前記水平軸を軸として回動し、容器を直立した状態にする非電気的機構を備えていることからなる。
また、傾斜付勢部材が、弾性部材からなることが好適である。
また、飲料ディスペンサ用置き台が、受け台を支持する保持台を備え、前記保持台は、受け台を上昇位置へ付勢する上方付勢部材を備え、容器重量の増加により受け台が下降する非電気的機構を備えていることが好適である。
また、前記上方付勢部材が弾性部材であり、前記受け台の下降により、ロック状態を開放するロック開放手段を備えていることが好適である。
また、ロック機構が、置き台に設けられるロック部材と、受け台又は保持台に設けられる、ロック部材との傾斜位置契合手段とからなることが好適である。
また、ロック部材は一端に傾斜位置契合手段との契合部を、他端に重りを備え、
支点を中心に回動する梃子部材であることが好適である。
また、前記受け台が、保持台に対し取り外し可能であり、容器と接する背部又は重り形状が、特定の容器の保持に適した形状を備えていることが好適である。
さらに、本発明は、飲料抽出開始時には容器を傾斜した状態に保持し、容器内の飲料が所定の量になると、容器及び飲料の重量により水平軸を軸として回動して、前記容器を直立した状態にする可動式の飲料ディスペンサ用の置き台であって、前記置き台は、容器を傾斜した姿勢に付勢する傾斜付勢部材と、容器を載せる受け台に、重りが搭載され、容器重量の増加により、前記水平軸を軸として回動し、容器を直立した状態にする機構と、回動する速度を減速させるための非電気的減速機構が設けられていることからなる。
また、傾斜付勢部材が弾性部材であることが好適である。
また、減速機構が、回動する速度を一定に近づけるための等速機構を備えていることが好適である。
また、弾性部材の直線運動を、回転運動に変換する非電気的機構が備えられ、等速機構は、変換された回転機構に設けられており、空気抵抗を利用するものであることが好適である。
また、等速機構が羽根車であることが好適である。
本発明は、全体的なスペースを小型化し、かつ非電気的構成を維持するために、容器を傾斜した姿勢に付勢する傾斜付勢部材を使用し、容器を載せる受け台に重りを搭載する構成を備えている。すなわち、容器を載せる受け台自体を重りとして、容器の重量が一定量を超え、傾斜付勢部材の付勢力を超えると、前記水平軸を軸として回動し、容器を直立した状態にする機構として構成したものである。この構成によれば、容器に対して軸の反対側に重りを設けなくても、傾斜姿勢(初期姿勢)を維持し、さらに一定の重量を超えると回動する構成とすることができる。さらに、傾斜付勢部材の付勢力は部材の選択により調整が可能であることから、重りの重量が過大になることなく、軽量化にも資する。したがって、受け台全体で相当の重量(容器に飲料を入れたときに傾斜付勢部材の付勢力を超え回動が始まる重さ)を有していれば良く、実施態様としては、受け台の素材自体を重くする場合や、受け台に別途重り部材を設ける場合など、様々な態様が可能である。
さらに、容器が一定の重さになるまで容器が傾斜された状態で維持するロック機構を備えることが好適である。飲料ディスペンサは、飲食店にて利用されることが多いが、混雑時などにはかなり頻繁に使用され、容器の置き方も粗雑になることが多い。このような時に、特許文献1に開示された構成では、容器を置いた時に揺れが生じ、安定した状態で飲料を注ぐことができない場合が生じ得る。したがって、ロック機構が備えられていれば、ロックが外れるまでは傾斜状態が維持されるため、安定した状態で容器をセットすることが可能である。さらに、容器を置く前の最も傾斜された位置に対して、若干直立方向に回動した位置にロック状態の傾斜位置を設けるように、傾斜付勢部材及びロック機構の設定を調整することで、ロック状態になるまで若干の距離を設けることができる。この構成を採用すると、粗雑に容器をおいても飲料が零れたり、容器が割れたりするなどのリスクを低減することができる。
傾斜付勢部材の付勢力を超えた状態でロックが開放されると、前記水平軸を軸として回動し、この回動に伴い容器も直立した方向へ回動する。この動作により、飲料を高品質で安定的に注ぐことが可能である。飲料がビールであれば、傾斜時には液体のみを注ぎ、直立時に泡を注入することで、適度な泡立ちのビールを提供することができる。さらに好適には、容器に飲料を注ぐことで、自動的にロックが外れる構成であることが好ましい。この構成によれば、容器をセットし飲料を注ぐだけで良いので、効率的に注入作業を行うことができる。
傾斜付勢部材は、置き台の側面又は背面に沿って設けることが可能であり、省スペース化にも資する。また、ダンパーなど定位置へ付勢することが出来れば様々な部材を適用することができるが、弾性部材が好適である、特に、付勢力を適宜調整又は選択することが容易なスプリングバネが好適である。バネの収縮力を傾斜位置への付勢に使用すれば、容器に飲料が注がれて一定の重さになった際、容器を回動させるのに好適であるだけでなく、容器を回収した後に傾斜位置へ自動かつ容易に戻すことが可能で、自動戻し機構として構成できる。
ロック機構としては、ロック部材と、受け台又は受け台を受ける保持台に設けられる、ロック部材との傾斜位置契合手段とからなることが好ましい。すなわち、ロック部材が、保持台又は受け台に設けられた傾斜位置契合手段と契合することで、傾斜位置にロックするものである。具体的な構成としては、例えば外側からボタンのように押圧すると保持台又は受け台がロックされるような構成が考えられる。しかしながら、ロック部材を、一端に傾斜位置契合手段との契合部を、他端に重りを備え、支点を中心に回動する梃子部材として構成することが好適である。このように構成すると、ロック及びロックの開放を、ロック部材の回動により達成させることが可能になる。この構成によれば、回動の有無は両端部の重さによって決定されることから、一定の重量を基準としてロック及びロックの開放を行う構成を採用し、後述のように容器の重量とロック開放を関連づけさせることができる。すなわち、容器の重量が一定以上に増すと、梃子が回動する機構とすることで、ロックの開放を行い、受け台の回動を開始させることが可能になる。
また、保持台が、受け台を上昇位置へ付勢する上方付勢部材を備え、容器重量の増加により受け台が下降する機構を備えていることが好適である。このように構成すると、上述したロック機構と合わせて、さらに容器を置いた際のショックを柔らげることになり、安定性も安全性も向上する。
さらに、上方付勢部材が弾性部材であり、前記受け台の下降により、傾斜位置ロック手段との契合を開放するロック開放手段を備えていることが好適である。このように構成すると、容器に飲料が注がれると、飲料の増加により重量が増し、まず受け台が下降する。この下降動作を利用して、ロック開放部材がロックを解除する構成を採用することが出来る。したがって、飲料を注ぐことにより、自動でロックの開放が行われることを実現することができる。また、弾性部材としては、スプリングバネが好適である。
さらに、受け台が、保持台に対し取り外し可能であり、容器と接する背部又は重り形状が、特定の容器の保持に適した形状を備えていることで、汎用性の高い置き台として提供することが可能になる。例えば、グラスとジョッキでは重さや投入量が異なり、またメーカー毎にグラスやジョッキ形状が異なるが、いずれの場合でも受け台のみを交換すれば良い。このように構成すれば、どのような飲料・容器であってもひとつの置き台で汎用することが可能であり、上述の動作をいずれの飲料・容器の場合にも実現することが可能になる。
さらに、本発明では、受け台が回動する速度を減速させるための減速機構が設けられていることが好適である。すなわち、従来の技術では、飲料が重くなれば回動する速度も速くなってしまい、安定性に欠け、飲料が零れる可能性もある。さらに飲料がビールであれば、液体が波立つことで不必要に泡立ちが発生し、液体中の炭酸量が変化し品質の低下が生じる。重量により容器が回動する際、回動を減速するための機構を設けることにより、これら問題を解決することとしたものである。減速機構としては、各種ダンパーなど、公知の様々な機構を使用することができるが、メンテナンスや交換、減速速度の調整が容易で、後述する等速機構との相性の良い、歯車(ギア)を使用することが好ましい。
さらに、減速機構は、回動が早い時により減速が強化される、等速機構(調速機構:ガバナー)を含むことが好適である。具体的には、傾斜付勢部材の収縮による直線運動を、回転運動に変換する歯車等を使用した上で、当該歯車に空気抵抗を使用した調速部材を使用して等速化させることで、直立速度を減速かつ等速化させることが好ましい。すなわち、容器重量が重くなれば、回転軸はより速い速度で回動することになるが、早い速度で回動すると、歯車の回転運動も速くなる。回転運動が速くなると、調速部材の空気抵抗が増し、より減速効果も高まる。したがって、減速と等速化を同時に達成することが可能になるものである。
等速機構としては、歯車の回転軸に羽根車を設けることが好適である。羽根車を使用すれば、歯車に容易に設置可能であり、メンテナンス及び交換も容易である。このように構成すると、一切の電気的構成を使用せず、省スペースでありながら、より安全に容器の直立を可能にするものである。そして、上記のロック機構と減速・等速機構は互いに共動させることが可能であるために、相乗的に本発明の効果を奏することができる。
本発明によれば、電気的装置を一切使用せず、小型かつメンテナンスが容易で、安全性及び汎用性の高い、自動抽出を可能にした飲料ディスペンサ用置き台を提供することができる。
本発明の置き台の一例を示す斜視図である。 本発明の受け台を外した状態の置き台1を示す斜視図である。 ロック部材である梃子を示す図である。 置き台に容器が傾斜して置かれた状態を示す斜視図である。 置き台に容器が直立して置かれた状態を示す斜視図である。。
本発明を実施の一例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の置き台1を示す斜視図であり、容器2を載せる前の状態を示している。また、図2は、受け台8を外した状態の置き台1を示す斜視図である。置き台1は、底部4、側部5、背部6から構成されたベースとなる枠体3を有している。また、底部4には飲料が零れた際に飲料を溜めるためのドリップ受け28が備えられている。ドリップ受け28は、複数の開口を有する上板29と、零れた飲料を溜める容器30を有している。
受け台8は、容器2を支持するため、側部9,底部10、背面11を有している。ここで、底部10は零れた飲料をドリップ受け28へ流すために中心7が開口している。背面11には、容器2の形状に合わせた重り12が設けられている。受け台8の側部9には、下方へ向けた凸部13を有するロック解除板14が設けられている。受け台8は、保持台15に取り外し可能に設けられ、背面11に設けられた複数の凸部が、保持台15に設けられた複数の開口16及び17と上下スライド可能に合致するように設けられる。
保持台15は、受け台8を保持する一方、開口17には縦方向にスプリング18が設けられている。受け台8を設置すると、このスプリング18により、受け台8は上方へ付勢された状態で保持される。保持台15は、回転軸19と連結されており、回転軸19の回動と共に傾斜位置と直立位置間を移動する。さらに、保持台15は側部にロック凸部20を有しており、このロック凸部20が傾斜位置契合手段としての機能を発揮する。
枠体3の側部5には、受け台8を傾斜位置に付勢するスプリング21が設けられている。スプリング21の下方端は側部9に固定される。そして、側部9の上部にはガバナー基板24が設置され、当該ガバナー基板24において、一端でスプリング21の上端と連結され、他端で略扇形の切り欠き歯車22と連結される、回動アーム23が設けられている。回動アーム23は、支点25を軸に回転する略V字状をしている。切り欠き歯車22は、回転軸19と同期して連結されており、回転軸と同軸で同方向に回動を行う。さらに、切り欠き歯車22の回動は、切り欠き歯車22と連結されガバナー基板24に設けられた複数の歯車26を介して、羽根車27を回転させる構成を備えている。
枠体3と保持台15の間には、図3に示される、ロック部材である梃子31が備えられる。梃子31は、枠体3の内側に回転軸32を介して設置され、一端には重り33を有し、当該重り33は受け台8の開口34を介して外側へ張り出し、開口34は梃子31が回動できるよう、縦長方形状に構成されている。梃子31の他端は、その上部片側に凹部35を有する。この凹部35は、重り33が開口の下端にある時、容器2を設置した傾斜位置にて保持台15のロック凸部20と奧位置にて契合するように配置される。さらに、凹部35に隣接する上縁36が、ロック解除板14が下降した際に接触できるよう互いに配置・構成されている。
以下、上記の置き台1の動作を説明する。
置き台1は、容器2が置かれていない時、スプリング21の直線的な伸縮力が、回動アーム23及び切り欠き歯車22を介して回転力に変換されて回転軸19に伝達され、容器2が置かれていないときは図1にあるように最も傾斜した位置において受け台8を維持する。この時、梃子31は重り33側がその重さにより最も低い位置にある一方、保持台15のロック凸部20は凹部35とは契合していない。また、受け台8も、スプリング18にかかる重さが最も軽いために、最も高い位置にて保持台15に支持されている。
図4に示すように、使用者は、図1の状態の置き台1に対して、空の容器2を置き台1に設置する。受け台8の重り12の形状が、容器2の形状に適合しているため、容易かつ安定して容器2を受け台8に載せることができる。そして、容器2を載せると、容器2の重さにより、受け台8は直立する向きへ若干回動する。この時、ロック凸部20が凹部35と合致するために、梃子31が回動しない限り、受け台8がこの傾斜位置にてロックされる。このロック状態には少なくとも2つの効果があり、1つは容器2を若干の遊びを有した上でロック状態にすることができるために、粗雑に受け台8に搭載しても容器が破損する危険性が少なく、かつ必要以上に回動させることなく容器を固定させることになり、取り扱いの容易さ・安全性・使用性を大きく向上させる。そして飲料注入開始時の揺れを防ぐので、飲料の不要な波立ちやビールの泡立ちを防ぐ。もう1つの効果は、ロックを外さない限り、容器2が回動することがなくなるために、ロックを解除し回動を始めるタイミングを所望のタイミングにすることが出来、注がれた飲料の品質を保つことが可能になる。
容器2を設置したあと、飲料ディスペンサから飲料を注入すると、容器2の重量が増していく。容器2の重量が増していくと、受け台8を介して保持台15にかかる重さが増すために、スプリング18がたわみ、受け台8がより下方へと移動していく。受け台8が下方へ移動すると、それに伴いロック解除板14が下方へ移動し、凸部13が上縁36と接触する。
容器2に飲料がさらに注がれると、ロック解除板14の凸部13が梃子31の端部の上縁36を下方へ押し出す。そして、上縁36が下方へ押し出されることにより、ロック凸部20と凹部35との契合が外れることになる。ロック凸部20と凹部35との契合が外れると、受け台8は飲料の増加により既に十分な重さを有していることから、スプリング21の傾斜位置への付勢力を超え、図5に示すように、受け台8が直立位置まで回動する。この構成によれば、ロック状態を飲料が一定量になるまで傾斜状態で維持することができるため、上述の通り安定して一定量飲料を注ぐことが可能になる。さらに、飲料を注いでいくと、自動的にロックが外れて回動が始まるために、効率的で取り扱いも容易である。なお、重り33を手動で上げることでロックを外すことも可能であることから、メンテナンスにも適している。
受け台8が直立位置まで回動するとき、切り欠き歯車22も同期して回動する。切り欠き歯車22が回動すると、切り欠き歯車22に連動して回転するべく設けられた、4つの歯車26が回転する。歯車26は、その回転に必要な力が回転軸19の回転の減速力として働く。したがって、歯車26の数を増やすと、より回転軸19をより減速させることが可能である。さらに、最下段の歯車26には羽根車27が設けられている。この羽根車27は、回転時の空気抵抗により回転軸19の減速に資するものであるが、容器2がまだ重くなく回転が遅いときは、空気抵抗も小さく減速力は小さいが、重くなり回転が速くなればなるほどその空気抵抗は大きくなる。したがって、この羽根車27により、受け台8が直立する速度はより一定に近づくように調整される。この構成によれば、回動の速度が速くなりすぎて容器2の飲料が波立つ場合や零れる心配がなく、かつ直立速度が一定に近くなる。このため、注がれる飲料の量及び品質も安定する。特に飲料がビールであれば、液体が波立ち泡立つことによる品質低下を防ぐ。
容器2に飲料ディスペンサから所定の飲料が注がれ注入が止まると、使用者は容器2を受け台8から取り外す。容器2が取り外されると、スプリング21の復元力により、回動アーム23及び切り欠き歯車22を介して回転軸19が回転し、受け台8を最も傾斜した傾斜状態に自動的に戻すことができる。このとき、上記の減速及び等速機構の働きにより、受け台8が飛び上がるように元にもどることはない。したがって、使用者は容器2の設置と取り外し以外に何らの作業の必要なく、繰り返し多くの容器に安全に注ぐことができるため非常に効率的であり、特に飲食店等における生産性を向上させる。
受け台8は、ジョッキやグラス、飲料などにより複数の種類を設け、所望の飲料量により重り12の重さや形状を設定することで、如何なる飲料及び容器形状にも利用可能で、かつ簡単に交換することが可能である。また、受け台8に対して重り12を取り外し可能にし、受け台8にも汎用性を持たせることができる。さらに、全ての機構が非電気的に構成されているために、洗浄や部品交換など、メンテナンスが極めて容易であり、かつ小型で軽量である。さらには、飲料ディスペンサの種類も選ばず、様々な飲料ディスペンサに適用できるために、汎用性が非常に高い。また、本願の置き台1の構成がステンレスなど錆にくい素材で構成されることが好ましいことは言うまでもないが、上記の構成のみに限られず、本発明の効果を奏する限り、様々な構成を採用することが可能である。したがって、本発明の構成は、電気的装置を一切使用せず、小型かつメンテナンスが容易で、安全性及び汎用性も高く、効率的な自動注入を可能にしたものである。
1 置き台
2 容器
3 枠体
4 底部
5 側部
6 背部
7 開口
8 受け台
9 側部
10 底部
11 背面
12 重り
13 凸部
14 ロック解除板
15 保持台
16 開口
17 開口
18 スプリング
19 回転軸
20 凸部
21 スプリング
22 切り欠き歯車
23 回動アーム
24 ガバナー基板
25 支点
26 歯車
27 羽根車
28 ドリップ受け
29 上板
30 容器
31 梃子
32 回転軸
33 重り
34 開口
35 凹部
36 上縁

Claims (13)

  1. 飲料抽出開始時には容器を傾斜した状態に保持し、容器内の飲料が所定の量になると、容器及び飲料の重量により水平軸を軸として回動して、前記容器を直立した状態にする可動式の飲料ディスペンサ用の置き台であって、
    前記置き台は、
    容器を傾斜した姿勢に付勢する傾斜付勢部材と、
    容器が傾斜された状態で維持する非電気的ロック機構を備え、
    容器を設置する受け台に、重りが搭載され、
    ロックが開放された状態で、容器の重量が一定量を超えていると、傾斜付勢部材の付勢力を超えて前記水平軸を軸として回動し、容器を直立した状態にする非電気的機構を備えていることを特徴とする置き台。
  2. 傾斜付勢部材が、弾性部材からなることを特徴とする請求項1に記載の置き台。
  3. 飲料ディスペンサ用置き台が、
    受け台を支持する保持台を備え、
    前記保持台は、受け台を上昇位置へ付勢する上方付勢部材を備え、
    容器重量の増加により受け台が下降する非電気的機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の置き台。
  4. 前記上方付勢部材が弾性部材であり、
    前記受け台の下降により、ロック状態を開放するロック開放手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の置き台。
  5. ロック機構が、
    置き台に設けられるロック部材と、
    受け台又は保持台に設けられる、ロック部材との傾斜位置契合手段とからなることを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項に記載の置き台。
  6. ロック部材は
    一端に傾斜位置契合手段との契合部を、
    他端に重りを備え、
    支点を中心に回動する梃子部材であることを特徴とする請求項5に記載の置き台。
  7. 前記受け台が、保持台に対し取り外し可能であり、容器と接する背部又は重り形状が、特定の容器の保持に適した形状を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の置き台。
  8. 飲料抽出開始時には容器を傾斜した状態に保持し、容器内の飲料が所定の量になると、容器及び飲料の重量により水平軸を軸として回動して、前記容器を直立した状態にする可動式の置き台であって、
    前記置き台は、
    容器を傾斜した姿勢に付勢する傾斜付勢部材と、
    容器を載せる受け台に、重りが搭載され、
    容器重量の増加により、前記水平軸を軸として回動し、容器を直立した状態にする機構と、
    回動する速度を減速させるための非電気的減速機構が設けられていることを特徴とする置き台。
  9. 傾斜付勢部材が弾性部材であることを特徴とする請求項8に記載の置き台。
  10. 減速機構が、回動する速度を一定に近づけるための等速機構を備えていることを特徴とする請求項8又は9に記載の置き台。
  11. 弾性部材の直線運動を、回転運動に変換する非電気的機構が備えられ、
    等速機構は、変換された回転機構に設けられており、
    空気抵抗を利用するものであることを特徴とする請求項10に記載の置き台。
  12. 等速機構が羽根車であることを特徴とする請求項10又は11に記載の置き台。
  13. 容器を載せる受け台が、置き台に対し取り外し可能であり、容器と接する背部形状が、特定の容器の保持に適した形状を備えていることを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載の置き台。
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