JP2019023966A - 連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法 - Google Patents
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Abstract
Description
連続通電加熱処理装置は、基本的には、食品材料に通電して食品材料を加熱する通電加熱部1と、その通電加熱部1に供給する電流、電圧を発生する電源装置10とを有する構成とされる。
供給管8には、図示しない流動性食品材料供給源から、ポンプなどの加圧手段によって、
流動性食品材料が連続的に供給されるようになっている。また排出管9は、流動性食品材料を冷却するための冷却管や熱交換器などからなる図示しない冷却部に接続されている。
正弦波交流の場合は、電源装置10としては、商用3相交流を2相交流に変換して出力トランスにより電圧調整して2相交流を出力する、一般的な2相交流電源装置を用いることが出来る。
すなわち、連続通電加熱装置を長時間連続して運転しているうちに、電極表面にスケールが生成、付着していく。このスケールは、牛乳や乳飲料、豆乳などの食品材料に含まれるCaなどの成分の酸化物や、変性して凝固した蛋白質等に由来するものと思われるが、電極表面のスケールが成長すれば、その箇所で電極間の間隔が狭くなって、電極間でスパーック(短絡)が生じやすくなる。そして電極間の短絡が発生すれば、電源装置の回路素子、例えばIGBT素子等に急激に過大な電流が流れるため、回路素子を破壊してしまうおそれがある。また短絡によって激しいスパークが発生すれば、電極表面に焼き付きが発生して、安定して電流を流すことができなくなり、操業が不安定となる。またスパークの発生には至らない場合でも、スケールの発生、付着によって流路が狭くなって、流路内を流れる食品材料の流速が大きくなったり、偏流が生じたりして、運転状態が不安定となり、食品材料を目標通りの温度まで安定して加熱することが困難となる。すなわち、投入電力に見合った温度上昇量を安定して得ることが困難となる。
交流電圧を発生する電源装置の一対の出力端子から、流動性を有する食品材料が連続的に移送される流路に露呈されている少なくとも一対の電極に給電して、前記食品材料を、前記流路内で連続的に通電加熱するにあたり、
前記電源装置の一対の出力端子のうち、いずれか一方の出力端子と、前記一対の電極のうちいずれか一方の電極との間に、所定の電気抵抗を有する電気抵抗体を介挿した状態で、前記電極に給電し、食品材料を通電加熱することを特徴とするものである。
前記電気抵抗体として、その電気抵抗値が、0.5Ω以上のものを用いることを特徴とするものである。
前記電極間に、周波数15kHz以上の交流電圧を加えることを特徴とするものである。
前記電極間に加える交流電圧が、正弦波交流電圧もしくはパルス波交流電圧であることを特徴とするものである。
少なくとも一対の電極が、前記流路における流れの方向に間隔を置いて配列され、前記流れの方向に沿って交流電圧を加えて通電加熱することを特徴とするものである。
前記少なくとも一対の電極としてリング状電極を用い、流路を構成する中空管体の長さ方向に間隔を置いて流路を取り囲むように前記各リング状電極が配設された状態で電極間に交流電圧を加えることを特徴とするものである。
前記一対の電極が、前記流路を挟んで、流れの方向に対して直交する方向に対向するように配設され、前記流れに対して直交する方向に交流電圧を加えて通電加熱することを特徴とするものである。
前記各電極として、平板状の電極を用い、相互に対向するように平行に配設された一対の平板状の電極の対向面間に前記流路が形成された状態で、電極間に交流電圧を加えることを特徴とするものである。
前記食品材料が牛乳もしくは乳飲料、又は豆乳であることを特徴とするものである。
図3には、本発明のスケール防止方法の第1の実施形態のスケール防止方法を実施する場合の連続通電加熱装置の一例を示す。なお図3において、図1、図2に示した要素と同一の要素については図1、図2と同一の符号を付し、その詳細は省略する。
以下では、電源装置10の一対の出力端子(出力トランス11の二次側巻線11bの端子に相当する)10A、10Bのうち、一方の出力端子10Aを負側出力端子と称し、他方の出力端子10Bを正側出力端子と称することとする。但し、二次側巻線11bに生じるパルスは交流であるから、上記の各端子についての正側、負側は、あくまで出力端子を区別するために便宜的に名づけたに過ぎず、各出力端子における電圧の正負を表すものではない。
ここで、本実施形態では、出力端子10A、10Bのうちの負側出力端子10Aと通電加熱部1の入り口側電極2Aとの間に上記の電気抵抗体22が介挿されている。なお負側出力端子10Aと電気抵抗体22との間及び電気抵抗体22と入り口側電極2Aとの間(言い換えれば電気抵抗体22の前後)は、銅などの良導体からなる一般的な給電用導体(導体配線)23A、23Bによって接続されている。また正側出力端子10Bと通電加熱部1の出口側電極2Bとの間は、同じく銅などの良導体からなる一般的な給電用導体(導体配線)23Cによって直接に接続されている。
なお、電気抵抗体22は、所定の抵抗値の抵抗器を複数本用い、それらを直列接続もしくは並列接続することによって、電気抵抗体全体として、所望の抵抗値となるように調整してもよいことはもちろんである。
なおまた、流路3を流れる流動性食品材料自体は、例えば通電加熱部1の出側の配管の金属部分等によって電気的に接地された状態となるのが通常である。
また加える交流の周波数が15kHz未満では、電気抵抗体22の抵抗値を0.5Ω以上としても、電極表面へのスケールの付着防止、スパークの発生の防止の効果が充分に得られなくなるおそれがある。したがって周波数は15kHzとすることが好ましい。そして特に40kHz以上とすれば、これらの効果を確実かつ充分に発揮することが可能となる。なお周波数の上限は特に規定しないが、電力効率等の観点から、1000kHz以下とすることが好ましい。
Re=ρUL/μ・・・(1)
すなわち、前述のように流路内に乱流を生起させることが望ましく、そのためには流路のレイノルズ数Reが、20,000以上、好ましくは50,000以上となるように設定することが好ましいのであり、このようなレイノルズ数が確保できるように、また同時に、リング状電極2A、2B間での通電時間が適切な時間となるように、電極間での流速に応じて適切に定めればよく、例えば内径8〜25mm程度であればよい。
電気抵抗体22は、要は電源装置10のいずれか一方の出力端子10A、10Bと通電加熱部1のいずれか一方の電極2A、2Bとの間に介在させればよく、必ずしも負側出力端子10Aと入り口側電極2Aとの間に介挿する必要はない。そこで図4に示す第2の実施形態では、電源装置10の正側出力端子10Bと通電加熱部1の出口側電極2Bとの間に電気抵抗体22を介挿した構成としている。このように出口側電極2Bの側に電気抵抗体22を介挿した場合でも、いずれの電極の側にも電気抵抗体を介挿しない場合に比較すれば、スケールの付着防止、スパークの発生防止を図ることができる。
以上の第1、第2の実施形態では、通電加熱部1のリング状電極として、一対の電極2A、2Bを用いた例として示しているが、実際の通電加熱部では、通電加熱される流路の長さを確保するため、3以上のリング状電極、望ましくは3以上の奇数個のリング電極を用いて通電加熱部を構成することが多い。
例えば5つのリング状電極2C〜2Gを用いた場合の例を、第2の実施形態として図5に示す。
本発明のスケール防止方法を、内外面対向タイプの電極を用いて通電加熱する場合に適用するにあたって使用する通電加熱装置の一例の概要を、第4の実施形態として図6に示す。
さらに本発明のスケール防止方法は、平板状の電極を対向させたタイプの通電加熱部を用いて通電加熱する場合にも適用することが出来る。その場合の通電加熱装置の概要を、第5の実施形態として図7〜図9に示す。
なお場合によっては、電源装置10の正側出力端子10Bと出口側平面電極2Kとの間に電気抵抗体22を介挿し、電源装置10の負側出力端子10Aは、電気抵抗体を介することなく、給電用導体によって入り口側平面電極2Jに直接接続することも許容される。
また一対の平板状電極2A、2Bによって挟まれる流路25の長さは特に規定しないが、例えばパルスを使用する場合、電極間でのパルス電圧印加時間が適切な時間となるように、電極間での流速に応じて適切に定めればよい。
さらに、一対の電極2A、2B間印加電圧は、50〜10,000V程度とされ、したがって電極間の距離1mmあたりの印加電圧は。50〜1,000V/mm程度となる。
試験対象として牛乳を用い、次のように連続通電加熱実験を行った。
すなわち、電極としては、図3に召すようなリング状電極(入り口側電極2Aおよび出口側電極2B)を用い、電極に加える交流としてはパルス波交流を用いた。
表1の試験No.1〜No.8に示す条件で、印加するパルスの周波数、電気抵抗体の電気抵抗値、電気抵抗体の挿入位置をそれぞれ変化させ、試験液として牛乳を、流量13.5L/minで連続的に流しながら、パルスを加える運転実験を最長90分実施した。
またここで、電気抵抗体を介在させない側の電源装置の出力端子から電極までの導体部分(配線及びコネクタ等)の抵抗値は、約1×10−7Ωであって、電気抵抗体の抵抗値よりも充分に小さい。
ここで、スケールの発生が懸念される限界温度上昇量減少分Tαは4℃とし、運転開始から連続的に出口温度を測定して、実際の温度上昇量ΔTjが、ΔT−Tα=11℃を下回った時に、スケールが発生しやすくなったと見積もって運転を停止させた。
そして運転停止後、電極を取り外して、電極表面のスケール発生状況発生状況を調べた。
これに対して運転を中断させたNo.1〜No.4、No.7、No.8では、いずれも電極表面にスケールが発生していることが確認された。
一方、同じ周波数、同じ抵抗体設置位置では、抵抗体の抵抗値が0.42Ωの場合よりも2.5Ωの場合の方が、相対的にスケールが発生しにくく、相対的に長時間安定して連続運転し得ることが分かる。
さらに、同じ抵抗体設置位置、同じ抵抗値では、周波数が20kHzの場合よりも60kHzの場合の方が、相対的にスケールが発生しにくく、相対的に長時間安定して連続運転し得ることが分かる。
実施例1と同様に試験対象として牛乳を用い、実施例1に準じて、パルス波交流による連続通電加熱実験を行った。
この実施例2では、最長運転時間を実施例1の場合よりも長時間の120分とした。
またこの実施例2では、周波数の影響をより詳細に確認するため、2.5Ωの電気抵抗体を入り口側に介挿した場合について、周波数を60kHzと44kHzの2段階に変化させた。
この実施例2の条件及び評価を、表2の試験No.21,No.22に示す。なお上記以外の条件は、実施例1の場合と同じである。
試験対象として牛乳を用い、次のように連続通電加熱実験を行った。
すなわち、電極としては、図7〜図9に召すような平面電極(入り口側電極2J、出口側電極2K)を用い、表3の試験No.31〜No.38に示す条件で、印加する高電圧パルスの周波数、電気抵抗体の電気抵抗値、電気抵抗体の挿入位置をそれぞれ変化させ、試験液として牛乳を電極間に連続的に流しながら、パルス波交流を加える運転実験をそれぞれ所定時間行った。そして実験終了後、電極を取り外して、入り口側電極および出口側電極表面のスケール発生状況、焦げ付き(焼き付き)の発生状況を調べた。
平面電極としてはチタン製のものを用いた。また平面電極2J、2Kの対向面の寸法は、図10を参照すれば、流入口5A、流出口5Bの直径Dは6mm、流入口5Aの中心軸線O1から流出口6Aの中心軸線O2までの距離(平面電極2J、2Kの流路方向の実質的な長さ)Lは38mm、幅Wは6mmである。したがって電極対向面の面積は、約200mm2である。
またここで、電気抵抗体を介在させない側の高電圧パルス発生部の出力端子から電極までの導体部分(配線及びコネクタ等)の抵抗値は、約1×10−7Ωであって、電気抵抗体の抵抗値よりも充分に小さい。
連続運転時間は50分としたが、試験No.33、試験No.37では、中途でスパークの発生が認められため、その時点で試験を中断した。
◎印:スケールの発生が全く認められなかったケース。
〇印:スケールの発生が若干認められたが、スケール発生個所が、面積率で電極表面の約30%以下であったケース。
△印:スケールの発生がやや多く、スケール発生個所が、面積率で電極表面の約30%を超え、約70%以下であったケース。
×印:スケールの発生が多く、スケール発生個所が、面積率で電極表面の約70%を超えたケース。
◎印:焦げ付きの発生が全く認められなかったケース。
〇印:焦げ付きの発生がわずかにあったが、焦げ付きの程度が小さく、スパーク発生の危険性が少ないと認められるケース。
△印:焦げ付きの発生がやや多く、場合によってはスパークが発生すると判断されるケース。
×印:焦げ付きの発生が激しく、それ以上使用すればスパークが発生する危険性が高いと判断されるケース。
入り口側電極、出口側電極についての、スケール発生状況評価と焦げ付き発生状況評価において、ほとんどが◎印であった場合を最良(合格)として◎を付し、一つでも×印があった場合を不良(不合格)として×印を付し、それらの中間を○印(ほぼ良好)、△印(やや不良)の2段階で評価した。
そして、同じ周波数、同じ抵抗値では、入り口側に電気抵抗体を介挿させることによって、両側に介挿させた場合及び出口側に介挿させた場合よりも、総合評価が良好で、スケールの付着、スパークの発生を抑制し得ることが確認された。
また、同じ周波数、同じ抵抗体設置位置では、抵抗体の抵抗値が0.42Ωの場合よりも2.5Ωの場合の方が総合評価が良好で、スケールの付着、スパークの発生を抑制し得ることが分かる。
さらに、同じ抵抗体設置位置、同じ抵抗値では、周波数が20kHzの場合よりも60kHzの場合の方が、総合評価が良好で、スケールの付着、スパークの発生を抑制し得ることが分かる。
実施例3と同様に試験対象として牛乳を用い、実施例3に準じて、連続通電加熱実験を行った。
この実施例4では、試験液(牛乳)の温度を実施例3の場合よりも高温とした。すなわち、試験液の入り口温度は108.5℃と高温とし、電極間を通過した試験液の温度は115℃で、その間の温度上昇量(ΔT)は6.5℃とした。またこの実施例4では、周波数の影響をより詳細に確認するため、2.5Ωの電気抵抗体を入り口側に介挿した場合について、周波数を60kHzと44kHzの2段階に変化させた。運転時間は90分とした。
この実施例4の条件及び評価を、表4の試験No.41,No.42に示す。なお上記以外の条件は、実施例3の場合と同じである。
2A〜2K・・・電極
3・・・流路
4・・・中空管体
5A・・・流入口
6A・・・流出口
10・・・電源装置
10A、10B・・・出力端子
22・・・電気抵抗体
G、G´・・・電極間の間隔
Claims (9)
- 交流電圧を発生する電源装置の一対の出力端子から、流動性を有する食品材料が連続的に移送される流路に露呈されている少なくとも一対の電極に給電して、前記食品材料を、前記流路内で連続的に通電加熱するにあたり、
前記電源装置の一対の出力端子のうち、いずれか一方の出力端子と、前記一対の電極のうちいずれか一方の電極との間に、所定の電気抵抗を有する電気抵抗体を介挿した状態で、前記電極に給電し、通電加熱することを特徴とする、連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。 - 前記電気抵抗体として、その電気抵抗値が、0.5Ω以上のものを用いることを特徴とする、請求項1に記載の連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。
- 前記電極間に、周波数15kHz以上の交流電圧を加えることを特徴とする、請求項1、請求項2のいずれかの請求項に記載の連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。
- 前記電極間に加える交流が、正弦波交流電圧もしくはパルス波交流電圧であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかの請求項に記載の連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。
- 少なくとも一対の電極が、前記流路における流れの方向に間隔を置いて配列され、前記流れの方向に沿って交流電圧を加えて通電加熱することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかの請求項に記載の連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。
- 前記少なくとも一対の電極としてリング状電極を用い、流路を構成する中空管体の長さ方向に間隔を置いて流路を取り囲むように前記各リング状電極が配設された状態で、電極間に交流電圧を加えることを特徴とする、請求項5に記載の連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。
- 一対の電極が、前記流路を挟んで、流れの方向に対して直交する方向に対向するように配設され、前記流れに対して直交する方向に交流電圧を加えて通電加熱することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかの請求項に記載の連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。
- 前記各電極として、平板状の電極を用い、相互に対向するように平行に配設された一対の平板状の電極の対向面間に前記流路が形成された状態で、電極間に交流電圧を加えることを特徴とする、請求項7に記載の連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。
- 前記食品材料が牛乳もしくは乳飲料、又は豆乳であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの請求項に記載の連続通電加熱における電極表面のスケール防止方法。
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