JP2019022325A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に水が入り込み難く、外部に水を排出することができるモータを提供する。【解決手段】静止部は、ケーシングの上面、且つ、軸受部よりも径方向外方に配置される環状壁23と、ケーシングの上面に固定され、環状壁及び軸受部を覆うカバーと、を有する。環状壁は、環状壁の径方向内側と外側の面を貫通する第1スリット230を有する。ケーシングの上面とカバーの下面との少なくとも一方には、軸方向に凹み、且つ、径方向成分を含む方向に延びる溝部24が設けられる。溝部は、径方向外側にて当該モータの外部に面する外開口部241と、径方向内側に開口する内開口部242と、を有する。内開口部は、カバーの内周面と比べて、同じ径方向位置、又は、径方向内側に位置する。第1スリットと内開口部とは、周方向に離れた位置に配置される。【選択図】図4

Description

本発明はモータに関する。
特開平8−172744号公報には、防水性を向上した電動機が開示される。固定子に取りつけたブラケットの内側に、同ブラケットを貫通する回転軸を軸支するための軸受を保持する略環状の軸受保持部と、外側に軸方向に突出する第一の環状リブとその内側に第二の環状リブを形成している。そして、前記回転軸に、前記第二の環状リブの上部に、回転軸を中心に挿通した略円板状の水切板と、その外側に前記回転軸を貫通する貫通孔を中心に有し前記第一の環状リブの外周に嵌合された略有底筒状の防水カバーとを配設している。前記防水カバーの筒部の内側に水抜き溝を、その下端に水抜き口を形成している。更に、前記第一の環状リブの前記水抜き口に対応した位置にスリットを形成している。
特開平8−172744号公報
特開平8−172744号公報に開示される電動機においては、防水カバーは、水抜き溝及び水抜き口の位置を、第一の環状リブに設けられるスリットの位置に合わせて配置する必要がある。この位置合わせに時間を要する可能性がある。また、特開平8−172744号公報に開示される電動機においては、例えば回転軸が鉛直方向と平行になる向きに配置されると、スリットから遠い位置に水が溜まる可能性がある。
本発明は、内部に水が入り込み難く、外部に水を排出することができるモータを提供することを目的とする。
本発明の例示的なモータは、ケーシングを有する静止部と、上下方向に延びる中心軸を中心として回転する回転部と、前記静止部に対して前記回転部を回転可能に支持する軸受部と、を有する。前記静止部は、前記ケーシングの上面、且つ、前記軸受部よりも径方向外方に配置される環状壁と、前記ケーシングの上面に固定され、前記環状壁及び前記軸受部を覆うカバーと、を有する。前記環状壁は、当該環状壁の径方向内側と外側の面を貫通する第1スリットを有する。前記ケーシングの上面と前記カバーの下面との少なくとも一方には、軸方向に凹み、且つ、径方向成分を含む方向に延びる溝部が設けられる。前記溝部は、径方向外側にて当該モータの外部に面する外開口部と、径方向内側に開口する内開口部と、を有する。前記内開口部は、前記カバーの内周面と比べて、同じ径方向位置、又は、径方向内側に位置する。前記第1スリットと前記内開口部とは、周方向に離れた位置に配置される。
例示的な本発明は、内部に水が入り込み難く、外部に水を排出することができるモータを提供する。
図1は、本発明の実施形態に係るモータの斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係るモータの概略構成を示す図である。 図3は、図1に示すモータのカバーを取り外した図である。 図4は、カバーを取り外したモータの平面図である。 図5は、図4の一部を拡大して示した図である。 図6は、本発明の実施形態に係るモータの第1変形例を示す平面図である。 図7は、第1変形例のモータの蓋部とカバーとの関係を示す概略拡大図である。 図8は、図7のB−B位置の概略断面図である。 図9は、本発明の実施形態に係るモータの第2変形例を示す平面図である。 図10は、図9に示す第2変形例のモータの側面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、モータ1の中心軸Aと平行な方向を「軸方向」、モータ1の中心軸Aに直交する方向を「径方向」、モータ1の中心軸Aを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。また、本明細書では、図2に示す方向に配置されたモータ1の中心軸Aが延びる方向を上下方向と定義する。ただし、上下方向は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定しない。
<1.モータの概略構成>
まず、本発明の例示的な実施形態に係るモータの概略構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るモータ1の斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係るモータ1の概略構成を示す図である。図2において、左半分は断面図であり、右半分は側面図である。図1及び図2に示すように、モータ1は、静止部2と、回転部3と、軸受部4と、を有する。
静止部2は、ケーシング20と、カバー21と、ステータ22と、を有する。本実施形態では、ケーシング20及びカバー21は金属製である。ただし、ケーシング20及びカバー21のうち少なくとも一方は金属製以外であってよく、例えば樹脂製等であってよい。
ケーシング20は、ケーシング本体部201と、蓋部202と、ブラケット203と、を有する。ケーシング本体部201は上部に開口を有する。詳細には、ケーシング本体部201は筒状である。すなわち、本実施形態では、ケーシング本体部201は下部にも開口を有する。ケーシング本体部201の内周面は、軸方向からの平面視において円形状である。ステータ22は、ケーシング本体部201内に収容される。
蓋部202は、ケーシング本体部201の上部を覆う。詳細には、蓋部202は、ケーシング本体部201の上部開口を覆う。蓋部202は円板形状である。蓋部202は、中央部に後述のシャフト31を通す孔を有する。蓋部202は、後述の図3に示すように、外周に径方向外方に向けて突出する蓋固定部202aを有する。蓋固定部202aは、固定部材5を取り付ける孔を有する。本実施形態では、固定部材5はねじである。ねじ5は、ケーシング本体部201に上面に設けられる不図示のねじ孔に固定される。蓋固定部202aに固定部材5が取り付けられることによって、蓋部202はケーシング本体部201に固定される。なお、固定部材5はねじに限定されず、例えばリベット等であってよい。
ブラケット203は、ケーシング本体部201の下部に取り付けられる。ブラケット203は、ケーシング本体部201の下部開口を覆う。ブラケット203は円板形状である。ブラケット203は、固定部材5によってケーシング本体部201に固定される。本実施形態では、固定部材5はねじであるが、リベット等の他の部材であってよい。なお、蓋部202とブラケット203とのうち一方は、ケーシング本体部201と単一部材であってもよい。
カバー21は、ケーシング20の上面に固定される。詳細には、カバー21は蓋部202の上面に固定される。カバー21は、カバー本体部210と、フランジ部211とを有する。フランジ部202は、カバー本体部210の下端から径方向外方に突出し、蓋部20の上面と接する。
本実施形態では、カバー本体部210は有底円筒形状である。カバー本体部210は中央に孔部210aを有する。孔部210aには、後述のシャフト31が通される。フランジ部211は円環状である。フランジ部211の外周は、軸方向からの平面視において、蓋部202の外周と重なる。フランジ部211は、その外周にフランジ固定部211aを有する。フランジ固定部211aは、フランジ部211の外周から径方向外方に向けて突出する。フランジ固定部211aは、固定部材5を取り付ける孔を有する。フランジ固定部211aに固定部材5が取り付けられることによって、カバー21がケーシング20に固定される。
なお、本実施形態においては、カバー21は、蓋部202をケーシング本体部201に固定する固定部材5によってケーシング20に固定されている。詳細には、軸方向からの平面視において、フランジ固定部211aの孔と、蓋固定部202aの孔とは、ケーシング本体部201に設けられる不図示のねじ孔に重ねられている。固定部材5は、フランジ固定部211aの孔と蓋固定部202aの孔との両方を通ってケーシング本体部201に固定される。これにより、蓋部202はケーシング本体部201に固定される。カバー21は、ケーシング20に固定される。
本構成によれば、蓋部202のケーシング本体部201に対する固定と、カバー21のケーシング20に対する固定とを共通の固定部材5を用いて行うことができるために、モータ1の部品点数を低減することができる。ただし、蓋部202のケーシング本体部201に対する固定と、カバー21のケーシング20に対する固定とは、別々の固定部材を用いて行ってよい。固定部材は、ねじに限定されず、リベット等の他の部材であってよい。
ステータ22はモータ1の電機子である。ステータ22は円環状である。ステータ22の中心は、モータ1の中心軸Aと一致する。図2に示すように、ステータ22は、ステータコア221と、コイル222と、インシュレータ223と、を有する。
ステータコア221は、例えば磁性鋼板を軸方向に積層して構成される。ステータコア221は、詳細には円環状のコアバック221aと、コアバック221aから径方向内側に向けて突出する複数のティース221bと、を有する。なお、ステータコア221は、例えば、コアバックとティースとを有するコアピースを周方向に複数接合して構成してもよい。
コイル222は、インシュレータ223を介して各ティース221bに導線を巻き付けることによって構成される。コイル222は、周方向に複数配置される。
インシュレータ223は、ステータコア221とコイル222とを電気的に絶縁する絶縁性の樹脂部材である。インシュレータ223は、ステータコア221の少なくとも一部を覆う。インシュレータ223は、例えば、インサート成形によってステータコア221と単一部材にされてもよい。また、インシュレータ223は、ステータコア221とは別部材とされてもよい。この場合、インシュレータ223は、例えば、ステータコア221に上下から被せられる2つの部材で構成されてもよい。
回転部3は、上下方向に延びる中心軸Aを中心として回転する。回転部3は、シャフト31と、ロータ32と、内カバー33と、を有する。回転部3は、ステータ22の径方向内側に位置する。
シャフト31は、軸方向に延び、軸受部4の径方向内側に位置する。本実施形態では、シャフト31は円柱状の金属部材である。シャフト31は、その一部がケーシング20の上面から上方に突出し、当該突出した部分の一部が孔部210aを通ってカバー21の上側に更に突出する。シャフト31の上方の外部に突出した部分には、例えば、ファンやギア等が取り付けられる。ただし、シャフト31は、ケーシング20の上面に加えて、その一部がケーシング20の下面から下方に突出する構成としてもよい。この場合、ケーシング20の下面側に、上述のカバー21と、後述の環状壁23、外側環状壁25、及び、内カバー33が設けられてよい。
ロータ32は、シャフト31の径方向外側に配置される。ロータ32は、ケーシング本体部201の内部に収容され、ステータ22の径方向内側に位置する。ロータ32は、詳細には、ロータコア321と磁石部322とを有する。
円筒状のロータコア321は、例えば磁性鋼板を軸方向に積層して構成される。ただし、ロータコア321は、例えば、円筒状或いは円柱状の磁性材に加工を施して形成されてもよい。ロータコア321の中心には、シャフト31が圧入される。ロータコア321はシャフト31と共に回転する。
本実施形態では、磁石部322は、ロータコア321の径方向外側に固定配置される。磁石部322は、周方向にN極とS極とが並ぶように構成される。磁石部322は、例えば、周方向に並ぶ複数の永久磁石によって構成されてもよいし、円筒状の1つの永久磁石によって構成されてもよい。
内カバー33は、ケーシング20の上面側に配置される。詳細には、内カバー33は蓋部202の上側に配置される。内カバー33はカバー21に覆われる。本実施形態では、内カバー33は、シャフト31の、蓋部202から上側に突出する部分に固定される。内カバー33は、蓋部202とカバー21との間に位置する。内カバー33は、シャフト31と共に回転する。内カバー33は、モータ1の内部に水や塵埃が入ることを防止する。
詳細には、内カバー33は、下方側に開口するカップ形状である。内カバー33は、上面の中央部にシャフト31を通す孔を有する。内カバー33は、合成ゴムや天然ゴム等の弾性に富む部材で構成することが好ましい。内カバー33は、その一部が弾性変形してシャフト31に設けられる溝31aに嵌り込み、シャフト31に固定される。溝31aは、シャフト31の表面に対して径方向内側に凹む。シャフト31の上側からシャフト31をつたってモータ1の内部に浸入しようとする水は、内カバー33によって進行を妨げられる。このために、モータ1の外部からシャフト31をつたって軸受部4に水が到達することを抑制することができる。
軸受部4は、静止部2に対して回転部3を回転可能に支持する。軸受部4は、シャフト31の径方向外側に位置して、その一部がシャフト31に固定される。本実施形態では、軸受部4は、第1軸受41と第2軸受42とを有する。第1軸受41及び第2軸受42は玉軸受である。ただし、これらは、スリーブ軸受等の別の種類の軸受であってもよい。
第1軸受41は、蓋部202の下面側に設けられる第1保持部43に保持される。第1保持部43は、蓋部202の下面から下方に延びる円筒部である。本実施形態においては、蓋部202と第1保持部43とは単一部材である。第2軸受42は、ブラケット203の上面側に設けられる第2保持部44に保持される。第2保持部44は、ブラケット203の上面から上方に延びる円筒部である。本実施形態においては、ブラケット203と第2保持部44とは単一部材である。
モータ1においては、コイル222に電流が供給されることにより、ティース221bに径方向の磁束が発生する。この磁束によって形成される磁界と、磁石部322によって形成される磁界とが作用して、ロータ32の周方向にトルクが発生する。このトルクによって、回転部3が中心軸Aを中心として回転する。コイル222への電流の供給が停止されると、回転部3の回転は停止される。
<2.ケーシング及びカバーの詳細>
図3は、図1に示すモータ1のカバー21を取り外した図である。図4は、カバー21を取り外したモータ1の平面図である。なお、図4は、モータ1を軸方向上側から見た図である。
図2、図3及び図4に示すように、静止部2は、ケーシング20の上面、且つ、軸受部4より径方向外方に配置される環状壁23を有する。詳細には、環状壁23は蓋部202の上面に設けられる。環状壁23は、蓋部202の上面から上方に突出する。環状壁23は円環状である。ただし、環状壁23は楕円環状等、他の形状であってもよい。環状壁23は蓋部202と単一部材である。ただし、環状壁23は蓋部202と別部材であってもよい。
図2に示すように、カバー21は、環状壁23及び軸受部4を覆う。本実施形態では、内カバー33は、環状壁23の径方向内側に配置される。内カバー33は、軸受部4の上面の少なくとも一部を覆う。換言すると、カバー21は内カバー33を覆う。本実施形態では、カバー21に加えて、内カバー33によって軸受部4が覆われるために、軸受部4に水や異物が付着することを低減できる。また、カバー21によって内カバー33が覆われているために、水圧等によって内カバー33が変形することを防止できる。
図4に示すように、環状壁23は、当該環状壁23の径方向内側と外側の面を貫通する第1スリット230を有する。詳細には、第1スリット230は、環状壁23の径方向内側と外側の面を径方向に貫通する。本実施形態では、第1スリット230は、上部が開口する溝であるが、溝に替えて孔であってもよい。第1スリット230の数は、単数であってもよいが、複数であることが好ましい。本実施形態では、第1スリット230の数は5つであるが、この数は変更されてよい。複数の第1スリット230は、周方向に間隔をあけて配置される。本実施形態では、複数の第1スリット230は、周方向に等間隔に配置される。
図5は、図4の一部を拡大して示した図である。図5に示すように、第1スリット230は、径方向内側から外側に向けて周方向の幅を狭くする第1テーパ部2301を有する。本構成によれば、第1スリット230を通過する水や異物を、内側から外側に向けて通過させ易く、外側から内側に向けて通過させ難くすることができる。
詳細には、第1テーパ部2301は、径方向に対して傾斜する傾斜面である。第1テーパ部2301は、環状壁23の内周面から外周面まで延びてもよいが、環状壁23の内周面から外周面までの一部の範囲に設けられてもよい。本実施形態では、第1スリット230を構成する周方向に対向する2つの面の両方が第1テーパ部2301を有する。ただし、これは例示である。第1スリット230を構成する周方向に対向する2つの面のうちのいずれか一方のみが、第1テーパ部2301を有してもよい。また、本実施形態では、複数の第1スリット230の全てが第1テーパ部2301を有する構成としているが、複数の第1スリット230のうちの一部が第1テーパ部2301を有する構成としてもよい。また、複数の第1スリット230のうちのいずれもが、第1テーパ部2301を有さない構成としてもよい。
ケーシング20の上面とカバー21の下面との少なくとも一方には、軸方向に凹み、且つ、径方向成分を含む方向に延びる溝部24が設けられる。図3、図4及び図5に示すように、本実施形態では、溝部24はケーシング20の上面に設けられる。詳細には、溝部24は蓋部202の上面に設けられる。溝部24は、蓋部202の上面から下方に凹む。溝部24は径方向に延びる。これによれば、モータ1の回転方向が、中心軸Aを中心として時計回り方向と反時計回り方向とのいずれの方向で使用される場合でも、溝部24によって水を効率良く排水することができる。ただし、溝部24は径方向に対して傾斜する方向に延びてもよい。
溝部24の数は、単数であってもよいが、複数であることが好ましい。本実施形態では、溝部24の数は5つであるが、この数は変更されてよい。複数の溝部24は、周方向に間隔をあけて配置される。本実施形態では、複数の溝部24は、周方向に等間隔に配置される。
溝部24は、径方向外側にて当該モータ1の外部に面する外開口部241を有する。本実施形態では、外開口部241は、ケーシング20の径方向外側の端部に位置する。詳細には、溝部24は蓋部202の外周まで延びる。外開口部241は径方向外側に開口する。本構成によれば、溝部24によってケーシング20の径方向外側の端部まで水を運ぶことができるために、水をモータ1の外部に円滑に排水することができる。
溝部24は、径方向内側に開口する内開口部242を有する。内開口部242は、カバー21の内周面と比べて、同じ径方向位置、又は、径方向内側に位置する。本実施形態では、内開口部242は、カバー21の内周面の径方向内側に位置する。
本実施形態では、例えば図2や図3に示されるように、ケーシング20の上面には、環状壁23の径方向外側、且つ、カバー21の内周面よりも径方向内側に配置される外側環状壁25が設けられる。詳細には、外側環状壁25は蓋部202の上面に設けられる。外側環状壁25は、蓋部202の上面から上方に突出する。カバー21は、環状壁23及び外側環状壁25を覆う。本実施形態では、外側環状壁25は、カバー本体部21の軸方向に延びる側壁の内周面に接する。ただし、外側環状壁25と、カバー本体部21の軸方向に延びる側壁の内周面とは径方向に離れていてもよい。
外側環状壁25は、当該外側環状壁25の径方向内側と外側の面を貫通する第2スリット250を有する。詳細には、第2スリット250は、外側環状壁25の径方向内側と外側の面を径方向に貫通する。本実施形態では、第2スリット250は、上部が開口する溝であるが、溝に替えて孔であってもよい。第2スリット250の数は、単数であってもよいが、複数であることが好ましい。本実施形態では、第2スリット250の数は5つであるが、この数は変更されてよい。複数の第2スリット250は、周方向に間隔をあけて配置される。本実施形態では、複数の第2スリット250は、周方向に等間隔に配置される。
図5に示すように、第2スリット250は、径方向内側から外側に向けて周方向の幅を狭くする第2テーパ部2501を有する。本構成によれば、第2スリット250を通過する水や異物を、内側から外側に向けて通過させ易く、外側から内側に向けて通過させ難くすることができる。
詳細には、第2テーパ部2501は、径方向に対して傾斜する傾斜面である。径方向に対する傾斜角度は、第1テーパ部2301と第2テーパ部2501とで同じであってもよし、異なってもよい。第2テーパ部2501は、外側環状壁25の内周面から外周面まで延びてもよいが、外側環状壁25の内周面から外周面までの一部の範囲に設けられてもよい。本実施形態では、第2スリット250を構成する周方向に対向する2つの面の両方が第2テーパ部2501を有する。ただし、これは例示である。第2スリット250を構成する周方向に対向する2つの面のうちのいずれか一方のみが、第2テーパ部2501を有してもよい。また、本実施形態では、複数の第2スリット250の全てが第2テーパ部2501を有する構成としているが、複数の第2スリット250のうちの一部が第2テーパ部2501を有する構成としてもよい。また、複数の第2スリット250のうちのいずれもが、第2テーパ部2501を有さない構成としてもよい。
第2スリット250は内開口部242に繋がる。複数の第2スリット250は、それぞれ、別々の内開口部242に繋がる。すなわち、第2スリット250の数と内開口部242の数は同じである。外側環状壁25の径方向内側から第2スリット250を介して径方向外側に排出された水は、溝部24を通ってモータ1の外部に排出される。
第1スリット230と内開口部242とは、周方向に離れた位置に配置される。換言すると、第1スリット230と第2スリット250とは、周方向に離れた位置に配置される。なお、第1スリット230と第2スリット250とは径方向に重ならない。
本実施形態では、カバー21によって軸受部4に水や異物が付着することを防止できる。カバー21は、内カバー33を保護することもできる。また、本実施形態では、カバー21の内側に入った水は、溝部24によって外部に排出することができる。詳細には、カバー21の内側に入った水は、内カバー33によって軸受部4に到達することを阻止される。内カバー33の径方向外側の水は、第1スリット230や第2スリット250を介して径方向外側に導かれ、溝部24によって外部に排出される。
なお、本実施形態では、第1スリット230と溝部24とは、それぞれ、周方向に間隔をあけて複数配置される。溝部24が複数配置されるために、内開口部242に繋がる第2スリット250も複数配置される。この構成では、複数箇所からモータ1の外部に水を排出することができるので、モータ1の内部に水が溜まることを抑制することができる。
一方で、溝部24の内開口部242と、第1スリット230とが周方向に離れた位置に配置される。このために、外部から溝部24を通って径方向内側に入ってきた水を一旦環状壁23にぶつけることができ、径方向内側への水の浸入を阻止することができる。すなわち、外部から溝部24を通って径方向内側に入ってきた水が、簡単に第1スリット230を通ってモータ1の内部に浸入することを防止できる。詳細には、外部から溝部24を通って径方向内側に入ってきた水は、第2スリット250を通過するが、環状壁23にぶつかって径方向内側への浸入を阻止される。外部から溝部24以外を通って径方向内側に浸入する水は、外側環状壁25によって径方向内側への進行を阻止される。このために、本実施形態のモータ1では、外部から軸受部4に水が到達することを抑制できる。水の場合と同様のメカニズムによって、外部から軸受部4に塵埃が到達することも抑制することができる。
なお、溝部24の軸方向の深さは一定でもよいが、径方向外側に向けて徐々に深くなる構成としてもよい。このような構成とすることによって、水を外部に排出し易く、水が内部に浸入し難い構成とすることができる。
<3.変形例等>
(3−1.第1変形例)
図6は、本発明の実施形態に係るモータ1の第1変形例を示す平面図である。図6は、第1変形例のモータ1Aを軸方向上側から見た図である。図6において符号31Aはシャフトである。モータ1Aは、ケーシング20Aの上面に固定されるカバー21Aを有する。カバー21Aは、カバー本体部210Aとフランジ部211Aとを有する。カバー本体部210Aに覆われた部分の内部構造は、第1実施形態と同様である。
第1変形例のモータ1Aでは、フランジ部211Aの外周は、軸方向からの平面視において、蓋部202Aの外周より内側に位置する。この点、第1実施形態の構成と異なる。蓋部202Aの上面に設けられる溝部24Aは、軸方向上側からの平面視において、一部がカバー21Aに覆われることなく外部に露出する。なお、本変形例の構成では、溝部24Aの外開口部241Aは、蓋部202Aの外周端より径方向内側に位置してよい。
図7は、第1変形例のモータ1Aの蓋部202Aとカバー21Aとの関係を示す概略拡大図である。図8は、図7のB−B位置の概略断面図である。図7及び図8に示すように、蓋部202Aは、径方向溝2021と貫通孔2022とを有する。径方向溝2021は、蓋部202Aの上面から下方に向けて凹み、径方向に延びる。貫通孔2022は、径方向溝2021の径方向内側の端部の底壁を上下に貫通する。詳細には、径方向溝2021は、軸方向からの平面視において、径方向の両端部に丸みを帯びた矩形状である。貫通孔2022は、軸方向から平面視において円形状である。ただし、径方向溝2021及び貫通孔2022の形状は他の形状であってよい。
フランジ部211Aは、径方向溝2021の径方向外方の端部を露出させて径方向溝2021の径方向内側と軸方向に重なる。詳細には、径方向溝2021は、径方向外方の端部を除き、フランジ部211Aに覆われている。これによれば、ケーシング20Aの内部に結露等によって溜まった水を、貫通孔2022及び径方向溝2021を利用して外部に排水することができる。また、径方向溝2021の一部をフランジ部211Aで覆うことによって、外部から水が貫通孔2022に直接入ることを防止できる。すなわち、モータ1Aの内部に水が入り難くすることができる。径方向溝2021の一部を覆う部品としてカバー21Aの一部が使用されるために、部品点数の増加を抑制することができる。
(3−2.第2変形例)
図9は、本発明の実施形態に係るモータ1の第2変形例を示す平面図である。図9は、第2変形例のモータ1Bを軸方向上側から見た図である。図10は、図9に示す第2変形例のモータ1Bの側面図である。図9においては、軸方向上側から見た場合に本来見えない部分を一点鎖線で示している。図9及び図10において符号31Bはシャフトである。ケーシング20Bは、第1実施形態と同様に、ケーシング本体部201Bと、蓋部202Bとを有する。
第2変形例のモータ1Bでは、カバー21Bの下面に、軸方向上側に向けて凹み、且つ、径方向に延びる溝部24Bが設けられている。詳細には、カバー21Bは、有底円筒状のカバー本体部210Bと、カバー本体部210Bの下端から径方向外方に突出するフランジ部211Bとを有する。フランジ部211Bは、蓋部202Bの上面と接する。溝部24Bは、フランジ部211Bの下面に設けられる。溝部24Bは複数設けられる。本変形例では、溝部24Bの数は5つであるが、この数は変更されてよい。
溝部24Bの外開口部241Bは、カバー21Bの径方向外側の端部に位置する。外開口部241Bは径方向外側に開口する。溝部24Bの内開口部242Bは、カバー21Bの内周面と同じ径方向位置に位置し、当該位置で径方向内側に開口する。詳細には、内開口部242Bは、カバー本体部210Bの内周面2101と同じ径方向位置に位置する。
本変形例では、蓋部202Bの上面には、カバー21Bによって覆われる環状壁23Bを有する。環状壁23Bは、当該環状壁23Bの径方向内側と外側の面を貫通する第1スリット230Bを有する。第1スリット23Bは、周方向に複数設けられる。本変形例では、第1スリット230Bの数は5つであるが、この数は変更されてよい。なお、第2変形例では、環状壁23Bの径方向外側に配置される外側環状壁は設けられない。
第1スリット230Bと内開口部242Bとは、周方向に離れた位置に配置される。このために、外部から溝部24Bを通って径方向内側に入ってきた水を一旦環状壁23にぶつけることができ、径方向内側への水の浸入を阻止することができる。
(3−3.留意点)
以上に示した実施形態や変形例の構成は、本発明の例示にすぎない。実施形態や変形例の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてもよい。また、以上に示した実施形態及び複数の変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
また、本発明は、中心軸Aが上下方向に延びるモータ1以外に適用されてよい。例えば、本発明は、中心軸Aが水平方向に延びるモータに適用されてよい。
本発明は、例えば屋外等の水がかかり易い環境に配置されるモータ等に広く適用できる。本発明は、例えば、鉄道用の空調機に適用されるモータに利用可能である。
1・・・モータ
2・・・静止部
3・・・回転部
4・・・軸受部
5・・・固定部材
20・・・ケーシング
21・・・カバー
23・・・環状壁
24・・・溝部
25・・・外側環状壁
33・・・内カバー
201・・・ケーシング本体部
202・・・蓋部
211・・・カバー本体部
212・・・フランジ部
230・・・第1スリット
241・・・外開口部
242・・・内開口部
250・・・第2スリット
2021・・・径方向溝
2022・・・貫通孔
2301・・・第1テーパ部
2501・・・第2テーパ部
A・・・中心軸

Claims (9)

  1. モータであって、
    ケーシングを有する静止部と、
    上下方向に延びる中心軸を中心として回転する回転部と、
    前記静止部に対して前記回転部を回転可能に支持する軸受部と、
    を有し、
    前記静止部は、
    前記ケーシングの上面、且つ、前記軸受部よりも径方向外方に配置される環状壁と、
    前記ケーシングの上面に固定され、前記環状壁及び前記軸受部を覆うカバーと、
    を有し、
    前記環状壁は、当該環状壁の径方向内側と外側の面を貫通する第1スリットを有し、
    前記ケーシングの上面と前記カバーの下面との少なくとも一方には、軸方向に凹み、且つ、径方向成分を含む方向に延びる溝部が設けられ、
    前記溝部は、
    径方向外側にて当該モータの外部に面する外開口部と、
    径方向内側に開口する内開口部と、
    を有し、
    前記内開口部は、前記カバーの内周面と比べて、同じ径方向位置、又は、径方向内側に位置し、
    前記第1スリットと前記内開口部とは、周方向に離れた位置に配置される、モータ。
  2. 前記溝部は、前記ケーシングの上面に設けられ、
    前記ケーシングの上面には、前記環状壁の径方向外側、且つ、前記カバーの内周面よりも径方向内側に配置される外側環状壁が更に設けられ、
    前記外側環状壁は、当該外側環状壁の径方向内側と外側の面を貫通し、前記内開口部に繋がる第2スリットを有する、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記第1スリットは、径方向内側から外側に向けて周方向の幅を狭くする第1テーパ部を有する、請求項1又は2に記載のモータ。
  4. 前記第2スリットは、径方向内側から外側に向けて周方向の幅を狭くする第2テーパ部を有する、請求項2に記載のモータ。
  5. 前記回転部は、前記カバーに覆われる内カバーを有し、
    前記内カバーは、前記ケーシングの上面側、且つ、前記環状壁の径方向内側に配置され、前記軸受部の上面の少なくとも一部を覆う、請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ。
  6. 前記外開口部は、前記ケーシングの径方向外側の端部に位置する、請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記第1スリットと前記溝部とは、それぞれ、周方向に間隔をあけて複数配置される、請求項1から6のいずれか1項に記載のモータ。
  8. 前記ケーシングは、
    上部に開口を有するケーシング本体部と、
    前記ケーシング本体部の上部を覆う蓋部と、
    を有し、
    前記カバーは、前記蓋部を前記ケーシング本体部に固定する固定部材によって前記ケーシングに固定されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のモータ。
  9. 前記ケーシングは、
    上部に開口を有するケーシング本体部と、
    前記ケーシング本体部の上部を覆う蓋部と、
    を有し、
    前記蓋部は、
    下方に向けて凹み、径方向に延びる径方向溝と、
    前記径方向溝の径方向内側の端部の底壁を上下方向に貫通する貫通孔と、
    を有し、
    前記カバーは、
    カバー本体部と、
    前記カバー本体部の下端から径方向外方に突出し、前記蓋部の上面と接するフランジ部と、
    を有し、
    前記フランジ部は、前記径方向溝の径方向外方の端部を露出させて前記径方向溝の径方向内側と軸方向に重なる、請求項1から7のいずれか1項に記載のモータ。
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