JP2019021796A - エッジワイズコイル部品およびエッジワイズコイル部品用絶縁部材 - Google Patents

エッジワイズコイル部品およびエッジワイズコイル部品用絶縁部材 Download PDF

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Abstract

【課題】コアとコイルの絶縁が確保され、組立てが容易なエッジワイズコイル部品を提供する。【解決手段】内周の平面形状が正多角形または正多角形の各隅が面取りされてなるエッジワイズ巻きコイル3がコア2と絶縁した状態で取り付けられる絶縁部材4は、平板状のベース部41の上面に上下方向を軸とした円筒状の胴部52の上端に複数の突起53が巻軸100に対して放射外方向に突出して形成されてなる巻軸部50を有し、コイルは内周が胴部の周りに取り付けられて上下方向の位置が突起とベース部との間にあり、突起が正多角形の所定の辺34を放射外方向に向かって横断している状態で取り付けられ、コイルの内周と巻軸部の平面形状は、コイルと巻軸部を巻軸の周りに相対的に回転させて突起を正多角形の所定の隅の方向に突出させた際にコイルの内周の内側に巻軸部の上端面が包含される形状に形成されているエッジワイズコイル部品1としている。【選択図】図2

Description

本発明は、エッジワイズコイル部品およびエッジワイズコイル部品用絶縁部材に関する。
チョークコイルやトランスなどのコイル部品には、エッジワイズコイルを用いたものがある。エッジワイズコイルは、断面積が大きな平角線が巻軸周りに巻回されたコイルであり、その平角線における面の法線方向が巻軸に平行になっている。そのため、大電流を扱うコイル部品を薄型にすることができる。なお、エッジワイズコイルを用いたコイル部品(以下、エッジワイズコイル部品とも言う)は、コイルに大電流を流して用いられることが多いことから、コアとコイル、あるいは複数のコイル間を確実に絶縁する必要がある。例えば、コイルの巻軸の方向を上下方向とすると、以下の特許文献1に記載されたコンバータートランスでは、絶縁ベースとボビンの二つの部材が一つのエッジワイズコイルを上下方向から狭持した構造となっている。
特開2003−17334号公報
上述したようにエッジワイズコイル部品は、コアとコイルとを絶縁するために、コイルを二つの部材で上下方向から狭持する構成となっている。そのため、絶縁に要する部材(以下、絶縁部材とも言う)に掛かるコストや、二つの部材を組み立てるコストが必要となる。また、エッジワイズコイル部品では、二つの絶縁部材を、接着したり、複雑な係合構造を設けて二つの絶縁部材を組み付けたりすることで相互に固定する必要がある。そのためエッジワイズコイル部品を安価に提供することが難しくなる。
そこで本発明は、コアとコイルの絶縁を確保しつつ容易に組立てることができる構造を備えたエッジワイズコイル部品と、そのエッジワイズコイル部品用絶縁部材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、コアによって形成された閉磁路内にエッジワイズ巻きされたコイルが配置されてなるエッジワイズコイル部品であって、
前記コアと前記コイルとを絶縁するとともに当該コイルが取り付けられる絶縁部材を備え、
前記コイルの巻軸方向を上下方向として、
前記コイルは、上下方向から見た際の内周の平面形状が、正多角形、あるいは正多角形の各隅が面取りされた形状となるように成形され、
前記絶縁部材は、コイルの下面を支持する平板状のベース部の上面に上下方向を軸とした筒状の巻軸部が形成されてなり、
前記巻軸部は、巻軸方向を軸とした円筒状の胴部の上端に、前記正多角形の辺の数に応じた複数の突起が前記巻軸周りに所定の角度間隔で当該巻軸に対して放射外方向に突出して形成されてなり、
前記コイルは、内周が前記胴部の周りに取り付けられて上下方向の位置が前記突起と前記ベース部との間にあるとともに、前記突起が前記正多角形の所定の辺を放射外方向に向かって横断している状態で取り付けられ、
前記コイルの内周と前記巻軸部の平面形状は、当該コイルと当該巻軸部を前記巻軸の周りに相対的に回転させて前記突起を前記正多角形の所定の隅の方向に突出させた際に、前記コイルの内周の内側に前記巻軸部の上端面が包含される形状に形成されている、
ことを特徴とするエッジワイズコイル部品としている。
前記コイルの前記正多角形は偶数の辺を有し、
前記突起は、巻軸に対して対称位置に形成されているとともに、前記巻軸を挟んで対向する先端間の距離は、前記コイルの前記正多角形の対角線に対応する線分の長さ以下で、当該正多角形の対辺距離よりも大きい、
ことを特徴とするエッジワイズコイル部品とすることもできる。
また、前記エッジワイズコイルの内周は、正方形の各隅がR状に面取りされた平面形状を有し、前記突起は前記巻軸周りに90゜の角度間隔で4箇所に配置されていてもよい。
本発明の範囲には、コアによって形成された閉磁路内に、上下方向を巻軸方向としてエッジワイズ巻きされているとともに、上下方向から見た際の内周の平面形状が、正多角形、あるいは正多角形の各隅が面取りされた形状となるように成形されたコイルが配置されてなるエッジワイズコイル部品において、前記コアと前記コイルとを絶縁するとともに当該コイルが取り付けられるエッジワイズコイル部品用絶縁部材も含まれ、当該絶縁部材の一態様は、
前記コイルの下面を支持する平板状のベース部と、当該ベース部の上面に上下方向を軸とした筒状の巻軸部とを備え、
前記巻軸部は、巻軸方向を軸とした円筒状の胴部の上端に、前記正多角形の辺の数に応じた複数の突起が前記巻軸周りに所定の角度間隔で当該巻軸に対して放射外方に突出して形成されてなり、
前記巻軸部の上端面の平面形状は、前記コイルの内周の内側に包含される形状に形成されている、
ことを特徴としている。
本発明の一態様によれば、組立てが容易でより安価に提供することができるとともに、コアとコイルの絶縁が確保されて高い信頼性を有するエッジワイズコイル部品が提供される。また、本発明のエッジワイズコイル部品用絶縁部材によれば、エッジワイズコイル部品においてコアとコイルとを確実に絶縁をすることができるとともに、エッジワイズコイルの組立を容易にすることができる。それによって信頼性の高い安価なエッジワイズコイルを提供することができる。なお、その他の効果については以下の記載で明らかにする。
本発明の実施例に係るエッジワイズコイル部品の外観を示す図である。 上記実施例に係るエッジワイズコイル部品の分解斜視図である。 上記実施例に係るエッジワイズコイル部品を構成する絶縁部材の構造を示す図である。 上記実施例に係るエッジワイズコイル部品を構成するコイルが上記絶縁部材に取り付けられている状態を示す図である。 上記絶縁部材に上記コイルを取り付ける手順を示す図である。 本発明のその他の実施例に係るエッジワイズコイル部品におけるコイルと絶縁部材とを示す図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
===実施例===
図1に本発明の実施例に係るエッジワイズコイル部品1の外観図を示した。ここに示したエッジワイズコイル部品1は、チョークコイルであり、上下方向を巻軸100として、コア2によって形成された閉磁路内にエッジワイズ巻きされたコイル3が配置されてなる。そして、絶縁部材4には、コイル3がコア2と離間した状態で取り付けられることで、コア2とコイル3との絶縁が確保されている。
図2は、本実施例のエッジワイズコイル部品1の分解斜視図である。図示したように、本実施例に係るエッジワイズコイル部品1は、上下方向で対面する二つのコア部材(21、22)からなるコア2と、帯状の金属板からなる平角線をエッジワイズ巻きにしてなるコイル3と、当該コイル3をコア2によって形成される閉磁路内に固定しつつ、コア2とコイル3との絶縁を確保するための絶縁部材4とで構成されている。
ここに示したエッジワイズコイル部品1では、コア2は、円柱状の中足23を備えたE型のコア部材(21,22)を上下方向で対面させてなるEER型であり、コイル3は、円柱状の中足23の軸が巻軸100となるように絶縁部材4に取り付けられている。環状に形成されたコイル3は、上下方向から見たときに、外周31と内周32の平面形状が、ともに正方形の四隅が丸められてR状に面取りされたような形状である。そして、上下方向に直交する一方向にコイル3の端部33が導出されている。
絶縁部材4は、上下方向を法線とした平坦面を有するベース部41と、ベース部41の上下一方の面に突出して形成されている中空筒状の巻軸部50とを有し、巻軸部50の中空部51にコア2の中足23が挿通され、巻軸部50の外周を取り囲むようにコイル3が配置される。ここで巻軸部50がベース部41の上面側に形成されていることとして、上下の各方向を規定し、コイル3の端部33が前方に導出されていることとして前後の各方向を規定する。左右の各方向については、前方から後方を見たときの方向に従って規定することとする。したがって、図2は、エッジワイズコイル部品1を左上前方から見たときの分解斜視図となる。また、ここでは説明を容易にするために、筒状の巻軸部50の軸、およびコア2の中足23の軸がコイル3の巻軸100に一致しているものとする。そして、本実施例に係るエッジワイズコイル部品1では、絶縁部材4は、一つの部材で構成されており、原理的に二つの絶縁部材を接着したり、複雑な係合構造を設けて一体化したりする工程が不要なものとなっている。
図3に絶縁部材4の構造を示した。図3(A)は、絶縁部材4を左上前方から見たときの斜視図であり、図3(B)は右下前方から見たときの斜視図である。図3(A)に示したように、巻軸部50は、上下方向を軸100とした中空円筒状の胴部52の上端に放射外方向に向かって突出する突起53が、当該軸100周りに90゜の角度間隔で前後左右の4箇所に形成されてなる。なお、図3(B)に示したように、ベース部41の下面には、下側のコア部材(図2、符号22)を保持するためのガイド部42が左右両端側に形成されており、下側のコア部材22は、自身の外形がこのガイド部42と係合することでベース部41に対して所定の位置に固定される。
上述したように、本実施例に係るエッジワイズコイル部品1では、一つの絶縁部材4のみでコイル3とコア2との絶縁が確保され、コイル3が所定の位置に取り付けられている。図4に絶縁部材4に対するコイル3の取り付け状態を示した。図4に示したように、コイル3は、絶縁部材4の巻軸部50の胴部52に内接した状態でベース部41と突起53との間に配置されている。また、内周32の平面形状が、四隅が面取りされた正方形(以下、略正方形とも言う)となっているコイル3に対し、各突起53は、当該略正方形の各辺34を二分する位置にて当該辺を内周側から外周側に向かって延長するように突出している。したがって、コイル3は、巻軸部50の胴部52を取り囲むように配置されていることで左右前後方向の移動が規制され、かつ、ベース部41と突起53とによって上下方向の移動が規制された状態で取り付けられている。
ここで、図2と図4を参照すると、本実施例のエッジワイズコイル部品1では、前後方向に開口するコア2が絶縁部材4に対して所定の位置に配置されている。それによって、絶縁部材4に取り付けられているコイル3は、そのコア2の左右の外足24との間に間隙を有して配置され、コイル3とコア2との左右方向の絶縁が確保されている。また、コイル3と下方のコア部材22との間には絶縁部材4のベース部41が介在し、コイル3と上方のコア部材21との間には絶縁部材4の突起53が介在している。それによって、コア2とコイル3との上下方向の絶縁が確保されている。もちろん、コア2の中足23が巻軸部50の中空部51に挿通されていることで、コア2の中足23とコイル3との間の絶縁も確保されている。
そして、コイル3の内周における対向する二辺間(34、34)の距離(以下、対辺距離D1とも言う)が胴部52の外径φ以下であり、本実施例に係るエッジワイズコイル部品1では、コイル3における対辺距離D1が胴部52の外径φと同等で、コイル3は、内周が胴部52の外周に内接している。もちろん、コイル3が絶縁部材4に対して上方に逸脱しなければ、コイル3が胴部52に対して遊びを有して取り付けられていてもよい。いずれにしても、コイル3の上方への逸脱を防止できるように、突起53の長さと胴部52の外径φとの差を適宜に設計しておけばよい。
図5に絶縁部材4にコイル3を取り付ける手順を示した。図5はコイル3と絶縁部材4を上方から見たときの平面図であり、図5(A)は、コイル3を絶縁部材4に取り付ける際のコイル3と巻軸部50との相対的な位置関係を示しており、図5(B)は、コイル3が絶縁部材4に取り付けられた後の状態を示している。なお、図中では巻軸100周りのコイル3と巻軸部50との相対的な回転位置がわかりやすいように、巻軸部50の上端面をハッチングによって示している。
まず、コイル3を絶縁部材4に取り付ける際には、上方から見て、コイル3の内周と巻軸部50の胴部52とが巻軸100と同軸となるようにコイル3と絶縁部材4との相対的な位置関係を調整し、その上で図5(A)に示したように、コイル3の内周の平面形状である略正方形の対角線35の方向に巻軸部50の突起53が突出するように、コイル3を絶縁部材4に対して巻軸100周りに相対的に回転させる。本実施例のエッジワイズコイル部品1では、巻軸100を挟んで対向する二つの突起(53、53)の先端間の距離D2が、コイル3の内周における略正方形の対角線35に対応する線分の長さ(以下、対角距離D3とも言う)以下である(D2≦D3)。また、コイル3と巻軸部50とが図5(A)に示した回転位置関係にあるときは、コイル3の内周の平面形状の内側に巻軸部50の上面の平面形状が包含される。そして、この回転位置関係を維持しつつ、コイル3を巻軸部50に対して上方から差し込むと、コイル3は突起53と干渉せずに上下方向の所定位置、すなわちベース部41の上面に当接しつつ突起53の下方に配置される。
コイル3の上下方向の位置が定まったならば、図5(B)に示した状態になるように、コイル3を巻軸100周りに回転させる。巻軸100を挟んで対向する二つの突起(53、53)の先端間の距離D2は、略正方形の平面形状を有するコイル3の対辺距離D1よりも大きいため、コイル3は突起53によって上方への移動が規制された最終的な取り付け位置に配置される。このように、本実施例に係るエッジワイズコイル部品1では、コイル3における内周の形状、対辺距離D1、および対角距離D3、絶縁部材4における突起53の配置、形状、巻軸100に対して対称位置にある二つの突起(53、53)の先端間の距離D2、および胴部52の外径φが最適化されて、絶縁部材4に対してコイル3を所定の位置に容易に配置できるようになっている。
===その他の実施例===
上記実施例では、突起53が巻軸100に対して90゜の角度間隔で4箇所に形成されていたが、突起53は、巻軸100に対して、少なくとも、左右、あるいは前後に対称となる2箇所に形成されていればよい。それによって、コイル3の内周の平面形状である略正方形において、互いに対向する二辺(34、34)に対し、巻軸100に関して放射方向に横切る位置に突起53が配置され、コイル3の上方への移動を規制することができる。また、コイル3は、内周の隅がR状などに面取りされたような形状ではなく、隅が直角となる正方形であってもよい。そして、巻軸100に対して対称となる二つの突起(53、53)の先端間の距離D2が、その正方形の対角線の長さ以下で、対辺距離D1より大きければよい。さらに、突起53の突出方向が正方形の対角線35の方向となるように、コイル3を巻軸部50に対して回転させたときに、突起53を含めた巻軸部50の平面形状がその正方形の領域に包含されていればよい。もちろん、コイル3の内周は、隅がR状ではなく直線状に面取り(45゜面取り)されたような形状であってもよい。
コイルの内周は、正方形あるいは略正方形に限らず、辺が三つ以上ある正多角形あるいは正多角形の隅が面取りされたような形状であってもよい。正多角形の辺の数が偶数である場合、コイルが取り付けられている状態において、突起が巻軸部の上端に巻軸に対して対称となる位置で、かつ正多角形において互いに対向する二辺が二等分されるように放射外方向に横断する位置に形成されていればよい。そして、突起が正多角形の対角線方向に突出するようにコイルを巻軸部に対して相対的に回転させたときに、突起を含む巻軸部の平面形状がコイルの内周の平面形状に包含されていればよい。
なお、エッジワイズコイル部品の磁気特性を考慮すれば、コイルの平面形状は、偶数の辺を有する正多角形を基本としたもののほうがよい。それによって、コイルを巻軸に対して前後および左右に対称となるように閉磁路内に配置することができる。もちろん、上記実施例に係るエッジワイズコイル部品の構造や構成は、コイルの辺の数を奇数にしたエッジワイズコイル部品にも適用することができる。いずれにしても、巻軸部には、コイルの内周の平面形状の基本となる正多角形の辺の数に応じて複数の突起が巻軸周りに所定の角度間隔で巻軸に対して放射外方に突出して形成されていればよい。
図6に、内周の平面形状として、辺の数が奇数の正多角形をとるコイル103を備えたエッジワイズコイル部品を示した。ここでは説明を容易にするために、内周の平面形状が正三角形のコイル103を備えたエッジワイズコイル部品における巻軸部150とコイル103の平面形状を示している。図6(A)はコイル103を巻軸部150の周りに取り付ける際の巻軸部150とコイル103との相対的な位置関係を示しており、図6(B)は、コイル103が絶縁部材に取り付けられた後の状態を示している。なお、この図6においても巻軸部150の上端面をハッチングによって示した。
図6(A)に示したように、巻軸部150には、コイル103の内周の平面形状となる正三角形の辺と同じ数の三つの突起53が巻軸100周りに等角度間隔で形成されている。そして、各突起53が、各辺134の直角二等分線135上にて正三角形の各頂角136と対向するように、コイル103と巻軸部150とを相対的に回転させたときに、巻軸部150の平面形状がコイル103の内周の平面形状に包含される。それによって、コイル103は、突起53と干渉することなく、巻軸部150に対して所定の上下位置に配置される。図6(B)に示したように、コイル103を絶縁部材に取り付ける際には、巻軸部150の各突起53がコイル103の内周の平面形状である正三角形の各辺134を二等分しつつ、巻軸100から放射外方向に向かって各辺134を横断する位置に配置されるようにコイル103を巻軸100周りに回転させればよい。
なお、本発明の実施例係るエッジワイズコイル部品は、トランスなど、複数のエッジワイズコイルを備えた各種コイル部品にも適用することができる。例えば、上記実施例における絶縁部材のベース部の下面にも巻軸部を設ければ、コイルとコアとの絶縁を確保した上で、一つの絶縁部材に二つのエッジ巻きコイルを取り付けることができる。
1 エッジワイズコイル部品、2 コア、3,103 コイル、4 絶縁部材、
21,22 コア部材、41 ベース部 50,150 巻軸部、52 胴部、
53 突起

Claims (4)

  1. コアによって形成された閉磁路内にエッジワイズ巻きされたコイルが配置されてなるエッジワイズコイル部品であって、
    前記コアと前記コイルとを絶縁するとともに当該コイルが取り付けられる絶縁部材を備え、
    前記コイルの巻軸方向を上下方向として、
    前記コイルは、上下方向から見た際の内周の平面形状が、正多角形、あるいは正多角形の各隅が面取りされた形状となるように成形され、
    前記絶縁部材は、コイルの下面を支持する平板状のベース部の上面に上下方向を軸とした筒状の巻軸部が形成されてなり、
    前記巻軸部は、巻軸方向を軸とした円筒状の胴部の上端に、前記正多角形の辺の数に応じた複数の突起が前記巻軸周りに所定の角度間隔で当該巻軸に対して放射外方向に突出して形成されてなり、
    前記コイルは、前記胴部の周りに取り付けられ、上下方向の位置が前記突起と前記ベース部との間にあるとともに、前記突起が前記正多角形の所定の辺を放射外方向に向かって横断している状態で取り付けられ、
    前記コイルの内周と前記巻軸部の平面形状は、当該コイルと当該巻軸部を前記巻軸の周りに相対的に回転させて前記突起を前記正多角形の所定の隅の方向に突出させた際に、前記コイルの内周の内側に前記巻軸部の上端面が包含される形状に形成されている、
    ことを特徴とするエッジワイズコイル部品。
  2. 請求項1において、
    前記コイルの前記正多角形は偶数の辺を有し、
    前記突起は、巻軸に対して対称位置に形成されているとともに、前記巻軸を挟んで対向する先端間の距離は、前記コイルの前記正多角形の対角線に対応する線分の長さ以下で、当該正多角形の対辺距離よりも大きい、
    ことを特徴とするエッジワイズコイル部品。
  3. 請求項2において、前記エッジワイズコイルの内周は、正方形の各隅がR状に面取りされた平面形状を有し、前記突起は前記巻軸周りに90゜の角度間隔で4箇所に配置されていることを特徴とするエッジワイズコイル部品。
  4. コアによって形成された閉磁路内に、上下方向を巻軸方向としてエッジワイズ巻きされているとともに、上下方向から見た際の内周の平面形状が、正多角形、あるいは正多角形の各隅が面取りされた形状となるように成形されたコイルが配置されてなるエッジワイズコイル部品において、前記コアと前記コイルとを絶縁するとともに当該コイルが取り付けられる絶縁部材であって、
    前記コイルの下面を支持する平板状のベース部と、当該ベース部の上面に上下方向を軸とした筒状の巻軸部とを備え、
    前記巻軸部は、巻軸方向を軸とした円筒状の胴部の上端に、前記正多角形の辺の数に応じた複数の突起が前記巻軸周りに所定の角度間隔で当該巻軸に対して放射外方に突出して形成されてなり、
    前記巻軸部の上端面の平面形状は、前記コイルの内周の内側に包含される形状に形成されている、
    ことを特徴とするエッジワイズコイル部品用絶縁部材。
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